子どもすぎる彼に傷つけられて… 21歳女性が選ぶべき「理想の彼氏」とは
卒業したあと、何度か集まるうちに告白された。
今年の陽平の誕生日は日曜日で、真希はお店に出るシフト。デートはできない。でも、仕事が終わったら陽平の家に行って、マフラーを渡すのを楽しみにしていた。
いよいよ誕生日当日。お店を閉めたのは22時すぎ。なんとか日付が変わる前に、陽平の家につけそうだ。
「おかえり!」
陽平はまだ起きて待っていてくれていた。
いつも通り、甘い缶のカクテルを飲みながら、陽平の膝の間に座ってイチャイチャ。おっぱい撫でられたり、うなじにキスされたり。真希も、陽平の耳たぶを甘噛みしてベッド行こうとささやく。
短い時間だったとしても、こうしてくっつける時間が最高に幸せだ。
ベッドに寝っ転がると、空気が一転。
「ねえ、真希」
「ん」
陽平が突然、真剣な顔で名前を呼ぶから、ドキッとする。
「真希、むちゃ仕事してるよね。不規則な仕事。
俺、誕生日とかクリスマス、年末年始とかのイベントごと、ほぼひとりで過ごさなきゃいけないのかな」
「…?」
「ときどき思うんだよ。もっと普通の仕事をしてる子と付き合ってたらなって。土日とか会える子」
え、急にどうした。普通の仕事って、何?しかも、他の子と付き合う選択肢もあったみたいな言い方…。