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壁紙、タイル、ペンキ、珪藻土……、壁をどうアレンジするかで、部屋の印象は大きく変わります。今回は、壁材といってもほとんどの人がまっさきには思いつかない、ウッドウォールパネルをDIYで施工します。木材を加工して壁に貼るというと、なんだかハードルが高いと思うかもしれませんが、ツボをおさえると意外に素人でもそこそこの仕上がりに持っていけるもの。ウッドウォールパネルDIYの準備から完成までをリポートします。■ 見積もりを取るも予算オーバー!DIYを決意使用するのは、以前ショールームをご紹介したtoolboxの「ウッドウォールパネル」。ベニヤ下地に薄くスライスされた無垢材が4枚貼りつけられてパネル状になった商品です。写真提供toolbox以前、ウェブサイトで商品を見つけてワックスで仕上げたクラシカルな雰囲気が気に入り、ぜひ使ってみたいと思っていました。賃貸マンションのリノベーションでは、予算の関係でなかなか無垢材を使えないのが実情です。でも、こんな感じの狭い壁にアクセントとして貼るなら、なんとかなるのではと思い、見積もりを取ってみたのですが……。あー、壁のアクセントのためだけに、この金額は予算オーバーだ……。かといって、あきらめるのもしゃくな話。toolboxのウェブサイトによれば、「パネルを貼るまでは45分程。板を1枚1枚貼っていくタイプに比べて、とても簡単」と書かれています。よくよく読んでみると、施工方法の一部始終がすべてウェブサイトで紹介されています。これを参考にしながらDIYで貼ってみようじゃないか、と決意しました。■ 素人DIYのポイントは、なるべく難しい作業をしないこととはいえ、賃貸で入居者の方にお貸しする以上、みっともない素人仕事では困ります。そこで、なるべく木材をカットしないで済むように、設計段階でウッドウォールパネルに壁の幅を合わせてもらうことにしました。もともとの壁の幅は約69cm。ウッドウォールパネルの幅は61cmですから、この8cmが埋まるように、壁わきの柱をふかしてもらいました。あまりにピッタリなのは怖いので、5mmほど余裕を持たせておいてもらいます。大工さんの作業が終わったあとの状態が、こちら。ピンクの養生テープには「←内法610~615→」とメモ書きされています。あとは高さにあわせて横にカットするだけなので、難易度のハードルがぐっと下がりました。満を持してウッドウォールパネルを注文し、「さあ、カットするか」と思った矢先、現場を監督してくれていたTさんから思わぬ提案が。「今日、大工さん、わりと手が空きそうですから、カットしますよ」マジですか!?DIY熱が高まっていたとはいえども、やはり大事なのは完成度。大工さんの仕事ならミリ単位でピタリと合うのもまちがいなし。というわけで、お願いしてしまいました。できあがった板を現場で合わせると……、ピッタリ!「やっぱプロすげぇ」と思った瞬間でした。ちなみに、別の物件でウッドウォールパネルを自分でカットして貼ったときはこんな感じでした。スキマが……まあ、しょうがないですね、素人ですから……。DIYで挑戦するなら、これくらいのスキマを受け入れる覚悟をしましょう。■ 塗装はブライワックスでウットリするような仕上がりにこちらが塗装前の表面。toolboxのホームページでは、貼りつけ後に塗装していましたが、今回は壁まわりをペンキで塗装することもあり、塗装してから貼りつけることにしました。今回、使うのは「ブライワックス(BRIWAX)」。僕は「ジャコビアン」というカラーを愛用してます。いろいろ塗り方はあるようですが、僕はゴム手袋の上から100円ショップで買った靴下をはめ、そこにブライワックスをつけて木材にこすりつけるように塗っています。施工した日が夏だったこともあり、ブライワックスは半分溶けた状態。貼りつけ前で床に置いたまま作業できることもあり、ブライワックスの伸びがすこぶるいいです。塗りにくいと言われる溝まですいすい塗れました。溝を塗るために歯間用歯ブラシまで準備していたのですが、出番もなし。