『チャーリーズ・エンジェル』シリーズでドリュー・バリモア、キャメロン・ディアスと共にエンジェルを演じたルーシー・リューが、ドリューのトーク番組「The Drew Barrymore Show」に出演し、当時をふり返った。ゲストとして番組に迎えられたルーシーは、まずは片膝をついてプロポーズのような姿勢を取ったドリューから盛大なハグを受ける。これにはルーシー、「何してるの?」と大爆笑。「私が変人だって知ってるでしょ?」と答えたドリューは「実はあるものを探しているんだけど…」と本題を切り出す。探しているものとは、『チャーリーズ・エンジェル』のセットの楽屋で撮影された、ドリューのヌード写真だという。ルーシーは「私、(いまも)持っているよ。すごくゴージャスな写真。あなたはいまも素敵だけど。とても自然体で遊び心を持っていて、楽しい時間を過ごしているよね。私はたくさんの人の写真を持っているんだ。服を身に着けている写真もそうでない写真もね!」とニヤリ。『チャーリーズ・エンジェル』シリーズでは、ルーシー、ドリュー、キャメロンの3人のエンジェルが体を張ったアクションも話題となった。ルーシーは「1日8時間のトレーニングを週5日行った」と語ると、ドリューは「あなたとクリスピン(痩せ男役)は本当に熱心に打ち込んでいたよね」と称賛。「私とキャメロンはたまに不真面目だったけど」と言うと、ルーシーに「え?キャメロンはちゃんとやってた。あなたがやってなかったんだよ」とジョークっぽく指摘し、再び観客を笑いの渦に巻き込んだ。(賀来比呂美)
2023年03月24日PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)が今年のリビー賞受賞者を発表した。「Best Viral Moment for Animals」賞を受賞したのはハリー・スタイルズ、コートニー・カーダシアン&トラヴィス・スコット夫妻、ベラ・ハディッド。ハリーは今年8月、ライブ中にステージに投げ込まれたチキンナゲットを拾い、観客から「食べて」コールがかかると「鶏肉は食べないんだ。ぼくは肉を食べないんだよ」と公言したことが評価されたという。デイジー・リドリーは「Favorite PETA Collab」賞を受賞。マサチューセッツ大学アマースト校にて、マーモセットが動物実験で殺されたと知ったデイジーは同大学に実験を止めるようにと嘆願書を送った。マーモセットたちはデイジーが出演した『スター・ウォーズ』シリーズのルーク・スカイウォーカーやレイア姫といったキャラクターの名前が付けられていたということもあり、「なおさら悲しくなる」と心境をつづっていた。自身がホストを務める「ドリュー・バリモア・ショー」でシェルターから犬猫を引き取ろうと呼びかけたドリュー・バリモアは、「Pawsome Adoption Advocate」賞を受賞。同じく犬猫の里親になろうと呼びかけたニコラ・ぺルツ・ベッカムや、ヘンリー王子&メーガン妃らも同賞を受賞した。(賀来比呂美)
2022年12月05日ドリュー・バリモアがホストを務めるトーク番組「The Drew Barrymore Show」にダニエル・ラドクリフが出演。子どもの頃にドリューやキャメロン・ディアスのポスターを部屋に貼っていたといううわさの真相について聞かれ、事実だと認めた。「あなたもわかってくれると思うけれど、すごく若い頃に受けたインタビューで話したことが、10年、20年後になって取りざたされる。イヤになっちゃうよね。そうだ。ぼくはあなたとキャメロン・ディアス、2人のポスターを持っていたよ」と認め、会場を沸かせた。ドリューも大喜びで「10年にわたるあなたとエリン(・ダーク)との素敵な恋愛関係に敬意を表しつつ、めちゃくちゃうれしい!私たちのポスターを持っていてくれただなんて。最高にクール!」とはしゃいでみせた。ドリューとキャメロンといえば『チャーリーズ・エンジェル』シリーズでの共演が知られており、また、実生活でも大の仲よしという親友同士だ。ドリューはダニエルに「実はキャメロンと、あなたのためにプロモーション動画を作ったんだ」と言い、その動画を再生した。キャメロンが『ハリー・ポッター』グッズで身を固め、ドリューがダニエルを「素晴らしい人」と称えている、遊び心のあるかわいらしい動画で、ダニエルは「10歳、11歳の頃のぼくに、いつかこんなことが起こるということを伝えてくれればなぁ」と感動していた。(賀来比呂美)
2022年11月07日トライベッカ映画祭で上映されると批評家からの大きな絶賛を集め、ヘイリー・ベネットが主演女優賞を獲得した新作『Swallow/スワロウ』が2021年1月1日(金・祝)より公開が決定。日本版アートワークが解禁となった。監督のカーロ・ミラベラ=デイヴィスは、自身の祖母が強迫性障がいにより手洗いを繰り返すようになったというエピソードから本作を思い立ち、結婚、妊娠、夫や義父母からの重圧により孤独を深めていく主人公が、異物を呑み込むことで自分を取り戻していくというショッキングな物語を生み出した。製作総指揮ならびに主演を務めたのは、2007年のヒュー・グラントとドリュー・バリモア共演のラブコメ『ラブソングができるまで』の歌姫役で注目を集め、近年も『イコライザー』『マグニフィセント・セブン』『ハードコア』『ガール・オン・ザ・トレイン』ほか話題作へ次々と出演、トム・ホランド主演のNetflix映画『悪魔はいつもそこに』にも参加した注目の女優ヘイリー・ベネット。本作はトライベッカ映画祭で絶賛を集め、ヘイリーはその体当たりの熱演により主演女優賞を獲得。さらにはファンタジア映画祭での監督賞・脚本賞受賞、ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭での国際批評家賞・最優秀演技賞受賞ほか、世界の名だたる映画祭で多数の賞を受賞した。今回到着した日本版アートワークには、物憂げな表情のヘイリー演じる主人公ハンターが妖しく銀色に輝く画鋲をいまにも呑み込みそうな衝撃的な様子が収められている。幸せな結婚生活を送るはずが、“激しい痛み”とともに異物を呑み込んでゆく主人公。美しくも恐ろしい、そして衝撃的なスリラー作品となっている。あらすじ完璧な夫、美しいニューヨーク郊外の邸宅、ハンターは誰もが羨む暮らしを手に入れた。ところが、夫は彼女の話を真剣に聞いてはくれず、義父母からも蔑ろにされ、孤独で息苦しい日々を過ごしていた。そんな中、ハンターの妊娠が発覚する。待望の第一子を授かり歓喜の声をあげる夫と義父母であったが、ハンターの孤独は深まっていくばかり。ある日、ふとしたことからハンターはガラス玉を呑み込みたいという衝動にかられる。彼女は導かれるままガラス玉を口に入れ、呑み下すのだが、痛みとともに得も言われぬ充足感と快楽を得る。異物を“呑み込む”ことで多幸感に満ちた生活を手に入れたハンターは、次第により危険なものを口にしたいという欲望に取り憑かれていく…。『Swallow/スワロウ』は2021年1月1日(金・祝)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年11月13日ドリュー・バリモアが、自身のトークショーにジェシカ・アルバを招き、『25年目のキス』のバーチャル同窓会を行った。『25年目のキス』は1999年に公開されたドリュー主演のラブコメディで、ドリューの制作会社「フラワー・フィルムズ・カンパニー」が手掛けた記念すべき初の作品。ドリューは10代の実態をリポートするために、17歳の高校生としてある高校に潜入する25歳の記者役を演じ、ジェシカは美人だけどちょっと意地悪な女子高生役を演じた。ジェシカは「17歳の誕生日をセットで迎えた」とふり返り、「ドリューが多くの俳優を出演させたから、まるでキャンプみたいだった。みんなの面倒を見て、導いてくれた。ほとんどが俳優人生を歩み出したばかりの人たちで、あなたが飛び立つためのセットを用意して、成功のチャンスを与えてくれた。本当にありがとう」とドリューに感謝を伝えた。実際に、『25年目のキス』ではジェームズ・フランコが長編映画デビューを飾り、オクタヴィア・スペンサーやジョン・C・ライリーなど、後に名優として認められる俳優も輩出している。ドリューも「あの映画を作っている時間は、本当に最高だった」と懐かしんだ。『25年目のキス』を観たことがあるファンたちは、「女子高生役を演じていた2人が、ママになってトークしている」ということに感慨を覚えた様子をコメント欄につづった。(Hiromi Kaku)
2020年10月13日キャメロン・ディアスにベンジー・マッデン、リアム・ペインにシェリル・コールなど、女性のほうが年上の年の差カップルも珍しくなくなった現代のハリウッド。女優のデミ・ムーアは、そんな年の差カップルの先駆けともいえる存在でしょう。16歳年下のアシュトン・カッチャーとの結婚、そして離婚でも注目を浴びた彼女の現在とは…。波乱万丈だったデミ・ムーアの若い頃今や押しも押されもせぬ大女優となったデミ・ムーアですが、決して順風満帆な人生を歩んできたわけではありませんでした。 View this post on Instagram From the archives. #tbt : @matthiasvriensmcgrath A post shared by Demi Moore (@demimoore) on Apr 23, 2020 at 8:18am PDT View this post on Instagram #FBF A post shared by Demi Moore (@demimoore) on May 22, 2020 at 6:51am PDT2019年に発売した自叙伝『Inside Out』で、母親のたび重なる自殺未遂や、10代半ばで受けた性的暴行、しかも原因は母親であることなど、筆舌に尽くし難いほどの壮絶な幼少期を明かしたデミ・ムーア。16歳になり、母親から独立したデミ・ムーアはモデルとして活動を始め、その後、現在の女優として成功を収めますが、母親が亡くなるまで2人の関係性が修復されることはありませんでした。映画『ゴースト』で人気女優の仲間入りを果たしたデミ・ムーア女優デビュー後、数年間は目立ったヒット作に恵まれなかったデミ・ムーアですが、1990年公開の映画『ゴースト/ニューヨークの幻』で人生の転機を迎えます。ウーピー・ゴールドバーグが『アカデミー賞』助演女優賞を受賞するなど、世界的ヒット作となった『ゴースト/ニューヨークの幻』。同作で主演を務めたデミ・ムーアは、一躍トップ女優の仲間入りを果たし、今も彼女の代表作として高い人気を誇ります。映画の役作りのためデミ・ムーアが坊主頭に『ゴースト/ニューヨークの幻』のヒットにより女優として成功を手にしたデミ・ムーアですが、作品に恵まれたことだけが、名女優と呼ばれる理由ではありません。1997年公開の映画『G.I.ジェーン』で、アメリカ海軍情報局に所属する女性大尉を演じたデミ・ムーアは、役作りのため坊主頭を披露したことでも話題に。劇中で繰り広げられる過酷な訓練も『G.I.ジェーン』の見どころの1つですが、そのあまりに厳しい訓練内容に、デミ・ムーアは、「すべてを自ら演じる必要はない」と周囲から助言されていたといいます。しかし、「やり遂げなければ、誰からも認められなくなる」と感じたデミ・ムーアは、心身ともに追い込まれるも『G.I.ジェーン』の撮影をのりきったのだとか。そうした作品にかける思いの強さこそ、デミ・ムーアが名女優といわれる理由の1つなのかもしれません。映画『チャーリーズ・エンジェル』では全身整形を経て撮影にデミ・ムーアの役作りにかけるストイックな姿勢が伝わるエピソードはほかにもあります。2003年公開の映画『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』に出演したデミ・ムーアは、出演にあたって2600万円以上もかけて全身整形を施したのは有名な話。そのかいもあってか、劇中では美しいビキニ姿を披露するなど、主演のキャメロン・ディアスやドリュー・バリモア、ルーシー・リューに引けを取らない美貌を披露しました。一方で、全身整形を受けたことが議論を呼んだのも事実。しかし、自らの肉体に人工的に手を加えることも厭わない姿勢は、プロ根性のあらわれともいえます。役作りの方法のよし悪しは置いておくとして、そのストイックさは称賛に値するのではないでしょうか。デミ・ムーアの現在は?これまでに三度の結婚・離婚を経験しているデミ・ムーア。3番目の夫となったアシュトン・カッチャーと離婚後、新たな恋の噂は聞こえてきませんでした。…しかし!2020年、新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威をふるう中、デミ・ムーアが公開した外出自粛中の写真が話題を呼びました。なぜなら、写真には2番目の夫であり、2000年に離婚したブルース・ウィリスの姿が! View this post on Instagram A post shared by Demi Moore (@demimoore) on Apr 7, 2020 at 9:11am PDT View this post on Instagram balancing act ⚖️ A post shared by Demi Moore (@demimoore) on May 8, 2020 at 11:16am PDTしかし、デミ・ムーアとブルース・ウィリスの仲が復活したというわけではありません。ブルース・ウィリスは2009年に女優のエマ・ヘミングと再婚しており、2人の子宝にも恵まれています。また、再婚後もデミ・ムーアとの関係性は良好なようで、家族同士の仲もいいとのこと。事実、元夫婦同士の家族ショットに対して、ブルース・ウィリスの妻であるエマ・ヘミングも好意的なコメントを残しており、この奇妙な外出自粛生活は妻の理解の上で成り立っている様子。ネット上では、離婚後も仲のいいデミ・ムーアとブルース・ウィリス元夫妻の関係性を「理想」とする声も出ており、多くのファンを笑顔にさせました。一方で、女優業はというと、2017~2018年にかけて放送されたドラマ『Empire 成功の代償』のシーズン3・4への出演を最後に、新たな出演情報は聞こえてこないデミ・ムーア。今もなお輝きを放ち続ける名女優、デミ・ムーアに『隠居』という言葉は似合いません!またどこかで彼女の活躍を目にしたいものです。[文・構成/grape編集部]
