キーサイト・テクノロジーは3月10日、購入済みのMXE EMIレシーバを周波数レンジ44GHzまで拡張可能なアップグレードオプションを発表した。これにより、MXE EMIレシーバのユーザーは、最新の測定器を引き続き使用できる。今回の周波数アップグレードにより、既に購入済みのMXE EMIレシーバの最大周波数を8.4、26.5、44GHzに拡張。アップグレード価格には、インストール作業と校正のほか、1年間の保証期間も含まれる。EMIコンプライアンステストが必要なユーザーにとっては、既存のオプション、アプリケーション、シリアル番号を保持できるアップグレードであり、買い替えと比較し手間もかからず割安に適切な周波数を利用できる。周波数レンジ拡張は、同社サービスセンターにてアップグレード作業を行う。この機会に、資産の使用率向上に役立つ機能や測定アプリケーションをインストールすることも可能。例えば、テスト時間の短縮が可能なタイム・ドメイン・スキャン測定オプション(信号リストの作成に便利なFFTベースの周波数スキャン機能)の追加や、測定器プラットフォームの機能拡張としてWindows 7オペレーティングシステムへのアップグレード/外部信号源制御機能の追加できる。販売開始3月10日から販売を開始しており、税抜き参考価格は、3.6GHzから8.6GHzへの周波数アップグレードで約380万円から。
2015年03月12日キーサイト・テクノロジー(キーサイト)は3月9日、USB3.1インタフェースやDDR4インタフェース、PCI-Express Gen4、MIPI Gear4などの信号解析に向けたデジタル・オシロスコープ「Infiniium Vシリーズ」の販売を開始したと発表した。「Infiniium Vシリーズ」はアナログ周波数帯域幅が最大33GHz、サンプリング速度が最大80Gサンプル/秒と高い。キーサイトが市販しているオシロスコープの製品ラインアップは主に、信号観測を重視したシリーズ「InfiniiVision」と信号解析を重視したシリーズ「Infiniium」に分かれる。信号解析を重視した「Infiniiumシリーズ」は、デジタル・オシロスコープ(デジタルオシロ)ではハイエンドの「Infiniium Zシリーズ」からローエンドの「Infiniium Sシリーズ」まで、4つのシリーズをそろえている。9日に発売した「Infiniium Vシリーズ」は、性能では上から2番目のシリーズに位置し、既存の解析向けデジタルオシロ「Infniium 90000 Xシリーズ」の後継機種に相当する。「Infiniium Vシリーズ」は、アナログ周波数帯域幅の違いやデジタル入力チャンネルの有無、解析オプションの有無によって3種類に分かれている。アナログ入力のみで解析オプションを載せていない基本モデルが「DSO」、DSOに解析オプションを載せたモデルが「DSA」、DSOにデジタル入力チャンネル(16チャンネル)を追加したモデルが「MSO」である。アナログ入力チャンネルはすべて4チャンネル。最大サンプリング速度は、4チャンネル使用時が40Gサンプル/秒、2チャンネル使用時が80Gサンプル/秒となる。アナログ帯域幅の違いでは、帯域幅が8GHzのモデル「V084A」、13GHzのモデル「V134A」、16GHzのモデル「V164A」、20GHz(2チャンネル入力のみ)のモデル「V204A」、25GHz(2チャンネル入力のみ)のモデル「V254A」、33GHz(2チャンネル入力のみ)のモデル「V334A」がある。なお、上記で4チャンネル入力のアナログ帯域幅は、「V164A」以降はすべて16GHzになる。これらのモデル表記の組み合わせで、製品の形名を表示している。例えば解析オプションを搭載した33GHzモデルは「DSA-V334A」となる。すなわち基本機能の違いで3種類。アナログ帯域幅の違いで6種類。合計で18品種の製品が用意されている。「Infiniium Vシリーズ」の特徴の1つとしてキーサイトが挙げた機能に、ハードウェア・トリガがある。最大で160ビットときわめて長いシリアルパターンのシークエンスをトリガに指定できる。パターンの転送速度は480Mビット/秒~12.5Gビット/秒である。この機能により、PCI-Express Gen3の130ビットシンボルやUSB3.1の132ビットシンボルなどのパターンをトリガに指定できる。波形メモリの最大長も、特徴の1つである。波形メモリの大きさは、4チャンネル使用時に標準50Mポイント/チャンネル、2チャンネル使用時に標準100Mポイント/チャンネル。オプションによっていずれのチャンネル数でも、最大2Gポイント/チャンネルまで拡張できる。豊富な解析機能も、特徴の1つに挙げていた。16個の演算機能、26種類のプロトコルに対応したデコード機能、32個の技術仕様に対応した規格試験用測定機能、39個の解析ソフトウェアを用意した。モデル「MSO」のデジタル入力チャンネルは、最大サンプリング速度が16チャンネル使用時に10Gサンプル/秒、8チャンネル使用時に20Gサンプル/秒である。DDR4/LPDDR4メモリのトランザクション解析が実行できる速さだとする。
2015年03月11日キーサイト・テクノロジー(キーサイト)は3月6日、テスト時間を従来の10分の1に短縮するE5080A ENAベクトル・ネットワーク・アナライザの販売を同日より開始すると発表した。E5080Aは、差動部品を含め、増幅器、ミキサー、アンテナ、ケーブルなど、アクティブコンポーネントとパッシブコンポーネントの測定に必要なさまざまな機能を搭載。E5071C ENAネットワーク・アナライザと性能を比較すると、ダイナミックレンジが仕様で135dB(代表値147dB)と拡大した。測定速度は最大10倍高速化しており、精度とスループットを大幅に改善した。販売予定価格(税別)は以下の通り(いずれもバイアスティー付き)。・ E5080A-245 2ポート・テスト・セット、9 kHz ~ 4.5 GHz 357万918円・ E5080A-265 2ポート・テスト・セット、9 kHz ~ 6.5 GHz 394万5479円・ E5080A-295 2ポート・テスト・セット、9 kHz ~ 9 GHz 441万3021円・ E5080A-445 4ポート・テスト・セット、9 kHz ~ 4.5 GHz 573万6279円・ E5080A-465 4ポート・テスト・セット、9 kHz ~ 6.5 GHz 598万4047円・ E5080A-495 4ポート・テスト・セット、9 kHz ~ 9 GHz 633万7531円