ぜんぶ塗り終わったら、今度は手にはめた靴下を180度回転させ、きれいな面で表面をごしごしこすります。こうすることで余分なワックスを落とし、表面にツヤを出します。どうです?我ながらウットリするような仕上がり。いっそ自分の部屋に貼りたいくらいです。■ 貼り付けは浮きがないようにしっかり固定!いよいよ貼りつけ。ここで心配なことがあります。通常、貼りつけには強力両面テープと床用ボンドを併用します。最初に両面テープで板を壁に固定し、その間にボンドが乾いて定着するという仕組みです。それでも板が反ってくる場合があり、その際には隠し釘(打ったあと、頭を取り除いて目立たないようにできる釘)で固定するのです。ですが、今回の下地は一部を除いてブロックに左官が施されているため、釘はまったくききません。パネルが反らないようにするには、最初に両面テープで強力に固定することが重要になります。そこで、今回は予算を度外視し、もっとも強力な両面テープを選び、ぜいたくに使用しました。選んだのはこちら。ホームセンターでざっと見たかぎり、木材の接着に対応しているものでは、もっとも強力かつ高価な印象でした。お値段は1,680円(税抜)でしたが、仕方ありません。両面テープの貼り方も、通常ならこんな風にするところですが、今回は両面テープを多めに使用。ボンド(床職人)を塗って、慎重に壁に貼りつけます。しっかりと上から押さえつけ、とにかく浮いてこないように圧着をこころがけましょう。準備の甲斐あって、ほぼ浮きもなく接着することに成功。が、大工さんにピッタリサイズで切断してもらったため、貼りつける際にパネルの上部を柱にこすってしまい……、見事にワックスの色がついてしまいました(泣)。ラッキーなことに、現場の方の好意でタッチアップしてもらい、事なきを得ましたが、DIYではこんなミスも起こりえることを知っておいていただけるとよいと思います。■ たった1万円で、まるでギャラリーのような雰囲気に物件完成後の写真です。ワックスを塗ったおかげで木目が引き立ち、クラシックな佇まいが生まれたのには大満足です。L字のバーをつけてもらい、賑やかしにグリーンなどを吊り下げてみました。なんだかギャラリーのような雰囲気が漂います。引きで見るとこんな感じ。真っ白な壁のなかに一か所こんなスペースがあるだけで単調さがなくなり、部屋の雰囲気がぐっと引き締まります。費用は、ウッドウォールパネル本体と送料、ボンドと両面テープ、ぜんぶあわせても1万円弱というところ。この仕上がりなら、手間と労力をかける価値はあると思います。ちなみに、今回僕が使ったのは「ニレ材の板目」ですが、つい最近、toolboxのホームページを見たら、「タモ材の柾目」もラインナップに加わっていました。写真提供toolbox「ニレ材の板目」とくらべ、よりシンプルで清楚な感じでこちらも気になります。壁材に迷っている方、部屋の雰囲気をちょっと変えてみたい方、ぜひ試してみてください。【参考】※toolbox「ウッドウォールパネル」※toolbox「壁に板貼りパネルを貼って塗ってみた!」
2018年10月11日こんにちは、「なんでも大家」のアサクラです。前回に引き続き、toolboxショールーム訪問記をお届けします。スタッフの方が「空間を面白くできるもの、スタッフが欲しいと思うものをそろえた」と胸を張るだけあって、ショールーム内にはふつうのショップにはない個性的なアイテムがひしめいています。お客さんもリピーター率が高いそうで、工事が進むごとにショールームを訪れ、スタッフと相談してその時々に必要なアイテムを選んでいくことも多いとか。今回は、スタッフの方に聞いたtoolboxの人気&おすすめアイテムをご紹介します。■ 1.見た目も使い勝手も抜群!「アイアンハンガーパイプ」スタッフさんが「とにかく人気です」というのが、アイアンハンガーパイプ。壁や天井に設置できるハンガーパイプですが、とにかくバリエーションが豊富。カタログによれば、13種類の形状が用意され、ミリ単位でのサイズオーダーも可能。これなら、どんな間取りにでも対応できます。洗濯物干し用のハンガーバーは大手メーカーも生産していますが、どれも実用性にこだわるあまり、デザインがいまひとつなものが多いですよね。