水瓶座は新しい価値観のシンボル! 新時代を表すタロットを読み解くと…
ロックな人たちこそ、実はタロットに親しんでいたんですね。
砂羽さん:タロットって、啓示的な雰囲気があるから、憧れるのかもしれませんね。
鏡先生:そうですね。あとは、1970年代には、タロットはカウンターカルチャー的だったんですよ。それまで主流とされてきた考え方に対して、新しい価値観を吹き込むためのシンボルのひとつに、占いがありました。その流れは当時、演劇やミュージカル界の人たちにも広がって、寺山修司さんなんかもタロットを作っていましたね。
砂羽さん:それ、私、見たことあります!
鏡先生:そういう感性の高い人たちが、タロットに惹かれていったんですね。1980年代に入ると、パルコでタロット展が開かれたりして、消費文化とも結び付き、一般的にも広まっていきました。
■“水瓶座の時代”にまつわるタロット!?
ビートルズや寺山修司もタロットの影響を受けていた1970年代のカードのひとつとして、鏡先生が紹介してくださったのが、アクエリアンタロット。
鏡先生:『アクエリアンタロット』は、デビット・パラディーニという、当時ものすごく人気のあったイラストレーターが作ったタロットです。
砂羽さん:アクエリアンってことはつまり、「水瓶座」