ボンバルディア(本社: カナダ・モントリオール)は11月8日~11月12日まで開催される第29回ドバイ・エアショー(場所: ドバイ・ワールド・セントラル)にて、開発中のCシリーズを含む実機を展示する。展示を予定している機体は、最新型のCS100旅客機、Q400ターボプロップ、CRJ900航空機の他、Learjet 75、Challenger 350、Global 6000のビジネス航空機3種など。ボンバルディアの民間航空機部門責任者であるフレッド・クロマー氏は、「世界的なエアショーであるドバイ・エアショーは、Cシリーズ認定取得プログラムの順調な進捗についての最新情報を発表するのにふさわしい場である。中東は依然として堅調なビジネス航空市場であり、今回のエアショーはボンバルディアのジェットファミリーのハイライトとなるだろう」とコメントしている。ボンバルディアは、ドバイでフルスケールの地域サポート事務所(RSO)で業務を行い、Learjet、Challenger、Globalなどのビジネスジェット航空機ファミリーの部品を約7,000種類収納できる部品倉庫を運営するなど、旺盛な中東市場に対応したサポートに取り組んでいる。
2015年11月08日三菱東京UFJ銀行はこのたび、8日付でアラブ首長国連邦ドバイ首長国の金融当局(theDubaiFinancialServicesAuthority)より、外国銀行によるイスラム金融兼業認可を取得したと発表した。○利子の禁止などのイスラム金融サービスの提供が可能4月の本邦金融監督指針変更に伴う銀行本体によるイスラム金融業務取り扱い解禁以降、銀行本体での海外当局の認可取得は、邦銀では初となるという。これにより、ドバイ支店は、従来の金融サービスに加え、イスラム金融サービスを提供することが可能となるとしている。イスラム金融は、利子の禁止や豚肉・酒類などへの出融資の禁止などを特徴とするイスラム教の教義に準拠した金融取引であり、金融商品やサービスの発展とともに、イスラム教国にとどまらず、世界の多極において急速に拡大しているという。三菱東京UFJ銀行は、2008年の銀行法施行規則改正による銀行子会社でのイスラム金融業務取り扱い解禁に伴い、いち早く現地法人であるマレーシア三菱東京UFJ銀行にて貸出・預金を中心とするイスラム金融サービスの提供を開始し、ノウハウを蓄積してきた。三菱東京UFJ銀行は、2007年にドバイ出張所(現ドバイ支店)を開業して以来、中東地域を中心とする顧客に対して貸出やプロジェクトファイナンス、その他付随する各種金融サービスを顧客に提供してきたという。ドバイ支店は、今後これらの従来の金融サービスに加え、マレーシア三菱東京UFJ銀行で培ったノウハウを最大限に活かしながら、欧州・中東・アフリカ地域における弊行のイスラム金融のハブ拠点として金融商品・サービスを充実させ、より多様できめ細かい金融サービスの提供により、顧客の事業展開をサポートしていくとしている。
2015年07月10日2020年に万国博覧会開催が決まっているドバイ。アラビア半島ペルシャ湾沿いに位置するUAE(アラブ首長国連邦)の首長国のひとつ。世界一高い巨大ビル「ブルジュ・ハリファ」(2位はスカイツリー)をはじめ、世界最大のショッピングモール「ドバイモール」、7つ星と称される超豪華5つ星デラックスホテルなど、観光地としても人気の世界的近代都市だ。コスモポリタンシティのイメージが強いドバイだが、1966年に石油が発掘されて以来、産油国として発展した都市であり、れっきとしたイスラム教国でもある。○「ダイエットプログラムキャンペーン」、1キロ減量につき純金1グラムを贈呈!そんなドバイで、2013年以来ラマダン(断食月)に合わせて実施されているのが、「ダイエットプログラムキャンペーン」。なんと、このキャンパーン、1キロ減量につき純金1グラムが贈呈されるのだ。このキャンペーンは「Your Weight in Gold」。2014年に実施されたのは、7月15日から24日までにオンラインで参加登録をした人が、ドバイ内に公園で体重測定。