”私おしゃれでモデルやってて、政治も考えてる頭いい子なんです”って自分をアピールするために活動してる訳じゃないそう言い放ったのは中川えりな、弱冠20歳。現在彼女は上智大学で神学・哲学を学びながら、フリーモデルとして雑誌、ミュージックビデオで活躍している。また、SEALDs(日本の自由で民主的な社会を守るための緊急アクションの学生団体)の元メンバーであり、ポリティカルな顔を持つことでも有名だ。“ハタチ”という若さを感じさせない政治観を持つ彼女に今回Be inspired!はインタビュー。SEALDsが解散した今、彼女の類稀なファッションセンスと知性で、どうやって政治と若者の距離を近づけていくのかを聞いた。 あなたにとって「政治を考えること」とはなにか?そんなシンプルな難題に彼女はおもむろにこう答えた。数年前まで、政治を考えることは『義務(DUTY)』だと思っていた。政治に興味を持つ派とか持たない派とかなくて、みんなが選挙にいくべきだって。でも今は、『責任(レスポンシビリティ)』だと思ってる。『責任(レスポンシビリティ)』は『応答する能力(レスポンスできるアビリティ)』のこと。政治や社会のあり方について自分の頭で考え、応答する能力を自覚し活用することによって果たすことができる。私たちには社会をよりよくする能力があって、その能力に気づけたほうが、我慢するよりもずっと楽だと思った意思表示は、公の場で行われる非暴力の抗議活動「デモ活動」や「座り込み」だけではない。ツイッターやインスタグラム、フェイスブックなどSNSを使えば誰もが政治に参加できる時代で、彼女のこの発言は、同世代へ向けたエールのように聞こえた。 日本は、若い人が政治のことをツイッターでつぶやくと『なにもわかってないくせに言うな』みたいに叩く風潮があるけど、そんなの全部無視すればいいし、間違っても別にいい1月に成人式を終えたばかりのえりな。彼女はなぜそんなにも政治を考え、社会に意思表示をするようになったのだろうか。 新聞もロクに読めなかった18歳。高3の12月に上智大学の神学部に受かって、大学入学後の知識のために(キリスト教)カトリックの勉強をしようと地元の教会に通うことにした。赤ちゃんの時にカトリックの洗礼を受けてたけど、教会には通い始めたのは高校生になってから。そこの神父さんがとても社会派な人で、彼から安保や原発についての説教をたくさんされた18歳になり教会に通うようになるまで、政治に関する知識もなく、新聞も深く考えて読むことはなかったと語る彼女。神父との出会いが政治へ関心を持った大きなきっかけだという。また、これまで震災の被災地でボランティアをしたこともなかったえりな。政治的・社会的な出来事がある度に、現地へ足を運ぶ神父やSEALDsメンバーから、現場へ行き「自分の目で見て体験すること」の大切さを学んだそうだ。実際に2016年の夏、えりなは彼女自身の目で沖縄の米軍基地問題を目撃するために沖縄へ足を運んでいる(2016年の夏に沖縄に行った時の写真 ) 初めての座り込みで「セルフィー」した19歳。2015年5月3日(憲法記念日)に創設され、2016年8月15日(終戦の日)に解散したSEALDs。えりなは何がきっかけで、SEALDsに参加したのだろうか。通ってる大学の教授が神学の勉強会をやってて、そこに参加してた年配の女性に、国会前でやってる安保法案に反対する座り込みのビラを渡された。新聞とかを読んでて自分も前から反対の気持ちがあったけど、自分は行かないって思ってた。デモとか座り込みってなんか怖いと思ってたし。だけど、その時ちょうど誕生日が近くて、誕生日のパワー(笑)を借りてその日だけなら行けるかもって。それに、誕生日に一人で座り込みに行って自撮りしたらおもしろくね?(笑)って思っちゃって、6月24日(19歳の誕生日)に初めて国会前に行って座り込みしたんだ。学校のめっちゃ近くだったから授業の合間に行ったんだけど、当日も行くかどうかすごく迷ったのを覚えてる(SNSに投稿した「座り込み」に参加した時のセルフィー) 初めて座り込みに参加した当時、SEALDsの存在さえ知らなかったえりな。誕生日の時に撮ったセルフィーのツイートが拡散され、SEALDsに彼女の存在が知れ渡り、メンバーと連絡を取るようになったという。そして彼女はSEALDsのデモに参加した経緯についてこう語る。政治の話なんてしたことがなかった友達のハル(HIGH(er) magazine編集長、ブロガー)が、実は前からSEALDsと関わりがあって、私が座り込みに参加した投稿を見て、SEALDsのデモに一緒に行こうって誘ってくれたの。その数日後、待ち合わせして一緒に国会前に行ったのが、私が初めてSEALDsのデモに参加したきっかけ。何回か参加していたらライングループに入らない?ってメンバーの人に誘われて、気づいたらメンバーになってた。その時はラインに190人くらいいて、最年長が28歳の大学院生の人だったと思う 「私にしかできないこと」に気付いた20歳。神父と出会い、信仰を通して政治に関心を抱くようになった18歳。そしてSEALDsに入り、「デモ」「座り込み」「SNS」など、政治への意思表示の方法を知った19歳。現在、インスタグラムのフォロワーは5000人を越え、次々と国内外のファッション・カルチャー誌のモデルとして活躍する20歳の彼女は、自分の存在をどのように同世代へ向けて発信しようとしているのか。ファッションやカルチャーが好きな日本の若者と政治への距離感をこう考察する。今の日本の若い人たちは、政治に関心がない分、政治的な言動に対して変な偏見もないように感じる。今はインスタグラムとかで海外の情報が手に入りやすくて、ケンダル・ジェナーが選挙キャンペーンに参加してるのを見てたりとか、政治参加に対するハードルが下がっているみたい。あと、カルチャーが好きな人でコアな人は、自分が着ている服の意味や歴史を知ってたりするけど、それは、自分で自分の行動を選び取る能力があるのを自覚して、自分の行動に責任を持とうとしているように感じるし、選挙やデモとかの政治参加もそれと同じじゃないかなって思う 彼女が思い描く「民主的政治空間」とは「私は政治の専門家ではない」。そう語る彼女は、政治と若者を繋ぐためイベント『Making-Love Club』を3月2日(木)に渋谷で開催する。イベント全体のテーマは「民主的政治空間を作ること」。そして、今回のトークセッションで取り上げるイシューは「アメリカ大統領選後の国際情勢と日本の政治」だ。彼女のファッションセンスと政治に対するスタンスをどう織り交ぜてイベントに落とし込んでいくのか。今回は、市民のためのシンクタンク『ReDEMOS(リデモス)』の研究員を招いて開催する。それは、内輪受けみたいなイベントにしたくないこともあるし、広い見方ができる専門家のような立場の人が必要だと感じたから。政治の話をする時によく起きるのが、自分たちだけが正義で、自分たちと考えが違う人はおかしい人だって決めつけること。大統領選も、自分たちがトランプを批判してれば勝たないんだと思い込んでた人たちがアメリカの中にある分断に向き合おうとしていれば結果は違ったんじゃないかなって感じる。今の日本の若い人達でこれから政治の話をしていくという時、そういった『偏見』が一番怖いんだってことを忘れないようにしたいという思いがある政治に興味がない若者が多く存在する現代の日本で、イベント『Making-Love Club』の必要性はなんなのだろうか。イギリスではEUの離脱が決まり、アメリカではトランプ大統領が誕生した。本当の民主主義ってなんだろうと考えさせられた出来事だったと思うし、『Post-truth』って言葉が流行るくらい、ニュースを見てても何が本当か分からないと感じる人はたくさんいると思う。これは日本でも同じで、大切なニュースを表面的にしか取り上げない報道ばかりで、根本にある問題が見えてこなかったりする。去年の夏議論に上がった憲法改正についても、『今と昔は時代が違うのに、憲法だけ70年間1度も変わってないのはおかしいよね、だから変えるべきだ』って声があった。言葉だけ見たら『そうかも』って納得しちゃう。だけど、そんな時に必要だったことは『憲法ってなんであるの?』『憲法って何?』って改めて問い直すことだったと思う。今回は大統領選について取り上げる。『こんなひどいことを言うトランプさんが大統領になってしまって大変ですね』って共感しあうだけじゃなんの解決にもならない。『トランプがやばいっていうけど何がやばいの?』、『ヤバいってどういうこと?』ってところから、『民主主義ってなんなの?』ってところまで、一からざっくばらんにみんなで話せる空間を作りたい。そして、『アメリカって政治やばいらしいねー』って言いながら、自分の国の政治のこと何にも知らないでいることもめっちゃヤバいことなんだってことにも気づける場にしたい。『ぶっちゃけ、どうなの?』って問い直すことを『Making-Love Club』ではやりたい。政治だけじゃなくてセックスについても!政治への関心が皆無な日本の若者に、政治を考えるきっかけを作り、政治に対しての「責任感」を芽生えさせるのは彼女なのかもしれない。直向きな政治への強い思いと、独創的なファッションセンスを持ち合わせた中川えりなが、日本の若者と政治との距離をグッと近づけてくれると信じている。 Erina Nakagawa『Making-Love Club』モデル中川えりなと、3つのインディペンデントマガジンによるカルチャーイベント。カルチャーが交錯する時代を捉え、トークイベントでは、セックスや政治など、ターゲット層が潜在的な興味を寄せるテーマを取り上げる。音楽ライブではBig Love Recordsから、今メディアから注目を集めるAya Gloomyを向かえ、新世代アイコンとして話題沸騰中の小山田米呂がDJとして参戦。バイリンガルカルチャーマガジンWooly、モデルでブロガーのHaruが編集長を務めるHigh(er) Magazine、元出版社にて編集の経験を積み、独立した綿貫大介率いるEmotional Loveの三媒体のキュレーションにより、感度の高いユース層に向けたコンテンツを用意している。日時:2016 年3月2日(木) 19:45-23:00 ※イベント開始は20:00を想定場所:ロフト9〒150-0044 渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 1F TEL:03-5784-1239ウェブサイト:入場料: 1500円+1ドリンク<Time Schedule>19:45-20:00 DOOR OPEN / DJ20:00-20:40 Talk Session 1部20:40-21:05 DJ by 小山田米呂 21:05-21:20 Short Film by UMMMI.21:20-22:00 Talk Session 2部22:05-22:35 Live by Aya Gloomy Photos by Miri Matsufuji Text by Jun Hirayama ーBe inspired! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!【ギャラリー】写真家 Miri Matsufuji 撮り下ろし:モデルErina Nakagawa photos by Miri...
