社会派人気ブロガーのちきりんさんが、ご自宅をリノベーションして得られた多くの学びを「これからリノベする人」にも共有したい!と考えて書かれた『徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと 』(ダイヤモンド社)を出版したと聞きつけ、一番乗りで取材へ。人気ブロガー・ちきりんさんの自宅リノベ体験やリノベ―ションへの考え方を4回にわたってお送りしています。2回目のテーマは「リノベ会社の選び方」。そして日頃から高いマーケット感覚で物事を観察しているちきりんさんならではの、ズバッと鋭い「リノベ会社に言いたいこと」もお届けしましょう。リノベーションという共同プロジェクトのパートナー(リノベ会社)探しには、なるほど!な考え方が満載です。そして気になるちきりんさんがリノベ会社に「言いたいこと」とは?■ 希望と価値観を理解してくれるパートナー選びWorldWideStock / PIXTA(ピクスタ)個別相談の次は各社とのプランニング。自分の価値観や嗜好、そしてやりたい間取りや工事、取り入れたい設備などの詳細な希望をリノベ会社に伝えていきます。ここで驚きなのは、いくら明確に、何度も伝えても希望や価値観を理解してくれない会社もあるということ。ちきりんさんは無垢フローリングや珪藻土などの自然素材にこだわりはなく、断熱や動線などの暮らしやすさやメンテナンスのしやすさを重視。最近よくある「リノベっぽい」リノベはしたくなかったそうです。シロウ / PIXTA(ピクスタ)でも、大多数は「おしゃれな内装」を希望するわけで、「断熱をしっかりやりたい」とか「一口コンロが取り付けられるキッチンを」と熱望しても、理解や共感がされずに、思い描いたプランが出てこないことも。そういう会社はきっと “よくあるリノベパターン” に寄せてくるので、自分のオリジナリティある希望は叶いにくい。ちきりんさんはそう感じて、過去の施工事例をチェック。オリジナリティある施主の希望が形になっている事例が一定量あるリノベ会社を選びました。■ 比較すべきは見積もりやプランではないリノベ会社選びは、ファーストプランと見積もりの比較。そう思っている人が多数ですが、比較すべきはそこではないとちきりんさん。間取りや見積もりもリノベには大事な要素ですが、後からどうにでもできる部分でもあります。見積もりに関しては、各社で項目も違うし、同じ工事だとしてもどの項目に入るかも違い、比較するなんてナンセンス。hide / PIXTA(ピクスタ)もっと言うと、予算を決めるのはリノベ会社ではなく自分なのです。500万円と自分が決めれば、各社500万円でプランを作ってきますよね。そこに見積もり差(予算差)はないわけです。そんなことより大切なのは、ファーストプランや見積もり作成のためのやりとりを通して、相性がいいか、自分の理想を理解して形にしてくれるか、リノベプロジェクトの仲間になれるかどうか見極めること。そう、会社の性質や対応力は契約後に変えることはできないのです。ではその見極め方法は?■ 「普通じゃないリクエストを伝える」ことで見えてくるものちきりんさんがオススメするのは「普通じゃないリクエストも正直に伝える」ことです。bee / PIXTA(ピクスタ)ちきりんさんは、ガス温水式ミストサウナを取り付けたい、ガスコンロは1口がいい、トイレに扉を付けたくない、などを希望。そうすると、各社でその希望に対する考えや対応が大きく異なったそうです。真摯に対応し、適切な機能と価格のものを探し出して提案してくれる会社もあれば、探しも検討もせずにNOを言う会社もあります。よくあるリクエストをしても定型の答えしか返ってこないので無意味です。オリジナリティあるリクエストがあるなら躊躇なくぶつけて、その対応力を判断材料にしましょう。■ 細かいけれど実は大切なことimageteam / PIXTA(ピクスタ)地味ながらも、リノベ会社選びで大事なポイントがふたつ。ひとつ目は自宅から「事務所が近い」こと。リノベ工事中には大小問わず思いがけないトラブルが必ず起きます。その時に担当者がすぐに駆け付けられる距離感がベスト。事務所から現場まで片道2時間なんていう距離感では、担当者は気軽に現地確認に行けません。でも近ければ、忙しいスケジュールの合間にもさっと立ち寄ってすぐに対処してもらえます。工事管理をする担当者のために、そして対応スピードは出来上がる家にも影響するので自分のためにも、距離は大事です。そしてふたつ目は「コミュニケーションツールが合っているか」ということ。shimi / PIXTA(ピクスタ)スマホが普及したいま、メールや電話だけでなく、LINEで気軽に担当者とやりとりができる会社もあります。ちきりんさんは自分の価値観やこだわりある要望についてはしっかり文字にしてメールで送り、きちっと最後まで読んでくれる会社を望んでいました。でも、LINEで「この玄関の感じが好きです!」などと気軽にやりとりをしたい人もいますし、なるべく対面で話したい、という人もいます。リノベーションは、場合によっては半年ほど続くこともあるプロジェクト。自分に合わない手段で密に連絡を取るのは、意外としんどいかもしれません。■ リノベ会社に言いたいこと自宅のスケルトンリノベを経験したちきりんさんから、リノベ会社にズバッと言いたいことを3つお聞きしました。1.「ホームページに客が知りたいことを明示せよ」freeangle / PIXTA(ピクスタ)ひとつ目は「ホームページに客が知りたいことを明示せよ」です。