テレビ東京ほかにて4月よりスタートするドラマ「執事 西園寺の名推理」この度、主演の上川隆也演じる“パーフェクトな執事”が仕える奥様役を、八千草薫が演じることが決定。八千草さんがテレビ東京の連続ドラマに出演するのは、1998年放送の主演作「魚心あれば嫁心」以来20年ぶりとなる。八千草さんが演じる優雅で上品な奥様の伊集院百合子は、好奇心旺盛で少しだけ天然キャラで、守ってあげたいオーラいっぱいの人物。しかしそれでいて実は芯が強く、人や物事の本質を見抜く直観力も持ち合わせているという。百合子は夫が亡くなる前から仕えている西園寺と、深くて厚い信頼関係で結びついており、2人は言わば阿吽の呼吸で通じ合う関係。百合子が用件を言わずとも、西園寺はその意図を汲み取り、たちどころに望みを叶えてしまうのだ。そんな2人が殺人事件に出くわすことで物語が展開。事件に疑問を感じた百合子の意思を汲み、西園寺は独自の捜査を開始。有能な執事とはいえ、事件捜査は素人のはず…ところが、その知識と能力で鮮やかに事件の謎を解き明かしていく。2人のコンビネーションも見どころのひとつとなっていく本作だが、共演は今回が初めて。八千草さんは、「主演の上川さんは、ずっと以前から素敵な方だな、素敵な俳優さんだな、と思っていましたので、今度ご一緒させていただくのは、とってもうれしいです」と話し、一方上川さんは「西園寺がその全能力を尽くして仕える伊集院家の“奥様”として、八千草薫さんというこの上ない方が名を連ねてくださいました。八千草さん演じる奥様に仕えるにふさわしい執事になれるよう、全力で努めたいと思います。西園寺一と奥様とのやり取りや、伊集院家に関わる人々との間に描かれていく空気が、ご覧になる方にとって癒やしとなるような時間になればと思います」と意気込み。そして、本作がミステリーの連続ドラマ初出演となった八千草さん。「ミステリーって私、あまり出たことがなくて、連続モノはこれが初めてなんですね。単発では出たことあるんですけれど…」と言い、「ミステリーだけど、生々しさとかそういうのではなくて、なんかちょっと変わったドラマだな、と思っていまして、どんな風になるのかなといまから楽しみです」とコメントしている。「執事 西園寺の名推理」は4月13日より毎週金曜日20時~テレビ東京ほかにて放送。(cinemacafe.net)
2018年03月07日TSUTAYA・CCC代表取締役社長の増田宗昭氏が16日、東京・恵比寿ガーデンプレイスで行われた「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2017」の最終審査会に出席し、同コンテストと映画への思いを語った。プロ・アマ問わず映像クリエイターと作品企画を発掘するTSUTAYA主催プログラム。今年で3回目を迎え、最終的に採用された3作品にそれぞれ5,000万円以上の製作費が用意される。今年は268企画の中から7企画に絞り込まれ、ファイナリスト7人のプレゼンテーションを経てグランプリ1作、準グランプリ2作、特別賞1作が選ばれた。受賞作発表後に登壇した増田社長は、「35年前に大阪の枚方でTSUTAYAを始めた時はビデオが700本しかありませんでした」「35年前は映画会社はありましたが、ビデオメーカーはありませんでしたのでアメリカのビデオレンタル店で使われていたVHS700本を買ってはじめた」と回顧。「昨年、(カルチュア・エンタテインメント代表取締役社長)中西(一雄)に聞きましたらTSUTAYAでビデオを借りていただいた方は2億数千万人、貸出しは6億枚を超える」と感慨深げに語る。そして、「映画は人の生き方にすごくインパクトを与えるし、2時間の中に一生のことを詰め込んだような作品だと思います。本も作家の渾身の作品でありますし、音楽もアーティストの渾身の作品」と敬意を表し、「今日はみなさんの本当の渾身の心を感じさせていただいた。僕も元気が出ました」とファイナリスト7人に感謝の言葉も。最後に、「来年も応募いただきたいですし、またみなさんぜひご参加いただいて、日本の世の中が楽しくなるような作品を応援していきたいと思います」と呼び掛け、今年のTCPを締めくくった。なお最終審査の結果は、グランプリが針生悠伺氏(任天堂・スプラトゥーンCMなど)の『2/1イチブンノニ(仮)』、準グランプリはウエダアツシ氏(映画『リュウグウノツカイ』監督・脚本・編集など)の『モータープール(仮)』と片岡翔氏(映画『1/11じゅういちぶんのいち』監督・脚本など)の『ザ・ドールハウス・ファミリー(仮)』、特別賞には土橋章宏氏(映画『超高速!参勤交代』脚本など)の『水上のフライト(仮)』。
2017年11月16日増田セバスチャンによる新ブランド「シックスディー セバスチャンマスダ(6-D Sebastian Masuda)」のファーストコレクションが東京・表参道で発表された。「原宿kawaii文化」の第一人者である増田セバスチャンといえば、カラフル・ポップ・デコラティブといった言葉が浮かんでくる。しかし今回彼が生み出したコレクションは、そんなイメージを覆すものだ。「Noise it Colorful.」をテーマに掲げ、表面的なカラフルさではなく、様々なものを削ぎ落とし、色合い抑えて、そうして見えてくる本当の個性=カラフルな精神性を持ち続ける大切さを服を通して表現した。コレクションはブラックがベースだ。色味を抑えながらもデザインには、増田セバスチャンらしさが絶妙に光っている。シックなジャケットにはラペル部分にカラフルなビジューを、リトルブラックドレスやスカートには優美に揺れるラッフルや七色に光るスパンコールをデザインし、彼らしい要素が取り込まれた。着こなしにアクセントを加えた、色鮮やかなハーネス使いもミックスカルチャーの姿勢を持つ「原宿ファッション」を感じさせる。さらに目に留まるのは、工業製品をイメージしたと言うPVC(ビニール素材)を使用したウェアだ。身頃が透けたライダースジャケットからコート、ミニスカート、キャミソールに加え、ショートブーツまでこのビニール素材が使用され、着こなしに意外性と近未来的な魅力を与えた。これまで手掛けたブランドとは一線を画す「ハイファッション」へ挑戦したというデザイナーの増田セバスチャン。1年間もの準備を経て発表されたウェアは、これまでのポップな世界観から打って変わる新境地であった。
2017年10月27日「嵐」櫻井翔、「KAT-TUN」亀梨和也、「NEWS」小山慶一郎がメインパーソナリティーを務めることで話題の今年の「24時間テレビ」。この度、加藤シゲアキ、増田貴久、手越祐也が武道館に駆けつけ、「NEWS」として2年連続で「24時間テレビ」に出演することが分かった。昨年は、4人体制となった「NEWS」として初めてのメインパーソナリティーを務め、盲学校とろう学校の中高生たちと一緒に、総勢100名の「よさこい大パフォーマンス」を披露するなど、多くの感動を生んだ。そんな彼らは、今年は一体いつ、どのようなタイミングで登場し、何を歌うのか?当日まで何が起きるかわからない40回目の生放送に期待がかかる。また、三浦友和・山口百恵の長男でシンガーソングライターの三浦祐太朗の出演も決定。伝説の歌姫・山口百恵の引退から37年、引退コンサートで歌った最後の曲「さよならの向う側」を、引退したのと同じ伝説の舞台・武道館で三浦さんが披露する。「自分のカバーを息子の声で聴けるのは嬉しいよ。」という母・山口さんの言葉に背中を押され、今回ステージに立つことを決意した三浦さん。「(37年前の母のステージ)へのリスペクトをしつつ、三浦祐太朗の歌として歌いたいなと強く思っています。」とコメントした。「24時間テレビ40 告白 ~勇気を出して伝えよう~」は8月26日(土)18時30分~27日(日)20時54分日本テレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2017年08月14日化粧品会社ポーラ・オルビスグループが運営するアートギャラリー「ポーラ ミュージアム アネックス」で、KAWAII文化を中心に活躍する日本人アーティスト・増田セバスチャンによる日本初のインスタレーション展覧会「"ポイントリズム ワールド(Point-Rhythm World) -モネの小宇宙- "」が開催。期間は、2017年7月21日(金)から9月3日(日)まで。展覧会名の「ポイントリズム」とは、点描画法という意味のpointllismとリズム(rhythm)をかけた造語。本展では、点描画法で有名なクロード・モネ《睡蓮の池》(1899年制作:ポーラ美術館所蔵)をモチーフに、増田セバスチャン独自の観点で新しい世界を構築する。会場全体に広がるアートは、約2トンにも及ぶ色とりどりのマテリアルをリズミカルに配置し、増田が作り上げたもの。鮮やかなグリーンやイエローが、淡いピンクやホワイト交じり合い、優しくも儚げな表情を作り出している。また、VR ARTと透明液晶を組み合わせ、”増田セバスチャン×モネ”の世界観がさらに拡張される仕掛けも用意。リアルとアンリアル、その境界線が曖昧な中で、モネの世界に触れれば、新しい驚きと発見がきっとあるはずだ。「ポーラ ミュージアム アネックス」のあるポーラ銀座ビル1階では、「"ポイントリズム ワールド(Point-Rhythm World) -モネの小宇宙- "」にあわせて、増田セバスチャンのディスプレイも展開される。【イベント詳細】"Point-Rhythm World -モネの小宇宙-"開催期間:2017年7月21日(金)~9月3日(日)※会期中無休時間:11:00~20:00(入場は19:30まで)会場:ポーラ ミュージアム アネックス住所:東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階入場料:無料【問い合わせ先】ポーラ ミュージアム アネックスTEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2017年06月15日公開初日を迎えた映画『女流闘牌伝 aki-アキ-』の舞台あいさつが3日、東京・新宿のシネマート新宿で行われ、主演の岡本夏美をはじめ、増田有華、中山絵梨奈、中村祐太郎監督、原作者の二階堂亜樹が出席した。麻雀界のカリスマ女雀士、二階堂亜樹の自伝コミック『aki』の実写映画化となる本作。主人公の二階堂亜樹役には長編映画初主演となる岡本夏美、亜樹のライバル・ひまわり役には元AKB48の増田有華ら豪華なキャスト陣が参加した。岡本は「今日からいよいよ皆さんのもとへお届けできるということで、幸せな気持ちでいっぱいです」と客席を埋めた観客に感謝したが、ライバル役の増田は「映像に映っている自分があまりにも怖くて震えました(笑)」と振り返った。その2人は本作で初共演。お互いの印象については、増田が「もう長年の知り合いみたいな感じでしたが、1番最初の顔合わせと本読みの時、ちょっと怖がってましたね」と明かし、岡本も「関西弁で本読みをされていて『来たな~』と思いました(笑)。すごく優しいんですけど、眼力が強くて(笑)」と第一印象は怖かったという。続けて増田が「本読みが終わった後に夏美ちゃんの方から話しかけてくれて、すごく肝が座った若い子がいるなと思いました。そこから仲良くなりましたね。大人しい子だと思ったけど猫被ってた?」と詰め寄ると、岡本は「緊張していたんだと思います。年上の方がいっぱいいたので、いつもとは違う現場で緊張していたんですかね」と話した。主人公の亜樹が麻雀の世界で生きていく覚悟がテーマとなっている本作にちなみ、「これまでの人生で覚悟を決めた瞬間は?」という質問に、岡本は「私は3月に高校を卒業しました。そこから芸能界一本で行くか進学するかの分岐点で、芸能界一本と決めた時が覚悟だったと思います」と回答。一方の増田は「14歳の時にAKB48の2期生オーディションに合格し、合格の3日後には上京しました。初めての衣装合わせの時に今まで着たことがなかったフリフリ衣装を着た瞬間に『私はこの世界で生きていく』と覚悟を決め、アイドルとして生きていくと思いました」と明かすも、「もっとアイドルらしくニコニコするつもりが、11年目にしてちょっと崩れているので、初心に戻りたいと改めて思いました」と反省の弁を述べていた。