2017年02月24日男女平等に参政権がある時代に生まれた私たちにとって、それはあって当然。でも、サウジアラビアで婦人参政権が認められたのは2015年のこと。現代でも女性が政治参加することが当たり前ではない世界がまだあるのです。映画『未来を花束にして』は、1912年のロンドンを舞台に、男性中心の社会の中で、婦人参政権を獲得するために自らを犠牲にして闘った女性たちのドラマ。当時、女性は感情的で気まぐれで、男よりも劣っているため政治には向かないとされていて、男の所有物のように扱われていました。どんなに虐げられても、抗議の声など聞き入れられず、黙って男に従って生きるのが当たり前だと思っていた時代。女性活動家たちの言葉に触れ、いまとは違った生き方ができる可能性に気づいていくヒロイン、モードが強さを花開かせていく姿が印象的です。モードは、洗濯女。当時は、電気洗濯機が一般家庭に普及していませんから、洗濯は大変な重労働だったと言います。洗濯女たちは、生活に不可欠な衣・食・住の「衣」を支える縁の下の力持ちだったわけです。重労働に加え、洗剤やガス、熱湯に日々晒される過酷な環境、恵まれない待遇に耐えながらも、黙々と働いていたモードたちの姿を観ていて、数年前に訪れたインドはムンバイの巨大洗濯場「ドービーガード」を思い出しました。ムンバイには、100年以上の歴史を持つ巨大屋外洗濯場があり、毎日ムンバイ中にあるホテルや病院をはじめ、街の洗濯屋、個人宅から莫大な量の洗濯物が運ばれてきます。たまたま、その中を見学する機会があったのですが、そこには、何人もの洗濯夫・婦がいて、洗う、乾かす、届けるところまでを引き受けているのです。言うなればそこは、来る日も来る日も誰かの汚れ物を綺麗にする人々が暮らすひとつの街。誰かが美しく着飾ることができるのも、彼らの仕事あってこそなのです。きっと彼らは、美しく豪華なドレスをクリーニングしていても、それを着て出かける日が自分にやって来るとは考えもしないのでしょう。徹底した格差社会であるインドでは、産まれた環境から抜け出すのはとても大変なこと。その可能性が少なければ少ないほど、ありえない希望を抱く者も少ないわけで、だからこそ格差があることに疑問を持つ人も少ないのでしょう。モードが、婦人参政権獲得のために、下院の公聴会で証言をする場面で、なぜ参政権を望むのか尋ねられ「いまとは違う人生を生きられるかもしれないから」と話します。女性たちから奪われてきた多くの可能性にモードが気づきはじめる様子がとても心に響くのです。権利が当然のようにあるからと言って、決してないがしろにしてはいけないことを、この映画は教えてくれているのです。出演したメリル・ストリープが言っています。「すべての娘たちはこの歴史を知るべきであり、すべての息子たちはこの歴史を心に刻むべきである」映画はイギリスで実際に起きた事件をモチーフに作られていますが、世界の女性たちは、この権利を手にするために同様に闘ってきました。もし、自分の一票に大して意味がないと思っているなら、ぜひこの映画を観て欲しいと思います。自分が投じる一票ぐらいでは何も変わらないと思っていても、あきらめずに自分の意志を主張し続けることの大切さを感じることができるでしょう。私たちにできることはそれぐらい。でも、それによって大きな変化を生むことができるかもしれないという希望に、当たり前のことが当たり前にある幸せに、本作はしっかりと気づかせてくれるのです。(text:June Makiguchi)■関連作品:未来を花束にして 2017年1月27日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(C) Pathe Productions Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute 2015. All rights reserved.
2017年01月26日「政治のことよく分からない!」とはっきりいうのは恥ずかしい。そんな人のための連載「ママは政治一年生」を執筆する政治ジャーナリストの細川珠生さんに、これだけは知っておきたい! 2016年の重要な政治ニュースランキングをインタビュー! 第5位~3位を発表した 前編 に続き、いよいよ後編の第2~1位発表です。第2位 世界の女性リーダーたち細川珠生――第2位は女性リーダーです。小池百合子東京都知事の誕生は今年の政治トピックとして忘れてはならないですね。初の女性都知事ということでも注目されましたが、それ以上に、これまでの政治の文化を変えるリーダーの誕生に、日本中が沸きました。その後、蓮舫氏が民進党の新代表に就任し、野党第一党の党首が女性というのも、旧社会党の土井たか子氏以来、30年ぶりのことでした。世界的にも、女性リーダーの躍進は目覚ましいものがあります。イギリスのテリーザ・メイ首相、台湾の蔡英文総統、動向が不安定ながらも、韓国の朴槿恵氏大統領など、日本と関係の深い国は次々に女性リーダーが誕生しています。アメリカも、ヒラリークリントン氏に女性初の大統領という期待がありましたが、残念ながら、それは実現されませんでした。――日本も女性が政治を動かす時代が来たってことですね!細川珠生――いえいえ、世界と比べるとまだまだ! 日本は、政治、経済、教育、健康分野を総合した男女平等度としては、144カ国中111位。女性首相を二人も誕生させているイギリスは20位、女性大統領の誕生はかなわなかったアメリカは45位ですが、この2カ国と比較しても、日本はかなりの低さ。漸く都知事に女性が誕生しましたが、女性初の総理大臣、あるいは企業における女性管理職の増加は、まだまだ難しそうな気がします。とはいえ、小池都知事には、これまでの男性政治家にはできなかったような都政を期待したいですね!第1位 参議院選挙細川珠生――第1位は参議院選挙です! 今年の政治のトピックとして最も重要なのは、参議院の通常選挙。選挙の結果により、日本国憲法の改正の発議が可能となる、改憲勢力が初めて3分の2を超えたということも、戦後の政治にはなかったこととして、特筆すべきことですね。また、この参議院選挙から、選挙権が「18歳以上」に引き下げら、初めて高校生が有権者となりました。主に高校で、「主権者教育」も始まって、新たに有権者となった10代は、本当に一生懸命政治を考え、将来を考え、選挙に参加したことが、投票率にも表れました。10代の投票率は45.45%と、20代、30代より高かったのです。これからは、親子で政治をしっかりと考えていく習慣がつけば、10代の投票の意義もより高いものになるでしょう。来年には、衆議院選挙が行われると言われています。来年もまた、若い世代の一票を期待したいと思います!第3~5位の 前編 はこちら! (イラスト・インタビュー ちゃず)
2016年12月02日アメリカ次期大統領のトランプ氏へのさまざまな注目が集まる中、2016年は残りわずか。この一年、政治の世界ではめまぐるしい出来事が起こったけど、「政治のことがよく分からない!」とはっきりいうのは恥ずかしい。そんな人のための連載「ママは政治一年生」を執筆する政治ジャーナリストの細川珠生さんに、2016年のこれだけは知っておきたい! 重要な政治ニュースをランキング形式で教えてもらいました。 第5位 アメリカ大統領選細川珠生――第5位はアメリカ大統領選です! 11月9日未明、オバマ大統領の次、第45代アメリカ大統領に、ドナルド・トランプ氏が選ばれましたよね。元ファーストレディで、上院議員、国務長官を務めた政治のプロ、ヒラリー・クリントン氏を僅差で破っての勝利に、アメリカのみならず、世界中が仰天したのは、世界のニュースで今年一番のトピックとも言えるでしょう。実業家としての手腕はあっても、政治経験ゼロ。トランプ氏に会ったことがある日本の政治家も、選挙の時にはゼロという、異例中の異例の、アメリカ新大統領の誕生です。――トランプ氏が大統領になって、日本は大丈夫なんでしょうか…。細川珠生――日本は、唯一の同盟国(日米安保条約を結んでいる国)として、アメリカは世界の国々の中でもっとも重要な国です。その日米安保条約によって駐留している日本国内の米軍の費用を、全額日本が持つべきだというのが、選挙中のトランプ氏の発言でした。でも、日本に米軍が駐留しているのは、日本を守るためだけではなく、アメリカの世界戦略の一環でもあるのです。このあたりは、トランプ氏も、もう少し勉強してほしいというのが、日本側の本音。 また「アメリカ第一主義」を唱えるトランプ氏は、移民によって雇用が奪われること、質の良い日本製品によってアメリカの製造業が脅かされていると訴えていました。市場開放を目指すTPPには反対し、あくまでもアメリカの国益と、アメリカ人が損をしない、そういう政策をとることを選挙では訴えてきましたが、どこまで本気でやろうとしているのかが、世界の国々にとっては脅威なのです。またオバマ政権で優先してきた、黒人やヒスパニック系、移民などへの政策は、軒並みくつがえされるとも言われています。アメリカ国内のみならず、世界が注視するトランプ次期アメリカ大統領。日米関係は世界の安定の上においても最重要でもあるだけに、来年も、トランプ氏から目が離せませんね。第4位 子育て支援の政策細川珠生――第4位は子育て支援の政策が進んだことです。安倍政権は、4年前のスタート時から、「女性の活躍」を、日本が変わるための重要な要素として、進めてきました。そのための「待機児童ゼロ」「介護離職ゼロ」は、最優先で取り組む政策と考えられています。待機児童解消のために、これまでの施設保育(保育園の増設)だけでなく、ベビーシッターの費用を公費で補助することも検討中。また長時間労働を改善し、育児中の時短勤務の拡大やテレワークの活用、また男性の育児休業の取得増加など、今年になって矢継ぎ早に、多様な働き方を国の方針として進めていくようになりました。ただ、長い年月の中で作られた日本社会の象徴とも言える「働き方」は、なかなかその文化を変えられず、すぐに成果が表れることを期待するのは難しいかもしれません。 ――細川さんが子育てをされている中で変化したなと思うことはありますか?細川珠生――私は子どもを出産してから、全てベビーシッターを利用しながら仕事との両立をしてきましたが、これまで、シッターへの補助がなかったことを考えると、ようやく一歩でも前進、と思います。すぐに日本の社会は変わらない、変えられなくとも、女性が結婚しても、出産しても、社会で自分の役割を得られるという社会を目指すのなら、どうすればよいか、根気よく訴えていくことが必要ですね。子供の教育費を支援する「給付型奨学金」(返済の必要のない奨学金)や返済猶予の期間を設ける(働き初めてからすぐは、給与も少なく返済が困難であることに対応)も、来年度から実現の方向です。所得制限が設けられたりと、利用できる家庭は限定されていますが、第一歩ではありますね。第3位 消費税細川珠生――第3位は消費税です。2014年4月に、消費税が17年ぶりに増税し、8%となりました。法律により、一度延期はしたものの、2017年4月に2回目の引き上げを行って、最終的に10%になることが決まっていました。今年6月に、安倍総理は2度目の延期を決め、2019年10月に行うと表明。その理由を、日本経済が本格的に改善していないことを挙げています。 消費税の増税は「社会保障と税の一体改革」の中で、決められました。その狙いは、今の社会保障制度を維持すること、そのための安定的な財源を確保するということです。しかしながら、10%まで引き上げを行っても、子育て支援を含む社会保障制度の充実のためには、増税5%のうちの1%しか充てられません。残る4%は、社会保障制度の安定、特に国の借金である赤字国債の返済に約3%、7兆円が充てられることになっています。子育て支援のためには7000億円しか充てられないことを考えると、ケタが一つ違ってびっくりしますね。そもそも、日本の社会保障制度は、人口が増えていくことを前提に作られています。すでに人口減少社会となった日本では実態にあっていないことはあきらか。老後の安心が少子化対策にもつながることからも、増税の延期を繰り返すより、制度の根本的な改善が必要です。第1~2位の発表は 後編 へと続きます! 後編はこちら→ (イラスト・インタビュー ちゃず)
