『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』のウェス・アンダーソン監督が、「H&M」ホリデーシーズンのショートフィルムを製作。アンダーソン監督作品の『ダージリン急行』や『グランド・ブダペスト・ホテル』でおなじみのエイドリアン・ブロディを主演に起用している。「H&M号ウィンターエクスプレス」の車掌・ラルフを演じているエイドリアン。悪天候のため目的地の到着が大幅に遅れることになってしまったクリスマス当日、ラルフは同じ列車に乗り合わせた見知らぬ乗客同士を食堂に集めて心温まるサプライズを贈る。映像にはレトロなインテリアや制服、色使い、ドールハウスのようなセットなど、アンダーソン監督ならではのこだわりが散りばめられている。最後はジョン・レノンの「Happy Xmas(War Is Over)」が流れ、1人旅をしていた少年も食堂にやってきて、乗客たちとハッピーな時間を共に過ごす。そしてショートフィルムが最も伝えたいメッセージは、「共に過ごす(Come Together)」という文字がクローズアップされる。YouTubeでは字幕ボタンをクリックすれば、日本語字幕で視聴も可能。アンダーソン監督が描くクリスマスの世界をぜひご覧になってはいかがだろうか。(Hiromi Kaku)
2016年11月29日H&Mが16年ホリデーコレクションの発売日である11月28日より、近年最も尊敬されている監督の一人であるウェス・アンダーソンが手掛けた16年ホリデーキャンペーンフィルムのショートバージョンをTVコマーシャルにてオンエアしている。また、約4分のフルバージョンも公式ホームページにて公開中だ。『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』や『グランド・ブタペスト・ホテル』などの映画を手掛けてきた著名映画監督のウェス・アンダーソンが監督を務め、アンダーソンの長年のコラボレーターである俳優のエイドリアン・ブロディが主演を務めた同キャンペーンフィルム。「Come together -共に過ごそう-」をテーマに、冬景色の中を走るマジカルなクリスマス列車「H&M号ウィンターエクスプレス」の車内で起こる物語が映し出された。ブロディが演じたのは、クリスマス列車「H&M号ウィンターエクスプレス」の車掌さん。H&Mのホリデーコレクションを身に付けた乗客たちが、「H&M号ウィンターエクスプレス」の席に座って雪景色の中でクリスマスを祝う。同コレクションはレディース、メンズ、キッズのアイテムで展開されており、フィルム内でも、ラメディテールがゴージャスなグレーニットや、ドレスアップに最適なシャープなブレザー、柔らかい素材のセーター、ミモレ丈のメタリックプリーツスカートなどのエレガントなアイテムの数々が登場している。ブロディは同フィルムについて、「このH&Mクリスマスフィルムのクライマックスはすべての乗客が車掌車に集まり、温かいココアを楽しむところです。列車に乗り合わせた知らない者同士の集まりは、シンプルでありながらもホリデースピリットを素敵に表現しています。知らない人にハグすることが必要となっているような今の世の中では、もしかするとさらにこのような温かみのあるシーンが心に響くのかも知れません」と語っている。
2016年11月29日第87回アカデミー賞で4部門を受賞したウェス・アンダーソン監督の代表作『グランド・ブダペスト・ホテル』(4,500円)のメイキング・ブックが、12月23日に3,000部限定で発売される。同書では、ウェス本人が同作を含む作品づくりについて語ったインタビューをはじめ、主演のレイフ・ファインズや、音楽・衣裳・撮影などアカデミー賞受賞に導いた豪華スタッフ陣へのインタビュー記事を収録。さらに、ウェスが影響を受けた映像作品も詳細に紹介された。その他、インスピレーション源となったツヴァイク作品も収録される他、映画理論家のデイヴィッド・ボードウェルをはじめとした批評家たちによる論考も掲載。ウェスならではのスタイリッシュでキュートな世界観の秘密がわかる貴重なメイキング・ブックとなっている。【書籍情報】『グランド・ブダペスト・ホテル』著者:マット・ゾラー・サイツ訳:篠儀直子出版社:ディスクユニオン上製/256ページ/A4変型発刊:2016年12月23日価格:4,500円