各社のホームページを見ると、「フルオーダーもセミオーダーもどっちも対応します」や「お気軽にご相談を」というメッセージが多く似たり寄ったり。でも実際個別相談に行ってみると、リノベ会社の得意なことと自分の希望が合わなかったり予算感にズレがあったりして、「あ、すみません、お呼びでない」ということも。これではどちらにとっても時間の無駄です。リノベ会社はどうか間口を広げすぎないで。得意な分野は絶対にあるはずだから、そこにフォーカスして伝えてほしいのです。2.「客に最初に会わせるのは、ある程度スキルがある人を」kotoru / PIXTA(ピクスタ)そしてふたつ目は「客に会わせる1人目にはある程度スキルがある人を」です。個別相談に行くと1~2人の担当者が対応してくれますが、客はこの人の対応で会社を判断します。ちきりんさんは、「その受け答えで大丈夫!?」と思わず上司のような気持ちになり、指導したくなった担当者もいたとのこと。もちろんその人ひとりが会社のすべてを表しているわけではありません。でも、もったいない。だから、1人目として客に会わせるスタッフにはもっと教育を。3.「事例紹介には小さなひとつでもいいから失敗談も載せて」Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)最後は「事例紹介には小さなひとつでもいいから失敗談も載せて」です。施工事例にはいいことやお気に入りポイントはたくさん書いてありますが、「ここは後悔しました」というネガティブ情報は皆無。でもそれこそが、これからリノベをする人にとっては貴重な情報です。それはリノベ会社にとっても同じで、小さな失敗を認識して掲載し、社内で共有することで、会社の学びにもなる。次のお客様に生かすことで、満足度向上にもつながります。Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)ネガティブ情報の開示に躊躇することはありません。施工事例に載っているご家族はその会社や出来上がった家に満足したからこそ載っているわけです。そのうえでの小さな後悔ポイントなんて大したことない。そんな大したことない後悔ポイントでも、これからリノベする人には大いに役立つのですから。そして、「そんな正直な会社があったら、ぜひそこに頼みたい」とちきりんさんは言います。ということで、リノベ会社選びに頭を悩ませている人は、ぜひこうした視点で改めて候補の会社と向き合ってみてくださいね。見積もりとファーストプラン、そして素敵な過去事例写真だけで判断していてはダメですよ。次回は「リノベ予算の考え方」です。ちきりん流のリノベ予算の考え方は取材メンバー一同「なるほど」の一言でした。予算組みや予算調整にお悩みの方、必読です!■ちきりん日本を代表する社会派ブロガー。関西出身。大学卒業後、金融機関に就職。アメリカの大学院留学を経て、外資系企業に転職し、在職中にブログを書きはじめる。退職後、2011年からは文筆家として活躍。『自分のアタマで考えよう』『マーケット感覚を身につけよう』(ダイヤモンド社)ほか著書多数。人気ブログ「Chikirinの日記」を運営する。徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと完全に「顧客目線」ですべてを解説。リノベーション&リフォーム入門の決定版!
2019年04月28日今までの日本は新築を購入するのが一般的でしたが、現在は中古の物件を手に入れてフルリノベーションするという流れも多くなってきています。どういったところにメリットがあるのでしょうか?費用面や機能面、将来性もふまえてご紹介します!中古戸建てのフルリノベーション物件が流行!?以前、練馬区にある築47年の中古一戸建てを購入してフルリノベーションした方から住宅相談を受けたことがあります。30代の若いご夫婦でしたが、ご夫婦ともにスタイリッシュな方だったことを今でもはっきりと覚えています。新築住宅の値段と中古一戸建てを比較検討した結果、中古住宅をフルリノベーションした方が自分たちの希望に合致した暮らしを手に入れられるとの結論にいたったとのことでした。「予想より少し予算がオーバーしましたが(笑)」とのことでしたが、フルリノベーションゆえに見た目はまるで新築そのもの。事情を知らない人が見れば「これが中古住宅なの?」と驚くことは必至です。良質な中古住宅が大量に出回っているという事情に加え、古い家を再生させて大事に使うという欧米式の考え方がかなり浸透してきているのが今の状況です。【費用】戸建てフルリノベーションor新築戸建て大まかな話にはなりますが、結論からお話しすると新築戸建てにかかる費用を100とすると、中古一戸建てを購入してフルリノベーションした場合は60~80といった数字で収まるはずです。もちろんドイツ製の高級キッチンを入れ、ドアは無垢材の1枚物を全室に入れ……と、贅沢をいえば予算は高騰します。でも、一般的なものを選んでいけば値段が大きくなることはあまりないと思います。もちろんおしゃれ感の演出は絶対条件ですよ。このポイントをしっかり押さえても上記の値段感におさまるということです。新築同様に戸建てリノベーションでも住宅ローンが使えます。とくに小規模のリフォームとは違いますので、なかなか全額を現金でまかなうのは難しいでしょう。ただ、金利に関しては新築ローンの方が安く設定されています。また、返済期間も新築よりリノベーションは短期の設定となっていますので各金融機関に確認をしてください。