全世界300億円超えのスーパーヒットとなった愛すべき紳士なクマ・パディントンがロンドンの街で繰り広げる感動ストーリー『パディントン』。日本語吹き替え版では松坂桃李が主人公のパディントンを演じることでも話題の本作だが、この度そんなパディントンが暮らすことになったロンドンの現実とはちょっと違う“パディントンワールド”を映した場面写真がシネマカフェに到着した。舞台はイギリス・ロンドン。真っ赤な帽子を被った小さな紳士が、家を探しにはるばるペルーからやってきた。丁寧な言葉づかいで道行く人に話しかける彼だったが、なぜか誰からも相手にしてもらえない。それは…彼が“クマ”だから。やっと出会った親切なブラウンさん一家に“パディントン”と名づけられ、屋根裏に泊めてもらうことになる。そうして始まった初めての都会暮らしはドタバタの連続。果たしてパディントンは無事に家を見つけることができるのか――。原作は様々な言語で翻訳され、全世界3,500万部以上の売上を誇るロングセラー児童小説。本国イギリスでは『アナと雪の女王』のオープニング記録を抜き、全世界で321億円を超える大ヒットを記録している。本作には、19世紀そのままのパディントン駅、ロンドン屈指の高級住宅街プリムローズ・ヒルや華やかなポートベロー・マーケット、荘厳な自然史博物館などロンドンの名所や、赤い2階建てバスや黒いタクシー、地下鉄などのロンドンを象徴する様々なアイコンが登場している。この街に初めてやってきたパディントンの視点でロケ撮影が行われており、まるでロンドン観光をしているかのように感じることが出来る。そんなロンドンの魅力がギュッと詰まった本作だが、実際には劇中のロンドンは現実のものと少し違っていると、プロデューサーのデイヴィット・ハイマンは語る。「パディントンの外見はリアリティを重視したけど、やはり彼はしゃべるクマなんだ。完全にリアルなロンドンとはうまく合わないだろうと思った。だから彼を私たちの世界に引き入れるのと同時に、私たちの世界もパディントンの世界に近づけたんだ」。また、プロダクション・デザイナーのゲイリー・ウィリアムソンは「いままでのパディントンの映像化作品の切り絵のような世界じゃなく、しゃべるクマがいてもまったく不思議でない幻想上のリアルさを追求した」と語る。そのため、本編では、日常的な場所さえも、微妙に絵本のような質感になっていることが分かる。さらに、細部にまでこだわったインテリアや装飾品は、パディントンが迷い込む世界を表現するためオリジナルで制作、色とりどりの“パディントンワールド”を創り上げている。『パディントン』は2016年1月15日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2015年12月04日全世界40か国で翻訳されている児童書を実写映画化した『パディントン』が来年1月に公開されるのを記念して、都内を運行中のロンドンタクシーとのコラボレーション企画がスタートした。その他の写真本作の主人公パディントンは、ペルーのジャングルからイギリスの首都ロンドンにやってきた紳士なクマで、『007』シリーズのベン・ウィショーがパディントンの声を演じ、ニコール・キッドマンや、ジム・ブロードベント、ドラマ『ダウントン・アビー』のヒュー・ボネヴィルらが出演している。ロンドンタクシーは、互助交通が創業60周年を記念して運行を開始したもので、現在、パディントン仕様のロンドンタクシーが1月22日(金)まで都内を運行中だ。乗客にはパディントンステッカーがプレゼントされる。『パディントン』2016年1月15日(金) 全国ロードショー(C)2014 STUDIOCANAL S.A. TF1 FILMS PRODUCTION S.A.S Paddington Bear(TM). Paddington(TM) AND PB(TM) are trademarks of Paddington and Company Limited
2015年12月03日年齢を問わず、女性はボディケア、スキンケア、そしてメイクアップへの関心が高いですよね。ロンドンでもコスメティックブランドのお店が軒を連ねており、女性客で賑わっています。今回はロンドンでも人気が高く、日本でも入手可能なコスメをご紹介! ■LUSH日本でも人気のLUSH。本場イギリスでも大変人気があり、ロンドン市内のショップは連日多くの人で賑わっています。動物性の材料を使わない製品が揃っているのも、ベジタリアンが多いイギリスならではで、人気の理由のひとつでしょう。■The Body Shop動物実験反対、コミュニティフェアトレード、環境保護などにショップオープン当時から取り組んできたThe Body Shop。その姿勢はイギリスでも支持されていて、ロンドン市内にショップが点在しています。スキンケア商品から、バス・ボディケア商品、メイクアップ商品など、幅広い商品のラインナップで、女性を魅了し続けているブランドです。 ■Neal’s Yard Remedies最近、日本でも注目を浴びているアロマセラピーのショップとして有名なNeal’s Yard Remedies。イギリスではアロマセラピーやハーブ療法などへの関心が日本よりも高く、多くの人が日常生活に取り入れています。Neal’s Yard Remediesではアロマセラピー商品のほか、オーガニック材料を使用したスキンケア商品も取り扱っており、オーガニックへの関心の高いロンドンでも人気です。■Jo Malone香りを重ねづけして自分だけの香りをつくり出す、という新しい発想のJo Malone。香水やボディケア商品のみならず、キャンドルやルームスプレー、ディフューザーなども取り扱っており、自分用はもちろんのこと、プレゼントにもピッタリな商品がいっぱい! ■Grace Coleハンドクリームやボディクリームなど、ボディケア商品が充実しているGrace Coleは、日本でも注目を集めはじめているコスメティックブランドです。優しく上品な香りのラインナップ、また気品のあるパッケージデザインは、現地イギリスでも大人気。イギリスは日本以上にオーガニックや環境への配慮に関心が高いため、コスメも身体に優しい商品ばかりなので、ぜひ日常生活にイギリスのコスメを取り入れてみてくださいね。
2015年10月21日忙しく働くロンドンの女性。ロンドン市内には多くのステキなレストランがありますが、平日のランチはレストランでゆっくり、というよりはカフェで簡単に済ませたり、スーパーなどでテイクアウェイして、オフィスや最寄りの公園で食べる女性がほとんどです。今回はそんなロンドンで働く女性に人気のランチをご紹介します。※イギリスではテイクアウトのことをテイクアウェイと言います。■サンドイッチサンドイッチ発祥の国、イギリスでは、SainsburyやTesco、Makrs & Spancerをはじめ、イギリスの大手スーパーマーケットやCaffe Nero 、Costa Cafeなどのチェーン店系カフェなど、ロンドンの街のいたるところでサンドイッチが販売されています。ランチ時間帯になるとサンドイッチとドリンクを手にした女性たちがスーパーのレジに行列をつくることも、しばしば。また、ベジタリアンの多いイギリス。ベジタリアン用のサンドイッチが販売されているのもサンドイッチランチが人気を集めている理由のひとつかもしれません。■サラダ/スープ&パンイギリスのスーパーマーケットにはプラスチックのカップに入ったスープが販売されており、数種類の中からサラダを自由に選べるデリコーナーもあります。クロワッサンやパン・オ・レザンなどのパンもあるので、サラダ/スープ&パンといったセットでテイクアウェイする人も多数。Pret a Manger、E.A.T などのカフェにもホットスープが販売されていて、イートインでその場で簡単にランチを済まることもあります。 ■フルーツ&ヨーグルトロンドンでも日本同様にダイエットに気を遣っている女性は多く、ランチはバナナにリンゴなどのフルーツにヨーグルト、という人も。イギリスのリンゴは日本のリンゴより小さめで、丸かじりできて食べやすいため、ランチ以外でも小腹が空いたときにかぶりついている人を、オフィスや街中で見かけます。会社が集まる地域にあるHolborn駅やBank駅など、ロンドンにある地下鉄の駅周辺には果物の屋台が出ていたり、スーパーマーケットでも果物のバラ売りをしているので、気軽に必要な分だけを購入することができて便利です。■アジアンフードロンドンではインド料理や中華料理、日本料理などのアジアンフードが人気!特に日本料理はヘルシーな印象が強いため、ロンドン市内にもYO! Sushiという回転寿し店やWasabiなどイートイン&テイクアウェイできるお店もあり、ランチ時の利用率も高いです。ロンドンではストリートマーケットが平日も開催されていて、マーケット内のフードストールで販売されているアジアンフードをテイクアウェイして歩きながら食べることもあります。いかがでしたか? イギリスでは、週末には豪華なランチを楽しみますが、平日ランチは比較的、軽め。日本でも平日はゆっくりとランチの時間を確保できない人も多いと思いますので、ぜひ働くロンドン女性のランチを参考にしてみてくださいね。
