メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラーのカトウ ヒロコさんが、「自分は毒親かも」と思った方に向けてお話ししています。どんなことをしてしまうと毒親なのかを詳しく解説!子どもをしっかりした子に育てたい、勉強のできる子に育てたい。大切なわが子の将来を思うからこそ、子どもにさまざまなことを期待し、教えたくなりますよね。教えなければという思いから、ついつい子どもに対して口うるさくなってしまう親は多いものです。でも、それが“毒親”としての一歩だったとしたら……。毒親にならないために、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。 そもそも“毒親”とは?最近、ニュースなどで見かけるようになった「毒親」という言葉。毒親とは、暴言や暴力、しつけという名の過干渉をする親について使われる一方、自分の都合を優先し、子どもを放置したり、かまわない親についても使われる言葉とされています。また、親の過干渉から生じることとして、子どものキャパシティ以上に勉強をさせることを“教育虐待”とも言われるようになりました。 もしかしたらその対応は“毒親”の一歩かも暴言や暴力はもちろんしていない、ネグレクトもしていない、だから私は毒親ではない、と思っている人はもしかしたら危険かもしれません。誰でも毒親への一歩に足を踏み入れている可能性があります。お行儀よく食べさせよう、お片付けができるようにさせよう、電車の中でじっとしているように教えよう、これらはどれも当たり前に子どもに教えたいことだと思います。もちろん、お子さんがきちんと社会で過ごせるように教えたほうがいいことでもあります。けれど、子どもの成長に合わせず急ぎすぎて教えてしまうことは、毒親への第一歩を進めてしまうことにつながるかもしれません。 期待をかけすぎないようにブレーキを親としては、ついつい先回りしてお子さんにいろいろと教えこませたくなります。でも、まだまだ小さいときにお行儀などを教え過ぎることが、その後の“教育虐待”にもつながっていく恐れがあります。 根底にあるのは、こうなってほしい、こうあるべき、という子どもへの期待。しかし、小さなお子さんのキャパシティは、まだまだ小さいものです。それが本当に“今”教えたほうがいいことなのか? 子どものキャパシティを超えた親の「期待」がかかっていないか?を考えてみましょう。もし、ちょっと子どもにうるさく言い過ぎているかも……と思ったら、友人やご自身の親御さんに自分の対応が過干渉になっていないか聞いてみてください。自分の子どもに責任を持っていない、ある意味「無責任」な意見が、自身の毒親への一歩を止めてくれるブレーキになることがあります。 大切で愛するわが子のためだからこそやっていることであり、お子さんによってできる範囲も受け止め方もさまざまなため、どこからが毒親への一歩となるのかは、本当に難しいところです。うるさく言い過ぎているときに、「子どものため」という理由からであればちょっと立ち止まってみて、お子さんの気持ちが後回しになっていないか考えてみるといいかもしれません。 イラスト/マメ美 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2023年02月07日妻の気持ちを思いやることができず、身勝手な行動をとる最低な夫っていますよね…。 ときには反撃に出ることが必要かも!?今回は実際に募集した、「ダメ夫に制裁を下したエピソード」をお届けします。泥棒とは一緒に生活できません!結婚した当初から、夫は自分の収入と同じだけ出費をするような人でした。子どもが出来てからも、お小遣いだけではお金が足りず、自分の親にお金を無心したりするので、幾度も話し合い、義父母にもお金を貸すことのないよう再三お願いしていました。そんなある日のこと、娘と買い物に行くことになったとき、娘が自分の財布を見て「1万円札がない」と言い出しました。勘違いでは?と聞いても「絶対にあった!」と言うので、まさかと思い夫に電話すると…。なんと、娘の財布からお金を盗んでいたことが判明。出典:lamire呆れ果てた私はその日の夜に「財布から勝手にお金を盗むのは泥棒だよね。泥棒とは一緒に生活できません」と離婚届を渡しました。夫は動揺し、「本当に悪かった」と土下座してきましたが、もう信頼出来なくなってしまったので、娘と一緒に家を出ました。(女性/会社員)あなたの周りでもこんなこと、ありませんか?自分勝手な行動をとる夫とは、一緒に暮らしていけませんよね。夫婦は一生をともに過ごす間柄ですから、確かな信頼関係を築いていきたいものですね。以上、ダメ夫に制裁を下したエピソードでした。次回の「ダメ夫エピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。"
2023年01月24日日常では何かと理不尽なことも多く、モヤモヤするような出来事はありませんか? 今回は実際に募集したそんなモヤモヤを吹き飛ばしてスカッとさせてくれるエピソードをご紹介します!フードコートで子どもを放置する親フードコートで大人5人と子ども10人のグループが食事をしていました。大人と子どもに別れて、違うテーブルで食事をしていたのですが、子どもが椅子の上に立ったり、ほかのお客さんが座っているテーブルの周りを走り回ったりと大騒ぎしているにもかかわらず、親は放置。出典:lamire親たちは、気付いていないならまだしも、そんな子ども達を見て笑っていたのです。周囲のお客さんも戸惑っているのが見てとれました。すると、それをみていたうちの子どもが親たちに、「よくないと思うなぁ、そういうの」と一喝。まだ小学生だった子どもの勇気ある行動に、私もその親たちも呆気にとられていたのですが、それに気付いた店員さんが息子に加勢し、「他のお客様のご迷惑になりますので」と注意してくれて静かになりました!我が子グッジョブ!でした!(女性/主婦)あなたの周りでもこんなこと、ありませんか?人に対して嫌な態度を取る人は、放っておいて正解かもしれませんね。反面教師として、自分は周りの人に対して優しくありたいものですね。以上、スカッと体験談でした。次回の「スカッと体験談」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。"
2023年01月23日お正月は、子供たちにとって、クリスマスに並ぶ一大イベントといっても過言ではありません。親や親戚、時には近所の大人たちから、お年玉として現金がもらえるのですから…!しかし、お年玉をもらえたとしても、自由に自分自身で使えるとは限りません。まだ金銭感覚が定まっていない子供のため、親がお年玉を管理するというのは、よく聞く話。お年玉を手にした子供たちは、使うために、親という壁を越えなければならないのです。子供とは思えぬ説得力に親は?自身が子供の頃、もらったお年玉は、親によって強制的に貯金にさせられていたという、ぬこー様ちゃん(@nukosama)さん。当時のエピソードをTwitterに投稿しました。お年玉強制貯金の漫画描きました! pic.twitter.com/bpxkcOLiWI — ぬこー様ちゃん@絵日記毎日18時更新 (@nukosama) January 19, 2023 「お年玉を自由に使いたい」という強い気持ちを原動力に、当時の投稿者さんは見事、親を説得することに成功しました。熱心かつ説得力のある投稿者さんの言葉を受け、親はいくつかの条件をつけた上で、お年玉を自由に使うことを許可します。その1つが『ファミコンソフトは買わない』というもの。…しかし!ファミコンとスーパーファミコンは、別の機種ということもあり、投稿者さんは「スーパーファミコンのソフトを買うなとは、いわれていない」と、見事目的を達成したのでした。その後、投稿者さんが親に怒られたのは、いわずもがな。巧妙な戦術を繰り広げた投稿者さんのエピソードに「賢い」と多くのコメントが寄せられています。・ファミコンではないものね。スーパーファミコンは別のゲーム機だからね。いわれたことは守ってる!・「一理ある」と、子供の言葉をしっかりと認めてくれた母ちゃんの気持ちよ…。・まるで一休さん。見事、お年玉で欲しかったゲームソフトを買うことに成功した、当時の投稿者さん。しかし、それにより、再び親という壁が高く厚くなってしまったことでしょう…![文・構成/grape編集部]
2023年01月20日私は「子どもを持つこと自体」に漠然とした不安がありました。なぜならば、私の両親が「毒親」だったからです。自分も同じように「毒を持って子どもに接してしまうかもしれない」「私のようなつらい幼少期を過ごすのであれば、子どもは作らないほうがいいのでは?」といった考えが頭から離れませんでした。そんな私が紆余曲折ありながらも1人目を出産し、さらに2人の子どもを持つまでの過程や葛藤などをお伝えします。 転換期は20代後半の同棲経験憂うつ感に苛まれながらも、私はなんとか幼少期~思春期を過ごしてきました。そんな私の大きな転換期は20代後半のころ。今の夫となる人と結婚前提で同棲し始めたころです。 今まで生きてきた人生のなかで初めて長期に渡って親と離れて暮らせることができ、だんだんと心に落ち着きを取り戻し、「過去に親から受けてきた仕打ち」に対してやっと疑問を感じるようになってきました。いわば過去の自分は、親からマインドコントロールを受けていたと言っても過言ではないと思います。 友人たちの妊娠で心境の変化数年に渡る同棲期間を経て30歳になるころに、私は今の夫と結婚しました。しかし、結婚した1年ほどは前述した理由や背景があり、子作りする気になれませんでした。そんな私の気持ちを変化させたのが「友人たちの妊娠」です。 その友人たちとは数十年付き合っており、いろいろな過去も知っていた仲なので、「人生いろいろありながらも、皆どこか決断をして新たな道へ進んでいくのだな」ということが、友人たちの妊娠・出産を通して改めて実感しました。 過去と折り合いをつけるという決断また、友人たちのなかには不妊治療に励んでもなかなか授かれない子もいました。そんな友人を見て「授かれること自体が奇跡なんだ」「私ももう31歳になるし、女性の妊活は時間が区切られている。どこかで親のことは見切りをつけなければ」と、私の心境が友人を通して少しずつ変わっていきました。 そして、31歳のときに1人目を出産。里帰りはせず、基本的にワンオペ育児でしたが、なんとか1人目を2歳まで私の手で育てることができました。その後は1人目が2歳になったころ、2人目の妊活を始めました。 自分が毒親になることなく、気持ちに余裕を持って妊活や育児ができたのは「いざとなれば福祉の手を借りて助けを求められる」という安心感です。