並外れた推理力や洞察力を持つ敏腕刑事・天草那月(増田貴久)と、殺人犯を見抜く“眼”を持つ高校生・四鬼夕也(浮所飛貴)。そんなふたりがバディを組み、様々な難事件に挑む『WOWOW×東海テレビ共同製作連続ドラマギフテッド Season2』に中山優馬が出演。Season2のキーパーソンであり、天草や四鬼を翻弄する謎の探偵・八雲穂積を演じる。ある事件をきっかけに天草たちと関わっていく八雲だが、彼にはどうやら大きな秘密があるようで……。まだ撮影が続く時期に、中山から話を聞いた。“巻き込んでいく側”の悪役を演じてみたかった──中山さん演じる八雲穂積は、いわば“悪役”ですね。中山八雲には裏の顔があり、やがて天草たちの敵となっていくんですが、個人的には悪役にキャスティングしていただけて嬉しかったです。「嫌われたい~!」って(笑)。脚本でも第1話から悪役感がかなり出ていて、エンジンをふかし気味ですし。悪役というと、大抵は“巻き込んでいく側”じゃないですか。巻き込まれる主人公に対し、仕掛けて巻き込む悪役がいる。その巻き込む側を演じたかったので、撮影していても楽しいです。──中山さんは常々ロジカルな役作りをなさってきました。中山それは今回も変わらないです。八雲は“闇の眼”という特殊な能力を持つ役なので、ファンタジックな設定に対してのアプローチが必要。そこを何となく演じちゃうと、ふわっとしてしまうんですよね。そうならないよう、台本以前の彼の人生を自分の中に落とし込むようにしました。生まれ持った能力があり、現在に至るまで向き合ってきた彼が幼少期をどう過ごしたのか、家族構成はどうなのかといったところを台本からピックアップし、分岐点を探っていったんです。現在の八雲は自分の力を悪用していると言えますが、彼としては目的のために突き進んでいるだけ。自分なりの正義を見つけ、正義を守ろうとしている彼の意思を明確にしていきました。──八雲は虎視眈々と巧妙に、天草や四鬼に近づいていきます。中山それが彼の魅力でもあると思います。好奇心と行動力がある上に、計画性もあって頭がいい。持って生まれたファイターの精神が滲み出ているんでしょうね。決してサイコパスな殺人鬼などではなく、ちゃんと人間ですし。過去のトラウマやコンプレックスを抱えながら進んでいく中で、犠牲者が出ても構わないという気持ちなんだと思います。──第1話で早速、天草と対峙するシーンがありますね。中山クランクイン初日に撮りました。あそこは自分でも面白いシーンだなと思っていて。ふたりのファーストコンタクトでもありますし、お互いにお手並み拝見といった気持ちで構えている。面白い会話のやり取りが続く中、予想していた以上に白熱した探り合いのシーンになったので楽しかったです。増田くんの威圧感がすごかったですね。もちろん、天草としてですよ(笑)。普段の増田くん自身はすごく可愛らしい先輩なので。浮所くんは真っ直ぐ飛んでくるエネルギーがすごくて──増田さんとの共演はいかがですか?中山シリアスなシーンでも、増田くんの温かい人柄のおかげで現場がシリアスになり過ぎることはなく。猛暑の中を朝から晩まで撮影しているわけですが、「コンビニに行ったついでだから」と言って、袋いっぱいに冷たいドリンクを買ってきてくれたりもするんです。そういうところがすごいですよね。現場を盛り上げて、沈ませない素敵な主演俳優さんです。──一方、四鬼と八雲は興味深い関係ですね。中山四鬼と八雲の立ち位置はすごく似ているんです。ふたりとも、特殊な能力を持って生まれてしまったわけで。それが悲劇でもあり、それぞれの運命を変えることにもなる。生い立ちが似ている分、ある種の共感性が彼らの中にはあるんですよね。そこに訴えかけられるかどうかで、最大の理解者になるか、最大のライバルになるか。感情がぶつかり合うシーンもあるんですが、浮所くんは若いから、真っ直ぐ飛んでくるエネルギーがすごくて。その迷いのなさが役柄にぴったりだなと思いました。純粋なものって、向けられると苦しいじゃないですか。その苦しさを感じましたね。子犬に睨まれたみたいに(笑)。──これまでに浮所さんとの交流は?中山共演はもちろん、絡んだこともほぼなくて。でも、浮所くんは僕を見るなりバ~ッと駆け寄ってきて、「イケメンですね!」って。すごい距離の縮め方だなと思いました(笑)。愛され体質ですね。──イケメンの中でも特に、八雲役では中山さんの力強い目がポイントになりそうです。中山昔から目が印象的だとよく言っていただいていますが、それを使うときがついに来たかと。ここで生かせなかったらダメだなと思ってやっています(笑)。──“闇の眼”で人を操るシーンはどのように?中山もちろん実際には操れませんから、役者同士の表現力が重要になってきますよね。どんな仕上がりになるのか、僕も楽しみにしています。撮影自体は、目に寄ったカットを撮っていただくことも多くて。(カメラが)近いなあと(笑)。当初からその予定だったのかは分かりませんが、ちょっとした目の表現があるカットを撮ったとき、監督から「今の感じがよかったから、それを生かしていこう」と言っていただいて。特に目のケアなどはしていませんが(笑)、とりあえずコンタクトはせずに頑張っています。表現したいことや自分の思いを全て出したら、それはもう失敗──本作は中山さんにとって、20代最後の年の作品でもありますね。中山自分ではあまり意識していませんが、反省点を教えてくれる作品が増えてきたことは実感しています。例えば、僕が初めてWOWOWのドラマに出演した『連続ドラマW 北斗 -ある殺人者の回心-』ですが、あのときの自分にできなくて今の自分にできることは少なからずあって。と同時に、あのときにしか表現できなかった空間、時間もありますが、当時はできなかったことを今こそやろうという気持ちは常にあります。同じミスは繰り返したくないですし。──当時の中山さんと現在の中山さんの間に、例えばどんな変化が?中山考える力がついたと思います。それを画角の中でどれだけ表現できるかと言われたら、何もできない可能性もあるんですけど。そこに向かうまでの準備が、昔より多くできている気はしています。──となると、カメラの前ではどのような試みを?中山言い方が難しいんですが、“捨てていきます”。余分なものをなるべく捨てていく。表現したいことや自分の思いを全て出したら、それはもう失敗なんです。役の立ち位置もあるし、作品の中で求められていることを僕は全うすべきであって。そのためには、持っていてもいいけど使う必要はない考えを見極め、省いていかなきゃいけない。──でも、“捨てる”には相当な思い切りが必要ですよね。中山そうですね。例えば、監督に「もう少し笑ってほしい」と言われたら、次の本番までに“なぜ、もう少し口角が上がるのか?”のロジックを組み立て直します。さっきのテイクで笑っていたのが誰かの顔を思い出したからだとしたら、“その顔をより明確に思い出して脳内のパワーバランスを大きくしてみよう。そうすれば口角もより上がるだろう”というように。その組み立ての中で広がったものを、(カメラの前では)思い切って捨てます。──そうすることで、リアリティも生まれるわけですね。中山僕自身、このドラマの魅力のひとつはリアリティだと思っていて。特殊な能力という設定だけ聞くとエンタメ性が強いのかなと思われるかもしれませんが、蓋を開けてみたらリアリティが流れている。人の生き死にを扱うリアルな物語に、特殊な能力という違和感が絶妙に絡んでくるんですよね。だからこそ、1話30分がもっと短く感じられるくらい、物語にどんどん引き込まれていく。伏線もいろんなところに隠されていますから、毎週見逃さずに回収していってほしいです。取材・文:渡邉ひかる<番組情報>『WOWOW×東海テレビ共同製作連続ドラマ ギフテッド Season2』10月14日(土) 放送・配信スタート『WOWOW×東海テレビ共同製作連続ドラマ ギフテッド Season2』ポスタービジュアル【放送】毎週土曜午後10:00(全8話) ※第1話無料放送WOWOWプライム・WOWOW4K【配信】各月の初回放送終了後、同月放送分を一挙配信[無料トライアル実施中]WOWOWオンデマンド
2023年10月05日ソプラノの隠岐彩夏、ヴァイオリンの矢部達哉、そしてピアノの横山幸雄という、豪華なメンバーによる素敵なコンサートが開催される。その名も「愛しの夜」と題されたステージには、シューマンの歌曲集『女の愛と生涯』を筆頭に、同アラベスク、R.シュトラウスの『薔薇のリボン』『ツェツィーリア』『明日』といったロマンティック極まりないプログラムがずらりと並び、秋の夜長を彩る素敵な時間が楽しめそうだ。そもそもなぜこの3人の共演なのだろう。その答えは、ヴァイオリンとピアノのデュオとして長く共演を重ねてきた矢部達哉と横山幸雄のコメントの中にある。「彩夏さんの登場は、隠れた才能が輝く瞬間でした。彼女の歌声が初めて響いたとき、僕と横山さんは、その魅力にたちまち引き付けられました。彩夏さんの声は、“ストラディヴァリウスのよう”と形容したい美しさで、その暖かさと艶で人々の心を満たします。彼女のような才能を持つ歌手がいることはまさに奇跡と言えます。彼女の歌を聞くと、心の中のあらゆる不快感が消え去り、安らぎに満たされます(矢部達哉)」「2年ほど前のこと、彩夏さんが初めてリハーサルに登場し、歌い始めたその瞬間に、我々のかけがえのない素晴らしい仲間がまた新たに1人増えた喜びを心の底から実感しました。客席で聴いていた矢部さんは、たったの5秒でその素晴らしさに度肝を抜かれたそうです。あれから2年の時間の経過と経験がさらなる高みへと導いてくれていることでしょう。同じステージに立つものとしてもドキドキワクワクしています。(横山幸雄)」まさに絶賛ではないか。お互いに信頼し合う3人のステージとはいったいいかなるものか。まさにワクワクドキドキが止まらないとはこのことだ。隠岐彩夏(ソプラノ)・矢部達哉(ヴァイオリン)・横山幸雄(ピアノ)3人のトップ・アーティストたちによる「愛しの夜」■チケット情報月21日(火)19:00開演第一生命ホール●隠岐彩夏Ayaka Oki(ソプラノ)岩手大学教育学部卒業。東京藝術大学大学院修士、博士後期課程修了。R.シューマンの歌曲を研究し博士号取得。文化庁新進芸術家在外派遣研修員としてニューヨークにて研鑽を積む。第20回友愛ドイツ歌曲コンクール第1位、文部科学大臣賞受賞。第85回日本音楽コンクール声楽部門第1位、岩谷賞(聴衆賞)、E. ナカミチ賞受賞。15年三菱地所賞、19年東奥文化選奨受賞。歌曲とオラトリオに幅広いレパートリーをもち、J.S. バッハ「マタイ受難曲」、ヘンデル「メサイア」、ハイドン「天地創造」、モーツァルト、フォーレ「レクイエム」、メンデルスゾーン「エリヤス」、ドヴォルザーク「スターバト・マーテル」、マーラー「交響曲第4番」等のソリストを務める。オペラでは『魔笛』パミーナ、『愛の妙薬』アディーナ、『ラ・ボエーム』ミミ、ムゼッタ等を演じている。NHK-E テレ「クラシックTV」等のメディアや《ディズニー・オン・クラシック》全国ツアーに参加する等幅広く活躍中。22年にはインバル指揮都響、ノット指揮東響、それぞれの「第九」でソリストを務めた。キングレコードより初のソロCD『Dearest Night 愛しの夜』をリリース。「レコード芸術」誌にて特選盤に選出される。三島せせらぎアンサンブルメンバー。二期会会員●矢部達哉Tatsuya Yabe(ヴァイオリン)1990年22歳の若さで東京都交響楽団のソロ・コンサートマスターに抜擢され現在に至る。97年、NHK「あぐり」のテーマ演奏で大きな反響を呼ぶ。室内楽、ソロでも活躍し、朝比奈隆、小澤征爾、若杉弘、フルネ、デプリースト、インバル、ベルティーニ、A.・ギルバート等の著名指揮者と共演。94年度第5回出光音楽賞、平成8年度村松賞、96年第1回ホテルオークラ音楽賞受賞。ソニークラシカル、オクタヴィア・レコード、キングレコードよりCDを発売。トリトン晴れた海のオーケストラ・コンサートマスター、三島せせらぎ音楽祭アンサンブルメンバー代表。●横山幸雄Yukio Yokoyama(ピアノ)ショパン国際ピアノコンクールにおいて歴代の日本人として最年少入賞を果たす。2010年ショパン生誕200年を記念して行われた14時間に及ぶ演奏会「入魂のショパン」はギネス世界記録に認定され、翌年には自らのギネス記録を更新。さらに、ショパンが生涯で作曲した全作品(240曲)を3日間で演奏するという前人未踏のプロジェクトを大成功させDVDとしてリリース。また、ベートーヴェン生誕250周年にあたる2020年には、2日間でソナタ全曲を演奏する偉業を成し遂げ、全編収録DVDを発表。最新CDはデビュー30周年記念公演のライヴ録音「横山幸雄 ショパンピアノ協奏曲第1番&第2番他」(Sony Music)。教育者、音楽プロデューサーとしても活躍。数々の音楽大学で客員教授として教鞭を取り、故中村紘子女史の遺志を引き継ぎ日本パデレフスキ協会会長を務めている。
2023年10月05日映画『インファナル・アフェア』の日本公開20周年を記念し、シリーズ全3部作が、それぞれ『インファナル・アフェア 4K』『インファナル・アフェアII 無間序曲 4K』『インファナル・アフェアIII 終極無間 4K』として11月3日(金・祝) に公開される。このたび、本作の予告編とポスタービジュアルが公開となった。先日閉幕した第48回トロント国際映画祭で特別貢献賞を受賞したアンディ・ラウと、今年ヴェネツィア映画祭で生涯功労金獅子賞を受賞したトニー・レオン。この2人が“警察に潜入したマフィア”と“マフィアに潜入した警察官”を演じ、その生き様と究極の対決が世界に鮮烈な印象を残した1作目は、2003年に日本で初公開。その翌年に主人公たちの秘められた過去を描いた2作目が、翌々年には壮絶な闘いを締めくくる最終章となる3作目が公開された。今回公開となった予告編は、アンディ・ラウ演じるマフィア内通者ラウが、警察署内で発砲するセンセーショナルなシーンからスタート。続いてトニー・レオン演じる潜入捜査官ヤンをはじめ、アンソニー・ウォン、エリック・ツァン、ケリー・チャンらが演じる、3部作を取り巻く人物たちが次々と映し出され、時に静かに、時に熱く激しく繰り広げられる警察とマフィアの戦いがたっぷりと収められている。さらに、3部作それぞれの初公開時ビジュアルを使用した海外版A3ポスタームビチケの販売が決定。そして3部作から好きな作品を選んで鑑賞できる3作品共通ポスタームビチケは、20周年を記念して香港で制作されたメモリアルなデザインとなっている。映画『インファナル・アフェア 4K』予告編<作品情報>『インファナル・アフェア 4K』『インファナル・アフェアII 無間序曲 4K』『インファナル・アフェアIII 終極無間 4K』11月3日(金・祝) 公開公式サイト: Media Asia Films (BVI) Ltd. All Rights Reserved. (C)2003 Media Asia Films (BVI) Ltd. All Rights Reserved. (C)2003 Media Asia Films (BVI) Ltd. All Rights Reserved.