2015年10月15日現地時間10月7日に開幕した第59回ロンドン国際映画祭にて11日、映画『ブラック・スキャンダル』(2016年1月30日公開)のロンドン・プレミアが行われ、主演の「ジョニー・デップや、ベネディクト・カンバーバッチらが集結した。本作は、ジョニー・デップが、アメリカ犯罪史上最大のスキャンダルを巻き起こした実在のマフィア、ジェイムズ・"ホワイティ"・バルジャーを演じる作品。監督は、『クレイジー・ハート』でジェフ・ブリッジスにオスカーをもたらしたスコット・クーパーが務める。オデオン・レスター・スクエアで行われたロンドン・プレミアには、主演のジョニー・デップ、彼の弟役を演じたベネディクト・カンバーバッチが登場し、3,000人以上のファンの熱狂に笑顔で応えた。本作でジョニーは、薄くなった毛髪をオールバックに固めたルックスで凶悪犯を演じているが、これについてジョニーは、メイクアップアーティストと共に試行錯誤を繰り返し、「最終的に、最も近いと思われるあるルックスに決まった」と説明。「そのキャラクターが浮かび上がった時、彼はとても肉体的で、タフな男だったので、さらに体格をよくしたんだ。そういう側面、彼の肉体的な面を利用するというのはとても重要だった」と語った。また、「彼の声の録音はあまり残っていなかったので、ある意味、カンでやっていたが、うまくいったようだった」と納得の表情を見せ、「彼の以前の仲間から手紙をもらったんだが、かなりビビっていたようだったよ(笑)。そう聞いてうれしかったがね」というエピソードも披露。「この映画で最も重要なのは、最初の10分で映画を見ているという感覚を失うほどになるということ」と注目してほしい点を伝え、「というのもスコットはすばらしい監督で、彼のカメラの動かし方、使い方が型にはまったものでないというのは確かだ(笑)。カメラをまるで人のように扱い、のぞき見しているかのように使う。カメラがあたかも一人のキャラクターとして息をしているかのようなんだよ」と熱弁した。一方、カンバーバッチは「ジョニーの方が、僕が弟ビリー役をやると決まるずっと前にホワイティ役を演じることが決まっていたんだが、僕をこの役に考えてくれていると聞いた時はとにかくうれしかったね」と当時の心境を告白。「監督とはそれ以前にいくつかの作品について話し合ったことがあったんだが、彼の仕事、そして彼の作品に出演する俳優の大ファンだったんだ」と言い、「彼が(俳優の役作りの)プロセスを尊重する人だということはわかっていたんだが、僕は自分自身のプロセス、演技を常に向上させていこうと努めているので、これは僕にとって良い勉強になると感じた。ボストンなまりだけではなく、すべてが真のチャレンジとなったが、とても楽しいものだった」と撮影を振り返った。(C)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., CCP BLACK MASS FILM HOLDINGS, LLC, RATPAC ENTERTAINMENT, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年10月14日ハンター オリジナル(Hunter Original)が9月19日、16SSコレクションをロンドンで発表した。ランウェイのクロージングでは、ハンター オリジナルの新たなアイコンである「Original Clog」がローンチした。
2015年09月30日1940年代より南アフリカの伝統料理として愛され続けて来た「Bunnychow(バニーチャウ)」。ロンドン・ソーホーの一角に、この伝統料理を現代風にアレンジして提供するレストランが登場し、話題となっている。料理と同じ名前を冠した、このレストラン「Bunnychow」は2013年にフードトラックの店舗としてオープン。その後、数多くのポップアップショップが並ぶロンドンのショッピングモール「BOXPARK Shoreditch」への出店を経て、2014年に晴れて実店舗としてオープンした。この「Bunnychow」という料理は、パンの中身を丸々くり抜き、その中にカレーを中心とした具材を詰め込んだもの。ソーホーの店舗で味わえるメニューは、バリエーション豊かに展開されている。伝統的なマトンカレーの入った「Durban Bunny」、チキンとトマトを使用した「Chakalaka Bunny」、カリフラワーなどの野菜を使用し、スパイシーサウスアフリカンソースで味付けされた「Veggie Bunny」、豚肉をじっくり煮たピリ辛の「Piri Piri Pork Bunny」などが楽しめる。お好みでピクルス、卵、チーズなどのトッピングを追加可能。ラムのリブや、ぐるぐるに巻かれたボーアウォースソーセージ、果物や野菜がふんだんに使用されたプレスジュースやカクテル、特製チョコレートなど他のメニューも充実している。また2015年、イギリスの最も革新的な朝食に送られる賞「Most Innovative Breakfast UK」を朝食メニューである「Full English Bunny」で獲得した。この「Full English Bunny」は通常のくり抜いたパンの中に、イギリスの朝食を彷彿とさせるカリカリに焼かれたベーコン、目玉焼き、ソーセージなどが詰め込まれ、ユニークなメニューで話題を集めた。日本進出の予定はなさそうだが、まだまだ知名度は高いとはいえないこの「Bunnychow」は、サンドイッチやハンバーガーとも違う手軽に食べられるグルメとして、ここ日本でも十分に好まれそうだ。※本記事は (引用元:に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。
2015年08月31日アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピット夫妻がロンドンで新居を探しているという。関係者が「Us Weekly」誌上で「アンジーは、少しずつEUの政治に関わっていきたいと考えているんです」とその理由を語った。アンジェリーナは今年6月、国連難民高等弁務官(UNHCR)の特使として英国の外務・英連邦省の代表者たちとの昼食会出席のためにロンドンを訪れたが、合間を縫ってブラッドと一緒に物件を探していた。ウエストミンスターにあるベッドルーム7室の豪邸をチェックしたが、購入はしなかったという。この訪英時、2人はケンジントン宮殿にウィリアム王子とキャサリン妃夫妻を訪ね、お茶を楽しんだことも伝えられた。11月にはブラッドと共演する監督・主演作『By The Sea』(原題)のアメリカ公開を控え、女優業から監督業へキャリアをシフトさせつつあるアンジェリーナ。今後の拠点はヨーロッパになりそうだ。(text:Yuki Tominaga)
2015年08月28日バーバリーやポールスミスなど、イギリスのファッションブランドが大好きな人は、イギリスに憧れを抱いてしまうのではないでしょうか。ロンドン周辺であれば、東京のように大きいわけではないので、地下鉄でいろいろな場所を訪問することが可能です。たとえば有名な植物園の「キューガーデン」には、地下鉄を使えば、ロンドン中心部から約40分で行けちゃいます。1863年開業と歴史が長いだけあって、ロンドン地下鉄にはエピソードが満載!ということで、イギリス旅行の前に知っておきたいロンドン地下鉄の雑学をお送りします!■1:ロンドン地下鉄は世界で最も古い地下鉄ロンドン地下鉄は世界最古の地下鉄で、昔は蒸気機関車が牽引していました。開業時に走っていたのは、メトロポリタン線のパディントン駅からファリンドン駅(当時の名称はファリンドン・ストリート駅)の7駅、約6キロメートル。この路線は現在も、メトロポリタン線、ハマースミス&シティ線、サークル線が走っています。■2:ロンドン地下鉄にねずみが50万匹もいるホームで電車を待っていると、チョロチョロと線路付近をうごめく小さな姿をたまに目撃します。よく見ると、ねずみ!ロンドン地下鉄でねずみに遭遇することは珍しくありません。それもそのはず、地下鉄内に住み着いているねずみの数は、50万匹にもなるというのです。■3:オールドウィッチ駅が『トゥームレイダー3』の舞台にゲーム『トゥームレイダー3』のとあるレベルでは地下鉄のなかをララ・クロフトが走り回りますが、あれはロンドン地下鉄で使用されなくなったオールドウィッチ駅です。この他にもBBCの大ヒットドラマ『Sherlock』でもこの駅が使われています。