20年以上インド映画を主にアジア映画を探求し続けている特定非営利活動法人「インド映画同好会」が、言語・文化が各地域によって変わるヒンディー映画、タミル映画、マラヤーラム映画などから「他の追随を許さない独自の」ラインアップで贈る「インド大映画祭 IDE 2024 in K’s cinema」が開催決定、その全上映作品が発表された。今回は、ヴィシャール&S・J・スーリヤ共演によるSFアクションコメディ『マーク・アントニー』、『マスター先生が来る!』のアルジュン・ダース主演『アニーティ -赤いチョコレート』、名匠マニ・ラトラム監督の助監督も務めたことがあり、プレイバック・シンガーとしても活躍していた注目の俳優シッダールト主演『伯父』、『神さまがくれた娘』のヴィクラムが主演するクライムアクション『多重人格 -アンニヤン』の4本の日本初公開作品を含む、合計14本を一挙公開。日本初公開作品以外には、『ただ空高く舞え』のスーリヤが3役を演じる『24』、ヴィジャイの痛快娯楽作『百発百中ー Ghilli』、『きっとうまくいく』『ヴィクラムとヴェーダ』のR・マーダヴァン主演『最終ラウンド』、スーリヤとジョーティカーがそれぞれ2役を演じる『Mr. ハンサム』、最も旬な俳優のひとり・ダヌシュの2012年の作品『3』、人気スター達が描く壮大な歴史ドラマ『ルドラマ・デーヴィ』など注目作が並ぶ。『スルターン』*リクエスト作さらに【リクエスト作】として、ヴィジャイの『火花ーTheir』、名作『スルターン』、ヴィジャイ・セードゥパティとヨーギ・バーブの『ラストファーマー -最後の農夫』、スーリヤ主演で実話に基づく社会派ドラマ『ジャイ・ビーム -万歳ビームラーオ』など、見ごたえ充分の作品が並ぶ。上映作品一覧(全14作品)1.『マーク・アントニー』*日本初公開科学者チランジーヴィは、過去の日付を選択すれば過去の人々と通話できる電話を発明した。友人のアントニーとジャッキーはエカンバラムと敵対しているギャング。エカンバラムは弟を殺したアントニーとチランジーヴィを殺した。ジャッキーはアントニーの息子を育て20年が過ぎていた…。2.『アニーティ -赤いチョコレート』*日本初公開フードデリバリー配達員ティルは友人らと部屋を共有して暮らしていた。ある日、彼はテレビでチョコレートのCMを見て激怒の末、テレビを壊してしまい、友人らは彼を追い出そうとする。彼の背負っているものが全面に押し出され、全てが揺れ動き始めた…。3.『伯父』*日本初公開イーシュワランは8歳の姪スンダリを我が子同様に愛して養育していたが、思いもよらぬ事件により入院させなければならなくなった。彼はその真相を探るべくして奔走する。最後に世間が見たものは…。4.『多重人格-アンニヤン』*日本初公開アンビは優しく真面目な弁護士だが、ごく小さな違反さえ許せない正義感の持ち主。そんなアンビの周辺で次々と不思議な事件が起こり始め、アンビの恋人に信じられない出来事が降りかかる。事件解決に乗り出した警官らは何を思い、何を目の当たりにするのか…。5.『24』時計技師セードゥラーマンの大発明を双子の弟アートレーヤが奪おうとし、技師の妻を殺した。彼は息子マニと共に逃げ、26年が過ぎた。成人したマニが見つけたのはタイムマシンと呼ぶべき腕時計だった。セードゥラーマン・アートレーヤ・マニ3役をスーリヤが演じる。6.『百発百中-Ghilli』ヴェール(ヴィジャイ)はカバディで全国制覇を目指すが、政治家の息子ムットゥパンディ(プラカーシュ・ラージ)に連れ去られる寸前のダナラクシュミ(トリシャー)を救ったことにより、2人して追われる身になった。痛快な娯楽作!7.『最終ラウンド』プラブ(R・マーダヴァン)は優秀な女子ボクシングのコーチ。その気性の激しさから教会から疎まれ、チェンナイへ左遷となった。粗末な設備しかない場所で黄金の才能を持った少女を見つけたが、彼女はボクシングに興味を示さなかった。『きっとうまくいく』『ヴィクラムとヴェーダ』そして当作品と鮮やかに変化するR・マーダヴァンに注目。8.『Mr.ハンサム』チンナーはくる病を患い、その外見から結婚したくても相手が見つからなかった。彼は美女プリヤーと出会うが、彼女には恋人カールティクがいた。チンナーは運よくプリヤーとそっくりな女性を見つけた。しかし、彼女は盲目だった…。そこで運命の歯車が動き出した。スーリヤとジョーティカーがそれぞれ2役を演じる。9.『3』ラームは学生時代の恋人ジャナニとの愛を実らせ、結婚した。ジャナニとその家族は米国に移住する予定だったが、ジャナニの妹の思わぬ一言で米国移住を断念した。一見幸福そうに見える新婚生活の裏で、ラームは恐るべき悲劇を抱えて苦悩していた。年上の親友センディルの努力をよそにラームがとった行動とは?10.『ルドラマ・デーヴィ』13世紀デカンのカーカティヤー王国は国内外の敵に囲まれていた。待望の王子“ルドラ・デーヴァ”が誕生したがその赤子は?国の行く末は?史実に基づいた壮大な歴史ドラマを人気スターたちが演じる。11.『火花-Their』*リクエスト作ケララ州でベーカリーを営むジョゼフは娘と2人で暮らしていた。彼はある出来事から過去を隠し、この地に他州から移って来たが平穏な日々は続かなかった。彼の過去とは?なぜ過去を消さねばならなかったのか?12.『スルターン』*リクエスト作マフィアの家に生まれた1人息子スルターンはムンバイでロボット工学を生業としていた。家業を嫌っていたが、帰省中、父の死去によって家を継ぐことになった。暴力を排除し、自ら「兄弟」と呼ぶ100人の子分らに真っ当な道を歩ませようと悪戦苦闘する。その方法とは?以外にも…。歌・踊り満載の爽快な娯楽作。13.『ラストファーマー -最後の農夫』*リクエスト作年老いた農夫マヤンディの村は開発計画予定地であり、他の農家は土地を売却して村を去っていった。彼は村の寺院を守り自分の土地で農作していたが国鳥であるクジャクを殺したという濡れ衣を着せられ、拘留されてしまった。拘置所から農作を続ける方法とは果たしてどのようなものか?14.『ジャイ・ビーム -万歳ビームラーオ』*リクエスト作ヘビやネズミ等の駆除を生業とするイルラ族のラージャーカンヌは、窃盗犯と見なされ逮捕された挙げ句、彼の妻や兄弟まで警察に拘束された。人権派弁護士チャンドルが立ち上がり、険しく果てしない闘いが始まった。「インド大映画祭 IDE 2023 in K’s cinema」は5月25日(土)~6月14日(金)より新宿K‘s cinemaにて上映。(シネマカフェ編集部)
2024年04月16日インドでは現在、子どもに人気の菓子「綿あめ」に発がん性があるとして、複数の自治体が相次いで販売を禁止しているという。BBCが報じた。遊園地や縁日、子どもが集まるイベントには欠かせない綿あめ。インドではブディ・カ・バール(老婆の髪)とも呼ばれ、鮮やかなピンク色が特徴だ。今月はじめ、ポンディシェリ連邦直轄領が綿あめの販売を禁じ、これを受けて他の州も綿あめの成分のサンプル検査に踏み切ったという。先週には南部のタミル・ナードゥ州で、サンプルから発がん性物質が検出され、州内での販売が全面的に禁止された。チェンナイ市の食品安全担当官は、The Indian Express紙に「綿菓子に含まれる汚染物質は、がんを引き起こす可能性があるだけではなく、体内のあらゆる臓器に影響を及ぼす」とコメントしている。発がん性物質は、綿あめをピンク色に染める染料「ローダミンB」に含まれていたと見られている。ローダミンBは主に繊維や皮革、紙などの染色に使われるが、ヨーロッパと米カリフォルニア州では発がん性があるとして食用色素としての使用が禁止されている。「New India Express」紙によると、首都デリーの食品安全当局も綿あめの販売禁止を推進しているといい、この動きはインド全体に波及する可能性がある。
2024年02月23日インドのリアリティ番組出演をきっかけに俳優の道へ、その後独学で映画制作を学んだヘマント・シンが、日本映画界に一石を投じるべく全財産をかけて撮った長編監督デビュー作、映画『復讐のワサビ』が2024年2月9日(金)よりシモキタ - エキマエ - シネマ「K2」ほかにて公開。ポスタービジュアル、場面写真が解禁された。いじめをテーマとして扱いつつも、サスペンス、コメディ、ドラマなど、様々な要素が凝縮されたエンターテインメント作品となった本作。顔の傷が原因で、子ども時代から執拗ないじめの被害者であったカノ。トラウマと言い知れない不平等に苦しむ彼女は、深く傷ついた感情を常に引きずっていた。運命が織り成す様々なシナリオの中で、次々と展開する出来事に導かれ、カノは自身の秘められた可能性を見出す。そして、貧しさにあえぐ村の生活から抜け出し、より明るい未来を目指す決意をする。しかしながら、母親が壊滅的な出来事に巻き込まれたことで、カノは過酷な道を行くことを強いられる。その結果、彼女の人生の軌道は永遠に変わってしまうことになる――。今回解禁となったポスタービジュアルは、「“目には目を”だけでは、世界は盲目になってしまう」というマハトマ・ガンディーの言葉が添えられたもの。作品テーマにあるいじめやヘイト、作品タイトルにある復讐というワードと相まって、示唆に富んだものとなっている。ヘマント・シン監督からのメッセージこの映画は、いじめ被害者の生々しい苦闘を描き、いじめが人の心に与える厳しくも現実的な影響を包み隠さず伝える。そして、いじめがトラウマとになると、一見して関係のないような発言・行動が長きにわたって人々に影響を与えるということに、私たちは気づかされる。いじめが思考や行動を形成し、被害者だけでなく周囲の世界にも破壊的な結果をもたらす可能性があることを、映画は私たちに示す。しかし、この映画の核心には、親切さ、思いやり、そして許しに対する深い探求がある。メッセージはいたってシンプルで、愛と優しさの重要性について今一度考えるべきである、ということだ。『復讐のワサビ』は2024年2月9日(金)シモキタ - エキマエ - シネマ「K2」ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2023年12月13日第78回ゴールデングローブ賞最優秀外国映画部門インド代表10作中の1本にセレクトされた『ただ空高く舞え』と、『BANGBANG! バンバン!』『WAR!ウォー』のリティク・ローシャン主演のクライムサスペンス『ヴィクラムとヴェーダ』2作品の予告編が公開された。嘲られ、貶められ続け、男たち3人が大空を仰ぎ見て前進する姿を描く『ただ空高く舞え』は、インド初の格安航空会社「エア・デカン」の創設者G・R・ゴーピナート大尉の自伝的著作「Simply Fly: A Deccan Odyssey」(2010年発行)にインスパイアされ実写化。インドの女性監督スダー・コーングラーが10年の歳月をかけて調べ温めた企画で、タミル語映画の大スターであるスーリヤが製作に乗り出し、自ら主演も果たしている。予告編は、具合の悪い父の元へなんとか帰ろうとするネドゥマーランの姿から始まる。飛行機のエコノミー席がなく、倍の金額のビジネスクラスが買えない。誰も助けてくれず、父に会うことは叶わない。ネドゥマーランの「航空会社を作りたい」という話に、「資金はどうするの?」とパン屋を営む後の妻ボンミが問う。「1日で法律を変えられる」という航空会社の社長等、数々の妨害が彼を襲う。しかし故郷の人々がなけなしのお金を持ち寄るなど、周囲の人々はネドゥマーランを応援。妻と一緒に空に飛行機の絵を指で描くネドゥマーラン。彼の夢は「1ルピーで乗れる飛行機を、空に飛ばずこと」。妨害にも負けず、倒れても立ち上がり、一心に夢に邁進する姿は、まさにインド版「半沢直樹」のようだ。『ヴィクラムとヴェーダ』の予告編は、犯罪者の集まる場所へ、ヴィクラムたちが扉を蹴破って入って行くシーンから始まる。命乞いをする男を拳銃で撃つと、彼の手に拳銃を握らせるヴィクラム。そして筋書を話して、チームに共有。実はこれは偽装襲撃で、ある人物を追っているのだ。ヴィクラムが追うのは、知らぬ者はいない程の悪党ヴェーダ。12人の警護を付けた有力者を、その真ん中に飛び込み、ひとり刀で殺した話は、新人を震え上がらせる。そして「悪とは?」という問いかけの後、突然、ヴェーダが警察に現れ、自首してくるシーンが映し出されると、取り調べ室のヴィクラムとヴェーダの会話は、善悪の境界線を曖昧にするような問答に。