2015年03月06日キーウェアソリューションズ(キーウェア)は3月4日、自治体向けに、農作物の品質・生産性向上や栽培技能の継承を支援する農業ICTサービス「OGAL(オーガル)」シリーズの提供を開始した。参考標準価格は、5年分のライセンス込みで約200万円だ。同サービスは、圃場に設置した各種センサーから収集する環境情報を、遠隔からリアルタイムでモニタリングできるクラウド型サービス。リアルタイムでハウスの内外をモニタリングする「OGALモニター」と、生産者間だけでなく自治体などの農業関係者間でのコミュニケーションが可能な「OGALリンク」、作業情報の収集・管理ができる労務管理サービス「OGAL-TM」にて構成する。これにより、農作物の品質や生産性の向上を実現するほか、経験と勘に頼らず長期間の環境情報を蓄積することが可能なため、次世代の担い手を支援することにも役立つという。また、経験と勘に頼らず長期間の環境情報を蓄積することが可能なため、次世代の農業の担い手を支援することにも役立つ。あわせて、農業情報共有サービスや農業向け労務管理サービスを提供することにより、生産ネットワークの強化と効率的な農業経営を支援する。同社は今後5年間で、売上1億円、OGALシリーズ導入累計100ライセンスを目指す。
2015年03月05日キーサイト・テクノロジーは3月3日、Truevoltシリーズ デジタルマルチメータとして、6.5桁品「34465A」と7.5桁品「34470A」を発表した。TruevoltシリーズはAC実効値測定にデジタル・ダイレクト・サンプリング方式を採用し、実効値計算により、追加誤差を考慮する必要なく最大10のクレストファクタを実現している。従来品と比較し、データ保存用のメモリ容量が増え、微小電流の測定にも対応できるため(1μAレンジをピコアンペアの分解能で測定)、出力電流の非常に低いデバイスでも正確に測定できる。さらに、温度の変動を補正するオートキャリブレーション機能を装備している。測定データを数値だけでなくグラフィカルに表示する。また、高速な測定データを取得できるほか、測定データや画面イメージのメールやドキュメントへの貼付け・保存が可能となっている。さらにトレンド/ヒストグラムチャートなど、高度なグラフィカル機能を装備し、詳しい解析を短時間で行える。測定方法として、一般的な連続測定、傾向解析用のデータロギング、過渡現象捕捉の3つが用意されている。34465Aは、高速化、高確度、大容量メモリを実現した、高性能な6.5桁クラスのデジタルマルチメータ。34470Aはさらに高い分解能と確度を備える7.5桁のデジタルマルチメータであり、省電力化の進むデバイスの微小電流などの測定に適している。すでに販売を開始しており、発表日の販売予定価格は、34465Aが15万4792円(税別)、 34470Aが31万9649円(同)となっている。
2015年03月04日ジェムアルトは3月1日、英政府通信本部(GCHQ)および米国家安全保障局(NSA)によるSIMカード暗号化キーハッキング疑惑に対する調査結果を発表した。ジェムアルトは携帯電・スマートフォン用のSIMカードを製造するオランダの企業。今回の疑惑は、米・英の情報機関が2010年と2011年に携帯電話の盗聴をするために、ジェムアルトのネットワークにサイバー攻撃を仕掛け、SIMカードの暗号化キーを取得したというもの。調査報告によると、ジェムアルトは2020年と2011年にオフィスのネットワークに侵入した2件の高度な攻撃があったことを認めている。これらに関与する正組織の特定には至らなかったが、「NSAとGCHQの活動に関係しているかも知れないと考えています」と報告している。2010年から顧客との間にセキュアなデータ伝送システムを実装しており、攻撃による暗号化キーの大量漏洩には至らなかったと主張。万が一盗み出せた場合は、第2世代(2G)モバイルネットワークのみだとしている。現在の携帯電話回線の主流である3Gネットワークと4Gネットワークの暗号キーは、最新の保護機能を実装している。
2015年03月02日Keysight Technologiesの日本法人であるキーサイト・テクノロジーは2月23日、高性能BERT「J-BERT M8020A」用の調整可能な符号間干渉(Internal Symbol Interference:ISI)機能オプションを発表した。次世代デジタルデザインの特性評価では、データレートが増加し続けるにつれて、トランスミッタとレシーバ間のチャネル損失の影響を考慮することが、一層重要になっている。チャネル損失は、信号経路内のプリント基板トレース、コネクタ、ケーブルが原因となり、このチャネル損失によりISIが発生する。ISIの影響は、チャネルの材料と寸法、データレート、ビットパターンによって異なる。一般的な高速デジタルレシーバはトータルジッタを特定量許容するように仕様化されており、この中にはチャネル損失に起因するISIも含まれている。そのため、レシーバの特性評価とコンプライアンステストの際に、規定量のISIを発生させるチャネル損失をエミュレートする必要がある。従来は外部トレースボードを使用してエミュレートしていたが、外部配線や切り替えが必要となるため、セットアップに手間と時間がかかり、テストが複雑になっていた。「J-BERT M8020A」を使用すれば、デジタルデザインの詳細な情報をより速く入手でき、最大16Gb/sおよび32Gb/sのデータレートで動作するシングルレーン/マルチレーンデバイスの特性評価を高速かつ正確に行える。さらに、内蔵ISI機能はパターンジェネレータのチャネルごとにプログラムすることができ、配線や外部トレースの切り替えが不要となるため、16Gb/sのデータレートまでレシーバテストを簡単に自動化できる。この他、最大25dB、16GHzまでの広範囲の損失に対応し、再現性高くかつ正確なレシーバの特性評価とコンプライアンステストを実現する。また、アップグレードオプションによりレシーバテストソリューションとして完全な機能拡張性を実現する。なお、販売予定価格は208万5773円(税別)。「M8020A」ユーザーは、ISI機能オプションを追加しアップグレードすることができる。
