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『キングダム大将軍の帰還』の大沢たかおが、第48回日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞を受賞。長いキャリアを誇る大沢、本受賞が初の最優秀賞受賞となった。助演男優賞には、大沢のほか、内野聖陽 (『八犬伝』)、岡田将生(『ラストマイル』)、佐藤二朗(『あんのこと』)、山田孝之(『正体』)と実力派俳優がそろい、誰が受賞しても初の最優秀賞受賞という快挙が待っていた。大沢は、漫画「キングダム」シリーズの初期の人気キャラクターである大将軍・王騎役となった。鍛え上げられた巨体に余裕を感じさせる笑み、独特の癖のある話し方などが特徴的な人間離れしたキャラクターを、熟練の演技力に加え、およそ20キロ体重を増やすなど、自らの肉体でも体現。シリーズを通して献身的な役作りで、山崎賢人演じる信に将軍の生きざまと戦い方を身を持って示す王騎をこの上なく魅力的に演じ、作品に貢献した。優秀賞のインタビューで、撮影時の苦労を聞かれた大沢は「苦労は楽しいといえば楽しいのですが、山崎くんがすごい高いレベルのアクションをやるので、我々はその上をいかないといけないプレッシャーで、アクションシーンを作らせてもらいました。スタッフみんなが執念を持っていた現場で、感謝しかないです」と穏やかに微笑む。その姿を見守っていた山崎は、「7年間ご一緒させていただいて、圧倒的な王騎将軍のキャラクターのオーラ、力強さを大沢さんが演じてくださった。『キングダム』全体のレベルが何段階も上がったと思います」と大沢を讃えた。大沢は「僕は彼はじめスタッフについていくのが精いっぱいで。感謝しかないです」と恐縮していた。最優秀賞で大沢の名前がプレゼンター・磯村勇斗のから読み上げられると、大沢の隣に座る山崎が、とにかくうれしそうに拍手を送った。壇上に送った大沢は、スピーチで「ありがとうございます。もちろん何も考えていないんですけど、言葉は。本当にいただけてうれしく思います。助演という立場は、やっぱり主演をどう盛り上げるかをずっと7年間考え続けていて、でも気づけば主演の山崎くんはじめ、スタッフに助けられながらずっと演じさせていただきました。今日いただいた賞は僕というより、支えてくれたスタッフ、キャスト、たくさんの方に劇場に足を運んでいただいて、改めて本当にありがとうございました」と一気に話し、深々と一礼していた。※山崎賢人の「崎」は、正しくは「たつさき」(シネマカフェ編集部)■関連作品:キングダム 大将軍の帰還 2024年7月12日より全国にて公開ⓒ原泰久/集英社 ⓒ2024映画「キングダム」製作委員会
2025年03月14日2024年10月28日、東京都港区にある東京プリンスホテルで、『東京ドラマアウォード2024』が開催されました。『東京ドラマアウォード』は、作品の質の高さだけではなく、市場性、商業性にスポットを当て『世界に見せたい日本のドラマ』をコンセプトに、世界水準で海外に売れる可能性が高いテレビドラマを表彰しています。主演男優賞に表彰されたのは、『デフ・ヴォイス法廷の手話通訳士』(NHK)に出演した草彅剛さん。MCで脚本家の三谷幸喜さんから、「舞台中に、地震が起きたものの気付かず淡々と演技に集中されていて、後から聞いたら『観客が自分の芝居を称賛してくれていると思った』とおっしゃった、そんな人です」と、2015年に上演した舞台のエピソードを紹介されながら登場しました。草彅さんは、受賞の喜びをこのように語っています。本日は、このような大変すばらしい賞をいただいて心から感謝しています。『ドラマアウォード』という言葉がすごく僕の胸に心に響きました。僕もドラマっ子なので、三谷さんのドラマをたくさん見てきましたし、今日久しぶりにこの会場に来てくださっている昔一緒に仕事をした方とかもたくさんいらっしゃって、本当に僕はテレビドラマで育てられました。舞台や映画も素敵なんですけど、テレビドラマならではの力というか…。とにかくテレビドラマが好きです。ドラマが大好きと語った草彅さん。「これからも、みなさんといい作品の中で、自分の命を燃やして、生き続けられるように努力していきたいなと思います」とコメントしました。本作は単発ドラマのグランプリとしても表彰。大きな結果を残す作品となりました。ろう者・難聴者の役は、実際に当事者の中からオーディションをして抜擢するなど、細部までこだわった同作は、多くの人の心に響いたようです。[文・構成/grape編集部]
2024年10月28日2024年10月28日、東京都港区にある東京プリンスホテルで、『東京ドラマアウォード2024』が開催されました。『東京ドラマアウォード』は、作品の質の高さだけではなく、市場性、商業性にスポットを当て『世界に見せたい日本のドラマ』をコンセプトに、世界水準で海外に売れる可能性が高いテレビドラマを表彰しています。司会を務めたのは、脚本家の三谷幸喜さんと、アナウンサーの有働由美子さん。主演女優賞は『燕は戻ってこない』(NHK)に出演した石橋静河さん、主演男優賞は『デフ・ヴォイス法廷の手話通訳士』(NHK)に出演した草彅剛さん、助演女優賞は『燕は戻ってこない』に出演した内田有紀さんが表彰されました。助演男優賞を表彰されたのは、『アンメット ある脳外科医の日記』(フジテレビ系)で、三瓶友治役を演じた若葉竜也さん。表彰の喜びを、このように述べました。このような賞をいただけると、本当に作ってよかったなと、現場に立っていてよかったなと思えています。『アンメット』は、企画立ち上げから、脚本、現場のワンカットワンカットまで、役者・スタッフが納得いくまで話し合って、作り上げた作品なので心から感謝しています。そして個人的なことなんですけど、僕が全然お仕事をいただけない時から、好きなようにやらせていただいて、それ否定するわけでもなく「自分の個性で戦っていったらいいよ」といってくれた、僕の事務所の社長。仕事がない時からスタイリングやメイクをやってくれた今のスタッフに感謝しています。個人的なことなんですけど、どうもありがとうございます。コメントを述べた後は、三谷さんと、壇上で「初めまして」と会釈して会場を沸かせる場面もありました。『アンメット ある脳外科医の日記』は、フランス・カンヌで開催されたコンテンツ見本市『MIPCOM Buyers’ Award for Japanese Drama 2024』で奨励賞を受賞。プロデューサーの米田孝さんは「海外のバイヤーの方々に評価していただけて感慨深く、民放ドラマの可能性を感じることができて嬉しく思いました。キャストのみなさんとスタッフのみんなに感謝したいと思います」とコメントしていました。また、連続テレビの優秀作品としても受賞しており、このように喜びの気持ちを語っています。連続テレビドラマ作りはいろんなことがギリギリです。予算にもスケジュールにも限りがあります。だけど、たくさんのエンターテインメントの中で民放のテレビドラマに注目してもらいたい。俳優とスタッフが対話することを諦めずに、どうしたら伝わるのか細部に神を宿らせられるのか、とことん突き止めてやってきた作品です。自分たちのチームを誇りに思いますし、感謝したいと思います。Yuki Saito監督は、主演を務めた俳優の杉咲花さんの言葉を用いて、このように話しました。『アンメット』がクランクインした時に、主演の杉咲花さんが「近年稀(まれ)に見る傑作を作りたい」と話し、プレッシャーを感じ、武者震いにも近い緊張感が走りましたが、スタッフ・キャスト一致団結できました。今回の『東京ドラマアウォード2024』という、世界に向けたドラマの中で賞をもらえたことは嬉しいです。世界中の作品が見られる配信プラットフォームの中で、「まだまだ日本のドラマも負けていない」と作品で証明したくて、今回の『東京ドラマアウォード2024』の受賞が稀に見る傑作といえるなら、あの時の座長の言葉を実現できて嬉しいです。日本のみならず、海外でも表彰される作品となった『アンメット ある脳外科医の日記』。キャスト・スタッフが一丸となって作った同作は、日本を代表するテレビドラマとなったことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2024年10月28日キリアン・マーフィーが、「アイルランドのオスカー」と呼ばれる「アイリッシュ・フィルム&TVアカデミー賞」で主演男優賞を受賞した。同賞にはキリアンのほか、アンドリュー・スコット(『異人たち』)、デヴィッド・ウィルモット(『Lies We Tell』)、バリー・コーガン(『Saltburn』)、バリー・ウォード(『That They May Face The Rising Sun』)、ピアース・ブロスナン(『The Last Rifleman』)がノミネートされていた。主演映画『オッペンハイマー』での演技が高い評価を受け、今年、米アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞、SAG賞と主要映画賞の主演男優賞を総なめにしてきたキリアン。母国での受賞は喜びもひとしおのようで、プレゼンターのリリー・グラッドストーン(『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』)からトロフィーを受け取ると、「故郷で大好きな人たちや尊敬する他の候補者たちと一緒に、この会場にいられるのはとても特別なことです」と満面の笑みで喜びを語った。受賞後、バックステージでは「多くの友人や仲間と故郷で過ごすのはうれしいことだと感じます」とやはり故郷愛を炸裂させた。地元メディアの「Irish Examiner」には出身地コークの人々のサポートに感謝を伝えた。「みなさんの応援は素晴らしかった。本当に純粋に感謝したいです。本当に素晴らしいサポートでした。私にとって非常に意味のあることです」と語った。(賀来比呂美)■関連作品:オッペンハイマー 2024年3月29日より全国にて公開© Universal Pictures. All Rights Reserved.
