おせち6品を70分で仕上げる!年の瀬も迫ってまいりましたね。今年1年を振り返り、来年に思いを馳せるこの時期。さあ、お正月のおせちはどうしましょうか?ひとりだから、適当におせちっぽいもの買ってきて済ませよう…と思っているあなた。せっかくのお正月だからこそ、少しでもいいのでおせちを手作りしてみませんか? 年の初めを丁寧に過ごせたら、その年の運気も上がるような気がしてきますよ!写真のワンプレートですが、市販のものは黒豆のみで、あとはすべて手作り。おせち作りって、手間がかかって少しハードルが高いような気がしますが、電子レンジなどを使い工夫をすれば、実は1時間ちょっとしかかからないのです。市販のものもうまく取り入れながら、作れそうなものを2~3品だけでもチャレンジしれみましょう!ちなみに、南天の実や葉、扇などの装飾品は100円ショップのダイソーで買ってきたもの。装飾代しめて216円。千代紙などを敷くのも素敵ですね。こういったお正月らしい装飾を加えると、お皿の上も一気に華やぎます。手軽な順に6品のレシピ紹介さて、私が今日ご紹介するレシピは下記の6品です。手軽な順にご紹介していきます。(1)海老の酒蒸し(2)紅白なます(3)胡桃田作り(4)ローストビーフ(5)栗きんとんの茶巾絞り(6)伊達巻き海老の酒蒸し★3分もあればできてしまう、酒蒸し。コツは火を入れすぎない事。<作りやすい分量:約2人分>生海老 4本日本酒50ml塩 小さじ1海老は塩水(分量外)で軽くあらう。小鍋に海老を入れ、酒と塩も加えて蓋をして中火にかける。ぐつぐつと沸騰したら弱火にし、一煮立ちさせて火を消す。そのまま1分予熱で蒸せば出来上がり。紅白なます★白:赤の分量比を3:1を目安にすると美しく仕上がります。<作りやすい分量:約5人分>大根1/4本人参 1/2本塩 小さじ1砂糖 大さじ2酢 45ml大根と人参は皮をむき、スライサーで薄く切ってから、細い千切りにし、塩をふりかけて10分ほどおくと水分で出てくるのでよく絞る。ボウルに酢、砂糖を良く混ぜ合わせ、そこに水気を絞った大根と人参を加えてよく和えればできあがり。胡桃田作り★カリっと香ばしい胡桃と煮干しがクセになる美味しい田作りです。<作りやすい分量:約4人分>小さいにぼし 30gくるみ 30g白いりごま 小さじ1●砂糖 大さじ2●みりん 10ml●酒 10ml●醤油 10mlくるみとにぼしはそれぞれフライパンで、香ばしくから煎りしておく。フライパンを綺麗にし、●の調味料をすべて入れて溶かし混ぜる。泡が立ってきたら、くるみとにぼしを加えて絡め合わせ、ごまもふりかけてできあがり。ローストビーフ★電子レンジでまず火を通して、時短調理!<作りやすい分量:4人分>牛ももブロック 350g塩こしょう 適量オリーブオイル 小さじ1牛肉の全面に強めに塩こしょうをすりこみ、耐熱皿にのせてラップをして600Wの電子レンジで4分30秒加熱する。フライパンにオリーブオイルを熱し、強火で肉の両面に焼き色をつけたら、アルミホイルで2重にくるんで、しばらく常温においておき、20分くらい経ったら切り分ける。お好みで山葵醤油などとともにいただく。栗きんとんの茶巾絞り★甘さ控えめの栗きんとん。鍋もくちなしも使わない簡単調理!茶巾絞りにすればハレの料理に。<作りやすい分量:約6人分>さつまいも 160g(皮をむいて)みりん 50ml栗の甘露煮のシロップ 25ml栗の甘露煮 小瓶1つ分1. さつまいもは1cmの輪切りにして、厚めに皮をむいておく。耐熱皿に水100mlを入れてさつまいもを並べ、ラップをふんわりかけて600Wの電子レンジで4分半加熱し、裏返して3分加熱。2. さつまいもが柔らかくなったらお湯を捨て、ボウルに移してマッシャーでつぶす。3. みりんとシロップを加えて、ラップをせずに2分加熱。一度スプーンなどで混ぜて、再び2分加熱。ほどよいかたさになっていることを確認したら、栗の甘露に加えて混ぜ合わせる。4. ラップに適量取り出し、きゅっと絞りながら丸め、茶巾絞りにする。伊達巻き★ふわふわの美しい伊達巻き。フードプロセッサーと巻きすさえあれば、自宅でも簡単に作れます!<卵焼き器1つ分>卵 3個はんぺん 60gみりん 小さじ1弱砂糖 大さじ1と1/2塩 ふたつまみめんつゆ 小さじ1サラダ油 適量1. はんぺんは細かく切っておく。2. フードプロセッサーに卵を入れ、まず混ぜる。はんぺん、調味料の順に加え、滑らかに混ざり合うまでしばらく回す。ボウルなどに移して、トントンと底を当てて空気を抜く。3. 卵焼き器にうすくサラダ油をひく。キッチンペーパーなどで余分な油は拭き取っておく。一気に生地をすべて流し込み、平らにならす。4. 最初の10秒だけ強火にし、あとはごく弱火で約9~10分、アルミホイルで2重に蓋をして焼く。5. 周囲に焼き色が着いていることを確認したら、フライ返しを使って慎重に取り出し、巻きすの上に乗せる。巻きすで巻いて、両端を輪ゴムで固定して10分おけばできあがり。上から手軽に作れる順にご紹介してみました。無理せず、作れそうなものだけでもぜひチャレンジしてみてください。みなさま、よいお年を!働くおひとりさまにとっての毎日はめまぐるしくて、ゆっくり季節を感じる時間さえ取れないですよね。 「休日のたった1時間でいいからほっとしたい…」元外資系バリキャリから一転、丁寧な生活を目指して料理研究家になった太田みおさんが、四季の彩りを簡単に楽しむ「レシピ=歳時記」をお届けします。Text/太田みお
2017年12月27日益田ミリさんの著書『美しいものを見に行くツアーひとり参加』は、その名の通り、ツアーにひとりで参加する醍醐味を知ることができる一冊。いつか行ってみたい場所はたくさんあっても、きっと行けないのだろうと心のどこかで諦めてしまっていないだろうか。益田ミリさんは40代になって、そんな漠然とした夢を次々と実現してしまった。「30代の終わりにプラハを旅行したとき、教会で演奏会に遭遇して、死ぬということはこんなに美しい世界に別れを告げることなのだと焦るような気持ちになったんです」そして世界中の美しいものを見るために頼りにしたのが、添乗員が同行するツアー。本書では北欧オーロラの旅やモンサンミッシェル、リオのカーニバルなどひとりで参加した5つのツアーの様子が綴られていく。「最初にオーロラツアーに申し込んだときは、私でも行けるんだって胸が震えました。こんなに気軽に旅ができるなら、20代のうちにもっと参加すればよかったと思ったくらい」はじめは「寂しい人だと思われていないかしら」と、周りの目を気にしていた益田さん。しかしながらほかの参加者と大人な会話を交わしたり、美しい景色と向き合ったりしているうちに、徐々に解放されていく姿から旅の醍醐味が伝わってくる。「ドイツのクリスマスマーケットは、ひとりで回るのが本当に楽しくて、誰に気兼ねすることなく、これ食べよ!次はあれ食べよ!って、つい早歩きになってました(笑)。完全なひとり旅だと尻込みしてしまう場面も結構あるけれど、お母さんが近くにいてちょっと遠出をする子どもみたいに気楽だったのは、ツアーだからこそだと思います」団体行動の窮屈さも人間観察の場と捉え、ユーモアに転じてしまうところはさすが。自分自身とじっくり対話をしたり、いろんな想像を膨らませてみるのも、“ツアーひとり参加”のいいところといえそうだ。「バスの窓から町の風景をぼんやりと眺めながら、ここで生まれ育ったらあのカフェに行ってるだろうなと想像して、違う人生を生きられる瞬間があるんです。以前は記念にいろんなものを買いたくなっていたけど、見たり、その場で体験するほうに旅の楽しさを感じるようになったのが大きな変化かもしれません」達人でなくても「行きたい場所」と「行ける場所」がイコールになるこんな旅のしかたは、大人の贅沢といえるのではないだろうか。『美しいものを見に行くツアーひとり参加』旅先での感動はもちろん、参加者とのやり取りや、さりげない描写も魅力的。旅じたくや団体行動で気になるトイレ問題など役立つ情報も!幻冬舎1300円ますだ・みりイラストレーター。『ほしいものはなんですか?』『週末、森で』『お茶の時間』『今日の人生』『すーちゃん』シリーズなど著書多数。小誌にて「僕の姉ちゃん」を連載中。※『anan』2017年12月20日号より。写真・水野昭子インタビュー、文・兵藤育子
2017年12月16日「彼氏がいない」=「寂しいクリスマス」なんて思われたくない!素敵なクリスマスにするための、おひとりさまならではの過ごし方とは?アラサー女子へのリサーチをもとに、ひとりでも充実した1日にしたい、何をするかまだ決めていない、そんなみなさんにおすすめのプランをご紹介します。■とびっきり贅沢に過ごす【その1】ご褒美dayとしてエステへ実は穴場スポットなのが、女性専用の高級エステサロン。普段使いにはハードルが高いお店でも、自分へのプレゼントとして奮発してみては?また、いつもは予約がとれない人気店も、クリスマスなら空きがある場合も。「いつ電話しても予約が取れないエステ…。ダメ元で12月24日の予約を問い合わせてみると、意外にも空きがあったんです。憧れのサロンで贅沢な時間を過ごせたので、おひとりさまで過ごすクリスマスもアリだと思いました」(32歳/出版会社勤務)「クリスマスに彼氏がいないときは女友達数人で集まってパーティをするのが恒例でしたが、去年は友達に彼氏ができてひとりで過ごすことに。浮いたお金で普段行けない高級ネイルサロンに行きました」(30歳/保険会社勤務)クリスマスをご褒美dayにするなら、ひとりの時間を充実させられるスポットを選びましょう。エステでゆっくりくつろいだり、いつもより高級なネイルコースに挑戦したり、大人女子ならではの“女性としての美しさを高めること”に挑戦してみませんか?【その2】自宅でクリスマスを楽しむクリスマスは高級レストランにでも出かけたい気分になるかもしれませんが、カップルだらけの店内でさみしさを感じてしまうことも…あえて自宅で過ごすことに決め、ゆっくりくつろぎながら高価なワインや料理を楽しむのもアリですよ。「クリスマスシーズンは近所の酒屋に高価なワインが並びます。おいしいワインを独り占め!という気持ちで購入を決め、おつまみ用のチーズと生ハムも奮発して高いものを選びました」(31歳/銀行勤務)「去年のクリスマスは、デパ地下で、普段なら買わないような高級なお惣菜を買い込んで、自宅で時間をかけて食べました。チキンにキッシュにカルパッチョに…シャンパンを空け、映画を観ながらのんびり。こういうクリスマスもいいなと思いました」(32歳/航空会社勤務)大人女子におすすめのクリスマスの過ごし方は“高価なワインと食材” “自宅でくつろぐ”の2つがポイント。ひとりの時間を充実させるアイテムに注目してみましょう。■クリスマスの気配がない場所に行く【その1】和食系の居酒屋クリスマスに人気のフレンチやイタリアンは、何日も前に予約しないと席を確保できないことも。仕事の関係で先の予定がわからないとき、お酒や料理をゆっくり味わいたい人におすすめの場所です。「24日も25日も、居酒屋さんはあまり混んでないですよ。大型の忘年会もその時期は入らないみたいで。カウンターでひとり忘年会がここ数年の定番です」(33歳/百貨店勤務)クリスマスに混雑を避けたいなら、おしゃれなレストランやカフェは候補から外しましょう。いわゆる居酒屋さんのほか、おでん屋さんや焼き鳥屋さん、串カツ屋さんなどもいいかも。ただし、和食系の居酒屋でも、客単価が高めの店は混雑する場合があるので注意が必要です。【その2】スポーツジム休日や仕事帰りに通っているスポーツジムがあるなら、あえてクリスマスに行ってみて。人目を気にせずトレーニングできるところが魅力、という女子の意見もあります。「クリスマスのジムはいつもより空いています。けっこう混雑しがちなジムに通っているのでラッキーでした」(30歳/医療機器メーカー勤務)人混みや待ち時間の長さを苦手とする人にとっておすすめの場所。クリスマスだからといって特別感を出さずに、日常の習慣をいつもより快適にさせるのもひとつの手ですね。■今年のクリスマスはどう過ごす?過ごし方を少し工夫するだけでクリスマスの充実度がアップ!先輩大人女子の意見を参考にすれば、おひとりさまの新しい楽しみ方を見つけられるかもしれません。「何もいいことがない…」なんて暗い顔をせず、ひとりだからこそできる贅沢を堪能してくださいね!ライタープロフィールメロン一児の母として、育児、家事、仕事に奮闘中のママライター。独身時代のほろ苦い恋愛経験や、結婚生活の経験を活かして、ハッピーな毎日を送るためのヒントが得られるような記事を配信していきます。