2015年02月24日2月18日ニューヨークで、マイケル・コース(MICHAEL Michael Kors)が2015-16秋冬ウィメンズコレクションのショーを開催した。白昼のロマンティックな装いは、イブニングには一変、グラマラスに力強く花開く。そんな、相反する両面を持つ女性のためのテーラリング提案した今シーズン。ショー前半は、淡黄褐色、大麦色や、バニラ、オリーブ、チョコレートカラーで温かみを帯びたトーンで構成。裾がはためくスカートスーツやコートなど、フェミニンなルックとは対照的に、オクスフォードや織りの厚いが素材で仕立てられたメンズウエアを思わせるケープ、コート、ジャケットも登場。次第にボルドー、ピーコック、トパーズそしてぺリドットなどのカラーへ変化し、リッチに彩りを増す。贅沢なファーを身に付けながらも、ダマスクやペイズリーモチーフが全面プリントされた素材によるパジャマ風アイテムでレイドバックした装いに。後半には、くっきりとしたブラック、グレーやネイビーカラーで力強いオーラが放たれる。一方、トランペットシェイプのスカートやIラインのロングドレスのシルエットはしなやかで、素材はスリーク。昼と夜、儚く強く、しなやかに構築的にといった相反する要素により、一つの物語を描いたコレクションとなった。
2015年02月23日アスクは20日、米Apricorn製のUSBメモリ「Aegis Secure Key 3.0」シリーズを発表した。30GB / 60GB / 120GB / 240GBのモデルを用意。3月中旬より発売する。税別価格は30GBが30,000円台後半、60GBが40,000円台前半、120GBが50,000円前後、240GBが70,000円台前半。情報漏洩を防ぐ暗号化をハードウェア単体で行えるなエンクリプションUSBメモリ。本体にキーパッドを装備しており、パスワードを入力しないとデータへのアクセスが行えなくなっている。PCから取り外した場合は自動でロックがかかり使用不能に。万一のために、ランダムデータを書き込んでデータを復旧できなくするリセット機能も搭載する。暗号化はAES256bit XTSハードウェア暗号化、SHA-256ハッシュ。インタフェースはUSB 3.0で、リード最大195MB/s、ライト最大162MB/sでの転送をサポート。本体と保護キャップはアルミ製。本体サイズはW95.5×D24.5×H12.6mm、重量は約46g。対応OSはWindows、Mac OS X、Linux、Android、Symbian。
2015年02月20日サイズは、Cherry MX軸およびKaihua製の軸などで使用できる交換用キーキャップ「MXKCLEDMETAL-SL」を、3月上旬に発売する。価格はオープン。Cherry MX軸に対応した、交換用キーキャップ「WASD」セット。Cherry MX軸およびKaihua製の軸など、19mmピッチのメカニカルスイッチ採用キーボードで使用できる。ただし、かな刻印ははく、英語104キー配列に準拠した製品となる。刻印部分は透過式で、LEDのライトで光る仕様。キーサイズは18mm。重量は5g。キーキャップ引き抜き工具が付属する。
2015年02月18日キーサイト・テクノロジーは2月17日、大規模RFIC回路デザイン用のシミュレーションソフトウェア「GoldenGate 2015」について新機能の追加と機能拡張を発表した。最新バージョンとなる「GoldenGate 2015.01」では、パワーアンプのエンベロープトラッキング解析を実現するFast Envelope Level3のサポートや、複数の周波数ディバイダを含むハーモニックバランス解析などが実現。複数の周波数ディバイダのハーモニックバランス解析がサポートされたことで、LTE-Advancedのキャリア・アグレゲーションでみられるレシーバーのクロストークをより正確に予測できるようになるという。このほかでは、水晶発振器の初期過渡解析のセトリング応答時間が大幅に短縮されたほか、発振器の解析性能向上、Xパラメータのシミュレーションとデータファイルの機能強化などが実施された。
2015年02月17日Boxは2月12日、クラウドサービス「Box」を利用する企業のセキュリティを向上させるソリューション「Box EKM」のβ版を提供すると発表した。Box EKMは、自社の暗号化キーと監査ログをシングルテナントによって管理する機能。これにより、自社の暗号化キーを占有して管理することが可能となる。Amazon Web ServicesとGemaltoの協力を受け実現した。具体的には、暗号化キーのインフラストラクチャーは、クラウド上にあるAWS CloudHSMアプライアンスを通じて提供するほか、暗号化と保護でGemaltoの耐侵入・不正操作防止機能付きのSafeNetハードウェアセキュリティモジュール(HSM)を活用する。これにより、顧客がAmazonによるハードウェアの管理とメンテナンスのもと、BoxやAmazonに暗号化キーのアクセス権を渡すことなく、自社の暗号化キーと暗号化動作の完全な管理権を維持できる。