なぜ自首したか分からないと感じるヴィクラムに、ヴェーダは「あなたが考えて」と問いかける。永遠に問われる、善と悪との境界線という問いかけ。その後、雨の中で殴り合うヴィクラムとヴェーダの姿を映し、その後の本編の展開を期待させる映像となっている。『ヴィクラムとヴェーダ』は、第68回フィルムフェア賞で、主演男優賞(ローシャン)を含む8部門にノミネートされ、最優秀アクション賞を受賞。オリジナルがタミル語映画となる本作は、古くから伝承されたインドの説話集「屍鬼二十五話」を基にしながら、アクションを融合させている。『ただ空高く舞え』『ヴィクラムとヴェーダ』は2024年1月6日(土)より新宿K‘s cinemaほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2023年11月30日南インド圏の映画4作品を同時上映する特集上映「熱風!!南インド映画の世界」(10月20日より全国で順次開催)を記念し、「エンタメプリント」にてNTR Jr.主演『ヤマドンガ』とラーム・チャラン主演『マガディーラ 勇者転生<完全版>』のオリジナルシールを10月20日(金)から販売する。今回対象となるのは、昨年公開され大ヒットしたS.S.ラージャマウリ監督によるインド映画『RRR』の主演2人、NTR Jr.とラーム・チャランがそれぞれ出演する『ヤマドンガ』と『マガディーラ 勇者転生<完全版>』。『ヤマドンガ』は現世と地獄を往来するVFX満載の冥界ファンタジー・アクション。『マガディーラ 勇者転生<完全版>』は400年の時を超えた“運命の恋”を、壮大なアクション満載で描くスペクタクル史劇で、インターナショナル版より23分長い完全版での上映となる。エンタメプリントは、全国のコンビニエンスストア(ファミリーマート、ローソン※一部の店舗を除く)に設置されているマルチコピー機から、ブロマイドをはじめとした様々なジャンルのコンテンツを購入・プリントできるサービス。『ヤマドンガ』と『マガディーラ 勇者転生<完全版>』、それぞれ3種類ずつ全6種類のオリジナルシールから好きな絵柄を選んで購入できる。購入方法【販売期間:10月20日(金)正午~2024年1月31日(水)23:59】■購入方法1.以下に表示の2次元コードをお持ちのスマートフォン等に保存してください。2.ファミリーマート/ローソン店舗に設置されているマルチコピー機を操作し、コードリーダーに2次元コードをかざして商品を選択します。【ファミリーマートの場合】TOP画面「2次元コードを持っている」をタッチし、2次元コードをかざします。【ローソンの場合】TOP画面「QRコードを読み取る」をタッチし、2次元コードをかざします。3.購入金額を投入して印刷します。■販売価格オリジナルシール:1枚300円(税込)▼2次元コード「熱風!! 南インド映画の世界」は10月20日(金)より新宿ピカデリーほかにて全国にて順次開催。(シネマカフェ編集部)■関連作品:マガディーラ 勇者転生 2018年8月31日公開
2023年10月19日インド映画の中でも、いま日本で最も注目されている南インド圏の映画4作品を同時上映する特集上映「熱風!! 南インド映画の世界」が、10月20日(金)より全国順次開催されることが決定。ポスターも解禁された。昨年から公開され、いまなお大ヒット上映中の『RRR』をきっかけに、注目されているインド映画。本特集上映では、多言語国家インドの中でも『RRR』と同じく南インドのテルグ語圏を中心に製作された映画に焦点を当て、選りすぐりの4作品を上映。ラインアップには、2021年にインドで公開されその年のNo.1興収を記録した、高級木材“紅木(こうき)”の密輸を巡る争いと、ある男の壮絶な人生を描く迫力満点のエンターテインメント『プシュパ 覚醒』。『プシュパ 覚醒』テルグ語映画界の大スター、チランジーヴィが主演し『RRR』の俳優ラーム・チャランが製作を務め、1840年代に英国軍と戦った偉人ナラシムハー・レッディを描いた歴史アクション超大作『サイラーナラシムハー・レッディ 偉大なる反逆者』(19)が日本初公開。『サイラーナラシムハー・レッディ 偉大なる反逆者』さらに、『RRR』の主演2人、NTR Jr.とラーム・チャランの出演作品であり、『RRR』『バーフバリ』シリーズのS.S.ラージャマウリ監督作品『ヤマドンガ』(07)と『マガディーラ 勇者転生<完全版>』(09)も上映。『マガディーラ 勇者転生<完全版>』『ヤマドンガ』は、映画配信サービスJAIHO(ジャイホー)にて配信済みだが、スクリーン上映は本特集が初となる。『ヤマドンガ』到着したポスターは、本特集上映で初公開となる作品に対する期待感と、開催を祝う気持ちを込めて明るく華やかな雰囲気で、上映される4作品の迫力ある写真を配置。コピーには、一度のみならず二度三度繰り返し観たくなる南インド映画の魅力を「沼」と称し、ワクワク感が込められている。「熱風!! 南インド映画の世界」は10月20日(金)より新宿ピカデリーほかにて全国にて順次開催。(シネマカフェ編集部)
2023年09月19日ユニ・チャーム株式会社(代表取締役 社長執行役員:高原豪久)のインド現地法人であるUnicharm India Private Limitedは、「ニムラナ工場」に太陽光発電設備を導入しましたのでお知らせします。この太陽光発電設備の導入により、一年間に約2百万kWhを発電し、約2千トンの二酸化炭素(CO2)の排出量を削減します。ユニ・チャームグループでは、日本、ブラジル、タイ、ベトナム、アメリカ、インドネシア、マレーシア、インド、中国において再生可能エネルギー※を導入しています。このような取り組みにより、ユニ・チャームグループの工場から排出される二酸化炭素(CO2)を年間で約65,000トン削減する見込みです。※ 風力や太陽光、水力などの自然エネルギーやバイオマスなど再生可能な資源によって発電された電力のこと。uc_01当社は、2020年10月に中長期ESG目標「Kyo-sei Life Vision 2030」を公表し、重要取り組みテーマの一つに「気候変動対応」を掲げ、2030年までに事業展開で用いる全ての電力を100%再生可能電力に切り替えることを目指しています。■再生可能電力への切り替えを通じて貢献する「SDGs 17の目標」本活動は、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs:Sustainable Development Goals)で定めた17の目標のうち、下記に貢献すると当社では考えています。7. エネルギーをみんなにそしてクリーンに 12. つくる責任 つかう責任13. 気候変動に具体的な対策をこれからも、商品やサービスの提供といった事業活動を通じて、環境問題や社会課題を解決しSDGsの目標達成に貢献することを目指します。(関連情報)ユニ・チャーム サステナビリティサイト ユニ・チャーム Kyo-sei Life Vision 2030 ■会社概要社名 :ユニ・チャーム株式会社設立 :1961年2月10日本店 :愛媛県四国中央市金生町下分182番地本社 :東京都港区三田3-5-27 住友不動産三田ツインビル西館社員数 :グループ合計16,308名(2021年12月)事業内容:ベビーケア関連製品、フェミニンケア関連製品ヘルスケア関連製品、化粧パフ、ハウスホールド製品、ペットケア関連製品、産業資材、食品包材等の販売 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月19日インド美術研究家でもある日本画家・畠中光享のコレクションから、インド細密画の優品約120点を紹介する展覧会が、9月16日(土)から11月26日(日)まで、東京の府中市美術館で開催される。日本ではまとまったかたちで見る機会の少なかったインド細密画の魅力をたっぷり味わえる貴重な機会だ。インド絵画の精華とも呼ばれる細密画は、16世紀後半から19世紀半ばにかけて、ムガル帝国やラージプト諸国の宮廷で楽しまれた一辺20センチほどの小さな絵のこと。あえて小さな画面に描くのは、「見る人と絵が一対一で対話をする」という考え方があったからで、絵と対話を重ねることは魂を清める行為でもあったという。同展は、そのインド細密画の独特の魅力と見方を教えてくれる展覧会だ。例えば、感情を直に揺さぶることを大きな目的とするインド芸術では、音楽が重要視されており、そのため、楽曲の旋律の型や音色そのものを絵画化した「ラーガマーラ」と呼ばれる楽曲絵が生まれている。日本にも西洋にも見られないインド独自の伝統である。そのほかの重要な主題としては、古代から愛を描いてきたインド文学の伝統やヒンドゥー教の教えを反映し、人間や神々の「愛」のテーマが存在する。また、世界を維持するヴィシュヌや、破壊と再生を司るシヴァらヒンドゥー教の神々、あるいは古代の叙事詩『ラーマーヤーナ』に登場するラーマ王子やハヌマーンといった英雄たちも重要な存在だ。ちなみに、これらのモチーフは仏教を通じて日本にも伝来し、ヴィシュヌは馬頭観音、シヴァは大黒天となり、また『ラーマーヤーナ』も桃太郎の物語の起源だと言われているのだとか。主題だけでなく、描き方にもインド固有の特色がある。色彩や線描といった造形の美しさが観る者の心に働きかける力を重視したインド絵画は、西洋絵画のようなリアルな描写は追求せず、あえて濃淡や陰影をつけず、色彩の美しさや輝きを生かそうとしたのだ。美しい線と色に彩られた宝石のような絵の中には、人々の自然を崇める心や感性、情熱的な信仰心が込められている。その細密画の美の世界を楽しむことで、インド文化への興味をより深めたい。<開催情報>『インド細密画』会期:2023年9月16日(土)〜11月26日(日)会場:府中市美術館時間:10:00~17:00(入場16:30まで)休館日:月曜(9月18日、10月9日は開館)、9月19日(火)、10月10日(火)料金:一般900円、大高450円、中小200円公式サイト:
2023年09月04日『困っている人がいたら助ける』という教えを実践するのは、一見簡単なようで勇気を要します。ある日、リーチャ隊長(@rietzscha)さんは、外出中に初対面の人から助けを求められたのだとか。『S.O.S』を出したのは、日本で仕事を探しているという、20代のインド人。彼は、自分の車が動かなくなってしまい、困っているのだそうです。リーチャ隊長さんは、雑談を交わしながら、彼の車を助けることにしました。日本で仕事を得るために、勉強に励むなどの努力をしているという男性。今までの経験から「日本では、なかなか助けてもらえない」というさびしさを抱えていたようですが、リーチャ隊長さんの行動は、きっと彼の心を癒したことでしょう。短時間の交流で、言葉を交わし、ともに感謝の気持ちを伝えあった2人。そのやり取りは、漫画を通して多くの人を笑顔にしてくれました。・いい話で泣けてくる。社会がこういう平和な話であふれてほしい。・男性の言葉に考えさせられた。自分もこうして行動できる人間になりたい!・2人ともいい人なのが伝わってくる。まさに『平和な世界』だ。日本では古くから、他人への親切心はめぐりめぐって本人に返ってくることを表す、『情けは人の為ならず』という言葉があります。リーチャ隊長さんのエピソードは、親切を美徳とする価値観の重要性を、多くの人に再認識させてくれたようです。[文・構成/grape編集部]
2023年08月22日ミンディ・カリング(『オーシャンズ8』)とデヴ・パテル(『ホテル・ムンバイ』)が、インドのドキュメンタリー映画『To Kill a Tiger(原題)』の製作総指揮を務めていることが分かった。同作の舞台はインド。集団レイプにあった13歳の娘のために、正義を求める父親の姿を描いている。ミンディはアメリカ生まれでデヴはイギリス生まれだが、共に両親が共にインド系。監督のニーシャ・パフジャは、「インドにおけるジェンダーの平等と正義は、ここ10年にわたって私の仕事の中心になっていました。私は勇気、正直さ、立ち直る力を見せてくれた家族の物語と出会い、どうしても『To Kill a Tiger』で語るべきだと思いました。ミンディとデヴがこの作品と作品が与える変化のきっかけとなる力を信じ、多くのアクティビストや団体の活動に基づいて物事を進めてくれたことに感謝しています」と語っている。また、デヴは『To Kill a Tiger』を「ダビデとゴリアテの物語」「インド現代史における最も重要な作品の一つ」と評している。『To Kill a Tiger』はすでに今年のパームスプリング国際映画祭など複数の映画祭でドキュメンタリー賞を受賞。10月20日からニューヨークのフィルム・フォーラムで公開後、北米で拡大上映する。(賀来比呂美)