2017年12月15日第29回「ひとりが楽」と「ひとりが好き」の本意とは(c)つめをぬるひと今回は、「(誰かと一緒にいたいと思っているけど、深く傷つけあう関係がめんどいから)ひとりが楽」という投稿。ひとりが楽、ひとりが好き、というスタンスには、一言では語り尽くせない裏がある。ひとりでいることの良さは、人との煩わしさがないこと。しかし、人はひとりだけで行きていくのはほぼ不可能に近い。ひとりで生きていくこと、とはつまり、無駄に干渉してこない周囲でちょうど良い距離を保ちながら過ごすことと言えるだろう。それでも私達は、誰かと一緒にいたい時がある。こちらから歩み寄りたいと思う人と、ちょうど良い関係を保ちたいだけの人とがいる。歩み寄りたい人にも、同じように自分に歩み寄りたいと思ってもらえないと成立しないし、逆に、自分はそこまで干渉されたくないけど、相手から必要以上に歩み寄られて苦痛に感じる場合もある。自分の思いと相手の思いは合致しない場合が多く、これが面倒くささに繋がる。ひとりでいることが好きな人は、こういう人との距離感や難しさを分かっていて、本当はそういう人のほうが人間関係を築くのが上手なはずなんだけど、上手なのに、いや上手になってしまったからこそ、積極的に関係を築かない。と、真面目なことを書きながら私は、映画『ピンポン』で、「才能は求める人間にのみに与えられるものではない」というセリフを吐く眉毛のない中村獅童が脳裏に浮かんでしまったので、この話は終わり。今回はひとりが楽という思いに秘められたごちゃごちゃした思いや面倒くささを描いた。Design&Text/つめをぬるひとこの連載では、爪作家である私が、読者のみなさんが「どんなおひとりさまか?」をヒントに爪をつくります。あなたのエピソードを添えて、送ってください。前回記事<爪は身体で唯一、気軽に表現できる媒体だ!>もチェック!手軽に表現できる爪を堪能しよう。
2017年12月11日第27回「気兼ねなくひとり旅」(c)つめをぬるひと今回は「おひとりさまに向いている旅行プランを知りたいです!」という投稿について。私は1人で旅行をした経験はないが、つい先日、香川・倉敷へ行った際には初日から別行動をして、ほんの数時間だけ1人旅を楽しんだ。1人だと行きたいところに気兼ねなく行けるし、そこまで行きたいと思ってないところに付き合う必要もないので非常に気楽だ。その日、私は高松駅付近にいた。アーケード街にある「まちのシューレ963」というカフェやギャラリーが併設されたショップへ。自家焙煎珈琲店「プシプシーナ珈琲」のカフェオレベースや、さぬき伝統の祝い菓子「おいり」等、ここではひたすら自分が欲しいと思うものを購入した。その後、「北浜alley」という倉庫街へ。ここは古い倉庫をリフォームした喫茶店や雑貨屋が並んだエリアだ。そこで休憩の後、海沿いを歩いたり、オススメされていた店などを回った後、「高松市美術館」へ。その時開催されていた企画展「高松コンテンポラリーアート・アニュアル」では1時間くらい長居してしまった。こんなふうに、たった数時間ではあるが、私は一人旅を満喫した。おひとりさまに向いている旅行プランを考えるとすれば、とにかく周りの目は一切気にせず、ただ自分が行きたいところに行き、食べたいものを食べることだ。「ここといえばあの観光名所へ」「ここへ行かずしてどこへ…」という場所があったとしても、自分が特に行きたくなければ行かなくて良い。誰かがいると怪訝な顔をされそうなことでも、遠方まできて後悔するのはもったいない。旅は普段滅多に行かない場所だからこそ、恥をかき捨てるべきではないだろうか。今回はまちのシューレ963で出会った張り子「まるちゃん」や「おいり」を爪と共に。Design&Text/つめをぬるひとこの連載では、爪作家である私が、読者のみなさんが「どんなおひとりさまか?」をヒントに爪をつくります。あなたのエピソードを添えて、送ってください。前回記事<「ハードルは意外と低かったりする「ひとりラーメン入門」もチェック!おひとりさまなんて気にしない。
2017年11月13日カジュアルでおしゃれな「バール タッチョモ」石造りの壁に、ウッディな入口がおしゃれな「バール タッチョモ」は、東京・高円寺にあるイタリアンのお店です。厳選した食材を使った絶品イタリアンが、リーズナブルに楽しめます。店内は、ワインボトルやメニューが書かれた黒板などが並んでおり、カジュアルさを感じるおしゃれな雰囲気。25席ほどが用意されており、貸し切りも可能です。「バール タッチョモ」はどんなシーンでも楽しめる場所2007年にオープンしたお店です。フレンドリーでカジュアルな空間を意識しているため、おひとりさまからでも気軽に楽しめる雰囲気も人気のひとつ。普段使いはもちろん、パーティーをするのにも人気です。大人数で楽しめる充実の内容のコースや、おひとりさま向けのコースなどがあり、さまざまなシーンで楽しむことができます。イチオシは「フルッティ ディ マーレ ミスト」イチオシの「フルッティ ディ マーレ ミスト」は、新鮮な魚介類が一度にたくさん味わえる逸品です。産地直送の魚介類を毎朝仕入れており、それぞれの魚介にあった調理法を選んで仕上げられています。たくさんの種類の魚介料理が、ワンプレートにギュッと詰めこまれた贅沢なメニューです。その日の仕入れ状況でメニューが変わるので、いつオーダーしても楽しませてくれます。ほかにも人気の絶品イタリアンメニューが満載!お肉好きにおすすめしたいのが「オーガニックやぶた豚のソーセージ」。ジューシーな味わいなのに、さっぱりといただける一品です。しつこくない脂が特徴なので、女性からも人気があります。イタリアンの代表的な料理「あつあつ!! 自家製ラザニア」も人気メニューのひとつ。何層にも重なったパスタと、とろとろで濃厚なベシャメルソースがクセになる味わいです。リーズナブルに絶品イタリアンを堪能できる産地直送の新鮮な魚介類や、こだわりの生産者から仕入れた豚肉や牛肉を使った絶品のイタリアンが楽しめます。どの料理もハイクオリティなのに、リーズナブルにいただけるのも「バール タッチョモ」の魅力です。イタリアンに欠かせないワインやおしゃれなカクテルなど、アルコールも豊富にそろっています。飲んで食べて、思いっきりイタリアンが楽しめるお店です。JR中央・総武線「高円寺駅」の北口から徒歩3分ほどの場所にあるお店です。出口から出て斜め前の道を進み、つきあたりを右に進んだ先にあります。カジュアルな気分で絶品イタリアンを楽しみたくなったら、ぜひ「バール タッチョモ」を訪れてみてください。スポット情報スポット名:バール タッチョモ住所:東京都杉並区高円寺北2-2-12電話番号:03-3339-7319
2017年10月20日“おひとり様”ってなんだか寂しげな響きがありますよね。だから「一刻も早くおひとり様を卒業したい!」と思う女性も多いのでは?ところで、みなさんは『おひとり様物語』(谷川史子著/講談社)をご存知ですか?なんと、登場人物が全員“おひとり様”という設定のマンガなのです。毎回、別のおひとり様を主人公に物語が展開していきます。■おひとり様も人それぞれこのマンガを読んでいると、一口に“おひとり様”と言っても、いろいろな種類があることに気づかされます。多くの人がイメージするであろう「未婚で彼氏なしのおひとり様」もいれば、「遠距離恋愛中で気分はおひとり様」「彼氏と破局しそうな、おひとり様予備軍」「離婚しておひとり様ではあるけど、まだ気持ちはパートナーとつながっている人」など、さまざまな“おひとり様”が出てくるのです。今回は『おひとり様物語』をお手本に、“おひとり様”のパターンを分析してみました。あなたはどの「おひとり様タイプ」でしょうか?■[1] おひとり様をエンジョイ第1巻1話に登場する山波久里子(28歳)は「おひとり様エンジョイ派」です。書店勤務の彼女は、彼氏はいないけどプライベートを満喫。いわゆる、かわいそうな“おひとり様”ではないのですが…。【エンジョイ派へのアドバイス】ひとりが好きでも、時には女友達とつながることも大切です。■[2] 失恋直後のおひとり様第1巻2話の主人公は「失恋ほやほやのおひとり様」佐々木未和(21歳)です。とにかく、寂しさのあまり女友達に迷惑をかけまくる彼女…。身近にそういう女性っていますよね?ご自身にも似たような経験があるかも?【寂しがりやへのアドバイス】友達に依存してばかりいず、自分ひとりで過ごすことに慣れましょう。■[3] 彼氏とすれ違いのおひとり様第1巻4話の小宮山佳寿(22歳)は「彼氏と遠距離恋愛中」。“おひとり様”ではないのですが、普段の生活はなんだか“おひとり様”気分。大好きな彼が近くにいないツラさってありますよね?【すれ違い派へのアドバイス】彼氏と会えない時間を充実させるのもいいけど、時には素直に「寂しい」と伝えるのも大事です。■[4] 恋しちゃったおひとり様第3巻17話の三ノ輪(33歳)は「おひとり様エンジョイ派」の女性。勤務先のバイトくんにほのかな恋心を抱いて、どんどんキレイになっていきます。恋するおひとり様のパワーってすごい…。【恋するおひとり様へのアドバイス】好きな人がいると日々の生活にハリが出るので、恋に振り回されない程度に楽しむといいでしょう。■[5] 不倫中のおひとり様第3巻22話の並木香子(27歳)は不倫中。彼氏は既婚者なので、会えないときは“おひとり様”ムードを噛みしめています。これは不倫女子あるあるなのでは?身にしみるエピソードなので、現在進行形の女性は、ぜひ読んでみて!【不倫おひとり様へのアドバイス】その苦しい関係を終わらせるのは、あなた。■あなたの恋の教科書になるかもこのようにいろいろな“おひとり様”が登場し、ハッピーエンドあり、教訓あり、ちょっと悲しいエピソードありの『おひとり様物語』。とにかく女性の気持ちに寄り添うお話がたくさん詰まっています。一度登場した“おひとり様”が別のエピソードに登場し、ちょっぴり成長した姿に、ほっと一安心することも。ここまで読んで気になった人、私って“おひとり様!?”と思う人は、ぜひ手に取ってみてくださいね。あなたの恋の教科書になるかもしれませんよ!ライタープロフィール天野りり子ライター/編集者大学在学中からライター&編集稼業をスタート。女性誌ではビューティ&ヘルス企画、男性誌では恋愛記事を多数執筆、書籍編集も手がける。趣味は読書とタロット占い、そして恋バナを収集すること。
2017年09月15日仕事で疲れた心と身体を癒してくれる、ひとり旅。行きたいところへ気ままにふらり、観光もお散歩も、自分のペースで何でもできるのがひとり旅の醍醐味です。ひとりで行動すると、思いがけない出会いに恵まれることもしばしばあります。そして、それが恋に発展することも。英語圏では、そんな旅先での恋愛を「ホリデーロマンス」と呼ぶぐらい、ごく一般的な出会い方のひとつです。旅行中は開放的な気分になるからでしょうか、特に意識していなくても、出会いのチャンスは多いのもの。今回は、心踊るホリデーロマンスのスマートかつ現実的な楽しみ方をお伝えしたいと思います。割り切って楽しむ飛行機や長距離列車で隣り合わせになった人、レストランやバーで知り合った人、ホテルや客船でたびたび顔を合わせる人、あるいはナンパなど、旅行中の出会いはたくさんあるでしょう。ただ、現実的に考えて、旅先でお酒や食事に誘ってくる異性が本気だとは考えられません。楽しい時間をあなたと一緒に過ごし、あわよくばセックスを期待しています。ですから、旅先でのロマンスは割り切って楽しみたいもの。私の友人の話です。彼女は南国のビーチリゾートで、スキューバダイビングのインストラクターと親しくなりました。彼が積極的に迫ってきたため、気を許してしまった彼女。ところが、そのインストラクターの彼は妻帯者だったことが発覚!旅先では、身元を隠して迫ってくる人も少なくありません。巧みな言葉に騙されないようにしてくださいね。出会ったその日に身体を許す? 許さない?出会った日に、ヤるかヤらないか。旅先でのセックスは、その後の関係性を決定づける行為です。雰囲気に流されて、その日のうちにセックスに及ぶのは気をつけて。簡単にやらせてくれる相手だと分かれば、次のデートはないでしょう。彼が一番欲しかった、あなたの身体をゲットしてしまえば、あなたをモノにするための食事や夜景などのロマンスは必要ないからです。逆にあなた自身が、性的なことも含めホリデーロマンスを割り切れる人であれば、快楽に身を委ねるのももちろんアリ。私たちにだって性欲はあるのだから、割り切れる人はとことん楽しめばいいのです。でも、身元の分からない相手はどんな病気をもっているか分かりませんから、避妊は必須ですよ!ポーチには、常にコンドームを。旅先でのロマンス、長期的な恋愛に繋げるには?さて、旅先でのご縁を次に繋げる方法はないものでしょうか?私の知り合いの日本人男性Nさんは、ひとり旅でタイを訪れた折に、現在の奥さん(同じく日本人)と知り合いました。旅先で連絡先を交換し合い、東京に戻ってから交際に発展したそうです。Nさんが「現地でも何日か彼女と一緒に過ごしたのに、ヤらせてくれなかった。なんか、彼女のことが気になっちゃって……」と話してくれたのが印象的でした。長期的な恋愛に発展させる上では、やはりすぐには身体を許さないのがポイントのよう。このように、旅先でのホリデーロマンスがきっかけとなり、人生の方向性が変わることもあるかもしれません。私自身は現在海外で暮らしているのですが、外国で暮らすことになったきっかけはホリデーロマンスです。たとえ、旅先だけの刹那的な恋だったとしても、そのときにあなた自身が「最高に楽しかった!」と思えたなら、その後も素敵な思い出として記憶に残るはずです。型にはまらない、ルールのない、自分史上最高のロマンスがみなさんにも訪れますように!
