5月4日(土・祝) から18日(土) まで、東京・信濃町の文学座アトリエにて文学座公演『アラビアンナイト』が上演される。『アラビアンナイト』は、2002年に生まれ2011年まで続いた文学座「ファミリーシアター」の記念すべき第一作目に選ばれた作品。ロイヤル・コート・シアターの芸術監督を務めたこともあるイギリスの演出家・映画監督であるドミニク・クックによる、名作「千夜一夜物語」を脚色したものだ。髙瀬久男の演出による青山円形劇場での初演は、小道具や人形を駆使して音楽と演劇とを融合させた公演だった。このイデオロギーを引き継いだ「ぶんがくざこどもげき」は現在まで続いている。今年、「ファミリーシアター」と「ぶんがくざこどもげき」の両方を発展させて再び『アラビアンナイト』の上演が行なわれる。今回演出を担当するのは、『コーヒーと恋愛』『貴婦人の来訪』『毛皮のヴィーナス』で2023年度第30回読売演劇大賞最優秀演出家賞を受賞した五戸真理枝だ。「憎しみからは何も生まれない、愛によってしか未来は紡げない」という本作に込められた願いを、国広和毅の音楽、乘峯雅寛による舞台美術、加納豊美による衣裳、そして俳優たちの身体を通して紡ぎ出す。文学座公演『アラビアンナイト』チラシ(上:表面・下:中面)なお、5月4日(土・祝) から6日(月・休) の3日間(いずれも14時開演)に限り、ファミリーデイとして家族割が設定され、大幅な割引が行なわれるほか、未就学児の入場も可能で、赤ちゃんが泣いてもOK、上演中の退場、再入場も自由になるという。親子連れが気兼ねなく芝居を観ることができるファミリーデイは、結婚や出産を機に観劇から離れていた人にとってもうれしい取り組みだ。他に、チケット代金の一部を負担することで観劇を希望する子どもたちにチケットをプレゼントできる「ギフトチケット」も実施される。22年前「ファミリーシアター」が誕生したのは、「これからの未来を担う子どもたちに生の演劇を体感してもらいたい」という願いからだったという。長く愛される名作を観劇する体験は、大人にとっても子どもにとってもきっといい思い出となることだろう。文:釣木文恵<公演情報>文学座公演『アラビアンナイト』作:ドミニク・クック訳:鴇澤麻由子演出:五戸真理枝2024年5月4日(土・祝)~5月18日(土)会場:東京・文学座アトリエ公式サイト
2024年05月01日最新の芥川賞受賞者で生成AIを創作に取り入れた九段理江さん。文学について思うことを伺いました。仮想世界を丁寧に描く新芥川賞作家・九段理江さんザハ・ハディド案の新国立競技場が実際に完成し、2020年のコロナ禍に予定通り東京オリンピックは行われた。そんな架空の設定が用意され、あり得たかもしれないもうひとつの東京の姿、そこで生きる人間の思いが描き出される。九段理江さんの『東京都同情塔』は、硬質で理論的な思索の中に、ユーモアとアイロニーがちりばめられた刺激的な作品だ。「ブラックユーモアだとか、皮肉がすごくてだとか、ものすごくよく言われるんですけれど、私自身は全然意識していないというか。自分に見えているままを書いているんですよね。素で性格悪いみたいに思われていないか、心配しています(笑)」2030年、東京・新宿御苑の敷地に完成予定の巨大刑務所。その設計に携わることになった牧名沙羅は、37歳にして成功を収めている女性建築家だ。沙羅はザハの建築を高く評価し、その対をなす建築となることを意図している。だが、高層のタワー型刑務所が〈シンパシータワートーキョー〉と呼ばれるようになると、そのネーミングに沙羅は拭えない違和感を覚え、社会におけるさまざまな概念をも再構築しようと試みる。起こらなかった無数の現実を想像してしまう。「最初に浮かんだのは、アンビルトというモチーフなんです。建築家のスキルって数学的で言語化とは遠いものだと思っていたのですが、実は構想を実現させるにはいま建てる意味や価値を説得できなくてはいけない。言葉を重ねていかないと崩れてしまうわけで、ものすごいバランスを求められる職業なんだなと。それで建築家を主人公にして書きたくなりました。沙羅が関わる建物を刑務所にしたのは『ケーキの切れない非行少年たち』という新書を読んだのもきっかけのひとつです。今の社会は多様性や寛容を強く要請してくるけれど、寛容さと必要な支援のバランス、みんなが幸せになれる、息苦しくない寛容ってどんなものだろうとよく考えていたんです」そんな土台に、ヒトの言葉とAIの言葉、寛容や多様性の受容と矛盾、支配と被支配等々、現代社会を混沌とさせている対立を幾重にも積み上げた〈バベルの塔〉を、読者の眼前にリアルに描き出す。「いま見えている現実というのも偶然の連なりでそこにある現実でしかないと思っていて、だからこそ、起こらなかった無数の現実ってどうだったのだろうと想像してしまうんです。そうしたらある研究者の方に『九段さんってロマンティストですね。ザハ建築が建ってようが、そんなことで世界は変わらないですよ』と言われちゃって。でも、もし東京タワーの外観が今と全く違っていたら、やっぱりそれを眺める人の意識も変わるんじゃないかなと思うんですね。だって、小説の力みたいなものがバタフライエフェクトになることもあるわけですから。私自身もそうだし、誰でも一冊の本を読んで変わってしまったという経験を否定できない。本程度の重量のものでそうなるのなら、巨大な建物がそびえていたときの、その影響力は凄まじいと思うんですよ」そんな九段さんに影響を与えてきたのは、宮沢賢治や三島由紀夫、泉鏡花など古典が多い。「日本文学でしか味わえないような、自然の風景や日本的なもの…何より、日本語の美しさそのものに惹かれていたんだと思います。それぞれの時代で価値が変わっても、また新しい読み方ができる、新しい読者を獲得するのが読み継がれてきた古典の力であり、魅力だと思うので、まだ読めていない古典をもっと読みたい。逆に、同時代の作家で次回作を楽しみにしているような存在はあまりいないんですよね。朝比奈秋さんくらいかな。むしろ、自分が何を書いていくかを楽しみにしていますね」『東京都同情塔』は、思索を言葉にし続ける建築家の沙羅と、彼女の言葉を反射させて語る美貌の青年・拓人、AIが紡ぐ言葉の三位一体が放つ魅力に引き込まれる。新潮社1870円くだん・りえ1990年、埼玉県生まれ。2021年、「悪い音楽」で文學界新人賞、’23年、『Schoolgirl』で芸術選奨新人賞、「しをかくうま」で野間文芸新人賞を受賞。’24年に「東京都同情塔」で芥川賞に輝く。※『anan』2024年5月1日号より。写真・土佐麻理子中島慶子(本)取材、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2024年04月26日初めて触れたはずなのに、なぜかすでに知っているような不思議な感覚を、デジャブと呼びます。あなたも、初めて来た場所で「似た場所を覚えている気がする」と感じたり、なんらかのフレーズを耳にして「懐かしさを感じる」と思ったりした経験はあるでしょう。うどん(@udon_math)さんがX(Twitter)に投稿したのは、多くの人にそんな不思議な感覚を抱かせる写真でした。大学の『トイレの案内板』にハッとする人が続出うどんさんは、大阪大学の数学科に通う、博士院生。ある日、キャンパス内にある理学研究科エリアを歩いていたところ、トイレの案内図が目に入りました。どうやらこの場所では、階層ごとにトイレの分類が異なっている模様。案内図には、いくつものピクトグラムがデザインされていました。一見、丁寧なだけで特におかしい点はない、案内板。しかし、うどんさんはその光景を見て、『懐かしのアレ』を連想せずにはいられなかったのです…。「男女、男男女、男…女!」きっと、2010年前後にインターネットへどっぷりと浸かっていた人は、すぐにピンときたはず。自然と、頭の中にメロディーが流れ始めたのではないでしょうか。動画サイト『ニコニコ動画』で爆発的な人気を博した、ミュージシャンの太郎さんによる楽曲『男女』が…!男女を整列する歌詞が特徴的な、同楽曲。サビの「男女、男男女、男女」という斬新なフレーズは、ネットミームとして定着しました。その世代の人であれば、案内図の一番下にもう1つ女性のピクトグラムを付け足したくなる光景に、多くの人が反応したようです!・案内板を見始めた瞬間、懐かしい記憶が掘り起こされて感動した。・書かれていないだけで、地下に女子トイレがあるに違いない…。・懐かしすぎて思わず叫んだ。『男女』が大好きで、よく動画を見ていたなあ。この場を通りかかって急に立ち止まった人がいたら、その世代の人と確信してもいいでしょう。分かる人にだけ分かる、トイレの案内板に秘められた『罠』といえるのかもしれません![文・構成/grape編集部]
2024年04月24日公共の施設などで使われる案内記号をピクトグラムといいます。中でもトイレでは、赤と青で色分けされていたり、男女のモチーフが描かれていたりと、多くの人がパッと見て判断できるよう工夫されていますよね。店のトイレで見た案内板とは…とある店のトイレを利用しようとした、ちつばた(@batako_kawaii)さんは、入り口でピクトグラムを見つけました。しかし、ピクトグラムの下には、男女それぞれ異なる、まさかの表示が!一体、何が書かれていたのでしょうか…。利用者が限られている…!なんとピクトグラムの下に『男前』と『別嬪(べっぴん)さん』の文字が書いてあったのです。ちつばたさんは、思わず「ブサイクはトイレに入れないのだろうか…?」と、ツッコミを入れてしまったのだとか。ユニークなトイレの案内板を見た人からは、多くのコメントが集まりました。・自己肯定感が上がる!・堂々と入りましょう。・この店に来る人はみんな『男前』と『別嬪さん』でしょう。・隣に共用トイレの『並』が欲しいですね。トイレへ行く時にも楽しませてくれる店の演出に、クスッと笑った人も多いでしょう。日頃から利用する施設の案内板をよく見ると、面白い発見があるかもしれませんね![文・構成/grape編集部]
2024年02月13日羊文学が新曲「tears」を発表。俳優・杏が主演する映画『かくしごと』の主題歌となる。羊文学の新曲「tears」3月末からは全7か所を巡るアジアツアーを開催、4月21日に行われる横浜アリーナでのワンマンライブのチケットはソールドアウトになるなど、2024年もさらなる飛躍が期待される羊文学。そんな中で発表された新曲の「tears」は、映画『かくしごと』の主題歌として書き下ろした楽曲だ。杏主演の映画『かくしごと』主題歌に6月7日(金)に公開の映画『かくしごと』は、ミステリー作家・北國浩二による原作小説「噓」を、映像クリエイター・関根光才が映像化した作品。主人公・千紗子は、ある日事故で記憶を失った少年に虐待の痕を見つけたことから、彼を守るために母親だと嘘をつき、共に暮らしてゆくこととなる。この1つの“嘘”をきっかけに、それぞれの“かくしごと”が明らかになっていく、心揺さぶるヒューマン・ミステリーだ。作品情報羊文学 新曲「tears」※映画『かくしごと』主題歌リリース:未定
