俳優の磯村勇斗が、18日に都内で行われた「第97回キネマ旬報ベスト・テン表彰式」に出席し、助演男優賞を受賞した。○■磯村勇斗、キネマ旬報 ベスト・テン 助演男優賞受賞「非常に嬉しく思います」映画『月』『正欲』『渇水』『最後まで行く』『波紋』『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編-運命-』『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編-決戦-』6作品での好演が評価され、助演男優賞を受賞した磯村。磯村は「この度は歴史ある、そしてとてもこの重みの賞をいただけたことを非常に嬉しく思います。デビュー前から『キネマ旬報』を読んでいて、『キネマ旬報』に書いてあることは全てだと思って生きてきました。それぐらいいろいろ映画を教えていただいたりした素敵な場所に、今自分が建てていることは非常に感慨深いものがあります」と喜びを表現した。6作品での受賞となった磯村だが、『月』と『正欲』は間がなく撮影されたそうで「『月』で演じたさとくんというのは非常に難しい役でもあり、(撮影が)終わったら絶対時間を空けようと思っていたんですけど、『正欲』という素晴らしい企画を見てしまったがために、期間を設けなくても臨みたい! と……なんとかやりました!」と振り返る。また、『月』で19人を殺害するという犯人役を演じたことについて聞かれると「やると決めたら覚悟を持ってこの作品を最後まで撮り切りたい、と思っていた。もう作品に入ってしまったら、誰から何を言われようが背負っていくつもりでしたし、もし自分に何かがあったとしても、それは受け入れていこうという気持ちで臨んでいたので怖いものはなかったです」と話す。続けて「ただ1つ怖いなと思ったのは“第2のさとくん”が、この映画を見てもし誕生してしまったら危険だよなということ。そこは監督とずっと話し合いながらそうならないように、いろいろ試行錯誤しながら撮っていました」と明かした。同じく『月』で助演女優賞を受賞した二階堂とフォトセッションに応えた磯村。二階堂の印象について「劇中の役は嫌な女でしたけど、本人は本当に素敵な役者さんであるし、中身もとても柔らかくて非常に賢明であり、僕はとても尊敬する役者さん。今回初めての共演だったんですが、非常に嬉しかったです」と告白した。○■第97回キネマ旬報ベスト・テン 受賞・登壇者一覧助演女優賞:二階堂ふみ助演男優賞:磯村勇斗外国映画作品賞:『TAR/ター』外国映画監督賞:『TAR/ター』トッド・フィールド監督※代理…ギャガ 松下剛氏読者選出外国映画監督賞:『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』マーティン・スコセッシ監督※代理…東和ピクチャーズ 山田滋天氏読者選出日本映画監督賞:『Gメン』瑠東東一郎監督文化映画作品賞:『キャメラを持った男たち-関東大震災を撮る-』井上実氏読者賞:連載「映画を見ればわかること」川本三郎氏新人女優賞:アイナ・ジ・エンド新人男優賞:塚尾桜雅主演女優賞:趣里 ※代理…塚本晋也監督主演男優賞:役所広司(コメント映像での出演)日本映画脚本賞:『せかいのおきく』阪本順治氏日本映画監督賞:『PERFECT DAYS』ヴィム・ヴェンダース(コメント映像での出演)日本映画作品賞:『せかいのおきく』※登壇者…原田満生
2024年02月18日ブレンダン・フレイザーがアカデミー賞主演男優賞を受賞した話題作『ザ・ホエール』のBlu-ray&DVDが10月4日(水)に発売されることが分かった。『ハムナプトラ』シリーズほか、アクションスターとして一世を風靡しハリウッドのトップスターに登り詰めながらも、心身のバランスを崩し表舞台から遠ざかっていたブレンダン・フレイザーが、奇跡のカムバックを果たしたと大きな話題となった本作。余命わずかな孤独な男が疎遠だった娘との関係修復を切望する最期の5日間を描く。フレイザーは体重272キロの主人公を演じるために全身特殊メイクを施し、喪失と絶望、数々の重荷を背負いながらも、切なる願いを秘めた名演を見せた。ヴェネチア国際映画祭では約6分間のスタンディング・オベーションが贈られ、本年度(第95回)アカデミー賞では主演男優賞受賞を獲得するという奇跡の復活劇を遂げた。監督は『レスラー』でヴェネチア国際映画祭の金獅子賞を獲得し、『ブラック・スワン』で第83回アカデミー賞監督賞にノミネートされた名匠ダーレン・アロノフスキー。戯曲原作でワンシュチュエーションの本作でも飽きさせることのない演出で観客を魅了する手腕を発揮。『ミッドサマー』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』など常に注目される気鋭の製作会社A24とのタッグで創り上げた本作は、主演男優賞とメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞、アカデミー2冠を達成した。この度発売されるBlu-rayは、アウタースリーブ仕様。さらに、メイキング&インタビュー映像や、来日イベントの映像など、本編をより楽しむことができる映像特典を多数収録している(DVDには未収録)。発売を記念して、ブレンダン・フレイザーのコメント入り予告映像も到着した。『ザ・ホエール』Blu-ray&DVDは10月4日(金)より発売。『ザ・ホエール』Blu-ray&DVD【発売日】2023年10月4日(水)【価格】Blu-ray:5,280円(税込)DVD:4,290円(税込)発売元:キノフィルムズ/木下グループ 販売元:ハピネット・メディアマーケティング©2022 Palouse Rights LLC. All Rights Reserved.(シネマカフェ編集部)■関連作品:ザ・ホエール 2023年が4月7日、 TOHO シネマズ シャンテほか全国公開© 2022 Palouse Rights LLC. All Rights Reserved.
2023年06月18日俳優の役所広司が27日(日本時間28日未明)、第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した。役所は、ドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースが新たに手がけた東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた長編映画『PERFECT DAYS』に主演。インタビューでは「平山の暮らしぶりをイメージさせる様な環境を監督が整えてくださった」と明かしており、25日の公式上映では約10分間のスタンディングオベーションにつつまれ、観客からも本作への大きな評価を得ていたという。最優秀男優賞に選ばれた役所は、壇上にて「こうやってこんな華々しいカンヌ映画祭でスピーチをするのはあんまり好きじゃない」と微笑み、製作の柳井康治をはじめ、監督のヴィム・ヴェンダース、脚本の高崎卓馬、そして製作スタッフ、キャスト、事務所のスタッフ等、一人一人に心のこもった感謝の意を表した。また、直後に行われた日本の記者向け取材で役所は「この賞に恥じないように頑張らなきゃな」と心情を明かし、海外へ出演について話が及ぶと「自分の表現が役に立つような良い作品があれば参加したいとは思っています。基本的には、自分たちの国の映画で、世界中の人たちに楽しんでもらえるのが、一番の早道かな」と語った。第50回カンヌ国際映画祭にて、主演作『うなぎ』(今村昌平監督作)がパルムドールを受賞していた役所だが、最優秀男優賞は初の受賞となる。『PERFECT DAYS』はエキュメニカル審査員賞も受賞した。(c)Kazuko Wakayama