2017年06月04日元AKB48で女優の増田有華(25)が、プロ女流雀士・二階堂亜樹の過去を描く映画『女流闘牌伝aki -アキ-』(6月3日公開)に出演することが3日、明らかになった。増田が演じるのは、亜樹のライバル・ひまわり。映画は、亜樹が原案を担当した漫画『aki』を原作に、家出、中卒、両親の離婚、倒産、一家離散など、人気女流雀士の知られざる過去を描く。亜樹役の主演・岡本夏美(18)と対峙する増田。「アキの強敵のライバルということで、麻雀の打ち回しを特に意識しました」と演じる上でのこだわりを語り、「今まで麻雀の"ま"の字も知らなかったので、最初は本当に不安が拭えなかったんですが、実際に教えていただきながら練習をしたら、本当に楽しくてあっという間にハマってしまいました」と明かす。一方、役柄については、「15歳を必死に生きるアキとは対照的に、気が強く、余裕を見せつける18歳の女の子。本当は余裕がないのに、そんな風にしか立ち回れない部分は十代の自分とそっくりでした笑」と説明。「麻雀に馴染みのある方はもちろん、触れ合ったことのない方々にも是非見ていただきたい作品です」とアピールした。本作でメガホンを取った中村祐太郎監督は、「麻雀という宇宙を見事に手中に収め、亜樹のライバル役である、ひまわりを快演されました。増田さんの奥ゆかしい美しさ、まるで路傍に咲く花のような逞しくブレない精神力が、ひまわりという強い女性像にピッタリでした。岡本夏美さん演じる亜樹と対峙する姿は、ジャパニーズビューティな女流麻雀士としての生き様を示し、僕は魅了されました」と絶賛のコメントを寄せている。そのほか、亜樹の姉でプロ雀士の二階堂瑠美役を中山絵梨奈(21)、ひまわりの母親・面影玲子を元宝塚歌劇団月組トップスターの彩輝なお(46)、小島武夫役を岩松了(65)が演じる。(C)2017花崎圭司・大崎充/竹書房/「aki」製作委員会
2017年04月03日直木賞受賞作家、北村薫原作の小説を舞台化した『スキップ』が、13年の時を経て、今春、サンシャイン劇場での上演が決定した。高校2年の主人公、一ノ瀬真理子がある日、うたた寝から目を覚ますと25年後の夫と娘がいる高校教師になっていたという設定で、大人になった真理子役を霧矢大夢が演じることは既に発表されていたが、今回、17歳の真理子役に、元乃木坂46の深川麻衣が決定したと発表された。なお、深川は舞台初主演で霧矢とのダブル主演となる。舞台『スキップ』チケット情報その他のキャストは、真理子の娘・美也子役をキャラメルボックスの木村玲衣、密かに真理子に思いを寄せる新田役を碓井将大のほか、柿喰う客の深谷由梨香、長濱慎、範宙遊泳の熊川ふみ、キャラメルボックスの原田樹里らの出演が決定している。全キャスト発表に伴い、メインヴィジュアルの公開と原作の北村薫、主演の霧矢大夢、深川麻衣よりコメントが寄せられた。■北村薫(原作者)コメント前回の公演は新聞の劇評でも絶賛されました。しかし、世評以上に、観客の方々が舞台にぐいぐいと引き込まれ心をふるわせていたことが記憶にあざやかです。もう一度観たいと願っていました。夢がかなって本当にうれしいです。■霧矢大夢コメントこの作品は、ある日、高校生だった真理子が、目覚めると突然大人になっている。しかも高校教師という立場になっている、というストーリーです。気が付くと夫がいて、娘もいる。見た目は大人なんだけど、中身は17歳。その現実を自分なりに受け入れて、健気に、ピュアに、その状況に立ち向かっていく。そんな一生懸命な真理子を表現したいなと思っています。演出の成井豊さんとも初めてですし、キャラメルボックスのエネルギッシュなお芝居に刺激を受けて、自分なりの真理子像を作っていきたいと思います。■深川麻衣コメント今回の舞台『スキップ』では、主人公の一ノ瀬真理子役を、霧矢大夢さんと一人二役ではなく、二人一役で演じさせて頂くということで、どんな風になるのかとても楽しみにしています。稽古はこれからですが、脚本を読ませて頂いて、面白くなること間違いないと確信しています。大きな役で、個人的にはもの凄く緊張しているのですが、みなさんと力を合わせて、毎日の稽古を励んでいきたいと思います。ぜひぜひ観に来てください。■NAPPOS PRODUCE『スキップ』原作:北村薫『スキップ』(新潮文庫刊)脚本・演出:成井豊(キャラメルボックス)2017年4月26日(水)~5月5日(金・祝)サンシャイン劇場(東京・池袋)出演:霧矢大夢深川麻衣岡田達也粟根まこと木村玲衣碓井将大深谷由梨香長濱慎熊川ふみ原田樹里関根翔太石森美咲大滝真実山崎雄也元木諒チケット一般発売:2月25日(土)
2017年01月23日2004年、キャラメルボックスの成井豊により、舞台化された北村薫原作の『スキップ』が13年の時を経て、来春、サンシャイン劇場で上演される。物語の主人公・一ノ瀬真理子は高校2年の17歳。ある日、うたた寝から目を覚ますと25年後、夫と娘がいる高校教師になっていた……。直木賞受賞作家、北村薫の名作を舞台化した本作では、大人になった真理子と高校生の真理子がダブル主演となり、ひとりの人物を二人の女優が演じる趣向もみどころのひとつ。その「大人の真理子役」を霧矢大夢が演じる。公演は4月27日(水)から東京・サンシャイン劇場にて上演。高校生の真理子役ほか、詳細は公式サイト等で順次発表予定。■NAPPOS PRODUCE『スキップ』2017年4月27日(水)~5月5日(金・祝)サンシャイン劇場(東京都)原作:北村薫『スキップ』(新潮文庫刊)脚本・演出:成井豊(キャラメルボックス)出演:霧矢大夢、ほか
2016年12月28日アジア各国でも旋風を巻き起こす「深夜食堂」の劇場版第2弾『続・深夜食堂』の公開記念舞台挨拶が11月24日(木)、都内で行われ、主演の小林薫をはじめ、安藤玉恵、宇野祥平、金子清文、須藤理彩、小林麻子、吉本菜穂子、オダギリジョー、松岡錠司監督が登壇した。安倍夜郎の人気漫画を原作に、ドラマ、動画配信、映画と世界観を広げる人気シリーズ。新宿ゴールデン街を思わせる繁華街の路地裏で、経歴も年齢も不詳なマスター(小林さん)が佇む深夜営業の食堂「めしや」を舞台に、夜な夜な集まる個性豊かな客たちが、悲喜こもごもの人生を交錯させる。この日はステージ上に、撮影で使われた「めしや」の実物のれんが設置されたり、写真撮影時に登壇者全員がビールピッチャーを手にしたりと、映画のヒットを祝う演出が施された。公開3週目も好調をキープしており、主演の小林さんは「トランプさんが大統領になったり、重大な事件もあるなかで、自分の息子や彼女の話、過去のあやまちが棘のように刺さった市井の人たちのドラマこそ、共感してもらえるのだと思う」とヒットの理由を分析。ステージ端に立つ松岡監督に視線を送り、「第2作目というプレッシャーのなかで、細やかな部分にも気を配っていた。松岡監督は良くも悪くも、評判が良いといい気になるから、立ち振る舞いを心配するところもあるんですけど(笑)。でも、今回に限っては調子に乗るのもいいんじゃないかなと」を苦言(?)をこめて、労をねぎらった。当の松岡監督は「そういうの、いいから」と照れ笑いを浮かべ、「日本独自の話を作っているつもりですけど、言語も食文化も違うアジア圏で評価が高いのはうれしいですね」と手応えは十分。「映画が始まって割と早めから、お腹が鳴ると思いますが、皆さん同じ現象だと思うので、気になさらないで」と“飯テロ”を警告していた。「実は今日、二日酔いなんです」と告白したのは、オダギリさん。今週末には松岡監督とともに、台湾キャンペーンに出かけることになっており、主演の小林さんは「いま、初めて聞いた」とうらやましそうに話していた。『続・深夜食堂』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:続・深夜食堂 2016年11月5日より全国にて公開(C) 2016 安倍夜郎・小学館/「続・深夜食堂」製作委員会
2016年11月25日今月1日に入籍した柔道の松本薫選手が、きょう7日(21:00~21:54)に放送される日本テレビ系バラエティ特番『くりぃむしちゅーの!THE★LEGEND最強レジェンドが集結 超ぶっちゃけSP』に出演し、試合前は夫の前でも「女性を捨てている」と明かす。試合前に集中する姿が"野獣"と呼ばれる松本選手だが、その"野獣モード"に入ったときは、夫となった1学年上の彼の前でも「女性を捨てている」と告白。さらに、「彼は試合前は(自分との距離を)半径30㎝は絶対に空けます」と、ストイックになる様子を語る。今回の番組では、そんな松本選手が恋愛について語る場面もあり、恋愛になるとどのような雰囲気になるのか、スタジオは興味津々。レスリングの吉田沙保里選手から「自分だけ幸せになりやがって!」と責められる。番組ではほかにも、登坂絵莉選手をはじめとするレスリング女子日本代表の寮へ潜入。リオ五輪金メダリスト土性沙羅選手の部屋は漫画だらけ、川井梨紗子選手の部屋はピアスなど女性らしいものが飾られている。この女子寮では、恋愛トークにも花が咲くといい、土性選手は「今年は今までで一番最高の彼氏が欲しい」と宣言する。吉田沙保里選手は、この寮から巣立っているため、後輩選手たちは「食レポが下手」「早くお嫁に行ってほしい」などと吉田への不満を爆発。しかし、そのVTRが終わったところで、吉田選手がスタジオに現れる。
2016年11月07日「ぴあ」調査による2016年11月3日、4日、5日のぴあ映画初日満足度ランキングは、小林薫主演の人間ドラマ『続・深夜食堂』がトップに輝いた。その他の画像『深夜食堂』は、安倍夜郎の人気コミックを基に、路地裏にひっそりとたたずむ“めしや”に訪れる人々の悲喜こもごもを描いた作品。2009年にスタートしたTVドラマは第3部まで放送され、2015年には劇場版1作目も公開された人気シリーズだ。劇場には「TVドラマからすべて観ている」というファンが多く来場。出口調査では「いい意味でいつも通り。期待を裏切らない作品」「ほっとする映画」「人間味あるエピソードが心地よい」「キャスト全員に味があり、しみじみできた」「今後もシリーズを続けてほしい」といった声が聞かれ、シリーズ最新作もファン納得の仕上がりとなったようだ。長く愛され、多くのファンを獲得している本シリーズは、観客に“安心”や“癒し”を与える人情味あふれるストーリーはもちろん、小林扮する“めしや”のマスターが作る、数々の料理も見どころのひとつになっている。観客からは「おいしいものが食べたくなった」「食事がとてもおいしそうで、五感に訴えかけられた」といったコメントも寄せられた。なお、満足度ランキングは、実話を基に、閉園の危機を迎えた幼稚園の再生に挑む園長先生の奮闘を描いた『小さな園の大きな奇跡』が2位に、戦うために生まれてきた少年少女の死闘を描くロボットアニメ『劇場版マジェスティックプリンス 覚醒の遺伝子』が3位に入っている。(本ランキングは、11/3(木)、4(金)、5(土)に公開された新作映画13本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)『続・深夜食堂』公開中