■4:ロンドン地下鉄で自殺する人は年間50人ロンドン地下鉄で自殺する人は、年間50人だそうです。日本の関東地域での鉄道自殺者は333人(2014年)、パリの地下鉄では181人(2008年)なので、ロンドンは比較的少ないようです。ちなみにロンドン地下鉄で自殺する人が一番多い時間帯は、午前11時。■5:防犯対策のクラシック音楽で窃盗が33%減少現在ロンドン地下鉄では、一部路線の一部の駅でクラシック音楽が流されています。これは、2003年当事に社会問題になっていた、駅構内で若者が行っていた窃盗や暴行などの犯罪の削減を目指してディストリクト線のエルム・パーク駅が導入したことがはじまり。当時は運転手がこの駅に停車するのを恐れるほどの荒れようだったのですが、導入して1年半後には、窃盗33%減、スタッフへの暴行25%減、落書き37%減となりました。犯罪を減らす一方で、乗客からの評判は、クラシック音楽が流れていることでハッピーな気分になり、ストレスが緩和され、リラックスできると上々。この結果を受け、音楽を流す対象駅は40駅に、その後さらに65駅に拡大されました。■6:戦時中は大英博物館のお宝を保管していた第二次世界大戦中は、ピカデリー線の一部が閉鎖されました。その間、その地下鉄空間には、大英博物館に収蔵されていた大切なお宝が移動され、戦火を受けないように保管されていました。また、この路線は1940年9月以降、防空壕としても使用されました。ちなみに、第二次世界大戦中は、地下鉄内に寝泊まりしている人たちのために、支援物資を運ぶ特別車両が運行。7トンの食料と908.5リットルの紅茶とココアを毎日届けました。紅茶とココアというのがイギリスらしいですね。■7:ロンドン地下鉄の距離の長さは世界3位!ロンドン地下鉄は、世界最古なだけではありません。世界で3番目に大きい(距離が長い)地下鉄でもあるのです。ちなみに1位は北京地下鉄、2位は上海地下鉄だそう。また乗降客数の多さでは、ヨーロッパの地下鉄の中で、1位モスクワ、2位パリに続く3位です。■8:ロンドン地下鉄は2015年9月から24時間運行に現在ロンドン地下鉄は、12月31日から1月1日のニューイヤーを祝うときのみ、24時間運行をしています。2012年のロンドン・オリンピック時の開会式と閉会式など、特別なイベントの際には24時間運行にしたこともありました。しかし今年9月から、とうとう一部路線で24時間運行を開始します。ナイト・チューブとして、金曜日と土曜日のみ、ジュビリー線、ビクトリア線、セントラル線、ノーザン線、ピカデリー線の5路線で24時間、電車が走ります。ロンドンを旅するなら、気候がよくて晴れの確率も高い夏がいちばんオススメです!地下鉄を駆使してロンドンの街をすみからすみまで回りつつ、雑学を思い出して「ここが防空壕だったのか~」など、ロンドン地下鉄152年の歴史を感じてみてくださいね!(文/松丸さとみ)【参考】※London Underground:150 fascinating Tube facts-The Telegraph
2015年07月27日昨年デビューしたエミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)のスカーフコレクション「Cities of the World」の第2弾として、ミラノ、ロンドン、東京と3都市を描いた新しいデザインが登場。発売日は6月15日。「Cities of the World」のシルクスカーフには、現代版のポストさながらに各国の都市への想いを込めたイラストレーションが施されている。このプッチオリジナルののデザインは、まるで身に着けられるアートワークのよう。2014年に発表した第1弾はフィレンツェ、ローマ、ニューヨーク、パリ、上海、香港とエミリオ・プッチのフラッグシップストアのある都市から選ばれた。“ミラノ”のデザインでは、この都市の象徴的な2大有名建築物を表現。ひとつはドゥオーモの大聖堂のファサード、もうひとつはヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアにある壮大なガラスドーム。このプリントの背景とフレームには、ガッレリアの床を装飾しているモザイクのマーブル模様を想起させるモチーフがデザインされている。カラーは、ブラック&ホワイトを背景に活発かつ洗練されたカラートーンのために鮮やかなグリーンとオリーブを加えた1色展開。“ロンドン”は、街の鮮やかな雰囲気を表現するため、シティ・オブ・ロンドンの伝統的なアイコンをポップなパッチワークで描いた。典型的なランドマークであるロンドン・アイや30セント・メリー・アクスの超高層ビルガーキンを背景に、ブラックキャブが赤い電話ボックスやイングリッシュパブを走り過ぎている様子がデザインされている。また王冠のスケッチがプリントのフレームとして描かれた。カラーは、スカイブルーとモスグリーン、グラスグリーンとヴィヴィッドなオレンジの組み合わせ。“東京”は、日本の文化を象徴する優雅な自然とテクノロジーを併せ持つ日本と東京を具体的に表現するモチーフを多く使用。富士山を背景に描き、空を飛ぶ折り紙の蝶と鳥がまるで伝統的な日本庭園のようにデザインされている。その一方で、縦横に走るリボンが大都市をつなぐ電気ケーブルが共存。カラーは、リッチパープルとピンクをメインに、そこにラピスブルーとマンダリンオレンジがアクセントになっている。この「Cities of the World」のコレクションは全て最高級シルクを使用し、イタリアのコモ地方でプリントされている。価格は各4万5,000円。世界中のエミリオ・プッチ ブティック、またはエミリオ・プッチのオンラインフラグシップショップ(EMILIOPUCCI.COM)で手に入る。パッケージは特別にデザインされたギフトボックス入り。
2015年06月10日ジョー マローン(JO MALONE)の初代ロンドン ガールに、モデルでデザイナーでもあるポピー・デルヴィーニュが就任した。モデル・女優として活躍中のカーラ・デルヴィーニュの姉であり、クール且つエッジの効いた英国らしいスタイルで定評を得るポピー・デルヴィーニュ。彼女は、ファッション誌『ラブ』や『W』、『ヴォーグ』といった一流誌の紙面を飾るほか、ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)やアルベルタ フェレッティ(ALBERTA FERRETTI)などの広告キャンペーンにも起用されている。ポピー・デルヴィーニュは、「ジョー マローン ロンドンは私の人生に織り込まれている、大好きなブランド。その仕事ができるなんて、これ以上幸せなことはありません」と、初代ロンドン ガールを務める喜びを語っている。彼女は、今後1年間に渡り様々なプロジェクトに関わる予定。洗練性や独創性、ウィット、そしてホスピタリティーといった同ブランドのスピリットを体現し、その魅力を世界中の多くの人々に伝えていく。本就任を祝い、4月23日、ポピー・デルヴィーニュが ジョー マローン ロンドン タウンハウスでブロッサム ボールを開催。18世紀に建てられたタウンハウスには、オレンジ ブロッサムとライム バジル & マンダリンのキャンドルを隅々まで香らせ、部屋全体と入り口のブランコ“キッシング スウィング”には、春の野原を思わせるスカーレット & バイオレットの花々をふんだんに持ち込み、華やかな空間を演出した。同ブランドのピオニー & ブラッシュスエードとチューベローズ アンジェリカの香りに包まれて会場に到着したポピー・デルヴィーニュは、このパーティーのためにジョナサン サンダース(JONATHAN SAUNDERS)で仕立てたオートクチュールのブルーシフォンのドレスを身に纏い、足元にはニコラス カークウッド(Nicholas Kirkkwood)のサンダルをコーディネート。パーティーには、マシュー・ウィリアムソン、サヴァン・ミラーらも出席。ゲストはセラー ソサイエティの豪華な食事や、ナイティンバーの英国産スパークリングワイン、 そしてポピーの名にちなんだカクテル「ポップテイル」、ギルピンズのジンのカクテル「スナップ クラックル ポップドッグ」を楽しんだ。
