「やっぱり相性合わない…!」同棲中の彼女をドン引きさせた「彼の“無意識NG行動”」
「同棲、サイコーー!」
文香は、製菓専門学校を出たあとパン屋さんで働いている。いずれは、自分の店をひらくのが夢らしい。ということで、彼女の焼くパンは絶品なのだ。料理もうまい。
「うっわ。外はカリッとしてて、中はふわっふわ。もうね、顔近づけただけで幸せな匂いするもん。はぁーー最高」
焼きたてのパンを頬張り、絶賛するカツラ。
でも、いつもなら喜んでくれるはずの文香が、浮かない様子だ。
「どうしたの?」
「ううん」
「そう?ならいいけど…」
おなかがいっぱいになったカツラは、元気のない文香を抱きしめて再びベッドへ。機嫌がよくないのはわかるけど、どうしたらいいかわからない。
文香の作るパンと文香のふわふわおっぱいで幸せすぎる日常。このままいちゃいちゃする流れだと思った、そのとき。
「ねえ、カツラはこれでいいって思ってる?」
険悪な声。
「えっ、なに?もしかして、食器の片付けサボったから怒ってる。ごめん。
あとでやるから許して」
「じゃなくて。前から言ってたじゃん」
「な、なんだっけ」
「休みが合う日は、おでかけしたいって」
「あ、あ言ってたね」
「結局、夏もどこにも行けなかったじゃん。