手前:ホワイト/奥:ブラックその点、このアイアンハンガーパイプは配管のようなラフなデザインが魅力。ブラックで存在感を主張するのもありですし、ホワイトを選んでバックになじませるのもありですね。グリーンを吊るしてインテリアのアクセントにするもよし、洗濯物干しとして実用的に使うもよし。実用性とデザイン性を兼ね備えた人気の一品です。■ 2.木材やプラスチックが鉄に一変「アイアン塗料」続いてはご紹介する人気アイテムは、アイアン塗料です。もともとはロートアイアンの補修用に用いられる塗料ですが、toolboxでは木材やプラスチックの質感を一変させる塗料として提案しています。たとえば、角材の一部に塗装すると……、まるでアイアンと木材を接合したような印象に仕上がります。この塗料、上手に塗れば素晴らしい質感が得られるらしく、プロの方による塗装を見せていただくと……、まるで本物のロートアイアンのように仕上がっています。鉄のような質感に仕上げるには独特のコツがいるそうで、ハケをタテにしてムラを作るように塗っていくそうです。こういう商品はDIY心をそそられますね。ぜひチャレンジしてみたい!■ 3.厚さ4ミリでもちゃんと木材「スライスウッド」個性的な木材を多数扱っているのもtoolboxの特長です。なかでも人気なのは、スライスウッド。厚さ4ミリでもしっかり木材の表情が感じられるのが人気の秘密。壁や天井、家具などに貼れば、印象を一変させることができます。しかも、「オーク」「バーチ」「チェリー」「ウォルナット」と種類も豊富。どれを選んで何で塗装するか、タテ貼りにするかヨコ貼りにするかなど、アイデアも広がります。スライスウッドよりも和風なたたずまいを求めるなら、「5ミリ厚の足場板」がおすすめ。こちらも杉ならではの風合いが楽しめます。■ 4.スタッフイチオシ !無垢の質感が感じられる「ラスオークフローリング」フローリングでスタッフさんイチオシなのが、ラスオークフローリング。フローリングといえば「無垢」と思う方も多いかもしれませんが、無垢材は施工やメンテナンスの点で難しさもあり、費用がかさむのも事実。そこで、toolboxが提案するのが木材の素材感をしっかりと感じられる複合フローリングです。たしかに、厚めの面材のおかげで無垢材とくらべても遜色のない素材感があります。また、節なども適度に残り、いい意味でのラフさを感じさせるのも好印象。裏面にラバーシートのついた直貼りタイプもあるので、DIYでの挑戦もありですね。■ 5.世界でひとつだけ「サインペインティング」次にご紹介するのは、スタッフおすすめのサインペインティング。プロのサインペインターが出張して手描きでサインを描いてくれるサービスです。ショールームのいたるところに、このサービスで描かれたさまざまなサインがあります。このような手描き感あふれるサインはもちろん、遠目にはシールのように見えても、近づくと手描きならではの温かみが感じられるサインも。実は、ショールーム入口ドアのガラスに描かれた「toolbox」の文字もサインペインティングなのでした。デジタル出力がすっかり主流となって久しい現在、あえてアナログなサインを選ぶのも楽しいと思います。サインといえば、個人的に気になったのがこちら。なんとこれ、ネオンサインなんです。40代の僕としては、80年代を思い出させるレトロフューチャー感にしびれました。もちろんこれも商品で、自分好みの色やかたちでオーダーできます。あえてのアナログ感――これもまたtoolboxらしい商品ですね。■ おまけ.石なのに曲げられる?「スライスストーン」最後に、僕が個人的に気になったマニアックな商品もご紹介させてください。これは「スライスストーン」という素材。文字通り、石を薄くスライスしてシート加工したものです。質感は完全に石ですが、シートなので曲面に施工することも可能!こちらはtoolboxさんにご提供いただいた画像ですが、うまく施工すればこんな不思議な空間も作れてしまいます。これは面白い!いつか使ってみたいなあ。2回にわたってお届けしたtoolboxのショールーム訪問記、いかがだったでしょうか。リノベを検討中の方やDIY好きの方はリピート必至の「リノベーションの聖地」、ぜひ訪れてみてください。※前回の記事を読む【toolbox】東京都渋谷区千駄ヶ谷 3-61-8 NK-5ビル営業時間12時~17時(月〜土曜)日・祝休み