2015年02月13日キーサイト・テクノロジーは2月6日、1/f雑音測定システムの第4世代品「E4727A 1/fノイズ・RTN測定システム」を発売した。1/f雑音やランダムテレグラフ雑音(RTN:Random Telegraph Noise)などの、低い周波数で支配的になる雑音の大きさを測定するシステムである。1/f雑音は、周波数(f)にほぼ反比例してエネルギー密度が増加する雑音を指す。電子機器や電子回路ユニット、半導体集積回路、半導体素子、抵抗器などはすべて、1/f雑音を発生する。そもそもは真空管の電流雑音として1/f雑音は見つかった。このため1/f雑音の歴史は非常に長い。最近では低雑音MOS FETやCMOSイメージセンサ、低雑音アンプ、パワーデバイスなどで問題となっている。ランダムテレグラフ雑音(RTN)は主にMOS FETのチャンネル領域で発生する。半導体製造技術の微細化によって近年、注目を集めるようになった。電流が2つの値を行き来する、あるいはしきい電圧が2つの値を行き来するという、離散的な変動を伴う雑音である。キーサイトは15年以上も前から、1/f雑音やRTNなどの低周波雑音を測定するシステムを開発、市販してきた。100Hz以下の低い周波数領域で雑音のような微小な信号を測定することは、容易ではない。測定システムの構成は複雑で大掛かりになりがちである。従来品である第3世代の「E4725A」では、1.6mもの高さがあるラックマウントシステムや測定治具などで低周波雑音の測定システムを構成していた。第4世代品の「E4727A」では測定システムを大幅に小型化するとともに、測定性能を格段に向上させた。測定システムは作業机の上に構築できる。そして測定周波数範囲とバイアス電圧範囲を大きく拡大した。測定の下限となる周波数は0.03Hzである。従来品の下限は1Hzだった。最近ではデジタルカメラの手ブレ補正用センサーで1Hz未満の周波数領域を測定する需要があることなどに応えた。バイアス電圧は最大で200Vである。従来品は最大50Vだった。最近では自動車のエレクトロニクス化などで高耐圧パワーデバイスを測定する需要が高まっていることに応えた。そして測定限界を大きく左右する、測定システム自体の雑音を大きく下げた。雑音フロアは-183dBV2/Hzである。従来品の雑音フロアは-177dBV2/Hzだった。新製品(E4727A)のコーナー周波数は20Hzである。従来品のコーナー周波数は10kHzだった。雑音フロアとコーナー周波数が下がったことで、従来は測定が難しかった、抵抗器の低周波雑音特性を測定できるようになったという。さらに、これがたぶん最も重要なのだが、新製品では測定時間を大幅に短縮した。新製品の測定時間は、下限が1Hzのときに約40秒である。従来品の測定時間は、下限が1Hzのときに約2分(約120秒)。およそ3分の1に短くなった。例えば、シリコンウェハに作り込まれた数多くのダイの低周波雑音特性を測定する場合、検査コストを大きく削減することを期待できる。測定システムの構成では、入力端子用モジュール、出力端子用モジュール、基板バイアス用モジュールを新たに開発し、被測定デバイスの近傍に配置できるようにした。各モジュールと半導体デバイス・アナライザの間はケルビン三重同軸(トライアキシャル)ケーブルで接続してあるので、環境雑音の影響を受けない。さらにはモジュールを被測定デバイスの近傍に置くことで、被測定デバイスとモジュールを接続するケーブルを短くし、環境雑音の影響を抑えた。またモジュール本体は三重の電磁シールドが施されており、環境雑音の影響を受けない。そして各モジュールの底部には磁石が組み込まれており、レバーの操作によって磁石の効果をオン/オフできる。作業机の表面が鉄製の場合には磁石を効かせることで、モジュールの機械的振動やガタつきなどを抑えられる。「E4727A」の価格(税抜き)は約2,500万円から。納期は約3週間からである。
2015年02月09日ガンリュウ(GANRYU)は常にカジュアル、そして一歩前を行く。2月4日、2015-16秋冬コレクションショーが行われた。場所は青山のIDOL。コムデギャルソン社外でランウエイショーが開かれるのは2013-14秋冬シーズン以来だ。メンズのテーマは「オッドベーシック」。odd=奇妙、変な、という意味通り、チェックやサルエルパンツ、異素材切り替え、ラバーソールなどのガンリュウスタイルに今回は様々なひねりが加わった。目を引いたデザインとしてチロリアンテープやカウチンニットなどフォークロアな要素が出現。デザイナー・丸龍文人は「素朴や温もりのある人工」が気になったという。ダウンのアイテムやMA-1などはどれもボリューミーで暖かそうだ。しかし、シャツ地で作られていたり、前身頃がテーラード仕様など、ひねりが利かされる。機能ウエアではなく“ファッション”として作られている。LLビーンを思わせるキャンバストートはフロント全面にポケットを付けてカスタマイズ、チャッカブーツはビブラムソールを用いてランニング仕様に。多様にひねった強く・リアルな服が登場した。3シーズン目となるウィメンズのテーマは「ギミックドレス」。曲線的な切り替え、フレアやドレープ、表裏のパターンが異なった組み合わせなどテーマ通りギミックが利いたアイテムが発表された。ボアフリース、キルティングでの造形はボリューム感が面白い。また、サテンクレープやベロアなど艶やかな印象も感じられた。「もっと強く、もっと着やすくを常に考えています。どんなオケージョンにも対応できる服が理想。ブランドコンセプト『前を向くためのカジュアルウエア』が究極に作りたいもの。今できる最善を尽くして常にコレクションを提案しています」と丸龍氏。
2015年02月04日マイケル マイケル・コース(MICHAEL Michael Kors)が、新バッグ「“グリニッチ”グラブ・バッグ」を発売した。取り外し可能なショルダーストラップやフロントのスナップポケット、十分なマチが機能的。コロンとしたフォルムが可愛い。ボディのエクステリアとインテリアは対照的な色で張り替えられ、美しいコントラストをなす。ミディアムサイズ(W25×H22×D14cm/5万5,000円)、ラージサイズ(W29×H25×D18cm/6万4,000円)の2サイズ用意。ブラック(内ホワイト)、ブラック(内ラズベリー)、ホワイト(内アクアマリン)、ネイビー(内ペールブルー)などコンビネーション12色展開。