2023年10月05日豊田徹也による同名漫画の実写化した映画『アンダーカレント』が明日から公開になる。本作で共同脚本と監督を務めたのは、『愛がなんだ』『ちひろさん』など話題作を数多く手がける今泉力哉監督。本作では3人の登場人物の過去、現在、そしてその先を丁寧に描きながら、ひとの心の“奥底=アンダーカレント”にある感情を丁寧に描き出している。本作の主人公・かなえは、夫・悟が突然失踪してしまい、周囲の人々の助けを借りながら、銭湯「月乃湯」を再開する。そんなある日、堀と名乗る謎の男が「働きたい」と現れ、彼は銭湯に住み込みで働くことになる。同じ頃、かなえは友人から胡散臭い私立探偵を紹介され、失踪した夫の行方を捜すことに。突然の失踪、突然の同居人の出現……不思議な日々の中で、かなえは自分の心の底に沈めていた想いに気づいていく。本作の原作は、フランス・アングレーム国際漫画祭でオフィシャルセレクションに選出されるなど、国内外で人気を誇る豊田徹也による伝説的同名漫画。熱狂的なファンも多く、過去に映画化を望んだ映画製作者もいたというが、今回は今泉監督が豊田氏と直接会って、映画化の許可を得たという。「豊田さんは、作品をつくることに対する純度の高い方だと思っています。実際にお会いすると難しい方ではまったくなくて、とてもやわらかい方でした。話をしていく中で、豊田さんと自分はものをつくる時のベースになるものや、大事にしていることが似ていると思いました。だから、最初にお会いした時に豊田さんから『この原作って映画にして面白くなると思います?』って聞かれた時に『絶対に面白くします!』じゃなくて『確かにそうですよね』って答えたんです。『難しいと思います』と。そんな会話から始まったことで、信用してもらえたのかもしれないです。とにかく豊田さんはまっすぐで真摯な方でした。この作品も『ちひろさん』もそうでしたけど、この原作がやりたい、この漫画を映画にしたい、というよりは“この原作者に会いたい”とか”この人の描いた世界観や感覚に興味がある”という感じが近いのかもしれないです。『アンダーカレント』の作者は本当のさみしさや孤独を知っている人、という感覚がありました。それは人によっては知らないままでも生きいけるものだし、なんなら知らない方が幸せかもしれない。でも、そこを描いていることに惹かれました」今泉監督が語る通り、本作では夫が失踪してしまった女性、銭湯に住み込みで働く謎の男、そして妻の前から姿を消した夫……それぞれの孤独やさみしさが、細かな表情やしぐさ、そして時間の積み重ねによって描き出される。物語の中ではさまざまなことが起こるが、登場人物の内面を単純化するような描写や強引な展開、大事件はひとつも描かれない。本作では出来事ではなく、“そこに流れる時間”を何層にも重ねることで作品が出来上がっているのだ。「そうですね。だから時間であったり、空気とか、まさにアンダーカレントという言葉に象徴されるような“通底している存在”が大事で、これをどうやって映画にすればいいんだろう? と思いましたし、撮っている時も完全にはわかっていなくて、ただの出来事の羅列になってしまうんじゃないか、という恐怖はずっとありました。こうして完成した作品を観ても、どこまであの空気を描けているのか、どこまで出来事の羅列になっていないか……まだ客観的には観れないですね」登場人物が魅力的であってほしい、と常に思っています本作では登場人物がセリフでわかりやすく感情を説明したりはしない。むしろ彼らが“自分でも気づいていなかった”感情や時間がゆっくりと浮かび上がっていく瞬間が描かれる。大きなきっかけはないし、明確な転換点もない。しかし、その感情は最初からずっと奥底にあった。それが静かに浮上してくるのだ。「真木さんをはじめ、俳優陣は本当に大変だったと思います。ただ、非常にレベルの高い、いろんな経験をしている俳優さんたちだったので、最初からこうしてください、ということはほぼなくて。まずはやってもらって、自分の想像していないことが起こったとしても『そちらの方が正解かも』という想いで撮影してました。僕としては、俳優さんがその役をガッツリと掴んでいるよりは、少し迷っている方が良いと思っているんです。演じることってそれだけで疲弊するし、今回はどの役も事前に考えてきたことを現場でやればいい役ではないので、テストしている時と本番ではやっぱり芝居は違う。でも、僕としては俳優さんのアイデアを先に潰してしまうことはしたくないと思っていますし、芝居ってひとりではできなくて、目の前にいる人と対峙して生まれるものだと思っているので、キャスティングの際も真木よう子さんをよく知っている人々を選びました。過去の時間も取り入れたいと思っていました」今泉監督は「わかりやすい物語があって、わかりやすい結末があるようなものをあまり作りたいとは思わないですし、本作では“人をわかるってどういうことですか?”ってセリフが出てきますけど、答えが出ないからこそ題材にできるんだと思います」と語る。一方で本作は決して難解な作品ではない。本作で描かれる感情は誰もがアクセスできるもので、何よりも観終わったあと、登場人物たちを“愛すべき存在”と思える魅力的な作品なのだ。『アンダーカレント』は観終わったあとすぐにスラスラと感想が出てくるような映画ではないのかもしれない。しかし、この映画は観た人の中にずっと残り続けるものになるはずだ。「とにかく登場人物が魅力的であってほしい、と常に思っています。物語が魅力的とか、そこにある謎が解けて、とかそういうことじゃなくて、とにかく人物が魅力的で、愛せるか。映画をつくっていて一番やりたいことはそこなんです」『アンダーカレント』10月6日(金) 全国公開豊田徹也/講談社 2023「アンダーカレント」製作委員会
2023年10月05日沖縄を拠点として、沖縄に生きる人々に密着して写真を撮り続けてきた写真家・石川真生の個展『石川真生 ─私に何ができるか─』が、10月13日(金)〜12月24日(日)、東京オペラシティアートギャラリーで開催される。石川真生は1953年、沖縄県大宜味村(おおぎみそん)生まれ。1970年代から写真をはじめ、WORKSHOP写真学校東松照明教室を経て、本格的に活動を始めた。全身全霊をかけて写真を撮り続けている生きざまは、2021年に沖縄県立博物館・美術館で開催された展覧会タイトルにある『醜くも美しい人の一生、私は人間が好きだ。』という言葉にも現れている。昨年は沖縄本土返還50周年を迎えたが、米軍基地や南西諸島の自衛隊基地問題など困難な状況は変わっていない。そのことに疑問や憤りを覚えながらも、立場を越えて多様な人々に触れてきたことがうかがえる。同展では、沖縄在米兵の黒人のためのバーに勤めながら、同僚の女性たちとその奔放な生活を撮影した《赤花 アカバナー 沖縄の女》、その時に出会った黒人兵の故郷を訪ねる《Life in Philly》など初期の主要な作品も紹介。旧日本軍、自衛隊、米軍に関わりのある人物を取材した写真もある。近年とりわけ力を注いでいるのは《大琉球写真絵巻》だ。薩摩藩の琉球侵攻から続く苦難の歴史を表す場面を、石川のもとに集まった人々が再演し、それを撮影するシリーズで、怒りとユーモアとエネルギーに満ちている。まさに絵巻のごとく写真が続く展示も圧巻。8月に沖縄で発表した最新作を含めて近作を紹介する。国内外の美術館にコレクションがあり、活動が知られていながら東京では初めての個展となる今回。沖縄の問題、沖縄の魅力。約170点の作品を通じて、鑑賞者もともに「私に何ができるか」を考える機会としたい。<開催情報>『石川真生ー私に何ができるかー』会期:2023年10月13日(金)~12月24日(日)会場:東京オペラシティ アートギャラリー時間:11:00~19:00(入場は18:30まで)休館日:月曜料金:一般1,400円、大高800円公式サイト:
2023年10月05日WurtSが、10月4日(水) に配信リリースしたデジタルEPのタイトル曲「BACK」のMusic Videoを公開した。「BACK」は、巻き戻せない時間と関係や距離を儚くもエモーショナルに歌い上げたWurtS史上初のミディアムロックチューン。ストレートな感情を表現したラブソングであり、WurtSの自叙伝とも言える楽曲だ。公開されたMVは、自身が構想・監督まで務めている。デジタルEP『BACK』には、新曲「BACK」のほか、『チェンソーマン』『劇場版 呪術廻戦 0』などのアニメ作品を制作するアニメーションスタジオMAPPAの公式YouTubeチャンネル100万人突破記念スペシャルムービーのテーマ曲に起用された「ユートピア」、昨年WurtSがSNSでファンから募ったお題をもとに完成させた楽曲「クールじゃない?」、そして2021年11月17日に配信された自身の代表曲の1曲でもある「NERVEs (Vol.2)」の4曲を収録。なお「クールじゃない?」では、ユーザーから募集した画像を使用するSpecial Movie企画も行われている。WurtS「BACK」MV<リリース情報>WurtS デジタルEP『BACK』配信中WurtS『BACK』ジャケット【収録内容】1. ユートピア2. クールじゃない?3. NERVEs (Vol.2)4. BACK■「クールじゃない?」Special Movie応募期間:10月31日(金) 23:59まで配信リンク:<ライブ情報>『WurtS LIVEHOUSE TOUR II』10月7日(土) 北海道・Zepp SapporoOPEN 17:00 / START 18:0010月15日(日) 福岡・Zepp FukuokaOPEN 17:00 / START 18:0010月19日(木) 愛知・Zepp NagoyaOPEN 18:00 / START 19:0010月20日(金) 大阪・Zepp Osaka BaysideOPEN 18:00 / START 19:0011月10日(金) 石川・金沢EIGHT HALLOPEN 18:15 / START 19:0011月12日(日) 新潟・新潟LOTSOPEN 17:00 / START 18:0011月16日(木) 香川・高松festhalleOPEN 18:00 / START 19:0011月18日(土) 岡山・CRAZYMAMA KINGDOMOPEN 17:00 / START 18:0011月19日(日) 広島・BLUE LIVEOPEN 17:00 / START 18:0011月26日(日) 宮城・仙台GIGSOPEN 17:00 / START 18:0012月6日(水) 東京・Zepp Haneda (TOKYO)OPEN 18:00 / START 19:0012月7日(木) 東京・Zepp Haneda (TOKYO)OPEN 18:00 / START 19:00■チケット料金:5,000円(税込)※各公演別途ドリンク代必要()関連リンクUNIVERSAL MUSIC オフィシャルサイト:::::
2023年10月05日11月4日(土) に幕張メッセで開催される『NEX_FEST -Extra- TOKYO』に、BABYMETALが出演することが発表された。『NEX_FEST』は、イギリス/シェフィールド出身の5人組バンド、ブリング・ミー・ザ・ホライズンがキュレートする新たなフェス。Extra公演にはBABYMETAL、ブリング・ミー・ザ・ホライズンのほかにHYDE、Crossfaith、coldrainが登場する。BABYMETALとブリング・ミー・ザ・ホライズンは、これまで海外フェスやアワードなどでの交流を重ね、2019年11月には、ブリング・ミー・ザ・ホライズンがBABYMETAL『METAL GALAXY WORLD TOUR IN JAPAN』さいたまスーパーアリーナ公演および大阪城ホール公演にスペシャルゲストとして出演。また、2020年10月に配信リリースされた、ブリング・ミー・ザ・ホライズンのEP『ポスト・ヒューマン:サバイバル・ホラー』収録曲「Kingslayer ft. BABYMETAL」では念願のコラボが実現し、日本ではiTunesロック・アルバム・チャート、Apple Music ロック・アルバム・チャート、mora洋楽アルバム・ランキングで1位を獲得した。なお、この2組が競演するのは国内では約4年ぶりとなる。<イベント情報>『NEX_FEST -Extra- TOKYO』11月4日(土) 千葉・幕張メッセOPEN14:00 / START15:00『NEX_FEST -Extra- TOKYO』告知画像【出演】BRING ME THE HORIZON / BABYMETAL / HYDE / Crossfaith / coldrain『NEX_FEST』11月3日(金・祝) 千葉・幕張メッセOPEN10:00 / START11:00※チケットソールドアウト【出演】BRING ME THE HORIZON / BABYMETAL / YUNGBLUD / マキシマム ザ ホルモン/ YOASOBI / I PREVAIL / PALEDUSK / CVLTE / 花冷え。/VMO / KRUELTY『NEX_FEST-Extra-』10月31日(火) 兵庫・神戸ワールド記念ホール11月1日(水) 愛知・日本ガイシホールOPEN15:00 / START16:00【出演】BRING ME THE HORIZON / BABYMETAL / YUNGBLUD / I PREVAILイベントオフィシャルサイト:
