「あぶない刑事、横浜に帰ってきました!本当に温かい出迎えをしていただき、言葉がありません。僕らが撮影を始めた時はベイブリッジもなかった。どんどん活気のある街になっている」5月3日、舘ひろし(74)が名相棒・柴田恭兵(72)とともに、横浜市内の『ザよこはまパレード(国際仮装行列)』にオープンカーで参加。その後、浅野温子(63)、仲村トオル(58)が加わり、24日に公開される最新映画『帰ってきたあぶない刑事』のレッドカーペットイベントが行われた。「86年に始まった『あぶ刑事』の舞台は横浜です。2人が演じる横浜港署の名コンビ・タカ&ユージは刑事引退後にニュージーランドに移住しましたが、最新作では、再び横浜に戻り探偵事務所を開くという設定になっています」(映画関係者)5日には映画『帰ってきたあぶない刑事』の公式Xで、舘が浅野を“お姫様抱っこ”しているショットが投稿された。「イベント終了後、ハイヒールで足が痛くなってしまった様子の浅野さんを、しばらく舘さんと柴田さんが支えながら歩いていたのですが、最後は舘さんが裸足の浅野さんを抱きかかえてリムジンまでエスコートしていったのです。SNSでは《全くブレない舘さんの足腰と体幹ヤベエ》《あの歳でお姫様抱っこ出来る舘ひろしさんかっけー》などと、舘さんの立ち振る舞いが絶賛されていました」(前出・映画関係者)スタートから38年、いまなお多くのファンに愛される『あぶない刑事』を演じ続ける舘だが、実は刑事役で参考にしている“原点”があるという。「舘さんは76年に映画『暴力教室』でデビューし、82年に出演した『西部警察』がきっかけで翌83年に石原プロモーションに所属しました。以来、大先輩である石原裕次郎さんや渡哲也さんの背中を見て活動してきました。ただ、『あぶない刑事』を演じるにあたって見本としたのは、事務所の先輩俳優の方々ではなく、ショーン・コネリーだったそうです」(前出・映画関係者)ショーン・コネリーは『007』シリーズで初代ジェームズ・ボンド役を務めた名優だ。実際、舘は1月4日に配信された『NHK首都圏ナビWebリポート』のインタビューで、こう語っていた。《『007』の『ロシアより愛を込めて』は僕のなかの“バイブル”だったりするんですね。あのショーン・コネリーの動きだとか、『ゲッタウェイ』のマックィーンの動きとかを、結構コピーしています。いまの『ドクター・ノオ』(※「007」シリーズの一本)ね。昔は『殺しの番号』っていったんですけど。それを中学校のとき、おやじに連れられて見に行って、すごくかっこいいと思ったんです。僕は、たぶん映画ってあれだなと思ったの》舘にとって『007』は“映画の原点”でもあったのだ。ショーン・コネリーさんは2020年に90歳で亡くなった。「ショーン・コネリーは76歳まで役者業を務めていました。現在74歳の舘さんは、2年後はもちろんのこと、“生涯現役”を掲げています」(前出・映画関係者)『あぶ刑事』ファンなら、80代のタカ&ユージも見たいはずだ。
2024年05月07日数々の演劇賞に輝いた、『セールスマンの死』(22年)のコンビが再び! 演出のショーン・ホームズと主演の段田安則が、今度はシェイクスピア4大悲劇のひとつである『リア王』に挑む。しかもこの古典的名作を、現代版として新たに創作するという。この大いなる挑戦を前に、段田は今なにを思うのか。その胸の内を探る。今までにないリア王が出来る、そんな希望を抱いて――『セールスマンの死』(22年)に続き、ショーン・ホームズさん演出作品への出演が決定しました。しかも今回はシェイクスピア作の『リア王』です。現在の心境は?もちろん楽しみは楽しみなんですが正直、「大丈夫かな?」という不安もあり、そのふたつの想いが半々といった感じです。『リア王』は30年以上前、蜷川幸雄さんの演出でエドガー役を演じました。それがとても面白く、強烈に残っているのですが、いざ自分がリア王をやるのかと思うと急に怖くなってしまって……。『セールスマンの死』のウィリー・ローマン役もそうでしたが、リア王もまさか自分がやるとは思ってもいなかった役なんです。でも、『セールスマンの死』がありがたいことに好評だったので、今回も自分なりの、今までにないリア王を創り上げればいいのではないか。そんな希望はありますね。――それは演出がショーンさんである、という心強さによるものでしょうか?そうですね。僕の中ではとても大きな存在ですし、『セールスマンの死』の時以上に演出に頼っている、「演出家がなんとかしてくれよ」みたいな感覚はあります(笑)。これまでも外国の演出家の方とは何人かご一緒していますが、中でもショーンさんとは相性が良く、無理なく稽古が進められる方だと思っています。とても明確な演出プランを持ちながらも、それを演者に押しつけるのではなく、柔軟な頭を持って一緒に作っていってくれる。またご本人もとても大らかで、稽古場の雰囲気が非常に心地良い。そういったところも自分に合っているのだと思います。――そんなショーンさんですが、今回は現代版『リア王』に挑戦されようとしているとか。それは僕もとっても楽しみですし、細かい内容はまだ聞いていないので、今から稽古が待ち遠しいです。ショーンさんがすごいのは、名作と言われる戯曲に、また違った面白さを加えられる演出力。そんなショーンさんの斬新な演出に、ぜひ注目していただきたいですね。また演劇が好きな方の中には、それぞれ心に残っている『リア王』というものがあると思うんです。過去の作品と見比べていただくというのも、ひとつの楽しさではないかと思います。――名作だからこその楽しみ方があるのですね。ええ、もう何百年前もから上演され続けている作品なわけですから。しかも今回はそれを、シェイクスピアの本場イギリス出身のショーンさんが演出する。それによってどんな仕上がりになるのか、僕自身とても楽しみです。現代に息づくシェイクスピアを感じてもらえるのでは――タイトルロールのリア王を演じる上では、どういったことが最初の足がかりになりそうでしょうか?明確にこんな感じ、というものがあれば不安も少ないのでしょうが……(苦笑)。でも自分の中でひとつ秘策がありまして、それは一度稽古場で試してみようとは思っています。とはいえ大失敗するかもしれないので、ここでは内緒で(笑)。まぁリア王と言えば立派な、堂々たる人物といったイメージですが、そのままを僕が演じるのは無理があると思っています。だから僕なりの、またちょっと違うアプローチをしていけたらなと。繰り返しにはなりますが、今回は現代版『リア王』ですからね。そこにすがっていきたいです。――演出のショーンさんだけでなく、共演陣にも頼りがいのある面々がそろいましたね。『セールスマンの死』の時もそうでしたが、今回もいい俳優さんばかりなのでとても楽しみです。中でもおじさんふたり(笑)、浅野和之さんと高橋克実さんは、事務所も同じで昔から気心の知れた間柄。ひとりで戦に行くのと、後ろにおふたりがいてくださるのとでは安心感がまったく違いますから。まぁ高橋さんに関しては『海をゆく者』(※23年12月より上演、再々演で高橋のみが初参加)で抜け殻にならないか、そっちのほうが心配ですけど(笑)。大変な作品続きでグッと力をつけてきていると思うので、『リア王』の時にはきっと、僕を凌駕するようなお芝居を見せてくれると思います。PARCO PRODUCE 2024『リア王』出演者。前原滉(中段右端)は、日本で上演されたショーン・ホームズ演出作品すべてに出演している――連続テレビ小説『らんまん』でも注目を集めた前原滉さんは、今回はもちろん、日本で上演されたすべてのショーンさん作品に参加されていますね。前原さんは面白い、いい俳優さんですね。また今回演じるオズワルドっていうのがちょっと嫌な、腹の立つ役で(笑)。前原さんがどう演じていくのかが楽しみですね。――段田さんにとっても大きな挑戦作になると思いますが、この舞台を通して、俳優としてどんなものが得られるではないかと思いますか?『セールスマンの死』の時も、死ぬまで忘れられない作品になったと思いましたが、この『リア王』に関しても、無事に最後までやり遂げられたら、俳優としてひとつ大きな仕事をさせてもらったなという、充実感が得られるのではないかと思っています。――最後に、読者の方へメッセージをお願いします。ショーンさんの演出で、現代に息づくシェイクスピアを感じていただけると思います。頼りがいのある共演者の皆さんと一緒に、一生懸命取り組みますので、ぜひ劇場に足をお運びください。取材・文:野上瑠美子<公演情報>PARCO PRODUCE 2024『リア王』作:ウィリアム・シェイクスピア翻訳:松岡和子演出:ショーン・ホームズ出演:段田安則小池徹平上白石萌歌江口のりこ田畑智子玉置玲央入野自由前原滉盛隆二平田敦子 / 秋元龍太朗中上サツキ王下貴司岩崎MARK雄大渡邊絵理 / 高橋克実浅野和之【東京公演】プレビュー公演:2024年3月8日(金)本公演:2024年3月9日(土)~3月31日(日)会場:東京芸術劇場 プレイハウス【新潟公演】2024年4月6日(土)・7日(日)会場:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場【愛知公演】2024年4月13日(土)~4月14日(日)会場:刈谷市総合文化センターアイリス大ホール【大阪公演】2024年4月18日(木)~21日(日)会場:Sky シアターMBS【福岡公演】2024年4月25日(木)~26日(金)会場:キャナルシティ劇場【長野公演】2024年5月2日(木)会場:まつもと市民芸術館主ホールチケット情報:()公式サイト:
2024年01月17日『リコリス・ピザ』のポール・トーマス・アンダーソン監督がメガホンを取る新作映画に、レオナルド・ディカプリオ、ショーン・ペン、レジーナ・ホールが出演することが分かった。まもなくカリフォルニア州で撮影開始とのこと。「Variety」誌が報じた。新作映画の脚本はアンダーソン監督が手掛け、『リコリス・ピザ』でプロデューサーを務めたサラ・マーフィー、アダム・ソムナーと共に製作も行う。製作スタジオはワーナー・ブラザース。タイトルは未定で内容に関しても明らかになっていないが、関係者によれば予算は約1億ドルで、アンダーソン監督作としてはかなりの額だという。アンダーソン監督は、これまで手掛けた『ブギーナイツ』『マグノリア』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『インヒアレント・ヴァイス』『ファントム・スレッド』『リコリス・ピザ』でアカデミー賞にノミネートまたは受賞歴がある同賞の常連。映画ファンは「キャスト3人の組み合わせがすごくおもしろい。絶対に観る!」とキャスティングに興味を示し、期待の声を寄せている。また、「レジーナがオスカーを獲ることになるの?泣きそう」「レジーナにもちゃんとふさわしいギャラを払ってね!」「ついにレジーナが日の目を見ることになった。うれしい」とレジーナ推しのファンの喜びの声も殺到。レジーナは『最終絶叫計画』シリーズのブレンダ役で知名度を上げた俳優だ。(賀来比呂美)