2016年11月07日アイドルグループ・NEWSの増田貴久が、フジテレビ系バラエティ番組『超ハマる!爆笑キャラパレード』(毎週土曜19:00~19:57)のレギュラーに加わることが14日、明らかになった。あす15日の2時間スペシャル(19:00~20:54)で、"キャラネタ"を初披露する。芸人たちが"強烈キャラ"を演じるネタを披露していく同番組。増田はこれまで、スタジオトークを繰り広げる準レギュラーとして隔週出演していたが、レギュラー出演が決まり、「マネージャーさんが引くぐらい、飛び上がって喜びました! そしてすぐ母に連絡しました。実は、母はこの番組が大好きなんで、電話越しでしたが飛び上がるくらい喜んでくれました」と明かす。そして、今回"キャラネタ"を初披露。増田は「収録前日の夜くらいから緊張しはじめて、当日朝は、おなかが痛くなりました(笑)」といい、「NEWSのライブ初日ぐらいの緊張感でしたね」と振り返る。本番中も極度の緊張で震えてしまったそうで、「お客さんがどんな反応だったかも覚えていないので、放送で確認したと思います。できれば、NEWSのメンバーにも見てもらって感想を聞きたいです」と反応を気にしていた。だが、本人が心配する一方、増田のキャラネタを見たレギュラー出演者の南原清隆は「歌わないと、若手芸人にしか見えない」、ゲストの三田寛子も「キャラが完璧すぎて、明日から本業に支障が出ないか心配」と言うほど、ハマっていたようだ。この日の放送では他にも、アイデンティティ、阿佐ヶ谷姉妹、アンガールズ、馬と魚、加藤歩(ザブングル)、河邑ミク、木下隆行(TKO)、くっきー(野性爆弾)、シソンヌ、柴田英嗣(アンタッチャブル)、ずん、チョコレートプラネット、塚地武雅(ドランクドラゴン)、てんしとあくま、友近、平子裕希(アルコ&ピース)、平野ノラ、ヘンダーソン、ゆりやんレトリィバァ、ロバートが、ネタを披露する。
2016年10月14日俳優の小林薫が10月3日(月)、都内で行われた『続・深夜食堂』の完成披露試写会に出席。国内を飛び越え、アジアでも人気を博す「深夜食堂」の根強い人気について、「うれしいけど予想外」と語り、「可能性はまだまだある」とさらなる飛躍に期待を寄せた。新宿ゴールデン街を思わせる繁華街の路地裏に、ひっそりと佇む深夜営業の食堂「めしや」を舞台に、夜な夜な集まる個性豊かな客たちが、悲喜こもごもの人生を交錯させる。安倍夜郎の人気漫画をドラマ化し、続く映画『深夜食堂』は全国80館ながら、興収2.5億円、動員数20万人超を記録。さらに中国、韓国、台湾でも人気を集め、アジア各国で一大ブームを巻き起こした。食堂のマスターを演じる小林さんは、「ドラマの4作目も含めて、こんなに続くと思っておりませんでした。めでたく映画の2作目が完成し、グレードアップした『深夜食堂』の味わいが繰り広げられている。お店もお料理も主役です」と駆けつけたファンにアピールした。完成披露試写会には小林さんをはじめ、河井青葉、小島聖、キムラ緑子、渡辺美佐子、多部未華子、不破万作、安藤玉恵、金子清文、須藤理彩、小林麻子、光石研、松岡錠司監督がズラリ勢ぞろい。前作映画にゲスト出演し、本作では常連客として登場する多部さんは、「取材を受けると、『レギュラーとして』と言われるんですが、まだ慣れないし、恥ずかしいですね」と照れ笑い。一方、ドラマシリーズでおなじみの常連客を演じる光石さんは、「現場に行けば薫さんや監督がいらっしゃって、『また帰ってこられたな』とホッとします」と喜びをかみしめていた。『続・深夜食堂』は11月5日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:続・深夜食堂 2016年11月5日より全国にて公開(C) 2016 安倍夜郎・小学館/「続・深夜食堂」製作委員会
2016年10月03日7月9日(土)放送の「SWITCHインタビュー 達人達」では、アートディレクター・増田セバスチャンと歌手・平井堅が対談を果たす。増田さんは、原宿から世界に「カワイイカルチャー」を発信し続けるアートディレクター。きゃりーぱみゅぱみゅの衣装やアートワークを手掛け、ファッションに敏感な10代女子の心をわしづかみにした新進気鋭のアーティストだ。今回の対談は、増田さんが「会いたい」と平井さんを指名したことから実現。現在44歳の歌手・平井さんは、切ない歌声と抜群の歌唱力の持ち主であり、女心をくすぐる歌詞とメロディを紡ぎ出すシンガーソングライターでもある。これまで4作のアルバムがミリオンセラーを達成し、男性ソロアーティストとして歴代1位に輝く。今年、伊勢志摩サミットの応援ソングを手がけたことも記憶に新しい。まず平井さんを訪ねて増田さんがやってきたのは都内のレコーディングスタジオ。平井さんは最新アルバム「THE STILL LIFE」について、「カワイイ」をテーマにした曲で作品に“毒”をまぶしたことを告げると、増田さんは「作品性における毒の部分で共鳴できそう」といきなり大盛り上がり! 自身もほかのアーティストのビデオを手がける増田さんが一番聞きたかったのは、平井さんがインド人に扮して踊る「ソレデモシタイ」のミュージックビデオについて。道ならぬ恋に進む女性の本音を描いた歌なのに、なぜインド人? という問いに平井さんの答えはミュージックビデオの根幹に切り込む壮大な思考にあふれていた。さらに、ライブの前に必ず行う7つの儀式や「CDと同じように歌う」「作詞のカギは情景と匂い」など、平井さんの表現者としてのこだわりが明らかになる。続いて、今度は平井さんが増田さんのアトリエに。カラフルでポップな世界を生み出す増田さんのアトリエは意外にも下町に。増田さんが考える「カワイイ」とは、“欲望”の塊であり、それを反映した作品たちは、微量の“毒”をはらむがゆえの魅力にあふれているのだ。そして、現在45歳の増田さん。今回の対談では40歳の時、アーティストとして生きる覚悟と引き換えにさらけ出した壮絶な過去や、初作品を酷評されながらも、20年間初志貫徹で活動を続けてきた増田さんの強い意思がいま明かされる。同じ1995年にデビューし、共に昨年20周年を迎えた2人。互いのクリエイター魂が響きあう今回も注目だ。SWITCHインタビュー 達人達「増田セバスチャン×平井堅」は7月9日(土)22時~NHK・Eテレにて放送。(cinemacafe.net)
2016年07月09日「海」「島」「生きもの」の魅力を楽しめる日本最大級の水族館「横浜・八景島シーパラダイス」にて、6月4日(土)から9月4日(日)の期間、増田セバスチャンとのコラボ展「KAWAII 不思議 AQUARIUM ~ピンクの森と青い海~」が開催される。これまでにも、「毒(ど)っきどきっ!? ~命がけでとってきました~」「キモカワ展」「ミクロモンスター展」など、様々な特別展を実施してきた同水族館。今回新たに開催される「KAWAII 不思議 AQUARIUM ~ピンクの森と青い海~」では、原宿のショップ「6%DOKIDOKI」やきゃりーぱみゅぱみゅの美術演出で知られる、“カワイイ”文化の世界的アートディレクターである増田氏とのコラボレーションとして、若年層をターゲットにした、これまでにない展示テーマや方法によるアプローチが実施されている。展示は、水族館「アクアミュージアム」内にある大空間「ジンベエホール」を舞台に、ホール全体がピンクや紫の色合いを基調とした空間となり、「飛び出す絵本に入ったような、可愛くて不思議な感覚」が堪能できる。5章で構成される展示内では、クラゲやユニコーン、ウミウシやジンベイザメなどの生き物が登場し、「青い海」を探していくというオリジナルストーリーが展開されていく。増田氏監修による不思議なおとぎ話の世界に、来場者自身が足を踏み入れていくという体感型の展示として、絵本の中で巻き起こる出来事と、海の生きものたちとの不思議な世界に飛び込んでいく感覚を楽しむことができる。「KAWAII 不思議 AQUARIUM ~ピンクの森と青い海~」は、6月4日(土)~9月4日(日)まで「横浜・八景島シーパラダイス」アクアミュージアム1階ジンベエホールにて開催中。(text:cinemacafe.net)
2016年06月11日今回のテーマは「親の期待のかわし方」である。誠に残念かつ遺憾、慙愧の念に堪えないのだが、当方、親にこれといって期待をされた記憶がない。この連載では、今まさにゴミ箱に頭を突っ込んでいる最中の人に対し「成功の秘訣は?」と聞くようなテーマがたまに寄せられるのである。○かんぴょうと酢飯からフレンチは生まれるか子どもに大した期待をかけない親のことは後ほど触れるとして、その対極にある「子どもへ過度な期待を寄せる親」というのも、何を考えているのかわからない。もちろん、自分たちが博士や大臣、松坂牛であるというのなら、子どもに同じような将来を望むのもまあわかる。だが、父がかんぴょうで母が酢飯なら、子はかんぴょう巻になることは大体予想できることであり、「シェフの気まぐれフォアグラテリーヌ~季節の野菜を添えて~」になれ、というのは酷なことである。原材料が自分たちであるということを忘れているんじゃないかと思う。もちろん、材料はともかく調理(教育)次第でどうとでもなるという意見もあるだろう。確かに、平凡な両親から偉人が生まれる例もあるが、残念ながらかんぴょうをフォアグラにするより、フォアグラを残飯にする方が簡単なのである。むしろ過度な期待と教育でかんぴょう巻にすらなれなれず、もはや「料理」というより「一般には理解されない系アート」みたいになってしまうこともままある。しかし親バカと言う言葉があるように、可愛さ故に、自分の子どもが実際より優れて見えてしまうのは、ある程度仕方のない事なのかもしれない。その点、私の両親が私に望んだことは一貫して「安定した職につき、豊かでなくていいから食べるに困らない生活をしてほしい」という、実に最低限かつ堅実なものであった。この決して高くないハードルを「売れない漫画家になる」という形で華麗にくぐって見せたものだから、もはやうちの親は私に何も期待していないだろう。おそらく、元々低かったハードルの高さが「逮捕はされるな」もしくは「実刑だけは食らうな」くらいにまで下がっていると思う。親の期待通りに育つことも親孝行かもしれないが、親に期待させすぎないことも立派な孝行であると思う。とはいえ、突然親の期待を裏切ってはいけない。どこに出しても恥ずかしくない自慢の息子がいきなりパンツ泥棒で捕まってニュースに登場するのは、これ以上ない親不孝だ。徐々に、親自身もいつ諦めたかわからないぐらい、自然に諦めさせなければいけない。つまり、何かやってしまった時、親に「まさかうちの子に限って!」などと言わせるようでは親不孝なのだ。無表情で「やはり…」と言わせるのが真の親孝行である。○親孝行はコツコツと、が鉄則正直に言うと、私は中学生の段階では勉強ができた。この「中学生まで」できた、モテた、という実績がいかにその後の人生の足を引っ張る要素であるかはまたの機会に言いたいと思う。とにかく、中学生時点ではまだ親に期待されてもいいぐらいだった。しかし、もうその時点で、親は私に期待というより不安を抱いていたのだ。何故なら、中学に入ってすぐ、担任が抜き打ち家庭訪問に来るという珍事が起こったからだ。それも、「いつも一人でいる」という理由で。一切仕込みナシの訪問だったためもちろん私も家におり、担任が親に「私には友達がいない」と話すのを、隣室からライブで聞いていたのだ。その時、手近なところに金属バッドがなくて本当に良かったと思う。本件、私も痛かったが、親にとっても激痛だっただろう。例え成績が学年1位でも、「こいつはヤバい」と思わせるのに十分な惨事であった。親にとって、自分の子が「勉強ができない」あるいは「運動ができない」と言われるよりも、「友達が作れない」と言われたほうがダメージは大きいのだ。本当に親を期待させたくなかったら、いかに人間的にヤバいか、社会性がないかをアピールすることが肝要なのである。その点、私は齢7歳で、親に「お前は被害妄想が強い」と断じられたエリートである。もちろん7歳であるが故に意味はわからなかったが「おっ! 今何かすごいこと言われた!」という記憶だけはある。他にも、友達がいないことはもちろん、片づけができない、もらった小遣いをすぐ使うなどまともな大人になれない要素満載であり、実際まともにならなかった。成人するころには、「頼むから他人に迷惑をかけないでくれ」くらいにまで親の期待値は下がっていたと思われる。