GW中にやる気まで消化した模様。こんにちはROBE編集長のAzuです。気まぐれ連載《水曜のケセラセラ》ついに第6回目です。前回は90年代生まれにとって懐かしい話題でちょっとしたエモさをお送りしました。今回は美味しいお話です。どうぞ宜しくお願いいたします。 クッキー、大好きなんです。お菓子は全面的に愛しているのですが、とりわけチョコレートとクッキーが大好き。チョコレートに関しては以前ROBEの企画でもチョコレートをカカオ豆から作ろう!ということで、15時間くらいかけて作ったほど。クッキーは素朴なものからリッチなサンド系までなんでもいけます。学生時代は高級洋菓子店でマカロンの使者として地域の皆様にカロリーと笑顔をお届けし、パリ留学時代はクレープアイドルとしてパリ4区でトンボを毎日くるくる回していました。とにかく糖分にまみれた人生。洋服の次(いや同じくらい?)大好きな甘いものたちへの愛が抑えきれず、暇すぎたGW中に唐突に閃き「東京可愛いクッキーの旅」へ。前から気になっていた3店舗を巡ってきたので美味しいをおすそ分けいたします。やきがしやSUSUCRE三軒茶屋にある「やきがしや SUSUCRE」はまるで森のクッキー屋さん。階段を降りると目の前に広がるクッキー畑に思わず顔がほころぶ。さくホロ食感の素朴な味はどこか懐かしさを伴って、口いっぱいに広がります。全ての焼き菓子が保存料不使用な上、種類によっては上新粉を使ったり砂糖不使用など、健康にも優しいクッキー。ハリネズミくんや鯉のぼり、アイスやバラまで、表情豊かなクッキーたちは50種類以上なのでギフト選びにも手こずる嬉しい多さ。SAC about cookies富ヶ谷の住宅街にぴょこんと現れるのは色とりどりのアイシングクッキーが豊富な「SAC about cookies」カリッと固めの生地はザクザクと頰張りたくなる食感。スイートな見た目とは裏腹に、アイシングの甘さは意外にもさっぱりしてるので何枚でもいける。食べるのがもったいない可愛さだけど、すぐ食べちゃうよね、目の前にあると。個人オーダーもできるみたいなので誕生日や記念日に頼んでみようかなと妄想が進みます。Maison romi-unie学芸大学「Maison romi-unie」はクッキーとジャムのお店。お家型のギフトボックスはバターの優しい香りが広がるバターガレット、太陽のように輝くレモンクッキーなど6枚入り。とろりと思わずにやけるような。ひまわりみたいな。サクサクの幸せがぎゅっと詰まっています。自宅用の包装紙も家型で可愛い。商品以外のこうした小さなデザインとかユーモアが心に残っていくんだな、と改めて思いました。人に見せたくなっちゃうしあげたくなっちゃう。 ふと思い立ったGWクッキーの旅。目黒駅から3店舗を回り渋谷駅まで歩くこと約15キロ。ちなみに撮影用にそれぞれギフトボックス入りを購入し、味見用に数枚ずつ購入したところ合計4,000円も使っていた。GWで学んだのは「幸せはお金で買えたけど、歩いてたどり着けば5割増し」ってこと。Text. Azu Satoh
2016年06月10日こんにちは、ROBE編集長のAzuです。気まぐれ連載《水曜のケセラセラ》第9回目になりました。前回は大人の恋の話について。見返すとこっぱずかしい。今回は仕事のパートナーたちをご紹介します。どうぞ宜しくお願いいたします。 ライター / 編集者をしています。時々、カメラマン。主に便利屋。ファッション周辺で動いていると、キラキラした先輩たちを見るたびに「私はこんな所にいていいのだろうか...私みたいなカスが...」と思うのです。そんな場面でも胸を張って頑張る/戦わねばならない自分のお尻を叩いてくれるのは、いつだってテンションを上げてくれる可愛い小物達。改めて見返すと、カバンの中はコーディネートなんて無視した自分ワールド全開になっていました。フロシキシキの名刺入れ働きマンの必須アイテム名刺入れはファーストインプレッションで勝負。PVC素材でできている「フロシキシキ」の名刺入れはその名の通り風呂敷のように包んで収納するのが特徴です。お値段も1000円以下とお安めなのにキャッチーで可愛いので、かれこれ2年ほど愛用。mameのPVCバッグと相性が良いのも選んだポイント!ファッション業界おかぶり率が割と高めのアイテムです。ANNA SUIのステンドグラスミラービューティーケアはANNA SUIのステンドグラスミラーで。今は普通に手に入るけど、高校生の時に必死の電話予約で手に入れた魔法の鏡です。女の子だもん、いつだって可愛くいたいでしょ!と言いたいのだけど、実はそれほど見ません。持っているだけで可愛くなれる気がするので、御守り的に携帯しています。「なれるかも」という気の持ちようは大切ですよね。取材ノートとフリクション取材ノートはライターにとって命の次に大事なもの。気になったことを速記しながら話を聞いたり、とにかくメモを取り続けます。(恐ろしく字が汚いのでたまに解読不能なのが悩み。)いつでも持ち歩けるよう、選ぶのは手のひらサイズ。最近変えたばかりのノートはキレイなミントグリーンの配色がお気に入りです。「I’ll put on PANTS today」という変なセリフも愛おしい。スカート派なんでけどね。ペンはもっぱらフリクション!消したいものは消す。 楽しい仕事をさらに楽しく乗り切るために、身の回りからラブいもので固めていく!精神安定剤のチョコレートも忘れずに。Text. Azu Satoh
2016年06月10日【ママからのご相談】最近戸建てを新築し、同時に夫の両親との同居が始まりました。6歳の娘と、もうすぐ1歳の息子がいます。同居前は気づかなかったのですが、夫の両親が男子ばかりを構いたがり、かわいがる傾向が強くて参ってしまいます。それだけならまだいいのですが、育児についてことごとく口を出してきて、しかもその内容が時代錯誤で……。「1歳過ぎたら、お尻を叩いてでもオムツをやめさせなさい」と言われたり、「母乳があまり出なかったから、この子は体が弱くなるかも」という嫌味まで言われて、はっきり言って同居を後悔しています。夫に訴えても「年寄りに、いちいち目くじら立てるなよ」のひと言で、まったく頼りにならないです。もうそろそろ精神的に限界で、義父母相手にキレてしまいそうな自分がいます。●A. “育児の世代間ギャップ”を感じているのはあなただけではありません!初めまして、ライターの月極姫です。2人のお子さんを育てるだけでも大仕事なのに、同居をきっかけにストレスが増えて大変な状況ですね。旦那様も頼ってみたとのことですが、今のところ義父母さんの味方のようでちょっとお気の毒です。気を取り直して、同じ悩みを持つ方々のデータを見てみましょう。●ママが育児の世代間ギャップを感じる相手は、“義母”が1位【アンケート(1):古い育児法を押しつけてくるのは誰ですか?】・1位:義母……35%(43人)・2位:実母……27%(33人)・3位:義父……9%(11人)・4位:近所の方……8%(10人)・5位:祖母……7%(8人)・6位:その他……5%(6人)・7位:実父……4%(5人)・8位:その他の親戚……3%(4人)・同率9位:お世話になった恩師……1%(1人)・同率9位:祖父……1%(1人)※有効回答者数:122人/集計期間:2016年5月13日〜2016年5月18日(パピマミ調べ)このアンケート結果では、育児の世代間ギャップを感じる相手は圧倒的に義母さんが多く、次に実母、義父さんと続いています。ご相談者様のように同居だと、そのストレスも煮詰まる一方かもしれませんね。●どうして押し付けるの? しつけ、出産に関する世代間ギャップにお悩み多数次に、どんなことに関して“育児の世代間ギャップ”を感じるのかを見てみましょう。【アンケート(2):父母・義父母・親戚の育児法に対して、世代間ギャップを感じたことはありますか?ある場合、特に感じたことはなんですか?】・1位:ある/しつけに関すること (厳しすぎる、甘すぎる、昔風のしつけを押し付けてくるなど)……32%(24人)・2位:ある/子どもの人数や性別、出産に関すること(男子を好む、一人っ子に対して否定的など)……17%(13人)・3位:ある/授乳に関すること(母乳にこだわる、授乳中に高カロリーな物を食べさせようとするなど)……16%(12人)・4位:ある/その他……12%(9人)・同率5位:ない……8%(6人)・同率5位:ある/食べ物、飲み物のことに関すること(アレルギーや好き嫌いに対する無理解、栄養バランスよりカロリーを重視するなど)……8%(6人)・同率5位:ある/遊びや勉強に関すること(早期教育に否定的、塾や習い事への無理解など)……8%(6人)※有効回答者数:76人/集計期間:2016年5月13日〜2016年5月18日(パピマミ調べ)しつけに関すること、子どもの人数や性別に関する干渉も多いようですね。最近のパパさん、ママさんには女の子を欲しがる傾向が強いようですが、古い世代では男子の誕生を極端に喜ぶケースも多い のです。●いっしょくたに「古い」と決めつけないで! じーじ&ばーばタイプ別対応法筆者は以前、介護療養型病棟に勤務していた時期があり、そこでたくさんの高齢者の方々とお会いしました。「高齢者は押しつけがましい」といっしょくたにまとめてしまうのもまた乱暴であり、当然ながらお年寄りにもさまざまなタイプの方がいらっしゃいます。90歳を過ぎても若々しく、柔軟で、若い職員たちにも人気があり、タブレットやスマホを華麗に操るオシャレなおばあちゃん。昔の苦労話を切々と語るのが日課の、ちょっと近寄りがたい雰囲気のおじいちゃん。現役時代大企業の社長さんだったせいか、いまだに誰に対しても命令口調のおじいちゃん。定年まで看護師として勤め上げ、介護を受けるようになった現在もできる限り体を動かそうとし、職員の手伝いをしたくてたまらない様子の活発なおばあちゃん。当然職員はすべてのお年寄りに対して平等に接しなければいけないのですが、タイプに合わせて“接し方”を変えなければうまく信頼関係が築けない ということも痛感しました。古い育児法を押し付けられそうになったとき「そんなの古いから」だけでは角が立ちますよね。人間ある程度年齢を重ねると、性格が激変することはまずありません。お相手の個性と人格を受け入れて、上手に接していくことで世代間ギャップによるストレスも軽減されることでしょう。タイプ別の対応法を少しご紹介します。●時代感覚高めのイマドキタイプ一緒にいて最もラクで、楽しいタイプかもしれませんね。こういう方は精神的に自立しているので、古い育児法を押し付けたりはしません が、不安になったときは喜んで相談に乗ってくれます。ぜひママの方からどんどん質問して、先輩の叡智を積極的に吸収しましょう。●頼られるのが大好きなハイスペックタイプ高い地位を築いた方には、揺るぎない自信とリーダーシップがあるものです。接し方としてはとにかく尊重し、立て、同時に媚びない こと。こうした積み重ねで信頼関係を築くと、逆にご相談者さまの“時代感覚”を受け入れてくれるようになります。「うちの嫁が言うなら、最近の育児はそうなのかもな」と思っていただけたら、しめたものです!●記憶と共に生きる生き証人タイプ苦労人タイプの方は、ある意味もっとも接し方が難しいかもしれません。『義父はすごく貧しい環境から這い上がった人で、尊敬はしているんですが、子どもにフルーツ缶のシロップを全部飲ませようとしたり、ラーメンの汁を残させないとか、とにかくもったいない精神が極端で困ってます…… 』(20代ママさん)『義母の生家が極端に男子を尊重する家だったらしく、今義母は私の息子ばかり溺愛するので、はっきり言って気持ち悪い です。自分が女子として生まれてツラい思いをされたなら、逆にどの孫にも平等に接して欲しいと思ってしまう』(40代ママさん)『義父母が、紙オムツを「不経済だ」と……無理やり布オムツにさせられました。布オムツにも良いところはたくさんあるのですが、正直面倒で疲れました』(30代ママさん)このような悩みも多く聞かれるタイプですが、真っ向から反発してもあまり良いことはありません。自分の親であれば意見しやすいかもしれませんが、義父母さんの場合は旦那様に上手にお願いし、間に立ってもらいましょう。また、日ごろからママさんが義父母さんの苦労話をよく聞き、受け入れることでお相手の態度もかなり軟化するはず です。育児に関して何か押し付けられた場合、子どものためにはっきり断るべきこともあるでしょう。しかし、“日ごろから信頼関係ができていて断る”のと、“日ごろの関係が険悪な状態で断る”のではまるで違ってきます。●まだまだ活躍したい張り切りタイプ家事、育児に関して「手伝うわよ!」と言ってくれる頼もしいタイプ。孫を外に連れだして遊ばせたり、預かってくれたりということにも積極的ですが、子どもに積極的に関わってくれるぶん衝突も多い 傾向があります。注意すべきは、衝突を面倒くさがるあまり、調子に乗ってお任せし過ぎないことです。気持ちは現役のおじいちゃん、おばあちゃんでも、無理をすると急に心身の調子を崩してしまう こともあり得ます。たとえば元気な義母さんが「ゲームばかりさせてないで外で遊ばせなさい。私が連れて行くから」とおっしゃったとします。たまに近くの公園ならお任せしてもいいでしょうが、頻繁な場合は疲れを考慮してママさんが自分で行く、または「私も外に出たいので一緒に行きます」とみんなで出かける。基本、子どもの安全を守る責任者は親です。父母や義父母さんにお任せする場合も、お気持ちとプライドを尊重しながら“任せて任せず”の精神で、遠くから見守ることをお忘れなく。毎回任せすぎるのは疲労の元、毎回お断りするのは関係悪化の元と心がけましょう。“孫疲れ”が社会問題にもなっている今、自分たちの都合でじーじ&ばーばを酷使しない配慮も必要です。●不変の真理もたくさん! 先輩の子育て論を上手に生かしていこう世代が異なると感覚や価値観も違い、どんな分野でも衝突が起こるのは当然かもしれません。しかし、世の中は先輩なくして成り立たないもの 。子どもの安全や権利を最優先にしながらも、やはりおじいちゃん、おばあちゃん世代とうまくやっていく方法を考えなければなりません。もちろん子どもの健康が脅かされるような極端なケース(アレルギーに対する無理解、危険な遊ばせ方など)では、ママが戦わなければいけない場面もあります。その場合は自分の意思を貫きましょう。そして、アフターフォローと寛容な態度をお忘れなく 。「相手に完璧を期待するから、腹が立つ」という面もあるかもしれませんね。「いろいろあるけど、最後にこの子を守れるのは私」と腹をくくれば、さまざまな価値観を受け入れる余裕も出てくるものです。【参考文献】・『年寄りの話はなぜ長いのか』高田明和・著●ライター/月極姫(フリーライター)
