2016年に急逝した吉野朔実原作の同名漫画を、注目の気鋭女性監督・池田千尋のもと石井杏奈を主演に迎えて実写化する映画『記憶の技法』。このほど、本作をいち早く鑑賞した漫画家の吉田戦車と中川いさみからコメントが到着した。代表作「少年は荒野をめざす」や「ジュリエットの卵」「恋愛的瞬間」のほか、いくつもの心揺さぶる珠玉の傑作漫画を世に送り出し、2016年に急逝した吉野朔実。人間の深遠なる“心”の領域を探求したその作品世界は、美しくもときに残酷で、文学的な香りを漂わせ多くの読者を魅了している。そんな中、原作者・吉野先生と親交が深かった漫画家、吉田戦車と中川いさみからコメントが到着した。吉田戦車(漫画家)少女マンガっぽい明るさを減らし、怖さのパラメータを上げて構成した印象で、おもしろかった。記憶を巡る少女と少年のストーリーは、毛色は違うけど『時をかける少女』(1983)を思い出したりした。原作を読んだ時には思わなかったんだけど。…などと観た映画について語り合う「感想飲み」を、吉野さんもまじえた飲み仲間と一時期よくやっていた。なつかしくて、そしてさびしい。主演の二人もよかったよ吉野さん。中川いさみ(漫画家)幸せそうに見える家族にも秘密がある。吉野さんのクールな世界がそのまま映像化された!石井杏奈がとても良かった。『記憶の技法』は11月27日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:記憶の技法 2020年11月27日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 吉野朔実・小学館 / 2020「記憶の技法」製作委員会
2020年11月25日万城目学の小説「バベル九朔」が、「Sexy Zone」菊池風磨主演でこの秋、日本テレビシンドラ枠にてドラマ化。この度、本作の第1弾キャストとして、池田鉄洋、佐津川愛美、前原滉、アキラ100%、村松利史の出演が明らかになった。5階建て、築88年の雑居ビル「バベル九朔」の新米管理人・九朔満大(菊池さん)は、脚本家になることを夢見ているが、未だ芽は出ず執筆活動中。ある日、地下1階の物置部屋から迷い込んだのは、全ての願いが叶う偽りの世界“バベル”。そこで満大が目にしたのは、現実世界でやむなく夢を諦めてしまった監督志望の親友・後藤健や風変わりなビルのテナントさんたち。迷い込んだ人は、自分の思い通りになる世界を前に「ずっとここにいたい」と願ってしまうが、“バベル”では、ある言葉を口にしてしまうと、二度と現実世界には戻れない!?次々と起こる事態に巻き込まれ戸惑いながらも、“バベル”に全力で立ち向かっていく――。原作「バベル九朔」は、作家デビュー10周年を飾る1冊として、著者自身も奇書と語る新たな一歩を踏み出した作品。ありえないことが次々起こる奇想小説でありながら、主人公同様、雑居ビルの管理人を務めながら小説の執筆を続けていた著者のリアルな経験も盛り込まれている。ドラマでは、原作の世界観はそのままに、設定やストーリーを大幅にアレンジし、全く新しい映像作品として放送する。個性豊かなキャラクター演じるキャスト発表今回新たに発表されたキャストが演じるのは、雑居ビル「バベル九朔」の個性的なテナントさんたち。4階の探偵事務所「ホークアイ・エージェンシー」所長で、満大の父・勝とは友人でもある四条さん役を池田さん。地下1階スナック「SNACKハンター」のママ・千加子役を佐津川さん。ロックな生き方を実践中の1階の古レコード店「レコイチ」店主・市川さん役をアキラ100%さん。2階の雑貨屋「ラブ&ピース」の陽気な店主・双見くん役を前原さん。テナントさんの中では一番の古株、3階の画廊「ギャラリー蜜」店主・蜜村さん役を村松さんが演じる。キャストコメント池田鉄洋今回、初共演させてもらう満大くん役の菊池さんとの掛け合いシーンは結構回を重ねてるので僕の中で2人の関係性はとてもいいものに仕上がっているのではないかと思っています。菊池さんは現場でもみんなをまとめてくれて優しくて気遣いのできる方です。序盤の1~2話では、四条のエピソードが語られるのですが、皆さんに早く観ていただきたいです。世話焼き四条が何かと満大くんのバディ役としても活躍できそうな感じもしています。いい役をいただきありがとうございます。佐津川愛美千加子ママは、個性的なキャラクターばかりのテナントさんが集うスナックのママなんですけど、みなさんとのシーンはかなりチームワークが必要だと思うので、これから皆さんとお芝居を重ねることで、いい距離感を見つけて、どんどんキャラクターを作り上げていければと思っています。本当に、まだまだこれから!楽しみです。アキラ100%ドキドキもありますが、スナックに集まるテナントさんの和気藹々とした感じも演じていて楽しいですね。最初の読み合わせの時に、村松さんと「彼らは普段どんな会話をしているのだろう?」という話をしていて、みなさん意識して演じているのかなと思います。菊池くんは歳も倍くらい違うけど、そんなのも飛び越えてきてくれるというか…とても気さくで、僕が出ている番組の話をしてくれました!この「バベル九朔」という不思議な物語を、テナントさんたちの味付けでより楽しくできればと思っています。僕もそのワンピースになれるように頑張ります!前原滉一度だけ読み合わせをしてから、この撮影に臨んでいるんですが、この個性的な服装を着こなす双見くん、いったいどんな人物なのか…まだ計り知れない印象です(笑)でも、自由に演じることができるキャラクターだと思いますし、テナントさんを演じるキャストの皆さん、実力派の方ばかりなので、楽しみでもあり、とても緊張しています。でもこれから菊池さんはじめテナントの皆さんと仲良くなって、面白いドラマにできたら最高だなと思います。頑張ります!村松利史菊池さんはじめお若い方が多いので、ドキドキしますね。僕の役はこの雑居ビル一番の古株という役なんですけどね。まだ緊張感もありつつ、蜜村さんの面白さが出るように、監督さんとも話しながら役を作り上げていこうと思います。脚本読んだ後、原作も読んだんだけど、また違った面白さなのでね。菊池さんは、懐にすっと入ってきてくれて、お若いのに大変助けられてます。これからもずっと助けてください(笑)。「バベル九朔」は10月19日(月)深夜24時59分~日本テレビにて放送、Huluでも配信。(cinemacafe.net)
2020年09月18日KERA×古田新太企画のレギュラーメンバーが結集し、本多劇場でCUBE produce『PRE AFTER CORONA SHOW』の公開ゲネプロを実施する。新型コロナウイルスの影響により、日本の演劇は上演が軒並みストップになり、劇作家で演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)が手掛ける予定であった作品も中止を余儀なくされた。そんなコロナ禍の中でも、KERA は新しい試みとしてCUBE produce『PRE AFTER CORONA SHOW』を実施する。2007年から2016年の間に、 ケラリーノ・サンドロヴィッチと俳優・古田新太のタッグで上演してきた舞台のレギュラーメンバーが集結。劇場でのリーディングアクト『プラン変更~名探偵アラータ探偵、最後から7、8番目の冒険~』の無観客上演生配信と、 コント映像作品『PRE AFTER CORONA SHOW The Movie』配信という2つのコンテンツで構成された『PRE AFTER CORONA SHOW』に挑む。リーディングアクト『プラン変更~名探偵アラータ探偵、最後から7、8 番目の冒険~』は、7月12日に無観客生配信の形で本公演上演するとともに、 前日の7月11日に、 下北沢本多劇場にて一般観客を入れた形での公開ゲネプロを実施。上演前には『PRE AFTER CORONA SHOW The Movie』を、 配信開始に先駆け先行上映される。ゲネプロ中は舞台上のソーシャルディスタンスにも配慮し、「多彩な動きがありつつも俳優同士が常に距離を保ちながら進行するリーディング」というこの時代ならではの演出的工夫を取り入れた上演形式で行うとのことだ。CUBE produce『PRE AFTER CORONA SHOW』【配信舞台上演作品】●CUBE produce PRE AFTER CORONA SHOW presents リーディングアクト『プラン変更~名探偵アラータ探偵、最後から7、8 番目の冒険~』作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ出演:古田新太・大倉孝二・入江雅人・八十田勇一・犬山イヌコ・山西惇 / 奥菜恵配信映像作品●『PRE AFTER CORONA SHOW The Movie』脚本・構成・総合演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ共同脚本:ブルー&スカイ・他出演:古田新太・大倉孝二・入江雅人・八十田勇一・犬山イヌコ・山西惇 / 他【公演&配信日程詳細】<公開ゲネプロ> (配信無し)日時:2020 年 7月11日(土)15:30開場16:00〜17:40/『PRE AFTER CORONA SHOW The Movie』上映17:40〜18:00/休憩18:00〜/CUBE producePRE AFTER CORONA SHOW presentsリーディングアクト『プラン変更~名探偵アラータ探偵、最後から7、8 番目の冒険~』上演劇場:下北沢本多劇場料金:12,000円(上映・上演込み、 特製 T シャツ・缶バッヂ付)チケットスケジュール:7月1日(水)正午より cubit club 会員(キューブ無料メルマガ会員)先行受付スタート7月7日(火)チケットぴあ先行予約7月8日(水)より一般発売開始(チケットぴあのみ)チケット購入&詳細→ < 無観客生配信 本公演 >CUBE producePRE AFTER CORONA SHOW presentsリーディングアクト『プラン変更~名探偵アラータ探偵、最後から7、8 番目の冒険~』上演日時:2020 年 7 月 12 日(日)15:00 開演PIA LIVE STREAMより配信料金:3,500円7月19日(日)までアーカイブ販売有7月2日(木)10 時よりチケットぴあにて視聴券販売開始視聴券購入&詳細→ <コント映像作品 配信>『 PRE AFTER CORONA SHOW The Movie 』日時:2020年7月12日(日)17:00配信スタートPIA LIVE STREAMより配信料金:2,500円7月19日(日)までアーカイブ販売有7月2日(木)10時よりチケットぴあにて視聴券販売開始視聴券購入&詳細→ 公演についての詳細→キューブオフィシャルサイト: <ケラリーノ・サンドロヴィッチコメント>(1)少々長いコメントになりますので興味ある方にだけお読み頂ければ。新型コロナウィルスがあれして中止になった『欲望のみ』。 古田新太を座長としたチームに新たなメンバーを加え、 2007 年~2016 年に同チームで上演した「ナンセンス三部作」とは異なるタイプのコメディを創ろうとした公演でした。4 月下旬に中止が申し渡され、 自粛で悶々としていた私は、 このチームで「公演の代わりの何か」ができないものかと画策しましたが、 コロナ渦の制約の中、 頭に浮かぶ案はどれもこれも、 時間と労力を費やしてまで実行しようと思えるものではありませんでしたし、 それ以前に、 自分の仕事ではないように感じました。 周囲の演劇人達が早々に発信を連打した様々な試み、 すなわちリモートを使った演劇。 しかしそれを私が試みたところで、 面白いと思えるモノが創れるとは思えなかったのです。 それらは演劇のようでいて、 決して演劇ではない。 「演劇のようなもの」です。 「演劇のようなもの」は「演劇のよう」でありながら、 私が感じている「演劇の魅力」を何ひとつ擁しない。この度「PRE AFTER CORONA SHOW」の旗印の下にお届けする 2 つの作品も「演劇のようなもの」でしかなく、「演劇」と較べられちゃあたまらないのですが、「演劇」ができない時期、「何もしない」という選択肢もある中で、 これならやってもよいのではないだろうかと思えた企画であります。 やってみました。 我々が 2020 年の春~夏にどんな風に足掻いていたかの記録でもあります。(2)映像作品『PRE AFTER CORONA SHOW The Movie』は、 ザックリ言うと「コント集」です。 どう反応して良いのか戸惑わせるようなスケッチも混じってますが、 これもコントなのです。 私が書いたコントと盟友ブルー&スカイが書いたコント、 それから太田毅くんと飯田ゆかりさんの書いたコント一本ずつ(別役実氏編纂のコント本に収録)を私が脚色したもの、 そして、 大倉孝二とブルー&スカイのユニット、 ジョンソン&ジャクソンが、 やはり中止になってしまった彼ら の公演に於いて上演するはずだったコント(大倉が脚本提供クレジットに名を連ねているのはこの為です)。 