2023年08月15日ヨーグルトでできたインドの定番ドリンク、ラッシー。甘酸っぱくてさっぱりとした味わいが特徴で、暑い夏にピッタリの飲み物です。スパイシーなカレーとの相性も良く、インド料理店では必ずと言っていいほどよく見かけるメニューですね。今回は、ラッシーの解説のほか、おすすめレシピ【11選】をご紹介します。ラッシーを知らなかった方や、お店でしか飲んだことがなかった方も、ぜひチェックしてみてください!■ラッシーとは?ラッシーは、インドやその周辺地域で親しまれている冷たい飲み物で、ヨーグルトの一種であるダヒーをベースにしています。ダヒーは日本のヨーグルトと比べると酸味が少なく、クリーミーでさっぱりした味わい。これに水と砂糖や塩を加えて作られます。砂糖を加えて甘くしたものがポピュラーですが、本場インドでは、塩味のしょっぱいラッシーも好まれているんですよ。アレンジとしてスパイスやハーブ、フルーツを加えたものがあり、とろりとしたものから、サラサラしたものまで食感もさまざま。主に食事のときに飲まれますが、夏場に涼をとるためのおやつ感覚でも楽しまれています。そんなさっぱりした味わいのラッシーは、辛いカレーやスパイシーな料理にピッタリ! 熱くなった口の中を適度にクールダウンさせてくれるのはもちろん、乳酸菌が含まれているので胃腸を整える効果も期待できます。暑い夏には辛いものが食べたくなりますが、ちょっと胃腸が夏バテ気味なんてときにはラッシーと一緒に食べるのがおすすめです。■ラッシーのおすすめレシピ11選まずはポピュラーなプレーンラッシーのレシピです。牛乳、ヨーグルト、ハチミツをミキサーでかくはんするだけで完成! カレーを作りながらでも、気軽に作れますね。ミキサーがない場合は、ボウルに入れ、泡立て器などでよく混ぜ合わせても◎。・豆乳バナナラッシー豆乳とヨーグルトで作るラッシーです。バナナの自然な甘さとヨーグルトの爽やかさが加わり、豆乳が苦手な方も飲みやすいですよ。とろりとした食感で腹持ちも良く、暑い日の朝食にもおすすめ。甘みはお好みで調節してください。・キウイラッシーキウイを加える、さっぱりした味わいのラッシーです。乳酸菌やビタミンがたっぷり摂れるので、夏場の栄養補給にピッタリ。完熟していない甘みの少ないキウイの場合は、ハチミツを多めに加えると飲みやすくなりますよ。・簡単濃厚! おいしいバナナラッシープレーンのラッシーにバナナを加える濃厚なドリンク。バナナの甘みがちょうど良く、スパイシーなカレーのおともにすれば辛みがマイルドになります。バナナの熟し具合に応じて、ハチミツの量を調節してください。・白桃ラッシー牛乳ではなくココナッツミルクを使い、缶詰の白桃を加えるラッシーです。ココナッツミルクと白桃の濃厚な甘みと、ヨーグルトの酸味が絶妙。意外にさっぱりしていますよ。ココナッツの香りが南国の雰囲気で、ちょっと贅沢な気分を味わそうですね。・完熟柿ラッシー甘い完熟の柿を加えるラッシー。ミキサーがなくても、柿をビニール袋に入れて手でつぶして簡単に作れますよ。果肉を少し残し気味にして、ゴロッとした食感を楽しんでもOK。ぜひやわらかく完熟した柿を使って作ってみてください。・濃厚な甘み! トロ~リ美味しいマンゴーラッシーたっぷりのマンゴーを使う、濃厚な甘みのあるリッチテイストなマンゴーラッシー。カレーとの相性も良いですが、小腹が空いたときのおやつにもどうぞ。マンゴーをあらかじめ凍らせておくと、氷を入れる必要がなく、薄まらないのでおすすめですよ。・スパイシーな料理にピッタリ! プレーンラッシー・マンゴーラッシーまずボウルでプレーンラッシーを作り、そして、ラッシーにマンゴーを入れてマンゴーラッシーを作ります。こちらのレシピでは、2種類のラッシーを堪能できるんです。レモン汁を少量入れることで、さっぱりした味わいに。マンゴーラッシーは果肉をそのまま加えるので、デザートとしてもイチオシ。塩味ラッシーの作り方も必見です!・ピーチラッシーニンジンと黄桃を加える、スムージーのような味わいのラッシーです。ビタミンがたっぷりなので美肌効果も期待できます。朝食としても最適です。甘い黄桃×さっぱりしたヨーグルトの組み合わせで、ニンジンが苦手な子どもでも飲めそうですね。・マンゴーラッシー2層に分かれた見た目が美しい、おもてなしにも喜ばれるラッシー。マンゴーをペースト状にし、ヨーグルトに生クリームなどを加えた濃厚なラッシーと重ねます。混ぜながら味の変化も楽しめますよ。おうちカフェにもってこいのレシピですね。・バナナ・モーツァルトラッシーラッシーにリキュールを加える、大人向けのドリンク。バナナは電子レンジで蒸し焼きにしてから加えるので、甘みを追加しなくてもOKです。チョコレートリキュールのモーツァルトを加えれば、チョコバナナのような風味が味わえます。お好みのリキュールでアレンジしても良いですね。インド発祥の冷たいドリンク、ラッシー。さっぱりしていて栄養価も高く、暑い季節に最適です。スパイシーな料理に合わせるのはもちろん、朝食やおやつ、気軽な水分補給にと、さまざまなシーンで活躍しますよ。ぜひ今回ご紹介したレシピを参考にしてくださいね。ラッシーを飲んで暑い夏を乗り切りましょう!▼キーマカレーのレシピはこちら!▼カレーの付け合わせや副菜に迷ったらコレ▼おうちで簡単インド料理のレシピ
2023年08月09日映画配信サービス「JAIHO(ジャイホー)」の8月に配信開始される全作品ラインアップが発表。現在劇場公開中のラーム・チャランが主演するインド映画『ランガスタラム』をはじめ、タイで記録的ヒットとなった『ラッダーランド/呪われたマイホーム』などの日本初独占初配信が決定した。JAIHO2023年8月のラインアップ★『フォーエヴァー・ヤング』日本初独占配信配信開始:8月2日(水)0時~クレール・ドゥニの『ネネットとボニ』(1996)やフランソワ・オゾンの『Summer of 85』(2021)など、数々の名匠の作品に出演が続く女優のヴァレリア・ブルーニ・テデスキが監督を務めた『フォーエヴァー・ヤング』。舞台は、1980年代後半のパリ。パトリス・シェローが率いるアマンディエ劇団の演劇学校でオーディションが行われ、俳優の卵たちが熱い演技をみせていた。裕福な家で育ったものの「若さを無駄にしている」「人生が無駄に過ぎている」と感じ、このオーディションにやってきたステラは、自由奔放なアデルや優しい青年ビクトル、薬物中毒のエティエンヌなど個性豊かな面々とともにオーディションに合格する。演劇仲間たちとの愛や友情、時には大切な仲間の死を経験しながら、チェーホフの「プラトーノフ」の上演にむけ練習に励む日々が始まる――。監督のヴァレリアが女優を目指していた自らの若かりし時代の体験を基に演技の道に生きる若者たちの姿を瑞々しく描いた本作は、2022年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品、第48回セザール賞では主演ナディア・テレスキウィッツが有望若手女優賞を受賞。劇中、影響を受けた教師役を2012年まで実際に彼女のパートナーであったルイ・ガレルが演じていることも話題になった。★『メクトーブ,マイ・ラブ』日本初独占配信配信開始:8月12日(土)0時~『アデル、ブルーは熱い色』のアブデラティフ・ケシシュ監督による幻の日本未公開作品。1994年の夏、医大を中退してパリで映画の脚本家の卵として暮らす青年アミンは、故郷であるフランス南部エロー県にある町セットにバカンスで戻ってきた。その矢先、アミンは幼なじみオフェリエに婚約者がいながら、アミンのいとこのトニと秘密の関係を持っていることを知る。アミンはこの秘密を抱えたままトニと再会し、ビーチでニースからバカンスでやって来た美しい女性2人組、シャルロットとセリーヌに出会う。トニは早々にシャルロットと情熱的なキスを交わす一方、内気なアミンはセリーヌに好意を持ちながらも笑顔でぎこちない会話を続けることしかできない。アミンとトニの家族や親族も加わり、美しい海辺沿いの町セットでの日々が流れていく。カンヌ国際映画祭パルム・ドール作『パリ20区、僕たちのクラス』の原作・脚本・主演で日本でも知られるフランソワ・ベゴドー著「LaBlessure, lavraie」から自由にインスピレーションを得て、南フランスの美しい海岸沿いの町を舞台に、若者たちのひと夏の日々を瑞々しい感性と叙情溢れる映像で描いた青春ロマンス・ムービーの傑作。★『ラッダーランド/呪われたマイホーム』日本初独占配信配信開始:8月26日(土)0時~タイのアカデミー賞と呼ばれる2012年のスパンナホン賞で14部門にノミネート、作品賞ほか6部門受賞の快挙を成し遂げ、記録的大ヒットとなった“家系”ホラーの日本独占初配信も決定。チェンマイにある高級住宅地“ラッダーランド”に念願のマイホームを購入し、バンコクから妻のパーンと14歳の娘ナン、5歳の息子ナットを呼びよせ、家族4人で一緒に暮らす夢を実現させたティー。だが、おばあちゃんに育てられた多感な年頃のナンは事あるごとにティーに反発してばかり。そんな矢先、ラッダーランドでミャンマー人女性が殺害される事件が発生。さらにティーは転職した会社を解雇され、ローンの支払いのためコンビニでバイトを始め、家族の貯金にも手を付ける始末。そして、一家はラッダーランドで起こる奇怪な事件に次々と見舞われていく…。監督は『カミングスーン』【JAIHOで8月8日から常時配信】、『心霊写真』や『フェート/双生児【JAIHOで常時配信中】などの共同脚本を手掛けたソーポップ・サクダービシット。出演は「エアホステス~天使のラブウォーズ~」のサハラット・サンカプリーチャ、『セブン・サムシング』【JAIHO で近日配信予定】やNETFLIXシリーズ「真実の穴」のスタッター・ウドムシン、『オンリー・ゴッド』などで国際的に活躍するサハジャック・ブーンタナキットら注目株が続々。さらに、8月5日(土)からは『ランガスタラム』の日本初独占初配信が決定。『ランガスタラム』そのほか日本の映画会社としては初、近代芸術の殿堂ともいわれるニューヨーク近代美術館MoMA(TheMuseum ofModernArt)にて2022年6月に開催された「松竹映画特集上映」「BeyondOzu:Hidden Gemsof Shochiku Studios(小津の先、知られざる珠玉の松竹作品)」で上映されたラインアップより、選りすぐりの17作品をお届けする<松竹MoMAセレクション>の配信も決定。全17作品のうち、9月9日(土)配信の『魚影の群れ』を除く全16作品がJAIHOで独占配信、8月は『夜の片鱗』(4日~)、『土砂降り』(10日~)、『夜叉ケ池4Kデジタルリマスター』(15日~)、『朧夜の女』(22日~)の4作品が予定されている。(シネマカフェ編集部)
2023年07月28日『マガディーラ 勇者転生』『RRR』のラーム・チャランが主演するインド映画『ランガスタラム』のオリジナルシールが、7月14日(金)正午より販売される。今回のオリジナルシールは、「エンタメプリント」の新コンテンツとして販売される。「エンタメプリント」とは、全国のコンビニ(ファミリーマート、ローソン※一部の店舗を除く)に設置されているマルチコピー機から、ブロマイドをはじめとした様々なコンテンツを購入・プリントすることができるサービス。シールは全5種類で、好きな画像を選ぶことができる。価格は1枚:300円(税込)。2次元コードをスマートフォン等に保存し、マルチコピー機を操作することで、簡単に購入へ進むことができる。■ 購入方法【販売期間:7月14日(金)正午~8月31日(木)】1.2次元コードをお持ちのスマートフォン等に保存してください。2.ファミリーマート/ローソン店舗に設置されているマルチコピー機を操作し、コードリーダーに2次元コードをかざして商品を選択します。【ファミリーマートの場合】TOP画面「2次元コードを持っている」をタッチし、2次元コードをかざします。【ローソンの場合】TOP画面「QRコードを読み取る」をタッチし、2次元コードをかざします。3.購入金額を投入して印刷します。『ランガスタラム』は7月14日(金)より公開。(シネマカフェ編集部)
