女は料理がデキて当然? 性別で役割を決めすぎる不幸とは…【カレー沢薫 アクマの辞典】
が「おふくろの味」という人が多かったからではないか、とも言われている。
今では、おふくろの味もハンバーグやグラタン、ハッピーセットなど多様化しているので、肉じゃがはすでに男ウケメニューとは言えなくなっているのかもしれない。
料理上手をセールスポイントにするのは悪くない。
飯というのはマストなため、それが毎日致命的に不味いと、すぐに精神に異常をきたすので美味いに越したことはない。
しかし、料理ができない女がダメというわけでもない。
ひと昔前まで「嫁がメシマズで」というと、嫁のほうが悪く、夫は同情される側であった。
だが、今ではもう「じゃあ、なんで自分で作らないの」と言われてもおかしくない。
料理ができないなら他のできることを担当すれば良い。
仕事も家事も、得意な人がやるほうが効率も良くなるに決まっているのだ。
性別で役割を決めて、ムリヤリ苦手なことをさせるから、メシマズ女や甲斐性なし男という悲しきモンスターが爆誕するのである。
■ナ行
【ナ】
➤「涙袋」(なみだぶくろ)
…たまに目よりでかくなっていることに気付いてない人がいる
【ニ】
➤「肉じゃが」(にくじゃが)
…好みのタイプ「家庭的」