女優だからこそ感じる…タロットに秘められたストーリー
こちらの監修者はアーサー・エドワード・ウエイトという人物。絵を描いたのはパメラ・コールマン・スミスという女性なんです。
砂羽さん:うんうん。
鏡先生:ウエイトは、ガチガチのオカルティストだったので、大アルカナについては、かなり細かくこだわりました。でも、小アルカナに関しては、あまりうるさいことは言わなかったんじゃないでしょうか。だから、パメラのクリエイティビティがかなり自由に発揮されているんです。
小アルカナ 剣の8
左:マルセイユ版右: ウエイト=スミス版
砂羽さんの言うように、カードを見るだけでストーリーが浮かんでくるような小アルカナの絵柄は、パメラさんの発想だったんですね。鏡先生:この小アルカナのクリエイティビティがウエイト=スミス版をタロット不朽の名作にしたんです。
砂羽さん:まさに名作ですね。
■パメラ・コールマン・スミスって、どんな人?
鏡先生:パメラは、20世紀初頭、ロンドンで挿絵を描いたり舞台装置や衣装のデザインをしたりしていた人なんですよ。
砂羽さん:そうなんですね!実は私、このカードの絵柄を「舞台みたいだな」って思っていました。一人ひとり描かれている人物が、役者のように感じられるんです。