2015年06月02日東京を走るために開発された自転車「tokyobike」を製造販売するトーキョーバイクは、ポートランドやニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドンなどに拠点を置くACE HOTELとのグローバルコラボレーション自転車「TOKYOBIKE ULS ACE HOTEL LIMITED」を5月22日と6月26日に発売する。ACE HOTELは音楽やアート、ファッションなどクリエイティブ分野のエッセンスを取り入れた空間作りが特徴のアメリカシアトル発祥のホテル。世界中から訪れる旅行客はもちろん、地元のアーティストやクリエイターたちが集うコミュニティーともなっており、欧米を中心に注目を集めている。同ホテルでは、2013年10月からACE HOTEL LONDON SHOREDITCHで、その後、ACE HOTEL DOWNTOWN LOS ANGELESでスタートしたトーキョーバイクのレンタルバイクを実施している。その好評を受けて、今回のコラボレーションモデル発売が実現したという。今回のモデルの元となったACE HOTELのレンタルバイクのコンセプトは、「その土地を訪れた旅行者が、住人のようにゆったりと街や風景を楽しむための自転車」。フレームは今回のモデルのために新しく設計し、ヘッドバッチもACE HOTELのデザインチームによるオリジナルデザインとなっている。前傾になりすぎない弓形ハンドルや程よいクッション性のタイヤにより、ゆったりとした乗車姿勢を保つ。また、変速のないシングルスピードや使い込むうちに味わいの出る英BROOKS社製の本革サドル、ロンドン在住の日本人クリエイターがつくるGropesの本革グリップなど、デザインにもこだわりが行き届いている。ロサンゼルスカラーのGOLDとVERMILLIONは、ロサンゼルスの日差しにも映えるような、明るく生き生きとしたイメージで暖かくなるこれからの季節にもぴったり。一方、ロンドンカラーのSTEEL BLUEとJUNIPERは、ACE HOTELの部屋やロビーに使われているテーブルや棚などのイメージから、工場にある什器のような色をチョイスしている。価格は税込9万2,000円で、フレームサイズはS(47cm)、M(53cm)、L(57cm)の3種類。本体重量は11.0kg(M)で、ギア比はフロントギア44T/リア16T、フレーム・フォークには4130フルクロモリを使用している。販売は、DOWNTOWN LOS ANGELESモデルは5月22日より(予約は5月12日より)、LONDON SHOREDITCHモデルは6月26日より(予約は6月19日より)、トーキョーバイク直営店、全国のトーキョーバイク取扱店、およびtokyobike WEB STOREで行う。
2015年05月13日三陽商会が3月16日、2015-16秋冬シーズンよりスタートする英マッキントッシュ(MACKINTOSH)とのライセンスブランド「マッキントッシュ ロンドン(MACKINTOSH LONDON)」のファーストコレクションを公開した。「マッキントッシュ ロンドン」は、今年の6月でライセンス契約が終了する「バーバリー(BURBERRY)」に代わる三陽商会の基幹を位置付けるブランドだ。ターゲットは、社会的ステイタスを持つ45歳以上の男女。クラシックとモダンの共存をコンセプトとし、マッキントッシュの伝統であるクラフトマンシップを重視しつつ、フォーマルからビジネス、カジュアルまでフルアイテムのトータル提案を行っていき、以前からあったブランドのような安定感を顧客へ提供する。「アウターウエアの第1人者としての地位は譲らない」と同社執行役員マッキントッシュ事業部長の永井英明氏。トレンチコートを主軸とし、素材、仕様など、同社がこだわる“上質な物作り"を徹底的に打ち出す。トレンチコートを例にとると、メンズ、ウィメンズのギャバジン素材の使い分け。メンズには、ラミネート加工した素材を用い、また形状記憶で皺になりにくく移動の多いビジネスシーンを考慮。ウィメンズは、細番手で光沢を放つ、しなやかなでエレガントな素材で仕立てている。アイテムの価格帯は、メンズが、アウター6万3,000円から50万円、スーツ11万円から20万円、シャツ1万5,000円から3万3,000円、パンツ1万9,000円から3万6,000円。ウィメンズは、アウター5万6,000円から35万円、ジャケット、ドレス5万6,000円から7万9,000円、カットソー1万6,000円から2万6,000円、アクセサリー1万2,000円から18万円など。売り場は、三越伊勢丹">三越伊勢丹、高島屋">高島屋、そごう・西武、Jフロント・リテイリング、地方老舗百貨店などを中心に、全国にある既存のバーバリー店舗を継承しつつ拡大をしていく意向。マッキントッシュブランドの売り上げ目標を300億円(マッキントッシュ ロンドン200億、マッキントッシュ フィロソフィー100億)に設定。7月20日頃から9月5日頃までの約7週間を掛けて、既存バーバリー350弱店舗のおよそ7割に当たる250から260店舗を新ブランドに入れ替える。加えて、現在アジア顧客から需要が急増しているというバーバリー銀座店を、今後は複合店舗へ転換する計画を視野に入れている。取り扱いは、「マッキントッシュ ロンドン」「マッキントッシュ フィロソフィー」、同じく2015-16秋冬にデビューする「ブルーレーベル・クレストブリッジ」「ブラックレーベル・クレストブリッジ」、オンラインでのみ展開される「サンヨー・エッセンシャルズ(SANYO ESSENTIALS)」などを予定。
2015年03月17日ペンハリガン(PENHALIGON’S)から2月25日、新しく「トレードルートコレクション」(全3種・各2万2,000円)がローンチ。更にこの新作コレクションの限定フレグランスとして「エッサウィラ オードパルファン」(2万5,000円)も誕生した。「トレードルート コレクション」のモチーフとなったのは、19世紀の詩人ジョン・メイスフィールドが、当時のテムズ川の様子を謡った詩。世界中から集まった香辛料、象牙、茶、薬、葉巻、ワインなどが積み上げられた波止場、冒険やラグジュアリーといった当時の時代性が映し出されている。限定フレグランスの「エッサウィラ オードパルファン」については、現在、伊勢丹新宿店メンズ館で先行で発売中。3月4日以降は阪急うめだ本店と公式オンラインショップでも販売される。「エッサウィラ」とは19世紀に生まれたモロッコ初の港湾都市のこと。ロンドンとの海上ルートを中心に、様々な商品が海上を行き来した。そんな交易品の数々をイメージさせる香りは、官能的かつエキゾチック。トップノートではベルガモットとサフランの香りの奥に、アブサンとダヴァナの苦味を忍ばせる。ミドルノートにはローズ、カーネーション、ジャスミンが花開き、それが次第にラプダナムとアンバーによるアニマルノートへと変化。ラストノートはウードとミルラのレジン系、バニラとムスクの甘さ、スモーキーなガイアックとサンダルウットなどが一体となり、ウッディな香りを締めくくる。その他、同じ「トレードルート コレクション」として全国で3種の新フレグランスを展開。「ラヴァンティウム オードトワレ」(100ml/2万2,000円)は当時の交易品の数々をイメージ。トップノートではサフランに加えて、ダヴァナやアブサンでラム酒をイメージ。ローズ、ジャスミン、イランイランなどのフローラルなミドルノートには、クローブとカルダモンがスパイシーな刺激を与える。ラストノートはスモーキーなガイアックやサンダルウッドと、ウード、アンバー、ミルラ、バニラ。「ロタール オードトワレ」(100ml/2万2,000円)は、ロンドンへと茶葉を運んだ船「ティー・クリッパー」にインスピレーションを得たもの。トップノートはグレープフルーツとジュニパーベリーのソルティーな刺激に始まり、フィグの葉のグリーンな香りと交じり合う。その後、紅茶の香りがスモーキーなミドルノートが広がると、ラストノートは帆船のデッキをイメージ。シダー、ウェンジウッド、アンバーグリスなどで、ニスが引かれた甲板のウッディな香りを表現した。また、ロンドンの上流階級に贈られたシルクやパールをイメージしたのが「エンプレッサ オードトワレ」(100ml/2万2,000円)。ブラッドオレンジ、ブラックベリー、ピーチといったフルーティーな幕開けの後には、ローズやネロリがミドルノートをフローラルに彩る。パチュリとバニラが官能的なラストノートには、ココアやマルトールの甘みが加わった。
2015年02月26日「モスキーノ(MOSCHINO)」は本日、ロンドンで開催する15-16AWメンズコレクションショーをライブストリーミングで中継する。日本時間23時(現地時間14時)より。モスキーノは、2013年からジェレミー・スコット(Jeremy Scott)がクリエーティブディレクターに就任。メンズは15SSシーズンよりジェレミーが手掛けている。※会場の都合などにより、開始時間が遅れる場合あり。