2016年12月01日長雨や真夏に戻ったような暑さに苦しめられている日々が続いていますが、もう10月。季節は秋ですね。政治の世界でも「秋の臨時国会」と呼ばれる時期になり、政治家の方たちも、選挙区での活動より東京での国会活動が忙しくなってきました。9月26日に、第192臨時国会が召集され、11月20日までの66日間、国会での論戦が繰り広げられることになります。「国会」とはよく耳にするものの、実はどんなふうに行われているか、「なんとな~く」しかわからない、もしくは「全然分からない!」という人も多いでしょう。去年の安保法制の審議の時には、女性国会議員もみなパンツスーツ直用で、大乱闘が起こりましたが、あとは、大臣が失言をした時など、何かハプニングが起きた時しか、印象に残っていないかもしれませんね。9月26日に始まったばかりの国会も、8月に行われた内閣改造で新しく大臣になった人にとっては、初めての国会。問題なく答弁が進んでいくのか、安倍総理にとっても、緊張を強いられる場となりそうです。全部で3つの「国会」があるって知ってる?さて、今回は臨時国会といって、正に読んで字のごとく、臨時的に開かれる国会です。そのほかには、通常国会と特別国会とあり、全部で三種類の国会があります。通常国会は、毎年一回開かれることが憲法で決められ(52条)、国会法で1月に召集(2条)、期間は150日(同10条)、そして延長は1回のみ(同12条)と細かく決められています。臨時国会については、憲法53条で、衆参いずれかの総議員の4分の1以上の要求があれば開催をしなくてはならないことになっています。また議員からの要求がなくても、衆議院の任期満了による選挙の後と、参議院の選挙の後は、必ず開かなくてはなりません。今年の参議院選挙の後も、8月1日から3日までのわずか3日間ですが、臨時国会が開かれました。選挙の後の臨時国会では正副議長を選ぶこと、また衆議院選挙の後は、首班指名、つまり総理大臣を選ぶという最重要案件があります。臨時国会は期間は自由、延長は2回までできます。また特別国会は、衆議院の解散による選挙の後に開かれる国会のことで、直近では、第188特別国会が2014年12月24日から3日間開かれました。ところで、この「192」とか「188」などの回数ですが、いつからの通し番号だとおもいますか?実はこれ、戦後の新憲法の下、新しく国会の制度ができてからの通し番号なんです。第1回は、1947年5月20日から12月9日まで開かれましたが、閉会してすぐ、12月10日から第2回が開かれました。今回の臨時国会は、6月1日に通常国会が閉会して、間に3日間の臨時国会があったものの、論戦という意味においては、約4か月ぶりとなります。終戦直後は、一日も休む暇なく国会が連続して開かれていたことを考えると、それだけ、決めなければならないこと、新しく制度を作らないといけないことがたくさんあったということがなんとなく伺えますね。秋の臨時国会では何が議論されるのかさて、通常「秋の臨時国会」と呼ばれるものは形式上、総議員の4分の1以上の要求に基づき開かれるということになっていますが、毎年だいたいこの時期に開かれることが慣例化しています。昨年は、通常国会が95日間の長期延長を行い、1月26日から9月27日まで開かれていたこともあり、秋の臨時国会は開かれませんでしたが、これはかなり異例のことです。今回の臨時国会では、まず経済対策としての3兆2800億円の第二次補正予算案の審議、またTPPの国会承認と関連法案の審議が行われる予定となっています。また総理大臣や他の大臣も出席して行われる予算委員会では、野党は、まずは経済状況が好転しないことへの責任追を行うことが予想されます。また天皇陛下の生前退位に関すること、北朝鮮や中国の軍事的脅威の問題なども取り上げられることになるでしょう。これは逆に野党が追及にあうことですが、二重国籍問題も話題になりそうですね。また参議院選挙の結果、衆参両院で初めて、憲法改正の発議に必要な3分の2以上の議席を、改憲勢力が占めることになったことから、参議院では5年ぶりに憲法審査会も再開されることになっています。12月にはロシアのプーチン大統領が来日し、ロシアに不法占拠されている北方領土の返還交渉が行われ、何かしらの進展があることが期待されています。その後、年明けには「解散総選挙」があるとも言われています。小池百合子東京都知事になって初めての都議会定例会も開かれ、そちらの動向も気になりますが、国会の方にも、ぜひ注目してみてください。
2016年10月01日女医でタレントの西川史子(45)が19日、TBS系バラエティ番組『サンデー・ジャポン』(毎週日曜9:54~11:30)に生出演。不祥事続きの政治家について、「政治家という職業が下品になっている」と苦言を呈した。番組では、舛添要一都知事の辞職決定のニュースを紹介。次期都知事の候補について意見を言い合った。西川は「舛添さんだけではなくて、その前の猪瀬さんも、石原さんも同じようにファーストクラスを使ったり、いろいろしてきた」と指摘し、「政治資金規制法を見直さなきゃいけない。この人だけの問題じゃない」と根本的な見直しが必要だと主張。「政治家という職業があまりに下品になっているのがよくないなと思いますね」と話した。タレントのテリー伊藤は、次期都知事について「想像力のできる知事」が必要だと意見。「『(東京)オリンピックを成功させる』って言うけど、オリンピックはほとんど成功しますよ。大事なのは、そのあとの"オリンピックロス"」と持論を展開し、「特に団塊の世代はとりあえず2020年まで頑張ろうとか、もっと上の人はあそこまで生きようかとか…。2020年以降、都民をどう導いていくか」と語った。
2016年06月19日俳優の坂上忍(48)が13日、フジテレビ系情報番組『バイキング』(毎週月~金11:55~13:45)で、高額海外出張費や公用車での別荘通いに加え、政治資金規正法違反の疑いがあると報じられた舛添要一都知事について言及した。会議費として記載されている支出が家族旅行の費用だった可能性があると指摘されている舛添都知事。12日にBSフジの報道番組に出演するも、「精査したうえでお話ししたい」などと話すにとどまった。本日13日の定例会見で説明すると見られている。坂上は「テレビで名を挙げて政界に進出した方。テレビの怖さや視聴者の目の怖さを知っている人だと思っていた。会見の前日のテレビ出演で、手ごまいくつか持っているのかと思ったら、まさかの手ぶらだった」と批判。「精査」という言葉を連発していたことに「がっかりした」とコメントした。そして、「無駄遣いの範疇だったらちゃんと謝って任期まで務めてほしい」と言うも、政治資金規正法違反の疑いも出てきたことから、「これが事実だとすると、論調としては辞任の方に流れていく」と懸念。「そうすると選挙で金がかかるし、抱えている案件も途中で止まるか1からやり直さないといけない。選挙で2億、3億? たまったもんじゃないよ!」と怒りを示した。
2016年05月13日『あなたのまちの政治は案外、あなたの力でも変えられる』(五十嵐立青著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者は、茨城県のつくば市で8年間にわたって市議会議員を務めてきたという人物。そのような活動を通じ、感じたことがあるのだそうです。それは、多くの人が「どうして保育園に入れないのか」「なぜ街灯が少ないのか」など日常生活の不便さには関心を持っているのに、その原因となっている“政治”には関心を持っていないということ。しかし現実的に、私たちの毎日の生活は政治から切り離されたものではないはず。だからこそ、多くの人々に政治への関心を持ってもらいたい。そんな思いから、本書を執筆したのだといいます。主人公で主婦の香織、夫でサラリーマンの大輔、小3で長男のソウタ、2歳の長女ヒナタからなる「香織一家」を軸としたストーリー仕立て。話の要所要所で、ママ友や市議会議員、市役所職員などが絡んできます。そのやりとりを読み進めるうちに、子育て、介護、交通、都市計画などさまざまな問題への疑問を無理なく解消できるわけです。きょうはそのなかから、“政治とお金”についての気になる話を引き出してみたいと思います。■市議会議員の報酬は人口によって変わるこの項で、「政治家ってやっぱり儲かるの?」というストレートな疑問が浮上します。市議会議員の山下の回答によれば、議員は“報酬”を受け取っており、彼の議会の場合、額面は月額45万円なのだそうです。「やっぱり多いんだな」という印象を否定できませんが、詳しく説明を聞くと、どうやらそうともいい切れないようです。なぜならこれは、会社でもらう給料とは違って、税金などが引かれていないものだから。ここから所得税、国民健康保険税や市県民税、国民年金などをマイナスすると、手取りは月平均で24万円くらいだというのです。それに加え、「期末手当」というボーナスのようなものももらえるので、実質は年450万円くらい。なお、業績に関係なく支払われるのだそうです。ちなみに全国どこの市区町村でも同じ額だというわけではなく、人口が多いところは金額が多く、人口が少ないところは金額も少ないのだといいます。人口によって仕事が変わるわけでもないので、仕組みとしてはちょっとおかしい気もします。また報酬の他に、政務活動費というものも支払われるそうで、山下のまちの場合は月額3万円なのだそうです。