プラウド中村は7日、お墓の所在を調査するサービス「お墓探偵」の公式Webサイトを開設した。「お墓探偵」は、国内・海外のお墓参り、故人のご供養などの代行サービス「天生(てんしょう)」を運営する同社のお墓捜索サービス。依頼者が持つ情報を元に、所在がわからなくなってしまった先祖のお墓や、お世話になった恩人や知人のお墓、ファンだった有名人のお墓、大切な方が亡くなった思い出の場所などの所在を調査する。本年1月のサービス開始以来50件以上の調査依頼を受け、90%以上の成功実績をあげているという。料金は成功報酬制。国内の調査で、場所の目安となる情報がおおむねそろっている場合、調査費は2万円+実費から。お墓が発見できなったときは実費のみ負担で、調査費は無料となる。極秘調査、海外調査なども請け負う。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月10日「全国優良石材店の会」(略称・全優石)は12日、同会に加盟する石材店で実際にお墓を購入した人を対象に実施した「2012年お墓購入者アンケート調査」の結果を発表した。同調査は、3月~5月の期間に郵送にて行われ、3,153名から有効回答を得た。建てたお墓の形について全国で見た場合、「伝統的な和型」は2011年の47.4%から6.2ポイント減少して41.2%。和型は、2010年に初めて半数を割って以降(49.5%)、減少傾向が続いている。一方、「シンプルな洋型」は昨年の34.3%から大幅増の40.9%、「デザイン墓」は昨年の12.6%からわずかに減った12.0%だった。墓地取得費用を除いた墓石の購入金額を尋ねたところ、「100万円~200万円未満」が最も多く47.0%。以下、「50万円~100万円未満」が25.6%、「200万円~300万円未満」が17.3%、「300万円~400万円未満」が4.8%と続いた。お墓の平均購入価格の全国平均は、2004年の調査開始以降、過去最低となる162万円。また、墓石タイプ別平均価格は、「伝統的な和型」が172万7,300円、「デザイン墓」が171万1,600円、「シンプルな洋型」が149万7,800円となっており、今回、平均購入価格が過去最低を記録したのは、墓石タイプ別で最も安い「洋型お墓」の建立が増えていることが関係していると見られる。地域別に見た場合、最も高いのは九州で195万3,000円。次いで、北陸が165万1,000円、1都3県(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)が164万4,000円、中部が164万2,000円となった。トップの九州は2位以下に大差をつけており、特に最安の北海道の130万6,000円と比べると、差額は64万7,000円に上っている。また、最初に墓石を建てた墓地の形態を調べたところ、「新しく購入した墓地」(寺院、公営、民営含む)が50.6%、「すでにあった墓地」(同)が31.9%、「地域や共同体の墓地」が10.6%、「屋内式のお墓」が0.1%だった。地域別に見ると、関東では「新規購入」(寺院、公営、民営含む)が多く65.7%、1都3県で69.9%(同)、うち「民営墓地」の割合は関東で45.6%、1都3県で51.5%を占めた。東北と中部では、「既存寺院墓地」に建てた割合が高く、東北で38.3%、中部で31.2%。また、北陸、四国、近畿などでは、「共同体墓地」が多く、北陸で39.4%、四国で42.9%、近畿で22.3%に上った。このほか、墓石選びで重視したこととして、「石の色」(44.1%)、「石の材質」(41.9%)、「価格の手頃さ」(35.8%)が上位3位にランクインした。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月12日仏事関連サービスの株式会社メモリアルアートの大野屋では、近年注目を集めている「永代供養墓」についてまとめた。「将来お墓を継ぐ家族や親せきがいない」という社会的背景や「お墓のことで子供に負担をかけたくない」という声を受け、寺院や霊園が永代にわたって供養をする永代供養墓への注目が高まっているという。永代供養は、遺骨の安置方法によって3種類に分けられ、個別安置型・集合型・合祀(ごうし)型がある。また、同社が提供している永代供養墓にも屋外集合型や樹木葬、室内墓苑(ぼえん)など多くの種類があり、予算や供養スタイルに応じて選ぶことができる。とくに室内墓苑はコンピューター制御による可動収納型のお墓で、天候に左右されずいつでもお墓参りができると好評だ。