注目の若手ナンセンス劇団「地蔵中毒」主宰の大谷皿屋敷くんにも参加してもらうはずだったのですが、 ある大人の事情で叶わず、 彼の既製台本から二言だけ台詞を使わせてもらってます、 記念に。コント達は、 劇場で収録したり、 ロケで映画やドラマのように撮影したり。 全 6 日間の強行撮影でしたが、 まさに制約だらけの中、 ゲスト出演者含め 20 名近いキャストとスタッフの皆様の尽力のお陰でヘンテコなモノが出来あがりました。 アニメは上田大樹くん、 音楽は鈴木光介くんと、 いつものメンバーが集結してくれました。 上映時間は約 100 分であります。(3)『プラン変更~名探偵アラータ探偵最後から 7、 8 番目の冒険~』は所謂リーディング公演。 6 月 29 日現在、 台本を書き始めたばかりでどんな作品になるか、 まだわかりませんが、 リーディングという形態を逆手にとってくだらなくできまいかなぁ、 と。 サブタイトル通り、 変質者であり多重人格者でもある探偵アラータが、 助手のアルジャーノンと共に、 事件かどうかすらも曖昧な事件を解決するナンセンス・コメディ。 つまりお馴染みのやつです。 ナンセンス三部作の第四弾。 新しいコメディに挑もうとした『欲望のみ』に代わる公演が、 結局いつものやつになっちゃうというのも皮肉ですが、 おかげでまたあのキャラクター達に会えるのは、 書き手にとっても大きな悦びであります。台本書き始めて数回の稽古を経て初日まで、 二週間しかないので、 40 分~60 分ぐらいの小さな作品になると予想します。 『The Movie』の方もそうですが、 はるか昔に書いた自作にネタを探ったり、 中学時代に私をナンセンスの世界に誘い導いてくれて、 健康~ナイロン初期に散々マネしたモンティパイソンの模倣も久々にしていることも白状しておきましょう。 今我々がやるとこんな風になります。ともかく、 安全第一、 くだらなさ第二に、 楽しんで作ろうと思います。赤字必至の試みなので、 お気に召したら口コミ、 SNS 等でワーワー騒いでくれろ。 以上、 よろしくお願い。2020 年 6 月末ケラリーノ ・サンドロヴィッチ
2020年06月30日作・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)と古田新太による壮大な悪だくみ企画が、今夏またも演劇界を揺るがせそうだ。2007年の『犯さん哉』から始まったナンセンス3部作に続き、新作『欲望のみ』で見せるのは、イヤ~な感じのブラックコメディ。【チケット情報はこちら】もともとナンセンスは大好物なKERAと古田。だがナンセンスをやるには、「たゆまない努力が必要(笑)」とふたりは声をそろえる。そこで“演劇的なコメディ”に立ち返ることになってみたもののも、KERAは「昨今の状況に身を晒されていると、緻密によく出来たコメディをつくっている場合でもないなって気持ちになっちゃうんですよね。世の中が非常にでたらめだから」と明かし、「2006年にやった『噂の男』みたいな作品になるかも」と現段階での構想を語る。それを聞いた古田は、「(池田)成志さんは『噂の男』みたいな露悪な芝居が嫌いなんです」と続け、「逆にオイラは成志さんが嫌がる芝居が大好き」と笑う。硬軟どんな芝居もお手のものの古田だが、「劇団は押し芸なんですけど、やっぱりオイラは引き芸が好き。そういう意味で、KERAさんとやる時はホッとするんですよね」と、KERAへの信頼の強さをうかがわせる。一方のKERAも、「やっぱり古ちん(=古田)にしかないものってありますからね。この身体性というか、それは動けるという意味だけではなく、野蛮な感じっていうのかな(笑)。古ちんと定期的に一緒にやることで、演劇ってのは何でもアリなんだということを再確認できる」と語り、KERAにとって古田が、ものづくりにおける指針のような存在だということがわかる。キャストには大倉孝二や犬山イヌコ、山西惇といった3部作に引き続きのメンツから、小池栄子や秋山菜津子など幅広い顔ぶれがそろう。古田は「この企画は大倉が生き生きしているのが嬉しい」とニヤリ。またKERAは秋山に関して、「彼女は高校の演劇部の後輩でして、もともと僕が小劇場に連れてきたようなものですけど、松尾(スズキ)さんが『キレイ』(2000年)で彼女のベスト・プレイを引き出しちゃって。正直ずっと悔しくて。最近はキツめの高圧的なキャラを求められることも多いようだし、またそれとは別の面も見せられたらいいなと思っているんですよね」と抱負を語る。近年は舞台の創作においても、「意地悪しちゃダメっていう風潮がある」と古田。だがKERAは「つくるものに関してはフィクションなんだから、文句言われたくない」と言い放つ。その刺激的な舞台で、またも観客を大いに驚かせてくれるはずだ。チケットぴあでは3月29日(日)までプレリザーブ受付中。取材・文:野上瑠美子
2020年03月26日映画『空白』が、2021年9月23日(木・祝)に公開。古田新太と松坂桃李が実写映画初共演となる。「全員被害者・全員加害者」のサスペンス・ヒューマンドラマ映画『空白』は、現代の罪と偽り、そして赦しを映し出すサスペンス・ヒューマンドラマ。ある死亡事故から現代社会の“空白”を映し出し、登場人物たちが愛と憎しみの果てに「全員被害者・全員加害者」の様相を呈していく物語を描く。この物語が浮き彫りにするのは、現代における人と人のつながりや家族の絆、そしてメディアの正体。何が本当なのか?誰が正義なのか?など思わぬ方向に感情が増幅してしまう危険性をはらむ現代社会を映し出していく。映画『空白』あらすじ全てのはじまりは、よくあるティーンの万引き未遂事件。スーパーの化粧品売り場で万引き現場を店主に見られ逃走した女子中学生、彼女は国道に出た途端、乗用車とトラックに轢かれ死亡してしまった。女子中学生の父親は「娘が万引きをするわけがない」と信じ、疑念をエスカレートさせ、事故に関わった人々を追い詰める。一方、事故のきっかけを作ったスーパーの店主、車ではねた女性ドライバーは、父親の圧力にも増して、加熱するワイドショー報道によって、混乱と自己否定に追い込まれていく。真相はどこにあるのかー?少女の母親、学校の担任や父親の職場も巻き込んで、この事件に関わる人々の疑念を増幅させ、事態は思いもよらない結末へと展開することにー。登場人物/キャスト様々な想いや誤解に右往左往する登場人物たちをチェック。映画『一度死んでみた』『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』の出演をはじめ、今回7年ぶりに主演を務める古田新太、そして『耳をすませば』『孤狼の血 LEVEL2』の公開を控える松坂桃李による、高い演技力にも注目だ。添田充(古田新太)主人公の添田充は、万引き未遂で逃げてしまった果てに交通事故で亡くなった少女の父親。娘の死の真相を追い求めるあまり、やがてモンスター化していき…。古田は主役を演じることについて「いつもふざけてばかりのおいらですが、ちょっと頑張って哀しいお父さんを演じられたらなと思います。社会の何かおかしいなというようなものの話のタネになるような作品になれば。桃李とは“パディントン”と“お父さん”なので、何の問題もありません」と語った。青柳直人(松坂桃李)青柳直人は、古田新太演じる添田充とその娘の親子が住む近所のスーパーの店長。事故のきっかけを作った人物として、物語の鍵を握る。演じる松坂は映画内容に関して、「タイトル通りの作品です。シンプルではありますが様々な解釈ができる、そんな映画になる気がします。」とコメントを残している。また二人の脇を固めるキャストは以下の通り。フレッシュな顔ぶれから、実力派俳優まで多彩なキャストが集う。・充(古田新太)の元妻の松本翔子役…田畑智子・漁師である充の弟子・野木龍馬…藤原季節・充の娘役の花音役…伊東蒼・花音の中学校の担任教師・今井若菜役…趣里・花音をはねた女性ドライバーの母・中山緑役…片岡礼子・青柳直人(松坂桃李)が店長を務めるスーパーアオヤギのパート店員・草加部麻子役…寺島しのぶ『宮本から君へ』河村光庸が企画、吉田恵輔が監督・脚本企画プロデュースは『あゝ、荒野』『新聞記者』『宮本から君へ』など話題作を世に送り出してきたスターサンズ・河村光庸が担当。監督・脚本は『ヒメアノ〜ル』『犬猿』『愛しのアイリーン』で、その才能を世に知らしめた吉田恵輔が務める。一見沈鬱に見える題材をシニカルでブラックユーモアを交えた視点で描く、吉田の演出にも注目したい。【詳細】映画『空白』公開日:2021年9月23日(木・祝)出演:古田新太、松坂桃李、田畑智子、藤原季節、趣里、伊東蒼、片岡礼子、寺島しのぶ監督・脚本:吉田恵輔企画:河村光庸制作プロダクション:スターサンズ
2020年03月08日『ヒメアノ~ル』や『犬猿』、『愛しのアイリーン』でその才能を見せつけた吉田恵輔が監督・オリジナル脚本で挑む『空白』の製作が決定。併せて、キャストの古田新太、松坂桃李と監督のコメントが解禁となった。■ストーリー全てのはじまりは、よくあるティーンの万引き未遂事件。スーパーの化粧品売り場で万引き現場を店主に見られ逃走した女子中学生、彼女は国道に出た途端、乗用車とトラックに轢かれ死亡してしまった。女子中学生の父親は「娘が万引きをするわけがない」と信じ、疑念をエスカレートさせ、事故に関わった人々を追い詰める。一方、事故のきっかけを作ったスーパーの店主、車ではねた女性ドライバーは、父親の圧力にも増して、加熱するワイドショー報道によって、混乱と自己否定に追い込まれていく。真相はどこにあるのか――?少女の母親、学校の担任や父親の職場も巻き込んで、この事件に関わる人々の疑念を増幅させ、事態は思いもよらない結末へと展開することに…。■吉田恵輔オリジナル脚本、「全員被害者・全員加害者」の物語本作は、ある死亡事故から現代社会の“空白”を映し出す「全員被害者・全員加害者」の物語。現代における人と人のつながりや家族の絆、そしてメディアの正体を浮き彫りにし、「何が本当なのか」「誰が正義なのか」など、思わぬ方向に感情が増幅してしまう危険性をはらむ現代社会を映し出していく。監督・脚本を務めるのは、『ヒメアノ~ル』や『犬猿』、『愛しのアイリーン』でその才能を見せつけた吉田恵輔。本作では、現代の「罪」と「偽り」、そして「赦し」を映し出すサスペンス・ヒューマンドラマを描く。主演を務めるのは、劇団☆新感線で劇団の看板役者として、更には「俺のスカート、どこ行った?」で女装家の教師役を演じて話題となった古田新太。6年ぶりの映画主演となる本作では、交通事故で死亡した女子中学生の父親で、真相を探るため関係者に様々な圧力をかける漁師の添田充を演じる。共演には、『不能犯』や『娼年』、『居眠り磐音』、『新聞記者』と話題作で主演を務めた松坂桃李。古田さんと実写映画初共演となる本作では、女子中学生が死亡したきっかけを作ったスーパーの店長・青柳直人を演じる。本作は、愛知県蒲郡市を中心に全編オールロケを敢行し、3月下旬よりクランクイン、4月中旬クランクアップ予定。一見沈鬱に見える題材をシニカルでブラックユーモアを交えた視点で描く吉田監督の演出と、様々な想いや誤解に右往左往するキャストたちの熟達した演技の競演も見どころだ。■出演キャスト・監督コメント古田新太(添田充役)いつもふざけてばかりのおいらですが、ちょっと頑張って哀しいお父さんを演じられたらなと思います。社会の何かおかしいなというようなものの話のタネになるような作品になれば。桃李とは“パディントン”と“お父さん”なので、何の問題もありません。松坂桃李(青柳直人役)タイトル通りの作品です。シンプルではありますが様々な解釈ができる、そんな映画になる気がします。撮り終えた時に「空白」という作品が自分にとってどんな答えをもたらす映画になるのか、それを問いかけながら撮影に臨みたいと思います。主演の古田新太さんとは実写では初共演になります。どんな作品においても圧倒的な存在感があり直球でも変化球でも受け止めて下さる方という印象です。そんな古田さんと今回、どんなキャッチボールができるのか楽しみでもあり、怖くもあります。自然と湧き起こる繊細な感情を丁寧に演じていきたいと思います。吉田恵輔(監督・脚本)最近のゴシップニュースはまるで魔女狩りかと思わせる。人の不幸で飯を食い、ストレス発散で悪意のコメント。本当腐っている……と言いつつ自分自身も、それを楽しんでいる気もする。所詮、他人事みたいな想像力の無さがそうさせているのだろう。無感情、無関心の空白な世界。偉そうに世直しするつもりはない。皆様と一緒に少しだけ想像するきっかけになる作品を作れたら幸いです。素晴らしいキャスト、スタッフと共に空白な世界に何か色をつけれるよう努力します『空白』は2021年、公開予定。(text:cinemacafe.net)