2017年09月04日誰かと「おいしい」と言いたい夜は…おひとりさまの食事は気楽でいい。好きなものを好きなだけ、好きなように食べられるから。でも、たまには、「誰かとこの美味しさを共有したい」「誰かの手料理を味わいたい」――そんな思いに駆られる夜もあるはず。以前、当サイトでインタビューした『キッチハイク! 突撃! 世界の晩ごはん』(集英社)の著者、山本雅也さんが共同代表を務める『KitchHike(キッチハイク)』は、料理を提供する「COOK(クック)」と、その料理が食べたい「HIKER(ハイカー)」が、食を通じてつかの間の交流を楽しむ“現代版スナック”とのこと。おひとりさまの参加率も高いらしい。ならば! 百聞は一見に如かず。どんな感じか体験してみようじゃないの!!!というわけで、さっそく『キッチハイク』に参加してきました!キッチハイクは“選ぶ楽しさ”から始まる大きな期待とちょっぴりの不安を胸に、『KitchHike』のサイトへアクセス。馴染みのあるメニューはもちろん、世界各国の料理にスイーツ、薬膳からスーパーフードまで、とにかく幅広いジャンルの「Pop-Up(ポップアップ)」(イベントのこと)がずらり。楽しい宴はあっというま参加前は、「日本酒やカレーに詳しくないと、ついていけないのでは……」と、内心気後れしていたのだけれど、ほかのHIKERさんも、カレーと日本酒、そしてその場を純粋に楽しんでいたのが印象的だった今回の『キッチハイク』。なんとなくひとりでいたくない夜、誰かと「おいしい」を共有したい週末、そして、純粋に料理を楽しみたい瞬間……。そんなときは、気になったPop-Upをクリックしてみては?Text/千葉こころ
2017年07月10日誰かと思い出を作るためじゃない私の趣味は、ほぼ100%と言っていいほど、ひとり遊びで形成されている。「ひとりでいることが好き」というと、「寂しくないの?」「誰かとやった方が楽しいんじゃないの?」と聞かれることがよくある。じゃあ、誰かと一緒にいることだけが正解で、他者と共通項を見つけることだけが趣味を見つける理由なんだとか、ひとりでいることに否定的な意見を言われる度に、ふと立ち止まって考え込んでしまう。小さい頃から、趣味と言えば、ひとりでできることばかりだった。読書とか、工作とか、ゲームとか。学校に通うようになって、友達がたくさんできるようになった。女子特有のグループでいるようになったとしても、同じような趣味を見つけることができても、同じ趣味をしている人を見つけられることはなかった。今でも変わらず、ひとりの趣味は続いている。予定のない日ができる度に、時間も気にせず朝から無計画にふらっと出かけ、まだ明るい時間のうちに帰ってくる。というのが私は今でも好きで、とても大切な時間だったりする。趣味の内容は変わってしまったとしても、相も変わらず大体ひとりで行動してしまうし、たぶんこれからも私の中でのひとりの趣味が、誰かと思い出を作るための趣味より重要になることはないんだと思う。「誰か」を待っていたら、一生の後悔になるかもしれない「ひとりで寂しくないの?」と聞かれることもあるし、「誰かと行った方が楽しいんじゃないの?」とも言われたこともある。たぶん寂しいし、きっと誰かと行った方が楽しいんだろうと思う。そんなこと、私はとうの昔から知っている。旅行だって、映画だって、ライブだって、観劇だって、美術館だって、なんだっていい。誰かと一緒に行って、意見を交換したり新しい共通の話題を見つけるのは、人と関係を築いていく上でとても重要なんだろう。誰か特定の人と思い出を作るために、どこかに出かけて同じものを見て、同じ経験を共有するのはいい。でも、目的が何か先にあって、「誰か」が現れるまで待っていたとしたら、たぶん私は何もできない人生だったんじゃないか? そう考えると、少しゾッとする。私にとって、他人の目を気にせず、ひとりでできることであればなんだって挑戦するのは、自分にとって大きな財産のひとつだと思っている。人生のうちで、自由に使える時間って本当に少ない。社会人になると特に。でも時間が少ない割に、若いうちにできることやしておいた方がいいことは多すぎる。学生時代ほど人間関係も形成しづらくなるから知り合いもそう簡単に増えないし、年齢を重ねていくごとに周囲の女友達はどんどん家庭を持つようになる。さらに、収入面もバラバラになってくるので、同じような金銭感覚を持ち、同じ趣味に同じくらいお金を使う人を見つけるのはなかなか不可能に近いでしょう。「あれがしたい」「これがしたい」なんて妄想を働かせることは簡単だけど、一緒に行動してくれる誰かが現れるまで待っていたら、時間なんてすぐ経過してしまう。最近は、一生の後悔に繋がってしまうんじゃないかなぁ、なんて思う。ほんのわずかなマイナスな記憶がこびり付いているだけ私はたまたま、幼い頃から自分ひとりでも大丈夫なことは知っていた。「ひとりでどこにでも行けるなんてすごいね」と言われることもあったけど、普段からあまり深く物事を考えない性格なのと、とりあえず何をしていてもなんとかなることを知っているってだけなんですよね。だって、危ない国への旅行も航空券取っちゃったなら行くしかないし。自分の好きなものが相手にとって面白いものかなんて分からないから、終わった後になって否定されても嫌だし。というか、何かやりたいことがあって、同じ趣味の人を見つけて、「断られないかなぁ」なんて思いながら誘って、いつがいいかやり取りをして、時間やスケジュールとか合わせて、色々準備して……みたいなやり取りが本当に面倒臭いし、人を遊びに誘うのが本当に苦手で。だったら私は大丈夫だから、ひとりでいいかな? って思っちゃうんだよね。他人からの目を気にせず好き勝手生きてきたから、文句を言う人や見下してくる人にはたくさん会ってきた。そんな人はどこにいたっているし、何をしたって文句を言ってくる。他人からどう思われるのか怖い人は、自分のマイナス要素を指摘した、ほんのわずかな人の意見が記憶に残り過ぎているだけの話だと思っている。ひとりでできることは、自分の度量を推し量れるひとりで好き勝手やっていると、自分に賛同してくれる人がどんどん増えてくるし、何かしていなくても私の趣味だけではなく、私自身に興味を持ってくれる人が現れる。ひとりで行動すること、ひとりの趣味を作ること。それは、自分を知るきっかけになり、自分の揺るがない軸を作るための材料にもなるんだと思う。できる範囲内で自分のやりたいことを全部試しながら年齢を重ねていくと、自分の度量みたいなものが見えてくるから。ひとりの趣味なんて限られているし、これからの人生で飽きずに続けられるなんて思ってない。だから、飽きるまではずっとひとりでふらふらと興味のあることに首を突っ込んでいきたいなあ、いつまで続くかわからないけれど。自分で好き勝手生きて、楽しみをどんどん増やして、生活をしていく上での活力にしていきたいなぁ。Text /あたそ前回記事<私だけが知っている。それだけで気持ちが高揚する「ひとり映画」という小旅行>もチェック!誰かと観るのもいいけど、ひとりだとひと味違う映画。感じたもの、考えたことを自分の中でかみ締めてみよう。
2017年06月27日「わたしの塗り絵BOOK 憧れのお部屋」で話題のイラストレーター・井田千秋さんに、おひとりさまの理想の住処を描いていただきました。開放的なのに、巣のような狭い空間がいくつもある。好きなときに好きな場所で、ひとりでも、誰と一緒でも気ままに過ごせる…そんな大人の秘密基地のようなお部屋です。家に一番求めるのは「自分のための場所であること」部屋の絵を描くと、無意識に賑やかさや華やかさと真逆の絵が出来上がる。どちらかと言えば、ひっそり、引きこもりたくなる空間。複数住人がいても、どこかに一人になれる空間を描く。家に一番求めているものが「自分のための場所であること」なのだと思う。誰に気兼ねすることもなく気ままに過ごせる場所。好きな物に囲まれ、深呼吸のできる場所。(c)井田千秋開放的な狭い空間がとても好きだ。矛盾しているようだけど、そういう場所が心地良い。必要な物には数歩で手が届く。定位置は体をおさめるほどの空間。広すぎず狭すぎず、まるで巣のようなコンパクトさでありながら、換気と採光を十分に取ることで開放的な気分に浸れそう。「仕切りを外して広々ワンルーム」も良いけど、私は小空間をわざと作りたくなる。今回描いた部屋のような場合、階段は壁に沿わせて広い空間を作るのだろうけど、中心に据えてしまった。デスクの背面にも棚を置いて、さらに狭くする。居場所がそこかしこにある家の中を、窓から入る風がスーッと通り抜ける。帰宅したら、デスクにこもろうか、ソファに体をしずめようか、ベッドで寝てしまおうか…窓を開け放してボーっとするのもいいな。時には気の合う友達を招いても楽しそう。一人に優しい家は、きっと誰に対しても優しいと思う。ソファで団らんもよし、階段に腰掛けるもよし、ベランダで飲み始めるもよし。住んでる私も、訪ねて来る人も、気ままが一番。イラスト・文/井田千秋■プロフィール井田 千秋(いだ ちあき)神奈川県在住。作家・イラストレーター。2012年頃より不定期にコミティアやグループ展に参加。2015年に初個展開催。イラストレーターとして活動開始。生活空間や雑貨を好んでモチーフにしている。著書「わたしの塗り絵BOOK 憧れのお店屋さん」、同シリーズ「憧れのお部屋」発売中(共に日本ヴォーグ社)。特集「おひとりさまのあたらしい住処」もあわせてご覧ください!・なぜ“誰かがいる空間” で暮らしたいのか?/東京大学・松村秀一教授・「若者の仮住まい」から「終の棲家」まで。多様化するおひとりさまのシェアハウス
2017年05月18日ひとりだけど、ひとりじゃないを叶える場所誰にも責任を追わない、気ままなおひとりさま。だけどちょっと怖いのは、体調を崩したときや、とてつもなくさみしさが襲ってきたときです。普段は自由を満喫ししたいけど、何かの時には、誰かにいて欲しい……。そんなワガママを叶える場所があります。数十人~100人規模の住人がいる大型のシェアハウスです。やはりシェアハウスというと、まだまだ「20代の若者が住むところ」というイメージがありますね。ちょっと豪華な賃貸を何人かで分け合って住んで、家賃を安く済ませるというような。だけど大型シェアハウスの家賃は、それほど安くはありません。光熱費込みですが、月に5万~10万円くらいします。企業の独身寮や学生寮をリノベーションして作られることが多く、共用部分がゴージャスなのも特徴です。大型テレビやソファーの置いてあるラウンジ、シアタールームやジムの設備があったり。個人ではとうてい買えない家電や備品があるところも魅力のひとつです。こうした大型シェアハウスは、個室がきちんと確保されています。部屋に入れば、誰にも邪魔されずに自分だけの空間でくつろぐことができます。これは普通のひとり暮らしと同じですね。キッチンやお風呂、トイレといった水回りは共同のことが多いようです。大型シェアハウスのいいところは、干渉されることもなく、ハウスの仲間と仲良く騒いだりもできること。つまり、自分のライフスタイルに合わせて生活できるんです。ハウス自体は住人同士の交流を勧めていて、毎月ホームパーティはあるし、誰かが退所するときには有志でラウンジに集まりパーティを開いています。住人同士でレンタカーして遊びに行く人もいるようだし、ハウス内恋愛も活発なようです。ここでおひとりさまから脱出してシェアハウスを卒業する人もいそうです。和久井は大型シェアハウスに住んで1年になりますが、ハウスには特に親しくしている人はいないので、公のホームパーティ以外は呼ばれません。一番おしゃべりするのはお掃除に来る女性です。その代わり、面倒な人間関係もありません。共用部分で誰かに会ったら挨拶はしますが、深入りしないし、されません。払拭されつつあるイメージとライフスタイルに合わせた多様化1年住む間に、だんだんと住人の年齢層が幅広くなってきたな、と感じます。40代、もしかしたら50代の方も見かけるようになりました。大型シェアハウスの認知度が高まり、「若者の住む家賃の安い部屋」というイメージが払拭されてきたのでしょう。今、都市部では次々とシェアハウスが作られています。古い独身寮や空室率の高い賃貸がシェアハウスへとリノベーションされています。こうしてある程度飽和状態になったら、次は差別化が始まるでしょう。女性のみの物件はいくつもありますし、最近では、ペット可のシェアハウスができたと聞きます。近い将来、ユニバーサルデザインが施された物件やシングルマザー専門、LGBTなど、さまざまな特色を持つシェアハウスできていくでしょう。老人ホームとの境目がないような物件もできてくるかもしれません。ひとりだけど、ひとりじゃない。ひとりの不便さを払拭して、美味しいとこだけをいただける。苦しいとき、辛いときにはラウンジに行けば誰かがいる。シェアハウスは「若者の仮住まい」から「終の棲家」まで、さまざまな形に多様化していくことでしょう。こうした環境を利用して、より楽しいおひとりさまライフを過ごせたら、と思います。Text/和久井香菜子特集「おひとりさまのあたらしい住処」もあわせてご覧ください!・なぜ“誰かがいる空間” で暮らしたいのか?/東京大学・松村秀一教授・「ひとり」と「ふたり」と「みんなで」を、行ったり来たりする人生が理想
2017年05月11日マジ、リスペクト! こんなことができるなんてスゴイ!オドロキのお義母さまの特技&リスペクトエピソード良くも悪くも、何かとお世話になっているお義母さま。いろいろ言ってやりたいこともあるけれど、腑に落ちない行動もあるけれど、「これだけは、お義母さまにはかなわない!お義母さまってスゴイ!」と思うこともありますよね?みなさまから寄せられた、お義母さまのオドロキの特技やリスペクトエピソードを紹介します。イラスト:春吉86%ひょっとして嫁より孫より体力あるかも!?義母は週2でテニススクールに通っています。炎天下だろうが雪が降ろうが、休むことはありません。そのうえ、きちんと結果(優勝など)も出しています。40代のころには走り込みをし過ぎて、プロでもないのに疲労骨折したらしい…。その体力、私にもわけてください。(きゅみ)義母の趣味は山登り。でも彼女が目指す山は、そこらの山ではありません。現在は、日本の山だけでは飽き足らず世界中の山を登っています。(ゆかお)もう還暦を過ぎていますが、“年老いている感じ”が一切ありません。普段から週に一度バスケをしているそうで、とても動きが過敏。なによりも、私より走るのが早いことには驚きました。(とど)アラ還の義母、今も学童保育の先生をしています。出産直後の私に代わって、年長児の息子の親子対決サッカーに本気で挑んでくれました。「他のお母さんたちより動いていたんじゃないか?」というほどよく走り、 幼稚園の先生は、義母を私のお姉さんだと思ったそうです。(aoko)脱帽!あなたさまには一生かないません超!超!超料理上手なお義母さま。味噌も塩こうじも、佃煮もローストビーフも梅干しも、おせちは20種類以上、伊達巻だって手作りです。あー、挙げだしたらきりがないというか、わがお義母さまに作れないものはないと思います。(たか)お琴、三味線、和裁と日本の和を感じるものを趣味としている義理ママ。すべて私にはできないものばかりで尊敬しています。お正月におじゃましたときはお琴をひいてくれました。その上品な音色に私も娘も感動し、それ以来、娘はお琴に興味をもっています。(ねねでぶ。)小料理屋の女将さんをしていた義母は、話し上手で料理上手。結婚前にご挨拶に伺ったときは、義母お手製の握り寿司をふるまってくれました。ほんとうにおいしかった!「お義母さまにはかなわない」とそのときから今もずっと思っています。(ももママ)学ぶ意欲もハンパじゃありません72歳を超えた今、放送大学に入学して勉強を始めました。(Trifle)義母は東大出身。60歳を過ぎてもなお、高校生の小論文指導をしています。(さく)それって天然ですか?スゴ技ですか?「分からないわ~」「どうしましょう~」などと言いながら、他人にうまく頼るお義母さま。専業主婦歴40年にもなるのに、「住宅ローン」やら「やりくり」やらをまったく理解しておらず、得意の「分からないわ~」で、義父にすべてお任せ。「そんなことも知らないの!?」とビックリするけど、最近は「面倒だから知らないフリしているのかも!」という気もしています。(ぴよーん)義母は、釣ってきたイカや魚を洗濯物と同じようにぶら下げて干します(はい、家族の洗濯物を干す洗濯バサミで!)。おいしくなった状態を見極めて調理するので、味は確かですが、でもねぇ…。(るかり子)