政府が行っている『住宅ストック循環支援事業』という補助金制度があるのでご紹介しておきましょう。あなたが良質な中古住宅を購入する前提としてですが、住宅の劣化状況や欠陥の程度を診断するインスペクション費用として5万円の支給制度があります。良質な中古一戸建てが増えてきたとはいえ、なかには粗悪な一戸建てがあるのも事実です。ですから、購入する前の段階でプロに住宅を診断してもらうのを私はおすすめします。その時の費用の一部が補助金として支給されるのです。断熱、エコ設備、バリアフリー、耐震改修など現状よりも良質な住宅にリフォームすると補助金の対象となり、が該当しますが、30万円を上限として支給されます。ただし、耐震改修に関しては上限は45万円となります。【機能性】フルリノベーションマンションor新築戸建て防犯も機能の一部。重要ですよね。特に女性として関心事の高い事柄の一つですが、防犯に関してはマンションが有利。新築一戸建てではドアのみならず、すべての窓に防犯機能を付けなければ、侵入されるリスクは消えません。それに比べてマンションの3階以上であれば、入り口と廊下に面する窓だけ防犯機能を持たせれば安全性は飛躍的に高まります。これは新築一戸建てに軍配があがるでしょう。新築一戸建てはフリー設計であるかぎりすべてが自由になります。それに比べてマンションは枠が決まっているだけに制約がかかります。とくに水回りは配管の関係があるので、自分好みの家事動線が構造上無理なケースが出てきます。【将来性】フルリノベーションマンションor新築戸建てマイホームを取得した時はまったく想定していなくても、事情が変わってそれを売却することもありえます。その際には1円でも高く売りたいのは当然ですよね。一戸建ても建ててすぐは新築という冠がついているのですが、10年も経過すれば新築一戸建ては中古一戸建てになってしまいます。これに比べてリノベーションしたマンションも中古には変わりませんが、リノベーションをしている分有利な扱いになります。マンションフルリノベーション物件と新築一戸建て物件の資産価値比較はとても難しいのですが、比較的好立地に建っているマンションであれば、売却時の有利性は高いと判断できます。こう考えると、条件付きながらもリノベーションマンションが売却時には有利だと私は判断します。【まとめ】フルリノベーションマンションor新築戸建て基準とする軸を何にするかで大きく判断は異なりますが、やはり立地条件だけは最低限押さえてください。この立地によってすべては大きく変わるといえるでしょう。もちろん、そこに永住することを決めているならば話は別です。しかし、これから20年、30年という永いスパンを考えると、立地によって判定は大きく異なるとしか言いようがありませんね。立地条件を考慮しない場合ですが、庭があるライフスタイルを良しとするか否かも重要でしょう。犬を飼いたいという絶対的な希望があるならば庭が欲しいところですし、そもそもマンションでは犬を飼うことができないかもしれませんので。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!フルリノマンションorフルリノベ戸建てマンション好きか一戸建て好きかはさておき、フルリノベマンションで注意してほしいのは、マンション自室内は綺麗に生まれ変わるものの、マンションの外観は古いままだということでしょう。これが意外な盲点で、マンションをフルリノベーションした人から聞かれる後悔ポイントの1つです。ただ、この手のことが一切気にならないのであれば、マンションのフルリノベーションはすべてがワンフロアーにコンパクトに収まり、使い勝手の良い住まいとなるでしょう。その反対のフルリノベーション戸建てですが、建て替えが不可能な地域の物件を所有している、あるいはそのような土地を購入したケースにおいては極めて有効な手法となるでしょう。また、一戸建てはマンションと違いお隣や上下階との接点がないので騒音などのトラブルが少なく快適な暮らしができます。ところで、よく言われるように、日本は欧米と比べると極端な新築信仰文化でここまで来ました。これに対してヨーロッパなどは築400年、500年というとんでもない物件がたくさんあり、新築よりもその古さを競い合う傾向があります。建物の構造が違うことや地震の多さが影響してはいるのですが、とにかく日本は異常なほどの新築信仰が跋扈(ばっこ)してきたのです。しかし、一戸建てフルリノベーションやマンションフルリノベーションは、その中身は全くの新築と同様。構造部分だけが古いままなのですが、その構造が耐震性などに対して全く問題ないと判断されれば、ヨーロッパなどのようにリノベーションを積極的にするのも現代の流れにはあっているといえるでしょう!フルリノベーションはお得か?「お得か?」というのは軸にする価値基準を定めなければ答えは出しようがありません。ただ、確実に言えるのは、費用面を軸にすれば新築戸建てよりもフルリノベーションが間違いなくお得と言えるでしょう。既述したように工事費用が30%程度は安くなると思われますので、浮いたお金を他のことに回すことができるからです。あとは、それぞれの優先事項や価値判断に基づいてじっくりと検討してみてください。このアイデアの監修者森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。森住宅コンサルタント(株)【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!