2023年05月28日アイドルグループ・Snow Manの目黒蓮が1日、都内で行われた「第96回キネマ旬報ベスト・テン表彰式」に出席し、新人男優賞を受賞した。今回、目黒は映画『月の満ち欠け』、映画『おそ松さん』で新人男優賞を受賞。「すごく心臓がバクバクしています。去年、1年間を通してたくさんの経験をさせてもらいました。そこで出会ったキャストの皆さん、スタッフの皆さんに愛のある指導をしていただき、支えてくださった皆さんあっての受賞だと思います」と受賞の喜びを語った。緊張した様子の目黒に、司会・笠井信輔アナウンサーから「言いたいことは言えましたか?」と質問が飛ぶと、「8割ぐらい……?」と返答して笑いを誘った。Snow Manメンバーの反応を聞かれると、「素直におめでとうと言葉にしてくれる人もいれば、向井康二、深澤辰哉、佐久間大介は全身で、喜びを分かち合ってくれました」と笑顔に。また、「アイドルと俳優とで仕事への向き合い方に違いはあるか?」という質問には、「アイドルのときは、ステージ上でどれだけ自分の魅力を出せるか」と話した一方、「俳優のときは自分を消すようなイメージ。その中で自分だったらどうするかということを意識しています」と違いを明かした。さらに、『月の満ち欠け』の廣木隆一監督が花束とともにサプライズ登壇。「ちゃんと自分がどこに立つとかを考えられる役者です」と目黒の印象に触れ、「これからが楽しみです」とさらなる飛躍に期待を寄せる。目黒も、「『現場に気持ちだけを持ってきてくれればいい。それを繋げるのが僕の仕事』と声をかけてくださったのが印象的」と監督から伝えられたことを思い出し、「この言葉をいただいて、毎回家から現場に気持ちを持っていこうと、それだけを意識して臨みました」と撮影時を振り返っていた。■第96回キネマ旬報ベスト・テン 受賞・登壇者一覧助演女優賞:広末涼子※花束ゲスト…廣木隆一監督助演男優賞:三浦友和外国映画作品賞:『リコリス・ピザ』定井勇二氏、宇都宮誠樹氏外国映画監督賞:『パラレル・マザーズ』ペドロ・アルモドバル監督※代理…大谷洋氏読者選出外国映画監督賞:『コーダ あいのうた』シアン・ヘダー監督※代理…水野貴夫氏読者選出日本映画監督賞:『ケイコ 目を澄ませて』三宅唱監督文化映画作品賞:『私のはなし 部落のはなし』満若勇咲監督読者賞:連載「映画を見ればわかること」川本三郎氏特別賞:小林信彦(コメント映像での出演)新人女優賞:嵐莉菜新人男優賞:目黒蓮※花束ゲスト…廣木隆一監督主演女優賞:岸井ゆきの主演男優賞:沢田研二(コメント映像での出演)日本映画脚本賞:『夜明けまでバス停で』梶原阿貴氏日本映画監督賞:『夜明けまでバス停で』高橋伴明監督日本映画作品賞:『ケイコ 目を澄ませて』※登壇者…福嶋更一郎プロデューサー
2023年02月01日第75回カンヌ国際映画祭で主演のソン・ガンホが最優秀男優賞を受賞した『ベイビー・ブローカー』の凱旋記者会見が13日に都内で開催され、メガホンをとった是枝裕和監督が出席。授賞式を振り返り「役者が褒められるのが一番うれしい」と語った。本作は、是枝監督が長らく企画として考えていた“赤ちゃんポスト”を題材に、赤ちゃんを育てられずにポストに預けた女性、その赤ちゃんを、子供を欲しがる人に斡旋するブローカー、さらにはその事実を追う刑事というさまざまな視点から描いたヒューマンストーリー。男優賞のほか、キリスト教関連の国際映画組織がコンペティション部門のなかから「人間の内面を豊かに描いた作品」に与える「エキュメニカル審査員賞」も受賞している。受賞式の現場で、最優秀男優賞にソン・ガンホの名前が呼ばれたとき、是枝監督は「この映画の最高のゴールなんだなと気づきました」と胸に去来した思いを述べると、これまで『万引き家族』でのパルムドールなど海外で数々の映画賞を受賞しているが「役者が褒められるのが一番うれしい」と語った。続けて是枝監督は「(『誰も知らない』で男優賞を受賞した)柳楽(優弥)くんのときは、彼はすでに日本に帰っていて、現地には僕しかいなかった。受賞してあの場で(ソン・ガンホと)抱き合ったのは初めてでした」と特別な夜だったことを明かしていた。6月8日に韓国で公開されると、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』や『犯罪都市2』を抑えてオープニング興収1位を記録。是枝監督は「単館映画から始めた監督が、今回1600スクリーン規模という大きな興行。僕のキャパを超えていると思っていたので、結果にはホッとしています」と笑顔を見せると、カンヌから韓国に凱旋したとき、空港に多くの人が詰めかけたことに「ソン・ガンホさんは改めて国民的スターだなと感じました。オリンピックでメダルを取る以上なんだなと思いました」と語っていた。今後について「まだこの作品の総括できていない」と前置きすると「受賞後のパーティーは、結構気軽に審査員と話をしたりできるのですが、ハビエル・バルデムと目が合ったら指を差してくれて……。ほかにもジェイク・ギレンホールやマッツ・ミケルセンとか、そういう人たちを頭のなかで組み合わせて、こんな物語はどうだろう……みたいなことを考えていました。もちろん、今すぐにとかいうのではなく“いずれチャンスがあれば”ですよ。この言葉は削らないでくださいね」と強調していた。
2022年06月13日「第75回カンヌ国際映画祭」の授賞式が現地時間28日に行われ、是枝裕和監督最新作『ベイビー・ブローカー』の主演ソン・ガンホが最優秀男優賞を受賞した。現地時間26日に行われた公式上映では、今回の映画祭出品作史上最長の12分にわたるスタンディングオベーションがおこり、割れんばかりの拍手喝采で観客を魅了、会場全体が感動に包まれ、受賞への期待が高まっていた本作。授賞式で「最優秀男優賞」に選出されたソン・ガンホは、隣に着席していたカン・ドンウォン、是枝裕和監督らと熱い抱擁を交わした後、壇上へ。「本当に有難うございます。光栄です。偉大なる芸術家、是枝裕和監督に深く感謝申し上げます。一緒に頑張ってくれた役者のカン・ドンウォンさん、イ・ジウンさん、イ・ジュヨンさん、ペ・ドゥナさんに深い感謝と、この光栄を分かち合いたいと思います。イ・ユジン代表、そしてCJの関係者の方にも本当に感謝しています。今、2階にいると思いますが、愛する家族と共に来ました。本当に大きなプレゼントになりました。とても嬉しいですし、このトロフィーの光栄と永遠なる愛を差し上げます。多くの映画ファンにこの栄光を差し上げます」と目を潤ませながら喜びのスピーチを行った。カンヌ国際映画祭において、韓国人俳優が最優秀男優賞を受賞するのは初となる快挙。さらに、是枝裕和監督作品がカンヌ国際映画祭で同賞を受賞するのは、2004年に『誰も知らない』で柳楽優弥が受賞して以来2度目となる。なお、是枝監督は、本作品で「エキュメニカル審査員賞」(カンヌ国際映画祭の独立賞で、キリスト教関連の団体から「人間の内面を豊かに描いた作品」に与えられる)を受賞しており、本賞と合わせて2冠の快挙となる。(C)2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED
2022年05月29日「第94回アカデミー賞」授賞式が28日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『ドリームプラン』のウィル・スミスが主演男優賞を初受賞した。主演男優賞をはじめ、助演女優賞(アーンジャニュー・エリス)、歌曲賞(ビヨンセ)、脚本賞、編集賞の主要6部門にノミネートされた本作。オープニングアクトとしてエンディングテーマを手掛けたビヨンセが登場。製作を務めたビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹の紹介でコンプトンのテニスコートから“Be Alive”を熱唱し、圧巻のパフォーマンスで授賞式を盛り上げた。ウィル・スミスは『ALI アリ』(01)、『幸せのちから』(06)に続くノミネートとなった『ドリームプラン』の演技で見事オスカー像を手にした。壇上に上がり、「リチャード・ウィリアムズは本当に強く家族を守った男です」、「ビーナスとセリーナ、ウィリアムズ一家が自分たちのストーリーを私に任せてくれたことに感謝を申し上げます。彼らの愛情のための大使のような存在になれたらと思います」と続けた。そして瞳に溢れる大粒の涙について、「受賞したから涙を流しているわけではありません。私の受賞でアーンジャニュー、サナイヤ、デミらキャスト全員、そしてスタッフ、ビーナス、セリーナ、ウィリアムズ一家全員に光が射すことができたことを心から嬉しく思います」と語った。本作は、世界最強のテニスプレイヤー姉妹、ビーナス&セリーナ・ウィリアムズの破天荒な実父リチャードの驚きの実話を映像化。テニス未経験のリチャード(ウィル・スミス)が、独学で生み出した「計画書=ドリームプラン」にもとづき、2人の娘を世界チャンピオンに育て上げる様を描く。(C)2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved
2022年03月28日西島秀俊が『ドライブ・マイ・カー』で、第45回日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞した。本作では、アジア人俳優として初めて全米批評家協会賞主演男優賞に輝くなど、言葉の壁を超えて海外の観客の心も震わせていた西島さん。日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞するのも初となった。主演男優賞では、ベテランから若手俳優まで豪華な顔ぶれが揃った。『護られなかった者たちへ』の佐藤健、『花束みたいな恋をした』の菅田将暉、『孤狼の血 LEVEL2』の松坂桃李、そして『すばらしき世界』の役所広司と、まさに誰が最優秀を受賞してもおかしくない、そんな空気が会場を漂っていた。『ドライブ・マイ・カー』にて、西島さんは妻を亡くした喪失感を抱える舞台演出家であり、俳優の家福悠介を演じた。常に穏やかで冷静にふるまう家福だが、専属ドライバーのみさき(三浦透子)との交流を通じ、無意識下にあった本心に気づき、すべての感情をさらけ出す。控えめながら揺れる心の機微を、もの悲しさを漂わせる圧巻の演技で披露した。タイトル通り、車の中でのシーンが多かった本作。その大変さを尋ねられると、西島さんは「撮影は車を走らせずにすることが多いですけど、監督は実際の風景が流れたり、音がしたりすることが演技に影響する(と感じている)ので、リアルに車を走らせていたんです。演技にとにかく本当を突き詰めるひとつの形だったのかなと思います」と、徹底的な現場作りを刊行した濱口組に愛を寄せていた。授賞式のスピーチでは、西島さんは「驚いています。名誉な賞をいただいて感謝しています。濱口監督、スタッフの皆さんの力でいただいた賞だと思います。そして岡田将生くん、霧島さん、世界中から参加した俳優の皆さん、三浦さん、僕たちはとにかく毎日ホン読みしていました。改めて相手の言葉に耳を澄ますことが、自分の演技のためではなく相手のそこにいることにすごく影響を与えると、改めて実感させてもらえた現場でした」と、全員で獲った賞だと改めて感謝を伝えた。最後に、西島さんは「そして、今世界が混乱していて、いろいろなつながりが切れている中、今日は3月11日ということで東日本大震災から11年経ちました。人とのつながり、魂の再生の物語がこうやって賞をいただいたことは何か大きな意味があるのではないか、と思っています。これからも人生、それから人に寄り添う希望を持つような素晴らしい作品に参加したいと思います。日本映画のためにこれからも身を捧げたいです」と力強いメッセージを送っていた。(cinamacafe.net)
