『自分という交差点を生きる』石井ゆかり・鏡リュウジらが語る「風の時代」
みんなで同じ時間に同じ場所で何かをする、という集団で動く要素が目に見えなくなるのではないでしょうか」
確かにリモートワークやフリーアドレスを取り入れる職場が増えるなど、私たちの働き方は年々、自由度が増していますよね。また、こんなお話しも。
「人付き合いも、今までは血縁や地縁というものが大きかったけれど、新しく入ってきた者同士のコミュニティができて、ふわっと入ったり出たりするようなコミュニティが生まれたり、拡散したりするんじゃないかな」
2020年に起きた「いかにも風の時代」といった印象の変化に、乗っかっていく時代になりそうなんですね。思いがけず、見ず知らずの人とのつながりが生まれるのがスタンダードとなるかもしれません。
◎新しい時代のキャッチコピーは?
最後に飛び出した「これからの時代にキャッチコピーをつけるとしたら?」という問いには、石井さんはこのように答えています。
「『自分という交差点を生きる』。風って形がなくて、常に変化するじゃないですか。自分というものにこだわったり、一貫性にしがみついたりしなくなれば、軽やかに生きていけるんじゃないかと思っています」
こちらに対して鏡さんは「グレートコンジャンクションって新しい門とか扉じゃなくて、交差点みたいなものなのかも」