2024年04月22日俳優の役所広司が27日(日本時間28日未明)、第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した。役所は、ドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースが新たに手がけた東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた長編映画『PERFECT DAYS』に主演。インタビューでは「平山の暮らしぶりをイメージさせる様な環境を監督が整えてくださった」と明かしており、25日の公式上映では約10分間のスタンディングオベーションにつつまれ、観客からも本作への大きな評価を得ていたという。最優秀男優賞に選ばれた役所は、壇上にて「こうやってこんな華々しいカンヌ映画祭でスピーチをするのはあんまり好きじゃない」と微笑み、製作の柳井康治をはじめ、監督のヴィム・ヴェンダース、脚本の高崎卓馬、そして製作スタッフ、キャスト、事務所のスタッフ等、一人一人に心のこもった感謝の意を表した。また、直後に行われた日本の記者向け取材で役所は「この賞に恥じないように頑張らなきゃな」と心情を明かし、海外へ出演について話が及ぶと「自分の表現が役に立つような良い作品があれば参加したいとは思っています。基本的には、自分たちの国の映画で、世界中の人たちに楽しんでもらえるのが、一番の早道かな」と語った。第50回カンヌ国際映画祭にて、主演作『うなぎ』(今村昌平監督作)がパルムドールを受賞していた役所だが、最優秀男優賞は初の受賞となる。『PERFECT DAYS』はエキュメニカル審査員賞も受賞した。(c)Kazuko Wakayama
2023年05月28日アイドルグループ・Snow Manの目黒蓮が1日、都内で行われた「第96回キネマ旬報ベスト・テン表彰式」に出席し、新人男優賞を受賞した。今回、目黒は映画『月の満ち欠け』、映画『おそ松さん』で新人男優賞を受賞。「すごく心臓がバクバクしています。去年、1年間を通してたくさんの経験をさせてもらいました。そこで出会ったキャストの皆さん、スタッフの皆さんに愛のある指導をしていただき、支えてくださった皆さんあっての受賞だと思います」と受賞の喜びを語った。緊張した様子の目黒に、司会・笠井信輔アナウンサーから「言いたいことは言えましたか?」と質問が飛ぶと、「8割ぐらい……?」と返答して笑いを誘った。Snow Manメンバーの反応を聞かれると、「素直におめでとうと言葉にしてくれる人もいれば、向井康二、深澤辰哉、佐久間大介は全身で、喜びを分かち合ってくれました」と笑顔に。また、「アイドルと俳優とで仕事への向き合い方に違いはあるか?」という質問には、「アイドルのときは、ステージ上でどれだけ自分の魅力を出せるか」と話した一方、「俳優のときは自分を消すようなイメージ。その中で自分だったらどうするかということを意識しています」と違いを明かした。さらに、『月の満ち欠け』の廣木隆一監督が花束とともにサプライズ登壇。「ちゃんと自分がどこに立つとかを考えられる役者です」と目黒の印象に触れ、「これからが楽しみです」とさらなる飛躍に期待を寄せる。目黒も、「『現場に気持ちだけを持ってきてくれればいい。それを繋げるのが僕の仕事』と声をかけてくださったのが印象的」と監督から伝えられたことを思い出し、「この言葉をいただいて、毎回家から現場に気持ちを持っていこうと、それだけを意識して臨みました」と撮影時を振り返っていた。■第96回キネマ旬報ベスト・テン 受賞・登壇者一覧助演女優賞:広末涼子※花束ゲスト…廣木隆一監督助演男優賞:三浦友和外国映画作品賞:『リコリス・ピザ』定井勇二氏、宇都宮誠樹氏外国映画監督賞:『パラレル・マザーズ』ペドロ・アルモドバル監督※代理…大谷洋氏読者選出外国映画監督賞:『コーダ あいのうた』シアン・ヘダー監督※代理…水野貴夫氏読者選出日本映画監督賞:『ケイコ 目を澄ませて』三宅唱監督文化映画作品賞:『私のはなし 部落のはなし』満若勇咲監督読者賞:連載「映画を見ればわかること」川本三郎氏特別賞:小林信彦(コメント映像での出演)新人女優賞:嵐莉菜新人男優賞:目黒蓮※花束ゲスト…廣木隆一監督主演女優賞:岸井ゆきの主演男優賞:沢田研二(コメント映像での出演)日本映画脚本賞:『夜明けまでバス停で』梶原阿貴氏日本映画監督賞:『夜明けまでバス停で』高橋伴明監督日本映画作品賞:『ケイコ 目を澄ませて』※登壇者…福嶋更一郎プロデューサー
2023年02月01日西島秀俊が『ドライブ・マイ・カー』で、第45回日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞した。本作では、アジア人俳優として初めて全米批評家協会賞主演男優賞に輝くなど、言葉の壁を超えて海外の観客の心も震わせていた西島さん。日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞するのも初となった。主演男優賞では、ベテランから若手俳優まで豪華な顔ぶれが揃った。『護られなかった者たちへ』の佐藤健、『花束みたいな恋をした』の菅田将暉、『孤狼の血 LEVEL2』の松坂桃李、そして『すばらしき世界』の役所広司と、まさに誰が最優秀を受賞してもおかしくない、そんな空気が会場を漂っていた。『ドライブ・マイ・カー』にて、西島さんは妻を亡くした喪失感を抱える舞台演出家であり、俳優の家福悠介を演じた。常に穏やかで冷静にふるまう家福だが、専属ドライバーのみさき(三浦透子)との交流を通じ、無意識下にあった本心に気づき、すべての感情をさらけ出す。控えめながら揺れる心の機微を、もの悲しさを漂わせる圧巻の演技で披露した。タイトル通り、車の中でのシーンが多かった本作。その大変さを尋ねられると、西島さんは「撮影は車を走らせずにすることが多いですけど、監督は実際の風景が流れたり、音がしたりすることが演技に影響する(と感じている)ので、リアルに車を走らせていたんです。演技にとにかく本当を突き詰めるひとつの形だったのかなと思います」と、徹底的な現場作りを刊行した濱口組に愛を寄せていた。授賞式のスピーチでは、西島さんは「驚いています。名誉な賞をいただいて感謝しています。濱口監督、スタッフの皆さんの力でいただいた賞だと思います。そして岡田将生くん、霧島さん、世界中から参加した俳優の皆さん、三浦さん、僕たちはとにかく毎日ホン読みしていました。改めて相手の言葉に耳を澄ますことが、自分の演技のためではなく相手のそこにいることにすごく影響を与えると、改めて実感させてもらえた現場でした」と、全員で獲った賞だと改めて感謝を伝えた。最後に、西島さんは「そして、今世界が混乱していて、いろいろなつながりが切れている中、今日は3月11日ということで東日本大震災から11年経ちました。人とのつながり、魂の再生の物語がこうやって賞をいただいたことは何か大きな意味があるのではないか、と思っています。これからも人生、それから人に寄り添う希望を持つような素晴らしい作品に参加したいと思います。日本映画のためにこれからも身を捧げたいです」と力強いメッセージを送っていた。(cinamacafe.net)