産後ヘルパーの活用や、産前産後要件で保育園に通うことができることなど、子育て支援情報は調べ抜きました。情報収集は育児の不安を解消し、自分を救う手立てになっています。 監修/助産師REIKOイラストレーター/みいの著者:山本加奈子2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2022年11月28日買い物中にトラブルに巻き込まれ、モヤモヤしたことはありませんか?今回は実際に募集した買い物中のトラブル体験談「スーパーでイタズラする子ども」を漫画にしてご紹介します!「スーパーでイタズラする子ども」出典:lamire幼い子どもがウロウロ…出典:lamireトレイのラップに穴を開けはじめて!?出典:lamire親はいないみたい…どうしよう…出典:lamire母親が電話しながら登場!出典:lamire笑いながら文句を言っていて…出典:lamire子どもは知らん顔…出典:lamire思わず真実を告げると…出典:lamire母親は赤面!謝罪してくるけど…出典:lamireスーパーに謝って!出典:lamire読者の感想自分の子どもはちゃんと見ていて欲しいですね…。注意したら謝ってくれる親御さんだったのが唯一の救いでした…!(34歳/主婦)謝ってくれる母親で良かったですよ。「うちの子がした証拠あるんですか」とか逆切れする母親の方が多いです。でも、大人でも食品の鮮度を確かめているのか、食品をすごく強く押す人っているので、子どもだけに限りませんが…。(31歳/主婦)以上、買い物中のトラブル体験談でした。次回の「買い物中のトラブルエピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。(lamire編集部)(イラスト/crono)"
2022年11月16日「毒親」という言葉が世間一般に知られるようになってきましたが、私の父も祖父母も毒親でした。子どものときは本当につらい思いをし、その毒親ぶりは今でも夢に出てきて夜中に飛び起きてしまうほどです。しかし、捉え方を変えれば彼らは立派な反面教師。今回は毒親育児を反面教師にしている私の経験をお伝えします。祖父母からの言葉がけを反面教師に私は物心ついたときには祖父母に育てられており、実の両親の顔を知りませんでした。今でも、なぜ両親がいなかったのかはわかりませんし、知りたくもありません。それでもやさしい祖父母に育てられて、めでたしめでたしといきたいところでしたが、決してそういうわけにはいかなかったのです。 祖父母はとても恩着せがましく、口癖のように「お前は本当は施設行きだったのに」と言ってきたのです。これは今思い出してもつらい言葉です。そのため、私はわが子には毎日のように「生まれてきてくれてありがとう」と伝えるように心がけています。 お風呂は週1、おかずはスーパーの総菜のみ祖父母は戦争時代を生きた人だったためか、今の人と感覚がズレているところがありました。その最たる例がお風呂に毎日入らないことです。どんなに汗をかいても週1回しかお風呂に入れてくれませんでした。 また、祖父母は2人ともごはんを作ることができないからと毎日スーパーの総菜を与えられました。そのため、私にとってのおふくろの味はスーパーの総菜なのです。 これらの経験から、私はどんなに疲れていてもわが子を毎日丁寧に入浴させ、手作りの料理をおなかいっぱい食べさせるように努めています。 父が帰ってきてからは恐怖政治が始まるそれでも、小学生のときにフラッと父が帰ってきてお風呂などの衛生面は改善されました。ところが、この父親もとんでもない人でした。思い通りにならなければ乱暴な言葉で怒鳴って言うことを聞かせようとするのです。その怒り方は本当に常軌を逸していて、とても恐ろしいものでした。 父はたまに家に立ち寄る程度の存在だったのに、怒鳴り散らすためだけに現れることもあって、父がいると気が休まりませんでした。私はこの父の恐怖政治を反面教師に、むやみに大声を出さず、諭すように叱ることを心がけています。 私自身は毒親にはなるまいと努めてきたためか、わが子はのびのびと育っています。昔のつらい思い出を振り切れる日はなかなかこないと思いますが、子育ての反面教師として毒親との思い出を利用すれば、親としての道を踏みはずすことはないだろうとプラスに考えるようにしています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて専門家や専門機関に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/imasaku著者:鏡 環2歳の息子の母。現在第二子妊娠中。元高校教員。うつ病と闘いながら夫と二人三脚で育児に励む。
2022年11月14日保育士の中田馨さんが、子どものお友だちとの関わり方について詳しく教えてくれました。「お友だちに乱暴してしまう」、「なかなかお友だちと関わろうとしない……」などお友だちとの関わり方に悩んでいるというパパやママも多いことでしょう。ぜひ参考にしてくださいね。こんにちは!保育士の中田馨です。急に涼しくなってきましたね。外遊びにはちょうどよい季節になってきました。外遊びをするときに疑問に思うことのひとつが、公園で出会うお友だちとの関わり方。そこで今回は、以前から何度か書かせていただいているテーマでもある『お友だちとの関わり方』について、おさらいをしたいと思います。 お友だちに乱暴する場合お友だちをたたいたり、引っ張ったり、ひっかいたり、噛んだり…と乱暴な姿が見られると、ヒヤヒヤしますし、どうすればやめてくれるか?困ってしまいますね。まだ言葉が未発達な時期ですので、言葉より先に手が出てしまう子は多いものです。 お友だちに乱暴しようとした場合は、すぐに体で止めて「たたいたらダメ!」と子どもと同じ高さで目を合わせて強く伝えます。この時よくあるのが、「口で言って!」などと言ってしまいがち。でも、じっくり考えてみてください。「口で言って?」ってどういう意味でしょう?子どもに伝わりますか?「“やめて”って言ったらいいのよ」などと具体的な言葉で伝えるようにしてください。 もし、お友だちにけがをさせてしまった場合は、何よりも先にけがしたお友だちへの対応をしましょう。 お友だちと関わろうとしない場合もっとお友だちと関わってほしいのに…。お友だちが「あそぼう」と誘ってくれても知らん顔。自分からお友だちと関わろうとすることもなかったら、「この子、人付き合いが苦手なのかしら?」と思ってしまうかもしれません。 大人はどこかで、「公園(外)へ行ったら、お友だちと遊ぶことが正しい遊び方」と思ってしまっていませんか? 分かります分かります。実は私も、わが子にはそうでした。なので、幼稚園から帰ってきたら「今日は何して遊んだの?」と聞き「走った!」「誰と?」「一人で!」と言う返事に「え?一人で走ってた??」と不安を覚えた記憶があります!ママ友に相談したら「うちの子も、それよく言ってる!」と言われ、なんだかホッとしたものです。 まだ、0・1・2歳児。まずは、信頼できる大人(ママやパパなど)と遊べていればOKなのです。信頼できる人と遊んで心が満足したら、少しずつ外の世界(お友達)に目を向けられるようになってきます。 家族以外の人との関わりを持つこの時期は、社会生活への第一歩でもあります。大人の思うような言動をしないでしょうが「それが当たり前」と、周りの大人があたたかく見守れるとよいですね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2022年10月26日保育士の中田馨さんが、子どものお友だちとの関わり方について詳しく教えてくれました。「お友だちのおもちゃを取ってしまう」「なかなかおもちゃを貸せない……」などお友だちとの関わり方に悩んでいるというパパやママも多いことでしょう。ぜひ参考にしてくださいね。こんにちは! 保育士の中田馨です。お友だちとの関わり方については、色々と悩んでしまうママも多いですよね。 今回は、以前から何度か書かせていただいているテーマでもある『お友だちとの関わり方』について、おさらいをしたいと思います。 お友だちにおもちゃを貸せない場合お友だちが「かして」と言ってきたのに、「イヤだ」と言っておもちゃが貸せない。うちの子、やさしさがないのではないか? 意地悪にならないかしら? なんて心配しないでください。特に1~2歳ごろのお子さんは、お友だちにおもちゃを簡単に貸すことはできません。だって、自分のおもちゃなんですから。それがたとえ、今使っていないものだったとしてもそうです。 大人だって、読みかけの本を、「それおもしろそうだね。今すぐ貸してよ」と言われても貸せないですよね。それと一緒です。 おもちゃを貸したくなくて、「イヤだ」と自分の気持ちを言えたことがまず素晴らしい!「そう、イヤなのね。わかったわ。〇〇ちゃん貸して欲しいみたいだから、遊び終わったら貸そうね」と伝えてみましょう。そして、あそび終わったかな? という頃合いを見計らって「〇〇ちゃんに貸してもいい?」と聞いてもよいですし、そんな場面を何度も経験していくうちに、子どもから自然に「どうぞ」と渡してくれるようにもなります。 お友だちのおもちゃを取ってしまう場合お友だちのおもちゃを何も言わずにとってしまう場合。これも親としては困ってしまいますよね。しかし、人の気持ちが分からない子にならないかしら? なんて心配しなくて大丈夫です。特に低年齢の子どもは、目の前にある興味を持った物に、ただ手を伸ばしているだけなのです。なので、その場で大人がサッとサポートしてあげるとよいでしょう。「おもちゃが欲しかったのね。でも、急に取ったから〇〇ちゃんがビックリしてるわ。返そうね」と。きっと、返すとなると泣くこともあるでしょうが、必ず返します。 そして、「“貸して”って聞いてみよう」と一緒に「かして」と聞いてみましょう。お友だちが「いいよ」と言ってくれたら「ありがとう! よかったね。うれしいね」と一緒に喜び、「イヤだ」と言われても「おもちゃで遊んでいるから、今は無理みたい。(別のあそびを提示して)ママとこれであそぼうか」など提案してみましょう。「イヤだ」と言われたら、やっぱり泣くでしょうが、「我慢できたね」と我慢できたことを認める言葉かけをします。 家族以外の人との関わりを持つこの時期は、社会生活への第一歩でもあります。大人の思うような言動をしないでしょうが「それが当たり前」と、周りの大人があたたかく見守れるとよいですね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2022年10月19日子どもに「学校行きたくない!」と言われたら……こんにちは。『発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換』ほか、著者・大場美鈴(楽々かあさん)です。