時は流れて現在。私は前科もなく、屋根のあるところに住み、リボ払いやキャッシングはまだしていない(数十年の住宅ローンはある)状態である。つまり今、親は「思ってたよりは良く育った」と思っているはずなのだ。幼少のころからコツコツ親をがっかりさせたおかげで、今では立派な孝行娘というわけである。しかし、世の中には、意識しなくても成績優秀、運動神経抜群、人望も厚く異性にもモテてしまい、親にどうしても期待させてしまうという人もいるだろう。そういう方は、一点だけで良いので、親に不安を抱かせる要素をチラ見せしておけば良いと思う。男性ならお母さんより年上の熟女が登場するDVDを大量に隠し持つとか、女性なら男児用白ブリーフ(未使用)をコレクションしてみるとか、「法には触れてないが、そのうち何かしでかしそう」な雰囲気を出すのだ。つまり、親を安心させきってはいけないということである。いつか悪い意味で新聞に載ってしまう日に備え、平素は孝行者でも「いつ爆発するかわからないニトロを積んでいる」ということだけは、ちょくちょくアピールしておくべきなのだ。<作者プロフィール>カレー沢薫漫画家・コラムニスト。1982年生まれ。会社員として働きながら二足のわらじで執筆活動を行う。デビュー作「クレムリン」(2009年)以降、「国家の猫ムラヤマ」、「バイトのコーメイくん」、「アンモラル・カスタマイズZ」(いずれも2012年)、「ニコニコはんしょくアクマ」(2013年)、「負ける技術」(2014年、文庫版2015年)、Web連載漫画「ヤリへん」(2015年)など切れ味鋭い作品を次々と生み出す。「やわらかい。課長起田総司」単行本は1~2巻まで発売中。「兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃」、次回は2016年3月29日(火)掲載予定です。
2016年03月22日●二刀流スマホ「MUSASHI」「FREETEL」ブランドを展開するプラスワン・マーケティングは9日、都内で「新端末および新サービス発表会」を開催した。LINEの通信で消費したパケット容量を無料にする施策が発表されたほか、会場にはフィーチャーフォンのように2つ折りできるAndroidスマートフォン「MUSASHI」の実機も展示されていた。本稿で紹介していく。○ガラケーライクなスマホ「MUSASHI」発表会にはプラスワン・マーケティングのCEOである増田薫氏が登壇し、新サービスと新端末を紹介していった。同社が今春発売する「MUSASHI」は、物理ボタンを搭載した2つ折りケータイ型のAndroidスマートフォン。内と外の両面にタッチパネルに対応した4インチのWVGAディスプレイ(480×800ピクセル)を搭載しており、開いた状態では内側の、折り畳んだ状態では外側の画面が有効になる。Google Playに対応しており、LINEやSkypeといったAndroidアプリも利用可能だ。カラーバリエーションは、シャンパンゴールド、ブラック、ホワイトの3色で展開する。価格は税抜24,800円で、3月下旬から大手家電量販店やオンラインストアなどで販売する。なお3月9日より予約受付を開始している。ユニークな構造にした理由について、増田氏は「聞き取りやすく話しやすい。また、親指でも楽に操作できる。スマートフォンの操作に不安を持つシニア層にも薦められる」とアピールした。●メッセージアプリが使い放題のSIM○LINEのやり取りを無料化!App Storeでアプリをダウンロードしてもパケット容量が換算されないSIM「FREETEL SIM for iPhone」をすでに提供中の同社だが、これに続くユニークなサービスとして、新たにメッセンジャーアプリで消費するデータ通信料を0円にするサービスを提供開始する。LINEならテキストメッセージ、画像、スタンプの送受信にかかるデータ容量が無料になる仕様だ。現在提供中のSIMに同日より追加料金なしで適用させる。申し込みは不要。サービス導入の背景について、増田氏は小学生にもチャットの利用が広がりつつあることを指摘した上で「FREETEL SIMを挿したスマートフォンなら、お子さんにも気軽に持たせられる。親子のコミュニケーションも活性化できる。こうした取り組みを通じて、さらにマーケットを広げていきたい」との考えを示した。○かけ放題を提供また新アプリとして、かけ放題アプリ「FREETELでんわ」の提供を開始する。これはFREETEL SIMと一緒に利用すると国内通話がかけ放題になるというもの。2つのプランを用意しており、「1分かけ放題」を月額399円で、「5分かけ放題」を月額840円で提供する。両プランには「いつでも半額」が適用され、10円/30秒で音声発信できる(従来は20円/30秒だった)。FREETELでんわのメリットについて増田氏は、現在の電話番号がそのまま使えること、スマートフォンに登録している電話帳が利用できること、IP電話と違いインターネットのつながらないところでも高音質で通話できること、などを挙げた。また、5分かけ放題×5GBデータ通信料の料金プランの設定で大手キャリアと比較した場合、FREETELでんわを利用した方がお得になると強調。「浮いたお金を、旅行などほかのことに使ってもらえる」と笑顔を見せた。提供開始は3月25日からで、大手家電量販店などで取り扱う。●MVNO市場全体の活性化を目指す○0円スタートプランこのほか「0円スタートプラン」として、FREETELスマートフォンの利用開始時に支払いが一切不要となるサービスを3月23日より提供開始する。対象スマートフォンは「極KIWAMI」「雅MIYABI」「Priori 3」の3端末。例えばPriori 3なら、月額780円の24回払いで利用できる。なお、近日中に「MUSASHI」も対応させるという。***増田氏は、そのプレゼンテーションの中で「マーケットをつくっていく」という言葉を繰り返し用いていた。ただ漫然とSIMフリー端末、格安SIMサービスを提供するだけではMVNO市場を醸成できない、というのが同氏の考えだ。冒頭には「これまで通り、家電量販店のような場所で契約でき、大手キャリアと同じようなサポートを受けられる。そこで、はじめてSIMフリーキャリアとしてのマーケットがつくれるのではないか」といった発言も聞かれた。そこからは、大手キャリアへの対抗心が見え隠れする。既述の通り、同日の発表会では大手キャリアに肩を並べるかけ放題プランが発表され、分割払いへの対応も発表された。ちなみに社内に設置されているサポート部門では最近になり、人員が強化されたとのことである。増田氏は、囲み取材の中で「国内では携帯電話の契約は1億5千万件ある。その中でMVNOのシェアは、まだ2%ほど。アメリカでは20~25%、ヨーロッパでは40%あると言われている。日本でもしっかりマーケットをつくることができれば、おのずとMVNOの契約数が変わってくるはず」と話していた。MVNO市場が活性化すれば、キャリアの選択肢は増加し、サービスの質も向上する。ひいては家計の節約にもつながるだろう。いち消費者として、FREETELの今後の展開にも大いに期待したい。
2016年03月09日●KATANA 02をおさらいプラスワン・マーケティングはWindows 10 Mobile搭載デバイスとして、2015年11月30日に発売したFREETELブランドの「KATANA 01」、2016年1月8日から発売した「KATANA 02」という2つをラインナップしている。現在各社が、Windows 10 Mobile搭載デバイスのリリースを競い合っているため、同社としては"次の一手"が必要となるだろう。その答えを同社が14日に開催した「2016年戦略発表会」でCEOの増田薫氏に聞いた。○メディア初登場の「KATANA 02」「KATANA 02」は、2015年12月25日から先行発売を開始すると同時に、希望価格を2万9,800円から1万9,800円へ改定して、市場に大きなインパクトを与えている。読者のなかには、すでに同端末を使用中という方もおられると思うが、メディア向けに実機をアピールするのは今回の発表会が初めてとなる。本誌では詳しく紹介していなかったので、まずはKATANA 02について簡単に説明しよう。プロセッサーはQualcommのSoC「Snapdragon 210(MSM8909 Quad core 1.1GHz)」を採用している点はKATANA 01と同じ。内蔵メモリーを2GBに、ストレージを16GBとKATANA 01の2倍に増量している。また、ディスプレイサイズは4.5インチから5インチ(1,280×720ピクセル)に拡大し、換装可能なバッテリーも1,700mAhから2,600mAhに変更。Windows 10 Mobileデバイスとして、ミドルレンジモデルとはいい難いものの、エントリーモデルとして見ると"Windows 10 Mobileを試したい"と考えるユーザー層には手が届きやすい。KATANA 02は2枚のmicro SIMカードを挿入できるが、周波数などの問題が遠因で、国内では一方のSIMカードしか使用できない。メリットを享受できるのは海外渡航の際だろう、現地でSIMカードを調達することで、通信費の抑制につながる。海外出張の機会が多いビジネスマンには嬉しい仕様と言えるだろう。KANATA 02上のWindows 10 Mobileを操作すると、残念ながらKATANA 01と同じ"重さ"を感じる。上位SoCを搭載し、より高額な他社製Windows 10 Mobileデバイスと比較すると見劣りする観があるのは否めないが、約2万円という価格設定は十分魅力的である。あちらを立てればこちらが立たずという状況について、プラスワン・マーケティングCEOの増田薫氏と、同社ビジネスアライアンスグループ担当取締役の野村晴彦氏に伺った。●KATANA 03(仮称)の展望○「KATANA 03(仮称)」はContinuum for Phone対応?価格変更について野村氏は「社内で議論もあったが、まずはエコシステムにつながる(Windows 10 Mobileの)『広がり』が大切と考えた」と語る。増田氏も「我々は『デバイスを安く提供したい』という企業理念が根底にある。デバイスが広まればアプリケーションも充実し、(市場が)面白くなる」と、理由を説明した。その背景には開発工数を省くなど多くの企業努力を伴ったが、多くの人に使ってほしいという存意と、「(Windows 10 Mobileデバイスを)発売は未知数な部分も多かったが、SIMフリー市場を担う弊社はチャレンジする義務がある(増田氏)」という姿勢が大きかったという。その結果、KATANA 02の販売結果はどうだったのだろうか。野村氏は「初速はKATANA 01よりもKATANA 02の方が上回っている」と筆者に語った。同社は販売実績などは明らかにしていないが、「KATANA 01購入後にKATANA 02も購入したお客様や、フィーチャーフォンからスマートフォンに乗り換え先として安価なKATANA 01を選択したお客様もおられた」(野村氏)という。当初からコンシューマー以外に法人ユーザーもターゲットに加えていた同社だが、「Windowsを社内で使っている企業が実験的に数台から数十台購入して頂くケースも出てきた。法人向けソリューションも始まっている」と野村氏はビジネスソリューションが始まりつつあることを明かした。今後は日本マイクロソフトなど他社と協力したパッケージメニューの提案なども検討しているという。話を伺う限りKATANA 01/02は順調のようだが、筆者も本誌にたびたび寄稿しているように、Windows 10 Mobile用アプリケーションは決して多いとはいい難い。その点については増田氏も危惧していた。「だからこそデバイスを高く販売しても市場が萎むよりも、安く販売して市場を盛り上げた方がよい。