2024年01月11日アディダス オリジナルス(adidas Originals)から、ショーン・ウェザースプーン(Sean Wotherspoon)とのコラボレーションスニーカー「SW ガゼル インドア (SW GAZELLE INDOOR)」が登場。2023年11月17日(金)より、アディダス オリジナルス フラッグシップ ストア 原宿、アディダス ブランドセンター 新宿などにて発売される。ショーン・ウェザースプーンとのコラボスニーカー再びロサンゼルスを拠点に、デザイナーなどとして活動するショーン・ウェザースプーン。「SW ガゼル インドア」は、2020年8月に行われた第1弾に続き、2度目となるコラボレーションスニーカーだ。70年代に誕生したアディダスのスニーカー「ガゼル(Gazelle)」のクラシックなシルエットをベースに、ショーン・ウェザースプーンならではの色彩とディテールにより、コンテンポラリーなアレンジを加えた。「ガゼル」を刺繍入りアッパーでアレンジ目を引くのは、天然素材の麻を使用したカレッジグリーンの鮮やかな色のアッパー。全面に特徴的なホワイトの刺繍をあしらい、ヒール部分にはマゼンタのアクセントを加えている。またタグには“HEMP”のピスネーム、ヒール部分にはショーン・ウェザースプーンの“SW”ロゴをデザイン。シグネチャーのガムソールやスリーストライプスといったアイコニックなシグネチャーはそのままに、コラボレーションならではの個性が光る1足に仕上げた。詳細「SW ガゼル インドア」20,900円発売日:2023年11月17日(金)※CONFIRMEDアプリでは11月17日(金)16:30まで抽選を受付。17:00より順次当選発表販売店舗:アディダス オリジナルス フラッグシップ ストア 原宿、アディダス ブランドセンター 新宿、アトモス、CONFIRMEDアプリ【問い合わせ先】アディダスお客様窓口TEL:0570-033-033(土日祝のぞく 9:30〜18:00)
2023年11月16日映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。【水先案内人 高松啓二のおススメ】スーツはサヴィル・ロウ、シャツはターンブル&アッサー、時計はロレックスのサブマリーナー。007『Dr.ノオ』のスタイルだ。ジェームズ・ボンドを造り上げた記念すべき作品である。無名のショーン・コネリーを007に仕立てたのがテレンス・ヤング監督。スーツ(コンジット通りアンソニー・シンクレア)も彼の馴染みの店で、エレガントな仕草などを教え込んだ。007の銃と言えばワルサーPPKだが、実際に使用されたのはワルサーPP。でもスチールやポスターには銃身の長いワルサーLP53である。おそらく見栄えの問題?面白いのはシリーズポスターのロバート・マッギニスによるイラストには登場し続ける。最初の射殺シーンもPPKでなくブローニングだったりする。この時、「六発撃ったぞ」と言うと撃ち殺した後にサイレンサーの煙をフッと吹くのが超クール!そして、ボンドガール第1号がウルスラ・アンドレス。役名がハニー・ライダーと妙にエロい名前も第一作から。おなじみの銃口からのオープニングタイトルはモーリス・ビンダーのもので現在も踏襲されている。Dr.ノオは『燃えよドラゴン』のハンの元、ストーリーも似ている。コネリー=ボンドの全身007誕生を4Kで目撃しろ!<作品情報>『007/ドクター・ノオ』〈4Kレストア版〉11月17日(金) 公開原作:イアン・フレミング監督:テレンス・ヤング出演:ショーン・コネリー、ウルスラ・アンドレス、ジョセフ・ワイズマン公式サイト:
2023年11月08日チカ キサダ(Chika Kisada)がミラ・ショーン(mila schön)のアーカイブを着想源に手がけるカプセルコレクション「ミラ ショーン バイ チカ キサダ(mila schön by chika kisada)」に、2023年秋冬の新作が登場。2023年9月16日(土)より発売される。70’sに着想したミラ ショーン バイ チカ キサダ2023年春夏より始動した「ミラ ショーン バイ チカ キサダ」は、イタリアのファッションブランド「ミラ・ショーン」のアーカイブに着想し、チカ キサダが展開するカプセルコレクションだ。2023年秋冬では、表現が多様化し、開放的なムードに溢れた1970年代に着想したジャケットやワンピース、コートなどを取り揃える。レースアップを取り入れたチェックジャケットシングルブレストのテーラードジャケットは、1970年代のボヘミアンムードを感じさせる、レースアップを取り入れた1着。ショルダーからスリーブにかけて大胆なスリットを入れ、レースアップで仕上げた。素材には、チェック柄のシェットランドウールを採用し、クラシカルな表情に仕立てている。また、セットアップで着用できるストレートパンツも用意する。サイケデリック柄のワンピースロングスリーブのワンピースは、サイケデリックなオリジナル柄で。ネック周りやスリーブを異なる素材で切り替えるなど、豊かな表情を示す1着に仕上げている。リバーウールのハーフコートオーバーサイズのハーフコートは、ミラ・ショーンを代表する素材のひとつ、表裏で2枚のファブリックを組み合わせた「リバーウール」を用いた1着。ブラウンとブルーをそれぞれの面に採用した、リバーシブルで着用できるコートとなっている。表参道で期間限定ストアを開催2023年9月16日(土)から24日(日)まで、東京・表参道では、ミラ ショーン バイ チカ キサダの期間限定ストアを開催。上記をはじめとする、2023年秋冬のアイテムをフルラインアップで取り揃える。詳細ミラ ショーン バイ チカ キサダ 2023年秋冬発売日:2023年9月16日(土)展開アイテム例:・チェックジャケット 154,000円・チェックパンツ 58,300円・サテンプリントワンピース 107,800円・リバーウールコート 176,000円・ダブルニードルファーコート 107,800円■ミラ ショーン バイ チカ キサダ 期間限定ストア期間:2023年9月16日(土)〜24日(日)場所:ZeroBase表参道住所:東京都港区北⻘山 3-5-22
2023年09月14日8月より開幕するPARCO劇場開場50周年記念シリーズ『桜の園』の演出家ショーン・ホームズが、7月12日(水) 明治大学にて特別講演会を実施した。『桜の園』は、ロシアの劇作家アントン・チェーホフが1903年に執筆、翌年に初演された作品。今回の公演では、台本はサイモン・スティーヴンスが現代の俳優が語るにふさわしい軽妙な台詞に書き換え、『セールスマンの死』を新たな解釈で魅せたショーン・ホームズがその演出手腕で『桜の園』を立ち上げる。特別講演の進行は明治大学文学部演劇学専攻教授の井上優、聞き手は文学部英米文学専攻教授の野田学、通訳は時田曜子。講義中盤からは『桜の園』出演者もスペシャルゲストとして参加。大学生トロフィーモフ役の成河、明治大学卒業生の天野はなの二人が登壇した。講義テーマは「演出家ショーン・ホームズのインスピレーション~古典演劇を現代に甦らせる~」。明治大学の学生のほか、『PARCO STAGE』でも公募し、中学生・高校生も含め幅広い年代の方も多数参加し関心度の高さがうかがえる。まず井上から、演劇の世界に入ったきっかけや演出家という道にたどり着いた経緯を問われたショーンは、丁寧に自身のヒストリーを話し始めた。その中で語った、舞台演出家という仕事の魅力について「見事な頭脳を持つ素晴らしい俳優の皆さんと共に時間と空間を共にして、作家の脳内を覗き込み、ビジョンを見つめることができる光栄な仕事。他のアーティストたちとできるだけ対話を持ち、コラボレーションしながら協働することで、自分自身、一人の人間として世界の現実に直面し、直視し、対面し、対抗し、考えることができる。人生の時間の過ごし方としては悪くないなと思っている」という言葉が印象的だった。野田から、2022年にショーンが演出したアーサー・ミラー『セールスマンの死』と同様に、近代古典の名作であるチェーホフ『桜の園』を日本のカンパニーでどのように作ろうとしているのかという核心に触れる質問が投げ掛けられると、「グッド・クエスチョン!」とショーンの目が輝く。1990年代半ばに伝統的な『桜の園』を上演する著名なプロダクションでアシスタントディレクターを務めたショーン自身、当時のことが頭から離れなかったという。だからこそ今回あらためて、きちんと戯曲と向き合ったと吐露した。「この戯曲には権力を巡る葛藤、戦いが描かれていると感じ、チェーホフの描いたキャラクターたちの持つ攻撃性や激しさを、日本の俳優たちが表現できる環境や世界というものを舞台上に作らなければいけないと思った。そのきっかけになったのは、ドラマトゥルクでジャーナリストの友人、エストニア人のイーロー・エプナーが共有してくれた、エストニア・リトアニア・ラトビアの諜報機関のトップへのインタビュー記事。それを読んで、権力そして自分の目的を追求することが、いかにそのロシアの文化、社会の中心にあるかということが分かった。暴力性を用いるということを厭わない社会性、文化性がある。そこで、この『桜の園』は登場人物にとってのバトルフィールド、つまりその戦場で人々が力をめぐって争っている姿が見えた」と、今回の演出コンセプトにまで話が及ぶ。そこで成河と天野も登壇。ロシア人であるチェーホフの戯曲をイギリス人であるサイモン・スティーヴンスがアダプテーションしたものを、広田敦郎が日本語に翻訳。その台本をイギリス人のショーンが日本人の俳優たちに演出をつけるという構図の中にいる二人に、「ぜひ稽古の様子を」と井上が促すと、「ショーンの稽古場は民主的で、お互いフェアでイーブンな関係でいるために徹底されていると思う」と成河。「ショーンさんが信頼しているサイモンさんの台本を日本語に翻訳した台本を皆で共有して創るのが良いと思った、と仰ったショーンさんが頼もしく、それが良い方向に作用しているように思う」と天野がつづけた。