今回のコラムは、子どもに「学校行きたくない!」と言われたときの第一段階の対応、話の聴き方について。子どもが朝なかなか起きてこなかったり、身支度がちっともすすまなかったりして、「もう、早くしなさい!」なんて急かした途端に「行きたくない!」と頑なに返されたら……。親にだって、仕事や下の子のお世話など事情や都合があり、「急にそんなことを言われても困る」「熱がなければ行ってほしい」と思うのは、私も気持ちとしてとてもよく分かります。でも、大人だって、ときには「仕事行きたくないな」と思うこともあるように、子どもの口から「学校行きたくない」という言葉が出るのは、ちっともおかしなことではありません(むしろ、自分の気持ちを正直に言葉にできたことは、ほめてあげたいところです)。「そんなに簡単に休ませていいものだろうか」「でも、もしも、いじめられていたら……」などと、内心では葛藤しながら親子で押し問答を続けていると、不毛な時間だけが過ぎてしまいますよね。こんなときは、とにかくまずは、子どもの話に丁寧に耳を傾けることが大事なのです。とはいえ、話を聴いてあげてたつもりなのに、なぜか、いつの間にか言い争いになっていたり、「もういい!」なんて部屋に閉じこもられてしまったり……「子どもの話を聴く」って、案外難しい気がしませんか。かつては、毎日のように子どもに「学校行きたくない」と言われ続けた私の豊富な経験から、こんなときにスグに役立つ話の聴き方のコツを具体的にお伝えしたいと思います。子どもに急に「学校行きたくない」と言われたら親は焦ってしまいがちですが、夏休みなどの長期休暇明けは特に、「ダルい!暑い!メンドクサイ!」など、どんな子どもでもただでさえ登校ハードルが上がりますし、それぞれの子どもに、学校生活の中でちょっとした不安や不満を感じることがあったり、さまざまな負担感や疲労感から体が思うように動かなかったり、あるいはもっと深刻な理由でかなり思いつめていたりすることも。つまり、「行きたくない」という一言にもさまざまなニュアンスが含まれ、その子どもの心身の状態も段階があるので、親の対応も「これが正解」という一律のものはないと思いますが、どんな理由であれ、その子どもが今どんな気持ちでそう訴えているのか、理解してあげる必要があるでしょう。そのためには、まずは、子どもの話を否定せずに、丁寧に聴いてあげるといいでしょう。できるだけ、話の最後まで根気よくつき合ってあげられるといいのですが、朝の登校前などは親も余裕がありませんよね。ですから、こういったときのためにも、日ごろの子どもの様子から「最近、ストレスがたまってそうだな」と感じたら、早めに時間のあるときにグチを聴いてあげてガス抜きしたり、雑談しながら沢山親子のコミュニケーションをとっておくといいでしょう。そうすると、子どもも親に本音を話しやすくなる上、「何を不安・不満・負担に思っているのか」などの見当もつけやすいと思いますよ。また、思春期などで子どもが親とあまり話したがらない場合や、子どもが周りを気遣って「行きたくない」と素直に言えない場合でも、日ごろから子どもの様子をよく観察し、「フツーのとき」の状態を分かっていると、「いつもと少し、様子が違う」と、直感で気がつきやすくなります(場合によっては、こちらから「今日は休もう!」と、ビシッとストップをかけることも必要です)。では、子どもの話の聴き方の具体的なコツとは?それはズバリ「あいづち名人になる」こと。もし、話の途中で気になることがあっても、「でもさー」「ちょっと待って」などと口を挟まずに、ただひたすらに「うんうん」「そっかそっか」「なるほどね」と、あいづちを打ちながら聴いていくといいでしょう。これって一見誰にでもできそうなシンプルな方法ですが、案外奥が深いんですよ。言葉だけでなく、時々軽くうなずいたり、子どもの背中に触れながら聴いたり、表情でも今の気持ちに共感してあげると話しやすくなると思います(参考までに、著書より「あいづちバリエーションの例」の一覧表を掲載します)。Upload By 楽々かあさんそして、子どもの話を聴く上で大事なのは、「なぜ行けないのか」を探ることよりも「今のその子の負担感を理解してあげる」ことです。もちろん、明確な理由が分かれば解決できることもありますが、触れてほしくないこと、言いたくないこと、親にも知られたくないこと、相手の負担になるのが心配なこと、口にするのさえすごく怖く感じること、自分自身でもよく分からないこと……など、子どもにもいろいろと事情があります。事態の解決を焦ると、つい語気を強めて「なんで行けないの!?」「どうしてイヤなの!?」と、詰問・尋問調になりがちですが、そうすると、せっかく開きかけた心の扉が「ウザい!」「うるさい!」と、閉じてしまうかもしれません。とはいえ、理由が分からなくては、親だって、どう対応したらいいのか分からない場合もあると思います。こんなときは理由よりも気持ちに注目して、丁寧に話を聴いていくといいでしょう。例えば、子どもが「勉強やだなー」と言ったら「どの教科が一番しんどい?」とか、「あーあ、学校ってメンドクサイなぁ」と言ったら「どういうとき、特にそう思う?」……というように具体的に聴きながら、子どもが自分の気持ちを言葉にできるまで待ってあげるのがコツです。すると、実は「国語の時間にみんなの前で音読するのが苦手」とか、「〇〇先生が、忘れ物した子を怒ってるのを見るのが怖い」とか、「休み時間のドッヂボール強制参加がつらい」など、思わぬことが子どもの心身の大きな負担になっているのが分かることもあります。子どもの「特に負担を感じる時間・場所・人」などが分かった場合も、親世代の「昔はもっと厳しかった」といった価値観は一旦置いて、「そうだったんだね。話してくれてありがとう」と、今の子どもが置かれた状況を理解してあげるといいでしょう(ただし、先生やクラスメイトの悪口を親が一緒になって言うのは、ネガティブな感情が煽られて問題解決をより難しくする可能性があるので、基本的にはオススメしません)。こうして話を肯定的に聴いていると、ときには子どもが、「学校なんてバクハツすればいいのに!」とか、「あんなヤツ、XXXのXXXだ!」なんて、道徳的な観点からは「それは、いかがなものか」と思えることを口にすることもあるかもしれません。そんなときも「そんなこと言うもんじゃない」などといった正論は一旦置いて、たとえ本心から同意できずとも、「それほど、イヤだったんだね」「そりゃあ、腹ぐらい立つよね」などと、気持ちには共感し、親は子どもの味方になってあげることを優先するといいでしょう。(ただし、子どもが極端な受け止め方をしている場合、落ち着いてから「こう考えることもできる」「こういうものの見方もある」などと、多様な考え方の例を示して、軌道修正できるといいでしょう)そして、たとえ子どもが親にうまく言葉で伝えられても、伝えられなくても、「そっか、そっか、しんどかったね」「ずっと、つらかったんだね」「いっぱいガマンしてたんだね」……などと声かけして、ヨシヨシしながら共感してあげると、心が少しだけ軽くなると思います。否定せずに話を聴けば伝わる親のメッセージここまで、子どもに「行きたくない」と言われたときに、親ができる話の聴き方のコツをお伝えしてきましたが、もしも、子どもの感情が強すぎて親が受け止めきれない場合や、状況が複雑で深刻な場合、親の側が丁寧に話を聴く余裕がない場合などは、遠慮なく「話を聴くプロ」を頼りましょう。こんなとき、私は主にスクールカウンセラーを活用しましたが、一般のカウンセラーや自治体・大学の相談室など、学校とは無関係の外部の相談機関のほうが話しやすいこともありますし、近頃ではオンライン診療を行う心療内科なども増えているようです。また、思春期にある子どもは特に、親以外の人にも、いつでも自分で相談できるようにしておくといいでしょう。無料の電話相談・SNS・掲示板などの相談先をスマホの連絡先やお気に入りに登録したり、相談先カードをさり気なく見える場所に貼っておく……など、子どもが「相談してみようかな」と思ったときに、すぐに自分でアクセスできるように予め備えておくのも、大事なことだと思います。こうして、親や周りの大人に、子どもが今の自分の気持ちを言葉で表現し、状況を一歩引いて客観的に見ることができると、気持ちが落ち着いて前向きになれる場合もあれば、「やっぱり、どうしても無理」という場合もあると思います。それでも、否定せずに子どもの話を聴いてあげることで、「私はあなたの味方ですよ」というメッセージが伝わるだけでも充分です。親も子も、お互いに人間なんですから、ちょっと疲れちゃったり、あんまり前向きになれない日があるのは当たり前です。それでも、おうちの人が自分の話に耳を傾け、気持ちに寄り添って、どんなときも味方でいてくれるという安心感があれば、学校に行けても行けなくても、その子どもはきっと大丈夫です。文:大場美鈴(楽々かあさん)(監修:井上先生より)「学校に行きたくない」と言われたときに、まずその気持ちを受け止め、その理由に耳を傾けていくということはとても大事なことですね。長期的な視点で見ると、その日学校に行くか/行かないかという問題よりも、「困難なときに誰かに相談できる」、ということの方が大事になってくるかもしれません。楽々かあさんのように、上手にカウンセリングのテクニックを使うことで、お子さんが何を困難に思っているかをうまく引き出し、そして整理して、困難な問題について一緒に考えてあげる、このようなプロセスとそれによる成功体験が思春期において、とても大事になってくると思います。大場美鈴(著),『発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた 楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換』あさ出版, 2020.6.27
2022年09月21日仲良く遊んでいる娘とお友だち。結局親が現れないまま、帰る時間になり……。フォロワーさんの体験談をもっち(@mocchi_kakei)さんがマンガ化! 連載にてご紹介していきます。※本作に出てくる「放置子」という言葉は、ネット上の造語で明確に定義されておらず、この場合は「親が子どもに関心を持たず、ほったらかされている状態の児童」のことを指しています。 娘にできた新しいお友だち。帰る時間が迫ってきても、やはり親は現れず……。 放置子は寂しそうに手を振り… 「またね〜」と手を振るふうかちゃん(仮名)の表情は、どこか寂しそう。後ろ髪引かれる思いで帰路につくが……。 次回、振り返ると「バイバイ」したはずのふうかちゃんが……。 著者:マンガ家・イラストレーター もっち