2015年01月11日ロンドンファッションウィーク最終日の9月16日、各ブランドが15SSウィメンズコレクションを発表した。教会を会場に、パイプオルガンの生演奏に乗せて披露された「シモーネ・ロシャ(SIMONE ROCHA)」のコレクションは花のイメージでいっぱい。ヌードカラーのチュールに真っ赤な糸で刺繍した花がドレスやヴェールとなり、立体感のある赤系の花々が全面を覆うドレスはシノワズリを感じさせる。ランダムな曲線を描くヘムや靴、バッグのフェザートリミングはタンポポの綿毛のようだ。90年代グランジをベースとする「マルケス・アルメイダ(MARQUES’ALMEIDA)」は今シーズン、90年代から少し離れて、英ミュージシャンで詩人・アーティストとしても活動するPJハーヴェイ(Polly Jean Harvey)の難解な詩をインスピレーションとした。シャイニーなブラックデニムはルーズなトップや長い折り返しのある細身のパンツとなり、膝下まで垂れる長いベルトにはクリスタルがラフに乗せられる。デニムのドレスやスカートにはチュールが合わせられ、アシメトリーなレイヤードとなる。グリーン、レッド、フューシャ、アシッドイエローなど鮮やかな色はとりどりに組み合わされ、バイアスカットのドレスやフロントにギャザーをたっぷり寄せたトップにとなった。デニムをシグネチャーとし、デニムアイテムを中心に出してきたブランドだが、デニム以外のアイテムにもインパクトのあるピースが増えてきた。コインパースとキーホルダーが付いたバッグと小型のクラッチのダブル持ちは、強い色のスネークスキン柄もあってインパクト大。若手合同ショー「ファッションイースト」は、「アシュリー・ウィリアムス(ASHLEY WILLIAMS)」に代わって2013年にセントマーチン美術大学BA(学士)を卒業したばかりの「エド・マーラー(Ed Marler)」が加わり、それぞれ2シーズン目の「ヘレン・ローレンス(Helen Lawrence)」、「ルイーズ・アルソップ(Louise Alsop)」とともにコレクションを見せた。ヘレン・ローレンスはニットウエアを中心としつつもラテックスなど異素材も組み合わせてコントラストを見せた。一度作ったセーターは、切り目を入れてまた縫い合わせられている。ルイーズ・アルソップは、胸の下やウエスト付近にカットアウトを入れたセクシーなドレスやシアーな素材を重ねたオーバーサイズのトップ、糸くずを集めて縫い付けたような柄のドレスなどを見せた。エド・マーラーは、タペストリー柄やユニオンジャックを大胆に使ったゴス風味のコレクション。「既存のイメージとは違うヴァンパイア」を目指したが、SFアニメのコスプレに見えてしまう。セクシーなコルセットトップと長いスリットの入ったタイトスカートのコーディネートを基本としたのは「エミリオ・デ・ラ・モレナ(Emilio de la Morena)」。スパンコールやメタリック素材も多用して、グラマラスでゴージャスな雰囲気を盛り上げた。スパンコール使いと言えば「アシッシュ(ASHISH)」。今シーズンは、レインボーカラーのボーダーやスネークスキン柄、ギンガムチェックを作り、人の顔を乗せた。スパンコールで覆ったダメージデニムの穴のふちからは、これもぎらぎらのフリンジが伸びている。モデルたちのヘアに施されたメタリックなエクステンション、大ぶりなラインストーンのジュエリーも合わせ、グリッター感にあふれた。
2014年11月30日ロンドンファッションウィーク4日目の9月15日、各ブランドが15SSウィメンズコレクションを発表した。デザイナーには、ショーのプレスレリースでインスピレーションやシェイプ、素材について語り尽くす人、シーズンを象徴する言葉を書き連ねる人もいれば全く語らない人もいる。「アーデム(ERDEM)」は語らないタイプで、これまでスタッフクレジット以上のものがショーで配布されたことはほぼなかった。そのアーデムが今シーズンは小冊子を配布した。そこには、19世紀後半のものと思われる巨大温室の側面図と平面図、そして19世紀のガーデンにたたずむ人と温室を写した3枚の写真が掲載されている。この3枚の写真と1枚の建築図面が、アーデムの今シーズンのコレクションを雄弁に語っている。1851年のロンドン万国博覧会をきっかけに各地に建設された巨大な温室と、そこにあふれるエキゾチックで生命力の強い熱帯の草木を、ヴィクトリア朝のシルエットを借りてドレスに仕立てたのが、このコレクションなのだ。深みのあるグリーンとブルーを多用し、刺繍やレースを贅沢に使って立体感を出したアイテムは、赤系の色をほとんど使っていないこともあって、どこかダークでメランコリックな雰囲気を醸し出す。温室の中を散策する女性のドレスは、白のコットンレースやシアーなイエローのレース、白地に白糸で立体感のある刺繍を施したトップとたっぷりしたスカートで、熱帯植物とのコントラストを描き出す。同じく刺繍やレースをふんだんに使い、木の葉モチーフや立体的な花のモチーフを使いつつ、アクリル板やメタリック素材を取り入れてサイバー風味の感じられるコレクションを見せたのは「ピーター・ピロット(PETER PILOTTO)」。フローラルやペイズリーのオーガニックな曲線が、円や長方形の幾何学パターンとコントラストを作り出す。今回プリントは使用せず、柄はジャカードや刺繍、パッチワークで表現されている。こちらも柄の上にアクリル板の飾りを乗せたのはユーゴスラビア人デザイナーによる「ロクサンダ・イリンチック(ROKSANDA ILINCIC)」改め「ロクサンダ(Roksanda)」。星や矢印を思わせる幾何学パターンにむらに色を乗せ、さらに円や球のアクリル板で飾った。無地アイテムはピンクやブルー、オレンジなど鮮やかな色のベースに色違いの大きな円を散らし、ときには円を切り刻んで重ね合わせている。鮮やかな色同士を1着の中で用い、時にはドレスの脇や肩にフリルと言うには大きすぎるパーツをはためかせることで微妙なバランスを作り上げた。「クリストファー・ケイン(Christopher Kane)」は、今年5月に亡くなったセントマーチン美術大学の名物教授、ルイーズ・ウィルソン(Louise Wilson)にコレクションを捧げた。ウィルソンは、セントマーチン美術大学MAファッションコースのコースディレクターとして、「アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)」を始め多くのデザイナーたちを育てた人物として知られる。もちろんケインも教え子の一人だ。ケインは、セントマーチン美術大学MAの学生として過ごした日々の思い出から出発して、自分自身の歴史を辿った。センセーションを巻き起こした卒業コレクションのボディコンスタイルをラグジュアリーに洗練させたサテンのボディコンドレスは、紐状のサテンが透けるシルクの上にコルセットのボーンのようなラインを描く。サテンのロープをニットのように編んだアイテムは、ケインが昔から好きだという写真家・荒木経惟をインスピレーションとしたものだ。ウエストをぎゅっと絞って腰回りにフェザーを施したデニムジャケットに膝下丈のイエローのスカートは、春のイングリッシュガーデンには書かせない蜂のシルエットを写したものか。「バーバリー プローサム(BURBERRY PRORSUM)」の今シーズンは「The Birds & the Bees (鳥と蜂)」をテーマに、イングリッシュガーデンの春を柔らかいカラーパレットとウエストをぎゅっと絞ったシルエットで表現した。柔らかいトーンのグリーンやイエロー、ブルーにピンクとパープルを加えたカラーパレットも、春のガーデンの色彩だ。フェザーや大きな丸いスパンコール、丸くカットした布が花びらのように重なり、ランダムなティアードのスカートがふんわりと風をはらむ。花はアブストラクトにアレンジされたプリントともなり、ウエストを絞るベルトはチュールを重ねてトンボの羽根を表現したドラゴンフライベルト。メンズでフィーチャーされた40年代のタイポグラフィーは、クラッチバッグやトレンチコートのプリントとなって登場、メンズからの連続性を見せた。「ジャイルズ(Giles)」は、クラシックなシルエットにヒョウや大蛇を大胆に乗せた、楽しくて少々怖いコレクション。ヒョウの毛皮の柄を模した一般的なヒョウ柄ではなく、ヒョウそのものの顔や手をモチーフに使っている。品のいいスクールガール風のパフスリーブのブラウスには背中に大きなヒョウの手が乗り、真っ白なケープ風ドレスの肩にもヒョウの手が。ゴージャスなロングドレスは全面を大蛇のプリントが飾る。