2016年06月09日少し前の作品だけれど、今観ても面白い、むしろ今こそ観るべきドラマたちをピックアップ。今回ご紹介する作品でも、“スターのあの頃”を見ることができます!3本目の作品として注目したいのは、1999年から2000年にかけて米NBCで放送された「フリークス学園」。日本でもかつて日本テレビの深夜枠で放送されたことがありますが、待望の配信がNetflixで始まりました。8月公開の『ゴーストバスターズ』も話題のポール・フェイグをはじめ、『40歳の童貞男』のジャド・アパトーら、錚々たる面々が製作、脚本、監督として名を連ねる「フリークス学園」ですが、スタッフが豪華ならキャストも今思えば非常に豪華。ジェームズ・フランコをはじめ、セス・ローゲン、ジェイソン・シーゲル、「ER 緊急救命室」のサムことリンダ・カーデリーニ、「BONES」のDr.スイーツことジョン・フランシス・デイリーらがメインキャストとして出演しています。何せ15年以上前の作品ですから、ジェームズ・フランコもセス・ローゲンも若い!のですが、当時ローティーンのジョン・フランシス・デイリーに至っては、とても可愛らしい少年といったところです。物語の舞台は、ミシガン州のウィリアム・マッキンリー高校。そこに通う生徒であり、スクールカーストの下位に位置する“イケていない子たち”が、キラキラや胸キュンとは縁遠い青春模様を織りなしていきます。原題の“Freaks and Geeks”は「変わり者たちとオタクたち」の意味で、まさに主人公たちを指す言葉。優等生だったにもかかわらず変わり者グループの仲間入りを果たしたリンジー(カーデリーニ)とそのサエない弟サム(デイリー)を中心に、チャーミングなダメ男ダニエル(フランコ)、優しいけれど思い込んだら一直線過ぎるニック(シーゲル)、賢くて辛辣な皮肉屋ケン(ローゲン)らが放課後の校庭でうだうだしたり、恋をしたり、学園生活や家庭の問題に悩んだり、無茶をして楽しんだり。キラキラや胸キュンとは一味違うと言ったものの、その姿はどこかキュートで共感大。ままならない彼らの青春に、引き込まれてしまいます。しかしながら、番組はシーズン1で終了。スタッフ陣やキャスト陣のその後の活躍ぶりを考えても、内容の秀逸さを考えても、リンジーやダニエルの毎日を全18話分しか観られないことは残念としか言いようがありません。そんな意見を持つ者は少なくなく、TIME誌の選ぶ“オールタイム・ベスト番組100”やTVガイド誌やエンターテイメント・ウィークリー誌の選ぶ“歴代の名作カルト番組”にも後にランクインしました。今やスター俳優になったジェームズ・フランコのイケメン高校生ぶりを目撃するもよし、プロデューサーや脚本家としても精力的に活動するセス・ローゲンのフレッシュな演技を堪能するもよし、そして何より、とてつもなく愛おしい青春ドラマの世界を味わい尽くすもよし。ぜひとも、今こそチェックしてみてください。(text:Hikaru Watanabe)
2016年06月08日あんふぁんママの質問箱とにかくおしゃべりで作り話も多い息子が心配です人とコミュニケーションを取る上で、話す・聞く力は大切なもの。臨床心理士の伊志嶺美津子さんが答えます。illustrationKAWAZOE MutsumiQ1. 4歳の息子はおしゃべりで、寝るまでずっとしゃべり続けています。作り話が多いのも心配です。[埼玉県・りんれい]A .ママがお話をしたり全て子どもに聞いてみて大人は言葉に出さずに頭の中で考えることができますが、4歳くらいの子どもは、しゃべることによって考えます。とはいえ、こんなにもしゃべり続けるのは何か理由があるのかもしれませんね。例えば、何らかの不安感からママを独占したい場合、おしゃべりはママを自分に引きつけておけるツールになります。もしくは、単に話をするのが楽しくて口から言葉がどんどんあふれてきているのかもしれません。子どもの行動には必ず意味があります。ママも自分の子ども時代を思い出して、お子さんの気持ちを考えてみてください。作り話も度重なると心配になりますね。でも今はまだ、現実とそうではないものが混同する時期なので心配ないですよ。「そういうこともあるのかな」「不思議だね」と半分は認めつつ、「ママは見たことないな」「ママもそういう夢を見たよ」というように、「あれ?」と子どもが思うような言葉掛けをしてあげるといいと思います。それとなく現実は伝えても、全否定はよくありません。普段の生活の中で、ママが作った物語を話したり、童話を読んであげるのもいいと思います。同じ年頃の男の子が主人公のお話や、お子さんが好きそうな本を探してみましょう。時には面白そうな遊びに誘ったりして、外に連れ出すのもいいかもしれません。おしゃべりに対するエネルギーを他の方向に向けられるといいですね。
2016年06月08日いまや人間にとってなくてはならない存在となったペット。とはいえ、自宅で飼うことができなかったり、日中家をあけるために世話ができなかったりと、飼いたくても飼えないという人たちもいるはずです。そんななか最近人気を集めているサービスが“レンタル犬”。 数時間という短い時間から、家に連れ帰って数日間など、希望に合わせて犬をレンタルできる というものです。かわいい犬との触れ合いを手軽に楽しめるということから利用者が増えているようですが、決して良いことばかりではない様子。ここでは、レンタル犬を利用した人たちの声を紹介したいと思います。●レンタルして良かったと感じた人の声『夫婦で働いているので日中にお世話をすることができなくて……。犬につらい思いをさせるのは嫌だから、休みの日だけレンタルで楽しむようにしています。短い時間ですが本当に癒されますよ』(30代男性/塾講師)『本当に子どもたちが世話をできるのか、練習のつもりで2週間ほどレンタルしました。きちんと役割分担して最後まで面倒を見てくれたので、安心してワンちゃんをお迎えすることができましたよ。今でもきちんと世話してくれています』(40代女性/主婦)一人暮らしの人や共働き世帯などであれば、日中に面倒を見ることができないため犬を飼うことを諦めなければならないでしょう。そんなときでも、レンタル犬であれば都合のいい時間に思う存分かわいがることができます。また、レンタル犬を扱うお店のなかには、気に入った犬がいればそのまま購入することができる というところもあるようです。子どもたちとの相性に不安をかかえる場合であれば、事前のトレーニングの場として利用するのもいいのではないでしょうか。●レンタルに疑問を感じた人の声『子どもたちが気に入ってしまって、お別れさせるのが心苦しかったです。「今日だけだよ」と言ってレンタルしたのですが、泣きわめく子どもたちから引き離さなければいけないことを考えると安易に利用できないですね』(30代男性/不動産)『ペットをレンタルするって、ちょっと考えられません。最近飼い主の無責任な行動が問題になっていますが、レンタルなんてやると余計に無責任な感覚が生まれそうで怖いですね。世話やしつけなどの大変な部分は無視して、かわいいという良い面しか見ていない気がします』(20代女性/大学生)『一緒に遊んでいるときはすごく楽しかったです。でも後から考えてみると、毎日のように違う場所に連れて行かれて、違う人に連れ回されて、犬にとってはものすごいストレスなんじゃないかなと。レンタルする側が楽しければいいという考えには少し疑問を感じます』(30代女性/美容師)レンタルという手軽さが、生き物の尊さを失わせる可能性もあるでしょう。また、レンタルされる犬はきちんとしつけられているため、「ペットを飼うって簡単なことなんだ」と勘違いしてしまう人もいるようです。実際に犬を飼えば、トイレをはじめとしたしつけをする必要もあります。レンタル犬がかわいかったから犬を飼おう!と思って安易に考えていると、「思っていたのとは違った」 ということにもなりかねません。----------レンタルというサービスは、犬と触れ合うハードルを低くしてくれる反面、本当の意味で命の大切さを学ぶ機会になるのかは疑問が残るところです。飼い犬として迎え入れるにせよ、レンタル犬として交流するにせよ、相手が生き物であるということは深く心に刻んでおかなければならないでしょう。●文章/パピマミ編集部
2016年06月07日タレントのビートたけし(69)が、4日に放送されたTBS系ニュース番組『新・情報7daysニュースキャスター』(毎週土曜22:00~)で、"しつけ"という言葉について持論を展開した。番組では、しつけとして父親が北海道の林道に置き去りにして行方不明になっていた小学2年の男児が無事保護されたニュースを特集。それに関連して、「保育園の教育に見る"しつけ"って何だ?」と題して、あいさつや作法などを徹底する大阪・堺市内の保育園の教育を紹介しながら、しつけについてトークを展開した。たけしは、「"しつけ"って、犬とか猫を調教するような言葉。子供に"しつけ"っていうのはどうなんだろう」と疑問を投げかけ、「作法とか礼儀とか、そういう名前で区別したらいい」と提案。「しつけをしてるんだっていうと、犬のおしっこの場所を教えているような感じがする」と語った。また、「この子たちが大きくなったら、なぜこうしないといけないのかまでわかるといいよね。自分のやっていることのね」と、それぞれの作法にはどういう意味があるのかまで理解することが大切だとの考えを示した。
2016年06月06日トイレトレーニングをして日中はおむつが外れるようになっても、小さな子どもは「おねしょ」をしてしまうことがあります。成長とともになおるものですが、あまりにも長く続くと「小学校入学までになおるの?」と心配になるのではないでしょうか。昔は「親の育て方の問題」などといわれたものですが、これは誤っているのだとか。今回は、おねしょの原因について紹介します。■おねしょと夜尿症の違いまずは、おねしょと夜尿症の違いについて。どちらも寝ている間に尿をしてしまうことですが、年齢によって言い方が異なるようです。未就学児の場合は「おねしょ」、小学生以上は「夜尿症」というのだとか。おねしょをしなくなる年齢には個人差があり、年の近いきょうだいの場合は、上の子がおねしょをしていても、下の子はしないこともあります。「妹はおねしょを卒業したのに!」とママが感情的になると子どもがストレスを感じ、おねしょがなおらなくなることも。年齢にこだわりすぎず、その子に合わせたケアをしてあげましょう。ただし、「夜尿症」といわれる年齢になってもなおらないときには、原因をつきとめて改善へ導いてあげたほうが子どものためにもなります。■おねしょの原因が「ママ」にある場合もおねしょの原因は1つではなく、複数の要素から起きると考えられています。1.夜に抗利尿ホルモンの分泌が少ない尿は通常、昼に多く、夜は抗利尿ホルモンの分泌によって少なくなります。おねしょをしてしまう子は、このホルモンのリズムがまだ整っていないのかもしれません。2.膀胱の容量が小さく、尿をためることができない膀胱の成長の遅れがおねしょを引き起こすことも。年齢とともに成長しますが、おねしょを予防しようと昼間からこまめにトイレへ行くように促していると、膀胱が育たなくなることがあるようです。3.夜に水分や塩分を摂りすぎている寝る前にお茶などの利尿効果の高い飲みものをたくさん飲めば、おねしょをしやすくなるのは当然です。果物やゼリーなどの水分が多い食品にも要注意。また、塩分をとりすぎると体に水分を蓄積しやすくなるので、夕食の献立を見直しましょう。4.季節的な影響水分をたくさんとる夏や、汗をかきにくい冬にはおねしょをしやすくなります。また、体が冷えることでおねしょを誘発することもあるようです。5.ストレスの影響ストレスによって自律神経が乱れてしまうこともおねしょの原因に。いじめなどの悩みを抱えている可能性もあるので、心のケアもお忘れなく。6.膀胱や腎臓機能の異常尿に関する器官に問題がある場合も、おねしょをしやすくなります。小学校入学前になおらなければ、医師に相談してみましょう。食生活やトイレなどの習慣を見直すことで、改善できるケースは少なくないようです。とはいえ、きょうだいがいる場合は、おねしょをする子だけデザートにフルーツを与えないと不公平になります。その子に合わせた献立を考えてあげるといいかもしれませんね。■お泊り対策はどうすればいい?家族旅行のときには親がケアできますが、「お泊り保育」の場合は悩むところですよね。一時的に抑えるには、スプレー状の点鼻薬などもありますので、小児科医で相談してみましょう。ただし、子どもが薬を扱うには危険も伴います。家で練習することもできますが、保育士などにお任せするのが安心です。このとき、ほかの子はもちろん、ママたちにも聞かれないように相談したほうがいいでしょう。周囲の子がおねしょを卒業したと聞くと、焦ってしまうかもしれません。でも、手をかけて育児をできるのは今のうちだけ。「ママにお世話をさせてくれている」と思うだけでも、気が楽になりますよ。
2016年06月05日お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志(52)が、5日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~10:55)で、両親がしつけとして小学校2年生の男児を北海道・七飯町の林道に置き去りにし、その後無事に保護された一連の出来事についてコメントした。虐待としつけの線引きが難しいとする意見に対して「そんなに難しいとは思っていなくて」と反論した上で、「叱る方に信念があるかどうか」が重要と説く松本。「家族構成も違えば子どもの性格も違う。やり方はいろいろあるので人の家族をとやかく言うことではなくて、『私はこの信念で叱っています』があれば全然問題はない」と主張した。男児の父が世間体を気にして「山菜採り中に、はぐれた」と嘘の証言をしてしまったことから、「信念がなかったのかな」と察し、「どこかで後ろめたさがあったのでは」と推測。自身の6歳の娘には「ほとんど怒ったことがない」と言い、その理由を「(自分の)信念がないんですよ」。「勉強しなさい、習い事をしっかりしなさい、テーブルマナーがどうとか……どの口が言うんですか?」と問いかけた。そんな松本が信念を持って娘に教えていることは、「人に迷惑をかけない」と「ずるいことをしない」の2つ。「それ以外のことに関しては、自分のことを棚に上げて怒れない」と正直に打ち明け、「この2つのことを、(男児の)お父さんは守れてないよね」と指摘し、「そういう意味で、僕はこのお父さんをしつけることはできますよ。『コラッ!』と言えます」と断言して笑いを誘った。一方で、「この家族のこの先が心配」とも。「パワーバランスがどうなっちゃうんだろう。この子に対して、お父さんが今後怒れなくなるんじゃないか」と語っていた。
