しかし、いざ離れてみると夫が気になり、帰りたくなる女性も多くいます。
何故でしょうか?
人とは不思議なもので、例え辛い経験でも長くその場にいるとそれが当たり前になってしまい、どんなに快適な空間に移れたとしても、環境の変化に不安を感じてしまうのです。
また、被害を受けている女性自身が自分が悪いからこうなると思い込んでいたり、あの人は私がいない とダメなんだ、だから助けてあげらなければ、とか相手を変えようとしているケースも多々見られます。
このような関係を共依存といいます。
共依存する夫婦間に育ったお子さんは、同じようなことを繰り返しやすいと言われています。
これを負の連鎖ともいいますが、歪んだ人間関係の象徴です。
生育過程於いて、過酷な環境で育ったり、父親や母親から充分な愛情を受けずに育つと成人してからの人間関係に不安を感じたり、自分自身に自信を持つことが出来なくなってしまう傾向があります。
不安や自信のなさから付き合う相手や夫から、身体的・精神的な暴力を振るわれたり、一緒にいて苦痛であっても相手を救うことが生きがいと思い込んでしまったり、逃げることが出来なくただ耐えていたり、自分に非があるからだと自分責めていたりすることがあります。