一般的なお墓から永代供養墓に移行させるケースもあるという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月15日「墓マイラー」という言葉を、知っていますか?これは、著名人の墓を訪れ故人と向き合う新しい街歩きのスタイルで、歴史に興味のある「歴女」をはじめとして、若い女性たちを中心に人気が高まっています。今回は、その入門編として、「墓マイラー」の心得やおすすめスポットを紹介します。■実は江戸時代から続く風習!「なんか縁起悪そう」とか「お化け出そう」という感じで、ちょっと暗いイメージがあるかも知れません。でも実は江戸時代から続く風習で、「掃苔(そうたい)」という名前で文化人たちの趣味でもあったのです。そして海外でも、主にヨーロッパなどでは有名人のお墓参りをするのは生活文化として根付いていると言われています。■持ち物は?では次に、持参したい持ち物を紹介しておきます。●お花や線香:これは通常のお墓参りと変わりません。その際、線香に火をつけるためのライターやチャッカマンも忘れずに。●カメラ:基本的には撮影禁止ではないので、カメラを持参しても問題ありません。三脚まで用意していくツワモノも多いようです。●ガイド本:最近の「墓マイラー」ブームを受けて、霊園の歴史やどの著名人がどの場所に眠っているかなどをまとめたガイド本も出版されているので、購入していくと良いでしょう。逆に、食べ物はお供えしない方が良いでしょう。カラスなどに荒らされる可能性があり、管理の方に面倒をかけてしまいます。■イベント・サークルを利用する「一人じゃちょっと」という方も多いと思いますので、友人やご両親を誘ってみてはいかがでしょう?特に年配の方は歴史に精通して入る方も多いので、共通の趣味としてきずなを深めることができるかも知れません。またmixiやfacebookなどでファンページをつくって定期的にイベントを開催しているサークルもあるので、参加を検討してみては?■パンフレットを入手しよう!大規模な霊園では「墓マイラー」のために、有名人たちのお墓の場所が記された園内マップを用意しているところもあります。記念にもなるので、いただいていきましょう。■マナーはきちんと守ろう!当然のマナーとして、霊園内では静かに故人をしのぶことを心がけましょう。ただ写真を撮って終わり、というのではなく、お水をかけたり、雑草を抜いたりとマナーや礼儀を守ってくださいね。■都内のおすすめスポット5選!それでは最後に、都内のおすすめの霊園と、そこに眠る著名人を紹介しておきます。●雑司ヶ谷霊園(豊島区):夏目漱石、ジョン万次郎、永井荷風など。●青山霊園(港区):大久保利通、志賀直哉、星新一、秋山好古など。●多磨霊園(府中市):三島由紀夫、東郷平八郎、岡本太郎など。●谷中霊園(台東区):渋沢栄一、横山大観、徳川慶喜、長谷川一夫など。●染井霊園(豊島区):岡倉天心、高村光太郎・智恵子、二葉亭四迷など。(OHSK/ハウコレ)【関連リンク】知的な「囲碁ガール」が話題沸騰中!囲碁を始める準備をしよう山デビューも安心。コストを抑えて登山用具をそろえる方法わが家の食物自給率をアップさせよう!「貸し農園」を手軽に楽しむ方法
2011年12月20日今年は"墓ブーム"が来るのだろうか。先日、インターネットサービスプロバイダのニフティ株式会社が運営するイベントハウス「東京カルチャーカルチャー」にて、『お墓日和 vol.1~墓マイラーたちと美墓デザインの世界~』というイベントが開催された。その後、TVや新聞でも取り上げられ、"墓"および"墓マイラー"が注目されはじめている。"墓マイラー"とは、世界各地の著名人のお墓を巡る人たちのことを指す。今回、このお墓イベントには、こだわりのデザイン墓石を集めた本・『美墓』(幻冬舎)のスタッフが集めたえりすぐりの墓マイラーたちが出演した。それぞれが熱い墓トークを繰り広げたイベントの後、一部の出演者の方々に、なぜ今お墓なのか・お墓の何に引かれるのか等、思いの丈を語っていただいた。■お話を伺った墓マイラー・チェコから来た墓マイラーのホリー・ペトルさん(駐日チェコ共和国大使館一等書記官・チェコセンター東京所長)・あきやま みみこさん(『著名人のお墓を歩く』著者)・カジポン・マルコ・残月さん(WEB『文芸ジャンキー・パラダイス』管理人)――まず、皆さんはどのようなきっかけで墓マイラーになったのでしょうか?ホリー・ペトルさん(以下、ホリー)「昔からの習慣ですね。ヨーロッパでは、親族以外の有名人のお墓にお参りするのは普通のことなんです。ヨーロッパの女性の中には、有名人の墓参りをして、墓石にキスをする人もいますよ」あきやまみみこさん(以下、あきやま)「私は、人に誘われて雑司ヶ谷霊園に行ったのが最初です。