2022年03月11日第74回カンヌ国際映画祭主演男優賞、第11回オーストラリア・アカデミー賞最多8部門を受賞したケイレブ・ランドリー・ジョーンズ主演、オーストラリアの無差別銃乱射事件「ポートアーサー事件」を映画化した『ニトラム/NITRAM』。この度、異様な緊張感で事件の“リアル”に切迫する予告編とポスタービジュアル、新場面写真が一挙に解禁された。今回到着した予告映像では、ケイレブが演じる“みんなと同じになりたい”と願う青年の過ごす日常が、客観的に描かれる。「普通」の若者として、息子に人生を謳歌したいもらいたいと思っている母親。将来を案じ、できる限りのケアをしようと務めている父親。芝刈りの訪問営業を通して出会った女性ヘレン。そしてサーフィンが上手な彼。両親や周囲の人たちと、花火が大好きでサーフィンに憧れる彼との関係にやがて不穏な雰囲気が漂い、事件へと繋がっていく展開とその映像美に思わず息をのむ予告映像に仕上がっている。主人公を演じるケイレブといえば、『ノーカントリー』でデビュー以降、『アンチヴァイラル』『ゲットアウト』『スリー・ビルボード』『デット・ドント・ダイ』など現代の名匠たちの作品に相次いで出演。レイフ・ファインズ、ジェシカ・チャスティンらと共演したジョン・マイケル・マクドナー監督作『The Forgiven』(原題)の公開が待機し、リュック・ベッソン監督の新作『Dogman』(原題)にも主演。本作では、主人公「ニトラム」の鬼気迫る演技により各国メディアを席巻し、カンヌ国際映画祭、シッチェス・カタロニア映画祭などで主演男優賞を受賞している。母親役は、デヴィッド・クローネンバーグ監督作『裸のランチ』への出演でも知られ、『インドへの道』でアカデミー賞主演女優賞にノミネート、テレビドラマ「ジュディ・ガーランド物語」ほかで3度にわたりエミー賞を受賞した名優ジュディ・デイヴィス。父親役に、本作でエグゼクティブプロデューサーとしても名を連ねるアンソニー・ラパリア。また『ベイビーティース』(19)でオーストラリア・アカデミー賞助演女優賞を受賞するなど、世界各国の映画、演劇において多数の賞を獲得しているエッシー・デイヴィスがヘレンを演じる。オーストラリアを代表する名優たちが脇を固めるアンサンブルも見逃せない。あわせて解禁となったポスタービジュアルは、乾いた空気の中にたたずむ青年の後ろ姿を捉えた美しい写真。「僕は、僕以外になりたかった。」というコピーが載り、本作の世界観を象徴したインパクトのあるデザインに。雑誌「STUDIO VOICE」や、「銀杏BOYZ」「cero」「VIDEOTAPEMUSIC」のアルバムジャケットなどで知られるアートディレクターの坂脇慶がデザインを担当した。本作には、「ジャスティン・カーゼル監督の見事なサスペンスの手腕に驚嘆した。震えがやまないほどの後遺症を残す、非常にやっかいで、だからこそ重要な映画である」(THE HOLLYWOOD REPORTER/US)、「ケイレブ・ランドリー・ジョーンズの、ルーズで奔放で野性的な身振りに宿る、途方もない繊細さに心を鷲掴みにされた。凄まじい傑作」(VARIETY/US)、「エッシー・デイヴィス、ジュディ・デイヴィス、そしてケイレブ・ランドリー・ジョーンズの圧倒的な演技」(The Guardian/UK)、「ケイレブ・ランドリー・ジョーンズの演技が凄すぎる。賞をいくつ与えても足りないくらいだ」(RAI/ITA)、「この映画が『好き』というのは間違っているのかもしれない。しかし、素晴らしい映画であることは否定しようがない。何よりケイレブ・ランドリー・ジョーンズが本当に素晴らしい。これ以上の演技は想像できない」(First Showing/DEU)など、世界各国で絶賛評が広がっている。『ニトラム/NITRAM』は3月25日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ニトラム 2022年3月25日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷・有楽町ほか全国にて公開© 2021 Good Thing Productions Company Pty Ltd, Filmfest Limited
2022年02月07日第44回日本アカデミー賞の授賞式が19日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、最優秀主演男優賞を受賞した草なぎ剛が登場した。『ミッドナイトスワン』で最優秀主演男優賞を受賞した草なぎは「いやあの、まじっすか。ごめんなさい、なんか頭真っ白になってしまって」と瞳を潤ませる。「本当に今までなんだろう、みなさんと仕事をさせてもらえたこととか、仲間の皆さんに応援していただいてることとか、(香取)慎吾ちゃんとか(稲垣)吾郎さんとか、近い人たちが支えてくれて、今日ここの舞台に立てたんだなと思って、嬉しいです」と喜びを表した。さらに草なぎは「映画って、それぞれ作り手の方とか役者の気持ちとか、色んな方向性はあると思うんですけど、一人ひとりの人生がより良く自由に全うできるような、そんな作品作りと、人と人との関わりの中で、これからも自分の人生を全うしていきたいと思います。今日はありがとうございます」と深々と頭を下げた。○■「第44回日本アカデミー賞」最優秀賞受賞リスト作品賞…『ミッドナイトスワン』監督賞…若松節朗(『Fukushima 50』)脚本賞…野木亜紀子(『罪の声』)主演男優賞…草なぎ剛(『ミッドナイトスワン』)主演女優賞…長澤まさみ(『MOTHER マザー』)助演男優賞…渡辺謙(『Fukushima 50』)助演女優賞…黒木華(『浅田家!』)音楽賞…梶浦由記/椎名豪(『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』)撮影賞…江原祥二(『Fukushima 50』)照明賞…杉本崇(『Fukushima 50』)美術賞…瀬下幸治(『Fukushima 50』)録音賞…柴崎憲治/鶴巻仁(『Fukushima 50』)編集賞…石井巌/石島一秀(『男はつらいよ お帰り 寅さん』)アニメーション作品賞…『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』外国作品賞…『パラサイト 半地下の家族』(C)日本アカデミー賞協会
2021年03月19日「第44回日本アカデミー賞」の授賞式に、優秀主演男優賞を受賞した小栗旬、草彅剛、佐藤浩市、菅田将暉、二宮和也が参加。受賞の喜びをスピーチした。今回、優秀主演男優賞に選ばれた小栗さんは、昭和最大の未解決事件に翻弄される2人の男を描いた『罪の声』で受賞。また草彅さんは、トランスジェンダーの女性役に挑んだ『ミッドナイトスワン』。佐藤さんは、福島第一原発事故を題材にし、賛否両論を巻き起こした『Fukushima 50』。菅田さんは、平成元年生まれの男女の人生を平成史の変遷と重ねて壮大なラブストーリーを描写した『糸』。二宮さんは、家族で作り上げたコスプレ写真集が話題になった写真家・浅田政志による2冊の写真集を原案にオリジナルストーリーで贈る『浅田家!』で同賞を獲得した。そして今回見事、最優秀主演男優賞を受賞したのは『ミッドナイトスワン』の草彅さん。草彅さんは「いや、あの、まじっすか。ごめんなさい。頭真っ白になってしまって」と受賞に驚いた様子で、「本当に、今まで、皆さんとお仕事をさせていただいたこととか、仲間の皆さんに応援していただいていることとか、そうですね、慎吾ちゃんとか吾郎さんとか本当に近い人たちが支えてくれて、今日ここの舞台に立てたんだなと思って嬉しいです」と喜びのコメント。さらに「僕は代表として、これ(最優秀賞)をもらうということで、一人の力では到底たどり着けないところですし、映画って、それぞれ作り手の方とか役者の気持ちとかいろんな方向性はあると思うんですけど、一人一人の人生がよりよく自由に全うできるようなそんな作品作りと人との関わりの中で、これからも自分の人生を全うしていきたいと思います」と語った。(cinemacafe.net)■関連作品:Fukushima 50 2020年3月6日より全国にて公開© 2020『Fukushima 50』製作委員会浅田家! 2020年10月2日より全国東宝系にて公開©2020「浅田家!」製作委員会罪の声 2020年10月30日より全国東宝系にて公開©2020「罪の声」製作委員会糸 2020年8月21日(金)より全国にて公開予定©2020映画『糸』製作委員会ミッドナイトスワン 2020年9月25日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2020「MIDNIGHT SWAN」FILM PARTNERS