2020年10月05日9月16日、Twitterにこんなツイートが投稿された。《もし奥様が「産後うつ」を言い訳にして家事や育児を怠ったら怒鳴りつけて躾けましょう。私は産後3ヶ月で衆議院議員選挙を全力で駆け抜けました。「産後うつ」は「甘え」です》これは、希望の党から17年10月の衆院選に出馬した橋本琴絵氏によるものだ。「産後うつは甘え」だとする彼女は続けて《「産後うつ」なる病気は地球上に存在しません。誰かが勝手にあると思い込んでいるだけ》《これからなる世界は、甘ったれた精神ではならんのです》といい、さらにこうつづっている。《「産後うつ」などと甘えたこといっているから男女平等は実現せず、性差別が横行することにまだ気付けないのでしょうか》橋本氏のツイートの影響で、Twitterでは「産後うつ」がトレンド入りを果たした。しかし彼女の考えに、こんな指摘が相次いでいる。《お産や体調は100人いれば100通りあるかと思います 自分の経験を基準に人を責め立てるのはとても適切ではないかと思います》《産後に大事にされることこそ、女性が尊重されている世の中と思います》《産後うつは決して「甘え」なんかではない》厚生労働省は、16年までの2年間で産後1年以内に自殺した妊産婦は全国で少なくとも102人いたと発表している。その多くは「産後うつ」のようにメンタルヘルスの悪化によって、自ら命を落とすケースだという。「日本の著名人では釈由美子さん(42)が産後うつを経験しています。釈さんは16年6月に第1子を出産しましたが、次第に育児への責任感で涙が止まらないように。睡眠時間や食欲が次第に減退していったと明かしています。また元日本テレビアナウンサーの山本真純さんは出産から2ヵ月で様子が変わり、『自信がない』と漏らすように。そして産後うつと医師から診断され、10年に34歳という若さで命を絶ったことが報じられました」(全国紙記者)アメリカでは産婦のうち9人に1人が産後うつを発症していると推測されており、女優のドリュー・バリモア(45)を筆頭に著名人たちもその苦しみを公表。同国では19年に産後うつのための薬「Zulresso」が世界で初めて販売されることになり、話題を呼んだ。「世界的に活躍するイギリス出身の歌手・アデル(32)も『産後うつだった』とインタビューで語っています。またカナダでは地域の看護師がお産を終えたママの家を訪問し、メンタルヘルスを定期的にチェックしてくれる州もあるそうです。ドイツでも『ヘバメ』と呼ばれる産後のケアをする助産師が同じ役割を果たしており、かかる費用は保険でカバーされるといいます。彼女たちに悩みを口にすることで、ママたちの気持ちはラクになるそうです」(前出・全国紙記者)国内外問わず産後うつに苦しむ女性はおり、なかには命を落とすママも。それでも“産後うつは甘え”といえるのだろうか。
2020年09月18日子役として成功を手にするも、わずか13歳で薬物・アルコール依存症のリハビリセンターに入所したことで知られる、女優のドリュー・バリモア。栄光と挫折を経験するも、その後はキャリアを立て直し見事に復活を果たした彼女ほど、『波乱万丈』という言葉が似合う存在はいないでしょう。子役としてのドリュー・バリモアの名を一躍広めた『E.T.』から、母親との確執、転落から復活までを彼女の代表作とともに紹介します。『E.T.』で天才子役として有名になったドリュー・バリモア生後間もない頃から子役として活躍していたドリュー・バリモア。映画『アルタード・ステーツ/未知への挑戦』で映画デビューを果たした後、人生の転機となる作品に出演します。それが、スティーヴン・スピルバーグによる世界的ヒット作『E.T.』でした。ドリュー・バリモアは、同作で主人公・エリオットの妹役を熱演。同作での演技が高く評価され、一躍、人気子役の仲間入りを果たしました。荒れた私生活を感じさせない『炎の少女チャーリー』での演技人気子役となった一方、学校の同級生たちからは嫉妬の対象となり、いじめにあっていたというドリュー・バリモア。わずか9歳で飲酒と喫煙、10歳で大麻、12歳にはコカインと、薬物に手を出すほどにまで私生活は荒れていました。しかし、1984年公開の映画『炎の少女チャーリー』では、そんな荒れた私生活をみじんも感じさせない演技を披露しています。スティーブン・キングの小説『ファイアスターター』を映画化した同作で、ドリュー・バリモアは主人公のチャーリー・マクギー役として出演。大人顔負けの鬼気迫る演技は、誰もが圧倒されるはずです。17歳とは思えない魅力を放つ『ボディヒート』13歳でリハビリ施設に入所するも、退所後に自殺未遂を起こし再度入院…ドリュー・バリモアは10代にして、人生のどん底を味わったといっても過言ではありません。しかし、自身の今後を考えたドリュー・バリモアは、すべての問題は母親の存在にあるとし、決別を決意。当時、ドリュー・バリモアは15歳という若さでした。独立を求めて起こした裁判に勝訴したドリュー・バリモアは、母親との決別後、これまでのキャリアを立て直すかのようにオーディションを受け続けます。そんな中でやっと手に入れた大役が、1992年公開の映画『ボディヒート』のアイヴィ役でした。同作で、17歳とは思えない色気をかもしだすドリュー・バリモアは、これまでの子役やゴシップにまみれた自身のイメージを払拭するかのような大胆な演技を披露。ドリュー・バリモアにとって『ボディヒート』は、女優として、いい意味で新たなスタートを切った作品といえるでしょう。童話の『シンデレラ』を脚色した『エバー・アフター』1998年公開の映画『エバー・アフター』で、主役を演じているドリュー・バリモア。誰もが知る童話『シンデレラ』をアレンジした同作は、「『シンデレラ』を実写化した作品の中でも一番」との声が上がるほど、評価の高い1作です。ドリュー・バリモアが製作総指揮を務めた『25年目のキス』人生のどん底を経験したドリュー・バリモアにとって、世間に完全復活を印象づけた1作が『25年目のキス』といえるでしょう。ドリュー・バリモアが初めて製作総指揮を手掛け、主演も務めた『25年目のキス』は、全米で初登場1位を記録するなど大ヒット。劇中のドリュー・バリモアのキュートな魅力もさることながら、女優以外の才能も開花させた記念すべき1作です。ドリュー・バリモアの最大のハマり役『チャーリーズ・エンジェル』復活後のドリュー・バリモアを語る上で、『チャーリーズ・エンジェル』は欠かせません。ドリュー・バリモアが出演・制作を務めた同作は、2000年に第1作が公開され、今も根強い人気を誇ります。共演者であるキャメロン・ディアス、ルーシー・リューとは今も親交があり、『チャーリーズ・エンジェル』公開20年目には、スリーショットを自身のインスタグラムに公開し、ファンを喜ばせました。 View this post on Instagram A post shared by Drew Barrymore (@drewbarrymore) on May 1, 2019 at 3:21pm PDT日本でもリメイクされた人気作『50回目のファースト・キス』日本でも、山田孝之さんと長澤まさみさん共演でリメイクされた『50回目のファースト・キス』。事故の後遺症のため、一夜で記憶がリセットされてしまうヒロイン、ルーシー・ホイットモア役を、ドリュー・バリモアが好演しています。『25年目のキス』のほか、ラブコメ作品への出演も多いドリュー・バリモア。『50回目のファースト・キス』でも『ラブコメの女王』としての魅力をあますことなく発揮しています。長編映画監督デビュー作品となった『ローラーガールズ・ダイアリー』ドリュー・バリモアの長編映画監督デビュー作品となった『ローラーガールズ・ダイアリー』。ドリュー・バリモアは同作にスマッシュリー・シンプソンとして出演もしています。2人の子宝にも恵まれ、女優、監督、司会者、コスメプロデュースなど多忙を極める現在のドリュー・バリモア。現在の彼女からは、昔の荒れた私生活はまったく想像できませんが、過去の挫折があるからこそ、今の成功を手にしたともいえます。未来を変えようと自らの力で道を切り開いてきたその強さが、ドリュー・バリモアの最大の魅力なのかもしれません。[文・構成/grape編集部]
2020年09月16日ドリュー・バリモアがホストを務めるトーク番組「The Drew Barrymore Show」が、14日からアメリカで放送開始になる。記念すべき初回は20年前に公開された『チャーリーズ・エンジェル』のキャメロン・ディアスとルーシー・リューが出演し、“同窓会”が実現。3人は、ルーシーが「ハリウッドの殿堂」入りした2019年5月にもキャメロンとドリューがお祝いに駆け付けており、いまだ固い絆で結ばれているようだ。『ウェディング・シンガー』『50回目のファースト・キス』『子連れじゃダメかしら?』で共演し、長年の友人であるアダム・サンドラーも登場。同番組は、初週は14日から18日まで毎日放送されるのだが、上記のゲストに加え、リース・ウィザースプーン、ジェーン・フォンダ、シャーリーズ・セロン、ビリー・ポーターらという豪華な面々が出演する。女優であり政治活動家でもあるジェーンとは地球温暖化について討論したり、デザイナーのクリスチャン・シリアーノとは“隔離”ファッションショーを行ったりと、ゲストに合ったテーマで番組を進行していく。ドリューは番組内で料理にも挑戦しており、「料理をしているときって、きれいに見えるかもしれないけれど、同時に完璧じゃないところも見える。それがいい」とありのままの自分を見せられることに満足げだ。(Hiromi Kaku)
2020年09月09日恋愛映画が好きな女子は多いですよね。ロマンティックな雰囲気に憧れて恋愛映画に浸るのも良いですが、実は恋愛映画には現実の恋愛でも使えるテクニックがたくさんあることを知っていましたか?恋愛映画の主人公が男性を落としているテクニックを真似して、気になる彼に使ってみましょう!「男と女の不都合な真実」でデート成功テクを学ぶキャサリン・ハイグル主演で相手役はジェラルド・バトラーと間違のないラブコメディ映画。恋愛テクを学べることはもちろん、笑って見たあとは恋愛がしたくなる作品です。主人公のアビーはTVニュースの敏腕プロデューサー。ただし、仕事はできても恋愛は空回りの生活が続いています。しかし、とあることから自身の番組に恋愛指南として出演していたマイクに恋愛においてダメ出しを受けることに。マイクと協力して、アビーが密かに気になっていた隣人コリンとのデートをどうにかとりつけ、恋人関係に発展させるために恋愛テクニックを教えてもらうのですが…。マイクが実際にアビーに授ける恋愛テクニックは、男の本音があけすけで、女性の私たちは驚くことばかり。男性への理想が崩れはしますが、マイクの言うことに残念ながら間違いはありません。「とにかく外見を磨け」「男の話にはウソでも笑っておけ」「悩み相談は男は聞いていないから意味がない」「男に説教はするな」「結局最後は見た目だ」など単純ながらも男性心理をわかりやすく教えてくれるので、実際にデートを成功させるためのテクニックを知ることができますよ。この他にも、男性からデートに誘われる電話ルールも映画を見ればわかってしまいます。「10日間で男を上手にフル方法」を反面教師にするケイト・ハドソンとマシュー・マコノヒーのW主演ラブコメディ映画。ひと昔前にはなりますが、当時はかなり話題になった一作です。主人公であるアンディは女性向けファッション誌の記者。社会派記事の執筆を夢見ながら、女性に向けた恋愛ハウツー記事を仕事としています。そんなとき、同僚のミッシェルが男に振られたことから「〇〇したらすぐに男にフラれる」という逆ハウツー記事を書くことを思いつきます。そのため、実際に誰かと付き合い、男が嫌がることをしまくってフラれなくては!とカモを探し始めるのですが…。アンディが思いついた逆ハウツー記事は、恋愛している女子にとってはヒントに繋がる恋愛テクが溢れています。反対に〇〇しなければ、男性からフラれる確率はさがるので、実際に自分がしてしまっていないかチェックしておくべき!「仕事中に彼に電話する」「映画館でイチャつこうとする」「彼のアソコに名前をつけて可愛がる」「部屋に私物を置く」「置物系のお土産を持ってくる」「女性向けのお店に彼を連れて行く」「気に入らないことがあると泣き出す」など無意識に女子ならやってしまっていることが思い当たるはずです。彼にフラれないためにも、映画を見て自分の行動を思い返してみましょう。「そんな彼なら捨てちゃえば?」で男の本音を知る「そんな彼なら捨てちゃえば?」は、一夜の事情に不倫、長年の片思いなどそれぞれ女性たちの恋愛が、他登場人物たちにつながっていくオムニバス恋愛映画。ジェニファー・アニストン、ドリュー・バリモア、ジェニファー・コネリー、スカーレット・ヨハンソン、ベン・アフレック、ブラッドリー・クーパーなど豪華出演者で話題になりました。脚本は「Sex And The City」のグレッグ・ベーレントが関わっていることもあり、女子ならつい共感してしまう恋愛事情がちらほら。中でも恋愛テクニックとして使えるのが、主人公のひとりであるジジの恋愛事情。彼女はいつもバーで男性と出会いはするのですが、その後彼から連絡がなくなると、女子にあるあるな恋愛の悩みを抱えています。なぜ彼女には、男性からの連絡がいつもなくなってしまうのか…。それは、彼女が男性が自分に気があると勘違いしてしまいやすいことが原因。「連絡先を交換したから彼は気があるかも」「ヤッたから好意があるかも」「相談に乗ってくれたから好きなのかも」「話が盛り上がったからいけるかも」など、女子特有の勘違いが映画の中では爆発しています。では、男性が女性に気がある時はどんな時なのでしょうか?それは、男性から女性に連絡があった時です。いつまでも連絡のこない彼を待つのはやめて、次の恋に踏み出す大切さを「そんな彼なら捨てちゃえば?」から学べるはずです。
2020年06月22日6月3日(水)のテレビ東京「午後のロードショー」では、キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューの出演でアメリカの人気ドラマを映画化、大ヒットしたシリーズの第2弾『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』をオンエアする。探偵社で働く3人の女性の活躍を描いた70年代の同名人気ドラマをリメイク、大ヒットさせた本シリーズ。その人気は根強く、クリステン・スチュワート、ナオミ・スコット、エラ・バリンスカが新生“チャーリーズ・エンジェル”を演じたリブート版も公開、大きな話題を呼んだのは記憶に新しい。3人の主人公たちを演じるのは、10代からモデルとして活動、1994年公開の『マスク』でスクリーンデビューを飾ると、『メリーに首ったけ』のヒットでスターダムに駆け上がったキャメロン・ディアス。トム・クルーズと共演した『バニラ・スカイ』ではゴールデングローブ賞にノミネートされ、『シュレック』シリーズではフィオナ姫の声を担当するなど、多くのヒット作で知られている。映画史に残る名作『E.T.』で主人公エリオットの妹を演じ名子役として話題に。その後は女優としてだけでなく『ローラーガールズ・ダイアリー』で監督を務め、本シリーズではプロデューサーにも名を連ねるなど多彩な活動で知られるドリュー・バリモア。本作のほか『キル・ビル』シリーズなどに出演、『カンフー・パンダ』や『ティンカー・ベル』シリーズ、『かぐや姫の物語』の英語版などでは声優も務めるルーシー・リュー。そして本作では『ゴースト/ニューヨークの幻』や『幸福の条件』などで知られるデミ・ムーアが3人と対峙する“敵”に。この作品のために全身を“メンテナンス”した彼女がみせる圧巻のアクションにも注目。物語はテロリストに拉致され、モンゴルとシベリアの国境に囚われたアメリカ警察機構の要人カーター・レイを救出する任務のため敵のアジトに潜入、カーターを奪還した3人だが、テロリストの真の狙いはほかにあった。それはアメリカ政府が連邦証人保護プログラムでかくまっている、対組織犯罪の最重要証人リスト。エンジェルたちはターゲットとなっている証人たちの情報を入手していくのだが、事件には思いがけない黒幕が…というもの。午後のロードショー『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』は6月3日(水)13時35分~テレビ東京でオンエア。(笠緒)