2018年05月24日こんにちは、「なんでも大家」のアサクラです。今回は、「リノベーションの聖地」との呼び声も高いtoolboxのショールームに行ってきました。toolboxでは、スイッチや取っ手からフローリングや木材、キッチンや照明にいたるまで、ふつうのショップにはない個性的なアイテムを多数取りそろえており、僕もリノベーションのたびにアイデアを求めて訪れています。その豊富なラインナップのなかから、大家目線で「これは使いたい!」と思ったものを中心にご紹介していきます。■ トグルスイッチがポイント「フラットレンジフード」toolboxの扱う商品の多くに共通するのは、「ありそうでなかったシンプルさ」や「ちょっとしたディテールへのこだわり」だと思います。その意味で、ひじょうにtoolboxらしい商品が、こちらのフラットレンジフード。レンジフードとは思えぬシンプルな箱状のデザインに加え、操作がボタンではなくトグルスイッチなのもおしゃれです。リノベーションを手がけていると、柱の位置などの関係で気に入った商品が入れられないという経験はよくあります。数年目、僕はまさにレンジフードでそれを味わいました。薄型のレンジフードの選択肢は少なく、結局、選んだのはこちら。いや、何が悪いというわけじゃないんですが、今さらながらかたちやディテールが気になり……あのときこの商品があったなら、と悔やまれます。ちなみに、このフラットレンジフード、ダクトも7か所で接続できるということで、設置する場所の形状に応じて自由な取り回しができる実用性もポイントが高いです。これはぜひ次回のリノベーション時に使いたいと思います。■ シンプル・イズ・ベストな「ミニマルキッチン」&「ミラーLED電球」スタッフの方によれば、賃貸向けに人気なのがこのミニマルキッチン。業務用キッチンのようなオールステンレスでありながら、無駄なデザインを省いた「シンプル・イズ・ベスト」を体現したキッチンです。(写真では脚がついていますが、壁付けの脚なしタイプも選べます)先ほどのフラットレンジフードとも相性が良さそうです。写真は幅1500mmのモデルですが、幅や面材にはバリエーションがあるので、うちのような狭小マンションのリノベーションでも場所や雰囲気に合わせて選べます。そして、見逃してはならないのが、このキッチンと一緒に展示されているミラーLED電球。こちらの電球は上半分がミラー加工されています。このミラーが光源を隠しつつ、電球の光を反射して周囲を照らす役割を果たします。つまり、キッチンのような場所で目と同じ位置に置いてもまぶしさを感じず、間接照明のような明るさを感じることができるわけです。これはアイデア商品ですね。僕もマンションの物件に設置する照明を選ぶとき、上手な間接照明が作れず苦労することがありますが、電球ひとつでシンプルに間接照明が作れるこの電球はぜひ使ってみたいです。■ 「水彩タイル」と「真鍮タオルハンガー」ふだんから「好きな建材はタイル」と自称している僕のような物好きは別として、タイル専門のショールームに行って膨大過ぎるラインナップから自分好みのタイルをピックアップするのは気が遠くなる、という方もいることでしょう。そんなときは、toolboxの厳選されたラインナップが頼りになります。一望できるていどの範囲に、独特の色や形のタイルがならべられており、かならずひとつかふたつ気になるものが見つかるはずです。「選ぶことの負担を減らすのも役目」とスタッフの方がおっしゃるとおり、toolboxは「インテリアのセレクトショップ」ともいえますね。さて、僕のお気に入りは、水彩タイルシリーズの「グリーンティー」。名前どおりの淡い緑色が気に入って、実際に物件でも使いました。組み合わせたのは同じくtoolboxの「真鍮タオルハンガー」です。タオルハンガーには珍しい真鍮色が、タイルとうまくマッチしました。