2021年03月19日草なぎ剛(46)が主演を務めた映画『ミッドナイトスワン』で、「第63回ブルーリボン賞」の主演男優賞を受賞した。「第44回日本アカデミー賞」で受賞した優秀主演男優賞に続く快挙だ。昨年9月25日に全国公開され、現在もおよそ20カ所の劇場で上映が続いている同作。観賞をリピートする“追いスワン”の影響もあり、公開10周目を記録した昨年11月には草なぎが異例の舞台挨拶を行ったほどだ。各メディアによると、草なぎは「何回も劇場の足を運んでくれたファンのみなさんの力が大きいです」と感謝。続けて高倉健さん(享年83)と大杉漣さん(享年66)の名前をあげ、「『立派な賞をいただきました』と報告したい。健さん、漣さんから頂いた要素を膨らませていろんな役ができている」と語ったという。今回、受賞が決定したのは2月23日。大杉さんの命日を21日に迎えたばかりでもあり、草なぎにとって感慨深い受賞となったようだ。大杉さんとは『僕の生きる道』、『任侠ヘルパー』、『嘘の戦争』(全てフジテレビ系)、『スペシャリスト』(テレビ朝日系)など多数の作品で共演した草なぎ。いっぽう「『ぷっ』すま」(テレビ朝日系)でギターセッションを披露するなど、その仲良しぶりは有名だった。「草なぎさんはお別れ会で、『また一緒にお芝居がしたい』『海にギターを持っていって一緒に歌いたい』などと声を震わせていました。あまりに突然のことで、何カ月も心の整理がつけられなかったといいます。草なぎさんがギターを始めたきっかけも大杉さんでした。大杉さんが楽屋でギターを弾く姿に憧れ、斉藤和義さん(54)のコンサートにも連れていってもらったといいます。ソロコンサートには斎藤さんも出演し、草なぎさんは大杉さんが繋げてくれた縁を大切にしているのです」(芸能関係者)■「常に進化している」大杉さんから多大なる影響を受けた草なぎ。そんな大杉さんは生前、役者としての草なぎを絶賛していた。「17年1月から放送された『嘘の戦争』では、大杉さんと草なぎさんの“演技合戦”が話題でした。大杉さんは、草なぎさん演じる復讐心に取り憑かれた主人公から標的にされてしまう役。ですが主人公が復讐を思いとどまる展開に、視聴者から『感動した』との声が殺到しました。大杉さんはこのドラマで、真摯に作品と向き合う草なぎさんに刺激を受けたといいます。余分なものを省いて仕上げていく姿勢に、『常に進化している』と評価していました」(ドラマ関係者)現在放送中のNHK大河ドラマ『青天を衝け』でも、好演ぶりが話題の草なぎ。役者として進化し続ける姿に、大杉さんも天国から応援していることだろう。
2021年02月24日7月31日(現地時間)、「BAFTA TVアワード」(英国アカデミー賞テレビ部門)がバーチャル開催された。主演男優賞は「チェルノブイリ」のジャレッド・ハリスが獲得。「Giri/Haji」でノミネートされていた日本人俳優の平岳大は惜しくも受賞を逃した。「チェルノブイリ」でヴァレリー・レガソフを演じたジャレッドは、リモートで受賞スピーチを行ったのだが、実は自分がヴァレリー役の最初の候補者ではなかったということを明かした。キャスティングされた後に、製作陣に会いに行ったところ、「ジャレッド、気を悪くしないで欲しいんだけど、きみは第一希望の俳優じゃなかった。私たちがだれを希望していたか、知りたい?」と言われたという。「そりゃあ、ものすごく知りたいです」と答えると、「ダニエル・デイ=ルイスだったんだ」と聞かされたとのこと。ダニエルといえば、2017年に俳優業からの引退を宣言し、表舞台から遠ざかっている。「ダニエルに言いたい。あまり長く(俳優業から)離れていないでとね。寂しいじゃないか」と呼びかけた。主演女優賞は「Elizabeth is Missing」(原題)のグレンダ・ジャクソンが御年84歳で受賞。助演男優賞は「Giri/Haji」のウィル・シャープ、助演女優賞は「このサイテーな世界の終わり」のナオミ・アッキーが受賞した。なお「このサイテーな世界の終わり」は、ドラマ賞も受賞した。(Hiromi Kaku)
2020年08月03日第43回日本アカデミー賞の授賞式が6日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、最優秀主演男優賞を受賞した松坂桃李が登場した。昨年の第42回日本アカデミー賞では、最優秀助演男優賞を受賞した松坂。今年は映画『新聞記者』で最優秀主演男優賞に輝いた。優秀主演男優賞を受賞した菅田将暉と並ぶと、実は連絡先も知らないという2人の関係について「不思議な感覚なんですよね。僕はライバルという風にも思ってますし、同じ事務所の一人として、同志とも思ってますし」とコメントする一幕も最優秀賞の受賞が発表されると、驚いた様子で登壇し、「ハードルが高い役だなと思いましたが、ウンギョンさんと一緒にお芝居をすることがで きて最後まで駆け抜けることができました」とコメントすると、最優秀主演女優賞を受賞したシム・ウンギョンも見守った。『新聞記者』はさらに、作品賞も受賞。松坂は「ここにいないスタッフとも、喜びを分かち合いたい」と喜び、ウンギョンは「計り知れません。本当に光栄です」と笑顔を見せた。○最優秀主演男優賞 松坂桃李 コメントこの作品は僕の知る限りでは実現するまでに二転三転四転、五転くらいおそらく色々なことがあって、それでもこの作品をしっかりと映画を見てくださる方に届けたいという人が一致団結し、藤井監督の舵の元、撮影を終えることができました。僕自身も、10年ちょっと(俳優を)やってきて、ハードルが高い役だなと思いましたが、ウンギョンさんと一緒にお芝居をすることがで きて最後まで駆け抜けることができました。何より、「この作品で頑張ってこい」「行ってこい」と行ってくれた事務所のマネージャーさん、社長含めて後押ししてくれて嬉しい気持ちでいっぱいです。今日という日を糧に、また新たに作品の一部に自分がちゃんとなれるようにいけたらと思っております。今回は本当にありがとうございました。■最優秀賞受賞リスト作品賞…『新聞記者』監督賞…武内英樹(『翔んで埼玉』)主演男優賞…松坂桃李(『新聞記者』)主演女優賞…シム・ウンギョン(『新聞記者』)助演男優賞…吉沢亮(『キングダム』)助演女優賞…長澤まさみ(『キングダム』)アニメーション作品賞…『天気の子』外国作品賞…『JOKER』新人賞…岸井ゆきの、黒島結菜、吉岡里帆、鈴鹿央士、森崎ウィン、横浜流星(C)日本アカデミー賞協会
2020年03月06日第43回日本アカデミー賞の授賞式が6日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、最優秀助演男優賞を受賞した吉沢亮が登場した。『キングダム』で同賞を受賞した吉沢は、2役を演じて「目線の動かし方とか姿勢、王としての剣術と、我流な野蛮さを意識したり、いろいろやってました」と明かす。共演した長澤まさみは「同じシーンで、監督が吉沢くんに『嬴政はこれを言うかなあ』と提案したときに、吉沢くんが『それは言いませんね』とはっきり言ってて、頼もしい人なんだなあと思って、とてもたくましく見えました」と絶賛する。最優秀賞が発表されると、瞳を潤ませながら「去年、新人俳優賞でこの場に来させていただいて、今年は優秀助演男優賞ということで嬉しい気持ちでいっぱいだったんですが、まさか最優秀をいただいてここでスピーチをすることになるとは思っていなかったので、少し緊張しています」と語った吉沢。スピーチの終了後には裏側で取材に応じ、共演した長澤について「『おめでとう』と言ってくださった」と明かしつつも、先ほどのスピーチで「お母さんのように優しい」とコメントしてたため、「緊張してお母さんと言っちゃったんですけど、お姉さんです!」と訂正していた。○吉沢亮 コメント本当にありがとうございます。去年、新人俳優賞でこの場に来させていただいて、今年は優秀助演男優賞ということで嬉しい気持ちでいっぱいだったんですが、まさか最優秀をいただいてここでスピーチをすることになるとは思っていなかったので、少し緊張しています。僕が優秀助演男優賞をいただいた時に一番最初に連絡が来たのが主演の山崎賢人でした。「おめでとう」と連絡をくれて、「次は続編で2人で(この会場に)来ようぜ」と熱い話をしていたんですけど、彼が主演でみんなを引っ張ってくれたおかげで、すごく素敵な作品になったと思うし、彼とお芝居をしたことによって、僕が(最優秀助演男優賞)いただけることになったのかなと思っています。彼だけでなく、他のキャストの皆さん、監督、スタッフの皆さん、皆さんの力があっての 受賞だと思っております。とにかく嬉しいです。これからも素敵な作品を届けられるよう精一杯頑張っていきます。ありがとうご ざいました。(C)日本アカデミー賞協会