■県議会議員と国会議員の報酬はいくら?しかし、もしも県議会議員になったとすると、金額はずいぶん上がるのだとか。額面で年収約1,200万円だといいますから、税金や年金を払ったあとの手取りもかなりの額になりそう。しかも県議会議員の場合、政務活動費は月額30万円。つまり市議会議員のひと月の手取りとほぼ同じ額が政務活動費としてもらえるわけです。さらに国会議員になると、年収は約2,200万円。そして報酬の他に文書通信費が月額100万円もらえることに。しかも領収書がいらず、つまりはなにに使ってもいいということ。秘書給与費なども合わせると、年間約7,000万円くらいがもらえるというのです。また、公務ということになると新幹線のグリーン車が乗り放題になるなどの特典も。■市会議員にはなにが求められているのかしかし、そういう話を聞くと、「はたして金額に相当した仕事をしているのか」ということが気になります。その点については、市議会議員の場合だと、議員として必ず出席しなければいけないのは年に4回の定例会で、年間で30日くらいだそうです。それに加えて、委員会が開催されたり、全員協議会という会議が開催されたりしますが、すべてを合わせても公務は年50~60日くらい。それだけで何百万円ももらえるとはうらやましい気もしますが、議員としての活動は、公務以外の部分で差が出てくるのだといいます。たとえば政策の勉強や現場の声を聴くことに時間をかなり割く議員もいれば、もっぱら地域のお葬式やお祭りに有力者として顔を出す冠婚葬祭専門というような議員もいるということ。「冠婚葬祭専門議員」には1年で100~150回も出席する人がいるそうで、そのため新聞のお悔やみ欄をしっかりチェックしているのだとか。そんな議員に税金から高い給料を払ってほしくないと感じても不思議はありませんが、議員報酬を高いと思うか低いと思うかは、その人が政治家になにを期待するかということとも関係しているもの。葬式や結婚式に来てほしいとか、道路などの陳情を市に届ける役割をするとか、仕事の口利きをしてほしいとか、姿勢の問題点を追求してほしいとか、いろいろなニーズがあるわけです。つまりそう考えると、政治家を育てるのは、選挙で投票している市民の仕事ということになるのです。*話の大半が会話形式で進んでいくため読みやすく、知りたいことを無理なく知ることができる良書。政治に関心を持つために、有効な内容だといえそうです。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※五十嵐立青(2016)『あなたのまちの政治は案外、あなたの力でも変えられる』ディスカヴァー・トゥエンティワン
2016年04月18日はじめまして、この度ウーマンエキサイトで政治のコラムを担当させていただくことになりました、政治ジャーナリストの細川珠生です。私生活では一児の母として、子育てに悩み、苦しみ、笑いながら毎日を過ごしています。突然ですが「政治」と聞くと、ちょっと戸惑ってしまいますよね。政治のニュースは小耳にははさむけれど、なんだかよくわからない…、なんてついつい縁遠くなってしまっているのではないでしょうか。お金の問題、女性問題、失言でもめてばかりいるし…と、政治の印象って、あんまりよくないですよね。そうはいっても、確か、「国会は国権の最高機関」なんて学生時代に勉強したことを断片的に思い出しては、政治のことがわからないままでいいのかしらとか、突然不安になったりもするでしょう。しかし、子どもを前に「政治のことはよく分からない!」と声を大にしては言うのもちょっと恥ずかしいと感じる人も多いのでは。子どもを育てる環境がどう変化しているのか、政治を通して知っていくことはとても大切です。そういえば、「主権在民」なんていう言葉も習った記憶がありますね。つまり、国会は国権の最高機関ではあるけれど、そこには国民から選ばれた代表者が、国民に代わって議論をし、さまざまなルールや制度をつくっているということ。だから私たち国民がどんな代表者を送り込むのかがとっても大事なんです。特に今年から、選挙権が18歳以上になって、高校では、いわゆる「主権者教育」というものが行われるようになるのに、気がついたら、「ママだけ何にも知らなかった!」なんていうことになったら大変! そうならないためにも少しずつお勉強を重ねていくことをおススメします。この連載では、ママ目線で気になる政治の話題をみなさまにお伝えしていきますね。気が付けば「あなたも政治博士!」となるのを目指して頑張りますので、引き続きこのコラムを読んでいただけたらと思います。育休制度は今後良くなるの?さて、記念すべき第一回目のテーマは、「男性の育休」について。「育休宣言」をした(今となっては“前”となってしまった)国会議員が出てきて、「いよいよ国政も!」風穴が開くことを期待したのも束の間、自身の女性問題で、「男性の育休」「国会議員の育休」ということ自体、すっかり吹っ飛んでしまったかのような感があります。しかし、女性側からは期待大だったのですよね。私は、英国のウイリアム王子が、シャーロット王女の誕生の時に、6週間の育休を取るということで大いに注目をしました。日本で育休というと、何か1年単位の長期間を想定してしまいますが、いえいえ、そんなに長くなくてもいいのです。出産直後に1ヶ月でも良いからお休みをとってくれた方が、出産直後のママには何かとありがたい。初めての子であれば、不安いっぱいの中、長時間眠れないママの大変さをわかってもらえるだろうし、第二子、第三子であれば、上の子たちの育児に大きな助っ人となります。例えば幼稚園や習い事の送迎など、それから買い物にだって行ってもらえます。以前は、実家の母親や、お姑さんがやってくれていたことも、核家族化、出産の高齢化の流れの中では、自分たちで何とかするしかないのに、パパは相変わらず、残業や飲み会三昧では、ママとしては、「いくら仕事だから」と言われてもやり切れない思いがフツフツとつのるものです。ちなみに、現在、日本の男性の育休取得率は2.8%(厚労省調べ、2012年10月~2013年9月までの一年間)。女性の86.6%に比べるとあまりの少なさです。 そこで、政府も「女性の活躍」を掲げる以上、男性の育休取得率向上に本腰を入れています。以前からあった「育児休業・介護休業法」で、ママが専業主婦でも取得できるようになり、男性が産後8週以内に取得しても、再度取得することができるようにするとか(合算して1年以内)、中小零細企業では、代替従業員の確保などで経済的負担が大きかったことから、男性社員が育休を取った場合、最大で120万円の助成を行うなど、4月から雇用保険法施行規則の変更を行う予定です。「育休議員」で注目された国会議員の育児休業については、現在は制度としては男女共にありません。あるのは女性議員の産休制度だけ。産休明けには、委員会や本会議などその都度、欠席届を出さなければなりません。国会議員は、朝の8時ごろからの部会に始まり、夜の会合をはしごするなど、育児との両立はほとんど不可能といってもいい「勤務実態」があります。「女性の活躍」のためには、国会だけでなく、社会全体の長時間労働の是正なども行わない限り、なかなか難しいのではないかと思います。しかし、良い夫婦関係を築くためにも、男性も取得を工夫しながら思い切って「育休」にチャレンジしてほしいですね。
2016年03月17日『ゴーン・ガール』で今年のオスカー候補に上がったロザムンド・パイクが、政治スリラー『High Wire Act』に出演することになった。共演は『MAD MEN マッドメン』のジョン・ハム。監督はブラッド・アンダーソン。脚本はトニー・ギルロイ。その他の情報物語の舞台は1980年代のベイルート。ハムが演じるのは、仲間を救うために再び呼び戻される元アメリカ外交官。パイクは、アンダーカバーのCIAエージェントを演じる。パイクの今後の出演作には、ジェイソン・クラーク、ミア・ワシコウスカと共演するアクションスリラー『HHHH』や、ドラマ『The United Kingdom』などがある。ハムは現在、コメディ『Keeping Up with the Joneses』を撮影中。共演はアイラ・フィッシャー、ザック・ガリフィアナキスら。文:猿渡由紀
2015年07月21日意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。第6回となる今回は、いつの世も絶えない「政治献金」の問題についてです。***ロッキード事件やリクルート事件をはじめ、「政治と金の問題」、企業と政治家の癒着は昔から取り沙汰されていますよね。日本には、アメリカのように“個人が政治家に寄附をする”という習慣はあまりなく、企業が献金(寄附)をするというのが主流です。そうなると、お金でバックアップしてくれた特定の企業には、その企業にとって有利な政策を通してお返しをする、というような“利益誘導型”の政治が起こりやすくなってしまうんですね。現在は「政治資金規正法」という法律で、企業が政治家に対して直接お金を渡すことは禁じられています。ただ、政治団体を通じて寄附をすることはできるんです。そもそも国会議員ってどれくらいのお給料をもらっていると思います?年間約2000万円の給与に加え、交通費や通信費として1年に1200万円の手当が出ます。さらに、3人の秘書を公費で雇うことが許されています。政治活動にはそれでもお金が足りないというので、不正な金の受け渡しを防ぐために、国民 1人当たり250円ずつ「政党助成金」というものを支払っています。それは総額にすると320億円(!)あり、各政党の議席数に合わせて振り分けられているんです。3月には安倍総理が、国の補助金を交付することが決まっていた複数の企業から事前に寄附を受けていたことが発覚しました。これは補助金をもらうための賄賂のようなものになるのでは、と問題になりかけたんですね。ところが、総理の「交付対象に決まっていたとは知らなかった」という一言で、あっさり許されてしまったんです。法律で規制されているものの、法案自体、当の政治家本人たちが作っているのでどうしても自分たちに甘い部分が出てきてしまうんですよね…。だから政治家の金に関する規制法案は、政治家本人ではなく、国会の外で作る必要があります。さらに、企業に監査法人が入って会計を厳しく調査するのと同じように、政治家にも、公平にチェックをする第三者を入れるというのが必要だと思います。そういう新たな仕 組みを作らないと、献金問題は改善されないのかもしれませんね。◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2015年6月17日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2015年06月15日女優の黒木瞳がこのほど、WOWOWの連続ドラマ『スケープゴート』(4月12日スタート、毎週日曜 22:00~)の完成披露試写会に出席。政治家役を演じた悪戦苦闘ぶりを明かしながら「金融大臣になっちゃいました!」と笑顔で語った。突然、政界に招き入れられ、金融担当大臣に抜てきされた黒木演じる主人公・三崎皓子が、女性政治家として総理大臣のポストに向けて突き進む奮闘と、その裏で彼女を"スケープゴート=いけにえ"にしようと暗躍する男たちを描いた同作。黒木は、自身が演じた政治家役に「セリフの内容が難しく、しかも量が膨大なので『これ、誰が覚えるんだろう? あっ、私か!』と、ひとりツッコミを入れてしまったほど」と悪戦苦闘した様子。それでも「現場で"大臣"と呼ばれると、責任と同時に快感も覚えてしまった」と、困難な役柄にも楽しみを見つけたようだ。大物政治家を演じる古谷一行も「今までしゃべったことのない(専門的な)セリフが多くて、緊張しました」と苦労した様子。その大物政治家の背後で暗躍するテレビ局の役員を演じる石丸幹二は、黒木を「すごく聡明で知的、それでいて芯の強さも感じさせる」と絶賛した。皓子の娘を演じた佐々木希は、黒木に対し「現場をとても盛り上げてくださった」と感謝。原作者の幸田真音も「皓子にぴったり!」と太鼓判を押し、黒木からの続編のリクエストにも「お任せください!」と即答。会場は大いに盛り上がった。同会では、黒木がだるまに"黒き瞳"を書き入れ、ドラマのヒットを祈願。「女性たちにエールを送る作品になれば」とアピールした。