2020年03月05日俳優の古田新太が、映画『空白』(2021年公開)の主演を務めることが5日、明らかになった。松坂桃李が共演する。同作は吉田恵輔監督によるオリジナル作。スーパーの化粧品売り場で万引き現場を店主に見られ逃走した女子中学生が、乗用車とトラックに轢かれ死亡してしまい、父親は「娘が万引きをするわけがない」と信じて疑念をエスカレートさせ、事故に関わった人々を追い詰める。一方、事故のきっかけを作ったスーパーの店主、車ではねた女性ドライバーは、父親の圧力にも増して、加熱するワイドショー報道によって、混乱と自己否定に追い込まれていく。『あゝ、荒野』『新聞記者』『宮本から君へ』など、話題作を世に送り出すスターサンズ・河村光庸プロデューサーが企画し、『ヒメアノ〜ル』『犬猿』『愛しのアイリーン』で才能を見せつけた吉田が監督・オリジナル脚本で挑む同作。愛知県蒲郡市を中心に全編オールロケを敢行、3月に撮影がスタート、4月中旬のクランクアップを予定している。現代における人と人のつながりや家族の絆、そしてメディアの正体を浮き彫りにし、何が本当なのか? 誰が正義なのか? など、思わぬ方向に感情が増幅してしまう危険性をはらむ現代社会を映し出していく。登場人物たちが愛と憎しみの果てに「全員被害者・全員加害者」の様相を呈す、サスペンス・ヒューマンドラマとなっている。主演の古田が演じるのは、交通事故で死亡した女子中学生の父親で、真相を探るため関係者に様々な圧力をかける漁師の添田充。一方松坂は、女子中学生が死亡したきっかけを作ったスーパーの店長・青柳直人を演じる。2人は、実写映画初共演となる。○古田新太 コメントいつもふざけてばかりのおいらですが、ちょっと頑張って哀しいお父さんを演じられたらなと思います。社会の何かおかしいなというようなものの話のタネになるような作品になれば。桃李とは“パディントン”と“お父さん”なので、何の問題もありません。○松坂桃李 コメントタイトル通りの作品です。シンプルではありますが様々な解釈ができる、そんな映画になる気がします。撮り終えた時に「空白」という作品が自分にとってどんな答えをもたらす映画になるのか、それを問いかけながら撮影に臨みたいと思います。主演の古田新太さんとは実写では初共演になります。どんな作品においても圧倒的な存在感があり直球でも変化球でも受け止めて下さる方という印象です。そんな古田さんと今回、どんなキャッチボールができるのか楽しみでもあり、怖くもあります。自然と湧き起こる繊細な感情を丁寧に演じていきたいと思います。○監督・脚本:吉田恵輔 コメント最近のゴシップニュースはまるで魔女狩りかと思わせる。人の不幸で飯を食い、ストレス発散で悪意のコメント。本当腐っている……と言いつつ自分自身も、それを楽しんでいる気もする。所詮、他人事みたいな想像力の無さがそうさせているのだろう。無感情、無関心の空白な世界。偉そうに世直しするつもりはない。皆様と一緒に少しだけ想像するきっかけになる作品を作れたら幸いです。素晴らしいキャスト、スタッフと共に空白な世界に何か色をつけれるよう努力します
2020年03月05日ドラマ『Iターン』にて、古田新太さんとW主演を務めるムロツヨシさんにお話を聞きました。「古田さん演じる岩切組長とここから新しい関係性が築かれます」ムロツヨシさんと古田新太さんという多芸多才な俳優ふたりのW主演が話題のドラマ『Iターン』。ムロさん演じる広告代理店勤務の狛江が、閉鎖目前の弱小地方支店に転勤となる。しかし赴任早々、多額の借金を背負ってしまった上、古田さん演じるヤクザの組長の舎弟を務める羽目になり…。サラリーマンとヤクザの二重生活を強いられることになった男の、ハードな日々を笑いを交えて描いた作品だ。「僕がまだバイト漬けの日々だった頃に観た舞台に野田秀樹さんの『キル』という作品があって、その芝居に爆笑して、いつかあんなふうになりたい、共演したいと思っていたのが古田さんだったんです。その人といまW主演させていただけている状況が、本当にありがたいです」その古田さんから、以前に舞台で自分が殴られるところを見て、「普通は痛々しいのにムロの場合は笑える、これはひとつの才能だって褒められたことがある」という。それで今回は自ら監督に、1話に1回は古田さんに殴られるシーンを作ってください、とお願いしたのだそう。「古田さんほど人の芝居に合わせようとしてくれる方って、なかなかいないと思うんです。僕が何かを思いついてやると、すぐ理解して合わせてくれるし、いくつかのパターンのうち、どの芝居が面白いかを迷って相談すると、即答で返してくれる。どうしたら面白くなるかをしっかり考えていらっしゃる方だから、自分も迷ってばかりいられないと」もうひとつ、今作で楽しみにしていたことがある。それは、多くの国際映画祭で高い評価を受ける内田英治さんが監督を務めるということ。「内田さんの撮る映像には、かつての伊丹十三監督の映画を思わせるような雰囲気があります。いい年をした男が周りに振り回されていく姿は、滑稽で笑えるんですけれど、そこから彼が自分を変えていかなきゃいけないと気づいて変化していく様子は、ヒューマンドラマとしての面白さもあって。リアリティのない話なのに、どこかリアリティを感じさせるのは、監督の手腕なんだと思います」笑いを交えながらも、その淡々とした語り口からは、作品も自分自身も俯瞰で眺める冷静な素顔がのぞく。「25~26歳の時、この世界で生き残るために考え方を変えたんですよね。“ムロツヨシ”という役者を分析して、得意なところをより強固にする方法や弱点を強みに変える方法を考えて、自分を構築し直したんです。その作業はいまも続けていて、3年後に喜んでいられるよう、客観的な視点は忘れないようにしています」ドラマはここから新たな展開へ。「さらに狛江が追い込まれますが、その先に、古田さん演じる岩切組長との新しい関係性が生まれますので、楽しみにしていただきたいです」『Iターン』最果ての街に左遷された狛江(ムロツヨシ)は、岩切組の組長(古田新太)の舎弟になることに。さらに、岩切組と対立する竜崎組の組長(田中圭)にも弱みを握られ…。毎週金曜深夜0時12分~、テレビ東京系にて放送。©「Iターン」製作委員会ムロツヨシ1976年1月23日生まれ、神奈川県出身。主演舞台『恋のヴェネチア狂騒曲』が、7月28日まで新国立劇場 中劇場にて上演中。出演映画『ダンスウィズミー』が8月16日に公開。コート¥38,000パンツ¥20,000雪駄¥6,500(以上BLUE BLUE JAPAN/OKURA TEL:03・3461・8511)中に着たTシャツ¥6,000(HELLY HANSEN/へリーハンセン原宿店 TEL:03・6418・9669)※『anan』2019年7月24日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・森川雅代(FACTORY1994)ヘア&メイク・灯(ROOSTER)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年07月20日現在放送中のドラマ「俺のスカート、どこ行った?」から、5月25日(土)放送の第6話で見せる、古田新太と白石麻衣の“Wウエディングドレス姿”をとらえた写真が公開された。本作は、主演の古田さん演じるゲイで女装家の高校教師・原田のぶおが繰り広げる学園エンターテインメントドラマ。古田さんのほかにも、白石さんが教師役に初挑戦しているほか、松下奈緒、永瀬廉(「King & Prince」)、道枝駿佑(「なにわ男子」)、長尾謙杜(「なにわ男子」)らが出演している。先週は長尾さんのキュートぶりが際立ったが、今週放送の第6話では、古田さんと白石さんがなんとウエディングドレス姿を披露するという。第6話では、里見先生(白石さん)が親のすすめで医師の財前(戸塚純貴)と見合い結婚が決まってしまい、そのまま結婚式当日を迎えてしまう。結婚もしたくないし学校もやめたくない、そんな里見先生の気持ちを知った原田のぶおは…というあらすじだ。先日、この第6話の収録が行われ、撮影したばかりの写真も到着。「ウエディングドレスを着るのは5回目」という白石さんは、「今回は隣に原田のぶお先生がいてくれたので、安心してホッとできました。原田先生のウエディングドレス姿がすごくかわいいんですよ。ドレスも身に着けているものも全部かわいいです」と原田のぶおのドレス姿を絶賛。また、第6話については“深い話”だと語り、「自分が親に結婚を決められるとしたら、私だったらあきらめたくないし、里見先生も親のためとか考えて葛藤したと思うけれど、原田先生の言葉で救われて変わるんですよね。私と里見先生は似ているところもあるけれど、でも里見先生の方が良い意味で“ぶっ飛んでて”いいなと思っています」とコメント。さらに、今回は教師として教壇に立つシーンがあるそうだが、「学生の時に日直でみんなの前に出て一人でスピーチするというのがあって、私、苦手だったんですよ笑。でも緊張感のあるシーンだし里見先生の言葉をしっかり伝えたいです」と意気込み、「とにかく6話は、どれか一つに絞れないくらい良いセリフがいっぱいあるので、どこかで共感してもらえると嬉しいです」と視聴者へ呼びかけた。「俺のスカート、どこ行った?」は毎週土曜日22時~日本テレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2019年05月22日元号が変わり、言葉に対する興味が高まっています。今年は例年にない「国語ブーム」の予感がします。こんにちは。ゆか先生です。5回に渡り、国語辞典がなぜ子どもに必要なのかということや、選び方、引き方など、いろいろなお話をして参りました。最終回は、まとめとして、国語辞典を使えるようになった子どもたちのその後、また子ども用辞典から一般の国語辞典への移行についてお話しします。質問もいくつか届いていますので、それにお答えしたいと思います。国語辞典を使えると第1回でもお話しましたが、辞書を引くとは「分からないことをどうやって調べるか」の基本動作を身につけることです。辞書が上手に引ける子は、調べ学習の基本動作が身につくのです。この動作に慣れてくると、辞書を引くことがおっくうだと思わなくなり、むしろ楽しむようになってきます。私の生徒の中にも、授業の途中で何回も辞書を引く子がいます。例えば「これはどういう意味だか分かる?」と聞いた時、辞書を引く習慣がない子は「分からない」とか「知らない」と答えます。そしてそのままで、私が「これはね……」と意味を説明するのを受け身でずっと待っています。「分からない」と答え、まるで任務を果たしたような顔をする子もいます。「分からない」と思った段階で、ではどうしたらいいかという次の行動がとれないのです。この状態は何も辞書に限ったことではありません。世の中の様々なシーンで見られます。痛ましい事故が起きたらショックを受けるだけで、ではどうしたらそういう事故が起こらないようにできるかという考えまで発展しない、不利益を被ったら憤るだけで、対応策を練れない、そんな若い人もいます。どうして次の行動を考えないのか聞くと、それさえ「そんなこと知らなかった」と言います。「教えてもらっていない」というどうしようもない回答も。もちろん、国語辞典がこれら全ての問題を解決するわけではありませんが、「分からない」→「調べる」の反射的な行動がとれるようになると、「問題」→「解決」の基本動作が楽になります。また、当然ですが、辞書をよく引く子は、語彙が豊富です。知っている言葉を使う機会があると、どんどん使います。そうして、もやもやとした気持ちやあやふやな考えを言語化して、より相手に伝わりやすくできます。【例】1. おもしろかった。2. どれもこれもおもしろくて、まるで夢を見ているような一日だった。1. 弟がどんどん散らかすので、いや。2. 幼い弟が、片付けるそばから散らかすので、私は途方に暮れる。同じ状況を表しているにしても、ずいぶん印象が違いますよね。言葉を知っていると、こういう差が出るのです。作文を書かせてみると、国語辞典を引いて言葉を多く知っている子は、感情のひだが深い気がします。もしかしたら、感情自体もより深まっているのかもしれません。私が一番有利だと思うのは、自分の気持ちが説明できる点です。楽しい時はどんなふうに楽しいのか、そして、いやなとき、しんどいときはもっと大切です。反抗期に入ると、親からのアプローチが難しい辞書を引く学習はいつからでも取り組めます。でも、第1回でお伝えしたように、学校で始める小学校3年生、4年生の時期では遅すぎるというのが私の考えです。その理由として「反抗期」の存在があります。いわゆる親の言うことを聞かなくなる時期です。この時期「親に反抗する」ことは、人間が成長する上で本当に大切なこと。ですから、むしろ成長の証として反抗期自体は歓迎するのですが、「親子で辞書を引いてみる」状態をスタートさせるのには、かなりエネルギーを要します。