2020年03月06日出演者が全員男優しかも関西弁、という斬新な『ロミオとジュリエット』がお目見え。のちに映画化もされた『焼肉ドラゴン』(2008年)で演劇賞を総なめにし、脚本家としても『月はどっちに出ている』『愛を乞うひと』を手がけるなど、密度の濃い人間ドラマを得意とする劇作家・演出家、鄭義信のシアターコクーン初進出作で、『泣くロミオと怒るジュリエット』と題し、2月8日(土)に開幕する。許されない恋に落ちた若い男女の疾走を描くシェイクスピアの「ロミジュリ」。今回は、ストーリーはそのままに、物語の舞台を戦後の関西の港町に移して描かれる。ロミオを演じるのは、ドラマ、演劇、バラエティと、ジャンルを超えた活躍を見せるジャニーズWESTの桐山照史。一方、ジュリエットを演じるのは、個性的な風貌と異彩を放つ存在感で強烈なインパクトを残す柄本時生。また、段田安則や八嶋智人、福田転球にみのすけら、演劇界のベテラン勢が脇を固める。戦争が終わって5年後の、関西の港町。敵対する愚連隊“モンタギュー”と“キャピレット”が睨み合う町だ。元“モンタギュー”メンバーで、今はカストリ屋台で真面目に働く青年ロミオは、あるダンスパーティーで、心根がまっすぐで優しい少女・ジュリエットと恋に落ちる。しかし彼女は、“キャピレット”のリーダー・ティボルトの妹なのだった……。鄭義信はこの公演に向けて、「差別や不寛容、定かな理由もなく憎悪を募らせ、互いに憎しみ合う人々。最近の、この国に蔓延する空気にも似た“イヤな感じ”」を描きたいとコメントしている。公演はシアターコクーンにて2月8日から3月4日(水)まで、大阪・森ノ宮ピロティホールにて3月8日(日)から15日(日)まで行われる。文:小川志津子
2020年02月07日役所広司が『孤狼の血』で、第42回日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞した。第41回では『三度目の殺人』で最優秀助演男優賞を受賞しており、2年連続での名誉ある受賞に、名優は「今日は本当に素晴らしい賞をいただいて、びっくりしました」と謙虚に目を丸くしていた。主演男優賞では、『散り椿』の岡田准一、『万引き家族』のリリー・フランキーなど賞レース常連の俳優陣に加え、『終わった人』でいぶし銀の魅力を見せた舘ひろし、さらには2018年の邦画界のビッグトピックスとなった『カメラを止めるな!』で、何があってもカメラを回し続ける監督を熱演した濱津隆之が優秀賞を受賞。最優秀のブロンズは、役所さんの手に渡った。『孤狼の血』では、やくざを手なずけ、弱みを握って警察官を脅す型破りな刑事・大上となった役所さん。大上のことを「汚れた世の中のゆがみの象徴」と捉えた役所さんは、ダーティな捜査をしながらも、自分の正義感に突き動かされて行動する男を体現。呉弁を駆使し見事なアウトローを誕生させ、高い熱量で物語を完璧にリードした。開口一番、「いやあ、本当に意外でした」と最優秀主演男優賞の受賞について漏らした役所さん。「岸部一徳さんが『死の棘』で最優秀主演男優賞をとられたときに“こんなことってあるんだな”とおっしゃったのを、会場で聞いていてすごく感動した記憶があるんです。僕も最優秀主演男優賞は2年連続でいただいて以来、ずっともらっていなかったですけど本当に最優秀は難しいことだろうなって…」と第21回の『うなぎ』以来20年ぶりの受賞に感慨深げ。この日、最優秀助演男優賞を受賞し、息の合った松坂桃李とのコンビについて、役所さんは「素晴らしい男優さん。今日は主演男優賞と助演男優賞をかえっこしたいくらいです」と手放しで賞賛。うれしそうに役所さんを眺めた松坂さんは、「本当に、この役は同年代には渡したくないくらい、役所さんと一緒に過ごせていただけた時間だったので、宝物のようでした」と、つもる思いを返していた。(cinamacafe.net)■関連作品:孤狼の血 2018年5月12日より全国にて公開ⓒ 2018「孤狼の血」製作委員会
2019年03月01日第42回日本アカデミー賞の授賞式が1日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、俳優の松坂桃李が最優秀助演男優賞に輝いた。映画『孤狼の血』での演技が評価を受けた松坂。受賞スピーチでは「本当にすごく、嬉しいです。何を言えばいいんでしょうか」と感極まった様子を見せる。「本当に、(監督の)白石(和彌)さんと今回2作目なんですけど、20代の半ばくらいからちょっと違う色の作品に挑戦していきたいとマネージャーさんに相談しているときに、白石さんの『凶悪』を見て、ぜひ『白石監督の作品で出たい』と言っていたんです」と振り返った。最初に白石監督作品に出演したのは、司会の蒼井優が主演を務めた2017年の『彼女がその名を知らない鳥たち』。「とんでもないゲスな役で、『本当に僕でいいんですか』とお尋ねしたんですけど、『お願いします』ということで、全くやったことのない役をやらせていただいて、すごく刺激になって」と語る。さらに「短いスパンで『孤狼の血』という作品に呼んでくださって、役所(広司)さんと再会させていただいて、僕にとって財産のような作品になりました」と喜ぶ。「ええ〜、いや、本当に嬉しいです」と言葉を詰まらせる松坂は、「うまくまとまらないですね」と瞳を潤ませながらも「この受賞を皆さんで一緒に分かち合いたいと思います。本当にありがとうございました」と感謝した。
2019年03月01日第91回アカデミー賞授賞式が2月25日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『グリーンブック』のマハーシャラ・アリが助演男優賞を受賞した。同賞に輝くのは、第89回の『ムーンライト』に続いて2度目となる。■本作のために、短期間でピアノをマスター本作でアリが演じたのは、実在した天才黒人ピアニストのドクター・シャーリー。「本物の音楽を知るミュージシャン」を演じるため、短期間でピアノをマスターし、劇中でも感動的な演奏を披露した。また、高級マンションに暮らす富裕層でもあるシャーリーが「黒人でもなく白人でもなく…どう生きるのが正解だ?」と葛藤する姿をエモーショナルに演じきった。第76回ゴールデン・グローブ賞で助演男優賞に輝いていた。アリは現在公開中のSF超大作『アリータ:バトル・エンジェル』で、荒廃した下層世界の支配者で、主人公アリータの“破壊”を目論むベクターを演じているほか、長編アニメーション賞に輝いた『スパイダーマン:スパイダーバース』にも声の出演をしている。■『グリーンブック』ってどんな映画?1962年、イタリア系白人運転手トニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は用心棒の仕事を失い、黒人の天才ジャズピアニストであるドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)の運転手として雇われることに。あえて黒人差別が根深いアメリカ南部でコンサートツアーを敢行するドクター・シャーリーとともに、衝突しながら旅を続け、不思議な友情を育んでいく。実話をもとに、主人公トニー・リップ(本名はトニー・バレロンガ)の実の息子が製作・脚本を手掛け、『メリーに首ったけ』で知られるファレリー兄弟の兄、ピーター・ファレリー監督がメガホンをとった。タイトルの『グリーンブック』とは、当時の黒人が安全に旅をするために欠かせなかった、黒人向け旅行ガイドブックのこと。■受賞コメント「ありがとう。(自身が演じた天才ピアニスト)ドクター・シャーリーに感謝します。彼の人生のエッセンスを、自分の中に取り込みながら、彼の生きた証を表現したかった。パートナーであるヴィゴ・モーテンセン、リーダーシップを発揮してくれたピーター・ファレリー監督にも感謝したいです。そして、常に私を前向きに応援してくれた祖母にも感謝です」。第91回アカデミー賞では作品賞をはじめ、主演男優賞(ヴィゴ・モーテンセン)、助演男優賞(マハーシャラ・アリ)、脚本賞、編集賞の5部門にノミネートされている。『グリーンブック』は3月1日(金)から東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:グリーンブック 2019年3月1日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2018 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.