2020年06月03日クリステン・スチュワート、ナオミ・スコット、エラ・バリンスカの新生“エンジェル”たちによる『チャーリーズ・エンジェル』が、早くも4月29日(水・祝)よりブルーレイ&DVD&デジタル配信で同時リリースされることが決定した。2000年、キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューら人気女優が集結し、初の映画版として公開された『チャーリーズ・エンジェル』。そのパワフルなキャラクターたちが世界中から圧倒的支持を得て大ヒット。続く2003年に公開された続編『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』はデミ・ムーアも出演して大きな話題となり、2作品の世界興行収入は5億ドルを超える大ヒットを記録。女性が活躍するアクション映画の代表作となった本シリーズは、2020年、世代も時代設定も一新し、新たなるエンジェルたちが誕生した。クリステン・スチュワート×ナオミ・スコット×エラ・バリンスカ豪華競演新世代のチャーリーズ・エンジェルとして選ばれたのは、「シャネル(CHANEL)」のミューズであり、日本でも人気の実力派クリステン・スチュワートと、『アラジン』のジャスミン役で大ブレイクしたナオミ・スコット、そして「カルティエ(Cartier)」のアンバサダーであり、抜群のスタイルを誇るイギリス出身の新鋭女優エラ・バリンスカ。さらに、監督・脚本を務め、自らもエンジェルたちのボスとして出演するのは『ピッチ・パーフェクト』シリーズなどで知られるエリザベス・バンクス。そんな女性エージェントが活躍する本作は、激しい銃撃戦にカーアクション、スカイダイビングと、“チャーリーズ・エンジェル”たちのアクションシーンは見応え満載。さらにスタイリッシュな頭脳戦にも注目。また、主題歌はアリアナ・グランデ、マイリー・サイラス、ラナ・デル・レイの3人の世界的歌姫による初コラボ楽曲「Don’t Call Me Angel」。58の国と地域のiTunesチャートで1位を獲得、ミュージック・ビデオは1億4千万回以上再生されている。アリアナはサウンドトラックの製作総指揮も務めている。ブルーレイには未公開シーンやNGシーン、製作の舞台裏に迫るメイキング映像、キャスト&スタッフの貴重なインタビューなど、ファン必見の映像特典を収録する。『チャーリーズ・エンジェル』は4月29日(水・祝)よりブルーレイ&DVD&デジタル配信同時リリース。(text:cinemacafe.net)■関連作品:チャーリーズ・エンジェル(2020) 2020年2月21日より全国にて公開
2020年04月10日1996年に公開された『スクリーム』が、再び映画化されるという。「The Hollywood Repoter」が報じた。『スクリーム』は、『エルム街の悪夢』の故ウェス・クレイヴン監督作。ネーヴ・キャンベルが主演、デヴィッド・アークエット、コートニー・コックスが出演し、2011年までに4本が製作された。1作目にはドリュー・バリモアがチョイ役で出演していたり、パトリック・デンプシー、リーヴ・シュレイバー、サラ・ミシェル・ゲラーなど、のちに活躍することになる俳優の若い頃が見られるシリーズだ。2015年にはテレビドラマ化もされた。今回、再び映画化される『スクリーム』は、リブート版なのか、または『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』に続く物語なのかは明らかになっていない。監督は、昨年公開されたホラー&コメディ映画『Ready or Not』(原題)のマット・ベティネッリ=オルピン&タイラー・ジレットのコンビ。同作は製作費600万ドルに対し、世界興収5740万ドルを稼ぎ出したヒット作で、映画評論サイト「ロッテン・トマト」で肯定的なレビューが88%つく高評価を得ている。2人の監督は2014年の『デビルズ・バースデイ』のメガホンも取り、ホラー作品に定評がある。(Hiromi Kaku)■関連作品:スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション 2011年10月29日よりシネマスクエアとうきゅうほか全国にて公開© 2011 The Weinstein Company LLC. All Rights Reserved.
2020年03月13日3月8日は国連が定めた「国際女性デー」。もともとはアメリカの女性労働者たちが参政権を求めてデモを起こしたことが始まり。今日では、女性たちの権利向上や自由と平等をめざし、性差別や性的搾取などに改めてNOを突きつける日、ともいえる。ところが日本に目を移してみると、男女格差を国別に数値化した「ジェンダー・ギャップ指数」(世界経済フォーラム発表・2019)では調査対象153か国中の121位と過去最低を更新。これまで、一度ならずとも「女のくせに」とか「だから女は…」といった言葉を浴びせられた人も多いのではないだろうか。そんな中、新型コロナウィルス感染拡大防止の影響により、大作の公開延期やチケット払い戻しなどが行われている映画界で、いま、女性たちの“連帯”=シスターフッドを描く作品がひと際注目を集めている。『ハスラーズ』ストリッパーたちが“家族”となって共闘まずは、「ニューヨーク・マガジン」に掲載された記事「The Hustlers at Scores」を基に、ジェニファー・ロペスがノーギャラで製作・出演したという『ハスラーズ』。ニューヨークのストリップクラブで働く女性たちが、2008年のリーマン・ショックの後、ウォール街のリッチな金融マンから大金を奪った実話ベースの物語。『ジョーカー』や『パラサイト 半地下の家族』と同様の経済格差を背景に、女性たちの連帯・共闘による反撃を見事に描き出している。その企ての中心となり、ストリッパーたちを取りまとめるトップダンサー、ラモーナを演じているのがジェイローだ。迫力のスーパーボディと猛特訓を重ねたポールダンスを披露する、驚異の50歳。祖母を養うためにストリッパーになったデスティニー(『クレイジー・リッチ!』のコンスタンス・ウー)が、そのパフォーマンスに圧倒されて思わず見とれてしまうように、彼女のゴージャスな毛皮に包まれたくなる人が続出中だ。本作は、『マネー・ショート華麗なる大逆転』の影で起こっていたもう一つの現実であり、なぜ彼女たちがそうしたのか、それぞれの事情にも踏み込んでいる。やがて彼女たちは、ラモーナのカリスマ性と包容力に導かれ、共謀して金融マンから大金を奪うことでますます絆を深め、友情というよりむしろ疑似家族のような関係性で結ばれていく。しかし、加護者のようなラモーナの母性は、思わぬ形で破綻のきっかけをもたらすことにもなってしまうのだ。ジェイローはゴールデン・グローブ賞、全米映画俳優組合賞(SAG)賞、放送映画批評家協会賞などで候補に挙がりながらも、アカデミー賞では『アス』のルピタ・ニョンゴや『フェアウェル』のオークワフィナらとともにノミネートから落選。また、本作監督・脚色のローリーン・スカファリアも、ナタリー・ポートマンが授賞式で着用したローブに名前が刺繍されていた女性監督のひとりだった。つい先日、ジェイローはオプラ・ウィンフリーのトークイベントで初めてこの件に言及し、「キャリア史上最高のオープニング興収を記録した」のだし、「自分であることを証明するのに、アワードは必要ない」と力強く発言したばかり。シャキーラと臨んだ今年のスーパーボウルのハーフタイムショーも圧巻だったジェイロー。そんな姐御が真価を発揮する意欲作には、手垢のついた賛辞や権威は確かに不要なのかもしれない。『スキャンダル』#MeToo直前の実話を映画化シャーリーズ・セロンに、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーという人気実力派女優3人が豪華共演。アメリカで視聴率NO.1を誇る保守系テレビ局「FOXニュース」で2016年に実際に起きた、テレビ界の帝王といわれたCEOロジャー・エイルズ(故人)によるセクハラ・スキャンダルの裏側を描く。シャーリーズはプロデューサーとして自分のシーンがないときにも撮影に立ち会い、『マネー・ショート』のアカデミー賞脚本家チャールズ・ランドルフ、『トランボハリウッドに嫌われた男』のジェイ・ローチ監督とともに本作を作りあげた。#MeToo運動の引き金ともいえる、わずか数年前の出来事をもう映画化してしまうスピード感もさることながら、注目を集めたのはカズ・ヒロが2度目のアカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞に輝いたシャーリーズらの変身ぶり。シャーリーズは当時のFOXニュースの看板番組キャスター、メーガン・ケリーにそっくりに。ニコールはロジャーに対しセクハラ訴訟を起こしたミス・アメリカ出身のキャスター、グレッチェン・カールソンに、そしてベテラン俳優ジョン・リスゴーがロジャー役になりきった。マーゴットが演じている上昇志向の若手ケイラ・ポスピシルだけは架空のキャラクターで、実際の被害者を複数組み合わせたような人物だという。3人の女性はいずれも美しいブロンドが特徴的。FOXニュースではそれがキャスター採用のデフォルトだったようで、しかもミニスカートにハイヒールの彼女たちの脚が見えるようにガラス張りのテーブルにし、引きで全身を映すよう指示していたのもロジャーだった。それぞれ異なる立場にいる3人の女性たちが顔を揃えるのは唯一、あの異様なまでの緊迫感に溢れたエレベーターのシーンのみ。その後、同じ階で降りたある者はクビを宣告され、ある者はセクハラの被害に遭うのだ…。権力を持った男性は密室での出来事に「そんなつもりはなかった」「うそだ」「勘違いだ」などと言うが、劇中にも登場する当事者の女性が見せる恐怖や憤り、悔しさが詰まった涙の意味を理解できる女性は多いはずだ。とはいえ、本作はセクハラ・パワハラ男を撃退して万事解決!一件落着!とはいかない。セクハラや性差別はいまも、そこら中に蔓延している。この瞬間にも同じ思いをしている女性たちがいる。女性たちの反撃を描きつつも、それぞれに守るべきものがある彼女たちが必ずしも一枚岩ではないこと、セクハラの加害者というのはその点を平然と突いてくることにも迫っている。『チャーリーズ・エンジェル』現代版にアップデート上記2作は実話がベースで、現実同様ほろ苦さが残るだけに、スカッとしたいならば締めにはこちらを。1970年代後半、ウーマンリブの流れの中で誕生した「チャーリーズ・エンジェル」が2000年代初めの映画化に続く形で、“エンジェル”のひとりドリュー・バリモアが製作総指揮、『ピッチ・パーフェクト』エリザベス・バンクスが監督・脚本・製作で現代的に、よりスタイリッシュにアップデートされた。3人の新生エンジェルもまた、女性たちの憧れとなるクールかつチャーミングで強力な面々が集結。『トワイライト』以降、作家性の高いインディペンデント作品を選んできたクリステン・スチュワートは久々の大作出演で、アクションも披露する姿はカッコよさと美しさが共存し、惚れ惚れするほど。演じるサビーナが、ストリート育ちと見せかけて実はお嬢様という設定も効いている。『アラジン』でブレイクしたナオミ・スコット演じるエレーナは、当初は保護される対象であり、観客と共に新しいエンジェルたちの世界に誘われる役回りだが、MITを首席で卒業し、今回のキーアイテムとなる新エネルギー技術<カリスト>の生みの親でもある天才エンジニア。元MI6のエージェントで、スーパーモデルのようなスタイルから華麗なアクションを繰り出すジェーンを演じるのは、本作が本格的な映画デビューとなるエラ・バリンスカ。戦闘力は抜群だが、時に情にもろいところがあるギャップも魅力だ。また、悲劇に直面してもクールにやり過ごそうとするジェーンに、監督でもあるエリザベス演じる女性のボスレーが「ハグは大事」とそっと抱き寄せるところは、まるで『ハスラーズ』のラモーナのような姐御感。そんな彼女たちが互いに違いを認め合い、協力し合って悪事を働く男たち(セクハラ野郎も含め)を倒していくさまは実に爽快。さらにエンドロールには、“初代”エンジェルのあの人から、トランスジェンダーの女優の代表格、有名スポーツ選手、日本でも人気の若手実力派女優などなど、豪華なカメオ出演が実現しており、最後の最後まで楽しませてくれるのもポイント。奇遇なことに、この3作品や、スマッシュヒット中の『ミッドサマー』『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』、まもなく公開される『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒BIRDS OF PREY』にはある共通項が…。もしかしたら、女性たちの“抑圧”からの“解放”と何かしらの関係があるのかもしれない。(text:Reiko Uehara)■関連作品:ハスラーズ 2020年2月7日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2019 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.チャーリーズ・エンジェル(2020) 2020年2月21日より全国にて公開スキャンダル(2020) 2020年2月21日よりTOHO シネマズ 日比谷ほか全国にて公開© Lions Gate Entertainment Inc.