2014年11月28日ロンドンファッションウィーク3日目の9月14日、各ブランドが15SSウィメンズコレクションを発表した。英国的なメンズウエアをインスピレーションとすることの多い「マーガレット・ハウエル(Margaret Howell)」と「ポール・スミス(Paul Smith)」はともに、ディナージャケット、ディナーシャツといったフォーマルなアイテムを優しい雰囲気のリラックスピースに仕上げた。リネンのショールカラージャケットにスリムなパンツのコンビネーションでスタートしたマーガレット・ハウエルは、インナーにブラトップを合わせたり、オーバーサイズのカフスが手の甲まで届くシャツドレスにアレンジしたりと、マニッシュな中に品のいいセクシーさを盛り込んだ。一方ポール・スミスは、ディナーシャツを肩がゆるやかに落ちるロールネックの半袖トップに変身させ、ディナージャケットは袖なしのアシメトリーなロングジャケットとなった。ローウエストで切り替えてスカート部分をプリーツにしたドレスは幅広のストライプ地で作られ、光沢のあるサテンや透けるオーガンザが1着の中でマニッシュとフェミニンの微妙なバランスを取っていた。ミニ丈のプリーツスカートとスポーティなトップでレトロなテニスウエアの雰囲気を見せたのは、トップショップのコレクションライン「トップショップ・ユニーク(TOPSHOP UNIQUE)」と、ニットウエアの老舗ブランド「プリングル・オブ・スコットランド(Pringle of Scotland)」。シェープやアイテムに共通するものはありつつも、2ブランドのアイデアは大きく異なる。英国シーサイドでの若い女の子たちの休日をインスピレーションとしたユニークは、真っ赤なプリーツスカートやアブストラクトな花柄のアイテムでガーリーに。ショー後半にはナイトライフ編として、スポーツマインドを残しつつクリスタルとラッフルで飾ったミニドレスがたっぷり登場した。プリングル・オブ・スコットランドは、ジョン・エヴァレット・ミレーとピカソという、異質なふたりの画家の作品を出発点に、1着の服の中にコントラストを描き出した。シェープだけ見ればテニスウエア風のミニワンピースは、ニットをはぎ合わせる際に使用するステッチを模した刺繍がスカート部分にみっしりと施され、ブランドのアイデンティティを示すとともに、コントラストをくっきりと見せる。イギリス発フィットネスウエア「スウェッティ・ベティ(Sweaty Betty)」とのコラボレーションによるアクティブスポーツウエアも登場した「リチャード・ニコル(Richard Nicoll)」のコレクションは、フェミニンなドレスにレザー製のフードトップを合わせたり、ウエストバッグを斜め掛けしてみたりと、これもまたコントラストを1着の中に見せるものだった。微妙な位置を細い紐で吊り上げてアシメトリーなシェープを作ったドレス、胸元や腰のあたりにファスナーを入れ、あえて開くことで立体感を強調したドレスなど、バランスがキーワードとなりそうなアイテムも見られた。地球上のすべての大陸がひとつになった古代の超大陸パンゲアと、その時代のひとつになった超大洋パンタラサのイメージから出発して、大地と海、生命の誕生と進化、その後大陸が現在の配置に至るまでの長い年月といったものをドレスの上に表現したのは「メアリー・カトランズ(Mary Katrantzou)」。シードビーズを敷き詰めたピースが透けるシルクに乗せられ、陸と水を表現、古生物の巨大なうろこのようなレースが綴られてドレスやトップとなる。ジャカードや刺繍で表現されたパターンは、生命の象徴としてのヘビや海藻が描くオーガニックな曲線。黒、ベージュ、カーキといったベーシックな色から次第にカラフルさを増して行くことで、地球の進化、生命の花開く様を表現している。
2014年11月27日「バリー(BALLY)」が10月22日、ロンドンを代表する高級ショッピングストリート、ニュー・ボンド・ストリートにロンドンの旗艦店をオープンした。ブランドのアイデンティーを発信する場となる旗艦店は、面積約400平方メートル。地下1階から地上2階まであり、地下1階はメンズウエア、1階はウィメンズウエアを展開。2階では、メイド・トゥ・オーダー、メイド・トゥ・カラー、シューケアなどのスペシャリストによるサービスを提供する。これまで、ロベール・マレ=ステヴァンやル・コルビュジェなど著名建築家と多くのコラボレーションをおこなってきたバリー。同ブランドとして数十年ぶりとなる今回の旗艦店は、デイヴィッド・チッパーフィールドが担当。マルセル・ブロイヤーが設計した1920年代のバリーのスイス店内を写した写真からインスピレーションを得てデザインしたという。オープンを記念したカクテルパーティーには、女優のルピタ・ニョンゴや俳優のベネディクト・カンバーバッチ、ルーク・エヴァンズ、モデルのアリゾナ・ミューズなどが出席。オープンを祝した。
2014年10月28日三陽商会が10月15日、2015-16秋冬シーズンよりスタートする英「マッキントッシュ(MACKINTOSH)」とのライセンスブランド「マッキントッシュ ロンドン(MACKINTOSH LONDON)」のコレクション概要を初披露した。マッキントッシュ ロンドンは2015春夏でライセンス契約が終了する「バーバリー(BURBERRY)」ブランドに代わる三陽商会の次代を担う基幹ブランドとしての位置づけだ。主な販売先として全国百貨店のウィメンズプレタゾーン、メンズトラッドゾーンを見据える。現在のバーバリーショップを取って代えたい考えだ。期待する出店数は200に上る。公表されている価格帯はコットンのコートが12万から14万円。ウィメンズジャケット7万から8万円、メンズスーツ10万円ほど。さてゴム引きコートが有名なファクトリーブランド・マッキントッシュだが、三陽商会はウエアからアクセサリーまでトータルでそろうウィメンズ・メンズブランドとして開発。もちろんアウターがコアアイテムだ。構成比は約3割を予定している。注目としては、本国のテキスタイル・製法に三陽商会のパターンを用いて作るインポートのゴム引きコート。裏地はマッキントッシュ社のハウスチェックを使用。カラフルな色展開で男女合わせて2,000着を販売する。価格はウィメンズ14万5,000円、メンズ16万円。その他、ウィメンズでは同ブランドのアイコニックアイテムであるシルクのような光沢を放つ140双コットンのトレンチコートや、ファー、スカーフなどの小物類、アウターのインに合わせるニットなどカジュアルウエアをそろえる。メンズではビジネススーツやカフリンクス、タイバーなどのシルバーアクセサリー、ニットなどをラインアップ。コレクションプレゼンテーション後に行われた会見で、杉浦昌彦代表取締役社長は、「“本当にいいものづくりを見直し、再建しよう”と社内外で一致団結し、社の集大成としてぶち当てて行きたいと思っている」と意気込みを語った。これまでのバーバリー顧客にふさわしいブランドの風格・品格作りを目指し、200年を誇る伝統的な「マッキントッシュ(MACKINTOSH)」の技術を継承しつつ、インポートに劣らない製品を日本で提供するという。「現在全国の百貨店さんを回っているが感触は良い。売り場ではバーバリーで培ったサービスを生かしていく」(杉浦社長)。当面の目標として2018年度に200億円の売り上げを掲げる。そのために過去最高の投資を行うという。
2014年10月15日ブリティッシュ・エアウェイズは10月2日より、ロンドン・ヒースロー空港とワシントン・ダレス国際空港間でA380の運航を開始した。ロンドン=ワシントン間の直行便でA380を導入した航空会社はブリティッシュ・エアウェイズが初めてとなる。ブリティッシュ・エアウェイズのA380は、Club World(ビジネスクラス)の97シート、First(ファーストクラス)の14シートを含む4つのキャビンクラスで、最大469名の乗客を搭乗できる。現在、同社はワシントンに加えて、ロサンゼルス、香港、ヨハネスブルグ路線にてA380を運航しており、また、10月28日よりシンガポール路線、2015年4月よりサンフランシスコ路線にて運航を開始予定。
2014年10月07日三陽商会は、「マッキントッシュ(MACKINTOSH)」のオーセンティックなトータルコレクション「マッキントッシュ ロンドン(MACKINTOSH LONDON)」の生産・販売について、英国マッキントッシュ リミテッドとライセンス契約を締結した。2015年秋冬シーズンからの全国百貨店プレタゾーン並びに直営店での展開を目指し、メンズ・ウィメンズの分野で同ブランドの開発を開始する。マッキントッシュ ロンドンは、スコットランドの職人によってゴム引きコートを手作りしているマッキントッシュのモノづくりの伝統をもとに、衣料から雑貨までブランドの世界観を体現したトータルコレクションを、本物志向の大人を対象に提供。マッキントッシュ ロンドン展開により、既存のディフュージョンライン「マッキントッシュ フィロソフィー(MACKINTOSH PHILOSOPHY)」とのシナジーが生まれ、更にマッキントッシュの世界を広げる見込み。