2024年02月10日現在放送中のTVアニメ『呪術廻戦』のEDテーマ「more than words」のヒットや、来年4月には横浜アリーナでの公演も決まっている羊文学。その、全楽曲の作詞・作曲を手掛ける塩塚モエカさん。柔らかな印象の彼女の中から生み出されるメロディと言葉は、その佇まいに反して激しく力強い。「少し変われた気がした」と語る12月6日にリリースされたアルバム『12 hugs(like butterflies)』の中に放たれた言葉から窺える、彼女の気持ちの変化に迫ってみた。――羊文学の楽曲は塩塚さんが生み出す言葉の世界がとても印象的です。どのようにして言葉たちを紡いでいるのでしょうか。塩塚モエカさん(以下、塩塚):最初はスマホのメモアプリに書いてるんですけど、それで書き上がっちゃったらそのままいくし、そこでできなかったらレポート用紙に鉛筆とかシャープペンで、書いて消してを繰り返しながら仕上げていきますね。歩きながらスマホで打ち込んだりもするし、ギター持ちながらスマホに打ち込んでいくこともあるし。でも、そこで完結できないものって、途中でだんだん何を書きたいのかわからなくなってきちゃうので、最終的に紙に書くようにしてるんです。――では、今回のアルバムはどのように作り上げたのでしょうか。塩塚:アルバムの9曲目「深呼吸」の歌詞は、紙に何回も何回も書き直して仕上げていったんです。でも、3曲目の「Addiction」は、ザックリとラフにまとめたかったので、あえてスマホで書いたんです。今回のアルバムはまちまちだったんです。パソコンでひと通り作ってからスタジオで詰めたりもしたし、弾き語りのデモを持っていってスタジオで合わせた曲もあったし。1曲目の「Hug.m4a」は弾き語りでスタジオで録ったんですけど、メンバーにも聴かせないでレコーディングしたので、メンバーは録り終えてから知ったんです(笑)。マイクとかも交ぜて録音したんですけど、ほぼスマホで録ったままを活かしているので、スマホの拡張子の“m4a”をタイトルにしたんです。――「Hug.m4a」は今回のアルバムのSE的な位置にある曲だと思いますが、タイトルの意味も含め教えていただけますか。塩塚:だいたいの曲を録り終わって全体像が見えてきて、並べて聴いたときに、今までのアルバムと少し違う感じがして、何が違うのか分析してみたんです。今までは嫌なことや悩んでいることを「聞いてよ!」って吐き出すような、外に吐き出すパワーが強かったんですけど、今回は、思ったことを自分の中で温めて、考えて、ちょっと認めてあげていこうっていう、内側に向かっていく強い力を覚えたんです。それが、自分をハグしているみたいだなって感じたんです。自分をハグするって意味に繋がる言葉を探していたら、両手を胸の前でクロスして手のひらを左右の肩に置くことを、バタフライハグって言うらしくて、自分をハグして安心させる効果がある心理療法だと知ったんです。私は普段から、無意識に自分の腕とか肘とかを抱きしめる癖があるので、自分が普段からやっていたことと繋がったことに驚いたんですが、まさにこのアルバムの中に詰め込んだ想いにぴったりだなと思って、アルバムタイトルにしたんです。――不思議なリンクでしたね。塩塚:そうなんです。自分でもどうして私はいつもこのポーズをしちゃうんだろ?って思ってたんですけど、無意識に自分を安心させるためだったんだなって気づいて、ちょっと腑に落ちたんです。私も野良犬からちゃんと人間になっていかなくちゃ。――全曲の歌詞において、弱さの中にも、内側に向いた強さを感じたんですが、前作から今作に至るまでの中で、心情の変化や楽曲制作面での変化はありましたか?塩塚:23歳で大学を出て、4年くらいミュージシャンとしてやってみて、わかってきたことも増えてきたし、学生時代にライブハウスでライブをしてた頃とは変化してきた感覚はあって。対バン相手に対して絶対に負けない!って闘志を燃やしていた野良育ちからスタートしたので、いろんな人たちと関わってお仕事として音楽をやっていくという現実は180度違うものだったんです。音楽を作って人前でライブをすること自体は同じなんだけど、まわりがどんどん変化していく中で、私も野良犬からちゃんと人間になっていかなくちゃいけないんだって思うようになったんです。昨年リリースしたアルバム『our hope』がちょっとポップな仕上がりだったので、今回は音楽的にももうちょっといろんなことにトライしたいという方向性で作り始めて。完成したのを振り返ってみると、これまでとはまた違う作品になりました。――なるほど。塩塚:さかのぼると、私が10代のときに人生で初めて作った曲は学校に行きたくないって曲だったんです(笑)。それを「魔法」っていうタイトルで書いて、アイツがムカつくんだよ!っていう曲には「春」ってタイトルを付けたんです。19歳頃に書いた曲たちは、ムカつくとか自分は何が正しいと思うってことばかりを書いてたんですよね。でも、「春」を最初にEPでリリースしたとき(2017年リリース『トンネルを抜けたら』)、それだと自分が幸せになれないから、前向きな気持ちを元に曲作りをしてみようっていろいろ挑戦してみたんですけど、そんなに前向きな気持ちが人生の中でなかったこともあり、等身大の自分で向き合ってきたんです。でも、学校を卒業したり一人暮らしをしたりといった環境の変化の中で、自分の内面に向き合うようになって、そこから少し変われた気がしたんです。――セルフラブ的な変化は、今回のアルバムのテーマでもあるバタフライハグに繋がる部分ですね。塩塚:今もムカつくっていう気持ちで曲を書いたりもするんですけど、書き方は確実に変化を感じますね。今までは自分の中身を見ることを全くしてこなかったけど、アーユルヴェーダに興味を持って、たまたま服部みれいさんの本を読んだんです。そしたら、そこに自分を大事にしていくための知識がたくさん書かれていたんです。“白湯(さゆ)を飲め”とか“足を温めろ”っていうシンプルなことが書いてあるんですけど、日々の行動から自分を大切にしていけることを知ったんです。自分の気持ちを一つ変えることで、周りはどういうふうに変化するんだろう?って観察するのが、すごく楽しくなって。――まさに白湯のようなイメージですよね、羊文学の曲と歌詞って。塩塚:ありがとうございます!(自分専用のタンブラーを見せて)これ。今も白湯を飲んでます(笑)。――今作はやっと自分の心としっかり対峙できた感じなんですね。塩塚:はい。今まで自分がやってきたこととか、自分の思っている世界が、ちょっとどこかズレている感じがあったんですけど、今回のアルバムは自分と一致してると感じるんです。私、自分のこと、何もない人間だって思っているんですよ。趣味も特にないし。このフォントは嫌だ!とか、仕事上の小さなこだわりはあるんですけど、私生活の中でのこだわりは特になくて。テレビもついてたら見るし、音楽もかかっていたら聴くし、みたいな感じなんです。だけど、お腹の奥の方に、ブレないキラキラみたいなものを自分は持ってると思っていて。このアルバムも深いところでじんわり広がって安心できる感じに出来上がったなって思ったんです。言葉もいろんな気持ちもたくさん詰まっているんだけど、今までみたいに人に押し付けようというテンションではなく、表面的な強さが大きく広がっていく感じではないけど、聴いてるとお腹の中が温まるような感じで。でも、一曲一曲は重すぎずわりと短くてサラッとしていて、すごくいいバランスになったなって。演奏してる自分と歌う自分が、初めてちゃんと一致したんです。放送中のTVアニメ『呪術廻戦』「渋谷事変」のEDテーマ「more than words」等が収録されたニューアルバム『12hugs(like butterflies)』が発売中。12月14日に東京で、25日に大阪で、クリスマスライブ「まほうがつかえる2023」を開催。2024年4月21日には、「羊文学 LIVE 2024“III”」を横浜アリーナにて開催が決定している。しおつか・もえか東京都出身。オルタナティブロックバンド羊文学のギター&ボーカル。全楽曲の作詞・作曲を担当。2011年に羊文学として活動を始め、’17年に現在の体制となる。ソロとしては、モデルや文章執筆、俳優として映画やドラマに出演するなど多方面で活躍している。整体にハマり中。※『anan』2023年12月20日号より。写真・表 萌々花スタイリスト・Remi Kawasakiヘア&メイク・kikaインタビュー、文・武市尚子(by anan編集部)
2023年12月18日多くの作品が親しみのある現代語に訳され、初心者でも読みやすくなっている古典文学。その魅力や楽しみ方について、古典文学愛好家である、書評家・三宅香帆さんと翻訳家・イザベラ・ディオニシオさんが語ります。最初にハマる古典はやっぱり『源氏物語』。三宅香帆(以下、三宅):私が古典に興味を持つきっかけとなったのは、実は氷室冴子先生の『なんて素敵にジャパネスク』という少女小説なんです。イザベラ・ディオニシオ(以下、イザベラ):ライトノベルズや漫画は入り口にぴったりですよね!三宅:平安時代が舞台の話ですごく面白かったんですが、未完で終わってしまって。その続きが読みたすぎて、あとがきに元ネタになっていると書かれていた『大鏡』や『源氏物語』に手を出して。大学では国文学を勉強して、がっつりと読むようになりました。イザベラ:私は子供の頃からギリシャ神話に興味があって、それをテーマにした児童書を読んでいたんです。でも、だんだん原文で読みたくなって。高校はクラシック系の学校に入り、ラテン語や古代ギリシャ語を中心に勉強しました。三宅:え~、すごい!イザベラ:イタリアの高校は、日本の専門学校に近い感じなんです。それで古典作品をいろいろ読み漁って、古代ギリシャやローマの日常生活とか恋愛事情を知りました。三宅:それで、なぜ日本の古典に興味を持ったんですか?イザベラ:大学に入る時に、軽い気持ちで日本文学の講義をとったんですよね(笑)。でも、歴史から学んでいくうちに、どんどん古典文学にハマっていって。最初に読んだのは『源氏物語』でした。『源氏物語』は女性キャラが魅力的。三宅:やっぱり、日本最古の恋愛ロマンスですもんね!イザベラ:のめり込みましたね。登場人物を知り合いに例えたりして、友達と楽しんでいました。三宅:『源氏物語』は盛り上がりますよね!私も大学生の時に、ドラマ化するならこの役はあの俳優さんがいいとか、勝手に配役を妄想してました(笑)。イザベラ:主人公の光源氏よりも、女性キャラクターの方が個性的だし、断然、色鮮やか。だから、想像力を掻き立てられるんですよね。三宅:『源氏物語』って読む時の年齢によって感情移入するキャラが替わりませんか?最初は自分がまだ子供だったということもあって、雲居の雁がかわいくて好きだったんですが、大人になった今は朧月夜のような主体的な女性に惹かれる。嫉妬深くて、生き霊を飛ばす六条御息所も、最初はただただ怖い!って思ったけれど、嫉妬しちゃいけないと思うからこそ、生き霊になってしまった気持ちも今なら少しはわかる。イザベラ:確かに。「自分は身分も教養も容姿も申し分ないはずなのに、なぜ私じゃなくてあの子を選ぶわけ?なんで振り向いてくれないの?」って思ってしまうとか…ね。怨念で死に追いやってしまうのはどうかと思いますが(笑)。三宅:そんな簡単なものじゃないんですよね、恋愛は(笑)。イザベラ:恋愛はケミストリーだから、いくら高スペックな女性でも、必ずしも恋が上手くいくとは限らない。作者の紫式部は当時からそういうことをわかったうえで、確信的に書いていたんですよね。三宅:最愛の妻とは子供ができず、若い愛人にサクッとできてしまう話もすごいなぁと思いました。現代の話だと言ってもまったく違和感ないし、なかなか深いですよね。読み比べも楽しい。人気作家が手がける『源氏物語』『源氏物語』1角田光代 訳2017年に満を持して出版された、最も新しい角田訳。原文に忠実ながらも非常に読みやすく、昔も今もつながる感情を重視し、小説としての面白さが存分に堪能できる。この秋、待望の文庫化。10/6発売。¥880/河出文庫『全訳 源氏物語 新装版』1与謝野晶子 訳少女の頃から『源氏物語』を愛読してきた与謝野晶子が晩年に書いた54帖全訳の決定版。与謝野版の出版により、一般にも広く普及されるようになった。その現代語訳は格調高い筆致が特徴。¥836/角川文庫『潤一郎訳 源氏物語』1谷崎潤一郎 訳文豪・谷崎潤一郎による現代語訳は、京都の女語りを意識した流麗な雅文体。原文の雰囲気を生かして、継ぎ目のない長文で主語も入らないため、初めて『源氏物語』を読んでみようと思う読者にはやや難しい。¥1,100/中公文庫『新源氏物語』上田辺聖子 著もともと『週刊朝日』に連載されていたもので、男性にもわかりやすい物語を目指して、原書を大幅にリライト。田辺の創作が少し加えられているうえ、会話を多用しているので現代小説のように読める。¥990/新潮文庫(写真・左)三宅香帆さん書評家。1994年生まれ、高知県出身。京都大学大学院修士課程修了。著書に『人生を狂わす名著50』『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない』ほか多数。いつか『更科日記』を現代語訳することが夢。(写真・右)イザベラ・ディオニシオさん翻訳者、エッセイスト。イタリア出身。大学時代より日本文学に親しみ、2005年に来日。著書に『平安女子は、みんな必死で恋してた』『女を書けない文豪(オトコ)たち』『悩んでもがいて、作家になった彼女たち』。趣味はごろごろしながら本を読むこと。※『anan』2023年10月11日号より。写真・福森クニヒロ黒川ひろみ取材、文・野尻和代(by anan編集部)