2017年02月16日第7回:多様性のある個と個今回の読者投稿は、「恋のわずらわしさより、関係性を築く喜びが勝つタイプだ」と前置きがある上で、「でも、既婚の友人の愚痴を聞いていると、単位が二人にするのでなく、『おひとりさまとおひとりさま』で居られないのかと思う」というご意見(要約させて頂きました)。「結婚していながらにしておひとりさまで居ること」にねじれが生じるのは何故だろう。そもそも、世間のおひとりさまに対するイメージは、人と関係を築くことよりも、自分を見つめる、自分を尊重する、どこか強く見える、といった感じ。しかし、実際のおひとりさまは、「一人でいること」にそこまで重きを置いていない。誰かと居たい、自分を見つめるとかよく分からない、強くない。そんなおひとりさまも居るのだ。しかし、どんなおひとりさまであろうと、結婚した途端にそれまで通りではいかなくなることがある。物事を相手と共有したい、甘えたい、分かってほしい、というごく当たり前に抱く思いと、「奥さん」「旦那さん」と周囲から呼ばれる慣習的な型。いつの間にかそれらが、“個"としての概念を霞ませてしまう。おひとりさまの多様性はある程度許されても、夫婦でいるとその多様性が許されなくなる時がある。それがねじれを生んでいるように感じる。人と一緒に居るということは、離れようと思えばいつでも離れられる脆さを含んでいる。それを意識し、相手のために気を遣ったり、自分のためにも気を遣わなかったりすることで、維持できる関係がある。誰かと一緒に居ながらおひとりさまでいる…というのは一見矛盾しているように見えるが、「おひとりさまが二人いる」という意識が、誰かと一緒に居るための秘訣ではないだろうかと思う。むしろ、そうであれば良いのに、と思う。Design&Text/つめをぬるひとこの連載では、爪作家である私が、読者のみなさんが「どんなおひとりさまか?」をヒントに爪をつくります。あなたのエピソードを添えて、送ってください。
2017年02月06日ひとり旅を続けて10年、約150カ国も訪れたという、旅ライター・旅写真家の黒水綾乃さん。一年の半分をひとり海外で過ごし、「ひとり旅はさみしいものではない」と明るく語った彼女ですが、実は既婚者。半年はひとり旅、もう半年は居住地である台湾で、旦那さんとふたり、夫婦生活を送っているそうですが、結婚しても「ひとり旅」をすることは可能なんでしょうか。決断した理由と、ひとりで、夫婦で過ごす秘訣を伺いました。結婚後の、半分ひとり半分ふたりの生活中央:黒水綾乃さん――ご結婚されてからも、半分ひとり旅、半分旦那さんと生活しているとのことですが、なぜ「ひとり旅」を選んだのか、またどんな工夫をしていますか?旦那はメーカーに勤める駐在員です。現在いる台湾は日本より少し休暇は多いですが、旦那と長期の旅に出るのはもちろん不可能。なので、年に二回ほど行きやすい欧米諸国などを一緒に旅行しています。「ひとりで旅なんて…」とよく言われますが、結婚前からこんな生活をしていたし、こんな私を受け入れてくれた人なので、ふつうの感覚ではないとは思いますよ(苦笑)。とはいえ、最初からそんな生活だったわけではないです。私にはひとり旅で世界一周をしたいという夢があったので、子どもを産む前に叶えたいと旦那に打診したんです。何度も話し合い、旦那は聞き入れてくれて、ついに実現しました。その後、数年間紆余曲折を経て、私たちは子どもを作らない選択をしました。お互い夢があって、それを実現させようと決めたからです。私の今の夢は、世界250ヶ国を訪ねて、それを一冊の本にまとめること。全世界訪問し、世界中の人に読んでもらいたいと思っています。その夢に近づくために、毎年10ヶ国以上を訪問して写真を撮る計画なので、半年はひとり旅をすることになりました。ただ、やっぱり旦那に会いたいし、彼もそう思ってくれているので、3ヶ月以上の長い旅はせず、一度は帰ってくる約束をしています。――お互いの夢を叶えるため、そして、納得した約束をしていて素敵だなと思いました。では、旦那さんと一緒にいるときは、どんな生活を送っているのですか?旦那の料理はまずいですが(苦笑)、お互い独身時代も長かったので、家事はなんでもできます。ふたりで過ごす半年間は、お互いの仕事以外はほとんど一緒に行動しています。平日は一緒にごはんを食べ、お笑いDVDを見たり、週末は台湾国内を食べ歩いたり散歩したり。ふたりでいる時に別行動というのはほとんどないです。なので、友人や親が日本から来ても、旦那を誘って一緒にでかけます。こうやって書くととても仲がいい夫婦みたいですが、、週に二度はケンカしてますし、昔は殴り合いのケンカもしていました(笑)。逆にひとり旅をしているときは、連絡は必要最低限に。ネットがない環境にいたり、時差が大きかったりするので、安否確認(?)としてスカイプにメッセージを残すくらいです。ネットが充実した環境にいるときは、お互いの近況を語ったりとゆっくり話していますこれらは”工夫”ということではなく、私たちにとって自然な流れ。これらでうまくバランスをとれているかどうか分かりませんが、おかげさまで結婚生活も早6年になりました。ひとり旅の最大のミッションを叶えるために――旦那さんと過ごす時間を、とても大切にされてると感じました。では「ひとり旅」を続けて、何か変化してことはありますか。リラックスして旅ができるようになったことでしょうか。若かりし頃は「こうせねばいけない」「こうあらねばならない」と自分で自分を縛り付けていたと思います。さらに年齢も経験を重ねたので、情報収集力や危険察知能力があがり、イヤな経験をすることも少なくなってきましたしね。ひとり旅での私の最大のミッションは、現地の人との触れ合うことです。若いときは話しかける勇気もなかったし怖がっていたけど、今は大阪のおばちゃんみたいに(笑)気軽に話しかけられるようになりましたよ。力まずに、現地の空気を楽しめるようになったのは大きいですね。その結果、旅の密度が濃くなりましたし、なかなか見れない、触れられない体験や楽しみが増えました。よくバックパッカーや旅人が、旅をすればするほど新鮮さがなくなって飽きてくると言いますが、私は全く思いません。つまらないと感じれば、より僻地に行き、違う経験をすればいいだけ。今より10年後のほうが旅を楽しめていると思いますし、私は歳をとることに一ミリも抵抗はないので、実年齢や旅の経験値をあげ、毎日を楽しくしたいと思っています。――最後に「ひとり旅」で気をつけたほうがいいことを教えてください。現地の方と知り合えたり、現地の文化に触れ合いやすいことは、ひとり旅でしか得られない経験です。私もそこに魅了されています。だからこそ、意識して気をつけてもらいたいのは、やはり女性のひとり旅は危険度が増す、ということ。私は人生で2回襲われそうになり、1回は強奪未遂を経験しました。もちろん私の不注意が原因ですが、襲われそうになったときは「女が一人」というのが多分に関係していると思いました。とにかく女のひとり旅は警戒が最重要です。でも、自分のルールをしっかり決めて、事前準備と注意を働かせ、警戒を怠らなければ防ぐことができます。また、現地の言葉や風習を予習して人に迷惑をかけないよう配慮することも、日頃から取り組んでいます。text /SOLO編集部特集「さみしさは敵か」の記事はこちら!・世界150カ国で言われた「ひとり旅ってさみしくない?」に私が出した答え/黒水綾乃さんインタビュー・美しいさみしさの奥にあるグロテスクな本音と向き合う/紫原明子
2017年01月30日ひとり旅なんて、何が楽しいの?by JÉSHOOTS「ひとり旅なんて、何が楽しいの?」と言われたことがあります。したことがない人に説明するのは難しいですが、一口で言えば、おひとり旅と誰かと行く旅は、お寿司とフルコースくらい違います。なんならお寿司とテニスくらい別物かもしれない。私が初めてひとり旅をしたのは、26歳の時です。2週間ほどアメリカの西海岸を回りました。離婚したばかりだったので、まさにセンチメンタル・ジャーニー。今思えば、ぜんぜん旅に慣れていなくて、無事の帰還に感謝、くらいの内容でした。目が腫れて病院に駆け込んだり、怪しげなクラブに連れて行かれて這々の体で帰ってきたり。でもこれが、おひとり旅に目覚めたきっかけとなりました。旅に出るって、普段目にすることのない景色や、予想もつかない常識、文化に触れることだと思います。そうした驚きを目の当たりにしたとき、誰かと一緒なら「すごいね!」「びっくりだよね」と感想を述べ合いますよね。でもひとりだと、それができない。感動を言葉にせずにグッとこらえていると、その風景がじわじわと身体の中に染みこんできます。感動の波が、全身を駆け巡っていくんです。これを声に出して会話にしてしまうと、話す、聞くということに神経を奪われて身体の表面をスッと通り抜けていってしまいます。1人で行動していると、自然に思考が外へ外へと向くようです。旅先の出会いも格段に増えます。普段、人見知りなんで知らない人に声をかけたりとかまずしないんですが、おひとり旅中なら違います。吉野山でなんどかすれ違った人の顔を覚えていて、ふもとのお茶屋さんで「よく会いますね」とか言って一緒にお茶したり。京都霊山護国神社で出会った男子から「運命だ」とか言われたこともあります。そう、うっかりすると新しい出会いまでついてくるかもしれないんです。何かが終わったとき「おひとり旅」のチャンス好きな場所には誰にも気兼ねせずにいつまでも浸っていられるし、物事の吸収具合がぜんぜん違うように思います。例えるなら、友達と一緒に楽しく勉強はできるけど、研究するのには向かない、みたいな。おひとり旅は、自分を研究する旅なんです。以前、探偵の方が言っていたのですが、夫の不倫に悩む妻の相談を受けるとき、ひとり旅を勧めたりするそうです。夫の浮気で頭がいっぱいになって視野が狭くなっていると、よくない対応ばかりしてしまうんだそう。いったん現実から逃れておひとり旅に出ると「ああ、自分のこんなところがいけなかったな」なんて反省したりするんですって。これ、すごくよくわかります。離婚直後の初めてのおひとり旅、見るもの聞くものすべてが新鮮で驚きの連続なのに、誰ともその感動を分かち合えない(SNSとかなかった時代なんで)。グッと飲み込んでいたら、いろんなことを考えて、感極まっちゃってずっとメソメソ泣いていました。反省も、したかもしれない(よく覚えてないけど)。まあ、浮気中の夫は、妻のおひとり旅の最中に大喜びで逢瀬を楽しんじゃうらしいので、行くタイミングは要注意らしいですが。失恋すると、大きな柱を失ったような気持ちになります。身体がぐにゃぐにゃになって、どこへも行けないような気がする……そういう時こそ、おひとり旅です。卒業旅行をするように、何かが終わったとき、終わりそうになって行き詰まってしまったとき、どこでもいいから、ふらりと旅に出てみましょう。新しい出会いかもしれないし、自分の知らなかったことに気付くかもしれない。きっと何かが見つかります。Text/和久井香菜子
2016年12月21日第3回:寂しさで賑わいを見せる「結婚期間を終えて『おひとりさま』になってから1年が経った」という読者投稿をいただいた。私は結婚をしたことはないが、今年の夏頃まで1年半ほど「おひとりさま」の時期があった。その最初のクリスマス。仕事を終えた私は、帰りに駅前のコンビニに寄った。そこにあった小さめのクリスマスケーキを見て、素直に美味しそうだと思った。昨今のコンビニスイーツはどれも目を引くものが多く、侮れない。尚かつ、クリスマス。つい気分が上がり、ケーキ買おう! ついでにチキンも! と、後先考えずにクリスマスの定番品を買って帰宅。しかし、わくわくしたのも束の間。私はそれらを食しながら気付いてしまった。あ、分かった! これ寂しい! やってしまった! あーすごいすごい! 寂しい!こうハッキリ寂しいと分かると、可笑しく思えてくるもので、「寂しい」という感情が部屋の装飾になったような、滑稽な気持ちになった。そこから学んだことは、寂しい時は寂しいとハッキリ認めてしまうことだ。その1年はいろんなことをやらかしたが、無かったことにするべきではない。というよりも、自分の中ではどうやったって無かったことにはならない。周囲に声を荒げて言う必要もないが、認めるということを忘れてはいけない。素直にケーキを買っちゃう自分のことも、寂しいと認めた上で労ってあげるのが大事で(ここが大事。寂しくない、平気だ、と自分に嘘をついたんじゃ不健康極まりない)、そんな自分に最適なご褒美をあげられるのもまた、自分だ。もうすぐクリスマス。なんでもない普通の日として過ごすのも良いが、自分にご褒美をあげる日として過ごすのも良いのではないか。この連載では、爪作家である私が、読者のみなさんが「どんなおひとりさまか?」をヒントに爪をつくります。あなたのエピソードを添えて、送ってください。Design&Text/つめをぬるひと
2016年12月12日ひとり焼肉が楽しめるお店『ニクアザブ』のおひとりさま人気の秘訣は、お肉一切れからでも注文できるシステムや、店員さんたちとのトークと焼肉を楽しめるカウンターにあり。半分の量を半額で頼むこともでき、平日は5時まで営業していて0時以降の入店も可能なので、女性ひとりでも仕事帰りにふらりと立ち寄れるのが◎です。その居心地の良さから、最近では女性の常連客も多いのだとか。一切冷凍なし、新鮮なA4ランク以上の黒毛和牛もちろん、お肉にも並々ならぬこだわりがあります。なんとA4ランク以上の黒毛和牛がメイン! 日本中のブランド肉が集まる芝浦市場から毎日仕入れる新鮮なホルモンも必食です。一切冷凍していないさばかれたばかりのお肉が届くので、さっとあぶるだけでOKなお肉もあり、ジューシーでフレッシュな肉汁の滴りをたっぷり堪能できます。さらに、スタッフが開発したタレも要チェック! 10種類以上に及ぶタレは素材や味付けにこだわり抜いた一級品です。これだけ味にバリエーションがあれば、どんなお肉を食べても飽きません。味の変化を楽しみながら、最高の焼肉時間を過ごしましょう!取材・文/萩原かおり店舗情報店名:ニクアザブ 六本木店TEL・予約:03-5411-2929住所:東京都港区六本木4−10−7 2Fアクセス:都営大江戸線・東京メトロ日比谷線「六本木」駅出口6から50m営業時間:平日 18:00~翌5:00(L.O.翌4:30)日祝 18:00〜翌3:00(L.O.翌2:30)定休日:年中無休