ダイエット後の9月10~15日の間に政府から指定された場所で再度体重を測り、減量1キロごとに純金1gが提供されるというもの。純金をもらうには、3キロ以上の減量に成功しなければならない。また、2014年のプログラムは子どもの減量に主眼が置かれており、14歳以下の子どもは2人まで家族として参加でき、家族として減量に成功すれば、1キロに対して金2gのボーナスプレゼントが用意されていた。なお、2013年の実績では、9600人が参加し、約280万ディルハム(約9240万円、1AED=33円)相当の純金が提供されたという(今年の募集は未発表)。○「金の都市」と呼ばれてきたドバイそもそも政府がこのような政策に予算を投じるのは、ドバイをはじめ湾岸諸国には肥満や生活習慣病がまん延しているという現実がある。高カロリー食が急速に普及したにもかかわらず、暑いこともあり、国民は全般的に運動不足。結果、20%近い国民が糖尿病という世界有数の糖尿病大国になってしまったという背景があるのだ。そこでなぜ純金のプレゼントが? という点もお国柄がうかがえる。ドバイは元々、地元の人々に「金の都市」と呼ばれてきた。ベドウィンがアラビア砂漠で遊牧していた時代にさかのぼって、ドバイは金の取引拠点として発展してきた歴史がある。ペルシャ湾の輸出航路に近いアラビア半島に位置するため、世界有数の金山であるアフリカと世界で最も多く金を購入するインド市場との懸け橋の役割を担ってきた。実際、ドバイ市街には、300軒以上のスークと呼ばれる店舗が所狭しと軒を並べ、金地金や遊牧民ベドウィンの宝飾品などを販売している。過去数十年、原油収入で潤い、貴金属が免税販売される金市場「ドバイ・ゴールド・スーク」は世界有数の金市場となっている。金は量り売りされており、価格の掲示はないので、値切り交渉を根気よくする必要がある。ゴールドスークの目玉は金の相場が世界一安いこと。観光客は金の延べ棒を投資用に買ったり、地元の人は手持ちの金を売って別の金を買ったりといったことも日常茶飯事に行われている。いずれにしても、各ウィンドウにズラリと金が並ぶ姿は一見の価値がある風景ともいえるだろう。ただ、原油価格の下落で中東全域の経済が低迷。中東の金需要は鈍化傾向にある。今では、金を買い求める地元民の姿はすっかり影をひそめたという。さらに金購入のお得意様であるサウジアラビアとロシアへの売り上げも落ち込んでいるため、いっときの金市場の勢いはなくなっているようだ。そうしたなかでの減量キャンペーンによる純金のプレゼントは、健康増進と純金プレゼントの経済効果のダブルメリットを狙った政府の景気回復策なのかもしれない。<著者プロフィール>酒井 富士子経済ジャーナリスト。(株)回遊舎代表取締役。上智大学卒。日経ホーム出版社入社。 『日経ウーマン』『日経マネー』副編集長歴任後、リクルート入社。『あるじゃん』『赤すぐ』(赤ちゃんのためにすぐ使う本)副編集長を経て、2003年から経済ジャーナリストとして金融を中心に活動。近著に『0円からはじめるつもり貯金』『20代からはじめるお金をふやす100の常識』『職業訓練校 3倍まる得スキルアップ術』『ハローワーク 3倍まる得活用術』『J-REIT金メダル投資術』(秀和システム)など。
2015年07月02日歌手・女優のセレーナ・ゴメスはモデルのケンダル・ジェナーとドバイで楽しいホリデーを過ごしていたようだが、どうやら大晦日も同じ場所で一緒に過ごすようだ。セレーナとケンダル、そしてモデルのジジ・ハディッドは3人で写った写真をInstagramに上げた。セレーナは「星の下のパシュミナとキャンドル」とメッセージを付け加えている。3人はすでに27日(現地時間)、ジジの恋人で歌手のコーディー・シンプソン、モデルのデヴォン・ウィンザーも加えて楽しい時間を過ごしていたという。一方言わずと知れたセレーナの元カレ、ジャスティン・ビーバーは急接近中のヘイリー・ボールドウィンと大晦日を過ごす予定を立てていると囁かれている。