でんぱ組.incのメンバー・相沢梨紗が、自身のブランド「メミューズ(MEMUSE)」をスタート。2017年10月に開催される、アマゾン ファッション ウィーク東京(東京コレクション)でのコレクション発表に合わせて本格始動する。「秋葉原」の匿名性や仮想と現実の混じる独特の世界に興味を持ち、文化服装学院でファッションを学びながら秋葉原のメイドカフェで働いた経験を持つ相沢梨紗。自らイベントやライブを企画、キュレーション、スタイリング、グッズデザイン、CDジャケットのイラストも手がけるなど幅広く活動する彼女は、衣装デザインにも積極的に取り組む中で、オリジナルブランドの設立を決意したという。ブランドコンセプトは、パーソナリティーを大切にする人の「バトルドレス」。コスチュームとファッション、2次元と3次元を繋ぐひとつの方法を提案するブランドとして、纏う人の外見だけでなく、内面的な変身願望を昇華するようなスタイルを提案する。なお、ブランドチームには、ファッションブランド「ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)」のデザイナーである坂部三樹郎がアドバイザーとして参加。アマゾン ファッション ウィーク東京でのコレクション発表後は、セレクトショップ「WALL」にてアイテムを展開する予定だ。
2017年08月27日ランウェイで発表された服はどうやって着るの?答えはあなたの心に隠れています。服を見て湧き出てきた感情と心に浮かんできた景色を合わせて妄想コーディネート。「この服ならこんな場面で着てみたい」そんな気持ちをイラストで表現してみました。東コレ17AWより心に残った5ブランドのルックをピックアップ!tiit tokyo – 落ち葉とリボンの彼女彼女はいつも遠い目でどこかを見ている。いま目に見える景色の、さらに向こう側を想像しているのだろう。過去に想いを馳せているのか、未来を探しているのか。カサカサと音を立てながら、落ち葉の山から何かを探している。気がついたら大切な意味を持っているもの。それは記憶と形が一緒に居合わせないと成立しないもの。無造作に結んだポニーテールにいつもくくられているリボン。彼女が見つけようとしている落ち葉の山の中の何か。カタチで思い起こされる感情は色褪せない。Motohiro Tanji – 海辺にいたあの子思い切って逆立ちをしてみたら、子ども時代の景色が見えた。ゆったりとした時間が流れる海辺を散歩して、仲良しのあの子と笑いあって。陶器みたいに繊細でつややかで、怖いものなんて何もなかったあの頃。大人の気持ちは水面のゆらぎのように気まぐれで不安定。ぎゅっと抱きしめてくれたのは、あの時の海の景色のようなニットだった。上下逆に着てみたり、パンツを首に巻いちゃったり。次の私を編んでいくために、たまには常識破りに遊んでみてもいいのかもしれない。TAAKK – 疾走する越境レディここはどこ?私は誰?目が覚めて朝一番に聞こえてきたのは騒がしいクラクション、誰かの笑い声、知らない国の言葉。完璧なプロフィールを書き悩んでいる暇があるなら、さっさと外に飛び出さなきゃ!人生がランウェイ。BGMは街の喧騒、今着ているものが衣装。直しきれなかった寝癖だってヘアメイクって言い切っちゃう。何度夜を越えようと、音楽が鳴り止むまでランウェイは続くんだから。好きな色を詰め込んだ魔法のマントを羽織って、どんなボーダーだって越えていく。5-knot – 旅する女は美味しい香りまだ夜が明け切る前のまどろみの中、旅する女は出発する。スパイシーイエローのファーコートで目を覚まし、ザクロの刺繍でお腹を満たして本日の戦へいざ出陣。旅する女は戦う女。機動力を確保するにはパンツスーツが必須?いえいえお嬢さん、女の武器はお気に入りの服ってご存知?今日も美味しく香るファッションで戦い抜きましょう。Chika Kisada – 思い出の中で踊る大人の少女ピンク色の木漏れ日を見たことがある。悔しくて仕方なくて、たくさんの涙を溜めながら見た夕日だった。ぼやけた視界に映る美しい景色。記憶の奥底にあった、同じように悔しくて泣いた日を思い出す。額縁に入った少女の写真は少し不機嫌そうに、照れながらこっちを向いている。大丈夫、今はもっとうまく踊れているよ。小さな私に声をかけて、ふわりとチュールを膨らましながらブランコを降りた。Instagram Reporttiit tokyoROBEさん(@robetokyo)がシェアした投稿 - 2017 3月 20 1:28午前 PDTMotohiro TanjiROBEさん(@robetokyo)がシェアした投稿 - 2017 3月 20 7:29午後 PDTTAAKKROBEさん(@robetokyo)がシェアした投稿 - 2017 3月 24 7:34午後 PDT5-knotROBEさん(@robetokyo)がシェアした投稿 - 2017 3月 19 7:45午後 PDTChika KisadaROBEさん(@robetokyo)がシェアした投稿 - 2017 3月 25 2:07午前 PDT東コレ記事はこちら:*【#AmazonFWT 】東コレ2017年秋冬で注目のトレンド&ディテールはコレだ!*【#AmazonFWT 】これを着るならこんな場面で!妄想イラストコーデで東コレ2017年春夏を振り返る*【#AmazonFWT 】東コレ2017年春夏に注目したブランド&ディテールはコレ!*【#MBFWT 】イラスト妄想シチュエーション!東京コレクション2016秋冬ベストルック*【#MBFWT 】イラストで見る東京コレクション2016秋冬トレンドillustration. Hitomi ItoText. Azu Satoh
2017年07月20日ファッションウィークはパリだけじゃない!日本のファッションウィーク、通称東コレはアジアファッションのハブになるべく、東京・渋谷を舞台に半年に一度行われています。10月17日から10月23日まで開催されたAmazon Fashion Week TOKYO 2017SSはチェックしましたか?国内外で活躍する約50ブランドが2017年春夏コレクションを発表しました。モード、ストリート、カルチャー、様々な要素が入り混じり世界でも類を見ないバラエティあふれるブランドが並ぶファッションウィークの中で、ROBE編集部が気になったブランド&ディテールをピックアップ!Ujohのワンショルダーパンツオフショルダーや肩の素肌をチラリと見せたデザインはすっかり街では定番のスタイル。次に注目すべき肩のポイントはオフでもなくチラでもなくワン!散るように舞う可憐な花柄のワイドパンツからすっと伸びた細いストラップ。やんちゃなイメージがあるストラップ付きパンツもその着こなし方があったか、と脱帽。先シーズンはミラノコレクションでランウェイを発表し世界からも注目の若手として名が挙げられるUjohは雑誌/ウェブ媒体問わずプレス陣から大人気。都会的な大人の女性に似合うスポーティー&フェミニンなテイストは大人レディからの支持率が高いけど、着崩しても面白い。例えば、このパンツにスウェットパーカーを合わせたら...?ROBEさん(@robetokyo)が投稿した写真 - 2016 10月 17 6:32午前 PDTKEISUKEYOSHIDAのダブルシャツミニマル、クリーン、トラディショナル。そんなイメージがあるベーシックなアイテム、「ストライプシャツ」を見事に脱線してくれたこのシャツオンシャツのコーディネート!来季の春夏シーズンはストライプシャツが多く見られそうですが、色違いで重ね着して脱ベーシック、脱おかぶり!1年前に発表したコレクションで"ゲーマールック"としてSNSで話題をさらったKEISUKEYOSHIDAはテーマを「REBORN」と題しイメージを一新。ブランドの根幹である「もがく」という感情は大切にしながらよりリアルクローズかつ日本の女の子たちが着ることを考えてデザインされています。コーディネートは奇抜でも、シャツ一点一点の美しさと着やすさはリアルクローズ。下に重ねたピンクのロングシャツはジップで開閉でき、羽織ものとしても役立つ優秀アイテムなのです。ROBEさん(@robetokyo)が投稿した写真 - 2016 10月 21 11:55午後 PDTtiit tokyoのロングリボン&ドロップショルダーちょっと気だるいような、でも折れない強い意志を持ったような、そんな女の子たちが前へと進んでいく様子を描いたtiit tokyoのショーでは刹那的に揺れるロングリボンやドロップショルダーに注目。緩めたり、縛ったり、好みに合わせて調整できる服は自分の意志を明確に示してくれる。リラックスして、縛られるのは服だけに。東京発のブランドとしておしゃれな女の子から支持を集めているtiit tokyoは都内の教会で荘厳な雰囲気の中コレクションを発表。泣きはらした後、雨上がりの虹をまとったようなモデルたちを見て一層感じるのは、服が生きるのはリアリティの中なのだということ。ROBEさん(@robetokyo)が投稿した写真 - 2016 10月 18 3:18午前 PDT※AmazonFashionWeek公式スケジュール外AKIKOAOKIのボリューム袖ポワンと花のように膨らんだ袖、顔ほどの大ぶりなリボン、どこを取っても女の子らしいはずなのに、感じるのは強気な勢い。ブラ袖に飽きたらパンチの効いたボリューム袖に挑戦!期待の若手としてKEISUKEYOSHIDAとともに新たな風を起こそうとしているAKIKOAOKI。女の子でも取り入れやすいジャケットとして提案したジャケット風ベストはエプロンのようにだらんと着るのが可愛い。コーディネートの幅を広げるのは、ちょっと不思議でジャンルレスなアイテム!ROBEさん(@robetokyo)が投稿した写真 - 2016 10月 21 10:37午後 PDTANNE SOFIE MADSENのミックスエレガンス素材の切り替えやミックスコーディネートが主流になった今、エレガンス×スポーティーなんてなんのその。スイムウェアのようにぴったり肌に密着するノースリーブには大粒のビジューがキラリ。シルエットはエレガントに、パーツには遊び心を。ハイブリッドを楽しむなら、思い切って両極端に振るのがいい。パリでもショーを発表し、日本のブランドに圧倒的な提案力を見せつけたANNE SOFIE MADSEN。“チャーミングなミステイク”をキーワードにガムテープ風の飾りやコード、カラビナなど、一見ボロに見えるディテールを盛り込見つつもシルエットでエレガントに仕上げたルックはまるで「反逆のシンデレラ」。ROBEさん(@robetokyo)が投稿した写真 - 2016 10月 19 11:51午後 PDT 東コレ記事はこちら:*【 #MBFWT 】イラストで見る東京コレクション2016秋冬トレンド*【 #MBFWT 】イラスト妄想シチュエーション!東京コレクション2016秋冬ベストルック*【#AmazonFWT 】これを着るならこんな場面で!妄想イラストコーデで東コレ2017年春夏を振り返るillustration. Hitomi ItoText. Azu Satoh