2016年11月29日ウェス・アンダーソン監督の映画『グランド・ブダペスト・ホテル』のメイキング・ブックが、2016年12月23日(金)に発売予定だ。第87回アカデミー賞において衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、作曲賞を受賞し、そして絵本のような美しい世界観や、有名ブランドとの協力による衣装などが高く評価された映画『グランド・ブダペスト・ホテル』。ブックでは、監督であるウェス・アンダーソン本人が作品づくりについて詳細に語り、影響を受けた映像作品や、インスピレーション源であるオーストリアの作家ツヴァイクの作品などを紹介する。また、音楽や衣装の分野でアカデミー賞受賞へと導いた、豪華スタッフ陣への取材も見どころだ。ウェス・アンダーソンの、スタイリッシュでキュートな世界を詰め込んだブックは、限定3,000部、クリスマスに合わせて発売される予定だ。【詳細】『ウェス・アンダーソンの世界 グランド・ブダペスト・ホテル』著:マット・ゾラー・サイツ、訳:篠儀直子発売日:2016年12月23日(金) ※予定価格:4,800円+税 ※予定
2016年11月11日“オランダのウェス・アンダーソン”ともいわれる監督が手がけ、とある“ウラ家業”を持つ葬儀屋から始まる騒動を描くコメディ『素敵なサプライズブリュッセルの奇妙な代理店』が、5月28日(土)より公開されることが決定。本国でも大ヒットとなった本作から、とびきりエキセントリック&チャーミングな予告編映像とポスタービジュアルが到着した。ヤーコブは、オランダの貴族で大富豪のひとり息子。広大な敷地にあるお城に住み、アストン・マーチンなど高級車を何台も所有しているが、一切感情を持ったことがないため、人生に嫌気がさしていた。そんな彼は、母親の葬儀を済ませた後に自殺を試みるが、いつも邪魔が入ってしまう。あるとき、偶然拾ったマッチ箱に記された謎の“代理店”をベルギーまで訪ねてみると、そこは“最終目的地への特別な旅”のプランを提案する旅行代理店を掲げる葬儀屋。つまりそれは、“あの世”への旅だった!だが、ヤーコブは喜んでそのサービスを依頼。「いつ、どこで、どうやって死ぬか分からない“サプライズ”コース」を申し込む。すっきりした気持ちで棺桶を物色する中、ヤーコブは同じコースを申し込んだというアンネと出会い、少しずつ彼の日々が色づき始めるが、人生最後の“サプライズ”までのカウントダウンは、確実に近づいていて…。快適な“旅”のお手伝い…それは顧客の“あの世行き”を手助けする旅行代理店。オランダ随一の億万長者が、そんな代理店をウラ家業にする葬儀屋とかかわったことから巻き起こる騒動を通じて、人生のすばらしさに気づいていく一風変わったコメディとなる本作。監督・脚本を務めるのは、『キャラクター:孤独な人の肖像』で1997年にアカデミー「外国語映画賞」を受賞したマイク・ファン・ディム。設定のおもしろさとヨーロッパらしいロケーションを存分に生かし、巧みに練り上げたサプライズを小粋に散りばめながら、エキセントリックな物語をとびきりチャーミングに描き出している。主演の大富豪には、俳優やコメディタレントとしてマルチな才能を発揮する“オランダの大泉洋”のような存在で、『LOFTー完全なる嘘(トリック)ー』などに出演する人気俳優イェルン・ファン・コーニンスブルッヘ。また、彼同様、人生に嫌気がさしてその代理店を訪れるヒロインには、『人生はマラソンだ!』のジョルジナ・フェルバーン。シリアスなテーマを扱いながらも、軽快な2人の微笑ましいやりとりとサプライズだらけの予告編を、まずはこちらからご覧あれ。『素敵なサプライズブリュッセルの奇妙な代理店』は5月28日(土)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月12日ストップモーション・アニメーション『ファンタスティック Mr.FOX』のメイキングブック『ウェス・アンダーソンの世界 ファンタスティック Mr.FOX』が11月13日より限定3,000部販売される。2009年に公開された『ファンタスティック Mr.FOX』は、ロアルド・ダールの児童文学『すばらしき父さん狐』を映像化したアニメ-ション映画。狐とそれを狩る人間の攻防を描いた作品で、パペットの声優にはジョージ・クルーニー、メリル・ストリープ、ジェイソン・シュワルツマンらが起用されている。監督は14年に『グランド・ブダペスト・ホテル』でアカデミー賞4部門に輝き、今年12月にはピーター・ボグダノヴィッチ監督とのコラボ作品『マイ・ファニー・レディ』が公開となるウェス・アンダーソン。同書籍は監督本人監修の下、細部までこだわって制作されたミニチュアの世界にどっぷり浸れる1冊となっている。メイキングのみならず、キャストのインタビュー、パペットのデザインや衣装案、ウェス自らのスケッチや、スタッフとのメールのやり取りなども公開される。【書籍情報】『ウェス・アンダーソンの世界 ファンタスティック Mr.FOX』著者:ウェス・アンダーソン翻訳:篠儀直子出版社:DU BOOKS200ページ/B5変形発刊:2015年11月13日価格:3,800円(予価)