2015年02月04日キーサイト・テクノロジーは2月4日、3次元電磁界解析シミュレーション・ソフトウェア「EMPro」とAdvanced Design System(ADS)の最新版を発表した。新バージョンである「EMPro 2015.01」は、有限要素法(FEM)シミュレータの速度が向上したことが大きな改善点で、従来の解析時間を平均で半分に短縮することに成功した。さらに、FEMメッシュ性能と効率の改善、信頼性の向上により、大規模な構造でも電気特性の解析が可能となる。このほか、有限差分時間領域法(FDTD)シミュレータ用の新しい同軸ポートが加えられ、誘電正接モデリングの改良、ユーザー定義リミットラインおよび速度とユーザービリティの改善などが行われた。次に最新版の「ADS 2015」は、ケイデンスのVirtuosoとの相互運用やGoldenGate-in-ADSなど、シリコンRFICでの設計効率化機能が特長。VirtuosoとADSのどちらで作成した回路図でもそれぞれの環境で編集・シミュレーションが可能となった。さらに、ADSでVirtuoso ICのレイアウトを直接開き、パッケージ/モジュール内に配置し、ICとパッケージを統合したデザインで電磁界シミュレーションを実行して、システム全体の性能を検証することができる。また、新しいDDRバスシミュレータとRFIC向けGUIの追加、FEMシミュレーション性能の2倍~16倍高速化、レイアウト設計およびレイアウト検証機能の向上など、さまざまな新機能の追加や機能拡張が行われた。
2015年02月04日職業によって、がんの発症率が異なることをご存じですか?たとえば、夜勤のある仕事で働いている人は、睡眠習慣が乱れやすいことから、特にガンなどの発症リスクが高いと言われており、寿命にも影響するそうです。そこで、睡眠習慣が関係しているとみられる寿命が短い職業や病気リスクなどをチェックしておきましょう。睡眠習慣が乱れると、ガンのリスクが高くなる!睡眠が私たちの健康に深く関係していることは、すでに多くの方が気付いていることでしょう。睡眠不足や睡眠障害によって、具体的に身体に及ぼされる影響としては、肌荒れやいびき、気分の落ち込みなどのほか、肥満や糖尿病、認知症などの病気、そしてガンにまで及ぶといわれています。ガンは、睡眠習慣の乱れによって免疫力が低下することによって起きるといわれています。特に、交代制勤務や不規則な勤務の職業においては、ガンの発症率が高いのだそうです。寿命が短い職業の第1位は相撲取りだそうです。これは、肥満状態による内臓などへの負担が大きいことが理由だと言われています。第2位は「国際線のパイロット」。その理由は、睡眠習慣に関係しているといわれています。10時間以上国際線を操縦するこのパイロットという仕事は、長時間にわたる緊張感と、規則正しい睡眠時間が確保できないこと、時差ボケが続くことなどが寿命を縮めてしまっている原因のようです。睡眠習慣の乱れは、免疫力の低下を促すからです。夜勤勤務者は要注意!睡眠習慣の見直しをとはいえ、国際線のパイロットは、完全に横になって足を伸ばして眠る仮眠を2時間とることが義務付けられています。これは、看護師も同じように夜勤中に実施していることです。健康や作業効率向上のためにしっかりと睡眠時間を確保するためには、日ごろから睡眠時間を取りにくい職業のひとにとって、仮眠は必要不可欠であるといえます。特に夜勤勤務者や長時間勤務者は、免疫力を下げないために睡眠時間をよく確保する必要があります。毎日の積み重ねが、自分の寿命に深くかかわってくるといえそうです。できるだけストレスを避け、自分の身体の声に正直に、十分に睡眠をとって、健康に働き続けたいものですね。Photo by Fox Wu
2015年02月01日キーサイト・テクノロジーは1月30日、高精度なパワー測定と高分解能のデジタルオシロスコープ(デジタルオシロ)を統合した計測器「Keysight IntegraVision パワー・アナライザ PA2201A」を発売した。従来、「パワー・アナライザ」と言えば、きわめて高い精度で電力を測定する計測器であり、波形を観測するデジタルオシロのような機能を備えていなかった。このため、テストベンチではパワー・アナライザのほかに、デジタルオシロを用意して作業にあたることが多かった。このとき、少なくとも2つの問題が生じていた。1つは、パワー・アナライザが対象とする高電圧・大電流の測定を、小信号測定が前提のデジタルオシロでは直接は扱えないこと。もう1つは、デジタルオシロの分解能が8ビットとそれほど高くはなく、パワー・アナライザが要求する高い精度の波形解析が難しいこと、である。そこでキーサイトは、16ビットと高い分解能の波形入力機能を備えるとともに、1000Vrmsと高い電圧や50Armsという大電流を直接扱え、基本確度が0.05%と高いパワー・アナライザを開発した。通常のパワー・アナライザとしての表示のほかに、デジタルオシロと同様の波形表示を可能にしている。12.1インチと大きな静電容量式タッチパネル内蔵のカラー液晶ディスプレイを備えており、スマートフォンと同様のマルチタッチ操作に対応する。搭載しているデジタルオシロのサンプリング速度は5Mサンプル/秒、帯域幅は2MHz、波形メモリは最大で4Mポイントである。「PA2201A」の価格は約236万円(税抜き価格)。出荷開始は2015年5月の予定である。このほか、入力チャンネル数が4チャンネルで、3相交流の測定に対応した「PA2203A」を開発中である。「PA2203A」の発売は2015年10月、出荷開始は2015年12月を予定する。価格は約350万円(税抜き価格)となる見込み。
2015年01月30日マイケル・ファスベンダーが、アップルの創業者の故スティーブ・ジョブズを演じることが正式に決定した。マイケルが主演するのは、ウォルター・アイザックソンが2011年に発表した伝記本「スティーブ・ジョブズ」を映画化する『Steve Jobs』(原題)で、『ソーシャル・ネットワーク』のアーロン・ソーキンが脚本、ダニー・ボイルが監督を務める。映画化が決定した際、まずはレオナルド・ディカプリオにオファーしたが、監督の予定だったデヴィッド・フィンチャーの降板を受けてレオが出演を辞退。マット・デイモン、ベン・アフレック、ブラッドリー・クーパーが候補に上がり、昨年10月にはクリスチャン・ベイルの起用が発表されたが、わずか数日で降板が発表された。ほかにはアップルの共同設立者のスティーブ・ウォズニアックをセス・ローゲン、マッキントッシュの元マーケティング担当のジョアンナ・ホフマンをケイト・ウィンスレット、アップル社の元CEOのジョン・スカリーをジェフ・ダニエルズが演じる。ジョブズの最初の妻・クリスアン役はイギリス出身のキャサリン・ウォーターストーン、マッキントッシュOSの開発にあたったプログラマーのアンディ・ハーツフェルド役はマイケル・スタールバーグ。撮影はすでにサンフランシスコで始まっている。映画の公開は2016年の予定。(text:Yuki Tominaga)