2016年11月26日知りたくなかったのに知ってしまった!? 驚愕したお義母さまのヒ・ミ・ツとはお義母さまとの何気ない会話や行動から、夫もお義父さまも知らないような「お義母さまの秘密」を知ってしまった!!なんてことはありませんか。今回は、それって妻として、母として、女として、人としてどうなの??という「お義母さまの秘密」をリサーチ! みなさんから寄せられた驚きのエピソードを大公開します。イラスト:春吉86%気まずすぎ… 驚愕の瞬間!!夏になり短めのズボンを履いていた時、お義母さまのスネ毛がとんでもなくボーボーで衝撃を受けた! しかも、お義父さまのひげ剃りで剃っていて、それは私しか知らない…!(ムム)トイレの前を通ったら、全裸で扉を開けて用を足していた…! 思わず言葉を失った(きゃむ)簡易的な鍵がついた扉一つでつながった二世帯住宅で一緒に暮らしていた時のこと。姑が私たちがいない時に、こっそり侵入していた。何の意味があってこちらの世帯にこっそり侵入するのか意味不明で気持ち悪かった。それがきっかけでその二世代住宅を出た(わんこ)誰にも言えない… 心の奥にしまっておきますいつもオシャレで若々しい義母。ヘアスタイルがコロコロ変わり、すごいなぁと思っていたが、なんとカツラだった! 義母と家族旅行に行った時、寝るまで義母の部屋で楽しくおしゃべりしたのち解散。自分の部屋に戻ってから携帯を忘れたことに気が付き、再び義母の部屋を訪ねると、そこにはカツラをとったばかりのお姿が! 気まずい雰囲気になり「携帯忘れちゃって…」と言ってそそくさと逃げるように退散した(ねねでぶ。)食べ物を大切にするお義母さま。キャベツのバリバリに固くて虫食いだらけの外葉を、「ジュースにしたら分からないから」と家族に飲ませていた! 野菜の虫食いが大嫌いな夫だが、まさか日常的に口にさせられていたなんて、気の毒で本人には絶対に言えない(ウーフママ)びびびっくり〜!! 衝撃の真実…義父のことが大好きだと周囲に公言していた義母。ある日義母宅を訪れ、テーブルの上にあった電子辞書を何気なく開いたら、「離婚届」の検索結果が表示されていた…。おしどり夫婦だと思っていたが、外からは分からないものだなぁと感じた(オレンジ)うちの義母は、実は夫の産みの母親ではなかった…。血は繋がっていないけど、とってもやさしくしてくれたと夫から聞いた(るかっぴ)ずっと仕事一筋だった義母は預金額がすごいらしく、ウンゼン万などとうに超えているとか。古い家は耐震に不安があると自身が寝るためのマンションを買い、娘の結婚祝いにもマンション部屋を買い与え、息子が不動産投資をしたいと言ったら我が口座を担保に差し出す…。誕生日にはみんな(子ども、嫁、孫みんな)に諭吉を1枚ずつ配るが、これといった趣味もないので貯まる一方らしい!(Saya24)お義母さまだって女ですもの!?お義母さまと車の中でぶっちゃけトークをしている時に教えてくれた話。昔、大変モテたそうで4人と同時交際していたらしい。女だな〜と思った(匿名)義母がよく会っている○○さんと抱き合っているところを見てしまった!(とど)ぶっちゃけちゃった! お義母さまの告白自力で頑張ってダイエットに成功した!と言っていた義母だが、実はエステに通っていたことが判明(笑)! だいぶ経ってからカミングアウトされた(akieeeen)外貨の運用を家族に内緒でしていた。円高になった時にソワソワしていたのでどうしたのか聞くと、外貨の運用をしていると告白した。とても慎重派でそういうものとは無縁だと思っていたので驚いた(ぽっちゃりん)義父の悪口を言いまくっている。まぁ楽しく聞いているが(りょうちゅ)
2016年08月24日いま、ひとり海外旅を楽しむ大人女子が増えています。独身のみならず、結婚していてもひとりの時間は大切。ひとりぼっちの旅ではなく、むしろ「おひとりさま旅」ともいわれるようになった、大人のひとり旅のすすめです。 ■ひとり旅におすすめの国は?女性に人気のヨーロッパ。そのなかでもフランスやドイツ、ベルギーなどは女性のひとり旅に人気でおすすめです。ローカルな気分を味わえるよう、気ままにカフェでのんびりしたり、目的もなく街をブラブラするなど、とくにプランをつくらない旅もひとり旅の醍醐味です。メジャーな都市なら、公共の交通機関が整っているので、電車でいろいろまわるのも便利でおすすめです。その他のおすすめはアジアの台湾。とくに首都台北は電車でどこにでも手軽に行けて、とても便利。治安も比較的よく、ひとりで食べ歩きやスパ、温泉などのリゾート的要素も楽しめます。■SNSでつながる旅最近はSNSを利用する人がますます増え、ひとり旅をしていても孤独に感じません。現地からFacebookやInstagramなどのSNSで、いつでもどこでも誰かとつながることができます。旅先で撮影した写真を載せれば、オンタイムで家族や友人とコメントで話せるのも楽しいですよね。旅の近況を知らせることもでき、また現地の情報なども入手しやすいSNSはひとり旅には最高のツール。そのために、事前に海外旅行用のポケットWiFiレンタルなど、リサーチとお申し込みは忘れずに。■ひとりだからこそ充実の旅に仕事をしているとなかなか長期の連休は取れないですよね。そのため、急に仕事が落ち着いて連休が取れそうになったときには、思いきって有給消化をするもの大事。前から計画していた旅ではなく、弾丸旅行を決行するのもなかなか楽しいものです。そんなとき、ひとりならフレキシブル。急な休みでも旅に出れちゃいます。忙しい大人女子にとって旅行は、行けるときに行くのが鉄則です! 貴重な時間を無駄にせずに、自分のために時間を使ってみましょう。ひとり旅では何をメインにするかをざっくり決めておくとよいでしょう。ゆっくりスパを楽しむ旅、おいしいものを食べる旅、ミュージアムをまわる旅、友達に会いに行く旅。目的をひとつに絞ることで、じっくりと気楽に楽しめる旅になります。あれもしたい、これもしたいとプランをたててかけ回る旅もよいですが、ときには自分のペースで予定変更もどんどんできる、欲のない、気楽なひとり旅をしてみませんか。
2016年04月03日私はこのまま結婚しないかも。ご縁があったらしたいけど、良い人がいなければずっと“ひとり”かもしれないな…。アラサー、アラフォーになると、そのような考えが頭をよぎり始める女性も多いよう。『毎日がおひとりさま。』をはじめとするコミックエッセイが人気のフカザワナオコさんは、少し前までそういう独女の代表格ともいえる存在でした。そんな彼女がついにご結婚!晴れておひとりさまを卒業したフカザワさんの今の心境とは?◆アラフォーおひとりさまが結婚…!フカザワさんといえば、前述の『毎日がおひとりさま。』に続き、『おひとりさまの京都ひとり旅』(共に主婦の友社)、『おひとりさまの「はじめまして」』(幻冬舎)、『おひとりさまのはじめて料理』(KADOKAWA)など、とにかく“おひとりさま”関連の本をたくさん出している漫画家さん。だから「職業=おひとりさま」というイメージが強く、結婚前、彼氏がいると話しただけで女友達にびっくりされたこともあるそうです。そのフカザワさんが約1年前に入籍し、今月、『アラフォーおひとりさま、結婚しました。』(KADOKAWA)を刊行。こちらの本には、友人だったご主人からのプロポーズ、同棲、親との対面、ちょっとしたケンカやトラブルなど、結婚を決めてから婚姻届を提出するまでのあれこれが詰まっています。過去には良縁にご利益のあるパワースポットを訪れたり、出雲大社に縁結びの御祈祷を受けに行ったりと、結婚に憧れはあったものの、「もしかしたらこのままひとりかも」と頭のどこかで思っていたという彼女。長年ひとりでいた分、結婚にはそれなりの覚悟も必要だったようです。◆結婚はふたり編成のチームを作ること【Q.1】結婚を決めたとき、一番不安だったのはどんなことですか?「家が仕事場でもあるので一緒に 生活することで仕事するペースが崩れないかな?っていうのがすごく不安でしたー。実際は夫がサラリーマンなので規則正しい生活に私も必然的になり、仕事もちゃんとペース配分できてすごくいい感じです。」【Q.2】「結婚して幸せ」「結婚してよかった」と思える瞬間を教えてください。「毎日の晩酌で飲み相手がいること。ひとりでだらだら飲むのも楽しいけど、飲み相手が身近でいるというのはとても楽しいです。(そして飲み過ぎます…)」【Q.3】入籍から約1年経ってみての感想(印象?)を教えてください。「なんだかあっという間だなぁ!という印象です。思ったより起伏もなくとんとんとーんと日々が過ぎていくので、いつのまにもうすぐ1年!?って感じです。」【Q.4】ズバリあなたにとって“結婚”とは?「結婚前は『結婚とは人生のパートナーを見つけること!』って思ってたのですが、結婚してみると『結婚とはふたり編成のチームを作ること!』だなって思います。いろんなことに一緒に立ち向かう感じがチームっぽいなって。」結婚前はいろいろ思い悩むことがあっても、一緒に暮らしてみれば意外と平気!ということもあるものなんですね。そして、「結婚はチームを作ること」って回答は本当に魅力的!「昨日より今日、今日より明日」とふたりで日々、成長していけそうなイメージが湧いてきます。ひとりでは越えられない壁も、ふたりでなら乗り越えられそうな…。◆フカザワさんからのメッセージ最後に、そんな楽しくも穏やかな新婚生活を送るフカザワさんより、読者のみなさんへのメッセージをお届けします。『四十路の細道』連載時は大変お世話になりました!おかげさまで昨年春入籍しましてなんとかもうすぐ結婚1年って感じです。アラフォーなりの結婚までの道のりがつまった新刊『アラフォーおひとりさま、結婚しました。』ぜひぜひ読んでくださいね〜。それにしても、長年友達だった人との自然な形での結婚って憧れちゃう…!幸せの青い鳥は意外と近くに?みなさんの周りにも、もしかしたらそういう相手がいるかもしれませんね。「いい人いないかな」とため息が出そうになったときは、身近な人たちを見渡してみてはいかがでしょうか?フカザワナオコ1973年生まれ、愛知県在住のイラストレーター&漫画家。独身、彼ナシ、金ナシの楽しくて切ない毎日をつづった「毎日がおひとりさま。」はシリーズ化され、台湾や中国でも翻訳されるほど人気のコミックエッセイ『おひとりさまのはじめて料理 おひとりさま10年め、でもお料理1年生』(KADOKAWA)も人気。毎日更新される絵日記ブログ『ひとこま作者』も常にブログランキング上位。
2016年03月29日ブロガー・イケダハヤト氏との出会いをきっかけに高知へ移住したフリーライターの小野好美さん。最終回では、ゆるいつながりが魅力の「沢田マンライフ」を経て、イケダ氏も提唱している「2段階移住」(いったん地方都市に住んでから、山や海などの自然に恵まれた移住先を探す方が失敗が少ないという説)を実行に移します。数々の決断の先に小野さんが見つけたものとは−−?東京よりも高知の方が気の合う人とつながれて寂しくない高知にえいやと移り住んだものの、「県外から来たばかり」、「高知には身内もいない」、「独り者」、「仕事はフリーランス」という悪条件てんこ盛りでなかなか家が借りられなかった私ですが、沢田マンションだけは違いました。“沢田マンション”に住みたいがために他県からやってくる人もいるため、大家さんにとって、他県出身者や独り者は慣れたもの。もう一つの懸念事項「フリーランス(=収入が不安定)」に関しても、「それなら家で仕事ができてえいね(いいね)」と大家のお母さんはニッコリ。思わずお母さんに抱きつきそうになる衝動を抑え、私は30号室の賃貸契約を結びました。「沢マン」には、大家さん一家や住人同士のほどよくゆるいつながりがあり、たくさん食材をいただいた時には分け合ったり、時には誰かの部屋で自然と一緒にごはんを食べたり…。一人暮らしだと近隣とのつながりがほとんどない都会と、親戚のようにつながりの濃い田舎生活のちょうど中間という感じが、「ベタベタしたくないけど、完全に放っとかれるのはイヤ」という非常に面倒くさいメンタリティを持つ私にもすごーくちょうどいい空気感でした。都会から地方への単身移住について聞かれる質問ナンバーワンが「寂しくない?」というものですが、私の感触では、人口が多い東京よりもなぜか「沢マン」をはじめとした高知生活の方が、気の合う人とどんどんつながれて、寂しいと思う暇がなかったくらい。これは高知の人たちが皆ラテン気質で、フレンドリーだからでしょうか。もしくは人口が過密でない分、風通しがよくて、気の合う人にすぐアクセスできるから? それとも私の性格が高知にドハマリしているの? 曖昧な結論になりますが、自分をオープンにさえしておけば、ご縁ある場所では縁は広がり深まっていくもの。高知の人や自然に感化された私は、自ずと東京にいた時よりもオープンマインドだったのかも知れません。生活コストの低い“地方”「おひとりさま」ならどうにかなるまたよく聞かれる質問ナンバー2の「仕事はどうするの?」問題についても、(「あなたはフリーランスだからいけたんでしょ」という声もちらほら)乱暴な言い方になりますが、おひとりさまなら、どうにかなります。周りの移住者を見ると、「半農半X(エックス)」の人が多いかな、という印象。やりたかった農業を小さな規模でしながら、何かアルバイトをしたり、法人化しているような大きな農家を手伝ったり。「地方には仕事がない」という根強い呪縛がありますが、それは会社勤めをしたい人の話。飲食店、農業、農産物の加工・販売など、何らかの仕事はあるので、生活コストの低い地方ではそこまでがんばらなくとも、充分に生活していくことができます。もちろん自分でお店をやりたいとか、制作活動をしたいとか、そういう目的意識を持って移住してきて、実現している人も多々。イケハヤさんのブログでもよく論じられていますが、特に高知は元々企業が少なく、自営業が多い場所。商売を始めることのハードルが低いので、借金をせずに小さな規模でお試し的に商売を始めて、徐々に軌道に乗せていっている人が多いように思います。私が高知に来て感動し続けていることの一つが「自分で作って(やって)いいんだ!」ということ。都会では既に飽和しているインフラが地方では手薄。生まれた時から既存のシステムを充てがわれるのが当たり前だった東京生活に対し、地方ではイベントやお店や仕組みを、自分たちで作り出す余白があります。この能動的な姿勢に慣れてしまうと、システムに合わせる受動的な生き方では幸せを感じられない身体に…。リスクもあるのである意味キケンですが、圧倒的におもしろいのは確か。音楽、アート、お店、イベント、服、野菜や米、加工食品、そして家。あらゆるものを自分たちの手で作ってしまう人びとに囲まれていると、どうしてこれを買わないといけないと思い込んでいたんだろう? と思うこともしばしば。その分、もしも何かを買うなら、今まで以上に厳選するようになったのも収穫と言えましょう。さて、快適で順調に見えた私の沢マンライフですが、やはり拭うことができなかったのが「自然が足りない」という思い。そして、男と別れて仕事もフリーになって、仕事もプライペートもおひとりさま、四面楚歌状態で移住した私でしたが、移住から丸1年を前にしてその状態に変化が。恥ずかしながら帰ってまいりました…ラブのある暮らしに。えぇ、そうなんです。ありがとうございます。体の声を聞いて導き出した答えはおなかに…? 高知の海辺の町出身の彼が、その頃、仕事の関係で移り住んだのが四万十町は十和(とおわ)という地区でした。