2022年09月17日子どもがひと晩通して眠れるようになったのに、突然夜中に覚醒して親を起こすようになった…実はよくある悩みです。途中で起こされてしまうと親はしんどいですし、子どもも不安になってしまいます。そこで今回は、ご自身も4歳と1歳のお子さんがいる、睡眠専門家で、公認心理師の小林麻利子さんに「子どもの夜中の覚醒対策」を教えてもらいました。子どもも親も朝までグッスリ眠りたい我が家の4歳になる子どもは、生後6か月の時から、寝かしつけをしなくても一人で朝までずっと眠れていました。しかし、4歳になってから、急に深夜に3回覚醒し、親の寝室へ来て叩き起こすように。環境の変化など、子どもが大きなストレスを抱く直接的な原因は追究できなかったのですが、とにかく、睡眠を遮断されると、とにかく親はしんどいもの...。子どもも「僕、睡眠が不得意なの」と発言するようになってしまいました。睡眠の専門家として、これはいかん!と素早く対策を実施。そして、なんとたった2日間の対策で解消したのです!お子さんによってもやりかたはさまざまありますが、今回は我が家が行った対策をご紹介します。お風呂上がりの絵本をお風呂前へお風呂と睡眠は1セット!睡眠の質をアップさせるには、お風呂で体表面の血流がよくなり、深部体温が急降下するタイミングで眠りにつくことが大切です。ですので、お風呂のあとは、遊んだり、ダラダラせずに、手短に寝る支度をして寝かせるほうが良いのです。筆者は、お風呂の後に絵本を何冊も読んだり、ダラダラと過ごしていたので、思い切って絵本の時間をお風呂前へ変更しました。すると、入浴後は素早く就寝させることができ、寝つきがよくなりました。睡眠持続時間を長くさせるには、まずは寝付きをよくする工夫が大切です。ただ、寝室の温度が27℃以上だったり、湿度が60%以上であれば、なかなか眠りにつけず、途中で起きやすくなります。お風呂に入る前には、寝室や脱衣所が快適な温湿度になるように予め準備をしておきましょう。また、ドライヤーの際に熱くて鼻の頭に汗をかいている場合は、熱がこもっている状態なので、体が冷えすぎない程度に扇風機などで風を送りながらドライヤーをしてあげてください。音に注目させる基本的に、寝る際のホワイトノイズ類は雑音で、不要だと考えています。胎動の音とも言われますが、40db以上の音は睡眠にとって悪影響を及ぼしますので、聞かずに眠れるならば何もつけないのがベスト。しかし、今回は敢えて扇風機の音を静音の1ではなくて、2に繰り上げして少し雑音を大きくさせました。そして、寝つく際に「この扇風機の音を聞いたらまた気持ち良く眠れるんだよ」ということを認識させ、夜中に覚醒したとしても、扇風機の音に集中させて眠れるようにしました。この時に、扇風機の風が体に一切当たらないように設置しましょう。冷風である限り、体に当たれば眠りの質が低下することがわかっています。もし、暑くて寝始めだけ体に風を送りたい、という場合は、頭を中心に風を送り、体は夏布団をかけて冷えすぎないようにしましょう。眠りについたら扇風機の頭の位置をずらして、体や頭に一切風が当たらないようにすることを忘れないようにすることも大切です。一人で眠るんだ、ということを認識一人で子ども部屋で寝かせても、しばらく経つと「暑い」「窓の外が怖い」等と、何度も親の元に来るようになっていました。これを習慣化させると中途覚醒が高頻度になるので注意が必要です。日中の愛情たっぷりのハグと、寝付く前のルーティン強化で安心させた後は、オペラント条件付けの「正の強化」を実施。簡単に説明すると、何かができたらご褒美にその子にとってうれしい何か(強化子)を与える、というものです。きっかけはそうであったとしても、結果的に一人で眠ったほうが朝までぐっすり眠れるし、本人も気持ちよくなれば、進んでその行動をできるようになります。息子は最近ミニオンズにはまっているのですが、一人ですんなり眠れて、途中で起きても親を起こさず、また朝に早く起きても親を起こさなかったら、録画していたミニオンズが観られる、という強化子を与えることで、本人も努力して行動を統制できたようです。気温・室温の再確認先ほど扇風機の風を体に送るなら頭のほうへとお伝えしましたが、実は、脳と体の最適気温は違い、脳のほうが低めです。また大人と子どもの快適温度は違います。とはいえ、頭部分と体部分の温度を変えることはできません。また、子どもは寝相の悪いことが多く、ずっと布団の中にいられるわけではありません。まずは睡眠に良いとわかっている、温度26℃台、湿度50%台をキープできるよう寝室環境を整えていきましょう。大切なことは、感覚で環境管理をするのではなく温湿度計を用意してチェックしましょう。我が家は、1歳、4歳、夫婦、それぞれの寝室はバラバラですが、それぞれの枕元に温湿度計を用意して、快適になるよう工夫しています。その日のできごとを親と共有して、全て受け止める子どもに話を聞くと、保育園での人間関係で悩みがある様子でした。もともと、我が家では気持ちがプラスに働く考えに行き着くために、『よかったこと』を聞く習慣がありましたが、この期間は『悲しかったこと』を受け止めることを強化。そして、聞いた後の親の声掛けが大変重要です。悲しかったことは何かある?と聞いて話してもらうと、親はすぐに応援したり、そんなことないよ、大丈夫だよ、などと励ます方向にいきやすいのですが、子どもの自己肯定感を高めるためには、よかったこともよくなかったこともすべてひっくるめて受容してあげることです。どんな自分だって、ママは全部受け止めてくれるんだ、ということが安心感につながるのです。いかがでしたでしょうか?もちろん子どもや家庭環境によって対策は多少変わりますが、もし何かぴんと来たことがあった場合はぜひ試していただけたらと思います。眠りとお風呂の専門家小林麻利子さん同志社大学卒業、京都市出身。SleepLIVE株式会社代表取締役社長。生活習慣改善サロンFlura主催。公認心理師。科学的根拠のあるデータや研究を元に、睡眠と入浴を中心とした生活習慣を見直すことで、自律神経を改善していく指導が人気。約3,000名以上もの悩みを解決し、テレビや雑誌など、多くのメディアで活躍中。不規則な生活になりがちな、芸能人やモデル、アナウンサーへも指導。企業向けには、健康経営や睡眠関連事業支援などを行う。著書に『入浴の質が睡眠を決める』(カンゼン)『不美人習慣を3日で整える熟睡の練習帳』(G.B.)など多数。プライベートは、3歳児と0歳児の母。(C)Elizaveta Starkova/Getty Images(C)Westend61/Getty Images(C)Tetra Images - Daniel Grill/Getty Images文・小林麻利子
2022年09月08日別居中のパパがすすめてくれた毒親マンガを読んでも、「ねぇこれって何がダメなの?」と、何がよくないのかわからないM美さん。さらに「自分の母親の話はしたくない」と言うM美さんにパパは……「昔から避けてるよね。結婚するときも結局ご両親に挨拶もできなくて……」と気になっていたことを話しました。そんなパパにM美さんは「うちはちょっと特殊だし話してもわからないと思うから……」と言いつつも、毒親マンガをもう少し読んでみるという前向きな発言が出ました。そんなM美さんを見て、パパは部屋を出て行くのですが……? 本人が気づかなければ… パパに「死ぬなよ」と言われ、「うん、ありがとう……死なないよ……」M美さんはそう返事をして別れました。 パパは帰宅途中、M美さんのことを考えていました……。 本人がかたくなに受診を拒否する以上、引きずってでも病院に連れて行くなんてことはできない……まず本人が気づかなければダメなんだ! パパが帰った後も毒親のマンガを読み続けるM美さん。「読んだけど頭がクリアにならない。でも今なら話せる気がする。母親のことを……そうだ、この人に聞いてもらおう」 数日後、M美さんからパパのもとにメッセージが届きました。「マンガを描いた人に連絡して、私の母親の話を聞いてもらうことになりました。よかったら同席してください……」ついに母親の話をする決心をしたM美さん。当日、別居中のM美さんの元にパパが訪れたのですが……? 毒親マンガを読んで、「今なら母親のことを話せる気がする……」と一歩前進したM美さん。マンガの作者に自分の母親の話を聞いてもらうことになり、パパにも同席してほしいとお願いしました。かたくなに拒否していた母親の話……うまく話せるといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月02日こんにちは、エェコです。それは娘が幼稚園最後の年、年長さんの最後の発表会を明日に控えた夕方に起こりました…。■発表会前日にハプニング発生!帰りのバスに乗る前、トイレに行ったら破けてしまったとのこと。先生に言いだしづらくて、隠して帰ってきた…と。見たところ、私の裁縫技術では修復不可能…。普段なら「修繕に出そう」と言えたのですが…そう明日は最後の発表会なのです。今すぐ修繕に出しても、日数がかかるので明日使うことは難しい…。え…、どうしよう…とオロオロしていました。■不安な娘を前に、私がすべきことは…ただでさえ不安なのに、私が不安な顔してますます不安にさせてどうするんだ~!とにかく安心させてやらなきゃダメでしょ~!こうして、当日なんとかなりましたが…動じない心とポーカーフェイスは必要だ…!今回は小さなトラブルでしたが、これが災害とかだったら…。子どもが一番頼りにしているのは親ですから、とりあえず安心させてあげること…!たとえ自身が動揺していても、それを顔や態度に出してはいけない。これからも心がけていこうと思いました。
2022年08月21日子ども同士なら気楽なのに、親同士の連絡って何かと気を使いますよね……!(汗)■大人の付き合いって複雑相手の親御さんの心象悪くないような断わり方を……って考えてしまう~子ども同士だと「今日はやめとく~」「おっけ~」で済む会話なんだけど、親を経由するとちょっと軽すぎるな? とかいろいろ考えて「すみません、その日はちょっと用事がありまして……モニョモニョ」みたいな説明をつけた文章を考えてしまう。前もこういう話題描いたことあったけど「疲れたから家にいたい」っていうときの断り方に、毎度悩んでしまうよ(コロナだから遊ぶのも控えてるんだけどね、お断りの仕方に悩みますよね)。