2015年10月09日バリー(BALLY)の2015-16秋冬コレクションはウェス・アンダーソンの映画と60年代後半からインスパイアされている。ブラックにキャメルなど落ち着いた色合いにグリーン、パープル、イエローなど60年代を彷彿とさせるヴィヴィッドなカラーが調和する。ダブルのスーツやボリューミーなファーアイテムはアンダーソンの『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』のよう。コーティングツイードや片側のみファーのラペルなどディテールも利いている。トップのボクシーなシルエットや柔らかいアリゲーターのワイドパンツ、装飾が削ぎ落とされたダブルフェイスのカシミアコートなどエフォートレスな雰囲気だ。新バッグにはトップハンドルタイプの「Bターン(B-Turn)」、ショルダータイプの「エクリプス(Eclipse)」が登場。両方ともクロージャーがアイテム名を象徴する。新シューズ「タキシード(Tuxedo)」コレクションはトゥのメタルパーツとアッパーの切り替えがエレガントだ。
2015年03月03日フェンディ(FENDI)は、6月公開予定のウェス・アンダーソン監督の最新映画『グランド・ブダペスト・ホテル』のために、劇中に登場するコートやアクセサリーを製作した。同作は、ヨーロッパ随一のホテルを舞台に繰り広げるミステリー・エンターテインメント作品。フェンディは、アカデミー賞も受賞した映画衣装デザイナーのミレーナ・カノネロと協力し、エドワード・ノートンや、ティルダ・スウィントンら俳優達の衣装を手掛けた。ノートン扮するヘンケル警部が着るグレーのアストラカンファーミリタリーコートや、スウィントン演じるマダムDのまとうブラックミンクの襟、ラグジュアリーなイタリア製シルクベルベットケープの手描きのディテールと袖などもフェンディのデザイン。フェンディは以前にもルキノ・ヴィスコンティ監督『家族の肖像』のシルヴァーナ・マンガーノやアラン・パーカー監督『エビータ』のマドンナなどの衣装を手掛けている。フェンディのチェアマン兼CEOのピエトロ・ベッカーリは「イタリア、ヨーロッパ、そしてアメリカで製作される映画のために思い出に残る衣装を作るのは、フェンディのDNAと歴史に根ざしたもの」とコメントを発表している。
2014年03月24日『ダージリン急行』などユニークな作風で知られるウェス・アンダーソン監督の新作『ムーンライズ・キングダム』の日本公開を記念して、劇中に登場するカワイイ美術や衣装をイメージしたコンセプトショップが来年1月4日(金)、“渋谷ヒカリエ”にある「Creative Lounge MOV内 aiiima」にオープンする。その他の写真『ムーンライズ・キングダム』は、小さな島を舞台に12歳の少年と少女が実行した“愛の逃避行”に巻き込まれていく大人たちの姿をユーモラスに描いた物語。島でたったひとりの警官をはじめ、頼りないボーイスカウトの隊長、冷酷な福祉局員など個性豊かな大人たちをブルース・ウィリス、ビル・マーレイ、エドワード・ノートンら豪華ハリウッドスターが演じていることも見どころで、今年のカンヌ国際映画祭オープニング作品に抜擢されたほか、第70回ゴールデン・グローブ賞作品賞(ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされるなど注目を集めている。劇中には、アライグマのワッペンがあしらわれたボーイスカウトのユニフォームや色彩豊かなテント、カヌーなど、個性豊かな可愛らしい衣装、小道具が登場する。このほどオープンするショップは、中目黒にあるギャラリー兼ショップスペースsakumottoのプロデュースで、映画の世界観に沿った空間づくりをテーマに映画関連グッズやアウトドア、キャンプ、自然などをモチーフにしたアクセサリー、アパレル、インテリアなどさまざまなアイテムが展開されるという。ほか、“カワイイアウトドアスタイル”をテーマにキャンプグッズなどを提案するメルヘンキャンプ主宰の兎村彩野氏によるアートワークや、ヨーロッパ、日本で活動するアーティスト、オードリー・フォンドゥカブ氏が映画にインスパイアされて製作した空間演出も楽しめる。期間は1月4日(金)から同月14日(月)まで。公開に先がけて、映画の世界観をのぞいてみてはどうだろうか。『ムーンライズ・キングダム』2013年2月8日(金)TOHOシネマズシャンテほか全国公開