2016年06月05日昔はキラキラしていたはずなのに、時が経ち、気づくとまるで輝きを失っている。そんなものってありますよね。ドレス、バッグ、靴などなど。ファッションアイテムは、“流行”という時代のムードや人の気分によって、色褪せてしまうものの代表格。必ずしもそれそのものが古びたり、汚れたり、使えなくなったりしているわけではなくても。華々しさが強ければ強いほど、そういう運命にあるのでしょう。もっと大きな話をするならば、団地もそんな存在のひとつかもしれません。高度経済成長期に最新設備を伴って建設された団地は、近代集合住宅の象徴として庶民の憧れでした。ところが、現在はかつての華々しさや、誇らしげな様子はすっかり消え去り、漂うのは侘しさばかり。もちろん住宅の場合は、老朽化、住民の高齢化という問題もあるわけですが、それよりも何よりも、“団地”が持つイメージや言葉の響き自体が古びてしまって、とてつもないレトロ感、昭和感を醸し出していて、当初発していたイメージとは全く違うものになってしまっています(それはそれで、ひとつの魅力と感じる人もいるようですが)。映画『海よりもまだ深く』の舞台となった東京都清瀬市にある旭が丘団地もまさにそんな団地。是枝裕和監督が9歳から28歳まで実際に住んでいたところで、映画撮影のきっかけを、「自分の記憶の中にある団地の表情をちゃんと残しておきたかった」と話しています。思うに、この団地が象徴しているのは、子どもの頃、きらきらした未来への可能性を抱えていたのに、自分が思い描いていた輝かしい大人になれなかった者たち。監督曰く「なりたいものになれなかったのは団地も同じなんですよね」。もしかすると、監督は28歳でそこを出て、世界的に評価される映画監督として華々しい功績を手にしているけれど、団地に沁み込んだ自分の、そして人々の、さらには時代の記憶を敏感に感じ取れるからこそ、人々の感情に寄り添った素晴らしい表現が可能なのかもしれません。誰だって若き日には、本作の主人公である良多のように、希望に満ち溢れていたはず。良多は、一度文学賞を受賞してしまったがために作家であり続けることにしがみついています。そして、そのこだわりが自分も周囲も息苦しくしているのです。未来が想像していたものと違うからと言って、不幸なわけではないはずなのに。ならば、やるせない思いを抱き続ける人と、今手にできるものの中からちゃんと幸せを見つけられる人とでは、いったいどこが違うのでしょう。それは、自分の意志に反し、または不満を持ちながらもいつか輝きが戻ってくると信じながら団地に住み続けることと、そこに未来はないと感じたり、時代の空気を感じたりした時点で団地を出て、外からそこを見つめられることとの違いに、どこか似ているのかもしれません。主人公は、台風のせいで、今も母が暮らす実家の団地で別れた妻と子とともに一夜を過ごすことになりますが、この台風というモチーフがまた人生を語るうえでいいモチーフになっています。暴風雨はさまざまな被害をもたらしますが、そのパワーでいろいろなものを吹き飛ばし、洗い流します。ある場所からどうしても動けないときには、こんなパワーが背中を押してくれることになるのかも。そして、居座り続けていた何かを破壊することで、潔い諦めをもたらし、新たな一歩を踏み出す覚悟をきめさせてくれることもあるでしょう。「幸せって、何かを諦めなきゃ手に入らないのよ」母が良多に言うこのひとことが、とても印象深く心に残ります。これは、決して後ろ向きな発言ではありません。もしそれが「違う」と感じたなら、手放す勇気も持たなければ。人生は選択の連続。ありたい自分でいるために、最も大切なものを選びとることの大切さを教えてくれる映画です。(text:June Makiguchi)
2016年06月04日ハーイ、みなさん!ここアメリカでは、メモリアルデイ(戦没将兵追悼記念日)の週末を迎えました。ということは、公式に夏が来たという意味です!みなさんご存じのとおり、夏といえば映画が一番盛り上がる季節ですよね!楽しみに待っていた期待作がたくさん公開します!一番の話題作はやっぱり『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』。今のところ映画の評判は上々なので、製作を務めたティム・バートンの新たなヒット作になりそうな気がします。この続編でも、前作に引き続きおかしなキャラクターが登場します。キャストは、ジョニー・デップ、ミア・ワシコウスカ、アン・ハサウェイ、ヘレナ・ボナム=カーター、サシャ・バロン・コーエンなどです。ジョニーは、世界中を飛びまわって映画のプロモーション活動で大忙し!そんな中での、妻アンバー・ハードとの離婚のニュースはびっくりでしたね!ジョニーの愛するお母さんが他界した直後(3日後)に、こんなニュースが舞い込むなんて誰も想像しなかったはず。2人が結婚するまでの経緯はみなさんも知ってると思いますが、念のためおさらいすると、ジョニーは長い間連れ添ったパートナーのヴァネッサ・パラディと破局後に、撮影現場でアンバーと出会いました。もう離れられないって感じでラブラブでしたよね!でもアンバーの友達にとっては、2人の結婚は意外だったみたい。だってアンバーは、それまで女性と交際していたんですもの。だから2人の関係は、最初から普通の恋人同士とは言えなかったの。年齢も、アンバーがジョニーより22歳も下です。でもすごく幸せそうなカップルだったわ。お互いの映画のプレミアにも、仲良く2人で出席してたしね。でもそんな時に、あの“ワンコ密輸入”事件が起こりました。ジョニーが撮影で滞在していたオーストラリアに、正式な書類も提出せずに無断で、愛犬を入国させてしまったのです。そして2人は謝罪の映像を公開しました。そして、この離婚のニュース。さらには、2人の関係がハッピーではなかったという話がたくさん聞こえてきます。アンバーがジョニーをコントロールしていたとか、ジョニーの子供たちと彼のお母さんは、アンバーのジョニーへの接し方が嫌いだった、とかね。そしてアンバーは、たった1年半しか結婚していなかったのに、配偶者サポートを要求しています。もちろんジョニーは拒否してるけど、婚前契約を交わしてなかったというので、これはきっと泥沼離婚劇になるかも…。とにかく、ハリウッドのスター同士のロマンスが、また1つ終わってしまいました。でもきっとジョニーは、すぐに新しい恋をすると思うわ!ジョニーが次の恋人を見つける前に、皆さんは『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』を見てね!(text:Lisle Wilkerson)
2016年06月03日映画『素敵なサプライズブリュッセルの奇妙な代理店』は、オランダ人作家ベルカンポの短編小説「De Surprise」に惚れ込んだオランダのマイク・ファン・ディム監督が、ベルギーの首都ブリュッセルを舞台に描くダークコメディ。とある理由から生きる意味を見出せずにいた主人公のヤーコブは、“あの世行き”旅行代理店エリュシオンで、解約不可・成功率100%の自殺代理プランのサプライズコースを申し込みますが、契約した矢先、同じプランを選んだという素敵な女性アンネと出会います。死を望んでいた男が死を選択したことで見えてくるモノ――それこそが監督が描きたかった題材。また、死にたがる主人公と相反するかのようにブリュッセルの美しい街並、オランダの美しい風景は生命力に満ち輝いている。そんな対比も見どころです。映画を観た後、ベルギーの旅を調べながらふと思ったのは「ベルギーと言えばチョコレート!」です(笑)。映画のなかでチョコレートは何か意味のあるものとして登場はしていませんが、執筆のお供にチョコレートが欠かせない身としては、ベルギーチョコレートを巡る旅もいいなぁと思ったわけです。日本で手に入るベルギーチョコレートの代表格は――ゴディバ、ノイハウス、ヴィタメール、ピエール・マルコリーニ、ピエール・ルドン、レオニダス…などなど。その多くがブリュッセルで創業しています。2014年にはブリュッセルにベルギー国内最大のチョコレート博物館「ベルギー・チョコレート・ビレッジ」もできましたし、これはもう訪れないと!もちろん『素敵なサプライズ~』のロケ地、ブリュッセルにある世界遺産グランプラス(大広場)や北ヨーロッパのヴェネチアと呼ばれる水の古都ブルージュは外せません。あ、ブルージュにも「チョコ・ストーリー」というチョコレート博物館がありました!いざ、ベルギーへ!(text:Rie Shintani)
2016年06月01日いよいよ夏本番、ビアガーデンシーズンが到来!都内の商業施設の屋上やテラスではビアガーデンが続々とスタート。開放的な空間でわいわいと盛り上がれるビアガーデンは、二人の距離を縮めたい時のデートにもぴったり。今月の映画は、「ごくせん」「デカワンコ」など数々の映像化ヒット作品の原作者として知られる森本梢子の原作漫画を実写映画化した『高台家の人々』。綾瀬はるか、斎藤工が恋人役で共演し、水原希子や間宮祥太朗、大地真央、市村正親と豪華実力派俳優たちがキャスティングされた話題作だ。口下手で不器用な女子・平野木絵(綾瀬さん)は、得意の“妄想”で何かと自分の世界に入り込みがち。ある日、木絵の勤めるオフィスに名門「高台家」のイケメンエリート・高台光正(斎藤さん)が転勤してくる。 決して交わるはずのない二人。しかし、不思議なことに光正は木絵に惹かれていく。それにはある理由が…。光正は人の心を読める“テレパス”だったのだ。妄想癖のある地味で冴えないOLと人の心が読める名家のイケメンエリートが繰り広げるコミカルなラブストーリーをカップルで楽しんでみて。デートにもぴったりの映画×ビアガーデンのおすすめスポットには、ラグジュアリーホテルのテラスでビアガーデンが楽しめるちょっとリッチな六本木コースと、ショッピングモール内の映画館とビアガーデンがセットで楽しめるカジュアルな二子玉川コース、アメリカンBBQのビアガーデンとフード&アパレルショップがマルシェ感覚で展開するトレンディな池袋コースの3つをピックアップした。1つ目の六本木コースは、「グランド ハイアット 東京」のステーキハウス「オーク ドア」で開催中の、ちょっとリッチなビアガーデンを楽しむプラン。カクテルをはじめ、ドラフトビール、ワイン、ソフトドリンクのフリーフローとともに、カリビアン風のハムとチーズを挟んだサンドイッチなど、キューバやカリビアンの人気フードを好きなだけ楽しめるビアガーデンは満足度高し。食べ放題・飲み放題込みで、料金は一人6,800円(レギュラープラン)~。映画館は、ホテルに隣接する六本木ヒルズのTOHOシネマズ六本木で。2つ目の二子玉川コースは、二子玉川ライズの中央広場で開催となる開放感あふれるビアテラス「FUTAKO TAMAGAWA RISE Premium BEER FARM」で、カジュアルにビアガーデンを楽しむプラン。「ザ・プレミアムモルツ」4種類の生ビールと個性あふれる“クラフトセレクト”シリーズを、スペイン王室御用達グルメストア「マヨルカ」のタパス5種盛り合わせや特製ホットドッグなど、グルメなバルメニューと楽しんで。映画は、同施設内の109シネマズ二子玉川へ。3つ目の池袋コースでは、4月末にルミネ池袋9Fにオープンした「THE ROOFTOP BBQ BEER GARDEN」に注目。5月27日(金)より、フードスタンドやアパレルショップが並ぶ8Fのコミュニティフロア「THE ROOFTOP FLEA」が新たに加わり、2フロアからなるマルシェ感覚のBBQビアガーデンがスタート。“FARM to GRILL”をコンセプトに、契約農家から仕入れる素材を使用し、スモーク料理やケイジャンチキン、ホットソースなど、アメリカのフードカルチャーを散りばめたBBQは、6月30日(木)までコース料金が割引に!フードメニュー8品のスタンダードコースが4,000円、デザート付き10品のプレミアムコースで4,500円(飲み放題も込み)とお得だ。また、コミュニティフロアでは「GOOD MEAL SHOP」の先行販売アイスクリームなど、話題店の限定スイーツなども登場するので併せてチェックを。映画は、サンシャイン60通り東急ハンズ手前にある池袋HUMAXシネマズで観られる。デートにもおすすめのビアガーデン。映画の感想を語り合いながら、飲んで食べて楽しい時間を過ごせば、二人の夏もヒートアップしそう!『高台家の人々』は6月4日(土)より全国にて公開。(text:Miwa Ogata)