そういった意味でも、小学校低学年くらいがちょうどいいと考えます。大人の国語辞典への移行では、低学年から取り組めたとして、次のステップは何でしょう。そうですね、大人の国語辞典への移行時期です。これは特に何歳からという定規はありませんが、お子さんが子ども用辞書に飽きたような顔をした時が替え時です。つまり、たいていの言葉を引き終わった、説明が幼すぎる、そんな状態が出てきます。「ぼくの辞典じゃ載っていないけど、ママの辞典にはあった」なんてことがあったら、それはズバリ乗り換え時期ですね。急に大人用に移行しても構わないのですが、ここで中学生向けの辞書を紹介します。大人の辞書では、引いた言葉の意味を理解できない場合があります。言葉の説明に使われている漢字が読めない場合もあるでしょう。そんな時は、このあたりの辞書を過渡期に使っても良いと思います。■ 三省堂『例解新国語辞典』第九版林四郎(監修)/篠崎晃一(編修代表)、相澤正夫・大島資生(編著)★出版社のページでセールスポイントをチェック!■ 学研『現代標準国語辞典』改訂第3版林史典、林義雄、金子守(編集)★出版社のページでセールスポイントをチェック!■ 旺文社『標準国語辞典』第七版古田東朔(監修)★出版社のページでセールスポイントをチェック!国語辞典に関する保護者の方からの質問国語辞典に関する質問もいただいているので、少しお答えしたいと思います。【質問】片付けないで、リビングに置きっぱなしになっています。【回答】置きっぱなしでOKです。例えば、靴下やおやつの袋など、本来リビングにあるべきものではない物が置きっぱなしになっていたら、片付ける必要がありますが、第3回でお伝えしたとおり国語辞典はリビングにあった方が良いものです。ですから置きっぱなしでOKです。ふとしたときに家族も手に取ることができて、便利です。学習効果が二の次になっても良いのであれば、インテリアを優先しても良いと思いますが……。【質問】調べた時に、書いてある意味が分からず、親がかみ砕いて説明しなければならないことがあります。【回答】親にとっても大きなチャンスですね!ぜひ、かみ砕いて説明してあげてください。引いた言葉の意味が分からない時にどうしたらいいかについては、第4回で詳しく解説しています。【質問】そもそも知らない言葉を知ることはできないのでは?【回答】深イイ質問ですね。基本的に辞書は知らない言葉を見聞きした時に引くものです。なので「知らない」ということを自覚しないと引けないのです。その言葉の意味が分からないと先に進めない時などは、まさにそうで、切迫して調べるものです。私の息子も小学3年生の時に、ハリー・ポッターの本を読みたい一心で、辞書を引きながら読んでいました。あまりに知らない言葉が多かったのでしょう。それでも、先を読みたい気持ちが、辞書引きの面倒くささを上回ったようです。本は読み進められても、引いたあと、意味を忘れてしまうこともあります。でも、「知らない言葉」と「忘れた言葉」は違うのです。付箋紙による辞書引き方法は第4回で紹介したとおりですが、引いた言葉に付箋紙を貼ると、二度目に引いた時、「その言葉を忘れている」ということを知ることができます。本来、人間「忘れている」ことは、思い出せないのです(笑)。私の子ども時代は付箋紙というものがありませんでしたから、辞書で引いた言葉に赤ペンを引いていました。二度目の出会いは、自分の記憶力の低さにがっかりもしますが、もう一度覚え直す良い機会になりました。また、言葉を増やすことは、知識を増やすだけでなく、概念を増やすことになります。例えば「敷居」という言葉があります。門の内外や部屋の内外を仕切る戸・障子・襖などをあけたてするために、地面や床に渡した溝付きの横木のことを言います。バリアフリーのマンション事情で、この「敷居」がない家があります。そうすると、その家に住んでいる子の概念に「敷居」は存在しません。では、この子は一生「敷居」という言葉に出会わないかというと、そうではありませんよね。大人になってから「あの店、すっかりご無沙汰で。敷居が高くて入れなくなっちゃったんだよ」とか「どこの馬の骨とも分からないやつに、うちの敷居はまたがせない!」(笑)なんて言われた時に、敷居の前で初めて辞書を引くなんてことはないわけです。この「敷居が高い」は「高級店に入りにくい」という使い方は間違いで、「不義理があって入りづらい」時に使いますが、そういう「慣用句」としても使いますし、上にある「鴨居」とセットだと分かったときに、日本建築の美にも触れられます。「そういえば、布団って『しく』って言う?『ひく』って言う?」なんて雑談にも発展させられます。そして、たとえ家になくても、言葉から覚えてしまうという方法もあるというわけです。また、言葉は、もやっとした概念に名前をつけるという意味を持ちます。学校の授業で習った言葉を辞書で引き、あとになって、その言葉に実体験の場で再会した時、初めて腑に落ちるということもあるでしょう。さらに、調べた言葉のそばに載っていた言葉の方が気になって、読んでしまい、そちらの言葉が、以前から名前をつけられなかった感情と結びつくこともあります。差別、嫉妬、希望、後悔。たとえばこんな言葉は赤ちゃんの辞書にはないわけです。でも、成長し、心のひだが増えるにつえ、これらの言葉の持つ感情を経験し、この感情には名前があるのだと知った時、これは名前をつけるほど、誰にでもある感情なんだということを知るでしょう。それはとても大切なことなのです。おわりになんだか壮大な話になってしまいましたね。でも「言葉」とはそういうものです。人間は、考える時と表現する時に言葉を使います。どちらも、語彙が多いほど、深くなります。チコちゃんのせりふではありませんが、ボーッと生きてるんじゃないよ!と叱られるような大人にならないために、できるだけ多くの言葉を教えたい。私はそう感じます。その方が個としても役に立ちますし、社会としても良くなるのです。学校では小学校3年生や4年生で教える国語辞典。でも、言葉に強い興味を抱き始める時期はもっと早いということ、そして、反抗期前ということで、親子一緒に取り組める時期であるということ、こういう点から、5、6歳の時期に、国語辞典と出会うことがとても大切であるということがおわかりいただけたと思います。ぜひ、お子さんと書店に出かけてみてください。そして、国語辞典のコーナーを覗いてみてください。素敵な辞書に出会えますように。そして素敵な言葉たちに出会えますように。■ 連載『ゆか先生の 国語辞典の世界へようこそ』各回の内容第1回:国語辞典でこの時代を生きぬくための基本動作が身につく第2回:子どもにぴったりの国語辞典を選ぼう! 電子辞書ってどうなの?第3回:初めての国語辞典。カバーは?置き場所は?どんなふうに引くの?第4回:ゲーム感覚でやる気をアップ! 付箋紙やノートで記録する方法など第5回:漢字辞典、百科事典、ことわざ辞典、四字熟語辞典、語源辞典など、子どもの世界の辞典いろいろ第6回:まとめ国語辞典を使えるようになった子どもたちのその後
2019年05月22日ムロツヨシと古田新太のW主演で贈るドラマ24「Iターン」に、田中圭の出演が決定。バイオレンスとコメディと哀愁がたっぷり詰まったジェットコースタードラマで、古田さん演じる岩切組組長と対立するインテリヤクザを演じることになった。現在放送中の「きのう何食べた?」が反響を呼んでいるテレビ東京「ドラマ24」枠で、7月クールで放送される本作。原作は、「侠飯」「すじぼり」などの作品が多数映像化されている人気小説家・福澤徹三の同名小説。冴えないサラリーマン・狛江光雄に突如訪れた、ヤクザたちとのジェットコースターのような地獄の日々を描く。田中圭、意外にも初共演「“ムロ節”を生で体感できておもしろかった」そして今回、狛江(ムロツヨシ)を利用し、岩切(古田新太)率いる岩切組をつぶそうと企む竜崎組の組長・竜崎剣司役を田中さんが演じることに!「あなたの番です」「おっさんずラブ」など話題の作品で主演を務めドラマ・映画やCMに引っ張りだこの田中さん。テレビ東京のドラマ出演は、2016年放送のドラマスペシャル湊かなえサスペンス「望郷」以来3年ぶり。演じるのは、“冷徹で計算高い頭脳派ヤクザ”。サラ金「ドラゴンファイナンス」の社長であり、昔気質の岩切とは全く違う新しいやり方でのし上がってきた男で、バチバチと火花を散らす。そんな2つの組が対立する街にやって来た崖っぷちサラリーマン・狛江は、赴任早々まさかのトラブルによって、竜崎には目を付けられ、岩切には“舎弟”にされてしまう…。トラブル続きの狛江をアメとムチを使い分け、言葉巧みに利用する冷徹な竜崎と、昔気質の人情派な岩切に睨まれた狛江。岩切組舎弟とサラリーマンの二重生活に加え、次々と仕掛けられる竜崎の罠。狛江はどうやってピンチを切り抜けていくのか!?ムロさん演じる狛江と古田さん演じる岩切、そして田中さん演じる竜崎との絶妙な掛け合いは必見となりそうだ。田中さんは「僕が演じる竜崎は、わかりやすい言葉で言うとインテリヤクザ。こういう役は久々」と言い、初共演となったムロさんの「“ムロ節”を生で体感できておもしろかったのですが、ムロさん得意のアドリブをもう少し堪能したかったなと思います」とコメント。「作品自体はコメディ要素がすごく強い作品なんですけど、僕とムロさんのシーンは毎回僕が脅しているので(笑)」と明かし、「ムロさんがきっとすごく愛せるようなキャラクターにしているので、みなさんで愛していただければ」とアピール。また、古田さんについては「こういう役を相当数やられているので、そんな新太さんに同じヤクザ役としてなんとか対峙できるように、気持ちの面では負けないよう意気込みを持って現場に臨みました」と語った。ムロツヨシコメント田中圭くんと 初めてお芝居したのですが、やっとだなという感覚があり、嬉しかったです。僕は“嫉妬”を誉め言葉として使うんですけど、彼は、嫉妬するくらいのお芝居の感覚を持っていると思います。間だったり、面構えだったり…。今回は、そんな彼にガンガンすごまれて“やられる”という役なので、この関係性ならではの「会話」というものを成立させたし、それをしてくれる役者さんだということは間違いないです。古田新太コメント圭ちゃんとはピストルの撃ち合いをして2人でぶっ飛ぶというシーンがありました。今まで共演してもそんなに絡むことがなかったので、同じ画角でピストルの撃ち合いをしたのが楽しかったです。さらに今回、古田さん率いる岩切組の個性的な組員の顔ぶれも明らかに。岩切組で狛江の教育係的な存在となる桜井勇一役を務める、朝ドラ「まんぷく」で“塩軍団”のひとりとして話題を呼んだ毎熊克哉をはじめ、塚原大助、菊池均也、森羅万象らが名を連ねている。ドラマ24「Iターン」は7月、毎週金曜日深夜0時12分~テレビ東京系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2019年05月21日俳優の古田新太が、7月クールのテレビ東京系ドラマ24『Iターン』(7月スタート 毎週金曜24:12〜)でムロツヨシとともにW主演を務めることが9日、明らかになった。同作は小説家・福澤徹三の同名小説を実写映画化。広告代理店に勤める営業マン・狛江(ムロ)が、左遷で地方の小さな支社に異動を命じられ、ヤクザが行き交う“修羅の街”に単身赴任することに。対立する二大ヤクザに睨まれ、毎話究極の選択を迫られる。映画監督・内田英治が全話の脚本・監督を務める。古田が演じるのは、狛江を振り回す「岩切組」の組長・岩切猛。人情に厚く仲間を絶対に裏切らない一方で、裏切り者には容赦がない昔気質の、阿修羅市を牛耳るヤクザの親分という役所となる。狛江は、 仕事で起こしたミスがきっかけで、無理やり岩切の舎弟にされてしまう。岩切組がケツ持ちしている店でトラブルが起きたら、狛江も駆けつけなければならず、殴られたり、2階から逆さ吊りにされたりという日々を過ごすが、いつの間にか2人にはバディのような空気感も生まれていく。これまでにもヤクザ役を多く経験してきている古田が、迫力の演技&ムロとの掛け合いを見せる。○古田新太 コメント・ドラマ 24 の主演が決まったときの感想スケジュールが空いていてよかったなと思いました・岩切という役について岩切は、人情に厚い昔ながらのヤクザで、結構武闘派です。今の時代ではちょっとコンプラ的にダメな人かなと思います(笑)。・共演のムロツヨシについてムロ(ツヨシ)は、いくらいじめられる役をやってもお客さんに笑われるというすごくいい才能を持っています。今回も、殴ってほしそうにしているからオイラは普通に殴っています(笑)。それがかわいそうにみえると残念ですけど、ムロの場合はおもしろい。・視聴者へのメッセージムロくん演じる狛江が、オイラが演じる岩切と竜崎にどんどん追いつめられていきます。そんないじめられっ子のムロくんを楽しんでいただければ。いじめられる人によっていじめている側の見え方が変わってきますが、ムロくんはその才能が素晴らしいので、ぜひともいじめられているムロくんをみて、ゲラゲラ笑ってください。○ムロツヨシ コメント今回、古田さんと共演するにあたって僕からお願いしていたのは、殴るシーンで殴るふりはいらないということ。古田さんに殴られる狛江・ムロが、僕が視聴者だったらみたいと思ったので、思いっきりいってくださいとお伝えしました。なんでそれをお願いしたかというと、古田さんって普段ぜんぜん褒めないんですけど、唯一褒められたことがあるのは、数年前の舞台で僕がよくぶたれるシーンがあって、お客さんも笑っていたんですよ。そうしたら古田さんが、「普通あんなに年上の男が年下のお前を殴っていたら痛々しくて笑えないはずなのにお前は笑える。お前は殴られて笑われる、その才能はあるな」と。唯一褒められたのがそこでした。ですから、ちゃんと共演したときにそこだけは活かそうと思って、監督には古田さんが僕を殴るシーンは結構いれてくださいとお願いしました。そこでみんなが面白くなってもらえればいいなと。みなさんにはまず、古田さんが殴るムロを楽しみにしていただきたいです。