2012年12月28日『ザ・ロイヤル・テネンバウムス』、『ダージリン急行』、『ファンタスティックMr.FOX』など独特なタッチとユーモアで唯一無二の世界観を確立してきたウェス・アンダーソン監督の待望の最新作『ムーン・ライズキンダム』。来年2月8日(金)に公開されることが決定し、このほど本作の前売り券特典となる、キャスト陣それぞれがあしらわれた超キュートな7種類のポストカードのビジュアルがこのたび明らかとなった。養子であることを寂しく思いつつ、周りの友達とは違う自分に違和感を感じながら日々ボーイスカウトで生活をするサムは、いつも本ばかり読んでキャラクターたちの世界に生きる少女・スージーに恋をする。キャンプでの生活を窮屈に思った2人は文通を始め、キャンプからの脱走を企てる。生きていくためのキットを全て持ち出し、愛するスージーを救い出し、森で自由を満喫する彼ら。やがて保安官、ソーシャル・ワーカー、スージーの両親、みんなが彼らを捜すうちに平和な村は大騒動に巻き込まれていく――。12歳の少年と少女の“駆け落ち”をきっかけに、不器用で愛おしい大人たちを演じる豪華キャスト陣を巻き込みながら物語が展開していく本作。たった一人で島を守るシャープ警部役を演じたブルース・ウィリスは、中年男性の悲哀とおかしみを感じさせる絶妙な演技を披露。そして、生真面目でちょっと間の抜けたボーイスカウトのウォード隊長には演技巧者のエドワード・ノートン、厳格なスージーの両親にビル・マーレイとフランシス・マクドーマンド。そして、冷酷な福祉役をティルダ・スウィントンが演じている。言わずとしれた名優たちのこれまで見たことないキャラクターに、カンヌ国際映画祭ではオープニング作品とコンペティション部門で上映され、さらに全米でも大ヒットを記録している。もちろん本作でもアンダーソン監督の世界観は健在。衣装・美術など、細部までとても凝った作りになっており、今回公開となったポストカードのビジュアルからもそのキュートな世界観は充分感じることができる。アンダーソン監督史上、最大のヒット作にして最高傑作との呼び名も高い本作。この冬、あなたもとびきりキュートな“小さな島の大冒険”を体験してみては…?『ムーン・ライズキンダム』は2013年2月8日(金)よりTOHO シネマズシャンテほか全国にて公開。■関連作品:ムーンライズ・キングダム 2013年2月8日よりTOHO シネマズシャンテほか全国にて公開© Focus Features
2012年11月21日ウェス・ベントレーが、エイブラハム・リンカーン大統領を描く新作『The Green Blade Rises』(原題)の出演契約を結んだ。「Deadline.com」の報道によれば、日本でも絶賛公開中の話題作『ハンガー・ゲーム』に出演しているウェスは今回、ブリット・マーリングと共にテレンス・マリックがプロデュースを手がける同新作への出演を決めたという。リンカーンが第16代米大統領になった初期時代を描く本作で、ウェスはリンカーンの幼少期の教師の1人を演じる見込みで、一方のブリットはリンカーンが9歳のときに亡くなった母親・ナンシー役でキャスティングされている。テレンスと『ニュー・ワールド』や『ツリー・オブ・ライフ』でタッグを組んできたA.J.エドワーズが本作で監督デビューを果たし、エドワーズはすでにジェイソン・クラークをリンカーンの父親トム・リンカーン役として獲得している。ウェスは今後も、同じくテレンスが手がける『Knight of Cups』(原題)、さらに伝説のポルノ女優であるリンダ・ラヴレースの伝記映画など待機作が目白押しだ。■関連作品:ハンガー・ゲーム 2012年9月28日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 LIONS GATE FILMS INC. ALL RIGHTS RESERVED.