賃貸でタイルは予算的に難しいかもしれませんが、タオルバーだけでも変えてみると、洗面の雰囲気も変わると思います。■ 狭小スペースが活用できる「メカニカル棚受け」ちなみに、こちらのショールームでは、スイッチや棚受けなどの小物を購入することもできます。なかでも目を引くのが、メカニカル棚受け。なぜ「メカニカル」なのかというと、棚板と一緒に壁に固定するだけで折りたたみ棚を作れてしまうのです。これも、狭小マンションを営む僕には想像力をかきたてられるアイテムです。ふだんはたたんでおいて、ちょっとものを置ける場所が必要なときだけ使える棚。脱衣所やキッチンにあると便利ですね。ショールームを訪れたついでに棚受けを買って、サクッとDIYで棚を作るのもいいかもしれません。■ マットな質感が魅力「アメリカンスイッチ(ブラック)」現在手がけている物件にちょうどピッタリなスイッチを見つけたので購入しました。アメリカンスイッチって、白はよく見るんですけど、黒ってわりと珍しいですよね。しかも、これはスチール製なので、プラスチックとくらべて、落ち着いたマットな風合いが魅力。以前購入したプラスチックのものとならべてみると……、左:スチール/右:プラスチック光沢の有無は一目瞭然。こういう質感のちがいを使い分けるのもリノベーションの楽しみです。toolboxではアイテムが満載のカタログも発行していますが、やはり実物を手に取って確かめられるのはショールームの醍醐味でしょう。次回は、スタッフの方に聞いたtoolbox人気アイテムを中心に紹介します。【toolbox】東京都渋谷区千駄ヶ谷 3-61-8 NK-5ビル営業時間12時~17時(月〜土曜)日・祝休み
2018年05月18日引っ越したはいいけど、何か違う。ぴったりサイズの棚があれば、もっと使い勝手が良くなるのに――そう思ったことはありませんか?東京・原宿にある〔toolbox(ツールボックス)〕は、住空間をパーソナライズできるヒントを得られるショールーム。手に取って見られるアイテムの数々や、それらを使ったアイデアをご紹介します♪工事を伴うアイテムや本格的なDIY製品からお役立ち小物までラインアップ豊富〔toolbox〕があるのは、JR山手線原宿駅竹下口から歩いて3分の場所。東京メトロ明治神宮前駅や北表参道駅からも歩いていけます。取材日は、あいにくみぞれ混じりの寒くて暗い空模様でしたが、そんなことを忘れさせてくれるほど、〔toolbox〕ショールームは明るく温かみのある印象。それは、ショールーム内にある、デザイン性に富んだフィラメント電球や、白熱電球のつくりを再現したLED電球を使ったペンダントライトなどのなせる技です手軽に取り替えられる照明を変えるだけでも、こんなに雰囲気を作り出せるものなのだと実感できました。そんなショールーム内に並ぶのは、工具なしでもお部屋のイメチェンができるお手軽DIYアイテムから、電気工事が必要になってくるものまでさまざま。それらアイテムは、常時1300点以上だといいます。「増えることはあっても、減ることはありません」とTOOLBOXの梅川さん。「このショールームの特徴は、置いてあるものが購入できること。持っていけるものは、そのまま持って帰っていただけますし、大きいものはここで注文を受け、ご自宅に配送、ということもできますよ」と教えてくれました。コンセプトは「見るだけではなくアイデアを提供する場所」入り口から見て正面奥の壁には、ハンドメイドの棚をはじめとした作例がぎっしり。よく見る三角形の棚受けをはじめ、2枚の棚板を取り付けられる《リング型棚受け》、存在感を最小限に抑えたT字型のものや、中には「トランスフォーム」する《メカニカル棚受け》といったものまであります。この、《メカニカル棚受け》、見た目は一般的な三角形の棚受けですが、長辺がぱたんと折りたためるようになっていて、棚を使わないときにしまえるようになっているんです。「《棚受け》と呼んでいますが、ライティングで好き的な使い方をしてもいいですよね」と梅川さん。「こうじゃなくちゃダメ、ということはありませんから、アイデア次第でいろいろな使い方ができますよ」と教えてくれました。