2023年10月09日羊文学の横浜アリーナ単独ライブ「羊文学 LIVE 2024 “III”」が、2024年4月21日(日)に開催される。羊文学の横浜アリーナライブ「羊文学 LIVE 2024 “III”」新曲「more than words」がTVアニメ『呪術廻戦』「渋谷事変」のエンディングテーマに採用、同曲を含む12曲を収録した新作アルバム『12 hugs(like butterflies)』のリリースを12月に控えるなど、今さらなる注目を集めている羊文学。アルバムのリリースと共に開催が発表された今回のライブは、バンドのキャリア史上最大規模となる初のアリーナ公演。チケットは10月3日(火)より、オフィシャル一般先行1次とファンクラブ先行の受付がスタートする。開催概要羊文学 横浜アリーナ単独ライブ「羊文学 LIVE 2024 “III”」開催日:2024年4月21日(日)会場:横浜アリーナ時間:開場 17:00 / 開演 18:00全席指定:前売 7,800円<チケット>・オフィシャル一般先行1次受付日程:10月3日(火) 21:00〜10月22日(日) 23:59チケット受付:チケットぴあ・ファンクラブ先行受付日程:10月3日(火) 21:00〜10月22日(日) 23:59【問い合わせ先】スマッシュTEL:03-3444-6751ホットスタッフTEL:050-5211-6077
2023年10月07日「猫」を取り巻く純文学。文:八木奈々写真:後藤祐樹「猫」。さっきまでのんびり寝ていたかと思えば、風で動いたカーテンや突然訪れた虫たちに大歓迎とばかりに飛びつき戯れる、そんな自由気ままに生きるその姿はどこまでも愛おしく、どこか羨ましく、その前では多くの人が無条件に笑顔になってしまいます。そう、もしかしたら疲れた私達人間に癒しを届けるためにやってきた魔法使いなのかもしれません。写真はイメージです。そんな猫たちに魅了されるのは、日々文章を紡ぐ作家さんたちも同じです。その証拠にあらゆるジャンルの本に“猫”はその姿や立場を変えて自由な形で登場しています。今回はそんな“猫”の魅力を再確認できる、猫好きさんの心を掴んで離さない癒しの“猫”作品をご紹介させていただきます。1.奥泉光『「吾輩は猫である」殺人事件』題名の通り、かの有名な「吾輩は猫である」の“あの猫”が生きていたという設定に始まる本作品。夏目漱石を彷彿とさせる文体で続編小説のように楽しめます。親しみのある登場人物達が思わぬ陰の一面を持っているなんて考えも及ばず、“腑に落ちないまま”惹きこまれていきます。冒頭のあの一文がこんな展開に繋がっているなんて、そして、ちゃんと収拾がつくなんて……。正直読むのにはかなり時間がかかってしまったのですが、不思議なもので、読み終え振り返ってみると、これは物凄く面白いかもしれない……と思わされました。ぜひ、『吾輩は猫である』を読んだあとに続けてこの作品に触れてみてください。きっとあなたも私と同様、どこまでが漱石で、どこからが奥泉光か分からなくなるでしょう。2.越谷オサム『陽だまりの彼女』10年ぶりに中学時代の幼馴染と偶然出会い……というどこにでもありそうな真っ直ぐな恋愛小説。切なくて残酷だけれど、明るくて甘く、胸焼けするほどベタ甘な恋愛描写が続くため、つい飛ばし読みしてしまいそうになりますが、どうか一文字も逃さずに読み進めてみてください。驚愕とも、呆気ないともとれる物語の結末と、後に気づく構成力に、見事なまでに振り回されます。正直、好き嫌いが大きく分かれる作品かもしれません。私も学生時代に初めて読んだときは感情移入できず本を閉じてしまいましたが、今、時を経て、ふと大切な人を思い出すようにこの本に会いたくなるときがあります。なんとなく、ただ会いたい人に会いに行くように。読後は、あなたの大切な人が、ひとり増えるかもしれません。3.小川洋子『猫を抱いて象と泳ぐ』少年がチェスと猫に出会い、たくさんの人と心を繋げていく、静謐で美しくどこまでも慈愛に満ちた本作品。登場人物の会話シーンは少なく、私達読み手の五感、はたまた六感にまでも訴えかけてきます。沢山の因果が折り重なって進んでいくストーリーは、チェスを知らない私でも、芸術的なチェスマッチのように感じられました。そして、チェスの盤、ビルの屋上、回送バスの中……物語の中の景色一つひとつは“自分が収まっている限られた場所”を儚く美しく意識させてきます。読後、この物語を素直に“うつくしい”と思えたとき、私は涙が出てきました。ぜひあなたも耳を澄ませ、息をひそめ、小川洋子の世界に深く沈んでみてください。■純文学であなたの世界を広げてみませんか娯楽性よりも芸術性に重きを置いているとされる“純文学”ですが、実は読み手に優しい物語も多く、その世界にどっぷりと浸からせてくれます。ぜひ、猫をはじめ、好きなものを通して普段は読まないジャンルにも手を伸ばしてみてください。あなたの見ている世界が広がりますように。■「TheBookNook」についてこの連載は、書評でもあり、“作者”とその周辺についてお話をする隔週の連載となります。書店とも図書館とも違う、ただの本好きの素人目線でお届けする今連載。「あまり本は買わない」「最近本はご無沙汰だなあ」という人にこそぜひ覗いていただきたいと私は考えています。一冊の本から始まる「新しい物語」。「TheBookNook」は“本と人との出会いの場”であり、そんな空間と時間を提供する連載でありたいと思っています。次回からはさらに多くの本を深く紹介していきますのでお楽しみに。↓ 八木奈々さんご紹介作品の購入はこちらから ↓↓ 猫のいる暮らし、おすすめグッズ ↓「ユカイ工学 Qoobo(クーボ)しっぽ ふりふり ロボットセラピークッション」しっぽのついたクッション型セラピーロボット。撫でると、まるで猫のようにしっぽを振って応えてくれます。「パーフェクトペット ぬいぐるみ 猫」お腹のあたりがまるで息をしているかのようにほのかに動くぬいぐるみ。みているだけで癒されそうです。「YETI Rambler マグ」大容量のマグカップ。好みの飲み物をたっぷり用意して、香りにも癒されつつリラックスしたひとときを。
2023年10月06日道路のいたるところに設置されている、行先や方向を示す『案内標識』。目的地までの、おおよその距離を知るのに欠かせない存在です。全国の道路標識や、信号機などを撮影している、りん(@unusuarrows)さんは、変わった標識などを見つけては、SNSやブログにアップしています。九州地方に滞在していたある日、りんさんは『上から順に声に出して読みたくなる案内標識』を発見します。どんな標識かというと…。かごしまきりしまさくらじまりんさんが目にした案内標識は、思わず声に出して読みたくなる『4・4・5調』になっていたのです!リズムがよく、印象にも残りやすい『4・4・5調』は、よく作品名やスローガン、キャッチコピーなどにも用いられます。さらに、この看板の場合、『島』という文字で韻を踏んでいるようにも聞こえるため、よりいっそう語感がよく思えますね!なんだろう、この地名を上から順に。声に出して読みたくなる案内標識は。こんな文章とともに投稿された写真に、多くのコメントが寄せられました。・まんまと読んじゃった…。語感が気持ちいい!・最後が『じま』で〆ると力強く感じますね。・ご当地早口言葉みたいな雰囲気を感じる。ほかにも、「『島』なのに、全部陸続きなのも面白い」や「『芋焼酎』が頭に浮かびました」などのコメントも。リズムのよい文章は記憶にも残りやすいので、これから案内標識を見るたびに思い出してしまいそうですね…!grape HIT(グレイプ ヒット)ウェブメディア『grape』で、過去に多くの共感を得た記事や反響の大きかった投稿を再構成してお届けしています。[文・構成/grape編集部]
2023年09月28日アメリカのカリフォルニア州に住む、さすらいのサンフランシスカン(sasurainosanfranciscan)さん。サンノゼやシリコンバレー、サンフランシスコを中心に、あらゆる人気スポットや隠れた名店などを訪れて、Instagramで紹介しています。山奥のレストランの『誰でもトイレ』が二度見必至!2023年7月、投稿者さんは、海岸線の絶景スポットして有名な『ビッグサー』に行く途中にあるカフェを訪れました。『ビッグ・サー・ベーカリー』という名前の店は山の中にあり、焼きたてのパンや窯焼きピザが人気なのだそう。そんなおしゃれなカフェでランチを楽しんだ投稿者さんは、料理や隣接のショップ、サボテン植物園の写真などを投稿しました。ところが、たくさんの美しい写真の中の1枚に、なぜか『ビッグ・サー・ベーカリー』のトイレの写真が。どうやら彼は、トイレの案内板を見て写真を撮らずにはいられなかったようです。その写真がこちら。トイレの案内板の写真は一番最後にあります。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る さすらいのサンフランシスカン(@sasurainosanfranciscan)がシェアした投稿 トイレの入口の壁に貼られたサインに描かれているのは、男性と女性、そしてオールジェンダーを示すピクトグラムに加えて、何やら見慣れないイラストが2つ。人間の隣に、なんと『イエティ』と『宇宙人』が描かれているのです!イエティとはヒマラヤ山脈に住むといわれているUMA、いわゆる未確認動物のこと。多くの木々に囲まれた山の中にある神秘的な雰囲気のトイレなだけに、イエティや宇宙人が現れても不思議ではない、ということなのでしょうか!人間だけでなく、イエティと宇宙人までもが利用できる、山奥の『誰でもトイレ』。ユーモアセンスがあふれた案内板を見た人はきっと、未確認動物とトイレでばったり遭遇した時のことを想像して、クスっと笑ってしまうことでしょう…![文・構成/grape編集部]
2023年08月08日これまで100冊以上の絵本を出版し、児童文学界のノーベル賞といわれるアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞した絵本作家、荒井良二さん。現在では活躍の場を広げ、絵本にとどまらない表現の世界を自由に旅している。そんなアーティストとしての荒井さんが出力全開で臨む展覧会「new born荒井良二いつも しらないところへ たびするきぶんだった」が開幕する。「手のひらで読む絵本世界とはまた異なる世界へ誘ってくれるのではないでしょうか」と学芸員の中村貴絵さん。荒井さんはここ10年ほどの間に新しい活動期に入った。東日本大震災後は被災地をめぐるワークショップツアーを実施、2014~’18年には「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ」の芸術監督を務めている。「それまでの表現媒体が絵本だったというだけで、もともと社会の観察者としての一面があったのだと思います。それがこうした活動をきっかけに開花し、アートを媒介に社会や地域、人、歴史とつながっていったのではないでしょうか」本展では代表作の絵本『あさになったのでまどをあけますよ』などの原画の展示に加え、新作絵画や立体作品など約300点を展示。山形ビエンナーレで発表された物語「山のヨーナ」のインスタレーションを再構成した作品や、大分県の公園に設置されたオブジェ《たいようをすいこむモン》のマケット(試作の模型)も登場。開幕前にワークショップの参加者と共に制作した作品も展示予定だ。面白いのはどんなに道具や場所が変わっても、荒井さんの飄々とした物腰はそのままに見えること。「新しいジャンルに飛び込み、表現の枠を広げていくことに躊躇がない現在進行形のアーティストだと思います。ただそこに大きな覚悟はなく、展覧会のタイトルのように、あくまで知らない場所を旅する『気分』であるところが、実に荒井さんらしい」私たちもそんな気分に身を委ねて、荒井良二さんの新しい世界を旅してみたい。『あさになったのでまどをあけますよ』原画 2011年 偕成社、個人蔵 ©Arai Ryoji《new born 旅する名前のない家たちを ぼくたちは古いバケツを持って追いかけ 湧く水を汲み出す》制作風景《絵の中のぼくとぼくの中の絵》2023、個人蔵 ©Arai Ryoji《流れ星スパーク奏でよギター》2022年、個人蔵 ©Arai Ryojiあらい・りょうじ1956年、山形県生まれ。2005年、アジアで初めてアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞。『たいようオルガン』でJBBY賞など国内でも受賞多数。ライブペインティング、ワークショップのほか、作詞・作曲など音楽活動も行う。最新刊は絵本『ねこのゆめ』(NHK出版)。写真:志鎌康平「new born荒井良二いつも しらないところへ たびするきぶんだった」横須賀美術館神奈川県横須賀市鴨居4‐1開催中~9月3日(日)10時~18時8/7休一般1300円ほかTEL:046・845・1211※『anan』2023年7月12日号より。取材、文・松本あかね(by anan編集部)