2020年03月08日ドリュー・バリモアが約9キロ(20ポンド)の減量に成功したことをインスタグラムで報告した。マットの上でトレーニングをしている「Before」と「After」の比較画像を掲載しており、後者のボディは明らかにほっそり。自分自身がトレーニングに一生懸命に取り組んだのはもちろんだが、健康的に減量できたのは、15年来の大事な友人でトレーナーのマーニー・アルトンのおかげだと長文で感謝を綴った。「サンタクラリータ・ダイエット」の撮影時期が来るたびに、ボディメイクを手伝ってもらったとも語っている。「健康の向上に取り組む人たちには、心と精神も健康になってほしい」というドリュー。フィットネスはただ単に体重を落とすためのものではなく、「自分を見つけること、ベストな自分になること」と説いている。そのためには「賢く、健全に導いてくれる人が必要であり、それこそがマーニー」とマーニーを絶賛している。マーニーがCEOを務めるロサンゼルスのスタジオ「M/STUDIO」のHPによると、レッスンへの初回参加費は1時間で約3000円(28ドル)とお手頃。ダンスやバーを使ったトレーニング経験は不要で、マット、タオル、水サーバーはスタジオが用意。動きやすい服装であれば参加できる。(Hiromi Kaku)
2020年02月19日キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューという人気女優が集結したアクション映画の金字塔が、2020年、世代も時代設定も一新して生まれ変わった『チャーリーズ・エンジェル』。11月15日(金)からの全米公開を目前に控え、日本時間11月12日(火)に本作のワールドプレミアが開催。日本公開日も2020年2月下旬に決定した。新世代のチャーリーズ・エンジェルとして選ばれたのは、「シャネル(CHANEL)」のミューズであり、『トワイライト』シリーズ以降も様々な作品で活躍し、カリスマ的な人気を誇るクリステン・スチュワートと、『アラジン』のジャスミン役で大ブレイク中のナオミ・スコット、そして抜群のスタイルを誇るイギリス出身の新星エラ・バリンズカ。監督は『ピッチ・パーフェクト2』を手掛けた女優のエリザベス・バンクス、製作総指揮にはドリュー・バリモアも名を連ねる。ナオミ・スコット「エンジェルは世界中にいる」エンジェルの中でもひときわクールなサビーナを演じるクリステンは、チャーリーズ・エンジェルについて「スーパーヒーローとして特別な存在よ。小さい頃から憧れていて、映画も大好きだった。私達は3人だけど、世界中にものすごくたくさんのエンジェルが存在していて、みんなそのことに気づいていないの。憧れの対象ではあるけれど、ハリウッドだけではなく、私達が住む世界で誰でもなり得るのよ。誰だって世界に貢献できるの」と作品に対する熱い想いをコメント。本作の“特別な3人”だけではなく、誰もがエンジェルになり得ると語る。また、エレーナ役のナオミも、「前作では探偵エージェンシーはLAにあった設定だけど、今はグローバルに展開している。それは“エンジェルは世界中にいる”という映画のメッセージと直結しているのよ。あなたも、みんなエンジェルよ。誰でもエンジェルになれる。大勢だからこそ、完璧なの」と、世界中の“エンジェルたち”に向けて、力強いメッセージを送った。新星エラ、合格したのが「『チャーリーズ・エンジェル』だって知らなかった」本作で大抜擢されたエラは、ナオミから「リアル・ニンジャ」と評されるように、劇中で素晴らしいアクションを魅せる。なんとキャスティングの際、「笑っちゃうんだけど、オーディジョンに受かった時、この作品が『チャーリーズ・エンジェル』だって知らなかったの。合格の時に、メールに書いてあるストーリーやキャラクター設定を読んで、最後に『ところでこの映画はチャーリーズ・エンジェルです』って書いてあったのよ。こんなに大きなフランチャイズ作品に参加できるなんて知らずにいたわ!」と楽し気にふり返る。さらに本作の魅力を聞かれた3人は、「正直に言うと、この映画こそ、いままさに見たいものだわ。出かけて行って、楽しんで、たくさん笑って、女友達を呼び出して、お互いに勇気をもらうの。すごく楽しいでしょ!」とナオミが笑い、「今の時代、信頼できる存在や、味方を見つけるのは難しいわ。そんな人たちのための映画よ」とクリステンが語る。そして、エラが「女性の強さを表現するのに素晴らしい機会だったと思うわ。(監督の)エリザベスがいつも言っていたのは、女性たちがハードにではなく、スマートに戦うように描きたかったということ。強さと弱さを持ち合わせている私達は、お互いに助け合う。勝って、泣いて、笑って、失敗して…それは現実に女性たちが働く現場で起こっていることよね。女性たちの楽しくて愛すべき、素晴らしいストーリーが描かれているわ」とアピールし、プレミアは大盛況のうちに幕を閉じた。チャーリーズ・エンジェルとは…2000年、キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューで映画化された『チャーリーズ・エンジェル』はそのパワフルなキャラクターたちが世界中の女性たちから圧倒的支持を得て一大ブームに。続く2003年公開の続編『チャーリーズ・エンジェルフルスロットル』ではデミ・ムーアの出演も大きな話題となり、2作品の世界興収入は5億ドルを超える大ヒットシリーズとなった。本作では、ミステリアスなチャーリーが率いる、国際的に大きく事業を展開する探偵エージェンシーの下で働く、地球上で最もかしこく、勇敢で、そして訓練された女性たちが登場。過酷なミッションをこなすサビーナ(クリステン・スチュワート)、ジェーン(エラ・バリンズカ)、そしてエレーナ(ナオミ・スコット)が新生チャーリーズ・エンジェルとして世界を舞台に活躍する。『チャーリーズ・エンジェル』は2020年2月下旬、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年11月13日10月18日(金)今夜の日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」では、山田孝之と長澤まさみを迎え、数々のコメディ作品で知られる福田雄一監督がロマンティック・ラブストーリーに挑んだ『50回目のファーストキス』を地上波初放送する。ドリュー・バリモアがヒロインを演じたヒット作を、ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズや「スーパーサラリーマン左江内氏」、昨年大ヒットした「今日から俺は!!」などのドラマから『HK 変態仮面』シリーズに『俺はまだ本気出してないだけ』『銀魂』『斉木楠雄のΨ難』などの映画まで数々の作品で知られる福田監督がリメイクした本作。ハワイのオアフ島。ツアーガイドのバイトをしているプレイボーイの弓削大輔は、ある日、カフェで藤島瑠依という明るくて魅力的な地元の女性と出会う。2人はたちまち意気投合し、次の日も会うことに。でも、翌朝会った瑠依は、大輔のことをまるで覚えていない。瑠依はかつて事故に遭い、新しい記憶がひと晩でリセットされてしまうという後遺症を抱えていた。そんな彼女に本気になった大輔は、毎日、“初対面”の瑠依をあの手この手で口説き落とす。2人は毎日恋に落ち、毎日ファーストキスをくりかえすことになるのだが…という物語。弓削大輔役には「勇者ヨシヒコ」シリーズや『銀魂』など福田監督作の常連としてコメディのセンスを爆発させつつ、『テラフォーマーズ』や『ジョジョの奇妙な冒険』といったコミック原作モノから『闇金ウシジマくん』シリーズに「dele」などのハードなテイストの作品まであらゆるジャンル、役柄をこなし、Netflixで配信中の「全裸監督」も大きな話題を呼ぶ山田さん。藤島瑠依役には、東宝「シンデレラ」オーディションでグランプリを受賞し芸能界入り、実写版『タッチ』の浅倉南役や「セーラー服と機関銃」の星泉をはじめ『モテキ』のヒロインなどで鮮烈な印象を残し、4姉妹の1人を演じた『海街diary』では第39回日本アカデミー賞に輝くなど実力派へと成長。「コンフィデンスマンJP」『マスカレード・ホテル』『キングダム』なども大きな話題を呼んだ長澤さんをそれぞれ迎える。またムロツヨシ、佐藤二朗ら福田作品でお馴染みのキャストや勝矢、太賀、山崎紘菜、大和田伸也といった俳優陣が脇を固める。金曜ロードSHOW!『50回目のファーストキス』は10月18日(金)今夜21時~日本テレビ系で地上波初放送。(笠緒)■関連作品:50回目のファーストキス 2018年6月1日より全国にて公開© 2018 『50回目のファーストキス』製作委員会
2019年10月18日カミラ・カベロが女優デビューを果たすことになった。2016年に「フィフス・ハーモニー」を脱退、ソロ転身後も順調にキャリアを築き、今年はグラミー賞2部門でノミネートされたカミラがその活躍の場をさらに広げる。「The Hollywood Reporter」などのメディアによると、カミラはジェームズ・コーデン原案の新しい『シンデレラ』に主演し、映画に使用する音楽制作にもかかわるという。監督・脚本は、『ピッチ・パーフェクト』シリーズ全3本の脚本を手掛けたケイ・キャノン。ジェームズは、製作会社「Fulwell73」を共同経営しているレオ・パールマンとプロデューサーを務める。ディズニーのアニメ映画『シンデレラ』(1950年)、ドリュー・バリモア主演の『エバー・アフター』(1998年)、リリー・ジェームズ主演の『シンデレラ』(2015年)など、これまでに何度も世界中で映画化されてきたシンデレラ。今度のシンデレラはジェームズのアイデアをキャノンが膨らませ、カミラが演技と音楽で色付けしていく。公開日などの詳細は明らかになっていないが、製作元のソニーは今作の製作を急ピッチで進めているとのこと。(Hiromi Kaku)■関連作品:シンデレラ 2015年4月25より全国にて公開© 2015 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2019年04月10日キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューらハリウッド人気女優が集結した『チャーリーズ・エンジェルフルスロットル』が、1月1日(火)深夜、TOKYO MXで放送される。チャーリー・タウンゼント探偵社で働く女探偵3人を主人公にして、70年代に放送されたアメリカの人気ドラマを2000年に復活させ全米初登場1位を飾った『チャーリーズ・エンジェル』。同作の人気を受けて製作されたのが本作『フルスロットル』である。ナタリー役にはファッションモデルとして活躍後、94年公開の『マスク』で映画デビュー。『メリーに首ったけ』のヒットでゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネート、一躍注目の存在に。その後は本シリーズをはじめ『バニラ・スカイ』『ギャング・オブ・ニューヨーク』などに出演、『シュレック』シリーズでは声優も務めたキャメロン・ディアス。ディラン役には子役として超ヒット作『E.T.』や『炎の少女チャーリー』に出演。本作ではプロデューサーも兼ね、監督としても『ローラーガールズ・ダイアリー』でメガホンを取るなど多才ぶりをみせるドリュー・バリモア。アレックス役には「アリー my Love」で注目され『キル・ビル』シリーズなどに出演、『カンフー・パンダ』や『かぐや姫の物語』英語版で声優も務めているルーシー・リュー。そして本作で3人に対峙することになるかつての“エンジェル”マディソン役には『ゴースト/ニューヨークの幻』をはじめ『幸福の条件』『G.I.ジェーン』などで知られるデミ・ムーア。本作では“チャーリーズ・エンジェル”の3人がモンゴル=シベリア国境での新ミッションに挑む。エンジェルたちは拉致された米国政府の要人を救出するためテロリスト集団のアジトに潜入。鮮やかに目的を遂行するのだが、これはさらなる難事件へのプロローグに過ぎなかった…というストーリーが展開する。なお今年11月には本シリーズのリブート作となる新『チャーリーズ・エンジェル』が全米公開される。『チャーリーズ・エンジェルフルスロットル』は1月1日(火)26時~TOKYO MXで放送。(笠緒)