実は、〔toolbox〕ショールームのコンセプトは「見るだけではなく、アイデアを提供する場所」とのこと。平日でもスタッフ2人が常駐し、一緒に見て回ってくれたり、相談に乗ってくれたりするそうです。「たとえば、棚を設置するにしても、石膏ボードの薄い壁だと、いくら棚受けの耐荷重量が20kgあったとしても、ビスが外れてしまいます。でも、石膏ボードの壁には必ず下地となる柱があるはず。『それを探すと良いですよ』というアドバイスがあったらうれしいですよね」(梅川さん)〔toolbox〕には、なんと壁の下地を手軽に探せる《下地センサーBasic》や《下地探しどこ太Smart》といったアイテムも置いてあります。「下地を探せっていわれてもどうしたら……」と途方に暮れることがなさそうですね。また、最近人気が出はじめているのがタイルを使ったDIYですが、簡単そうに見えて、壁へのボンド塗り→タイルの貼り付け→目地詰め→目地の拭き取りといった具合に少し手間がかかるとか。そんなタイル貼りの工程を1枚のボードに時系列でまとめたものも展示されており、自分の目で確認できるため、取り掛かるべきかやめるべきかの適切な判断の材料にもなるそうです。梅川さんによれば、「タイル貼りをしたいのであれば、《ハニカムタイル》がオススメ」とのこと。「タイルだと、一枚一枚均等に貼り付けていく手間がありますが、これならある程度の大きさがシート状になっているので簡単。しかも、仕上がりは手が込んでいるようにも見えますし、蜂の巣みたいでかわいいんです」こうしたアイデアやアドバイスが得られるのも〔toolbox〕ならではですよね。ちなみに、土曜日はかなりの人気で混み合いますが、平日はそれほどではないそう。じっくりゆっくりアイテムを吟味するなら、平日が狙い目ですよ。「お部屋空間を心地よくするための道具箱」人気なのは、賃貸住宅でも原状復帰が可能な"なんちゃってリノベーション"アイテムです。たとえば、広いリビングにちょっとした間仕切りを作りたい、旦那さんのための書斎スペースを作りたい、壁沿いにいろいろなものを飾りたいけど跡のつく穴を開けられない、といった場合に役立つのが《突っ張り柱》。しっかりした木材の上部に、突っ張り用金具を取り付けたキットになっています。これがなんと1本2,160円(税込)。《突っ張り柱》2本と有孔ボードまたは合板(いずれも4,000円程度~)があれば、壁一面のアレンジや、作り付けの間仕切り壁の演出も叶います。もちろん、柱の長さやボード類はオーダーカットのうえ配達してくれますよ。〔toolbox〕ショールームには、30代40代の家族連れが多く訪れるとのこと。「何度も何度も来てくださる方が多く、『この間はこれを買ってキッチンに手を加えたから、今度はリビングを』といった具合に、お部屋づくりが着々と進んでいる様子を見させてもらっています。また、『何かヒントになるものがないかと思って』と気軽に立ち寄ってくださる方も」と梅川さん。店頭に置いてある、〔toolbox〕のカタログも人気ですぐになくなってしまうそう。「Webで見て、実物を触りに来て、スタッフに相談して、紙のカタログを持って帰っていただく。新しい何かを見つけてもらえたり、アイデアを得てもらえたりするだけで、ありがたいですよね」と梅川さんは言います。DIYアイテムのそろったショールームだから、DIYに本格的に取り組もうとしている人だけが来るのでは?との問いに、梅川さんはこう答えてくれました。「どうぞ、ふらりと遊びに来る感覚で気軽に立ち寄ってください。ご自分の空間を編集するための道具箱(ツールボックス)になりたいですね」toolbox●ライター渡辺まりか▽「DIYショップ巡り」のその他の記事も読む♪▽【DIYショップ巡り #1】DIYパーツが豊富!ワクワクが詰まった〔エイトタウン〕へ行ってきた!【DIYショップ巡り #2】アンティーク調ツールが楽しい〔DULTON JIYUGAOKA〕【DIYショップ巡り #3】迷ったらこれ!DIYショップ〔tukuriba〕で「今人気の商品」とは?【DIYショップ巡り #4】古き良きアメリカを肌で感じられる〔ACME Furniture 渋谷店〕
2018年03月14日