2023年07月11日羊文学の全国ライブツアー「羊文学 Tour 2023 “if i were an angel,”」の開催が決定。2023年9月2日(土)の新潟公演を皮切りに、全国10都市で全12公演が行われる。羊文学、約1年ぶりとなる全国ライブツアー20232023年に最新アルバム「our hope」が「第15回CDショップ大賞2023」の大賞<青>を受賞、「永遠のブルー」や「FOOL」といった新曲もコンスタントにリリースするなど、しなやかに旋風を巻き起こしながら精力的に活動を続けている羊文学。2022年6月に行われた「羊文学 Tour 2022 “OOPARTS”」以来1年ぶりとなる今回の全国ツアーでは、全国10都市を巡回。チケットは7月1日(土)より一般発売される。“もし私が天使だったら”を意味するツアータイトルのビジュアルは、羊文学とコラボレーションを重ねているアートディレクター/グラフィックデザイナーの田中せり、写真はニコ・ペレズ(Nico Perez)が手掛けている。開催概要羊文学 2023年全国ライブツアー「羊文学 Tour 2023 “if i were an angel,”」公演スケジュール:■9月2日(土)@新潟 新潟ロッツ時間:OPEN 17:00 / START 18:00チケット価格:[スタンディング]前売5,000円(ドリンク代別)■9月5日(火)@神奈川 KT Zepp 横浜時間:OPEN 18:00 / START 19:00チケット価格:[スタンディング]前売5,000円(ドリンク代別)[2階指定席]前売5,500円(ドリンク代別)■9月8日(金)@北海道 Zepp 札幌時間:OPEN 18:00 / START 19:00チケット価格:[スタンディング]前売5,000円(ドリンク代別)[2階指定席]前売5,500円(ドリンク代別)■9月14日(木)@大阪 Zepp 難波時間:OPEN 18:00 / START 19:00チケット価格:[スタンディング]前売5,000円(ドリンク代別)[2階指定席]前売5,500円(ドリンク代別)■9月15日(金)@大阪 Zepp 難波時間:OPEN 18:00 / START 19:00チケット価格:[スタンディング]前売5,000円(ドリンク代別)[2階指定席]前売5,500円(ドリンク代別)■9月18日(月・祝)@宮城 仙台ギグス時間:OPEN 17:00 / START 18:00チケット価格:[スタンディング]前売5,000円(ドリンク代別)[2階指定席]前売5,500円(ドリンク代別)■9月20日(水)@愛知 Zepp 名古屋時間:OPEN 18:00 / START 19:00チケット価格:[スタンディング]前売5,000円(ドリンク代別)[2階指定席]前売5,500円(ドリンク代別)■9月22日(金)@福岡 Zepp 福岡時間:OPEN 18:00 / START 19:00チケット価格:[スタンディング]前売5,000円(ドリンク代別)[2階指定席]前売5,500円(ドリンク代別)■9月29日(金)@広島 広島CLUB QUATTRO時間:OPEN 18:00 / START 19:00チケット価格:[スタンディング]前売5,000円(ドリンク代別)■10月1日(日)@香川 フェストハレ 高松時間:OPEN 17:00 / START 18:00チケット価格:[スタンディング]前売5,000円(ドリンク代別)■10月3日(火)@東京 Zepp 羽田時間:OPEN 18:00 / START 19:00チケット価格:[スタンディング]前売5,000円(ドリンク代別)[2階指定席]前売5,500円(ドリンク代別)■10月4日(水)@東京 Zepp 羽田時間:OPEN 18:00 / START 19:00チケット価格:[スタンディング]前売5,000円(ドリンク代別)[2階指定席]前売5,500円(ドリンク代別)<チケット>一般発売日:2023年7月1日(土)10:00~チケット取扱:イープラス、ローチケ、ぴあ【問い合わせ先】スマッシュTEL:03-3444-6751
2023年07月03日~全国から集まった217編の中から大賞・佳作・中野区賞に加えて篠原哲雄監督特別賞が授与~2023年3月19日(日)東京中野物語2022文学賞(主催:一般社団法人 中野区観光協会/東京中野物語プロジェクト実行委員会)の授賞式が中野セントラルパークカンファレンスで開催され、約200名の参加者が見守る中、大賞1名、佳作2名、中野区賞1名、篠原哲雄監督特別賞1名と計5名の受賞者が発表、表彰されました。東京中野物語2022文学賞は2020年頃から中野区の町づくりや文化活動にかかわる有志により計画され、日本の各地から上京した多くの若い世代が青春の一時代を過ごす町として知られる中野区から、新たな才能を発掘するきっかけとなればと2022年に実行委員会が発足。「中野を基地として広く作品を募集し、文学のみならず、映像、演劇、アニメにも発展していく題材を見出し、若者の夢を育む町・中野から世界に向けて新たな物語を発信すること」を目的として新設されました。2022年4月30日~9月15日の期間、年齢やジャンルを問わず、作品テーマも設けず幅広く作品を募集。11歳から96歳まで全国各地から、青春小説、社会派小説、歴史小説など多岐にわたるジャンルの217編の応募があり、その内83編が中野に関係する作品でした。一次選考で64編、二次選考で8編に絞られた中から最終選考が行われました。また実行委員の選考により、一次選考を通過した中野区賞候補36編から中野区賞を選出しました。大賞は作家の中島京子さん、佳作は歌手・タレントの中川翔子さん、作家のエージェント会社代表・小説家の鬼塚忠さん、中野区賞は酒井直人中野区長から授与されました。また、当初予定されていなかったものの、最終選考でどうしても「もう1編」と篠原哲雄監督が推した作品に篠原哲雄監督特別賞が授与されました。同文学賞は今後、隔年での開催を予定。また、今回の受賞作を含む最終選考に残った8編と、中野区賞の最終選考における受賞作と次点の2編を合わせた10編については、電子書籍化と、期間限定での無料配信を予定しています。詳細は公式サイト、公式SNSでのお知らせを予定しています。東京中野物語実行委員・最終選考委員・受賞者の方々■受賞作品/受賞者プロフィール/賞概要/受賞の言葉中島京子さんと大賞受賞者《大賞》『悔いの華 (くいのはな)』原 浩一郎(はら こういちろう)さん(賞金30万円+副賞)1955年鹿児島県川内市生まれ。立命館大卒。家庭裁判所調査官として勤務したのち、さまざまな職を経て、公立中学校、就労困難者支援団体、刑務所等に勤務。第11回・第13回銀華文学賞(『文芸思潮』アジア文化社)最優秀賞を受賞。2020年「魂の文学・生きる武器としての文学」を掲げ季刊投稿誌『文芸エム』を刊行している。「読む人の魂を突き動かすような物語を、これからも書いていけるように精進したい」鬼塚忠さんと佳作受賞者《佳作》『鬼祓い桃園神社 (おにばらいももぞのじんじゃ)』菊一 馬絽(きくいち まろ)さん(賞金5万円+副賞)中野区在住、会社員。「生まれ育った中野の街、いっしょに遊んだ友人との思い出が書かせてくれた」中川翔子さんと佳作受賞者《佳作》『にゅうらいふ』大塚 雅美(おおつか まさみ)さん(賞金5万円+副賞)1999年生まれ。高校生の頃、万年筆でノートに日記を書くことから文章を書きはじめる。それ以来、書くことによって自分の体験や心情を言葉にすることが生きがいになっている。文章を書くときの身体感覚、人が語っている時に漏れ出す言葉など、言葉にまつわる身体性をテーマに小説や散文を書いている。「ノートに綴っていた物語がこのような賞を頂けて嬉しいです」酒井直人中野区長と中野区賞受賞者《中野区賞》『始発電車は午前五時(しはつでんしゃはごぜんごじ)』北森 春土(きたもり はると)さん(賞金10万円+副賞)1955年父母の出身地鹿児島県大島郡にて出生。早稲田大学法学部在学中から学習塾講師。いったん帰郷して量販店、輸入雑貨店に勤務。再度上京後、予備校講師、家庭教師。主に大学受験英語を担当して現在に至る。「中野で育んできた青春時代だった。今回の受賞は10代の頃から一緒に過ごしてきた仲間たちのおかげ」篠原哲雄さんと篠原哲雄監督特別賞受賞者《篠原哲雄監督特別賞》『ささやかな音を聴く(ささやかなおとをきく)』高城つかさ(たき つかさ)さん1998年神奈川県出身、東京育ち。2018年より執筆業をはじめ、2021年より小説を書き始める。「小説を書き始めてまだ間もないのに、このような賞を頂けて本当に嬉しい」■中島京子さんによる総評初めてできた文学賞で、告知期間も短い中、217編もの応募があったことはとても喜ばしいことでした。最終選考に残った8作品それぞれに魅力があり、選考に時間がかかりました。結果として、当初予定していなかった篠原哲雄監督特別賞を設け、4作品を選定しました(受賞作のうち中野区賞は実行委員会による選定)。最終選考に残ったものは奇しくも20代と60代の作者の作品でした。一次選考・二次選考に関わった方々によると、やはり「中野」の名前を冠した文学賞なので、中野の町に関する小説が多く、なかでも中野ブロードウェイに題材を取ったり、中野を舞台にした青春グラフィティが多かったとのことです。大賞を受賞した『悔いの華』は刑務官の主人公や、細部の描写が丁寧でリアリティがあり、選考会でも最初から高評価が揺るぎませんでした。タイトルはもう少しキャッチーでも良かったのではと個人的には思っています。佳作の『鬼祓い桃園神社』はプロの作品と思われるような完成度の高さでしたが、キャラクター設定や物語に既視感を抱くところもあり、最終話が少し弱いように感じました。佳作の『にゅうらいふ』は人間ならざる者、AIの恋愛を描きながら人の持つ原初的な喜びが感じられる作品でした。性描写が巧みでしたが少し冗長なところも感じられました。篠原哲雄監督特別賞の『ささやかな音を聴く』は文章がとても良かったのですが、小説としては少々粗が多く、偶然に頼る筋運びが気になりましたが、篠原監督の推しもあり、受賞となりました。■シンポジウム「文学賞により中野の活性化を」が同時開催授賞式後には、最終選考委員の中島京子さん (小説家)、篠原哲雄さん (映画監督)、中川翔子さん (歌手・タレント)、鬼塚 忠 (小説家・作家エージェント)に加え、実行委員長の佐々木洋文さんがパネリストとして加わり、「文学賞により中野の活性化を」をテーマとしたシンポジウムが開催されました。コーディネーターを務めた副実行委員長西田聖志郎さんの司会ものもと、文化活性が町おこし、町づくりにつながっていくのではないかという議論がなされました。