2017年06月19日誰もが知っている「パリコレ」の他にも、世界各地でファッションウィークが行なわれているのは知っている?実は、東京にもファッションウィークはあるんです。3月14日から19日までの5日間にわたって行われた「Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO 2016AW 」では、東京を拠点とするブランドをメインにアジアを含めた約50ブランドが今年の秋冬に発売される新作を発表しました。その中から見えてきた気になるトレンドを、ROBE編集部がピックアップ!ヌーディーカラーワインレッド、モスグリーンといった秋冬らしい落ち着いた色合いを基調とするところや、若草色・カナリアイエローといった柔らかなくすんだトーンをベースにするブランドが多く見られた今季。その中でもコレクション全体のさし色のように使われていたのが、肌に馴染む明るいベージュやザラザラとした質感を連想させる土色でした。「tiit tokyo」で登場したウルトラスウェードのセットアップは全身ベージュでも野暮ったさを感じさせず、ほどよく肩の力が抜けた印象。肌に近い色だからこそ、上質な生地を選んで下着感を出さないのがコツ。ツヤツヤの生地はそのまま素肌で着たいくらい気持ちいい!胸ポケットのロゴ刺繍で遊び心も忘れずに。(※MBFWT公式スケジュール外の参加) ショルダーポイントパリやNYなど海外コレクションでも見かけた、肩周りを強調させるディテール・コーディネートが東京でも登場。ずるりとアウターをはだけさせて中を覗かせたり、80年代さながらのパワーショルダーだったり、「肩周り」の主張の仕方も様々。「in progress」をテーマに未完成の服に残されている美を表現した「divka」。ここで見られたのは一風変わったパワーショルダー。サイズを微調整した痕跡のように幾重にも重なった生地が作り上げる肩の尖り。そこから首にすっと沿うように流れるラインが美しい。禁欲的な印象を与えるスタッズ、メタルビーズのチョーカーが全体を締め上げています。ふわもこ毛足の長いファー、フェザー、ボアなど「ふわもこ」素材のアクセントが気になるところ。アウターとして大胆に取り入れたり、アイキャッチーなワンポイントとして使ったり、取り入れ方も自由。無機物と有機物の融合「Inorganic & Organic」をテーマに掲げた「Hanae Mori manuscrit」。ネイルやルージュまでボルドーで統一しキリリとした印象の中で、まるで光が差し込んでいるかのような純白の巻きスカート。そこからサラサラとのぞく軽やかなファーは、まるで咲かんとする蕾のようでした。アクセサリーはなし。徹底してここでの主役はフェイクファー。Iラインシルエットコーディネートのバランスでは全体をすっきり細長く見せる「Iラインシルエット」がトレンド。ニット×シャツ×ワイドパンツにストレートラインのアウターなど、何層にも重ねて作るIラインが主流のよう。「KEITA MARUYAMA」は「夜へ」をテーマにいつものファンタジーな世界観にダークなテイスト加えたコレクションを披露。目を引いたのが、同柄でまとめ上げた新感覚Iライン。セットアップ、シャツ、バッグ、タイツ、すべてのアイテムに見られたアールヌーボー調の花柄があまりに印象的でした。ここまで同柄で揃えても散らかり感がないのは、落ち着いた色合いと規則正しい柄、ペールトーンのツバ広ハットが加えるアクセントのおかげ。太めウエストマークウエストは大きめにマークするのが吉。太めのベルトでアクセントを加えたり、異素材ミックスや配色でメリハリをつけるスタイルが多く見られました。「plastics city」をテーマにデジタル・ポップな世界を作り出した「mintdesigns」。無機質な印象を与える太めストライプの中に華と質感を添えるのが、ウエスト部分に大きく施されたギャザーを寄せたフェイクレザー。グラマラスに締め上げるのではなく、ゆるっとポイントを加えるのが良さそう。ミント・ガールが計算づくしのデジタル世界にポップなバグを加えたみたい!世界のコレクションに比べてランウェイからトレンドが生まれにくいと言われている東京。確かにメインストリームと言えるほどのトレンドはないけども、アンテナを張り巡らすとちらちらと目に映るものがありました。でも、気になるトレンドをピックアップしたものの、乗るか乗らないかは自由。コンセプトがこうだからとか、流行がどうだとか、ファッションを重苦しく考えないで、心の向くままに楽しむことが一番大事なことなんです。イラストコーデはこちら:*オフショルでエレガント&モードにTRY!*NEXTガウチョ?冒険パンツ編*東コレベストルックから妄想!シチュエーションコーデillustration. Hitomi ItoText. Azu Satoh
2017年06月19日こんにちは、ROBE編集長のAzuです。気まぐれ連載《水曜のケセラセラ》第31回目になりました。前回はAmazon Fashion Week TOKYOで感じた東京ファッションの勢いの話。今回はROBEで初めて取り組んだ紙媒体、ROBE タブロイド issue.0 のお話です。ウェブを飛び出し紙媒体への挑戦始まりは昨年9月。ROBEパリコレ取材のため、CAMPFIREにてクラウドファンディングを実施することになった頃でしょうか。(参考記事:「パリコレ取材のために始めたクラウドファンディングの話」)たまたま社外の繋がりに恵まれ、タブロイドを作ってみないか、という話になったのです。ちょうどパリに行って素材も集まるし、会社の広報資料やクラウドファンディングのリターンにもなるから作ってみようかな、という軽い気持ちで始めました。私は学生時代、ファッションフリーパーパーを作るサークルに所属していました。当時は一応編集局員として活動していましたが、実際にやっていたのは企画立案からカメラマン、誌面デザインまで、本来の編集業務を越えた何でも屋さん的な役割。今思えば、すべての作業がROBEに繋がっているのですが(笑)今回はスタイラー株式会社 ROBE 編集部 編集長として、責任を持って企画させていただきました。リズミカルなカルチャーコラム洒脱なレディ論を担当するmidoriにスケジュール管理・編集補助、プロップスタイリングを担当するaisaに誌面デザイン・製作を担当してもらい、私一人ではできなかった、世界で初めての(!)タブロイド版ROBEが完成したのです。印刷を担当していただいた朝日新聞メディアラボ様にも大変お世話になりました...!気になる内容、続きは紙でさて、内容の説明をちょこっと。せっかく大きく作っていただけるので、表紙は広げてポスターとしても飾れるデザインにしました。折った状態だと“BE THE LADY, crossing the border=越境レディになる”という小細工も。片面はROだけになるので「なんだこれ?」と思って開いてもらおうという魂胆もあります(笑)冒頭の企画ではパリコレトレンドスナップ最前線を掲載。「パリコレで目撃!今すぐ取り入れたい2016秋冬トレンド」としてウェブで公開した記事を再編集して素敵な誌面に落とし込んでもらいました。ウェブにはできない大胆なデザインに仕上がっているので、ぜひ現物をチェックしていただきたい!issue.0ではコレクションのネタをメインにしたので、東京/パリのコレクション事情を比較した話も。パリコレで単身取材を行っていたインフルエンサーの中川友里さんに日本を代表するファッショニスタとして独占インタビューを実施。ファッション誌やジャーナリストとは違った視点で東京ファッションを盛り上げよう、世界へ発信していこうとする彼女の情熱・ファッションへの愛は、キラキラふわふわした単なるインフルエンサーでは全くありません。こちらも必見。前回のコラムでも述べたように、東京のファッションも越境しながら次第に盛り上がりを見せています。issue.0ではパリコレ取材直後に行われたAmazon Fashion Week TOKYO 2017 SSの妄想イラストコーデも掲載しました。こちらは「【#AmazonFWT 】これを着るならこんな場面で!妄想イラストコーデで東コレ2017年春夏を振り返る」としてウェブで掲載した記事を再編集しています。20代 私たちにとってのファッションとは?今回の目玉企画、ぜひ、ぜひとも読んでいただきたいのがteam.ROBEによる座談会企画「20代 私たちにとってのファッションとは?」です。azu、midori、aisaの3人で2時間ほど熱く語り合った座談会を凝縮して一面に収めています。裏話をすると、普段ウェブで文章を書いているためスペースや文字制限などをあまり気にしなかったので、編集にかなり苦労しました。友人の校閲ガールにも協力していただき、なんとかまとまったのです。紙の難しさをここで改めて知る...と同時に、ある種の緊張感と、届ける人々の属性の違いによる文章の書き分けの大切さを学ぶことができました。ここではウェブで検索に引っかかったら若干困るようなことなども語っています。紙で印刷されてしまったら絶対的な証拠として残ってしまうからこそ、敢えて言ってしまえ、という開き直りのような(笑)数年後に読み返しても、この時代は確かにこんなことが話題になっていたよね、と発見のある内容だと自負しています。気になる設置箇所はこちら。なんと東京から福岡まで、幅広い地域に設置していただいています。それぞれ数十部ずつしかないので、早い者勝ち...!編集部にあるのもあと少しなので、欲しい方はぜひお早めに!座談会文末にも書きましたが、ただただファッションを素直に楽しんでいただきたい一心で微力ながら発信をしています。これからもウェブマガジンはもちろん、紙媒体や、もしかしたらリアルイベントなどで発信を続けていくので、どうかお付き合いください。それでは素敵なGWを。暇つぶしにROBEの記事でも読んでくださいませ!設置箇所東京恵比寿 Coutulife下北沢 本屋B&B東小金井 Only Free Paper表参道 COMMUNE246 みどり荘(MIDORI.so)長野まつもと市民芸術館名古屋ヘアサロン Hair Geselle岡山MUJI BOOKS 岡山ロッツ店福岡ライフスタイルショップ C&MILLStext. Azu Satoh
2017年05月03日ゴールデンウィークはどこかへ出かけたいけど、なかなか予定が決まらない…。今からでは宿の予約がとれないし、道路は渋滞すると思うと、どこへ行けばいいか悩みますよね。すでに出遅れてしまった…と反省するかもしれませんが、その必要はなし! じつは都内には、ゴールデンウィークに無料で利用できる施設がたくさんあるのです。予約は不要なので、お出かけ先が決まっていなくても大丈夫です。■東京都恩賜上野動物園東京の動物園といえばココ。そんな有名なスポットですが、ゴールデンウィークには無料開園日があるのです。みどりの日(5月4日)は大人も子どもも無料に、子どもの日(5月5日)は中学生が無料となります。小学生以下の子どもはいつでも無料の施設ですが、大人の入園料600円がただになるのはうれしいところ。夫婦+65歳未満の祖父母も一緒なら、2400円も節約できますからね。ゴールデンウィークに無料で入園できるとあって、園内は大混雑します。そのため、パンダなどの人気の動物を見るには長時間並ばなくてはならないことも…。この日に行くなら、離れた場所からでも見やすいゾウなどの動物や、人が少ないところを狙っていきましょう。飲食スペースなども混雑していますが、上野にはたくさんの飲食店があります。入園無料なのですから、食事のために退園しても問題なし。上野公園内はとても広く、シートを敷ける芝生の広場もあるので、天気が良ければピクニックを楽しんでもOK! お弁当を作ってもいいし、上野駅で駅弁やデリを調達してもいいですね。人がたくさんいるということは、迷子にもなりやすいということでもあります。総合案内所で迷子札を配布しているので、これを利用すると安心です。■都立の施設が無料に!東京都恩賜上野動物園以外にも、みどりの日には都立動物園や都立庭園の入園料が無料になります。目的やアクセスのしやすさなどに合わせて選んでみては。<動物園・水族館>・多摩動物公園(開園記念日の5月5日も無料に)・井の頭自然文化園・葛西臨海水族園<庭園・植物園など>・旧岩崎邸庭園・旧芝離宮恩賜公園・旧古賀庭園・清澄庭園・小石川後楽園・殿ヶ谷戸庭園・浜離宮恩賜庭園・向島百花園・六義園・神代植物公園・夢の島熱帯植物館このなかでは、やはり、動物園や水族館はかなり混雑します。大行列を前にあきらめモードになってしまうかもしれませんが、そのときは周囲の公園で遊ぶなど、ほかの作戦も考えておくといいですね。たとえば、葛西臨海水族園は葛西臨海公園内にあるので、広い芝生エリアで遊べますし、井の頭自然文化園ならショッピングやカフェを楽しむなど、周辺情報も調べておきましょう。■子どもが無料で遊べるスポットみどりの日以外にも、料金が無料になるスポットがあります。●日本科学未来館子どもの日は、18歳以下の料金が無料に。常設展では、宇宙や環境のことを楽しみながら学ぶことができます。企画展「ディズニー・アート展」も、通常1,200円のところが1,100円になるなど、ちょっとだけお得に。●あらかわ遊園下町のレトロな遊園地。子どもの日は入園料が無料になるほか、昨年は小学生以下の子ども先着350名にお菓子がプレゼントされたそうです。●国営昭和記念公園昭和の日(4月29日)は無料入園日となり、子どもの日には小中学生の料金が無料に。自然豊かな園内には、水あそび広場やわんぱくゆうぐ、こどもの森など、一日中遊べる施設が盛りだくさん。園内にはカフェやレストランもあり、手ぶらでもOKです。ほかにも、北海道の白い恋人パーク(子どもの日は、中学生以下は工場見学コース入館料が無料)、アクアワールド茨城県大洗水族館(子どもの日は中学生以下入場料無料)など、東京以外にもゴールデンウィークに無料で入園できる施設はあります。帰省先でもお得な体験ができる場合もあるので、事前にチェックしておきましょう。※2017年4月17日時点の情報です。最新情報は各施設のWEBサイトでご確認ください