2019年01月01日いよいよクリスマスシーズン突入! 街ではイルミネーションが輝き、映画でも今年最後を飾るにふさわしいゴージャスな作品が公開される。『アリー/ スター誕生』は、スターが誕生する瞬間を描いたキラキラがいっぱい詰まった物語。そこで今回はクリスマスシーズンにぴったりの、人生が輝いて見えるキラキラ映画を紹介しよう。夢見ることを諦めなかった女性シンガーがスターに…『アリー/ スター誕生』世界の歌姫レディ・ガガが夢見ることを諦めなかった女性シンガー・アリーにふんし、トップスターにのぼりつめるまでを描いた『アリー/ スター誕生』(12月21日公開)。クリント・イーストウッドからバトンを受け継いだ俳優ブラッドリー・クーパーが、初監督&出演した感動のラブストーリーだ。世界的ミュージシャン・ジャクソン(ブラッドリー・クーパー)は、場末のシンガー・アリー(レディー・ガガ)の才能に魅せられ、猛烈アタックを開始する。そして熱気みなぎるジャクソンのライブにゲスト出演した彼女は一気にスターダムへ。下積み時代が長かったアリーが、ためらいながらも、ステージで披露した奇跡の歌声には誰しも胸を熱くすることだろう。また本作のもうひとつの見どころは、美しくも激しい2人の愛の絆。その象徴とも言えるジャクソンとアリーの甘美なハーモニーに酔いしれたい。心に傷を負った男女の再生の物語…『世界にひとつのプレイブック』同じくブラッドリー・クーパーが主演を演じ、実力派俳優としての評価を獲得した作品がヒューマン・コメディ『世界にひとつのプレイブック』(2012年)。心に傷を負った男女の再生を描く。妻の浮気現場を目撃したことから躁うつ症を患い、精神病院に入院していたパット(クーパー)と、夫を亡くし、同じく精神を病んでいたティファニー(ローレンス)。何かと過激なティファニーと彼女のエキセントリックな行動に振り回されるパットが、少しずつお互いを認め合い距離を縮めていく姿が微笑ましい。成り行きで出場することになったダンス大会では、2人はユニークながらも完全燃焼の踊りを披露!人生をこじらせていた不器用な彼らは、果たして幸福になれるのでしょうか?モテ男×記憶障害の女性が選んだ未来は?…『50回目のファーストキス』アダム・サンドラー&ドリュー・バリモアによる2004年のハリウッド映画を、山田孝之&長澤まさみでリメイク。『50回目のファーストキス』(2018年)は、モテモテのツアーガイドと記憶障害の女性が織り成すラブコメディ。ハワイ、オアフ島。大輔(山田さん)は、カフェで偶然居合わせた美しい女性・瑠衣(長澤さん)に一目惚れ。なんとか再会を約束するも、次の日になると瑠衣は全く大輔のことを覚えていない。実は瑠衣は事故の後遺症で、眠るとその日あった全てのことを忘れてしまうのだ!瑠衣の家族に反対され、会うことを止められた大輔が、瑠衣と話をしようと奮闘する姿が笑える。コメディを得意とする福田雄一監督が、随所に笑いを散りばめながらも、数奇な運命に翻弄される男女の切なさをしっとりと描いた本作。ハワイの美しい風景とまばゆい陽光の下に繰り広げられる、2人の恋の行方を見守ろう。作家志望の脚本家が黄金時代のパリにタイムスリップ…『ミッドナイト・イン・パリ』『それでも恋するバルセロナ』の名匠ウディ・アレンが、パリを舞台におとぎの世界をつむぐ『ミッドナイト・イン・パリ』(2011年)。遊び心たっぷりのロマンティック・コメディなのだ。ハリウッドの売れっ子脚本家で作家志望のギル(オーウェン・ウィルソン)は、婚約者のイネズ(レイチェル・マクアダムス)と訪れた憧れのパリで迷子に。そして午前0時の鐘の音を合図に、1920年代へとタイムスリップしてしまう。ヘミングウェイ、ピカソ、ダリ、ゴーギャンら偉大なる芸術家たちと、刺激的な時間を過ごすギル。洒脱な薫り漂うバーや夜闇に回る観覧車のネオンなど。黄金時代のパリを再現した幻想的なシーンにはうっとりさせられるはず。夜ごと芸術家たちと教養を高める一方、妖艶な美女アドリアナ(マリオン・コティヤール)に心惹かれるギルが最後に下した決断とは? ウディ・アレン流の皮肉が効いた小粋なラブロマンスをどうぞ。インド人マダムが異国でコンプレックスを克服…『マダム・イン・ニューヨーク』最後はインド映画界に旋風を巻き起こした、新進気鋭の女性監督ガウリ・シンデーによる『マダム・イン・ニューヨーク』(2012年)。英語コンプレックスのインド人女性が、一念発起して苦手を克服していくヒューマンドラマ。料理が上手で英語が苦手なインド人主婦シャシ(シュリデビ)。ある日シャシは米国で暮らす姪の結婚式を手伝うために、単身N.Y.に渡ることに。家族から英語が話せないことをからかわれ、軽んじられていることに傷ついていたシャリ。N.Y.でもカフェで言葉が通じず、つらい思いをして涙を流すエピソードには共感する者も多いだろう。そんな彼女が、N.Y.で家族に隠して語学学校に通い、一緒に学ぶ仲間たちと励まし合いながら自信を取り戻していく姿には勇気づけられる。インド映画が誇る人間賛歌&多幸感いっぱいの歌と踊りを堪能すべし!人生に希望を感じていれば、美しい景色はさらに美しくキラキラと輝いて見えるはず。今年のクリスマスシーズンには人生に前向きになれるキラキラ映画を観て、心豊かに年末年始を過ごしてみるのはいかがでしょう?(text:足立美由紀)(text:Miyuki Adachi)■関連作品:ミッドナイト・イン・パリ 2012年5月26日より新宿ピカデリー、Bunkamura ル・シネマほか全国にて公開Photo by Roger Arpajou -(C) 2011 Mediaproduccion, S.L.U., Versatil Cinema, S.L. and Gravier Productions, Inc.世界にひとつのプレイブック 2013年2月22日よりTOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2012 SLPTWC Films, LLC. All Rights Reserved.アリー/ スター誕生 2018年12月21日より全国にて公開© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC50回目のファーストキス 2018年6月1日より全国にて公開© 2018 『50回目のファーストキス』製作委員会
2018年12月14日「どうせ私なんて…」自分で自分に呪いをかけていませんか?自分をダメだって決めつけないで!あなたにも、映画の中のヒロインのような輝く魅力が眠っているんです。この連載では、様々な映画のヒロインをピックアップし、「ダーリン完全マニュアル」を監修するフォーチュン・ナビゲーター阿雅佐が、12星座別の「ヒロイン度」を分析します。さらに、あなたを映画のヒロインのように輝かせるセルフプロデュースのポイントも伝授します!■第13回ルーシー『50回目のファーストキス』『50回目のファースト・キス』監督: ピーター・シーガル出演: ドリュー・バリモア、アダム・サンドラー公開:2004年今回のヒロインは2004年に公開されたロマンティック・コメディ『50回目のファースト・キス』のルーシーです。最近、山田孝之と長澤まさみ共演の日本リメイク版が公開され話題になった作品です。◎気になるストーリーは?ハワイの水族館で働くヘンリーは、カフェでルーシーという女性と出会い、恋に落ちる。しかし、ルーシーは交通事故の後遺症で、1日しか記憶を保持できず、翌日にはヘンリーに出会ったことさえ忘れてしまう。それから毎日、ふたりは初対面から出会い、恋に落ち、ファーストキスをする1日をくり返した。そんなある日、ルーシーは、自分のためにヘンリーが自身の人生の夢をあきらめたことを知ることになる。ショックを受けたルーシーは、ついに別れを決意するのだが……。◎ルーシーってどんな女性?・素朴で飾らない女性・自分が恋人にとって重荷になると考え、別れを選ぶ一夜限りの恋を楽しむプレイボーイのヘンリーを本気にさせたルーシー。素朴で飾らない雰囲気や、恋人の重荷にならないよう別れを選ぶ優しい心が周囲の人々に愛される理由かも。あなたにもルーシーのような魅力が眠っている?12星座別に分析してみましょう。■牡羊座ルーシー度15%牡羊座は潔さと行動力を兼ね備えたタイプ。自分の存在が恋人の夢実現を阻んでいるのではと感じたら、それを打破する道はないかと考えます。障害と向き合いつつ、彼の重荷にもならずに済む方法を(たとえどんなに「ありえない奇跡」に思えたとしても)見出し、すべての人の前例になろうとするでしょう。【セルフプロデュースのポイント】瞬間瞬間を大切に生きることを意識する■牡牛座ルーシー度30%牡牛座は現実的な幸せを大切にするタイプ。自分が彼の負担になると感じても、全てを捨てて今の幸せを投げ打ってしまう可能性は低そう。彼が安定した環境を与えてくれる存在ならなおのこと、自分から別れを選ぶのは難しいでしょう。彼が「それでもいい」と言ってくれるなら、言葉に甘えてしまうかも。【セルフプロデュースのポイント】愛を与えることについて考える■双子座ルーシー度35%双子座は冷静な思考派タイプ。意外と孤独に弱いので、彼の将来を案じて自ら身を引こうとした場合は「ホントは一緒にいて欲しい」のサインかもしれません。基本的に受け身なので、決定権は相手にあると考えるのも双子座の特徴。別れるかどうかは、彼のリアクション次第で変わりそう。【セルフプロデュースのポイント】自分の人生は自分が舵をとるのだと考える■蟹座ルーシー度65%蟹座は家族との絆を第一に考えるタイプ。愛するものへの犠牲心は持ち合わせているので、自分の存在が重荷になると考えれば身を引くこともあり得るでしょう。蟹座にとって大切なのは、恋人より家族。両親や兄弟との関係が築けていれば、辛い別れも勇気を出して乗り越えます。【セルフプロデュースのポイント】愛する存在を守れる喜びを噛みしめる■獅子座ルーシー度75%獅子座は生粋の女優気質。良いときも悪いときも、人生をドラマティックに駆け抜けようとします。凛としたプライドを持っているので、自分の存在が彼の負担になっていると感じたら迷わず別れを選ぶでしょう。たとえどんなに辛くても、自分の選択に誇りを持って生きていきます。【セルフプロデュースのポイント】未来の幸せを確信する■乙女座ルーシー度25%一見しっかりした優等生に見えますが、実は繊細で打たれ弱いのが乙女座。自分が彼の負担になっているのではと思うと、深く心を痛め落ち込むでしょう。通常なら時間をかけて検討しベターな結論を探しますが、記憶が一日しか持たないという状況なら、期限内に決め切るのは楽ではなさそう。【セルフプロデュースのポイント】決断力は鍛えられると言い聞かす■天秤座ルーシー度10%天秤座は仲間とのネットワークを大事にするタイプ。ルーシーのように、一つしかない糸をバッサリ断ち切ると言う選択はまずしないでしょう。彼を失う前に他の候補をピックアップし、失恋の痛手を緩和させるのが天秤座の恋愛術。本気で愛した相手ならなおのこと、最悪の事態をかわそうとします。【セルフプロデュースのポイント】傷つくことは不幸ではないと考える■蠍座ルーシー度85%普段どんなに陽気に見えても、根っこに真剣な炎を宿しているのが蠍座。彼のために身を引くべきだと思えば、潔く関係を断ち切るでしょう。蠍座は全てか無かで物事を斬っていくタイプ。中途半端にグズグズしているのは性に合わないのです。たとえどんなに深い絶望も、厭わず引き受けます。【セルフプロデュースのポイント】それでも消えない宝についてイメージする■射手座ルーシー度90%射手座はいつも伸びやかで自然体。細かいことにこだわらない性質と野生的な行動力は、映画の舞台であるハワイのイメージそのもの。自分の存在が彼のためにならないと感じたら、風のようにスッと姿を消しそう。恋を失っても家族がいるし、何より大好きな自然がそこにあると思えるからです。【セルフプロデュースのポイント】自分もまた自然の一部なのだと考えてみる■山羊座ルーシー度95%山羊座は責任感が強く忍耐力のあるタイプ。人に迷惑をかけることが大嫌いなので、どんなに辛い局面でも弱音を吐かず頑張ってしまいます。自分が彼の重荷になっているのではと思い至れば、迷うことなく別れを選ぶでしょう。辛い苦しいはあって当然。それを背負っていくのが自分なのだと言い聞かせます。【セルフプロデュースのポイント】自分にとっての癒しをきちんと用意する■水瓶座ルーシー度80%水瓶座はクールな情緒と自立心の持ち主。恋人に依存することは得意ではないので、中には恋愛下手を自認している人も。基本的に恋も友情もフィフティフィフティの関係を望むため、自分が相手の重荷になる=フィフティフィフティの関係が崩れる、と考えます。すっぱりと別れを選び、自分らしい生き方を探すでしょう。【セルフプロデュースのポイント】恋を楽しむことは依存ではないと考える■魚座ルーシー度40%魚座は基本的に恋愛体質。それもハッピーでゴキゲンな関係より、切なく辛い展開に陶酔していくタイプです。「彼のために身を引く」はある意味魚座のパワーワード。重要なのは、その後彼がどう出るか。それでも自分と一緒にいたいと言ってくれるはずと、無意識のうちに期待してしまうのです。【セルフプロデュースのポイント】自分の人生を開拓する楽しみを想像してみるルーシーのような、素朴で飾らない自然体な雰囲気と恋人を想う優しさを身につけたい…そう思ったら、「セルフプロデュースのポイント」を試してみて!隠れたあなたの魅力を輝かせてみましょう☆監修者紹介阿雅佐-agatha-(あがさ)古今東西の占いと心理学を駆使し、迷える子羊たちをナビするフォーチュン・ナビゲーター。会った人が皆幸せになるという風評から、幸運配達人の異名を取る。交友関係は多岐に渡り、有名人の“駆け込み寺”としても知られる。NTV「スッキリ!!」、CX「新堂本兄弟」、TX「スカ☆J」他テレビ出演多数。多数の著書をはじめ、「PASH!」「anan」「JUNON」などの雑誌記事・Webコンテンツを執筆する恋占いのエキスパート。テレビ・ラジオなど幅広いメディアで活躍中。今までに鑑定した人数はのべ1万人に及ぶ。また、小説『魔女たちの占いゲーム』(イースト・プレス)、『モデル♡マジック』(学研教育出版)を上梓するなど、作家としても活動している。阿雅佐著『おそ松さん占い』TVアニメ『おそ松さん』公式ファンブック「われら松野家6兄弟!」を発行したPASH!編集部より、『おそ松さん』の占い本を発売♪阿雅佐の完全書下ろしによる本格占い本です。メインの占い以外にも、『おそ松さん』式心理テストや行動心理学コラムなども充実。早くも話題沸騰中!大人気の心理テスト連載がパワーアップして書籍化!『それ、男はこう見ています。だからあなたは選ばれない』異性、友人、職場、SNS…関わるコミュニティがどんどん増えていく現代社会の中、「他人からどう思われるか」を気にかける女性が増えています。フォーチュン・ナビゲーター阿雅佐さんの緻密な心理分析で、あなたが「どんな女」だと思われているのかを徹底解説。
2018年08月14日昨年10月半ばに「寿司デート」が目撃されて以来、順調に愛を育んでいるクリス・マーティン&ダコタ・ジョンソン。ダコタは交際開始1か月でクリスがフロントマンを務める「コールドプレイ」のアルゼンチン公演に同行し、2月には有名司会者エレン・デジェネレスの誕生日パーティーに手をつないで会場入りした。このパーティーにはクリスの元妻グウィネス・パルトロウと婚約者のブラッド・ファルチャックも出席していたが気まずさはなかった様子。手をつないだ2人が、出席者のドリュー・バリモアと笑顔で挨拶を交わしている姿が撮られていた。そしてここ半年ほど、クリスが住むマリブやロサンゼルスでデートを重ねてきた2人は、最近「次の段階」に進みつつあるという。関係者が「この2週間、2人はいままでよりさらに一緒に過ごすことが多くなりました」と「People」誌に語っているように、この数週間は立て続けにレストランでランチデート中にキス、愛犬と一緒に手つなぎデート、と公の場でもいちゃつき、関係がヒートアップしているのがうかがえる。「彼らはビーチに行ったり、近所を散歩するような、穏やかな生活をシェアして楽しんでいます。シリアスな関係に発展しているようです」。クリスは制作した曲を送り、ダコタに意見を求めるほど信頼しているそうだ。(Hiromi Kaku)