本イベントは公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【芸術文化魅力創出助成】 の対象となっています。中川翔子さんは、「コロナ禍で閉店してしまったお店や、少子化による統廃合で無くなった学校など、町は変化してしまうけれど、物語などの作品になることで記憶に残る。なくなっていくものの寂しさはありつつも、文章で心の旅ができる。この文学賞をきっかけに中野を描きたいという人が沢山出てきてくれればいいなと思う」と、祖母の代から3代中野に住む中野への愛あふれるコメントをしていました。実行委員長の佐々木洋文さんは「中野サンプラザの解体、新設など中野の駅前再開発が進む中、建物が新しくなってもそこに文化がないと町としては魅力に欠けるのではないか、という視点から始まった文学賞創設。人々の心に残る作品に登場する町には行きたくなるもの。この文学賞から書籍化、映像化作品が生まれて中野の町の魅力が伝わればいいなと思います」と、文学賞による町おこしへの想いを述べていました。篠原哲雄さんは、映画化には費用も時間もかかるが、この文学賞をきっかけとして、心の葛藤をリアルに描くような作品が中野から世界に向けて発信できたらと期待を込めて話していました。■最終選考委員プロフィール【中島 京子さん】東京都出身。2003年に小説『FUTON』でデビュー。以後『イトウの恋』『ツアー1989』『冠・婚・葬・祭』など次々に作品を発表し、2010年に『小さいおうち』で直木賞を受賞。2014年に『妻が椎茸だったころ』で泉鏡花文学賞、2015年に『かたづの! 』で河合隼雄物語賞、柴田錬三郎賞、歴史時代作家クラブ賞作品賞、および『長いお別れ』で中央公論文芸賞、2020年に『夢見る帝国図書館』で紫式部文学賞、2022年に『ムーンライト・イン』『やさしい猫』で芸術選奨文部科学大臣賞、『やさしい猫』で吉川英治文学賞を受賞。その他に『平成大家族』『エルニーニョ』『東京観光』『眺望絶佳』など著書多数。『小さいおうち』は2014年に山田洋次監督によって映画化されている。初めての一人暮らしの町は中野区。【篠原 哲雄さん】東京都出身。中野区在住。助監督として森田芳光、金子修介監督作品などに携わる傍ら、自主制作も開始。1989年に8ミリ『RUNNING HIGH』がPFF‘89にて特別賞受賞。1993年に16ミリ『草の上の仕事』が神戸国際インディペンデント映画祭にてグランプリ受賞、劇場公開となる。1996年、山崎まさよしが主演した初長編『月とキャベツ』以降30本以上の映画を撮り続ける。2018年、『花戦さ』で日本アカデミー賞優秀監督賞受賞。近作は2021年公開の『犬部!』。2022年は町の本屋を舞台にした『本を贈る』を初の配信ドラマとして発表し評判を呼ぶ。【中川 翔子さん】東京都中野区出身。2002年に芸能界デビュー。歌手・タレント・声優・女優・イラストレーターとして活動。文化人活動としては書籍『「死ぬんじゃねーぞ!!」いじめられている君はゼッタイ悪くない』発売や、2025年に開催される大阪・関西万博キャラクターデザイン選考委員を務める。【鬼塚 忠さん】1965年、鹿児島県出身。1997年、海外作家のエージェントである英系資本のイングリッシュエージェンシー・ジャパンに入社。数々の海外作家の日本語書籍の出版に携わる。2001年、自ら作るコンテンツで勝負したいからと日本人作家のエージェント会社であるアップルシード・エージェンシーを設立。多くの作家を発掘・プロデュースし、ベストセラー作家を育てる。自身も9作の小説を書き、『Little DJ』、『カルテット』、『花戦さ』など7作が映画化されている。東京中野物語2022文学賞 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年03月24日ジョルダン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:佐藤 俊和)は、3月10日(金)より、「乗換案内」WEBサイトにて、旅程の作成を行う乗換案内の新機能「旅程案内」( )を提供開始しました。これまでの乗換案内は出発地から到着地までの経路の検索をサポートしていました。しかし、目的地が複数ある場合には、それぞれの経路検索を行う必要がありました。新たな機能である「旅程案内」では、ひとつの画面で複数の行先を検索、行先の順番を指定し、一度の経路検索ですべての目的地までの経路を検索できます。また旅程の出発地や帰宅をする地点、宿泊先の検索や登録も可能なため、宿泊を伴う旅行や出張の移動をサポートします。作成した旅程は保存しておき、移動中に確認したり、友人、知人や同行者らと共有することもできます。ジョルダンでは、「旅程案内」を通して、旅行の楽しさが増し、より便利に旅程の作成をサポートします。詳細は以下のとおりです。■「旅程案内」画面「旅程案内」イメージ※画像は開発中のものです■製品・サービス概要【パソコン/スマートフォン向けWEBサイト「乗換案内」】対応ブラウザ: [Windows]Microsoft Edge(最新版)、Google Chrome(最新版)、Mozilla Firefox(最新版)[macOS]Safari(最新版)、Google Chrome(最新版)、Mozilla Firefox(最新版)価格 : 無料(PREMIUMを利用するには期間に応じたプランの購入が必要です)URL : (参考)ジョルダンとは…1979年12月に設立したジョルダンは、乗換案内を中心とするソフトウェア開発や携帯コンテンツ事業を軸に、旅行業などのビジネスを展開し組み合わせることで、「移動に関するNo.1 ICTカンパニー」としての地位を確立することを経営戦略として掲げています。ジョルダンの主要サービスである「乗換案内」のスマートフォンアプリは累計4,000万ダウンロードを越え、多くのユーザーの「移動」をサポートしています。また、2018年7月、J MaaS株式会社を設立し、交通サービスのプラットフォームへの参画企業を募るなど、MaaSビジネスを積極的に展開しています。<本件に関するお問合せ先>【一般の方からのお問合せ先】CS推進グループ 橋浦TEL : 03-5369-4051FAX : 03-5369-4057E-mail: ryotei-support@jorudan.co.jp ※サービス内容についての問い合わせはメールにて対応します 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月13日松竹作品を見放題で楽しめるAmazonプライムビデオ「プラス松竹」チャンネルにて、藤田まこと主演の人気TVドラマシリーズ『京都殺人案内』から『京都殺人案内・花の棺』と『京都殺人案内・嫁ぎ先の謎』の2作品が配信開始となった。Amazonプライムビデオ「プラス松竹」チャンネルは、松竹が誇る数々の名作映画群や松竹が制作したTVドラマが月額330円で見放題。『男はつらいよ』『釣りバカ日誌』『必殺仕事人』などの人気シリーズのほか、小津安二郎監督、木下恵介監督、大島渚監督など日本を代表する巨匠たちの作品から往年の特撮映画ほかコア層を刺激するマニアックな作品まで、映画・TVドラマファンを飽きさせることのない充実のラインナップとなっている。『京都殺人案内』シリーズは、1979年から2010年までテレビ朝日系「土曜ワイド劇場」枠にて全32回に渡り放送された、和久峻三の推理小説『京都殺人案内シリーズ』を原作とした実写ドラマ映像化シリーズ。主人公である京都府警の刑事・音川音次郎が、主に京都市内の名所で起こった難解な殺人事件を、京都にとどまらず日本各地を巡り、執念の推理と捜査で解決していくサスペンスドラマだ。例外的に第1作目『花の棺』は和久峻三ではなく山村美紗の原作で、藤田まことが演じる主人公は音川ではなく狩矢となっている。第2作目からは和久峻三原作のシリーズとなった。今回配信開始となったのは、その第1作目と第3作目で、古都・京都の誇る数々の名所旧跡・観光スポットから、酷寒の北海道など日本各地を股にかけ、風光明媚な風景に人情、旅情、そしてサスペンスとロマンが展開される。藤田まこと他レギュラー俳優陣と豪華ゲスト俳優の競演と、クロード・チアリの哀切な音楽も聴きどころだ。なお、「プラス松竹」チャンネルは登録から14日間の無料体験期間も用意されている。この機会に、“日本的”なサスペンスドラマの名作シリーズに触れてみてはいかがだろう。『京都殺人案内花の棺』(土曜ワイド劇場/京都殺人案内シリーズ1)■配信は こちら()放送局:朝日放送テレビ、テレビ朝日系/初回放送:1979年4月21日/時間:109分原作:山村美紗/脚本:国弘威雄/監督:工藤栄一/音楽:柳ジョージ&レイニーウッド出演:藤田まこと、いしだあゆみ、沖 雅也、二宮さよ子、シェリー、藤岡重慶ほか(C)ABC TV/松竹『京都殺人案内嫁ぎ先の謎』(土曜ワイド劇場/京都殺人案内シリーズ3)■配信は こちら()放送局:朝日放送テレビ、テレビ朝日系/初回放送:1980年6月21日/時間:109分原作:和久峻三/脚本:保利吉紀/監督:松尾昭典/音楽:クロード・チアリ出演:藤田まこと、にしきのあきら、中条きよし、宝生あやこ、殿山泰司、小林かおり、戸浦六宏、遠藤太津朗 ほか(C)ABC TV/松竹Amazonプライムビデオ「プラス松竹」にて配信中『京都殺人案内花の棺』『京都殺人案内嫁ぎ先の謎』
2023年03月01日羊文学の新曲「FOOL」が、2023年4月26日(水)に配信リリース。テレビドラマ『往生際の意味を知れ!』のエンディング主題歌となる。羊文学の新曲「FOOL」ドラマED主題歌に2023年は、三浦透子主演の映画『そばかす』の主題歌「風になれ」をリリース、NTTドコモの新CMソングとして新曲「永遠のブルー」を書き下ろしたことでも話題の羊文学。9月からは、全国10カ所をまわるワンマンツアー「羊文学 Tour 2023」を開催するなど、精力的に活動している。そんな羊文学が、新曲「FOOL」を発表。見上愛と青木柚のW主演によるテレビドラマ『往生際の意味を知れ!』のエンディング主題歌として書き下ろした。見上愛出演のミュージックビデオミュージックビデオには、ドラマで主演を務める女優の見上愛が出演する。テレビドラマ『往生際の意味を知れ!』なお、テレビドラマ『往生際の意味を知れ!』は、2020年2月から『週刊ピックコミックスピリッツ』にて連載スタートし、緊急重版が相次ぐほどの人気を博している同名コミックを原作とするもの。7年ぶりに再会を果たした元カノと元カレによるやり直しラブストーリーを描いた作品となっている。<羊文学コメント>お話をいただいて原作読み始めたら、一瞬でハートをつかまれて、今出ている6巻まで一日で読み切ってしまいました。恋愛の、人生のバイブルにしたいです…。本当に大好きな作品に出会えて、そしてその映像化に携われて幸せで嬉しいです。怒りでめちゃめちゃになりながらも、強く生きていきたいと思った時に書いた曲がかっこいい日和ちゃんの姿に重なって届けばいいなと思います。『FOOL』よろしくおねがいします!【詳細】羊文学 新曲「FOOL」配信日:2023年4月26日(水)※テレビドラマ『往生際の意味を知れ!』エンディング主題歌。■テレビドラマ『往生際の意味を知れ!』放送開始日:2023年3月7日(火)※MBSは3月7日(火)25:04~、TBSは3月7日(火)25:33~原作:米代恭『往生際の意味を知れ!』(小学館『週刊ビッグコミックスピリッツ』連載中)出演:見上愛、青木柚