2017年04月27日もうすぐGW!2017年は最大9連休という方もいるかもしれません。さて、ゴールデンウィークの予定は決まっていますか?「気になるカレとデートしたいな」という女子のみなさんへ。今回はさりげなくも大胆に、うま~くカレをデートに誘うLINEについて紹介します。■1.「GWヒマだなぁ・・・。○○君は?」「ゴールデンウィークにヒマでゴロゴロしていたら急に女友達から『GWヒマだなぁ・・・。』ってこっちから誘ってほしいのかなっていうLINEが来たとき、しょうがないなぁって思ったけど一緒に遊びました」(24歳/金融)「ゴールデンウィークは予定が埋まっていたけど、たまたま空いている日に『友達が風邪ひいちゃって旅行がキャンセルになっちゃって・・・。暇だったら一緒に行こう?』ってLINEが届いたとき嬉しかった。俺のこと好きなのかなって思っちゃう。女の子が暇なときに誘ってくれるってことは、絶対そいつのことちょっと好きですよね?(笑)」(21歳/学生)まずは軽くカレに「ヒマだなぁ」とLINEをしてみましょう。がっつりしたお誘いではないので、男子もラフに返信できますね。お互いの予定が空いていたら、意外と簡単に気になるカレとデートができるかもしれません。■2.「久しぶりー!会社(学校)慣れた?」「春から新社会人になって1カ月があっという間だった。ゴールデンウィークはとりあえずゆっくりしようと思っていたら『新社会人どう~?』って友達からLINEが来て、お台場のオクトーバーフェストに行きました。ゴールデンウィークっぽいでしょ?」(24歳/物流)「会社で部署が変わって今までと全然ちがう仕事を任されていてへとへとだったときに、『仕事の愚痴とか聞くよ!ゴールデンウィーク飲みにいこ!』って誘ってくれた大学時代の友達がいました。ちょうど誰かに話したい気分だったのでリフレッシュできました」(25歳/商社)4月から新社会人になったり、大学や専門学校に入学して環境が変わった人も多いですよね。そして1カ月経ったゴールデンウィークの頃は、少し環境にも慣れてきたり、疲れてきてしまったりするのではないでしょうか。そんな時だからこそ、近況報告も兼ねると、さりげな~くデートの約束をすることができます。■3.「ねえねえ、明日空いてる?」「急に『明日、会いたいんだけど空いてる?』ってLINEが来たときはドキっとした。前々から決まっている約束よりも突然ストレートに来るとキュンとするよね」(27歳/不動産)ゴールデンウィークでなくとも使える、どストレートなお誘いです。「明日、空いている?」だけではなく「男友達の誕生日プレゼントを一緒に選んでほしい」など、予定をはっきりと説明したほうが、よりOKされやすいお誘いになりますよ。■4.「○○でやってるイベント面白そうじゃない?」「ちょうど自分も行きたいと思っていたフェスに誘われて、好きなミュージシャンも一緒だったのでそれをキッカケに付き合うことになりました。ゴールデンウィークはイベントが多いので誘いやすいし誘ってもらいやすいですよね」(28歳/石油関係)ゴールデンウィークは音楽フェスやグルメフェアなど、さまざまなイベントが開催されます。カレの趣味をリサーチして、思い切って誘ってみてはいかがでしょうか。もしカレがすでにそのイベントに行く予定を入れていたのなら、「一緒に行ってもいい?」と聞くだけでもいいかもしれません。■おわりにゴールデンウィークに気になるカレとデートしたいという方は、ぜひLINEをしてみてはいかがでしょうか?動かなければ恋は始まりません。行動あるのみ!ですよ。(廣松叶子/ライター)(ハウコレ編集部)
2017年04月23日こんにちは、ROBE編集長のAzuです。気まぐれ連載《水曜のケセラセラ》第30回目。前回はファッションが発信するメッセージってなんだろうというお話。今回は先週行われたAmazon Fashion Week TOKYO、通称東コレのお話をしたいと思います。コレクションの仕組みについてはこちらをご覧ください。劇的に変わった?ファッションウィーク3月20日〜3月25日の期間、渋谷ヒカリエをメイン会場に Amazon Fashion Week TOKYO 2017A/W が開催されました。5日間で計52ブランドがショーやインスタレーションを発表。公式発表によるとメディアやバイヤー、顧客、関係者など約2万人が来場したそうです。#AmazonFWT は初参加ブランドの5-knotからスタート????旅とヴィンテージをテーマにコレクションを展開する5-knotの来シーズンはモロッコ、リヤドの旅を表現。からし色やえんじ色など秋らしいカラーパレットにチュールや光沢のある素材などでコントラストをつけています???? #5knot #ROBE東コレ隊 #amazonFWT #東コレ #fashionweek #17aw #AmazonFashionWeekTOKYO #ファッションショー #ランウェイ#ROBEtokyo #越境レディ #tokyoROBEさん(@robetokyo)がシェアした投稿 - 2017 3月 19 7:45午後 PDTROBEではメディア立ち上げから2シーズン、公式InstagramやTwitterで撮って出しの速報を、ダイジェストはイラストレポートとしてトレンドピックアップや妄想コーデを配信してきました。今回はファッションウィークの冠スポンサーがAmazonに変わった2回目となるシーズン。幅広い世代の女性から人気のFRAY I.Dなど3ブランドが参加した顧客参加型ショー「TOKYO BOX vol.ZERO」や、ファッションアイコンであるマドモアゼル・ユリアがデザイナーを務めるGROWING PAINSなど3ブランドが参加した Amazon Fashion による特別プログラム「AT TOKYO」など、今までよりも消費者と(そして購買まで)の距離が近いイベントが多く、閉鎖的と言われていた従来の東コレに比べ劇的に変化したと言えるシーズンだったと思います。TOKYO BOX vol.ZEROにて開催されたDIANE VON FURSTENBERGSee now, Buy now を実践した HAREHide&Seekで駆り立てる欲求かつてファッションショーというと、限られた関係者しか参加することができませんでした。SNSが生まれ、ライブ配信も当たり前になり「See now, Buy now」が選択肢として当然になりつつある今、もはや閉鎖的であることの方が難しく、裏を返せばうまい具合に隠されたものこそ魅力的に見える時代でもあります。そんな中、今シーズンで目立ったのは「見せて隠す」というディテール。すでに完成したコーディネートの中にシースルーのアイテムを重ねてぼやかしたり、アウターの袖やパンツのスリットから溢れ出るようにトップスや肌を見せたり。そんなディテールからは、全てが否応なしにさらされてしまう時代だからこその「視線から逃れたい、でも見せたい」というちぐはぐな欲望を感じ取りました。ざくろプリントのチュールレイヤードが美しい 5-knot深く入ったスリットからレースがちらり DRESSEDUNDRESSEDメッシュから人工的なメッキの輝きが透ける YOHEI OHNO顧客参加型のショーもいくつか開催されましたが、これもある種「見せて隠す」ものだったかもしれません。顧客としてそのエクスクルーシブな空間を共有できるのも限られた人のみで、画面越しで見ていた多くの人たちはショーの全容ではなく隠された一部分しか見られない。でも、隠されたものこそ見たいと思うのが人間の本能。See now, Buy nowで掻き立てられる欲求は画面越しにいた方が大きいのかもしれません。「よく見えなかったから、実物が見たい!」そんなことを思うのではないでしょうか。このFRAY ショーで発表されたアイテムの一部は3/31(金)15:00より、公式オンラインにて先行予約開始❣️ モノトーンやサンドベージュのベースに差し込まれるビビッドな黄色やピンク、青が特徴。FRAY I.Dが提案するのはまるで軽やかに荒野を旅する勇敢な女性たち???? #frayid #フレイアイディー #ウサギオンライン #usagionline #tokyobox #lumine0 #ルミネゼロ #シーナウバイナウ #fashionshow #runway #defile #2017ss #2017春夏 #amazonfwt #amazonfashionweektokyo #東コレ #ROBE東コレ隊 #ROBEtokyo #越境レディ #tokyoROBEさん(@robetokyo)がシェアした投稿 - 2017 3月 19 3:11午前 PDT東京は越境する他国のファッションウィークに比べブランドのスタイルに幅がある日本では、どうしてもウィークを通して見ると雑多な印象を受けてしまいます。様々なスタイルで溢れることこそ日本のファッションが世界に誇れる魅力であり強みだったりするのですが、そのスタイルにきっぱりと線引きをしまうのが、私たちのちょっぴり頭でっかちなところ。しかし、今シーズンは違いました。その線引きを逆手にとって、強く感じたのが越境というキーワード。男女の壁、業界人と消費者という線引き、日本と海外という国境、ショーの見せ方や服のデザインにおいて、境界を越えたものがたくさんありました。いくつかのブランドではモデルにプロではなく一般人を起用したり、ブランドが決めた女性像ではなくモデルの個性を引き立てるようにスタイリングを組み立てたり、決められた場所ではなくショーが一番映える会場を選んだり。それぞれのブランドがショーの見せ方において当たり前とされていた壁を一枚、二枚と越えていったんだなと感じたのです。一週間を通して今までになく面白く、考えさせられるファッションウィークでした。国を超えパワフルなショーを見せてくれたベトナムの有力ブランド NGUYEN CONG TRI通路をショー会場にした TAAKK彼らが越境していったものを、果たして着用者である私たちは越えていけるのでしょうか。自分にとって異質なものではなく多様性として認めるには、まず着て見て触ること。これからの東京を作っていく世代の私たちこそ、今この瞬間に起きている変化を全身で吸収して飛びついて、追い越していかなければならないのです。みんながソコを飛び越えているから、ではなく、自分の目で見える線を越えていくことこそ越境なのだと思います。きっとすぐ先の未来では、越境レディなんて当たり前になっているはず。text. Azu Satoh