2019年04月02日今回訪れたのは、世田谷区にある築42年のマンションをリノベーションして暮らす、Aさんご夫婦のお宅です。旦那さまがグラフィックデザイナー、奥さまはグリーンコーディネーターというクリエイティブなご夫婦が設計を依頼したのは、建築家・松島潤平さん。こだわりを共有しながら作り上げたおうちは、2人の美意識が詰まったステキな空間に仕上がっていました。さらに、奥様から教えていただいた、インテリアを彩る「グリーンのコーデポイント」も必見です♪クリエイティブな夫婦が求めた理想の住まいスケルトンにした部分を残しながら、広々とした温もりのある空間に壁を取り払った広々とした空間に、温もりのある木材と、コンクリート、瑞々しいグリーンの質感が共存し、居心地のいい空間に仕上がっているA邸。ご夫婦ともども、以前から「自分の住むところを自分でデザインしたい」という思いがあったといいます。まずは、ご夫婦がリノベーションを決めたきっかけを伺いました。「いままで賃貸の部屋に住んできて、引越しの度に不満点を解消する部屋を選んでも『ここが嫌だ』と気になるところがどうしても出てきて。『賃貸だと満足のできる部屋には住めないな』という実感がありました。かなり前から中古マンションのリノベーションには興味があって、たまたまこのマンションが売りに出ていたのを見つけた時に、これならやりたいことが色々できるんじゃないかと思って購入を決めたんです」(ご主人)「ほしい条件がそろっているこの物件と出会えたのが大きかったです。壁を取り払ったワンルームの部屋にしたいと思っていて、もともとは3LDKの部屋でしたが、壁を取り払った後の想像がしやすい間取りでした。さらに、近所に住んでいたので、生活圏も一緒で、リノベーション後の暮らしのイメージもしやすかったんです。古いマンションですが、修繕工事もされていて、新耐震マンションだったのも決め手でしたね」(奥さま)インダストリアル系のインテリアが2人そろって好きだというAさんご夫婦。リノベーションにおいても、必要最低限の状態に、暮らしに必要なものを少しずつ足していける、機能的なお部屋が理想だったそうです。理想を叶えてくれる頼もしい相棒として、建築家に依頼ご主人が自ら作成した内装イメージイメージが明確にあったこともあり、ご主人はなんとお部屋の内装イメージを作成。そのイメージを元に、設計を建築家の松島潤平さんに依頼したそう。「中古マンションって、実はスケルトンにしてみないとわからないことが沢山あるんです。例えば、天井からハンモックや植物などを吊るせるようにしたいと思っても、工事を始めてみないと吊るせるのかわからないし、予算が変動する可能性もある。そういった場合のプランも松島さんに考えていただきました」(奥さま)Aさんの住むマンションは築42年。古いマンションをスケルトンにすると、ボルトが躯体壁面全体に等間隔に突き出ていたり、窓枠の処理が甘かったりと、思いがけないところの対処に迫られることも。そういった「開けてみないとわからない」中古マンションのリノベーションは、途中途中で臨機応変に対処する必要があったといいます。さらに、建築家ならではの提案に驚いたこともあるそう。「最初、来客用に部屋を作ることも考えていたんですけど、それだとあまり間取りが変わらないので、結局全て取り払うことにしました。でも寝る場所と生活スペースは気分を変えたかったりもする。そこで、壁と床の色を変えてゾーンを分けるという方法を提案してもらったんです。このアイデアは目からうろこでしたね」(ご主人)壁や床の色の塗り分けで「見えない壁」を作るという手法は、同じくキッチン部分にも生かされています。遊び心と機能性。あらゆるところに意匠が凝らされたおうちもともと水回りが1箇所に集約された間取りの物件を選んだこともあり、配置をそのままにリノベーション。清潔感のある真っ白な浴室は、既存のユニットバスを撤去したあとの空間をFRP防水材で塗りこめることで、コストを抑えながら、広さと高い防水性を確保しています。部屋の中心部にあるフラットな木の壁は、裏側にあるキッチンや浴室、トイレの水回り部分を目隠ししつつ、収納スペースとして活用。お部屋を美しく見せながら、機能性も追求しています。照明のスイッチは、一点ものの真空管アンプを制作している知人に特注で作ってもらったそう。フラットな木の壁と金属パーツとのコントラストが映えます。キッチンは料理好きのご主人仕様に!料理が得意だというご主人。カウンターテーブルがついたキッチンにもこだわりが詰まっています。「設計はプロである松島さんに任せながら、インテリア的な部分は全体的にかなりこだわりましたね。キッチンの壁には、ニューヨークの地下鉄構内に使われている『サブウェイタイル』を意識して選びました」(ご主人)コンロとオーブンは火力の強い業務用を導入。以外にも、お手頃価格なのだとか。料理好きだけでなく、インダストリアル好きにもたまらないキッチンです。インテリアもステキ!奥さま直伝、グリーンコーデのポイントお部屋を見渡すと、グリーンがいたるところにセンス良く置かれています。実際に仕事でオフィスやお部屋のグリーンコーディネートをしているという奥様に、センス良くグリーンを置くポイントや、植物の選び方についてアドバイスをしていただきました♪「まずは、『シンボルになるもの』『風景になるもの』『趣味性のあるもの』『機能性があるもの』といったふうに、植物に意味合いを持たせると選びやすくなります」(奥さま)例えば、棚に置かれたグリーンは「風景になるもの」。さらに、下に垂れるタイプのグリーンを使うことで縦のラインが生まれ、空間の印象をがらりと変える「機能性」もあわせ持っています。