その結果アプリケーションベンダーなどが購入してくれれば、アプリケーションの増加につながるだろう」と語る。また、筆者はODM(Original Design Manufacturing)メーカーから調達したデバイスを、そのままリリースするという流れも問題があると考えている。一部のスマートフォンは、ODMメーカーが開発したラインナップから自社が必要とする機能をチョイスし、自社製品としてリリースしている。その結果、似通ったWindows 10 Mobileデバイスが市場に出回ることになるが、この点について野村氏は次のように語った。「Androidと異なり、Windows 10 Mobile自体がOEMベンダーにとって差別化が難しいOSだ。我々もデバイスの解像度やバッテリーといった点にこだわりつつも、エコシステムを踏まえた他社との連係を重視した、多彩なパッケージ提供を目指したい」という。続けて「例えばカラフルな車よりも白や灰色を配色した車を選択するユーザーが多い。24時間常に身につけるスマートフォンも同じく、気兼ねなく使えるデバイスが大事」と、奇をてらったデバイスよりも、スタンダードなデバイスに存在価値があると語った。気になるのは次期モデルである。増田氏は「KATANA 01/02で終わるつもりは毛頭ない。よいタイミングで次のデバイスをリリースしたい」と説明し、野村氏は具体的な展開を筆者に説明した。「KATANA 01/02はContinuum for Phoneに対応しておらず、エンドユーザーも法人ユーザーも同機能を前提にされるため、市場状況を見据えた投入タイミングが最大の課題と考えている」という。つまりKATANA 03(仮称)は、Continuum for Phone対応デバイスと想定して構わないだろう。野村氏も個人の意見と前置きしながらも「ユーザーの皆さんが『許してくれない』と思っている」と前向きな姿勢を見せていた。ただ、Continuum for Phone対応デバイスは自社でイチから取り組む必要性があるため、開発チームの技術力が大きく反映される部分だ。その点について野村氏は「(中国のODMメーカーが)日本の大手キャリアで販売されるデバイスと比較すると、クオリティ面で競争するのは難しい。中国の某メーカーも大手キャリアのラインナップに加わるまでは、相当な努力をしてきた。その結果、東南アジアやアフリカの市場で存在感を示せるようになった」と過去のODMメーカーの努力を引き合いに出しながら、「提携しているODMメーカーの担当者を日本に招き、各社と協力して技術向上をつなげることで、(Continuum for Phone対応Windows 10 Mobileデバイスを扱う)他社との競争を目指す」と、技術的側面の対応姿勢を説明した。***今回の取材で印象的だったのは、増田氏の「各IT企業で営業責任者を務めてきたが、そこで感じたのが『利益だけを追いかけると、つまらなくなってしまう。製品に対する愛着を持てなくなる』」という発言である。同氏は個人の利益だけを求めるのであれば起業しなかったと説明しつつ、「よいモノを作って世に広める」という企業理念の上でWindows 10 Mobileデバイスにチャレンジする姿勢は、Microsoftが提唱する"One Windows"を実現する強い味方になるように感じた。
2016年01月15日●相変わらず熱いFREETELプラスワン・マーケティングは14日、「2016年戦略発表会」を開催し、CES 2016で発表した「MUSASHI」や、既存モデルをリニューアルした「Priori 3S LTE」を発表。さらに2016年中に展開する数々の施策を明らかにした。○2015年の好調さと2016年の新展開をアピール最初に登壇したプラスワン・マーケティングCEOの増田薫氏は、自社生産の各スマートフォンの販売実績に対して「数倍、ものによっては数十倍のロットを生産したが、すべて初日で完売。よい結果を出せた」と2015年を振り返った。また、カンボジアの通信キャリア「seatel」と提携し、50万台の販売合意契約が締結したと報告。さらに、2016年3月から北米に進出して80万台の販売を目指すと告げ、FREETELブランドの世界進出をアピールした。カンボジアでは同社の「Priori2 LTE」を販売したが、3週間で完売するなど非常に好評だったため、後継モデル「Priori3 LTE」やハイエンド機「極」をローンチする予定だという。増田氏は中国の新聞記事で「日本の小米(シャオミ: 中国のネットワーク系ベンダー)か?」と評価されたことを強調し、「10年以内に世界一(のSIMフリーキャリア)を目指す」と自信を見せた。そのほかにも訪日外国人専用プリペイドSIM「FREETEL Prepaid Data SIM for Japan」が好評な件や、ヨドバシカメラ全店舗などに設置した「FREETELコーナー」の展開を振り返った。後者はSIMカード購入者がMNPによる引っ越しを行う際、一般的には1時間ほど待たされる点を取り上げ、「我々は最短5分でMNPを可能にした」と、大手キャリアからの乗り換えを望んでいるユーザーへ迅速に対応できると強調した。さらに増田氏は自身が大手IT企業で経験してきた所懐として、「メーカーは売った後のサポート費用をコストとして考える傾向がある」と説明し、社内にサポートセンターを設置してハードウェアとSIMカードを通した一体サービスを提供してきたという。デバイスとSIMカードを別々に購入するのが一般的な状況を踏まえて、「(顧客の)たらい回しは行わない」と自社のサポート体制に自信をのぞかせた。「子どもの頃はSONYのウォークマンが大好きだった。だが、今の国内メーカーは元気がなくなっている」と語る増田氏は、2016年の展開としてSIMカードや各種スマートフォンの販売実績1位を目指すと同時に、海外への本格展開を行うことを明らかにした。既に整っているデバイスやSIM、サポートといった体制に加えて、店舗展開の強化やオンラインショップ、アプリケーションといった多角的なサービス提供を目指すという。「胸に日の丸がある気持ちで頑張る」と語る増田氏は、日本の企業が世界に進出した1980年代の勢いを取り戻すような意気込みを見せた。○WeChat使い放題SIMを提供2016年中に展開するサービスとして、中国産SNSであるWeChatが使い放題となるプリペイドSIM「FREETEL Prepaid Data SIM for Japan」を紹介。こちらは25日から販売する。既存の各量販店に展開した店舗で修理受付やSIMカードの変更といったサービスの拡充も予定しているという。今回は2016年3月までの展開を説明したが、近日中に新しいSIMプランやAndroid搭載の新デバイスも発表するという。新デバイスはMWC 2016に出展することから、そちらで明らかになると思われるが、筆者が増田氏に確認した限りでは、ミドルレンジクラスとフラグシップクラスの製品を投入する模様である。また、地域などは明らかにしていないが、1時間内の配送サービスや、自社スマートフォンの買い取りサービスも近々にスタートする。4人からスタートしたプラスワン・マーケティングだが、現在は国籍11カ国200人の従業員が集い、Global Presidentとして元MotorolaのIan Chapman氏が就任している。「これからも面白いデバイスやSIMカードプランなど、多くの展開を予定している」と熱く語る増田氏の意気込みは2016年も変わらない。●大容量バッテリーのPriori 3S LTE○4,000mAhの大容量バッテリー搭載「Priori 3S LTE」さて、多くの読者が気になるのは新デバイスだろう。まずは既存モデルをリニューアルした「Priori 3S LTE」だ。同社プロダクト部執行役員の佐々木隆文氏はPriori 3S LTEが搭載する4,000mAhのバッテリー(前モデルの約2倍)の持ち時間について「音楽を聴きながら写真を撮っても7割程度残り、その夜に夜景を撮って次の朝になっても3~4割(のバッテリー残量が)残っていた」と語る。そもそも既存モデルである「priori3 LTE」は、エントリークラスに位置付けられたデバイスだが、Priori3 3S LTEは2GBのメモリーと16GBのストレージを搭載するミドルレンジクラスとなった。佐々木氏は撮影機能にこだわったと語り、「(以前のモデルは)夜景を撮影してもハレーションを起こしてキレイに撮影できなかった。(Priori 3S LTEはこの点を改善して)見た目と同じ写真を撮れる」という。上図はPriori 3S LTEのスペックだが、価格は17,800円。2016年1月22日から予約販売を開始し、2月からの発売を予定している。●大注目の変形スマホ「MUSASHI」○折りたたみ式のスマートフォン「MUSASHI」を発表発売時期や価格などは明らかにされなかったが今回の注目株は、CES 2016で披露された二つ折りのスマートフォン「MUSASHI」だ。一見するとフィーチャーフォン(=ガラケー)に見えるが、本体の内側と外側に4インチのWVGA液晶ディスプレイを装備したAndroid搭載スマートフォンである。増田氏によれば「CES 2016では(既存デバイスの)極と並んでMUSASHIは好評だった」という。佐々木氏は初期の007シリーズでジェームス・ボンド役を務めた俳優ショーン・コネリー氏を引き合いに、「閉じた時はカジュアルな、開いた時はスタイリッシュなコネリー氏をイメージしてデザインした」とMUSASHIの設計について説明した。また、名称についてはMUSASHIの2Wayスタイルと宮本武蔵の二刀流をかけたそうだ。実際に手にして感じるのは物理キーパッドから得る感触のよさだ。フィーチャーフォンを使った経験をある方ならご承知のとおり、あのクリック感が味わえる。筆者も自分の親に購入したいと感じたが、デバイス自体は想像以上に大きく、手にした際の重量も軽いとはいえなかった。現時点は試作機のため判断を下すタイミングではないが、4インチのディスプレイを維持するために筐体自体は一回り程度大きく感じる。興味をお持ちの読者は発売されたら店頭などで一度手にすることをお薦めしたい。なお、通話に特化したフィーチャーフォンの「Simple」シリーズも新モデルを発表。今回はモックアップのみ披露した。Windows 10 Mobile搭載デバイスに関する具体的な説明はなかったものの、各関係者に取材を試みたので、そちらは別記事でご覧頂きたい。