2022年08月20日私の実親は父母ともに毒親です。こういう風にはっきりと実親を「毒親」と捉えることができたのも、ここ最近の話。私は結婚を機に初めて実親と離れ、だんだんと自分が置かれていた環境が「おかしい」ということに気付き、やっと目を覚ましました。毒親からは離れたものの、「とある物」が1枚もなく、今は少し後悔している話をします。なくて意外と困ったものとは現在、実親とは「絶縁」とまではいかなくとも、年1回会う程度の疎遠状態。年1回しか会えないレベルの遠い場所に実家があるのかといえば決してそうではなく、電車で小一時間程度の場所にあるのですが、気持ち的な距離はすごく遠い存在です。 そんな疎遠の関係によって、今困っているのが「実親の写真や、私の子どもと実親が写っている写真が1枚もない」ということです。 保育園のアルバム作りで⋯本格的に悩み出したのは、下の子どもが保育園に入園したころです。園で「思い出アルバムを作りませんか」という話になり、子どもたちの0歳から今までの写真をまとめたアルバムを親が手作りしようという企画でした。そこで主任の先生が、「このアルバムは、今までお子さんがいろいろな人に愛されたとわかるように記録するために作成しますので、子ども単体でなく、おじいちゃん・おばあちゃんも含めたアルバムだとなお良いですね」と発言されたのです。 保育園の先生の発言に傷つくもちろん主任の先生は私の家庭環境についてはまったく知りませんし、私自身も実親が毒親だから疎遠になっているとはとても言えません。そんな背景もあったうえでの主任の先生の発言なので、そこまで気にとめる必要もないとは思いつつ、私はその言葉に非常に敏感になっていました。 さらに「祖父母など親族関係と縁が遠い子どもは愛が薄いのだろうか」などとマイナス思考に陥ってしまったのです。 現実と向き合わざるを得ない状況にそして、子どもと一緒に写る祖父母(実親)の写真が1枚もないことに向き合わざるを得なくなり、大変悲しい気持ちになりました。しかし、そのとき3歳になっていた上の子どもにおいては、私の実親の写真が1枚もないことで支障を感じたことは特にありませんでした。実親の写真が1枚もないことをそれまで気にもとめておらず、下の子どものアルバム作りの話が出るまで、私は実親のことがすっかり頭から抜け落ちていたんだなとも感じました。 私は今回の件を気に病んでいました。しかし、気に病むこと自体、まだ毒親の毒から抜け出せていないとも感じ……。だからあえて不参加ではなく、参加して精一杯与えられた機会を楽しみたいです。しかし、「せめて子どもと実親が一緒に写っている写真を1枚程度はおさめておけばよかったな……」と、今さらながら後悔しました。 著者:橋爪真理子2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2022年08月15日ウーマンエキサイトの皆さん、こんにちは!ドイツでひとり息子を育てている主婦のぱん田ぱん太です。皆さん、暑い夏を満喫していますか? わが家で夏の間一番楽しんでいるのは、やっぱり定番のプールです!わが家のフリッツ君は現在4歳。ようやく水への恐怖がなくなって、子ども用のアームリングを着けたままなら、ひとりでぱちゃぱちゃと水の上に浮かべるようになりました!さらに、私の恋人が一緒にいるとき(わが家は離婚済みなので、父親と3人で遊びに行くことは残念ながらありません)は、彼がフリッツ君に泳ぎ方の指導をしてくれます。泳ぎ方を教えてもらって、小さな手足をぱたぱたと動かして泳ぐフリッツ君の姿が可愛くて可愛くて、わたしは思わず毎回笑ってしまいます。すると……。彼から「私があざ笑うせいで、フリッツ君が泳ぐのをやめてしまう」と注意されてしまいました。慌てて弁解しようとしましたが、ふとあることを思い出しました……。私自身にも小さな頃、おそらく悪気はなく、本当にただ子どもに対して「可愛い」と思っていたのであろう大人たちの笑いを、とても不快に思った経験があったのです。それ以来、プールでの泳ぎの練習に限らず、フリッツ君が何かを真剣に頑張っているときは、どんな理由があろうとも笑わず、こちらも真剣に応援することを心がけています。恋人から教えてもらった、新たな気付きでした。
2022年08月01日「私なんて」「どうせ……」など、子どものネガティブ発言には要注意です!お子さまの自己肯定感が低下しているかもしれません。教育の専門家は、「子どもの自己肯定感には、親の言動が大きく影響する」と言っています。どうやら、 “自己肯定感の高い子どもの親が絶対にやらないこと” があるようですので、順番に見てみましょう。自己肯定感とは「自分が自分であって大丈夫」という感覚絶対にやらないこと1:子どもと誰かを比べる絶対にやらないこと2:子どもの行動を勝手に決める絶対にやらないこと3:子どもの話をしっかり聞かない絶対にやらないこと4:子どもを心配しすぎる絶対にやらないこと5:ネガティブな言葉を使う子どもの自己肯定感を高める『自信スイッチ 10歳からはじめるポジティブ習慣39』自己肯定感とは「自分が自分であって大丈夫」という感覚「自己肯定感」という言葉の生みの親である臨床心理学者・高垣忠一郎氏によると、自己肯定感とは “自分が自分であって大丈夫” という感覚とのこと。教育ジャーナリストの中曽根陽子氏は、自己肯定感について以下のように詳しく説明しています。「自己肯定感」とは、自分のいいところも悪いところも含めて、「自分はありのままでいいんだ!」と認められる感情のことです。一方、その逆はなにかというと、自分の存在を認められない「自己否定」です。この自己否定の感覚が強くなると、最悪の場合は自ら死を選ぶということにもなりかねません。それだけ自己肯定感は重要な力であり、いわば生きる力の根幹です。(引用元:STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|自己肯定感が「高い子の親」と「低い子の親」。驚くほど全く違う、それぞれの特徴とは)このように、自己肯定感は「生きる力」の基盤となるほど重要な力。また中曽根氏は、著書『成功したいなら「失敗力」を育てなさい』のなかで、親の言動次第で子どもの自己肯定感は高くも低くもなると述べています。なるほど、自己肯定感が「高い子の親」と「低い子の親」の言動には違いがあるのですね。今回は、自己肯定感が高い子の親が絶対にやらないことを見ていきましょう。絶対にやらないこと1:子どもと誰かを比べる自己肯定感が高い子どもの親は、子どもと誰かを比べるようなことはしません。教育学博士であるアグネス・チャン氏は、子どもの自己肯定感を高めるために一番大切なのは「自分の子どもを誰かと比べないこと」だと断言しています。子どもは、学校に行けば常に比べられる生活です。だからこそ、親だけは子どもと誰かを比べないでほしいとアグネス・チャン氏は強調します。「あなたはあなたのままでいい」「自分のペースで成長していけばいい」と無条件の愛を伝え続けましょう。国際社会で活躍できる人材を育成するスクール「TLC for Kids」代表の船津徹氏によると、自己肯定感が低い子どもは、ほめられても喜ばない傾向があるとのこと。その原因は、親の「子どもと誰かを比較する言葉」なのだとか。「お姉ちゃんはできたのに、あなたはどうしてできないの?」など、人と比べる言葉ばかり投げかけていると、子どもの自信はどんどん萎んでしまいます。そして、誰かにほめられたときでも「いまはそうやってほめているけれど、どうせ……」と卑屈になってしまうのです。子どもの強みを引き出すプロであるアメリカの教育家ジェニファー・フォックス氏は、「子どもがもって生まれた価値を心から信じることから始めなければならない」と説いています。「大好きだよ」などの愛情を伝える言葉、ぎゅっと抱きしめるなどのスキンシップによって、親は無条件の愛を子どもに示すことができます。フォックス氏によると、これらが自己肯定感を育む特効薬となるようですよ。絶対にやらないこと2:子どもの行動を勝手に決める自己肯定感が高い子どもの親は、子どもの行動を勝手に決めません。「時間がないから、もうこれにしなさい!」「サッカーよりも、将来のために塾で勉強しなさい」こんなふうに、子どもに指図してしまっていませんか?子どもの気持ちを考えず、親の意向ばかりを押しつけていたら、子どもの自己肯定感は育まれないでしょう。では、親は子どもにどう対応すればいいのか?幸福学研究者で慶應義塾大学大学院教授の前野隆司氏は、「子どもがワクワクしてやりたいと思えること、得意なことをどんどんやらせてあげて」と言います。そして、結果だけではなく、どんな小さいことでも、よいところをたくさんほめてあげること。すると、子どもの自己肯定感は伸びていくのです。前野氏はまた、「これからの時代、肩書きではなく、高い自己肯定感を維持して頑張った人が成功する」とも話していますよ。習い事を選ぶときも同じです。教育学者で東京大学名誉教授である汐見稔幸氏は、「必ず子どもの『好き』を優先させてあげてほしい」と指南します。子ども自身が自分の行動を決めて実行すれば、自己肯定感は上がります。親のやらせたいことを押しつけるのではなく、子どもの好きなことを選ばせて、強みを伸ばしてあげたいものですね。絶対にやらないこと3:子どもの話をしっかり聞かない自己肯定感の高い子の親は、子どもが話しかけてきたとき、聞き流したり話を遮ったりすることはありません。ジャーナリストでありキャスターでもある岸田雪子氏によると、「子どもの話を聞くことは、子どもの自己肯定感を育てること」なのだそう。子どもは、親にしっかり話を聞いてもらうと、「ありのままを受け止めてもらっている」「親から自分が認められている」と感じます。そして、「親が自分のことを認めてくれた」と感じたことがある子どもは、「自信」「考える力」「乗り越える力」が育っていくのだそう。とはいえ、親御さんは仕事や家事などで毎日忙しいでしょう。そこで、子どもが「話を聞いてもらえた!」「お母さん(お父さん)にまるごと受け止めてもらえた!」と感じる、話の聞き方をしてみましょう。岸田氏は、聞き方のポイントをふたつ挙げています。ぜひ参考にしてみてくださいね!ポイント1:短時間でOK。集中して子どもの話を聞こう!忙しい時間帯に「話を聞き流す」よりも、短時間でもいいので「集中して話を聞く」ことを意識してください。やらなければいけないことが詰まっているようなら、「寝かせるのは10時でもいい」「ご飯は “レンジでチン” のメニューにしよう」などと、予定を変更してでも親自身の心に余裕をつくりましょう。 ポイント2:子どもの話を評価しない・否定しない・遮らない子どもの気持ちをありのまま「そうなんだね」と受け取ります。「たいしたことないよ」(評価する)、「ダメじゃない」(否定する)、「えっ、そんなことをしたの!?」(遮る)ような反応はNGです。「〇〇ちゃんはこう思ったんだね」などと、子どもの言葉を繰り返すのも手ですよ。 絶対にやらないこと4:子どもを心配しすぎる自己肯定感の高い子の親は、子どものことを過度に心配しません。米国NLP協会認定マスタープラクティショナープロコーチの田嶋英子氏によると、子どもを心配しすぎることは「あなたを信頼していませんよ」ということと同じ意味なのだそう。田嶋氏はまた、親が心配しすぎるから「心配な子ども」に育ってしまうと話しています。