2019年02月25日いよいよ来週に迫ったアカデミー賞授賞式。主要5部門の中で作品部門賞の次に注目されていると言ってもよい主演男優賞の行方を分析してみた。最初は優勢だったこの男優だけど…『アリー/ スター誕生』がヴェネチア映画祭で豪華デビューを飾った時点でのブラッドリー・クーパーは飛ぶ鳥をも落とす勢いだった。だが、その時期にPRの一環として行われたNYタイムズ紙のインタビューでレポーターに高飛車な態度をとったことから彼女の逆鱗に触れ、その一部始終が公になった頃からブラッドリーの株が急下降し始めた。アカデミー賞を受賞できるか否かは、PR合戦の占める部分も大きいと言われているので、大切な時期におけるブラッドリーのこの態度は大きく裏目に出てしまったようだ。また、作品公開のタイミングが早めで、アカデミー投票期間までには投票者たちの熱も冷めてしまったという部分もある。これらのことを踏まえてみると、今回ブラッドリーが主演男優賞を受賞する確率は、かなり低いと言われている。PRの予算とアカデミー賞の関係PRが要のアカデミー賞において大きく遅れを取ってしまっているのが『永遠の門ゴッホの見た未来』のウィレム・デフォー。低予算の秀作というのは、なかなか宣伝費までは手が回らない場合が多く、この作品もその典型のようだ。いくら良い作品でもアカデミー有権者に見てもらえなければ意味がない。この点については『グリーンブック』のヴィゴ・モーテンセンも似ている。映画の評判の良さは口コミで伝わり、ヴィゴの好演についてもノミネーションを受けるまでに広まっているのだが、ノミネーションからのラストスパートにおける予算のかけ方が『ボヘミアン・ラプソディ』と比べると比較にならない。演技の良さとPR作戦の完全融合『バイス』に関しては、政治がエンタメ化しているアメリカで、悪名高き元副大統領チェイニーを、あのバットマンことクリスチャン・ベイルがまるでチェイニーの分身になったかのように演じあげていると大評判になった。実在の大物を演じているという点では全く互角の立ち位置なのが、クイーン伝説のボーカリストだったフレディ・マーキュリーを演じて主演男優賞候補となったラミ・マレックだ。彼の変貌度もハンパではなく、役者魂の熱さが感じられる。アカデミー賞候補になってからの『ボヘミアン・ラプソディ』にかけられたマーケティング費用はその露出度から察するにかなりの額になっているだろう。ただ、本作の監督ブライアン・シンガーのセクハラ問題などの悪評がどれだけラミの受賞に影を投げかけるかが懸念される。しかしながら作品部門の受賞はともかく、主演男優としてのラミの功績は監督の愚行には影響されないのではと筆者は踏んでいる。この前哨戦映画賞を見れば受賞者がわかる?先日発表されたSAGアワード(全米映画俳優組合賞)の結果は、アカデミー賞と非常に密接な関係にあると言われている。アカデミー賞の投票権を有するアカデミー会員の絶対数は俳優たちが占めているからである。主演女優賞においては7年連続でSAG主演女優部門の受賞者と一致しているし、主演男優賞においては過去15回中14回一致という的中率。今年のSAG主演男優賞受賞者はラミ・マレックだった。アカデミー賞でもラミが栄冠を手にすることが出来るだろうか。結果は2月24日(日本時間25日)に発表だ。(text:Akemi K. Tosto)(text:明美・トスト/Akemi Tosto)■関連作品:アリー/ スター誕生 2018年12月21日より全国にて公開© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLCボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Foxグリーンブック 2019年3月1日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2018 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.バイス 2019年4月5日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All rights reserved.永遠の門ゴッホの見た未来 2019年、全国にて公開予定© Walk Home Productions LLC 2018
2019年02月22日攻める順番や手を置く場所を変えるだけで、気持ちよさは格段に上昇するフェラチオ。大人気AV男優・しみけんさんが、男性の気持ちよさを高めるテクニックを教えてくれました。【フェラチオはまず、タマ&裏スジから攻める】いきなり本丸にではなく、周りから徐々に攻めることで男性の興奮レベルはアップする。「最初からペニスをくわえるのもいいですが、少し外側から刺激をしたほうが、よりエロさが増して、男側の期待度は上がります。最初にタマを触って舐め、そのまま裏スジまで舌を這わせたのちにサオをくわえるなど、四方八方からペニスに攻撃をしかけてみてください」。上記の図を参考にして、挑戦してみて。【フェラチオ時はつむじを見せない】「ペニスの上部にある海綿体に触れると快感が昂まるので、勃起したペニスは手で手前に少し起こしてくわえましょう。そうすることで、舐めるストロークが長くなります。彼の体に沿ったまま舐めると、ストロークも短く、裏スジしか刺激ができません」。この方法は、男性と目を合わせられるメリットも。「やっぱり、目が合うと興奮するし嬉しいですよね。つむじを見せないよう心がけを」【手は口もとに添えて使う】「フェラチオ中は、手も口の一部であると考えてください」としみけんさんは強調する。「手の指を揃えて丸め、筒状にする。それを口先に添えて、口と一緒に上下に動かしてください。刺激できる面積が増えることで、気持ちよさは格段に変わります。ちなみに、フェラチオをするときは歯を当てないようにすることが大事。常にペニスを吸って刺激しながら、頭を前後に動かすようにしましょう」しみけんさんAV男優。これまでに1万人との経験を持つ。『SHIMIKEN’s BEST SEX最高のセックス集中講義』(イースト・プレス)など数多くの著作を手がける。※『anan』2018年8月15・22日号より。イラスト・KAZMOIS文・重信 綾(by anan編集部)
2018年08月20日第90回アカデミー賞の授賞式が5日(現地時間4日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『スリー・ビルボード』のサム・ロックウェルが助演男優賞を受賞した。『スリー・ビルボード』ポスターサム・ロックウェルは「ありがとうございます。アカデミーに感謝です」と感激。「父と母が映画が好きだったので、映画への愛はそこから生まれました」と明かし、同作で主演を務めたフランシス・マクドーマンドやマーティン・マクドナー監督、助演男優賞にWノミネートされていたウッディ・ハレルソンをはじめとするキャストやスタッフ、関係者への感謝の言葉を語った。同作は、女優フランシス・マクドーマンドが主演するクライム・ドラマ。アメリカ、ミズーリ州の片田舎の町で娘を殺されたミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)は、依然解決しない事件への抗議のために町はずれに巨大な広告看板を設置し、それを快く思わない警察官や住民とミルドレッドの間のいさかいは日増しにエスカレートするも、事態は思わぬ展開を見せていく。サム・ロックウェルは、警察官ディクソンを演じた。助演男優賞には、サム・ロックウェルのほか、『The Florida Project(原題)』のウィレム・デフォー、『スリー・ビルボード』のウッディ・ハレルソン、『シェイプ・オブ・ウォーター』のリチャード・ジェンキンス、『All The Money In The World(原題)』のクリストファー・プラマーがノミネートされていた。(C)2017 Twentieth Century Fox
2018年03月05日第41回日本アカデミー賞の授賞式が2日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、俳優の菅田将暉が最優秀主演男優賞に輝いた。『あゝ、荒野前編』での演技が評価を受けた菅田は、壇上に立ってもしばらく言葉が出てこない様子。「本当にありがとうございます。こんな信じられないことはあんまりないと言いますか……」と驚きを見せた。役者だけでなく、アーティストやラジオのパーソナリティとしても活躍する菅田は「2017年、いろいろ他にも賞もいただいたりしました。だんだん自分がどこにいるのか、そして今人格的に何なのか、何を大事にしているのか、ということを実感する機会を自分で作らないと、ない」と語る。しかし「今日はなんかちゃんと菅田将暉として、すごく嬉しいです。そして月並みですが、『ああ、荒野』に関わった皆様、そして映画が大好きな皆様、本当にありがとうございました」と頭を下げた。ここ数カ月で第42回報知映画賞、第30回日刊スポーツ映画大賞、第91回キネマ旬報ベスト・テン、第72回毎日映画コンクール、おおさかシネマフェスティバル2018と数多くの賞に輝いた菅田将暉。日本アカデミー賞でも栄光をつかんだ。