2016年01月15日NTTドコモは、代表取締役社長である加藤薫氏の年頭所感を発表した。内容は以下のとおり。○加藤薫氏の年頭所感謹んで新年のご挨拶を申し上げます。振り返りますと、昨年は競争ステージを「サービスによる付加価値競争のステージ」へ変えていくため、邁進した1年でした。まずサービスでは、3月に「ドコモ光」の提供を開始し、簡単・おトク・便利をキーワードに、屋内で最大1Gbpsの高速通信をワンストップで提供するとともに、主に屋外でご利用いただくスマートフォンや携帯電話と合わせて、おトクにご利用いただけるような環境を整えました。「ドコモ光」は昨年12月21日に契約数が100万を超えて、順調に推移しております。また、4月にはパートナー企業の皆様との協創により、新たな価値を創造する「+d」の取り組みを発表しました。小売、医療・健康、教育・学習、農業、IoTなど様々な分野における取り組みを加速させております。さらに、12月から、日本最大級のポイントサービスである「dポイント」を開始いたしました。これまで主にドコモのサービスを中心にご利用いただいていたポイントが、街のお店やネットのお買い物などで、貯めたり、ご利用いただけるようになりました。また、「DCMXカード」も「dカード」に名称を変えるとともに、よりポイントが貯まりやすくいたしました。今後も「通信」、「dカード(決済)」、「dポイント」の3つを三位一体で拡大してまいります。dマーケットも着実に成長を続けており、約1400万のお客様にご利用いただいております。5月に「dグルメ」を追加し、60万を超えるお客様にお楽しみいただいている他、「dマガジン」については1年3カ月で250万契約を超えるなどご好評いただいております。その他「すきじかん」や「ギフトコ」などの多様なサービスも展開してまいりました。ネットワークでは、昨年10月から、「PREMIUM 4G」で国内最速となる受信時最大300Mbpsを実現し、東名阪のドコモラウンジ等では337.5Mbpsの通信を可能とするなど、お客様に快適に通信いただける環境を整えるとともに、エリアの「広さ」「速さ」および「快適さ」をさらに実感いただけるよう取り組みました。お客様満足度では、国際的な満足度調査の専門機関である株式会社J.D.パワー アジア・パシフィックのお客様満足度調査で満足度No.1を受賞しました。今後もより多くのお客様からご愛顧いただけるよう、より一層努力してまいります。今年は、昨年に引き続き、競争ステージを変えるため、様々な取り組みを行ってまいります。当社は、一昨年6月に新料金プランを導入し、あわせて過度なキャッシュバック等の販売方法の是正にも取り組んでまいりました。これからも行き過ぎた販売方法について、さらに段階的に見直しを図るとともに、料金についてもお客様の多様なニーズにお応えできるよう、順次見直しを図ってまいります。「ドコモ光」では、お客様の生活をより便利で楽しくするため、サービスを充実させていきます。また「+d」の取り組みについては、「オープン&コラボレーション」でさらに強力に推進します。パートナー企業の皆様とともに、IoT、社会的な課題の解決、地方創生、2020といったテーマに沿って新たな価値の協創に取り組んでまいります。さらにネットワークでは、お客様に「最高の快適さ」をお届けするため、10月には「PREMIUM 4G」で受信時最大370Mbpsを提供する予定です。第5世代移動通信方式の実証実験や標準化の活動においても、2020年度以降を見据え、世界中のパートナーと協力しながら積極的に取り組みを進めてまいります。また、中期目標を着実に達成するため、昨年に引き続き一層の事業の効率化を図り、経営体質を更に強化してまいります。ドコモは、企業の基本使命である「お客様サービスの向上」と「企業の持続的発展」の両面から、今年も取り組んでまいります。
2016年01月05日●「KATANA 01」概要プラスワン・マーケティングは24日、Windows 10 Mobile搭載スマートフォン「FREETEL KATANA 01」のタッチ&トライイベントを開催した。25日に予約受付を開始し、30日から発売する。○当初の価格を改定Microsoftは、米国など一部地域で11月下旬から自社製Windows 10 Mobile搭載デバイスを発売するように、Windows 10 Mobileはほぼ完成の域に達している。Windows 10 Mobile Insider Previewも順調に開発が進み、11月18日(現地時間)の時点でビルド10586をリリースした。日本マイクロソフトからも、2015年末から来年にかけてWindows 10 Mobile搭載デバイスが多数登場するが、今回のKATANA 01もその1つである。まずはKATANA 01のハードウェアスペックからチェックしよう。ディスプレイサイズは4.5インチで解像度は480×854ピクセル。CPUはQuad core 1.1GHz、搭載メモリーは1GB。ストレージは8GBとなっており、どちらかといえばエントリーモデルに分類される。だが、注目すべきはその価格設定だ。当初の19,800円から12,800円に改定したことを発表すると、集まった記者からは驚きの声が漏れた。プラスワン・マーケティングのCEOである増田薫氏は「これなら試しに買ってみようかと、お求めやすい価格を選択した」とその理由を説明している。実際にKATANA 01を手にすると132gの筐体は軽く、他社のWindows PhoneデバイスやLumiaシリーズと同じく、バッテリーの取り外しも可能。スクロールなどの応答性はやや緩慢な面も見られるが、CPUクロック数を踏まえると十分である。開発担当者は「日本マイクロソフトから提供されたWindows 10 Mobileに搭載CPUのパフォーマンスを踏まえて、自社のチューニングを加えた」と説明していた。●ハイスペックな「KATANA 02」は来年1月発売○KATANA 02もContinuumには未対応以前から期待を集めていた「KATANA 02」は2016年1月に発売予定。Microsoftは、すでにWindows 10 Mobile搭載デバイスにディスプレイやキーボードなどを接続する「Continuum for Phone」の仕様を発表し、CPUはQualcomm MS8992/MS8994(Snapdragon 808/810)、メモリーは2GB以上(フルHD以上は3GB以上)、ストレージは16GBとかなりの高スペックを求めている。スライドに映し出したKATANA 02のハードウェアスペックを見ると、そのスペックを満たしているが、開発担当者は「KATANA 01はContinuum(for Phone)に未対応。KATANA 02は市場動向などを勘案しながら対応を検討したい」と述べていた。また、増田氏も「Androidデバイスと同じく、Windows Phoneも複数のラインナップを予定している」と語っている。●2強の牙城を崩せるか○KATANA 01は4年ぶりのチャレンジプラスワン・マーケティングのビジネスアライアンスグループ担当取締役である野村晴彦氏は、日本マイクロソフトでモバイルデバイスを担当し、昨年からプラスワン・マーケティングに参加した経緯を持つ。増田氏がDELLに勤めていた頃から付き合いがあり、今回のKATANA 01を「4年ぶりのチャレンジだ」と筆者に語っている。さらにMicrosoftが標榜する“One Windows”を例に「会社のPCとKATANA 01の連係は、ビジネスシーンで大きなメリットが生まれる」と、KATANA 01の法人導入をアピールしていた。さらにKATANA 01がNTTドコモおよびソフトバンクのプラチナバンドLTE対応やデュアルSIMに対応している点を強調し、「両スロットともLTE通信可能。海外出張時で電話待ち受けと現地の安価データ料金を両立できる」と語り、自社のSIMカードサービス「FREETEL SIM」のアピールも忘れなかった。なお、自社が取り扱うSIMカードとKATANA 01をセットで購入すると、最大3,000円お得になるキャンペーンを11月16日から2016年1月7日まで実施する。今回の発表会には多くの記者が集まり、Windows 10 Mobile搭載デバイスに対する注目度の高さを強く感じた。KATANA 01の価格設定が高級志向が強い日本市場に受け入れられるのか、iPhone&Androidデバイスの2強体制を突破できるのか、興味は尽きない。だが、安価なスマートフォンを必要とする一定のユーザー層にKATANA 01は歓迎されそうだ。
2015年11月24日プラスワン・マーケティングは24日、freetelブランドのWindows 10 Mobile搭載スマートフォン「KATANA 01」を25日に予約開始すると発表した。個人向けのほか、法人市場向けにもダイワボウ情報システムと協業して販売する。店頭予想価格は12,800円(税別、以下同)。「KATANA 01」は「日本最速発売」となる、Windows 10 Mobile搭載のSIMフリースマートフォン。6月22日に発表された製品で、OSにモバイル版Windows「Windows 10 Mobile」を採用。発表当初の発売日は近日中、スペック詳細は別途発表となっていた。4.5インチFWVGA解像度ディスプレイを搭載し、クアッドコアCPUを内蔵。メモリは1GB、ストレージは8GB。カメラ機能は、メイン500万画素/サブ200万画素。バッテリ容量は1,700mAh。カラーバリエーションは黒、黄色、シルバー、青、紫の5色。対応バンドはLTEが1/3/8/19、UMTSが1/6/19。GSMは850/900/1800/1900の帯域に対応する。なお、UIをタッチ用/マウス・キーボード用に切り替え、スマートフォンをディスプレイにつなぎPCのように使用できるContinuumには非対応。価格は当初19,800円で案内されていたが、12,800円での発売が明らかにされた。直販サイトでの予約開始は25日から。発売日は11月30日となる。○ネックだった価格問題を解消12,800円という低価格は、同社のAndroid搭載スマートフォン「Priori3 LTE」などと同水準となる。この価格での提供について、同社CEOの増田薫氏は、「"お求めやすい価格にしよう"がfreetelが求めてきたコンセプト。企業での導入において、端末価格はひとつのネックだった。法人はこの機会に業務用Windows 10 Mobileの検討を進めてほしい」と呼びかけた。同社の強みとしては、ハードウェア開発に加え、通信回線も提供するMVNOでもあることを挙げ、期間限定でKATANA 01とSIMセットが3,000円割引となるプランも用意する。このほか、KATANA01専用の補償サービスも用意。直販購入時では、2年契約・月額300円で予約開始と同時に、店頭向けの一括補償では2,480円で店頭発売と同時に提供を開始する。また、ハードウェア面では、両スロットともにLTEに対応したデュアルSIM搭載端末であることを強調した。なお、6月22日に同時発表されていた上位版のWindows 10 Mobile搭載スマートフォン「KATANA 02」は、2016年1月に発売予定であることが明かされた。同社はKATANA 01の提供により、「Android端末だけでなく、Windows Phoneでも複数ラインナップを用意できた。ユーザーのニーズに応えるもの」と自信を見せた。
2015年11月24日●競合のMVNOを猛追するFREETELSIMフリーキャリア「FREETEL」を展開するプラスワン・マーケティングは27日、プロダクト発表会「FREETEL WORLD 2015」を開催し、「Priori3 LTE」「極(KIWAMI)」といったSIMフリー端末の新製品を紹介したほか、新たなプリペイドSIMサービスなどを発表した。本稿では、同イベントの模様をお伝えする。○競合他社を猛追!イベントには同社の増田薫社長が登壇。昨今、携帯電話市場ではMVNOの注目度が高まりつつある。増田社長は「総務省では、3大キャリアによる“協調的寡占”の状態を脱するべく、MVNOを1,500万回線まで拡大させるとしている」といった事例を紹介した。そして「その市場のなかで、先行する競合他社を猛追しているのがFREETELだ」とアピールした。なにが“猛追”の原動力になっているのだろうか。増田社長は「使った分だけ後から請求される料金プランが利用者に支持されている。自社製のスマートフォンが売り切れるなど、端末メーカーとしても好調。他社に比べて通信速度がダントツに速く、iPhone専用SIMの提供などの試みも好評だ」と紹介した。ちなみに「Simple」はFREETELのサイトで3時間で完売、「雅(MIYABI)」は同30分で完売。雅については、現在追加で増産している状態だという。●iPhone並の性能を持つ「極(KIWAMI)」○新製品2モデルを投入増田社長が「世界最高クラスのコストパフォーマンス」と紹介する新製品が、11月16日に予約販売を開始する「Priori3 LTE」だ。価格は税別(以下同)12,800円。OSにはAndroid 5.1を採用、LTE/WCDMAによる通信はNTTドコモ、ソフトバンクのプラチナバンドに対応している。