2022年03月11日「第44回日本アカデミー賞」の授賞式に、優秀主演男優賞を受賞した小栗旬、草彅剛、佐藤浩市、菅田将暉、二宮和也が参加。受賞の喜びをスピーチした。今回、優秀主演男優賞に選ばれた小栗さんは、昭和最大の未解決事件に翻弄される2人の男を描いた『罪の声』で受賞。また草彅さんは、トランスジェンダーの女性役に挑んだ『ミッドナイトスワン』。佐藤さんは、福島第一原発事故を題材にし、賛否両論を巻き起こした『Fukushima 50』。菅田さんは、平成元年生まれの男女の人生を平成史の変遷と重ねて壮大なラブストーリーを描写した『糸』。二宮さんは、家族で作り上げたコスプレ写真集が話題になった写真家・浅田政志による2冊の写真集を原案にオリジナルストーリーで贈る『浅田家!』で同賞を獲得した。そして今回見事、最優秀主演男優賞を受賞したのは『ミッドナイトスワン』の草彅さん。草彅さんは「いや、あの、まじっすか。ごめんなさい。頭真っ白になってしまって」と受賞に驚いた様子で、「本当に、今まで、皆さんとお仕事をさせていただいたこととか、仲間の皆さんに応援していただいていることとか、そうですね、慎吾ちゃんとか吾郎さんとか本当に近い人たちが支えてくれて、今日ここの舞台に立てたんだなと思って嬉しいです」と喜びのコメント。さらに「僕は代表として、これ(最優秀賞)をもらうということで、一人の力では到底たどり着けないところですし、映画って、それぞれ作り手の方とか役者の気持ちとかいろんな方向性はあると思うんですけど、一人一人の人生がよりよく自由に全うできるようなそんな作品作りと人との関わりの中で、これからも自分の人生を全うしていきたいと思います」と語った。(cinemacafe.net)■関連作品:Fukushima 50 2020年3月6日より全国にて公開© 2020『Fukushima 50』製作委員会浅田家! 2020年10月2日より全国東宝系にて公開©2020「浅田家!」製作委員会罪の声 2020年10月30日より全国東宝系にて公開©2020「罪の声」製作委員会糸 2020年8月21日(金)より全国にて公開予定©2020映画『糸』製作委員会ミッドナイトスワン 2020年9月25日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2020「MIDNIGHT SWAN」FILM PARTNERS
2021年03月19日草なぎ剛(46)が主演を務めた映画『ミッドナイトスワン』で、「第63回ブルーリボン賞」の主演男優賞を受賞した。「第44回日本アカデミー賞」で受賞した優秀主演男優賞に続く快挙だ。昨年9月25日に全国公開され、現在もおよそ20カ所の劇場で上映が続いている同作。観賞をリピートする“追いスワン”の影響もあり、公開10周目を記録した昨年11月には草なぎが異例の舞台挨拶を行ったほどだ。各メディアによると、草なぎは「何回も劇場の足を運んでくれたファンのみなさんの力が大きいです」と感謝。続けて高倉健さん(享年83)と大杉漣さん(享年66)の名前をあげ、「『立派な賞をいただきました』と報告したい。健さん、漣さんから頂いた要素を膨らませていろんな役ができている」と語ったという。今回、受賞が決定したのは2月23日。大杉さんの命日を21日に迎えたばかりでもあり、草なぎにとって感慨深い受賞となったようだ。大杉さんとは『僕の生きる道』、『任侠ヘルパー』、『嘘の戦争』(全てフジテレビ系)、『スペシャリスト』(テレビ朝日系)など多数の作品で共演した草なぎ。いっぽう「『ぷっ』すま」(テレビ朝日系)でギターセッションを披露するなど、その仲良しぶりは有名だった。「草なぎさんはお別れ会で、『また一緒にお芝居がしたい』『海にギターを持っていって一緒に歌いたい』などと声を震わせていました。あまりに突然のことで、何カ月も心の整理がつけられなかったといいます。草なぎさんがギターを始めたきっかけも大杉さんでした。大杉さんが楽屋でギターを弾く姿に憧れ、斉藤和義さん(54)のコンサートにも連れていってもらったといいます。ソロコンサートには斎藤さんも出演し、草なぎさんは大杉さんが繋げてくれた縁を大切にしているのです」(芸能関係者)■「常に進化している」大杉さんから多大なる影響を受けた草なぎ。そんな大杉さんは生前、役者としての草なぎを絶賛していた。「17年1月から放送された『嘘の戦争』では、大杉さんと草なぎさんの“演技合戦”が話題でした。大杉さんは、草なぎさん演じる復讐心に取り憑かれた主人公から標的にされてしまう役。ですが主人公が復讐を思いとどまる展開に、視聴者から『感動した』との声が殺到しました。大杉さんはこのドラマで、真摯に作品と向き合う草なぎさんに刺激を受けたといいます。余分なものを省いて仕上げていく姿勢に、『常に進化している』と評価していました」(ドラマ関係者)現在放送中のNHK大河ドラマ『青天を衝け』でも、好演ぶりが話題の草なぎ。役者として進化し続ける姿に、大杉さんも天国から応援していることだろう。
2021年02月24日出演者が全員男優しかも関西弁、という斬新な『ロミオとジュリエット』がお目見え。のちに映画化もされた『焼肉ドラゴン』(2008年)で演劇賞を総なめにし、脚本家としても『月はどっちに出ている』『愛を乞うひと』を手がけるなど、密度の濃い人間ドラマを得意とする劇作家・演出家、鄭義信のシアターコクーン初進出作で、『泣くロミオと怒るジュリエット』と題し、2月8日(土)に開幕する。許されない恋に落ちた若い男女の疾走を描くシェイクスピアの「ロミジュリ」。今回は、ストーリーはそのままに、物語の舞台を戦後の関西の港町に移して描かれる。ロミオを演じるのは、ドラマ、演劇、バラエティと、ジャンルを超えた活躍を見せるジャニーズWESTの桐山照史。一方、ジュリエットを演じるのは、個性的な風貌と異彩を放つ存在感で強烈なインパクトを残す柄本時生。また、段田安則や八嶋智人、福田転球にみのすけら、演劇界のベテラン勢が脇を固める。戦争が終わって5年後の、関西の港町。敵対する愚連隊“モンタギュー”と“キャピレット”が睨み合う町だ。元“モンタギュー”メンバーで、今はカストリ屋台で真面目に働く青年ロミオは、あるダンスパーティーで、心根がまっすぐで優しい少女・ジュリエットと恋に落ちる。しかし彼女は、“キャピレット”のリーダー・ティボルトの妹なのだった……。鄭義信はこの公演に向けて、「差別や不寛容、定かな理由もなく憎悪を募らせ、互いに憎しみ合う人々。最近の、この国に蔓延する空気にも似た“イヤな感じ”」を描きたいとコメントしている。公演はシアターコクーンにて2月8日から3月4日(水)まで、大阪・森ノ宮ピロティホールにて3月8日(日)から15日(日)まで行われる。文:小川志津子
2020年02月07日役所広司が『孤狼の血』で、第42回日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞した。第41回では『三度目の殺人』で最優秀助演男優賞を受賞しており、2年連続での名誉ある受賞に、名優は「今日は本当に素晴らしい賞をいただいて、びっくりしました」と謙虚に目を丸くしていた。主演男優賞では、『散り椿』の岡田准一、『万引き家族』のリリー・フランキーなど賞レース常連の俳優陣に加え、『終わった人』でいぶし銀の魅力を見せた舘ひろし、さらには2018年の邦画界のビッグトピックスとなった『カメラを止めるな!』で、何があってもカメラを回し続ける監督を熱演した濱津隆之が優秀賞を受賞。最優秀のブロンズは、役所さんの手に渡った。『孤狼の血』では、やくざを手なずけ、弱みを握って警察官を脅す型破りな刑事・大上となった役所さん。大上のことを「汚れた世の中のゆがみの象徴」と捉えた役所さんは、ダーティな捜査をしながらも、自分の正義感に突き動かされて行動する男を体現。呉弁を駆使し見事なアウトローを誕生させ、高い熱量で物語を完璧にリードした。開口一番、「いやあ、本当に意外でした」と最優秀主演男優賞の受賞について漏らした役所さん。「岸部一徳さんが『死の棘』で最優秀主演男優賞をとられたときに“こんなことってあるんだな”とおっしゃったのを、会場で聞いていてすごく感動した記憶があるんです。僕も最優秀主演男優賞は2年連続でいただいて以来、ずっともらっていなかったですけど本当に最優秀は難しいことだろうなって…」と第21回の『うなぎ』以来20年ぶりの受賞に感慨深げ。この日、最優秀助演男優賞を受賞し、息の合った松坂桃李とのコンビについて、役所さんは「素晴らしい男優さん。今日は主演男優賞と助演男優賞をかえっこしたいくらいです」と手放しで賞賛。うれしそうに役所さんを眺めた松坂さんは、「本当に、この役は同年代には渡したくないくらい、役所さんと一緒に過ごせていただけた時間だったので、宝物のようでした」と、つもる思いを返していた。(cinamacafe.net)■関連作品:孤狼の血 2018年5月12日より全国にて公開ⓒ 2018「孤狼の血」製作委員会