2023年10月05日映画『正欲』の本予告映像が公開された。原作は、第34回柴田錬三郎賞を受賞した朝井リョウによる同名小説。家庭環境、性的指向、容姿など“選べない”背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく衝撃的な物語を、原作とは違い、ある種のラブストーリーとして映画化される。このたび公開されたのは、主要キャラクターとなる5人の新たなシーンを含む60秒の本予告映像。正義で世界を測る検事の寺井啓喜(稲垣吾郎)は、「社会の“バグ”は本当にいるの。悪魔みたいなやつがいるんだよ!」と激昂したかと思えば、かすかな笑みを湛え静かに空を見上げる場面も登場し、どんな役柄なのか期待が高まる。大学生の神戸八重子(東野絢香)は、自分が落としたプリントを拾ってくれた見知らぬ男性と手が触れ合った瞬間、怯えるようにその手を引っ込める。同じ大学に通う諸橋大也(佐藤寛太)は、内に秘めた感情を吐き出すかのような激しいダンスを披露する。そして、ある秘密を抱える桐生夏月(新垣結衣)は、なぜか着衣のままプールに浮かび、そんな夏月と秘密を共有する中学時代の同級生・佐々木佳道(磯村勇斗)は「この世界で生きていくために、手を組みませんか?」と彼女の目を見て語りかける。「それでも私たちが、抱えている欲望はあっていいものだと思いたい」と語り、ぎこちなくも優しく佳道を抱きしめる夏月。そして、映画のタイトル『正欲』が映し出される――。そんな印象的なシーンの数々が展開される予告映像に流れるのは、Vaundyが歌う主題歌「呼吸のように」。自身初の映画主題歌となった「呼吸のように」は、書き溜めた未発表の曲から、映画の世界観に合うものをVaundyが選び提供した重要な1曲となっている。映画『正欲』本予告映像<作品情報>映画『正欲』11月10日(金) 公開(C)2021 朝井リョウ/新潮社(C)2023「正欲」製作委員会関連リンク公式サイト::
2023年10月05日総合エンタメアプリ「マンガPark」(白泉社)で2021年より連載がスタートし、現在人気上昇中のマンガ「君となら恋をしてみても」がドラマ化される。ふたりの男子高校生が江の島を舞台に繰り広げるラブストーリーだ。世話焼き男子高生・山菅龍司を日向亘、龍司の高校に転校してくるちょっと甘えん坊なところがある海堂天を大倉空人が演じる。江の島のまばゆいロケーションの中で行われた撮影、撮影を経て変化したことなどについてふたりに聞いた。原作は「読む人全員が幸せになる漫画」――まずは原作を読んでの感想をお聞かせください。大倉空人(以下、大倉)本当に好きだという気持ちだけで動いていることと、その想いを受け取ってどんどん心が動かされていく2人の様子が素敵です。話の展開も面白くて、2人だけの世界みたいなところにピュアさとかわいさと、エモさが感じられて、おもしろい作品だな、と。こんなに純粋なキャラクターはなかなかいないと思うので、貴重な漫画なんじゃないかな、と感じています。日向亘(以下、日向)全部言われました(笑)大倉それ、ずるくない?(笑)日向(笑)。でも本当にピュアで、絵も綺麗だと感じました。江の島で、海があって、しらす丼があって、学校があって、その中での男の子2人の恋愛ストーリー。瑞々しくて、爽やかですし、読む人皆が幸せになれる漫画だと思います。自然と互いに助け合っていた撮影現場――日向さんは天の、大倉さんは龍司の魅力について教えてください。大倉とても笑顔が素敵だな、と。これは日向くんが元々持っているものなんですが、龍司は原作の方では笑顔を見せることがあまりないんです。そこは日向くんが芝居の中で、表情やセリフの言い回し、声など……本当に素敵で自然にお芝居をされる俳優さんなので、僕も演じている時にすごく引っ張ってもらいました。日向くんが龍司として見せる笑顔に大倉空人としても、海堂天としても、心を動かされた部分がたくさんあります。撮影中は毎日のように日向くんのお芝居に助けられて芝居をしていたので、そこはイチ日向くんファンとしても観ている方に伝わってほしいです。そのおかげで海堂天という役をやり通すことができたと思うので。日向いつも褒めてくれるんです。僕のモチベーションを常に上げ続けてくれます。大倉いやいや(笑)。日向空人くん演じる天もそうですが、龍司は集団で盛り上がったり、先頭に立って何かするタイプではないんです。でも根は明るいキャラクターというか……引っ張られたら、乗れる性格なので、そういうキャラクターを演じるときはどうしても自分からはいきづらくなりますよね。でも現場の空気感や、お芝居の中でもそうなんですけど、空人くん演じる天が、積極的に明るく振る舞うキャラクターなので、そこは僕もうまくお芝居で乗っかることができた部分でした。空人くんの現場全体への気配りや、現場を明るくしてくれた部分も含めて、そこは天との共通点だなと思います。お芝居の中では天に助けられたし、現場でも空人くんのその明るさに助けられました。大倉ありがとうございます!――今回初共演になるかと思いますが、お互いの第一印象、撮影を通して変わったことはありますか?大倉身長が高いな、というのが第1印象です。身長が高いと結構迫力があるじゃないですか。それで、これだけ男前な顔立ちなので、クール系だったらどうしよう、と思っていたんですが、本読みでお会いしたときに、すごい笑顔で「お願いします!」と入ってきて。年齢的には2つ下になるんですけど、大人っぽさと、実際に喋ってみたときの無邪気さがギャップだな、と思います。撮影を通してそのギャップを垣間見られる瞬間があったので、そこは印象がガラッと変わりましたね。日向空人くんはアーティストさんだし、イケイケな人かな、と思っていたんです。でもいざ会ってみたら、すごく丁寧で腰の低い方でした。年齢はふたつ違うんですけど僕に合わせてくれて、本当の龍司と天のような、同級生の二人の関係性でいられたんじゃないかな、と思います。――撮影の合間で盛り上がった話題などはありましたか?大倉僕のグループ(原因は自分にある。)の話をずっとしていました。日向あ、そうそうそう。大倉日向くんの友達にEBiDANの子もいますし、げんじぶのメンバーの杢代(和人)とも仲が良いので、そこからどんどん話の輪が広がっていきました。げんじぶの夏ツアーにも来てくれて、「かっこよかったね」とメンバーを褒めてくれたりもしました。僕はメンバーが大好きなのですごく嬉しかったですし、その話で盛り上がりましたね。――そういえば日向さん、ちょっとげんじぶの武藤潤さんに似てますね。日向僕も、潤くんと似てると思うんですよ!大倉それ、僕も言われました(笑)。「僕、潤くんに似てない?」って。日向ライブで見ていたときも、最初は「あれ、俺かな?」と思ったら武藤潤さんでした。骨格が似てるんですかね?初めて自分と似てるな、と思う人に会いました。大倉多分、目の形とかも潤くんに似てると思うんです。今日はライブのときの潤くんみたいです。日向僕が目指す先はあのかっこよさだな、と思いました。大倉目指さなくても十分格好いいと思うよ(笑)。楽しんだ江の島での撮影――物語の舞台が江の島という素敵な場所です。印象に残っていることはありますか?大倉まず、ロケーションが本当に綺麗でした。海を見ながらの撮影だったというのと、他にも撮影したシーンで印象的だったのが……。日向多分一緒だよ。大倉ほんと?日向せぇので言う?大倉これで合ってなかったらイヤじゃない?日向いや、多分一緒だと思うよ。いくよ、せぇの。大倉アイス。日向朝日の。大倉ハッハッハ!日向すみません、違いました!(笑)大倉すみません!(笑) 朝日ね!よかったよね!日向朝日のシーンがあるんですけど、早朝2時起きで撮ったんです。スタッフさんもキャストもみんなヘトヘトで。前日も夜遅くまでの撮影だったので、大丈夫かなと思っていたのですが、景色がすごく綺麗だったんです。大倉救われたよね。日向綺麗すぎて目が醒めたよね。あんなに素敵な景色は、普段生活していてあんまり見ることがないですし、そんな最高のシチュエーションの中で撮影できたので、映像として完成したものを見るのがすごく楽しみです。大倉間違いない。僕が印象的だったアイスというのは、シーンの中で食べたものなんですが、他にも休憩時間に江の島グルメ的なものを結構食べられたんです。しらす丼やたこせんべいを食べたりして、ロケーションだけではなく、江の島の食の部分でも楽しむことができたので、そういう点でも印象的でしたね。――作中ではお祭りのシーンがありますが、夏のお祭りの思い出などあれば教えていただきたいです。大倉家族でお祭りに行くと、父が必ず焼きそばを食べるんです。そこから僕も屋台の焼きそばが好きになりました。屋台の焼きそばの魅力に気づいたというか、お祭りに行ったら絶対に焼きそばとじゃがバターだけは買うと決めているんです。だから今回の撮影でも食べられるかなと思っていたんですけど、焼きそばを食べるのは日向くんの方だったので、ちょっと残念でした(笑)。地元が湘南なので、湘南のお祭りには結構行っていますし思い出はたくさんあります。日向お祭りのシーンではないけど、撮影中に空人くんの知り合いっぽい人たちも、何人かいたよね。大倉うん、いたね。日向現場で待機中に、「あれ?同級生いるじゃん」、みたいな(笑)大倉江の島の橋の上での撮影のときだったよね。日向歩行者の方が通られるときに中断して待っているんですが、そこで見つけてました。(笑)大倉団体のお客さんがいるな、と思って1人1人顔を見ていたら小学校の同級生いるやん、みたいなことがあったりして、友達探しをしているみたいで僕は楽しかったです(笑)日向ほんと地元だもんね。僕は、地元で大規模なお祭りがあって、小中学生のときは、家族や友達とよく一緒に行ってました。でも浴衣を着て行くったりしたことがなかったので、学生のうちにそういうことをしておけばよかったな、と思います。賑やかなところが好きなので、そこは龍司との共通点でもありますね。お祭りのシーンも、わくわくしながら撮影していました。――お祭りで好きな食べ物はありますか?日向落書きせんべいって知ってますか?屋台で売ってるんですが、僕にとってはお祭りの定番なんです。えびせんにカラフルなざらめみたいなもので絵を描くんですけど、現場でそれを好きだと話していたら誰も知らなくて。ローカルネタなのかジェネレーションギャップなのか分からないんですが、僕は落書きせんべいが大好きです!大倉僕も知らなかったな。焼きそばとかじゃがバタくらいしか知らないかも。日向それは知らなさすぎだよ(笑)。難しかった龍司と天の距離感――松本花奈監督は映像の質感などにもこだわって撮られる方かと思うんですが、現場でこだわって撮っていらっしゃったな、というシーンはありますか?日向どのシーンにおいても妥協を許さない方だったので、監督がこれだ、と思うまでは挑戦し続けてました。すごく時間がかかったシーンがあったよね。大倉あった……でも全部かもしれない。日向全部かかったよね。大倉僕が思うに多分、天はモノローグの間なんです。特に会話中にモノローグが入る部分での表情や間は何回も撮り直したイメージはあります。日向2人が思いを語り合ったり、どちらかが告白してそれを受けた後のシーンなどはすごく時間をかけて撮影していました。2人の分岐点となる、心が動くシーンは特にそうですね。――時間をかけて撮影された部分でもあると思うんですけど、気持ちが変化していく演技で気をつけた部分はありますか?大倉僕は声ですね。天は過去があって、自分を偽るために明るく振舞っているキャラクターなので、龍司と向き合うときのセリフや本音を話すときのセリフは普段の声のトーンから少し素に戻す、低めに落とすようにしていました。なので、普段のセリフをちょっと明るめにしていたのでそこが際立ってたらいいな、と思いながらやっていました。日向なんだろうな……でも僕が一番気をつけたのは天との距離感の変化ですね。順撮りではないので、どうしても「この出来事があった後はこれくらいの距離感」だとか、その前はこのぐらいで、友達としての距離感、恋人としてどの距離感なのかとか、という部分は意識しました。天は常に、こちらに寄り添おうとしているから、こっちがいかに近づくか、離すか、という部分が大事だなと思ったので、そういった部分の気持ちの変化はすごく自分の中で気をつけてたかな。大倉しかも龍司は撮影順が順撮りではなかったから大変だったと思います。呼び方も「天」だったり、「海堂さん」のときもあるんです。日向敬語をやめるようになったシーンはクランクアップ前の最後のシーンだったんです。それまではもうごちゃごちゃだったので。大倉最初のシーンは海堂さんなのに、次のシーンはいきなり天になったり。龍司の距離感でこっちもドキドキするかどうか、というところもあるので難しかったんじゃないかな、と思います。日向もう別人を演じてるんじゃないかな、というようなことはありましたね(笑)。意外なところで再び共演があるかも!?――龍司と天はお互いに出会ったことで自分の世界が変わる、という部分があるかと思うんですが、これまで世界が変わったり、考え方が変わるような出会いはありましたか?大倉考え方が変わった、という点で言うと、高校生からの友人に「もっと自由にしていいんだよ」ということを教えてもらいました。高2のときの話で、僕が勝手に感化されたっていうだけなんですけど……。もっと自分の意見を言っていいんだと、教えてくれた方がいたんです。こういう活動していてもいろんな意見を自分の口から言えるようになりましたし、完全にではないですけど、昔よりは堂々とできるし、ちゃんと自分の意見を持つようになったので、世界が変わりました。日向僕はなんだろうな……すごく恵まれてるなと思うのは、出会う人皆さん良い人たちばかりですし、色々なことをたくさん教えていただけているということですね。日頃から、自然と人を見て学んだことを自分でもやってみるようにしているのですが、色々な方たちから教えていただいたことが本当にたくさん身になっていると思いますし、出会いに感謝しています。――いろんな出会いが積み重なって。日向そうですね。――お2人の出会いは今後どんな影響がありそうですか?大倉EBiDAN THE LIVEというEBiDANの全グループが集まるライブがあったんですけど、日向くんがSHOOT(BUDDiiS)と仲良いのは知っていたので、日向くんの話をしました。日向そうなんだ!大倉撮影したんだよ、って言ったらSHOOTが「俺、仲が良くて」という話になって。それがSHOOTともっと仲良くなるきっかけになりました。日向あー、よかった(笑)。大倉そこでまた関係が深まるという点でも繋がっているな、と思います。杢代とも知り合いなのでそんな話をしたり。