十和は高知県北西部に位置する山間の地域で、「道の駅」の成功モデルとして注目されている場所。移住者が多く、地域の人も移住者に対しとても柔軟です。どこを見ても山というこの地に何度か足を運ぶうち、私も彼と一緒にここに住むという話が持ち上がったのです。便利過ぎる沢田マンションから、「いちばん近いコンビニは隣の愛媛県」という山間の地に引っ越すには、またも激しい、葛藤がありました(激しすぎて体調を壊し、寝込む始末…!)。ですが、ここでも私の人生の根幹をなす「いくら考えても本当のところは分からない。やってみてダメだったらそこで考えよう」精神で思考を放棄。最終的にはまたしてもえいや、と勢いのみで引越しを敢行。沢田マンションのお母さんなどは、東京から来た私が田舎に引っ越すということで本当に心配してくれて、「何かあったらいつでも戻っておいで」と言ってくれました。入居のときはガマンした衝動を今回ばかりは抑えきれず、お母さんとがっしりハグを交わして私は四万十町にやってきました。そして現在。窓の外は一面の緑。聞こえてくるのは鳥の声。そしてそして、私のおなかには…猫が乗っていますね。3匹。すみません。重いので降りていただいてよろしいですか。かように彼と猫3匹との楽しい共同生活@四万十がスタートしました。ついに5年来、体の奥底で鳴りつづけていた「自然が足りない」という声に、「四万十移住」というアンサーを返したのです!四万十で“プラダの財布”は必要か?現在、東京で借りたら家賃6ケタの1戸建てを、4ケタ(!)で借りており、食材もよくいただくのでお金を使う機会はさらに激減。お金のために、と仕事をムリに抱え込む必要がなくなるので、余裕を持って仕事ができています。東京、そして高知市と比べて生活はさらにシンプルになりました。遊び方は料理とお酒を持ち寄って、誰かの家でパーティーするとか、気になる映画があったら上映会を自分たちで企画するとか、皆で餅つきや味噌作りをしてみるとか、そういう毎日で、意外と忙しいのです(笑)。パーティーの場にミュージシャンがいれば歌い、ダンサーがいれば踊り(四万十にはなぜかアーティストが多い)、料理も「玄人はだし」の人が多いので(田舎では美味しいお店ができるのを待っていても仕方がないので、自分たちで作るという姿勢のなせる技!)、気づけば四国の山奥にいるとは思えないクオリティの高い料理に囲まれていたり。ジビエもここでは当たり前。また、ときどきは街に行き、カフェやTSUTAYAでここぞとばかりに文化の香りを吸い込みます(笑)。暖かくなったらキャンプやカヌーに釣り、とアウトドア遊びが日常になることでしょう。「おひとりさま」のフットワークが軽さは武器になる そんな風にお金を使う機会が減って思うのは…なんというか、無人島に行く時にお気に入りのブランドのワンピースを着ていく人ってあまりいないですよね。もっと破れてもいいようなジーンズとか、履いて行きませんか?何が言いたいかというと、いかに私たちは人の目のための消費をしているかということ。私もフリーになった時に、自分に気合を入れようとプラダの財布など買ってみたのです。あくまで自分のためだと思っていましたが、でも、もしも自分以外誰もプラダを知らない国にいたら、その財布を買ったかどうか自信がありません。やっぱり周りからの「いいね」を欲しい気持ちがなかったと言ったらウソになる。他人からの称賛や羨望が欲しいという自分の気持ちも見つめたうえで、ファッションという遊びに昇華できていたら健全です。でも、自分を省みるとまったく自覚的じゃなくて、いつの間にか「これぐらいは持っていないと」という無意識の思い込みに振り回されていたな、と思うのです。借りていた部屋も、買っていた服や小物も。地方のいいところは、東京とくらべて圧倒的に「人の目」が少ないところ。人目を気にせず「自分の心身が心地よいかどうか」という一点のみにおいてすべてを選択できることが、どれほど幸福なことか−−。おひとりさま、東京から高知市を経て、四万十へ。また何か新しくておもしろそうな流れが来たら、乗るとは思いますが、とても心満たされる居場所を見つけました。もしもあなたが東京的な生活に疲れているなら。地方移住という手もありますよ。「おひとりさま」でも、いけました。おひとりさまであることは、フットワークが軽いという武器になります。私は前の恋人と別れてから「新しいパートナーができたら移住しよう」と思っていました。でも友だちに「彼氏が東京での仕事を手放せなかったら、移住できなくなるのでは?」と言われて至極納得。それに、先に一人で移住を果たして、のびのび暮らしていた方がパートナーもできやすいのかもしれません。極端な例かもしれませんが、高知に単身移住して1年を待たずに恋人ができて結婚、もうすぐママという友だちも。周囲のムードに流されず、「自分の心身が心地よいかどうか」をニュートラルに感じられる健やかさが、皆さまにも私にも、いつも共にありますように。読んでくださってありがとうございました! 今度は「田舎で消耗してるの?」にならないためのtipsとか、いろいろ書き足りませんが、すでに文字量を相当オーバーしているのでひとまずここで。またどこかで!Text/ 小野好美
2016年02月24日20代後半、年収250万ちょっと、恋人なしのおひとりさま女性・沼越さんが、“運命の物件”を求めてモデルルームを巡り歩く日々を描いた漫画『プリンセスメゾン』。『モチイエ女子web』との連動企画として『やわらかスピリッツ』に連載され、女性読者を中心にあたたかい共感とささやかな勇気を与えている本作の作者・池辺葵さんに、女性の人生と住みかの関係について前後編でお話を伺いました。沼ちゃんは偏見や思い込みを打ち破る私にとってのスーパーヒーロー『プリンセスメゾン(1)』(池辺葵/小学館 ビッグコミックス)――そもそも、理想のマンション購入を目指すおひとりさま女性を漫画の題材にしようと思ったきっかけや経緯を教えてください。池辺葵さん(以下、池辺)もともと『モチイエ女子web』さんから、単身女性が家を買うことをテーマに漫画を連載したいという話があって、担当のKさんが私に企画を持ち込んでくれたんです。担当編集Kさん(以下、担当K)池辺さんはこれまで『繕い裁つ人』や『サウダーデ』などの作品で、衣食住の“衣”と“食”は描いてこられたので、「次は“住”はどうですか?」と。池辺私自身は、これまで家を買おうなんて考えたことがなかったんですけど、『サウダーデ』を描いたときに、家がないということや、帰るところがないということを、もう少し深く描きたいなと思って。『プリンセスメゾン』では、“ふるさと”や“居場所”をテーマにしていると自分では思っています。――沼越さんは、居酒屋に勤務しながら古いアパートの1階に住み、こだわりを持って地道な貯金とモデルルーム巡りを繰り返しています。恋愛や結婚とは関係なく、自分のためだけに家を買いたい、と主体的に行動する女性を描いているのが新鮮でした。池辺沼ちゃん(沼越さん)は、私にとって憧れのスーパーヒーローなんですよ。はたから見たら「沼ちゃんってかわいそうじゃない?」と思われてしまうような恵まれない状況でも、凛としていて、すごくいきいきと美しく生きている。独身で家を買う女性に対する、世間の偏見や思い込みをとっぱらってくれる存在なんです。――2巻には「まずは自分の人生をちゃんと自分で面倒みて、誰かと生きるのはそのあとです」というセリフがあって、とてもかっこよかったです。池辺沼ちゃんは、それはそれで極端だとは思いますけどね。もちろん、人は恋愛を通して成長したり、自己を確立したりすることもできるけど、そうじゃない人も魅力的に描きたいなと思っていて。共感を頼りにしか描けないからいろんな人の孤独に寄り添いたい『プリンセスメゾン(2)』(池辺葵/小学館 ビッグコミックス)――作品では沼ちゃん以外にも、さまざまな家で、さまざまな生き方をしている女性が描かれていますが、職業や地位やキャリアにかかわらず、人知れずみんなどこかに孤独を抱えている気がしました。池辺恥ずかしいことですけど、私はゼロから物語を作るのが苦手で。共感だけを頼りに描いているというか、自分が日々感じている感情をもとに膨らませないと、話に入り込めないんです。――でも、読んでいて決して寂しい気持ちにはならず、むしろ励まされて温かい気持ちになります。2巻に出てくる、旅をするOLの豊田さんが印象的でした。池辺実は、温泉で倒れたのは実話なんです(笑)。北海道へ一人旅に出かけたとき、札幌から帯広まで電車で3〜4時間かけて移動するのが大変で、疲れてたんでしょうね。温泉に入ったら気を失って浮いてたみたいで……。私、このまま死んでたかもしれないと思ったらなんかおかしくなっちゃって、これ絶対漫画に描こうと思いました。――最後、オフィスの屋上でタバコをふかしながら「さて、どこで生きようか」と見栄を切るのもいいですよね。池辺意地っ張りというか、虚勢を張っている女の人を描くのが好きなのかな。見栄を張るのって別に悪いことじゃないと思っていて。全然かっこよくないけどかっこつけてる、それが本当にかっこよく見えたらいいなと思って描いてます。担当K池辺さんの描く女の人は、ダウナーだけど読んでいて心地いいんです。テンションの高い超元気な人が出てきたら、「ああ、こっちも頑張らなきゃ……」みたいに思わされてつらいじゃないですか(笑)。池辺でも、ちょっと偏っているかなと思うときもあります。家を買う単身女性を応援するwebサイトなのに、持ち家やマンションの魅力をあんまり描けていないんじゃないかと心配で。『モチイエ女子web』さんがよく我慢してくれてるなって(笑)。――マンション購入をことさらよいものとしてゴリ押ししたりせず、ひとつの価値観を押しつけるようなところがないのがこの漫画のよさだと思いますよ。池辺ただ、買うか買わないかはともかく、「こんな暮らしが私にもあったら」と素敵に思えるように描いてほしい、とは担当さんからお願いされています。それに、登場人物たちがどんな境遇であっても、最終的には自分のことを肯定して前向きに生きているように見えたらいいな、と思って描いてますね。描きたい景色が先に浮かんでから物語が下りてくるのを待ちます――池辺さんは、描きたいシーンから話を考えたり、先にセリフが浮かんだり、というのが作品によって違うそうですが、本作ではどうですか?池辺『プリンセスメゾン』はシーンが先に浮かびます。たとえば、すごくきれいな景色を見たときに、「これを眺める女の人が描きたいな」と思ったり、あるいは「こういうところがふるさとだったらいいな」「でも、自分にはあそこに帰りたいと思えるような場所がないな」と思ったり。そういうところから発想していきますね。――描きたいと思った景色や感情は、普段から意識して覚えておくようにしているんですか?池辺以前はそういうのをスマホにメモしてたんですけど、あるできごとに感情を揺さぶられたら、そのとき感じたことはそのとき描かないとものにならないということがわかって。今は、ぎりぎりまで発想や衝動が下りてくるのを待つ感じです。待っていれば絶対に下りてくると言い聞かせて、自分を信じるようにしています。――毎回、見開きの絵がとてもきれいで素晴らしくて、息を呑みます。この景色を見開きで見せたいな、と考えて話を作ることは?池辺話の流れの中でこれが見開きにきたらいいな、と自然発生的に生まれるものなので、見開きで描きたいシーンから話を作ったことはないです。見開きの絵ってすごくインパクトがあるし、読む人に訴えかけるパワーがあるぶん、その力に頼ってしまっている気がして、最近は控えるようにしてるんです。――そうなんですか?毎回、どんな流れでどんな光景が見開きでバンとあらわれるのか、楽しみにしていました。池辺それまでデジタルデータで描いていたのを、2巻の途中からアナログ原稿に戻したんですよ。デジタルをうまく使いこなせなくて。そしたら、見開きはを描くのがすごくしんどくて、頭に浮かんでいるイメージをちゃんと表現できる画力が、自分にはまだないと思い知らされました。だから、見開きはもっと考えて使わないとなって。担当Kでも、アナログに戻してから書き込みが細かくなって、原稿がすごくよくなってると思います。コマの外に絵や書き文字をはみ出させたり、小さな遊びを入れてくださることも増えてきていて。タッチも変わっていると思うので、そこも味わいながら読んでほしいですね。後編「家探しとは自分の人生を見つめ直す作業である」につづく(プロフィール)池辺葵2009年、『落陽』でデビュー。洋裁店で働く女性が主人公の『繕い裁つ人』(講談社)は、2015年1月に中谷美紀主演で実写映画化もされた。他の作品に、喫茶店を舞台とした群像劇『サウダーデ』(講談社)、老婆の夢と現実を描いた『どぶがわ』(秋田書店)などがある。現在、『やわらかスピリッツ』(小学館)×『モチイエ女子web』にて、『プリンセスメゾン』を連載中。2月12日に最新刊第2巻が発売された。
2016年02月23日“おひとりさま”“ぼっち”という言葉がすっかり定着し、いろいろなひとり向けサービスが誕生している昨今。未婚で恋人ナシ、仲良しの友人が結婚してあまり遊べなくなった…そんな人にとってはうれしい状況と言えるでしょう。でも、実際のところ、どこまでひとりでできるもの?20~40代の女性に“おひとりさま”行動の限界を聞いてみました!◆むしろひとりがいい“初級ぼっち”≪映画・展覧会≫・「作品と私との対峙なので、むしろひとりがいい」(30代)・「自分のペースで観たいから、ひとりで行くことが多い。去年の春画展もひとりで行きました」(30代)≪買い物≫・「趣味の違いがあるのでひとりがベスト。でも、誰かと一緒でも別にいいかなという感じ」(30代)・「ひとりで買い物するのは全然抵抗ないけど、ティファニーに入ったときは指輪を選ぶカップルばかりで寂しくなった」(30代)≪外食≫・「回転寿司、ラーメン、ファストフードはOK。20代の頃はひとりで夕食は無理だったけど、今は平気」(40代)確かにどれも、ひとりで行っても問題ないし、むしろ「ひとりのほうがベター」なイメージ。ただ、カップル率が高そうなお店は、幸せオーラにやられるかもしれないので、心の準備をして行ったほうがいいかも!?◆専用サービスで気軽に!“中級ぼっち”≪旅行≫・「女性ひとり客歓迎の宿を選んで行きます」(30代)・「ひとり旅が好きでよく行きます。ただ、GWや夏休みなどのイベントシーズンはちょっとキツい。周りが家族づれ、カップルでわいわいしてる中、ひとりでポツーンは悲しくなることも…」(30代)≪カラオケ≫・「ヒトカラよくします。他人に合わせなくていいし、慣れれば人目も気になりません」(20代)・「“おひとりさま歓迎”のカラオケ店をときどき見かけるけど、まだハードルは高い」(30代)≪ブライダルフェア≫・「ひとりだとセールスの人に捕まらず、自分のペースで見られるので意外といいですよ。“ひとり歓迎”と謳ってるフェアもあるし」(30代)≪焼肉≫・「普通の焼肉屋はハードルが高いけど、立ち食い焼肉には月2~3回行きます。ひとり客が多いので周りの目も気にならないし、隣りの人と話が弾んで2軒目に!なんてこともあります」(30代)以前ならあり得ないと思っていたことでも、サービスを提供する側が“おひとりさま”に対応し始めているこれらは、トライしやすそう。既に経験済みという人もいるのでは?◆「○×」判定の分かれ目!“上級ぼっち”≪遊園地・テーマパーク≫・「ディズニーランドは年間パスポートを持っててひとりでも行きます。