2019年05月09日ゲイで女装をした教師・原田のぶお(古田新太)が強いインパクトを放つ、放送中のドラマ『俺のスカート、どこ行った?』。高橋ひかるさんは、原田が担任を受け持つ2年3組の生徒、川崎結衣を演じている。原田先生を見ると、“こんな先生に出会いたかった”と思うはずです。「結衣ちゃんは、今どきのキャピキャピしたおしゃれ番長で、現代っ子って感じがします。自分を強く持っていながらも、長いものには巻かれがち。悪いことをするのがカッコいいと思っているようなところがあります。彼女のようなスクールカーストの上位にいる女の子を演じる機会はこれまでになく、私自身はわりとクラスの片隅にいるようなタイプなので(笑)、ドキドキしたし、自分の発言でクラスの空気が変わるのが気持ちいいんだろうな、という発見もありました。無意識のうちに悪いことをしているタイプだから、罪悪感を持たないように演じています。自分とは違う人を表現することは難しいけど、役にたどりつくまでのプロセスはすごく面白いし、もっと楽しめるようになりたいです」撮影は、古田さんを中心に、楽しく進んでいるそう。「初めて古田さんが現場入りされた時は、その姿に、どよめきが起こりました(笑)。撮影は、古田さんのおしゃべりのおかげで楽しく、和やかです。着ているブラウスが薄くて透けてしまうからカイロが貼れず、『寒い!』とおっしゃっている姿を見た時は、お茶目な方だなと思いました。もし、原田先生が自分の担任になったら?最初は驚くと思うけど、嬉しいです。これまで女装をする方に会う機会がなかったので話を聞いてみたいし、いつかは男装をしてみたいのでコツを教えてほしいです。原田先生が生徒たちと向き合い、ぶつかり、導く姿を見ると、“こういう先生と出会いたかった”と感じるし、“このままじゃダメかも!”“原田先生のようにもっと自分を表現しよう”と、自分を変えるきっかけをもらえると思います。“現代版『金八先生』”じゃないですが、新しい学園ドラマなので、ぜひ、見てほしいです!」『俺のスカート、どこ行った?』真の多様性を教師と生徒に学んでもらうため、豪林館学園高校の校長(いとうせいこう)は、2年3組の担任としてゲイバーで働いていた原田のぶお(古田)を迎え入れることにする。毎週土曜22:00~、日本テレビ系で放送中。たかはし・ひかる2001年9月22日生まれ。滋賀県出身。ドラマ『高嶺の花』『詐欺の子』、NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』に出演するなど演技力に定評あり。雑誌『Ray』の専属モデルをつとめる。※『anan』2019年5月15日号より。写真・内山めぐみインタビュー、文・重信 綾(by anan編集部)
2019年05月08日舞台で目を引く187cmの長身と、声量の豊かさと音域の幅広さ、深みのある歌声で、いまミュージカル界から注目を集めている東啓介さん。その東さんが挑むのは、偶然飛行機で隣り合わせたことから始まる恋を描いたNew Musical『Color of Life(カラー オブ ライフ)』。「誰しも日常に、見知らぬ人と言葉を交わすことってありますよね。その何気ない出会いが意図せずいい方向へと繋がっていく、出会いの奇跡を描いた物語です。小さな心の動きが大事な作品だけに、お芝居ではリアリティが必要ですけれど、ミュージカルとして心情を拡大して見せる必要もあり、これまでのミュージカルとは違う難しさを感じています」脚本・作詞・演出は、これまでも何度か舞台を共にしている石丸さち子さん。初演はなんとニューヨーク。石丸さんが現地で制作し、自らオフ・オフ・ブロードウェイの国際演劇祭に参加して高く評価された作品だ。「つねに上を目指し、稽古場で役者をかき立ててリアルな感情を引き出してくれる演出家さんです。今回はさち子さんの思い入れの強い作品だけに、新しい自分を見せたいですね」近年はグランドミュージカルなどでも活躍している東さんだけど、以前は「歌うのが嫌いだった」そう。「カラオケが苦手で、行っても歌わずに聞いているだけっていうタイプでした。でも、高校生の時に、学校の授業の一環で観たミュージカル『レ・ミゼラブル』の、最初の歌を聴いた瞬間、作品にのめり込んでしまったんです。その後に、この世界に入り、仕事を始めてみんなで作品を作り上げる楽しさに目覚めて、そこからもっと歌を磨きたいと思うようになりました」いまは歌に加え、あらためて芝居の大切さを実感しているという。「ミュージカルって、どんな大曲でも、綺麗に歌い上げるだけではダメなんですよね。昨年、三島由紀夫さんの『命売ります』という作品をやって、芝居…役作りって何だろうってあらためて考えるようになっています。今回の作品は、そんないまの僕が出合うべくして出合った作品かもしれない。役として気持ちのこもった歌を届けられたらと思います」この秋には念願だった帝国劇場の舞台に立つことも決まっている。「よっしゃー!っていう気持ちと同時に、もっと自分を磨かなきゃって、引き締まる気持ちもあります」『Color of Life』震災を機に創作の手が止まってしまった画家の和也(東)は、ニューヨークに旅に出る。その機内で、たまたま席が隣り合わせたレイチェル(青野)と意気投合し、彼女の部屋で暮らし始める。5月1日(水)~27日(月)DDD青山クロスシアター脚本・作詞・演出/石丸さち子作曲・編曲/伊藤靖浩出演/東啓介、青野紗穂全席指定8000円*税込みチケットぴあインフォメーション TEL:0570・02・9111ひがし・けいすけ1995年7月14日生まれ、東京都出身。7月には「中村雅俊45thアニバーサリー公演」、11月にはミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』に出演予定。※『anan』2019年5月1日-8日合併号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・谷口祐人インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年04月28日「古田さんら教師陣のキャストみなさん、一癖も二癖もあるかたばかりで。職員室のシーンは面白くて、一日中でもやっていたいくらいです(笑)」そう話すのは、4月20日放送スタートのドラマ『俺のスカート、どこ行った?』(日本テレビ系・土曜22時~)で数学教師・長井あゆみを演じる松下奈緒(34)。ドラマの撮影現場から駆けつけてくれた本誌のインタビュー中、思い出し笑いをこらえきれず涙目に。が、それも納得!古田新太(53)がゲイで女装家の高校教師・原田のぶおを演じる本作は、今期イチ異色の学園ドラマだ。「原田先生の言葉には不思議なパワーがあって、古田さんが言うことでさらに説得力が増す。優等生の長井先生がどんなふうに影響を受けるのか楽しみですし、いつか“のぶりん”って呼びたいですね。現場に立つ古田さんはカッコいいし、圧巻の演技という感じで、ふだんはとても優しいおじちゃんです(笑)」(松下・以下同)9年ぶりとなる朝ドラ出演も話題となったが、今年デビュー15周年。演じてみたい役は?「みなさんが想像つかない役をやってみたいです。“松下奈緒はこういう役ならできそう”と思われないような役に挑戦したい。たとえば“悪い女”は一度もやったことがありません。巡り合ったことのない役と出合いたいです」そして結婚は?「プライベートの充実が仕事にもつながると思っています。海外旅行も自分でプランを立てたりして楽しんでいますが、結婚は……。いつかはしたいと思いますけど、まだいいかな(笑)」
2019年04月20日古田新太がゲイで女装家の高校教師を演じる新土曜ドラマ「俺のスカート、どこ行った?」で、白石麻衣が教師役に初挑戦。さらに、古田さんや松下奈緒、白石さん、「King & Prince」の永瀬廉、「なにわ男子/関西ジャニーズJr.」の道枝駿佑、長尾謙杜が勢ぞろいしたポスタービジュアルが初公開された。あらすじ「ダイバーシティ」宣言を掲げた私立・豪林館学園高校。その高校にゲイで女装家の原田のぶおが赴任してくる。酸いも甘いも噛み分けた、原田のぶおにしか生徒に伝えられないことがある!歯に衣着せぬ原田節が教育現場で炸裂、奇想天外で破天荒な原田が巨大な権力に負けない力を発揮し、生徒の心を解き放つ!主人公の原田のぶおは52歳、ゲイで女装家、そして高校教師。新時代を迎えるこの春、人間味あふれるニュータイプの先生が誕生。大きく笑って、時には泣いて、何かが心に刻まれる、かつてない学園エンターテインメントドラマが幕を開ける。そんな本作で、初めての教師役に挑戦するのが白石麻衣。演じるのは、世界史教師・里見萌。憧れていた教師になったものの、自分の理想からかけ離れた教育現場を目の当たりにし、完全に心がやさぐれ反抗期全開教師に。そんな彼女の教師人生2年目は、原田のぶおとの出会いから始まる。白石さんは「主役の古田新太さんをはじめ、とても楽しそうなキャストの方々との撮影が今からとても楽しみです。1つ1つ丁寧に演じながらも、たくさん笑っていただけるような作品になるように精一杯頑張ります」と意気込みをコメント。そして、主要キャストが勢ぞろいしたポスタービジュアルも初公開。ポスター制作にあたったデザインチームも「特殊な柄の衣裳を着て無表情に佇む古田さんが、想像以上に強く面白いキャラクターを演じてくれて、インパクトのあるポスターが完成できました」と納得する仕上がりとなっている。さらに本作には、いとうせいこう、荒川良々、大倉孝二、じろう(シソンヌ)、桐山漣、大西礼芳、小市慢太郎、生徒役として高橋ひかる、竹内愛紗、箭内夢菜、阿久津仁愛、須藤蓮、堀家一希らが出演する。新土曜ドラマ「俺のスカート、どこ行った?」は4月20日より毎週土曜22時~日本テレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2019年03月29日2018年(第36回)毎日ファッション大賞の表彰式が11月22日、都内で行われ、トーガ(TOGA)のデザイナー古田泰子が大賞を受賞した。このアワードは、2009年に続く2度目の大賞受賞となるもの。表彰式で、古田は「東京でコレクションを発表してすぐに新人賞・資生堂奨励賞を頂き、パリに発表の場を移して大賞を頂きました。そして、創設20周年をむかえた今回、2回目の大賞。節目節目で評価していただき、大変嬉しく思っています」と喜びを語った。また、新人賞・資生堂奨励賞はアキコアオキの青木明子、ファッション界に功績を残した人に贈られる鯨岡阿美子賞はアートディレクターの中條正義がそれぞれ受賞した。話題賞はゾゾの「ゾゾスーツ」に決まった。青木は「服を装うと言うことは、ただ服を着ることではなく、新しい時代を創りだしていく文化的な価値があることだと信じて活動してきました。今回の受賞をきっかけに更に精進していきたい」と挨拶。中條は「40年間、花椿という雑誌のアートディレクターとしてお手伝いしたことに対するものかなと思っています」と語った。ゾゾの伊藤正裕は「イメージは体温計のように一家に1本あって、身体を図り、服を買ってもらうということだった。もっと計測を簡単にする、更に精度を上げるなど、どんどん進化させていきたいし、計測した後に身体にぴったりあう服も用意しているので試してほしい」などと話した。また、表彰式の後に行われたパーティーでは、アキコアオキの2019年春夏コレクションを中心にしたファッションショーも行われた。