2017年03月30日吉原秀明と大出由紀子によるハイク(HYKE)が3月24日、東京・中目黒のハイクショールームで2017-18年秋冬コレクションを発表した。東京のファッション・ウィーク初参加となった今回。モデルを使ったインスタレーション形式で2回のプレゼンテーションを行った。服飾の歴史、遺産を自らの感性で独自に進化させることをブランドコンセプトにしたハイク。今シーズンはライダースジャケット、フライトジャケット、アウトドアクロージングからインスピレーションを得たコレクションを提案した。ライダースジャケットのように首元の2つのボタンと斜めに走る銀のファスナー、ベルトなどを付けた、着物やガウンを思わせるオーバーサイズの襟無しコート。装飾を取り去り他のアイテムとして再解釈したライダース。袖をなくしたデザインや、前後を逆に着たように前身頃のデザインを取り去ったデザインのMA-1ブルゾン。襟もボタンもないジャケットや90年代を彷彿とさせるロングジレ。それらのアイテムを膝下まで続くロングワンピースやロングドレスとパンツの重ね着などと組み合わせる。手のひらを隠すほどの長すぎる袖などトレンドもあるものの全体の印象は禁欲的だ。ミニマリズムという言葉を思い出させるデザインとアイテム、その本質はグリーン(green)時代から変わらない。だが、ベーシックアイテムを異素材や異なるアイテムと組み合わせるデザインが続いた後、80年代、90年代の復刻や再解釈とも呼べそうなデザインが登場する中では、逆に新鮮でオンタイムにも見える。アマゾン ファッション ウィーク東京(Amazon Fashion Week TOKYO)への参加を継続するのかなど、今後の展開も注目されそうだ。
2017年03月27日アマゾン ファッション ウィーク東京(Amazon Fashion Week TOKYO)の冠スポンサーであるAmazon Fashionのジェームズ・ピーターズ(James Peters)ヴァイスプレジデントは3月24日に会見を行い、「AT TOKYOには非常に満足している。プログラムを楽しんでもらえたと思う」などAT TOKYOの成果を強調した。会見はIMGキャサリン・ベネット(Katherine Bennett)シニアバイスプレジデント&マネージングディレクターの来日を機に行われたもの。日本ファッション・ウィーク推進機構の三宅正彦理事長も出席した。AT TOKYOはスポンサー活動の一つとして今年3月からスタートしたプロジェクト。Amazon Fashionが独自の目線でセレクトした注目の東京ブランドを集めた"AT TOKYO"STOREで新作アイテムを購入することができる。今シーズンはウィーク中にショーやイベントなども行い、東京の文化とファッションを混合させたスタイルでブランドを紹介した。ジェームズ・ピーターズヴァイスプレジデントは「今回は先端的な人たちに向けたグローイング ペインズ(GROWING PAINS)、ストリートに向けたベドウィン アンド ザ ハートブレイカーズ(BEDWIN & THE HEARTBREAKERS)、エレガントできれいな服を作っているハウスコミューン(House_Commune)の3ブランドを選んだ。今後もプロジェクトを継続し、新たな東京ブランドを紹介したい」と語った。また、3年ぶりに来日したIMGキャサリン・ベネットシニアバイスプレジデント&マネージングディレクターは「ニューヨークのファッションウィークも(シーナウ、バイナウなど)ショーやプレゼンテーションの方法を模索しているが、アマゾンが参加したことによって東京のファッションウィークは大きく変わったと感じた」とコメント。三宅理事長は「B to Cと若手育成の二つを柱にしている。一般の人たちに向けたパーティーなどを開催することで認知度は向上していると思うし、今後も一般の人を巻き込んだ取り組みを続けていく。サルバムがLVMHの最終選考に残るなど世界で活躍することができるようなブランドも出てきている」と分析。その上で、今後については「開催時期なども含めて模索しているところたが、パリコレ以外のファッションウィークは変わっていくと思う。ただし、こうした動きや取り組みは主催する我々日本ファッション・ウィーク推進機構が決めるというよりもデザイナーや一般の声に合わせて変わっていくものだと思っている。これからもデザイナーや一般のニーズに対応していきたい」と話した。
2017年03月26日イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)は、パリ・ファッション・ウィーク4日目の2017年3月3日(金)に2017-18年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。テーマは「Chromatic Fantasia-極光色-」。波打つように揺らめき、輝きながら変化を遂げるオーロラ。今季は、その幻想的な光景から着想を得て「AURORAL」シリーズを生み出した。ブラックからグリーンへ、パープルからブラックへ見る角度によって色彩の深みが変化するテキスタイルは、ウルトラスエードをスリット状にし、織り込んだもの。オーロラの下で育ったシェットランド産の原毛を5色に染め上げ1本の糸に配合させた直線的なコート。裏地がよく見えるフーディなどが用いられ、豊かな色彩のコンビネーションで視覚的な楽しみをもたらしてくれる。また、特殊なのりをプリントし高温で膨らませたベイクド ストレッチシリーズは、大きなウェーブとボーダー柄を組み合わせてリズミカルな表情を引き出した。一方、折り目が織り込まれた状態で蒸気で縮めるスチーム ストレッチシリーズは発展し、四角い布から流動形のプリーツを作り出すことに成功した。この生地は、ショーの中盤から登場するのだが、曲線的な表現がとても巧み。ヘムラインや裾、襟元などで花のようにふわっと開く。このアウターとドレスを合わせてスタイリングすると、花束のようにゴージャスで優雅な佇まいに。また、今シーズンもユナイテッド ヌードと共同開発による「ISSEY MIYAKE × UN」からシューズが到着。洋服同様見る角度によってソールの色が変化する「WAVE」と波形カットのスニーカー「BUZZ」の2種類がラインナップしている。
2017年03月06日エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)の2017-18年秋冬コレクションが、ミラノ・ファッションウィーク3日目の2107年2月24日(金)に発表された。今シーズンの起点となったのは、多様性。都市に住む女性たちの様々な思考やテイストを考慮しクリエーションに励む。シーズンウェアはバリエーション豊かで、クラシックとモダンがコントラストを描くように融合。そこに、スポーツテイストやヤングジェネレーションを捉えるアイキャッチな要素を取り入れている。しかしながら、ベースとなるのはアルマーニの定番であるジャケットスタイルである。男性的でありフェミ二二ティも備えたパンツスーツ。ジャケットには、大きなボタンやリボンのアップリケを飾り、レッドやフューシャピンクなどのビビットカラーを取り入れて、デザインの幅を広げる。定番アイテムから新たな可能性を抽出するのは、質感での遊びである。ベルベットやパテントといった光沢素材、シースルーのPVC、様々な毛足の長さのファー。そして、それらを素材のキャラクターに関係なく、一着の中で、また時にコーディネートの中でミックスさせる。ファーのホワイトコートにはシースルーパンツを、シンプルなウールコートにビッグファーの帽子を。そこに加えたフレッシュさが、ロゴ・キャラクターウェアである。ブランドの頭文字EAをアーティーに描いたトップス、くまモチーフのジャケット、7のロゴ入りニット。また男女ペアルックで登場した、ポンチョ型ダウンも新鮮な印象だ。フィナーレへ向けてはドレスの提案を。シーズンムードを反映した、ポップなカラーリングで種類豊富なウェアを揃えた。シャンデリアのように輝くスパンコールの装飾がポイントになっていて、エレガントなドレスの中で流れるように配され、流星のような輝きを放っている。また当ショーには日本からのセレブリティとして佐々木希が来場した。エンポリオ・アルマーニ2017年春夏コレクションの軽やかな赤いシフォンドレスと同じく今期のアイテムであるスタッズのついたハードなレザージャケットを合わせた姿でショーに華を添えた。
2017年02月26日グッチ(GUCCI)は、メンズ・ウィメンズを統一した初の合同ショーを2017-18年秋冬ミラノ・ファッションウィーク1日目の2017年2月22日(水)に発表した。記念すべき新体制のデビューは、グッチ新社屋が舞台。会場は神秘的な雰囲気だ。中央にひかれた紫色のカーテンをピンク色のライティングが怪しげに照らしている。ショーが始まると、ゆっくりとこのカーテンが開きピラミッド型のオブジェが顔を出した。周りを取り囲むように広がるランウェイは、ガラスに包まれていて前後左右からモデルを確認できる。ショーチケットに記されていた一つの問い―「我々はこれから先の未来へ向けて何をするべきか」。アレッサンドロ・ミケーレは、その答えを今季のテーマである「THE ALCHEMIST’S GARDEN」に用意した。そして副題として「anti-modern laboratory」と綴り、エジプトの古代シンボル「ウロボロス」をキーワードに据えた。己の尾を噛み輪の形となった、ヘビのモチーフ「ウロボロス」は、錬金術(alchemy)と同じように、始まりも終わりものない完全なものを示すという。境界線を払い一つのものにする、ミケーレのクリエーション精神は、これらのキーワードが指すように、新体制になっても変わらず受け継がれ、一つの完成形を目指している。男性性と女性性、華美と質素、陰と陽、身体と精神……相反するものの対峙と融合。その方法に決まりはないし、シーズンムードのようなものも色濃くは存在しない。ガーデンに生息する花々、昆虫類、動物たち。グッチを象徴するGGやウェブといったモチーフとブランドロゴ。ミケーレをこれまで支えてきたアイコンたちが溢れている。クラシカルなスーツ、煌びやかなドレス、ストリート色の強いTシャツ。番傘のようなアンブレラやどこかの皇帝のようなジャカードコート、キルトを想起させるメンズ用チェックスカートといった民族性・文化性の強いもの。スタッズを全面に敷き詰めたジャケット、鎖を繋いだチョーカー、鼻ピアスなどのロックや反逆性を象徴するアイテム。統一性のないものたちが同じ舞台に上がる。視覚的な華やかさ、ミックスマッチによる大胆さ、世代・性別・国境といったボーダーを越えた奔放さが招く、強烈なインパクトと鋭い個性を持って。ただ一つ共通点といえば、グッチの名のついた一つの世界に存在していることと、本当に楽しんでデザインしているクリエーターの手によって生まれている点である。
2017年02月25日モスキーノ(MOSCHINO)の2017-18年秋冬ウィメンズコレクションが、ミラノ・ファッションウィーク2日目の2017年2月23日(木)に発表された。毎シーズン異なるテーマと演出で、アミューズメントパークさながらの驚きと興奮を届けてくれるジェレミー・スコット率いるモスキーノ。2017年春夏シーズンは、ペーパードールをモチーフに、2次元のだまし絵にあえて表現を留めることで、ファッション業界への強いメッセージと痛快な娯楽を観客へ届けていた。ジェレミーは引き続き、皆に向けてメッセージを打ち出している―Couture is an attitude&It’s not a price point。この魂を具現化させたのは、本来ファッションから遠い存在、日の目を見ないゴミたちだ。洋服を梱包するはずの段ボールやプチプチ(空気の入った透明ビニール)モチーフの素材をビニールテープ風ディテールで留めて、レディトゥウェアへと昇華させる。しかしデザインはクラシックで、2ピースのスーツやドレス、トレンチコートなどが打ち出されている。インスピレーションの名残を残すのは、あちらこちらに散りばめらたリサイクルのロゴや割れ物注意のマーク、注意(CAUTION)のタグなど。途中からはアドビジュアルを想起させる、ロゴ入りカラフルペーパーをベースに。日本語で記された”秋冬コレクション”の文字やブランドロゴ、モスキーノ ベアが描かれたカラフルなパーツを組み合わせて洋服へと構築。序盤に比べて、ニーハイブーツやショート丈ブルゾンといったアグレッシブな雰囲気へとスタイルも変わっていく。音楽の転調とともに現れたのは、モスキーノナイトを彩るモデル・アンナ・クリーブランドだ。ステージ中央の金色フリンジ付きレッドカーテンを引っ張り引っ張り……なんと衣裳へ転身させてランウェイに登場。そこからは、コメディショーでも見ているかのような、スピーディーで劇的な展開で、ハンガーとクリーニング後のビニールラッピングを模したドレスや、レジ袋風ワンピース。紙ごみや空きボトルをコラージュしたドレスが行進。ゴミバケツのふたや車輪はヘッドドレスとなり、トイレットペーパーは帽子へ。サイズ違いのショップバッグもテープで繋ぎ合わせればニューバッグへと早変わりしている。