2015年04月07日日本の女性経済小説家として活躍する幸田真音の原作を基に、政界内部を描いたドラマ「スケープゴート」がWOWOW日曜オリジナルドラマとして放送されることが決定。このほど、本作の主人公となる女性政治家に女優・黒木瞳が挑むことが分かった。大学教授・三崎皓子の元に、テレビ局役員・矢木沢峻から、突如、連絡が入る。矢木沢は次の総選挙で政権奪還を狙う明正党総裁・山城泰三から皓子と引き合わせるよう頼まれたというのだ。山城は皓子を民間人閣僚に迎え入れようとしていた。皓子と会った山城は、党の勉強会の座長を要請。学生時代に生まれた父親との確執から政治家を敬遠していた皓子は逡巡し返事ができないでいた。しかし数日後、皓子の座長就任を告げる記事が新聞に載ってしまう。それは皓子を引き込むための山城の策略であった。あとに引けなくなった皓子は、家族に気兼ねしながらも夫・伸明の後押しで政界に足を踏み入れることを決意。だが、大臣就任直後、皓子に未曾有の危機が訪れてしまう。はたして、皓子は政界で生き残れるのか。そして、山城の思惑とは…。権力と嫉妬が渦巻く永田町で、活躍すればするほど男性長老議員から強まる風当たり。彼女は硬直化した政界に放たれた“生贄=スケープゴート”か?それとも沈没に向かう国家を救う“ジャンヌ・ダルク”か?本作は女性政治家が総理大臣のポストに向けて突き進むサクセスストーリーだ。主人公・三崎皓子には、現在放送中の「○○妻」(日本テレビ)で個性的なキャラクターを演じる黒木瞳。本作では、自らの仕事のため家族に負担がかかっていることを心苦しく思いながらも仕事を捨てられないという、働く女性が抱えるジレンマに向き合う主人公を好演する。そんな皓子のかつての恋人で、大物政治家の背後で暗躍するテレビ局役員に、舞台を始め、「半沢直樹」(TBS)やNHK大河ドラマ「花燃ゆ」にも出演する石丸幹二。宝塚歌劇団と劇団四季の元トップスターの共演が実現した。そして、皓子を政界に引き込む大物政治家を古谷一行が熱演。そのほか皓子の娘を佐々木希、報道部記者を山口紗弥加が演じるほか、小市慢太郎、相島一之、光石研、神保悟志、小林隆、西岡徳馬ら実力派キャストが顔を揃える。主演の黒木さんは「皓子があれよあれよという間に、政治家への階段を上がっていくように、私も、このハードル高き役柄をチャレンジしなければと心しました」と語り、「女性の目線で、政治ワールドをどう捉え、どう立ち向かうか、政治家の役が初体験なだけにとても楽しみです」と自身初の役柄を楽しんでいる様子。黒木さんの“元恋人”を演じる石丸さんは、「能力のある女性が一国のトップになってゆくサスセス・ストーリーに爽快感を覚えました。と同時に、ドラマの奥深さが感じられる脚本になっていて、こういうところからWOWOWの上質感あふれる作品が生み出されてゆくのだなと思いました」「主人公は、かつて自分が恋人であったことを誇りに思える女性。そんな彼女に見合うような男性像を創ろうと思います」と意気込みを語った。原作者・幸田氏も「政界に限らず、みずからの夢の実現や社会のために、迷い、悩みながらも頑張っている日本全国の多くの女性たちと、それを見守る男性たちに、心からエールを送るような、そんなドラマになるのは間違いないでしょう」と断言するように、本作はひとりの女性政治家の姿を通し、国民が求める真のリーダー像を観る者に問い掛けていく。「連続ドラマW スケープゴート」は4月12日より毎週日曜22時~WOWOWにて放送。(全4話/第1話無料放送)(text:cinemacafe.net)
2015年02月04日ヤフーは12月8日、有権者の政治参加を促進するソーシャルキャンペーン「ASK NIPPON 2014」を開始したと発表した。キャンペーンは、Twitterアカウントを持っていれば誰でも気軽に政治家へ質問できる。また「ASK NIPPON 2014」の特設ページ上では、ユーザーと政治家のやり取りが見られる。質問はTwitterのハッシュタグ機能(「♯政党だけど政策の質問ある?」)を利用して双方向のコミュニケーションを行う。この取り組みにより「有権者の情報を得る機会」と「政党の情報発信機会」の機会を増やし、投票率と投票の質の向上に貢献していくとしている。質問は8日~10日 21:00までの募集で、10日の20:00~21:00の間に事前に決められた政党回答者が回答を行う。寄せられた質問の中からYahoo! JAPANとYouthCreateが選定した全政党回答者への共通質問と、政党回答者自らが選定した質問の2種類の回答に答える。また、政党回答者からの回答の様子やユーザーとのやり取りは、「ASK NIPPON 2014」の特設ページに掲載するだけでなく、ニコニコ生放送にて解説番組を行い有権者の理解を促進していく。予定されている政党回答者は次の通り。企画への参加政党・回答者は予告なく変更になる可能性があるという。なお、「ASK NIPPON 2014」は、Yahoo! JAPANとNPO法人YouthCreateとの共同企画となる。
2014年12月09日2014年も残すところ1ヶ月を切り、師走の忙しさにてんてこ舞いの方も多いことと思います。こんな時期だからこそ欲しいのが、目の保養。そうイケメンです。でも今年のイケメンはもう出揃ったしなぁと、イケメンタレントに食傷気味のみなさんに朗報です!隠れたイケメンたちが、まだまだ眠っていました。その場は、政治の世界です。強い信念と誇りを持ち、逆境に立ち向かう強さと男気を兼ね備えた男性。こういう骨太のイケメンが、最近は周囲にいないんですよね。そういえば政治家と結婚する女優やモデルさんもいますが、なんとなく頷ける気もします。奇しくも先日、衆議院が解散しました。総選挙に向けて、これから政治家の露出が増えてきます。この機会に政治家のイケメン力をチェックしてみましょう。男の中の男!政治家の持つイケメン力がすごい!■その1「リーダーシップ性」政治家たるもの、人を牽引するリーダーシップが必要です。しかし強引に引っ張ろうとするだけでは、人の支持は得られません。 人間的な魅力があってこそ、この人についていきいと思うもの。リーダーとしての強さと他人の立場になれる優しさ、この両者のバランスを兼ね備えた男性なら、モテるのも不思議はありません。■その2「説得力」政治家は住民の代弁者として、国会で並み居る議員相手に意見を述べなくてはいけません。敵対する政党に揚げ足を取られても、それをねじ込むだけの説得力が求められます。そのためには相手の反応を予測する力や、すばやく切り返すための頭の回転の速さなどが必要です。政治家がテレビ出演しているときに、意外にも面白いことが言えるのは、頭が良く場の空気を読む力が長けているからでしょう。面白くて賢い男性を嫌いな女性なんていませんよね。 ■その3「スーツ」政治家は、トレードマークとも言えるほど「スーツ」とは切っても切れない間柄です。ジャケットのラインやシャツのきかせ方など、同じスーツでも自分の個性を生かし、着こなしがサマになっている方が多いと感じます。凛とした姿勢で颯爽と歩き去る姿には、政治記者でなくても思わず吸い寄せられてしまいそうです。スーツをかっこよく着こなしている男性って、ベタですがやっぱり素敵ですよね。えっ、衆議院が解散したって!?(イケメンチェックのチャンス到来!)もうすぐ衆議院議員選挙がありますが、ある意味、政治家が思う存分イケメン力を発揮する場でもあります。これから投票日にかけて政治家のメディアなどでの露出が増えていくので、これを機に政治家をチェックしてみてはいかがでしょうか? でも、投票の際には、くれぐれも顔だけで選んだりはしないようにしましょうね。※参考: セイジ女子.jpPhoto by Pinterest