一方で、壁にかけられたグリーンは、「趣味性のあるもの」として、アートのような主張の強いグリーンを選んでいます。寝室のパーテーションに置かれた、全方向に広がる3つのグリーンは、目隠しの「機能性」が。「グリーンは置き場所によって、上に伸びるものがいい、下に伸びるものがいいと、適している品種が決まってきます。それを知っているだけでも、ひと部屋全体をコーディネートできますよ」(奥さま)難しい印象があるグリーンコーディネートも、グリーンにどういう役割を持って欲しいか、植物がどう成長するかを抑えれば挑戦できそうです!植物とくらしながら、一緒に成長していく。そんなグリーンのあるくらしを実現してみましょう。満足のいく住まいづくりは、自分の「好き」を大切に「スケルトンにしてみたら、いい意味でも悪い意味でも、想定外なことが沢山あった」というAさん宅のリノベーション。施工費も当初の想定費用から+100万円ほどかかったそうですが、しっかりと話し合いながら細かい部分も決めていったことで、納得の仕上がりに。「賃貸に住んでいた時に感じていた『この部分はちょっとな......』と気になる気持ちも完全に消滅して、ストレスフリーになりました(笑)」(ご主人)「この家、実は春には桜の花が楽しめるんです。これから20年住む家として、色々な使い方ができる家にすることができたので、気に入っています」(奥さま)自分たちの「好き」を大切にしながら、物件の状態や予算など、現実的な問題をうまくすり合わせて決めていく。そのバランス感覚が、理想の住まいを実現させたのかもしれません。世の中のノイズが建築を面白くする。建築家 松島潤平氏インタビュー松島潤平建築設計事務所ウェブサイト●取材協力松島潤平建築設計事務所●テキスト宇治田エリ●写真土佐麻理子
2018年10月03日自分らしさを追求した空間に住みたい。そんな方にはDIYによる、セルフリノベーションがオススメです。「DIYでどこまでセルフリノベーションにチャレンジできるの?」「材料はどこで手に入る?」など、分からないことも多いDIYリノベーション。実際にDIYでフルリノベした実例記事を4本まとめてご紹介します。今から挑戦してみたい方はぜひ、参考にしてみてくださいね!■ 家具職人&ジュエリーデザイナーの夫婦がセルフリノベに挑戦!Sさん夫婦は、夫が家具職人で妻がジュエリーデザイナー。夫の中学の同級生である建築家、澤田淳さんの力を借りて、自分たちでDIYしながら家の全面リノベーションを行いました。フローリング、ドア、収納、外壁塗装、モルタルでキッチンまで手作りしたそうです。家具職人ということもあってDIYには自信があったそうですが、家具と家とでは大きさも違い、戸惑うことも。初めて扱うモルタルには大苦戦し、最初はポロポロと崩れてしまう失敗もありました。実際、セルフリノベは大変なことも多いはず。Sさんの場合は、知人や友人などたくさんの仲間に頼ったことが功を奏したようです。こだわり苦労して作ったキッチンは、カウンター下に家具職人の本領を発揮して作った木の収納棚、そして壁面にはデザイナーの妻が選んだ黒の個性的タイルがピタッとはまり、ほれぼれするほどのカッコよさ!苦労した分、家に対する愛情もひとしおのことでしょう。モノづくりを職にする夫婦がこだわりのフルリノベに挑戦!■ 毎日コツコツとDIY!お手本にしたい男前インテリア夫妻ともにクリエイターの赤石さんは、毎日少しずつ手を加えてマンションをDIYでリノベーションしました。妻の父にも手伝ってもらいながら、家族総出でLDKと寝室の床のフローリングをコツコツ張り替えていったそうです。結婚して間もない頃だったこともあり、最初あった夫と父の距離感はDIYでだんだんと埋まっていったのだとか。DIYによるセルフリノベは、家族の良いコミュニケーションになり、信頼関係を深めるきっかけにもなるのではないでしょうか。そしてセルフリノベのメリットはなんといっても、デザインやインテリアに思い切りこだわれるということです。ガス管と板を組み合わせて作った棚、カフェのようなキッチンの吊り棚、ウッドデッキなどなど、持前のセンスを存分に発揮して作ったインテリアは統一感もあって見事にまとまっています。男前インテリアの参考にしたいセルフリノベの好例です!男性なら必見!男前の参考にしたいフルリノベ■ 築80年の長屋をセルフリノベ!見違えるほどオシャレな空間に!建築家と工務店の現場監督という吉永さん夫妻は、大阪市平野区にある築80年の長屋をセルフリノベーションしました。昔の建物ということと築年数が古いということもあって、壁が薄くお隣の物音は筒抜け。床は塩ビシート、天井のすき間にはガムテープ、天井裏をねずみが走り回るなど、やや難ありな物件でした。セルフリノベを行うにあたって天井を見てみると、天井裏の界壁がないことが分かり、本棚を作ってふさぐことに。界壁に沿って天井いっぱいまで高くそびえる本棚は、収納はもちろんのこと、防音壁の役割も果たしてくれます。吉永さんがリノベーションを手がけた長屋は、「ヨシナガヤ001」と名づけられました。長屋のメリット・デメリットを実際に体験しながら、新しい住環境を作り出そうという試みはまだ始まったばかり。吉永さん夫妻の長屋再生物語はまだまだ続きそうです。リノベーションを手がけた長屋「ヨシナガヤ001」■ ネットとホームセンターで揃う材料でできるお手軽DIYリノベ専門家にお願いするよりも、DIYでリノベーションを行った方が圧倒的にコストダウンできます。ただし自分でDIYを行うとなると、材料や道具をどこで手に入れるかが問題になります。ですが、家のリノベーションだからと言って難しく考える必要は一切ありません。ホームセンターならDIYに関する大抵のものがそろいます。専門的な道具や、店頭でみかけない材料も、ネットで探せば高確率で発見することができますよ。昭和42年築の“ザ・昭和”な雰囲気の家を、DIYで作りかえたのがこちら。BeforeAfter本当に同じ家?と思わず二度見してしまうほど、がらりと雰囲気が変わっています。しかも業者に頼らずDIYでコツコツ作業して完成させたというから驚きです。「ここまで自分でできるの?」と感動すら覚えるDIYリノベの実例をぜひチェックしてみてください!感動のフルリノベ!ホームセンターの材料でDIY