2019年03月01日第42回日本アカデミー賞の授賞式が1日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、俳優の松坂桃李が最優秀助演男優賞に輝いた。映画『孤狼の血』での演技が評価を受けた松坂。受賞スピーチでは「本当にすごく、嬉しいです。何を言えばいいんでしょうか」と感極まった様子を見せる。「本当に、(監督の)白石(和彌)さんと今回2作目なんですけど、20代の半ばくらいからちょっと違う色の作品に挑戦していきたいとマネージャーさんに相談しているときに、白石さんの『凶悪』を見て、ぜひ『白石監督の作品で出たい』と言っていたんです」と振り返った。最初に白石監督作品に出演したのは、司会の蒼井優が主演を務めた2017年の『彼女がその名を知らない鳥たち』。「とんでもないゲスな役で、『本当に僕でいいんですか』とお尋ねしたんですけど、『お願いします』ということで、全くやったことのない役をやらせていただいて、すごく刺激になって」と語る。さらに「短いスパンで『孤狼の血』という作品に呼んでくださって、役所(広司)さんと再会させていただいて、僕にとって財産のような作品になりました」と喜ぶ。「ええ〜、いや、本当に嬉しいです」と言葉を詰まらせる松坂は、「うまくまとまらないですね」と瞳を潤ませながらも「この受賞を皆さんで一緒に分かち合いたいと思います。本当にありがとうございました」と感謝した。
2019年03月01日いよいよ来週に迫ったアカデミー賞授賞式。主要5部門の中で作品部門賞の次に注目されていると言ってもよい主演男優賞の行方を分析してみた。最初は優勢だったこの男優だけど…『アリー/ スター誕生』がヴェネチア映画祭で豪華デビューを飾った時点でのブラッドリー・クーパーは飛ぶ鳥をも落とす勢いだった。だが、その時期にPRの一環として行われたNYタイムズ紙のインタビューでレポーターに高飛車な態度をとったことから彼女の逆鱗に触れ、その一部始終が公になった頃からブラッドリーの株が急下降し始めた。アカデミー賞を受賞できるか否かは、PR合戦の占める部分も大きいと言われているので、大切な時期におけるブラッドリーのこの態度は大きく裏目に出てしまったようだ。また、作品公開のタイミングが早めで、アカデミー投票期間までには投票者たちの熱も冷めてしまったという部分もある。これらのことを踏まえてみると、今回ブラッドリーが主演男優賞を受賞する確率は、かなり低いと言われている。PRの予算とアカデミー賞の関係PRが要のアカデミー賞において大きく遅れを取ってしまっているのが『永遠の門ゴッホの見た未来』のウィレム・デフォー。低予算の秀作というのは、なかなか宣伝費までは手が回らない場合が多く、この作品もその典型のようだ。いくら良い作品でもアカデミー有権者に見てもらえなければ意味がない。この点については『グリーンブック』のヴィゴ・モーテンセンも似ている。映画の評判の良さは口コミで伝わり、ヴィゴの好演についてもノミネーションを受けるまでに広まっているのだが、ノミネーションからのラストスパートにおける予算のかけ方が『ボヘミアン・ラプソディ』と比べると比較にならない。演技の良さとPR作戦の完全融合『バイス』に関しては、政治がエンタメ化しているアメリカで、悪名高き元副大統領チェイニーを、あのバットマンことクリスチャン・ベイルがまるでチェイニーの分身になったかのように演じあげていると大評判になった。実在の大物を演じているという点では全く互角の立ち位置なのが、クイーン伝説のボーカリストだったフレディ・マーキュリーを演じて主演男優賞候補となったラミ・マレックだ。彼の変貌度もハンパではなく、役者魂の熱さが感じられる。アカデミー賞候補になってからの『ボヘミアン・ラプソディ』にかけられたマーケティング費用はその露出度から察するにかなりの額になっているだろう。ただ、本作の監督ブライアン・シンガーのセクハラ問題などの悪評がどれだけラミの受賞に影を投げかけるかが懸念される。しかしながら作品部門の受賞はともかく、主演男優としてのラミの功績は監督の愚行には影響されないのではと筆者は踏んでいる。この前哨戦映画賞を見れば受賞者がわかる?先日発表されたSAGアワード(全米映画俳優組合賞)の結果は、アカデミー賞と非常に密接な関係にあると言われている。アカデミー賞の投票権を有するアカデミー会員の絶対数は俳優たちが占めているからである。主演女優賞においては7年連続でSAG主演女優部門の受賞者と一致しているし、主演男優賞においては過去15回中14回一致という的中率。今年のSAG主演男優賞受賞者はラミ・マレックだった。アカデミー賞でもラミが栄冠を手にすることが出来るだろうか。結果は2月24日(日本時間25日)に発表だ。(text:Akemi K. Tosto)(text:明美・トスト/Akemi Tosto)■関連作品:アリー/ スター誕生 2018年12月21日より全国にて公開© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLCボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Foxグリーンブック 2019年3月1日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2018 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.バイス 2019年4月5日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All rights reserved.永遠の門ゴッホの見た未来 2019年、全国にて公開予定© Walk Home Productions LLC 2018
2019年02月22日第90回アカデミー賞の授賞式が5日(現地時間4日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『スリー・ビルボード』のサム・ロックウェルが助演男優賞を受賞した。『スリー・ビルボード』ポスターサム・ロックウェルは「ありがとうございます。アカデミーに感謝です」と感激。「父と母が映画が好きだったので、映画への愛はそこから生まれました」と明かし、同作で主演を務めたフランシス・マクドーマンドやマーティン・マクドナー監督、助演男優賞にWノミネートされていたウッディ・ハレルソンをはじめとするキャストやスタッフ、関係者への感謝の言葉を語った。同作は、女優フランシス・マクドーマンドが主演するクライム・ドラマ。アメリカ、ミズーリ州の片田舎の町で娘を殺されたミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)は、依然解決しない事件への抗議のために町はずれに巨大な広告看板を設置し、それを快く思わない警察官や住民とミルドレッドの間のいさかいは日増しにエスカレートするも、事態は思わぬ展開を見せていく。サム・ロックウェルは、警察官ディクソンを演じた。助演男優賞には、サム・ロックウェルのほか、『The Florida Project(原題)』のウィレム・デフォー、『スリー・ビルボード』のウッディ・ハレルソン、『シェイプ・オブ・ウォーター』のリチャード・ジェンキンス、『All The Money In The World(原題)』のクリストファー・プラマーがノミネートされていた。(C)2017 Twentieth Century Fox