2016年05月31日ケン・ローチ監督の『I, Daniel Blake』を最高賞パルムドールに選び、無事に幕を閉じた第69回カンヌ国際映画祭。”無事”というのが今年はとても重要だった。昨年のパリ、今年のブリュッセルと大きなテロが相次いだため、カンヌ周辺は厳重な警戒態勢で、コート・ダジュール空港は軍隊が巡回、豪華客船やクルーザーが浮かぶカンヌの海にもフランス海軍の巡視艇が停泊し、上映会場に入る際にはバッグの中身を隅々までチェック。その結果、特に大きなトラブルは起きず、平穏に終わった。もっとも、授賞結果は大荒れ。批評家や観客の間で人気だったドイツの女性監督マーレン・アーデの斬新なコメディ『Toni Erdemann』や、ジム・ジャームッシュの『Patterson』(永瀬正敏がおいしい役を演じている)が無冠に終わる一方で、不評と思われたオリヴィエ・アサイヤス(フランス)がクリテン・スチュワート主演で撮った心霊スリラー『Personal Shopper』が監督賞を受賞。審査員は映画の作り手のため、着眼点が違うのか。審査員団は毎年世界中の映画人から選ばれるが、今年は委員長に『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のジョージ・ミラー(オーストラリア)、審査員にマッツ・ミケルセン(デンマーク)、ヴァネッサ・パラディ(フランス)、キルステン・ダンスト(アメリカ)ら総勢9名。中でも目立っていたのが、御年80歳になるドナルド・サザーランドだった。審査員会見でサザーランドは、いつもアメリカの影に隠れがちな祖国カナダの自虐ジョークを連発。カナダ人記者から自国の映画界についての意見を求められると、「戦争中、フランス、イギリス、カナダの兵士が敵に捕まり、処刑前に最後の望みを聞かれた。イギリス兵士は紅茶を望み、カナダの兵士は15分だけ自国のアイデンティティーについて語らせてほしいと頼んだ。フランス兵士は、カナダ人のスピーチを聞く前に殺してくれ、と頼んだ」と語り、会場は爆笑に包まれた。その飄々とした様子は、ドナルドの出世作『M★A★S★H マッシュ』(1970年のパルムドール受賞作)のまんま。さらに授賞式後には「寒いなあ」とブランケットを被って会見場に現れるなど、もう独壇場だ。そんなマイペースなドナルドになついていたのが、マッツ・ミケルセン。どこに行くにもドナルドの後を追いかけていて、映画で見せるクールな顔と違い、かわいい末っ子キャラだった。ジョージ・クルーニー&アマル夫妻、オーランド・ブルーム&ケイティ・ペリーら華やかなカップルの姿も注目を集めたが、逆の意味で話題だったのがシャーリーズ・セロンとショーン・ペン。2人は昨年はラブラブでカンヌのレッドカーペットを沸かせたのだがその直後に破局。しかし今年はショーンが監督、シャーリーズが主演した『The Last Face』がコンペティションに選ばれたため、2人は再びカンヌに登場したが、会見中もレッドカーペットでも必ず間に共演のハビエル・バルテムやショーンの長男ホッパー・ペンを挟むなど、微妙な距離を保っていた。さらにレッドカーペットを一度昇りきったショーンが、ある若い女性が到着すると階段を駆け下りて迎えに行ったときは一瞬びっくり。若い金髪女性が大好きなショーンの新しい恋人かと思われたが、ショーンの長女ディランだった。上映中も少し離れた席に座っていた2人だったが、上映後にスタンディング・オベーションを受けると、シャーリーズがショーンの頬にキス。映画監督としてのショーンへの敬意のしるしだったのだろう。映画はアフリカの紛争地で活動する”世界の医療団”をモデルにした社会派ドラマだが、題材に対してメロドラマの要素が強すぎたのは、ショーンがシャーリーズへの未練があるせいなのだろうか。ちなみにレッドカーペットでは黒いタキシード風スーツでマニッシュに決めたシャーリーズには、今年のベスト・ドレッサー賞をあげたい。ある視点部門で深田晃司監督の『淵に立つ』が審査員賞を受賞するなど日本勢の活躍もあり、今年のカンヌの12日間も盛りだくさんだった。来年は70回記念大会。どんな趣向が凝らされるか、今から楽しみだ。(text:Ayako Ishizu)
2016年05月30日こんばんは、古山エリーです。少し前に念願のお引っ越し、しましたー。で、「住所が変わりました」連絡をしていると数回に1度の頻度で聞かれるのが「いよいよ、です…か?」と。結婚とか同棲とか、そういうことを指しての問いかけのようですが、残念ながら相変わらず“ひ・と・り”です。こんなとき彼氏がいたらこれもあれも手伝ってくれるんだろうなぁと、ありもしない妄想をしながら、電球も家具の配置もテレビやパソコンの配線も、ええ、もちろん自分でやっちゃいましたとも。できなきゃ生きていけないですものー(誰かに頼る可愛げもないのでお手上げ状態です)。そしてまたひとつ強くなった気がします。そんな今宵もたわごと綴ってまいります。40代になってからは、ちょっとやそっとでへこまなくなりましたが――“40代・独身・恋人なし”の3点セットに関する周りからのコメント(時に悪意のない誹謗中傷)は、さらりと流す技を身につけているので、大抵のことは「また言われちゃったなぁ、 あはっ」と、明るくかわせるのですが、ごくたまに「なんかひっかかるなぁ」「なんかイヤな感じだなぁ」と悶々とすることがあります。最近言われてひっかかっていたのは「けっこう年いってたんだね。じゃ、もう少しちゃんとしないとね」です。恋愛においては「ちゃんとしろ」と散々言われてきましたし、ダメだと自覚もありますから、何か言われても「そうですよねー」と切り返しは得意中の得意。「けっこう年いってたんだね」も全然平気。なのですが、恋愛がダメだからって、結婚できていないからって、それを仕事や人生に結びつけて「ちゃんとしないとね」は、さすがにカッチーン!ですわよ。一生懸命に誇りをもって仕事をして生きているのに…。悲しかった、すごく悲しかった。でも、そこでへこんでいたら負けなので「そんなふうにしか解釈できないって、ちっちゃな器ですことー。おほほほほー(白鳥麗子風に)」と“心の中”で高らかに叫び、悔しさはゴクリとのみ込みました(まぁ、今ここで吐き出しちゃってますけどね…)。で、落ち込み気味の四十路に元気をくれたのはキラッキラの青春ラブストーリー『オオカミ少女と黒王子』でした。少女コミックの映画化が続いているので「また?」という声も聞こえてきそうですし、私自身も「また?」と思ったひとりですが、これがですねー面白かった!気に入ったのは、うそから始まった恋はホンモノになるのか?単純明快なラブストーリーを余計なことを描かずに一本勝負しているところです(ごちゃごちゃしているのは私生活だけで十分だから?)。「彼氏がいる」とついうそをついてしまったエリカ(二階堂ふみ)は、縁あって(?)、学校イチのイケメン、恭也(山崎賢人)に彼氏のフリをしてもらうんですが、実は恭也は腹黒ドS!エリカは彼からいろんな暴言を浴びせられるわけです。でも、暴言ではあっても――字面的には、私がくらった「ちゃんとしないとね」よりも恭也の命令調セリフの方が破壊力はありますが、どれも愛情の裏返しのような気がして、恭也が可愛く見えたんですよね(私の年齢のせい?M気質だから?)。要は、エリカも恭也も無器用ながらも一生懸命で、そんな2人の恋愛ごっこから恋愛に移っていく変化は観ていて心地良く、「ああ、一生懸命恋をするっていいなぁ」と思ったわけです(遠い目…)。で、最近うんと年下の彼氏ができた友人に触発されて、別の独身四十路とお見合いパーティーに再チャレンジしようと意気込んでいたのに、いざ調べてみると年齢制限がけっこうイタイ事実が発覚…。な、なぜだ…。へこたれるものかー!というわけで、今宵のたわごとはこの辺で。また次回。(Elie Furuyama)
2016年05月30日2016年4月クールは「どの作品も面白い!」と大好評。中でも、平均視聴率2ケタ代をマークしている“弁護士ドラマ”対決に多くの注目が集まっています。そこで今日は、話題の対決を徹底検証。「99.9」VS「グッドパートナー」それぞれの見どころはどのようなところにあるのでしょうか。■松潤演じる主人公は100%異端児!?“隠された真実”を痛快に暴き出す「99.9」まず最初に、今クール最も掴みどころのない主人公・深山大翔(松本潤)についてご紹介しておきましょう。通常刑事事件で被疑者が逮捕されると、検察がその真偽を調査。起訴された者は99.9%の割合で有罪判決がくだされるというのがタイトルの由来だということをご存知でしょうか。残る0.1%に潜む真実に焦点を当てるという意味では、法廷ドラマの王道「HERO」に真っ向勝負を挑んでいるといえるかも!?主人公はいずれも“とことん空気が読めない”という共通項を持っていますが、深山の場合、飄々としていてどこにも人間味というものが見当たらないのが面白いところ。日々上司のデスクに悪戯を仕掛け、同僚女性にタクシー代を借りまくるザ・異端児。刑事事件専門の弁護士としては超一流なのに、その全ては「真実を明らかにしたい…ただそれだけ」と決して余計な詮索はしない。でもだからこそ、視聴者は「この主人公が感情をむき出しにする瞬間を見てみたい」と、物語から目が離せなくなってしまうのでしょうね。また「99.9」では、深山のクッキングコーナーも人気。事件に煮詰まる度に調理場へ立ち、頭の中を整理しながらこだわりの一品を作る。その「出で立ちがカッコイイ」「料理が美味しそう」ということで、データ放送でレシピ公開まで行われています(笑)。絶対音感ならぬ絶対味覚を持つ深山は、いつ何時でも調味料セットを持ち歩いているので、是非注目して視聴してみては?■クールさの中に潜む“人間味”が魅力竹野内のパパぶりも光る「グッドパートナー」一方「グッドパートナー」が扱うのは、企業法務です。法廷ではなく、会議室を舞台に展開する珍しいスタイルの本作。ビジネス再建から著作権侵害、セクハラ案件まで企業に関する全ての弁護を行う最先端弁護士事務所で、主人公・咲坂健人(竹野内豊)がその実力を見せつけてくれています。彼の魅力は第一に、スマートでクールな外見とは裏腹、依頼人に対し「弁護士としてではなく、ひとりの人間として語りかける」秘められた熱さにあるでしょう。弁護士バッジを外し、プライベートボタンをオンにした竹野内さんの見上げるような眼差しに敵う者無し!?それを機に事件が大きく動くのが定番となっており、「水戸黄門」でいう印籠シーンのような痛快なオチまで一直線!見終えた後、スカッと心地よい眠りにつかせてくれますよ。加えて第2に、視聴者が期待する咲坂の意外な素顔…それは恋愛で見せるダメダメな一面です。彼と同じ事務所で働くライバル弁護士・夏目佳恵(松雪泰子)はなんと元妻!会議の際、白熱のあまり互いのことを「パパ」「ママ」と呼び合って痴話喧嘩を始めてしまう“ダメ男”感が「ギャップ萌え」「逆にカワイイ」と世の女性たちのハートを鷲掴みにしているんです。一度は結婚した仲ですから、心の距離が近くて当たり前。だからこそ浮き彫りになるもどかしさが、見る者にリアリティ溢れる“恋心あるある”を届けてくれるのかもしれませんね。2人の行く末を温かく見守っていきましょう。■ドジっこからは目が離せない!2つのドラマでは是非、このキャラに注目をそして最後に、それぞれの作品で注目のサブキャラクターをピックアップ!「99.9」からはまず、片桐仁さんのお名前を挙げておきましょう。独特のセンスを放つコントユニット「ラーメンズ」としての活動を軸に、俳優業でも活躍する片桐さん。代表作として印象強いのは、2008年の夏に放送された深夜ドラマ「ザ・クイズショウ」でしょうか。心の奥底に闇を抱えた主人公を見事熱演していました。懐かしいですね。そんな片桐さんが今回演じているのが、深山を支えるパラリーガル・明石達也。手拍子が聞こえればどんな場所でも踊り出し、事件の実証を課せられる度に怪我をしているお笑い担当キャラですが、深山の右腕として絶対に欠かせない存在というのもまた然り。文句を言いながらも深山のことを一番深く理解しているキャラクターなので、目に見えない糸で結ばれた2人の熱き友情をとくとお楽しみください。さらに「グッドパートナー」では、咲坂のもとで新人弁護士として修業する熱海優作役の賀来賢人さんに注目!熱海の発言、そして行動…その全てがとにかくウザったいんです(笑)。基本的には若々しくて可愛いらしい後輩くんなのですが、屈託ない性格が災いし、空気を読まないシーンもしばしば。1話の中で一体何度、咲坂から「黙れ!」と言われているか数えてみるのも面白いかも!?そんな彼が少しずつ大人になっていく様は必見です。成長物語という意味でも、物語を追ってみることをおすすめいたします。今クールも残すところ、あと1か月となりました。いずれの作品も安定した視聴率を保っているため、続編への期待も高まりますね!ドラマの根幹となる、主人公自身が抱える問題の解決までもう少し。最後の最後までしっかり見届けていただければと思います。(text:Yuki Watanabe)
2016年05月30日『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』で主演を務める鈴木亮平が、5月27日(金)からの台湾公開に併せ、現地からの熱烈オファーを受けてキャンペーンを実施。台湾で空港や街頭、舞台挨拶に登場し熱い歓迎を受けた。パンティを被った興奮の力で悪を倒すヒーローを、鈴木さんが驚異の肉体美と身体能力で演じ切って大ヒット、そのまさかの続編に清水富美加、柳楽優弥、ムロツヨシを迎えて実現した本作。欧米含め世界20か国以上から上映オファーが続々届いているという中、台湾での公開に合わせて“降臨”した鈴木さん。台湾では、前作『HK/変態仮面』が映画祭で上映された際、チケットは即売に。原作「究極!!変態仮面」が現地で大人気だったこともあり、映画も高い注目を集め、当時も鈴木さんが現地で舞台挨拶を行い、大歓迎を受けた。今回の続編の公開規模は、今年台湾で公開された日本映画でも最大の52館。満を持しての台湾公開となり、台北市内から遠い桃園空港に22時ごろの到着にもかかわらず、待ち望んでいたファンからは歓声が上がり、鈴木さんも快くサインや握手に応じていた。翌5月28日(土)は、現地メディアの取材からスタート。開始前に「前作は台湾で大ヒットしましたが、今作品もそれ以上に向けて自身のキャンペーンにかかってるので、がんばります」とコメントをしていた鈴木さん。50万部発行の現地日刊紙「Apple Dairy」や、朝ドラ「花子とアン」も放送したケーブル局「ビデオランド」などの取材を受けた。その後はランチの予定だったが、移動中に街頭ビジョン(台北市内10か所、台湾全土で32か所)を発見。また、前回は実施していなかったアドトラックを“台北の原宿”といわれる西門町で、偶然見つけた鈴木さんは、体感温度40度を超える猛暑にも関わらず、自ら走ってアドトラックを停めてもらい、その前で変態仮面さながらのポーズで緊急撮影会を行った。その後、Regent Hotelで行われた記者会見には、テレビ8社、WEB5社、新聞4社(※台湾の新聞全紙)、雑誌3社の計20社が参加。台湾の印象を聞かれ、鈴木さんは「人が温かい、そして文化に寛容な国だなと感じています」とコメント。その理由を尋ねられると、「先ほど見たアドトラックが、おしり丸出しのビジュアルで、これを街中で走らせる。日本でもそこまではさすがにできなかった」と応じ、集まった記者たちからも笑いが起きた。そのアドトラックは、前回を超える115台が台湾全土で走行しているというのだから尚驚きだ。最後に、「台湾は来るたびに優しく迎えてくれるし、応援してくれるので、またぜひ戻ってきたいと思います。できれば『変態仮面3』で。今作品はパワーアップしているし、ただ笑うだけではなくかっこいい。変態だけどかっこいいので、皆さんぜひ見に来てもらって、“変態仮面“がアジアを代表するHEROになっていければと思っています。ありがとうございました」と挨拶して会見を締めくくった。