2020年6月16日 19:00
大人女子なら知っておきたい!恋に聞くおすすめクラシック厳選3曲
グスタフ・マーラー「アダージェット」(「交響曲第五番」より)
オーストリアの作曲家グスタフ・マーラーが、愛妻のアルマとの仲を修復しようと作曲したのが「アダージェット」です。
マーラーは浮名を流していたため評判が悪く、同じ作曲家であり若いアルマもまた多くの男性に囲まれていたため、出会ったときにアルマはマーラーのことは好きではなかったのです。それでもマーラーはアルマの愛を勝ち取り、結婚します。
結婚後のマーラーは決して優しい夫ではありませんでした。アルマの作曲を禁じたり、自分に献身的であることをおしつけていたのです。子どもにも恵まれていましたが、そのうちに魅力的なアルマには新たに男性が現れます。
「アダージェット」はそんなアルマの新しい恋に気づいたマーラーが彼女の関心を取り戻すために、二人の愛の始まりを思い出させるようなしっとりとした曲になっています。
アントニン・ドヴォルザーク「おお、ただ一人のいとしい人」(歌曲集「糸杉」より)
チェコの作曲家アントニン・ドヴォルザークには忘れえぬ人がいました。初恋の相手である彼の妻となったアンナの姉ヨゼフィーナです。
ドヴォルザークが恋に落ちたのはもう24歳でしたが、美しいヨゼフィーナになかなか思いを打ち明けられずにいる間に、ヨゼフィーナと貴族の結婚が決まってしまい告白する前に失恋してしまいます。