2018年03月05日『三度目の殺人』の役所広司が、第41回日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞を受賞。これまで幾多もの最優秀賞を受賞してきた役所さんだが、助演男優賞における最優秀受賞は初となった。役所さんは、「もしかしたら…っていう気持ちはあったんですけど。本当に感謝しなければいけない。是枝監督、ありがとうございました」と微笑みをたやさず、檀上から是枝裕和監督に語りかけた。助演男優賞には、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』より西田敏行、『家族はつらいよ2』の西村雅彦、『探偵はBARにいる3』の松田龍平、『武曲 MUKOKU』の村上虹郎、そして、『三度目の殺人』と『関ヶ原』の2作品より役所さんが選出・受賞され、その中から『三度目の殺人』での受賞となった。役所さん自身、初めての是枝組参戦となった『三度目の殺人』では、殺人の前科があり、解雇された工場の社長を殺害したとされる容疑者・三隈を演じた。7回にわたる接見室でのシーンでは、供述を二転三転させ、事件の闇深さを体感させた。初の是枝組について、役所さんは「本当にずっと作品のファンで、どうやって撮影しているのか、現場を1回見てみたい、出てみたいと思っていました。だから、やっと叶った。監督の粘り強さはすごかったですね」と述懐。是枝監督も、「今回は僕も念願叶ってご一緒できて。本当に目の前で役所さんが演じているのを見ながら、“演出って何だろう”と考えさせられてしまうくらい、僕が脚本に書いたもの以上を提示されているので、見逃さないでいるので精いっぱいでした。本当に勉強になりました」と名優に言葉を尽くした。受賞スピーチにおいて、役所さんは「映画の仕事をさせてもらってから随分たちますけど、アカデミー賞の会場に来ると、素晴らしい監督やスタッフの人たち、日本映画を支えてきた人たちに会うのが楽しみで。影響を受けたり、教えられたり、真似をして日本映画の中でずっと働かせてもらっています」と、自身の道のりとともに映画業界への愛情を表現。「今回は、本当に素晴らしい賞をいただきまして、ありがとうございました。今度の映画では、福山さんとの芝居が多くて、本当にふたりで作り上げました、感謝したいと思います。年を取ってきましたけど…(笑)、この賞をきっかけに、これからも、もうしばらく頑張っていこうと思います」と、変わらず俳優として歩んでくれることを約束した。(cinamacafe.net)■関連作品:三度目の殺人 2017年9月9日より全国にて公開© 2017フジテレビジョンアミューズギャガ
2018年03月02日アジア版アカデミー賞「第11回アジア・フィルム・アワード」(AFA)にて、作品賞・監督賞・主演男優賞の主要3部門にノミネートされた映画『淵に立つ』が、3月21日(火)に香港で開催された受賞式にて、浅野忠信が「主演男優賞」を受賞したことが分かった。昨年、同アワードで浅野さんは最優秀助演男優賞(『岸辺の旅』)を受賞しており、2年連続で同じ俳優が受賞することは、前例のない初の快挙となった。「アジア・フィルム・アワード」は、アジア映画を対象とした映画賞として2007年よりスタート。2014年より東京国際映画祭が香港国際映画祭、釜山国際映画祭と共にアジア・フィルム・アワード・アカデミーを創設し、アジアの映画業界と連携、その年のアジアの映画人を表彰しスポットライトを当てることで、アジア映画ファンの創出や世界へのアジア映画の振興・文化交流を図っている。今年日本からは、最優秀女優賞に黒木華(『リップヴァンウィンクルの花嫁』)、最優秀助演男優賞に綾野剛(『怒り』)、最優秀脚本賞に新海誠(『君の名は。』)、最優秀衣装デザイン賞に黒澤和子(『真田十勇士』)、最優秀視覚効果賞に大屋哲男(『シン・ゴジラ』)、最優秀音響賞に中村淳(『シン・ゴジラ』)らがノミネート。結果、浅野さんの主演男優賞のほか、今回『シン・ゴジラ』の大屋哲男氏も「最優秀視覚効果賞」を受賞する運びとなった。過去の俳優部門では、『おくりびと』で本木雅弘が主演男優賞、『嫌われ松子の一生』で中谷美紀が主演女優賞を受賞している同アワード。浅野さんは、「本当にありがとうございます。この場に戻れて光栄です。昨年は最優秀助演男優賞を頂きました。今年は本当に特別です。とても幸せです」とトロフィーを掲げながら受賞の喜びを述べ、「深田晃司監督に心からの感謝を申し上げたいです。監督には、多くのことを助けられました、また多くのことを教えて頂きました。我々は本当に多くのディスカッションをしましたし、リハーサルもたくさんして、私の役を築き上げることができました。だからこそ、この賞を頂くことができました!」と監督への感謝のコメントを寄せた。また、受賞式に一緒に出席した深田晃司監督は、「浅野忠信さん、おめでとうございます!本当に、俳優が評価されることは監督にとって最高の栄誉です。映画作りの過程で交わした浅野さんとの対話は私にとっても刺激に満ちた創造的なもので、浅野さんは圧倒的な存在感で八坂という役に血肉を与えてくれました。映画はスタンドプレイでは作れません。浅野さんのみならず、『淵に立つ』の俳優たちのアンサンブルを誇りに思います」と祝福している。『淵に立つ』は、下町で金属加工業を営む夫婦(古舘寛治、筒井真理子)のもとに、突然一人の男(浅野忠信)が現れ、奇妙な共同生活が始まり、一見平和だった家族に“異物”が混入することで夫婦それぞれが抱える秘密があぶり出されていく人間ドラマ。夫婦とは、家族とは、愛とは、人間とは何か、普遍的なテーマを問いかけながら、人間の心の奥底を揺さぶる衝撃作。昨年10月より公開された本作は、現在もロングラン公開中。さらに、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞して以来、ヨーロッパ・アジア・北米で世界30か国以上での世界配給が決定。また、日本国内の各映画賞でも高い評価を得ており、第31回高崎映画祭での最優秀作品賞と最優秀女優賞(筒井さん)をはじめ、第38回ヨコハマ映画祭では主演女優賞(筒井さん)と最優秀新人賞(太賀)など高い評価を受けている。『淵に立つ』は全国にて公開中。『淵に立つ』Blu-ray&DVDは5月3日(水)より発売。(cinemacafe.net)
2017年03月22日Aaron Poole / (C)A.M.P.A.S. 作品賞を呼び間違えたり、追悼メッセージで別人の写真を流したりと、何かと不始末が多かった今年のアカデミー賞。何事もなく終わったかのように見えた主演男優賞の発表でも事件が起こっていた。ベン・アフレックの弟であるケイシー・アフレックが受賞したが、プレゼンターのブリー・ラーソンが拍手を拒否したのだ。 ラーソンは昨年、『ルーム』で主演女優賞を獲得した。『ルーム』では、17歳のときに誘拐され、その後7年間に渡り性的・身体的虐待を受け続ける女性を演じた。監禁生活の中で犯人の子どもを産み育て、息子が5歳になったことをきっかけに脱出計画を実行する。 役作りのために1か月間どこにも外出せず部屋に閉じこもり、性被害に遭った女性の心情を理解するために精神分析医とじっくり話したというラーソン。撮了後は性的暴行の被害者を支援する活動をスタート。昨年のアカデミー賞授賞式では、大学内で起こったレイプ事件を題材とした作品『The Hunting Ground』に主題歌「Til It Happens To You」を提供したレディー・ガガが、レイプされた過去を持つ52人の女性たちと共にステージで同曲を披露した。ガガ自身も性的暴行のサバイバーだ。パフォーマンス後、ラーソンは立ち上がって会場を後にする女性たち全員と抱き合い、彼女たちの勇気を讃えた。 ケイシー・アフレックの話に戻ろう。彼は2010年、監督作『容疑者、ホアキン・フェニックス』を撮影中にわいせつないやがらせがあったとして、プロデューサーと撮影監督からセクシャルハラスメントで訴えられている。アフレックは容疑を否認し、結果示談となったが、その真偽は今もって明かにされていない。 オスカー像授与後の拍手を拒否し、祝意を表さなかったことで、ラーソンは性的犯罪の加害者に対する無言の抗議を行ったのだ。彼女の毅然とした姿勢はSNSで絶賛された。 アカデミー賞の受賞を祝われるはずが、性的犯罪の容疑者であった過去を蒸し返されることになってしまったアフレックは、疑惑を払拭するべく、ついにボストン・グローブ紙の取材に応えた。 「どんな理由があっても、誰であろうとも、いかなる虐待も許すべきではないし、忌まわしいものだと思っています。そして全ての人に、職場をはじめとしたあらゆる場所で敬意をもって応対される価値があると思います。本当に覚えのないことです。僕にできることといえば、ただ、自分の人生を僕なりに生き、自分の価値観に従って話し、行動するだけですよ」と改めてセクハラを完全否定。 これまでは偉大な兄の陰に隠れ、パッとしなかった印象のアフレックがいよいよ脚光を浴びる時が来た──と思ったが、有り難くない方向からのスポットライトもしばらくは消えそうにない。
