むやみにスキンシップすれば良いというものでもありません。
ぐっと近づきすぎると、反動でより遠くに逃げられてしまうので、さりげなく、少しずつ近づいていきましょう。
■ スモールステップでアプローチ
「パーソナルスペース」のときにもお伝えしましたが、「少しずつ」というのが重要なポイントです。
社会心理学では「フット・イン・ザ・ドア」という言葉があります。
これはセールスマンが「ドアに足を挟むことができればセールス成功!」というテクニックに由来する単語。
要するに小さな要求が通れば、次の要求が通りやすくなる心理を指しています。
街頭でいきなり「1000円貸して!」と言われると、多くの人は断りますが「10円貸して」からはじめると、最終的に1000円を貸してしまう人が増えることが証明されているのです。
まだ付き合ってもいないのに「今度食事行こう」と誘うと、彼はためらってしまうかもしれません。
でも、休けい時間などに自販機前で「コーヒー飲まない?」と誘うと、彼も「それくらいならいいか」とOKする率が高くなります。
そして、少しずつ段階的に、要求を食事に近づけていけばいいのです。