2023年07月13日インド映画世界興収歴代5位、2023年インド興収No. 1大ヒットの話題作『PATHAAN/パターン』が9月1日(金)より公開されることが決定した。インド政府がカシミール地方の自治権を剥奪したことで、怒ったパキスタンの将軍カーディルはインドに復讐するため、元インド軍のジムと手を組みテロ攻撃を企てる。インド諜報機関所属のパターンは、ジムが計画する生物兵器での攻撃を阻止するために、テロ組織と対決へ向かう。そしてデリー上空を飛行中の飛行機に生物兵器が仕掛けられたことを知る。残された時間はわずか6分。この絶体絶命の状況で、インド最高のエージェント、パターンは母国を救うことができるのか?ボリウッド映画界の王シャー・ルク・カーンが主演する本作は、インド中を熱狂させるヒットを記録した2023年の注目作。インド中の劇場がスクリーンを総動員して上映したものの、座席は数日先まで売り切れ、さらに完売しているに関わらずチケット窓口には人だかりができ、劇場前では太鼓を叩きプラカードを振って盛りあがる人々や、上映後にはエンディング曲を歌い踊り出す若者が続出するなど、まさに社会現象を巻き起こした。興収10億ルピー(約18億円)を稼げばヒットと言われるインド映画界で、初日だけで10億6千万ルピーを稼ぎ出した、その後も興収は伸び続け、日本でも大ヒットした『RRR』などに続くインド映画世界興収歴代5位を記録している。シャー・ルク・カーンが演じるのは、インド諜報機関RAW所属のパターン。すでに30年のキャリアがあるベテランだが、現在も危険な最前線の任務に就いている。また、『タイガー 伝説のスパイ』でサルマーン・カーンが演じた「タイガー」は同僚のエージェントというインド映画ファンにはたまらない設定になっている。ヒロインのルバイをディーピカー・パードゥコーンが演じ、魅力的なダンスを披露している。監督は『WAR ウォー!!』のシッダールト・アーナンドが務め、ドバイ、アフガニスタン、トルコ、イタリア、フランスなど世界中で撮影を行い、この壮大なスパイ映画を作り上げた。公開情報と併せてポスタービジュアルも解禁。ロン毛、口ひげ、そしてクールな表情で銃口を向けるシャー・ルク・カーン、背中の開いたドレスに身を包み、不敵な表情のディーピカー・パードゥコーン、そして、シャー・ルク・カーンと死闘を繰り広げるジョン・エイブラハムも銃を構える姿が映し出されている。緊迫のアクションシーンを彷彿とさせると同時に、スーパースター、シャー・ルク・カーンの魅力が満載のビジュアルとなっている。『PATHAAN/パターン』は9月1日(金)より新宿ピカデリー、グランドシネマサンシャイン池袋ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年07月05日ディオール(DIOR)の2023年フォールコレクションから、"インドの動植物”をモチーフにした「レディ ディオール」マイクロバッグが登場。トワル ドゥ ジュイדインドの動植物”バッグを彩るのは、ディオールを象徴する「トワル ドゥ ジュイ」に“インドの動植物”を融合させたモチーフ。イエロー、ピンク、ブルーといった万華鏡のように鮮やかな色彩を刺繍で表現した、エキゾチックな表情へと昇華させている。また「レディ ディオール」マイクロバッグには、ペールゴールドトーンのメタル製D.I.O.R.チャームを添えて、上品な煌めきもプラス。取り外し可能なショルダーストラップも付属するため、シーンに合わせたアレンジを楽しむことが出来る。特別なトランクとセットになお、「レディ ディオール」マイクロバッグを、特別なトランクにおさめたセットも登場。トランクのボディにも、バッグと同モチーフが描かれたほか、ライニングには"Christian Dior "シグネチャーが刻印されたレザーラベルがあしらわれるなど、メゾンのこだわりが細部にまで詰め込まれている。【問い合わせ】クリスチャン ディオールTEL:0120-02-1947
2023年06月23日『スパイダーマン』シリーズ最新作『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』。個性際立つ最強スパイダーマンたちが集結する中、インド出身の超陽気なスパイダーマンが登場する<スパイダーマン・インディア編>の本編映像が解禁となった。いつの時代も、“親愛なる隣人“としてN.Y.を守り続けてきたスパイダーマン。「大いなる力には、大いなる責任が伴う」。その言葉の通り、彼らは常に掴んできた勝利の代償に、愛する人を失ってきた。そしていま、その“運命”に抗うひとりのスパイダーマンが現れるーー。マルチバースから集結した様々なスパイダーマンたちが登場し主人公マイルスの前に立ちはだかり、やがて対峙してく敵となっていく本作。この度解禁されるのは、選び抜かれたスパイダーマンの最強チームの中の1人で、陽気な超楽観主義者のインドのスパイダーマン、スパイダーマン・インディアことパヴィトル・プラパカール。『RRR』が世界的大ヒットを記録しアカデミー賞歌曲賞も受賞、日本でも興行収入20億円を突破するなど、インド映画ブームが熱い中、『スパイダーマン』シリーズにもインドのスパイダーマンが初登場する。スパイダーマン・インディアことパヴィトル・プラパカールは、蜘蛛に噛まれて力を得たほかのスパイダーピープルと違い、神秘的なシャーマンによって力を獲得。陽気で楽観主義者なスパイダーマンだ。彼のスーツは、マスクはフェイスペイントのスタイルで描かれた蜘蛛の顔が描かれ、ボディにもインド的な蜘蛛のモチーフがデザインされている。彼がスウィングするたびに目に飛び込んでくるのは、インドの伝統的な文化を持つ都市ムンバイと、現代的な高層ビルが立ち並ぶニューヨークのマンハッタンが融合した、曼荼羅のようなハイブリッド都市「ムンバッタン」。極彩色のユニバースにも注目だ。『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』は6月16日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース 6月16日(金)全国の映画館で公開© 2022 CTMG. © & ™ 2022 MARVEL. All Rights Reserved.
2023年06月03日『RRR』を観て、映像も物語も、インド映画がすごいことになっている!?と興味を持った人は多いはず。その理由にもつながるインド映画の変遷や、知れば解像度が上がる基礎知識を紹介。さらに、いま観るべき5作品でインド映画の現在地を体感しよう!『RRR』からも感じるその勢い!ますます進化するインド映画最前線。インド映画によくある展開は、日本の歌舞伎のようなもの。インド映画ビギナーは、『RRR』にも登場するような歌やダンス、ド派手なアクションなど、日本や欧米とはまた違う独自のカルチャーに、まずは驚かされたのでは。実は、インド映画のいわゆる娯楽作品には、伝統的に受け継がれている“型”のようなものがあり、インド人にとても愛されているのだという。「インド映画第1号の誕生は、1913年です。その頃に流行した大衆演劇のスタイルが踏襲されていて、それは日本でいう歌舞伎のようなもの。歌舞伎の見得が歌とダンスのシーンといえ、物語の中には笑いもあれば、お涙頂戴もある。恋愛もアクションも入って、最後は必ずハッピーエンド。インドの伝統的な演劇理論『ナヴァラサ』は人間の9つの感情を意味し、ナヴァラサが入らないと観客にウケないとされてきたのです。もちろん笑いが多めなど、バリエーションは様々あります」(アジア映画研究者・松岡環さん)松岡さんがインド映画を観始めた1970年代は、1本の中に歌とダンスが8~9か所入っていたそう。「上映時間は3時間と決められていましたが、そんなに長いのは、歌やダンスのシーンが多いからです。そして、途中で必ずインターバル(休憩)が入ります」まさに『RRR』にも言えること!上映時間が約3時間。日本では実際に休憩時間を取らないものの、スクリーンに「INTERVAL」の文字を見た時、「映画の途中で休憩!?」と衝撃を受けた人もいるのでは。これは『RRR』が特殊なのではなく、インド映画のキホンだったのだ。「ただその決まり事も、1991年を境に崩れました。インドが外国資本を受け入れるように経済政策を転換し、経済発展が急速に進むのです。この時、シネコンが上陸。それまでインドでは、3時間の映画を1日4回、決まった時間に上映していましたが、シネコンは上映時間がフレキシブル。そうなると、映画はもう少し短くてもいいのではと、2時間半以下の映画が増えていきました。ちなみに、インド映画のアクションに欠かせないCGやVFXの技術が飛躍的に進化したのも、この頃アメリカのIT企業の下請けを大量に行っていたからだと思います」最近のインド映画は、一昔前と比べて歌やダンスのシーンが少なくなったと聞いたことがある人もいると思うが、それには上映時間の短縮が影響していたとは!「ダンスシーンは無理して入れていたところもあるので、削る対象に。ただ、みんなが好きな流行歌はすべて映画音楽なので、歌は欠かせません。最近は、ダンスシーンが2つほど、歌は5~6曲入るという感じです」また、近年はこうした娯楽映画だけでなく、歌やダンス、アクションもない、“シリアス系”の映画も増えていて、国内でヒットしたりしているという。「上映時間が短くなったことから、例えば社会問題など、アート系の映画で扱っていたテーマでも映画を作れるのではと、いろんな監督がどんどん撮り始めています。インド映画は今が最も多様な時期といえそうです」インドには多数の言語があり、毎年約40言語で映画が作られている。インド映画の解像度を上げるうえで、知っておきたい大事なことがもう一つ。多言語の国家であるインドでは、言語ごとに映画が製作されているということ。「国の公用語はヒンディー語と英語ですが、インドには28の州があり、それぞれの州にも公用語があります。現在憲法で認められている、州で使える公用語の数は22言語です。映画はそれ以上の言語で製作されていて、地元の俳優が起用されるのも特徴です。なかでも盛んなのは北インドの広い範囲で話されるヒンディー語と、タミル・ナードゥ州のタミル語、テランガーナ州とアーンドラ・プラデーシュ州のテルグ語。ヒンディー語映画の拠点はムンバイで、旧名の『ボンベイ』と『ハリウッド』をもじって『ボリウッド』と呼ばれています。近年は、ケーララ州のマラヤーラム語映画や、カルナータカ州のカンナダ語映画にも良作が増えていて、2022年の興行収入は『RRR』を2位に抑え、カンナダ語映画の『K.G.F:Chapter 2』が1位でした」ちなみに『RRR』はテルグ語映画で、テルグ語映画界は「トリウッド」と呼ばれている。そんなそれぞれに特色のある様々な言語の映画から、「インド映画の最前線を知るならこれを」という作品を松岡さんがナビゲート。歌やダンス、アクション系はもとより、個性的なアート系など、新たな回路を刺激してくれるはず!『WAR ウォー!!』(ヒンディー語)2019年のインド映画世界興収1位を獲得した大ヒット作。主演のリティク・ローシャンとタイガー・シュロフは、身体能力の高さを誇るインドの超人気俳優。空中や氷原などで自らの肉体を駆使した華麗なアクションは、見ごたえたっぷり。ダンスがうまい二人でもあるので、ソング&ダンスシーンだけでも観る価値ありといえるほど。緻密に練られたストーリーにも引き込まれます」。Blu‐ray¥5,280販売元:ハピネット・メディアマーケティングWAR ©2019 YASH RAJ FILMS PVT. LTD.『パッドマン 5億人の女性を救った男』(ヒンディー語)現代インドにすごい人がいた!実話をもとにしたストーリー。舞台は20年ほど前のインド。生理用ナプキン(パッド)が高価だった時代に、新妻が清潔で安価なナプキンを使えるようにと自ら開発に挑んだ男性の物語。「彼がすごいのは、技術を独占することなく、家内工場のような形で誰もが製造・販売できるようにしたこと。結果、女性のエンパワーメントを実現。封建的な社会で偏見にさらされながらも、諦めず取り組む姿に勇気づけられます」。