2017年02月24日シアタープロダクツ(THEATRE PRODUCTS)が、2017-18年秋冬ニューヨークファッションウィークに初参加。2月10日、シーズンを「2017 Summer / Fall」 としたカプセルコレクションを発表した。中伝毛織とJFWO(一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構)のパートナーシッププロジェクトの一環として製作されたこのカプセルコレクション。アイテムには、中伝毛織の素材を活かした“一泊二日の旅”へ持って行きたくなるような、リラックス感のあるエレガントなウエアと、シアタープロダクツのアイコンともいえる、コスメティックなどの女性の身の回りのアイテムをモチーフにしたアクセサリーがラインアップする。今回発表されたアイテムは、Amazon Fashion Week TOKYO期間中の3月22日より、伊勢丹新宿店で実施されるポップアップイベントにて展開を開始。また、伊勢丹新宿店に先駆けて2月24日から3月4日までは、オフィシャルサイトにて一部商品の先行予約会を行う。(※予約受付数に上限有り)
2017年02月15日今年もあと少し。年始のセールでは何を買おうかな、と画面を見ながら考えている越境レディのみなさん、手持ち無沙汰な数分でファッション業界のことを少しお勉強してみませんか?第3回にわたってご紹介する《連載:ファッション業界って何?》シリーズ、第1回はファッションウィークという言葉に関して少し復習していきましょう。ファッションウィークって何?ROBEでも場外スナップなどで定期的にレポートしている“パリコレ”という言葉がファッションウィーク、コレクションの代名詞として一番馴染みがあると思います。ファッションウィークとは、連続する数日間のうちに複数のブランドがファッションショー、コレクションを発表する期間のこと。1日にいくつものブランドが立て続けにショーを行い、都市によっては10日間も続くファッション業界の一大イベントです。ファッションウィークは世界各地で行われていて、NY、London、Milano、Parisで3月、9月の年2回ずつ開催されるコレクションが現時点では最も強い流行発信力を持っています。それに次いで、世界から注目を集めているのが東京のファッションウィークであるAmazon Fashion Week TOKYOです。参加ブランドはbeautiful peopleやTHEATRE PRODUCTS、Ujohなど東京に拠点を置くブランドが多数。最近ではフィリピンや香港などアジア各国からの参加もみられます。ファッションショーって何?そもそも、ファッションショーって何?という方のためにショーの仕組みについても少しだけ復習しましょう。モデルが急ぎ足(演出によっては驚くほど遅い時もありますが)でランウェイを歩く、たった10分足らずのイベントがファッションショー。出てくるモデルが着ているのは半年先に売り出される服、つまり店頭に並ぶ商品の見本です。簡単に言えば、ファッションショーは来季に売り出す服の発表会ということになります。たとえば、2016年10月に発表された服は2017年の春夏(だいたい2月初旬くらいから店頭に並び始めます)に売り出される服たち。こんな服着れないよ〜!というものもショーだとチラホラ見かけますが、あくまでブランドのシーズンコンセプトを伝えることが目的なので、実際に売り出すものは発表されたものをよりデイリーに着られるようなデザインに落とし込んで展開されることもあります。ショーを見ることができるのはセレクトショップや百貨店のバイヤー、ファッション誌やWeb媒体のエディター、ファッション業界を俯瞰的に見るジャーナリスト、SNSで即時性の強い発信力を持つインフルエンサーなどです。バイヤーは買い付ける商品を決めるため、エディターはトレンドを拾い上げ誌面の構想を練るため、ジャーナリストは今のファッションシーンを分析して時には厳しく批評するため、それぞれ真剣に服=半年先の未来と向き合う10分間を過ごします。そしてすぐ後に開催される展示会へと続きます。ただ見て終わり、ではないのです。いかがでしたでしょうか。ファッション業界の仕組みを知ればもっともっとファッションを楽しむことができるはず。次回は展示会について解説していきます。※ 文中の写真は全て2015年10月に行われたMercedes-Benz Fashion Week TOKYO(現 Amazon Fashionweek TOKYO)にて撮影※ この記事は2015年10月12日にS MAGAZINEに掲載された記事をリライトしたものです。Text : Azu Satoh
2017年01月26日スヌーピーミュージアムでは1月17日から2月14日まで、「バレンタイン・ウィーク」が開催される。日本では女性から男性にチョコレートを贈るのが定番のバレンタインだが、世界最大の『ピーナッツ』の原画コレクションを誇るチャールズM.シュルツ美術館のあるアメリカでは、この日に男女問わず手紙やプレゼントを渡して気持ちを伝え合う習慣がある。コミック『ピーナッツ』でもバレンタインのエピソードは多数登場しており、誰からも手紙をもらえないチャーリー・ブラウンと、対照的にモテモテのスヌーピーという定番の構図が描かれている。今回の「バレンタイン・ウィーク」ではアメリカの習慣にちなんで、“手紙”をコンセプトにした企画を多数展開。16時30分から20時30分までは敷地内に設けられたLEDスクリーンパネルにて、バレンタインをテーマにしたショートアニメーションを上映。アニメーションでは、ピーナッツの仲間たちが手紙を贈り合う中、郵便ポストの前で待ちぼうけのチャーリー・ブラウンが描かれている。果たしてチャーリー・ブラウンのもとにも手紙は届くのだろうか? また、新しいフォトスポットとして、バレンタインに手紙をたくさん受け取ったスヌーピーが登場。その他、館内にも色とりどりのハートが飾られるなどの装飾が施される。さらに、スヌーピーやハートマークをデザインしたバレンタイン記念の特別なカードを来場者にプレゼントするサービスも実施。好きな人や友達、家族など、想いを伝えたい人にメッセージを書いて贈ることができる。ミュージアムショップ「BROWN’S STORE」も、ハートマークが溢れるバレンタインモードに。「バレンタインアイシングクッキー」(2種/各500円)や、「封筒型フェルトポーチ入りマーブルチョコ」(1,000円)といったバレンタイン限定グッズも販売される。ミュージアムカフェ「Cafe Blanket」でも、バレンタイン限定のスイーツ&ドリンクを用意。「ハートチョコのバレンタインパンケーキ」(1,280円)は、『ピーナッツ』のエピソードに登場するバレンタインカードや、ピーナッツ・ギャングたちの甘酸っぱい片想いをイメージしたパンケーキ。チーズクリームとクランベリーの甘酸っぱいクリームとハートチョコがトッピングされた。甘いホットショコラにマシュマロとハートのチョコをトッピングした「スウィートマシュマロショコラ」(880円)も登場する。(c) Peanuts Worldwide LLC
2017年01月14日ファッションウィークで盛り上がる3月や10月になると有名人やインフルエンサーのSNSで「展示会でオーダーしました!」などの投稿を見かけますよね。「新作を注文できる場所っぽいぞ...?」ということまでは伝わってきますが、ファッション業界以外の方にとって展示会は何をするところなのかいまいちわかりません。第3回にわたってご紹介する《連載:ファッション業界って何?》シリーズ、第1回目のファッションウィークって何?に続き第2回は展示会について簡単に解説していきます。展示会=商談の場ファッション業界における展示会とは、他業界と同じく商談を行う場です。ブランド、メーカーが取引先を呼んで商品を買い付けてもらったり、報道してもらうための大事な場。招かれるのはバイヤー、プレス関係者、ブランドの知り合い、インフルエンサーなどです。一般の方に開放している場合もありますが、主に顧客や一般向けは先行受注会と呼ばれ、最近はネット上で行われることも多くなりました。実際どんなことをしているか、職業別に見ていきましょう。バイヤー展示会での目的は店頭に並べる来季の商品買い付け。ショップのコンセプトや客層に合ったアイテムを選ぶのが重要。ラックに候補のアイテムを並べて、全体のバランスが取れているか(トップスばかりになっていないかなど)、お店に陳列した時にどう見えるか、イメージを膨らませながら慎重に選びます。この時、消費者目線で服を見て「丈が短すぎてお客様が着づらいと思うから、3cm長くしたほうがいい」「下着が透けるから裏地を足したほうがいい」など、改善点をブランド側に伝えることもあります。プレス関係者雑誌やウェブマガジンの編集者、スタイリストなどは来季のイメージ決めが目的。ショーで見て気になった服を実際に手に取り、どのアイテムでどんな特集を組みビジュアルを作っていくかを考えます。さまざまなブランドを回ることで、細かなトレンドを発掘するのも重要な仕事。ショーでは出なかったアイテムや色の展開も展示会では発表されるので、隅から隅までチェックします。展示会の様子じゃあ展示会ってどんな感じなの?ということで以前訪れた展示会の様子をご紹介します。デザイナー、玉井健太郎さんによる「ASEEDONCLÖUD(アシードンクラウド)」は毎回ストーリーと登場人物を立ててコレクションを展開しています。2016年春夏コレクションで表現したのは植物を愛する女性の物語。展示会場の端にグラデーションを描くように並んでいたのは144色の草木染めの衣服たち。タグには染色に使用した植物と、それが採れる旬の時期が記してあります。(こちらはインスタレーション用で、販売されるかは未定だそう。)このように、そのシーズンのイメージを伝える役割もある展示会場には、直接商品にはならないものまで飾られていることがあります。左:iPhoneで普通に撮影右:iPhoneでフラッシュを炊いて撮影サカナクションやライゾマティクスとのコラボレーション演出でファッション業界だけではなく多方面から注目を集めている「ANREALAGE(アンリアレイジ)」。パリで発表された2016SSコレクションのテーマは “REFLECT” でした。こちらは心霊写真ではありません。光が光源に対して真っ直ぐ反射して返ってくる再帰性反射という仕組みを利用することで、光をあてると服自体が発光して色づいているように見えます。日常だと交通標識などに使われている技術だそう。一眼レフでフラッシュを炊いて撮影真っ直ぐ跳ね返る光のため、少し横から見たらここまで光って見えないという不思議な生地。一眼レフだとフラッシュの光が広範囲に届きますが、iPhoneのフラッシュだと限られた範囲しか届かないので、この生地の場合はiPhoneで撮影する方がより発光して見えるのだとか。日常に溢れるテクノロジーをファッション表現に落とし込み続けているANREALAGEは今話題のFashion Techの領域でも動向を伺っていたいブランドの一つです。展示会の仕組み、雰囲気は伝わったでしょうか?素材やシーズンテーマについて詳しく聞けるだけではなく、デザイナーさんから直接想いを聞けるのが展示会の良いところ。《連載:ファッション業界って何?》シリーズ第1弾の「ファッションウィークって何?」に引き続き、業界の裏側がちらっと覗けるような記事をお届けするので次回もお楽しみに!※この記事は2015年11月4日にS MAGAZINEに掲載された記事をリライトしたものです。Text : Azu Satoh