しかし「心配」という言葉で、何をイメージするか、考えてみましょう。「ちゃんとできるかどうか、不安」「この子は、要領が悪いから」といった背景が浮かんできたのではないでしょうか。「心配」が、子どものことを思っての言葉であることは、間違いありませんが、イメージする未来が、前向きでないことも確かです。(引用元:ダイヤモンドオンライン|日本の若者の自己肯定感を低くする「親の口ぐせ」とは)そこで、「心配」の代わりに「信頼」してみませんか?田嶋氏は、親が「信頼」するから「信頼される子ども」が育つと言っていますよ。また、東京都市大学人間科学部教授の井戸ゆかり氏は、心配しすぎによる親の「先回り」が子どもの自己肯定感を下げていると危惧しています。その先回りを、親は子どものためだと思っています。でも、子どもは成長過程でさまざまな問題に直面し、解決するなかで自信を持つと同時に達成感を感じたり、周囲の人に認められる言葉かけをされたりすることで自己肯定感を高めていくわけです。(引用元:STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|あなたの子どもは大丈夫?絶対に見過ごしてはいけない「自己肯定感」低下のサイン)井戸氏によると “簡単ではないけどなんとかできるレベル” のお手伝いをさせることで、子どもの自己肯定感がアップするのだそう。子どもがお手伝いをやり遂げたなら、「頑張ったね」「ありがとう」と子どもをたくさんほめてあげてください。子どもは「自分は必要とされているのだ!」と自信を得られるので、自己肯定感がアップしますよ。絶対にやらないこと5:ネガティブな言葉を使う自己肯定感の高い子の親はネガティブな言葉を使わない傾向があります。「ネガティブな感情ほど伝染しやすい」と警鐘を鳴らすのは、トロント大学教授で生命倫理学者のケリー・ボウマン氏。たとえば、批判的でネガティブマインドが強い親に育てられると、ミラーニューロン(他者の行動を見て、自分が行動したかのように脳内で反応する神経細胞)の働きにより、その子どもの思考までネガティブになってしまうのだそう。船津氏も「言葉は親が思っている以上に子どもの脳に影響を与える」とし、以下のようなネガティブ言葉は控えるべきだと話します。【否定】→「無理」「できっこない」【ケナシ】→「ダメねえ」「下手ねえ」「バカだねえ」【比較】→「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なのに」「〇〇君はできるのに」【突き放し】→「もう知らない」「嫌い」「勝手にして」「産まなければよかった」【クドクド・ネチネチ】→「何度言ったらわかるの」「前にも言ったでしょう」 また、前出の前野氏は「親の謙遜は子どもの自己肯定感を下げる」と言っています。「〇〇君は絵が得意だね」とお友だちの親御さんからほめられたとき、どう返していますか?「そんなことないよ。絵ばかり描いていて、△△君みたいにもっと活発になってくれたらいいのに。〇〇は運動が苦手だから」などと言っていませんか。わが子がほめられたときは、「ありがとう。でも△△君もかけっこが速くてすごいね」など、ネガティブ言葉にならないように、相手の子どもをほめ返すと◎ですよ。子どもの自己肯定感を高める『自信スイッチ 10歳からはじめるポジティブ習慣39』最後に、子どもの自己肯定感を高める本を紹介しましょう。若者の自己肯定感の低下が危惧される現代に、自己肯定感の第一人者・中島輝氏が子どもたちに贈る、「もう大丈夫」と心から思える自己肯定感を養う一冊です。対象年齢は10歳からとありますが、大人が読んでもためになる内容となっています。今日からすぐに始められる毎日習慣で子どもの自己肯定感を育んでいきましょう! ***5つの特徴のうち、あなたがやってしまっているものはありましたか?子どもの自己肯定感を高めるならば、「子どもを誰かを比べず」「子どもの行動を勝手に決めず」「子どもの話をしっかり聞いて」「子どもを心配しすぎず」「ネガティブな言葉を使わず」、子どものサポートをしていきましょう。(参考)加藤紀子(2020), 『子育て ベスト100』, ダイヤモンド社.ジェニファー・フォックス 著, 土方奈美 訳(2009), 『子供の強みを見つけよう』, 日本経済新聞出版.高垣忠一郎(2004), 『生きることと自己肯定感』, 新日本出版社.ダイヤモンドオンライン|日本の若者の自己肯定感を低くする「親の口ぐせ」とは朝日新聞 EduA|親だからできる!子どもの自己肯定感を高める秘訣とは?みらのび|子どもの自己肯定感を伸ばす方法とは?低い子の特徴やNG言動も紹介たまひよ|子どもの自己肯定感を高めるには話の聴き方にコツが!イライラして余裕がないときは、頭の中にお弁当箱を思い浮かべるのがおすすめ⁈【ジャーナリスト岸田雪子】The Asahi Shimbun GLOBE+|アグネスの子育てレシピ 子どもの自己肯定感があまりに低い日本へ、アグネスのアドバイスはSTUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|あなたの子どもは大丈夫?絶対に見過ごしてはいけない「自己肯定感」低下のサインBook Bang|子どもに「規則正しい生活」は必要ない息子3人を「スタンフォード大学」に合格させたアグネス・チャンが考える教育法
2022年08月01日子どもが生まれると、ママやパパは「病気やけがをせず、元気に育ってほしい」とただただ願うばかり。子育ては怒濤の日々で、決して穏やかでないけれど、根底にはいつも「子どもをさまざまなリスクから守りたい」という気持ちがありますよね。子どもが元気に成長してくると、今度は「やりたいことを見つけて、夢を叶えてほしい」と期待がふくらむのも親心。▼真坂(まさか)家の子どもたちの夢は…もし夢のために、子どもがお金のかかる習い事や私立校への進学を希望したら、なんとかしたいと親は思うもの。そのために考えておきたいのが教育資金のこと。いまの時代、お金にゆとりがなければ、子どもの夢のサポートも大変になってしまいます。学費のほかにも意外とかかる! 子どもの“教育関連費”って?教育資金のなかでも学費については、ある程度意識して準備しているママやパパが多いかも。でも学費以外の教育関連費は意外に見逃されがちです。 一般的に塾や習い事の月謝は年齢と共に上がり、進学のタイミングともなれば思いがけない出費が次々と…。たとえば公立中学でも、夏&冬の制服に体操着、指定のクツやカバンが必要だったり、大学進学で一人暮らしを始めれば、引っ越し費用や家具家電で数十万円かかったり。弟や妹がいれば、教育費も2倍になり、家計への負担が重くのしかかります。 “教育資金のゆとり” は子どもが小さい頃からの準備がおすすめ!子どもの未来の選択肢を狭めないためには、教育資金のゆとりが大事。教育費がピークを迎える前、できるだけ子どもが小さいうちから準備するのがおすすめです。「わが家の教育資金は大丈夫?」と不安なママやパパをサポートしてくれるのが、こくみん共済の「こども保障・満期金付タイプ」です。ご担当者にお話を伺いました。「こども保障・満期金付タイプ」は、「こども保障タイプ」にプラスして加入できる保障です。教育資金のゆとりを、子どもが小さいうちから無理なく準備できます。早めに始めれば、月々の負担は少なくなりますよ。0歳から加入できる子どもの総合保障、こくみん共済「こども保障タイプ」は、月々の掛金は1,200円と手頃ながら手厚い保障が特長。入院・通院・手術の保障に加え、入院時の諸費用・骨折までサポ―トしてくれ、子育て中のママやパパを経済的にも精神的にも守ってくれます。さらに未来の安心をプラスできるのが、「こども保障タイプ」に満期金をプラスした「こども保障・満期金付タイプ」。教育資金としての満期金も同時に貯めることができます(※単独での加入はできません)。\こくみん共済「こども保障・満期金付タイプ」/3つのポイント1. コースは3種類【中学準備コース】【高校準備コース】【大学準備コース】の3つがあります。「高校準備コース + 大学準備コース」など、同時に複数のコースに加入することもできます。 2. 満期金は50万円または100万円受け取る満期金は50万円または100万円から選べます。複数のコースに加入する場合、高校入学準備には50万円、大学進学準備には100万円など、コースごとに金額を変えることもできます。3. 満期金を受け取る年齢を選択できる満期が入学直前だと、入学金の支払いなどに間に合わないことがあります。満了年齢を選べる「こども保障・満期金付タイプ」なら、必要なお金を早めに準備することができます。【中学準備コース】では、満11歳または満12歳【高校準備コース】では、満14歳または満15歳【大学準備コース】では、満17歳または満18歳 …を選べます。<月払掛金の一例>たとえば、0歳で高校準備コース(50万円型 ※満15歳満了)と大学準備コース(100万円型 ※満18歳満了)の2つのコースに加入した場合、月々の掛金合計は7,285円です。 高校(50万円):2,735円 + 大学(100万円型):4,550円=月々7,285円 「こども保障タイプ」1,200円にプラスして加入するので、月々の掛金の合計は8,485円になります。病気やけがの医療保障に加えて、教育資金を積み立てている安心感も得られる「こども保障・満期金付タイプ」は、0歳~満14歳の健康な方なら誰でも加入できます。子どもの年齢が低いほど月々の掛金の負担は軽くなるので、早めの加入がおすすめ。子どもの年齢や希望コースで 掛金が変わる ので、一度 シミュレーション してみては。 子どものいまを守り、「未来の夢の実現」を応援するために親は子どもの幸せを誰よりも強く願うもの。子どもの人生は子ども自身が切り拓いていくものですが、親にしかできないこともあります。その一つが、いま起こりうる病気やけがのリスクに備えること。そして、未来の夢のチャレンジをサポートできるお金を、できる範囲で用意しておくこと。万一の備えは、こくみん共済の子どもの総合保障「こども保障タイプ」でカバーしつつ、プラスで「こども保障・満期金付タイプ」に加入すれば、早いうちからゆとりある教育資金の準備が可能に。また、子どもが18歳になり、満了になっても、健康状態にかかわらず、大人向けの保障タイプへ移行加入することができるので、大人になってからもわが子をずっと守ってくれます。子どもが生まれた直後からママやパパに寄り添って、子どもをリスクから守り、未来を輝かせるためのお金のゆとりをつくってくれる「こども保障・満期金付タイプ」。ママやパパの愛情をかたちにした、大人へのパスポートのような、お守りのような保障なのです。 無理なく貯める教育資金こくみん共済「こども保障・満期金付タイプ」 パパとママの愛をかたちにできる「こども保障・満期金付タイプ」こくみん共済は、手頃な掛金で手厚い保障が特長です。子どもがいる家庭におすすめなのが、0歳から加入できて入院やけがなど万一に備えられる 「こども保障タイプ」 。これにプラスして「こども保障・満期金付タイプ」に加入すれば、中学・高校・大学入学のタイミングで、50万円または100万円の満期金を教育資金として受け取れます。 教育資金のゆとりは、親の安心と子どもの夢の実現につながっています。「こども保障・満期金付タイプ」はママやパパの愛情をかたちにした、いわばお守りのような保障。さらに月々200円プラスで万一の賠償リスクに備えられる 「個人賠償プラス」 もおすすめです。 \子どもたちの未来を守る/「こども保障・満期金付タイプ」 \子どものいまと未来をサポート/「こども相談室」(無料)「こども保障タイプ」に加入すると、「こども相談室」を無料で利用できます。子どもの素朴な “なぜ? なに?” や学習・進路相談には、大学講師や予備校講師がアドバイス。パパやママの育児に関する疑問には、保育士や看護師が回答。子育て世帯を広く長くサポートしてくれます。「こくみん共済」 ここが魅力!組合員のたすけあいの力をひとつにすることで、充実した保障を手頃な掛金で実現したのが「こくみん共済」です。年齢・性別にかかわらず、ムリなく加入することができます。また、医師の診断も不要なので加入手続きも簡単! 毎年5月末の決算で剰余が生じた場合、ご契約者さまには割り戻し金をお戻ししています。[PR] こくみん共済 coop