DVD¥4,180発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント©2018 CAPE OF GOOD FILMS LLP. All Rights Reserved.『ジャッリカットゥ 牛の怒り』(マラヤーラム語)牛に翻弄される人間の愚かさが、シニカルな視点で描かれる。ケーララ州の奥地の村を舞台にした、暴走牛vs村人の熾烈な戦い。「この作品はちょっと説明が難しいのですが、ユニークなアート系の映画です。ある朝、村人たちがご馳走にと楽しみにしていた水牛が逃げ出し、村や森で大暴れ。複数のグループに分かれて捕まえようとしますが、そこに昔の恩讐も絡んで…。人間の欲に対する皮肉が感じられて実に面白く、第93回アカデミー賞国際映画賞インド代表にも選ばれました」。Blu‐ray¥5,280発売・販売元:マクザム©2019 Jallikattu『グレート・インディアン・キッチン』(マラヤーラム語)インドの根強い家父長制に衝撃!でも、日本にもいえるかも…。お見合い結婚でインドの伝統的な家庭に嫁いだ若妻。実家ではモダンな生活を送っていたが、嫁ぎ先では男性が家事を一切しないのが当たり前。舅と夫に勝手なことを次々押しつけられ…。「若妻はたまりかね、最後に『スッキリ!』となるものの、甘いハッピーエンドとはいきません。日本の家庭にもいえるかも…など考えさせられるところがあり、女性はもちろん、男性にも観てもらいたい作品です」。DVD¥4,290販売元:ハピネット・メディアマーケティング©Cinama Cooks, ©Mankind Cinemas, ©Symmetry Cinemas『囚人ディリ』(タミル語)主人公のディリは終始寡黙、生身のアクションで魅せる!元囚人・ディリが、ひょんなことから警察官に無理難題を押しつけられ、トラックを運転して夜道をひた走る。「ディリが命じられたのは、毒を飲まされた警察官たちを治療できる場所まで運ぶこと。警察官たちは、麻薬の犯罪組織からの報復として毒を盛られたため、ディリが乗ったトラックは彼らに追われることに。生身の壮絶なアクションあり、人情噺あり。2019年のヒット作です」。Blu‐ray¥5,280販売元:ハピネット・メディアマーケティング©DREAM WARRIOR PICTURES ©VIVEKANANDA PICTURES松岡 環さんアジア映画研究者。研究、紹介しているのはインド映画が中心。『きっと、うまくいく』『パッドマン 5億人の女性を救った男』など字幕翻訳も手掛ける。共著に『新たなるインド映画の世界』(PICK UP PRESS)がある。※『anan』2023年5月31日号より。取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2023年05月27日話題のインド映画が上映される「インド大映画祭 IDE 2023 in K’s cinema」より予告編が公開された。特定非営利活動法人「インド映画同好会」が、貴重なラインアップを揃えて贈る「インド大映画祭」。『愛と勇気のヒーロー チェンナイエクスプレス』の監督ローヒト・シェッティ×ランヴィール・シン&ディーピカー・パードゥコーン夫妻が出演する日本初公開作品『サーカス』のほか、『バンバン!』『WAR ウォー!!』のリティク・ローシャン主演『ヴィクラムとヴェーダ』(ヒンディ版)、名作『スルターン』、さらにシークレット作品、日本初公開3作と話題作が一挙公開される。『サーカス』この度公開された予告編では、まず、日本初公開となる1本『サーカス』のランヴィール・シンのダンスシーンが軽快な音楽とともに流れ、タイトルロゴが現れるという、まさに「祭」のオープニングにふさわしい予告編の冒頭。その後「サーカス」が2組の双子を取り換えたことから始まる物語であることが示され、さらに2本の日本初公開作品『ガルギ 正義の女神』では父の疑いを晴らそうとする少女の強い目のシーンや、『ラストファーマー』の1人で農地と寺を守ろうとする老人の姿を映し出す。『ラストファーマー』次に今回プレミア先行上映される『ただ空高く舞え』『ヴィクラムとヴェーダ』(ヒンディ版)がインド版のポスターの絵柄で、コピーとともに紹介され、【衝撃枠】の『野獣一匹2』、名作『スルターン』、『ヴィクラムとヴェーダー』(タミル版)、【スポットライト枠】の『ひとかけらの愛』、【クラシック枠】の『サチン』、『隠された顔』、『若き獅子』が紹介されていく。ランヴィール・シン、ディーピカー・パ―ドゥコーン、スーリヤ、リティク・ローシャン、R・マーダヴァン、ヴィジャイ・セードゥパディ、カールティ、ヴィジャイなど、次々とインドを代表する俳優たちの顔が次々映し出される、華やかな予告編となっている。まだ発表されていないシークレット枠での上映作品にも注目したい。「インド大映画祭 IDE 2023 in K’s cinema」は6月17日(土)~7月7日(金)、新宿 K’s cinemaにて開催。(text:cinemacafe.net)
2023年05月24日インドのスターバックスがトランス女性とその家族を描いた新CMを公開し、ソーシャルメディアでは賛否両論が巻き起こっているという。2分間のCMのタイトルは「#ItStartsWithYourName(あなたの名前から始まる)」。スターバックスで息子を待っている夫婦のもとに美しく着飾った女性が現れる。彼女は夫婦の息子だが、今は女性として生きているようだ。彼女は母親とハグするが、父親はやんわり拒否。気まずい雰囲気の中、着席した女性は「今日は会ってくれてありがとう、パパ」と話しかける。その場から逃げるように立ち上がった父親は「コーヒーか?」と短く尋ね、カウンターへ。指をテーブルの上でトントン鳴らす彼女に、戻ってきた父親は「そのクセ、変わらないな」と一言。その直後、カウンターから「コーヒー3つでお待ちのArpitaさまー」と声がかかる。カップに書かれた「ARPITA」は、出生時の名前ARPITを女性形にしたもので、今彼女が名乗っている名前だった。「私にとって、まだまだお前は我が子だ。たった一文字、名前にくっついただけだ」。息子が女性として生きていくことを父親が受け入れるーーそんな心境の大きな変化を、カップに名前を書き入れるスターバックスならではのサービスを通じて描いている。インド人トランスモデルのSiyaを起用したこのCMは先週公開されて以降、Twitterで510万回、YouTubeで116万回再生されている。Twitterでは、《今まで見た中で最高に感動した!トランスの子供に対する両親の愛と受容が全てですね。ありがとう、スターバックス》《LGBTQIの人たちをサポートする素晴らしい広告だわ》と賞賛の声が上がる一方で、多宗教国家であり、保守的な価値観を持つ人々が多いインドでは、反発する声も一部から上がっている。《WOKEISM(社会的不公平や人種差別に高い意識を持つこと)は巨大なビジネスだ。コーヒーから高額な性別適合手術まで。これは西洋の一部の人たちが、数十年前に失った植民地を取り戻そうとするための方法なのだ》
2023年05月18日2023年フォール コレクションでは、インドにおいて最も重要なモニュメントのひとつ、「インド門」が荘厳な舞台となりました。©Niveditaa Guptaこのショーのために特別に設置され、モデルたちが闊歩したアーチの下では、伝統的な装飾品であるトーランが再現され、チャーナキヤ工芸学校の職人や生徒たちが、合計35,000時間をかけて丁寧に手刺繍を施し、舞台装飾を超えた、壮大な作品となっています。©Niveditaa Guptaランウェイを囲むように、何万本もの切り花が色とりどりに組み合わされ、プロムナードを貫く2つのインスタレーションが相対しあい、複雑なパターンを生み出しています。Courtesy of Dior©Niveditaa Gupta©Niveditaa Gupta@Dior @MariaGraziaChiuri#ディオール #DiorFall23クリスチャン ディオールTEL:0120-02-1947
2023年04月04日3月30日、ムンバイのインド門を背景に、ディオール 2023年フォール コレクションが発表されました。Courtesy of DIORマリア・グラツィア・キウリが、ディオールの2023年フォール コレクションで成し遂げたかったこと、それはまさに、私たちとひとつの国やその文化を結びつける感情や感性を語るための、新しく独創的な方法を見つけることです。彼女は、長年に渡って育んできたインドとの関係性やムンバイのチャーナキヤ工房とチャーナキヤ工芸学校を率いるカリシマ・スワリとの協力関係や、友情を表現したいと考えていました。Courtesy of DIORマリア・グラツィア・キウリは、シルエットを通して、サヴォワールフェールの優れた多様性を称え、創設者 クリスチャン・ディオールとその後継者たちの先見性に光を当てます。グリーン、イエロー、ピンク、パープルといったシルクのカラーブロックは、ディオールで当時クリエイティブ ディレクターをつとめていたマルク・ボアンへのオマージュです。Courtesy of DIORサリーやインドの伝統的なカッティングからインスピレーションを得たイブニングコートやストレートスカートは、洗練の極みであり、さまざまなヘリテージとファッションカルチャーが交錯し、真のサルトリアの系譜を定義づけています。今回のコレクションが表現したのは、国境や時代を超えた、魅力的な旅でした。Courtesy of DIORCourtesy of DIORCourtesy of DIORCourtesy of DIORCourtesy of DIOR@Dior @MariaGraziaChiuri #ディオール #DiorFall23クリスチャン ディオールTEL:0120-02-1947
2023年04月01日第95回アカデミー賞授賞式が3月13日(日本時間)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、インド映画『RRR』の劇中歌「Naatu Naatu」が歌曲賞を受賞した。インド映画の歌曲賞受賞は初となる。世界的に大ヒットしたインド映画『バーフバリ』シリーズを生み出したS・S・ラージャマウリ監督による最新作。英国植民地時代の激動のインドを舞台に、男の友情と使命がぶつかり合う豪快なアクションエンタテインメントは、公開直後から旋風を巻き起こし、日本国内で公開されたインド映画として、初めて興収10億円を突破する大ブームとなったのは、記憶に新しいところ。英国軍にさらわれた少女を救うため立ち上がったビーム(N・T・ラーマ・ラオ・Jr.)と、大義のため英国政府の警察となったラーマ(ラーム・チャラン)。ふたりは、敵対する立場とは知らずに友情を育むが、ある事件をきっかけに選択を迫られてしまう。インド映画史上初となる歌曲賞受賞を果たした「Naatu Naatu」(M・M・キーラバーニ作曲、チャンドラボース作詞)は、インド総督公邸で開催されたパーティーでビームとラーマが、超高速の「ナートゥダンス」を披露し、イギリス人男性たちを圧倒していくシーンに使用され、映画の大きな見せ場となった。受賞コメントアカデミー協会に感謝申し上げます。子供の頃、私はカーペンターズの曲を聴いて育ちました。そして私が、アカデミー賞に輝いた。この歌を捧げたいと思います。(カーペンターズの楽曲「トップ・オブ・ザ・ワールド」を替え歌で)Once only wish my mind. So was Rajamouli(本作の監督ラージャマウリ) and my family.RRR has to wind, pride of every India,RRRは受賞する必要があるんです、ありがとう、カールティケーヤ(本作のプロデューサー)。これを実現する事が出来ました。(text:cinemacafe.net)■関連作品:RRR 2022年10月21日より全国にて公開警官の血 2022年10月28日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2022 ACEMAKER MOVIEWORKS & LEEYANG FILM. All Rights Reserved.
