2016年3月20日 12:00
成功=行動! キャスティングディレクターが考える“出会い”の重要性
ただ、三池監督は意外性のあるキャスティングを面白がってくださるタイプの方だし、作品自体もヤクザだけどヴァンパイアという荒唐無稽な物語でしたから、そういう冒険的な提案も積極的にさせていただいたんですよ」
メインキャストにとどまらず、出番はごくわずかだけれどキラリと光る脇役を発掘するのも杉野さんの役割。そのため、日夜、膨大な数の俳優や芸能事務所のスタッフと積極的に会う機会を持つほか、こまめに舞台や映画をチェックし、情報のストックに努めている。
「市川由衣さんが大胆なラブシーンを演じた『海を感じる時』という映画がありますよね。あれは、以前から大人の女優として脱皮を図りたいという話を事務所さんから伺っていたことが、オファーのきっかけになりました。従来のイメージに固執せず、あらゆる作品のどんな役も面白がって取り組んでくださる俳優さんには、作り手側も、こんな役もやらせてみたいと想像力を刺激されるんです」
杉野さんの考える、いい作品との出会いを引き寄せる俳優とは、「積極的に行動する人」。「たくさんのオーディションを受けるのもそうですし、好きな監督がいれば、その監督の目に留まるようなアピールをすることも大切。