買い物がメインだけど、シアター系のアトラクションやパレードはひとりでも浮かないですよ」(20代)・「楽しむための施設の“園”系は、ひとりではムリ…」(30代)≪BBQ・アウトドア≫・「たまに近所の河川敷でひとり燻製BBQします。犬の散歩をしてる人に見られるけど、気にしない!」(30代)・「山登りはよく行きます。ひとりで歩いてる同年代の女性、結構いますよ」(30代)≪花火大会≫・「家の近所で有名な花火大会があるのに、一緒に行く人がいなかったとき。音だけ聞こえてくるので気になって、缶ビールとお菓子を持って道端で鑑賞しました。みんな花火を見てるし、ひとりでも大丈夫でした」(30代)・「ひとりで行ったら、周りはカップルだらけで後悔。ずっとスマホをいじって、待ち合わせのフリをしていました」(40代)≪ソロウェディング≫・「興味あり。結婚はもう考えてないけど、単純にウェディングドレスを着てみたい」(40代)ここからはグッと難易度が上がった印象。周りの目を気にしない強い心を必要としそうですね。“ソロウェディング”という言葉が登場したときは驚きましたが、シンプルにファッションや撮影を楽しむサービスと考えればアリかも?◆これぞ究極、“超級ぼっち”のラブホテル!「え、ひとりでラブホ…?」と驚くかもしれませんね。巷には、少数ながら“女ひとりラブホ”を満喫している人がいるとのこと。確かに、ビジネスホテルよりはるかに設備が充実しているので、いろいろ楽しめそう。ジャグジーでリラックスして、ビールを飲みながら映画(なんならAVも!)を大画面で鑑賞し、ほろ酔いで気持ち良くなってきたらカラオケをしたりして…!あるいは、窓がなく外の喧騒を忘れられるので、仕事に集中できるという声も。プライベート~ビジネス利用まで、実に幅広く使えるんですね。人目が気になるのは出入りの一瞬だけ、エンターテイメントが詰まったひとりラブホ、興味が湧いてきませんか?身近になったとはいえ、ちょっとそれは…と尻込みしちゃうことも多い“おひとりさま”行動。思い立ったら即できる、自分のペースで動けるなどメリットは多いけれど、極めすぎると遊びのお誘いが来なくなってしまうというデメリットもあるようです。周りの人を遠ざけない範囲で楽しみたいものですね。そして、できることなら、同じ趣味を持つ異性との出会いにつながったらいいのですが…。そういう意味では、「旅行」「アウトドア」「ひとり飲み」など、内にこもらず、外に出て行く感じの行動はいいのかも。みなさんはどこまでOKでしょうか?(文=橘いつき)幸運暦が教える「新しい挑戦に最適な日」【無料占い】
2016年02月20日当サイトの大好評連載を書籍化した 『女ひとりの夜つまみ』が2月10日に発売されたツレヅレハナコさん。その刊行を記念して、呑兵衛女子を描いた人気漫画 『ワカコ酒』の作者・新久千映さんとの対談が実現!都内のバーで「女ひとり呑み」の同志が大いに語り合いました。前回の「家飲み編」に引き続き、後編となる今回は「外飲み編」となります。「前編・家飲み編」はこちらからチェーン店すぎず個人店すぎず…ひとり飲みにちょうどいいお店(c)ツレヅレハナコさん×新久千映――家飲み派のハナコさんに対して、『ワカコ酒』や『新久千映の一人さまよい酒』などで外飲みをきわめている新久さんですが、ひとり飲みにちょうどいいお店選びの基準やこだわりってありますか?新久千映さん(以下、新久)その日の気分によって、今日はしゃべりたいな、誰かと触れ合いたいなというときは、小さな個人店ですね。隣どうしの席が近くて、常連さんと自然と話が弾むような楽しいお店を選びます。逆に、静かにしっとり飲みたいときは、ちょっと大きめであんまり構ってくれなさそうなお店にします。ただ私の場合、1〜2杯飲むと、2軒目以降はたいてい誰かとしゃべりたくなって小さい店に行っちゃいますね(笑)。ツレヅレハナコさん(以下、ハナコ)私も、会社から駅までの帰り道にある焼き鳥屋さんにたまに通うんですけど、近所に2店舗くらいしかない、いい感じにチェーン店すぎず個人店すぎず……みたいな、ひとり飲みにちょうどいいお店なんです。私はふだん、おいしいお店を人に紹介するのが大好きなんですけど、そのお店は別に誰かを呼びたいわけじゃなくて(笑)。すごくおいしいわけでも、まずいわけでもないけど、ほどよくて落ち着くんですよね。引っ越したり会社が変わったりしたらたぶんもう行かないだろうなー、くらいのいい距離感っていうのがあるんですよ(笑)。新久わかります、わかります!特においしいわけじゃないけど、ひとりで飲みたいお店ってありますよね。ひとり飲みのきっかけは酔った勢いで!味が想像できちゃうお店には行きたくないハナコ『新久千映の一人さまよい酒』にも描かれてましたけど、気になるお店を見つけたとき、中の店員さんに気付かれないように、さりげなく外からチェックしたりする気持ち、よくわかります!ずっと気になっていたけど、入りづらくて勇気が出ないお店に、別の店で一杯引っかけてから行くことはありますね。ガソリンを入れて勢いをつけて、「よし、今日はあそこ行ってみるか!」みたいな。新久あるある!私がひとり飲みを始めたのは24〜25歳のときだったんですけど、そもそものきっかけは、飲み会の帰りに飲み足りなくて、酔った勢いで一人でふらりと立ち寄ったのが最初でしたから。読者の方からも、「ひとり飲みしたいんですけど、どうすればいいですか?」とよく聞かれるんですが、「最初は一杯引っかけた勢いで行くのがいいですよ」って言ってます。――よさそうなお店って、どこを見て判断しますか?ハナコどうでしょう。ここはダメだ、というサインならありますけどね。メニュー名が長すぎる店とか(笑)。「トマトとザーサイのなんとか和えなんとか風味」みたいのを筆ペンで書いてあるんですけど、フォントみたいにみんな似てるんですよね。私は“居酒屋文字”と呼んでるんですけど。新久そういう居酒屋、多いですよね。メニューの値段が朱文字で囲ってあって、だいたいバーニャカウダがあって、卵が赤い(笑)。ハナコあと、「心を込めて仕込み中」っていう看板がありますよね(笑)。そういうところは、判で捺したみたいにメニューの内容も値段設定も似てるし、食べなくても味の想像がつきやすいのが残念かな〜。新久判で捺したように似てるのに、「個性出してるでしょ」って感じがするのがちょっと……ですよね。ハナコもちろん、みんなで行くぶんには全然いいお店なんですけど、せっかくひとり飲みをするなら、内容が予測できないメニューが私は好きなんです。あるお店で、メニューに「アンチョビバター」としか書いてなくて、頼んだら皿にトーストとアンチョビとバターが並んでいて、自分で塗って食べるやつで。「こうきたかー!」みたいな驚きがあるのが好きですね。お酒の飲めないシリアでやっとありついたぬるいビール(c)新久千映さん――ツレハナさんは海外旅行がお好きで、その経験や思い出の味もレシピに生かされていますよね。ハナコ中東がすごい好きなんですけど、基本的にお酒が飲めないじゃないですか。トルコだけは国でワインを作っていたり、ラクという蒸留酒があったりと、お酒の文化があるんですけど、シリアとかイランではさすがに飲めない。あんなにお酒が進むおいしい料理があるのに、みなさんが飲まずにいられるというのが毎回衝撃で(笑)。羊を炭火で焼いたらそりゃ赤ワイン飲むでしょう、ひよこ豆をフムスにしたらそりゃ飲むでしょう?みたいな。ムスリムであれば当然のこととはいえ、信仰の力は本当にすごいなあとつくづく思います。新久現地でよく飲まずに我慢できましたね!ハナコシリアにいたとき、どうしても我慢ができなくてお酒が飲みたいと宿の人に言ったら、バスでこの店に行けと言われて、雑貨屋みたいなところに連れて行かれて。おそるおそる「ビール飲みたいんですけど」と言ったら、奥から黒いビニール袋を持ってきて、中に新聞紙にくるまれたぬるい缶ビールが入っていて、「決して道で飲んではいけないよ」って渡されました(笑)。そのままタクシーですぐ宿に帰ってグーッと飲みほしましたね。新久一歩間違えたらどこに連れて行かれるかわからないですよ……命がけのビールですね(笑)。広島ならではの酒飲み文化憧れの包丁ホルモンを求めて(c)ツレヅレハナコさん――新久さんは広島在住でらっしゃいますが、広島ならではのつまみには何がありますか?新久「がんす」という、かまぼこみたいな薄い練り物をフライ状にしたものがあります。ちょっとピリ辛なので、酒にも合うし、ご飯にも合うし、パンに挟んでカツサンドみたいにしてもいいんですよ。ハナコへえ、おいしそう!新久東京と一番違うのは魚介事情でしょうか。関東と瀬戸内海では、スーパーで売ってるものも全然違います。広島では、「小いわし」という煮干しにするような小さないわしが2キロ500円とかで売っていて、刺身や天ぷらにして食べるんです。あと、お好み焼きの前座として、鉄板料理をおつまみにする店が多いですね。ハナコ広島のお好み焼き屋さんで有名な「八昌」の支店が、東京の経堂にもあるんですよね。知り合いが、「素そば」という具の何も入っていない焼きそばを食べていて、「何それおいしそう!」と思って教えてもらいました。新久あとはやっぱりホルモン文化ですかね〜。ハナコ広島といえば、「包丁ホルモン」にずっと憧れていました!新久さすが、よくご存知ですね!牛の小腸などを天ぷらにしてポン酢と唐辛子で食べる「ホルモン天」は広島でも割と一般的で、その辺の安い居酒屋さんにもあるんですけど、その中でも「包丁ホルモン」は福島町や都町あたりのごく一部でしか食べられなくて。ハナコ各個人にまな板と包丁が1セットずつ配られて、揚げたてのホルモンが丸のまま出されて、自分で好きな大きさに切って食べるんですよね。仕事で広島出張が入ったときに、何はともあれ包丁ホルモンを食べに行くことだけは予定に組み込みましたよ(笑)。新久ただでさえ脂っぽいホルモンをさらに揚げるっていう、どうかしてる食べ物なんですけど、不思議といくらでも食べられちゃうんです。ハナコさんが頼りにする最強の二日酔い薬“ミラ様”(c)『新久千映のまんぷく広島』(新久千映/KADOKAWA)――飲み過ぎての失敗談とかってありますか?ハナコ電車はふつうに乗り過ごしますね。以前、吉祥寺に住んでいたときに、中央線を寝過ごして「まずい!」と目を覚ましたら高尾駅で。斜め前に座っていたサラリーマンが起こしてくれたので、「この辺に、朝までやってる居酒屋ないですかね?」と聞いたら、「目の前に“笑笑”がありますよ」と言われて、その人と朝まで飲みましたね。新久え、一緒に飲んでくれたんですか?ハナコ「どうも、はじめまして!」と飲みはじめて、「そろそろ始発が出ますね、じゃ!」って別れて(笑)。――二日酔いなんかもされるんじゃないですか?新久ウコンやヘパリーゼ、ハイチオールCなどをローテーションで飲んで対策してますね。つい昨日も出版社の新年会だったんですけど、事前にヘパリーゼを飲んだら、12時間くらい飲んでたのに平気でした(笑)。ハナコ私は「ミラグレーン」という肝機能の改善に効く薬を頼りにしてます。私の飲み友達の間では「ミラ様」と呼ばれていて、今日はやばいだろうという日は「ミラ様いっとく?」っていう言葉が交わされますね(笑)。新久知らなかった……!(ネットで調べて)これ、効能に「アルコール中毒」って書いてありますよ(笑)。ハナコ一応、ふつうに薬局やネットでも売ってるまともな薬ですから(笑)。でも、私の飲み友達は「俺、ミラ様飲むと酔わないんだよね……。その強さが怖いから、もうミラ様飲むのやめるわ」って言ってました。別に酔わないためにミラ様飲むわけじゃないし……と仲間内で議論になりましたけど(笑)。新久議論になるのがおもしろいですね(笑)。ハナコさんとは大の猫好きという共通点もあるし、ぜひこれからも東京にきたときは一緒に飲みましょう!ハナコこちらこそ!広島に行ったときは案内してくださいね。(c)『女ひとりの夜つまみ』(ツレヅレハナコ/幻冬舎)(プロフィール)ツレヅレハナコ2004年より食をテーマにしたホームページ「ツレヅレハナコ」を始め、以降 ブログ、 Twitter、 Instagramなどで個人的な食情報を提供し続けている。初の著書 『女ひとりの夜つまみ』(幻冬舎)が2月10日に発売されたほか、『月刊!スピリッツ』4月号(小学館)より、原案・協力を務める山崎童々の漫画『みつめさんは今日も完食』が連載開始される。(c)『新久千映の一人さまよい酒』(プロフィール)広島県広島市出身。2006年に『コミックバンチ』増刊号(新潮社)でデビュー。『月刊コミックゼノン』『WEBコミックぜにょん』(徳間書店)に連載中の『ワカコ酒』はTVドラマ化やTVアニメ化もされ、現在TVドラマのシーズン2がBSジャパンなどで放送中。地元広島のご当地グルメを描いた 『新久千映のまんぷく広島』も好評発売中。また、『コミックエッセイ劇場』(KADOKAWA)にて『新久千映の一人さまよい酒』を連載している。Twitter: @chiezoooouちえぞう王国―新久千映HP
2016年02月12日フカフカ、モフモフ。冬は猫さまたちのさわり心地も愛らしさも倍増する最高の季節です。昨年初夏に発表し大反響を巻き起こした猫さま大賞の中から厳選したモフ賞の猫さまを発表します!特別審査委員の女優・水川あさみさん、モデル・真間玲奈さん、「SUNDAY ISSUE」ディレクター・太田メグさんからのコメントも合わせてご紹介いたします。今回も、猫さまたちにときめき、笑い、癒されてください!(【】内は猫の名前です)【はっさく】まるでハムスターのような……。ほっぺがはみ出しすぎ!!「このマズル(口まわり部分)感…たまらない!」(水川あさみさん)。【ちょんこ】あったかくなるとすぐにコロンと仰向けに。「おなか撫でさせてあげるよ~」。【あずき】「おなか撫でて~」。ここにもモフボディをくねらせておねだりする猫さまが!「見事なカーブ!両足の脱力感と毛割れ具合もいいですね~。そして、こんなポーズでもカメラ目線を忘れない。プロ意識を感じます」(太田メグさん)。【きなこ】安定感たっぷりの立ち姿がお見事!何か(きっとおやつですね)を追い求める目線に、ここぞという時の猫の集中力が宿っています。【オスカー、ポーラベア、ミー、チコ】箱の中で眠る4匹のモフモフたちはご兄弟?◇みずかわ・あさみ女優。アメリカンショートヘアのニコと暮らし、猫モチーフのさまざまなグッズも収集。現在、連続ドラマ『わたしを離さないで』(TBS系列)に出演中。◇まま・れいなモデル。ananをはじめ、さまざまなファッション誌、ファッションショーなどで活躍。里親募集で引き取ったツナ、とうふ、もずくの3匹の猫と同居。◇おおた・めぐ「SUNDAY ISSUE」ディレクター、「Cat’s ISSUE」主宰。『アフタヌーンティー・リビング』とのコラボブランド『Cat’s Nap Time』の商品も全国で発売中。※『anan』2016年2月17日号より。文・野尻和代