5月29日(日)のキャンペーン最終日も、朝から現地雑誌メディアの取材からスタート。その後、SHOWTIME CINEMAに移動し、2度目の舞台挨拶を実施。自己紹介と作品名を現地語で披露すると観客から歓声が上がった。その後のQ&Aでは、「次の作品が引退前の最後の作品になるとしたらどんな役が良いですか?」という質問に対し、「『変態仮面3』です!」との堂々発言にも歓声が巻き起こった。また、共演の柳楽さんに“おいなりさん”を押しつけるシーンが多かった本作。撮影でそのシーンがあると、まずは柳楽さんに「今日は“おいなりさん”をくっつけるけどごめんね…」と謝っていたが、実は「柳楽くんは(カンヌで)主演男優賞を獲った俳優なんですが、そんな俳優に押しつけるなんて嬉しかったです」と告白、会場は爆笑に包まれた。上映後、ドラマをずっと観ていたという20代の女性ファンは「映画を見て、すごく面白かったです。こんな変態なヒーローを演じられるのは鈴木亮平さんだけだと思います」とコメント。また10代の男性は、「皆にオススメしたい映画です。鈴木亮平さんは前作からすごく良かったです。ほかの正統派ヒーローとは全然違っていて面白いです」と感想を語ってくれた。その後、鈴木さんは、台北のシンボルタワーでもある「台北101」近辺でもアドトラックを見つけ、101タワーをバックに変態仮面をさらにアピール。帰りの松山空港でも、100人ほどのファンがすでに“花道“を作って待機しており、その花道を通って、鈴木さんは熱烈歓迎の台湾を後にした。『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月30日お子さんと焚き火をしたことはありますか?最近は、焚き火ができる場所も少なくなり、火を見たことがないという子どもも珍しくありません。「子どもが焚き火体験から学べることは多い」という日本焚き火コミュニケーション協会代表理事の三宅哲之さんに、「焚き火の効用」「手軽に楽しむ方法」を聞きました。効用1:焚き火を囲むと親子の絆が深まる三宅さんは、3年前に「日本焚き火コミュニケーション協会」を設立し、チームや仲間の大切さを学ぶ「焚き火研修」などの企画運営を行っています。そもそも、どうして焚き火を広めようと思ったのでしょうか。大学時代は野外活動研究会に所属し、仲間と焚き火をする機会が多かったという三宅さん。「数人で車座になって焚き火を囲んでいると、なぜかみんな普段は口にしないような本音を話し出す。焚き火がつくり出す独特の空気感が好きだった」と振り返ります。その後、社会人になって人間関係の問題に直面することもあり、本音でコミュニケーションすることの重要性を痛感。そのときに思い出したのが、焚き火。協会を設立し、焚き火を囲む場を提供する中で、焚き火の効用を再認識し、「ぜひ親子のコミュニケーションにも活用してほしい」と三宅さん。「毎日忙しい中で、親子が向き合ってフラットにふれあう機会は少ないのではないでしょうか。親子で焚き火を囲むと、普段できないような体験や会話ができて、絆が深まります」効用2:大人も童心に帰って、親子が同じ目線で遊べる最近は、親も焚き火をしたことがないということも珍しくありません。火のつけ方がわからない人もいるそうです。「一度体験すると、親の方が夢中になることが多い」と三宅さんは笑います。大人が焚き火にはまるのは、童心に帰ることができるから。夢中で枝を組み、火がついたら歓声をあげたり、子どもと一緒に走り回ったり。普段の親としての立ち位置から解放されて、子どもと同じ目線で遊ぶことができるそうです。子どもをガミガミと怒る必要もないし、自然の中で仕事や育児のストレスも解消されます。焚き火の場は、親子が声をそろえて笑うことができる、そういう場所なのです。効用3:自然体験で生きる力を育む三宅さんが主宰する親子向けの「きこり&焚き火体験」では、森の中に入って木を切る場面を見学したり、薪を割ったりという準備段階から始まります。子どもたちはみんなで声をかけながら協力して薪を運んだり、手のこぎりで枝を切ったりします。そんな体験を通して、人と協力すること、相手を思いやることなどを学んでいきます。もちろん、火を知ることも大事なこと。着火にはあえてバーナーではなくマッチを使うそうです。日常生活で火を見る機会がない子どもたちは、焚き火の中でできた焼き芋を棒でかき出すときも、どうしていいかわからないことが多いとか。「どこまで火に近づけば熱いと感じるのか、自分で体感するしかない」と三宅さん。「生きていくために人と協力することも、火の熱さを知ることも、昔は当たり前に体験していたことですが、今の子どもたちにとっては、当たり前ではなくなってしまっている」と言います。三宅さんは、参加者にルールを課すことはしていません。大人が「危ないからだめ!」と言っていては、子どもは成長できないからです。「焚き火体験では、自由な環境の中で、子どもたちが自身に必要なことを自主的に感じてほしい」という思いがあるのです。手軽に焚き火体験をするには?さて、焚き火はどこでできるのでしょうか。三宅さんによれば、一番お手軽なのが、大きな公園にあるバーベキュー場。バーベキューコンロを使い、木炭ではなく、小枝や薪を組んで火をつければ、焚き火体験ができるそうです。あるいは、キャンプ場。焚き火台を持参すれば、焚き火ができます。とはいえ、「本当の焚き火の醍醐味は直火ですること(地面の上で直接火をおこすこと)」。ただ、直火で焚き火ができるキャンプ場は非常に限られています。「直火・キャンプ場」などのキーワードで探してみてくださいね。私も子どもの頃は、よく庭で両親と焚き火をしていました。焼き芋を入れたり、落ち葉を拾ってきたり、本当に楽しかった思い出があります。今は条例ができて、焚き火は禁止されていますが、三宅さんの話を聞きながら、子どもたちと焚き火をしたくなりました。怒ってばかりの毎日ですが、焚き火を囲って、ゆっくり話を聞いてあげようと思います。一般社団法人日本焚き火コミュニケーション協会<文:フリーランス記者鯰美紀>
2016年05月30日動物たちの楽園を描いた『ズートピア』がここ日本でも爆発的なヒットを記録するディズニー映画だが、その勢いは衰えを知らず、この夏も『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』(7月1日公開)、『ファインディング・ドリー』(7月16日公開)と注目作が目白押しだ。そんな強力ラインナップに加えてもう1本、すでに全米で一大旋風を巻き起こしている話題作が日本上陸を果たす。1966年に他界したウォルト・ディズニーが生前最後に手がけたアニメーション作品を、50年の時を経て実写化した『ジャングル・ブック』である。公開は8月11日(木・祝)と少し先だが、興奮と感動が覚めやらぬうちに、その魅力を紹介したい。密林を駆け抜け、映画は新たな次元へ。そう宣言したくなる極上のエンタメ大作だ。物語は至ってシンプル。ジャングルに取り残された人間の赤ん坊モーグリが、親代わりの動物たちと冒険を繰り広げるクラシカルな成長物語だが、そこに輝く命を吹き込む最先端の映像技術がすさまじ過ぎる。すでに予告編が解禁され、大きな話題を集めているが、主人公の少年モーグリ以外、動物も自然もすべてがCGで表現されているのだから、「すさまじい」を超えて「ちょっと引く…」ほどである。まさに実写の概念を覆す映像体験なのだ。かつて『アバター』がそうであったように、本作もまた「鑑賞する」というよりは「体感する」というイメージが近い作品だ。同じ動物たちの楽園を舞台にした『ズートピア』に、現代社会における多様性という明確なメッセージ性があったのに比べると、「食い足りない」と感じる目の肥えた映画ファンもいるかもしれない。ただし『ジャングル・ブック』は決して浅い作品ではなく、むしろジャングルのような奥深さを秘めた人間ドラマである。重要なのは、たとえCGによって動物たちや大自然に生命力が吹き込まれたとしても、スクリーンの中で最も笑い、泣き、悩み、戦い、躍動しているのが唯一の人間キャラクターであるモーグリだという点。人間であるがゆえに、自分がジャングルの微妙なバランスを壊しかねないと少年の葛藤を通して、漠然と、しかし誰もが一度は考える「生きるとは?」という問いを投げかけており、67年版のアニメとは一味違う結末も深い余韻を残している。現在、ディズニーは『王さまの剣』『美女と野獣』『ムーラン』『ダンボ』『クマのプーさん』『ティンカー・ベル』『ファンタジア』と数々の実写化プロジェクトを控えている。その試金石として、『ジャングル・ブック』の成功は大きな意味をもつと同時に、後に続く作品への大いなるプレッシャーにもなるはず。さらに力強い演出力を発揮したジョン・ファブロー監督が続投し、本作の続編も検討されているというから期待は膨らむばかりである。(text:Ryo Uchida)
2016年05月29日昨今はモンスターペアレンツの増加が問題視されており、先生が子どもたちに教育をしづらくなってきていると言われています。一昔前までは先生からゲンコツされたり叩かれたりといったことが普通でしたが、今では絶対禁止となっていますよね。少し過保護にも思えますが、2012年に大阪市立桜宮高校で起こった体罰による生徒の自殺問題を考えると、必ずしもそうとは言えませんよね。この子どもに対する体罰問題、人によって意見が異なるため、なかなか結論を出すことは難しいです。実際に子どもを育てているパパママは体罰問題についてどう考えているのでしょうか。そこで今回は、パピマミ読者のみなさんに「どこからが体罰か」という質問をぶつけてみました!●「子どものしつけ」でどこからが体罰だと思いますか?・1位:殴る/蹴る……25%(139人)・2位:すべて体罰であり、問題である……18%(103人)・3位:チョークや物を投げつける……14%(80人)・4位:他の人(生徒)の前で罵倒する……13%(73人)・5位:近くの机や椅子を蹴る……11%(60人)・6位:必要があれば、どれも体罰というほど大げさなものではない……9%(51人)・7位:正座させる/廊下に立たせる(肉体的苦痛を伴う姿勢の強要)……5%(30人)・8位:怒鳴る……3%(18人)・9位:頭などを軽く叩く……2%(12人)※有効回答者数:566人/集計期間:2016年5月20日〜2016年5月24日(パピマミ調べ)●1位:殴る/蹴る『どんな理由であろうとも、殴ったり蹴ったりはただの暴力。教師ならちゃんと言葉で説き伏せてほしい』(30代ママ)『論外。前に体罰を受けた小学生がPTSDを発症したという話もあったし、アザのあとは消えても心の傷は一生残る 。暴力は絶対許せない』(40代ママ)体罰だと思う基準として一番多かったのは、『殴る/蹴る』になりました。たしかに殴ったり蹴ったりというのは“しつけ”の最終手段であり、子どもの心に傷を残す可能性が高いので避けてほしい行為ですね。暴力は相手に恐怖を与えることで手っ取り早く“しつけ”をすることができますが、根本的な解決にはなりません。本当に子どもの成長を願うのなら、じっくりと言葉で諭し、体ではなく心に訴えかける必要があるのではないでしょうか。とはいえ、どんなに言葉で叱っても言うことを聞かない子どももいます。子どもの価値観は親からの教育で決まるため、言葉ではなく体罰を受けて育った子どもには言葉での説教が効果を持たないとの指摘もあります。どんな状況であっても一切手を出すべきではない、と断言できるかというと難しいところではあります。●2位:すべて体罰であり、問題である『殴る蹴るはもちろんのこと、怒鳴ることさえ体罰だと思う。子どもを萎縮させた時点で心に傷が残るわけだから、やってほしくない』(20代ママ)『全部ダメ。人様の子に手を上げるなんてどんな精神してるんだろって感じ』(40代ママ)続いて多かった回答は『すべて体罰であり、問題である』で、18%(103人)となりました。約2割のパパママが、“怒鳴る”ことを含めて子どもを萎縮させる行為は体罰だと感じている ことが分かりました。昔の熱血教師もののドラマなどでは生徒と先生がぶつかるシーンが美談として描かれる傾向にありましたが、今だとすべてただの体罰として片付けられてしまう可能性がありますね。でもたしかに、自分のかわいい子どもが嫌な目にあってほしくないという気持ちはとてもよく分かります。最近では教師が手を上げられないことをいいことに、やりたい放題やる『モンスターチルドレン』が話題となりましたが、体罰の基準が厳しくなれば、教師はこれまで以上に手を焼くことになるかもしれません。●3位:チョークや物を投げつける『私が子どものころ、やたらイスを投げてくる先生がいて怖かったw。あれは完全な体罰』(30代ママ)『チョーク投げる先生って今はもういないと思うけど、もし目に当たったりしたら失明の可能性もある し、体罰だと思う』(30代パパ)3番目に多かったのは『チョークや物を投げつける』で、14%(80人)となりました。たしかによく物を投げる先生っていますよね。ほとんどの先生は本当に生徒に当たってしまわないように配慮していると思いますが、それがチョークであれノートであれ、当たりどころによっては大きなケガにつながる可能性もあります。とくにイスを投げるような先生であれば、殴る蹴るなどの暴力よりも危険だと言えます。小学校の場合では生徒がマネすることもあり得るので、これは避けてほしい行動ですね。----------いかがでしたか?あなたはどこからが体罰だと感じたでしょうか。子どもへの体罰の基準は一概に定義づけることができないため、なかなか解決するのが難しい問題です。しかし、日頃から先生とコミュニケーションを十分にとっておくことで過剰な体罰を防ぐことができると思います。もし、それでも先生から体罰を受けているようであれば、しっかりと先生と話し合い、場合によっては校長先生に訴えるなどの手段をとるようにしましょう。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜9位)】「子どものしつけ」でどこからが体罰だと思いますか?()●文/パピマミ編集部