「HollywoodLife.com」の情報筋は「ジャスティンは大晦日に家でパーティーを開き、たくさんの友人に来てほしいとは思っていますが、ヘイリーもそこにいてほしいのです」「2人は一緒に新年を過ごそうと決めていますが、少し控えめにするつもりです。とはいえ、一緒に過ごすのは確実ですよ」と、ジャスティンの計画を明らかにしている。ジャスティンとセレーナは別れた後もお互いを意識しあっていると何度も報じられているが、どうやら大晦日と新年は別々な人と過ごすようだ。何度もくっついたり離れたりを繰り返してきた2人だけに、2015年には関係がどうなっていくのか気になるところだ。(text:cinemacafe.net)
2014年12月30日「ロベルト カヴァリ(Roberto Cavalli )」が、ドバイに初めてのカフェ「カバリカフェ(Cavalli Caffe)」をオープンした。カフェは、高級ホテルジュメイラビーチレジデンスの反対側のビーチモールに位置。店内80席、テラス80席を設けている。ブランドらしく、黒を基調としたインテリアにゼブラやジラフプリントのチェアが引き立つコンテンポラリーな空間で最高級のイタリアンを提供。イタリアから輸入したチョコレート、プラリネ、カントゥチーニクッキー、ギフトボックスなどのスイーツも販売。ロベルト カヴァリは現在フィレンツェ、ミラノ、ベイルート、ニューデリー、イビサなどで飲食店を運営。今後、サウジアラビア、バーレーン、クウェート、トルコ、中国にカフェがオープン予定という。
2014年12月12日「シャネル(CHANEL)」は、14-15クルーズコレクションをアラブ首長国連邦・ドバイにてランウエイショーで発表した。会場として特別にドバイ海岸に建設された砂色の建物はマシュラビーヤ(格子窓)で装飾され、中にはオアシスが設けられた。日没後、キャンドルの光の下でショーがスタート。アーティスティックディレクターのカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)は、「これは万人のための、理想の東洋を表現したもの。伝説から映画、ドラクロワの絵画から1914年のポール・ポワレの作品まで、様々なものから影響を受けた」と語る。ボリュームのある袖に極小のスパンコールを刺繍したボレロジャケット、ウエストをベルトでマークしたツイードのプレースーツ、ゴールドのルレックスシルク製バギーパンツ、ネオプレンのカメリアが刺繍されたジャケットなどがキーアイテム。東洋のモザイク柄からインスピレーションを得たプリントは、花柄と幾何学模様が組み合わさり、ドレスやシルクシフォンのチュニックなどを彩った。イブニングでの、胸元に宝飾を散りばめたシルクのクレープドレスや、ブレード刺繍が施されたロングドレスはドバイにある世界一の高層ビル「ブルジュ・ハリファ」を思わせる。素材には軽量ツイード、シルクシフォン、リネン、ゴールドラメにコットンボイルなど軽くて繊細なものが多く用いられ、透け感やレイヤリングで遊び心を持たせたスタイルが提案された。アクセサリーには、ウォッチやファインジュエリー、コスチュームジュエリーなどを合わせ、ゴールドのキルトレザーで作られたジェリー缶型のハンドバッグ、宝飾をまとったサンダルやオリエンタルなスリッパなども登場。エルザ・スキャパレリの孫で女優のマリサ・ベレンスン風のカールヘアには三日月のティアラが飾られた。ショーには、シャネルのアンバサダーである女優のヴァネッサ・パラディ、ティルダ・スウィントン、アンナ・ムグラリス、アリス・デラル、ジョウ・シュン、更に、ダコタ・ファニング、フリーダ・ピントー、エリザ・セドナウィ、ヤスミン・ハムダン、ラザーヌ・ジャマル、映画監督のナディーン・ラバキー、アブドゥラ・アル・カービといったセレブリティを含む1,000人が来場。歌手のジャネール・モネイのコンサートも行われた。