2014年12月03日ベン・アフレックが将来、政治家に転身する可能性を示唆した。新作ポリティカル・スリラー『アルゴ』が2013年のオスカー候補の筆頭に挙がっており、俳優としても監督としても将来を嘱望されているベンだが、アメリカの政治システムに好感を持っていることから、将来的に米国議会の上院議員に立候補する可能性もあると今回ほのめかしている。米CBSの番組「フェイス・ザ・ネイション」の今月23日(現地時間)放映用として19日(現地時間)に収録したインタビューで、将来選挙に出馬するかどうか尋ねられたベンは「未定だよ。推測でものを答えるタイプじゃないんだ。でも、この国の政治プロセスに対しては好感と尊敬の念を抱いているよ。この番組に出演できたことも僕にとっては素晴らしいことだよ。だって、いままでずっと視聴者として見てきたからね。僕の政治に関する未来については推測で色々としゃべるのは止めておくよ」と答えている。ベンはこれまでも実際に、アフリカのコンゴ民主共和国が抱える問題に対する認識の向上を目的とした政治的キャンペーンや支援を行っており、2010年にはレイプや性的虐待で苦しむ女性や子どもたちを助けるためのチャリティー財団「イースタン・コンゴ・イニシアチブ」を自ら旗揚げしているほか、今年3月にはフェイスブックにアカウントを立ち上げて同国の問題に対する啓発活動を進展させていた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アルゴ 2012年10月26日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開(C) 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年12月27日渡部篤郎『探偵はBARにいる2』で大物政治家役に「欧米の政治家の雰囲気が出れば」昨年大ヒットを記録した大泉洋と松田龍平のコンビを主演で贈る『探偵はBARにいる』の続編となる『探偵はBARにいる2』で、物語の鍵を握る大物政治家役として渡部篤郎が出演していることが明らかとなった。東直己の手による「ススキノ探偵」シリーズの「探偵はひとりぼっち」(ハヤカワ文庫刊)を原作に、大泉さん演じる酒好きで美人に弱く、街と仲間を愛する主人公の探偵と、松田さん演じる喧嘩はめっぽう強いが、いつも探偵のピンチに遅れて来るマイペースな相棒・高田がススキノで発生した事件の謎を追って奔走する姿が描かれる。今回、渡部さんが演じるのはキーパーソンとなる政治家・橡脇で、演説シーンにも挑戦しているというが、クランクアップ時のコメントでは「特定のどなたかを意識してはおりませんが、欧米の政治家の方の雰囲気が出ればいいな、と思って演じました。大通公園での演説シーンは、沢山のエキストラの方が来てくれ、いままでは気持ちを奮い立たせて臨むことが多かったのですが、今回はあの場に立つだけで自然に演じることができました」と語っている。さらに、前作『探偵はBARにいる』の大ファンだったようで「僕はお客さんの気持ちで映画を観るので、楽しめました。小さい頃に観ていたような雰囲気の映画だな、と。わざと懐かしい雰囲気にしていていると聞いて、素晴らしいと思いました!」と明かしてくれた。本作での撮影も「和食屋さんに行き、好きなものを沢山いただきました」と北海道ロケを存分に楽しんだよう。まだまだ謎が多い本作だが、果たして渡部さんに、大泉さん&松田さんの名コンビがどのように絡んでいくのか、期待して公開を待ちたい。『探偵はBARにいる2』は2013年5月11日(土)より全国にて公開。■関連作品:探偵はBARにいる2 2013年5月11日より全国にて公開
2012年12月13日スティーブン・スピルバーグ監督が、オスカー俳優ダニエル・デイ=ルイスを主演に迎えて、米国史に名を残す偉大な政治家エイブラハム・リンカーンの真実を描いた映画『リンカーン』の特報映像が公開された。特報映像本作は、アメリカ合衆国第16代大統領になったリンカーンが、奴隷解放運動を推進し、国を二分する戦いとなった南北戦争の中で、未曾有の危機に立ち向かいながら自らの信念を貫こうとする姿を描く感動作。スピルバーグが12年もの間、撮ることを熱望していた作品で、デイ=ルイスだけでなくサリー・フィールド、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、トミー・リー・ジョーンズら豪華なキャストが集結している。このほど公開された特報映像は、スピルバーグ作品には欠かすことのできない作曲家ジョン・ウィリアムズの荘厳なメロディが鳴り響き、リンカーンの後姿を捉えたショットの数々で幕を開ける。多くの名演で知られるデイ=ルイスは、短い映像ながら圧倒的な存在感を発揮。多くの人が知る「人民の人民による人民のための政府」というフレーズも決して型にハマることなくドラマに溶け込んでいる。さらに特報では家屋を焼き、人々の命を奪う戦争を前に苦悩するリンカーンの姿を描き出す。登場人物たちは口々に「お前の理想のためあと何千人殺す?」「奴隷解放と国の平和は両立できない」と言い放つ。しかし、彼は自分の理想と夢と信念を胸に戦い続ける。特報は短い時間ながら英雄としてのリンカーンと、多くの犠牲を余儀なくされた彼の姿の両面を描いており、映画は、単なるヒーローものや英雄伝ではない、リンカーンの“真実のドラマ”を描いているようだ。『リンカーン』4月13日(金) TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー(C)2012 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION and DREAMWORKS II DISTRIBUTION CO. LLC
2012年11月06日アジアでは向こう2ヵ月の間に、重要な政治・経済イベントを多く控えています。中国では、11月8日に、新しい指導体制や今後5年間の基本路線などを決定する共産党大会が開幕します。最高指導者である胡錦濤国家主席が党総書記を退き、後任には習近平国家副主席が就任する見通しであるほか、最高指導部に当たる党政治局常務委員が、習氏と李克強副首相を除き、刷新される予定です。中国では、足元で発表された経済指標などにようやく明るさが見え始めたこともあり、新指導部によって「経済や金融の改革に前向き」な姿勢が示されるようであれば、中国のみならず世界の金融市場全体の追い風になるとみられます。また、11月20日には、東アジア首脳会議が開催されます。会議では、ASEANと日本、中国、韓国などの16ヵ国が、アジア広域FTA(自由貿易協定)の交渉開始を正式に宣言する予定です。実現すれば、世界のGDP(国内総生産)の3割弱を占める自由貿易圏が誕生するだけに、経済連携の一層の進展が期待されています。12月19日には、韓国で大統領選挙が行なわれます。足元では、出馬表明した有力3候補による混戦の様相が報じられています。ただし、各候補とも公約の主要項目としては財閥を中心とする格差社会の是正を挙げており、これまでの李明博政権の路線が転換する可能性に注目が集まっています。足元で、世界経済の減速感が高まる中、アジアの多くの国々では、景気に底堅さがうかがわれる状況が続いており、アジアに対する投資家の関心が高まっているとみられます。そうした中で、これらの重要な政治・経済イベントが発表されることから、その行方には一層の注目が集まりそうです。(※上記は過去のものおよび予定であり、将来を約束するものではありません。)(2012年10月30日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月30日セクシーな女性の描き方が男性的愛読している少女マンガ家が少年誌や青年誌で活躍することも多いこのごろ。デビューからずっと男性誌でマンガを描き続け、男性マンガ家と思われている女性作家も増えているようです。そこで今回は、女性531名に「女性とは知らなかったマンガ家」を聞いてみました。>>男性編も見るQ.女性とは知らなかったマンガ家は?(複数回答)1位さとうふみや『金田一少年の事件簿』47.5%2位荒川弘『鋼の錬金術師』44.8%3位久保ミツロウ『モテキ』32.4%4位尼子騒兵衛『忍たま乱太郎』21.5%5位中村光『荒川アンダー ザ ブリッジ』17.9%■番外編:このマンガ家が女性とは知らなかった!!・吉田基已『恋風』:「内容とヒロインのキャラから、男性が描いていると思っていた」(28歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)・田辺イエロウ『結界師』:「男性の名前だし、少年マンガで連載されていたので」(22歳/アパレル・繊維/事務系専門職)・林田球『ドロヘドロ』:「名前からは女性と分からないし、マンガの内容も男の子向けっぽい」(28歳/金融・証券/事務系専門職)・中村珍『羣青』:「絵柄が男性的」(22歳/医療・福祉/技術職)・山本航暉『ゴッドハンド輝』:「作者が女性とは思わなかったし、少年誌の中でも違和感がなかった」(27歳/医薬品・化粧品/専門職)■さとうふみやが女性とは知らなかった!!・「少年誌に連載していたし、絵柄から判断して男性だと思っていた」(30歳/団体・公益法人・官公庁/秘書・アシスタント職)・「女性をセクシーに描いていたから」(25歳/医薬品・化粧品/事務系専門職)・「推理モノは男性のイメージが強い」(25歳/商社・卸/事務系専門職)・「絵のタッチがとても男性作家っぽかった」(26歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「主人公が男だから勝手に男性が作者だと思い込んでいた」(24歳/商社・卸/その他)■荒川弘が女性とは知らなかった!!・「男性の心を揺さぶるようなストーリーだったので、まさか作者が女性だとは思わなかった」(25歳/その他/その他)・「好きで読んでいたマンガだったけれど、女の人が書いているとは気づかなかった」(20歳/食品・飲料/販売職・サービス系)・「ストーリー展開も画風も描写も男性らしかったから驚き」(24歳/医療・福祉//販売職・サービス系)・「自画像が牛だったから、おじさんかと思っていた」(24歳/商社・卸/事務系専門職)■久保ミツロウが女性とは知らなかった!!・「男性的な視点で作品を描いているから」(22歳/金融・証券/営業職)・「絵柄やストーリーが完全に男性向きなので、女性だと知ったときにはかなりびっくりしました」(28歳/その他/その他)・「『モテキ』の映画を見て、原作者は男性だと思い込んでいた」(22歳/ホテル・旅行・アミューズメント/その他)・「男性心理をわかっているので女性とは思わなかった」(39歳/医療・福祉/専門職)■尼子騒兵衛が女性とは知らなかった!!・「ペンネームから判断して男性だと思っていた」(23歳/金融・証券/事務系専門職)・「年配の男性が作者だと想像していた」(37歳/自動車関連/技術職)・「忍者の話なので、男性作家のような気がしていた」(29歳/その他/その他)■中村光が女性とは知らなかった!!・「ネタがシュールで女性が思いつきそうにない感じがした」(28歳/学校・教育関連/販売職・サービス系)・「マンガの世界観が男性っぽい」(27歳/医薬品・化粧品/技術職)■総評『週刊少年マガジン』で連載されていた『金田一少年の事件簿』の作画を担当したさとうふみやさんが1位に。堂本剛さん、松本潤さん、亀梨和也さんらを主役にドラマ化されたため、少年誌の作品ながら女性の間でも知名度が高かったようです。1位のさとうさんと同様、絵柄から男性と思われていたのは2位の荒川弘さん。「生きること」や「死ぬこと」を考えさせる骨太なストーリーも男性的という声がありました。ちなみに、自画像が牛なのは、実家が酪農をやっていることに加え、丑年でおうし座だからとか。3位の久保ミツロウさんは、やはり女性でありがらも男性心理を熟知しているという声が多数でした。一度読んだことのある作品も、「女性マンガ家が描いている」と思いつつ読み直すと、以前とは違う感想を持つかもしれませんよ。(文・塩澤真樹/C-side)調査時期:2012年6月8日~6月11日調査対象:マイナビ ニュース会員調査数:女性531名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング女性編】大人が見ても面白いNHKアニメランキング【ランキング女性編】もう一度見たい!!リメイクしてほしい90年代アニメランキング【ランキング女性編】アニメ・マンガの言ってみたい決めゼリフ完全版(画像などあり)を見る