2016年05月26日不治の病に侵され、遠くない未来に身体の自由がきかなくなる日がやってくるとしたら。自分なら、家族がそうなったら、どんな選択をするだろう。観ている間中、そう自問せずにはいられない『君がくれたグッドライフ』。ALS(筋萎縮性側索硬化症)だと宣告されたハンネスは、現在暮らしているドイツから、尊厳死が認められている隣国ベルギーへと自転車の旅に出ます。共に旅出る親友たちには、旅の目的は知らせることなく――。親しい人々に、自分の選択をどう受け止めてもらうのか。そんな切ない課題も含め、この作品は観る者の死生観を揺さぶってくるのです。それでも感傷的になりすぎず、いかに死ぬかはいかに生きるかにも繋がっている、そう感じさせてくれるのが本作の素晴らしいところ。誰にでも訪れる「死」というものに向き合うことの大切さ、愛する者がいることの喜びを描き切りました。重いテーマを持ちながらも、限りある命の尊さを通して人生を賛美する、とても心に響く本作への出演を通し、主役のハンネスを演じたフロリアン・ダーヴィト・フィッツは、何を感じ、何に気づいたのでしょう。「死が私たちの人生に変化をもたらすということを強く感じたんだ。死は私たちの人生そのものに鋭い光を当てる。それは生きる、笑う、泣く、食べる、セックスをする、愛し合う、争う、仲直りするなどといった私たちがすること全てに対してだ。大切なのは何かにしがみつかないことだと思うんだ」。本作では、主人公の想いだけでなく、周囲の人々の想いも見事に描写しています。人と人との繋がりあっての人生。それは、映画作りとも繋がるもの。このような作品を撮影していると、共演者やスタッフとの間に特別なつながりが芽生えるものなのでしょうか。「たしかに“特別”なものがあったよ。特に映画の中で妻を演じたユリア・コーシッツと私との繋がりにはね。普段の生活ではお互い知ることができないことを、深く知ることができた。ただそれはユリアだけでなく、すべての人に感じたと言えるけれど」。では、ハンネスが望んだ安楽死という選択についてはどう考えたのでしょう。きっと、自分だったら、もし自分の愛する家族だったら、と幾度も考えたはず。「ハンネスは身体の自由が奪われる前に尊厳死を遂げたいと考えるけれど、もしハンネスの体の自由が完全に奪われてしまった状態であれば、彼がとった選択を私はより理解できたと思う。でも、理解できるかどうかが重要なのではない。劇中でハンネスは、『旅行の半年前に病状が悪化した』、妻とは『何度も話し合った』と言う。また、死ぬのはまだ早いという言葉に対して『誰にとって早いんだ?』と返したり、同じALSで亡くなった父が『発症後1年以上も生きたじゃない』と涙ながらに言う母に対し、『1年延ばした甲斐があったかい?』と訴えたりする。こういう言葉から、私はハンネスの決断を理解することができた。ただ、実際に私がハンネスと同じ立場だったとしたら、同様の決断をするかどうかはわからないけれどね」。最後に、この作品をきっかけに自身の死生観で、変化したことがあるのか聞いてみた。「実はこの次の作品では死をテーマにしたコメディ作品に出演したんだ。それもあって、死については最近たくさん考えた。そして感じたのは、死には2つの側面があるということ。ひとつは、誰にも訪れるという恐るべき側面。もうひとつは、死は心を楽にもさせるという側面だ。しっかりと気持ちの整理ができる、という意味だ。私たちは日々、たくさんのささいなことに悩まされているけれど、死が身近であることを常に自覚していれば、人生を終える際の助けになると思うんだ。ハンネスはそれを理解できたからこそ、グッドライフ=より良き人生を送れたんだと思うよ。人生のことを考えると、さまざまな選択に対して、かなり慎重にはなるけれど、私たちはどんな理由があれども、今ここにいて、さまざまな経験をしながら生きている。小さなことをかもしれないけれど、人生はその小さな変化を日々感じていくことだと思っているよ」。(text:June Makiguchi)
2016年05月26日山奥の湖に浮かぶ水上学校を舞台に、教師として働き始めた青年が前任の女性教師の日記を見つけ、やがて会ったことのない彼女に思いを募らせる恋模様を描いたタイ映画『すれ違いのダイアリーズ』が現在公開中。SNSでどこでもすぐに“繋がれる”現代において、「日記」という古典的なアイテムが、どうしてこんなにも素敵な恋の架け橋となったのか。プロモーションで来日していたニティワット・タラトーン監督に撮影現場の裏話や、タイの女性の現状などをお聞きしました。――この作品は水上学校で実際に教師をしているサーマート先生の実話がベースになっているそうですね。監督:サーマート先生はすごく優しくて真面目で、教育機会の少ない水上で生活している子供たちに熱心に勉強を教えようと取り組んでいる方なんです。でもサーマート先生ももともとは自分自身を水上学校に捧げるつもりはなかったみたいなんです。実際に子供たちに会い、彼らに知識を与えてくれる人間がいないという事実を知った時に、もっと真剣に向き合ってみようと思ったんですね。その部分が映画を作る時のインスピレーションになっています。――劇中のソーン先生とサーマート先生は似ている部分があるのですか?監督:やる気や真剣さに関してはソックリだと思います。ただソーン先生を作る段階で滑稽な部分や面白い部分を入れてキャラクターとしての色彩を出しています。――ソーン先生役のビー(スクリット・ウィセートケーオ)さんがとても純朴で、笑顔がすごく印象的です。彼はタイでは大スター。日本でいう松本潤さん、木村拓哉さんのような存在だそうですね。この作品の中ではスターというよりすごい純朴青年ですよね。監督:ビーさんはスーパースターですけど、実際は地方出身の方なんです。結構普通の方なんです(笑)。だけど彼には「何かを成し遂げるためのやる気や真剣さ」がすごくある。そういう意味ではサーマート先生とビーさんが似ている部分があるんじゃないかなと思います。そういう部分を彼の瞳の中に感じたので、彼にこの映画で演じてもらえないかと誘ったんです。――実際、一緒に仕事をしてみていかがでしたか?監督:スーパースターめいて振る舞うことが全然なくて、すごい純朴で、友達と喋っているような感じの人ですね。ビーさんってすごい明るい方だから子供たちともすぐ上手くやれるんです。実際のサーマート先生は滑稽な人ではないんですけど、ビーさん自身のキャラクターがソーン先生のキャラクターに合わさって、ああいう映画の中のソーン先生が生まれたんじゃないかなと思います。――水上学校のロケーションがとても素晴らしかったですが、撮影そのものはとても苦労されたんじゃないでしょうか。監督:水上学校はサーマート先生が教えていた学校をモデルにしてかなりいろんな部分を似せて作りました。実際に水もなければ電気もないし、携帯の電波も入らないようなところ(笑)。撮影チームがトイレに行きたい、となると、一回船に乗って岸まで戻らなくちゃいけないというレベルです(笑)。実際の映画の中で描かれているような生活を、撮影隊も経験していたと思ってくれればいいです(笑)。――撮影中の食事などはどうされていたのですか?監督:学校のセット以外に湖に浮かぶ建物をもう一つ作って、そこに全部物を置いて、そっちでご飯を食べたりしていました。そもそもなんでわざわざそんなに遠いところに行かなきゃいけなかったのかというと、やっぱり何も周りに無いところにどうしても行きたかったんです。そのことによって自然の生々しさや寂しさ、孤独というのをきちんと表して、お客さんに伝わるようにしたかったんです。だからわざわざ遠いところに行ったのです。――物がない、という状況の中で一番の苦労はどんなところでしたか?監督:現代人である私たちにとって一番問題があったのは携帯の電波が届かないというところです(笑)。これは映画の話とも繋がっていて、今の時代って携帯がちゃんと通っていると、自分の知りたいことがその場ですぐアクセスできるし、誰かと喋りたいと思ったらその場ですぐ喋ることができますよね。でも撮影中は携帯の電波が通っていなかったので、一度撮影場所に行ってしまったら朝から晩までチームだけでずっといなきゃいけなくなるんです。嫌でも自分と向き合う時間になりました。そういう意味ではサーマート先生や、映画の中のソーン先生やエーン先生と同じような状態になっていたと思います。ある種、映画のテーマにも近いんですが、自分の「誰かを思う気持ち」というものを精一杯使うことができた期間だったかなと思っています。――水上学校というのも日本にはあまり馴染みがありませんが、先生が子どもに料理を振る舞ったり、一緒に寝泊まりとかもしているんですか。監督:水上学校って私が知っている限りでもタイでは一校しかないんですけど、結構特殊なんです。町中の学校に行くのにすごく時間がかかる漁師の子どもたちなどが月曜日の朝にお父さんとお母さんに学校に送り届けられると次に迎えに来るのが金曜日の午後なんです。だから5日間は先生と一緒、付きっきりなんですね。だから先生が親代わり、すべての面倒を見てあげる。ご飯を作ってあげたり、一緒に寝るとかそういったことをしてあげるんです。――教師である前に、母親や父親だなという印象を作品を見てすごく受けました。エーン先生は肝っ玉母ちゃんみたいな感じで、ソーン先生は新米パパみたいで(笑)。タイの女性の社会での立ち位置というのはどうなのでしょうか。監督:タイでは昔は女性は家を守るべきという考え方がありましたが、今は関係なくなってきています。優秀な女性は認められるようになってきていますね。ジェンダー差、性差は実際の社会においてあまりないと感じます。そういう意味でエーン先生は自分に自信がある女性の代表みたいなところがありますよね。自分の信じたことをやる、自分が正しいと思ったことをやってみる。自分の正しさを証明するところがある。戦っていくわけです。――ラストシーンについて、監督はエーン先生とソーン先生のその後をどう予想されますか?監督:実はあんまり答えたくはないんですけど(笑)。できれば観た人に考えてほしい。この映画のメッセージとしてそもそも、「考え方の似ている人たち同士が恋に落ちる」というのがあるんです。会ったことがないのにお互いを励まし合って、お互いの考えが繋がっていく。このふたりが恋に落ちた時に実際にどうなっていくのかというのを観た人に考えてほしいなと思います。出会ったことのないふたりが恋に落ちるってファンタジーなんですよ。ファンタジー過ぎるんです。だけど実際にお互いに愛することができるのか、あるいはそれが駄目だったならどうして駄目なのかということを、観客のみなさんが考えてもらうよう余白を作っているんです。そういうふうに余白の部分をお客さんに考えてもらえたら、と思います。(text:Tomomi Kimura)
2016年05月18日アメリカには非常にダークな側面がある。『キャプテン・アメリカ』にあった“古き良き正義の味方アメリカ”というイメージの一方で、『それでも夜は明ける』にあったような人種差別が合法だったという醜い過去も持つ。そして恐ろしいことに、現在のアメリカでは人種差別の矛先がLGBTの人々に向いてきており大変な懸念材料となっている。アメリカでは自分の性に正直に生きようとした人々を扱ったさまざまな映画が公開され、多数の映画賞候補となったりアカデミー賞を受賞した作品もある。例えば、女性ふたりの切ない同性愛を描き今年のアカデミー賞6部門にノミネートされたケイト・ブランチェット主演作『キャロル』。そして1930年に世界初の性別適合手術を受けた人物リリー・エルベを題材としたエディ・レッドメイン主演作『リリーのすべて』では、アリシア・ヴィキャンデルが助演女優賞を受賞して話題を呼んだ。これを見た限りでは、「米国というところはさぞやLGBTの人たちに寛大で思いやりの心があるに違いない」と思う方々も多いだろう。ところがこれは大きな勘違いである。アメリカという国はとにかく広い。ハワイも入れると4つのタイムゾーンからなる巨大な国である。日本の人々が描くアメリカの印象は、殆どがロサンゼルスとニューヨークのイメージであり、実のところこの2つの都市は、むしろ別の国といってもよいほど他のアメリカの地域とは暮らし方や考え方が大きく異なる。また、法律にしても連邦レベルで決められた国の法律と州レベルで決められた州法があり、州法は各州によって大きく異なる。良い例は、去年に国レベルの米最高裁で可決された「同性婚は合法である」という法律である。これも各州によって受け止め方が異なり、超保守派ならびにキリスト教信者が多い南部の州は、米国憲法第1条にある宗教の自由を振りかざし「ゲイやトランスジェンダーはキリスト教で認められず、そのような人間に関わることすら神への冒涜である」という考え方がまかり通っている。それだけではない。保守派が非常に多い南部の州ジョージア、ノースカロライナ、ミシシッピー、テネシー、テキサス、フロリダでは「信仰の自由」という憲法を逆手にとり、「ゲイやトランスジェンダーとのビジネスは、信仰上の理由であれば拒否してもよい」というあり得ないような反LGBT法案が提案され、物議を醸した。ジョージア州に関していえば、新作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』や、人気TVドラマ「ウォーキング・デッド」など、映画やTV番組のロケ場所を提供することで財を潤しているため、この法案に対するセレブや映画スタジオの猛反発が財政に悪影響を及ぼすと見た州議会が、この法案を否決した。だが、隣州のノースカロライナ、ミシシッピー、テネシー州では、この法案が可決されてしまったのである。なかでもテネシー州では、「信仰上の理由であれば心理カウンセラーは、 ゲイやトランスジェンダーへのサービスを拒否してもよい」という恐るべき法律が付け足され、こうなると南部にある病院では医師や看護婦によってはLGBTの患者を拒否する可能性が生じ、あるまじき生死の問題となる。話しが少々逸れるが、『アベンジャーズ』では、アベンジャーズに拘束された悪者ロキが、スーパーヒーローたちの傲慢さを利用して内部分裂を生むことで、内側からアベンジャーズを崩していった。アメリカもみんなが力を会わせれば世界一の良い国になれるだろうに、政界でも人種間でもいつも仲間割れをしている。アベンジャーズは仲間同士のいがみ合いが地球を半壊滅状態にまで追い込んだ。お互いにいたわり合い尊重することを学ばなければアメリカも自滅の道を歩むことになり、周囲に居る者をも巻き込むことになりかねない。(text:Akemi Tosto)