さらに井上から「チェーホフの戯曲は、ディスコミュニケーションがひとつのテーマ。稽古ではその表現をコミュニケーションするという矛盾した要求があると思うけれど、どのように解決しているのか」と問われると、「どの役も他人の話を聞かずに、自分の主張を好き勝手言っている。それぞれが役にきちんと向き合っていくと、こういう人はどこの国にもいる、という人物に成っていくので、敢えてディスコミュニケーションをデザインすることを考えなくても、きちんと劇として成立していくと思う。だからストレートに演技をするのみ」と力強く答える成河。つづけて、ショーンが「コミュニケーションが不全であることは、一人ひとりが一生懸命にコミュニケーションしようとするところから生まれる。つまり、それぞれが自分の視点から物事を伝えようとし、自分の目的を追求しようとしているから。それが相手に作用しないだけというのも相手も同じことをしているから」と話した。重ねて、「稽古をしていると、そのコミュニケーションがうまくいかない状態が本当に面白くて、一人で台本を読んでいる時には到底想像できなかったようなところが見えてきて、それがどうしようもなく愛しく思える瞬間が生まれる」と天野。高揚した天野が「ショーンさんの稽古は本当に面白くて、素晴らしい演出家だと思います!絶対に劇場に観に来てください!」と自主的に公演の宣伝を始めると、静かに聴き入っていた参加者たちから笑いと拍手が起こり、会場が一気に和んだ。ショーンの稽古について野田からさらに問われると、成河は「俳優が解放され、役として動き出す瞬間をずっと待ってくれる、驚くほど穏やかな演出家。強いアイデアと意志を持ちながら、同時に忍耐を持っている。笑いも絶えず、全員が心地の良い稽古場」、天野は「そういう眼差しを持っている演出家だからこそ、全員が自分自身の想像のもう少し先に飛び込んでみようとトライしている。とても熱い稽古場だと思う」と語り、稽古が充実している様子が手に取るように伝わった。ショーンは演出するにあたり、「できる限り作家に忠実で誠実であること。戯曲に書かれた文字に忠実ということより、その戯曲に込められたスピリットに忠実で誠実であるということ」を大切にしているという。さらに「チェーホフは明らかに俳優たちと時間を過ごすことが好きだった作家。どの登場人物も非常に素晴らしい役として描いているので、カンパニーとしてこの戯曲を上演することへの喜びと高揚感が持てる。チェーホフは、アンサンブルのあり方、人間は矛盾を内包している存在であること、ひとつの場面が次々と別の場面に遮られていく、ということを描くのが巧みな劇作家。今回の私たちの稽古でも、その3つを大事にしている。淡々とした穏やかなリズムでゆったり進んでいく作品になってしまわないよう、ギザギザと滑らかではない感じを大事にしながら作っている。それこそが人間の根幹にあるものであり、そこから人間らしさ、人間の痛みが見えてくるはずだ」と力強く語った。最後には質疑応答も行われ、成河からショーンに質問するという稽古場さながらの一場面も。会話は終始白熱、予定時間を超えてもまだまだ聞いていたいと思わされる、充実の特別講義だった。<公演情報>PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『桜の園』『桜の園』チラシビジュアル作:アントン・チェーホフ英語版:サイモン・スティーヴンス翻訳:広田敦郎演出:ショーン・ホームズ【出演】原田美枝子、八嶋智人、成河、安藤玉恵、川島海荷、前原滉、川上友里、竪山隼太、天野はな、永島敬三、中上サツキ、市川しんぺー/松尾貴史、村井國夫■東京公演8月8日(火)~8月29日(火) PARCO劇場※8月7日(月)プレビューオープン■宮城公演9月2日(土) 東京エレクトロンホール宮城 大ホール■広島公演9月6日 (水) 上野学園ホール(広島県立文化芸術ホール)■愛知公演9月13日(水) 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール■大阪公演9月16日(土)・17日(日) 森ノ宮ピロティホール■高知公演9月20日(水) 高知県立県民文化ホール オレンジホール■福岡公演9月23日(土)・24日(日) キャナルシティ劇場公式HP:
2023年07月15日チェーホフの四大戯曲として知られる『桜の園』を、『FORTUNE』、『セールスマンの死』で日本でもその評価を一気に高めたショーン・ホームズが演出。物語は、“桜の園”の領主ラネーフスカヤが5年ぶりにパリに戻って来るところから始まる。一族はすでに借金で首が回らなくなっているが、かつての栄華を引きずったまま。実業家ロパーヒンの助言も聞かず、のらりくらりと現実を見ようとしない。だが桜の園が競売にかけられる日は、確実に目の前に迫っていて――。稽古開始を前に、ラネーフスカヤ役の原田美枝子に話を訊いた。チェーホフの台詞は発する度に新しい扉が開いていくよう――チェーホフ作品には過去、『かもめ』(1999年)と『三人姉妹』(2000年)に出演されていますね。はい、蜷川幸雄さん演出の『かもめ』と『三人姉妹』に出演しました。それまでチェーホフを観たことはあったんですが、あまりピンとこなくて。でも実際に芝居をやってみると、どんどん奥に入っていけるような感覚がありました。それ以前に、蜷川さん演出の『リア王』に次女の役で出させていただきました。シェイクスピアに出てくる女性って、強くて怖い、男をダメにしてしまうような悪役が多い(笑)。私はもうちょっとナイーブな芝居をやりたいと思っていて。そうしたら40歳になったころ、『かもめ』をやる機会をいただき、これがすごく面白かったんです。――演じたからこそ実感する、チェーホフ作品の面白さとは?どんどん台詞が深くなっていく感じがするんです。最初は表面しか見えないのですが、稽古を進めるうちにどんどんその世界に入っていける。とても奥行きがあるというか。悪い例で言うと、3回やったら飽きちゃうような脚本もあるんです(笑)。でもチェーホフは、1か月稽古をしても、何度上演しても、どんどん違う扉が開いていく。俳優の仕事って役の内側にダイビングしていくような、中からその人物に触れていくようなところがあるんですが、チェーホフの台詞はその一つひとつを発する度に、こんな深い意味があったんだとか、こんな深い感情があったんだってことが見えてくるんです。しかもロシア人が書いた、ロシアの話であるにも関わらず、今の私たちがやっても十分にわかるわけですから。それはきっとチェーホフが、国とか言語とか文化とかそういったことの奥にある、“人”というものを深く見て、きちんと書いていたからだと思います。――今回演じられる“桜の園”の女主人ラネーフスカヤについては、現状どんな女性だと捉えていますか?憧れますよね、お金の心配をしないで生きていられる貴族なんて(笑)。私たちが生きていくためには働いて、お金を稼がないといけないわけですが、彼女はそうじゃない。「お金がないなら、あるところから持ってくればいいじゃない」と。その発想がすごく楽しいなって。自分はお金なんて少ししか持っていないのに、貧しい人に「くれ」と言われたら全部あげてしまうし、「こんなこと明日から絶対しないわ」と言っているのに、結局はまたあげてしまう。それでも憎めないというか、すごくチャーミングな、魅力的な女性だと思います。“喜劇”か“悲劇”かどうかは、観た人が決めればいいこと――チェーホフは『桜の園』を“喜劇”として書いたそうですが、原田さんは本作の喜劇性をどんなところに感じますか?たぶん“喜劇”とか“悲劇”って、端が決めればいいことだと思うんです。自分ではものすごく真剣に悩んで、「ああでもない、こうでもない」なんて思っていても、端から見れば「なにやってんだか」みたいなことはいっぱいあるわけですから。――それはつまり、舞台上の登場人物たちと観客の関係にも同じことが言えるのでしょうか。そう思います。そしてそれが喜劇かどうかは、観てくださった方が決めればいいかなと。ラネーフスカヤだって、視点を変えればめちゃくちゃな人ですからね。娘に「ロシアに帰るお金すらないかもしれない」なんて心配されているのに、全部チップとしてあげちゃうし。でもなんか最終的にはみんな明るいというか。そこがたぶん、チェーホフの人に対する愛情なんでしょうね。ラネーフスカヤに限らず、それぞれのキャラクターが本当に面白い。で、みんな好き勝手なこと、無駄なことをしゃべっているように見えて、実はその人の生き方がちゃんと出ていたり、すごく哲学的な素敵なことを話していたり、やっぱり無駄話だったり。そういうキャラクターの描き方も、チェーホフはとてもうまいなぁと思います。――では役者として取り組む上では、彼女たちの人生を、ただ一生懸命に生きるということでしょうか?そうです。自分自身の人生と同じように、ラネーフスカヤの人生も一生懸命に生きる。『三人姉妹』の最後にも、そんな台詞がありますよね。「生きていかなければ」って。これも私がすごく好きな台詞です。――演出は『FORTUNE』(2020年)、『セールスマンの死』(2022年)を手がけられた、イギリス人のショーン・ホームズさんです。すでに顔合わせされたとのことですが、どんな印象を受けましたか?ショーンさんってすごくパワフルで、それでいて繊細。そして明るいから、普通にお話出来るのがすごく嬉しかったです。なにか構えたりせず、ものを作る者同士として話し合える感覚がある。ちょっと聞いた演出プランも、すごく面白そうで!オーソドックスなドラマというよりも、ちょっと現代アートのような切り口になるんじゃないかと思います。そしてイギリス人のショーンさんが、日本人の私たちと、ロシアの作品を手がけることで、どんな相乗効果が生まれるのか。今から楽しみでなりません。取材・文:野上瑠美子撮影:石阪大輔ワンピース/ヨシエ イナバ(ビギ TEL03-6861-7678)靴/銀座かねまつ(銀座かねまつ6丁目本店 TEL03-3573-0077)イヤーカフ、ピアス、ブレスレット/すべてレスピロ、ネックレス、リング/ともにシンティランテ(すべてイセタン サローネ東京ミッドタウン TEL03-6434-7975)PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『桜の園』チケット情報『桜の園』東京公演のぴあアプリ先着先行を受付中!受付は、6月1日(木)23:59迄詳細は こちら() からこの機会にぜひ、ぴあアプリをDLのうえ、お申込みください!