もともとカメラが趣味で、雑司ヶ谷霊園に行ってからは、散歩しながらお墓の写真を撮るようになって……200~300くらいは行きましたね」カジポン・マルコ・残月さん(以下、カジポン)「僕はですね……長くなりますよ?(笑)19歳のときに、10代で一番お世話になった人にお礼を言いに行こうと思って。当時の僕にとって、最大の恩人はドストエフスキーでした。将来にも片思いにもすべてに行き詰まって泥沼状態だったのですが、『罪と罰』を読んで救われたんです。なんとか一言でもスパシーバ(ありがとう)と言いたい。そしてお墓に行ったら……心にアート・サンダーが落ちたんですよ!全身が感電したんです!分かります!?今まで教科書や本でしか見たことのないドストエフスキーが、実際に生きていたからこそ、今ここに墓があるんだ!って。それなら、シェイクスピア、バッハ、ゴッホ、手塚先生、恩人全員にお礼を伝えなきゃ、と。もうそこからが僕のお墓人生の始まりで……稼いだお金、全部墓参りに消えましたよ!(笑)」――……ハイテンションなカジポンさんですが、今までに1,316名もの著名人のお墓を参られたそうですね?カジポン「もう、行かないと、人生が前に進まないんですよ!例えば、こんなにチャップリンの映画に感動したのに、お墓に行かないでいいの!?って。『こんなにすてきな作品をありがとうございます』って感謝を伝えに行くんです」――で、19歳から今までずっと、芸術作品への感動を伝えに、墓参りを続けているわけですね。カジポン「ええ、もう19~42歳まで、かれこれ23年間です。23年前にドストエフスキーのお墓の前で頭がショートしてから治ってないんですよ。もう出家したようなもんです(笑)」――ショートですか(笑)皆さん、今までに頭がショートするくらいこれは良かった!というお墓はありますか?ホリー「高尾霊園にある寺山修司さんのお墓ですね。行ったのが天気の悪い日で、みぞれだったんです。その天気の悪さが、寺山さんの雰囲気とバッチリ合っていてとてもすてきでした。竹久夢二さんのも好きですね。小さくてかわいらしいお墓で」あきやま「私は、衝撃だったのは岡本太郎さんですかね。岡本さんの代表的な作品の形をしているお墓で。見つけた瞬間思わず、ワーッって駆け寄っちゃいました(笑)」カジポン「僕は断然、ダニー・ケイです。なんと墓石の形が長椅子!座ってくれと!そして背もたれに、彼が好きだったものがいっぱい彫ってあるんです。サイッコーですよ!」――(ダニー・ケイのお墓を見ながら)ほー、確かにこれはあまり見たことはない墓です。――ところで、お墓、そして墓参りのよさってなんでしょうか?ホリー「すでに亡くなった方のことを知ることができる。故人の研究をするときに、お墓はその人のことを知る資料として優れているんですよ。著名人であれば、墓石の裏にその人の歴史が書かれていることもありますからね」あきやま「私も、時を越えてその人と会える点が魅力だと思います。同じ時代に生きた人ではなくても、その人と会うことができる……いえ、実際に会えるわけではないですが、墓石の前に立つと、気持ちが対面しますから」カジポン「僕は先ほども言ったようにお礼を言いに行くわけですが、芸術家などの墓参りをすると、墓石が言うわけですよ、『おれの作品に感動したんだろ?じゃあ、生きてる人間ともコミュニケーションとれるじゃないか』と。そこが魅力です」――最後に、墓ブーム来ると思いますか?ホリー「ぜひ来てほしいですね。ブームになったら『なんでお墓なんか見に行くの?』って周りにけげんな顔をされなくなりますし(笑)」あきやま「墓参りをする人(=墓マイラー)が増えるかどうかは分かりませんが、お墓に興味を持つ人は増えると思います。自分のお墓をどういうものにしよう、と真剣に考える人が多くなるかと」カジポン「うーん、墓ブームが来る来ると10年前から言われてるんですが、今度こそ来てほしいですね!」墓マイラーの皆さんの、お墓への真剣な思いに頭が下がりっぱなしだった今回の取材。今まで、墓地の前を通るときは、何かに取りつかれそうな気がしてそそくさと通りすぎていた自分の低俗さときたら。「お墓は怖いものじゃないんです」(ホリーさん)というように、もっと身近な存在として考えてもいいのかもしれない。手始めに、近所の墓地に親しみを持つことからはじめてみようと思う。(朝井麻由美/プレスラボ)【関連リンク】占い、ユーレイ、それとも宇宙人? あなたがひそかに信じてるものは?お墓にユーレイいないといいなぁ……。霊感ゼロだけど仏道に入りたいのですが、どうしたらいいですか?出家への道は厳しいです心霊研究家に聞く、心霊スポットで絶対にやってはいけない三つのこと霊が眠る場所へ行く際には慎重に行動してください
2010年04月10日