2016年02月12日ひとりHを“ひとり宇宙”と名付け、その素晴らしさを女性たちに伝える劒持奈央さん。そもそも、なぜ、そのネーミングに?「マスターベーションは、快感を追求することであると同時に、自分の体と心を融合させる行為だと考えています。というのも、私は10代のころ性的被害にあって、生きることが辛いと思いながら過ごしていたんです。でも、ある日、体のなか、つまり膣に熱いエネルギーを感じてマスターベーションをしてみました。すると、不思議なことに快感とともに強いパワーが体中に走るのを感じて、生きるエネルギーがわいてきました。すると鬱っぽくなっていた気持ちがなくなり、体が足先まで温まってきたんです。それからというもの、自分の体にどんどん興味がわき、自身を愛せるようになりました。そうして自分との対話を繰り返すうち、マスターベーションをすることは、人が介入しない自分ひとりの感性を高め、自分という宇宙を知ることなんだと気づき、ひとり宇宙と呼び始めたんです」“ひとり宇宙”をすること、つまり自分への理解を深めることには、ポジティブな効果がたくさん。「まず、子宮という世界を持っている自分を誇らしく思い、女性という存在を肯定できるようになります。また、私の場合、性への罪悪感も消えました。女性って性的なことを否定しがちですが、それは間違い。気持ちいいと感じることは肉体を持って生まれた以上、大きな喜びであってしかるべきなんです。そうして自己肯定感が得られると自分に自信がついて、女性として輝き始める。すると、さらにその副産物としてパートナーとのセックスが良くなったり、異性からモテるようになることも」ひとりHでは、できれば膣に指を入れてほしいと劒持さん。「膣内に指を入れることは、自分の体の内部を直に触るということ。すると、いろいろなことがわかります。たとえば、膣内が固くて指がなかなか入らない人は、性に対しても人に対しても心を閉ざしているかも…とか、膣内が冷たいと感じたら体が冷えているとか、寂しい思いをしている可能性があるとか。そうして体の状態をきちんと知って把握することで、自分への理解が深まり、どんな快感を得たいのかという真の欲求に気づきやすくなります。体の欲求に素直になると、おのずから心が世の中に求めているものもはっきりします。人生の目的が見えて健康に。ほら、毎日がキラキラと輝きだす気がしませんか?」◇けんもつ・なおオフィスラナンキュラス代表。“幸せなセックスの伝道師”として講演やセミナーを開催し、多くの女性たちから熱い支持を得ている。著書に『幸せなセックスの見つけ方~自分をまるごと好きになる「ひとり宇宙」レッスン~』(河出書房新社)が。※『anan』2016年2月10日号より。文・重信 綾イラスト・黒猫まな子
2016年02月08日海外一人旅に出かけたことはありますか? 一人旅をする女性は年々増加しており、旅行会社も「おひとりさま」用のパッケージツアーをだしている時代です。ここでは、快適な一人旅を過ごせるコツをご説明します。■一人旅の醍醐味(だいごみ)パッケージを使わずに、行きたい場所の航空券とホテルだけ抑えて、個人で旅行を組み立てる方法を好んでいるという人も多いようです。■一人旅のメリット一人旅の最大のメリット、それは自分一人で気楽な時間を過ごすことができること。友だち同士の旅行も楽しいけれど、わがままをいえないこともあるはず。一人旅だったら自分の時間を自分の好きなように使えます。疲れたら友だちに合わせることなく休憩できるし、朝だって好きな時間まで寝ていられます。一日中、ビーチで本を読んで過ごすこともできるし、食べたいものを思いっきり食べたり、したいことを自由にできる。これが一人旅の究極のメリットです。■一人旅のデメリット一人旅を踏みだせない人は、一人だとつまらないという人が一番多いそう。確かに一人旅では寂しいと感じることも少なくありません。たとえばレストランでは、大勢で食事をした方が楽しいし、高級レストランに一人で入るには勇気が要ります。また、海外ではホテルの値段が一室で計算されているため、宿泊が割高になることもあります。■一人で寂しい時は?レストランなどは一人でも入れる場所を探しましょう。最近はブログで簡単に現地情報が収集できます。または実際に店の前を通って、一人でも入れそうかどうか見極めてみるのもよいでしょう。あとは度胸と根性。基本的にレストランは、一人客でも問題なく受け入れてくれます。どうしても一人で食事をしたくない人は、地元のスーパーやマーケットに行っておそうざいを購入し、滞在先で食べるのもありです。ちょっとしたホームパーティー気分で、おしゃれなお酒とおそうざいを購入してはいかがでしょうか。また、ふらっと立ち寄ったカフェやバーは、地元の人と話ができるチャンス。英語がしゃべれなくても現地の言葉が分からなくても、話したいという意欲をみせればきっと、あなたに合わせた話をしてくれます。■旅の予約、計画方法・場所の決定行きたいところに行くのが一番いいですが、オススメは「なにかひとつ目的をつくる」こと。たとえば、「世界遺産を制覇する」や「郷土料理のクッキングクラスにチャレンジ」「5つ星ホテルのラウンジでバー」でも構いません。何か特別な目的がひとつあると達成感が得られます。せっかくの一人旅なので、友達や彼氏との旅では得られないような「極めた」目的があると、よりいっそう楽しくなります。・旅の計画目的をひとつ決めたら、スケジュールを立てましょう。できれば前もって、この日はここに行く! と決めておくといいかもしれません。観光地へいく方は、団体客がいない穴場の時間(早朝もしくは夕方から夜)を狙って訪れるとよいでしょう。・情報収集情報収集は、ネットが手軽でおススメ。特にブログは地元通の方が多いので、食べ物やカフェ系は参考にするといいでしょう。・航空券の予約時間のある方は、航空券の購入は複数のサイトを比較しながら検討するのが賢い方法。同じ航空会社のチケットでもサイトによって金額が異なります。また、期間限定の格安プロモーションチケットなどが販売されていたりするので、「これ!」と思った場合は迷わず予約しちゃいましょう。・宿の予約一人旅だと、ホテルが高くつくのが欠点。でも、ユースホステルは使いたくない…。そんな方に試してもらいたいのはホームステイ。現地のお宅に訪問し、まるで暮らすように滞在できるのがホームステイの魅力。ホームステイ先の家族の方と交流ができるのもうれしいポイント。現地ならではのさまざまな情報を入手できるかもしれません。ホームステイはAirbnbまたはホームステイウェブを使うとよいでしょう。ナイトライフを楽しみたい方や、中心地に住みたい方には、ホテルがおススメ。ホームステイでは郊外に構えていることが多いので、ロケーションを重視する方はホテルがよいでしょう。宿泊先は一日の内で一番長い時間を過ごす場所になります。サイトの口コミ評価等を使用して、現地の治安やホテルの防犯体制、清潔度なんかも十分にチェックしてください。一人旅はたくさんの出会いや、いろんな気付きが発見できます。ぜひ安全で楽しい一人旅を満喫してくださいね!
2016年02月05日みなさんは、夜きちんと寝られていますか?許されるなら、毎日11時間は寝ていたいロングスリーパーのチェコ好きです。睡眠時間を削ることは、健康面から考えても精神面から考えても効率面から考えてもまったくいいことがないので、できる限り控えたいものですよね。ですが、今回したいのはオールナイト、徹夜の話。オールで遊ぶとなると、イベントやら飲み会やら、それなりの人数でわいわい騒ぐというイメージがつきまといますよね。でも、都内だったらおひとりさまがひとりでまったりオールできる、素敵な場所もあるのです。映画館のオールナイト上映を狙え©h0usep1ant私がたまに訪れるのが、池袋にある映画館・新文芸坐。ここはほぼ毎週土曜日にオールナイト上映をやっていて、夜22時くらいから朝5時くらいまで、映画を延々と楽しむことができます。深夜に立て続けに3〜4本と映画を観ることになるので、途中うっかり寝てしまって記憶がないなんてこともザラにありますが、それもまたお楽しみ。おそらく世の中の大半の人は、映画=エンターテインメント、だと思っていますよね。そして、それは決して間違いではありません。そのため、映画の上映中に眠ってしまったら、なんだか損した気分になってしまうと思います。だけど、映画学の世界では、映画は夢(夜に眠りながら見る夢)のアナロジーであるともいわれています。真っ暗な場所でスクリーンに映し出される幻は、ちょうど夜に目を瞑って眠っているとき、頭のなかに浮かぶ幻の映像と似ているからです。だから、映画の分析にはしばしばフロイトの理論が使われたりもします。まあ、めんどくさい細かい話は置いておいて、要は「途中で眠ってしまっても大丈夫!」ってことです。実際、眠くなる映画として有名なロシアの巨匠アンドレイ・タルコフスキーの作品は、オールナイト上映で観ると私は99%起きていられません。それでも、上映が終わり明るくなる場内と、夜から朝へかけて明るくなる空が頭のなかで重なって、映画館を出たあとは自宅で眠るよりぐっすり寝られたような気分になるから不思議です。そして、映画の映像と自分が上映中に見た夢とがMIXされて、この世にたった1つの「存在しないはずの気持ち悪い映画」ができているという……。また、映画館のオールナイト上映を狙ってくる人間の大半はいわゆる「映画マニア」。学生時代に年間何百という単位で映画を観ていた私にとっては非常に懐かしい人種なのですが、もしかするとみなさんの目には少々異様に映るかも……?だけど、もちろん危害を加えられたりすることはないので、異文化に触れると思って安心してその場の空気を堪能して欲しいです。女性の一人客もとても多いので、ぜひホームページを参照しながら、お気に入りの特集上映を見つけてみてください。オールナイト上映をやっている映画館が近くにない!という方はですが、もちろん近くにオールナイト上映なんてやっている映画館がないという方もいるでしょう。ちなみに、今回なぜ私が「おひとりさまがひとりでオールする場所」について書いてみたのかというと、実は映画館でのオールナイト上映を勧めること自体は二の次だったりします。別に話は「映画のオールナイト上映」でなくてもよくて、1人で、ちょっと変わった場所で、非日常を体験できるものだったらなんでもいいと思います。1人で飲めるお店を見つけるとか。これ、私はお酒が苦手なのでやってみたいと思うもののなかなか挑戦できないんですけどね。一方、映画のオールナイトは上映をやってくれる映画館さえ見つかれば、あとはチケットを買って1人で潜入するだけなので楽勝です。自宅以外の場所で1人の夜の時間を過ごすことは、いくつになってもちょっとドキドキするし冒険心を掻き立てられるものです。そしてその時間で、普段ならスルーしていたようなことに気付いたり、何十年前のことをふと思い出したりすることが、私にはあります。睡眠不足は良くないのであんまりしょっちゅうやるものでもないと思いますが、おひとりさまは「たまに1人で行く変な場所」を持っていると楽しい、かもしれません。リラクゼーションとかラグジュアリーとかじゃなくて、「変な場所」です。カタカナ言葉の意味あんまりわかってなくてすみません。もしあなたが「たまに1人で行く変な場所」を持っていたら、それ、おひとりさまのコミュニティでこっそり共有しましょう。みんなの集合的無意識が結合して、何かわくわくするようなオカルトな出来事が起こるかもしれません。……と、いうのは冗談です。Text/ チェコ好き
2016年02月03日SOLO読者のみなさんこんにちは。今回は少々自己啓発っぽいタイトルにしてみたのですが、みなさんは、「ひとり」で生きていることの最大のデメリットってなんだと思いますか?私が思うに、それは自分の世界がどんどん固定され、狭くなっていってしまうことです。それを、「自分のこだわりをどんどん強めていける」と良いほうに解釈することもできますが、ライフスタイルや価値観が凝り固まっていくことって新しいものを受け入れられなくなるということなので、やはり歓迎してはいけない部分もあると思うんですよね。一方、結婚や出産によってライフスタイルを変える機会があった人たちは、自分のこだわりをどんどん捨てて、新しいものを受け入れていかざるを得なかったでしょう。私やあなたがもし今妊娠したら、母子ともに健康に過ごせるようにさまざまな情報を探したり人から聞いたりするでしょうし、ベビーグッズにも詳しくなっていくはず。巷にはお腹におもりのついた「妊婦さんの世界を疑似体験できるジャケット」なるものもありますが、妊娠したり出産したりすると、誇張なしでちょっと世界が変わるんだろうなと私は独身ながら思うのです。自分のこだわりを強めていくのも楽しいですが、予期せぬものがもたらす未知の世界、新しい情報ってなかなか侮れません。「旅行」と聞いてあなたが思い浮かべる場所はどこ?©paul bicaでは、もうちょっと具体的に考えていきましょうか。みなさん、旅行は好きですか?出不精だからキライ、という方もいるかもしれませんがここは少々譲って好き派の立場に立っていただいて、次回旅行に行くとしたら、あなたはどこに出かけたいですか?私の場合、「旅行」といわれると、今年実際に行く計画を立てている中東のイスラム諸国を思い浮かべます。しかし、もちろん「韓国」という方もいるでしょうし、「屋久島」という方もいるでしょうし、「別府温泉」という方もいるでしょう。それぞれの場所に優劣はないのですが、問題は「次回の旅先」と、「前回の旅先」の傾向です。リゾート好きの方は毎回世界各地のリゾートに、自然が好きな方は毎回日本全国の自然が深い場所に。お酒や土地の食材を楽しみたい方は、それに適った場所を選ぶでしょう。好みの問題なので別にそれが悪いわけではありませんが、毎回の旅先の傾向が固まってきてしまうのって、長い目で見るとどうなんだろうな?と私は考え込んでしまったのです。自分自身を振り返ってみると、私は国内の観光地にほとんど興味がわかず、海外の美術や文学の世界が楽しめそうなところか、複雑な歴史を抱えたディープな土地を選んでしまいがちです。自分的には毎回新しいものを吸収しているつもりだったんですけど、それは同時に、私に日本の自然の素晴らしさや地酒や土地の食材を楽しむ感性が備わっていないことを意味しています。おひとりさまは、意識して自分の傾向を変えていったほうがいいかももちろん旅行はあくまでたとえで、読む本、付き合う人、飲食店、身の回りのすべてのものにこの話は適用することができます。おひとりさまは、変えるキッカケがないから変わらない。変わらないのは悪いことではありませんが、なんだかんだで柔軟性があったほうが、世の中生きていきやすいと私は思うんですよね。『東京タラレバ娘』最新の4巻では、「世の中の女は2種類に分けられる妥協できる女と妥協できない女」というズバリなモノローグがありましたが、妥協というか、要は柔軟性ってことだと思うんです。凝り固まらずに新しいものを柔軟に受け入れていく余地があったほうが、何かとやりやすいのではないでしょうか。恋愛であればよりいろいろな人と仲を深めていけるしチャンスが広がるし、共同生活を営むにもそのほうがやりやすいでしょう。仕事に行き詰まったときも打開策が見つかりやすいと思いますし、大人になるにつれ作りにくくなっていく新しい友人もできやすいはず。未知のもの・世界への好奇心、それを受け入れる余地は、いくつになっても持っていたいものです。キッカケがないなら、自分で作るしかないのです。私はまだまだ刺激物が欲しいお年頃なので当分海外旅行を続けるでしょうが、30代半ばくらいになったらそれを1回ぱたっとやめて、国内の自然が深い場所や海が綺麗な場所を重点的に旅しようかなあと考えています。「自分の傾向」を意識して把握し、それをガラッと変えていく。口でいうのは簡単ですが、これは頭も使うし勇気もいります。でも、おひとりさまが縮こまらずに、柔軟性を保ちながら世界を広げていく方法って、これしかないような気もします。あなたは妥協できる女でしょうか、できない女でしょうか?もしくは、柔軟性はありますか?私は最近ガチガチなので、これを書きながらちょっと反省させられました……。Text/ チェコ好き
2016年01月19日