2016年05月14日初めてプリンスの音楽に出会った時のことを、今でも覚えています。ラジオ「アメリカン・トップ40」で、DJのケイシー・ケーサムが、ワーナー・ブラザーズ・レコードに所属するこの若きシンガー・ソングライターを紹介したんです。彼はプリンスについて、18種類以上もの楽器を演奏し、自分で作詞とプロデュースをすると話していました。そしてその週にチャートに初登場したシングル曲「I wanna Be Your Lover」を聴いた瞬間、恋に落ちたんです。その時からプリンスは、私のとても大切な“人生のサウンドトラック”になりました。ウォークマンでアルバム「1999」を聴きながら、バレーボールやバスケットボールの試合にバスで向かったことを思い出します。映画『パープル・レイン』を見た後、高校の女子友と一緒にピアスを開けました。だって…私も彼みたいに大胆になりたかったの。そしてその後、私は音楽業界やラジオの世界で働くようになり、常に素晴らしくて斬新な音楽を生み出すプリンスを目撃してきました。“なぜエンタメ業界で働くことを決めたの?”と聞かれると、私はいつも即答するんです。“12歳の時にプリンスに出会って、人生が変わったの。運命的な出会いだった”ってね。あんな才能高きミュージシャンと仕事をする機会を得られた私は、本当に恵まれてると思います。私のキャリアにおいて、とても大きな出来事です。プリンスは音楽業界に大きな足跡を残しただけでなく、映画のサウンドトラックもいくつか手がけました。もちろん『パープル・レイン』の音楽もそうです。この映画は、映画史に残るような最高傑作ではないかもしれませんが、今でも根強い人気のある作品であることは事実です。それに、彼はこの映画でアカデミー音楽(編曲・歌曲)賞を受賞しました。こんな私にとって、プリンスが自宅で亡くなったというニュースは、とてもとても悲しくて、本当にショックでした。私の人生の一部だった人がいなくなってしまうなんて!夢にも思いませんでした。不思議なことに、彼が旅立った翌日、彼のホームタウンのミネアポリスに行くことになっていたんです。信じられないタイミングでしょう!でもその時の私は、まだショックから立ち直れず、彼の死を信じられなかったので、ペイズリー・パーク・スタジオの自宅に行って、最後のお別れをするなんてできないと思いました。でもできたんです!彼の訃報から2日後の、土曜日の午後にペイズリー・パーク・スタジオを訪れると、そこは一面が紫の海のようでした。たくさんのファンが、プリンスの大好きな色の紫の洋服を着て、集まっていたんです。アメリカ中から集まっただけでなく、東海岸に観光で来ていたヨーロッパの人もいました。彼らはニューヨークに到着して、プリンスの訃報を聞き、すぐに予定を変更して、ミネアポリス行きのチケットを買い、伝説のミュージシャンの歩んできた軌跡を祝うために、ミネアポリスに来たそうです。プリンスの音楽を大音量で流す人や、彼の絵を描いてきて、ペイズリー・パークのフェンスに飾る人もたくさんいました。私が到着した時は、ちょうど親しい人たちだけで葬儀を行っている最中でした。プリンスの妹は2度出てきて、フェンスの近くにいるファンに向かって手を振ってくれたし、義弟も車でフェンスの近くまでやって来て、ドアを開けて、プリンスの音楽を大音量で流してくれました。それから私がファンの絵を写真に撮っていると、門が開き、関係者が葬儀のお花を持って出てきたんです。そしてそこにいるファンに渡し始めたの。ラッキーなことに、私ももらいました!たくさんの人が彼の話をするその場所は、アーティストとしても、人としても、多くの人を魅了していた彼への愛にあふれた素敵な空間でした。現代を代表する天才ミュージシャンの一人が、もうこの地球にいなくて、新しい音楽を聴かせてくれないんだと私が理解するには、まだ長い時間が必要のようです。でも天国で穏やかな時間を過ごしていることを願っています。きっとプリンス、マイケル・ジャクソン、ホイットニー・ヒューストンで、盛大なパーティをやっているんでしょうね!安らかに眠ってね、私の大好きな紫の王子様。寂しくなるわ。(text:Lisle Wilkerson)
2016年05月11日上司や同僚、取引先の相手など、仕事で「嫌だな」と思う人がいても、上手にお付き合いしていますよね。それは “仕事モード” の自分がいるので、気持ちのコントロールができているのではないでしょうか。実は、その手法が育児にも役に立つのです。疲れていたりうまく事がすすまないと、ついイライラしてしまう育児ですが、“ママモード”を作ることでストレスが減るかもしれません。■子どもは “お客さま” と一緒!?言うことをきかない子どもにはすぐ怒ってしまったり、ついキツい言い方をしてしまいませんか? 怒鳴ってしまい自己嫌悪になることもあると思いますが、「お客さま対応」のように接すると、気持ちのバランスがとりやすくなります。たとえば、電話にでるときに少し高めの声を使いませんか? また、取引先から納期を早めて欲しいとか、理不尽なクレームを言われても、その場では怒らず、最後まで丁寧な話し方を心がけますよね。それは普段の自分と話し方が違うので、自然とお客さま対応モードに入っているからです。同じように、子どもがワガママを言ったり、言うことをきかずにぐずったときは、少し声色を高くしながら優しく「どうしたの?」「それはダメだよ」と話してみましょう。そうすると、自分でも「今はママモードになった」と自覚できるようになります。 ■子どもは “小さなボス” !声色を高くして、優しく子どもに接しても、すぐには要求がおさまりません。それは時々、無茶ぶりをしてくる職場の上司に似ているかも…。そんなときは上司を相手にしているかのように、子どもにも丁寧な口調で話しましょう。「◯○しましょう」「それはできません」と、時折、「です・ます調」をいれること。丁寧語を使うことで、ママの気持ちを抑える合図になりますし、子どもに言葉使いを教えるきっかけにもなります。■ママモードの「ON/OFF」で、気持ちを切り替えるこのように声色を高くして、丁寧語を使うようにすることで、子どもへの接し方を変えていきましょう。いわゆる外向けの自分がいるように、子ども向けの自分を作ればいいのです。ママモードのON/OFFのスイッチがあれば、気持ちを切り替えるきっかけになるでしょう。ママモードでは優しい言い方をするので、子どもにはいつも“優しいママ”の姿を見せられそうですね。
2016年05月11日大人とは違い、子どもにとってお風呂に入ることは一大イベント。素直に入ってくれれば助かりますが、愚図り始めてしまったら戦いの始まりです。毎日繰り返されるので、できることなら平穏にやり過ごしたいですよね。実は「うちの子はお風呂嫌い」と思っていたことも、少しの工夫で「お風呂好き」の天使に生まれ変わるかもしれません。今回はそんな “子どもがお風呂嫌いにならない” ためのポイントを紹介します。■お風呂のお湯の温度は“ぬるめ”に基本的なことのようで、案外見落としがちなのはお湯の温度。新生児のころには、夏は38~39度、冬は40度を目安に沐浴をしていませんでしたか? そのため、子どものなかでは“その温度”しか知りません。我が家は子どもが2歳になった現在でも、40度くらいを基準にしています。子どもがお風呂を嫌がるようなら、好みの温度を探ってみましょう。 ■「お風呂=遊べる場所」と思わせる!次に大切なのは、どうやって毎回お風呂に誘うかです。「お風呂の時間だよ」と言っても、「嫌だ!」と頑なに拒む子には、「あっ、お風呂でバシャバシャしない?」と遊びに行くかのように声をかけてみましょう。お風呂で遊べる水鉄砲やボールすくいなどの簡単なおもちゃがあると助かります。「おもちゃはちょっと…」と抵抗があるなら、泡シャンプーを用意しておくのも一つの手。頭や体を洗いながら、泡遊びができます。大切なのはお風呂に入ることなので、当面は遊び場のように思わせましょう。■歌をうたって、楽しい雰囲気づくりお風呂の最難関は、頭や体を洗うときではないでしょうか。洗わせてくれない、泣く、シャワーを嫌がるなど、苦労のオンパレード。そこでオススメしたいのが、体を洗うときに歌をうたうこと。お決まりの歌があれば、子どもも「体を洗うんだ」と心の準備ができますし、何より楽しい雰囲気になります。歌は適当で大丈夫! 我が家では「泡があわあわ、わわわわわー! 体ごしごし、ごっしごっしー!」と思いついた言葉で歌っています。■「1日くらいOK」と時々見逃してあげるたとえ順調だった日が続いても、どうしても嫌がる日はあります。そんなときはママも1日くらい見逃してあげる余地を残しておきましょう。あまり無理強いをすると、それこそ子どもにとって、お風呂が「嫌なもの」と認識されてしまいます。見逃すときは、ママのなかでルールを決めておくといいでしょう。私は「2日連続はNG」「お風呂に入らないなら、寝る支度をすぐさせる」ようにしています。子どものペースにほどよく合わせて、お風呂は“いいこと”だと教えていきましょう。
2016年05月08日新年度がはじまって1ヶ月が過ぎました。この時期、職場の人間関係で悩んでいる人も少なくないのではないでしょうか。正社員で働くことを希望する女性向け求人情報サイト『エンウィメンズワーク』の調査によると、30代以下の働く女性の94%は職場でのストレスを抱えており、そのうち47%はストレスの原因として「上司との関係」を挙げているそう。権力をふりかざすパワハラ上司や、部下を徹底的に攻撃するクラッシャー上司などに振り回されると、精神的にまいってしまいますよね。しかし『「自分が絶対正しい!」と思っている人に振り回されない方法』(片田珠美、大和書房)では、職場やプライベートで出会う「大迷惑な人」に振り回されず、ストレスをためない方法が紹介されています。そのなかから、特に上司との関係で使えるコミュニケーションの方法をピックアップしました。■1:「いい人」をやめて心の負担を軽くする「自分が絶対正しい!」と思っている人に振り回されやすいのは、いわゆる「いい人」。素直で純粋、真面目で責任感の強い人ほど「自分が絶対正しい!」と主張する人にとっては恰好の餌食になってしまいます。そんな人は、「プチ悪人の要素」を持ってみることが大切。たとえば少しだけ「疑いの目を持つ」「相手の裏を探る」「反論してみる」「上から目線で相手を見てみる」「小馬鹿にしてみる」などして、意識的に視点を変えてみてください。いままで腹が立つだけだった人が、少し笑えるような存在になったりするのではないでしょうか。また、罪悪感を抱きやすい人も危険!例えば自分が所属するチームで問題が起こったときなどに、「自分の責任だ」「自分がもっとちゃんとやっていれば……」などと考えていると、そこにつけこんだ上司に「君が悪い」「君の責任だ」と責任を押しつけられるはめになります。ミスに責任を感じるのは大切なことですが、仕事において自分ひとりの影響力などたかが知れています。なんでも自分のせいにする癖をやめれば、心の負担も少し軽くなるでしょう。■2:相手の言動の裏にある気持ちを分析するもうひとつのポイントは、相手を分析する癖をつけること。相手と同じ土俵に立って感情で受け止めると、どんどんストレスがたまり、精神的なダメージが大きくなります。ですが、「この人は怒鳴っているけど、本当は自分に非があることを知っているんだな」などと分析できると、無駄に落ち込んだり、イライラしたりすることがなくなります。また、無茶なやり方を押しつけてくる上司を客観的に見てみると、実は新しく赴任したばかりで不安の裏返しで焦っているということがわかったりします。その場合は「部長のマネジメント力はすごいですね。いきなりそのレベルで仕事をするのは難しいので、私たちでもできるやり方があれば教えてもらえませんか?」などと、相手のことを認め、不安を和らげてみてください。すると上司も安心し、「こんなことから始めてはどうだ?」などと態度を改めたりするものです。冷静かつ客観的に相手を観察する目を養いましょう!*本書には「自分が絶対正しい!」と思っている人への対処法のほか、そんな相手のタイプの見分け方、標的になりやすい人の特徴、そして自分が加害者になっていないかのチェックも紹介されています。職場でのコミュニケーションに役立つこと間違いなしです。(文/平野鞠) 【参考】※片田珠美(2015)『「自分が絶対正しい!」と思っている人に振り回されない方法』大和書房※女性の94%は仕事でのストレスを感じている。原因は「職場での人間関係」と「給与の低さ」—エンウィメンズワーク
2016年05月05日昨今、何かと芸能界を賑わせている不倫問題。4月クールは、ドラマ界にもその余波が押し寄せてきています。そこで今回は、思わず身の毛立つリアルな描写が話題の恋愛ドロ沼ドラマ3作品をピックアップ。男女の激しい心理戦…、行く末は如何に!?■その人、本当に信じられますか?恐るべき“愛執の連鎖”から目が離せない「僕のヤバイ妻」背筋が凍るとは、まさにこのこと。「女って怖い!」見ていて率直にそう思わせてくれる「僕のヤバイ妻」、皆さんご覧になりましたか?伊藤英明演じる主人公・望月幸平は、相武紗季演じる不倫相手と共謀し、妻・真理亜の持つ莫大な遺産を狙った殺害計画の実行を決意。しかしながら、ひと足先にその計画に気がついた真理亜に先手を取られ、事態は思いもよらぬ方向へとシフトすることに…。家族や隣人、さらには警察、マスコミまでをも巻き込んで展開していく“愛執の連鎖”。息つく間のないジェットコースター的展開から目が離せない一作と言えるでしょう。そこでまず注目したいのが、木村佳乃演じる“ウザイくらいに完璧な妻”真理亜が行っていた恐怖行動の数々です。もちろん大前提として、不倫に手を染めてしまった幸平に非があることは明白なのですが…それにしても、溢れんばかりの愛情がスゴイ(笑)。彼が朝目覚めてリビングに出てくるであろうタイミングでパンを焼き上げ、スープを温める。そしてそのひと口ひと口への感想を求める真理亜。食後は洗面所へと連れ添って、歯磨きをサポート。ベストなタイミングで水入りのコップを差し出す完璧ぶりに、普通の女性なら「ココまでしないでしょう!?」とツッコミを入れたくなるはず。…がしかし、実際このように尽くされると男性は、気づかぬうちに“彼女無しでは生きられない”ダメ男へと育ってしまうというのがこの物語の面白いところ。明らかに重過ぎるのに、後々ふり返ってその重さを「彼女ほど僕を愛してくれる人はいない」と思わせる上等テクニック!真理亜の地道な活動が実を結んだ瞬間は、まさにホラーとしか言いようがありません。そうして最後、事件の全容が暴かれた後でも、彼女はしれっと「あなたは私に逆らえない」と微笑みます。3歩下がっているようで、実は3歩先を歩んでいるまさに“完璧な妻”。その行く末を、最後までじっくりと観察していきましょう。