2022年05月31日多くの人が直面する親の介護問題。時間だけではなく、お金までかかったらたまったものではない。親の介護のコツは親のお金で行うこと。専門家が解説するーー。「“人生100年時代”といわれています。親の介護期間が長くなれば、そのぶん介護費用の負担も増加します。子どもが親の介護で苦しまないためにも、原則“親の介護は親のお金を使う”と決めておくことです。そうすれば、介護破綻を防ぐことにつながります」こう語るのは、『親の介護で自滅しない選択』(日本経済新聞出版)の著者で、介護・暮らしジャーナリストの太田差惠子さん。「2021年度 生命保険に関する全国実態調査」(生命保険文化センター)によると、在宅介護にかかる自己負担額は、月平均で4万8,000円。施設介護の場合だと、月平均12万2,000円もかかるという。また、同調査における介護期間の平均は5年1カ月。全体の17.6%の人が「10年以上」介護をしているというから、長期化のリスクにも備えなければならない。「親の介護費用を過度に負担したことで、子どもの教育費などにも影響を及ぼし、夫婦関係がギクシャクしてしまうケースも少なくありません」(太田さん・以下同)そこで太田さんに、世話をする子どもが損をせずに、親のお金で介護費を確保するための5ステップを指南してもらった。【1】親の財産を把握する「介護費用というのは、“いくらかかるかではなく、いくらかけられるか”が大事。そのためには、親の懐ろ事情を事前に知っておくことがとても重要となってきます」(太田さん・以下同)そもそも、親がどれだけお金を持っているか。ほとんどの子どもは知らないという。「親の年金額、預貯金、株、不動産、どのような保険に加入しているか、さらに借金の有無などを知っておくことで、どんな介護ができるか見えてきます」別居している子どもの場合、親が住民税課税世帯か非課税世帯なのかさえ、把握していないケースが多いそうだ。「もし非課税世帯であれば、医療費や介護費などの負担が軽減されます。ぜひ、親が元気なうちに財産の状況を聞いておきたいですね」しかし、普段からコミュニケーションが取れている親子なら聞きやすいが、そうでない親子も多い。子どもから突然お金のことを聞かれたら、怒りだしたり、戸惑ったりする親もいるだろう。「保険の話をきっかけにするのが有効です。たとえば、“私、〇〇という保険に入ったんだけど、お父さん(お母さん)はどんな保険に入っているの?”と聞いてみる。自分の情報を開示しながら、話を切り出せば、会話がスムーズになります。話の流れで、徐々に年金や預貯金の話に広げていく」また、親の確定申告を代わりにやることで、通帳や保険内容などをチェックすることもできる。もちろん、親に介護のことが心配だからと伝えて、ダイレクトに聞いてみるのも手だ。月々の年金額も含めた親の懐ろ事情が把握できたら、月にどれだけ介護に対してお金を使えるか、見えてくる。【2】代理人カードを作る要介護状態になれば、親は気軽に銀行に行けなくなるだろう。買い物や公共料金の支払いなど、日々の細かい支払いを肩代わりしているうちに、大きな負担になってしまうことも。「年金が振り込まれる親の口座のキャッシュカードをもう1枚作りましょう。これは本人以外の親族でもお金を引き出せる『代理人カード』と呼ばれるもので、多くの金融機関が対応しています。ただし、口座名義人が申請して作るものなので、親と相談したうえで、親が元気なうちに金融機関に同行して作っておきましょう」親のために使うお金は、親の口座から引き出したもので払おう。【3】「預かり金」の活用を検討する親からまとまったお金を預けてもらう方法もある。「たとえば、親の定期預金500万円を解約して、将来介護費用として使用するための“預かり金”として、新たに子ども名義の口座を作ります。その際、親子間で“覚書”を交わす。預かり金であれば、贈与税はかかりません。介護が始まったら、その口座から費用を出金する。親が亡くなった時点で残金があれば、そのお金は相続財産となります」相続や税金のトラブルを防ぐためにも、介護にかかった費用の明細と領収書は必ず残しておこう。【4】任意後見人契約を検討する本人に代わって財産管理や介護契約などを行うことができる「成年後見制度」というものがある。「この制度は、裁判所が後見人を選任する『法定後見』と、本人(親)が成年後見人を指名して契約する『任意後見』に分類されます。後者の『任意後見』は本人の意思によって決めることができるので、親が子どもを指名できます」親が元気なうちに、任意後見契約を結んでおけば、将来的に認知症になってからの財産管理や契約などをスムーズに行える。一方、「法定後見」の場合は、親の判断能力が低下したときに、成年後見人が必要と感じた親族らが申し立てを行って、裁判所が後見人を選任する。「必ずしも配偶者や子どもが後見人になれるわけではなく、面識のない弁護士や司法書士といった第三者がなるケースが多いようです」親の口座から介護費用を引き出したい場合でも、第三者の後見人にいちいちお願いして判断を仰がないといけなくなるという……。【5】地域包括支援センターに事前に話を聞く最後は、親が要介護になっても慌てないための情報収集!「はじめて介護をすることになると、不安や疑問、わからないことだらけです。各自治体には高齢者とその家族が気軽に無料で相談できる『地域包括支援センター』を設置しています。事前に親の住む地域にあるセンターに連絡して、親が要介護になったら“どんな介護サービスを利用できるか”“費用の軽減制度は?”など、介護に関するさまざまな情報をリサーチしておく。そうするといざ介護となっても慌てずに準備できます」長期化する介護期間を乗り切るためにも、親の介護は親のお金で賄う時代なのである。
2022年05月20日■前回のあらすじ高校生の娘・香菜がオフ会に行くことにどうしても恐怖心が拭えない母。しかし香菜の従兄である高志によってオフ会主催者と話せたことでようやく送り出す決心をする。 >>1話目を見る 【親side STORY】インターネットの普及に伴い、親子でどうやってネットを利用していくかはきちんと話し合いルールを設けることが必要と言われています。でも子どもの方がネットへの親和性が高く、気がついたらネットの知識は圧倒的に子どもの方がもつことに…。「危ないから」「わからないから」というだけでネットを遠ざけることはもうできない時代。どうネットと付き合えばいいのかは親も考えるべきなんだと思いました。そして子どもは、いつしか親の見守れる範囲を飛び出て、自分で決めた世界に羽ばたいていきます。子どもの自立を妨げる親にはなりたくない。でも子どもに何かあったら助けたい。まだまだこの葛藤はしばらくは続く気がしています。それでも子どもが私の元から巣立つそのときまで、親にできることは何かを考えていきたいと思っています。※この漫画は実話を元に編集しています脚本・上坂シュウ/イラスト・ 深白(アトリエPP)
2022年05月19日ライブドアブログ公式ブロガーで、インスタやブログでエッセイ漫画連載中のゆっぺさん。自身の体験やフォロワーから寄せられたエピソードを漫画にされています。「子どもの性問題・解決編」は、フォロワーの体験談をもとにしたお話です。子どもたちに性について教える、ぐり子さん。「自分の体は自分で守れるようにならないといけない」「たとえ相手が仲の良いお友だちであっても、自分の大切な部分を簡単に見せたり触らせたりしてはいけない」「もし嫌だと思うことがあったら、すぐに声に出して嫌だと言う」と、ぐり子さんが真剣に話していると、それを神妙な面持ちで聞く子どもたち。まだ幼いながらも、どうやら伝えたいことは伝わったようです。 子どもを被害者や加害者にさせないために ぐり子さんの夫は「まだ子どもは小さいし、性的な意味はないのだから……」と、今回の件を軽視していたようです。 でも、何か問題が起きてからでは遅いですよね。まだ子どもが小さくても、ぐり子さんのように理解できる言葉を選んで伝えればいいだけのこと。誤った知識をつけた子どもたちが、性の被害者や加害者になってしまったたとき、親たちはきっと「ちゃんと教えておけばよかった」と後悔するはずです。 本作は今回で最終回となります。実際に現在お子さまをもつ方をはじめ、多くの方々が性教育について考える1つのきっかけになればいいな、と思います。 ※本作はフォロワーの体験談を元にした作品です。ゆっぺさんの実体験ではありません。 監修/助産師REIKO ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ゆっぺライブドアブログ公式ブロガー。インスタやブログでエッセイ漫画連載中。自身の体験談やフォロワー様から寄せられたエピソードをスズメのキャラで漫画にしています。
2022年05月10日大人気マンガシリーズ、今回はのじ(@noji09noji)さんの投稿をご紹介!「きれいになりたい」第8話です。ナエ子さんは父に言われたことが呪いの言葉になり細心の注意を払って笑うようになり次第に笑顔が封印されていきました。そして笑うことを封印したまま中学生になりました。順風満帆な学校生活…出典:instagram笑い方のせいで…出典:instagramそんな時…出典:instagramなんで?