2017年03月02日Being Yoga Japanはこのほど、舞台・ドラマで活躍する男優が暗闇でヨガを指導する「ヨガスタジオBeing」(東京都渋谷区渋谷)をオープンした。「暗闇ヨガ」は、ニューヨーク発祥のフィットネスで、"暗闇フィットネス"の 概念をヨガに取り入れたもの。暗闇フィットネスは、照明を暗くすることで人目を気にせず身体を動かせるため、通常の明るさでエクササイズをするよりも消費カロリーや爽快感が増すといわれている。暗闇ヨガは、従来のヨガをベースにダンス音楽のリズムに合わせて行う。スタジオが暗いため、ポーズをとっている様子や、メイクが崩れた姿を見られたくないという人でも、周りの目を気にせず取り組むことができるという。同店のインストラクターはすべて男性。全員、舞台やドラマで活躍するイケメン男優であるとのこと。暗闇の中で男性インストラクターの指導を受けながら、心身ともにリフレッシュできるという。プログラムは、1レッスン45分。しっかり身体を動かした「動」の後には、"シャバーサナ"による「静」を取り入れ、有酸素運動と無酸素運動を組み合わせている。脂肪燃焼効果と筋力アップが同時に実現できるだけでなく、自分の心にも向き合えるヨガの利点を最大限に生かした内容になっているとのこと。料金は1回3,500円、3回9,900円、5回1万7,000円、7回2万1,700円、10回3万円。体験1回3,000円。※価格はすべて税別
2017年02月02日2015年「カンヌ国際映画祭」にて主演男優賞(ヴァンサン・ランドン)を受賞し、フランスで100万人動員の大ヒットとなった社会派ドラマ『La Loi du Marche』が、邦題『ティエリー・トグルドーの憂鬱』として8月27日(土)より日本公開されることが決まった。ティエリーは、50歳を越え、エンジニア一筋で働いていた会社から集団解雇された。当初はストライキを起こしてでも闘うと仲間に息巻いていたが、結局、会社を辞め職安に通うことに。頑固な彼はいまさら、就職面接を受けても上手く対応することができない。就職訓練の場でも、年の離れた若者からその頑なさを容赦なく指摘されて、面目をなくす。そんな彼の唯一の救いは、妻と身体障碍を抱えた息子の存在。家族と過ごすときは、世間の厳しさを忘れることができた。やがて、スーパーの警備員の仕事に就くことができたティエリー。希望していたエンジニアの仕事ではないが、そんなことは言っていられない。しかし、彼は新たな職場で、買い物客だけでなく自分の同僚たちまで不正をしていないかを監視し、発見した場合には告発しなければならないことを知る。ある日、告発によって、従業員の1人が自殺、彼は会社側の対応に疑問を覚えるが――。年老いた母と息子の最期の日々の交流を描いた感動作『母の身終い』のステファヌ・ブリゼ監督と、フランスを代表する名優ヴァンサン・ランドンが再び組んだ本作。自らのプライドと社会のしがらみの中で板挟みになり、やがて現実のために身を落としてゆく中年男に扮し、重厚な演技で観る者を魅了したランドンは、フランス「セザール賞」でも主演男優賞を受賞した。このたび解禁されたポスターも、そんなランドンのどこか重苦しい雰囲気と、家族を抱えながら板挟みになる“憂鬱”をまさにそのまま閉じ込めたようなビジュアルとなっており、彼の視線がいったい何を捉えているのか、その佇まいに思わず引き込まれてしまう雰囲気を放っている。ドキュメンタリーのような、淡々とした冷徹なカメラの元、圧倒的存在感を焼き付ける彼の演技は、昨年のカンヌで批評家の絶賛を受け、主演男優賞を受賞するとともにブリゼ監督もエキュメニカル審査委員賞を獲得している。現代を生きる人に投げかける社会派人間ドラマを、ぜひ楽しみにしていて。『ティエリー・トグルドーの憂鬱』は8月27日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月12日第39回日本アカデミー賞が4日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、『母と暮せば』で最優秀主演男優賞を受賞した嵐・二宮和也と、『百円の恋』で最優秀主演女優賞を受賞した女優・安藤サクラが授賞式終了後、報道陣の取材に応じた。受賞の感想を聞かれた二宮は「まだ現実味がない」と話し、「嬉しくて嬉しくてしょうがないんですけど、あれ、なんなんだ!? みたいな感じになっちゃいますね」と戸惑いながら喜んでいた。昨年最優秀主演男優賞を受賞した、ジャニーズ事務所の先輩・V6岡田准一について問われると、「『これをいただくのがゴールではない、ここからが始まりだから。俺も頑張ってきてるから、頑張れよ』と言ってもらいました」とコメント。ブロンズと一緒に写真を撮り、「落ち着いたら、新人俳優賞をとった山田(涼介)を含めて3人で会おうか」と誘われたことを明かした。前回の日本アカデミー賞は、自宅で酒を飲みながら見ていたという二宮だが、今回は授賞式の後「キャストのみんなで飲みに行く」と予定を告白。「(賞に)恥じないように、いい作品に出ていきたいと思います。本当に、いただいたことが奇跡にならないように、これからも一つ一つ頑張っていきたいと思います」としみじみと語った。一方の安藤も、受賞については「何が起こっているのかわからなくて、ガタガタガタガタ震える」「未だになぜ私が二宮くんとここに立ってるのかわからない」と驚きを語る。安藤が主演を務めた『百円の恋』は数館の上映から始まり、口コミで広がっていったため、「見てくださった方たちもきっと喜んでくださる、そういう映画に出られたこともすごく嬉しいです」と発言。「これから私は健康に気をつけて、賞をいただいたからには、悪いことはできない。これからもじわじわと、ピョンピョンと、えっちらおっちらやっていかねばならんなと思っています」と今後の抱負を示した。
2016年03月05日1月6日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスで「ピープルズ・チョイス・アワード 2016」が開催。ジョニー・デップがドラマ映画男優賞を受賞したことが明らかとなった。毎年1月に初の賞レースとしてゴールデン・グローブ賞やアカデミー賞に先駆けて開催され、一般視聴者が投票によってノミネートと受賞を決める本アワード。1975年に14部門からはじまり、現在は映画・音楽・テレビ番組の幅広いジャンルの中から、50を超える部門で賞の授与を行う。授賞式には人気の俳優や歌手が集結し、毎年会場は興奮と熱気に包まれ、大きな注目を集めている。授賞式では、ドラマ映画男優賞を受賞したジョニーが会場に登場しスピーチを披露するほか、2016年に放送開始予定の「Chicago Fire」(原題)に出演中のテイラー・キニーがドラマシリーズ男優賞を受賞し、婚約者であるレディー・ガガへの感謝の言葉をスピーチで披露。また、ガガはゴールデン・グローブ賞にノミネートされており、夫婦揃っての受賞への期待が高まる。さらに会場では、「Vine」で注目を集めた第二のジャスティン・ビーバーとも言われる若干17歳の新星ショーン・メンデスや、ジェイソン・デルーロが音楽パフォーマンスを披露し、大いに盛り上がりを見せた。当日の模様は、1月10日(日)に海外ドラマ専門チャンネル「AXN」で放送される。「AXN独占放送!ピープルズ・チョイス・アワード 2016」は、1月10日(日)海外ドラマ専門チャンネル「AXN」にて21時より放送。(text:cinemacafe.net)
2016年01月07日俳優の渡辺謙が、アメリカの演劇・ミュージカルにおける最高峰の権威である第69回トニー賞のミュージカル主演男優賞にノミネートされたことが29日、明らかになった。『王様と私』でミュージカル主演男優賞にノミネートされた渡辺は、ノミネートの知らせを受け「アメリカでの初舞台でノミネートして頂いたことを誇りに思っています。The King and I の カンパニー、バートレット・シャー、ケリー・オハラが大きな力をくれました」とコメント。ブロードウェイ初挑戦にして受賞の快挙に期待がかかる。ほかにもミュージカル『ザ・ラスト・シップ』でスティングがオリジナル楽曲賞に、『エレファント・マン』でブラッドリー・クーパーが演劇主演男優賞に、『オーディエンス』でヘレン・ミレンが主演女優賞と、気になるノミネーションが目白押し。番組では案内役に宮本亜門、八嶋智人、スペシャルサポーターに井上芳雄を迎え、授賞式の興奮の模様を余すところなく伝えていく。なお、WOWOWでは「第69回トニー賞」の授賞式を独占生中継。『生中継!第69回トニー賞授賞式』はWOWOWプライムにて6月8日(月曜 8:00~)に同時通訳で生放送。字幕版はWOWOWライブにて6月13日(土曜 20:00~)放送。