2018年06月27日6月1日に、話題のロマンティック・コメディ映画『50回目のファーストキス』が公開!こちらはリメイク版で、オリジナルはアダム・サンドラー×ドリュー・バリモア主演のハリウッド作品。日本では、2005年に公開されました。■毎日が最高のファーストタイムハワイのオアフ島で天文学者を目指しつつ、ツアーガイドとして働く大輔(山田孝之さん)は大変なプレイボーイ。観光客にまで手を出して問題を起こすものの、本人はまったく反省の色がありません。そんな大輔ですが、ある日カフェで知り合ったキュートな瑠衣(長澤まさみさん)に一目ぼれ、大輔のアプローチによって2人は翌日も会う約束をします。しかし次に会ったとき、瑠衣は大輔のことをまるで覚えていませんでした。実は、瑠衣は交通事故の後遺症により、事故以後の記憶がすべて1日でリセットされてしまう、短期記憶喪失障害だったのです。彼女が抱えている障害を知り、大輔が出した結論は「毎日恋に落ちる」でした。初対面から始まり、恋に落ちて、ファーストキスをする。瑠衣が毎日自分に恋してくれるように、大輔は何度もファーストデートを演出します。そんな日々を送る中で、瑠衣は自分の病気に気づいてしまい、さらに自分という存在が、大輔の夢を叶える障害になっているのではないかと思い悩むのです。そうして瑠衣は、ある決断をするのですが…。■「幸福」を得るために必要なこと大輔の頑張りによって、瑠衣は毎日幸せな「ファーストタイム」を過ごします。でも「幸せ」は、そうそう毎日感じられるものじゃないですよね。そもそも人は、何に「幸せ」を感じるのでしょうか?人が幸福を感じられるものとして、例えば地位や金銭といった「外的要因」と自由や愛情といった「内的要因」があります。経済的に豊かで社会的地位が高いと、生きていくのに十分な蓄えを持てるし、贅沢な暮らしが可能になります。けれど、恵まれている自分と恵まれていない人とを比べて、少しばかりの満足感を得られたとしても、それはあまり長続きしません。一方、自由や愛情は誰に理解されなくても自分にとって大きな喜びとなるものです。しかも方向性を間違えず努力する限り、その充足感は永く続いていくことでしょう。経済学者のロバート・フランクは、他者と自分を比べることによって満足感を得られるものを「地位財」、比較せずとも満たされるものを「非地位財」と称しました。「幸福」を得るために必要なのは「地位財」への執着ではなく、「非地位財」の追求なのです。幸福感を生み出す4つの要素継続した「幸福」を得るには「内的要因」に目を向けることが大事で、さらに以下の4つが「幸福感」を引き起こす重要なファクターとなります。慶應義塾大学の前野隆司教授が、『幸せのメカニズム実践・幸福学入門』(講談社現代新書)という著書で紹介している4つの要素を、噛み砕いて解説していきますね。1)やってみよう!と思う自己実現の意識人は成長することで喜びを感じ、頑張った自分を大切にしたいという意識に結びつきます。「誇り」は、幸せの土台を築くものです。2)ありがとう!を忘れない感謝の心人とのつながりを大切にし、常に愛情をもって接しましょう。誰かを大切にできる人が、他人に大切にしてもらえるのです。3)なんとかなるさ!という楽観への切り替えぐだぐだ考えていても仕方がないときって、ありますよね。誰かと交流をする際には、「なんとかなるさ」という思い切りが重要です。飛び込んで初めて可能性の扉が開かれることもあります。4)自分らしく!を忘れないマイペースの追求他者は他者、自分は自分。自分はどうしたいか、自分に何ができるのか。そこをしっかりと明確にして動くことで、ブレることなく筋を通せる人になれるでしょう。■まとめ幸せになるための心理学、ご理解いただけましたでしょうか。幸福感を得るのに、特別な何かは必要ありません。壁にぶつかったら、4つの要素が作用しているかシンプルに考えてみましょう。もしかしたら、欲や憶測に縛られて難しく考えているだけかもしれませんよ。ライタープロフィール黒木 蜜一般企業に勤めながら執筆した作品が日本文学館のオムニバス本に掲載され作家デビュー。古事記への造詣が深く、全国300ヶ所以上の神社紹介記事を執筆。現在、古事記の観点から紹介する神社コラム/恋愛コラムなども手がけている。Webサイト:黒木 蜜~中今の詩~記事一覧へ
2018年06月02日これまで数々のジャンルで“笑い”を届けてきた福田雄一監督が、山田孝之と長澤まさみをW主演にまさかのラブストーリー、それも原案がハリウッド映画という驚きの新作を発表した。今回はすでに多くの注目を集めている『50回目のファーストキス』の見どころや、キャストの裏話をまとめた。■あらすじハワイのオアフ島。ツアーガイドのバイトをしているプレイボーイの大輔は、ある日、カフェで瑠依という明るくて魅力的な地元の女性と出会う。2人はたちまち意気投合し、次の日も会うことに。でも、翌朝会った瑠依は、大輔のことをまるで覚えていない。瑠依はかつて事故に遭い、新しい記憶がひと晩でリセットされてしまうという後遺症を抱えていた。そんな彼女に本気になった大輔は、毎日、“初対面”の瑠依をあの手この手で口説き落とす。2人は毎日恋に落ち、毎日ファーストキスをくりかえすことになるのだが…。■原案はいまなお人気のハリウッド映画から!いまも熱狂的なファンをもつロマンティック・コメディの傑作『50回目のファースト・キス』(2004/ピーター・シーガル監督)が原案となる本作。ドリュー・バリモアとアダム・サンドラーがハワイを舞台に共演しており、今回、舞台はそのままに、キャストを日本の豪華俳優陣で装いを新たにした。監督は『銀魂』「勇者ヨシヒコ」シリーズの福田雄一が務め、初めて王道ラブストーリーに挑む。■おなじみの「福田組」キャストが勢ぞろい!本作で、毎日恋におちる大輔と瑠依を演じるのは、いずれも日本映画界には欠かせない存在である山田孝之と長澤まさみ。映画での共演は『そのときは彼によろしく』(’07)以来、約11年ぶり。さらに山田さんはTV版、長澤さんは映画版の『世界の中心で、愛をさけぶ』に出演し、「セカチュー」ブームを巻き起こした2人が、恋人役でタッグを組むことも注目されている。弓削大輔役/山田孝之今回満を持して“王道ラブストーリー”に帰還した山田さんが演じる大輔は、ハワイでツアーガイドのアルバイトをしながら天文学の研究をしている、という設定。あとクサれのない恋愛が信条のプレイボーイだが、瑠依にひと目惚れしたことで、一途で真面目な一面を見せていく。本作ではユーモアと大人の色気を炸裂させながら、優しい包容力で全女性の心を虜にするに違いない。藤島瑠衣役/長澤まさみ日本アカデミー賞を5度も受賞し、演技派女優としてますます磨きがかかる長澤さん。記憶障害を抱えながら、そのことさえも覚えていられず、明るくけなげに生きているチャーミングな女性・瑠依を演じる。月9ドラマ「コンフィデンスマンJP」や『銀魂』での弾けっぷりも記憶に新しいところだが、本作で見せる破壊的な可愛さは『モテキ』以来とすでに評価されている。さらに、秘められた悲哀の繊細な表現には、涙を誘われるはず。脇を固めるのは、福田監督作常連が!そのほかのキャストも福田組お馴染みの俳優たちが多数登場!大輔の親友・ウーラ山崎を演じるのはムロツヨシ。また、大輔がアルバイトをするツアーガイド会社の上司・味方和彦役を『テルマエ・ロマエ』の勝矢。大輔に密かな恋心を抱く同じ会社の同僚・高頭すみれ役を『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』の山崎紘菜が演じる。そして、記憶障害を抱える瑠衣を献身的に支える筋トレ好きな弟・藤島慎太郎役を、『南瓜とマヨネーズ』の太賀。瑠衣の主治医・名取医師役を「踊る大捜査線」シリーズの大和田伸也。瑠衣の幸せを願うがゆえに、彼女が事故に遭った日の出来事を毎日同じように繰り返せるように努力するひとクセある父・藤島健太を、福田組常連の佐藤二朗が演じている。■平井堅の書き下ろした主題歌が涙を誘う!本作では、平井堅が主題歌「トドカナイカラ」を書き下ろし、その歌声に彩られた感涙必至の本予告も公開されている。大輔がカフェで瑠依にひと目惚れするシーンや、ハワイの美しいロケーションでの2人のデート、「ファーストキスって最高!」と叫ぶ瑠衣などのロマンティックな映像が満載だ。脇を固めるキャストも登場する中、苦悩し叫ぶ瑠衣や、涙を流す大輔の姿などが映し出されており、これまでの福田作品からは想像もつかないほど、涙を誘う映像が完成した。主題歌に平井さんを起用した理由にも、本作で“恋愛映画を大人に取り戻したい”という強い気持ちがこめられている。■舞台挨拶ではサプライズに山田さん「損した気分…」都内にて行なわれた完成披露試写会に出席した出演陣と監督。そこでサプライズゲストとして、主題歌を担当した平井堅さんが登場。すると山田さんは「普通だったら(出演作に平井さんが楽曲提供したことに)喜べるのですが、福田組だったので損した気分。もっとちゃんとした場で味わいたかった」と発言し、客席を笑わせていた。一方の福田監督は「舞台挨拶でこんなにドキドキしたのは初めてです。エンドロールで曲が流れると泣いちゃうんです」とうれしそうに語っていた。■長澤さんの演技を、ムロさんが大絶賛!また、後日行われたレッドカーペットイベントでは、劇中で一番泣けた場面や、一番笑えた場面を紹介する企画が行われた。太賀さんは「長澤さんがムロさんをバットで追いかけるシーン」を上げると、ムロさんは「すっげえ、痛かったもん。だって」と明かし、長澤さんも「すみません。本気で行かせて頂きました」「そこは本気で行かないと、うそになっちゃうと困ってしまいますので」とガチでムロさんに殴りかかったことを告白した。ムロさんは「1発で、分かりました。本気で逃げました」と言うと、「いい絵が撮れています!」と役者魂を発揮して笑顔を見せた。■気になる、久々の共演となった感想は?長澤さんは「山田さんのシーンはどれもおかしくて」と声を弾ませた。特に、大輔がバッテリーが上がってしまった車のボンネットを開けてエンジン部をのぞき込む場面をあげており、そのときは、瑠衣は悲鳴をあげて怖がるため、長澤さん自身は芝居として笑ってはいけない場面だったそう。しかし、長澤さん自身は「『どうしよう。笑っちゃうかも』と思いながらなんとか持ちこたえました」とコメント。長澤さんは「福田さんの演出なのですが」と声に出していたが、共演者たちは、福田監督の演出に応えようと、最後まで演じきることができる長澤さんの力量を絶賛していた。瑠衣を愛し続ける大輔と、自分の存在が大輔の夢を邪魔しているのではと苦しむようになる瑠衣。2人の恋の行方は…?これまでの福田監督作では想像できなかった感涙必至の本作を是非チェックして。『50回目のファーストキス』は6月1日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:50回目のファーストキス 2018年6月1日より全国にて公開© 2018 『50回目のファーストキス』製作委員会
2018年06月02日取材部屋に山田孝之にムロツヨシ、そして佐藤二朗(※パンチパーマ)が入ってきただけで、その場の空気に「笑」という色が帯びる――。「勇者ヨシヒコ」シリーズなど、おなじみ福田雄一監督作において、安定の笑いをもたらしてくれる3人。もちろん、今回の映画『50回目のファーストキス』でも、映画館が爆笑の渦に包まれることは言うまでもないが、ひとつ、大きく違うのは、本作が正真正銘、感動のラブストーリーであるということ。天文学者になる夢を抱えるプレイボーイと短期記憶障害を負ったヒロインの恋に、ハンカチが必要となること請け合いなのだが、これら熱い涙のシーンに3人はどのように向き合ったのか?アダム・サンドラー&ドリュー・バリモア主演のハリウッド映画『50回目のファースト・キス』の日本版リメイクとなる本作。事故の後遺症で新しい記憶が1日でリセットされてしまう短期記憶障害を負っている瑠衣(長澤まさみ)に恋する主人公で、天文学者になる夢を抱え、ハワイで働く大輔を山田さんが演じ、その親友をムロさん、そして瑠衣を傷つけまいと事故の日と全く同じ出来事を毎日繰り返す父親を佐藤さんが演じている。――「あの福田雄一監督がラブストーリーを」、「福田雄一に泣かされる!」と話題の本作ですが、みなさんはいつもとひと味違う福田作品をどのように受け止めたんでしょうか?山田:最初に話をいただいて、オリジナル版の映画を観たら、すごく面白かったし福田さんっぽいなと思ったんですよね。福田さんに合ってるなと。どこがって聞かれるとわかんないけど、テンポとかコメディ色とかですかね?これを日本でやるなら、福田さんだろうって思えたんです。実際、脚本を読んでも日本版としてうまいなと思いました。これは面白くなるなと。ムロ:僕は、福田さんとは一緒に舞台もやってて、福田さんが実は“いい話”も書けるってことは知ってたんでね。佐藤:実はね(笑)。ムロ:だから、すんなりと入れたんですけど。まあ、まさかこのメンバーでこういうラブストーリーをやれるとは思ってなかったんで。主人公とその親友、ヒロインの父親ってポジションで…。――完成した映画を観て、特に「泣けた!」というシーンは?ムロ:まあ、本人の前では絶対に言わないけど、佐藤二朗の涙には弱いので、そこかなぁ…?佐藤:目の前にいるよ(笑)!いや、僕もムロと同じなんですけどね。以前、福田の演出で「THE 39 STEPS」という舞台に出させてもらったんです。そのとき、渡部篤郎さんを撃つシリアスなシーンで、どうしようかと思ってたら、福田に「上手まで歩いてきて」と言われたんです。そうすると渡部さんを見ないで撃つことになるんだけど、そのひと言の演出で、シリアスなシーンがグッと良くなったの。――その経験もあって、福田監督が笑いだけでなく、シリアスな作品やラブストーリーでもいい演出をするであろうことはわかっていた?佐藤:WOWOWのシリアスなドラマ(「同期」)を書いたりもしてるしね。ネタとして「福田がラブストーリー…体調でも悪いのか?」とか言ってますけど、世間で言うほど実際は意外でもなくて。今回も、テーマは結構、重いものをはらんでいるけど、不思議なほど悲壮感なく描かれているところが福田らしいなと。老若にゃんにょ…(苦笑)。ムロ:わかりますよ。大丈夫です(笑)。佐藤:老いも若きも男性も女性も楽しんでもらえるんじゃないかと(笑)。――佐藤さんのお気に入りのシーンは?