2018年11月25日「関ジャニ∞」安田章大主演の音楽劇「マニアック」が、来年1月より大阪と東京で上演されることが決定。古田新太と成海璃子共演で、冬なのに灼熱の痛快青春暴走音楽劇を繰り広げる。ストーリー舞台はとある町の山の上、広い庭には樹木が生い茂り鬱蒼として不気味な、いやとても昭和的な佇まいの八猪病院。この病院の院長・八猪不二男(古田新太)は、人当たりの良い柔和な人物と見せかけて、実はロボットと人体の融合=新しい医療の可能性を夢見て、入院患者を利用して人体改造実験を行っていたのだ。そんな狂気をはらんだ病院にある日、庭の手入れに訪れる植木屋の犬塚アキラ(安田章大)。アキラと不二男の一人娘メイ(成海璃子)はひょんなことから出会い、恋に落ちる。しかし不二男の監視下にあるメイは病院からでてこようとせず、じれるアキラはメイに会いに病院に忍び込み、この病院の秘密を知ってしまう。そしてアキラは、不二男からメイを助け出そうと決心をして再び病院に入り込むのだが…。安田章大×古田新太、舞台初共演でどんな化学変化が…本作の主演は、バラエティ番組での共演を経て、古田さんが熱いコールを送り、安田さんに決定。病院の院長・八猪不二男役を古田さん、愛する女を救うために立ち上がる植木屋・アキラ役の安田さん、2人の初舞台共演が実現。安田さんは「新太さんがいる以上はとてつもない世界になると思いますし、ステージ上では全力でぶつかって、ふざけるときは一生懸命出来たらいいな、と思っています」と今作にかける思いを語り、「どんなパッションが爆発するか楽しみです!」と期待。「青木豪さんといつか一緒に仕事がしたい」と思っていたという古田さんは、「青木さん特有の意地悪な目線で意地悪な作品を書いてもらい、くだらないオリジナルの音楽劇を作りたいと思っています」とコメント。また、「安田君は、バラエティ番組でも共演していますし、『俺節』(2017年上演)がとても良くて一緒に舞台に立てたらと思っていました。なので出演が決まったと聞いて嬉しかった。バカバカしい作品は、演技も歌も上手な人がやるのが頭が悪く見えていいんです!アットホームなカンパニーを作って、ハートウォーミングな感じでお届けしたいと思っていますので、ぜひご期待ください(笑)」と呼びかけている。成海璃子も参戦「楽しそうな予感しかしません!」さらに、古田さん演じる不二男の娘役で成海璃子が出演。成海さんは、「楽しそうな予感しかしません!音楽劇ということで慣れないことばかりですが、精一杯頑張りたいと思います」と意気込みのコメントを寄せている。本作の作・演出を手掛けるのは、「エスペラント~教師たちの修学旅行の夜~」で鶴屋南北戯曲賞ノミネート、「獏のゆりかご」では第51回岸田戯曲賞最終候補と、その筆致の確かさは同年代の作・演出家の中でも群を抜く青木豪。「“変態全開、だけど痛快”な作品にしたい」と話す青木氏は、「安田君は熱量の高さを常に感じますし、見るたびに顔が違う、いろんな人になれるんだろうなと思っていて、ご一緒できることが実現できて嬉しいです」と主演の安田さんに期待を寄せている。なお、本公演の前売りチケットは大阪・東京公演共に11月11日(日)より発売スタートする。パルコ・プロデュース2019音楽劇「マニアック」は2019年1月19日(土)~1月29日(火)森ノ宮ピロティホールにて、2月5日(火)~2月27日(水)新国立劇場 中劇場にて上演。(cinemacafe.net)
2018年09月22日ギャグ漫画の大家、赤塚不二夫の代表作「天才バカボン」が、7月に「深夜!天才バカボン」としてTVアニメ放送が決定。パパ役に古田新太、バカボン役で入野自由が出演するほか、豪華声優陣の参加が明らかになった。■「天才バカボン」5回目のアニメ化原作「天才バカボン」は、“20世紀最強のギャグ漫画”と謳われた赤塚氏の代表作。バカボン一家を中心としたホームコメディからナンセンスギャグ、実験的な手法で一世を風靡し、主人公であるパパの「これでいいのだ!」というフレーズはあまりにも有名。そんな本作が、2017年に誕生50周年を迎え、赤塚不二夫没後10年にあたる本年、前作から実に18年ぶり、5回目となるTVアニメ放送が決定。なお、監督&構成は、TVアニメ「しろくまカフェ」のシリーズ構成なども手掛ける細川徹。本作が初TVアニメ監督作となる。■古田新太が“パパ”に! 超個性的バカボン一家に豪華キャストが決定そして今回、放送決定とあわせて注目のキャスト陣も発表!主人公となるパパ役を、今回が初のアニメ作品主演となり、数々の舞台やドラマ、映画に出演する個性派俳優・古田新太に決定。「熱愛する赤塚先生の大傑作『天才バカボン』の大ヒーロー、“パパ”をやらせていただく喜びとプレッシャー。『私のパパはそんなんじゃない!!』という苦情は一切受け付けません」とコメントを寄せている。さらに、パパの息子でのんびり屋さんのバカボン役には、「おそ松さん」で末っ子トド松役を務めたほか、「機動戦士ガンダム00」「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の入野自由。美人なママ役に、「タッチ」(浅倉南役)や『となりのトトロ』(草壁サツキ役)の日高のり子。天才赤ちゃんのハジメ役に「魔法先生ネギま!」「魔法少女まどか☆マギカ」野中藍。そのほか、レレレのおじさん役を「新世紀エヴァンゲリオン」「機動戦士ガンダムSEED」の石田彰、本官役をキアヌ・リーブスやトム・クルーズなどの吹き替えでお馴染みの森川智之、ウナギイヌ役を「おそ松さん」「亜人」『虐殺器官』の櫻井孝宏と超豪華声優陣が決定した。■ティザービジュアル&お祝い描き下ろしイラスト公開!また、主要キャラクターの7名が描かれ、目にモザイクをかけられ怪しい色彩をまとった本作のティザービジュアルと、赤塚氏と縁の深い大人気漫画家陣による、お祝い描き下ろしイラストも公開。ちばてつや(「あしたのジョー」原作:高森朝雄 ほか)、北見けんいち(「釣りバカ日誌」原作:やまさき十三 ほか)、あだち充(「タッチ」ほか)、高橋留美子(「うる星やつら」ほか)による超豪華トリビュートイラストはファン必見だ。同じく赤塚作品の「おそ松くん」を原作とした「おそ松さん」が大ヒットしたことも記憶に新しいが、Twitterでは「え!?バカボンのキャスト豪華すぎじゃね!?」「自由くんが…自由くんがバカボン!!応援してます」「わーなんだこれは!楽しみすぎます!深夜って付いちゃってるのがまた一層楽しみです!」「パパが古田新太にバカボン入野くんとか期待しかないw」と早くも話題に。 舞台を現代に変え、“深夜”に放送されるこちらも注目を集めそう。TVアニメ「深夜!天才バカボン」は7月放送予定。(cinemacafe.net)■関連作品:リズと青い鳥 2018年4月21日より全国にて公開© 武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
2018年04月03日女優の天海祐希と俳優の古田新太が出演する、ONWARD presents 劇団☆新感線『修羅天魔~髑髏城の七人 Season極』Produced by TBSが17日に初日を迎える。劇団☆新感線による人気演目『髑髏城の七人』は1990年の初演以来、7年ごとに上演されている代表作。360°型の新劇場「IHIステージアラウンド東京」にて、2017年3月より"花・鳥・風・月"の4シーズンを1年3カ月のロングラン公演として行っていたが、この度『Season極』として完全新作を上演する。織田信長に愛された雑賀衆のスナイパーで今は遊女の極楽太夫を天海が演じ、古田演じる天魔王との愛憎劇が描かれる。天海は「みんな素敵ですよー! 『髑髏城の七人』をベースに展開するストーリーは、“花・鳥・風・月”を観た方も、これから御覧になる方にも楽しんで頂けると思います。とても大人の髑髏城になっているのではないでしょうか」と同作について語る。360°の劇場については「時々、今、自分がどこにいるのか分からなくなります」と苦笑しつつ、「もの凄く大変ですが、でも全ては、お客様に楽しんで頂く為! 全力で頑張ります」と意気込んだ。古田は「天海さんの威力を存分に堪能してください」とコメント。今回は登場しない『髑髏城』の主人公・捨之介と二役で演じてきた天魔王を、単独で演じることになる。「今までの“花・鳥・風・月”の皆さんが演じてきた天魔王とは違うので、そんなに感情に走ることはありません」と役について説明した。また同作は「古田に罰ゲームをさせる為」というスタートから、28年もの間上演されるビッグタイトルになったが、古田は「本当にどうしたもんでしょうか。好きなシーンはいくつかあるのですが、特別な想いはありません」と心境を表す。見所は「天海さん!!」と力強く断言した古田は、「今までの『髑髏城の七人』とは違いますが、面白くなるように努力しました。楽しみにしてる方をガッカリさせないように頑張りますので、そのまま楽しみにしていてください」とメッセージを贈った。公演はIHIステージアラウンド東京にて、2018年3月17日~5月31日。(c)2018『修羅天魔〜髑髏城の七人 Season極』/TBS・ヴィレッヂ・劇団☆新感線【撮影:田中亜紀】
2018年03月17日「あまり私生活を明かさない古田さんですが、自宅は都内の最寄り駅から徒歩6分ほどの好立地にあるんです。12年前に購入された3階建ての一軒家で、土地は86平米とそんなに広いわけではないんですが、場所がいいので土地と建物を合わせれば時価1億円以上。住宅ローンは3年前に完済されています」(不動産関係者) 1月中旬の昼2時すぎ、都内の私鉄駅のホームのベンチに派手なアウターにサングラスをした中年男性が座っていた。人気俳優の古田新太(52)だ。 NHKの朝ドラ『あまちゃん』では芸能事務所社長・太巻役、大ヒットした『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)ではゲイの上司役など、名バイプレイヤーとして大活躍中だ。近所の住人はこう話す。 「引っ越してきた当初は派手な怖い人という印象でしたが、最近は変わりました。挨拶するときちんと返してくれます。気持ちのいい人です。奥さんがまた明るくて本当にいい人。よく自転車に乗って買い物に行く姿を見ます」 この奥さんというのが、元タレントの西端弥生(54)だ。彼女は91年にダウンタウンの人気番組『ごっつええ感じ』(フジテレビ系)に出演したことで一躍ブレーク。古田と結婚後、出産を機に94年、芸能界を引退している。 「古田さんは365日お酒を飲まないことがない人。弥生さんとも、行きつけの飲み屋で出会ったことが付き合うきっかけでした。彼はまだ無名の俳優で、そこに『ごっつええ感じ』にレギュラー出演中の弥生さんがたまたま当時付き合っていた彼氏を連れて飲みにやって来たんです。そこから横恋慕ですよね。そのときは彼女に声も掛けられずに終わって、同じ飲み屋で再会できたのが半年後。そのときは彼女がひとりだったんで声を掛けたら、ちょうど彼氏と別れた直後だったそうで、猛プッシュしたそうです」(演劇関係者) ほどなく彼女は妊娠。結婚は古田が28歳のときだった。 「弥生さんは『ごっつ~』を“産休”。そのまま番組を降りて、結局引退してしまいました。じつはそれまで古田さんは、演じる役を選ぶところがあったんです。でもこれで“男気スイッチ”が入ったのか、来た仕事は何でも受けるようになりましたね」(前出・演劇関係者) 一家が現在の自宅を建てたのは06年。ドラマ『木更津キャッツアイ』『タイガー&ドラゴン』への出演で、舞台だけでなくテレビでもようやく名前が知られ始めたころだった。 「その当時、1億円の家を買ってローンを組むのは、わりと思い切っていますよね。弥生さんは“家を買ったら飲みに行く回数も減るし、嫌でも仕事をがんばるでしょ”という思惑でローンを組んだそうですが、かえって仕事が増えたら飲みに行く回数も増えちゃったそうで、苦笑いでした」(役者仲間の1人) だがこの自宅購入を機に、古田はさらなる飛躍を遂げる。賢妻の采配はねらい通りの効果を上げたのだ。“賢妻”に感謝が尽きない古田はいまも知人の舞台を観にいく際、妻と2人で行くという――。