2015年04月29日岡田准一が2月27日(金)に開催された「第38回日本アカデミー賞」にて『永遠の0』と『蜩ノ記』にて男優としては史上初の「最優秀主演男優賞」&「最優秀助演男優賞」のW受賞を達成!声を詰まらせ喜びと周囲への感謝の思いを口にした。岡田さんは『永遠の0』では、優秀なパイロットながらも生き延びることに何より執着し“臆病者”と罵られる主人公を演じ、『蜩ノ記』では数年後に切腹することが決まっている男の監視を命じられるも、彼の哲学や生き方に魅了されていく若き武士を演じている。「優秀助演男優賞」は岡田さんのほか阿部寛(『柘榴坂の仇討』)、伊藤英明(『WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常』 )、笑福亭鶴瓶(『ふしぎな岬の物語』)、三浦春馬(『永遠の0』)が受賞。久々の時代劇で仇としてずっと狙われ続ける生活を送ってきた男を演じた阿部さん、山に生きる野性的な男を魅力的に演じた伊藤さんなどいずれも好演を見せており、誰が「最優秀賞」を獲得するか、俳優部門の中でも混戦が予想された。そんな中、『蜩ノ記』で役所広司が演じる、自らの死を静かに受け止めて生きる主人公・戸田秋谷に出会い、彼に感化されていく武士・檀野庄三郎を演じ、公開時から役所さんと共に高い評価を受けていた。岡田さんは、昨年の「最優秀賞助演女優賞」受賞者でプレゼンターを務める真木よう子から自らの名前を呼ばれると、喜びを噛みしめるような表情で壇上へ。「ありがとうございます」と言ったきり、言葉を続けようとするも感激で声を詰まらせた。今回の受賞について「自分を“映画人”として認めていただいてありがとうございます」と語り、「今日は最高の日です」と喜びを口にする。また「長年、一緒に仕事をしてきた仲間のひとりから『(岡田さんの優秀賞受賞を)誇りに思う』とメールをいただきまして、人に誇ってもらえるというのはすごく嬉しい」と語り、会場は温かい拍手に包まれた。そして、授賞式終盤で発表された「最優秀主演男優部門」でも、見事に「最優秀賞」を受賞し、「最優秀助演男優賞」とのW受賞を達成!これまで「最優秀主演女優賞」と「最優秀助演女優賞」のW受賞は第2回(1979年)の大竹しのぶ(『事件』/『聖職の碑』)、昨年、第37回(2014年)の真木よう子(『さよなら渓谷』/『そして父になる』)の2人が達成しているが、男優としては史上初。岡田さんは「話題賞」の俳優部門でも『永遠の0』で受賞しており、ひとりで計3冠という快挙となった。「最優秀主演男優賞」が決まると、岡田さんは“師”と仰ぎ、「優秀主演男優賞受賞」の役所広司(『蜩ノ記』)とがっちりと握手。助演、話題賞に続きいま一度、壇上に上がると「本当にありがとうございます。本当にみなさん、ありがとうございます!」とブロンズを高く掲げる。そして「作品に獲らせていただいた賞だと思っています。(『永遠の0』は)歴史を伝える、思いを伝えることが大きなテーマですが、ここに立っていられるのは第1回(の最優秀主演男優賞)の受賞者で、人が人を思うことの大切さを伝えてくれた高倉健さんのおかげ。第2回(受賞者の)の緒形拳さんにも『感情が動くときに人は見てくれる』、『お前は俳優に向いてる。(俳優を)続けなさい』と言っていただき、何とか続けてこられました。『向いてる』と言われたのは芝居と格闘技だけ(苦笑)。20年前からこの仕事やってますが、何もできなくて怒られてました。20年で出会ったみなさんに教えていただいて、この素晴らしい場所に立てるようになりました」と感激を口にした。(text:cinemacafe.net)
2015年02月27日いよいよ佳境に入ってきた今年のアカデミー賞授賞式。監督賞に続き、『アーティストの』のジャン・デュジャルダンが栄えある主演男優賞を獲得した。トーキーへの移行期を迎えるハリウッドの黄金時代を舞台に、映画産業の変革により没落していくスター俳優を見事に演じているジャン。これまでの賞レースも含め、下馬評でも受賞を有力視されてきたが、今回の受賞でフランス人の俳優としては初の主演男優賞受賞、さらに母国語が英語でない受賞者としても『ライフ・イズ・ビューティフル』(’97)のイタリア人俳優ロベルト・ベニーニ以来の受賞となる快挙を果たした。壇上に上がるやガッツポーズを見せ、「この国が大好きです」と挨拶したジャン。劇中では声なき声を見事に表現しているが、「声にするなら…メルシー・ボクー!(ありがとう)」と叫び、フランス語でこの上ない喜びを露にした。特集:第84回アカデミー賞 Ikei / ©A.M.P.A.S.■関連作品:第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPASアーティスト 2012年4月7日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm■関連記事:【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~クラシック編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~セクシー編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~ホワイト&メタリック編~【アカデミー賞】最高栄誉はハリウッド愛を贈るフランス映画『アーティスト』へ!【アカデミー賞】会場総立ち!メリル・ストリープが3度目のオスカー受賞!
2012年02月27日第84回アカデミー賞授賞式で、『人生はビギナーズ』のクリストファー・プラマーが助演男優賞を獲得した。マイク・ミルズの実体験を基に、晩年に突然ゲイであることをカミングアウトする父親と息子の愛と人生の再スタートを描いた本作。クリストファーは、自身に正直に自由を謳歌する父親をユーモアたっぷりに演じている。現在82歳、その俳優歴は半世紀以上にのぼる大御所中の大御所。『サウンド・オブ・ミュージック』(’64)のトラップ大佐役など数々の作品で名演を見せてきた彼だが、意外にもオスカーノミネートは2009年の『終着駅-トルストイ最後の旅-』が初めてで、今回の受賞は同賞において最高齢での初受賞となった。今回の助演男優賞部門は、同い年のマックス・フォン・シドー(『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』)や、ニック・ノルティ(『Warrior』)などベテラン勢が揃ったが、クリストファーがこれまでの映画賞レースと順当の強さを見せた。手にした金のオスカー像に向かって「あなたは私より2歳しか年上じゃないんだね。母の種にいたときからこのスピーチを予定してました」と冗談を飛ばすや、ほかの候補者に称賛を贈り「(共演の)ユアン・マクレガーとこの賞を共有したい」と語った。特集:第84回アカデミー賞 Harbaugh / ©A.M.P.A.S.■関連作品:第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPAS人生はビギナーズ 2012年2月4日より新宿バルト9、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2010 Beginners Movie, LLC. All Rights Reserved.■関連記事:【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~クラシック編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~セクシー編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~ホワイト&メタリック編~【アカデミー賞】最高栄誉はハリウッド愛を贈るフランス映画『アーティスト』へ!【アカデミー賞】会場総立ち!メリル・ストリープが3度目のオスカー受賞!