2014年05月24日エミレーツ航空(本社:アラブ首長国連邦・ドバイ)は総工費5億AEDディルハム(約138億円)をかけ、パイロット訓練学校「エミレーツ・フライトアカデミー」を設立することを発表した。○ゆくゆくは他会社の訓練も対応エミレーツ・フライトアカデミーは、ジュベル・アリ地区にある新空港ドバイ・ワールド・セントラル内に2015年に完成する予定。40ヘクタールの敷地には、1.5kmの専用滑走路、管制塔、訓練用の航空機が用意され、専用の空港名コードがつく。施設内には、教室、学生寮、フライトシミュレーター、飛行訓練設備を完備する。職員体制は150人以上で、400人の訓練生を同時に受け入れることができるように設計されており、年間約160人の卒業生を見込んでいる。フライトアカデミーの訓練では、生徒が入学して間もない段階から高速ジェット機を使用した高度なジェットオリエンテーションを受けることができ、副操縦士の資格をより安全かつスムーズに取得できるようになる。開校後はまず、エミレーツの“国家パイロット候補生プログラム”の専用訓練所として運営し、その後、他の航空会社から飛行未経験のパイロットを受け入れて、徐々に訓練生数を増やしていく予定。ボーイング社が発表した“2013年ボーイング パイロット・技術者予測(2013 Boeing Pilot & Technician Outlook)”によると、今後20年間に世界中で50万人近くのパイロットが必要となり、そのうち4万人が中東で必要となると見込まれている。同アカデミーは、世界的に高まる次世代パイロットへの需要に応え、急成長する航空産業を支えていくという。
2013年11月22日全国に先駆けて恵比寿のショップで発売!恵比寿ガーデンプレイス内にお店を構える「ラボーテ ワン 恵比寿店」が、全国に先駆けてドバイ発のホリスティックコスメブランド「Shiffa Dubai (シファ・ドバイ)」の店頭販売を9月1日より開始した。Shiffa (シファ)は、アラビア語で「癒す」、「癒し」を意味しており、日々の疲れを癒すのに最適なアイテムとなっている。オーガニックハーブ成分、ふんだんに使用「Shiffa Dubai (シファ・ドバイ)」は、自然派でホリスティックなコスメブランドで、ドバイ出身の皮膚科医、ラミース・ハムダン博士が創設したブランドだ。厳選されたオーガニックハーブ成分をふんだんに使用した機能的かつ贅沢なフェイシャルクレンザー、ボディートリートメント、ヘアオイル、アロマキャンドルなどのアイテムが揃っている。ストレスの多い現代社会を「Shiffa Dubai (シファ・ドバイ)」で乗り切ってみてはいがだろうか。【参考】▼「Shiffa Dubai (シファ・ドバイ)」月中なら「月額2,980円」であなたも今日からスベスベ芸能人ボディになれます!(9月16日)元の記事を読む
2013年09月18日最も注目を浴びたのは愛らしい赤ちゃん3月30日、アラブ首長国連邦ドバイで世界最高峰の競馬 Dubai World Cup 2013 が行われた。このレースのもう一つの目玉である観客のファッションについて、7 Days in Dubai が伝えた。ドバイのメイダン競馬場で世界最高額の賞金を賭け、各国最強のサラブレッドによるレースが開催された。Dubai World Cup 2013 の楽しみは競馬だけではない。注目すべきはゴージャスに着飾った観客によるファッションコンテストだ。多くの来場者は斬新なデザインのファッションに奇抜なヘアスタイルや帽子で個性をアピールする。7 Days in Dubai はその中で最も目を引いた女性についてこう伝えた。最も若いレースファンがドバイ・ワールド・カップのファッションショーの話題をすべてさらっていった。(7 Days in Dubai より)その女性とは9か月の赤ちゃん。彼女の頭にのせられたものは帽子というよりは髪飾りと言った方が良いかもしれない。鮮やかなピンク色のオーガンジーにライトブルーの羽。まるで大きな花かクジャクのようだ。赤ちゃんのファッションはすべてオーダーメイド。お揃いのピンクの帽子にモスグリーンのドレスを着た母親によれば、帽子と同じデザインのミニチュアもオーダーしたとのことだ。