2023年03月13日第95回アカデミー賞歌曲賞にノミネートされているインド映画『RRR』の劇中歌「Naatu Naatu」が、3月12日開催の授賞式にて生披露されることが分かった。同曲の歌手ラーフル・シプリガンジ&カーラ・バイラヴァがパフォーマンスを行うという。授賞式の製作総指揮・ショーランナーのグレン・ワイスとリッキー・カーシュナーが発表した。「Naatu Naatu」は『RRR』の中に登場する超高速のキレッキレダンス「ナートゥダンス」の楽曲。1月に行われたゴールデングローブ賞でも歌曲賞の候補となり、レディー・ガガやリアーナといった強豪を抑えて受賞した。授賞式では「Naatu Naatu」を披露するラーフル&カーラのほか、ソフィア・カーソン&ダイアン・ウォーレンが『Tell it Like a Woman(原題)』の「Applause」、リアーナが『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』の「Lift Me Up」、デヴィッド・バーン&ステファニー・スー&音楽トリオ「Son Lux」が『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の「This is a Life」のパフォーマンスを行う。これら4曲と共に、『トップガン マーヴェリック』の「ホールド・マイ・ハンド」も歌曲賞にノミネートされており、これを歌っているレディー・ガガの出演に期待がかかる。(賀来比呂美)■関連作品:RRR 2022年10月21日より全国にて公開警官の血 2022年10月28日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2022 ACEMAKER MOVIEWORKS & LEEYANG FILM. All Rights Reserved.
2023年03月01日映画館が閉鎖され、映画をスクリーンで観ることのできない期間があったコロナ禍。そんな状況下でスティーヴン・スピルバーグ監督や、デイミアン・チャゼル監督、インド出身のパン・ナリン監督らが次々と映画へのラブレターともいえる作品を生み出した。イギリスの演劇界で活躍し、映画『1917 命をかけた伝令』や『007 スペクター』などでも知られるサム・メンデス監督も、最新作『エンパイア・オブ・ライト』を「最も個人的な思いのこもった作品」として、自身が10代を過ごした1980年代初めを舞台に映画と映画館についての愛の物語をオリジナル脚本で作り上げた。メンデス監督がその演技に魅了され、主演に起用したオリヴィア・コールマンに、注目の新鋭マイケル・ウォード、英国の至宝コリン・ファースらが“映画館「エンパイア劇場」”に勢ぞろい。社会不安や性的抑圧、メンタルヘルス、人種差別など今日と地続きのテーマが盛り込まれている。オリヴィア・コールマンが熱演痛みを抱えた女性の人生に光を射す映画主人公は、海辺のやや寂れた「エンパイア劇場」で働くヒラリー・スモールという中年女性。過去に辛い経験をして、いまはひとり慎ましく暮らしているヒラリーの前に、サッチャー政権の厳しい不況下で夢を諦め、エンパイア劇場で働き始めた黒人の青年スティーヴン(マイケル・ウォード)が現れる。前向きに生きるスティーヴンと心を通わせながら、次第に生きる希望を見出していくヒラリーだったが、あるときから、まるで人が変わったようになってしまう。オリヴィア・コールマンは常に“史上最高の演技”を更新していく、現代を代表する“お気に入り”俳優の1人だ。孤独で哀れな女王を演じてアカデミー賞主演女優賞を受賞した『女王陛下のお気に入り』や、ノミネートされた『ファーザー』や『ロスト・ドーター』、あるいは「Fleabag フリーバッグ」のイヤミな継母、「ハートストッパー」の温かい母親役で知る人も多いだろう。そのほかアニメの声優からマーベル作品まで、近年は特に多彩なキャリアを築いている。もともとシットコム「ピープ・ショー ボクたち妄想族」や映画『ホット・ファズ俺たちスーパーポリスメン!』などコメディで活躍してきたが、その卓越した演技力からシビアな役柄を任されることも多い。メンデス監督はオリヴィアと面識はなかったそうだが、彼女がエリザベス2世を演じたNetflixシリーズの「ザ・クラウン」を見て本作の主演に当て書きしたという。「ザ・クラウン」シーズン3&4では当時のサッチャー首相(演:ジリアン・アンダーソン)との対立も描かれており、同時代を生きた女性を演じているわけだ。本作のヒラリーは、毎日エンパイア劇場でマネージャーとしての仕事を淡々とこなす、一見、物静かで繊細な女性だ。スティーヴンと知り合い、惹かれるようになってからは明るい表情を見せるものの、序盤の彼女の瞳は虚ろで光が感じられない。彼女が抱える事情につけ込んだ劇場支配人のエリスからは、性的な関係を強要されている。多くは語られないが、複雑な内面を持ち合わせているヒラリー。夫からDVを受ける女性を演じた『思秋期』(2010)もよぎる。長びく不況も遠因だろう。幾層にも重なった悲しみ、怒り、拒絶や絶望が彼女の心を蝕んできたのだと、オリヴィアに圧倒されながら腑に落ちていく。その姿には監督自身の母親が投影されているという。ただ、ヒラリーは、オリヴィアが2021年のドラマ「ランドスケーパーズ 秘密の庭」で演じた、現実から逃げるために映画の世界に生きるしかなかった女性とはまた違う。ヒラリーは映画館で、ある映画に救われる。人生には何が起きるか分からない。決して“煌めき”ばかりではないからこそ、私たちには暗闇に包まれる瞬間が、映画館が必要なのだと彼女が教えてくれるのだ。イギリスの名優たちが「エンパイア劇場」に集う『ブルース・ブラザース』から『炎のランナー』まで、「エンパイア劇場」にかかる映画からも時代を感じられる本作。映画を映画館で見ることの喜びと、感情の浄化を描く本作の舞台となったのは、イングランド南東部の海辺の町マーゲイト。“ドリームランド”という名の現存する元映画館とダンスホールというロケーションが使用されている。劇中では、全盛期を過ぎた「エンパイア劇場」は当初4つあったスクリーンが半分閉鎖されており、ゴージャスだった時代がうかがえる最上階はいまやハトたちの住処になっている。また、劇場の仕事といえば、上映前後はスナックを用意したり、掃除やゴミ捨てをしたり、売り上げを計算したりと慌ただしいが、上映が始まればちょっとした時間ができる。その時間と、かつての華やかな場所がヒラリーとスティーヴンが心と体を通わすオアシスとなった。この2人のシーンでは、メンデス監督と5度目のタッグとなり本年度アカデミー賞にノミネートされている撮影監督ロジャー・ディーキンスの手腕がいかんなく発揮された。寂れた空気感の中にも、過去の栄光に思いを馳せることができる映像はスクリーンで目にしてほしい光景ばかり。何より、スティーヴンを演じるマイケル・ウォードは、あのオリヴィアと対峙しながら眩い光を放つまさに新星だ。スティーヴンが直面する、職にあぶれたスキンヘッドの白人青年たちからの惨い差別もしっかりと描かれる。彼が苦境の白人を助けるためだけの、単なる“親切な黒人”とならぬよう努めていることも伝わってくる。さらに、オリヴィアと夫婦役を演じたことのあるコリン・ファース扮するセクハラ・パワハラ支配人のエリスはさて置き、スティーヴンに「暗闇の中の光」について話す映写技師ノーマン役(彼の映写室がまた素晴らしい)のトビー・ジョーンズ、「ザ・クラウン」シーズン4でも女王に関わる重要な役を演じていたトム・ブルックら、劇場スタッフたちの人間味と温かさも疑似家族のように2人を包み込んでいる。『エンパイア・オブ・ライト』は2月23日(木・祝)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(上原礼子)■関連作品:エンパイア・オブ・ライト 2023年2月23日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2023年02月23日インド映画史上初、全米映画ランキング第2位を記録した『ブラフマーストラ』(原題:Brahmastra Part One: Shiva)が、5月12日(金)より公開されることが決定。日本版ポスタービジュアルが解禁された。ムンバイに暮らす天涯孤独の青年シヴァは、見知らぬ科学者が何者かに襲われる不思議な幻視を見る。その理由を探るうちに、古代ヴェーダの時代から秘密裏に受け継がれる神々から授かった武器“アストラ”と、その中でも最強とされる“ブラフマーストラ”の存在を知らされるシヴァ。ブラフマーストラが目覚めることで世界は地獄と化す…。しかも彼は、それらの武器を守護する役割を担っていた人物の息子であり、偉大なる火の力を宿す救世主だった!果たしてシヴァは自らの運命を受け入れ、世界を救うことができるのか?インド古代史に深く根ざした概念や物語からインスピレーションを受け、我々が生きる現代の世界を舞台に、冒険、正義と悪、愛と希望といった壮大なストーリーを最先端のテクノロジーで描いた本作。インド映画として初めて全米映画ランキング初登場第2位を記録する歴史的快挙を達成した話題作だ。出演キャストに、ボリウッドの大人気スター俳優であり、本作での共演を経て2022年に結婚した超ビッグカップルのランビール・カプール(『SANJU/サンジュ』)とアーリヤー・バット(『RRR』)を始め、インド映画界の重鎮アミターブ・バッチャン、“ボリウッドの3大カーン”の1人であり、最新作『Pathaan(原題)』が歴史的大ヒットを記録しているシャー・ルク・カーン、テルグ語映画界のスーパースターであるナーガールジュナ・アッキネーニと錚々たる豪華キャストが集結。監督であるアヤーン・ムカルジーは、本作で脚本も手掛け、ジャンルを超えたこの独創的な世界観“アストラバース”を生み出した。インド国内はもちろんのこと、世界中の観客に受け入れられる作品を目指し、8年もの歳月をかけて完成させた。そしてこの度解禁となった日本版ポスタービジュアルでは、「運命が、覚醒する―」というコピーとともに、主人公シヴァが自らに眠る偉大な力を覚醒させ、運命を受け入れようとする様子が描かれている。『ブラフマーストラ』は5月12日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブラフマーストラ 2023年5月12日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© Star India Private Limited.