2015年01月30日マイケル・コース(MICHAEL KORS)が2015年秋、東京・銀座の中央通りに日本最大の旗艦店をオープンする。全カテゴリーの商品が並ぶ世界初の店舗となる予定。店舗は3フロア、702平方メートル。デザインは昨年上海にオープンした静安ケリー・センター店で用いられた新コンセプトを踏襲する。ステンレス製什器、ホワイト大理石の床、ウッド、ゼブラスキンがラグジュアリーかつ居心地の良い空間を演出。ゆっくりとスタイリングを考えながらショッピングを楽しめそうだ。1階はマイケル・コース コレクションとマイケル マイケル・コースのハンドバッグやスモール・レザーグッズ、ウォッチ、ジュエリー、アイウエアといったアクセサリー類、2階は両ウィメンズラインのウエア、シューズコレクション、地下1階は日本初となるメンズウエア及び男性用アクセサリー類を扱う。デザイナーのマイケル・コースは、「東京は世界でもトップレベルのファッション都市であり、銀座はその中でも世界有数のショッピングエリア。この特別な場所にショップをオープンできることは、エキサイティングであると同時に誇らしいこと。オープンがとても楽しみです」と話している。
2015年01月25日Keysight Technologiesの日本法人であるキーサイト・テクノロジーは1月21日、周波数レンジが20Hz~3.6GHzのMXE EMIレシーバ「N9038A」を発表した。EMC(Electro Magnetic Compatibility:電磁環境適合性)コンプライアンステストには、EMI(Electro Magnetic Interference:エミッション/電磁障害)とEMS(Electro Magnetic Susceptibility:イミュニティ/電磁感受性)があり、すべての電気・電子機器に必須のテストで、世界中のさまざまな機関によって規制されている。3.6GHzレンジでの適用例には、車/車載用、産業用、科学用、医療用、民生用、IoT(Internet of Things)などの製品が挙げられる。同製品は、EMIテスト専用にデザインされ、国際規格のCISPR 16-1-1、および米国の軍用規格であるMIL-STD-461に適合している。今回のリリースにより、MXEの周波数レンジオプションとして、20Hz~3.6、8.4、26.5、44GHzの4つから周波数を選択できるという。また、MXEのプラットフォームはアップグレードが可能なため、測定器を最新の状態に保つことができる。さらに、CPU、メモリ、ディスクドライブ、I/Oポートの機能拡張も可能な他、機能や測定アプリケーションはライセンスキーのアップグレードで簡単に追加できる。なお、販売予定価格は699万9174円(税抜き)から。すでに販売を開始している。
2015年01月22日ロア・インターナショナルは、BEFiNE(ビファイン)ブランドのMacBook Pro/Air用キーボードカバー「アイスクリームキースキンベーシック」の販売を開始した。対応機種は、JISキーボードを搭載した、13インチのMacBook Air、13/15インチのMacBook Pro Retinaディスプレイモデルとなっている。価格は2,678円。同社運営の公式オンラインショップで購入できる。今回発売された「アイスクリームキースキンベーシック」は、JISキーボードを搭載したMacBook Pro/Air対応のキーボードカバーである。素材はシリコンを使用。厚さは0.3mmとなっている。アイスにちなんだ3色の展開で、ミントグリーン、クッキー&クリーム、チェリージュビリーを用意。視認性を向上させるため、主に使用するアルファベット・数字のキーと、それ以外のキーが異なる配色となっている。キートップ部分はポリウレタンコーティングが施され、汗ばむ季節でもべたつきにくい。汚れた場合は水洗いできる。また、キーボードバックライトに対応しているので、暗い場所でも光が透過してタイピングが行える。
2015年01月21日Keysight Technologiesの日本法人であるキーサイト・テクノロジーは1月20日、プレシジョンLCRメータの低価格モデル「E4980AL」を発表した。従来品である周波数20Hz~2MHz対応のプレシジョンLCRメータ「E4980A」は、0.05%の高い基本確度と4.5mΩ~172MΩの広い測定範囲(100kHz、10%確度範囲)により、電子部品開発・製造時の特性評価や、電子機器製造時の電子部品評価に使用されている。また、材料の誘電率や透磁率を計測するアプリケーションなど、幅広い分野で使われている。同製品は、「E4980A」の広い測定範囲と高い確度の測定性能をそのまま継承しながら、上限周波数を抑えることで、低価格・高品質を実現している。上限周波数は300kHz、500kHz、1MHzの3種類がオプションとして用意されており、100kHz以上での測定時に12ミリ秒の測定速度を有している。なお、販売予定価格は、周波数20Hz~300kHzモデルが53万1504円(税抜き)から、同20Hz~500kHzモデルが75万8629円(税抜き)から、同20Hz~1MHzモデルが98万5753円(税抜き)から。すでに販売を開始している。