またフラッグシップモデルSAMURAIシリーズにも、新たに「極(KIWAMI)」が投入される。こちらも11月16日から予約販売を開始予定。価格は、通常モデルが39,800円で、背面のバッテリーカバーに金箔を多層塗りした受注生産モデル「和柄」が59,800円となっている。6インチの端末で、CPUにはオクタコアを採用。ROM/RAMは32GB/3GB、バッテリーは3,400mAh、フロント/リアカメラは800万画素/2,100万画素という高スペックが特徴。増田社長は「iPhone 6s」や「Galaxy S6」といったスマートフォンと同等の性能を有していると説明した。今回、新たに追加されたモデルを含めると、FREETELの2015-2016モデルは全8機種となる。増田社長はドコモが10機種、ソフトバンクが4機種、au(夏モデル)が7機種であることに触れ、大手キャリアに匹敵するラインナップを揃えられたと胸を張った。●海外へも積極展開○プリペイドSIMと海外展開このほか、外国人観光客に向けて提供される新たなSIMサービスとして、WeChat/Kakao Talk/Facebook/WhatsApp Messenferのアプリ通信料金が無料になるプリペイドSIMを1月から発売する。また海外展開も積極的に行う方針で、11月からはカンボジアとメキシコにおいてFREETELの端末を発売するとのこと。増田社長によればドバイ、シンガポール、中国、香港、韓国、ロサンゼルスなどにも支店があり、すでに市場の調査も行っているという。今後、そのエリアおよび周辺国でも順次、端末を展開していく予定だ。○日本のメーカーはここにいるぞイベントの終了後、増田社長は囲み取材に応じた。雅の売れ行きについて、増田社長は「一瞬で売り切れたのでビックリした。本当にありがたい。新たに増産をかけている台数だけで、10万台を越えている」と明かした。同日のイベントでは外国人観光客を対象にしたプリペイドプランが発表されたが、日本のユーザーにも提供する考えはあるのか、との質問には「いろいろと考えている。ほかのMVNOでは出来ないことをやっていきたい。海外の事例を研究して分かったことは、L2接続はスタートに過ぎないということ。その先のことに資金を投入していく。例えばアプリで差別化する、といったことにもお客様のニーズがある。これからも深堀りしていく」と解説した。好評につき、すぐに売り切れてしまったとされる「Simple」については「もともと、とある法人様に向けて作った製品。計画通りの台数で生産は終了する。コンシューマ向けには、新たな端末を計画している」と説明。携帯電話の家計負担の軽減などについて、政府の諮問会議が開かれている件については「エンドユーザーは、携帯電話の利用料金が高いと感じている。安くなれば、もっとほかのことにお金を使える。2年契約をしていて、気が付かないうちに新たな1年契約が始まる、といったことについても国が“おかしいんじゃないの”と言っている状況」と解説。この動きを好意的に受け止めているという。新たに「極」を投入する意義について、増田氏は「ほぼ手作りと言ってもいいほど、丁寧に作った。最高のスペックを有している。市場ではハイエンドなスマートフォンのニーズがあるのに、売れているのは韓国、中国のメーカー製品だったり、iPhoneだったりする。国内外で日本のメーカーに勢いがない。日本のメーカーはここにいるぞ、ということを強く示していきたい」と意気込んでいた。
2015年10月27日アーティスト・クリエイターのファンクラブ、ファンサイトの企画・制作・運営を行うSKIYAKIは、上坂すみれや南里侑香、三澤紗千香、増田俊樹、石井マークなど、スペースクラフト・エンタテインメント所属の声優による「スペースクラフト声優部」の会員制公式サイト「スペースクラフト声優部」を、2015年10月5日にオープンした。月額制でさまざまなコンテンツが楽しめる会員制公式サイト「スペースクラフト声優部」では、最新情報に加え、同サイト会員限定の動画、ボイスなどの最新のコンテンツや、所属声優からバースデーメールが届くサービス、直筆文字とボイスで楽しめるおみくじといった、会員限定のコンテンツが満載。さらに、不定期にサイト上で実施されるプレゼントキャンペーンなどにも参加できる。また、10月5日のオープンにあわせて、各所属声優からオープンを祝うコメントボイスが会員向けに寄せられるなど、ファンにとっては見逃せない充実のコンテンツが盛りだくさんとなっている。情報量は月額300円(税別)。
2015年10月05日●通信キャリア並のスペースを確保プラスワン・マーケティングは2日、東京・秋葉原のヨドバシカメラマルチメディアAkiba店で記者説明会を開催。同日より、店舗内にMVNOブランド「FREETEL」の専門コーナーをオープンさせることや新サービス・機種を発表した。本稿では説明会の様子をレポートする。説明会には同社の増田薫社長が登壇し、詳細を説明した。FREETELコーナーは通信キャリア並みのスペースを確保した大規模なもので、SIMフリー端末、SIMカード、アプリなどを用意する。中には相談カウンターも設けてあり、同社スタッフ5名に加え、ヨドバシカメラの販売員が常駐、利用者の質問や相談に対応する。年内には、ヨドバシカメラ全店に設置する予定だという。注目度が増し、流行の兆しを見せているSIMフリー市場だが、増田氏は「一般の方には、まだ少し距離のあるサービス」と分析。そこで同社ではヨドバシカメラと協力し、利用者の拡大を狙っていく。●LTE対応でカラフルな「Priori 3」○端末の発表増田社長は、続けて新商品の発表を行った。Android 5.1を搭載した新機種「SAMURAI MIYABI(雅)」は、同日よりホワイトモデルを販売開始した。価格は税別(以下同)19,800円。黒・シャンパンゴールドモデルは本日より予約を開始し、10月9日に発売する。また、新端末として6色で展開する「Priori 3」も投入する。4.5インチ(480×854ドット)のディスプレイを搭載したLTE対応モデルで、価格は12,800円となっている。このほか、iPhone/iPad専用SIMを発表した。App Store利用時に、アプリのダウンロードに費やしたパケット通信料が無料になるのが最大の特徴。そのほかの仕様は従来の「使った分だけ安心プラン」に準じる。対象端末はドコモ版およびSIMフリー版のiPhone/iPad。10月9日より発売する予定だ。●コーナーができた理由○なぜコーナーを設置できた?ヨドバシカメラの店内に、これだけ広いFREETELコーナーを設置できた理由は、どこにあるのだろうか。プラスワン・マーケティングの担当者は「日本品質で開発した端末を出している点を、ご評価いただいている。Windows Phoneも用意するなど、選択肢が多いのも弊社の特徴。ラインナップが揃うのは来年の頭で、製品の数では、とあるキャリアさんが扱っている種類よりも多くなる予定。その結果、これだけ出せるならしっかりとしたコーナーを設置すべき、というお話をヨドバシカメラさまからいただいた」と回答した。一方でヨドバシカメラの松月俊雄氏は「料金プラン、ネットワークの品質とも、お客様に支持されている。SIMフリー端末に関しては、リーズナブルで高スペック、高品質。今後も端末を出していただけるとのことで、FREETELさんとなら、一緒に市場をつくっていけると判断した」とコメントした。大手キャリアの利用料金が高い、と躊躇する来店者には、今後FREETELのサービスを紹介していく可能性もあるという。
2015年10月02日現在当媒体で連載中の兼業作家・カレー沢薫氏が、日常と創作にまつわるエピソードをつづるコラム「兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃」。このコラムの挿絵にも使われている漫画制作ソフト「ComicStudio」の販売終了が発表され、デジタル漫画制作に関わるクリエイターたちの間で大きな話題となっている。そこで今回は同コラムの番外編として、カレー沢氏にこの知らせを受けた所感を率直に語っていただいた。○ノストラダムスとコミックスタジオ現在漫画制作に使っているソフト「ComicStudio」(以下、コミスタ)の販売が、ついに2015年6月30日をもって終了することになってしまった。※編集注:カレー沢氏の漫画制作については、コラム「兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃」第4回を参照のこと。前々からコミスタが終了することはわかっていたのだし、それまでに後継ソフトである「CLIP STUDIO PAINT」(以下、クリスタ)に移行すべきだとは思っていたが、今でも私は完全にコミスタしか使っていない。そういう状況の作家は私だけではないだろう。1999年地球が滅亡する、とあれだけ予言されていたにも関わらず、結局みんな地球に住み続けていたのと同じように、みんなコミスタも何だかんだで終わらないんじゃないかと思っていたのではないだろうか。しかし、地球は木っ端みじんにならなかったが、コミスタは予定通り終わってしまった。もちろん終わったのは販売だけで、6月30日になった途端、コミスタが入っているパソコンが爆発するというわけではない。未だにGペンとインクで漫画を描いている作家が存在するように、コミスタで漫画を描き続けることも可能だが、これ以上コミスタが進化することもないし、サポートだっていつまで続くかはわからない。しかし、セルシスだって、コミスタ終了で悶え苦しみ地面をのたうち回る漫画家を笑いたくて、コミスタを終了させたわけではないはずだ(確かに私が泣き叫ぶ顔は面白いが)。後身であるクリスタで、すでにコミスタと同じか、それ以上の働きができると判断して、コミスタを終了させたのであろう。○クリスタ移行への苦難と障壁実は、私のパソコンにもクリスタ自体は入っている。コミスタが近々終了との報を受けて、一応、クリスタに移行しようとしたことはあるのだ。しかし、コミスタとクリスタ、大体同じようなものだろうと思ったら大分勝手が違う。まず、最初の原稿用紙サイズや枚数の設定の仕方がわからない、同じ「Gペン」という機能でも、コミスタのような線が描けずガタガタしてしまう。トーンはどう貼るのか、集中線は…などわからないことだらけなのだ。しかし上記のことはクリスタの機能が悪いわけではなく、私が使い方を理解していないのが悪いのだろう。ダブルクリックのスピードが遅すぎて、シングルクリックになってしまっているジジイと同じく、「おい、これ壊れてるぞ!」と憤慨しているようなものだ。しかし、コミスタだってイチから使い出したのだし、マニュアルをそんなに読んだ記憶もない。よって、描いていく内にクリスタだって使いこなせるはずなのである。○どんなソフトも●●へと変える魔法だが私がクリスタ移行を諦めて、依然コミスタを使っていた理由は機能の問題ではない。単純にクリスタが「重い」のである。「重い」というのは、クリスタのみならず、どんなに優れたパソコンツールをもクソへと変える魔法である。同じパソコンでも、コミスタは滑らかに描けるが、クリスタだと「おや 線画 遅れて 画面に表示されるよ」と、誰も覚えてなさそうなギャグを言ってしまうほど、動作が緩慢なのだ。これではいくら機能が優れていてもダメだ。普通のエロ動画と、超ドエロだが3秒に1回止まる動画があったら、とりあえず普通のエロ動画で事をすませるだろう。このように、漫画家の作業とは、夜の一人遊びと同じぐらい、迅速に滑らかにテンポよくやりたいものなのである。しかし、上記の問題は私のパソコンが低スペックすぎるせいでもある。何せ電気店で「一番安いのをくれ」と言って買ってきたノートパソコンだ。仮にも絵を生業としている者がふざけているにもほどがある。