2018年02月03日2015年春、異色のクライムサスペンスとして話題を集めた、松下奈緒と古田新太W主演で贈るWOWOWドラマ「闇の伴走者」が、2018年3月に「闇の伴走者~編集長の条件」として続編が放送されることが決定。松下さんと古田さん、凸凹コンビが再タッグを組み、伝説の編集長の死の真相に迫る。■あらすじかつて一世を風靡した伝説の漫画誌編集者が、中堅出版社の漫画雑誌の復興を依頼され、強い意欲を持って編集長に就任した。しかし、その直後にビルの屋上から転落死。遺書も不審な点もないことから、警察は早々に「事故」として処理する。だがその死には、不可解な点が多く残されていた。あの人なら殺されても仕方がないと言う編集部員や周囲の人々。「他殺か、自殺か?」――出版関係専門の調査員・優希(松下奈緒)と、偶然にも後釜として編集長に就任した醍醐(古田新太)は、再びコンビを組み、伝説の編集長の死の解明に乗り出す。手がかりは故人が残した作者不明の古い漫画画稿。2人は調査を進め、やがて戦後最大の謎「下山事件」に辿りつく。その背後には、「下山事件」を実にリアルに描写した謎の漫画家の存在が!下山国鉄総裁の死の真相とは?伝説の編集長の死と「下山事件」、そして謎の漫画の関係は?優希と醍醐が行き着いた驚愕の「真実」とは――!?■本作の見どころ前作に引き続き、今作の主演を務めるのはもちろんこの2人。松下さんが演じる水野優希は、前回から引き続き出版関係専門の調査会社の調査員として、一方の古田さん演じる醍醐真司は、フリーの漫画編集者から中堅出版社の漫画誌「漫画ブレイブ」の編集長となり登場する。原作は、長崎尚志の「闇の伴走者」の続編である「編集長の条件 -醍醐真司の博覧推理ファイル-」。前作で監督を務めた三木孝浩が引き続き監督を務め、また劇中に登場する漫画雑誌の連載作品や画稿は、森秀樹、田中圭一、土山しげる、そして平松伸二ら超一流の漫画家陣が担当する。そして今回の謎は、戦後最大の怪事件「下山事件」との関係が…?この事件は、1949年に当時の国鉄総裁が轢死体で発見された事件で、様々な要因が絡まりあった結果、いまだに解決されていない昭和史に残る事件の一つ。伝説の漫画編集者・南部の謎の死を追い始めた2人だったが、たどり着いたのは一枚の「紙芝居」。その「紙芝居」と「下山事件」がどのように関係するのか注目だ。■松下奈緒&古田新太らコメント到着今回の放送決定に、「率直にパート2が叶って嬉しいです」と続編も楽しみだと話す松下さん。一方で古田さんは、「あぁ、またあの長いウンチクを述べなきゃいけないのか…」と言いつつも、松下さんとの再タッグには「そりゃ楽しいに決まってますよ。長い説明さえなければ」とコメント。また脚本を読み、今回も面白いと話す2人。松下さんは「続きがすごく気になるし、出てくる人全員が怪しい(笑)いろんな伏線を回収したときの爽快感は気持ちのいいものでした。でもサスペンス的な面白さもそうですが、パート1とは違って、醍醐も優希も何かが変化している。優希の父の不審な死の真相についても楽しみにしています」と内容について少し触れ、古田さんは「読み終わってすぐに『こいつは困った』と思いました。作品が面白く無くなってたら完全においらたちのせいになると」と語っている。三木監督は「今回は“再起”の物語です。人生の道半ばで立ち止まってしまった人たちが、もがきながらも己のあるべき姿を暗闇の中から手繰り寄せ、一歩前へと踏み出す瞬間を描きたいと思っています。前作同様に漫画を題材にしたミステリーという形を取りながらも全ての大人たちの応援歌になるようなそんなドラマにしたいです」と意気込み、「松下さん演じる優希と古田さん演じる醍醐の素敵凸凹コンビの復活にご期待ください!」とメッセージを寄せている。連続ドラマW「闇の伴走者~編集長の条件」は2018年3月31日より毎週土曜日22時~WOWOWにて放送(全5話)。※第1話無料放送(cinemacafe.net)
2017年12月18日女優の天海祐希と俳優の古田新太が、ONWARD presents 劇団☆新感線『修羅天魔~髑髏城の七人 Season極』Produced by TBSに出演することが17日、わかった。『髑髏城の七人』は劇団☆新感線による人気演目で、1990年の初演以来、7年ごとに上演されている代表作。現在は360°型の新劇場「IHIステージアラウンド東京」にて、2017年3月より1年3カ月のロングラン公演が行われている。"花・鳥・風・月"の4シーズンに分け、すべて異なるキャスト、それぞれ全く違ったアプローチで上演する。約1年続いたロングラン公演の後に『髑髏城の七人 Season極』の上演が発表されていたが、今回は物語を一新。天海が主演を務め、新感線の看板俳優・古田が迎え撃つ"もうひとつの『髑髏城の七人』"が出来上がった。完全新作となる同作では、織田信長に愛された雑賀衆のスナイパーで今は遊女の極楽太夫を天海が演じ、古田演じる天魔王との愛憎劇が描かれる。これまでの『髑髏城の七人』の中で最も"織田信長"像が引き立つ物語となる。沙霧、兵庫、狸穴二郎衛門とおなじみのキャラクターも出て来るが、これまで主役だった捨之介や蘭兵衛は登場せず、新たに色里・無界で一番人気の若衆太夫・夢三郎などのキャラクターが登場。福士誠治、竜星涼、清水くるみ、三宅弘城、山本亨、梶原善が出演する。中島かずきは、「修羅の道を行く<極楽太夫>と<天魔王>との愛憎劇となります。これはあくまでもスピンオフでもアレンジでもなく、"完全新作"の、もうひとつの『髑髏城の七人』の物語です」と強調。演出のいのうえひでのりは「織田信長にまつわる奇(くす)しき縁(えにし)に結ばれた男と女の運命の話で、これまで以上に信長がキーワードになることは間違いありません」と語る。「『髑髏城』の世界観の中で、それなりの年齢を感じさせる大人の男女の話にするつもりなので、まさに今の劇団☆新感線が作る、今の『髑髏城の七人』になるんじゃないかと思います」と展望を明かした。公演はIHIステージアラウンド東京にて、2018年3月17日~5月31日。○天海祐希コメント「生誕半世紀公演(50周年記念祭)」をやらなきゃいけないねと何年か前に言われて「やったー!」と無邪気に喜んでいたら、こんな大変なことになりました(笑)。でも、この360°客席が回転する劇場で同じ作品を5パターン、6チームで上演するという大規模な企画に参加させていただけるのは、大変ありがたいことです。その同じ舞台に古田新太さんがいてくださるのはものすごく安心感があります。"Season花"から始まった企画の最後が、この"Season極"。いいシメ方ができるようにがんばりたいです。○古田新太コメント正直なところ、<天魔王>も『髑髏城の七人』ももういいよ、と思ってたんですが(笑)、天海さんが「古田センパイが出ていないとヤダ」と言うので出ることにしました(笑)。歴代の天魔王の中では一番年寄りになりますが、これまでとは違うお話なので全くの別物として考えています。『髑髏城の七人』もこれでついに最終回です。ちょっとだけ変えたマイナーチェンジではなく、あの世界観の中のもうひとつの物語になるはず。乞うご期待!
2017年11月17日先日、「白戸家」シリーズ終了を匂わせるCMを発表したソフトバンクが、今回その続編となる新CMを9月22日(金)から順次全国で放映を開始。新キャストとして古田新太、竹内涼真、杉咲花が出演する「ケータリング」篇、「リビング訪問」篇、「台本読み合わせ」篇の内容が明らかになった。上戸彩、樋口可南子がスタンバイした白戸家のセットで、撮影スタッフ・関係者一同による、「白戸家10年間お疲れ様でした」のサプライズセレモニーが始まるという、衝撃の場面からスタートした「新しい家族割」のテレビCMシリーズ。その続篇となる本CMでは、意味深な言動を繰り返す古田さん、竹内さん、杉咲さんの3人の真意を測りかねて、疑心暗鬼に陥る白戸家とのシニカルかつコミカルな掛け合いが印象的な3篇が登場。スタジオのケータリングスペースで食事中の白戸家の元に、「お疲れ様です!」と古田さんがやって来て、「10年長かったですね~」と労いの言葉を掛けるシーンから始まる「ケータリング」篇。白戸家のリビングに突然、古田さんと竹内さんが訪ねてきて「あ、見たことある家だ!」「へぇ~、家のセットは変えないんですね」と部屋の中を見回していく「リビング訪問」篇。そして、撮影の準備が進む白戸家のリビングで、次のCMの練習だと言い、「お父さん初めまして。新しい娘です」と、セリフ練習をしている杉咲さんが出演する「台本読み合わせ」篇。CMではいきなり白戸家の目の敵にされてしまった古田さんだが、撮影が終わると旧知の上戸さんら白戸家のメンバーと仲良く談笑する場面も。同じく新メンバーの竹内さん、杉咲さんをしっかりサポートし、自然体でありながらも独特の存在感を放ち、現場のムードを盛り上げていた古田さんは、「なんで選ばれたのか、よく分かってないです。そして、これからどういう展開になるのかも分からないから、ソフトバンクさんは一体どういうつもりなんだろう」と新CMに選ばれたことに戸惑いを隠せない様子。また、自身が見ていた白戸家の世界に自分が飛び込むのは「不思議な感覚」だと言う竹内さんも、同じく「ソフトバンクさんはホントにどういうつもりなんでしょうか」とコメント。さらに杉咲さんも「目の前に樋口さん、上戸さんがいらっしゃるのが、すごく不思議な感じでした。私もソフトバンクさんはホントにどういうつもりなんだろうって思います(笑)」と3人とも首をかしげる。しかし、実際に撮影に参加してみて竹内さんは、「面白いシチュエーションがいろいろあって、基本的にあったかいなっていうイメージで。今日、撮影に参加して雰囲気があったかかったので、楽しいです」と感想を語り、杉咲さんも「ホントにすぐに撮影が終わってしまって。最初から最後まで一連で撮ったCMの撮影が初めてだったんですけど、ホントにビックリしました」とコメントしている。ソフトバンク新テレビCM「リビング訪問」篇は放映中。「ケータリング」篇、「台本読み合わせ」篇は9月26日(火)より放映開始。(cinemacafe.net)
2017年09月22日カルト的な人気を誇り、1975年に映画化もされたミュージカル『ロッキー・ホラー・ショー』。2011年にはいのうえひでのり演出、古田新太主演で上演、大きな話題を呼んだ。そして今秋、再び古田が『ロッキー~』に帰ってくる。演出を担うのは、いのうえから直々の指名を受けた河原雅彦。さらに新参加となる小池徹平を加えた3人に話を聞いた。ミュージカル『ロッキー・ホラー・ショー』チケット情報元々『ロッキー~』の大ファンだという河原も、前回のいのうえ版を「完璧」と絶賛。だが映画寄りに作られたいのうえ版に比べ、「僕のロッキー体験としては、作り手側が意図しないところで、お客さんが楽しみ方をどんどん発展させていった印象が強い。例えば雨のシーンでは、客席でも新聞紙を傘代わりにして、水鉄砲の水で雨を降らせたり。そういうものが僕の中のロッキーであり、ロッキーの楽しみ方なんです」。古田演じるフランク・フルターは、服装倒錯バリバリのマッド・サイエンティストで、『ロッキー~』の世界観を具現化したような人物。古田は「作品自体がフランクへのお膳立て。要はただのエゴの強い人なんだけど、つまりはそれって舞台上で問答無用に振る舞える役でもある。そういった役は、やっぱりやっていて楽しいし面白いですよ」と笑う。そんなフランクの城へと迷い込んでしまうのが、小池演じるブラッドとソニン演じるジャネットの新婚カップル。「キャスティングされた理由がわからない」と苦笑いを浮かべる小池だが、「第一印象から本当に好きだなって思える作品。テーマパークのような世界観も好きですし、歌もすごくキャッチーで!今回参加出来るのがすごく楽しみで、お話いただいた時からずっとソワソワしていました」と期待を膨らませる。近年注目を集めているダンスチーム“東京ゲゲゲイ”のリーダーMIKEYが振付を手掛け、メンバーも出演もするなど河原版ならではの趣向は随所に。「やっぱり僕は見世物小屋的な、客席に入った瞬間にワクワク出来るような劇場体験が好きですし、かつてはそのために劇場に通っていた。そういう意味でロッキーって、初期衝動に非常に近いんですよね」と河原。するとすかさず古田が、「ある意味古典ともいえる作品なのに、オイラたちの初期衝動に近いってどんだけ初期なんだよ!(笑)」とツッコミ。「でも僕ら世代にも確実に引っかかりますし」と小池が続くと、河原も「どの時代もみんなはしゃぎたいからね。バカは絶えないってことかな(笑)」。思いっきりバカになれる、誰をも魅了する劇場体験がここにある。公演は11月7日(火)から11月12日(日)まで東京・Zeppブルーシアター六本木、11月16日(木)から12月3日(日)まで東京・サンシャイン劇場で上演。その後、北九州・仙台・松本・大阪と各地を巡る。東京の2会場と仙台公演については現在、先行抽選プレリザーブのエントリーを受付中。取材・文:野上瑠美子