2023年02月25日羊文学が新曲「永遠のブルー」を2023年3月1日(水)に配信リリース。NTTドコモCMソングとして起用される。羊文学の新曲「永遠のブルー」CMソングに2023年は、三浦透子主演の映画『そばかす』の主題歌「風になれ」をリリースしたことで話題の羊文学。9月からは、全国10カ所をまわるワンマンツアー「羊文学 Tour 2023」を開催するなど、精力的に活動している。そんな羊文学が新曲「永遠のブルー」をリリース。ドコモ青春割の新CM「ブレない青春」篇、「ブレない旅立ち」篇に起用される。青春感あふれる映像と、「永遠のブルー」がどのようにマッチしているのか、オンエアを楽しみにしたい。<羊文学 塩塚モエカコメント>少し大人になって、失いたくないものが増えてきたので、迷いが多くなった気がします。一方で、自分が幸せになることを諦めたくないし、今日もいい日だった、と感じられることが、自分の生き物としての役目だと気づきました。私は、自分の幸せを求めることを一番に生きていきたいです。それが、周りの人の幸せに繋がると思うからです。でも、それは勇気と根気のいることでもあると思います。私もまだまだできません。同じように感じているのに、踏み出せない人がいれば、それを応援できれば嬉しいです。【詳細】羊文学 新曲「永遠のブルー」配信日:2023年3月1日(水)※2023年2月20日(月)よりオンエアのNTTドコモCMソング。
2023年02月23日羊文学の新曲「生活」が、2022年12月26日(月)に配信リリース。羊文学が新曲「生活」をリリース羊文学は、ボーカル・ギターの塩塚モエカ、ベースの河西ゆりか、ドラムのフクダヒロアからなるオルナティブロックバンド。2022年は、最新アルバム『our hope』のリリースや全国ライブツアー「OOPARTS」の開催などで注目を集めた。そんな羊文学が、新曲「生活」を配信リリースする。インディーズ時代からの楽曲新曲「生活」は、ボーカル・.塩塚モエカが20歳頃に制作した楽曲。インディーズ時代よりワンマンなどではたびたび披露されてきたが、これまでリリースされてこなかった羊文学の知る人ぞ知る“秘蔵曲”だ。2022年12月に開催されたクリスマスライブ「まほうがつかえる2022」で久々に披露され、満を持してのリリースとなる。【詳細】羊文学 新曲 「生活」配信日:2022年12月26日(月)
2022年12月29日10月22日より開催!福山市ぬまくま文学館では、「ぬまくま文学館菊花展」を次のとおり開催します。菊には長寿の力があるとされ、時に薬として、時に心を和ませる花として、古くから日本人に愛されていました。菊の花が、一年の中で最も美しく見頃を迎える季節に、恒例の「ぬまくま文学館菊花展」を開催します。菊愛好家の方々が、一日一日大切に育てられた菊を、当館の中庭に展示します。菊を育てられた方々の思いに触れながら、秋を彩る菊をごゆっくりとご鑑賞ください。期間2022年(令和4年)10月22日(土)~11月4日(金)※10月24日(月)、31日(月)は休館日時間9:00~17:00(最終日13:00まで)場所福山市ぬまくま文学館(枝広邸)(広島県福山市沼隈町大字常石2323番地2)内容中庭にて菊の展示(11月1日(火)から能登原桜地区の大菊も展示予定)入館料無料主催公益財団法人ふくやま芸術文化財団福山市について福山市(市長:枝広 直幹)は、瀬戸内海沿岸のほぼ中央、広島県の東南部に位置し、高速道路網のアクセスが良く新幹線「のぞみ」も停まる、人口約46万人の拠点都市です。福山市には四季折々の美しさを見せる自然、温暖な気候、海・山・川から得られる恵みがあります。100万本のばらが咲き誇る「ばらのまち」としても知られ、潮待ちの港として栄え日本遺産に認定された景勝地「鞆の浦」や、JR福山駅の新幹線ホームから見え、今年築城400年を迎える「福山城」、2つの国宝をもつ寺院「明王院」などの名所があります。産業としては、鉄鋼業や繊維産業など多様な製造業が集積し、ものづくりのまちとして発展してきました。デニム生地は、世界のハイブランドにも活用されるなど高い品質が評価されています。福山市ホームページ トップページ : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年10月11日道路のいたるところに設置されている、行先や方向を示す『案内標識』。目的地までの、おおよその距離を知るのに欠かせませんね。全国の道路標識や、信号機などを撮影している、りん(@unusuarrows)さんは、変わった標識などを見つけては、SNSやブログにアップしています。九州地方に滞在していたある日、りんさんは『上から順に声に出して読みたくなる案内標識』を発見したとのこと。一体どのような標識なのか…こちらをご覧ください!なんだろう、この地名を上から順に声に出して読みたくなる案内標識は。 pic.twitter.com/vEYtFYeYPW — りん@異形矢印の人 (@unusuarrows) July 31, 2022 かごしま・きりしま・さくらじまりんさんが目にした案内標識は、思わず声に出して読みたくなる『4・4・5調』になっていたのです!リズムがよく、印象にも残りやすい『4・4・5調』は、よく作品名やスローガン、キャッチコピーなどにも用いられますよね。さらに、この看板の場合、『島』という文字で韻を踏んでいるようにも聞こえるため、よりいっそう語感がよく思えます!りんさんの写真には思わず音読してしまった人が多数いたようで、多くのコメントが寄せられていました。・最後が『じま』で〆ると力強く感じますね。・まんまと読んじゃった…。語感が気持ちいい!・ご当地早口言葉みたいな雰囲気を感じる。ほかにも、「『島』なのに、全部陸続きなのも面白い」や「『芋焼酎』が頭に浮かびました」など、さまざまな声が集まった、りんさんの投稿。リズムのよい文章は記憶にも残りやすいので、これから案内標識を見るたびに思い出してしまいそうですね…![文・構成/grape編集部]
2022年08月01日美しいメロディが貫く浮遊感のあるオルタナティブロックを奏でる羊文学のセカンドフルアルバム『our hope』はサウンドアプローチも歌詞も歌も、あらゆる面で進化が感じられる。ダンスに接近した「OOPARTS」など、これまでの羊文学にはなかったようなサウンドが随所で聴けるのだ。これまでの決まりを外してチャレンジした。「これまで自分の中で、3人で鳴らせる音しか鳴らさないのが正直なんだっていう謎の決まりがあったんですけど、前のアルバムでその方向性でできることはいったん満足したんです。今回その決まりを外して新しいことにチャレンジしてみたら、意外といろいろできるんだなって思いました。『パーティーはすぐそこ』はポップス寄りのコーラスワークとサウンドを心がけてみたり、『光るとき』と『ワンダー』はコーラスを重ねてみたり、『OOPARTS』はシンセを取り入れました」(塩塚モエカ・Vo&Gt)「今回ドラムのテックさんを入れたこともあり、これまでのドライでダークなイメージより、ポップな振れ幅が生まれたんです。例えば『パーティーはすぐそこ』はJポップ寄りの抜けが良いスネアサウンドになっています。全体的に叩き心地も大きく変わって、演奏しててすごく楽しかった」(フクダヒロア・Dr)「前はぱっと思いついたアイデアを軸にベースを弾いていたんですけど、今回は事前にプリプロ合宿をしたこともあって、曲を客観的に聴いてからじっくりリズムパターンを考えました。プリプロ合宿はとても楽しかったし、そうやって作ったことでみんなの考えもスムーズに一致していきましたね」(河西ゆりか・Ba)「確かに、アレンジやメロディをギリギリまで妥協なく詰めていけたのはプリプロ合宿が大きかったと思います」(塩塚)今作では塩塚さんのデモの作り方も大きく変わったという。「今までは弾き語りの音源をふたりに渡すことが多かったんですけど、今回はパソコンで簡単に作ったデモを渡したんです。例えば『OOPARTS』は、完成版は前半がシンセ中心で後半がバンドサウンド強めの構成ですけど、デモは全部シンセで作りました。それをバンドでアレンジしたら一回全部バンドサウンドになったんですけど、やってるうちに私がシンセのパートを入れたくなって、前のバージョンと合体させたんです。そういう着地の仕方ができたのもデモの作り方が変わったからだと思います」(塩塚)「弾き語りの時は、スタジオで初めて具体的に『こういう感じなんだ』ってわかったんですが、今回は曲のイメージを最初からつかみやすかったですね」(河西)「『OOPARTS』の打ち込みみたいなサウンドは、デモの時点でスーパーカーさんとかのバンドのリファレンスもあって、’00年代や’10年代の雰囲気を想像しました。羊文学にこういうシンセのバンドサウンドの幅があるんだっていうのが、デモの時点から新鮮でした」(フクダ)塩塚さんの書く歌詞は、フィクション性の強いものから、まっすぐに力強いメッセージを放つものまでアプローチは様々。世界や“君”を肯定する「光るとき」をはじめ、希望を感じる歌詞が印象に残る。「今までは自分の暮らしの愚痴を広げた歌詞が多かったんですけど、周りの人の影響もあって世界のことに視野が広がったところもあります。でも実はそれも突き詰めれば暮らしの愚痴ではあるんです(笑)。歌詞を書くのが上手くなったんだと思いますし、サウンドが明るくなったので抜けが良くなった感じはありますね。音楽って面白いですよね」(塩塚)メジャー2ndフルアルバム『our hope』。TVアニメ『平家物語』主題歌「光るとき」など全12曲収録。【初回生産限定盤(CD+BD)】¥5,000【通常盤(CD)】¥3,300(Sony Music Labels)ひつじぶんがく左から、河西ゆりか(Ba)、塩塚モエカ(Vo&Gt)、フクダヒロア(Dr)。2017年に現在の編成となる。’20年メジャーデビュー、ニューアルバム『our hope』をリリース。河西さん・キャミソールドレス¥22,000(イェンスtm@j-e-n-s.jp)トップス¥35,200(アカネ ウツノミヤ/ブランドニュース TEL:03・3797・3673)スニーカー¥39,600(グラウンズcustomer@fools-inc.com)塩塚さん・ドレス¥38,500(イェンス)スニーカー¥29,700(グラウンズ)その他はスタイリスト私物※『anan』2022年4月27日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・中井彩乃ヘア&メイク・kika取材、文・小松香里(by anan編集部)
2022年04月25日日本の文学作品・文豪をイメージしたコラボレーションカフェ「文豪達のティータイム -日本近現代文学の世界へ-|YOU+MORE!×フェリシモミュージアム部×秋葉原和堂」が、2022年4月20日(水)から5月15日(日)まで、東京・秋葉原和堂にオープンする。近現代日本文学“文豪たちの文学作品”がお茶に芥川龍之介、夏目漱石、宮沢賢治、江戸川乱歩、中島敦…など、明治から昭和にかけての近現代日本で生まれた、文学作品にフォーカスしたカフェが限定登場。店内では、フェリシモが手掛けた、文学作品をイメージした香り豊かなティーとともに、文豪たちにインスピレーションを受けた特製スイーツやフードメニューを味わうことができる。芥川龍之介『蜘蛛の糸』へオマージュを捧げた紅茶は、蓮の花をイメージした香りが広がる華やかな仕上がり。夏目漱石『虞美人草』をイメージした紅茶は、作中に登場するアイスクリームのような甘い香りを楽しむことができる。スイーツメニューからは、中島敦に着想を得たスイーツプレートが展開。代表作『山月記』に登場する虎・李徴をイメージしたバナナロールケーキと、作家本人が持つ逸話より中国発祥のデザート・杏仁豆腐をセットにした。他にも「江戸川乱歩のおにぎりセット」「高村光太郎のレモンケーキ」なども、期間限定でラインナップ。紅茶も、“色が変化する”中島敦『山月記』モチーフのティーや、チョコレート風味の江戸川乱歩『孤島の鬼』の紅茶など、個性豊かなフレーバーが目白押しだ。【詳細】文豪達のティータイム -日本近現代文学の世界へ-|YOU+MORE!×フェリシモミュージアム部×秋葉原和堂開催期間:2022年4月20日(水)11:00~5月15日(日)20:00(L.O.19:30)場所:秋葉原和堂住所:東京都千代田区外神田6-14-2サカイ末広ビル地下1階食事提供時間:11:00~22:00(フードL.O.21:00/L.O.21:30)<期間限定コラボカフェメニュー例>・文学作品イメージティー&まるで本みたいなミルクレープのセット 800円・中島敦の杏仁豆腐と虎風ロールケーキセット 800円・江戸川乱歩のおにぎりセット 900円・宮沢賢治の鉱物バニラアイス 700円・夏目漱石のアフタヌーンティーにぴったりペイストリー&スープセット 900円