影響をもらっています。日向出会いであまり変わるっていうことはないんですけど……。大倉 大倉げんじぶ、げんじぶ(小声)。日向そうですね、げんじぶっていう素敵なグループと出会えたのは本当に良かったですね。潤くんという似てる人が見つかりましたしね。――生まれて初めてですもんね。日向生まれて初めてですね、自分に似てる人って……やめてください、観測者(原因は自分にある。のファンネーム)に怒られる!(笑)大倉怒られないって!日向いや、げんじぶの曲に救われてますよ。大倉もしかしたら、BUDDiiSとげんじぶが対バンのときに日向くんがMCをやるかもしれない。――すてき!日向そう、僕が……いやいや、MCなんてやったこともないですからね。大倉いや、言ったもん勝ちですから。ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼントおふたりのサイン入りポラを2名様に!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<プロフィール>日向亘(ひゅうがわたる)2004年3月18日生まれ。群馬県出身。2019年ホリプロ主催の「メンズスターオーディション」にてグランプリに選ばれ、映画・ドラマ「太陽は動かない」(’20)で俳優デビュー。これまでの主な出演作は、カンテレ「姉ちゃんの恋人」(’20)、テレビ朝日系「仮面ライダーリバイス」 (’21-’22)、TBS日曜劇場「Get Ready!」(’23)、TBS金曜ドラマ「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」(’23)など。現在放送中のNHK大河ドラマ「どうする家康」で、真田信繁役を務める。10月スタートCX金曜21:00連続ドラマ「うちの弁護士は手がかかる」に岩渕亮平役でレギュラー出演予定。大倉空人(おおくらたかと)2002年4月12日生まれ。神奈川県出身。7人組ダンスボーカルユニット「原因は自分にある。」のメンバーとして活躍中。フジテレビ系ドラマ「モトカレマニア 」(’19)にレギュラー出演し、俳優デビュー。これまでの主な出演作ドラマは、日本テレビ系「ムチャブリ!わたしが社長になるなんて」(’22)、朝日放送「ひともんちゃくなら喜んで!」(’23)など。また、映画『ゾッキ』(’21)、『レッドブリッジ/レッドブリッジ ビギニング』(’22)にも出演し、映画『ヒッチハイク』(’23)では初主演を務める。現在放送中のテレビ東京「沼オトコと沼落ちオンナのmidnight call〜寝不足の原因は自分にある。〜」に出演中。10月スタートTBS系火曜ドラマ『マイ・セカンド・アオハル』に出演予定。<作品情報>ドラマ「君となら恋をしてみても」「君となら恋をしてみても」ビジュアル(C)2023 窪田マル・白泉社/ドラマ「君となら恋をしてみても」製作委員会・MBSMBSドラマ特区枠にて10月5日放送スタートMBS(毎日放送)毎週木曜24:59〜 10月5日スタート(初回は5分押し、25:04放送予定)テレビ神奈川 毎週木曜23:30〜 10月5日スタートチバテレビ 毎週金曜23:00〜 10月6日スタートとちぎテレビ 毎週木曜22:30〜 10月12日スタートテレビ埼⽟ 毎週木曜23:30〜 10月12日スタート群⾺テレビ 毎週木曜23:30〜 10月12日スタートTVer / MBS動画イズムにてMBS放送後に配信スタート原作:窪田マル「君となら恋をしてみても」(白泉社「マンガPark」連載)監督:松本花奈脚本:森野マッシュ出演:日向亘大倉空人(原因は自分にある。) ほか(C)2023 窪田マル・白泉社/ドラマ「君となら恋をしてみても」製作委員会・MBS取材・文/ふくだりょうこ、撮影/友野雄■ヘアメイク【日向さん】佐々木麻里子【大倉さん】SUGA NAKATA(GLEAM)■スタイリング【日向さん】五十嵐 堂寿【大倉さん】南まりい■衣装協力【日向さん】ジャケット ¥79,200(キャバン/キャバン 丸の内店 ☎︎03・3286・5105)、シャツ ¥30,800、パンツ ¥35,200(2点共にギャルリー・ヴィー/ギャルリー・ヴィー 丸の内店 ☎︎03・5224・8677)、他私物※全て税込価格【大倉さん】Reebok(リーボック)
2023年10月05日連続ドラマW-30『白暮のクロニクル』が2024年にWOWOWで放送・配信されることが決定。併せて主演を神山智洋が務めることが発表された。原作は、『機動警察パトレイバー』『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』などで知られるゆうきまさみによる同名ミステリー漫画。自身初の単独主演作品かつ初めてWOWOW作品に出演する神山が演じるのは、不老不死の体質を持つ“オキナガ”で、見た目が18歳、実年齢は88歳の吸血鬼探偵・雪村魁。オキナガ絡みの殺人事件の捜査に協力する傍ら、70年間にわたり、未年のクリスマスに起こる連続殺人事件、通称“羊殺し”の犯人を追っている。かつての恋人を羊殺しに殺されており、オキナガ以外実行することのできない羊殺しの犯人を突き止め、復讐を果たすことを目的としている。オキナガ惨殺事件に遭遇した厚労省の新米職員伏木あかりは、オキナガたちを管轄する厚生労働省の「夜間衛生管理課」、通称“夜衛管”への異動を通告され、魁の担当者になるよう命じられる。2人はバディとなり、衝突を繰り返しながらも事件解決に奔走する。神山は自身初の単独主演作品としてのオファーに「遂に来た!」と感激の様子で、魁のキャラクターに関しては「子どもっぽいところがありながらも達観しているキャラクター」と解説。また原作でも特徴的な魁の髪色を「どうしても地毛でいきたくて、意地でも魁に近付けてやろうと思って(笑)。美容院に行きまくりましたね(笑)」とこだわりを明かしている。メイン監督には連続ドラマW-30『ダブル』を手がけた中川和博。脚本を『連続ドラマW邪神の天秤 公安分析班』の小山正太、『相棒』『ウルトラマンブレーザー』の山崎太基らが務め、音楽はNHK連続テレビ小説『舞い上がれ!』『それってパクリじゃないですか?』の富貴晴美が担当する。■神山智洋 コメント・オファーを受けての感想主にずっと舞台をやらせていただいていて、久しぶりに、約4年ぶりなので、遂に来た!という感じです。純粋にありがたかったです。主演をやりたいという思いだけでできることではないので。今回プロデューサーさんがライブを見て主演に決めていただいたという経緯を聞いて、どこで何に(縁が)繋がっているか分からないなと思いました。選んでいただいて感謝です。・演じる雪村魁というキャラクターについて僕が演じる魁は見た目が18歳、実年齢88歳。自分が18歳の頃を思い返してみて、演じています。ずっとオキナガとして70年生きてきて、ひどい言葉をたくさん浴びせられ、ひどい扱いもたくさん受けてきて、色々と経験した18歳。子どもっぽいところがありながらも達観しているキャラクターだと思います。・雪村魁を演じる上でのこだわり髪の毛は映像で見た時にコスプレ劇にはしたくないなと思いました。だからどうしても地毛でいきたくて、意地でも魁に近付けてやろうと思って(笑)。美容院に行きまくりましたね(笑)。あと食事制限もしました。今もしています。オキナガになった18歳から体型も変わらない、オキナガになった瞬間に時が止まっていると思うので。食べているものもお肉ばっかり、スイーツとかは絶対に食べていないから、太るわけがないと思いました。逆に筋トレして筋肉がついている状態もちょっと魁っぽくないなと、食事制限で体重を落とそうと思い、ピークから3キロは落としました。自然に無理することなく減量しましたね。あとは眉毛を若干細くして、キリっとさせて。できるだけオキナガ、雪村魁という人物像に近付ける努力はしました。現実的というか、もしかしたらこういう人が実際にいるのかもみたいに思ってもらえるように、できるだけ人間っぽさ、リアル感は追求しました。・撮影で楽しみなポイント今作は内容や映像表現的に攻めたシーンも多いと思います。最近あまり見なくなったけど、リアルに見せていく表現。僕自身はそういう作品をずっとやりたいと思っていました。原作を読んでも攻めた内容となっているので、出来上がりがとても楽しみです。原作に近付けたり、リアルなところはできるだけ見せていきたい、忠実にやっていきたいです。・視聴者へメッセージもしかしたら僕のファンは僕が出ているドラマを見たいと言ってくれていた方もいるかもしれないので、そんなファンの皆様、お待たせいたしました(笑)。僕自身も原作を読んでいてものすごく引き込まれました。魁の魅力、あかりとの凸凹コンビ感、最初はバチバチだけど段々と戦友になっていくキャラクターがいたり。実年齢88歳だけど18歳の時の少年心と様々な人生経験によって達観しているところ。また関わる人との対話によって最初はクールで自由だったけど、魁自身の奥底に眠っていた人間味というものがどんどん現れてくる。それを引き出してくれる個性豊かなキャラクターたちとの掛け合いにもぜひ注目していただければと思います。■原作者:ゆうきまさみコメント実のところ、実写ドラマ化の話をいただいたときには「嬉しいけれど無謀ではないか」とも思いました。しかしWOWOWさんがこのドラマ化に挑んでくれる以上、期待するしかありません。僕はWOWOWさんのドラマが大好きなんです。主演の神山さんも大変な気合いの入り方と聞いていますし、あの原作をどう料理し、どんな映像が生み出されるのか、やっぱり楽しみなんですよ。■中川和博監督 コメントミステリー、SF、アクション、歴史、ロマンス……個性豊かで魅力的なキャラクターが、時代やジャンルすらも縦横無尽に駆け巡りながら、壮大な謎に迫っていく。ご覧頂く方に、その姿をお腹いっぱい楽しんでもらえるよう、全てが便利で手軽な現代に於いて「手間のかかること」「困難なこと」を避けずに撮影を進め、神山さんを筆頭に素晴らしいキャストと共に駆け抜けていく所存です。放送まで幾昼夜、ぜひ原作を読んでお待ちください。眠るときには羊でも数えながら……。■プロデューサー:高江洲義貴(WOWOW コンテンツ制作局 ドラマ制作部)コメント初めて原作を読んだとき、魅力的なキャラクター、緻密なストーリー、奥に秘めた現代的なテーマに感動し、これは絶対に映像化したいとすぐに原作権の問い合わせをしました。無事、許諾をいただき、「では、主役の雪村魁を誰に演じてもらえばよいのか」と思いあぐねていた時、ジャニーズWESTのライブを観に行く機会があり、神山さんの佇まい、パフォーマンスを目の当たりにし、「あ、魁だ。」と、これまたすぐにオファーをしました。そして、情熱を持った志の高い素晴らしいスタッフ・キャストが集まってくれました。今、こうして自分が心から願った座組で本作に挑めていることに大きな喜びを感じています。同時に、「ゆうきまさみ作品、初の実写映像化」、「神山智洋、初の連続ドラマ単独主演」という、看板の重みに非常に身が引き締まる思いであります。この看板の名に恥じない、最高に面白いドラマを皆様にお届けします!<番組情報>連続ドラマW-30『白暮のクロニクル』2024年 WOWOWにて放送・配信スタート特設サイト:
2023年10月05日ウォルト・ディズニー・カンパニーの創立100周年を記念したアニメーション映画『ウィッシュ』のUS版予告映像が公開された。本作は、ディズニー100年の歴史の集大成ともいえる新たなドラマティック・ミュージカル。公開された映像では、冒頭にヒロインのアーシャが登場し、彼女の住むロサス王国と願いを叶える魔法使いの王様の紹介から始まる。この王国を治めるマグニフィコ王は魔法を操ることができ、国民から愛されている。マグニフィコ王の住むお城で働くアーシャはある日、王の弟子になることに。アーシャが王に呼ばれた部屋で目にしたものは、いつか必ず叶うと信じ王に国民が捧げた美しく輝く“願い”の玉。そして「願いは叶えられる私が“ロサスに良かれ”と思えばな」というマグニフィコ王のセリフにより、閉じ込められたすべての“願い”が叶うかどうかを決めており、すべての“願い”を支配しているのは前にいるマグニフィコ王だったという衝撃の真実が明らかになる。王国の秘密をただひとり知ってしまったアーシャ。いつか叶うことを信じて王に託した、みんなの美しい“願い”を救うため、アーシャが夜空に向け「どうかお願い」と強く願ったそのとき、空から明るい光をまといアーシャのもとに降りてきたのは、願い星“スター”だった。スターがアーシャの相棒の子ヤギのバレンティノに輝く粉を振りまくと、「言葉をしゃべっているぞ!こんなにイケてる声だったんだ!」と話ができるように。コミカルな動きや表情をみせるスターは、鶏を大きくしたり、森の中の動物たちにも輝く粉を振りまいたり、魔法が使えることが明らかに。願い星に選ばれた少女・アーシャは、スターとバレンティノと共に皆の願いを取り戻すことはできるのか――。後半には魔法の力を使うマグニフィコ王の映像に、「私たちの力で彼を止めなければ」とアーシャのセリフが重なり、魔法の闘いを予感させるような展開や、スターの魔法で動物たちが華やかに踊るミュージカルシーンも。ディズニー・アニメーションならではのワクワク感がギュッと詰まった内容となっている。アーシャの心からの“強い願い”が星に届き、奇跡を起こすシーンで流れる楽曲「This Wish(原題)」も予告編全編を通して響き渡り、ドラマティックな物語の展開と壮大なミュージカルシーンの数々を期待させる。このUS版本予告編が9月28日にアメリカで公開されると、24時間でオンラインプラットフォーム全体にて6,650万再生を獲得。これは4月に公開された本作のティザー予告編を約2,000万回も上回り、ディズニー・アニメーション映画史上最大の再生数となっている。映画『ウィッシュ』US版予告映像<作品情報>映画『ウィッシュ』12月15日(金) 公開公式サイト: Disney. All Rights Reserved.