2016年12月31日伊勢丹新宿店では伊勢丹創業130周年を記念し、11月2日から8日まで「英国ウィーク」が開催される。“英国散歩”がテーマの同イベントでは、“英国文化”や“英国名品”にフォーカス。会期中は本館・メンズ館の各階にて、英国人から愛される多数の名店や名品を紹介する。マルベリー(MULBERRY)からは、キャットウォークコレクションの新アイコンバッグ「カムデン(Camden)」の伊勢丹新宿店限定バージョンとして、スムースレザーとフェルトを合わせたミッドナイトカラー(19万9,800円)が登場。その他、トリッカーズ(Tricker's)の限定ブーツ(9万3,960円)や、モルトンブラウン(MOLTON BROWN)のスキンケアアイテムなども販売される。また、「英国ウィーク」の一環として11月2日から7日までは、本館6、7階=催物場にて「英国展」を開催。6階では“PUB”と“TEA TIME”をテーマに、7階では“ETERNAL”をテーマに英国流のコミュニケーションや英国の暮らしの豊かさを紹介する。6階のテーマとなる“PUB”とは「Publis house(=大衆の家)」の略語で、イギリス人にとって“大切なもう一つの家”を意味するもの。会期中は来場者にとっての“もう一つの家”をコンセプトとしたPUBゾーンを設置し、14店舗による様々なメニューを提供する。ラインアップは、ザ・ロイヤルスコッツマンによる羊の内臓を胃袋に詰めて茹でたスコットランドの伝統料理「ハギス」(各日50点限り/864円)や、英国フィッシュ&チップス協会が13年度全英NO.1に選んだザ・ベイの「フィッシュ&チップス」(1,450円)や「グリルド・フィッシュバーガー」、兵庫県芦屋のイングリッシュパブであるクラッパム・インの「ヨークシャープディング」(各種422円から)など。リバプール発のティーブランドであるブリューティーカンパニーと東京・代々木上原にあるカフェバーのザ・サルーンで働く藤島令子がフレーバーティーに合わせて作った焼き菓子や、スコットランド発のクラフトビールブルワリーによる英国でブームのクラフトビールなども展開される。また、TEA TIMEゾーンでは、英国家具や食器を暮らしに取り入れ、ティータイムをモダンで華やかに楽しむためのライフスタイルを提案。ミラノサローネにて16年に発表されたアーコールによる復刻テーブル「リプロダクトテーブル」(31万8,600円)や「バタフライチェア」(12万960円)、150年以上の歴史を誇る英国食器ブランド・バーレイによる「女王陛下90歳記念マグカップ」(世界限定1,000個のうちの10点/6,480円)などのアイテムが登場する。さらに、7階のETERNALゾーンでは、長年愛用できる英国ものづくりのパワー溢れるアイテムを紹介。ウナーロンドンは、かぶせ、本体、マチ、持ち手のパーツごとにレザーの種類とカラーを選べるバッグの受注生産(11万3,400円から)を実施し、英国の熟練した職人により作られるハンドバッグを提供する。その他、クラシックな雰囲気の中にも現代にマッチする実用性や機能性を備えたグレンロイヤルのレザーアイテムなども展開される予定だ。
2016年10月29日東南アジア最大級のファッションの祭典「Jakarta Fashion Week 2017(ジャカルタ・ファッション・ウィーク2017)」が2016年10月22日から10月28日、ジャカルタのスナヤン・シティにて開催される。 東南アジア最大級のファッションイベント©Jakarta Fashion Week Documentation 東南アジアで最も影響力のあるファッションイベントの一つ「ジャカルタ・ファッション・ウィーク2017」が今年も開催される。会場は昨年に引き続きジャカルタ市内の高級モールSenayan City(スナヤン・シティ)。2008年に始まったこのイベントは、インドネシアを拠点として活動するデザイナー達が来年のトレンドを表現するという、東南アジアファッション界で最も刺激的な一週間。デザイナーにとっては世界で活躍するためのきっかけとなる登竜門的なイベントであり、バイヤーやスタイリストを始め、モデルやジャーナリスト、カメラマンなど世界中からの注目も集めている。 新鋭ブランドが一堂に集結©Jakarta Fashion Week Documentation 今回、「The Face of Jakarta Fashion Week(ファッショウィークの顔)」に選ばれたモデルのJuwita Rahmawatiさんは、身長177cm、1988年生まれの現在28歳。国内で開かれた数々の大会で精力的に活動し、ファンからはWitaの愛称で親しまれている。 ©Jakarta Fashion Week Documentation イベントには、インドネシアの伝統工芸品やアートから影響を受けた服をつくる新鋭デザイナーToton Januar氏(ブランド名TOTON the label)」や、「ヒジャブ」などのイスラムの伝統衣装と欧米的な洋服を融合させた全く新しいファッションを提唱するRestu Anggraini氏(ETU)など、既に海外からも注目を集め始めている60を超える実力派デザイナー達が集結。日本人デザイナーのスズキタカユキ氏(Takayuki Suzuki)も参加する。 ©Jakarta Fashion Week Documentation 一週間の期間中、参加ブランドは、イギリスや韓国、日本などのファッション業界と連携し、世界的なコラボレーションショーを開催。先述の新鋭ブランドTONTONは、韓国人デザイナーLie Sang Bong氏とともにステージを創り上げる。インドネシア若手実力派デザイナーI.K.Y.は韓国のファッションブランドTwee x Hwangsung Parkとのコラボレーションを予定。 ©Jakarta Fashion Week Documentation 年に2度世界のファッション都市で開かれるファッションウィークの中でも、最も影響力が大きいとされる5大ファッション都市の一つ、東京でのファッションウィーク(Amazon東京ファッション・ウィーク)とも連携をはかり、その活動の一部として、インドネシア人デザイナーBateeq氏と日本人デザイナーYutaka Suzuki氏との合作展示会も予定している。 その他、詳しいスケジュールはこちら> JAKARTA FASHION WEEK 2017公式:
2016年10月16日パリ・ファッション・ウィークが開幕。日本ブランド・アンリアレイジ(ANREALAGE)は、初日の2016年9月28日(水)に2017年春夏ウィメンズコレクションを発表した。テーマは「サイレンス」。そしてこの後には、「沈黙の中に声を探す、声なき服に耳をすませば」というメッセージが添えられていた。毎度実験的な取り組みを行っているアンリアレイジだが、今回はコレクション発表前に専用アプリを開設。アプリをダウンロードし、スマートフォンをかざすことで、AR(拡張現実)とサウンド演出が行われ、違った形でショーが楽しめるという。会場では、観客席の前にiPadが設置され、その画面を通じて最新ルックを確認することができた。昨シーズンに引き続き、サカナクションの山口一郎が手掛けたサウンドは、「サイレンス」という言葉からは想像できないほど大きな音が用いられていた。初まりは、ピーっという高音と地響きのような振動音が耳が痛くなるほど大音量で流され、ピタっと止まると同時にモデルがランウェイに登場した。白と黒のボーダーとストライプ模様で彩られたルック。線の太さやラメ加工の有無などの違いはあるが、ほとんど同じような色柄の羅列だ。シルエットは全体的にフレアで、マントやロングスカート、スリット入りのワイドパンツが並んだ。だた、iPadの前を通り過ぎても何も変化はなく、観客席からは少し不思議な表情が浮かぶ。せっかくのせたロゴやエンブレム、花模様にも打消し線のような黒い線が重ねられていて、洋服の顔がつかめない。その「?」を待ち望んでいたかのように、デザイナーの森永邦彦は仕掛けを投じる。森や海、花畑をモノクロで描き、不可思議な黒い帯状のものを合わせたワンピースをランウェイに送り込んだ。観客席前のiPadの前に立つと、静かにしてと言わんばかりに「しーっ」という声が流れる。数秒経つと、キラキラとした音とともに黒い帯状のものが画面上で変化し、洋服の模様を拡大して見せてくれた。続くのは、メッシュの白いワンピースを着たモデル集団。そして黒い帯状のものはパワーアップし、2~3本巻かれている。それぞれに何か文字が記されているが、序盤同様に打消し線が引かれていて判別はできない。先ほどと同様に、iPadの前に立つと今度は、帯状のものが消え去りロゴが浮かび上がる。と同時、ロゴの声が聴こえてくる。「NOISE」「SILENCE」「SOUND」「VOICE」といった具合に。森永のチャレンジは、ユニークで新しい可能性を秘めている。本来は視覚、そして着心地や手触りといった触覚で楽しむファッションを「聴覚」という観点でも喜ばせているからだ。将来自分のクローゼットから、こういった形で洋服の声が届く日が来るかもしれない。そんな淡い期待を抱かせてくれるものだった。
2016年10月01日エトロ(ETRO)の2017年春夏コレクションが、ミラノ・ファッション・ウィーク3日目の2016年9月23日(金)に発表された。今季のエトロガールは旅に出た。自由な発想と強い精神力、恐れを知らずに突き進む女性の旅路を、繊細な装飾や豊かなカラーパレット、流線的なシルエットで形作っていく。エキゾチックな国・トルコや中央アジアへの軌跡は、民族衣装・カフタンが指し示してくれた。分厚いジャカードや軽やかなシルク地に民族的な模様が織り込まれ、幾何学的にいくつもの色柄がパッチワークされている。首元からは長い紐に結わえられたタッセルが顔を出し、旅気分を盛り上げた。ランウェイにはショートバージョンとマキシ丈バージョンのカフタンが登場。贅沢な服地が波打つように揺れ動き、優雅なひとときを感じさせてくれる。また、ブランドのアイコン‟ペイズリー”はモダンな進化を遂げている。鮮やかなイエローなどのアシッドカラーで展開され、中にはストライプ模様を挟み込んだものもある。他のパターンとの相性は意外性があり、装飾という役割の中で新しいポジショニングを見出している。装いもデコレーション同様に、現代的なエッセンスを注入。ボヘミアンなムードのマントやポンチョ、大判ストールといった‟いかにも”旅人のウェアに混じって、バイカーパンツやナイロン風のフードコート、ブラトップといったスポーツ要素が共存している。旅を支えるバッグラインには、バックパックタイプ、ノートブックやペンが細かく収納できるサドルバッグなど、幅広いラインナップが揃い、現代の旅行者も心優しく見守っている。