2015年01月20日Keysight Technologiesの日本法人であるキーサイト・テクノロジーは1月19日、ハイパワーDCアプリケーション用ラック・システム電源を発表した。同ラック・システム電源では、オートレンジDC電源「N8900」シリーズを6台まで並列に組み込み、最大90kW、最大電圧1500V(電流180A時)、最大電流3060A(電圧80V時)を供給可能な単一大容量電源として構成することができる。これにより、面倒なシステム設計を行うことなく、大容量アプリケーションに最適な電源ソリューションを簡単に構築できる。一方で、試験用のハイパワー電源システムを設計する際に、高電圧に対応できるようにシステムのデザイン、デバッグ、安全性などの課題を考慮しなければならない。同ラック・システム電源は使用するパーツも含め、ハイパワーに対応しながら、ラックの背面にはプラスチック製の安全カバーが付属するなど、安全面の課題も解決している。さらに、オートレンジ機能により、広範囲の電圧でフルパワー出力を実現できるのに加え、ラック・システム電源内の1台の電源がマスター電源となり、各電源との通信やラック・システムとの通信が行える。この他、インタフェースはLAN(LXI Core)、USB、GPIBを使用でき、すべてシステムに標準装備されている。なお、価格は、208 VAC入力モデルが211万7150円(税抜き)から、400 VAC入力モデルが200万2727円(税抜き)から。出荷開始時期は、400 VACモデルが2月、208 VACモデルが6月となっている。
2015年01月19日ユダヤ人団体ザ・ジェネシス・プライズ・ファンデーションが、ユダヤ文化に貢献したとして、オスカー俳優マイケル・ダグラスに賞を与えると発表した。ユダヤ系ロシア人のビリオネアらが創設した団体で、年に一度与えられるこの賞は、団体内の委員会が話し合いで選出する。賞金は1億ドル。授賞式は6月にエルサレムで行われる予定。ダグラスが選ばれたことには、保守的なユダヤ人の間から不満の声も聞かれそうだ。父カーク・ダグラスはユダヤ系移民の息子だが、母ダイアナ・ディルはユダヤ人ではなく、ダグラスはユダヤ教徒として育てられていない。妻キャサリン・ゼタ=ジョーンズもユダヤ人ではないが、最近になって、自分の中に流れるユダヤの血を意識するようになり、ゼタ=ジョーンズとの間に生まれた長男ディランのバル・ミツワー(ユダヤ教徒の成人式)を祝うため、一緒にエルサレムを訪れている。ダグラスの次回作は、マーベルのスーパーヒーロー映画『Ant-Man』。文:猿渡由紀
2015年01月16日キーサイト・テクノロジーは1月9日、普及価格帯のデジタル・オシロスコープ(デジタルオシロ)「InfiniiVision 3000T X-シリーズ」の販売を始めたと発表した。これまで販売してきた普及価格帯のデジタルオシロ「InfiniiVision 3000Xシリーズ」の機能強化版に相当する。機能が強化されたにもかかわらず、同程度の価格を実現した。価格は機能によって違い、42万円台(2チャンネルのアナログ入力、100MHz帯域)~197万円台(4チャンネルのアナログ入力、16チャンネルのデジタル入力、1GHz帯域)。既存機種「InfiniiVision 3000Xシリーズ」の販売は、今後も継続する。新製品の「InfiniiVision 3000T X-シリーズ」では、既存機種「InfiniiVision 3000Xシリーズ」が備えていた特徴である高い波形更新速度(100万波形/秒)はそのままに、これまでは高級機種の装備であったタッチパネル利用のトリガー設定機能や解析機能などを追加するとともに、波形メモリの長さを4Mポイントに倍増した。「InfiniiVision 3000T X-シリーズ」の製品展開は、既存機種「InfiniiVision 3000Xシリーズ」とほぼ同様である。アナログ帯域幅の違いとアナログ入力チャンネル数の違い、デジタル入力チャンネルの有無によって合計で20品種を揃えた。なおサンプリング速度は、既存機種が1GHz帯域幅のみ5Gサンプル/秒、そのほかが4Gサンプル/秒であったのに対し、新製品ではすべて5Gサンプル/秒となった。○高い波形更新速度を維持しながら解析機能を充実新製品「InfiniiVision 3000T X-シリーズ」の開発で注力した点に、不具合を解析する機能の充実がある。デジタルオシロで不具合を解析するには、当然ながら、まずは不具合を見つけなければならない。具体的には、異常な信号波形をデジタルオシロで発見することである。異常な波形は、信号の繰り返しの中でもまれにしか発生しないことが少なくない。こういった「レアな」波形を逃さないためには、高い波形更新速度が欠かせない。波形更新速度が低いと、まれにしか発生しない波形を見逃す確率が高くなる。言い換えると、異常な波形の発見に必要な観測時間が長くなるので、不具合を見つけにくくなる。この点、「InfiniiVision 3000T X-シリーズ」は100万回/秒という同じ普及価格帯の中ではきわめて高い波形更新速度を備えており、不具合を見つけやすい。次に、異常な波形だけを観測することで、不具合の様子を詳しく把握する。このためには通常、トリガー機能を使う。特定の区間内を通過する波形だけを表示したり、特定の区間内を通過しない波形だけを表示したりする機能である。タッチパネルによるトリガー設定機能(キーサイトでは「ゾーンタッチトリガ」と呼ぶ)が存在しない場合、トリガーの設定には14段階程度の手順を踏む必要がある。これに対し、新製品「InfiniiVision 3000T X-シリーズ」が搭載する「ゾーンタッチトリガ」機能では、タッチパネルに指をタッチしてスライドさせて作った特定の区間を、信号波形を通過させるのか、通過させないのかを指定することで、トリガー設定が完了する。タッチパネルの操作に慣れれば、数秒でトリガー設定を完了できる。異常な波形の観測と記録が完了したら、不具合の調査に移行する。このときには解析用の計測器を使ったり、記録波形のデータをパソコンに移動して解析ソフトウェアで調査したりする。こういった手間を省くのが、「InfiniiVision 3000T X-シリーズ」が搭載する解析機能である。搭載した機能は、20MHzの任意波形発生器、8桁の周波数カウンタ、プロトコル解析機能、3桁のデジタルマルチメーター(DMM)、16チャンネルのデジタル入力による論理解析機能、などである。これらの機能のほかに、強力な解析機能として、スペクトラムアナライザがこの新製品には搭載されている。時間軸上で特定の区間だけを切り出して高速フーリエ変換(FFT)をかける機能だ。「ゲーティッドFFT」とキーサイトは呼んでいる。この機能を使うと、例えばFSK変調信号の周波数が偏移した区間でのスペクトラムの変化を簡単に観測できる。この結果、時間ドメインと周波数ドメインの相関を手軽に把握できるようになる。