佐藤:僕は孝之が勤めてる旅行会社での、同僚の勝矢と山崎紘菜と一緒の3人のシーンが好きだね。テンポがよくて面白くて。山田:ホントですか(笑)?佐藤:ホント、山崎がね。映画の中で大輔が、瑠衣を元気づけるために作るビデオがあって、それを父親も見てグッとくるシーンがあるんだけど、芝居の中でビデオを見たとき、(ほかの共演者と比べて若い)山崎はまだ委縮して、ちょっと緊張してるのかな? と思ったの。でも、完成した映画で改めて見たら、すごく良くなってて、福田に「いい演出だね」ってメールしたもん。――福田監督によるラブストーリー自体に3人とも意外性は感じなかったようですが、実際の現場でもいつもとの違いや変化はなかったんですか?ムロ:僕はそんなに感じなかったけど…ただ、みなさんがよく想像するであろういつもの作品と比べて、コメディしなくていいシーンが多かったのは事実ですね。みなさん、お気づきかとは思いますが、僕らももちろん“役者”ですから…(笑)。山田:そうですね(笑)佐藤:あははは。うん、そこちゃんと言っとこうな(笑)!――決してコメディアンや芸人ではなく…。ムロ:役者です! そこで役者に集中できる時間がいつもよりは長かったです。いつもは、そういう時間に加えて「このシーン、成立させてくれるよね?」「何かちょっと足してくれるよね?」という無言の圧力との戦いがあるから(笑)。――恋と夢とどちらを選ぶべきか悩む大輔との2人の砂浜でのシーンも感動的です。ムロ:山田孝之とそういうシーンをやることはもうないのかな? とあきらめかけていた頃に巡ってきたんでね(笑)。肩の力を入れずに、ずっとやりたいと思っていたことがやれるんだなぁって。山田:楽しかったですね。もちろん大輔は悩んでるし、決断しなきゃいけないシーンなんだけど、真剣にやればやるほど「え?ムロさんと何やってるんだろう?」「ハワイのこんないいロケーションで、なんで泣きそうになってんだ?」って(笑)。佐藤:僕も、これは決して楽をしようと思って言うんじゃないけど(笑)、ムロが言ったのと全く同じです。ムロの発言を僕の意見として書いてほしい(笑)。いつも「なんか面白いことやってくれよ」という無言の圧力を感じてるのも同じ。だから今回、肩の力を抜いて、孝之や長澤と芝居ができるのは嬉しかったね。いつもは雲の上から孝之を見てたけど(※「ヨシヒコ」シリーズの仏)、やっと孝之と同じ目線で芝居ができると(笑)。――瑠衣を傷つけまいと、事故の日の新聞とニュース映像を用意し、毎日、同じ1日を繰り返そうとする父親の姿に涙する観客も多いかと思います。佐藤:すごくつらい境遇にいる娘を持った父親なので、そこは土台としてしっかりと持っていようと思っていました。そこに大輔が現れて「なんだこいつ?」って感じなんだけど、おそらくはそういう状況にいる父親って、誰かに助けてほしいという、藁(わら)をもすがる想いを抱いてると思うんですよ。その藁がこいつなのかも?と思い、頼りつつも、でもこいつはいずれハワイを出て行くんじゃないか? という思いもあって。そういう感情の変化を計算しつつの芝居を孝之とやれたというのは、この映画での一番の収穫というか、すごく嬉しいことでしたね。ムロ:(瑠衣の弟役の)太賀の存在が大きかったですよね。佐藤:そうなの。大きかったね。ムロ:太賀がいることで、この苦しい状況を笑いにしていいんだなって。「ボケ」と「ツッコミ」という言い方はあまりしたくないんだけど、僕らって実はボケ側の人間じゃないんですよ。どっちかというと受け身で「それ違うだろ」と言う側。太賀がいたことで、お父さんのいい部分がすごく出てたし。佐藤:太賀がいてよかったのは、まず僕自身にとって、同じシーンにいるときに彼が笑いを担ってくれたから、力を抜いて芝居に集中できたってこと。もうひとつ、物語にとってもそうで、全体として結構、悲惨なお話ですけど、そんな状況でも人は毎日、飯を食うし笑うし、そんな悲壮になってばかりいられないんです。彼の存在でそれが観客にも伝わるんだよね。ムロ:あのシーン、良かったね!車で病院に向かうところ!――自身の障害を知らされた瑠衣と父親、弟、大輔が、瑠衣が治療を受けていた病院に向かう車中のやり取りですね?ムロ:あのシーン、シリアスなはずが途中からコメディになっていくの。あれが福田さんの凄さですね。普通ならあそこはずっとシリアスなままでしょ。あそこにコメディ要素を入れるって、いま、他の監督にはない部分だなと思いますね。――山田さんは、いつもの福田組との違いは現場で感じられましたか?山田:いや僕自身、普段からこの監督だからこういうストーリーで…というスタンスがあるわけでもないので、あんまり「福田さんだから」とか関係ないんですけどね。まあとはいえ、ふとした瞬間に「なんで福田組で…」という思いはよぎるんですけど(笑)。佐藤:ふとした瞬間にな(笑)。山田:なんで福田さんとこんな真剣な話をしてるんだ? と(笑)。――久々のラブストーリーという点に関してはいかがでしたか?山田:楽しかったですね。正直、不安もすごくあったんですよ。10年近くやってなかったので、24~25歳の時と34~35歳じゃ感覚は全然違うし、あの当時みたいに素直に目の前の状況に笑ったり、泣いたりできるのかな?って。でもやってみたら、逆にいまのほうが素直にできましたね。無駄にあれこれ考えず、「見え方」とかを気にせずに自然とできたなと思います。――ここまでも十分に語っていただきましたが、改めて福田監督の凄さ、福田作品の魅力についてお聞かせください。ムロ:改めて言うと…(真剣なまなざしで佐藤さんのほうを向き直り)ふざけた“フリ”をできる人、普通のことをするのが実は難しいと知ってる人は、どうやったら普通のことをできるのか?とすごく考えてると思うんですよね。普通の状況がないと、逸脱した面白さって作れないんです。それは、福田さんもそうだし、僕の大好きな佐藤二朗という役者にも言えることだと思います。「普通」ということができるってことは、「ふざけたこと」をできるということ。そのバランスを福田雄一と佐藤二朗は持ってるんじゃないかと。佐藤:(こらえきれず)うはははは(笑)!ムロ:すごいでしょ?いまのやりとりの面白さ、文章にしたら絶対に伝わらないでしょ?佐藤:これ伝わらないよ(笑)。どういう顔でムロが言ってたのか…文章だけで読むとめっちゃ気持ち悪いわっ!ムロ:僕は面白いこととして言ったけど、文章で読んだらクソ真面目ですからね。山田:もったいないな。「ボクらの時代」であってほしかった…。ムロ:いや、「冗談」と言いつつ、それはホントです。普通ができることの難しさを知ってるんですよね。――山田さんは?山田:やっぱり笑いですよね。ジャンルで言うところのコメディとかそういうのはわかんないけど、笑いって全ての要素が詰まっていて、そうじゃないとできないと思うので。これだけずっと笑いをやり続け、求められるって、それだけですごいことだと思います。佐藤:僕の意見は、ムロと全く同じなので(笑)、インタビューの「ムロ」というのをそのまま「佐藤」にしてもらえたら大丈夫(笑)。(text:Naoki Kurozu/photo:EMI)■関連作品:50回目のファーストキス 2018年6月1日より全国にて公開© 2018 『50回目のファーストキス』製作委員会
2018年05月29日5月23日は「キスの日」!なぜなら、いまから72年前の1946(昭和21)年の今日、日本で初めてキスシーンが登場する映画『はたちの青春』(佐々木康監督)が公開された日だから。主演俳優と女優がほんのわずかに唇を合わせただけのキスながら、大きな話題を呼び、映画館は連日賑わったのだとか。そんな「キスの日」にちなみ、思わずうっとりとしてしまうような、憧れのシチュエーションのキスシーンがある映画をシネマカフェがピックアップ!『50回目のファーストキス』山田孝之&長澤まさみ、雄大なハワイに抱かれてまず、最新映画からは、山田孝之&長澤まさみが11年ぶりに共演する『50回目のファーストキス』(6月1日公開)。ドリュー・バリモアとアダム・サンドラーによる2004年製作のロマンティック・コメディ『50回目のファースト・キス』を原案にし、『銀魂』の福田雄一監督が王道ラブストーリーに初挑戦。ハワイでオールロケを行った。山田さん演じる大輔は長澤さん演じる瑠衣にひと目惚れ、あとクサれのない恋愛が信条のプレイボーイを返上する。そして、1日しか記憶が持たない瑠衣のために、毎日、あの手この手でアプローチを繰り返し、毎日、瑠衣と恋に落ちて、ファーストキスを繰り返していく。ハワイの夕陽や星空の下、広大なパイナップル畑など、最高にロマンティックなロケーションで繰り広げられるファーストキスには、一途な大輔の思いとピュアな瑠衣の感動が何度も繰り返され、トキメキとともに切なく胸締めつけられることにもなりそう。もちろん、オリジナルとなった『50回目のファースト・キス』も、キュートで愛らしいドリューと大まじめでも面白いアダムは、『ウエディング・シンガー』『子連れじゃダメかしら?』などで共演経験が多く、息もぴったり。『ママレード・ボーイ』吉沢亮&桜井日奈子、両思いのキスにキュン吉沢亮が容姿端麗、頭脳明晰、ミステリアス…少女漫画人気キャラの三大魅力を全て兼ね備えた主人公・松浦遊を演じ、そんな吉沢さんが「妖精みたい」と評する桜井日奈子がヒロイン・光希を演じる『ママレード・ボーイ』(公開中)。お互いの両親がパートナーチェンジをしてシェアハウスで一緒に暮らすことになった遊と光希は、最初こそぎくしゃくするものの、やがてお互いを想うように。光希が遊を意識するようになったのは、保健室でのこっそりキスから。その後、それぞれに両思い宣言してからの、海辺でのキスにもキュンキュン。あるときはクローゼットに隠れてキスしようとするも…。世の女性たちを虜にし、「いま『ママレ』が実写化できる理由のひとつ」と廣木隆一監督に言わしめた吉沢さんがパーフェクトな顔面で熱演する遊のイケメンぶり、恋したら一直線の光希を初々しく演じた桜井さんの好演にも注目。『となりの怪物くん』菅田将暉&土屋太鳳、誰もいない昼下がりの教室で菅田将暉史上もっともカワイイキャラといわれる、天才で予測不能な“怪物”こと春と、いつもの明るいキャラクターとは一転、土屋太鳳が演じるガリ勉&冷血な雫の初めての恋を描く『となりの怪物くん』(公開中)。2人とも、恋人はおろか友達もいなかったのに、やがて初めての友達同士になり、気づけば初めての大切な存在になっていく。見どころは昼下がり、傾きかけた日が差し込む地学準備室でのキスシーン。ソファで寝ているハルの髪に雫が触れると、ハルがふいに目を覚ましてねぼけ眼のままでキス。さらに、ラストシーンのキスも、思わず“舞い上がる”!『ラ・ラ・ランド』エマ&ライアン、夢見るキスで舞い上がるエマ・ストーンとライアン・ゴズリンという人気俳優2人が、歌やダンス、さらにライアンはピアノまで吹き替えなしで披露し、大ヒットした『ラ・ラ・ランド』(2016)。夢見る街・ロサンゼルス(LA)で恋に落ちたミアとセブのキスシーンは幾度も登場するが、なんといっても印象的なのが、夜の映画デートの延長で出かけたグリフィス・パーク天文台のプラネタリウム。好きな人との初めてのキスで、まさに天にも昇るような気持ちを表現している。また、長~いクラクションを鳴らしながら車で迎えに来たときのキス、現在は稼働していないが撮影のために特別に動かしてもらったという「エンジェルズ・フライト」というケーブルカーでのキスなどにもうっとり。『塔の上のラプンツェル』自分からキスしにいくディズニープリンセス白雪姫が目を覚ますキスから、野獣の魔法が解けた後のキス、『わんわん物語』のスパゲティ・キスまで、数々の名キスシーンを世に送り出してきたディズニー・アニメーションからは、『塔の上のラプンツェル』(2011)を厳選。ランタンが夜空いっぱいに舞う幻想的な雰囲気の中、「輝く未来」に乗せてラプンツェルと、フリン・ライダーことユージーンは互いの気持ちを確かめ合う。ユージーンは優しくラプンツェルの顔に手を添え、カメレオンのパスカルが思わず頬を染めるも…。また、ラストには、うれしさのあまり自分からキスしにいくラプンツェル。一瞬驚いた様子のユージーンも実にキュート。『L・DK』山崎賢人のツンデレ王子がキスをノーカウントに山崎賢人が“ツンデレ王子”・柊聖を演じ、壁ドンを披露してブレイクするきっかけとなった『L・DK』(2014)にも注目。柊聖の兄に、不意打ちのようにファーストキスを奪われた剛力彩芽演じる葵。泣きじゃくる葵の涙に濡れる頬にそっと唇を寄せ、「あいつのキスはノーカウント、俺が決めた」と言い放つ姿に悶絶した方も多いのでは?そして最後には、恋が成就するというハート型の花火の下でのロマンティックなキスも!来年には実写映画化第2弾として、柊聖のいとこ・玲苑と3人の同居生活で三角関係がスタートする『L・DKひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』が公開に。新キャストもまだ発表されていないが、いまからも期待が高まる。『ピース オブ ケイク』多部未華子&綾野剛に、菅田将暉も!?ジョージ朝倉の同名人気コミックを、多部未華子&綾野剛に松坂桃李、木村文乃、光宗薫、菅田将暉ら豪華キャストで映画化した田口トモロヲ監督の『ピース オブ ケイク』(2015)は、映画も大人女子から支持を集めている。「こんな綾野剛は観たことない」といわれるほど、柔和で優柔不断、くしゃっとした笑顔が印象的な“ヒゲ店”(ヒゲ店長)を綾野さんが演じ、“流されやすい”ヒロイン・志乃を多部さんも熱演。アパートの縁側、「梅宮さんのこと好きだよ」という告白があり、優しく抱き寄せてからのキスには注目。さらに、いまや引く手あまたの菅田さんにとって初めての恋愛映画のキスシーンがあった本作。“飲み会”の最中、ちょっと気になっている女子(志乃)をトイレの前で待ち伏せしてキスという、“飲み会あるある”(!?)シチュエーションを演じている。『スパイダーマン』逆さづりキスは映画史の伝説級憧れのキスシーンといえば、忘れてならないのが、サム・ライミ監督によるシリーズ第1弾『スパイダーマン』(2002)での逆さ宙づりキス。目の前にいる憧れのスパイダーマンが、幼なじみのピーターだとは知るよしもないメリー・ジェーン(キルスティン・ダンスト)。方や、スパイダーマンことピーター(トビー・マグワイア)にとって、彼女はずっと想い続けてきた女性。