タラレバ娘から読み解く!ベージュのトレンチが結婚を遠ざける理由【オタクにモテてもしょーがない 第2回】
と決定付けられたセリフがこちら。
「はしゃいじゃ駄目あくまでも冷静に淡々と私のことをきちんと好きになってくれるまではカラッとドライにいかないと」
これは2巻に収録されている第7話『〆鯖女』で居酒屋に偶然現れた「丸井」に一目惚れをした時に登場したセリフですが、このセリフを”物凄く具体的に”意訳すると、私が「小雪は絶対にモテない」と言ったことがお判り頂けることと思います。
「私はあの人のこと好きだけど、あっちが行動するまでは何もしない。というかあっちが好きになったから付き合うという体裁を保ちたいから、むしろこっちは興味がないフリをしておこう。ようするにリスクは全部男に持たせる」
小雪はこのセリフに続いて「これが大人の女の必勝パターン」なんて言っていますが、これは「中学生の女の子の妄想パターン」に他なりません。大人の女に限った話では御座いませんが、恋の必勝パターンなんていうものが”もし”あるとするのならば、それは「お互いがお互いに少しずつ好きになっていく」というパターンこそが必勝パターンであると思っています。
そもそも最初に抱く好意なんてものは、男女問わず、吹けば飛ぶような小さなものに過ぎません。