2023年10月05日映画『夜明けのすべて』の公開日が2024年2月9日(金) に決定。併せて特報映像とポスタービジュアルが公開された。『そして、バトンは渡された』で2019年本屋大賞を受賞した瀬尾まいこによる原作小説を、『ケイコ 目を澄ませて』などで知られる三宅唱監督が映画化した本作。映画では原作にオリジナルの要素を加え、月に一度PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢さん(上白石萌音)と同僚の山添くん(松村北斗)の2人が交流し、少しずつお互いの殻を溶かし合っていく姿が、彼らの見つめる日常の美しさや季節の移ろいとともに描かれる。公開された映像は、アパートの一室で、パニック障害を抱えたことで電車や美容室など逃げ場がない場所に行けなくなってしまった山添くんの髪を切る藤沢さんとのユーモラスなシーンから始まる。生きづらさを感じながら社会生活を送る2人は、職場やその帰り道で少しずつお互いのことを知り、友だちでも恋人でもないけれどどこか同志のような特別な存在になっていく。電車に乗れなくても自転車があるように少しずつできることを見つけて、希望を見出していく2人の姿が16mmフィルムで撮影された温かくも空気感のある映像で綴られている。ラストのタイトル読みは松村と上白石が担当しており、長い夜の闇に寄り添うような温かさが灯る映像に仕上がっている。また、新たなキャストとして山添くんと藤沢さんが務める栗田科学の社長・栗田和夫役で光石研、藤沢さんの母・藤沢倫子役でりょう、山添くんの前の職場の上司・辻本憲彦役で渋川清彦、山添くんの恋人・大島千尋役で芋生悠、藤沢さんの友人・岩田真奈美役で藤間爽子の出演が発表された。映画『夜明けのすべて』特報映像<作品情報>映画『夜明けのすべて』2024年2月9日(金) 公開映画『夜明けのすべて』ロゴ(C)瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会関連リンク公式サイト:::
2023年10月05日映画『ブラック・デーモン 絶体絶命』のデジタル配信が、本日10月4日(水) よりスタートした。本作は、メキシコ湾にある崩壊寸前の大規模海底油田プラントに取り残された人間たちが、襲い掛かる伝説の巨大ザメ“ブラック・デーモン”の脅威と、何者かが油田に仕掛けた時限爆弾の爆発まで59分というタイムリミットの間で、逃げ場ゼロの極限状態に追い込まれる、海洋パニック・サバイバル・スリラー・サメ映画。人類の環境破壊と資源乱獲にサメが警鐘を鳴らすにとどまらず、怒りの断罪を喰らわす社会派要素と、油田に取り残され追い込まれた人間の葛藤や相克を丹念に描いた人間ドラマ要素をともに持ち合わせていることが、従来のサメ映画群と一線を画す特徴だ。登場するサメの種類は“MEG”ことメガロドン。水面を切り裂くように進むヒレ、船を丸のみにする鋭利な牙と口、そして想像を絶する巨体を誇る。この『ブラック・デーモン 絶体絶命』では、今夏公開されたジェイソン・ステイサム主演の『MEG ザ・モンスターズ2』とはまた趣の異なる“MEG”の姿を目撃することができる。デジタル配信には、内田夕夜、高垣彩陽、田中美央、芹澤優、飯沼南実といった声優陣による日本語吹替音声も収録。またDVDも本日より発売およびレンタルが開始されている。<作品情報>映画『ブラック・デーモン 絶体絶命』配信中配信リンク: Black Demon Movie, LLC. All rights reserved.
2023年10月04日神山羊が、新曲「恋巡り」を10月11日(水) に配信リリースすることが決定した。「恋巡り」は、2021年にリリースされた「色香水」の続編として制作された楽曲で、「色香水」に登場する女性の目線で描かれたバンドサウンドが心地良いセンチメンタルなナンバー。ドラムにChilli Beans.のサポートでも活躍するYuumi、ベースにOmoinotakeの福島智朗がレコーディングで参加している。また、「色香水」でTVアニメ『ホリミヤ』オープニングテーマを務めていたことから、「恋巡り」は『ホリミヤ』のインスパイア曲にもなっており、「恋巡り」の音源を1コーラス使用した『ホリミヤ』とのコラボレーション映像が公開された。映像は2021年1月クールの『ホリミヤ』と、今年7月クールの『ホリミヤ -piece-』の映像が使用されており、様々な季節を描いたアニメのシーンと楽曲がシンクロしている。なお、10月25日(水)にリリースされる『ホリミヤ -piece-』のBlu-ray & DVD第3巻には、特典映像としてフルサイズバージョンが収録される。TVアニメ『ホリミヤ』×神山羊「恋巡り」コラボレーション映像(short ver.)<リリース情報>神山羊「恋巡り」10月11日(水) 配信リリース神山羊「恋巡り」ジャケット配信リンク:&DVD『ホリミヤ -piece- 3』10月25日(水) リリース●完全生産限定版(Blu-ray):7,700円(税込)●完全生産限定版(DVD):6,000円(税込)公式サイト:関連リンク公式サイト:::::
2023年10月04日異なる個性、スタイルをもつ演奏家が舞台上で共演する東京芸術劇場の人気シリーズ「VS」の第7弾が11月14日(火)に開催される。今回は、ピアニストの河村尚子とアレクサンドル・メルニコフが出演。熱い演奏を繰り広げる。本シリーズは、ふたりのピアニストが、ピアノ・デュオ(2台のピアノ)演奏によって、熱狂的な空間を創造するリサイタル。ここでしか見られない演奏が人気を集めている。河村尚子 (c)Marco Borggreve河村尚子は、ミュンヘン国際コンクールで第2位、クララ・ハスキル国際コンクールで優勝し、ドイツを拠点にウィーン響、バイエルン放送響などにソリストして迎えられた音楽家。2019年秋公開の映画『蜜蜂と遠雷』では主役・栄伝亜夜のピアノ演奏を担当するなど、活動も多岐に渡っており、現在はドイツのフォルクヴァング芸術大学教授も務めている。アレクサンドル・メルニコフ (c)Marco Borggreve河村と共演するのはロシアのピアニスト アレクサンドル・メルニコフ。シューマン国際コンクール、エリザベート王妃国際音楽コンクールなど主要な国際ピアノコンクールで入賞を果たし、ロイヤル・コンセルトヘボウやライプツィヒ・ゲヴァントハウスなどの数多くの名門オーケストラと共演。古楽器とモダンピアノとを弾き分け、多彩なレパートリー、スケールの大きな表現力をほこるピアニストだ。当日は、ふたりのアイデアによりピアノ1台4手連弾の傑作「シューベルト/幻想曲 ヘ短調 D940」をはじめ、ドビュッシー自身の編曲による1台4手連弾版の交響詩『海』、2台ピアノ作品の金字塔「ラフマニノフ/交響的舞曲」が披露される予定。それぞれ異なるアプローチで楽曲に向き合うふたりの演奏が、ステージ上で重なり合う。トップソリストの共演は多くのファンの注目を集めそうだ。「ぴあ」アプリ限定 割引チケット販売中!芸劇リサイタルシリーズ「VS」Vol.7河村尚子×アレクサンドル・メルニコフ11月14日(火)19:00開演東京芸術劇場 コンサートホール(東京都豊島区西池袋1-8-1)出演河村尚子 (ピアノ)アレクサンドル・メルニコフ (ピアノ)曲目シューベルト/幻想曲 ヘ短調 D940ドビュッシー/交響詩『海』(作曲者による1台4手版)ラフマニノフ/交響的舞曲
2023年10月04日今年結成15周年を迎えた夜の本気ダンスが、新曲「ピラミッドダンス feat. ケンモチヒデフミ」を10月18日(水) に配信リリースすることが決定した。「ピラミッドダンス feat. ケンモチヒデフミ」は、かねてより交流のあるケンモチヒデフミ(水曜日のカンパネラ)とのコラボレーション楽曲。ケンモチの持つ強烈なポップネスと、夜の本気ダンスのバンドサウンドが融合。ピラミッドのリフレインが中毒性を生み出すようなダンスナンバーとなっている。併せて、明日10月5日(木) 11時よりFM802で放送される『UPBEAT!』内で初オンエアされることが発表された。<リリース情報>夜の本気ダンス「ピラミッドダンス feat. ケンモチヒデフミ」10月18日(水) 配信リリース夜の本気ダンス「ピラミッドダンス feat. ケンモチヒデフミ」ジャケット<番組情報>FM802『UPBEAT!』10月5日(木) 11:00~14:00番組公式サイト:<ツアー情報>夜の本気ダンス『15th Anniversary TOUR 〜1GO! 1A! O-BAN-DOSS〜』夜の本気ダンス『15th Anniversary TOUR 〜1GO! 1A! O-BAN-DOSS〜』告知画像10月7日(土) 栃木・HEAVEN’S ROCK 宇都宮 VJ-2OPEN17:15 / START18:00ゲスト:w.o.d.10月8日(日) 神奈川・横浜 1000CLUBOPEN17:15 / START18:00ゲスト:w.o.d.10月14日(土) 北海道・札幌 Sound lab moleOPEN17:15 / START18:00※ワンマン10月20日(金) 京都・KYOTO MUSEOPEN18:15 / START19:00ゲスト:ドミコ10月21日(土) 兵庫・神戸 Harbor StudioOPEN17:15 / START18:00ゲスト:ドミコ10月28日(土) 宮城・仙台 CLUB JUNK BOXOPEN17:15 / START18:00ゲスト:Wienners10月29日(日) 岩手・the five morikaOPEN17:15 / START18:00ゲスト:Wienners11月5日(日) 茨城・水戸 LIGHT HOUSEOPEN17:15 / START18:00ゲスト:Base Ball Bear11月7日(火) 埼玉・HEAVENʼSROCKさいたま新都心VJ-3OPEN18:15 / START19:00ゲスト:Base Ball Bear11月12日(日) 広島・広島 4.14OPEN17:15 / START18:00ゲスト:TENDOUJI11月25日(土) 長野・長野CLUB JUNK BOXOPEN17:15 / START18:00ゲスト:KALMA11月26日(日) 石川・金沢EIGHT HALLOPEN17:15 / START18:00ゲスト:KALMA12月2日(土) 岐阜・岐阜CLUB ROOTSOPEN17:15 / START18:00ゲスト:THE BAWDIES12月3日(日) 愛知・名古屋 BOTTOM LINEOPEN17:15 / START18:00ゲスト:THE BAWDIES12月17日(日) 福岡・LIVEHOUSE CBOPEN17:15 / START18:00※ワンマン2024年1月26日(金) 大阪・BIGCATOPEN18:00 / START19:00※ワンマン2024年2月4日(土) 東京・LIQUIDROOMOPEN17:00 / START18:00※ワンマンチケット情報:()関連リンク公式HP: X: TikTok: Channel:: Facebook:
2023年10月04日Lucky Kilimanjaroが、デジタルシングル『無限さ』を10月18日(水) に配信リリースすることが決定した。表題曲「無限さ」は、悲しさや孤独さといった複雑な感情にそっと寄り添った、秋らしくも切なさを感じるダンスミュージック。カップリングには、日常の中で感じるモヤモヤした感情に逃げずに踊りこなすというメッセージが詰まった「靄晴らす」が収録される。また、Lucky Kilimanjaroの新たなアーティスト写真が公開された。大学時代の友人で結成されたバンドならではの仲睦まじさが伝わる楽しげでユニークな1枚となっている。なお、10月から2024年1月にかけて全国ツアー『Lucky Kilimanjaro presents. TOUR "YAMAODORI 2023"』が開催される。東京公演以外のチケットは現在一般発売中で、東京公演は10月11日(水) までチケット先行受付を実施中だ。『Lucky Kilimanjaro presents. TOUR "YAMAODORI 2023"』チケット情報はこちら!()<リリース情報>Lucky Kilimanjaro デジタルシングル『無限さ』10月18日(水) 配信リリース【収録内容】01. 無限さ02. 靄晴らす<ツアー情報>Lucky Kilimanjaro presents.TOUR“YAMAODORI 2023”10月29日(日) 石川・金沢EIGHT HALL11月5日(日) 大阪・Zepp Namba11月12日(日) 広島・広島CLUB QUATTRO11月19日(日) 宮城・仙台PIT11月23日(木・祝) 愛知・Zepp Nagoya11月26日(日) 福岡・Zepp Fukuoka12月9日(土) 北海道・Zepp Sapporo12月24日(日) 神奈川・KT Zepp Yokohama2024年1月8日(月・祝) 東京・東京国際フォーラム ホールAチケット情報:()オフィシャルサイト:
2023年10月04日俳優の南野陽子が「関西演劇祭2023」(11月11日~11月19日)の実行委員長に就任。10月4日、東京・神保町よしもと漫才劇場で行われた発表記者会見に出席し、「熱い思いを抱え、チャンスを狙っている人たちが集まると思うので、面白いパワーあふれる瞬間を見せていただくチャンスになるはず。私も一観客として楽しみたい」と抱負を語った。「関西演劇祭」は“つなぐ”をテーマに、劇団、観客、審査員やスタッフなど、参加者すべてをさまざまな形でつなぐ演劇祭として、2019年9月にスタート。5回目の開催となる今年も、全国から多数の参加エントリーが寄せられ、有名無名問わず、選りすぐりの10劇団と共に演劇祭を盛り上げていく。COOL JAPAN PARK OSAKA SSホールを会場に、期間中は、各劇団が45分に込められたオリジナルストーリーを披露する。大小の劇場、ミュージカルからストレートプレイまで多彩なジャンル、スタイルの舞台に挑戦している南野は、「作品や俳優を通して、いろんな意見や考え方を、間近で見せてもらえる。『自分はこうだな』と思いや悩みを気づかせてくれて、自分と向き合えるのも、舞台を観る楽しさ。“推し”を探して、応援するのも楽しい」と舞台の魅力を熱弁。「まっさらな気持ちで、(各劇団の)舞台を見て、思いきり楽しんでもらえれば」とアピールした。発表会見には南野をはじめ、フェスティバル・ディレクターの板尾創路、スペシャルサポーターを務める野上祥子(ネルケプランニング代表取締役社長)、三島有紀子(映画監督) 、岡田健(NHKエンタープライズ ドラマ部エグゼクティブ・ディレクター)、スーパーバイザーの西田シャトナー(劇作家・演出家・俳優・折紙作家)が出席した。板尾創路板尾はスタート当初から、5年連続でフェスティバル・ディレクターを務めることになり、「ありがたいし、(5年間は)あっという間。関われることが幸せだなと、年々思う」と感慨しきり。「お芝居に興味がある人、出たい人に参加していただき、本当に楽しいし、来年も参加したいなと思ってもらえる演劇祭なので、つながりもたくさん生まれるのでは」と期待を寄せた。また、過去に「ベストアクター賞」を受賞した寺井竜哉についてのエピソードも披露。寺井は板尾も出演した映画『リボルバー・リリー』(2023年8月公開)にキャストとして名を連ねており、「試写では気が付かなかったんですけど、(主演の)綾瀬はるかさんと絡んでいて『くそっ!』と思いながら(笑)。勝手につながっていくんですね。大したもんです」と同祭が掲げる“つながり”に思いをはせていた。取材・文・撮影:内田涼<開催概要>「関西演劇祭2023」2023年11月11日(土)~11月19日(日)※11月11日(土)オープニングセレモニー後公演※11月14日(火)・15日(水)は休演日※11月19日(日)表彰式のみ会場:COOL JAPAN PARK OSAKA SSホール(大阪市中央区大阪城3-6)参加劇団:Artist Unit イカスケ(大阪) / 演劇組織KIMYO(愛知) / 餓鬼の断食(奈良) / 劇団イン・ノート(東京) 劇団FAX(京都) / バイク劇団バイク(東京) / PandA(福岡) / MousePiece-ree (大阪) 無名劇団(大阪) / ヨルノサンポ団(大阪)実行委員長:南野陽子(俳優)フェスティバル・ディレクター:板尾創路(お笑いコンビ130R・俳優・映画監督)スペシャルサポーター:野上祥子(ネルケプランニング代表取締役社長)/ 三島有紀子(映画監督) / 岡田健(NHKエンタープライズ ドラマ部エグゼクティブ・ディレクター)スーパーバイザー:西田シャトナー(劇作家・演出家・俳優・折紙作家)賞:MVO(most valuable opus) / 脚本賞 / 演出賞 / アクター賞 / 審査員特別賞 / 観客賞受賞特典:2024年3月開催「関西演劇祭inTokyo」@新宿シアタートップスへの出演 他協賛:アース製薬株式会社 / 株式会社FIELD MANAGEMENT EXPAND / トワロン株式会社 / コアレックス信栄株式会社企画・製作:吉本興業株式会社 / 関西演劇祭実行委員会チケット情報公式サイト
2023年10月04日濱口竜介監督の『悪は存在しない』が、アジア・パシフィック映画賞に最多ノミネーションを果たした。作品、監督、脚本、撮影の4部門。作品部門には、やはり日本映画であるヴィム・ベンダース監督の『PERFECT DAYS』も候補入りしている。この部門のほかの候補作は、ジョージア、フランス、ブルガリア合作の『Citizen Saint』、カザフスタンの『Qas』、中国の『Snow Leopard』。また、若者映画部門には是枝裕和監督の『怪物』、アニメーション映画部門には『すずめの戸締まり』と『THE FIRST SLAM DUNK』、演技部門には『PERFECT DAYS』の役所広司、『Last Shadow at First Light』の白田迪巴耶が候補入りした。授賞式は11月3日。『悪は存在しない』2024年公開予定(C)2023 NEOPA / Fictive文=猿渡由紀
2023年10月04日坂東玉三郎が主演した泉鏡花作の舞台『海神別荘』、『高野聖』、『天守物語』、『日本橋』の4作品が10月から11月にかけて全国の映画館で上映される。9月28日(木)、記者懇親会が行われ、玉三郎が改めて鏡花作品の魅力や舞台公演の思い出などについて語った。『日本橋』より(C)岡本隆史今回上映されるのは、2009年に歌舞伎座で上演された『海神別荘』と『天守物語』、2011年に博多座で上演された『高野聖』、2012年に日生劇場で上演された『日本橋』の4作品。今回のようにまとめて上映されることを見越して撮影を行なっていたわけではなく「こういうキャストで次にいつ上演できるかと思った時、撮っておいた方がいいと思った」とのこと。特に『日本橋』と『高野聖』は劇場の制約などもあり、実際の上演では撮影できなかったため、終演後に改めて撮影をしたこだわりの映像も収録。「まさかこういう企画になるとは思ってもなかったですが、ありがたいです」と驚きと喜びを口にする。今年生誕150周年を迎える幻想文学の大家・泉鏡花。玉三郎は10歳の時、養父の守田勘弥が出演する『天守物語』で初めてその世界に触れた。当時は「遊園地感覚で見ていた」、とのことで「女形の成駒屋さん(六代目・中村歌右衛門)ばかり見ていて、申し訳ないんだけど父のほうは全然覚えていない」と苦笑交じりに明かすが、改めて、その魅力について問うと「あまりひと言では言いたくないんだけど、幻想的なところ、現世でないものが出てくるところ。めくるめく非現実な空間が渦巻いている。あまり“悪”のほうにいかないけど、全くの“善”とも言えない、人間の汚濁を嫌っている人たちが、美文でつづられているのが魅力」と語る。『高野聖』より(C)松竹株式会社決して大団円で終わりを迎えるという単純な物語とは言えないため「明治・大正の頃は、わかってもらえなかったと思う。花柳(章太郎/昭和の新派の名優で女形として鏡花作品に数多く出演)先生が現われて、やっと具現化してくれる人ができたし、花柳先生の初演の頃も理解されなかったと思う。不思議な作家です。『好き』というよりも、時を超えている日本の戯曲という感じがします。どの時代にも上演できる日本の“魂”を描いているけど、難解でポピュラーになりにくいので、役者や演出で見やすくしてあげないといけない」とも。1973年の『滝の白糸』に始まり、今回上演される4作品はもちろん、『稽古扇』、『通夜物語』、映画『夜叉ヶ池』(1979/篠田正浩監督)など、毎年のように様々な作品に出演してきた。上演回数としては『天守物語』が最多となるが、演目については「巡り合わせですね」と語る。「例えば『日本橋』は新派の俳優さんがいないと、歌舞伎の俳優だけではなかなか難しい。以前は片岡孝夫(現・仁左衛門)さんにも出てもらいましたが、主役は女だけど、それに対抗する純な男が必要なんです」と説明する。『天守物語』より(C)福田尚武共演者という意味では、今回上演される4作品のうち『海神別荘』と『天守物語』で市川海老蔵(現・團十郎)を相手役に抜擢している。当時の海老蔵との思い出を尋ねると「『(稽古で)わかんない』って言うからね(笑)。わかるまで説明するという感じでした」と明かし「もちろん、その時はその時で理解していたと思うけど、(その後)いろんなものをやって、改めて(『海神別荘』が)素晴らしい作品だったと理解しているみたいです。『こういうものはなかなかない』と。きっと(当時は)古臭い作品だと思っていたでしょう。だけども、新作をやったり、違うものやったり、書き下ろしの作品をやったりして、(鏡花作品が)バランスが取れている作品だと理解したんだと思います。(劇中で)地上の美しさを褒める時の言葉や、美女と問答をする場面の言葉の美しさとかね。他の作品と巡り合って、こんなにバランスの取れた作品はなかなか出会えないとわかったんじゃないかと思います。鏡花先生の作品は1回(セリフを)覚えるとすらすらと出てくるんですよ、すごく音楽的にできているので。やった人にしかわからないけど、そういう作家ってなかなかいないと思います。三島(由紀夫)先生のセリフもキレイだけど、幾何学的なので、違う魅力ですね」と当時の海老蔵のエピソードを交えつつ、改めて鏡花の言葉の美しさに言及した。『海神別荘』より(C)松竹株式会社各作品で衣装の美しさもまた大きな見どころであるが、玉三郎は「言葉にならないけど、衣装の魅力というものにとり憑かれているんでしょうね。なぜなのかはわからないです。着ている時は(自分の姿は)見られないので、展示会で『こんなの着てたんだ』と改めて思うんです」と衣装への情熱を口にしていた。大スクリーンでの上映は、衣裳の細部まで楽しめる。『海神別荘』、『高野聖』は10月20日(金)~11月2日(木)、『天守物語』『日本橋』は11月3日(金)~11月16日(木)に上映。取材・文:黒豆直樹<公演情報>シネマ歌舞伎「坂東玉三郎 泉鏡花抄4作品」シネマ歌舞伎『海神別荘』、シネマ歌舞伎『高野聖』2023年10月20日(金)~11月2日(木)シネマ歌舞伎『天守物語』、グランドシネマ『日本橋』2023年11月3日(金・祝)~16日(木)全国の映画館で公開出演:坂東玉三郎ほか公式サイト
2023年10月04日10月25日(水) に発売される、さだまさしのトリビュートアルバム『みんなのさだ』のティザー映像第1弾が公開された。さだのデビュー50周年を記念した本作には14組のアーティストが参加しており、公開されたティザー映像では、アルバムの1曲目から3曲目に収録されている「道化師のソネット/ゆず」「案山子/槇原敬之」「秋桜/上白石萌音」の一部を聴くことができる。今後も発売日に向けて毎週水曜日にティザー映像の公開が予定されており、10月11日(水) には「風に立つライオン/三浦大知」「雨やどり/福山雅治」「精霊流し/高橋優」「主人公/折坂悠太」の4曲が公開される予定だ。『みんなのさだ』ティザー映像第1弾<リリース情報>さだまさし デビュー50周年記念トリビュートアルバム『みんなのさだ』10月25日(水) リリース価格:3,850円(税込)さだまさし デビュー50周年記念トリビュートアルバム『みんなのさだ』ジャケット【収録曲 / 参加アーティスト】01. 道化師のソネット/ゆず02. 案山子/槇原敬之03. 秋桜/上白石萌音04. 風に立つライオン/三浦大知05. 雨やどり/福山雅治06. 精霊流し/高橋優07. 主人公/折坂悠太08. 修二会/木村カエラ09. 新約「償い」/MOROHA10. まほろば/T字路s11. 北の国から~遙かなる大地より~/葉加瀬太郎12. 関白宣言/wacci13. 防人の詩/琴音14. 虹~ヒーロー~/MISIA※「防人の詩」(2021年作品)「雨やどり」(2015年作品)以外は新録音作品。※“新約「償い」”は、原曲「償い」にインスパイアされた令和版完全新曲。関連リンクオフィシャルアーティストサイト:オフィシャルレーベルサイト:: Official X: YouTube Channel:
2023年10月04日印象派を代表する画家のひとりとして、自然の光と色彩に対する並外れた感覚を駆使して多くの作品を生んだクロード・モネ(1840-1926)は、同じ場所やテーマに注目した「連作」に取り組んだことでよく知られる。モネがどのように「連作」という着想を得たのか、その過程と展開に焦点をあてた展覧会が、10月20日(金)から2024年1月28日(日)まで、東京・上野公園の上野の森美術館で開催される。印象派以前の若きモネは、当時の画家の登竜門として知られた官展の「サロン」では必ずしも成功を収められなかった。そこで仲間の画家たちと開催したグループ展が、モネの出品作の題名から後に「印象派」と呼ばれるようになったのは有名な話だ。今回の『モネ 連作の情景』は、1874年の第1回印象派展を機に印象派が誕生してから150年を迎える節目の年の展覧会となる。同展の大きな特徴は、モネの連作絵画の成り立ちに焦点をあてていること。同じ場所やテーマを異なる天候、異なる時間、異なる季節を通して描く「連作」は、モネが生み出した革新的な表現手法であり、晩年まで続いた〈睡蓮〉の連作はモネの代名詞ともなっている。一般に〈積みわら〉が最初の本格的な連作とされるが、同展では、その連作というアイデアがどのように生まれ、展開していったのか、その過程を詳細にたどっていく。若き日に滞在したオランダの風景や、自身が暮らしたセーヌ河畔の小さな街や村、あるいはフランスの景勝地エトルタなど、「連作」という着想の萌芽が見られる作品群から、ロンドンの橋や〈睡蓮〉などのまさに連作の代表作まで、多彩な作品群を通じて、初期から晩年に至るモネの生涯をたどることもできる。同展の魅力のひとつは、展示作品のすべてがモネ作品であることだ。海外30カ所以上を含む、国内外40カ所以上の美術館から集められた60点以上のモネの代表作を堪能できると同時に、日本初公開の作品も目にできるのもうれしいところだ。モネが「連作」に至った長い道のりをモネ作品のみで追う贅沢な展覧会を、ぜひゆっくりと楽しみたい。<開催情報>『モネ 連作の情景』東京展会場:上野の森美術館会期:10月20日(金)~2024年1月28日(日)休館日:12月31日(日)、2024年1月1日(月・祝)時間:9:00~17:00、金土祝は9:00~19:00(入場は閉館の30分前まで)料金:平日一般2,800円、大高1,600円、中小1,000円/土日祝3,000円、大高1,800円、中小1,200円(日時指定予約推奨)公式サイト: www.monet2023.jp※2024年2月10日(土)~5月6日(月・休)大阪中之島美術館へ巡回予定
2023年10月04日YOASOBIの3rd EP『THE BOOK 3』が、本日10月4日(水) にリリースされた。完全生産限定盤となる本作は、過去作と同様にCDと特製バインダーの仕様となっており、TVアニメ『葬送のフリーレン』オープニングテーマ「勇者」をはじめ、2022年2月より始動した、島本理生・辻村深月・宮部みゆき・森絵都という4人の直木賞作家が原作小説を書き下ろし、順次楽曲を発表していくというプロジェクト『はじめての』より生まれた「ミスター」「好きだ」「海のまにまに」「セブンティーン」の4曲、TVアニメ『【推しの子】』オープニング主題歌「アイドル」、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』オープニングテーマ「祝福」、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン『ユニ春』テーマソング「アドベンチャー」を含めた全8曲に加え、「祝福」のイントロダクションとなる「Interlude "Awakening"」、「アイドル」のイントロダクションとなる「Interlude "Worship"」を収録。さらに、2024年1月から国内6カ所12公演を回る初のZeppツアー『YOASOBI ZEPP TOUR 2024 “POP OUT”』のチケット最速先行抽選受付シリアルナンバー(FC会員限定)が封入される。また、過去のEP2作品リリース時に話題を呼んでいた「電話を“夜に掛ける”施策」を本日まで実施中。本施策は、期間中に指定されている電話番号(0570-046-506)に電話を掛けると、Ayaseとikuraによる『THE BOOK 3』収録曲解説トークを聴くことができる。さらに、香港のフェスClockenflap、台湾のフェスSimple Lifeへのヘッドライナー出演を含む初のアジアツアー『YOASOBI ASIA TOUR 2023-2024』より、韓国単独公演のチケット販売が本日18時よりスタートする。<リリース情報>YOASOBI 3rd EP『THE BOOK 3』発売中完全生産限定盤:5,500円(税込)仕様:CD+特製バインダー『THE BOOK 3』ジャケット【収録曲】01. 勇者(TVアニメ『葬送のフリーレン』オープニングテーマ)02. Interlude "Awakening"03. 祝福(『機動戦士ガンダム 水星の魔女』オープニングテーマ)04. 