2012年10月03日世界的なブームを巻き起こした人気ホラー・シリーズ11年ぶりの待望の最新作『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』が先日、遂に日本上陸を果たした。様々な悪夢をくぐり抜けてきたヒロイン、シドニーを演じるネーヴ・キャンベルを始め、コートニー・コックスやデヴィッド・アークエットらお馴染みのキャラクターの久々のカムバックにファンが沸く中、新鮮な風を吹き込んでいるのが、いま注目のホット・ガール、エマ・ロバーツだ。実はシリーズのファンだったと公言する彼女だが、実際に出演してみての感想は?本作の魅力、そして撮影の裏話について語ってくれた。14歳か15歳の頃初めて本作のシリーズを目にしたというエマは、「まさか自分が5年後に『スクリーム4』に出演するなんて夢にも思わなかった!」と出演が決まった当初の驚きを明かす。「『スクリーム』は私にとってほかのホラー映画とは違うの。だから、この映画の出演を決めたとき、“ホラー映画に出演”ではく“『スクリーム』に出演”だと思った。特に私の世代のホラー映画は、美少女や美男子が出てきて殺されるだけ。観客が応援したくなるようなキャラクターがいない。でも、シドニーはアイコン的なキャラクターだと思うし、観ている誰もが生き延びてほしいと思う。そこがこのシリーズのいいところ。笑いがあるのも好き。『スクリーム4』の最後のカットを見たとき、心底笑いながらも怖くて母親の陰に隠れたんだけど、そういう映画は珍しいわ」。オスカー女優のジュリア・ロバーツを叔母にもち、ハリウッド映画界のサラブレッドとして10歳からキャリアをスタート。コメディ番組「Unfabulous」で大ブレイクを遂げた後、女優のみならず歌手としてもステージを踏み、近年ではファッション・アイコンとして、10代にして煌びやかなスター街道を歩みつづけているエマ。ホラー作品への出演はこれが初となったが、彼女の作品選びの基準は、いたって明快でシンプルだ。「私がこの映画に出演したいと思ったのは、監督がウェス・クレイヴン(シリーズを通して監督)だったから。彼がこの映画の監督なら、いい映画になるだろうと思った。彼と一緒に仕事をしたかったし、彼のスタッフも最初の作品から一緒にやっている人が多くていい人たちばかり。監督はスタッフの選び方が上手。現場は心地よかったし楽しかった。ホラーを撮影するときのカラクリを見るのも楽しかった。血のりとか人を刺すときのナイフとか、見ているだけで面白かったわ」。今回、エマが演じたのは主人公・シドニーの従妹役のジル。奇しくも名字は自身と同じロバーツで、ある理由から彼女は「第二のシドニー」と言われているのだが、そのワケは観てのお楽しみなのだとか。憧れの先輩俳優たちとの共演を果たしたエマは、その目を輝かせて撮影現場をふり返る。「ネーヴは憧れの女優だし、共演していて楽しかった。とても親切で週末に家に招いてくれたり、支えてくれるタイプの女優だからいつも助けられたわ。また、1作目と変わらず美しいので、思わず『どんな化粧品を使っているの?』と聞いてしまったわ!コートニーも大好きな女優で以前からファンだったから、会えて嬉しかった。ユーモアがあるし、皮肉っぽくて私が好きなタイプ。デヴィッドもよく現場にいて若いキャストといつも一緒にいて溶け込んでいたの。3人ともとてもいい人だったわ」。シリーズ前作の面白さをふまえたうえで、「この映画は成功している。前作の繰り返しではなく新たな解釈を加えているので、ファンにも喜んでもらえるわ」と、一ファンとしても自信をもって本作を送り出すエマ。サラブレッドらしからぬ飾らないキュートな魅力から一転、スクリーンの中でどのような“恐怖”の演技を見せているのか?要チェック!『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』は全国にて公開中。■関連作品:スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション 2011年10月29日よりシネマスクエアとうきゅうほか全国にて公開© 2011 The Weinstein Company LLC. All Rights Reserved.■関連記事:ハロウィーンに絶叫復活!『スクリーム4』試写会に15組30名様をご招待シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第17回)あなたのベスト“ホラー”映画は?