リッチな社交場として世界中から来場レースのたびにドレスオーダーもファッションコンテストは、「ベスト・ドレスド・レディ」「ベスト・ドレスド・マン」「ベスト・ドレスド・カップル」「ベスト・ハット」「モスト・クリエイティブ・ハット」の部門別に賞が与えられる。ドイツから5度目の観戦に来場した女性は、レースの度にドレスをオーダーするのが楽しみだと言う。また、ある女性はまず会場をリサーチしてからコンテストに入賞できそうな帽子買い、ドレスをオーダーするとのことだ。世界最高峰の競馬、来客層のリッチ度も最上級だ。元の記事を読む
2013年04月02日香水、腕時計など贅沢品が急成長ドバイを拠点とするコスメティック・ファッション小売店「Paris Gallery」が売上げを好調に伸ばしている。3月22日、Arabian Gazette が伝えた。Paris Gallery は、2011年と比較し収益43%、純利益は13%アップ、年間取引高は10億USドルだったと発表した。特に香水の売上げは全体の半数を占め、その他アクセサリー、腕時計などの贅沢品で、前年比27%の伸びを示している。同社は2009年以来コンスタンスに売上げを伸ばしている。主要な売上げはドバイ国内での成果で、次点は Paris Gallery にとって最も重要なマーケットであるアラブ首長国連邦(UAE)、そしてサウジアラビアと続く。比較的マイナーな市場としてカタールとバーレーンも挙げられる。発展するアラブ諸国のコスメ・ファッション市場消費者はより個性的なルックスと新しいアイデアを求めて、コスメティックやファッションに関する目が高くなっている。スキンケアに気を配る男性が増加しているのも近年の特徴だ。CEOはそう語っている。同社は今年、オマーンやイラクにもいくつかの店舗をオープンする予定だ。アゼルバイジャン、南アフリカへの市場開拓も計画されている。いずれも香水などの贅沢品を主力商品として考えており、品質改善や各種サービスの向上を進めている。元の記事を読む
2013年03月24日全長828mで世界一の高さを誇るビル『ブルジュ・ハリーファ』はドバイにあります。ドバイにはほかにも「世界一の高額賞金の競馬」、「世界一のショッピングモール」があります。なぜここまで世界一にこだわるのでしょうか? 不思議ではありませんか? ドバイとはどんな街なのでしょう。ドバイ政府観光・商務局の広報を担当している米田浩子ディレクターにお話を伺いました。まずドバイの説明です。ドバイは『アラブ首長国連邦』という国の商都。アラブ首長国連邦は「UAE」という略称でも知られています。この国は1971年にできたとても新しい国で、ドバイはその商都として、今では世界でも注目される金融センターになっています。■ドバイはスパイスロードの港街だった――まずお伺いしたいのはドバイという街自体についてです。どういう歴史を持っているのでしょうか。米田ディレクタードバイはもともと小さな港町、漁村でした。真珠は有名でしたが、特にほかに産業があるようなところではなかったんです。イギリスの統治下にあった際には、インドからのスパイス貿易の中継点、それに海賊退治の拠点となっていました。19世紀中ごろのことです。――いわゆる「スパイスロード」の中にあったわけですね。米田ディレクターそうです。1833年ごろアブダビから来た人がドバイの「クリーク」と呼ばれる三角州の地域に住みついて。当時は800人くらいの人口だったと言われています。まだまだ小さい港町でした。19世紀はじめにイランの港が繁盛していたのですが、その仕事をドバイに持ってくることを考えたんですね。良い港を作って、人と仕事に来てもらう、そういうことを始めました。イラン人の多い地域は今に残って「バスタキア地区」となっています。バスタク、というのはイランの地名なんですよ。現在につながる「誘致」を始めた最初だったかもしれません。■「誘致」こそドバイを象徴する言葉――誘致ですか。米田ディレクター「誘致」はドバイを理解するキーワードです。