2018年03月02日『三度目の殺人』の役所広司が、第41回日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞を受賞。これまで幾多もの最優秀賞を受賞してきた役所さんだが、助演男優賞における最優秀受賞は初となった。役所さんは、「もしかしたら…っていう気持ちはあったんですけど。本当に感謝しなければいけない。是枝監督、ありがとうございました」と微笑みをたやさず、檀上から是枝裕和監督に語りかけた。助演男優賞には、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』より西田敏行、『家族はつらいよ2』の西村雅彦、『探偵はBARにいる3』の松田龍平、『武曲 MUKOKU』の村上虹郎、そして、『三度目の殺人』と『関ヶ原』の2作品より役所さんが選出・受賞され、その中から『三度目の殺人』での受賞となった。役所さん自身、初めての是枝組参戦となった『三度目の殺人』では、殺人の前科があり、解雇された工場の社長を殺害したとされる容疑者・三隈を演じた。7回にわたる接見室でのシーンでは、供述を二転三転させ、事件の闇深さを体感させた。初の是枝組について、役所さんは「本当にずっと作品のファンで、どうやって撮影しているのか、現場を1回見てみたい、出てみたいと思っていました。だから、やっと叶った。監督の粘り強さはすごかったですね」と述懐。是枝監督も、「今回は僕も念願叶ってご一緒できて。本当に目の前で役所さんが演じているのを見ながら、“演出って何だろう”と考えさせられてしまうくらい、僕が脚本に書いたもの以上を提示されているので、見逃さないでいるので精いっぱいでした。本当に勉強になりました」と名優に言葉を尽くした。受賞スピーチにおいて、役所さんは「映画の仕事をさせてもらってから随分たちますけど、アカデミー賞の会場に来ると、素晴らしい監督やスタッフの人たち、日本映画を支えてきた人たちに会うのが楽しみで。影響を受けたり、教えられたり、真似をして日本映画の中でずっと働かせてもらっています」と、自身の道のりとともに映画業界への愛情を表現。「今回は、本当に素晴らしい賞をいただきまして、ありがとうございました。今度の映画では、福山さんとの芝居が多くて、本当にふたりで作り上げました、感謝したいと思います。年を取ってきましたけど…(笑)、この賞をきっかけに、これからも、もうしばらく頑張っていこうと思います」と、変わらず俳優として歩んでくれることを約束した。(cinamacafe.net)■関連作品:三度目の殺人 2017年9月9日より全国にて公開© 2017フジテレビジョンアミューズギャガ
2018年03月02日1月18日、「毎日映画コンクール第72回」の各賞の受賞者・受賞作品が発表され、俳優の菅田将暉(24)が男優主演賞を受賞したことが明らかになった。 「毎日映画コンクール第72回」の発表が毎日新聞の公式ホームページに発表された。日本映画大賞に輝いたのは大林宣彦の最新作『花筐/HANAGATAMI』。最多11ノミネートを果たした菅田とヤン・イクチュン(42)のダブル主演作『あゝ、荒野』が日本映画優秀賞に輝き、男優主演賞は菅田が獲得。 さらに、女優主演賞には『散歩する侵略者』の長澤まさみ(30)が、男優助演賞は『三度目の殺人』の役所広司(62)、女優助演賞は『幼な子われらに生まれ』の田中麗奈(37)がそれぞれ受賞した。 また、スポニチグランプリ新人賞には、『散歩する侵略者』の高杉真宙(21)と『島々清しゃ』の伊東蒼(12)に決定した。 菅田の受賞に対しファンは「菅田将暉バンザーイ」「菅田くんおめでとう!!おめでとういっぱい言えて凄く嬉しいのとストレスの多い世界で忘れさせてくれる瞬間があって、ファンで良かった。」「おめでとうございますー!!!!! まさに快進撃。 仕事終わりに幸せなニュースが届いててとっても嬉しいです」「毎日映画コンクール 男優主演賞 菅田将暉さん 日本映画優秀賞 あゝ、荒野 本当におめでとうございます! 映画=居場所にしたいところで評価して頂いて嬉しいとの言葉に胸熱です…」「ねえ、単純に 菅田将暉すごくね? あゝ、荒野すごくね?」などの喜びのコメントをしている。
2018年01月18日彼とのセックスをより良くする“極意”を、AV男優の森林原人さんがレクチャー。今回は「攻め方の極意」です。一番感じるポイントは、乳首、タマ、ペニスの3大性感帯。キスをたくさんしながらポイントに触れて。基本的な攻め方としては、まず性感帯と離れたところから愛撫をはじめ、敏感な部分に徐々に近づいていくこと。そして、弱めの刺激から、様子を見ながら少しずつ強くしていく。相手の反応がいい場所、動き、強さを見つけたら、今度はそれをキープすること。2つ以上のポイントを同時に刺激すると、より効果的。全身の愛撫も取り入れれば、さらに上級者に。極意1遠くから徐々に近づく。極意2弱い刺激から徐々に強く。極意3捉えたら一定のリズムで。以下では男性の「3大性感帯」をチェック!乳首最初は指でナデナデ。次に爪で軽くはじくようにしたり、指でつまむ。乳首が大きい人ほど、指でつまむと感じやすい傾向が。口で刺激する場合も最初は唇ではむはむ、その後、舌先で舐めたり、徐々に刺激を強めていく。タマタマも乳首と同じように、まずは指先でのタッチから。口での刺激は表面を舌先で舐めてから、タマを吸うように口に含むと◎。タマの中央から肛門に向けて伸びる筋、通称“蟻の門渡り”も感じやすいので挑戦してみても。ペニス一番気持ちいいのは亀頭の裏スジ部分。手コキの場合、必ずここをこするようにしごいてください。フェラのときは、裏スジを舌先で下から上へ綱渡りするような感覚で刺激を。その後、口にたっぷり含んで吸い上げて。森林原人さん経験人数9000人、出演本数1万本を超えるトップAV男優。1999 年にデビュー。著書に『「人生最高のセックス」でもっと気持ちよくなる』(KADOKAWA)などがある。※『anan』2017年8月16・23日号より。イラスト・水元ローラ文・春山繁美(by anan編集部)
2017年08月19日彼とのセックス、もっと気持ちよくなってもらうにはどうすればいい?今回はAV男優の森林原人さんが、セックスの「最中の極意」をレクチャー。言葉や仕草、ポージングまで。使えるものはすべて使って相手の興奮度を最高潮に!【言葉編】極意1いつもと違う言葉づかい。「やめて…ください」「恥ずかしい…です」など、最中についつい出ちゃった敬語は、男をムラムラさせるのに有効。また、普段標準語で話している地方出身者が、最中だけ方言を使うといったギャップも、行為に溺れて理性を失っている感じでぐっときます。極意2無言と間をうまく使う。行為中にあまり長い言葉を喋ると、冷静に見えてNG。「気持ちいい」などのシンプルな単語を反復させるのが効果的です。さらに上級者なら、「気持ちいい、気持ちいい、………あっ気持ちいい!」のように、無言や間を挟んでいくと、より感じている感が出ます。極意3イクときは必ず申告せよ。もしイキそうだという場合は、その状況を最大限活用。男としてはイク前、イク瞬間、イッた後、3回にわたって楽しめるので、「イキそう」「イク」「イッちゃった」は必ず言葉で表現して。ただ、イク演技をすると、女性のほうがイキづらくなってしまうので、こだわりすぎないこと。【行為編】極意1髪も汗も乱れるままに。セックス中に髪をかきあげる女性がいますが、冷静な感じがして男としては盛り下がります。AVでも髪のかきあげは禁止されているほど。汗もよだれも涙も全部を出して、なりふり構わず乱れてくれたほうが、すべてを委ねてくれた気がして、愛おしくなります。極意2目は開けておく。どの体位のときも相手の目を見つめることを心がけて。目を見ているというのは相手ときちんと向き合っている証拠。名前を呼んであげると、相手の集中力を高めることができます。ただし、この人いつイクんだろう的な観察の目はプレッシャーを感じるので×(笑)。極意3腰を反らす。体位もできるだけエロいほうがベター。例えばバックの場合、腰を反らしてお尻を突き出したほうが、くびれができてお尻もきれいに見えますし、挿入部が見やすくて男は興奮します。騎乗位のときも反らすのがおすすめ。ただし、奥に当たりすぎて痛いようなら無理せずに。森林原人さん経験人数9000人、出演本数1万本を超えるトップAV男優。1999 年にデビュー。著書に『「人生最高のセックス」でもっと気持ちよくなる』(KADOKAWA)などがある。※『anan』2017年8月16・23日号より。イラスト・水元ローラ文・春山繁美(by anan編集部)