2018年09月16日先日、「個人向け不動産コンサルティングサービス」 のパイオニアであるさくら事務所さん主催の断熱に関するセミナーに参加したのですが、断熱と断熱材の大切さについて前回はご説明しました。今回は室内を夏の暑さ(冬の寒さ)から守るため、具体的にどのような方法があるかということについて、セミナーの内容に沿ってご説明します。■ 窓からの熱の流出入を抑えることが大切freeangle / PIXTA(ピクスタ)住まいの省エネを進めるためには夏の暑さや冬の寒さから室内を守ることが必要ですが、その際に大切なのが窓からの熱の流出入を抑えるということです。最近の住宅は断熱が進んでいますが、窓だけは断熱が施されておらず、いくら冷房で室内を冷やしていても外気の高い温度が窓を通って室内に侵入してきます。温度というものは高いところから低いところに流れていきますが、ガラスは熱伝導がよいため夏場は何と外気の熱の74%が室内に侵入し、冬場は室内の熱の52%が外気に流れてしまっているといいます。そのためここを何とかすれば室内の温度は大きく変わってきます。■ とにかく窓から日差しを入れない!室外の高い温度を室内に流入させないために大切なことは、「とにかく窓から日差しを入れない」ということに尽きますが、その一方で通気性を確保することも大切です。通風雨戸雨戸でありながら通風や採光もできるようにしたものが通風雨戸で、ルーバーの角度を調整することにより様々な状況に対応できるようになっています。網戸のまま外出したり就寝したりすることは防犯面で問題がありますが、通風雨戸は施錠ができるため大変に便利です。戸建の場合、意外に簡単に後付できるようです。オーニングWalpurgis / PIXTA(ピクスタ)日除け効果のある布製のキャンバスなどを張り出すことにより直射日光を遮るのがオーニングです。日陰を作り出すだけでなく庭をリビングと一体化させることも可能で、またプライバシーの確保という点でも有効です。シェード東北の山親父 / PIXTA(ピクスタ)シェードも日除けを目的とした生地ですが、オーニングよりも簡単に脱着できるようになっており、日本古来のよしずのようなものといえます。直射日光を遮ることができる上、通風を確保できるという点でも大いに有効です。カーテンGraphs / PIXTA(ピクスタ)筆者は西向きのマンションに住んでいるため、夏の午後は西日がリビングを直撃します。そのため長時間外出するときはカーテンを閉めるよう心がけていますが、これだけで帰宅時の室温が全然違います。■ 二重サッシはもともと断熱対策用だったぱぱ〜ん / PIXTA(ピクスタ)線路沿いや高速道路沿いのマンションで筆者はこれまで二重サッシというものを何回も見ており、その遮音性能のすばらしさについては十分に理解していました。サッシの内側にさらにサッシを設けるインナーサッシは、元々は断熱を目的として開発されたものだったそうです熱の伝わりやすさは固体>液体>気体の順とされており、2層のサッシの間に空気をたっぷりと含んだインナーサッシは確かに断熱に有効です。hapiku / PIXTA(ピクスタ)マンションの大規模修繕工事で新たに全住戸に設置された事例もあるそうで、今後最も可能性がある手法に感じられました。またガラスを交換する場合は二層になった遮熱ガラスも検討可能で、その際に間の空気をアルゴンガスにするとより高断熱になります。■ 表面だけのフルリノベーションにならないためにFlatpit / PIXTA(ピクスタ)断熱材自体は安価であるため、屋根裏に断熱材を敷き詰めれば、それほどお金をかけずに確実な断熱を施すことができます。また熱は高い場所にたまるため、最上階に換気扇を取り付けることにより室温を下げることができます。自然エネルギーとして話題の太陽光発電ですが、屋根の大部分にソーラーパネルが載るため熱が室内に伝わりにくくなり、断熱という点でも効果があります。いかがでしたか。リフォームというと設備機器やフローリングといった目を引きやすいものに重点を置いたものになりがちですが、断熱や給排水管のなどの目に見えない部分の性能にも十分注意し、表面だけのフルリノベーションにならないようくれぐれも注意してください。【取材協力】さくら事務所