例えば、ドバイを訪問する人は年間どのくらいの数になると思いますか?――見当もつかないです。米田ディレクター910万人です。3.11以前の日本を訪問した外国人が810万人ぐらいと言われています。埼玉県ぐらいの広さのドバイに年間910万人もの人がやって来るんです。ドバイはそのために、世界一の超高層ビルを作ったりしています。――つまり「人寄せ」のために投資を募って世界一の超高層ビルを建てたりしているということですか?米田ディレクターそうなんです。でもドバイの人たちは、とてもハッキリしていて、「世界中からできるだけ多くの人に来てもらって、お金を落としてもらって、そして自分の国に帰ってほしい」と思っているんですよ。決して「永住してほしい」とは思っていないんです。――帰化してUAE国民になることはできないんですか?米田ディレクター非常にむずかしい要件を満たす必要もありますし、それを満たしたからと言って帰化できるようなものではありません。――それは知りませんでした。米田ディレクターでも訪問者はウェルカムなんですよ(笑)。ドバイでは33カ国に対してビザなしで訪問を許可しています。もちろん日本も含みます。ただし、60日たったら帰ってほしいわけです。もちろん現地で不動産を購入した方は、別のビザを交付されます。――居続ける客は困るわけですね(笑)。■外国人に「いいもの」を作ってもらう米田ディレクター人を呼ぶための企画も一所懸命考えます。世界一の超高層ビルを建てたら、その側に世界一のショッピングモールを建てて、世界中から店舗を誘致しますし。――建築業者などは地元にあるんですか?米田ディレクターいえいえ。すべて外国から良い業者を選んで頼むんですよ。デザインもコンペをやって、建築業者も外国の業者に頼んで施工してもらうんですよ(建築デザインは多くが外国系の企業ですが、実際の建設現場では現地の企業がやるケースもあります)。外国の人の力を「いいもの」を作って、ドバイはできた「いいもの」で世界中から人を呼ぶんです。ですから建築が終わったら、現場で働いていた人たちも自国に帰って行きます。――それは本当に徹底されていますね。米田ディレクターですから人を呼べる企画に投資するんです。世界一の賞金が出る競馬を開催するのも、欧米で社交の場とされる競馬ですから、一流選手の競う姿を見に世界中からVIPがやって来るからです。中東の砂漠の国なのにスキーが楽しめる『スキー・ドバイ』という世界最大の室内スキー場があるのも同じ理由ですね。■ドバイは「ハワイ的な感じ」――ドバイを訪問するのはどんなお客さんが多いんですか?米田ディレクターイギリスやドイツの方が多いでしょうか。太陽を求めてくる人が多いですね。「日本人にとってのハワイ」という感じです。欧州からは近いですし。中東諸国からのお客さんも多いですね。安全な街ですし。――ドバイの魅力ってどんな点でしょうか。米田ディレクター「港町気質」みたいなところがあると思うんです。――と言いますと?米田ディレクターその人がどんな人種、どんな職種の人であっても受け止めるといいますか。実際、ドバイには色んな人がいます。世界中からさまざまな人種の人々が集まって、英語を共通語に、苦労してしゃべりながら仕事をしている。そんな様子が普通なんです。「ああ。ドバイだなあ」と思います。多国籍都市で非常に活力がある、それこそドバイの魅力でしょうね。■「金」を買ってみると面白い!――リーマンショック以降、ドバイへの投資が止まって、といった話を聞きますが現状はどうなのでしょうか?米田ディレクタードバイのような小さな国が世界の経済情勢の影響を受けない訳はないので、確かに当時は影響がありました。現在では随分戻しているようです。事実、外国からドバイへの訪問客数はリーマンショックの前後も増え続けています。景気という意味では、特に小売りの部分でかなり復活していると思います。v――例えば、日本の観光客でドバイに行った際に、購入する物というと何でしょう?米田ディレクターやはり「金」でしょう。重さを量って、その時のレートで重量からの価格、それに加工賃が入って、アクセサリーなどの価格になります。