2023年02月16日今、世界で話題になっているインド発の映画『RRR』の影響もあり、インド神話に注目が集まっている。神々のほとんどが夫婦!愛のストーリーが満載。長い年月をかけ多くの人の手により紡がれてきたインド神話。「その歴史はインド最古の聖典『リグ・ヴェーダ』により遡ることができますが、発祥はさらに1000年以上昔のインダス文明が栄えていた頃。インド神話は、インダス文明から現代に至る約4500年の間、愛され、受け継がれてきた神々の物語なのです。登場するのは、叙事詩『マハーバーラタ』のクリシュナや『ラーマーヤナ』のラーマをはじめ、シヴァ、ガネーシャなど個性豊かな神々ばかり」(作家、インド神話&インド文化研究家・天竺奇譚さん)神々が愛に生きる姿もたくさん描かれている。そもそも、インド神話に出てくるヒンドゥー教の神様たちの多くは夫婦なのだという。「これはヒンドゥー教の成り立ちと関係があります。仏教などの影響を受けて、一度廃れかけたバラモン教の信徒たちは、新しい信徒を取り込むため、土着の女神を信仰する人たちに“その女神様は私たちの教えにある男性神の奥さんです”と話して取り込んでいったのです。こうして、バラモン教は女神崇拝などの土着の信仰と結びつき、ヒンドゥー教に発展しました。男女の神様がセットになる場合、女性の持つパワーが全ての力の源だとする思想もあります。神話にはカーリーをはじめ魅力的で強い女神たちが数多く」なかには、何人もの妃を迎えている神様もいるが、浮気などにはならないのだろうか。「インドは広く、言語や信仰、文化もさまざま。そのため、自分が思う物語を描いた神話の二次創作がたくさん作られています。たとえば悲劇的な結末を迎える『ラーマーヤナ』のハッピーエンド版は、演劇が作られるほど人気が出ました。違う時代を生きるいろいろな人たちが、思い思いの物語を描き、個々の物語が独立して存在しているのが、インド神話の面白いところ。そのため、一人の神様が物語ごとに違う女神を妃に迎えたとしても、“浮気”のようなことにはなりません」神々の想像を超えた愛の関係とストーリーに注目です!憧れのカップル2組を紹介インドで“理想の二人”と称され支持を集める大人気カップルをピックアップ。愛の深さがわかるエピソードに注目です。ラーマ×シーターお互いを一途に深く想い合う姿が、多くの人の憧れの的に!インドの二大叙事詩の一つ『ラーマーヤナ』の主人公であるラーマは、遊行中に訪れた国でシーター姫の婿選びの儀式に参加。誰の手にも負えないほど重いシヴァの弓を軽々と引き、見事夫婦に。貞節を守りラーマだけを想うシーターの姿はインド人女性の鑑とされる。一方のラーマもシーターにベタ惚れ!『ラーマーヤナ』の原典には、彼女が魔王ラーヴァナにさらわれてしまった時、「愛するシーターに二度と会えないのか…」などとメソメソするラーマの姿が描かれている。映画『RRR』に登場するラーマとシータは、この二人をイメージ。クリシュナ×ラーダープレイボーイと人妻…!人の愛を超えた“神の愛”。笛の名手であり、あまりのカッコよさに出会う女性全員が恋に落ちるといわれるほど、とにかくモテるプレイボーイのクリシュナ。叙事詩『マハーバーラタ』に登場する英雄でもあるが、そんな彼の若き日の恋人がラーダーであり、なんと彼女は人妻!人妻との関係は咎められがちだが、クリシュナの愛は、“人の愛を超える神の愛”だと解釈され、受け止められている。映画『バーフバリ』をはじめ、エンタメ作品などで恋する気持ちを表現するツールとして、「あなたはクリシュナ、私はラーダー」という内容の歌詞の曲が出てくることもしばしば。天竺奇譚さん作家、インド神話&インド文化研究家。Webサイト「天竺奇譚」を運営、インドの神様の魅力を発信している。著書に『いちばんわかりやすい インド神話』(じっぴコンパクト新書)。※『anan』2023年2月15日号より。写真・Everett CollectionAlamyDinodia PhotoPhotononstop/アフロJulian KumaDinodia PhotAnders BlomqvisPhilippe LissaFanatic Studi/Getty Images取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2023年02月12日インドのチャイ売りの少年が映画と出会い、やがて世界で活躍する映画監督になる。パン・ナリン監督自身の驚くべき物語を映画化した『エンドロールのつづき』は、トライベッカ映画祭ほか5つの観客賞を受賞し、さらにバリャドリード国際映画祭では最高賞にあたるゴールデンスパイク賞をインド映画として初めて受賞。世界中の映画祭から喝采を浴びた本作は、日本でも大きな話題となった『RRR』などを抑え、第95回アカデミー賞インド代表作品(国際長編映画賞)にも選ばれた。パン・ナリン監督は、本作とスティーヴン・スピルバーグ監督のアカデミー賞7部門ノミネート作『フェイブルマンズ』について米メディア「TheWrap」で言及している。『フェイブルマンズ』と『エンドロールのつづき』には“映画の魅力に惚れ込んだ監督の自伝的物語”という大きな共通点がある。幼少時代に映画から受けた影響や家族の反応などがリアルに描かれ、多くの観客に感動を与えている。『エンドロールのつづき』パン・ナリン監督ナリン監督は「キャストとスタッフ全員で『フェイブルマンズ』を見に行ったのですが、映画が始まると、少なくとも30回は『そんなことありえるの?』と顔を見合わせました」と『フェイブルマンズ』を観たときの驚きを明かす。主人公の名前もサミーとサマイ。少年が持つ仲間たち。支えてくれる母と反対する父、さらには電車への共通のこだわりなど、『フェイブルマンズ』と『エンドロールのつづき』には類似点が多い。「映画人は皆、同じようなことを考えているのだと驚きました」とナリン監督は言う。『フェイブルマンズ』© 2022 Universal Pictures. ALL RIGHTS RESERVED.さらに監督が自分自身の物語を紡ぎながら、映画そのものを称賛する「映画についての映画」の公開も相次いでいる。サム・メンデス監督の『エンパイア・オブ・ライト』、そしてデイミアン・チャゼル監督の『バビロン』なども映画を称え、映画が辿る時代の変化を描いている。なぜいま、自伝的な映画、そして映画の魅力について語られる作品が製作されているのだろうか。ナリン監督は「なぜ私は映画を撮っているのだろう? その理由は何だったのだろう? いつから映画が好きになったのだろうとコロナ禍で内省し、物語を探し始めた」と語っている。『エンドロールのつづき』パンデミックが始まり、世界中の映画館は封鎖され、映画鑑賞の終焉を予言する悲観的な声まで生まれた中、スピルバーグは「コロナ禍がきっかけで、このことを書こうと思った」と語り、サム・メンデス監督も「ロックダウンは、私たち全員にとって、強烈な自己検討と反省の期間だった」と述べている(「Variety」より)。あと1本しか映画を作れないとしたら、自分は何を描きたいのか?人生と仕事の集大成は何だろう?映画作家としてその1つの答えが「映画についての映画」を製作することなのかもしれない。最後にナリン監督は、「『エンドロールのつづき』は『映画へのラブレター』であり、スタンリー・キューブリックのような偉大な映画人に捧げるものだ。映画を通して自分がある。これは彼らにオマージュを捧げる唯一のチャンスかもしれない」と締めくくる。映画人が“映画”への溢れんばかりの愛情を込めて製作した、日本公開が相次ぐ4本を紹介する。『エンドロールのつづき』公開中“映画”への溢れんばかりの愛情を込めて本作を監督したのは、インド出身でいまや国を超えて活躍するパン・ナリン。リュミエール兄弟、スタンリー・キューブリックなど、監督が敬愛する巨匠たちへのオマージュがちりばめられ、自らの才能で未来を照らす光を追い続ける少年の姿に、誰もが無邪気な幼少期を思い出すような、幸せで希望あふれる物語が誕生した。大きな夢を抱く主人公、チャイ売りの少年サマイ役には3,000人の中から選ばれた新たな才能、バヴィン・ラバリ。観客が一体となった映画館、スパイスたっぷりの手料理、陽気な音楽とダンス…どこか懐かしいインドの魅力が満載。本作では監督自身の故郷であるグジャラート州でのロケを敢行し、大自然の音や光の撮影方法にこだわり、映画は映画館でしか観られなかった時代のゆったりとした時間の流れや、幼い頃の飽くなき探求心を美しい映像で表現した。サマイの仲間たちを演じた愛嬌溢れる子役たちも全員グジャラート州出身であることにこだわり、監督の幼少期の思い出が詰まった故郷の、独特な雰囲気や風情を見事に再現した。『バビロン』2月10日(金)公開『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督最新作の舞台は、ゴージャスでクレイジーなハリウッド黄金時代。豪華なファッションに、ド派手なパーティ、規格外の映画撮影に、熱狂的なジャズミュージックが観る者の感性を刺激する。ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー、ディエゴ・カルバらをキャストに迎え、激動のハリウッドで夢を叶えようとする男女を演じる。『エンパイア・オブ・ライト』2月23日(木・祝)公開現代映画界&演劇界が誇る名匠サム・メンデス監督が満を持して、5度アカデミー賞作品賞を世に送り出したサーチライト・ピクチャーズとタッグを組んだ最新作。舞台は1980年、イギリス南岸の静かなリゾート地。本作はそこに生きる人々の絆と“映画と映画館という魔法”を力強く描く。メンデス監督が、地元の映画館エンパイア劇場で働く主人公にオリヴィア・コールマン、撮影監督にロジャー・ディーキンスなどアカデミー賞受賞の最高の才能とともに贈る奇跡のストーリー。『フェイブルマンズ』3月3日(金)公開人生の出来事、その1つ1つが映画になった。「この物語を語らずに自分のキャリアを終えるなんて、想像すらできない」と、50年にわたるキャリアの中で、『ジョーズ』から『E.T.』『ジュラシック・パーク』まで、史上最も愛され、変幻自在なフィルモグラフィを世界に送り出してきたスティーヴン・スピルバーグが“映画監督”になる夢を叶えた自身の原体験を描く。初めて映画館を訪れて以来、映画に夢中になったサミー・フェイブルマン少年。そんなサミーを芸術家の母は応援するが、科学者の父は不真面目な趣味だと考えていた。そんな中、一家は西部へと引っ越し、そこでの様々な出来事がサミーの未来を変えていく――。『エンドロールのつづき』は新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネリーブル池袋ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バビロン(2022) 2023年2月10日、全国にて公開© 2022 Paramount Pictures. All Rights Reserved.エンドロールのつづき 2023年1月20日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネリーブル池袋ほか全国にて公開ALL RIGHTS RESERVED ©2022. CHHELLO SHOW LLPエンパイア・オブ・ライト 2023年2月23日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.フェイブルマンズ 2023年3月3日より全国にて公開© 2022 Universal Pictures. ALL RIGHTS RESERVED.
2023年01月28日近年、熱狂的な人気を誇り、映画界でも勢いを増しているインド映画。ひしめき合う話題作のなかから今回ご紹介するのは、本年度のアカデミー賞で国際長編映画賞のインド代表に選出された注目の1本です。『エンドロールのつづき』【映画、ときどき私】 vol. 550インドのグジャラート州にある田舎町で、学校に通いながら父のチャイ店を手伝っていた9歳のサマイ。映画を低劣なものだと思っている厳格な父だったが、ある日特別に家族を映画館へと連れていく。人で溢れ返ったギャラクシー座で、サマイは初めて観る映画にすっかり魅了される。後日、サマイは再びギャラクシー座に忍び込もうとするが、チケット代が払えずにつまみ出されてしまう。それを見た映写技師のファザルから、ある提案をされる。なんと料理上手なサマイの母が作る弁当と引換えに、映写室から映画を見せてくれるというのだ。映写窓から観るさまざまな映画に圧倒されたサマイは、いつしか「映画を作りたい」という夢を抱きはじめるのだが……。インド映画のなかでも、日本で一般公開される初のグジャラート語映画となる本作。世界各国の映画祭で絶賛されている魅力について、こちらの方にお話をうかがってきました。パン・ナリン監督映画制作のみならず、BBCやディスカバリーチャンネルのドキュメンタリーを手掛けてキャリアを積んできたナリン監督。2022年には、グジャラート州出身者として初めて米アカデミー会員にも選ばれ、いまや国際的な監督となっています。そこで、自身の経験を反映させた本作に込めた思いや映画界に抱いている危機感、そして日本映画の印象などについて、語っていただきました。―本作はほぼ監督の自伝ということですが、物語はどのようにして構成していったのでしょうか。監督すべてではないですが、今回は実際に僕に起きた出来事をベースに作りました。なので、お弁当と交換に映画を見せてもらっていたことも、父親がチャイの露店をしていたこともすべて事実。家族や友人から昔の話を聞いて、ネタを集めていきました。映画のフィルムを盗んで捕まり、少年院に拘留されてしまったエピソードも本当のことですが、インドの大スターであるアミターブ・バッチャンが出演していた作品だったこともあって、近隣の街では当時大騒ぎになったんですよ(笑)。―まさに映画のような出来事ですね。実話とフィクションの両方を描くうえで、意識したこともありましたか?監督観客に披露するまでは、「ちゃんとバランスが取れているんだろか?」と自分のなかでも、ものすごい不安がありました。ニューヨークのトライベッカ映画祭での上映が最初でしたが、観客のみなさんが立ち上がって喜んでくださり、観客賞まで受賞したのでよかったですが、それまでは本当に怖かったです。