2018年09月15日グッチ(GUCCI)のグッチ銀座フラッグシップショップ(東京都中央区銀座4-4-10)がフルリノベーションにより、7月21日にリニューアルオープンする。クリエイティブ・ディレクターであるアレッサンドロ・ミケーレのデザインコンセプトをもとにした同ショップ。フロアは5つで構成され、814.6平方メートルもの売り場面積を有する店内には、メンズとウィメンズのウエア、シューズ、ハンドバッグ、スモールレザーグッズ、ラゲージ、シルク、ジュエリー、ウォッチ、アイウエアがフルラインアップでそろえられる。また、アレッサンドロのフィロソフィーから生まれた、製品のパーソナライゼーションを通じて自分らしさを楽しめる「GUCCI DIY」プログラムを展開する。アーキテクチャーとインテリアは控えめなデザインを採用したショップ内は心地よくリラックスできる空間となっている。伝統とモダン、インダストリアルとロマンティックなエレメントが融合し、最新コレクションの幅広いアイテムが取りそろえられており、魅惑と驚きに満ちたスペースになっている。さらに、同ショップ限定アイテムとして、シルヴィ(SYLVIE)から、フラワーエンブロイダリーをあしらった「トップハンドルバッグ」(41万円)や、「ショルダーバッグ」(33万7,000円)、「ミニトップハンドルバッグ」(30万5,000円)、「フラップウォレット」(9万8,000円)、「ジップアラウンドウォレット」(9万4,000円)が登場。また、旅にインスピレーションを得たクーリエ(COURRIER)からはオリジナルパッチをまとった「バックパック」(22万6,000円)や「ベルトバッグ」(11万5,000円)、「メッセンジャーバッグ」(12万9,000円)、「ジップアラウンドウォレット」(8万3,000円)、「コインウォレット」(6万2,000円)が用意される。
2017年07月20日『DIYリノベプロジェクトの舞台となるUR都市機構のDIY物件を実際に訪れ、部屋の中を見てみたら、様々な改善ポイントと課題が浮かんだ』というのが前回までのお話。スタンダードな間取りを、今風の広々した空間に生まれ変わらせたい。でもそれを実現させるには「壁」という邪魔者が我々の前に立ちはだかる。普通ならここで断念するところ。さあ、どうする、プロジェクトメンバー達!どうなる、「DIYリノベプロジェクト」!!邪魔ならば壊してしまえ部屋の壁まずはじめに、「DIYリノベプロジェクト」の舞台となるURマンションの1室を見た時、感じたこと。「壁が空間を狭く感じさせている」ということ。壁よ……、なんて邪魔なんだ。そんなことを考えていると、脳裏にとある言葉が浮かんできた。歴史の中で、天下統一に関わった3人の人物、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康。戦国の世において、三大英雄ですね。この3人の異なる性格を表した、有名な俳句がある。・織田信長…鳴かぬなら殺してしまえほととぎす・豊臣秀吉…鳴かぬなら鳴かしてみせようほととぎす・徳川家康…鳴かぬなら鳴くまで待とうほととぎす上の3句は、ホトトギスの鳴き声を聞きたい時、それぞれがどういう方法で対処するかを想像して作られたもの。そう、オシャレな部屋に生まれ変わらせる為にはまず、この壁をなんとかしなければならない。今、目の前に立ちはだかるDIYリノベの敵「壁」は例えるならば「ホトトギス」。どう対処するかで、完成への道に大きく関わる。信長さんのように乱暴なのは好まないしかといって、家康さんのように待つのもイヤ。我々、「DIYリノベプロジェクト」チームが導き出した答えは、こうだ。「邪魔ならば壊してしまえ部屋の壁」豊臣秀吉方式で、壁、壊します!!!swaroさんとruntenさんもやる気満々です♬やる気満々な2人を全力でサポートするペニー氏。天真爛漫な2人に振り回されて、「壁を壊す」という大仕事の前からすでに体力を奪われていますが……(汗)だ、大丈夫でしょうか?「自らの手で壁を壊す」なんて行為は滅多に無い経験なので、壁を壊す前にこのプロジェクトの記念として壁画を描いてくれたswaroさん。描いたのは、「DIYリノベプロジェクト」のメインメンバーたち。見よ、この似顔絵クオリティー。完成度高すぎ。壁画を眺めつつ、そこにいた誰もが思った事。心の声(壊すのがもったいない……。)※本企画は「UR・DIY住宅」で行っており、所定の申請手続きを行った後、壁の撤去を行っています。他の住戸やDIY住宅においても申請手続き等なしで壁の撤去等を行うことはできません。壁壊しに大活躍!デュアルソー ダブルカッターを装備せよ!まずは、バールで壁を破壊していきます。石膏ボード部分はバールをテコの原理で動かしていけば、ベリベリと破壊できます。ほう、なかなか順調じゃないか。壁壊しって難易度高いよとか、みんな大袈裟なんだから。なーんて思ったのもつかの間。「硬くて、無理(涙目)」さすが、壁。頑丈です。場所によってはしっかりとした木材が姿を表します。防音性や断熱性、耐火性も求められる壁は、簡単に壊せるシロモノではないのです。でも大丈夫。我々には、強い味方がいるのである。デュアルソーダブルカッター!!!!!!効果音:(テッテレー)「デュアルソーダブルカッター」とは、逆回転する2枚刃が、木材から金属まで刃を替えずにズバッと切断してくれる、切れ味豪快なパワフル電動ノコギリのこと。これさえあれば、木材・プラスチックはもちろんのこと、頑固な硬さの鉄やアルミだってビシバシ切断できるのだ!!これ1台で、さまざまな素材をスピーディに、且つキレイにカット可能♬おうちでDIYする時にも重宝するアイテムなのです。ちなみに手前の小さいタイプが“デュアルソーダブルカッター”、奥に写る大きいものが、“デュアルソーデストロイヤー”です。それぞれ、歯の大きさが違うので切幅が違います。カットしたい場所にあわせて使い分け出来るのも便利ですよね。デュアルソー ダブルカッター 商品ページデュアルソー デストロイヤー 商品ページパワフルな威力でありながらコンパクトで軽く、スイッチポンで簡単に作動させる事ができるから、機械が苦手な方やか弱い女性でも簡単に使いこなせるのも魅力的。可動式の安全ガードがあるので、必要な時だけしか刃が出ない安心構造。でも念には念を。安全重視の私たち。工具を使う際は滑り止め付き軍手をはめましょう。思いがけず何かが飛んでくる可能性も否め無いので、ゴーグルも装備すれば完璧です。