海のまにまに(直木賞作家コラボプロジェクト「はじめての」楽曲 / 原作小説:辻村深月『ユーレイ』)05. ミスター(直木賞作家コラボプロジェクト「はじめての」楽曲 / 原作小説:島本理生『私だけの所有者』)06. Interlude "Worship"07. アイドル(TVアニメ『【推しの子】』オープニング主題歌)08. セブンティーン(直木賞作家コラボプロジェクト「はじめての」楽曲 / 原作小説:宮部みゆき『色違いのトランプ』)09. アドベンチャー(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン『ユニ春』テーマソング)10. 好きだ(直木賞作家コラボプロジェクト「はじめての」楽曲 / 原作小説:森絵都『ヒカリノタネ』/「いち髪」CMソング)【店舗別特典】■特製バインダー用オリジナルインデックス※下記チェーンで絵柄が異なる予定です。・YOASOBI応援店(対象店舗は決まり次第、発表します)「アイドル」Ver.MVクリエイター描き下ろし(原画:中山直哉 / 監修:平山寛菜 / 仕上げ:村田 栞 / 撮影:桒野貴文)・TOWER RECORDS全店(オンライン含む / 一部店舗除く)「セブンティーン」Ver.MVディレクター:長添雅嗣 描き下ろし・TSUTAYA RECORDS(一部店舗除く)/ TSUTAYAオンラインショッピング「アドベンチャー」Ver.MVクリエイター 描き下ろし(アートディレクター:田向潤 [CONNECTION] / イラストレーター:imid)・HMV全店(HMV&BOOKS online含む/一部店舗除く)「好きだ」Ver.MVキャラクターデザイン・作画監督・美術監督:驟々みそばた 描き下ろし・WonderGOO / 新星堂(一部店舖除く)および新星堂WonderGOOオンライン「ミスター」Ver.MVキャラクター原案:pomodorosa 描き下ろし・楽天ブックス「勇者」Ver.+オリジナル・デザイン『THE BOOK 3』仕様“楽天ブックス限定オリジナル配送BOX”ご購入はコチラ:※数量に限りがございます。無くなり次第、終了とさせていただきます。※伝票の形状・サイズはイメージと異なる場合があります。※オリジナル配送BOXは、配送伝票やバーコード、テープが直接貼付された形態でのお届けとなります。また、配送中の汚れ、破損による交換はお断りいたします。※楽天ブックスオリジナル特典の<特製バインダー用オリジナルインデックス(楽天ブックスver.)>も差し上げます。※数量がなくなり次第終了となります。※オリジナル配送BOXは1注文につき1箱でのお届けとなります。・Amazon.co.jp「祝福」Ver.MVコンセプトアート・アニメーター:米谷聡美 描き下ろし・Sony Music Shop「海のまにまに」Ver.MVディレクター:土海明日香 描き下ろし購入リンク:<ライブ情報>『YOASOBI ZEPP TOUR 2024 “POP OUT”』2024年1月25日(木) 東京・Zepp Haneda(TOKYO)開場 18:00 / 開演 19:002024年1月26日(金) 東京・Zepp Haneda(TOKYO)開場 18:00 / 開演 19:002024年2月1日(木) 北海道・Zepp Sapporo開場 18:00 / 開演 19:002024年2月2日(金) 北海道・Zepp Sapporo開場 18:00 / 開演 19:002024年2月8日(木) 神奈川・KT Zepp Yokohama開場 18:00 / 開演 19:002024年2月9日(金) 神奈川・KT Zepp Yokohama開場 18:00 / 開演 19:002024年2月15日(木) 福岡・Zepp Fukuoka開場 18:00 / 開演 19:002024年2月16日(金) 福岡・Zepp Fukuoka開場 18:00 / 開演 19:002024年2月22日(木) 大阪・Zepp Osaka Bayside開場 18:00 / 開演 19:002024年2月23日(金・祝) 大阪・Zepp Osaka Bayside開場 17:00 / 開演 18:002024年3月8日(金) 愛知・Zepp Nagoya開場 18:00 / 開演 19:002024年3月9日(土) 愛知・Zepp Nagoya開場 17:00 / 開演 18:00【チケット情報】1Fスタンディング/2F指定席:7,700円(税込)2Fファミリー席(着席指定):6,600円(税込)※ドリンク代別途※1Fスタンディング・2F指定席は6歳以上チケット必要、6歳未満入場不可※入場時に身分証確認を実施いたします。本人確認ができない場合は入場をお断りいたします。※公演中止・延期の場合を除き、お客様のご事情による払い戻しはできません。※客席を含む会場内の映像・写真が公開されることがあります。※譲渡および転売行為はいかなる場合も固くお断り致します。※公演当日はスマートフォンのみ撮影可能(動画は禁止)■2Fファミリー席※公演当日4歳~小学生以下のお子様連れのご家族様限定の着席指定のチケットです。(3歳以下膝上鑑賞無料)※お一人様2枚~4枚まで(1枚のみの購入はできません)※お子様も1名につきチケット1枚が必要となります。※2Fファミリー席は、大人の方のみ、お子様のみでのご入場はできません。※ご入場時にお子様のご年齢が確認できるものをご提示していただく場合がございます。お子様の年齢が確認できる健康保険証・住民票などをご持参ください。YOASOBI ASIA TOUR 2023-2024【フェス出演】・Clockenflap(香港)12月1日 Central Harbourfront Event Space, Hong Kong Island.・2023 Simple Life 簡單生活節(台湾)12月3日 華山1914文化創意產業園區【単独公演】・韓国公演 12月16日 KOREA UNIV. TIGER DOME・シンガポール公演 2024年1月11日※会場は後日発表・マレーシア公演 2024年1月14日※会場は後日発表・台湾公演 2024年1月21日※会場は後日発表関連リンクYOASOBI Official Site:(旧Twitter): YouTube Channel: TikTok:
2023年10月04日映画『デューン 砂の惑星PART2』の日本公開日が、2024年3月20日(水・祝) に決定した。父親を殺され、全てを失った砂漠の王子ポールの運命の恋と復讐、そして宇宙の命運を賭けた最終決戦が描かれる本作。主演は、2023年12月8日(金) に公開される映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』などで知られるティモシー・シャラメが務める。共演には『ユーフォリア/EUPHORIA』でエミー賞史上最年少での主演女優賞の受賞や、ヒット作『スパイダーマン』シリーズにも出演するゼンデイヤをはじめ、レベッカ・ファーガソン、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリンに加え、『エルヴィス』で第95回アカデミー賞主演男優賞ノミネートのオースティン・バトラー、『ミッド・サマー』『ブラック・ウィドウ』のフローレンス・ピュー、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のレア・セドゥなどが名を連ねた。監督は、前作に引き続き『メッセージ』『ブレードランナー2049』などで知られるドゥニ・ヴィルヌーヴ、音楽はハンス・ジマーが担当する。<作品情報>映画『デューン 砂の惑星PART2』2024年3月20日(水・祝) 公開公式サイト: Legendary and Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2023年10月04日10月2日(月)、歌舞伎座新開場十周年「錦秋十月大歌舞伎」が東京・歌舞伎座で開幕。初日公演のオフィシャルレポートが到着した。昼の部は、「大南北」と称される四世鶴屋南北の出世作『天竺徳兵衛韓噺(てんじくとくべえいこくばなし)』で幕開きし、続いて日本映画界が誇る名匠・山田洋次が歌舞伎座で初めて脚本・演出を勤める『文七元結物語(ぶんしちもっといものがたり)』、夜の部は義太夫狂言の人気作『双蝶々曲輪日記 角力場(ふたつちょうちょうくるわにっき すもうば)』に始まり、華やかな舞踊『菊(きく)』、『水戸黄門(みとこうもん)』で打ち出し。まさに芸術の秋にふさわしい、歌舞伎の魅力が詰まった多彩な演目が揃う内容となっている。『天竺徳兵衛韓噺』は江戸時代初期、東南アジア諸国の見聞録を残した実在の商人・徳兵衛を主人公に、南北作品ならではの奇抜な趣向が散りばめられた名作。祖父・二世松緑、父・初世辰之助も勤めた所縁ある徳兵衛を、当代の尾上松緑が初役で勤める。松緑は開幕前、「私も久々に白髪ではないかつらをかぶり、若々しい役に心ときめかせております。エンターテイメント性に溢れた楽しい芝居を御目に掛けたいと考えております」とコメント。数々の仕掛けと、ひとときも目の離せない展開をドラマティックに魅せていく。物語の中で、宗観から妖術を譲り受けると次々と摩訶不思議な妖術を繰り出す徳兵衛。大屋根に出現する大蝦蟇(おおがま)や、徳兵衛自身が蝦蟇の姿となって見せる立廻りなど、ケレン味溢れる演出に客席から万雷の拍手が送られた。続く『文七元結物語』は、落語をこよなく愛し、「“文七元結”は落語として屈指」と話す山田洋次が生み出す、これまでとは一味違った趣のある舞台。人柄がよく左官として確かな腕を持ちながらも、困ったことに大の博打好きな主人公・長兵衛を中村獅童が、そんな長兵衛の女房お兼を寺島しのぶが勤める。山田監督からも「息ぴったり」と評された、獅童としのぶによる初の夫婦役に注目が集まる。物語中、言い争いながらも互いへの情愛が滲みでる長兵衛とお兼のやり取り、登場人物それぞれの持つ人情味が深みを醸し出し、江戸時代の生き生きとした空気感が場内に広がる心温まる物語。山田監督が筋書の脚本・演出のことばの中で「人間は信ずるにたるものだという、おおらかな人間への肯定がこの作品を美しい物語にしている」と寄せたように、幕切れには鳴りやまぬ拍手で、清々しい感動に包まれた。人気狂言に始まり48年ぶり新演出の『水戸黄門』で締めくくる夜の部『双蝶々曲輪日記 角力場』から始まる夜の部。大坂堀江の角力小屋では、人気力士の濡髪長五郎(中村獅童)と素人力士出身の放駒長吉(坂東巳之助)の取組が行われるとあり大賑わいだ。濡髪贔屓の山崎屋の若旦那与五郎(巳之助 二役目)は、恋仲の藤屋遊女吾妻(中村種之助)を茶屋へ向かわせ、角力小屋へと入る。取り組みが始まると、結果はなんと放駒が勝利する番狂わせ。獅童が濡髪長五郎の貫禄と懐の深さを見せ、巳之助が愛嬌ある放駒長吉とつっころばしの山崎屋与五郎の2役を華麗に演じ分ける。放駒と濡髪、ふたりの性格や力の違いが巧みに描かれ、その好対照が観客の心を惹きつける。義太夫狂言の人気作に大きな期待を寄せずにはいられない。夜の部2本目は、菊の精たちが揃って戯れる姿が可憐で美しく、秋の清々しさが場内いっぱいに広がる舞踊『菊』。秋の一面に咲き乱れる色とりどりの菊の花、そこへ市川男寅、中村虎之介、中村玉太郎、中村歌之助勤める菊の精がやって来て、羽根つきに興じる。やがて、中村雀右衛門、中村錦之助による菊の精が現れしっとりと恋心を舞い、舞台は華やかさで溢れる。夜の部最後を締めくくるのは『水戸黄門』。二代水戸藩主・水戸光圀が、助さんと格さんを供に連れ立ち、日本諸国を漫遊しながら世直しを行う“勧善懲悪”の物語は、すでに江戸時代から講談などで人気を博し、映画やテレビドラマも多数制作され、世代を超えて愛されてきた大作。本作は、テレビドラマの脚本も手掛けた宮川一郎が昭和50年に書き下ろし、歌舞伎座では実に48年ぶりの上演となった。黄門様を勤めるのは、テレビドラマなどでも活躍の場を広げる坂東彌十郎。四国金毘羅のうどん屋を背景に、中村福之助勤める佐々木助三郎(助さん)、中村歌之助勤める渥美格之進(格さん)を引き連れて、大活躍する心温まる物語となっている。彌十郎の黄門様が「はっはっはっ!」と笑顔を見せるたびに舞台上がぱっと華やぎ、そのおおらかさに自然と心温まるような魅力を発揮。それぞれの事情を抱える個性豊かな登場人物たちが絡み合い展開するドラマは、笑いあり涙あり、人間の喜怒哀楽が情緒豊かにあらわされ、心がすっきりと晴れ渡る人情味溢れる舞台に歌舞伎座は温かい拍手で包まれた。歌舞伎座新開場十周年「錦秋十月大歌舞伎」は2023年10月25日(水)まで、東京・歌舞伎座で上演される。<公演情報>歌舞伎座新開場十周年「錦秋十月大歌舞伎」【昼の部】11:00〜一、天竺徳兵衛韓噺二、文七元結物語【夜の部】16:30〜一、双蝶々曲輪日記二、菊三、水戸黄門2023年10月2日(月)〜10月25日(水)※休演:10日(火)、17日(火)会場:東京・歌舞伎座公式サイト※公演期間が終了したため、舞台写真は取り下げました。
2023年10月04日Kroiが、本日10月4日(水) に配信リリースした新曲「Hyper」のMusic Videoを公開した。「Hyper」は、10月5日(木) より放送されるTVアニメ『アンダーニンジャ』のオープニングテーマ。Kroiらしいミクスチャーなサウンドメイクを帯びた疾走感のあるメロディラインに、内田怜央(vo.)から繰り出されるリリックが光る1曲に仕上がっている。今回のMVは、今まで数多くのKroi作品のMV監督、ステージ演出も担当している新保拓人が監督を担当。台湾で撮影が行われ、楽曲の世界観とマッチしたKroiのクリエイティブらしい見応えのある内容となっている。なお10月25日(水) には「Hyper」を表題曲としたメジャー1stシングルがリリースされる。Kroi「Hyper」MV<リリース情報>Kroi メジャー1stシングル『Hyper』10月25日(水) リリースKroi『Hyper』ジャケット●CD Only:1,100円(アンダーニンジャver.)※紙ジャケ仕様●CD+DVD:2,750円●CD+Blu-ray:2,750円【収録曲】1. Hyper2. 暴走3. Hyper -Instrumental-4. 暴走 -Instrumental-【DVD / Blu-ray収録曲】■Kroi Live Tour 2023”Magnetic”BLUE selected from 2023.05.12 Zepp Namba1. PULSE2. Cosmic Pillow3. 帰路4. Pirarucu5. Funky GUNSLINGER6. おなじだと7. selva8. 風来9. Astral Sonar10. Fire Brain【CDショップ先着予約購入特典】・タワーレコード限定特典:Kroi×アンダーニンジャ スペシャルステッカー・Amazon限定特典:メガジャケ("Magnetic”BLUE ver.)・その他CDショップ:「Hyper」ロゴステッカー※特典は数に限りがございますので、発売前でも特典は終了する可能性がございます。※一部お取扱いのない店舗等もございますので、詳しくは対象店舗およびネットショッピングサイトへお問い合わせ下さい。配信リンク:予約リンク:特設サイト:<番組情報>TVアニメ『アンダーニンジャ』10月5日(水) ~放送開始TVアニメ『アンダーニンジャ』PV公式サイト:<ツアー情報>『Kroi Live Tour "Dig the Deep" Vol.4』『Kroi Live Tour "Dig the Deep" Vol.4』告知画像11月3日(金) Zepp Fukuokaゲスト:Tempalay11月5日(日) Zepp Nagoyaゲスト:OKAMOTO’S11月12日(日) Zepp Hanedaゲスト:nobodyknows+11月18日(土) Zepp Nambaゲスト:Nulbarich11月19日(日) 広島CLUB QUATTROゲスト:Bialystocks11月26日(日) 仙台PITゲスト:Ovall12月2日(土) Zepp Sapporoゲスト:クリープハイプ【チケット情報】前売:6,500円(税込)※ドリンク代別途必要()特設サイト:<公演情報>『Kroi Live at日本武道館』2024年1月20日(土) 日本武道館開場17:00 / 開演18:00『Kroi Live at日本武道館』告知画像【チケット情報】全席指定:7,800円(税込)()特設サイト:関連リンクKroi HP / ECサイトHP: サイト: SNSX(Twitter):::