雨の中、逆さづりの状態でのドキドキのキスは、そんな2人のすれ違いも象徴しており、映画史を代表する伝説的キスシーンといえるだろう。現在「BS10 スターチャンネル」ではキスの日記念特集として5月21日(月)~5月23日(水)18:30頃~『スパイダーマン』含め6作品を放送中だ。『アデル、ブルーは熱い色』激しさの対極にある優しいキス伝説といえば、第66回カンヌ国際映画祭で審査員長を務めたスピルバーグが、監督だけでなく主演女優2人にも最高賞のパルムドールを贈り、絶賛した『アデル、ブルーは熱い色 』(2013)。大胆で美しいラブシーンが話題となったが、青い髪の女性エマ(レア・セドゥ)と交差点ですれ違いざまに恋に落ちたアデル(アデル・エグザルコプロス)は、“視線でキスを交わしている”といってもいいほど。公園でのキス、パレードでの何気ないキスも、あの激しいラブシーンがあるからこそ、いっそう愛おしく引き立つ。『君の名前で僕を呼んで』ティモシー×アーミーの不器用キス17歳の青年エリオの初恋を描いた『君の名前で僕を呼んで』(公開中)には、風光明媚な北イタリアを背景に生涯忘れられないであろう喜びと痛みのキスの数々が…。お互いを探るかのように、自転車で田舎へと向かうエリオとオリヴァー。そこでようやく想いを確かめ合うキス。また、誰も彼らを知る者がいない街角でのキス。長身のアーミー・ハマーにしがみつくかのような華奢なティモシー・シャラメの身体が、2人の置かれた状況や心境の違いを示しているようにも見えてくる。ほかにも、ノラ・ジョーンズとジュード・ロウの逆さキスがビジュアルになった『マイ・ブルーベリー・ナイツ』、カウボーイ同士の再会のキスが印象的だった『ブロークバック・マウンテン』、さまざまなキスシーンが連なり、感動の涙を誘う『ニューシネマパラダイス』といった作品もオススメ。今日は素敵なキスシーンのある映画で、過ごしてみては?(text:Reiko Uehara)■関連作品:となりの怪物くん 2018年4月27日より全国東宝系にて公開©2018映画「となりの怪物くん」製作委員会©ろびこ/講談社君の名前で僕を呼んで 2018年4月27日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© Frenesy, La Cinefactureママレード・ボーイ 2018年4月27日より全国にて公開© 吉住渉/集英社 © 2018 映画「ママレード・ボーイ」製作委員会50回目のファーストキス 2018年6月1日より全国にて公開© 2018 『50回目のファーストキス』製作委員会
2018年05月23日徳井義実、後藤輝基、指原莉乃が贈る日本テレビ系「今夜くらべてみました」の5月23日(水)本日放送回に、女優の長澤まさみと俳優の山田孝之がゲスト出演。山田さんの“リアル飲み友”もスタジオ登場で、長澤さんも思わずあ然…?本番組はある共通点を持ったゲストを招き、MCとゲストがトークを繰り広げるバラエティ。今回は「トリオ THE 山田孝之と山田孝之が面倒な男と女」ということで、番組初登場の山田さんと、山田さんと映画『50回目のファーストキス』で共演した長澤さん、さらに山田さんたっての希望で一般人の友人・大塚悠吾さんも登場、異色のトリオで番組が進行する。山田さんといえば『電車男』から『クローズZERO』「勇者ヨシヒコ」シリーズなどあらゆる役柄を演じてみせる“イケメンカメレオン俳優”。さらにインスタでの発信力や音楽アーティストとしての活動まで多才な活躍で常に話題を振りまいている。そんな山田さんの登場からトークまで、その“面倒くささ”は必見。山田さんに対し「山田孝之 被害者の会」が発足し、友人の宮川大輔も参戦、面倒くさいのに愛される山田さんの謎にMC陣が迫る。また長澤さんも『グッドモーニングショー』『銀魂』『嘘を愛する女』など数々の作品でその演技力を披露。『海街diary』や『散歩する侵略者』では数々の映画賞に輝くなど、いまやトップ女優としての地位を確固たるものにしている。そんな長澤さんだが『世界の中心で、愛をさけぶ』などで山田さんとは度々共演しており、長澤さんが山田さんに“泣かされた経験”を語る。また山田さんの友人として今回ゲスト出演することになった大塚さんは、山田さんと3年前に知り合い、数か月に1回のペースでお酒を飲みに行く“飲み友達”なのだとか。普通のサラリーマンの大塚さんだが、今回、山田さんたっての希望でなぜかゲスト出演することに。どんなトークが展開されるのか?こちらもお楽しみに。長澤さんと山田さんが共演した『50回目のファーストキス』はハワイのオアフ島を舞台に、交通事故の後遺症で短期記憶障害を抱え、1日で記憶が消えてしまう瑠衣(長澤さん)に一目惚れした大輔(山田さん)が、偶然の出会いを一生に一度の恋にする恋愛ムービー。ドリュー・バリモアとアダム・サンドラーによるロマンティック・コメディを、『銀魂』や『斉木楠雄のΨ難』などの福田雄一監督が初王道ラブストーリーとして映像化する。『50回目のファーストキス』は6月1日(金)より全国公開。「今夜くらべてみました」は5月23日(水)21時~日本テレビ系で放送。(text:cinemacafe.net)■関連作品:50回目のファーストキス 2018年6月1日より全国にて公開© 2018 『50回目のファーストキス』製作委員会
2018年05月23日5月20日(日)今夜オンエアされるゲストのお悩みに史上最強弁護士軍団が白黒つける人気法律バラエティ「行列のできる法律相談所」に女優の長澤まさみがゲスト出演。今回は本番組がカンボジアに建設した小学校の現在の姿などを紹介する。第5回「東宝シンデレラ」グランプリを獲得し女優の道へ。2003年公開の『ロボコン』で映画初主演を飾り第27回日本アカデミー賞新人俳優賞に輝くと、翌年公開された『世界の中心で、愛をさけぶ』が大ヒット。同作で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、話題賞など数々の賞を受賞し一躍大人気女優に。その後ドラマ「ドラゴン桜」や大河ドラマ「功名が辻」、主題歌も担当した「セーラー服と機関銃」など数々の作品で活躍。『涙そうそう』と『モテキ』では日本アカデミー賞優秀主演女優賞の栄冠を手にし、綾瀬はるか、夏帆、広瀬すずと4姉妹を演じた2015年公開の『海街diary』も高い評価を受けたほかフジテレビ系で放送中の「コンフィデンスマンJP」も評判を呼んでおり、いまや日本映画界を代表する存在となった長澤さん。今回は長澤さんのほか一青窈、羽鳥慎一、宮迫博之、後藤輝基、渡部建、磯野貴理子、北村晴男らも出演し、番組が10年前にカンボジアに建設した学校が今どうなっているかを取材。この学校は有名人100人が描いた絵のオークション売り上げ総額1億7,000万円で建てたもので、その学校の現在の姿、その後の“衝撃展開”に長澤さんはじめスタジオが感動の渦に。また当時13歳だった少女スレイナと再会、現在どう成長したかなども紹介する。さらに新婚の徳島えりかアナウンサーの馴れ初め秘話なども。今晩も見逃せない1時間になりそう。今回のゲスト、長澤さんの映画最新作となる『50回目のファーストキス』は6月1日(金)より全国公開。ドリュー・バリモアとアダム・サンドラーがハワイを舞台に共演したロマンティック・コメディを、長澤さんと山田孝之という『世界の中心で、愛をさけぶ』コンビの再共演で描く本作。『銀魂』や『斉木楠雄のΨ難』などの福田雄一監督による初王道ラブストーリー作になることも注目ポイントだ。ハワイのオアフ島を舞台に、交通事故の後遺症で短期記憶障害を抱え、1日で記憶が消えてしまう瑠衣(長澤さん)に一目惚れした大輔(山田さん)が、偶然の出会いを一生に一度の恋にする恋愛映画となる。「行列のできる法律相談所」は5月20日(日)今夜21時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2018年05月20日山田孝之と長澤まさみが4月30日(月・祝)、都内にて行なわれた映画『50回目のファーストキス』完成披露試写会に、勝矢、太賀、山崎紘菜、佐藤二朗、福田雄一監督と共に出席。山田さんは、サプライズゲストとして主題歌「トドカナイカラ」を担当した平井堅さんが登場すると「普通だったら(出演作に平井さんが楽曲提供したことに)喜べるのですが、福田組だったので損した気分。もっとちゃんとした場で味わいたかった」と発言し客席を笑わせていた。■福田監督、平井さんの主題歌で泣いた!本作は、2004年にアダム・サンドラー&ドリュー・バリモアで映画化された同名映画を、山田孝之&長澤まさみでリメイク。事故の後遺症で、記憶が1日で消えてしまう短期記憶障害の女性・藤島瑠依(長澤さん)と、彼女に一目ぼれしてしまったハワイでツアーガイドとして働きながら、天文学の研究をする弓削大輔(山田さん)との切ない恋愛模様を描く。平井さんがこの日、登壇することを知らされていなかった山田さんたちは、舞台袖から平井さんがあらわれるとハイテンションに。福田監督が「舞台挨拶でこんなにドキドキしたのは初めてです。エンドロールで曲が流れると泣いちゃうんです」とうれしそうに語るが、山田さんは前述のように「損した気分」と発言し、福田監督を憤慨させる。平井さんは「ストーリーがとても美しくどうしようかと曲作りに悩んだのですが、二人の幸せと、背中合わせにある壊れやすいものを表現しようとして作りました」とコンセプトを説明すると、長澤さんは「こういう作品が好きなんじゃないかなと思いました」と平井さんに笑顔で語りかけていた。■本作出演に「断る理由がなかった」と山田さんまた「コメディ色が強い作品を手掛ける福田監督がラブストーリーを!」ということが話題になっているが、山田は「僕は18年ぐらい俳優業をしていますが、大変なことはたくさんありました。今回は、福田組、ハワイ、長澤さんとご一緒と、僕にとってはご褒美です」と語ると「昔はラブストーリーをよくやっていたのですが、一時期ほかのことがやりたくなって、遠ざかっていました。4年ぐらい前からまたラブストーリーをやりたいなと思っていた。断る理由がない」と快諾したという。一方の長澤さんも「福田監督は『銀魂』でご一緒しているのですが、あの作品は3日間の撮影だったので、やっとガッツリできるなと思いました」と楽しみにしていたことを明かすと「山田さんとも11年前にご一緒して以来、久々の映画だったので、二つ返事で『やりたい』といいました。でも全編ハワイロケで浮かれちゃったので反省しています」と苦笑いを浮かべていた。■福田監督が断言「自信があります!」福田監督は「いつもくだらない笑いを撮り続けているので『面白かったです』と言ってもらえると『おーそうなんですか』と返事するのですが、今回は『面白かった』言われると『でしょ』って言っています。自信があります」と力強く作品をアピールすると、山田さんも「あまり構えず、気楽に観てもらえれば、大輔や瑠依のキャラクターにも感情移入できると思います」と語っていた。『50回目のファーストキス』は6月1日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:50回目のファーストキス 2018年6月1日より全国にて公開© 2018 『50回目のファーストキス』製作委員会
2018年04月30日キャメロン・ディアスが女優引退を決意したようだ。友人の女優、セルマ・ブレアがイギリスの「Metro」紙に語った。2人は2002年に『クリスティーナの好きなコト』で共演したが、最近一緒にランチをした際、キャメロンはもう映画に出演する予定はなく、夫のベンジー・マッデンと過ごすつもりだと語ったという。共演時の思い出話で盛り上がったが、セルマによると「私が続編をやりたかったんだけど、キャメロンは女優を引退したから。『もういい』と言ってたわ」という。■『マスク』ヒロインからスターダムへ!キャメロン・ディアスの出演作キャメロンは1994年『マスク』のヒロインで映画デビューを飾ると同時に、一躍スターになった。モデル出身の美しい容姿に加えて、抜群のコメディ・センスで『ベスト・フレンズ・ウェディング』(97)や『メリーに首ったけ』(98)などに出演。ドリュー・バリモア、ルーシー・リューと主演した『チャーリーズ・エンジェル』シリーズ、プリンセス・フィオナの声を務めた『シュレック』シリーズなど代表作は数知れない。美貌を封印して挑んだ『マルコヴィッチの穴』(99)、マーティン・スコセッシ監督・レオナルド・ディカプリオ主演の『ギャング・オブ・ニューヨーク』(02)やリドリー・スコット監督の『悪の法則』(13)で見せた凄みも印象的だが、彼女の最大の魅力は、共感できる女性像を演じるところ。対照的な姉妹を描いた『イン・ハー・シューズ』(05)、ジュード・ロウと共演のロマンティック・コメディ『ホリデイ』(06)、35歳で妊娠したキャリア女性を演じた『恋愛だけじゃダメかしら?』(12)など、幅広いキャラクターを演じてきた。■近況は?キャメロンは「自分が何者なのかわからなくなってしまった」20代、30代を女優として第一線で走り続けてきたキャメロンは2015年1月、ロックバンド「グッド・シャーロット」のボーカルで7歳下のベンジー・マッデンと結婚。その後は、親友のグウィネス・パルトロウやドリュー・バリモアらと交流し、ライフスタイルやウェルネスについての本を執筆、発表したが、2014年の『ANNIE/アニー』を最後に映画には出演していなかった。昨年6月、グウィネスが主催のサイト「Goop」のイベント「Goop Wellness Summit」に出席した際、キャメロンは「自分が何者なのかわからなくなってしまった。それに向き合うのはつらいことよ。だから、自分自身を完全なものにする必要があると感じたの」と女優業を休んでいる理由を明かした。今回の引退報道について、現時点ではまだ本人からのコメントはなし。だが、セルマは「彼女はもう映画を作る必要はないのよ。素晴らしい人生を送っているし、彼女が戻ってくる理由を思いつかない」と話している。このまま新作を見られなくなってしまうのは寂しいけれど、幸せに暮らしているのであれば、それは何より。そして、もし女優復帰を果たすならば、そのときはきっとまた素敵な大人の女性像を体現してくれるに違いない。(text:Yuki Tominaga)
2018年03月12日