2023年05月31日奇跡の歌声をもって生まれたワニ、“ライル”のファンタジー・ミュージカル映画『シング・フォー・ミー、ライル』より、大泉洋×ショーン・メンデス、日米のライル役の2人が登場するMVが公開された。本作の主人公であるワニのライルは、言葉を話さず、歌だけで想いを伝えるキャラクターで、オリジナル版は世界的シンガーソングライターのショーン、日本語吹き替え版は大泉さんが務めている。今回公開された映像は、映画本編では観ることのできない、ライル役の2人が本作のメインナンバー「Top Of The World」(最高の世界)を歌う姿が収められている。昨年の夏から歌のレッスンに集中的に取り組み、ライル役を掴むため、英語歌詞のオリジナル曲をマスターして、本国のボイステストをクリアした大泉さん。映像では、吹き替えの歌唱シーンはもちろん、ボイステストのためだけに歌った英語歌詞熱唱シーンも見られる。日米パートが交互に映し出され、それぞれがライルの心情に寄り添い、サビに突入すると、2人が声を重ねて情熱的に歌い上げる姿は圧巻。こっそりと生きてきたライルが、ひとりぼっちで孤独を抱えていた少年ジョシュと出会い、初めて披露するのがこの楽曲。ライルの相手を大切に思い、想いを伝えようと生き生きと歌い踊る姿に、ジョシュは恐怖心を吹き飛ばされ、心を通じ合わせる。そして、この一匹とひとりのかけがえのない関係に、周囲も少しずつ影響されていく。『シング・フォー・ミー、ライル』は3月24日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:シング・フォー・ミー、ライル 2023年3月24日より全国にて公開
2023年03月13日『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』『タンジェリン』のショーン・ベイカー監督の新作『レッド・ロケット』から、日本オリジナルポスタービジュアル、予告編、新場面写真が解禁となった。この度解禁となった予告編は、元ポルノスターのマイキー(サイモン・レックス)が長距離バスで故郷テキサスシティに帰ってくるシーンから幕を開ける。顔は傷だらけ、所持金22ドル、別居中の妻からは「消え失せな!」と罵られながらも、どうにか家に転がり込むことに成功。「俺のスキルと能力があれば怖いものなしさ」と根拠のない自信を振りかざしている。そんなある日、ドーナツ店で働く少女に出会い…。『イット・カムズ・アットナイト』『WAVES/ウェイブス』などの撮影監督ドリュー・ダニエルズが、16mmフィルムでテキサスのエモーショナルな空気感をとらえていく本映像。さらにジャスティン・ティンバーレイクらが所属し、90年代後半に一世を風靡したアメリカのアイドルグループ「*NSYNC(イン・シンク)」の大ヒット曲「Bye Bye Bye」(2000年)の意外なマッチングが作品への期待を高めるものに仕上がった。また、ポスタービジュアルは世界各国で展開されているものとは異なる、日本のみのオリジナルデザイン。マイキーのなぜか恍惚とした表情と「人生は、スウィートだ」のコピー。“有害なほど利己的で、破壊的にナルシスト”な彼の人生とは…?新たな場面写真では、舞台となったテキサスシティに実在するドーナツ店をはじめ、アラン・リックマン演出の一人芝居など舞台で活躍するブリー・エルロッド演じるマイキーの妻レクシー、ベイカー監督に見出され「次なる大物」といわれるスザンナ・サンが演じるストロベリー、そして地元テキサスでスカウトした映画初出演の魅力的な面々が演じるテキサスの人々など、印象的なショットが解禁されている。『レッド・ロケット』は4月21日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:レッド・ロケット 2023年4月21日よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国にて公開© 2021 RED ROCKET PRODUCTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED.
2023年02月14日巡回展「ひつじのショーン展」が京王百貨店 新宿店にて、2023年3月16日(木)から3月27日(月)まで開催される。「ひつじのショーン展」第2弾が東京会場で「ひつじのショーン」は、アードマン・アニメーションズが手がけるイギリス発クレイ・アニメーションだ。テレビ放送15周年を記念して、2022年の京都会場での開催を皮切りに、「ひつじのショーン」の世界観を楽しめる巡回展「ひつじのショーン展」を実施。その第2弾が、東京・京王百貨店新宿店で開催される。本展では、撮影に使用されたパペットや撮影セットなどの展示を通して、「ひつじのショーン」が完成するまでの制作過程を明らかにする。1人のアニメーターが1週間で撮影できるアニメーションの長さは、平均して約20秒(最新シリーズの撮影時)とされており、気が遠くなるような緻密な作業と制作の舞台裏を会場で目の当たりにできる。ジオラマやビッグサイズの作品また、京都会場で好評を博した2022年12月に公開された映画最新作『ひつじのショーン スペシャル クリスマスがやってきた!』の映画の世界を覗き込めるジオラマや、ショーンの世界観をそのまま体感できるような「壁なし納屋」などビッグサイズの作品も、引き続き紹介する。ミニチュア写真家・田中達也によるフィギュア展示も東京会場では、ミニチュア写真家・見立て作家として活躍する田中達也が手掛けた、「ひつじのショーン」のフィギュアを使用した5つの作品も新たに展示される。「ひつじのショーン」が何に見立てられているのか、また作品タイトルも“言葉の見立て”になっているため、作品を見てタイトルの予想をするなど多様な楽しみ方ができそう。売り切れ続出のオリジナルグッズまた、京都会場で売り切れが続出した「ひつじのショーン」オリジナルアートを施したTシャツやパーカー、トートバッグ、マグカップなどを販売。さらに、「ひつじのショーン」初の商品化となる展覧会オリジナルの「八幡屋礒五郎七味」など、約200種のグッズが展開予定だ。【詳細】テレビシリーズ放送開始15周年記念 「ひつじのショーン展」会期:2023年3月16日(木)~3月27日(月)場所:京王百貨店 新宿店 7階大催場住所:東京都新宿区西新宿1-1-4時間:10:00~20:00(入場締切 閉場30分前、最終日は16:00閉場)入館料:一般 900円(700円)、高大生 700円(500円)、小中生 500円(300円)※( )内は前売料金。2月1日(水)~3月15日(水)まで前売券販売。数量限定でグッズ付。※未就学児は無料。ただし、保護者(高校生以上)の同伴が必要。※「障害者手帳」提示の本人、ならびに同伴者1名は無料。※学生は入場の際学生証を提示。※展示作品やイベント内容が変更、または中止になる場合あり。※掲載内容に変更が生じる場合あり。■「ひつじのショーン展」オリジナルグッズ・Tシャツ 全2種 各3,190円・パーカー 4,950円・八幡屋七味 735円・マグカップ 1,870円 他
2023年02月04日映画『レッド・ロケット』が、2023年4月21日(金)より公開される。監督・脚本・編集は、ショーン・ベイカー。『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』のショーン・ベイカーが監督映画『レッド・ロケット』は、第90回アカデミー賞にノミネートされた『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』や、全編をiPhoneで撮影した『タンジェリン』などで知られるショーン・ベイカーによる作品。2021年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門で初披露され、北米ではA24が配給権を獲得した。再起を夢見る元ポルノスターを描く物語は、落ちぶれた元ポルノスターのマイキーが夢見る、“大迷惑なサクセスストーリー”。アメリカ社会の「声なき声」をすくいあげ、丁寧に描いてきたショーン・ベイカーが、社会の片隅で生きる人々をカラフルに映し出した“ひとクセあり”のヒューマンドラマだ。主演はサイモン・レックス主人公・マイキー...サイモン・レックスご都合主義でうすっぺら、⼝先だけの元ポルノスター。今は落ちぶれ、無⼀⽂で故郷テキサスへ舞い戻っている。別居中の妻から罵られながらもどうにか家に転がり込むことに成功したマイキーは、ドーナツ店で働く少女と出会ったことで何かの“スイッチ”がオン。再起を夢見るが…?主演を務めるのは、サイモン・レックス。過去のポルノ出演映像が流出したことで、一時は表舞台から姿を消すなど、マイキーと重なるようなスキャンダラスな経歴を持つ。レクシー…ブリー・エルロッドマイキーの妻。ストロベリー…スザンナ・サンストロベリーを演じるのは、スザンナ・サン。ロサンゼルスの映画館ロビーでショーン・ベイカーより直接スカウトされたという。テキサスの工業地帯をエモーショナルに映す撮影監督は、『WAVES/ウェイブス』のドリュー・ダニエルズ。16mmフィルムのエモーショナルな映像で、テキサスの工業地帯を美しく切り取った。映画『レッド・ロケット』あらすじ「ポルノ界のアカデミー賞を5回逃した」ポルノ俳優だったが、今は落ちぶれ無⼀⽂で故郷テキサスへ舞い戻ったマイキー。17年のブランクのおかげで仕事はない。昔のつてでマリファナを売りながら糊⼝を凌いでいたある⽇、ドーナツ店で働く少⼥と出会い再起を夢⾒るが…。【詳細】映画『レッド・ロケット』公開日:2023年4月21日(金) ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国順次公開監督・脚本・編集:ショーン・ベイカー共同脚本:クリス・バーゴッチ撮影:ドリュー・ダニエルズ美術:Stephonik出演:サイモン・レックス、ブリー・エルロッド、スザンナ・サン2021年/アメリカ/英語/130分/カラー/シネスコ/5.1ch/原題:Red Rocket/ R-18+/⽇本語字幕:岩辺いずみ
2023年02月03日チカ キサダ(Chika Kisada)と、イタリアのファッションブランド「ミラ・ショーン(Mila Schön)」によるコレクション「ミラ ショーン バイ チカ キサダ(mila schön by chika kisada)」が、2023年春夏に登場。2023年4月8日(土)から16日(日)まで、東京・渋谷のトランクホテル(TRUNK(HOTEL))での期間限定ストアで販売される。「エレガンスの実用性」に着目ミラ・ショーンは、1959年ミラノでスタートした老舗メゾンだ。創業者であるミラ・ショーンが掲げた「完全への希求」というコンセプトを貫き、洗練されたフォルムのドレスやテーラードアイテムなどを手がけてきた。「ミラ ショーン バイ チカ キサダ」では、幾左田千佳をクリエイティブディレクターに迎え、チカ キサダで培ってきた技術を活かしたコレクションを展開。「エレガンスの実用性」というキーワードのもと、アーカイブを着想源に、ミニマルかつエレガントにアップデートしてゆく。ラインナップするのは、マルチストライプのキャミソールワンピースや、ドレープ感のあるAラインのステンカラーコート、クラシカルなチェック柄のスーツなど。巧みなパターンにより、動きのある表情に仕上げている点が特徴だ。詳細ミラ ショーン バイ チカ キサダ取扱店舗:トランクホテル 期間限定ストア(詳細については下記参照)、コロネットオンラインストア(3月1日(水)10:00以降オープン)展開アイテム例:・チェックジャケット 107,800円・チェックパンツ 49,500円・ストライプドレス 97,900円・タフタコート 154,000円■期間限定ストア期間:2023年4月8日(土)〜16日(日)場所:トランクホテル住所:東京都渋谷区神宮前5-31
2023年02月03日アカデミー賞ノミネートの『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』のショーン・ベイカー監督の最新作『レッド・ロケット』が4月21日(金)より公開されることが決定した。「ポルノ界のアカデミー賞を5回逃した」ポルノ俳優だったが、いまは落ちぶれ無一文で故郷テキサスへ舞い戻ったマイキー。別居中の妻の家に転がり込むことに成功したが17年のブランクのおかげで仕事はない。昔のつてでマリファナを売りながら糊口を凌いでいたある日、ドーナツ店で働く少女と出会い再起を夢見るが…。本作は、2021年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門でお披露目された後、A24が北米配給し大きな評判を呼び、「陽気で、最低で、魅力的!」ジャド・アパトー(映画監督/『40歳の童貞男』)、「今年最もエキサイティングな映画」サフディ兄弟(映画監督/『グッド・タイム』『アンカット・ダイヤモンド』)、「最高に楽しくて、野蛮なほどスマート。まぶしいほど風刺的で、最後には心をつかまれる」(Mashable)など、絶賛コメントが数多く寄せられた。主演は、過去にポルノ出演経験をもつサイモン・レックス。カンヌで上映されるやいなや彼の熱演は大きな話題を呼んだ。撮影監督は『WAVES/ウェイブス』のドリュー・ダニエルズ。16mmフィルムのエモーショナルな映像で、テキサスの工業地帯を美しく映しとる。『タンジェリン』『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』など、アメリカ社会の「声なき声」を掬い上げて描くことで定評のあるショーン・ベイカー監督が、ご都合主義でうすっぺら、口先だけの男マイキーを主役に、社会の片隅で生きる人々を鮮やかに描いたひとクセあるヒューマンドラマ。映画ファン注目の一作だ。『レッド・ロケット』は4月21日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:レッド・ロケット 2023年4月21日よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国にて公開© 2021 RED ROCKET PRODUCTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED.
