ただ遠くに見えるそれが近づいてくるのを感じながら、勘で歩くのだ。別に近くに行って何をしたいわけじゃありません。ただ、ふたりきりでする遠足みたいで、楽しいんです。
みなさんも、窓から見える何かがありませんか? それを目指して今夜は彼と一緒に歩いてみましょう。
■■会話も夜闇のようにディープに
夜遅くにお散歩をしているとき、ふと、真面目な話になることがあります。
街の静かさがそうさせるのか、夜の暗さがそうさせるのかわかりませんが、出会った頃にお互いどう思っていたのかとか、今、相手のことをお互いどう思っているのか、将来ふたりはどうなっていくのかという話とか、そういう、昼間のにぎやかなムードのなかでは、少しこっ恥ずかしくてできないようなディープなお話が。
そういう話が自然と生まれるいいきっかけになるのも、真夜中のお散歩の素敵なところなんです。
■■おわりに
私がこれを始めたのは、ある時、終電で自分の住んでる駅に帰ってきて、そこからお家に向かって歩いているとき、あるカップルがまさにこの真夜中のお散歩をしていて、しかもそのふたりが、とても素敵に見えて、それに憧れたから。「いいなぁ、あんなふたりになりたいなぁ」