2023年10月04日『DIGLE SOUND Live Vol.4』が、10月24日(火) に新宿MARZで開催されることが決定した。『DIGLE SOUND Live』は、今の時代のサウンドに敏感なセレクターたちが毎週更新するプレイリスト「DIGLE SOUND」に頻繁に掲載される“今見るべきアーティスト”をゲストに呼び、選りすぐりのDJたち、そして東京の音楽ラバーたちが集まって平日夜から繰り広げるプレイリスト・ブランド「DIGLE SOUND」主催のパーティ。第4回目はODD Foot Works×鋭児のツーマンが実現し、各50分ずつ濃密なステージを披露。さらに、各音楽シーンで活躍する3名のDJがフロアを盛り上げる。今回もアーティストコラボデザインチケットや、前回の『DIGLE SOUND Live』のNFTチケット購入者がお得に買えるリピーターNFTチケットなどが販売される。<公演情報>『DIGLE SOUND Live Vol.4』10月24日(火) 新宿MARZOPEN18:30『DIGLE SOUND Live Vol.4』タイムテーブルLIVE ACT:ODD Foot Works、鋭児DJ ACT:片山翔太、ゆーかり、julI
2023年10月03日ミュージカル・舞台作品へだけでなく、映画・ドラマと幅広いジャンルで飛躍的な活躍を見せる俳優・木村達成。『木村達成コンサート-Alphabet Knee Attack Vol.2-』が2023年12月8日(金)に大阪・松下IMPホール、20日(水)~21日(木)に東京・ヒューリックホール東京で開催される。木村のデビュー10周年の節目だった2022年12月29日(木)、30日(金)に初開催された『木村達成 10周年コンサート -Alphabet Knee Attack- 』。前回は「仲良くさせてもらっている先輩に助けを求めて」加藤和樹/柿澤勇人をゲストに呼んだ上、WOWOWの収録・放映もあったため、木村は「とんでもないプレッシャーだった」と振り返る。「お客さんがペンライトを振ってくださったりして、ちょっと小っ恥ずかしかったです(笑)。うまく歌えたかどうかよりも、お客さんが喜んでくれたり、面白いと思ってくれたりしたら、僕としては満足で。自分も人を喜ばせる能力は一応あるんだなと思えたし、こんな僕で喜んでくれるなら、僕は全力でやろうと思いました」。今回も自身がこれまで出演したミュージカルの楽曲や、自らが選んだ楽曲のカバーが披露される予定だというが、どんな構想になるのだろう。木村は「楽曲も会場も衣装も変われば、前回とはまた全然違うものになると思いますよ。プランニングしながら物事を進めることが苦手なので、具体的にどうこう言えるわけではないんですけど……正直行き当たりばったりでも面白いものになると思っています。そこは自信を持っていきたいです」と話す。「今回は放送・配信もないですから。縦横無尽に走り回ることができる気がしているし、ヒヤヒヤするようなコンサートでありたいな」とニヤリと笑う。初日の12月8日(金)は、なんと木村自身の30歳の誕生日。「誕生日当日に寂しい思いをしたくないので、仕事を入れてくれと言っていました。一人ぼっちにならずに済んで、ありがたいですね」と笑い、「30歳になった当日に戦わなくてはいけない何かが現れたという意味でも、すごくいいスタートダッシュが切れるかなと思います」。これからの抱負については「Let it beです。ここ2年ぐらいあまりスタンスは変わってきていないです。でも今後は走るだけではなくて、立ち止まる勇気も必要になっていくと思うので、そういうのは培っていきたいかな」と話していた。2023年を締めくくるコンサート。やや気が早いが、今年一年を漢字一文字で振り返ってもらうと「散」だという。「散るまでやりました。余力なんか全く残さなかったですからね。散ったあとは、また咲く。だから、2023年は〈散〉かな」。具体的には「半年近く『マチルダ』に関わり、日本初演で、とんでもない役(※トランチブル校長役)をやらせていただきました。自分なりの課題もあって、奮闘した公演でしたね。振り返れば、途中で『新ハムレット』の台本を頭に入れながらでしたし、今は『スリル・ミー』の本番中......。だいぶ狂った一年でした」。確かに多忙な一年だったが「とんでもなく成長したと思います。どっしりしたというか、変にアクシデントが起きても動じなくなった」と成長も感じている様子。「今まで自分のケツは誰も拭いてくれないから、自分ですべてやるしかないと思っていたけれど、助けて欲しいとヘルプを出したら、周りやカンパニーが助けてくれた1年でもありました」とも語っていた。最後に楽しみにしているファンへのメッセージを求めると「『スリル・ミー』が終わったあとは、2ヶ月越しぐらいに直接お客さんとこの『-Alphabet Knee Attack-』で対面する予定なので、承認欲求爆上がりで僕も本番を迎えると思います(笑)。30歳になる木村達成をぜひ祝って欲しいです。その思いでいっぱいです。会場で待っています!お楽しみに!」。取材・文:五月女菜穂スタイリスト:部坂尚吾(江東衣裳)ニット¥47,300(BARENA / 三喜商事 03-3470-8232)ヘアメイク:齊藤沙織<公演情報>木村達成コンサート 『-Alphabet Knee Attack Vol.2-』【大阪公演】2023年12月8日(金)17:30開場 / 18:00開演会場:大阪・松下IMPホール【東京公演】2023年12月20日(水)17:30開場 / 18:00開演2023年12月21日(木) 12:30開場 / 13:00開演会場:ヒューリックホール東京チケット情報公式サイト
2023年10月03日10月8日(日) ・9日(月・祝) に京都梅小路公園 芝生広場で開催される、くるり主催の音楽イベント『京都音楽博覧会2023 in 梅小路公園』のタイムテーブルとエリアマップが公開された。『京都音楽博覧会2023 in 梅小路公園』チケット情報はこちら!()『京都音楽博覧会』は、京都市の中心部に位置する梅小路公園を舞台に、2007年から毎年行われているくるり主催のイベント。17年目となる今回は初の2Daysでの開催となる。初日はマカロニえんぴつ、中村佳穂、羊文学、ハナレグミ、槇原敬之、くるり、そして2日目は、Saucy Dog、坂本真綾、sumika、角野隼斗、Tigran Hamasyan “StandArt”、秦 基博、くるりが出演する。また、今年は「資源がくるりプロジェクト」の一環で「古着の回収コーナー」ほかがフードコートエリア南側に設けられる。これは、京都で古着屋などを展開するヒューマンフォーラムほかが実施中の衣類の再循環の実証事業「RELEASE⇔CATCH」と音博のコラボ。両日ともに、今年5月に梅小路公園で開催された古着回収と再循環のお祭り『循環フェス』より、“古着の回収BOXコーナー”と“¥0マーケット(公式LINE登録で古着3点持ち帰り)コーナー”が出展される。さらに、音博開催を記念したTOWER RECORDS京都店とのコラボ購入特典の配布も決定。会場に出店されるTOWER RECORDS京都店特設販売スペースで、10月4日(水) に発売されるニューアルバム『感覚は道標』を購入すると、SPECIALコラボ特典をプレゼント。加えて、『感覚は道標』に封入されるイベント参加券を開催当日に会場内のCD販売特設ブースに持参すると、もれなく特製ポーチが当たる抽選会“オータムジャンボくるり”に参加することができる。<ライブ情報>京都音楽博覧会2023 in 梅小路公園10月8日(日)・9日(月・祝) 京都梅小路公園 芝生広場開場10:00 / 開演12:00『京都音楽博覧会2023 in 梅小路公園』ビジュアル■出演DAY1:マカロニえんぴつ/中村佳穂/羊文学/ハナレグミ/槇原敬之/くるり『京都音楽博覧会2023 in 梅小路公園』10月8日(日) タイムテーブルDAY2:Saucy Dog/坂本真綾/sumika/角野隼斗/Tigran Hamasyan “StandArt”/秦 基博/くるり『京都音楽博覧会2023 in 梅小路公園』10月9日(月・祝) タイムテーブル【チケット情報】前売り11,000円(音博シート付) / 当日13,000円(音博シート付)学生チケット:前売り8,500円(音博シート付) / 当日9,500円(音博シート付)チケットはこちら:()イベントオフィシャルサイト:<リリース情報>くるり 14thアルバム『感覚は道標』10月4日(水) リリースくるり『感覚は道標』通常盤ジャケット●生産限定盤(2CD+Tシャツ):6,900円(税込)※SIZE:unisex / Lサイズ相当予約URL:くるり『感覚は道標』生産限定盤付属Tシャツ●通常盤(CD):3,400円(税込)予約URL:【CD収録内容】※全形態共通1. happy turn2. I’m really sleepy3. 朝顔4. California coconuts5. window6. LV697. doraneco8. 馬鹿な脳9. 世界はこのまま変わらない10. お化けのピーナッツ11. no cherry no deal12. In Your Life (Izu Mix)13. aleha■『くるりのえいが』オリジナル・サウンドトラック収録曲(生産限定盤のみ)1. メインテーマ2. いがいが根3. 伊豆スタジオ宿泊所4. 三村さんのおもてなし5. 伊豆のテーマ6. スタジオの大きな窓【CD購入者オリジナル特典】先着でチェーン別オリジナル特典のオリジナルピックをプレゼントくるり『感覚は道標』チェーン別オリジナル特典:オリジナルピック詳細はこちら:特設サイト:くるり『感覚は道標』アナログ盤11月3日(金・祝) リリース【収録内容】A1. happy turnA2. I’m really sleepyA3. 朝顔A4. California coconutsA5. windowB1. LV69B2. doranecoB3. 馬鹿な脳B4. 世界はこのまま変わらないC1. お化けのピーナッツC2. no cherry no dealC3. In Your Life (Izu Mix)C4. alehaD1. メインテーマD2. いがいが根D3. 伊豆スタジオ宿泊所D4. 三村さんのおもてなしD5. 伊豆のテーマD6. スタジオの大きな窓詳細はこちら:<作品情報>映画『くるりのえいが』10月13日(金) 全国劇場3週間限定公開&デジタル配信開始映画『くるりのえいが』ポスタービジュアル映画公式サイト:映画公式X(Twitter):「くるりのえいが」Film Partners関連リンクオフィシャルサイト:::::
2023年10月03日青春映画『アイデン&ティティ』の公開20周年を記念したトークイベント付き上映会が、12月20日(水) に東京・LOFT 9 SHIBUYAで開催されることが決定した。2003年12月20日からシネセゾン渋谷などで上映された『アイデン&ティティ』は、1980年代の高円寺を舞台に、ロックバンドにかけた若者たちの葛藤や苦悩をリアルに描いたみうらじゅんによる同名小説が原作。イベントにはみうらに加え、原作を読んで感動し、なんとか自分の手で映画化したいとみうらとの呑みの席で約束を交わし、初監督作品として完成させた田口トモロヲ、原作の大ファンで、GOING STEADY解散直後、スケジュールが白紙状態という奇跡的なタイミングで田口監督からオファーを受け、演技初挑戦で主役の中島を務めた銀杏BOYZの峯田和伸の3人が久しぶりに集まり、映画公開から20年が経過した今、改めて当時を振り返るトークが繰り広げられる。■みうらじゅん コメント原作者のみうらじゅんと申します。20周年ねぇー、すっかり老いるショックだけど、元気です。それにまだ、アイデン&ティティの気持ちのまま。キープオン・ロケンロール!が、もはやループオン・ロケンロールになりがちだけど、大切な思い出は何度語ってもグッとくるしね。“やらなきゃなんないことをやるだけさ。だからうまくいくんだよ”、深く悩まずただ、念仏のように唱えてこの先も生きていきたいと思ってます。では!■峯田和伸 コメント中島役をやりました峯田です。20年前、僕はバンドを解散したばかりで、頭がまっしろだったその時、事務所に電話がありました。映画アイデン&ティティ出演への依頼でした。演技の経験もないのに、やろうと決心しました。あれから僕の人生は何から何まで変わったように思います。20年前、監督田口トモロヲさんと原作者みうらじゅんさんは今の自分と同い年です。時間は巡っていくんだな、と思います。ロックがご褒美くれた20年です。■田口トモロヲ コメント監督の田口トモロヲです。もう20周年ですか!?みうらさんの原作を読んで自分で撮りたいと思ってから25〜6年経つわけですね、感無量です。『アイデン〜』と出会った時の感動を自己の出来る形=映画で世の中に伝えられたら……"愛しかない、それが世界を動かしている"に共鳴し、原作を愛する人達と出会い、ささやかな奇蹟を起こしながら完成した作品は、僕の宝物です。××なことも含め、今だから語れること話したいっス!<イベント情報>映画『アイデン&ティティ』20周年記念上映会&トークショー12月20日(水) LOFT 9 SHIBUYA開場18:00 / 開演18:30出演:みうらじゅん、峯田和伸、田口トモロヲ【チケット情報】・入場前売券(20周年記念Tシャツ付):5,500円(税込)+ドリンク代※Tシャツはチケット申し込み時にサイズをS/M/Lから選べます。※Tシャツはイベント当日、会場でのお渡しとなります。・配信チケット(トーク部分のみ):2,000円(税込)※映画上映+休憩後の20:45頃から配信開始
2023年10月03日