2023年01月31日ショーン・ペンが実娘のディラン・ペンと共演した監督・主演作『フラッグ・デイ父を想う日』より本編映像が解禁された。本作は、父親が実は犯罪者だったという衝撃の実話をアカデミー賞主演男優賞を2度受賞した名優ショーン・ペンが、構想15年をかけて映画化した監督・主演作。この度解禁されたのは、自我が芽生えた高校生の主人公が、父親と暮らすことを決断し、ふたりの“新たな出発”を捉えた本編映像。ジェニファー(ディラン・ペン)が幼い頃、父ジョン(ショーン・ペン)は家族の前に現れてはまた消えるという生活を繰り返していた。彼女にとっての父は、平凡だった日々を見違えるほど驚きの瞬間に変えてくれるヒーローのような存在で、関係が破綻した両親の間を行き来するような日々を送ってきた。本映像では、高校生になったジェニファーがともに暮らしていた母親との関係が悪化し、再び父ジョンと一緒に暮らす決断をし、久しぶりに父のもとを訪ねた再会ののちの様子を捉えたもの。ジェニファーが初めて車を運転したのはなんと11歳の時だったが、この頃にはすっかり運転術も身に着けていた。かつて娘をそのように仕向けたジョンは「そいつは賢いやつだな」と自画自賛する。そして、運転しながら「さっきの続きを」と切り出したジェニファーは、何か問題を抱えているという父に「隠し事はやめて。正直になりたい。真実を話して」と告げる。自宅に戻り、素直に事情を打ち明けるジョン。「これは”新たな出発”よ。リニューアルしなきゃ」と告げたジェニファーは、翌朝、何かから隠れるように暮らしてきたジョンの部屋の窓をふさぐ紙をはがし始め、家に光が差し込む。短いセリフながらも彼女の切なる想いが伝わる印象的な場面で、ディラン・ペンが子役からジェニファーの役を引き継いだ後、父ショーン・ペンとの本作での最初の共演シーンでもあるが、実際の父娘ゆえの名コンビネーションぶりも伺わせる場面となっている。ふたりはこの映像の直前に中華レストランで一緒に食事をするが、ディランにとってそれが一番のお気に入りのシーンであるという。高校生の娘が家を飛び出し、別れた父と久々の再会。自我が芽生え父と対等でありたいと願うようになったジェニファーと、ジョンが自分の子どもの成長を様々な意味で実感することになる重要なシーンであることも大きな理由であるようだ。これまでは父を敬愛の存在として見続けてきたジェニファーだったが、このシーンの後、新たな生活を通じてこれまで知らなかった父の様々な一面を知ることになり、その印象も大きく変化していくことになる。原作を読んだ後すぐに映画化権を取得したというプロデューサーのウィリアム・ホーバーグ(『ミルク』『脳内ニューヨーク』など)は、ディランの演技について「ディランが現れた時、彼女は本当に際立っていましたよ。自然の力のように強烈なんですよね…。中華料理店のシーン(本映像の直前シーン)は日程のかなり早い段階で撮影をしたのですが、そのシーンの編集用映像を見ると、思いやりとユーモアのある、感動的なダンスのようでした。すぐにその可能性に気付きましたよ。私たちは、初の主役として父親と肩を並べる程の実力を持ったディランを目にする機会に恵まれたのです」と手放しで絶賛する。ディランは、父ショーンについて「父は、欲しい演技を引き出すために役者と話す方法を完全に心得ています。セットでは要求が厳しいと感じる事もありますが、髪をどうやって分けるかから、部屋にどうやって入るかまで、何を求めているのかをはっきりと把握している人がいるのは気が楽ですね」とふり返っている。『フラッグ・デイ父を想う日』は12月23日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フラッグ・デイ 父を想う日 2022年12月23日より、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2021 VOCO Products, LLC
2022年12月19日ショーン・ペン監督・主演作『フラッグ・デイ父を想う日』より新場面写真が解禁。さらに、親子役で共演するディラン・ペンのコメントも到着した。ジャーナリストのジェニファー・ヴォーゲルが2005年に発表した回顧録「Film-Flam Man: The True Story Of My Father‘s Counterfeit Life」を原作に、大好きな父親が実は犯罪者だったという衝撃の実話を映画化した本作。ショーン・ペンが構想15年をかけて監督・主演で映画化した。ショーンが演じるジョンの娘ジェニファーは、彼の実娘であるディラン・ペンが演じている。この度解禁となった場面写真では、ジェニファー(ディラン・ペン)が父の起こした衝撃的な事件がTV中継されているのを偶然目にして驚きを隠せない表情、久しぶりに再会した父の悩みに耳を傾ける様子、人生を変えることになる進学のための面接の様子など様々なシーンが切り取られている。ジェニファーの髪の色がシーンによって全く異なっているのが印象的だ。同居する母親との関係悪化で生活が荒み黒髪に染めていた高校時代、ジョンへの反発心を表すかのようなイエロー系ブロンド、そして小さな新聞社でジャーナリストとして活躍し始めていた現在のシーンでは、ディラン本人の髪色に近い落ち着いたブロンドに。取材をするシーンでは、気どらないおだんごヘア。ジェニファーを演じるディランが起伏に富んだ10年以上に及ぶひとりの人物を演じるにあたり、様々な工夫を行ったことが垣間見える。ショーン・ペンを父に、ロビン・ライトを母に持つディランは、2013年からモデルの仕事を始め、「GAP」や「ASOS」など多くのブランドでキャンペーンモデルを務め、2015年には『Condemned』(未公開)で映画デビューを主演で飾った。その後、何本か映画出演をしているが、出演作が日本で劇場公開されるのは今回が初めて。本作では、不器用な父親と真っすぐ向き合おうとする娘を多彩な感情表現で見事に演じきり、代表作と呼ぶにふさわしい熱演を披露した。ディランが初めて本作の脚本を読んだのは15歳のとき。彼女はその時のことを「まるで自分の日記を読んでいるかのようでした」と言い、当時は自信がないと即座に断った彼女がこの役を引き受けるまでに15年の時間を要したという。それまでのことを「最初はとても不安だったんです。OKする前に、おそらく10回はノーと言ったと思います」と明かす。ディランは、結果的にこの役柄を演じるための準備に必要な時間を得ることになったが、「やがて30歳になろうとする頃に再び脚本を読んだ時は、自分が悩める10代だった頃のことを思い出すような感じで、とても懐かしい気がしました。ジェニファーがこの物語の中でそうだったように自分も成長したのだと感じ、この物語は自分自身の人生と似ていると思ったのです」とふり返る。ディランは自身が演じることになる原作者のジェニファー・ヴォーゲルに、彼女自身と母親との関係性について度々質問をしたという。ヴォーゲルは、ディランのことを「物事の核心を追求する人物という意味で、“真実の探求者”だと思います」と評している。そして、ディランはショーンとの共同作業について、「共演者そして監督として父と共に働くことは、物凄く強烈でしたよ!と言っても、父は本当に私が経験した中で最高の共演者であり監督なんです。そういう意味では、父と一緒に働けたのは良かったですね。本当に驚くほど支えられている感じがして、そのおかげで、弱さを見せ、本質的、そして感情的にありのままの自分を曝け出すことができました」と明かす。ジェニファー役はリアルで自然な演技のできる役者でなければならないと考え、鋭い先見の明を持って、かねてからディランに出演の打診をしていたショーンは、「ディランは1日目から、リアルさを作り出すマシンのように僕らを驚かせました」と語っている。『フラッグ・デイ父を想う日』は12月23日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フラッグ・デイ 父を想う日 2022年12月23日より、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2021 VOCO Products, LLC
2022年11月14日『ナイト ミュージアム』『フリー・ガイ』のショーン・レヴィが『スター・ウォーズ』の映画を監督することがわかった。ただし、彼は『デッドプール3』を監督することが決まっており、そちらが先になる。レヴィはまた、製作総指揮を務める『ストレンジャー・シングス』の最終シーズンとなる第5シーズンで、最低でも2話を監督する予定だ。そのほかに、『フリー・ガイ』の続編にもゴーサインが出ている。レヴィが監督する『スター・ウォーズ』がどのような内容なのかはわかっていない。今後の『スター・ウォーズ』劇場用映画の監督には、パティ・ジェンキンス、タイカ・ワイティティも名を連ねる。文=猿渡由紀
2022年11月09日アカデミー賞に2度輝いた名優ショーン・ペン監督最新作『フラッグ・デイ 父を想う日』の公開日が、12月23日(金)に決定。併せて、新場面写真が解禁された。本作は、大好きな父親が実は犯罪者だったという衝撃の実話を、ショーン・ペンが構想15年をかけて監督・主演で映画化。ショーンが演じるジョンの娘ジェニファーは、彼の実娘であるディラン・ペンが演じている。この度解禁された場面写真は、娘と父が辿った20年近くにもおよぶ日々を切り取ったもの。ジェニファーとジョンが久しぶりに一緒に出かける姿を捉えた父娘の2ショットシーンをはじめ、ジョンがたったひとりで膨大な枚数の贋札を作っている衝撃的な場面や、ジョンと別居する妹と子を気にかけサポートする伯父ベック(ジョシュ・ブローリン)の姿も捉えている。また幼い頃のジェニファーが父に抱えられ甘えている様子を捉えた過ぎし日のひとコマは強い印象を残しているが、この場面をはじめ過去の時代のシーンは、リアルに描くためにARRIのカメラとヴィンテージのレンズを使い、16ミリのコダック製の在庫フィルムで撮影。ショーンは「デジタルの画では、時が過ぎゆく人生の美しさが欠けてしまう。だから、デジタルで撮影してレイヤーで映画的な趣を加えるよりも、フィルムを使うことにしたんだ」と説明している。また、最初に脚本を読んだときから本作を撮りたいと思っていたショーンは、この物語について「家族の繋がりを描く物語に激しく心を揺さぶられた。これはすべての人が、人生に存在する様々な馴染みのあるテーマを見出すことのできる物語だと思う」と讃えており、物語への愛着がこれまで取り組んだことのない監督と主演を同時にこなす決断をもたらしたと明かしている。『フラッグ・デイ 父を想う日』は12月23日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フラッグ・デイ 父を想う日 2022年12月23日より、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2021 VOCO Products, LLC