実際に金の重さを知ると、ずっしりしているのでドキドキしますよ(笑)。――それは日本ではなかなかできない体験ですね。米田ディレクターきっと楽しいと思います。■砂漠を体験できるのも大きな魅力!――最後に、米田さんお薦めの「ドバイの知られざる名所」を教えてください。米田ディレクターそうですね。都市部の方にはみなさん注目されますが、少し郊外に出ると砂漠があります。「砂漠サファリ」はぜひ体験してほしいですね。1万円ぐらいで、「4WDで砂漠を走って、BBQディナーがあって」というコースがあります。絶対に見てほしいのは「夕日」です。砂漠の夕日は素晴らしいですよ。みなさん黙ってぼうっと見ています(笑)。――それは見てみたいですね。米田ディレクターあと砂漠の星空。満天の星、天の川が天球に広がっている様子は日本ではなかなか見られないでしょう。飽きずにいつまでも見ていたいほど美しいですよ。筆者は取材に行ってすっかりドバイに行きたくなりました(笑)。みなさんはドバイに行きたくなりましたか?(高橋モータース@dcp)↑様々な姿を見せるドバイの風景。都市部と砂漠のギャップに驚くかも。
2012年12月02日トム・クルーズ主演最新作『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』のワールド・プレミアと記者会見が映画のロケ地にもなったドバイで行われた。その他の写真全世界で累計14億ドル(1120億円)以上の興行収入をたたき出す人気シリーズの会見場は何と映画にも登場する世界一高いビル“ブルジュ・ハリファ”の124階(地上425m)にある展望台。世界から厳選された100人のジャーナリストが集結し、クルーズは劇中の過酷なスタントについて「保険会社は僕がバイクや飛行機の操縦はダメだというのに、こんな高層ビルから飛び降りることに関してはOKするんだよね。全く、彼らは何を基準にしているかわからないよ」と笑顔でコメントに記者団を笑わせると、共演したサイモン・ペッグは「僕があんなスタントができるかって?僕はトム・クルーズじゃないんだ!あんな事は彼しかできないよ」とジョークを交えながらクルーズを讃え、記者たちをわかせた。さらに同日夜には第8回ドバイ国際映画祭公式オープニング作品のレッドカーペットイベントも行われ、クルーズは「日本のツアーは素晴らしかったよ!日本はいつ訪れても素晴らしい国だ。またすぐに戻りたいな」と1日に行われた日本でのファン・ミーティングを振り返り、「イーサン・ハントは不可能を可能にする男だ。困難に立ち向かい解決する彼のその姿に観客は共感し楽しむことが出来るのだと思う」と新作をPRした。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』は、変装の名人にして圧倒的な身体能力と作成遂行能力を誇るエージェント、イーサン・ハント(クルーズ)らが謎の爆破事件に巻き込まれ、自らの潔白を証明し、核によるテロを防ぐべく、組織の後ろ盾を失った状態で史上難関のミッションに挑む姿を描く。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』12月16日(金) TOHOシネマズ日劇ほか全国公開
2011年12月09日トム・クルーズ主演最新作『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』が12月に公開されるのを記念して、ドバイで行われる本作のワールドプレミアの清掃スタッフの募集企画が行われている。その他の写真今回の企画は、本作と求人情報サービス“an”とのコラボ企画で、12月7日(水)にドバイで開催される本作のワールドプレミアに設置されたレッドカーペットを清掃する“レッドカーペットキーパー”を募集するというもの。当日はカーペットの上を主演のトム・クルーズが歩くことが予定されており、選ばれた限定1名が“トムの歩くカーペットを美しい状態に保つ”というミッションに挑む。