『自分という交差点を生きる』石井ゆかり・鏡リュウジらが語る「風の時代」
そんな中で不安を抱いている人々に向けて、石井さんはこんなことを語りかけました。「1980年代のグレートコンジャンクションの年は、インターネット元年とも言われています。あれからどんどんネットが浸透して、今やみんながスマホを持っている時代。私たちは、既に風の時代の流れを生きていると言えます」。
いきなり何かがひっくり返るわけではなく、既にその波に乗れているのだと思うと、少し安心できますね。
なお、鏡さんは「80年代はみんなが夢を持っている時代だった」と話しました。例えば、未来学者のアルビン・トフラーは「21世紀には人々は出社せず、リモートで働いている」と発言したのだとか。「当時は、かなりユートピア的なイメージでそう言っていたんです。
ただ、いざそれが現実のものになると、良いことばかりではないのかなとも感じます。今は、風の時代のネガティブな面も可視化されてきたのかもしれませんね」。
◎古い時代に取り残されないためには?
風の時代が到来したものの、思うように波に乗れなかったらどうしよう?と悩む人もいるようで「古い時代に取り残されないためにはどうすればいいですか?」という質問も出ました。
この問いへの石井さんの回答は「流行語って、意識しなくても聞いた次の日から口に出たりしますよね。