安室奈美恵の引退に見る“やめる”決意をするタイミング【辛酸なめ子 レーネンさんへ質問】
なめ子:自分でやめ時を決めるのは難しそうです。
レーネン:ホイットニー・ヒューストンを覚えているでしょうか?彼女はポジティブな判断ができず、世界的スターへと上り詰めた後、転落していきました。そのため、亡くなった今でも悪く言う人たちがいます。
人気絶頂のときにやめることで、人々の心に美しい記憶として残る存在となるのです。きれいな思い出だけを残すのは、本人にとってもファンにとっても大事なことです。
その点、安室さんはご自身のみならず、世間の人々から見てもポジティブな選択をされました。
彼女があなたに何をもたらしたかを想像してみてください。みなさんの青春時代を輝かせてくれたことを思い出すでしょう?
なめ子:確かに、オーラを失くした安室ちゃんの姿を見たら、ファンはもちろん、歳が近い私たちも老けたような気持ちになりそうです。
― レーネンさんによると、人の記憶にポジティブな印象を残してお別れをすることで関わった人々をその記憶で励ましたり癒したりすることができるのだそうです。私たちも“やめる”決意をしたら立ち去り方にも気をつけなければいけませんね。
そして、もう一人、安室ちゃんと同時期にヒット曲を連発した、音楽プロデューサーの小室哲哉さんも今年引退を発表しました。