2022年04月23日家具が記憶した人の営みの気配を掬い上げ手渡していく、被災文学。清水裕貴さんによる、小説『花盛りの椅子』。「東日本大震災のあと、壊れた家の中にぽつんと置かれたままの家具などを被災地で見かけ、何か気配がするというふうに感じていました。それが意外と記憶に残っていて」その後、何年も経ってから親族が急死したために清水裕貴さんはマンションの後片付けなどを請け負う。そのときふと、それらの記憶が結びついた。「たとえば壁紙を剥がしたら、叔父の、さらに前の住人が貼った壁紙まで出てきて、部屋の中に歴史の層ができていたわけです。生活の痕跡を垣間見て、『被災地で見た傷だらけの家具の中にも生活の痕跡って膨大にあっただろうな』と。それで、家具の気配を感じる人や家具職人を交えた物語を書きたくなったんです」『花盛りの椅子』の主人公は、古家具を修理したり大きく作り直したりして販売する「森野古家具店」で働く〈鴻池さん〉だ。勤め始めて9年が経つが、リメイク職人としてはまだまだで、日々職人たちのアシスタントや事務仕事をこなしている。「人って災害のような大きな悲劇を、そんなに簡単に自分の中で処理できないと思うんですね。鴻池さんは『世界はこうあってほしい』とかがあまりない人で、空っぽだからこそ、死者のすごく小さな声や、ささやかな痕跡に気づけるのかなと思って。すごい長い時間をかけて物事を考え、静かなメッセージを受け取れる人に設定したという感じですね」津波にさらわれたのちに森野古家具店に持ち込まれたアンティークの椅子と、鴻池さんの不思議な縁。台風で水浸しになった箪笥のリメイクがなかなか完成しない本当の理由。豪奢な古民家の襖に宿る、一族のつらい歴史。家具が有機物のように人と人とをつなぎ、人の心の柔らかな部分に触れてくる。「小説内でも書きましたが、普通の古家具屋なら扱わないレベルの損傷具合です。その分、幻想譚として書けたところもあります。人間はどうしても忘れてしまうし、代謝するし、動く動物の忙しなさが虚しく思えることがあって。でも家具なら、その部屋の中にとどまっている。生活の些末なことさえずっと覚えてくれているとしたら、とてもいじらしい存在ではないかと感じるんですよね」本を閉じてなおさまざまな感情が湧き上がる。すばらしい小説集だ。清水裕貴『花盛りの椅子』リメイクを待つ家具をモチーフに描かれる、連作短編集。ヒロインだけでなく、家具店の社長や、常連客、腕利き職人たち…、魅力的な人物が活躍する5編。集英社1980円しみず・ゆき1984年、千葉県生まれ。武蔵野美術大学卒。2016年、三木淳賞受賞。著書に「女による女のためのR‐18文学賞」大賞受賞作を含む短編集『ここは夜の水のほとり』(新潮社)。撮影:村松聡※『anan』2022年4月13日号より。写真・中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2022年04月12日言葉を紡ぎ、重ね合わせることで生まれる、文学ならではの焦がれと高まり。作家が描き出すストーリーに没入し、艶めく表現に身をゆだねてみればきっとこれまでになかった文学の楽しみ方に出合えるはず。ここでは“禁断の恋”を描いた作品をご紹介します。禁断の恋他人には言えないからこそ燃え上がり、盛り上がる。禁じられた関係を描いた4冊。森本木林さんselect『私の男』桜庭一樹孤児になった10歳の花を、若い淳悟が養女に迎えるが――。「ページを進めるごとに過去へ戻っていく描写は、読者に息を呑むような緊迫感を味わわせてくれます。腐りきっているはずの愛に、どうしてこんなにも激しく心揺さぶられるのか。淳悟と花の異様な関係は、巻き込まれた人々の人生を狂わせながら、より純度の高い愛に到達していくようです」。文春文庫836円三宅香帆さんselect『卍(まんじ)』谷崎潤一郎2組の男女の関係が卍のように交錯する、倒錯的な愛を描く。「同性愛を描きつつ、不倫の恋愛でもあるという、何重にも張り巡らされた『禁断』の恋に、ページをめくるたびに引き込まれてしまいます。関西弁で語られる恋愛は、深くて、本能的。性別を超えて、体が恋愛にのめり込む様子が子細に表現される谷崎ワールド。気づけば夢中になってしまいます」。新潮文庫539円川田未穂さんselect『ふがいない僕は空を見た』窪 美澄年上の主婦と肉体関係を持つ高校1年生をはじめとする5人の視点で語られる連作長編。「人妻との不倫、しかもコスプレをしてアニメキャラになりきってのSEX。ただごとではない設定だけど、彼も彼女も普通でいられなかったのは何故?それぞれ生きることに厄介さを抱え、躓きながらも生きていく。答えは1つでなくともその意味が胸に迫ります」。新潮文庫605円及川貴子さんselect『愛その他の悪霊について』ガブリエル・ガルシア=マルケス訳・旦 敬介悪魔憑きとして隔離された少女と、彼女の悪魔祓いのために訪れた青年神父を描く。「初めは激しく対立した二人ですが、いつしか惹かれ合います。青年神父は彼女が悪魔に取り憑かれているとは思えなくなりますが、彼の所属する教会はそれを認めない…。揺らぐ信仰、命、愛。本当に信じられるものはなんなのか。泥土の中の美しい祈りのような作品」。新潮社2200円森本木林(きりん)さん読書研究家、本スタグラマー、ライター。4歳から読書を始めた無類の本好き。「私らしく生きていくための読書案内」をSNSやウェブメディアで発信している。Instagramは@morimoto_kirin三宅香帆さん書評家、作家。批評やエッセイの執筆のほか、文章の書き方や小説の読み方を伝える講師業も。好きなものは、小説と少女漫画と宝塚と女性アイドル。近著に『それを読むたび思い出す』(青土社)が。川田未穂さん雑誌『オール讀物』(文藝春秋)編集長。2020年に女性初の編集長に就任。’21年、大人がじっくり読める質の高い恋愛小説を広めることを目的とした「本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞」を創設した。及川貴子さん日本出版販売ブックディレクター。本と出会うための本屋『文喫 六本木』にて、企画選書や展示イベントの企画を担当するほか、本のある空間のプロデュースを行う。よく読むジャンルは海外短編小説。※『anan』2022年3月9日号より。写真・小笠原真紀取材、文・宮尾仁美撮影協力・TITLES(by anan編集部)
2022年03月05日読書を愛し、自身も表現活動に携わる、文筆家・木村綾子さんとモデル・前田エマさん。文学と焦がれや高まりの関係、焦がれを感じる好きな作品についてなど、あれこれ語っていただきました。木村綾子&前田エマが考える、文学における焦がれの正体木村綾子:“焦がれる”という言葉から連想したのは、届かなさ、わかり合えなさ、一方通行の思い…そんな満たされなさを抱える相手に抱く思いでした。そんな本を今日は持ってきましたが、前田さんのセレクトも楽しみにしてきました。前田エマ:私もです!私は今までの人生でトップレベルで好きな本を持ってきました。欠けているからこそ求め、憧れ、そして“焦がれる”。すごく共感します。木村:私は、たとえ肉体的な交わりがあっても、人間は本質的にひとりだという孤独感から逃れられないからこそ、官能が刺激されると思うんです。そういう意味で、村田沙耶香さんの作品は、自分自身の肉体に対する違和感や反感まで突き詰めていて凄みがあります。性というものを徹底的に疑うんですよね。たとえば『地球星人』では、男女が結婚するのに性は必要なのかを疑うし、『しろいろの街の、その骨の体温の』では生理や女性性を疑う。前田:私は『しろいろの~』が村田作品でいちばん好きでお守りのような本です。多くの作家が今日まで繰り返し孤独と寂しさ、“動物としてのヒト”と“人間としての人”との葛藤を描いてきました。体を重ねるほど相手が遠くなる普遍的な感情もたまらない。木村:前田さんは、気になるところに付箋をつけるんですね。私は角を折り曲げちゃうんです。前田:読み返してみたら付箋を貼っている箇所の多くが匂いの描写でした。それも香水のような芳香ではなく、汗の酸っぱさや肉体が交わったときに漂う湿った匂い。匂いは私にとってとても大事なんでしょう。木村:血なまぐさいのも官能をくすぐられませんか。田村俊子の『生血』は、一晩男の人と過ごし処女を喪失した翌日から物語は始まります。赤い金魚を眺めて生理を思い出し「目刺しにしてやりたくなる」とか、生殖と殺意が同居しているような表現が頻出します。前田:官能が死と隣り合わせというのはよくわかります。『本格小説』で、死の淵に立つヒロインのよう子に、主人公の太郎が「おまえをずっと殺したかった」と言う場面があるんです。「いつから?」「出会ったときから」。愛しすぎているゆえに究極の感情に至るのはすごく人間らしいなと。その二人の愛の行方は、よう子の生家で住み込みの家政婦をしていた冨美子の視点で描かれます。実は太郎との間に関係があったようなのですが「匂わせ」だけで描かれないんです。直接的な性描写よりずっとノックアウトされました。木村:人間の想像力はたくましいので、実際に書かれている文字情報以上のもの、たとえば自分がしてきた経験や見聞や五感で得たものを同時にそこに読み取ってしまうんですよね。だからこそ、同じ文章が書かれていても、それぞれにイメージするものが違う。私が中学2年生で『仮面の告白』を読んだときに、ちらっと本から目を逸らしたときに映った、銀杏の揺れる枝葉や前の席の男子の背中が生々しくて。小説で描かれている官能が肌感覚と直につながったと感じた瞬間でした。前田:すごい大人びた素敵な中学生ですね(笑)。木村:『溺レる』も、結構暴力的なセックスがあったり、排泄の場面があったり、五感が刺激される作品集です。前田:谷崎潤一郎の『痴人の愛』は外せませんよね。木村さんも谷崎をお持ちですね。木村:『瘋癲老人日記』。谷崎は死ぬまで性や欲望に従順で奔放で、女性の肉感…特に足ですよね、その憧れと渇望の描写がすごい。前田:谷崎の趣味をこれでもかというくらい見せられて笑ってしまう。エロティシズムって滑稽な面もあるのだなあと思います。木村:前田さんは、山田詠美さんもお好きですか。前田:『蝶々の纏足・風葬の教室』は何度も読みました。私は、同性愛者でも異性愛者でも、女の子が最初に焦がれる相手は女の子だと思っていて。ちゃんのまつ毛が長くてキレイだな、触ってみたいな、とか。この一冊には女の子同士の小さな焦がれが、膨れ上がり変化していく様子が描かれているように思います。官能に意味を持たせたり娯楽にするのは大人ですが、決して大人だけのものではないと思います。木村:焦がれるって、人にとって本能的なものかもしれませんね。木村綾子さんselect『溺レる』川上弘美焦がれているからこそ増す8組の男女の愛しさと孤独。男に言われるがままに一緒にあてもない旅を続ける女の愛欲を描く表題作など、全8編。「二人の間に愛やセックスがあっても、決してわかり合えない部分がある寂しさがさまざまなシチュエーションで描かれ、皮膚感覚に迫ってきます」。文春文庫660円『仮面の告白』三島由紀夫男性にも女性にも惹かれる複雑な内面が吐露される。自身の性的指向とアイデンティティに苦悩する青年の告白小説。「直接的な性描写があるわけではないのに、たとえば聖セバスチャンの殉教図を見た〈私〉の内面描写で『ああ、射精したんだな』とわかるんですよね。言葉で官能の魅力を味わえる一冊」。新潮文庫新装版 649円前田エマさんselect『本格小説』水村美苗歴史のうねりと運命的な愛を描く、日本版『嵐が丘』。アメリカンドリームを掴み凱旋帰国した東太郎と、軽井沢のお屋敷の娘・よう子の引き裂きがたい絆はどうやって生まれたのか、運命的な愛に翻弄された登場人物たちの生と死を追う。「冨美子の語りの行間から伝わる太郎への思いが切ないです」。新潮文庫上巻924円、下巻825円『蝶々の纏足(てんそく)・風葬の教室』山田詠美息を詰めるように読む、少女期の繊細な心の動き。〈私〉が語る幼なじみのえり子との関係と成長を描く「蝶々~」を含む全3編を所収。「『風葬~』を、村田沙耶香さんがインタビューで“人生でいちばん読み返した小説”に挙げていたので、手に取った本なのですが、『蝶々~』にもとても感動しました」。新潮文庫572円木村綾子さん(写真右)文筆家。中央大学大学院にて太宰治を研究。現在は文筆業のほか、ブックディレクション、イベントプランニングなどで活躍する。昨年8月より、作者と読者がつながるオンライン書店「コトゴトブックス」をスタート。前田エマさん(写真左)モデル。東京造形大学在学中からモデル、エッセイ、写真、ペインティング、ラジオパーソナリティなど、ジャンルにとらわれない活動が注目を集める。雑誌やウェブメディアでエッセイの連載を多数持つ。※『anan』2022年3月9日号より。写真・小笠原真紀取材、文・三浦天紗子撮影協力・TITLES(by anan編集部)