2017年08月18日アジア版アカデミー賞「第11回アジア・フィルム・アワード」(AFA)にて、作品賞・監督賞・主演男優賞の主要3部門にノミネートされた映画『淵に立つ』が、3月21日(火)に香港で開催された受賞式にて、浅野忠信が「主演男優賞」を受賞したことが分かった。昨年、同アワードで浅野さんは最優秀助演男優賞(『岸辺の旅』)を受賞しており、2年連続で同じ俳優が受賞することは、前例のない初の快挙となった。「アジア・フィルム・アワード」は、アジア映画を対象とした映画賞として2007年よりスタート。2014年より東京国際映画祭が香港国際映画祭、釜山国際映画祭と共にアジア・フィルム・アワード・アカデミーを創設し、アジアの映画業界と連携、その年のアジアの映画人を表彰しスポットライトを当てることで、アジア映画ファンの創出や世界へのアジア映画の振興・文化交流を図っている。今年日本からは、最優秀女優賞に黒木華(『リップヴァンウィンクルの花嫁』)、最優秀助演男優賞に綾野剛(『怒り』)、最優秀脚本賞に新海誠(『君の名は。』)、最優秀衣装デザイン賞に黒澤和子(『真田十勇士』)、最優秀視覚効果賞に大屋哲男(『シン・ゴジラ』)、最優秀音響賞に中村淳(『シン・ゴジラ』)らがノミネート。結果、浅野さんの主演男優賞のほか、今回『シン・ゴジラ』の大屋哲男氏も「最優秀視覚効果賞」を受賞する運びとなった。過去の俳優部門では、『おくりびと』で本木雅弘が主演男優賞、『嫌われ松子の一生』で中谷美紀が主演女優賞を受賞している同アワード。浅野さんは、「本当にありがとうございます。この場に戻れて光栄です。昨年は最優秀助演男優賞を頂きました。今年は本当に特別です。とても幸せです」とトロフィーを掲げながら受賞の喜びを述べ、「深田晃司監督に心からの感謝を申し上げたいです。監督には、多くのことを助けられました、また多くのことを教えて頂きました。我々は本当に多くのディスカッションをしましたし、リハーサルもたくさんして、私の役を築き上げることができました。だからこそ、この賞を頂くことができました!」と監督への感謝のコメントを寄せた。また、受賞式に一緒に出席した深田晃司監督は、「浅野忠信さん、おめでとうございます!本当に、俳優が評価されることは監督にとって最高の栄誉です。映画作りの過程で交わした浅野さんとの対話は私にとっても刺激に満ちた創造的なもので、浅野さんは圧倒的な存在感で八坂という役に血肉を与えてくれました。映画はスタンドプレイでは作れません。浅野さんのみならず、『淵に立つ』の俳優たちのアンサンブルを誇りに思います」と祝福している。『淵に立つ』は、下町で金属加工業を営む夫婦(古舘寛治、筒井真理子)のもとに、突然一人の男(浅野忠信)が現れ、奇妙な共同生活が始まり、一見平和だった家族に“異物”が混入することで夫婦それぞれが抱える秘密があぶり出されていく人間ドラマ。夫婦とは、家族とは、愛とは、人間とは何か、普遍的なテーマを問いかけながら、人間の心の奥底を揺さぶる衝撃作。昨年10月より公開された本作は、現在もロングラン公開中。さらに、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞して以来、ヨーロッパ・アジア・北米で世界30か国以上での世界配給が決定。また、日本国内の各映画賞でも高い評価を得ており、第31回高崎映画祭での最優秀作品賞と最優秀女優賞(筒井さん)をはじめ、第38回ヨコハマ映画祭では主演女優賞(筒井さん)と最優秀新人賞(太賀)など高い評価を受けている。『淵に立つ』は全国にて公開中。『淵に立つ』Blu-ray&DVDは5月3日(水)より発売。(cinemacafe.net)
2017年03月22日第40回日本アカデミー賞の授賞式が3日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、最優秀主演男優賞に選ばれた佐藤浩市が受賞の喜びを語った。7日間しかなかった昭和64年に発生した未解決事件に取り組む警察の姿が重厚に描かれた映画『64-ロクヨン-前編』。佐藤はかつて刑事として活躍し、現在は警務部の広報官として刑事部との対立や、マスコミとの板挟みに苦しみながらも事件解決に奔走する主人公を、重厚な演技で魅せた。最優秀賞のブロンズを手にした佐藤は「久しぶりに、大きい方のやつをいただいたんですけど、こんなに重かったかなあって」と、ブロンズの重みを噛みしめた。「これは僕が50も半ばを過ぎて筋力が衰えたから重いのか、それとも全く別の感慨で重く感じているのか。おそらく後者の方なんですけど」と苦笑。日本アカデミー賞では常連となっている佐藤だが、最優秀主演男優賞は1994年の『忠臣蔵外伝 四谷怪談』以来2度目となる。佐藤は「いや、なんかね、困っちゃうなという感じで」と言葉を詰まらせながらも、「本当に、またここに戻ってこれるよう、スタッフともども、みんなで映画作りを続けていきたいと思います」と頭を下げた。優秀主演男優賞を受賞したのは他、綾野剛(『日本で一番悪い奴ら』)、岡田准一(『海賊とよばれた男』)、長谷川博己(『シン・ゴジラ』)、松山ケンイチ(『聖の青春』) の4名。綾野は10kg体重を増やし、歯を黄ばませるために2週間歯磨きをせずに歯垢をためたという驚きのエピソードを披露した。また、岡田は特殊メイクにより20代から90代を演じ、長谷川は政府関係者の資料用DVDを取り寄せて、なるべく早口でセリフを喋るように努力。松山は「演技を超えて生きたい」と、胃薬を飲みながら食事し、25kgの増量で役に挑むなど、それぞれ壮絶な役作りを行った名優たちが集った。
2017年03月03日妻夫木聡が『怒り』で第40回日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞を受賞。第34回最優秀主演男優賞を受賞した『悪人』以来、3作目の李相日監督と組んだ映画での受賞となった。受賞の瞬間、妻夫木さんは李監督と笑顔で握手をし、受賞スピーチ後は、劇中で恋人役を演じた綾野剛が席を立ち上がり、妻夫木さんをぐっと強く抱きしめ喜びを分かち合っていた。『怒り』は吉田修一の原作を映画化したミステリードラマ。犯人未逮捕の殺人事件から1年後、千葉、東京、沖縄に容疑者らしき男が現れ、それぞれの場所でドラマが展開していく。妻夫木さんは、綾野さん演じる大西直人と運命的な出会いをする、同性愛者の藤田優馬役を熱演。恋人を信じたいのに信じきることができない、細やかな演技を魅せた。助演男優賞には、同じく『怒り』より、「この役を演じられるのは彼しかいない」という李監督の熱烈オファーを受けたバックパッカー役の森山未來のほか、『永い言い訳』の竹原ピストル、『聖の青春』の東出昌大、『SCOOP!』のリリー・フランキーと、俳優やミュージシャン、文化人など個性豊かな面々から、見事、妻夫木さんが最優秀賞を射止めるかたちとなった。妻夫木さんは2002年に『ウォーターボーイズ』で優秀主演男優賞&新人俳優賞、2006年に『春の雪』で優秀主演男優賞、2007年に『涙そうそう』で優秀主演男優賞、2011年に『悪人』最優秀主演男優賞、2014年に『東京家族』優秀助演男優賞を獲得している。撮影中、綾野さんと2週間ほど一緒に生活し、説得力のある関係性を生み出した妻夫木さん。綾野さんとの初共演に関して、妻夫木さんは「今回の作品だけじゃなくて、お互いの作品に対する姿勢とか取り組み方が少し似ている部分があったかもしれません。ある程度の覚悟を持って、役のためならどれだけでも命をかけられるという思いを、彼も僕も持っているので、純粋に行動に出たのかなと思います」と、席にいる綾野さんに向けて言葉を贈った。うるんだ瞳で聞いていた綾野さんは、当時をふり返り、「いまでも愛おしい時間です。いまそこに妻夫木さんが立たれている姿を見て、ものすごくグッときています。本当に妻夫木聡という人がいなければ、僕という役は存在しませんでした。心からキレイごとを抜きにうれしいです」と熱く、熱くラブコールを返した。リアルな愛さながらの告白に、妻夫木さんが「若干会場が引いている感じで…すみません(笑)」と謝りながらも、うれしそうに満面の笑みを広げた。受賞のスピーチでは、妻夫木さんは「小さい頃から取り柄もなかった自分が俳優をやっていることが不思議で、いまの現実が夢のようです」と目を輝かせた。厳しい演出で知られる李監督に対しては、「李監督が『東京はお前に任せた』と言ってくれた一言と、終わってから『お前に救われた』と言ってくれたことが、僕の一生の財産になりました。ありがとうございます」と感謝の思いを口にした。(cinamacafe.net)
2017年03月03日