これを機にクリスタが滑らかに使えるデスクトップパソコンを購入すべきなのかもしれないが、机自体が小さく、さらに液晶ペンタブレットが場所をとるので、ノートパソコン以外は置くことすらできないのだ。ならば、パソコンと同時に机も新調すれば良いと思われるかもしれないが、仕事部屋がせまいので、でかい机は入らない。つまり、自分がクリスタに移行しようと思ったら、家を改築するか、ツルハシで部屋の入り口をぶっ壊して広げるしかないのである。以上の設備投資費と労力を考えると「まだコミスタでいいや」という結論に達してしまうことも致し方なしと言えるだろう。○カレー沢氏からセルシスへの提案それに加えて、動作環境を整えられたとしても、今度はまた「使いこなすことができない」という問題がやってくる。コミスタを使い始めたのは20代半ばだったが、今は30代。年々新しいことを覚えることが出来なくなっている。もはや、最新エロ動画を面倒くさい手順でダウンロードするより、使い古したカピカピのエロ本を使い続けることの方が楽と感じる年である。しかし、私はとにかく楽をしたい作家だ。終了してしまうコミスタを使い続けるより、これから進化するクリスタを使った方が、もっと楽をできるようになるはずである。よってセルシスは、新しいことについていけない中高年作家を対象に、クリスタ講座を開設すれば一儲けできるのではないだろうか。しかし相手はなまじ長年にわたってコミスタを使ってきた人間である。ことあるごとに「コミスタではこうだった」と言い続けるだろうが、それこそ高齢者が戦争体験を繰り返し話すのと同じだと思って聞き流してほしい。カレー沢薫漫画家・コラムニスト。1982年生まれ。会社員として働きながら二足のわらじで執筆活動を行う。デビュー作「クレムリン」(2009年)以降、「国家の猫ムラヤマ」、「バイトのコーメイくん」、「アンモラル・カスタマイズZ」(いずれも2012年)、「ニコニコはんしょくアクマ」(2013年)、「負ける技術」(2014年)など切れ味鋭い作品を次々と生み出す。2015年2月下旬に最新作「やわらかい。課長起田総司」単行本第1巻が発売され、全国の書店およびWebストアにて展開されている。
2015年04月28日●国際通話にも対応した「通話料いきなり半額」プラスワン・マーケティングは都内で発表会を行い、同社のMVNOサービス「freetel」において、通話料半額サービス「通話料いきなり半額」を4月2日より提供することを発表した。発表会では同サービスに加え、今後のfreetelブランドの端末戦略なども明らかにされた。○スマホもガラケーも通話料半額に発表会にはプラスワン・マーケティングの増田薫代表取締役が登壇。同社が掲げる「正しいものを選べる世界」というキャッチフレーズには、自分にあっているものを選べる選択肢を広げられること、という意味が込められていると紹介した。この理想を実現するため、同社の事業戦略はハードウェア、通信、アプリを三位一体として行ってきたが、まず第1弾として、2013年に最初のSIMロックフリースマートフォンを発売。続いて2014年には第2弾として契約期間の制限がないSIMカード「フリモバ」を発売してきた。そして今回、第3弾のサービスとして提供されるのが、業界最安値となる音声通話アプリ「通話料いきなり半額」となる。サービスの概要としては、電話番号にプレフィクス(前置番号)を付けることで通信経路を指定し、これにより通話価格が安くなるというものだ。通話料は30秒10円で、これは国内通話に加え、米国・中国・韓国・香港・台湾との国際通話にも適用。その他の国々・地方に関しても順次対応を進めていくとのこと。●他社のサービスにはない特徴が○「通話料いきなり半額」の特徴プレフィクス自体は専用アプリ(Android、iOS対応)を使うことで、自動的に付与されるため、ユーザーは通常の通話と同様に格安の発信が可能になる。通信経路を指定するのは発信時のみなので、電話番号は従来のものがそのまま利用できる。こうした、プレフィクス型の通話割引サービス自体は楽天の「楽天でんわ」やiijmioの「みおふぉん」などいくつかあるが、「通話料いきなり半額」はオンラインのアプリストア版だけでなく、パッケージ版が用意される。スマートフォンに加えてフィーチャーフォン(ガラケー)でも利用でき、支払いにクレジットカードに加えてコンビニ払い(手数料は200円/月)も選択可能、といった具合に、幅広いユーザーに訴求するための特徴を揃えている。特にパッケージ版に関しては、大手家電量販店やパソコン専門店などで展開するとのことなので、あまりネットを使わないユーザー層にもアピールする可能性が高い。MVNOの熾烈な価格競争は、価格に加えてサービス面での競争が激化している。そんな中、格安の通話料を広いユーザー層に訴求するという点で、「通話料いきなり半額」を用意したfreetelはユニークな位置を占められそうだ。●発表が待ち遠しいWindows Phone○未発売のWindows Phoneにも期待!発表会ではMWC 2015の会場で展示された「SAMURAIプロジェクト」に加え、同じくMWCで発表されたWindows Phone端末も展示されていた。発売は2015年の夏を予定しており、展示機は試作段階であるが、外観などは基本的にこのままいくという。この端末は性能的にはミドルレンジ向けとなるもので、販売価格は2万円代を予定されている。軽く触ってみた程度だが、持った感じはかなり軽く、質感も悪くなかった。クアッドコアの64bit CPUを搭載しているとのことだが、軽くいじった範囲での操作感は軽快で、アプリにもよるが、実用面での問題もなさそうだ。価格帯も手頃なので、Windows Phoneに注目するユーザーの間でのデファクトスタンダード的な端末になりそうだ。OSはWindows Phone 8.1が搭載されるが、今年登場予定のWindows Phone 10へのアップグレードもマイクロソフトと協力して、スムーズなアップグレードパスを用意したいとのこと。また「通話料いきなり半額」についても専用アプリの提供を含めて検討しているという。freetelはAndroid端末でハイエンドからローエンドまでのフルラインナップを揃えているが、Windows Phoneでも同様に展開していきたいとのことなので、1万円台の安価な端末や、オクタコアCPUを載せたハイエンド端末まで、幅広い端末の登場を期待できそうだ。日本ではなかなか根付かなかったWindows Phoneだが、Windows Phone 10ではデスクトップOSとの連携も強化され、iOS、Androidに続く第3の選択肢として注目されるだけに、freetelの奮闘にも期待したい。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年03月27日freetelのブランドでMVNOサービス展開するプラスワン・マーケティングは26日、都内で新商品発表会を開催。当日発表されるのではないかと期待されていたfreetel版 Windows Phone「Ninja」については発表が見送られ、通話料が半額になるアプリ「通話料いきなり半額」が発表された。発表こそされなかったものの、会場に「Ninja」のデモ機が展示されていたので、本稿では外観写真を中心にレポートする。フリーテルが提供するWindows Phone「Ninja」は、5.0インチHD(1280×720ピクセル)マルチタッチスクリーン搭載モデル。OSはWindows Phone 8.1を採用している。CPUはクアッドコア64bitプロセッサを搭載、8GBの内蔵ストレージを備えており、RAMは1GB。背面はメタル調のデザインで、光沢が美しい。背面には800万画素のメインカメラを搭載、前面のサブカメラは200万画素となっている。バッテリー容量は2500mAh。同社では、本機種をキャリアの制限がかかっていない、いわゆる”SIMフリー端末”として2015年夏までに国内発売する予定だ。なお、本機種は今年3月にスペイン(バルセロナ)で開催された携帯通信関連見本市「MWC 2015」にも参考展示されている。当日の新商品発表会において、プラスワン・マーケティングCEOの増田薫氏は「ハードウェア、アプリ、通信の3つが揃ってこそ、三位一体のサービスが実現できる」とコメント。端末ラインナップの一角を担うモデルとして期待をかけるのが、このWindows Phone「Ninja」にほかならない。同社では本機種を、一般消費者のみならず法人にも展開していく方針だ。増田氏は、その理由について「法人様においては、社内のシステムと同じOSのモバイル端末を使いたいというニーズが強い。Office 365との連携もやりやすくなり、環境が整った」と説明。マイクロソフトが提供するWindows 10 for Phonesへの無償アップデートも、スムーズに行えるように調整していくとしている。なお、増田氏はWindows Phoneの発表については「タイミングを見計らって行いたい。面白いことを考えている」と言及。このことから、そう遠くはない日に大々的に発表するものと期待される。今後の動向に注目したい。
2015年03月26日人気TVシリーズの待望の劇場版となる『深夜食堂』が1月31日(土)に公開を迎え、主演の小林薫を始め、高岡早紀、柄本時生、多部未華子、筒井道隆、菊池亜希子、オダギリジョー、松岡錠司監督が初回上映後の舞台挨拶に臨んだ。安倍夜郎の人気漫画を原作に2009年より連続ドラマとしてスタートしシリーズを重ねてきた人気作の映画化。深夜にひっそりと営業する食堂のマスターと、そこに集う個性的な客たちの人間模様を描き出す。“深夜”食堂ながら、朝8:45開始の初回上映は満席で松岡監督は「朝早くに起きて、午前中に観るために駆け付けてくださったみなさんに深く感謝します」と頭を下げる。小林さんは「監督が舞台そでで目頭を押さえていました(笑)」と暴露したが、これに対し松岡監督は「僕は目頭を熱くしてたかもしれないけど、トイレで号泣していたのは小林さん」とうそか真実かは不明だが(※小林さんは『なんで泣かないといけないの?』と否定)、いいトシの大人たちの暴露合戦の様相を呈し、会場は笑いに包まれる。小林さんは映画公開初日を迎え「今日がお正月のようなもの。こんなにたくさんの方に来ていただいて、“大吉”を引き当てた気分です」と笑顔を見せた。高岡さんは『バタ足金魚』以来となる実に二十数年ぶりの松岡監督の作品への出演。「感慨深かったです。(『バタ足金魚』での演技の)どこが悪かったのか…?呼んでくれなかったので(苦笑)」と苦情を言いたて、今回の現場についても「私には文句ばかり言うんです!」と語り、これには松岡監督も「小林さんといい、僕のことイジリに来たの…(苦笑)?」と困惑していた。TVシリーズから出演のオダギリさんは松岡監督について「普段から仲良くしていて、家族というと言い過ぎですが、親戚のおじちゃんのようなもの」と語り、本作に関しても「飲みながら『次はどうやろう?』という話をしていた」と明かす。「そうした過程を踏みながらこうして初日を迎えて、あのダラダラ飲んでた時間が少しは作品のためになったのならよかった。感慨深いです」と笑顔を見せた。映画にちなんで忘れられない一品について話を尋ねると、小林さんは一時期、納豆とネバネバ系の食べ物を混ぜて作る“五色納豆”に凝っていたことを告白。普段、納豆が食べられない友人も小林さんの作った五色納豆なら食べられたとのことだが、その友人の妻がそれで気分を害してしまったそうで、それが原因かは不明だが「しばらくしてその方は離婚しまして…(苦笑)」と申し訳なさそうに明かし、会場は爆笑!さらに「いまは別の方と再婚されて幸せになったんですが…」と近況まで明かし、自身の料理が引き起こした…かもしれない数奇な運命に首をひねっていた。『深夜食堂』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2015年01月31日