2016年09月26日モスキーノ(MOSCHINO)の2017年春夏コレクションが2016年9月22日(木)に発表された。ミラノ・ファッション・ウィークの中で最も熱い夜がやって来た。モスキーノのコレクション発表時には、街全体がザワザワとし「MOSCHINO」ロゴのウェアに身を包んだファンが溢れ返る。これまでアメリカンコミックやファーストフードなど、日常のあらゆるものをファッションデザインへと変化させてきたジェレミー・スコット。‟今季はどんなサプライズが待っているのかしら…”。ファンが胸をワクワクさせている頃、薬(のようなもの)の入った小瓶が届いた。中身を見てみると、ドクター・モスキーノからの処方箋も同封。私(招待客)は病気にかかった患者となっていて、(ショーの)時間と場所が完結に記されていた。そう、インビテーションの送付から、ジェレミーのコレクションはスタートするのだ。会場を訪れると、ギラギラと輝いた「MOSCHINO」の文字が赤カーテンの上に飾られていた。洗車場の機械や廃墟のセッティングなど、ここ数シーズン作り込んだランウェイが続いていたので、レッドカーペットが敷かれた‟だけの”シンプルな作りに驚かされた。ざわつく会場の中に流れる女性のアナウンス。その声が続くほどに、観客たちは口を留めランウェイに目を移す。場内の視線が一つに集まったところでショーはスタート。ファーストルックはスイムウェアだ。無駄のないシンプルなブラックビキニで、足元は華奢なパンプス。ゴールドのカーリーヘアと大振りなピアスがレトロなムードを醸し出し、片手にはクラッチバッグを抱えている。いい意味で‟普通”なスタートダッシュと思いきや、何かがおかしい。モデルが通りすぎる頃には気付かされる、側面はマチがなく平らであることに。先に述べた装いは全て白い下地にペイントで描かれていて、アドバルーンのような不規則な動きをしている。続く、ミニスカートもボディコンシャスなドレスもドッド柄ワンピースにも、ベルトやネックレスが組み合わせられていると思いきや、すべてプリントで描かれた偽物だ。ショーが進むごとに、このウィットに富んだ演出は加速。本物のモデルは腕を出していないのに、腰に手を当てたりバッグを持ったり。マリリン・モンローのように風を受けて広がったドレスもすべて作りもの。モデルたちは着せ替え人形というより塗り絵に近い存在で、ブランドのアイコンであるテディベアやライダースバッグも、パネルのような平たいもので描かれ貼り付けられている。肩や肘からは、テープのような白いものが飛び出していて、ますますおもちゃのような印象を受ける。ラストを飾るドレスルックまで、ずーっとプリントによるフェイクの繰り返しだ。その中で‟きちんと”形作られているのは、ビックサイズTシャツやスウェットパーカー、フィット素材のパンツといった日常的に着られるもの。また、バッグやジュエリーがテープ留めされたような今季らしい模様も、ジャケットやタイトミニスカートなど、ストリートに落とし込みやすいものばかりに投影されている。「See Now, Buy Now」、メンズとウィメンズの統合など、コレクション発表そのものに大きなムーブメントが起きている現在。ジェレミーは何を思うのか。繊細な形を作るのではなくプリントで表現し、ギミックな演出にこだわる、クリエーションの姿勢そのものに、皆の興味と感心が湧いたのではないだろうか。
2016年09月21日ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)より、ニューヨーク・ロンドン・パリ、3つのファッションウィークからインスピレーションを得た「シティ コレクション」が登場。2016年9月16日(金)より限定発売される。アイシャドウ&チークカラーがセットされた限定パレットは、各都市のスタイルを閉じ込めた3種類で展開。パレット上部のイラストは、ニューヨークのファッションイラストレーター、リチャード・へインズが、それぞれの都市に暮らす女性をイメージして描いた。ニューヨーク パレットのアイシャドウは、自然な陰影を作り出すシアーマットとメタリックカラーを組み合わせた。ロンドン パレットは、肌になじむヌードピーチとネイビーを含んだスタイリッシュなカラーセレクト。煌きを効かせたグレージュのシャドウとフレンチピンクのチークのパリ パレットは、シックなヌードメイクを叶える。ボビイの名品、ロングウェア ジェルアイライナーはクレストロゴが刻印されたゴールドの25周年仕様に。ニューヨークはブラウン、ロンドンはユニオンジャックを想起させるブルー、パリはガンメタルインクと、都市を表現した3つの限定カラーが登場し、それぞれのルックを完成させてくれる。【詳細】シティ コレクション発売日:2016年9月16日(金)アイテム:・ニューヨーク パレット、ロンドン パレット、パリ パレット 全3種 各8,800円+税<限定品>・ロングウェア ジェルアイライナー 全3色 各2,900円+税<限定色>・リュクス リップ カラー 37 4,200円+税<限定色> 【問い合わせ先】ボビイ ブラウンTEL:03-5251-3485
2016年09月15日フジテレビは、6月3日から10日まで、さまざまな番組で"宇宙"を取り上げるキャンペーン「宇宙ウィーク」を展開する。このキャンペーンは、日本人宇宙飛行士の大西卓哉さんが、6月24日に国際宇宙ステーション(ISS)へ飛び立つことなどを受け、視聴者に宇宙への興味関心を醸成することを目的に実施するもの。期間中は、『SMAP×SMAP』(毎週月曜22:00~22:54)のコーナー「ビストロSMAP」で、ゲストの西島秀俊と竹内結子が"宇宙メニュー"を堪能するほか、『人生のパイセンTV』(毎週日曜24:30~25:00)では宇宙航空研究開発機構(JAXA)を訪問するなど、各レギュラー番組で、宇宙に関連した企画を実施していく。また、6~9日(24:25~24:35)には、特別番組『池上彰が今 宇宙で働くひと に聞きたいこと』を放送。ジャーナリストの池上彰が、宇宙飛行士・山崎直子氏や、JAXAの現役スタッフと対談し、「宇宙空間に生物を放り出すとどうなるのか?」などの素朴な疑問を解き明かしていく。さらに、10日(21:00~22:52)には、アカデミー賞7冠の映画『ゼロ・グラビティ』(13年)を地上波初放送。番組冒頭では、俳優・斎藤工と映画通として知られる同局の笠井信輔アナウンサーによるトークを放送するほか、データ放送・スマートフォンの連動企画も用意されている。企画を担当した同局編成部の狩野雄太氏は、各番組での趣向をこらした企画について「本当にこの1週間だけしか見ることができない特別なもの」とアピール。特に、池上の特番については「シンプルだけどあまり聞いたことがなかった質問に思わず"へぇ~"と言ってしまう回答が盛りだくさん」と自信を見せている。○「宇宙ウィーク」連動番組●6月3日『全力!脱力タイムズ』(23:00~23:30)『Love music』(23:30~23:58)『ミッドナイトアートシアター 映画「ソラリス」』(深夜2:45~4:50)●6月4日『もしもツアーズ』(18:30~19:00)●6月5日『ワンピース』(9:30~10:00)『KinKi Kidsのブンブブーン』(13:30~14:00)『ちびまる子ちゃん』(18:00~18:30)『サザエさん』(18:30~19:00)『日曜ファミリア「やっちまったTV」(19:00~20:54)『人生のパイセンTV』(24:30~25:00)『魁!ミュージック』(深夜1:00~1:30)●6月6日『ネプリーグ』(19:00~19:57)『SMAP×SMAP』(22:00~22:54)『キスマイBUSAIKU!?』(23:00~23:30)●6月8日『おじゃMAP!!』(19:00~19:57)『世界の何だコレ!?ミステリー』(19:57~20:54)『TOKIOカケル』(23:00~23:30)『いただきハイジャンプ』(深夜1:35~2:05)●6月9日『VS嵐』(19:00~19:57)『奇跡体験!アンビリーバボー』(19:57~20:54)『MATSUぼっち』(24:25~24:55)●6月10日『幸せ追求バラエティ 金曜日の聞きたい女たち』(19:00~19:57)※6月6~9日(24:25~24:35)『池上彰が今 宇宙で働くひと に聞きたいこと』
2016年05月27日毎年5月にやってくる楽しいGW(ゴールデンウィーク)!なにかと気疲れしがちな4月を終えたころにやってくる大型連休は、心のオアシスですよね。しかし!なんと2016年のGWは4/29(金)、5/3(火)、4(水)、5(木)が祝日となっているため、3連休×2という微妙な休みとなっています……。有給を取れる人であれば、5/2(月)、6(金)を休みにして10連休にすることもできます。が、会社によっては涙ながらに出社しなければならない人もいるでしょう。「気を利かせて全国民10連休にしてくれればいいのに!」「月金空気読めよ!」などと嘆いていても仕方ありません。貴重なGWをムダにしないためには、楽しむしかないのです!そこで今回は、パピマミ読者の皆さんに「今年のGWは家族とどう過ごすのか」を聞いてみました!●2016年のGWは家族とどう過ごしますか?・1位:家でのんびり過ごす……44%(167人)・2位:近場のスポットで遊ぶ(テーマパーク・水族館など)……22%(83人)・3位:実家に帰省する……15%(55人)・4位:国内旅行をする……12%(47人)・5位:キャンプをする……4%(17人)・6位:海外旅行をする……3%(10人)※有効回答者数:379人/集計期間:2016年4月22日〜2016年4月27日(パピマミ調べ)●1位:家でのんびり過ごす第1位はなんと『家でのんびり過ごす』で44%(167人)となりました!ほぼ半数の人が家でゆっくりしたいと考えているようです。『どこも行かない!まだ子どもが小さいから遠出しづらいし、掃除もたまってるし!』(30代ママ)『家族とまったり過ごしたいな〜。皆でゲームしたりピザ注文したりして普段できないことをしたい』(30代パパ)近頃はどこにも出かけず家で過ごしたいと考えている人が増えていて、特に予定を立てていないという家庭も少なくないようです。「子どもかわいそうじゃない?」という感じがしないでもないですが、実は家の中で過ごしていても親子で楽しめることはたくさんあります。親子で一緒に家の大掃除をしたり、買い物をして豪勢な料理を作ったり(子どもの日には鯉のぼりの巻き寿司などを作ると盛り上がりますよ)、普段は高くて頼めないピザを頼んだり……レンタルDVDを大量に借りて親子で見倒すのもアリですね。GWを楽しむために重要なのは、“どこに行ったか”ではなく、“何をしたか” 。親と一緒に笑顔で過ごすことができれば、それが子どもにとっては一番のご褒美です。とはいえ、お友達がみんな旅行に行ってしまったらスネるかもしれません。そんなときは、子どもがほしいオモチャやゲームを買ってあげて、退屈させないようにするのも手ですよ。●2位:近場のスポットで遊ぶ(テーマパーク・水族館など)続いて多かったのが『近場のスポットで遊ぶ』で22%(83人)となりました。『前から子どもがねだってたので、ディズニーランドに行こうと思います。日帰りできるし、旅行に比べたら安く済むからいい 』(30代ママ)『ドライブがてら、車でいける範囲のスポットで遊ばせようと思っています』(40代パパ)たとえ近場であっても、水族館や遊園地などのアミューズメント施設は非日常感を味わうことができ、「休日してるなー」と気持ちが高ぶりますよね。また、旅行と違って時間に縛られることもないので、のんびりと親子で楽しむことができます。「もう近場は行き尽くした」という方でも、GW中はイベントを催しているところも多いので、いつもとは違った楽しみ方ができますよ!ちなみに東京都の『よみうりランド』では、100億円かけて作られた『グッジョバ!!』という新エリアが2016年3月にオープンしています。中では日清食品の『U.F.O』をベースにオリジナルの焼きそばを作ることもできますよ。関東圏に住んでいて「行くとこない……」と青ざめているパパママはぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。●3位:実家に帰省する第3位は『実家に帰省する』で15%(55人)となりました。これも連休の過ごし方の定番パターンですね。『ウチは青森の実家に帰ろうと思っています。関東に住んでいるのでちょっとした旅行になりますし、両親に孫を会わせたいので』(40代パパ)『実家に帰って親孝行……なんてのは建前で、料理も家事も甘えちゃう魂胆ですw』(20代ママ)とくにおじいちゃんおばあちゃんが健在なご家庭では、実家に帰省するという人が多いようです。子どももとても喜びますよね。また、実家との距離が離れている人は、旅行もかねて帰省する という人も多いようです。子どもにとってみれば、旅行ができて、おじいちゃんおばあちゃんにも会えて、パパママとも楽しい時間を過ごせて最高にハッピーです(ママにとっては姑とのバトルが勃発するかもですが)。ちなみに、ネット上には「2016年おすすめの帰省手みやげランキング」みたいな情報もあります。ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。----------いかがでしたか?今年のゴールデンウィークはあまり長い連休にはなりませんが、工夫次第で最高の休日になるはずです。親子で記憶に残るような楽しいことをしたいですね。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜6位)】2016年のGWは家族とどう過ごしますか?(文/パピマミ編集部・上地)