素材の真ん中から切れ込みを入れたり、切りながら動かしやすいから、自分の切り始めたいところから自由にスタート。ペニー氏も「とりあえずここから切ってみよう」的な感覚で切り込みを入れていく、というお気楽感。二枚刃が逆回転して切れ味がスムーズなので、ノコギリでよく経験する跳ね返りも軽減してくれる!とペニーさんも感動。「木材、取ったど━━━━━━━━━!!!!」と、作業メンバーも感動。次々に壁の表面が破壊され、頑丈な柱がむき出しになっていく室内。そんな時こそ、デュアルソーダブルカッターマン・ペニーの出番です。切り口は真っすぐで正確なので、縦横自由自在。壊して壊して、壊しまくります。壁があった部分(画像のくぼんでいるところ)には、壁を支える為のボルトが下から上に向かって刺さっていて、その長さは床よりも突き出ています。そのままにしていては、踏んだら大怪我です。でも大丈夫。デュアルソーカッターがあればサクッと解決☆硬いボルトも楽々カットできちゃいます♬ほら、溝の中に転がるボルトが見えますでしょうか?こんなに酷使しても、タフな切れ味を保ってくれるのは、2枚の刃が炭化タングステン製の硬い金属だから。よって、このようにいろいろな場所で使っても大丈夫。それに、切りたい素材や使う場所に合わせて刃を変える必要がないので、替え刃の費用も刃交換の手間も大幅に節約できて、最高!ありがとう、デュアルソーダブルカッター。ありがとう、デュアルソーデストロイヤー。ありがとう、デュアルソーマン・ペニー。ショップジャパン「デュアルソー ダブルカッター」の詳細はこちらショップジャパン「デュアルソー デストロイヤー」の詳細はこちら一方、女性チームは……つい、デュアルソーダブルカッターマンに気を取られてしまいました。女性チームのほうは、どんな感じ?と見に行ってみると。バール持ってはしゃぐswaroさん。なんて楽しそうなんだ。runtenさんも……何をしているんですか(汗)それ、バットじゃないですから。とはいえ、このお二方。遊んじゃってるわけではございません。ご覧ください、壁に立ち向かうこの勇姿。こうしてちゃんと、真面目に、壁の破壊に勤しみます。壁の破壊に勤し……み……。……結果。「牢屋ごっこ」をするっていう。こら❤︎よし。いったんここで、男性チームに戻りましょう。ブレードをつけたブラックアンドデッカーの電動工具。こうしてあらかじめ切断して、ガイドラインを作っておくと、破壊しやすい。柱・間柱をテキパキとカットして……。軽量鉄骨も取り除きます。一言で「壁」と言っても、いろいろな素材が使われているのです。一方、女性チームは……(再び)キッチンに居ました。どうやら、和室から押し迫った押入れ部分が気になる様子。「邪魔なものは、壊してしまえばいいのよ♬」って、手にバール持ちながら可愛い顔で言われても……。打ち込まれたビスを取り去ったり、ベニヤを剥がしたり……。グイーッとね、グイーッと。「女の子だって、やればできるもん!」的な背中が可愛い。3人を後ろから眺めつつ、ホコリ舞う中のんきに撮影する私なのでした。壁の凹凸面はパテで解決!!邪魔だった壁を壊したら壊したで、気になる点が新たに出てくる。部屋を区切る壁が接していた部分が、壁を壊したことで露わになり、気になる……。壁の境目に、このままの状態で上からペンキを塗ったら表面がフラットな仕上がりにならないので、パテで埋めていきましょう。ぺたぺた。この手間を惜しまずに行うことで、美しい仕上がりへと繋がるのです。こうしてパテを塗り終わったら、1日半乾かし、サンダーで表面を平らにならしたら、完了☆ルンテンさんのお掃除ルンルン♬予想通りですが、壁を破壊すると部屋中にかなりのホコリや粉塵が舞います。お掃除戦隊☆ルンテンの出番です。張り切ってほうきとちりとりで掃除するruntenさん。この粉塵の量に対し、一本のほうきとちりとりで挑むruntenさん……。果てしない。そんな地道に頑張るruntenさんを横目に、文明の力を颯爽と取り出すペニー氏。スイークルふきとりクリーナー!!!!!!効果音:(テッテレー)吸い取り、拭き取りこれ一本。スイークルふきとりクリーナーでスイー〜っとね♬これ、床のゴミを吸い取りながら拭き掃除もできてしまうという画期的な掃除機なのです。床掃除って大変だし、かがんで拭く姿勢って腰にも辛い……。そんな時、スイークルがあれば、楽しくお掃除が出来ちゃいます☆重さも1.35キロと軽いので、女性が持ち運ぶのも楽々♬フローリングだけでなく、畳やカーペットもそのまま使えるなんて素敵です。そんなわけで、便利なのはわかりましたから、runtenさんのほうきと交換してあげてください。スイークルふきとりクリーナー 商品ページはこちらこうして、無謀とも思われた壁破壊も無事に終了。でも、「DIYリノベプロジェクト」の本番は、まだまだこれから。次なる作業は何でしょう?お楽しみに☆Text:ayatasoPhoto:LIMIA編集部tobecontinued........。連載① 築31年のマンション丸ごとリノベーション!メンバー紹介&壁剥がし編…UR×LIMIA「DIYリノベプロジェクト」☆「UR×LIMIA DIYリノベプロジェクト」協賛企業☆協賛企業一覧(五十音順)・株式会社オークローンマーケティング(ショップジャパン)・株式会社秀和建工・シンコールインテリア株式会社・立川ブラインド工業株式会社・株式会社ハンディ・クラウン・株式会社ビビッドヴアン・フクビ化学工業株式会社・平安伸銅工業株式会社(ラブリコ)・ポップリベット・ファスナー株式会社(ブラック・アンド・デッカー)・株式会社ラドンナ・リンナイ株式会社
2017年05月23日