2022年09月21日5日(現地時間)、ロシアの外務省は永久に入国禁止とするアメリカ人25名のリストを新たに発表。その中に、俳優のショーン・ペンとベン・スティラーが含まれていることがわかった。同省は「バイデン政権による、ロシア市民への個人的制裁が拡大していることを受け、アメリカ議会の議員、高級官僚、ビジネス・専門家集団の代表、文化人の25名に対し、ロシアへの入国を永久に禁じます」と公式声明を出した。今年2月、ショーンはロシアによるウクライナ侵攻のドキュメンタリー映画を撮影するためにウクライナへ赴き、首都キーウで行われた記者会見に出席。ウクライナ大統領府は「監督(ショーン)は、現在キエフで起きているすべての出来事を記録するため、ロシアのウクライナ侵攻についての真実を世界に伝えるためだけに来てくれました」「彼が示してくれる勇気と誠実さに感謝しています」と声明を発表していた。また、6月には国連難民高等弁務官事務所の親善大使を務めるベンがウクライナを訪問し、ゼレンスキー大統領と面会。戦争による影響、被害を受けた人々にも会い、「戦争と暴力は世界中の人に打撃を与える」「安全を求めることは権利であり、すべての人のために守られるべきものです」とインスタグラムで訴えかけた。(賀来比呂美)
2022年09月06日映画『フラッグ・デイ 父を想う日』が、2022年12月23日(金)に公開される。監督・主演はショーン・ペン。“父親が実は犯罪者だった”実話を映画化『フラッグ・デイ 父を想う日』は、大好きな父親が実は犯罪者だったという衝撃の実話を映画化した作品。原作は、ジャーナリストのジェニファー・ヴォーゲルが2005年に発表した回顧録「Film-Flam Man: The True Story Of My Father‘s Counterfeit Life」だ。裏切られ父の実像を知ってもなお、その愛情は変わることなく父と真っすぐ向き合おうとした娘の姿を通して、“家族の絆や愛とは何か”を問う。娘の知らなかった父の一面が浮き彫りにアメリカ最大級の贋札事件を引き起こしたジョンは、裁判を前にして逃亡。警察の車と壮絶なカーチェイスを繰り広げる様子がテレビ中継され、ジョンの娘・ジェニファーはそれを目にしてしまう。ジェニファーにとってのジョンは、子どもたちに最高の世界を与えようとかけがえのない思い出を作ってくれた魅力的な父親。その一方で、「フラッグデイに生まれた男はクズって決まってる」というジョンの母親や「パパはあなたが思ってるような人じゃない」というジョンの妻の言葉、ジョンが危険な仕事に手を染めていることを伺わせる様子など、娘の知らない父の一面も見えてくる。尚、タイトルの“フラッグ・デイ”とは、アメリカ国旗制定記念日のこと。全米が祝福する“フラッグ・デイ”に生まれた父・ジョンは、自分は生まれながらにして祝福されていると感じ、特別な存在として成功する当然の権利があると信じていた。“フラッグ・デイ”は彼の人生を大きく左右し、父と娘の重要な日にもなっている。映画『フラッグ・デイ 父を想う日』あらすじ1992年、全米にショッキングなニュースが流れる。アメリカ最大級の贋札事件の犯人であるジョンが、裁判を前にして逃亡したのだ。彼にはジェニファーという娘がいた。父の犯罪の顛末を聞いたジェニファーは、こうつぶやく――「私は父が大好き」。史上最高額の贋札を非常に高度な技術で偽造したジョンとは、いったいどんな男だったのか?父の素顔を知っても愛情は変わらなかった娘との関係とは?ジェニファーが幼い頃から「平凡な日々を見違えるほど驚きの瞬間に変えた」父との思い出を宝物のように貴い、だからこそ切ない日々がひも解かれていく――。ショーン・ペンが監督・主演、実娘と共演監督・主演を務めるのは、『ミスティック・リバー』『ミルク』で主演俳優としてアカデミー賞を受賞し、監督作『イントゥ・ザ・ワイルド』が同賞2部門にノミネートされたショーン・ペン。自身の監督作に出演するのは『フラッグ・デイ 父を想う日』が初となり、構想には15年をかけたという。尚、『フラッグ・デイ 父を想う日』は、第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された。■主人公ジョン…ショーン・ペンアメリカ最大級の贋札事件の犯人で、裁判を前に逃亡。アメリカ国旗制定記念日“フラッグ・デイ”に生まれる。■ジェニファー…ディラン・ペンジョンの娘。ヒーローのような父・ジョンへの憧れが、その実像を知ることで反抗心へと変わっていくものの、弱さや矛盾に満ちた不完全な人間である父への愛情を徐々に深めていく。ジェニファーを演じるのはショーン・ペンの実娘であるディラン・ペン。ディランが本作の脚本を初めて読んだのは15歳の時で、父からの15年間にも及ぶ説得に応じて出演を決意した。■ベック…ジョシュ・ブローリンジョンと別居する母と、ジェニファーたち子どもを気にかけサポートする伯父。【詳細】映画『フラッグ・デイ 父を想う日』公開日:2022年12月23日(金)監督:ショーン・ペン出演:ディラン・ペン、ショーン・ペン、ジョシュ・ブローリン原作:「Film-Flam Man: The True Story Of My Father‘s Counterfeit Life」2021年/アメリカ/英語/112分/カラー/ビスタ/5.1ch/原題:FLAG DAY/日本語字幕:松浦美奈/PG-12/配給:ショウゲート
2022年08月07日ショーン・ペン監督・主演作『フラッグ・デイ父を想う日』より日本版予告編と日本版ビジュアルが解禁された。大好きな父親が実は犯罪者だったという衝撃の実話を映画化した本作。原作はジャーナリストのジェニファー・ヴォーゲルが2005年に発表した回顧録「Film-Flam Man: The True Story Of My Father‘s Counterfeit Life」だ。この度解禁された予告編は、アメリカ最大級の贋札事件を引き起こしたジョン(ショーン・ペン)が逃走し、いままさに警察の車と壮絶なカーチェイスを繰り広げる様子がTV中継され、それを目にしてしまうジェニファー(ディラン・ペン)の姿を捉えたショッキングな場面から始まる。父とのかけがえのない思い出をふり返るジェニファーの言葉や幼い頃の回想シーンから伝わるのは、子どもたちに最高の世界を与えようとしたジョンが持つ奔放で魅力的な父親としての顔だ。一方で、「フラッグデイに生まれた男はクズって決まってる」というジョンの母親や「パパはあなたが思ってるような人じゃない」というジョンの妻の言葉、彼が危険な仕事に手を染めていることを伺わせる様子など、娘の知らない父の一面も垣間見える。裏切られた父の実像を知ってもなお、その愛情は変わることなく父と真っすぐ向き合おうとした娘の姿を捉え、深い人間へのまなざしと感動を予感させる映像となっている。併せて解禁されたビジュアルは、ジャーナリストへの道を歩き出したジェニファーとジョンが久しぶりに対面するシーンを切り取ったもの。ふたりがともに過ごしたかつての光景とともにフィルムのように並べられ、ふたりの日々に寄り添う印象的なデザインとなっている。『フラッグ・デイ父を想う日』は12月、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フラッグ・デイ 父を想う日 2022年冬、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2021 VOCO Products, LLC
2022年08月04日2022年5月17日(現地時間)より開催中の、第75回 カンヌ国際映画祭にて ジェニファー・コネリー、ジュリア・ロバーツらがルイ・ヴィトンを着用しました。ジェニファー·コネリー ©LOUIS VUITTON映画『トップガン マーヴェリック(”Top Gun: Maverick”)』のフォトコールにて。ピンク、ベージュ、ブラウン3色のミニスパンコールとクリスタルを散りばめたショートドレスに、シルクシャツとレッドのレザーニーハイブーツをあわせてコーディネート。ルイ・ヴィトンのファインジュエリー コレクションからは、リングとイヤリングを着用。ジェニファー·コネリー ©LOUIS VUITTON映画『トップガン マーヴェリック(”Top Gun: Maverick”)』のプレミア上映会にて、メタリックシルバーの色味が印象的なジャカードのカスタムメイドガウンを着用。ルイ・ヴィトンのハイジュエリー コレクションから、ホワイトゴールドにダイヤモンドをあしらったリングを合わせて。ジュリア·ロバーツ ©LOUIS VUITTONネイビーのラペルが目をひく、カスタムメイドのテイラードジャンプスーツをまとって登場。ディーピカー·パードゥコーン ©LOUIS VUITTON映画『アルマゲドン タイム(”Armageddon Time”)』のプレミア上映会にて、レザーサテンで仕立てたカスタムメイドのドレスに身を包んで。アガト·ルセル ©LOUIS VUITTONシルクモスリンのカスタムメイドのケープガウンをまとって、オープニングセレモニーに登場。ルイ・ヴィトンのハイジュエリー コレクションから、ホワイトゴールドにダイヤモンドをあしらったリングをコーディネート。トマ·ペスケ ©LOUIS VUITTON黒のタキシードにサテンのボウタイを合わせた白のシルクシャツ、黒のレザーブーツを着用。【ルイ・ヴィトンについて】1854年の創業以来、ルイ・ヴィトンは、革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを常に最高級な品質で提供し続けています。現在もトラベルラゲージ、バッグ、アクセサリーなどの製品を通じて、クリエイティブでありながらエレガントで実用的という、創業者ルイ・ヴィトンが生み出した「旅の真髄(こころ)」という精神を忠実に受け継いでいます。ルイ・ヴィトンというストーリーを作り上げたのは「大胆さ」でした。伝統を重んじ、歴史の中で建築家、アーティスト、デザイナーに門戸を開き、プレタポルテ、シューズ、アクセサリー、ウォッチ & ファインジュエリー、フレグランスなどの分野を開拓してきたのです。これらの丁寧に製作された製品は、ルイ・ヴィトンがクラフツマンシップにいかにこだわりを持ってきたかという証となっています。詳細は、ルイ・ヴィトン 公式サイトwww.louisvuitton.comをご覧ください。【お問合せ先】ルイ・ヴィトン クライアントサービス0120-00-1854企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2022年05月29日アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞にノミネートされた映画『リコリス・ピザ』で、ショーン・ペンとトム・ウェイツが演じた実在の人物が明らかになった。