2015年01月13日サンワサプライは9日、A4用紙の約半分のサイズながら、キーピッチを19mm確保し、iPhoneやiPadでの使用に便利なiOS向けショートカットキーを搭載したコンパクトなBluetoothキーボード「400-SKB045」を発表した。価格は税込1,980円。販売は、同社が運営する直販サイト「サンワダイレクト」の本店ほか、楽天市場店・Yahoo! ショッピング店、DeNAショッピング店、auショッピングモール店、ポンパレモール店、Amazonマーケットプレイス店にて販売開始している。400-SKB045は、コンパクトサイズで重量わずか約300gのBluetoothキーボード。キー数は78で、フルキーボード並みの19mmキーピッチを確保。アイソレーションタイプになっており、約8度の傾斜角とともに快適なタイピング感を得られるという。輝度調整や音楽の再生/停止など、iOSの操作に対応したショートカットキーを搭載しているが、キーボード自体はAndroid機器での使用も可能。未使用時は10分で自動的にスリープモードに入るため、持ち運びなどの際に細かく電源を確認する必要がないのも特長。バッテリの連続使用時間は約36時間。対応機種は、iPhoneシリーズ、iPadシリーズ、iPad miniシリーズ、第1、第2世代を除くiPad touchシリーズ、Android 3.0以降の製品。インタフェースはBluetooth 3.0。プロファイルはHID。サイズはW285×D119×H18mmで、重量は約300g。
2015年01月09日「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」は、写真家の荒木経惟が撮影した15SS広告キャンペーンビジュアルを発表した。15SSコレクションはダンサーなどの身体の自由な動きにヒントを得た、上品でリラックスした雰囲気を前面に押し出した。洗いをかけたカーフスエード、驚くほど柔らかいラムスキンなど、風雨にさらされたような独特の手触りを持つマテリアルを採用している。これにメンズではスモッキングやステッチ、退色加工などを施し、着古したような風合いを再現。ウィメンズではスパンコールやキャビアビーズといった装飾があしらわれた。カラーパレットにディープネイビーやスカイブルーを中心に、ペール、ミスト、バナーヌなどの明るい色合いを採用。一方、メンズはブルーやグリーンを多く用いて、淡い色合いの中でのバランスを追及している。キャンペーンビジュアルの公開にあたり、クリエーティブディレクターのトーマス・マイヤーは「ただ単純に刺激的であるという以上に、荒木氏の作品には力強い誠実さと人間としての痛切な感情がひそんでいるからこそ、いつまでも記憶に残るのだと私は思います」とコメントしている。なお、2月には撮影の現場を記録したドキュメンタリービデオが、公式サイトの「アート・オブ・コラボレーション」コーナーで公開される予定。
2015年01月08日「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」は、15スプリングキャンペーンを公開した。撮影はマリオ・テスティーノ(Mario Testino)。ロマンティックなムードが溢れる日差しの中にモデルのカルメン・ペダル(Karmen Pedaru)とベンジャミン・アイデム(Benjamin Eidem)が登場。マイケル・コースが「春は生命が生まれ変わる時。このコレクション及び広告キャンペーンでは、春がもたらすアップビートなエレガンスとカラーを表現した」と語るように、オプティミスティックな雰囲気を醸す。コレクションライン「マイケル・コース」のビジュアルは、モデルの 2人が豪華なヨットの上で、またセカンドライン「マイケル マイケル・コース(MICHAEL Michael Kors)」は、イタリアのクラシカルな水上タクシーの上で優雅に佇む。。
2015年01月06日米Lenovoは4日(現地時間)、米国ラスベガスで開催される2015 International CES(CES 2015)で公開する新製品として、14型ノートPC「ThinkPad X1 Carbon」の新モデルを発表した。米国内では1月より出荷し、価格は1,249米ドルから。新型「ThinkPad X1 Carbon」は、CPUに"第5世代"のIntel Coreプロセッサを搭載し、最大10.9時間のバッテリ駆動時間を実現するという。また、最大8GBのDDR3メモリとストレージには最大512GBのPCIe SSDを搭載する。ディスプレイは前世代「ThinkPad X1 Carbon」から引き続き、14型WQHD(2,560×1,440ドット)液晶を搭載。10点マルチタッチの対応/非対応も選択できる。OSはWindows 8.1 64bit。2014年1月に発表された前世代「ThinkPad X1 Carbon」では、ファンクションキーの列に、Lenovoが「Adaptive Keyboard」と呼ぶソフトウェアキーボードを搭載し、利用するアプリケーションに応じて表示する内容を変更できる点をアピールしていたが、新型「ThinkPad X1 Carbon」では、再び物理キーに戻した。加えて、前世代では5つのボタンを内蔵したクリックパッドを採用していたが、新型「ThinkPad X1 Carbon」ではパッドの上部に個別のボタンが復活し、キーボード周辺の外観は初代「ThinkPad X1 Carbon」に近い形に戻ったようだ。このほかの仕様は、OneLink、HDMI×1、miniDisplayPort×1、Wi-Fi、Bluetooth 4.0、NFC、4G + LTE WWAN、Webカメラ(720p)など。本体サイズはW331×D226.5×H17.7mm、重量は約1.31kg。
2015年01月05日