2014年03月04日北アイルランド紛争を背景に、サッカーに青春を捧げた若者たちの激動の日々を描く『ザ・ビューティフル・ゲーム』。このロンドン発のミュージカルの日本語翻訳版が、1月31日、東京・新国立劇場 小劇場で幕を開ける。そこで蜷川幸雄のもとで長年演出助手を務め、本作でミュージカル演出デビューを飾る藤田俊太郎と、主演の馬場徹、大塚千弘に話を訊いた。ミュージカル『ビューティフル・ゲーム』チケット情報取材前に初の読み合わせを行った藤田は、馬場、大塚について「おふたりとも素材としては真っ白」と分析。「だからこそ稽古を進めていく中で、この作品に必要なものをいろんな観点から色づけしていけるんじゃないかなと。さらにおふたりのまだ開拓されていない部分を発見していくことが、本作における僕の役割だと思います」と語った。ふたりが演じるのは、サッカー選手として将来を有望視されるジョンと、その恋人のメアリー。「メアリーはすごく信念の強い人で、どんなことがあってもジョンのことが大好きなんですよね。彼の優しさに惹かれているし、自分が守ってあげなきゃっていう母性的なところもあって」と大塚が語ると、「ジョンもメアリーのことが大好きなんでしょうね」と馬場。「ただその優しさゆえに流されてしまうところもあって……。だからこそあんなことになってしまったんだと思います」と続ける。カトリックとプロテスタントの熾烈な争いが続いた北アイルランド紛争。馬場が語ったジョンの身に起きた事件も、この激しい紛争の中で起きた事件だ。本作で重要なキーワードとなる“カトリックとプロテスタント”。この関係性を藤田は、ある舞台装置を使い視覚化しようしている。「センターステージにして、その中央にロッカーを並べようと思っています。ロッカーに扉はないので、中を通して向こうの世界が見えるようになっていて。あと信者の数はカトリックの方が多いので、それに合わせて客席の割合も変えようかなと。そうすることで、この対立構造がよりはっきり見えるんじゃないかと思います」。馬場はこう言う。「表面的なものだけが見えてしまうとすごくもったいない作品。その奥底にあるものをきちんと伝えていきたい」と。それが何かと言えば、大塚が語るように「この作品から持って帰るものは、人それぞれみんな違うと思う」ということなのだろう。その中でひとつ、藤田はこれを挙げる。「人と関わる、生きていく喜び。そんなことを少しでも感じてもらえたらいいなと思います」。公演は2014年1月31日(金)から2月11日(火・祝)まで、東京・新国立劇場 小劇場にて。チケット発売中。取材・文:野上瑠美子
2013年12月26日子持ちトラベルライターの岩佐です。私は大のロンドン好きで、ある時、2歳の娘を連れてロンドン行きを計画した。チケットを予約したのは某航空会社のウェブサイトからで、空港使用税を支払う関係もあって搭乗者の生年月日をがっつり聞かれるのが国際線。もちろん娘の生年月日もきちんと登録をした。しかしシステムエラーか、ウェブチェックインができず当日空港でチェックインすることに。出発当日、意気揚々と成田空港に向かう。シャトルバスの到着時間は出発時刻2時間前を少々割り込んだ1時間30分ちょっと前。少し並んだものの、チェックインカウンターで赤と紺のパスポートを提示し、無事に搭乗券の発券手続きに進んだ。「ベビーカーは預けますか」と聞かれ、「いえ、持っていきます。ゲートでの受け渡しでお願いします」と地上係員に伝え、発券されたロンドン行きの搭乗券2枚を受けとった。もちろん、「通路側で」とお願いしていた自分の座席番号は確認済みだ。○搭乗券の座席番号をチェックすると……機内への子連れ優先案内コールがあり、ベビーカーをゲートで預けていざ自分の座席46Gへ。そこで、ふと娘のチケットに記載された座席番号が目に入った。「36H」……え? ええ!? 何ということだろう、2歳の娘と私は席が離れ離れだったのだ。チェックイン時にもパスポートの生年月日を見ているだろうし、ベビーカーを必要とするような幼児と一緒だったことは係員も目で見て確認しているので、「隣同士の席にしてください」なんてわざわざ言わなくてもいいと思った自分の怠慢がいけなかった……。あわててクルーに席を変えてほしい旨を伝える。しかしクルーは冷酷に「あいにく本日は満席のため、お席を変えることはできません」。……なんですと???座席の割り振りをしたのはこのクルーではないし、満席のときに座席の変更をするのが容易でないことはよくわかっているので、「……え~っと、でも娘は2歳なのですが」と静かに訴える。するとそのクルーもそこで初めて事態を把握したらしく、「……ですよね。少々お待ちください」といったん保留に。他の乗客が機内へと吸い込まれていくのを若干焦りつつ見守ること約5分。先ほどのクルーが戻ってきて、「失礼いたしました」と娘と隣同士の席に案内してくれたのであった。このような失敗をしないためにも、子連れ旅のときは早めの予約、事前のウェブチェックイン、そしてチケット発券後もチェックインカウンターを離れる前にきっちり座席番号を確認することをお勧めする。
2013年10月23日ロンドン東部に位置するホワイトチャペルギャラリーで、9月13日から15日までの3日間に渡り「ロンドン・アートブックフェア2013」が開催された。アートブックフェアは写真や絵画、ファッション、デザインなど美術関連出版の国際的な祭典で、世界の主要都市や東京で年に一度開催されている。ロンドンでの開催は今年で5回目を迎えた。同イベントの実行委員会によると、近年はイギリス国内に加えてアイルランド、アメリカ、オランダ、ドイツからも出展者を迎え、ツイッターでは公式ハッシュタグ「#LABF」を付けたツイートが世界中で発信されるなど、国際的な関心の高まりが見られるという。会場のホワイトチャペルギャラリーは若手アーティストが多く住む地区イーストエンドに位置し、現代美術の先駆的な企画を主催するギャラリーとして注目を集めている。期間中には、出版社や書店、印刷所、作家本人などアートブック市場に携わる計80以上の出展者が、所狭しとブースを出展。今年ロンドンで企画展「David Bowie Is」が話題を呼んだデビッド・ボウイを始めとした著名アーティストの大型写真集や、アートレビュー専門誌『ArtReview』最新号の他、作家自身が部数限定で制作する小冊子(ZINE)などが並んだ。中には六角形の本や切り絵の本など、自由な発想の出版物も。アートブックの電子書籍のオンラインストアを展開する「visualMANIAC」による、iPadを使ったデモンストレーションも行われた。また、各ブースでは通常販売に比べて20から30%引きのセールが行われ、アートブック愛好家やコレクターが列を作った。書店での取り扱い検討や、自国で翻訳版を出版しようと、名刺交換をする各国の業界関係者の姿も見られた。更に、アートブックに関連した様々なイベントも開催された。皮切りとなった公開ディスカッション「BOOK LIVE!」は、ロンドンを拠点に本の未来を研究する団体「The bookRoom」が主催。アートブックはデジタル文化にどのように対応していくべきかをテーマに、大学教員、アーティスト、出版社社員、ブックコレクターといったアートブック業界の多様なプレイヤーが、会場からの質問を交えながら議論を繰り広げた。前半では、iPadやKindleなど電子書籍デバイスの普及や読書体験の変化といった、出版業界全般のトピックが紹介され、後半では、目覚ましく変化するデジタル技術のトレンドに追随する難しさや、新技術が可能にする新たなアート表現の可能性について、不安と期待の両方の意見が交差した。「アートブック」とはそもそも何なのか、言葉の定義の曖昧さについて指摘されるシーンもあった。その他、ゲストと参加者がリレー形式で500文字ずつの即興の文章を追加し、連作を作る実験的なワークショップや、リソグラフやステンシルプリントといった印刷技術に触れてもらおうという印刷・出版社によるワークショップなども開催された。毎年恒例となったアーティストが作成するロンドンの個人経営の書店マップ「THE LONDON BOOKSHOP MAP」の最新版も、本フェア開催と同時発行され、会場で無料配布された。今年11月には本マップのiPhoneアプリも公開予定。
2013年09月29日初日は13のブランドが秋冬コレクションを発表2月15日、5日間続くイベントのスタートを祝福するかのような快晴の中、ロンドン・ファッションウィークが始まった。初日は Zoe Jordan から始まり、Bora Aksu、PPQ、Jean-Pierre Braganza、Sass & Bide など13のブランドが2013年秋冬コレクション(AW13)を発表した。会場中継はYahoo!のTwitterでYahoo! UK&IRELAND では会場に行けない多くの人々のために、ショーのレビューをTwitter で報告している。Zoe Jordan は大胆なプリント柄のラフなカットソーや、シンプルなワンピースにファーのコーディネートで注目を浴びた。トルコ人デザイナー Bora Aksu は、1920年代アール・デコ調をベースに、モノトーンとグレーのシックなコーディネートからラズベリーピンクとブラックベリーのポップなカラーコーディネートまで、幅広い展開を見せた。ファッション・ジャーナリストの Susie Lau はロンドン・ファッションウィークは回を重ねるごとにエキサイティングになっている。ファッション記者やバイヤーにとってニューヨーク、パリ、ミラノよりも見る価値があるショーだ。と語る。ファッションウィークは19日まで開催。会場はテムズ川に近いサマセット・ハウス(Somerset House)で、連日9:00~20:45(最終日は18:00)まで行われる。元の記事を読む