2016年04月28日まもなく、年末年始・シルバーウィーク・夏休み同様、とっても楽しみな『ゴールデンウィーク』がやってきます!みなさん、もう予定は決めましたか?今回は、ゆとり世代別のゴールデンウィーク過ごし方あるあるを紹介します。■87年4月~91年3月生まれ(社会人4~7年目)「有給使って、10日間海外。長期休暇は、年明けに全部チェックして、早くからスケ組んでます」(87年生まれ/女性)「地方勤務の友達が東京に遊びに来るから、同期でBBQ」(90年生まれ/男性)「まずは、3年働こう」なんて言いますが、社会に慣れた4年目~7年目のゆとり世代は、ゴールデンウィークの予定立ても上手になっています。考えることはみんな同じで、人気なのが『海外旅行』や『BBQ』。早くから予約をとらないと埋まってしまうので、社会人暦のある、ゆとり世代ならではの、あるあるですね。■91年4月~93年3月(社会人2~3年目)「去年、遊びすぎて休み明け辛かったから、普通に飲みとか」(92年生まれ/男性)「友達とか彼氏と遊ぶ」(92年生まれ/女性)社会人1~2年目のゴールデンウィークに予定を詰め込みすぎて、休み明けに苦しんだ経験を持つ、ゆとり世代。社会人2~3年目のゆとりは、『普通に遊ぶ』『それなりに休む』というのが、過ごし方あるあるのようです。■93年4月~94年3月生まれ(新社会人)「まだ何も予定立ててない」(93年生まれ/男性)「大学の友達と遊ぶ」(93年生まれ/女性)4月に新生活が始まったばかりの、93年生まれのゆとり世代。女子は、入社前に「ゴールデンウィーク、遊ぼうね!」と約束をしていることが多く、その女子会を決行したりしますが、男子は、何も決めていなくて、直前に予定ないメンバーで飲んだり・・・というのが、新社会人あるある。振り返れば、筆者の社会人1年目のゴールデンウィークも同窓会だらけでした。同窓会と言っても、2ヶ月前まで一緒にいたメンバーなのですが・・・。■94年4月~97年3月生まれ(大学生)「ゴールデンウィークは、毎年サークルの新歓合宿」(95年生まれ/男性)学生のゴールデンウィーク鉄板の過ごし方『サークルの新歓合宿』!駅やロータリーで「〇〇サークル集合場所」みたいな看板持っている人を見かける時期ですよね。サークルを楽しむゆとり世代は、多くの人が参加する『ゴールデンウィークの学生あるある』なのではないでしょうか。とはいえ、就活生は、「みんな良いなぁ・・・」と楽しそうな姿を横目に説明会に向かわなければならず、切ない想いをしているかもしれませんね。来年以降のゴールデンウィークを楽しみに、就活をがんばりましょう!
2016年04月24日ゲッティイメージズは、先日幕を閉じた「東京デザインウィーク2015」にて、一般参加型のフォトコンテストを開催した。Instagramの投稿作品を審査するという、商業利用のストックフォト大手として知られる同社としては非常にカジュアルな参加方法で行われたこのコンテスト。本稿では、入賞者を招いて行われた受賞パーティーの様子をお届けする。パーティーは、同コンテストの審査委員長を務めた、ゲッティイメージズ ジャパン マーケティング マネージャーの宮本哲也氏の総評からスタート。終了時点で、同コンテストの参加人数は140~150人、写真の応募点数は1,000枚以上となったということで、「ゲッティイメージズでは一般の方向けのキャンペーンはあまり行ってこなかったのですが、多くの方にご参加いただけて嬉しい限りです」とコメントした。続いて、審査員を務めたゲッティイメージズ ジャパン シニア アートディレクター・小林正明氏の総評に移った。審査は、100人くらいから60人、そして10人と作家単位で絞り込んでいったといい、「ファイナリストの方たちはみんな、商業写真家としてのポテンシャルを持っている」と太鼓判を押した。また、「ゲッティが特に必要としているのは、人物の写真」であると強調し、「広告写真は、報道写真よりも、ファインアートフォトグラフィとオーバーラップすることが多い」と語った。そして入賞者の作品を順に紹介しながら、「menghaoさん(Instagramのアカウント名)の人物は"刺さった"」など、各入賞者の作品に個別の寸評を添えていた。小林氏に続いて、審査員を務めた2名の作家が自らの活動を紹介や、ストックフォトの傾向を語る時間が設けられた。ゲッティイメージズで活動する、岡山県在住の外国人フォトグラファー・Trevor Williams氏は自身の作品を見せつつ、「"ストックフォトくさいもの"は今、売れていない」と発言。「広告会社がInstagramなどで"リアルピープル"を探している時代」と言い添え、ライティングを徹底することが大切だとコメントした。なお、同コンテストの入賞者で、パーティーに参加した人には、抽選でRICOH THETAやSonyのレンズスタイルカメラなどの賞品が贈られたほか、パーティー参加・欠席を問わず、Webマネーが贈られた。
2015年11月20日秋深まるシルバーウィーク。グルメやアートもいいけれど、やっぱりオシャレを存分に楽しみたい。主要都市に誕生した新たなランドマークや、初の旗艦店、リニューアルを経たセレクトショップなど押さえておきたい最近のニューショップ事情をピックアップ!■銀座イグジットメルサのショップ詳細発表。“日本初&東京初&銀座初”を含む全39店舗が出店銀座の商業施設ニューメルサが、「イグジットメルサ(EXITMELSA)」としてリニューアルオープン。出展店舗は、日本初、東京初、銀座初を含む物販27店舗、飲食11店舗、サービス1店舗の計39店舗。2020年東京五輪に向けて再開発が進む銀座エリアは注目が高まる。■京都河原町に新生「京都BAL」グランドオープン。延べ3,650坪の店舗から上質なショッピング体験を提案京都・河原町に「京都BAL」がグランドオープン。入居する全33店舗の中でも注目は、6階にある国内最大規模のロンハーマン(Ron Herman)。同フロアにはロンハーマンが展開するカフェ、アールエイチカフェ(RH CAFE)も併設されている。■増床リニューアルを経たドーバー銀座店。“カオス”なラグジュアリーストアに進化ニューアルオープンを迎えたドーバー ストリート マーケット ギンザ(Dover Street Market Ginza)は、6階の一部を店舗として増床し、ラグジュアリーブランドの取り扱いを強化した。最大のニュースは、グッチ(GUCCI)、ヴァレンティノ(VALENTINO)、プラダ(PRADA)の登場。■リーボック クラシック初直営店が原宿にオープン。「ベンチレーター」の復刻や15足限定スニーカー登場原宿のキャットストリートにリーボック クラシック(Reebok CLASSIC)初となる直営店「リーボック クラシック ストア 原宿」がオープンした。2フロア構成の店内には、「インスタポンプフューリー」や「ベンチレーター」などの復刻シューズやウェアアイテムが常時約1,000点そろう。■コンバース トウキョウが青山に1号店。野口強がルックをディレクション15-16AWコレクションよりデビューしたコンバース トウキョウのコンセプトショップが青山・みゆき通りにオープン。ジャパンメイドにこだわったデニム、カットソーを始め、スニーカーはもちろん、アウター、ワンピース、ボトム、帽子、バッグ、小物などトータルコレクションを展開。同店限定アイテムも登場するので目が離せない!■アミ アレクサンドル マトゥッシが、日本初の直営店を表参道にオープン表参道のジャイル(GYRE)1階にオープンした アレクサンドル マトゥッシ(AMI ALEXANDRE MATTIUSSI)の日本初旗艦店「AMI OMOTESANDO」。オープンを記念して限定アイテムの発売も。ラインアップは、プリントシャツ、ラップトップポーチ、ニットを予定。■3.1 フィリップ リムが国内にニューショップ。日本橋&京都に続々オープン3.1 フィリップ リム(3.1 Phillip Lim)のニューショップが、大丸京都2階のインターナショナルブティックと、日本橋三越本店本館3階にオープンした。ウェア、バッグ、シューズにアイウェアまで、ウィメンズウェアがフルラインアップ!■トリバコーヒーなど名店コラボメニューを提供、渋谷に「cafe 1886 at Bosch」オープンショッピングに疲れたら、求めるのは癒しのコーヒータイム。渋谷に「カフェ 1886 アット ボッシュ(cafe 1886 at Bosch)」がオープン。トリバコーヒー(TORIBA COFFEE)によるオリジナルブレンドのコーヒーや、フレンチレストランのマルディ グラ(Mardi Gras)のシェフによるグルメサンドウィッチなどの限定メニューが味わえる。
2015年09月21日意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは、「シルバーウィーク」です。***いよいよ近づいてきました、9月の大型連休「シルバーウィーク」。みなさんはどんな計画をたてていますか?祝日を月曜に移動させて、3連休にするハッピーマンデー制度や、来年には山の日(8月11日)ができたり、政府は積極的に祝日を増やしています。休日が1日増えると約3000億円の経済効果があるといわれていますが、政府が祝日を増やす理由はそれだけではないんですね。働き者の日本人。過労死や心の病がとても増えていて、平成26年の自殺者数は2万5427人。そのうち68.4%は男性で、60代についで40、50代が占めているんです。一番多いのは無職の人ですが、そのなかには、働きすぎで体を壊して、働けなくなったという人もいます。過重労働、休みが取れないというのが大変問題になっているんです。会社員が有給休暇を消化している率は、日本は先進国のなかでも著しく低い。そこで国は昨年いわゆる「過労死防止法」を発表して、2020年までに週60時間以上働く人の割合を5%以下に、有給休暇の取得率を70%以上にしようとしています。でも、休む権利があっても、社内の空気が休みを取りにくくさせている、というのもありますね。なので、強制的に休めるようにと国は祝日を増やしているんです。以前は大型連休がゴールデンウィークだけだったので、観光地に人が集中したり、道が大渋滞して、かえって疲れが溜まってしまう状況でした。でも、シルバーウィークができて、人も渋滞も分散するようになりました。ただ、正社員はいいのですが、いわゆる非正規雇用(契約社員、パートタイマー)に有休を適用している会社は少ない。時給や日給単位で働く人にとっては、休みが増えることが収入減に直結してしまうので、祝日が喜ばしいとは限りません。また、休日でも働かなければいけない職種の人にとっては、学童保育が休みになって、子どもを預けられなくなり困るという事態も。祝日を作るだけでなく、それらの受け皿も作ることが大事だと思います。まずはもう少し休み上手に。日本全体が「長時間働くのが偉い」という風潮を変えていけたらいいですね。◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2015年9月23日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2015年09月20日