また同時に“an(あん、アン)がつくものの写真を撮ってメールせよ”というミッションも開始。本指令はその名の通り、“あんみつ”など“an”のつくものの写真を撮って特設サイトから応募するもので、優秀者5名には、本作の主演にちなんで10600(トム)円がプレゼントされる。コラボ企画“ドバイコース”の応募は15日(火)まで、“anコース”の応募は来年1月29日(日)まで実施される。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』は、変装の名人にして圧倒的な身体能力と作成遂行能力を誇るエージェント、イーサン・ハント(クルーズ)らが謎の爆破事件に巻き込まれ、自らの潔白を証明するべく、国や組織の後ろ盾を失った状態で“ゴースト・プロトコル(架空任務)”と名付けられた史上難関のミッションに挑む姿を描く。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』12月16日(金) TOHOシネマズ日劇ほか全国公開
2011年11月02日先日公開を迎えた『ノルウェイの森』が、アラブ首長国連邦を構成する首長国のひとつ、ドバイ首長国の首都・ドバイで開催中の第7回ドバイ国際映画祭で、最優秀作曲賞を受賞した。ドバイ国際映画祭は、中東地区で活躍する映画人にとって晴れの舞台ともいえる映画祭。アラブ、アジア、アフリカの映画産業の繁栄を目的に開催されてきた。今回、『ノルウェイの森』はアジアアフリカの長編映画部門に出品され、長編部門15本の中から最優秀作曲賞を受賞した。世界中で読まれている村上春樹のベストセラーを映画化した本作。主題歌にタイトルの由来となっているザ・ビートルズの「ノルウェーの森」の原盤が使用されていることが大きなニュースとして取り上げられてきたが、加えてレディオヘッドのギタリスト、ジョニー・グリーンウッドが音楽を担当していることも話題に。いま、世界で最も高い人気を誇るバンドのひとつ、レディオヘッドでトム・ヨークと共に作曲を手がけ、中核を担うマルチプレイヤーのジョニーだが、2007年には映画『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』の音楽を担当。英国アカデミー賞やグラミー賞の候補に名を連ねるなど、すでにその能力の高さは証明済み。そんな彼が、ギターソロから室内楽、ノイズやオーケストラまで様々な音楽を使い分けながら作品の世界観を見事に構築。それが今回、見事に認められた形となった。映画祭に出席していたトラン・アン・ユン監督は「ジョニーの美しいスコアは受賞に値する素晴らしいものでしたから、ここドバイ国際映画祭で評価されたことをとても嬉しく思います。おめでとう、ジョニー!」とコメント。壇上では笑顔でトロフィーを掲げた。主人公のワタナベを演じ、その演技、表現力をジョニーが絶賛していた松山ケンイチは受賞の一報に「ジョニーさん、万歳!」とシンプルかつ気持ちのこもったコメントを寄せてくれた。すでに日本国内でも賞レースが動き始めているが、クリスマスも近いこの時期に砂漠の国から届いた今回の朗報。今後の国内外での評価および興行成績も気になるところだ。『ノルウェイの森』は全国東宝系にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)特集『ノルウェイの森』■関連作品:ノルウェイの森 2010年12月11日より全国東宝系にて公開© 2010「ノルウェイの森」村上春樹/アスミック・エース、フジテレビジョン■関連記事:松山ケンイチの逆質問に取材陣ドキッ!?『ノルウェイの森』が台湾上陸松山ケンイチ『ノルウェイの森』自信の初日舞台挨拶「大ヒットするつもり」『ノルウェイの森』配役に7割以上が「イメージと合ってる」松山ケンイチに絶賛の声松山ケンイチが菊地凛子抱きしめキス…『ノルウェイの森』コラボCMが到着!水原希子インタビューモデルから『ノルウェイの森』大抜擢「もっと自分を愛したい」
2010年12月22日