舞台は、1970年代のハリウッド近郊、サンフェルナンド・バレー。実在の俳優やプロデューサー、実際の出来事を背景にアラナ(アラナ・ハイム)とゲイリー(クーパー・ホフマン)が偶然に出会い、すれ違い、歩み寄っていく恋模様を描き出す。三姉妹バンド「ハイム」の三女であるアラナ・ハイムと、ポール・トーマス・アンダーソン監督の盟友フィリップ・シーモア・ホフマンの息子であるクーパー・ホフマンがともに本作で鮮烈な映画デビューを飾り、主演女優賞やブレイクスルー賞を総なめにして話題を呼んでいる。そのフレッシュな主演の2人とは対称的に、本作では誰もが知るエンタメ界のレジェンドたちが、実在の人物をモデルにした役どころで出演し、物語にアクセントと深みを与えているのも見どころだ。アラナが受けたオーディションで出会い、意気投合する俳優ジャック・ホールデンを演じたショーン・ペン。彼のモデルは、ロマンティックな『麗しのサブリナ』(54/ビリー・ワイルダー監督)から西部劇『ワイルドバンチ』(69/サム・ペキンパー監督)まで幅広く活躍した、ハリウッドを代表する超有名俳優のウィリアム・ホールデン。髪をオールバックにぴっちりと撫でつけ、低い声で囁く伝説の二枚目スターを嬉々として演じているショーン・ペンは必見だ。また、レックス・ブラウという映画監督を演じ、観客を驚かせるのは、ミュージシャンとしてロックの殿堂入りを果たし俳優としても活躍するトム・ウェイツ。モデルはウィリアム・ホールデン主演の『トコリの橋』を監督したマーク・ロブソン監督が有力だが、その破天荒ぶりはサム・ペキンパー、ジョン・ヒューストンもモデルにしているよう。なかなか出演依頼を受けないといわれるトムをどのような経緯でキャスティングしたかについて、アンダーソン監督は「ショーン・ペンをジャック・ホールデン役にキャスティングしてから、レックス・ブラウを誰が演じるべきか、2人で考えたんです。その時、ショーンがトムを提案したんだです。彼らはとても親しいからね。それなら受けてくれるかもしれないという気持ちもあって良いアイデアだと思ったんです」と明かす。トムが快く役を引き受け、撮影が始まると「僕は監督として、必要がないカットにも関わらず、ただ彼がすることを見ていたいがためにカメラを回していました」と、トムの人間としての引力の大きさを語った。夜のレストランで、名監督とウィリアム・ホールデンというレジェンドが顔を合わせて盛り上がるシーンでは、多くの映画ファンがかつて憧れた70年代のハリウッドに入り込んだような錯覚に陥り、心を揺さぶること間違いなしの屈指のシーンとなっている。『リコリス・ピザ』は7月1日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リコリス・ピザ 2022年7月1日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2021 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.
2022年05月28日「ひつじのショーン展」が、ジェイアール京都伊勢丹隣接の美術館「えき」KYOTOにて、2022年7月30日(土)から9月4日(日)まで開催される。「ひつじのショーン」TV放送15周年記念の展覧会「ひつじのショーン」は、アードマン・アニメーションズが手がけるイギリス発クレイ・アニメーション。元々は『ウォレスとグルミット 危機一髪!』に登場したキャラクターであったショーンを主人公に据え、2007年よりテレビシリーズの放送を開始すると、ショーンとその仲間たちが牧場で巻き起こす大騒動が老若男女から人気を博した。テレビ放送15周年を記念して、「ひつじのショーン」の世界観を堪能できる「ひつじのショーン展」を開催。『映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~』、『映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!』といった作品の撮影やプロモーション用に制作された、セットやストーリーボードなどの展示を通して、「ひつじのショーン」の世界が出来上がるまでの制作過程を紹介する。また、2022年12月公開予定の新作映画『Shaun the Sheep: The Flight Before Christmas』のジオラマも初展示。公開前にして、一足先に新作映画の世界観に入り込める、特別な空間となる。撮影ジオラマやパペット、ストーリーボードなどを展示会場には、テレビシリーズ「ひつじのショーン」の、モグラを釣るシーンを描いたストーリーボードや、テレビ・映画の撮影用に用いられたジオラマ、パペットなどを展示。細かく作り込まれたインテリアや小物、今にも動き出しそうなパペットたちの表情豊かな姿などに注目だ。尚、「ひつじのショーン」を手がけたアードマン・アニメーションズは、粘土でできたパペットを少しずつ動かしながら撮影するストップモーション独自のアニメーション制作技術を確立。1人のアニメーターが1週間で撮影できるアニメーションの長さは、平均して約20秒(最新シリーズの撮影時)とされており、気が遠くなるような緻密な作業と制作の舞台裏を会場で体験できるはずだ。アカデミー賞のアニメーション部門において短編・長編合わせて4度もオスカーを受賞している。ストップモーションのプロフェッショナル達による、緻密でハイクオリティな制作の裏側を、間近に目にすることができる貴重な機会となっている。「ひつじのショーン展」限定グッズもまた、テレビシリーズ放送開始15周年記念 「ひつじのショーン展」を記念して、オリジナルグッズも発売。オリジナルアートをあしらったTシャツやトートバッグ、またショーンとしては初めての商品化となる「八幡屋礒五郎七味」など、約200種のグッズが展開予定だ。【詳細】テレビシリーズ放送開始15周年記念 「ひつじのショーン展」会期:2022年7月30日(土)~9月4日(日)会場:美術館「えき」KYOTO(京都駅ビル内・ジェイアール京都伊勢丹7階)住所:京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町時間:10:00~19:30(入館締切:閉館30分前)入館料:一般 900円(700円)、高大生 700円(500円)、小中生 500円(300円)※( )内は前売料金。6月25日(金)~7月29日(金)まで前売券販売。※「障害者手帳」提示の本人、ならびに同伴者1名は、当日料金より各200円割引。※展示作品やイベント内容が変更、または中止になる場合あり。※掲載内容に変更が生じる場合あり。■「ひつじのショーン展」オリジナルグッズ・T シャツ 全2種 各3,190円・八幡屋七味 735円・缶バッジ 全6種 各550円
2022年04月29日ショーン・ペンが、ロシアによるウクライナ侵攻のドキュメンタリー映画を撮影するために、ウクライナ入りしたことが明らかになった。24日(現地時間)、首都キエフで行われたウクライナ政府関係者によって開かれた記者会見に出席したという。「Variety」誌などが報じた。ウクライナ大統領府は「監督(ショーン)は、現在キエフで起きているすべての出来事を記録するため、ロシアのウクライナ侵攻についての真実を世界に伝えるためだけに来てくれました。ショーン・ペンは今日のウクライナで、ウクライナを支援する人々の一人です。私たちの国は、彼が示してくれる勇気と誠実さに感謝しています」と声明を発表。「ショーン・ペンは、勇敢であることを行動で示しています。これはほかの多くの人々――とりわけ何人かの欧米の政治家に欠けていることです。より多くの方がウクライナの真の友人として、自由のための戦いを支援してくれるほど、ロシアによる凶悪な信仰をより早く止めることができるのです」と訴えた。ショーンは今回のドキュメンタリーの準備のために、2021年11月にもウクライナを訪れていた。(Hiromi Kaku)
2022年02月25日「午前十時の映画祭11 デジタルで甦る永遠の名作」が4月2日(金)より開催され、約1年に渡り新たな上映作品22本、再上映作品5本の全27本が全国63劇場で上映される。「午前十時の映画祭」は「一度、スクリーンで見たかった。もう一度、スクリーンで見たかった。」をキャッチコピーに、2010年のスタートから10年間に渡って映画史上の名作・傑作の数々を上映してきた。第11回目となる今回は、上映開始時間や料金、体制なども再構築して新たなスタートを切る。今回のラインナップは4人の選定委員と今までのリクエストを参考に決定。新セレクト作品が22本、アンコール作品が5本と初お目見えが多数上映される。オープニングは昨年惜しまれつつ亡くなったショーン・コネリーのアカデミー賞受賞作品『アンタッチャブル』、『ザ・ロック』。また「I’ll be back」のアーノルド・シュワルツェネッガー主演『ターミネーター』1と2を連続上映する予定だ。そのほか『真昼の決闘』や『イージー★ライダー』、『シャイニング北米公開版(デジタル・リマスター版)』などの不朽の名作、『イングリッシュ・ペイシェント』や『ノッティングヒルの恋人』、『ロミオ+ジュリエット』、『ユージュアル・サスぺクツ』、『グッドフェローズ』、『ファイト・クラブ』、『ファーゴ』など90年代の代表作も勢ぞろい。邦画新セレクトは黒澤明×三船敏郎『隠し砦の三悪人(4Kデジタルリマスター版)』、初の特撮映画『モスラ(4Kデジタルリマスター版)』、勝新太郎主演『座頭市物語(4Kデジタル修復版)』の3本。どれも「午前十時の映画祭」らしい幅広い作品ばかり。この機会にぜひ劇場に足を運んでほしい。■企画情報「午前十時の映画祭11 デジタルで甦る永遠の名作」2021年4月2日(金)から2022年3月31日(木):52週間上映期間:1作品2週間上映(※1週間上映の作品もあり)開催劇場:全国63劇場上映作品:全27本(外国映画23本、日本映画4本)上映方式:DCP(デジタル)上映作品選定委員:襟川クロ / 映画パーソナリティ戸田奈津子 / 映画字幕翻訳者町山智浩 / 映画評論家、コラムニスト武田和 / 公益財団法人 川喜多記念映画文化財団 代表理事<新規セレクト外国映画19本>『真昼の決闘(1952年)』『イージー★ライダー(1969年)』『シャイニング 北米公開版(デジタル・リマスター版)(1980年)』『ターミネーター(1984年)』『未来世紀ブラジル(1985年)』『ターミネーター2(1990年)』『グッドフェローズ(1990年)』『天使にラブ・ソングを...(1992年)』『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(1993年)』『ユージュアル・サスぺクツ(1995年)』『マディソン郡の橋(1995年)』『ザ・ロック(1996年)』『ロミオ+ジュリエット(1996年)』『ファーゴ(1996年)』『イングリッシュ・ペイシェント(1996年)』『ノッティングヒルの恋人(1999年)』『ファイト・クラブ(1999年)』『シカゴ(2002年)』『グラディエーター(2000年)』<新規セレクト日本映画3本>『隠し砦の三悪人(1958年)(4Kデジタルリマスター版)』『モスラ(1961年)(4Kデジタルリマスター版)』『座頭市物語(1962年)(4Kデジタル修復版)』<アンコール上映5本>『ティファニーで朝食を(1961年)』『赤ひげ(1965年)』『2001年宇宙の旅(1969年)』『スタンド・バイ・ミー(1986年)』『アンタッチャブル(1987年)』公式サイト: ※入場料金、開映時間は劇場によって異なります。