2013年02月18日『M:i』シリーズに続き、トム・クルーズが挑む新シリーズ『アウトロー』のロンドンプレミアが12月10日(現地時間)、ロンドンの中心地の一つでもあるレスター・スクウェアにて開催され、会場は詰めかけたファン2,500人以上と各国から集まった報道陣の熱気に包まれた。さらに、同プレミア会場にてトムが約1年ぶりの来日を約束した。ピッツバーグ近郊。突然、白昼に公然と6発の銃弾が発射され、5人が殺害される事件が発生。そして、警察の捜査が進み、わずか1時間後には容疑者として、元軍人のスナイパー、ジェームズ・バーが逮捕される。しかし、容疑者のジェームズは殺人容疑を否認し、彼自身がかつて軍で最も恐れていた男、ジャック・リーチャーへの連絡を要求する…。レッド・カーペットに誰よりも早く登場し、2時間かけて丁寧に一人一人にファンサービスを行ったトム。日本の報道陣には「日本には1月に行くことになっているので、みんなに会えるのが待ち切れないよ。『アウトロー』を日本でお披露目するのを楽しみにしている。1月に会いましょう!楽しいホリデーを!」と宣言。さらに「ジャック・リーチャーは、尊敬すべき高潔な人で、助けを必要とする者を救う、素晴らしいマインドを持つ、ウィットに富んだ男なんだ。続編はぜひやりたいね。最高に楽しめるハードボイルド・アクションなんだ」と本作への自信を伺わせた。このロンドンプレミアを皮切りにワールドツアーがスタートする本作。トムを始め、クリストファー・マッカリー監督、そしてヒロインを演じたロザムンド・パイクも共に来日を約束した『アウトロー』ジャパン・プレミアは来年1月9日(水)に開催される予定だ。『アウトロー』は2013年2月1日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:アウトロー 2013年2月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2012年12月12日日本が誇る“Jカルチャー”を発信する英国最大規模のイベント「HYPER JAPAN」が、ロンドンのアールズコート(ブロンプトンホール)にて、「HYPER JAPAN 2012 Christmas」として11月23日~25日(現地時間)の3日間開催される。今年は、クエンティン・タランティーノ監督の映画『キル・ビルVol.1』(’03)で、出演・殺陣振付を担当し、一躍その名を世界に知らしめるきっかけとなった「かむゐ」のステージ&ワークショップが行われる。既成の枠にとらわれない表現方法で芝居、形式美、武術を融合した独自の立ち廻りパフォーマンスを確立した殺陣パフォーマンスグループだ。その直後には、サプライズゲストとして同じく同作に楽曲を提供した日本屈指のギタリスト・布袋寅泰が緊急参戦することも決定!刀技とJ-ROCKの迫力で、海外オーディエンスを大いに盛り上げてくれること必至だ。さらに、海外の若者に人気の“ジャパニメーション”と呼ばれる日本のハイクオリティなアニメーションを始め、アート、エンターテインメント、マンガの4部門で、高い評価を得た作品を鑑賞できる文化庁とのコラボレーションで開催される「文化庁メディア芸術祭」もまた、熱気にあふれたイベントになるだろう。今年は、ハリウッド映画にも影響を与えた押井守監督の『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(’95)などで知られる制作会社「プロダクション I.G」の石川光久と、アニメ評論家の氷川竜介によるトークセッションが行われる。また、“食育”が叫ばれる日本の食文化を書籍、雑誌、ウェブ、イベントと多角的に紹介していく「Eat-Japan」の反応も気になるところ。今回は、ベスト・ブリティッシュ・ショコラティエ賞を受賞したウィリアム・カーリー氏が、和のテイストを取り入れたチョコレートのステージデモンストレーションを行う。さらに、海を越えても“ジャパニーズ・サケ”として愛される日本酒が20種以上も体験できる欧州最大規模の日本酒イベント「Eat-Japan SAKE EXPERIENCE 2012」も開催される。そのほか最新のテクノロジーから組木細工、版画、習字、着物などさまざまな日本の伝統文化がお披露目され、海外に“Jカルチャー”を発表する貴重な場となりそうだ。「HYPER JAPAN 2012 Christmas」日時:11月23日~25日(現地時間)会場:ロンドン・アールズコート(ブロンプトンホール)主催:クロスメディア社公式サイト:www.hyperjapan.co.uk/Facebook:::■関連作品:ももへの手紙 2012年4月21日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2012『ももへの手紙』製作委員会
2012年11月23日AKANE UTSUNOMIYA(アカネウツノミヤ)の2013年春夏コレクションが発表された。デザイナーの蓮井茜は、ロンドンのセントマーチンを卒業後、2009年よりブランドを立ち上げる。同ブランドは、モダン、ラグジュアリー、クリエイティビティの3つをベースとした、ファッションのスタイルを発信している。2013年春夏のコレクションは、ブラックのコントラストの中に、モスグリーンやビビットピンク、レモンイエローなどの蛍光色も取り入れたスタイルに、”顔”のようなユニークモチーフで遊び心を取り入れたガーリーな印象。春夏用のニットを取り入れたワンピースやトップスで、さわやかな印象に仕立てている。適度な”肌見せ”を施したガーリーテイストなドレスも多い中で、オーバーサイズのボトムスがまるでスカートのように見えるデザインや、透け素材のトップスを提案するなど、フェミニンなスタイルを展開している。元の記事を読む
2012年11月09日DIESEL ART GALLARY(ディーゼルアートギャラリー)は、ロンドンの「fabric(ファブリック)」から発表されたアートワークを展示する、世界初のエキシビジョンを開催する。ディーゼルアートギャラリーは、世界中から様々なジャンルのアーティストを招いて年4回のアート展を開催しており、今回は世界で最も影響力のあるクラブのひとつでもある、ロンドンの「fabric」のアート作品が今年最後のエキシビジョンとして登場する。fabricは、90年代にロンドンで主流となった商業的なクラブとは正反対を目指し、音楽のパフォーマンスとリリースに専念したクラブ。エキシビジョンでは、13年間に渡るナイトクラブの歴史を象徴するポスターやイメージを見ることが出来る、貴重な機会となっている。今回の取り組みは、fabricが初めてロンドンを飛び出して、その哲学や精神が視覚的に表現されたアートワークを展示。さらにオープニングに合わせてクリエイティブディレクションを務めるキース・ライリーが来日し、「今回DIESEL ART GALLERYで皆様に私たちのアートを紹介する機会を与えてもらったことに非常に感謝しています。日本という確かな審美眼をもった国で、私たちの最初のエキシビションができることに喜びを感じています。かねてより日本文化と、繊細な美を表現する能力に尊敬の念を持っていて、影響を受けているので、そういった経緯からある種の凱旋のように私は感じています。展示作品は、写真やモデルメイキング、純粋なデザインといった広範囲かつ集中的なプロセスの結晶です。それらを構成しているのは私たち自身の投影であり、作品は私たちの情熱や存在、そしてハートを写し出す鏡です。すなわち、作品は"私たち自身"なのです。この機会に皆さんが少しでも私たちの作品の中に美を見つけてくれたらと願っています。」とコメントしている。【US by fabric】アーティスト: キース・ライリー期間: 2012年11月16日 (金) ~ 2013年2月15日 (金)場所: DIESEL ART GALLERY東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti B1F時間: 11:30~21:00DIESEL ART GALLERY公式サイト: 公式サイト(英):元の記事を読む
2012年11月01日