2012年08月04日金融市場で再び欧州債務問題に対する懸念が強まる中、欧州では、5月中に政治イベントが目白押しとなっていることもあり、これらの結果に対する注目度が高まっています。5月3日に、ECB(欧州中央銀行)理事会が開催されるほか、5月6日にはフランスの大統領選挙の決選投票とギリシャ議会の総選挙が予定されています。フランスの大統領選では、社会党のオランド氏の優勢が伝わっています。オランド氏は、EU(欧州連合)各国の財政規律強化を定めた「新財政協定」の見直しに取り組むと表明しているため、同氏が当選した場合、債務問題への取り組みが遅れる可能性や、欧州債務問題の解決に向けて歩調を合わせてきたフランスとドイツの足並みに乱れが生じることへの懸念が強まっています。ギリシャの総選挙では、財政緊縮路線を推し進めてきた連立与党が過半数の議席を維持できるかが焦点となっています。仮に財政緊縮路線に反対する野党勢力が選挙で支持を伸ばし、連立与党の一角となるようであれば、同国の財政再建政策が見直される可能性があり、ギリシャの債務問題が再燃するとの警戒感が強まっています。また、5月13日には、来年実施予定のドイツ議会総選挙を予想するうえで注目される、ノルトライン・ヴェストファーレン州議会選挙が行なわれる予定です。同選挙で国政与党が勝利できない場合は、来年の総選挙を見据えて、メルケル首相が進めてきた財政規律強化路線の見直しが行なわれ、財政再建の遅れに対する懸念が台頭するとの観測が拡がっています。そのほか、5月末には、「新財政協定」への参加をめぐるアイルランドの国民投票が実施される予定です。国民投票で協定への参加が見送られた場合、アイルランドは、EUやIMF(国際通貨基金)などの金融支援を受ける資格を失うことになるため国民投票の結果が注視されています。これら一連の政治イベントが、金融市場の手控え要因となっているだけでなく、一部には悪い結果を織り込むような動きもあります。ただし、「結果が判明するまでは何が起こるかわからない」のが政治イベントの常であり、市場の懸念が強まれば強まるほど、結果によっては行き過ぎた懸念の反動につながる可能性もあるとみられます。(※上記の日程はすべて「予定」であり、今後予告なく変更されることがあります)(2012年5月2日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月07日国民の大きな期待を背負って誕生したはずの、民主党政権。対応に、「……」と不安に思うことも少なくありません。そこで今回は、東洋の占いに精通する星谷礼香先生に、政治の世界を鑑定していただきました!――今のような状況は、占いで見るとどうなのでしょう。今回は、「算命学(さんめいがく)」という中国占星術で鑑定しました。これは、約2300年前の中国で生まれた、えと歴を元にして運勢の流れを知る占いです。それによると、実は民主党自体が、あまり良くないんです。天中殺(てんちゅうさつ)という、「この期間に新しい物事をスタートさせると物事がまっとうしない」と言われている時期に結党しているため、特に、人間関係にまつわるトラブルを起こす作用があります。協調性や団結力に欠け、党内でうまくまとまらないので、余計なストレスを抱えてしまいがちになるんです。自民党から政権交代したときもその期間でしたし、鳩山さん・管さんも、ご自身が天中殺のときに総理就任しています。そのせいで、政策や言動も二転三転し、一貫性のない政権となってしまったのです。――なんと……。では、現首相の野田さんの運勢はどうでしょうか。代表選挙では「民主党が一丸となって…」と言い、首相就任後初めての所信表明演説では、復興に向けて野党側に協力を呼びかけていた野田さんですが、先ほど述べたように民主党自体に「一貫性がない、まとまらない」性質があるので、正直、誰が総理になっても難しいと思います。今年の野田さんは、天剋地冲といって仕事や物事のスタートがバラバラに分裂した状態の運気にあります。頑張っても、なかなか思い通りに進まず、閣僚も官僚も足並みがそろいません。政策もこれまでのやり方を踏襲する形であり、臨機応変な対応と現場に即した改善策を打ち出していくのは難しいでしょう。やる気だけが空回りしてしまう可能性が高いですね。民主党のラストアンカーになってしまうかも……。――何だか良いことナシですが……。就任早々、「放射能つけるぞ」で辞任に追い込まれた鉢呂さんも、よくない時期だったのでしょうか?鉢呂さんは、昨年・今年と天中殺ですが、ほかにもさまざまな運気が作用し、何気ないひと言のつもりが、大きな事態に発展してしまったのです。例えば年運では、大半会という運気が大きく広がる傾向にあり、思わぬブレイクが起こる運気。この時期は、気持ちが大きくなり意欲満々になのはいいのですが、同時に有頂天になって細かい気配りができなくなりがちです。また、今年は鳳閣星天中殺の年回りです。鳳覚星は人に物事を伝える役割を担う星ですから、その星が天中殺の作用を受けると、自分の考えや意図がうまく伝わらずトラブルに見舞われがちです。しかも、失言をした9月8日は天中殺日で思わぬミスが起こりやすい日。発言には格別な注意が必要なときだったんです。かつて倖田來未さんが「羊水がくさる」でひんしゅくを買った日も、彼女の天中殺日でした。――きっと、本人が一番「なんで、あんなこと言っちゃったんだ」と頭を抱えているんでしょうね……。では、今後の民主党はどうなりますか。やはり、トップである野田さんにかかってくるところが大きいでしょう。野田さんはもともと粘り強く努力家で地道にやるのが得意ですが、来年は、何かと迷いが生じる運気です。2つの選択肢のどちらにしようか、なかなか判断できずに揺れたりもするでしょう。自分が政治家としてどうあるべきかを見直す一年にもなり、まさに人生の転機、あるいは分岐点となりそうです。――今後も、注意深く見守りましょう!先生、ありがとうございました。●星谷礼香先生東洋占星術師。学生時代から占いを学び、気学、算命学、易学など、東洋の占いに精通する。問題の中心をズバリ言い当て、優しくアドバイスをする鑑定が若い女性を中心に人気に。(島田彩子)photo by:らら(photost.jp)【関連リンク】【コラム】名前を変えるとお金持ちになれるの?姓名判断の先生に聞いた【コラム】「夢占い」で深層心理を探ってみた【コラム】話題の星占いサイト「筋トレ」、石井ゆかりさんインタビュー!
2011年10月06日『ブラック・スワン』のミラ・クニスが、自分と同世代のアメリカの若者が政治に関心を持っていないことにフラストレーションを感じると語った。オバマ米合衆国大統領の熱烈な支持者として知られるミラはイギリスの「Stylist」誌のインタビューで、政治に無関心な若者たちについて「あれだけたくさんの情報に接する機会に恵まれているのに、どうして誰もそれを活用しないの?FoxニュースやCNNを見なくてもいい。政党に参加しなくてもいい。ただ、読書するだけでいいのに。私と同世代の人たちは本も新聞も読んでいないように思えるんだけど」と焦燥感をあらわに語った。「ニュースを知ろうとしなければ、とんでもなく情報弱者になるのも当然」と手厳しい発言を続けるミラは「私だったら、オバマに投票した理由について何時間でも話せるわ。彼の政策で賛成する点と反対する点についてもね」と語り、次のように結んだ。「世界で何が起きているのか学ぼうとしないなんて、信じられない。自分の子供たちの世代がそのために苦しむことになるのに」。(text:Yuki Tominaga)© Rex Features/AFLO■関連作品:ステイ・フレンズ 2011年10月1日よりシネクイントほか全国にて公開© 2011 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.ブラック・スワン 2011年5月11日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2010 Twentieth Century Fox.■関連記事:ミラ・クニス、得意のロシア語でジャスティン・ティンバーレイクの窮地を救う『ハリポタ』V2でシリーズ1,000億超えか?全米ではあのアメコミ映画が1位にナタリー・ポートマンの婚約者、イヴ・サンローランの男性フレグランスの新しい顔に【ハリウッドより愛をこめて】公開直前、期待と混乱?ゆれる『ハリポタ』ファンアカデミー協会が新会員候補に招待状を発送B・クーパー、『おくりびと』監督の名も
2011年09月07日20代女性が目指すのは、仕事と出産・育児を両立できる社会づくり経済不況は出口が見えないし、就職・転職の道も険しい。老後の生活を保障してくれるはずの年金制度も頼りない……。そんなこんなで、最近は国民の政治に対する不信感は高まるばかり。「自分だったらムダなお金を使わずに、もっとうまく対処するのに……」。ニュースを見ながらそんなふうに思ったことはありませんか?そこで、20代女性509名にアンケート。自分が政治家になったら、どんな問題・政策に取り組みますか?>>男性編も見るQ. 自分が政治家になったら取り組んでみたいことを教えてください(複数回答)1位雇用問題30.3%2位年金問題28.9%3位税制改革26.3%4位少子化対策21.8%5位福祉の充実21.6%■雇用問題に取り組みたい……・「自分の立場を考えたとき、雇用が一番不安だから」(27歳/公益法人/企画開発)・「就職活動をして厳しさを感じたから」(24歳/金融/金融専門職)・「今人事課で働いているので、雇用の厳しさを痛感している」(23歳/自動車関連/人事)・「自分の父親が無職になって困ったことが何回もあったので」(26歳/食品/研究開発)・「クビにされた経験があるので」(26歳/その他/事務)■年金問題に取り組みたい……・「今のままだと払った人が損をしそう」(24歳/精密機器/総務)・「年金を平等に全員支払い、老後にもらえるような仕組みを作りたい」(26歳/精密機器/人事)・「自分の老後に年金がもらえなくなるのは困るから」(28歳/通信/企画開発)■税制改革に取り組みたい……・「税金の無駄使いを徹底的になくしたい」(25歳/IT/クリエイティブ)・「北欧(ほくおう)みたいに福祉の分野で安心できる制度を作っていきたい。確実に安心できるなら税金が上がってもいいと思う」(24歳/医療/秘書・アシスタント)・「国民に理解される効率的な運用を考えたいです」(26歳/化学/研究開発)■少子化対策に取り組みたい……・「日本は出産・育児に対しての保障が少なすぎる。