2011年11月04日人気ホラーシリーズの11年ぶりとなる最新作『スクリーム4 ネクスト・ジェネレーション』が29日(土)から公開される前に本作を手がけたウェス・クレイヴン監督がインタビューに応じ、11年ぶりの新作に対する想いや、前作からこれまでの間に起こった変化について語ってくれた。その他の写真『スクリーム4 ネクスト・ジェネレーション』では、マスクをつけた殺人鬼によるウッズボロー連続殺人事件から10年後を舞台に、殺人事件のトラウマを克服し、作家となったシドニー(ネーヴ・キャンベル)が本の宣伝のため戻った故郷ウッズボローで、ふたたび殺人鬼の犯行に巻き込まれる様を描いた作品で、前作から何と11年ぶりの新作となる。「ホラー映画というのは、実際に起こった事や、歴史や過去を反映している」と語るクレイヴン監督にとって、『スクリーム3』がつくられた11年前と現在ではホラー/サスペンス映画をめぐる環境にも変化が起こったという。「この11年間は、若い監督達が出てきた時期で、若いエネルギーをこのジャンルに注いだということが言えると思います。またとても過激な暴力や拷問が、実際にイラクやアフガニスタンで起きたという事、そしてアメリカ政府が拷問を容認している事実も、ホラーに影響を与えたのではないでしょうか」。と同時に、この11年間で通信や映像、コミュニケーション手段も大きな変化を遂げた。「前作から10年後ということで、登場人物たちがインターネット、フェイスブック、スマートフォン、ソーシャルネットワークに触れているのが特徴です。私自身にもその罪はありますが、映画業界を見ているとこの11年間で続編やリメイクがとても多く作られた。だから私は時代の流れを受けて、現代の生活が反映されているような作品が必要だと感じました」。最新作『スクリーム4』では、シリーズの魅力を継承しつつ、現代のテクノロジーがあるからこそ生まれる緊張や恐怖も描いているようだ。その一方で、いつの時代も変わらないサスペンスやホラーの根源的な魅力も本作には描かれている。時に、“マスター・オブ・ホラー”と称されることもあるクレイヴン監督は、ホラーの魅力を“安心感”だと分析する。「人々はお金を払って恐い目にあいに行くのではなく、逆にホラーを観ることによって恐怖が取り除かれるのではないかと思います。ホラー映画を観ると恐い内容が頭の中に一旦は入り込みますが、その後の安心感、安堵感を楽しんでいるのではないでしょうか。人によっては純粋にホラーの部分を楽しんでいるとは思いますが、多くの人は、恐い状況下におかれたヒーロー、ヒロインがどう対応して行くかというところを観て、最後に勝利するのを喜んでいるのではないかと思います」。11年を経て訪れた変化と、11年経っても変わらない魅力。ホラー界の巨匠クレイヴン監督の最新作は、安心感が訪れるまでに、数々の罠と“恐怖”が待ち受けているはず。覚悟の上、お出かけを。『スクリーム4ネクスト・ジェネレーション』10月29日(土) 全国ロードショー
2011年10月27日