2022年03月05日スーパーマーケットには、商品がどこにあるかを示す看板がいたるところに設置されています。とと(@Ottotohokuhoku)さんは、埼玉県三郷市にあるスーパーマーケット『イトーヨーカドー』の三郷店で、一風変わった看板を目撃。その看板は、ユニークながらも、分かりやすいものとなっていました。イトーヨーカドー、おもしろすぎww pic.twitter.com/2GJn7iUAOz — とと《おっととほくほく鉄道》 (@Ottotohokuhoku) January 9, 2022 同店内の各所に設置されていた、一般道路で目にするような案内標識がデザインされた看板。方角だけでなく、通路を何本挟むか、何歩歩いたらたどり着くかといった、詳細な情報があるのも特徴的ですよね。利用者にとっては、分かりやすい看板となっていることが分かります。特に、初めて同店で買い物する人には、これほどありがたい案内はないでしょう。【ネットの声】・どこか、マニアっぽさを感じる看板。分かりやすいからほかの店舗でも導入してほしい。・よく行くけど、知らなかった…。このセンスには嫉妬してしまう。・超名案。スーパーマーケットでよく目にする看板は小さくて分かりづらいんだよね。数あるスーパーマーケットでも、こうして方角や距離を示しているお店は多くはないでしょう。利用者の目に立っているからこそ、こうした丁寧な看板を作れるといえそうですね![文・構成/grape編集部]
2022年01月10日羊文学が初の全国ライブツアー「羊文学 TOUR 2022 "OOPARTS"」を開催。2022年5月29日(日)の宮城・仙台PITを皮切りに、東京・大阪・愛知・福岡・北海道の全国6都市を回る。羊文学、初の全国ライブツアーを6都市で羊文学は、ボーカル・ギターの塩塚モエカ、ベースの河西ゆりか、ドラムのフクダヒロアからなるオルナティブロックバンド。2021年はアニメ映画『岬のマヨイガ』主題歌「マヨイガ」や、TVアニメ『平家物語』のオープニングテーマ曲「光るとき」を手掛け、2022年にはコニカミノルタプラネタリウムのドラマ作品主題歌に新曲「ワンダー」を提供するなど、話題が絶えない。そんな羊文学が、5大都市のZepp公演を含むバンド初の全国ライブツアー「羊文学 TOUR 2022 "OOPARTS"」を開催。活動の勢いをさらに増す羊文学が、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、期待が募る。東京で追加公演もまた、6月28日(火)に東京 Zepp DiverCity Tokyoで、追加公演も実施。最新アルバム『our hope』の全形態初回プレス分封入特典として、追加公演に最速で抽選申し込みができるシリアルコードが付属する。【詳細】羊文学 全国ライブツアー「TOUR 2022 "OOPARTS"」開催日程:・2022年5月29日(日)宮城・仙台PIT OPEN17:00/START18:00TEL:022-256-1000 ノースロードミュージック仙台・6月9日(木)福岡・Zepp Fukuoka OPEN18:00/START19:00TEL:0570-09-2424 キョード西日本・6月11日(土)大阪・Zepp Namba OPEN17:00/START18:00TEL:06-6357-3666 清水音泉・6月16日(木)愛知・Zepp Nagoya OPEN18:00/START19:00TEL:052-936-6041 JAIL HOUSE・6月24日(金)北海道・Zepp Sapporo OPEN18:00/START19:00TEL:011-261-5569 SMASH EAST・6月27日(月)東京・Zepp DiverCity Tokyo OPEN18:00/START19:00TEL:03-3444-6751 SMASH■追加公演・6月28日(火)東京 Zepp DiverCity TokyoOPEN18:00/START19:00TEL:03-3444-6751 SMASH<チケット情報>価格:券種全席指定 前売4,500円(ドリンク代別)・オフィシャルHP 4次先行受付:3月23日(水)12:00~3月27日(日)23:59・一般発売日:4月23日(土)10:00・追加公演抽選申し込み:4月20日(水)10:00 ~5月1日(日)23:59 ※アルバム『our hope』に付属のシリアルナンバーが必要。・追加公演一般発売日:5月14日(土)10:00※電子チケットのみ。※枚数制限:一人4枚まで。※小学生以上は有料。未就学児童は席が必要な場合は要チケット。【総合問い合わせ先】SMASHTEL:03-3444-6751
2022年01月08日羊文学が、5月から6月にかけて初の全国ツアー『羊文学 TOUR 2022 "OOPARTS"』を開催することが決定した。今回のツアーで羊文学は、5月29日の宮城・仙台PITを皮切りに5大都市のZepp会場を含む全国6カ所を回る予定で、チケットは1月10日までオフィシャルHP1次先行受付が行われている。また新曲「光るとき」が1月12日に配信リリースされることが発表された。「光るとき」は、フジテレビ「+Ultra」ほかにて放送がスタートするTVアニメ『平家物語』のオープニングテーマとしてボーカルの塩塚モエカが書き下ろした楽曲。なおフジテレビでは、本日1月5日深夜に同アニメの放送直前特番がオンエアされる予定だ。<リリース情報>羊文学「光るとき」2022年1月12日(水) 配信リリース羊文学「光るとき」ジャケット<ツアー情報>羊文学 TOUR 2022 "OOPARTS"5月29日(日) 宮城・仙台PITOPEN 17:00 / START 18:00お問い合わせ:ノースロードミュージック仙台TEL:022-256-1000HP:月9日(木) 福岡・Zepp FukuokaOPEN 18:00 / START 19:00お問い合わせ:キョード西日本TEL:0570-09-2424HP:月11日(土) 大阪・Zepp NambaOPEN 17:00 / START 18:00お問い合わせ:清水音泉TEL:06-6357-3666HP:www.shimizuonsen.com6月16日(木) 愛知・Zepp NagoyaOPEN 18:00 / START 19:00お問い合わせ:JAIL HOUSETEL:052-936-6041HP:月24日(金) 北海道・Zepp SapporoOPEN 18:00 / START 19:00お問い合わせ:SMASH EASTTEL:011-261-5569月27日(月) 東京・Zepp DiverCity TokyoOPEN 18:00 / START 19:00お問い合わせ:SMASHTEL:03-3444-6751HP:【チケット料金】前売4,500円(税込)※全席指定※ドリンク代別途必要※電子チケットのみ※枚数制限:お一人様4枚まで※小学生以上は有料。未就学児童は席が必要な場合は要チケット【オフィシャルHPチケット先行受付日程】1次先行:1月5日(水) 12:00~1月10一律(月・祝) 23:592次先行:1月12日(水) 12:00~1月16日(日) 23:59※3次先行以降は決定次第発表■オフィシャルHP先行受付URL:チケット一般発売日:4月23日(土) 10:00<番組情報>TVアニメ『平家物語』【放送直前特番】フジテレビ:1月5日(水) 24:50関西テレビ:1月6日(木) 26:10東海テレビ:1月8日(土) 25:45北海道文化放送:1月9日(日) 25:20テレビ西日本:1月5日(水) 27:10BSフジ:1月12日(水) 24:00【初回放送】フジテレビ:1月12日(水) 25:05関西テレビ:1月13日(木) 25:55東海テレビ:1月15日(土) 26:15北海道文化放送:1月16日(日) 25:20テレビ西日本:1月12日(水) 26:25BSフジ:1月19日(水) 24:00【スタッフ】原作:古川日出男訳『池澤夏樹=個人編集 日本文学全集09 平家物語』河出書房新社刊監督:山田尚子脚本:吉田玲子キャラクター原案:高野文子音楽:牛尾憲輔アニメーション制作:サイエンスSARUキャラクターデザイン:小島崇史オープニング・テーマ:羊文学「光るとき」エンディング・テーマ:agraph feat. ANI(スチャダラパー)「unified perspective 」【キャスト】びわ:悠木碧平 重盛:櫻井孝宏平 徳子:早見沙織平 清盛:玄田哲章後白河法皇:千葉繁平 時子:井上喜久子平 維盛:入野自由平 資盛(幼少期):小林由美子平 資盛:岡本信彦平 清経:花江夏樹平 敦盛:村瀬歩高倉天皇:西山宏太朗平 宗盛:檜山修之平 知盛:木村昴平 重衡:宮崎遊静御前:水瀬いのり源 頼朝:杉田智和源 義経:梶裕貴アニメ公式サイト:アニメ公式Twitter:関連リンク羊文学 オフィシャルWEBサイト羊文学 Instagram羊文学 Twitter羊文学 TikTok
2022年01月05日羊文学が、新曲「ワンダー」を発表。2022年1月28日(金)より上映されるコニカミノルタプラネタリウムのドラマ作品「流れ星を待つ夜に」の主題歌となる。羊文学の新曲「ワンダー」プラネタリウム作品の主題歌に羊文学は、ボーカル・ギターの塩塚モエカ、ベースの河西ゆりか、ドラムのフクダヒロアからなるオルナティブロックバンド。2021年はアニメ映画『岬のマヨイガ』主題歌「マヨイガ」や、TVアニメ『平家物語』のオープニングテーマ曲「光るとき」を手掛けるなど、ホットなニュースが絶えない。そんな羊文学の新曲「ワンダー」は、有楽町のプラネタリア TOKYO、池袋のプラネタリウム満天、押上のプラネタリウム天空で上映されるドラマ×プラネタリウム作品「流れ星を待つ夜に」の主題歌として提供するもの。美しい都会の夜景や流星群、オーロラなどを楽しむことができるプラネタリウム作品に、「ワンダー」が彩りを添える。なお、「流れ星を待つ夜に」には、キャストとして『ウルトラマンジード』『記憶にございません!』『ハニーレモンソーダ』の濱田龍臣、『いとみち』の駒井蓮が出演。劇中のギリシャ神話は、人気イラストレーターの吉田誠治が担当している。【詳細】羊文学 新曲「ワンダー」※配信日・CD発売日等、リリース情報未定。■コニカミノルタプラネタリウム上映作品『流れ星を待つ夜に』期間:2022年1月28日(金)~上映館:プラネタリア TOKYO(有楽町)/プラネタリウム満天(池袋)/プラネタリウム天空(押上)※上映日程詳細は公式サイト(を確認。出演:濱田龍臣、駒井蓮、藤崎卓也主題歌:羊文学「ワンダー」(F.C.L.S.)脚本・監督:井内雅倫<「流れ星を待つ夜に」あらすじ>大切な人に見せたい景色を探して、主人公(タツオミ)は世界を旅する。赤道直下の夜空、南十字星をはじめとする日本では見ることの難しい星座たち。極寒の大地・アラスカで出会う神秘のオーロラ。本当はたくさんあるはずなのに見ることができない、都会の流れ星。そして、ギリシャ神話に導かれ、長い旅路の末に主人公が見つけたものは……。きっとまた、めぐり逢う。流れ星がつなぐ、切なくも温かい物語。
2021年12月23日