食べさせたくても無理強いは禁物
好き嫌いには個人差があり、大人になってもどうしても食べられないものがあるという人は少なくないですよね。欧米などでは個々の相違を尊重する意識が強いためか、「嫌いなものは食べなくていい」と考える人が多い文化のようです。
また、味蕾の数が成長と共に変わると前述しましたが、味覚の好みも成長によって変化することがほとんどです。「子どもの頃は食べられなかったけど今は大好き」という食材がある方も多いのではないでしょうか。
「栄養が偏るから食べさせたい」と考える方も「嫌いなものは食べなくていい」という考え方も、家庭によってそれぞれだと思います。しかし、色々な工夫をしてみたけどやっぱり食べられない、という時は肩の力を抜いて長い目で見ていきましょう。無理に食べさせようとしたり強く叱ったりするのは逆効果です。「いつか食べられるようになるといいね」「この前よりも多く食べられたね」と声をかけながら、時間や心に余裕を持って少しずつ克服していきましょう。
最近では、小さい頃の偏食や小食は無理に直さなくても良いという考え方が増えてきているようです。それは、親がいくら直そうとしても本人が納得しなければ直るものではなく、園や学校などの社会に出て色々な価値観に触れることで自分で気づいて身につければ良いという考えからです。