女優だからこそ感じる…タロットに秘められたストーリー
鏡先生:小アルカナは、もともとトランプ占いに使われたものです。そこでの意味と魔術結社のシステマティックな教義との間に、齟齬が生まれてしまいました。その影響で今でも、小アルカナの解釈が、人によって違ったりするんです。
砂羽さん:そういうことだったんですね。
■イマジネーションが膨らむ小アルカナ
有名な2つのタロット「ウエイト=スミス版」と「マルセイユ版」、それぞれの絵柄の違いについて、砂羽さんからこんな意見も飛び出しました。
砂羽さん:私は、マルセイユ版よりもウエイト=スミス版のほうが、カードを読みやすいんですよね。
鏡先生:マルセイユ版は、意味を全部覚えなければいけないですからね。「剣の3」のカードなら、剣が3本描かれているだけですし。
砂羽さん:一方で、ウエイト=スミス版のほうは、ハートに剣が3本刺さっている絵が描かれているので、そこからインスピレーションを得てストーリーを想像しやすいんです。グサグサ刺さってるから、こういう状況なんだろうな…なんて。
小アルカナ 剣の3
左:マルセイユ版右: ウエイト=スミス版
鏡先生:その意味で、ウエイト=スミス版は、本当にすばらしいんですよ。