意識したことを挙げるとすれば、実話ということもあって僕自身の視点で描かれている作品ではあるものの、友人でもある映写技師の視点も大事にしたこと。とはいえ、ドキュメンタリーではないので、ある程度の自由を持って作っていますし、僕が大好きな映画作家に捧げるオマージュも今回はかなり入れています。夢のような感覚は、映画館でしか味わえない―監督が子ども時代だった頃と現在では、社会における映画や映画館の存在も変化していると思いますが、危機感のようなものはありますか?監督世界の映画館の25~30%が二度と営業を再開しないという形で閉鎖しているという話を聞いたばかりなので、それは懸念すべきこと感じています。ただ、映画のなかでも言っているように、映画にはつねに未来があるという事実は変わらないかなと。とはいえ、どうやって物語が作られ、それがどのように受け止められるのかということに関しては、激変しているのではないでしょうか。たとえば、昔だったら映画は映画館でしか体験できないものでしたが、いまでは配信などでどこでも観られる時代。しかもデジタルによって自由を手にしているので、誰でも映像を作ることができ、SNSなどで発信することもできるようになりましたよね。ときにはそれが大作の映画よりもバズることもあるので、映画の存在が薄くなっているようなところはあるのかなと。ただ、ゲームやYouTubeなどから新しいものがどんどん入ってきている状況なので、僕も興味を持っていますし、どうなっていくのかは見届けていきたいです。―映画館の減少とともに、動画配信が主流となっていくなか、サマイのように映画館で感動する体験が失われつつあります。監督が思う映画館ならではの魅力とは?監督暗くなった映画館に座ってからは、スマホを見ることもほかの用事をすることもなく、早回しも巻き戻しもできない状況で映画を観ることになります。でも、それは自宅では味わえない経験ではないでしょうか。さらに、見知らぬ人たちと一緒に映画を観るという環境も、心理的には大きな違いですよね。おそらく大人でも子どもでも、同じことが言えると思っています。これは哲学者や心理学者の方々と話をしたときに聞いたことですが、人が夢を見ている場合、夢の長さはだいたい90分から120分くらい。映画もそれと同じくらいの尺の作品が多いので、専門家たちの間では夢と映画には関連性があるのではないかと言われているそうです。だからこそ、映画を観ると夢に近いような体験ができるのですが、それはパソコンの画面では味わえないものではないかなと。もちろん、情報や物語を受け止めることはできますが、夢心地のような感覚とインパクトは映画館に行かないと体感できないものだと考えています。日本映画から影響を受けていない地域はないと感じる―なるほど、確かにそうですね。監督は自他ともに認める映画マニアでもありますが、日本映画に対してはどのような印象をお持ちですか?監督日本の映画文化は革新的なところがありますし、日本では本当に数多くの映画が作られているので、それは素晴らしいことだと思っています。実際、アメリカをはじめ、フランスやイタリアなど世界中の監督と話していると、日本映画から影響を受けていない地域はないんじゃないかと感じるほどです。日本の作品が海外でリメイクされることも多いので、それは新しい形のストーリーテリングを生み出せている証拠ではないでしょうか。少し前だと、中田秀夫監督をはじめとするJホラーの作品もジャンル映画にはさまざまな影響を与えていますし、日本にはユニークな映画言語があると感じています。あとは、宮崎駿監督のような存在も映画界には必要ですよね。ほかにも、日本の映画文化に関してあまり欧米では知られていなくて残念なこともあるんですよ。世界は日本の映画界における女性の活躍をもっと知るべき―それは、どのようなことでしょうか。監督映画界において、“女性活躍のパイオニア”は日本だったのではないかと僕は考えています。実際、日本初の女性映画監督である坂根田鶴子監督は、サイレント映画の終わりころの時代に男性社会である映画界で働くために男性のように髪を短く切って仕事をしていたとか。それほど前から、実は日本の映画界では女性が活躍し続けているのです。ほかにもオードリー・ヘプバーンと同じくらい海外でもっと知られるべきと感じているのは、田中絹代さん。日本映画だと溝口健二、小津安二郎、黒澤明といった名前ばかりが上がりがちですが、田中さんは女優として250本あまりの映画に出演し、映画監督にもなった女性です。僕個人としては、彼女たちのような女性たちが活躍していたことをもっと多くの人に知ってほしいなと。こんなに初期から女性監督が映画界に関わっていたという例は少ないので、日本は先を行っていたほうだと思います。僕自身は日本映画をきっかけに日本を好きになり、いまでは日本の精神性や武術、茶道、歌舞伎など、さまざまな日本文化に魅了されてきました。過去には日本と共同製作した作品の撮影で何度も日本を訪れていますが、ガッカリしたことは一度もありません。すべてがとても素敵な記憶として残っています。いろんな側面を持つ故郷グジャラートを見てほしい―そう言っていただき、うれしい限りです。映画を通して日本に関心を持ってくださった監督のように、本作は日本で一般公開される初のグジャラート語映画ということで日本の観客には興味深いところも多いかと。注目してほしいポイントなどがあれば、教えてください。監督グジャラートという地域に関しては、実はインド国内でもそこまで知られている場所ではありません。ただ、何世紀も前からいろんな旅人が滞在してきた歴史を持つユニークな地域で、多種多様な人種が生活しています。それは劇中の子どもたちを見ていただくだけでも、いろんな人種のバックグラウンドの違いを感じていただけるはずです。また、自然が豊かな場所でもあるので、塩でできている砂漠や山脈などもありますし、アジアのなかではライオンの最後の生息地とも言われています。あとは、これが一番有名かもしれませんが、ガンジーの生まれ故郷でもあるんですよ。そんなふうに、いろんな側面を持つグジャラートという地域をぜひご覧ください。人生においては、誰もが自分が主人公!生まれ育った故郷と家族、そして映画に対する溢れんばかりの愛に包まれた本作。好きなものを純粋に追いかけるサマイの姿に、夢に向かって突き進む情熱こそが人生に光を与えてくれるものだと思い出させてくれるはずです。取材、文・志村昌美輝きに満ちた予告編はこちら!作品情報『エンドロールのつづき』1月20日(金)より、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国公開配給:松竹️ALL RIGHTS RESERVED ©2022. CHHELLO SHOW LLP
2023年01月18日チャイ売りの少年が映画と出会い、やがて世界で活躍する映画監督になる――。監督自身の驚くべき物語を映画化した『エンドロールのつづき』。この度、そのパン・ナリン監督がオンラインで登場し、日本の観客とトークショーを行った。世界中の映画祭から喝采を浴びた本作は、日本でも大きな話題となった『RRR』を抑え、第95回アカデミー賞インド代表(国際長編映画賞)としてショートリストにも選出され、ノミネートへの期待が高まっている。物語の舞台である、インドのグジャラートに工場を持つ大手自動車メーカー「スズキ」株式会社により実現した本試写会は1月13日に実施。抽選で約100人の観客が招待され、映画評論家の森直人氏が登場し、つづいてオンラインでロサンゼルスにいるパン・ナリン監督と繋がった。「日本の皆さんとお話できて嬉しいです。今は来たるアカデミー賞のために会員向けの試写会に参加しています」と挨拶。現在、忙しくキャンペーンを繰り広げている中でのオンライントークショーがスタート。ロサンゼルスで実施したという試写会では、ハリウッドで活躍する名だたる撮影監督が試写に来てくれたといい「みなさん心から感動してくれて、自分の涙を指で拭って私に触れたんです。この映画をみて、撮影監督に感動してもらえたというのは、とてもエモーショナルな体験でした」と感激の体験を明かした。映画の着想について話題が及ぶと、2011年に監督の故郷、インドのグジャラートに行った際に友人に会ったことがきっかけだったそう。「友人はデジタル化の波で35mmフィルムが無くなって失職しました。他にもたくさんの映写技師が職を失ったんです。その友人とフィルムに対する愛について語りました」と言う。「当時自分は学校に持っていくお弁当を彼に持っていくことで(交換条件として)映画を見せてもらっていた。生涯の友です。そんなところから本作の着想が始まりました」というと、森さんは「映画そのままですね!」と驚きのコメント。さらにカースト最上位のバラモンでありながら、生活に苦労を強いられていたというところ、映画を見せてもらえなかったところも実話と明かし、「子供のエピソードはそのままです!」と映画で描かれた幼少時代そのままの生活を送っていたと語る監督。「ガラスや捨てられたミシン、扇風機などを集めて自分なりの映写機を作りました。それは子供だったので特別なことではないんです。子供は人にどう見られるかということを恐れない。やりたいことをやるというところがクリエーションの源です。それは大人になると失われてしまいます」と語り、インド公開時のキャッチコピー「何もないからこそ、なんでもできる」という言葉を紹介した。そして、原題『Last Film Show』から日本のタイトルが『エンドロールのつづき』となったことについては、すぐさま「日本のタイトルは大好きです!原題の『Last Film Show』より気に入っています」と会場の笑いを誘う監督。「原題は何かが終わってしまうというふうに感じますが、日本の題名には未来が感じられますね。松竹さんから連絡をもらった時、なんて頭がいいのだ!と思いました。フィルムの終焉は描かれていますが、映画自体は続いていくということがテーマにもなっている。変わらず続いていくんです」と述べた。また、本作には沢山の巨匠監督へのオマージュが散りばめられており、それは「映画作家への大きな大きなラブレター」という監督。勅使河原宏、小津安二郎、黒澤明の名前も出てくるが、そんな巨匠たちの作品を配給した松竹で本作も配給されることについて聞くと、「オーマイガー!本当に心から光栄に思い、ワクワクしています。松竹のロゴが出てくるとこれからすごいものが見られるんだ!とワクワクした学生時代を思い出しました」と語り、「涙が出るくらい嬉しいです。歴史が古く映画が始まった頃からあった松竹さんに公開してもらってとても幸せです」と感激しきり。最後に「この作品はスターがいる作品ではありません。心で作った作品です。運良く世界中の方達に愛されています。ぜひ日本でも沢山の方に見ていただきたいです」と観客に向けてメッセージを送り、「あさってから日本に行きます!ぜひ直接皆さんとお話しできればいいなと思っています」と来日を楽しみにしていることを語っていた。『エンドロールのつづき』は1月20日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネリーブル池袋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エンドロールのつづき 2023年1月20日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネリーブル池袋ほか全国にて公開ALL RIGHTS RESERVED ©2022. CHHELLO SHOW LLP
2023年01月16日日本未公開となる『若き獅子』をはじめ、独特なラインアップで贈る「インド大映画祭 in ケイズシネマ」が新宿ケイズシネマにて開催決定。ビジュアルと予告編が到着した。インド映画と一口に言っても、ヒンディ映画、タミル映画、テルグ映画など地域によって言語も文化も異なる多種多様な映画が存在する。「インド大映画祭」はインド映画を20年以上探求し続けた特定非営利活動法人「インド映画同好会(IDE)」が、日本未公開の新作を中心に「他の追随を許さない」独特なラインアップで選定し、隠れた名作や佳作、賛否両論を巻き起こした問題作や奇作などを日本に紹介。上映を通し、異文化交流や相互理解を少しでも深めていくことを理念としている。今回の上映作品は次のとおり。【日本初上陸】『若き獅子』(2018年/148分/タミル映画)監督:パンディラージ出演:カールティ(『スルターン』『囚人ディリ』)、サティヤラージ ほかこれぞエンターテインメントミュージカル。裕福な農夫ラナシンガムは息子の誕生を望みつつ子作りに励むが、生まれ続けるのは娘ばかり。ついに彼は妻の妹を新しい妻として息子を作ろうとするが、生まれたのはまたもや娘だった。数年後、最初の妻が偶然身ごもり、念願の息子を産んだところ、その息子を巡って数々の問題が持ち上がる…。『スルターン』(2021年/150分/タミル映画)監督:バッキヤラージ・カンナン出演:カールティ、ヨーギ・バーブ ほかマフィアの家に生まれたスルターンはムンバイで工学を生業としていた。家業を嫌っていたが、父の死去により家を継ぐことになったスルターンは、暴力を排除し子分らに真っ当な道を歩ませようと悪戦苦闘、農夫に転職する!?『マンデラ』(2021年/135分/タミル映画)監督:マドーン・アルヴィン出演:ヨーギ・バーブ、シーラー・ラージクマール ほか人気No.1喜劇俳優ヨーギ・バーブが主演の巻き込まれ系社会派コメディ。トイレさえない小さな村スーラングディに住む床屋マンデラは低カーストに属していた。教養がなく文盲の彼は見下されても平然としていたが、ふとしたことから村の選挙に巻き込まれ、思いもよらぬ出来事が彼の身に...。『カルナン』(2021年/152分/タミル映画)監督:マリ・セルヴァラージ出演:ダヌシュ(『グレイマン』『3』)、ヨーギ・バーブ ほかインド身分制度の最底辺で抑圧、差別と闘う主人公の怒りのリベンジドラマ。抑圧されているコミュニティのポディヤンクラム村にはバス停がなかった。隣村メールールとの関係が悪化するのを打開すべく青年カルナンが立ち上がる。緑豊かな風景とは裏腹に、彼と村を待ち受けていたのは壮絶な運命だった...。「インド大映画祭 in ケイズシネマ」は2023年1月21日(土)より2週間、新宿ケイズシネマにて開催。(text:cinemacafe.net)
2022年12月25日