■傷つくリスクは“二股”で解消すべし恋に臆病な女性必見「毒島ゆり子のせきらら日記」続いての作品は、放送前からエロティックなPR映像が話題となっていたコチラ!「毒島ゆり子のせきらら日記」です。主人公・毒島ゆり子の「艶っぽさ、小悪魔ぶりがヤバイ」と男女問わず高評価を得ており、前田敦子の新たな一面を知る貴重な機会と言える本作。ドラマの最初にテロップで浮かび上がる“恋愛体質のすべての女性へ”というキャッチコピーが非常にリアルですよね~!仕事には全力投球できるのに、恋愛だけはどうしても足がすくんでしまうという女性…実は結構多いのではないでしょうか。そんな世の悩みを代弁すべく主人公・ゆり子が編み出したのが、「傷つきたくないならば二股をしよう」大作戦です(笑)。愛が一生続くということはない。一人の男性に没頭してしまったら、最後には必ず傷つく結末が待っているという持論。彼女は二股をすることで、平和に生きていくためのバランスを必死に保ってきました。しかしながら、恋愛体質を甘く見てはいけません。幼少期、母親に裏切られたトラウマから、「不倫だけは絶対にしない」と決めていたゆり子でしたが、同じ政治記者の小津(新井浩文)に対する直感的恋愛感情から逃れることができず…誘惑に負けてしまいます。クロワッサンの食べ方で“女性の愛し方”を見極めてきた彼女が初めて出会った、自分と同じ食べ方の男。クルクルとパン生地を剥がしながら食べる小津の指先を見つめながら、「この人となら堕ちていく覚悟がある」と心決める姿は、何とも言えない歯がゆさが――。理由なんて本当は後付けで、二股も不倫も「独りが淋しい」言い訳でしかないのだと、ゆり子自身が痛いほど理解している現実の虚しさこそが、このドラマ最大の見どころなのかもしれませんね。そんな彼女が、物語のラストに一体どのような幸せを選択するのか。予想しながら視聴していきたいと思います。■決して他人事とは思えない!「不機嫌な果実」が生み出す“愛”の裏側とは…?最後に、ザ・ドロ沼恋愛といえば、この作品も忘れてはいけません。林真理子さんの人気小説が20年ぶりに連続ドラになって帰ってきた「不機嫌な果実」。以前1997年に、石田ゆり子主演でドラマ化された同作をご覧になった方も中にはいらっしゃるかも?物語にスマートフォンが登場することで、不倫のテイストにも若干の変化が。古き良きドロドロ感と程よく絡み合っているので、見比べてみるのも面白いかもしれませんよ。結婚して5年、夫から女性として求めてもらえなくなった主人公・麻也子(栗山千明)は、昔の恋人である野村(成宮寛貴)とカラダの関係を持つことで、自分の存在価値を見出そうともがいていました。「自分が不倫をするのは、夫が興味を示してくれないからだ」何度も自分にそう言い聞かせる麻也子。稲垣吾郎演じる夫の、適度に嫌味ったらしい物言いがまたとーってもリアルなんですよね!日常会話をしたいだけなのに、「そんなことより、シャンプーの位置が違うんだけど」と話題をすり替えられちゃう辺りとか…。視聴していて、つい一緒に拳を握ってしまう女性も多いはず(笑)。ですが結果として、一線を越えてしまった麻也子には明らかな非ができてしまいました。不倫の決定的証拠となるSNSの履歴を見てしまった夫がどう出るのか。また加えて、麻也子の親友役として登場している高梨臨さん&橋本マナミさんのお二人も、表面上は友達として理解を示していますが…心の奥底に垣間見える麻也子への憎悪が物語にどう影響していくのか。私たちのすぐ隣で起こっているかもしれないリアルなドロ沼恋愛の裏側を覗くことのできる貴重な機会と言えそうです。本作を決して自分事にしない教訓として、結末までしっかり見届けていきましょう。以上、いかがでしたか?いずれの作品も、初回から主人公たちがドロ沼街道をまっしぐらに突き進んでいる…ある意味問題のある作品ばかり。ひと言では説明できない複雑な感情の交錯を、とくとお楽しみくださいませ。(text:Yuki Watanabe)
2016年05月04日映画業界が最初に言い始めた、ゴールデンウィーク。すでに超大作の続編や大人気アニメなど、話題作が次々と封切られているが、今年は最大10連休になる人もいるという、まさに“大型連休”の年。でも、新しい生活とストレスに(?)ようやく馴染んだころにやってくる、この長い休みの後には、いわゆる“五月病”が気になってしまうが…。そこで今回は、鬱屈した気持ちを解き放つ、とびきりのエンターテイメントでありながら、“夢”や “自分の原点”についても考えさせてくれる映画に迫ってみた。■夢を叶えた“その先”に待つもの…『ズートピア』vs『ボーダーライン』あらゆる動物が快適に暮らす、超ハイテク社会を舞台にした『ズートピア』(公開中)。「誰でも夢を叶えられる」と信じる主人公のジュディは、ズートピア初のウサギの警察官だ。サイやゾウ、カバのような大きくてタフな動物だけが警察官になれるといわれていた中、ジュディは努力の末、トップの成績で警察学校を卒業し、念願の警察官になった。しかし、いざ勤務が始まっても、見た目で判断される彼女はいつでも半人前扱い。アフリカ水牛の署長に自身の優秀さをアピールするも、「だからなんだ!?」と言われてしまう。そんなある日、ズートピアを揺るがす連続失踪事件を担当することになったジュディ。“夢を信じない”キツネのニックを相棒に、タイムリミットの48時間以内に事件を解決しなければならず…。多様性と自分らしさ、固定観念に縛られることの危うさなど、実はとても深いテーマを描いていると早くも話題の『ズートピア』。肉食動物も草食動物も分け隔てなく暮らすその世界は、人間にとっても理想郷のように見えるが、では、ジュディをはじめ動物たちは“自分らしさ”“あなたらしさ”とどう向き合っているのか。夢を叶えたはずのジュディに待つ、新たな試練に注目してみてほしい。また、もう1本は全く違った世界観のエミリー・ブラント主演のサスペンスアクション『ボーダーライン』(公開中)。FBIのエージェント、ケイト(エミリー)はある日、特別捜査官グレイヴァー(ジョシュ・ブローリン)に現場経験の豊富さを買われ、国防総省の特別部隊にスカウトされる。彼らが行う極秘の任務は、アメリカとメキシコの国境付近を拠点とする麻薬組織を壊滅させるミッション。だが、麻薬戦争のただ中、文字どおりの法なき秩序なき無法地帯は、ケイトがこれまでの経験から得てきたセオリーがまるで通用しない場所だった。グレイヴァーも、捜査に協力するコロンビア人アレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)も、常軌を逸したかのような手荒なやり方で組織に迫る上、警察も買収されており、ケイトは誰も信用できない状況に陥っていく。現場最前線の“現実”に、圧倒されてしまうケイト。凄惨で残忍なシーンや息詰まる緊迫の銃撃戦などもあれど、一刻一秒、自分自身が試される状況で彼女はどんな選択をするのか。最後まで心を折られずに自身の正義を貫けるのか。戦うヒロインの姿は必見だ。■“なりたかったもの”になれた?…『アイアムアヒーロー』vs『海よりもまだ深く』夢といえば、この2作に登場する中年にさしかかった主人公たちも、かつて一度は、夢を叶えたことがある。『アイアムアヒーロー』(公開中)では、35歳の冴えない漫画家アシスタント・鈴木英雄(大泉洋)は、15年前に新人賞を受賞した。だが、当時の受賞仲間が人気漫画家として大成している一方で、彼は苦心の新作を編集部に持ち込むも、「英雄と書いて、ひでお」という名前さえ覚えてもらえない。また、職場でも何だか腫れ物扱い、同棲している彼女にも愛想を尽かされてしまう。そんななか発生した、原因不明の感染で凶暴化した生命体“ZQN(ゾキュン)”による大パニック。英雄は逃げる途中で、赤ん坊のZQNに噛まれ“半ZQN・半人間”状態になった比呂美(有村架純)と出会い、ともにアウトレットモールにたどり着く。そこでは元看護師の藪(長澤まさみ)たちが、ZQNと戦いながらコミュニティを築いていた。英雄たちも当初は歓迎されるのだが…。本格“ゾンビ”・パニックムービーとして、世界的にも評価され、好調を博しているこの作品。趣味の猟銃を常に抱えて逃げながら、一度も発砲することのなかった英雄が、あるとき決意の引き金を引く。たとえ、それが本意ではなかったとしても、彼はようやくなりたかったものになれたのかもしれない。また、『海よりもまだ深く』(公開:5月21日)では、主人公・良多(阿部寛)も15年前にデビュー作が文学賞を受賞したきり、あとは鳴かず飛ばずの自称・作家だ。生活のため探偵事務所で働いているが、周囲にも自分にも「小説のための取材」と言い訳している。別れた妻・響子(真木よう子)にも、団地でひとり暮らす母(樹木希林)にも、いつも言い訳ばかり。そしてある台風の日、団地の母の家に集まった“元家族”は、本音で語り合うことに…。とはいえ、たった1日で「こんなはずじゃなかった」人生はそうそう変わらない。良多の人生もいきなり台風一過の快晴、というわけはいかないのだ。では、「パパはなりたいものになれた?」そう真っすぐに尋ねてくる息子(吉澤太陽)に対して、阿部さん演じる良多はどんな答えを見つけたのだろうか。ぜひ見守ってみて。■自分の原点を実感する瞬間…『殿、利息でござる!』vs『ヘイル、シーザー!』年貢の取り立てや労役で困窮する地元の宿場町を復興するため、立ち上がった庶民たちの実話を映画化した『殿、利息でござる!』(公開:5月14日)。阿部サダヲを主演に、瑛太、妻夫木聡、さらには竹内結子、千葉雄大、寺脇康文、きたろう、西村雅彦ら豪華キャストが勢ぞろいし、藩に大金を貸して、その利息で宿場町を救おうとする彼らと、そうはさせない“お上”との銭バトルが描かれる。殿を演じるのは、映画初出演のフィギュアスケーター・羽生結弦だ。絶対絶命の町のピンチを救うのは、おのおのが私欲を忘れ、私財を投げ打つチームワーク。そして、知恵と勇気と、ほんの少しの我慢!?目標・千両(=3億円相当)を工面できるかどうかは、それぞれの意志と郷土愛にかかっている。愛といえば、仕事への愛と情熱とプライドがたっぷりと詰まっているのが、コーエン兄弟の最新作にして集大成、超豪華キャスト共演の『ヘイル、シーザー!』(公開:5月13日)。主人公は、映画スタジオで巻き起こる、あらゆる“ちょっとした”問題に対処する“何でも屋”マニックス(ジョシュ・ブローリン)。ハリウッド黄金期と呼ばれた1950年代を舞台に、大スター(ジョージ・クルーニー)の誘拐事件を解決していくサスペンスでもある物語は、映画愛のみならず、夢の世界で働く者たちへの愛も込められている。秘密裏に誘拐事件の調査に乗り出すマニックスは、それぞれ主演作を撮影中のスターたち(スカーレット・ヨハンソン、チャニング・テイタム、アルデン・エーレンライク)との関わりから解決の糸口をつかんでいく。実はどの映画も、マニックスがいなければ回らない。自分の仕事について不安と疑問を抱えていた彼に、今回の騒動はひと筋の光明を与えてくれるのだ。(text:cinemacafe.net)
2016年05月03日こんにちは、ライターの佐原チハルです。「子どもを産んだら、ママは趣味を“卒業”するのが当然」というようなプレッシャーを感じることはありませんか?趣味の内容が、たとえばBLだったり、アイドルの追っかけだったりすると、このプレッシャーはより強く働くようです。そうしたプレッシャーだけではなく、“物理的に難しくなる”こともまた多くありますね。“読書”はそんな趣味の一つ。本好きママの中には、(一時的にとはいえ)本から離れることを余儀なくされてしまった、という人もいるのでは?そんな子育て中の人にとって“電子書籍”は、とても強い味方になってくれる可能性があります。●(1)電子書籍なら「収納場所に困らない」家族が増えた分、その家族のための“モノ”もまた増えますね。ベッド、洋服、オムツ、おもちゃ、ミルクや離乳食のグッズ、ベビーカーにベビーバスなどなど、さまざまです。本を置いておくには、場所が必要です。日本の住宅事情では、子どものための物品の場所を確保するため、優先順位として本棚の数を減らさざるを得ない……というご家庭も少なくないようです。『電子書籍なら、タブレットひとつあればいいから場所をとらない』(30代・2歳児のママ)『いわゆる“肌色シーン”の多いマンガを読むので、子どもに見られてしまうことを考えると、隠し方に気を使わなきゃと思っていた。電子書籍なら、端末にパスワードロックかけちゃえばいいから助かる』(20代・3歳児のママ)●(2)電子書籍なら「破られない・かじられない・汚されない」『小さい子どもって、紙を“破る”とか“かじる”とかして遊ぶのが好きなので、紙の本じゃ安心して買えない 』(30代・1歳児のママ)『息子が最近、お絵描きにハマっている。高い所とか棚の奥とかにも手が届くようになったこともあって、この間、大切にとっておいた雑誌を引っ張り出されて、落書きされてしまった』(40代・3歳児のママ)読書好きの人の中には、“本”というもの自体が好きで、大切に・きれいにしておきたい、という人も少なくありません。愛好の方向によっては、“読む用”“保管用”“布教用”をそれぞれ購入するケースもありますよね。このうち“保管用”の部分だけは電子に変える、などしている人もいるようでした。●(3)電子書籍なら「寝かしつけ中に片手でも読める」「乳児育児中は忙しくて睡眠時間も全然ない、なんて言いながらSNSに書き込むヒマのある母親は多い」というような批判が見られることがあります。でも、そうした状況が起こるには“理由”がありますよね。SNSなら、寝かしつけ中の暗闇の中でもスマホで閲覧できますし、授乳中やゲップをさせている最中に片手で書き込みもできます。“スマホさえあればいい”ツールは、育児の強い味方ですね。『電子書籍なら、アプリさえ入れればスマホで読めるのがとにかく便利』(20代・3歳児のママ)『授乳が大変だったとき、同じく苦労したって人のエッセイを読んで、わかるーーーって泣きながら授乳してた。精神的な支えだった』(30代・5歳児のママ)“子どものために全てを犠牲にする”育児は、最近ではデメリットが言われることも増えてきました。保護者にとってももちろん、その姿を見て育つ子どもにとってもいい影響とは言えない、という声も多いです。----------ただでさえ、大変なことも多い毎日。便利なツールは積極的に利用して、“自分のため”の趣味・時間も大切にしたいですね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)
2016年05月02日