2017年08月02日古田新太と小池栄子が“案内人”を務める新ドラマ24「下北沢ダイハード~人生最悪の一日~」。この度、7月21日(金)の第1話放送に先駆け、本作のスピンオフとなる“特別編エピソード0”が、テレビ東京YouTube公式チャンネルほかにて期間限定で配信されることが決定した。「下北沢ダイハード~人生最悪の一日~」は、現在小劇場界の最先端で活躍する人気劇作家11人が書き下ろす、小劇場の聖地・下北沢を舞台にした“人生最悪の一日”を、気鋭の映像作家たちが映像化するオムニバスドラマ。古田さんと小池さんが、町のうらぶれたスナックの常連客とお店のママに扮し、2人が下北沢で起きた“人生最悪の一日”を語り始めるところから物語がスタート。毎回設定も登場人物も変わる1話完結型のコメディー・ドラマとなっている。そして今回、本作の第1話放送に先駆け配信される特別編は、古田さんと小池さんはもちろん、蛭子能収、角島美緒らが出演。古田さん演じるジョン幕練が、ある朝ひどい二日酔いで目を覚ますと、自宅の押し入れには何故か縛られた美女が入っていた。だが、ジョンには昨夜の記憶がない。ふと美女の携帯に非通知からの留守電が13件も入っていることに気づいたジョンは、恐る恐る再生してみると、ジョン自身が彼女を脅迫していた…。果たして、この女は誰?一体、ジョンは何をしたのか…というストーリー。プロデューサーは「11分にわたる1シチュエーションが、ほぼ古田新太さんの一人芝居!1日前の古田新太が現在の古田新太を追い詰める、とても斬新な内容になっており、改めて 古田新太という俳優はすごい!と実感しました」とスピンオフについてコメント。なお、脚本は現在人気急上昇中の劇団、玉田企画の玉田真也が書き下ろし、監督は本編の総合演出の関和亮。プロデューサーも「本編に負けない高いクオリティのショートドラマになりました」と自信を見せており、ぜひ本編と併せて楽しんで欲しい。また来週の第1話では、神保悟志、吉沢亮、村杉蝉之介、桜井ユキ、柳ゆり菜、高橋ひとみが出演する「裸で誘拐された男」を放送。SM好きという秘密を持つ、選挙を間近に控えた国会議員・渡部修(神保さん)は、女王様・麗奈(柳さん)に全裸でスーツケースに入れと命令される。そしてそのまま下北沢を歩くというプレイが始まり興奮する修だったが、思わぬ事態が発生。なんと見知らぬ人物にスーツケースを取り間違えられてしまう!しかもその人物(吉沢さん)は誘拐犯で、どうやら身代金を運んでいるつもりらしい。一体、全裸議員が入ったスーツケースはどこへ行ってしまうのか?「下北沢ダイハード~人生最悪の一日~」特別編エピソード0はテレビ東京YouTube公式チャンネル、ひかりTV、GYAOにて無料配信中。ドラマ24「下北沢ダイハード~人生最悪の一日~」は7月21日(金)深夜0時12分よりテレビ東京にて放送開始(テレビ大阪は24日(月)深夜0時12分から)。(cinemacafe.net)
2017年07月14日俳優の古田新太が主演を務める舞台『ロッキー・ホラー・ショー』のビジュアルが21日、公開された。同作は1973年にロンドンで初演を迎え、世界的な人気を誇るミュージカルで、1975年に映画化もされている。2011年には、演出家・いのうえひでのりと古田のタッグによって上演され、今回河原雅彦の演出で復活することとなった。今回公開されたのは、古田が演じるフランク・フルターのビジュアル。全性愛、異性装のマッドサイエンティストであり、変態度パワーアップで異質な世界を作り上げる。古田も「オイラはこのカツラとボンテージを着たらフランクになっちゃうので、みんなもコスプレして一緒に騒ぎましょう」とファンへメッセージをおくった。同作には他、小池徹平、ISSA、ソニン、上木彩矢、アヴちゃん(女王蜂)、吉田メタル、東京ゲゲゲイ(BOW・MARIE・YUYU・MIKU)、ROLLY、武田真治が出演する。東京公演は11月7日~12日にZeppブルーシアター六本木、11月16日~12月3日にサンシャイン劇場。さらに北九州公演、仙台公演、松本公演、大阪公演を予定している。○古田新太コメント全国の「ロッキー・ホラーショー」ファンの皆さんに嫌われないように今回も皆さんが楽しめるような作品にしたいですね。前回は映画へのオマージュ色が強かったですが、今回はライブのノリで、お客さんと一緒に盛り上がれる、レスポンスを楽しめるような作品になるかと。作品を知らない人にも楽しめると思いますが、DVDなどで予習してきてもらえると、もっと楽しめると思います。これまでとは全く違う「ロッキー・ホラー・ショー」になります! オイラはこのカツラとボンテージを着たらフランクになっちゃうので、みんなもコスプレして一緒に騒ぎましょう○河原雅彦コメント「ロッキー・ホラー・ショー」には、お客さんが一緒になって騒いで盛り上げて、能動的に楽しむことで、作品としてのオリジナリティが構築された背景があると思います。今回はその空気感を持ち込んで、今まで以上にお客さんが参加して楽しめる仕掛けを作りたいと思っています。出演には音楽的な香りがする、もの凄く濃いメンバーが集まりました。クリエイティブスタッフには、日本の「ロッキー・ホラー・ショー」の伝説的存在であるROLLYさんが音楽監督でも入ってくださいますし、振付は僕も大ファンである 東京ゲゲゲイのMIKEYさんに声をかけさせてもらいました。絶対に刺激的な 「ロッキー・ホラー・ショー」ができると確信しています。「ロッキー・ホラー・ショー」を僕たちもめちゃくちゃ楽しんで創るので、イベントや ライブ、時期的には忘年会に参加するような気持ちで劇場に来て一緒に楽しんでもらえたらと思っています。
2017年06月21日俳優の古田新太とお笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太が、映画『パワーレンジャー』(7月15日公開)の日本語版声優を務めることがこのほど、明らかになった。元レッドレンジャー・ゾードン役に古田、アルファ5役に山里が決定した。日本の特撮シリーズ『スーパー戦隊』の英語版として1993年から全米で放送され24年続くテレビシリーズ『パワーレンジャー』。"米国で最も成功したジャパニーズコンテンツ"とも言われている日本が誇るスーパーヒーローが、総製作費120億円というスケールでハリウッドで映画化された。先日発表されたレッドレンジャー(ジェイソン)役の勝地涼とピンクレンジャー(キンバリー)役の広瀬アリスに続き、古田と山里の参加が決定。古田は、太古の地球で世界を守っていた5人の戦士="パワーレンジャー"の元レッドレンジャー・ゾードン役を、山里は、5人をサポートするおしゃべりなロボット・アルファ5役の声を演じる。古田は「今回、元レッドレンジャーで今は魂だけになった壁の中の人物"ゾードン"というキャラクターの声優をさせていただくことになりました。最近、声優をやると必ず"ボスキャラ"です。レンジャー、やりたかったな。ファンの方に違和感を持たれないようガンバリマス」とコメント。山里は「オファーがきたときは、まさかレッド!?とドキドキしたのは内緒の話です…。ただ、アルファ5も5人には絶対必要な仲間ですし、5人に突っ込んでもらったり突っ込んだりできると思うと今から楽しみで仕方ないです!」と喜び、「男子はみんな戦隊ヒーローに育ててもらっています! その日本のヒーローに世界が影響を受けたというのがめちゃくちゃ嬉しかったという気持ちがあります! 世界中にファンの方がいるこの作品に関われるだけで幸せです! そして、そのファンの人たちを裏切らないように全身全霊でのぞませていただきます! 最高の作品に少しでも役に立てるよう頑張ります!」と意気込んでいる。(c)2016 Lions Gate TM&(c) Toei & SCG P.R.
2017年05月03日4月15日(土)より順次公開中のゲキ×シネ『乱鶯』。この度、本作の公開を記念して舞台挨拶が行われ、主演の古田新太と共演の大東駿介が登場した。鶯の十三郎(古田新太)は、盗賊の頭ながら人を殺めず、盗られて困る者からは決して盗まないことでその名を知られいた。しかし、悪事を企む北町奉行所の与力、黒部源四郎(大谷亮介)の差し金もあり、子分に裏切られて一味は皆殺しの目に遭ってしまう。十三郎自身も瀕死の傷を負うが、その命を救ったのが幕府目付の小橋貞右衛門(山本亨)と、居酒屋鶴田屋を営む勘助(粟根まこと)お加代(稲森いずみ)夫婦だった。それから7年。勘助を病で亡くした後、ひとりになったお加代を助けて十三郎は、板前の源三郎と名乗り鶴田屋を繁盛させていた。そこに現れたのが 火縄の砂吉(橋本じゅん)という盗賊を追っているという御先手組組頭の小橋勝之助(大東駿介)。勝之助が自分の命の恩人・貞右衛門の息子であることを知った十三郎は、彼に手柄を立てさせようと、砂吉が大店で押し込み強盗を企てている情報をつかみ、男まさりの女将のお幸(高田聖子)や女中のおりつ(清水くるみ)が働く大店の呉服屋・丹下屋に自ら潜入することを思いつく…。本作は、大人気の劇団「劇団☆新感線」が、36年目を迎えた際に初めて本格派時代劇に挑んだ、古田さん主演舞台「乱鶯」を、映画館で楽しむ“ゲキ×シネ”の最新作として映像化したもの。江戸時代を生きる市井の人々の姿を生活感たっぷりに、立ち回りあり、サスペンス色もあり、ちょっぴり大人の恋模様もあり、と人情味溢れる人間ドラマだ。イベントで古田さんは、「この作品は脚本の倉持くんが、おいらの長台詞や殺陣をしているところが見たいということで書き下ろしてくれたのですが、全編出突っ張りで、倉持くんには怒りしか感じない作品です」と笑いながら、「脚本では倉持くんは刀で戦うと書いているのに、演出のいのうえが盗賊だからでかい鍵の柄物で戦う演出をつけていて、その柄物がとにかく重くて、連日の殺陣がとても大変でした」とふり返る。また、共演した稲森いずみについて、「ずっと共演したくて、本気でいずみちゃんを好きな男が共演したらどうなるか、お見せする作品ですね(笑)乱鶯はゲキ×シネに合った作品なので楽しんでください」とコメントしていた。一方大東さんは、「公演中は古田さんに支えてもらいました。役と裏での立ち位置が変わらずカンパニーの皆さんに可愛がってもらい幸せでした」とふり返り、また橋本じゅんに舞台の基礎を教わったと言う大東さんは、「今回橋本さんと古田さんから同じシーンのアドバイスを頂くのですが、真逆のアプローチで頂きました。たどり着く先が同じで、本当に勉強になりました」と感謝。さらに、「舞台を撮影して編集した映像を映画館で上映しているので、息づかいや俳優の気持ちが乗っている生々しい映像、いい時代劇になっています」と作品についてアピールした。ゲキ×シネ『乱鶯』は東京・東劇にて公開中、そのほか各劇場にて順次公開予定。(cinemacafe.net)
2017年04月26日VRを使った新しいアート鑑賞体験を提案する企画展示 Photo VR 沢渡朔「水辺」野村佐紀子「0283」が、2017年1月24日(火)から29日(日)まで、東京・新宿ニュウマン(NEWoMan) 1階にある「ニュウマン ラボ(NEWoMan lab.)」で開催される。撮影・鑑賞方法の進歩と共に、芸術領域を広げてきた“写真”。昨今では、デジタル技術を用いて簡単に360度撮影ができるカメラも登場し、よりその幅を拡張している。そして、まだアート界では珍しい“VR”を使った鑑賞体験も生まれ、表現の可能性は広がるばかりだ。企画展示 Photo VRでは、VRの特性である視覚による没入感を最大限に生かした展示を行う。つまり、これまでの鑑賞方法ではできなかった「写真作品の世界を追体験」することができるようになるのだ。作品は、第一線で活躍する写真家、沢渡朔と野村佐紀子が、VRに適した新たな写真表現に挑んだ新作を用意。沢渡は一般的な撮影方法とは違う、撮影者自身も含めた空間全体が撮影される360度カメラの特性を生かした写真を展示。VRのヘッドセットを被ると目の前には暗室が広がり、「Rain」シリーズを捉え直した作品を観ることができる。野村は写真に鑑賞者が入り込むVRの特性に着目し、日本およびタイにて撮影した283枚の写真の中から選出した作品を展示。新宿にいながら、まるで別の世界を生きているような、不思議な体験になるだろう。また、本展示のVRは専用の機材を必要とせず、Web再生が可能であるため、各自のスマートフォンで鑑賞ができるのも特徴。実際にヘッドセットのスマホに映し出されている写真は左右2つに分割され、それぞれが少しずれた歪んだ写真。右目と左目では少し異なる画面を見ることになる。その画像をヘッドセットを付けて眺めると、奥行のある世界観が広がり、VRならではの立体感を感じることができる。天井や背後など、自分の頭を動かした先に、写真のヴァーチャルな景色が広がる感覚は、ぜひ一度体感してほしい。テクノロジーの進歩により、アート鑑賞もまた身近なものになってきた。印刷技術や、産業革命が新しい芸術をもたらしたように、私たちの生活の周りでは、より気軽に芸術と触れ合える環境が今後も生まれていくに違いない。【概要】Photo VR 沢渡朔「水辺」 野村佐紀子「0283」日程:2017年1月24日(火)~29日(日) 11:00~22:00会場:ニュウマン 1階 ニュウマン ラボ住所:東京都新宿区新宿4-1-6参加アーティスト:沢渡朔、野村佐紀子入場:無料協力:T/H(空間デザイン)、artdish g、Fm(ギャラリー)、3D Stylee(VR システム)【アーティスト】■沢渡朔(Sasatari Hajime)1940年東京生まれ。日本大学芸術学部写真学科在学中より写真雑誌等での作品発表を始め、日本デザインセンター勤務を経て、1966年よりフリーの写真家として活動、現在に至る。1973年日本写真協会年度賞、1979年講談社出版文化賞写真賞受賞。■野村佐紀子(Nomura Sakiko)1967年山口県下関市生まれ。九州産業大学芸術学部写真学科卒業後、91年より荒木経惟に師事。93年初の個展「針のない時計」を開催以降、東京を中心にヨーロッパ、アジアでも精力的に個展・グループ展を行い高い評価を得ている。13年さがみはら写真新人奨励賞受賞。
2017年01月27日