2012年02月27日いよいよ終盤に差し掛かってきた第83回アカデミー賞。先ほど主演男優賞が発表され、見事オスカーを手にしたのは、大方の予想通り『英国王のスピーチ』のコリン・ファース!昨年の覇者ジェフ・ブリッジスや作品賞でのライバル『ソーシャル・ネットワーク』のジェシー・アイゼンバーグ、さらにハビエル・バルデム、今年の司会進行も務めるジェームズ・フランコら強敵を抑えての受賞となった。昨年、『シングルマン』でパートナーを失ったゲイの男性を演じ初めて主演男優賞候補に名を連ねたコリン。英国王ジョージ6世役で2年連続ノミネートとなった今年、50歳にして見事にオスカーを射止めた。今年のアカデミー賞において、おそらく最も「堅い」とされてきたコリンの主演男優賞受賞。ゴールデン・グローブ賞に2年連続となる英国アカデミー賞など主要な賞を軒並み獲得してきたが、その分、プレッシャーも相当だったのでは?プレゼンターのサンドラ・ブロックがコリンの名を呼ぶと、「本当に信じられない気持ち。非常に嬉しい」と喜びの言葉を口にした。また、本作で共演したジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーター、トム・フーパー監督らに感謝の言葉を述べると、あまりの嬉しさからか「これ以上立っていると踊ってしまいそう」と言い、笑顔でステージを後にした。特集 2011アカデミー賞© AP/AFLO■関連作品:英国王のスピーチ 2011年2月26日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開© 2010 See-Saw Films. All rights reserved.■関連記事:【オスカー総括】『英国王…』が横綱相撲30〜40代監督席巻で世代交代の波?【アカデミー賞】レッドカーペットファッションチェック!〜ダークカラー編〜【アカデミー賞】作品賞は『英国王のスピーチ』で決着!計4冠で賞レース制す【アカデミー賞】監督賞はトム・フーパー!『英国王のスピーチ』優勢【アカデミー賞】オリジナル脚本賞は『英国王』『インセプション』は受賞ならず
2011年02月28日助演女優賞に続いて、俳優部門で2番目に発表となった助演男優賞は、『ザ・ファイター』のクリスチャン・ベイルが輝いた。助演女優賞のメリッサ・レオに続き、『ザ・ファイター』は助演賞アベック受賞となった。実在のボクサー、ミッキー・ウォードが家族や周囲に支えられながらチャンピオンを目指す姿を描いた『ザ・ファイター』で、彼が演じたのはマーク・ウォールバーグ演じる主人公の異父兄で、才能に恵まれながらも麻薬に溺れていく男。今回、13キロの減量に加え髪を抜き、歯並びまで変えて役柄になりきった。ゴールデン・グローブ賞に全米映画俳優組合賞など、アカデミー賞前哨戦の賞レースで助演男優賞部門の多くで賞に輝いてきたクリスチャンだが、大方の予想通り、見事にオスカーも制した。子役として俳優活動をスタートさせ、1987年のスティーヴン・スピルバーグ監督作『太陽の帝国』でや約4,000人のオーディションの中から選ばれて演じた主人公の少年役が絶賛されたクリスチャン。その後も数々のクリストファー・ノーラン監督による『バットマン』シリーズなどの話題作に出演、毎回、凄まじいまでの役作りを行う演技派俳優として高い評価を得てきたが、オスカー受賞は今回が初めてとなる。プレゼンターのリース・ウィザースプーンに名前を呼ばれ、祝福の拍手と歓声を浴びて壇上に上がったクリスチャンは「多くの有能な人たちの中で僕は何をしているのか…光栄です」と語り、監督、共演陣、そして自身が演じたディッキー・エクランド、主人公のモデルであるミッキー・ウォード、そして妻への感謝を口にした。特集 2011アカデミー賞■関連作品:ザ・ファイター 2011年3月26日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 RELATIVITY MEDIA. ALL RIGHTS RESERVED.第83回アカデミー賞 [アワード]© Bob D’Amico/ABC■関連記事:【オスカー総括】『英国王…』が横綱相撲30〜40代監督席巻で世代交代の波?【アカデミー賞】レッドカーペットファッションチェック!〜ダークカラー編〜【アカデミー賞】レッドカーペットファッションチェック!〜ホワイト編〜【アカデミー賞】レッドカーペットファッションチェック!〜レッド&パープル編〜【アカデミー賞】作品賞は『英国王のスピーチ』で決着!計4冠で賞レース制す
2011年02月28日スペインのアカデミー賞といわれるゴヤ賞授賞式が13日、マドリッドで開催され、『Biutifulビューティフル』で最優秀主演男優賞を受賞したハビエル・バルデムが、賞を妻のペネロペ・クルスと生まれたばかりの息子に捧げるとスピーチで語った。私生活についてはペネロペ共々、公の場で語ることはほとんどないバルデムだが、この日は特別。「この賞は同業者の仲間たちからの温かいハグと支援によるものです。それは俳優にとって一番大切なものです」と5個目(主演男優賞4回、助演男優賞1回)となるゴヤ賞のトロフィーを片手に語った後、「この賞を毎日私を覚醒させ、笑顔にさせてくれる妻と息子に捧げます」と付け加えた。ハビエルとペネロペは昨夏に結婚、先月22日に第一子となる息子が誕生し、レオ・エンシナス・クルスと名づけられたらしい。ハビエルは27日に授賞式が行われる第83回アカデミー賞でも『Biutifulビューティフル』で最優秀主演男優賞候補のひとり選出されている。(text:Yuki Tominaga)写真は写真はゴヤ映画祭に出席したハビエル・バルデム。© Target Press/AFLO特集「2011年 第83回アカデミー賞」■関連作品:Biutifulビューティフル 2011年初夏、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© Menageatroz S. de R.L. de C.V., Mod Producciones S.L., Ikiru Films S.L.■関連記事:ペネロペ・クルス&ハビエル・バルデム夫妻に第一子の男児が誕生!
2011年02月17日アカデミー賞主演男優賞は、各候補者と共演経験のある人物が候補者について紹介するという趣向で進行。『Crazy Heart』(原題)のジェフ・ブリッジスが、モーガン・フリーマン、ジョージ・クルーニーといった強敵を抑え、見事受賞した。これまで、助演男優賞を含め、幾度となくオスカー候補に名を連ねながらも受賞に縁がなく“最も過小評価されている俳優”とまで称された名優が、ついに自らの実力で悲願のオスカー像をたぐり寄せた。『Crazy Heart』で、才能に恵まれつつも成功とは縁遠い道を歩んできたが、ある女性ジャーナリストとの出会いをきっかけに再起を誓うシンガーを演じたジェフ。かつての共演者ミシェル・ファイファーに「尊敬に値する、見事な演技を見せてくれました」という称賛を受けると、壇上に上がり、「Thank you!」と声を上げ、「アカデミーのみなさん、ありがとうございます!お父さん、お母さん愛してます。両親はショービジネスを愛してました。これは彼らの延長を感じることが出来ます。この賞は両親に捧げたいと思います」と両親に感謝。さらに涙をこらえながら、監督や共演キャスト、そして結婚して33年目になる愛妻と3人の娘に感謝の言葉を捧げた。5人の候補者の内、2人(モーガン、ジョージ)は助演男優賞受賞経験があり、3人(ジェフ、モーガン、ジョージ)は過去に主演男優賞へのノミネート経験もあり、と実力派俳優によるハイレベルな争いとなったが、ゴールデン・グローブ賞を制するなど、前哨戦で最も前評判の高かったブリッジスが60歳にしてアカデミー賞を獲得した。モーガン・フリーマンは3度目の正直ならず。ジョージも2005年度の『シリアナ』での助演男優賞に続く主演男優賞制覇はお預けとなった。特集:2010アカデミー賞 Harbaugh /© A.M.P.A.S.■関連作品:第82回アカデミー賞 [アワード]© Omelette/AMPASクレイジー・ハート 2010年公開■関連記事:【アカデミー賞】ファッションチェック!〜ブルー&パープル編〜【アカデミー賞】ファッションチェック!〜シルバー編〜【アカデミー賞】作品賞&女性初監督賞『ハート・ロッカー』妻6冠、夫3冠で決着【アカデミー賞】サンドラ・ブロックに主演女優賞史上初ラジー賞と同時受賞【アカデミー賞】助演女優賞は『プレシャス』のモニーク!
2010年03月08日栄えある第82回アカデミー賞の発表トップバッターを飾るのは、助演男優賞。並みいる俳優勢の中で、真っ先に栄冠を手にしたのは、前哨戦のゴールデン・グローブ賞ほか数々の賞を制してきた『イングロリアス・バスターズ』のクリストフ・ヴァルツ!本作でクリストフが演じたのは、ユダヤ人を追い詰めていくナチス将校。昨年のカンヌ国際映画祭での男優賞受賞を皮切りに、これまでの各映画賞で同男優賞を含め7つの賞を既に獲得しているだけに、予想通りの受賞と言えそう。同じヨーロッパ出身のペネロペ・クルスからオスカー像を手渡されたクリストフは、共演のブラッド・ピット、クエンティン・タランティーノ監督始めキャスト・スタッフに感謝を述べ、「クエンティンが恐怖心を持たさずに旅をさせてくれました」とスピーチ。ちなみに『イングロリアス・バスターズ』は助演男優賞のみならず、作品賞・監督賞を含む7部門にノミネート。残念ながら、主演のブラッド・ピットの姿は会場には見えないが、同作品の受賞のゆくえも気になるところ。特集:2010アカデミー賞■関連作品:第82回アカデミー賞 [アワード]© Omelette/AMPASイングロリアス・バスターズ 2009年11月20日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:【アカデミー賞】ファッションチェック!〜ブルー&パープル編〜【アカデミー賞】ファッションチェック!〜シルバー編〜【アカデミー賞】作品賞&女性初監督賞『ハート・ロッカー』妻6冠、夫3冠で決着【アカデミー賞】サンドラ・ブロックに主演女優賞史上初ラジー賞と同時受賞【アカデミー賞】主演男優賞は“最も過小評価されている俳優”ジェフ・ブリッジス
2010年03月08日