2021年03月05日狂乱の1920年代アメリカでその悪名を轟かせた“アル・カポネ”は、これまで数多くのマフィア映画やギャング映画でモデルとされ、史上最も有名なギャングスターとなった。そんな彼のこれまでほとんど描かれてこなかった、最晩年の姿を描いた新作『カポネ』がまもなく日本で公開される。今回は、その新作と併せて観るとより楽しめる、カポネの現役時代を描いた名作ギャング映画2作品を紹介。政治家、警察、マスコミを手なずけ、“暗黒街の顔役”にのし上がっていったカポネの暴れっぷりを知ると、新作で描かれた晩年のカポネの姿がより鮮明に目に映るはず。アル・パチーノ熱演『スカーフェイス』1984年公開アル・カポネをモデルにしたハワード・ホークス監督によるギャング映画の古典『暗黒街の顔役』(1932)をリメイク。ブライアン・デ・パルマが監督を務め、アル・パチーノ主演で主人公をキューバからの移民という設定に変更し、オリバー・ストーンが脚色した。キューバから難民ボートでアメリカ・マイアミに到着した前科者のチンピラ、トニー(アル・パチーノ)が、コネも学歴もなく一文なしの状況から、暗黒街の顔役として組織の頂点へと上りつめる姿を描く。収容された難民キャンプで元幹部の殺害を成功させたことをきっかけに、弟分マニー(スティーヴン・バウアー)と共に組織への仲間入りを果たしたトニーは、大口の麻薬取引を成功させ、ついにはボスを殺害し組織のトップに君臨する。想いを寄せていたボスの愛人エルビラ(ミシェル・ファイファー)と結婚し、金と権力全てを手に入れたはずのトニーだったが、その栄光は長くは続かなかった…。『暗黒街の顔役』を観たパチーノが、自分もトニー役を演じたいと熱望したことがきっかけで企画が始動した本作。アカデミー賞にノミネートされたパチーノの気迫あふれる演技にも注目。デ・ニーロがカポネに『アンタッチャブル』1987年公開『スカーフェイス』と同じくブライアン・デ・パルマ監督がメガホンをとり、シカゴの暗黒街の帝王アル・カポネを捕まえようと奮闘する調査官エリオット(ケビン・コスナー)の視点から描かれたアクションドラマ。禁酒法下のシカゴで密造酒を販売し荒稼ぎするアル・カポネを捕まえようと、エリオットは捜査を進めるが、警察と癒着しているカポネのしっぽをなかなか掴めずにいた。そんなエリオットのもとに、ベテラン警官のマローン(ショーン・コネリー)、優秀な若手警官ストーン(アンディ・ガルシア)、会計士のウォレス(チャールズ・マーティン・スミス)が集まり特別部隊を結成。ついに密造酒の取引現場を取り押さえカポネを追いつめるが、思わぬ反撃が待ち受ける…。カポネを演じたロバート・デ・ニーロは、カポネ本人に似せるため生え際の髪の毛を抜いて挑んだという気の入れよう。登場シーンは少ないながらも常に存在感を漂わせ、絶大な権力を手にしたカポネの凄みを感じさせるデ・ニーロの狂気の演技も見どころ。トム・ハーディが演じる最晩年『カポネ』2月26日公開これまで数々の映画で最盛期の姿を描かれてきたアル・カポネの、病魔に蝕まれ悪夢に取りつかれた最晩年の姿を描いた伝記映画。1940年代半ば、長い服役生活を終えたアル・カポネ(トム・ハーディ)は、フロリダ州の大邸宅で家族や友人たちに囲まれ、静かな隠居生活を送っていた。かつて“暗黒街の顔役”と恐れられたカリスマ性はすでに失われ、梅毒の影響による認知症を患っている。一方、そんなカポネをいまも危険視するFBIのクロフォード捜査官(ジャック・ロウデン)は、彼が仮病を使っていると疑い、隠し財産1000万ドルのありかを探るために執拗な監視活動を行っていた。やがて病状が悪化したカポネは現実と悪夢のはざまで奇行を繰り返し、FBIや担当医を困惑させる。ハーディがただならぬ凄みをみなぎらせ、全身全霊で演じた、誰も観たことのないカポネの姿に注目。『カポネ』は2月26日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:カポネ 2020年2月26日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開©2020 FONZO, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2021年02月11日名優メル・ギブソンとショーン・ペンが初共演、史上最大にして最高峰の辞典を作った男たちの実話を描いた話題作『博士と狂人』のブルーレイ&配信リリースが決定した。初版発行まで70年以上の歳月を費やしており、世界最高峰と称される「オックスフォード英語大辞典」、通称OED。世界に冠たる辞典の礎を築いた張本人は、“異端の学者”と“殺人犯”だった――。映画『博士と狂人』は、この驚くべき事実をドラマチックに描いたノンフィクション本の、待望の映画化となっている。原作の映画化に真っ先に名乗りを上げたのが、マレー博士を演じるメル・ギブソン。監督作『パッション』や私生活ですっかりお騒がせのイメージが定着するも、2016年の監督作『ハクソー・リッジ』では、アカデミー賞6部門にノミネートされ、完全カムバック。『博士と狂人』の映画化には実に20年以上を費やしており、情熱を傾けてきた。対する狂人マイナーには、アカデミー賞主演男優賞を2度も受賞している名優ショーン・ペン。南北戦争で心に深い闇を抱えながらも辞典づくりで救われるマイナーに憑依型アプローチで挑み、観る者の視線を奪う。昨年日本で劇場公開されると、各紙映画評や朝日新聞「天声人語」などで取り上げられ、じわじわと絶賛の声が広がっていった本作。いままで語られてこなかったあまりにも感動的な事実、歴史にも注目したい。『博士と狂人』は3月24日(水)よりBlu-ray発売、デジタル配信・DVDレンタル開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:博士と狂人 2020年10月16日よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開© 2018 Definition Delaware, LLC. All Rights Reserved.
2021年01月20日新型コロナウイルスの影響で公開日が延期され、現在のところ来年4月2日に全米公開予定の『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』。当初は今年2月14日に世界同時公開が予定されており、同年4月、11月、そして来年4月へと延期が繰り返されてきた。1年以上待つことになってしまったファンのためなのか、最近亡くなった初代ジェームズ・ボンドのショーン・コネリーを追悼するためなのか意図は不明だが、YouTubeとMGMが粋なサプライズでファンを喜ばせている。アメリカ限定だが、YouTubeで『007』シリーズ1作目の『007 ドクター・ノオ』から『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』までの19本が無料配信中なのだ。ショーン、ジョージ・レーゼンビー、ロジャー・ムーア、ティモシー・ダルトンがボンドを演じた『007』作品の全てが視聴可能。ショーンに関しては、『007』の番外編『ネバーセイ・ネバーアゲイン』も無料配信されている。ピアース・ブロスナンのボンドとして最後の作品となった『007 ダイ・アナザー・デイ』や、その後ボンドに就任したダニエル・クレイグの作品は配信されていない。無料配信期間がいつまでなのかは明らかになっていない。(Hiromi Kaku)■関連作品:Bond 25(仮題) 2020年2月14日世界公開007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 2021年、全国にて公開© Danjaq, LLC and Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc.All Rights Reserved.
2020年12月08日10月31日(現地時間)に、初代ジェームズ・ボンドことショーン・コネリーがバハマの自宅で亡くなった。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の公開を控えている6代目ボンドのダニエル・クレイグは、ジェームズ・ボンドの公式ツイッターを通して追悼メッセージを発表。「映画界における真の偉人の1人が亡くなったと聞き、本当に悲しいです」。「サー・ショーン・コネリーは、ボンドとしてもそれ以外の存在としても、名を残すことでしょう。1つの時代とスタイルを方向付けた人でした。彼がスクリーンで見せたウィットや魅力は100万ワット級で、 いまの大ヒット作の製作に一役買いました。この先もずっと、俳優やフィルムメーカーに影響を与え続けます。遺族にお悔やみを申し上げます。彼のいる場所には、どうかゴルフ場がありますように」。5代目ボンドで、8月25日に90歳の誕生日を迎えたショーンに祝福メッセージを贈っていたピアース・ブロスナンも、インスタグラムにメッセージを投稿。「サー・ショーン・コネリー。あなたは私が少年の頃、そして大人になって自分自身がジェームズ・ボンドになってからも、私の中で最高のジェームズ・ボンドでした」と敬意を表した。妻のミシュリーヌ・ルクブルン(91)はショーンが晩年認知症を患い、自分の思いを伝えることができなかったと「Daily Mail」紙に明かした。「寝ている間に安らかに息を引き取る」というショーンの希望が叶ってよかったとも語っている。今年5月に結婚45周年を迎えた2人。ミシュリーヌは「彼は素敵な人でした。私たちは素晴らしい人生をともにしました」と結婚生活をふり返った。(Hiromi Kaku)
2020年11月02日