今のままでは子供が欲しいと思う人がどんどん減っていくのではと思うから」(25歳/アパレル/販売)・「少子化対策はまだまだ取り組み方があると思うので。女性の目線で取り組みたい」(27歳/IT/SE)・「女性が働きながら子育てできる環境を充実させたい」(25歳/広告/企画開発)■福祉の充実に取り組みたい……・「一人暮らしの高齢者の生活を目の当たりにし、必要だと感じたから」(27歳/福祉/企画開発)・「自宅介護をしている人に、支援できる法律をつくりたい」(27歳/医療/秘書・アシスタント)・「福祉さえ充実すれば日本はもっと住みやすい国になると思う」(28歳/医療/総務)総評雇用問題、年金問題、税制改革の上位三つは男性編と同じですが順位は異なり、男性編で2位だった「雇用問題」が1位に。「就活で苦労した」、「失業して大変だった」など、自身がかつて苦い経験をしている女性が多いようで、「ほかの人にはこんな思いをさせたくない」といったコメントが目立ちました。また、出産を考える女性にとって、産休を取りづらい職場もある現状を踏まえて、「少子化対策」が4位にランクインしていました。「安心して育児と仕事を両立できる社会をつくりたい」という願いが表れているようです。5位の「福祉の充実」を挙げた人たちは、介護・医療系の方が多かったです。また、全体的に女性編は、自分が体験した身近な問題から、解決・改善していきたいという傾向が見られました。調査時期:2010年10月21日~11月5日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:女性509名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【コラム】この不況時代に、満足できる転職を実現するためには?【コラム】不況に負けない!仕事を成功させる“話し方”って?【コラム】“育休切り”にある女性たちの悩みとは?完全版(画像などあり)を見る
2010年12月29日生活に直結する政治課題を改善したい!経済や外交、教育など、今の日本社会には問題が山積み。政治家は、国民のためにさまざまな問題の解決を主導する立場。「もし自分が政治家だったら……」そんなことを考えたこと、ありませんか?今回は、政治家になったつもりで取り組みたい政治課題を答えてもらいました。20代男性209名の本音を聞いてみましょう。>>女性編も見るQ. 自分が政治家になったら取り組んでみたいことを教えてください複数回答)1位税制改革28.7%2位雇用問題23.9%3位年金問題18.7%4位教育環境の充実17.7%5位環境問題14.3%■税制改革に取り組みたい……・「富裕層からお金を取る仕組みをつくりたい」(29歳/ソフトウェア/SE)・「税金の無駄を極力なくしたい」(26歳/メンテナンス/サービス)・「効率のよい税金の使い方を考えたい」(23歳/電気/営業)・「公務員の給料を下げて国の赤字を減らしたい」(26歳/その他/総務)・「今のやり方よりも、もっとやり方があると思う」(27歳/建築/建築)■雇用問題に取り組みたい……・「働いても満足のいく収入が得られない低所得者層への対策を施して景気を回復させてみたいです」(29歳/IT/SE)・「今の雇用状況を良くして就職率を上げたい」(25歳/運輸/サービス)・「働きたくても働けないような人が増えて、給料水準も下がっているので、なんとかみんながある程度裕福に暮らせるような社会をつくりたい」(26歳/商社/営業)■年金問題に取り組みたい……・「とにかく議員年金を廃止する!これはハッキリ言ってもっとも無駄だと思う」(23歳/教育関連/その他)・「自分の世代に年金が来るようにする」(27歳/IT/エンジニア)・「将来、自分が年金をもらえるのか不安だから」(24歳/電気/設計)■教育環境の充実に取り組みたい……・「世界トップレベルの技術大国としてしか、日本の生き残る道はないと思うので、世界に冠たる教育立国を目指す」(28歳/マスコミ/システム)・「教育こそ日本が生きる道だから」(28歳/金融/金融専門職)・「将来への投資として」(28歳/教育関連/営業)■環境問題に取り組みたい……・「環境税の設定などに取り組んでみたい」(25歳/機械/財務)・「地球をクリーンにしたい」(23歳/IT/SE)・「自然を守りたい」(25歳/商社/事務開発)総評1位は「税制改革」。そして、「雇用問題」、「年金問題」と続きました。順位は違いますが、女性編のトップ3もこの三つ。男性・女性ともに、自分の暮らしに直結する問題に取り組もうとするコメントが多く寄せられました。それだけ現在・将来の生活に不安や不満を抱いている20代が多いということでしょうか。一方、4位には、男女の考え方の違いが表れたのは、子どもに対する考え方。女性編では育児環境の改善を目指して「少子化対策」が挙がったのに対し、男性編にランクインしたのは、「教育環境の充実」。男性からは、「優秀な子どもを育てることによって日本を豊かにしたい」といった意見が多く寄せられました。調査時期:2010年10月21日~11月5日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:男性209名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【コラム】不況のあおり!?ラーメン屋や牛丼屋でプチ飲み会をする人急増中【ランキング男性編】日本人が世界に誇れること【コラム】「実際に“不況”、実感してる?」300人に聞きました!完全版(画像などあり)を見る
2010年12月29日20代女性が選ぶ家飲みメニューNo.1は、身体の温まるあの料理秋は食べ物のおいしい季節だけに、友達を家に呼んでホームパーティーを開くのも良いかもしれませんね。それぞれが好みのお酒を用意すれば、ますます食が進むことでしょう。では、家でお酒を飲むときに盛り上がるメニューとは?20代女性633名に聞きました。>>男性編も見るQ. 秋や冬に家飲みで盛り上がると思うメニューは?(複数回答可)1位鍋74%2位たこ焼き36%3位お好み焼き26%4位ピザ24%5位焼肉15%■家飲みで盛り上がるのは「鍋」……・「みんなで協力して作るので、作る過程で会話が増えて盛り上がる」(22歳/化学/研究開発)・「まだ若干早いかもしれないけど、寒くなったら鍋が一番。身体も暖まって元気が出る」(23歳/金融/営業)・「鍋は簡単なので失敗しにくい。誰が作ってもおいしそうに見えるし、実際おいしい」(25歳/商社/金融系専門職)・「鍋ならアルコールとの相性もバッチリ」(25歳/機械/設計)・「鍋をみんなでつついているだけでほのぼのとしてくる。友達とますます仲が良くなれそう」(28歳/教育関連/営業)■家飲みで盛り上がるのは「たこ焼き」……・「たこ焼きは定番。みんな大好き」(26歳/医療/その他)・「みんなでワイワイ騒ぎながら食べられる」(26歳/飲料/サービス)・「簡単に準備できて、同じタイミングで食べ始められるものが盛り上がる」(26歳/コンサルティング/マーケティング)・「ビールに合う。お腹が一杯にならないのもグッド」(27歳/ソフトウェア/秘書・アシスタント)■家飲みで盛り上がるのは「お好み焼き」……・「作っている時間も楽しい」(27歳/印刷/研究開発)・「裏返す瞬間がクライマックス!」(27歳/鉄鋼/総務)■家飲みで盛り上がるのは「ピザ」……・「何を乗せるか相談するのが楽しい」(27歳/化学/財務)・「一人ではなかなか食べる機会がない。みんなで食べるもの」(27歳/建築/総務)■家飲みで盛り上がるのは「焼肉」……・「同世代で焼肉嫌いな人はほとんどいない」(24歳/その他/その他)・「焼肉は焼き方で性格が分かるので、距離が縮まる」(24歳/建築/販売)総評20代女性からは「鍋」が圧倒的な支持を集めて堂々の第一位。「お酒と相性が良い」、「作る過程を楽しめる」、「作るのが簡単」などの理由から、今回のアンケートで女性からはもっとも盛り上がれるメニューに選ばれました。具材を工夫すればさまざまなバリエーションが楽しめるのも、鍋の魅力の一つ。今年はまだ挑戦したことのない未知のお鍋に挑んでみるのもよいのではないでしょうか。 (文・高木亮介)調査時期:2010年8月25日~9月6日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:女性633名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンクコレって自分だけ?気になる他人の価値観を知りたい方はコチラ【女性編】大人になっておいしいと思えるようになった珍味【女性編】秋の夜長に読みたい国内ミステリー作家ランキング完全版(画像などあり)を見る
2010年10月09日ワールド・ツアー「Sticky and Sweet Tour」の公演でイスラエル滞在中のマドンナが月曜(8月31日)に、イスラエルの野党「カディマ」の女性党首であるツィピ・リヴニ氏とテルアビブで会食した。昨年の首相選の有力候補でもあったリヴニ氏は1958年生まれで、マドンナと同い年。氏のスポークスマンによると、マドンナからの申し出でテルアビブのレストランでのディナーが実現したという。2人は意気投合して2時間以上も話し込んだそうだが、会話の内容については合意の上で非公開と決めた。リヴニ氏はマドンナに「とても感銘を受け、興味深い人物と感じた」とのこと。夫と2人で、1日と2日のいずれかの日に同地で開催のマドンナのコンサートへ行く予定だそうだ。30日にプライベート・ジェットでイスラエルに入国したマドンナは同夜、エルサレム旧市街にあるユダヤ教聖地「嘆きの壁」を訪れている。テルアビブの2公演のほか、4日にはネタニヤフ首相にも会う予定。熱心なカバラ(ユダヤ教神秘主義思想)の信奉者であるマドンナにとって、イスラエルは非常に近しい国になったようで、同じくカバラ信奉者のデミ・ムーア&アシュトン・カッチャー夫妻と共に、ユダヤ教神秘主義の原理に関するシンポジウムへの参加も予定されている。(text:Yuki Tominaga)© Reuters/AFLO■関連作品:ワンダーラスト 2009年1月17日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開© 2007 Semtex films■関連記事:マドンナの青春時代をたどる『ワンダーラスト』DVD&オリジナルグッズを2名様プレゼント50歳のマドンナ、22歳の恋人と結婚のうわさを完全否定マドンナ、落馬で軽い怪我を負って病院へマドンナ、マラウイから失意の出国。養子縁組の申請が却下にマドンナ、マラウイから2人目の養子。今度は3歳の女児
2009年09月02日