2022年05月09日子どもにはいい保育園に通わせてあげたいーー。これは多くの親の願いですが、保育が多様化する中、「どんな基準で選んだらいい?」と悩む親は多いようです。そこで長年保育士として現場に携わって来た大阪教育大学教育学部教授、小崎恭弘先生に専門家ならではの視点で「いい保育園」「ダメな保育園」の見極め方を教えてもらいました。これから保活を始めるママパパたちの参考になりそうです!「いい保育園」を見抜く十か条いったい、「いい保育園」とはどんな保育園なのでしょうか。長年保育の現場に携わってきた大阪教育大学教育学部教授、小崎恭弘先生は、保育園を選ぶ目安として厚生労働省が公表している『よい保育施設の選び方 十か条』をすすめます。 厚生労働省は「よい保育施設の選び方 十か条」一まずは情報収集を二事前に見学を三見た目だけで決めないで四部屋の中まで入って見て五子どもたちの様子を見て六保育する人の様子を見て七施設の様子を見て八保育の方針を聞いて九預けはじめてからもチェックを十不満や疑問は率直に 「厚労省が提示するこの十か条は、専門家から見ても過不足なくチェックポイントがまとまっていると思います」 乳児ではなく、ある程度子どもの好みや性格が分かるような年齢になっている場合は、子どものタイプにも配慮した方がよさそうです。 「大事なのは、園の方針と保護者の思い、そして子ども自身の性格や特徴が一致しているかです。子どもの性格を考えて選ぶことです。『園の方針』はホームページで公開されているところも多いですから、いろいろ比べて検討してください」と小崎先生は話します。 例えば保護者が「自然の中でのびのびと育てたい」と考え、外遊び中心の園を選んでも、子どもの性格がその方針に合っていないと、入園後にあまり馴染めないかもしれません。 もちろん、遠いといった物理的な問題や、地域によっては待機児童問題でなかなか希望通りの園に通えないこともあります。自治体によってはたくさんの希望を書くこともできますから、この十か条を参考に検討してみてはいかがでしょうか。 専門家おすすめ!第三者評価が見られるサイト園選びで小崎先生がおすすめするのは、社会福祉施設情報が集約されているWAM NET(ワム ネット)。独立行政法人「福祉医療機構」が運営しているサイトです。ここに第三者評価の結果を公表している保育所もあります。」 〈第三者評価の検索方法〉「子ども・家庭」→「福祉サービス評価情報」→「福祉サービス第三者評価・地域密着型サービス外部評価・運営推進会議等による評価情報」→「施設名で検索」 適切な運営管理ができているかどうかの見極めのひとつが「評価」です。保育所は第三者評価の公表を義務付けられていませんが、「意識の高いところは、サービスや質の向上を意識するために第三者評価を公表している」と小崎先生は言います。 「ここにはすごくていねいに保育の取り組みや内容が書かれています。いいことばかり公表されているわけではありませんから、参考になります。ここまで調べる保護者の方は少ないかもしれませんが、気になる園があるなら、公表しているかどうか調べてみてください。公表されている中身も参考になると思います」 こんな保育園には気を付けて!専門家の視点から「これだけはNG」と感じるチェックポイントも教えてもらいました。 これはNG1!保育士が条件付きで叱っている小崎先生が全体にNGとするのは「保育士が威圧的であるところ」「暴力的なところ」「条件を出して叱るところ」です。威圧的や暴力的な態度は言語道断ですが、「条件を出して叱る」は意外な落とし穴のようです。 「早くお着替えが終わらないとおやつなしですよ」「ごはん食べないならお昼寝しませんよ」 こうしたやりとりは、ともすれば家庭のやりとりでもやりがちですが、こうした声がけはNG。保育現場でこうした場面を見たら、要注意だそうです。 「叱ることは止むを得ない場合もありますが、条件を出して叱る保育士は専門家として不適切です。これは子どもにとって、言葉の暴力なんです。見学者がいるとなかなか普段の状況は見られないかもしれないですが、逆に見学者がいるのにそういう一面が見えてしまった場合は注意が必要だと思います」 これはNG2!「なんとなくいやかも」という直感があった見学した時に感じた「なんとなくいや」という感覚。言葉で表現しにくい直感も、大事にした方がいいと小崎先生は言います。 「臭いが気になる、雰囲気がいや、なんとなく暗いといった第一印象の直感ってありますよね。そういう感覚も実は大事なんです」 その直感が「ダメな園」の見極めポイントと繋がっていることも。例えば・・・・庭の手入れが不行き届き・あいさつがぞんざいになっている・トイレが臭う・殺伐としている・古いプリントがいつまでも貼られている・掲示や壁面の装飾が古くなってぼろぼろになっているなどです。 これはNG3!大人の目線の高さに物が置いてある環境へ配慮することは保育の基本です。万が一に備えて、安全な環境を作っているかという視点でも要チェックです。例えば……・高いところにカセットデッキがある・消火器を子どもの頭上のあたりでぶら下げているなどです。 「大人の目線の高さに重い物を置いていないか、という点も見ておいた方がいいです。地震で万が一落下した時、下に子どもがいたら大けがにつながります。『神は細部に宿る』という言葉がありますが、一時が万事。そういう細かいところの配慮に子どもへの配慮が表れていることがあるんです」と数多くの保育現場を知る小崎先生は指摘します。 休みやサービス、料金の条件もチェック ママパパが必要としているサービスの有無や休み、料金などの条件面も事前確認が必要です。自治体によっても差があるため、将来の校区も含め、長期的な視点で住む場所を決める段階から下調べするのがベストです。 「自治体によって保育料もサービスも違います。千葉県流山市では駅から保育所を送迎バスでつなぐサービスがあります。こういうサービスも調べておいた方がいいでしょう」 保育所によって休みも違います。お盆や年末年始の休みも確認しておきたいところ。園のサービス内容によっては持ち物にも大きな違いがあるようです。 「最近では紙おむつのサブスク『手ぶら登園』を導入している園や、ベッドのようなものを貸し出している園もあります。反対に布おむつを使っている園もある。行事への取り組み方も園の特徴が出ると思います。和太鼓や金管楽器をやっているところもあるし、全くやっていないところもある。どれもどちらがいいというのではなく、親がどう子どもを育てたいかという方針になります。もし可能なら保護者会などの取り組みも調べておいた方がいいですね。保育所より比較的保護者会の活動がさかんなのが幼稚園型認定子ども園といわれます。中には『働いている人にはしんどい』と言われるところもあるみたいです。『お父さんの会』がある園もあります。これらが有意義で楽しいと思う人もいるだろうし、苦痛だと思う人もいる。その辺はよく検討してもらいたいです」と小崎先生は言います。 保育園選びはパパも積極的に!子育て観を確かめる機会に保育園選びは、さまざまなチェックポイントに加え、親自身の子育て観が大きく関わってきます。とはいえ、多様化する保育施設。置かれた環境も規模もサービスもさまざまです。都市部の保育施設では園庭のない施設もあります。こういう複雑化した保育園選びには「パパも積極的に参加を」と小崎先生は呼び掛けます。 「この問題を全部ママに任せるというのは無理がありますね。やっぱり一緒に考えて、複数の視点で見て相談するというのが大事なんです。1人ではチェックしきれなかったり、感じ方が違ったりしますから」 こうした会話の積み重ねが、夫婦2人の子育て観を確かめ合う機会にもなりそうです。 「常識的なことを除くと、保育には絶対的な正解/不正解はないと思っています。それぞれの園なりの方針や想いがあるので、最終的には親の思いを話し合って考えて欲しいなと思います。2人でどういう子どもに育てたいか。話し合ういい機会と捉えるといいでしょう」 取材・文/大楽眞衣子監修者:保育士 大阪教育大学教育学部学校教育教員養成課程家政教育部門(保育学)教授 小崎恭弘 著者:ライター 大楽眞衣子
2022年04月28日私たち家族が住む住宅地は、同じくらいの年齢の子どもがいるご家庭ばかり。気の合う親子でよく遊ぶことが日常でしたが、トラブルを避けるために必ず親が付き添うという暗黙のルールがありました。ある日、遊びに混ざってきた近所の子どもたち。親の姿はなく、挙句の果てに乱暴なことをしてきて……。子育て付き合いでのご近所トラブルに関するエピソードです。 近所の子育て付き合い私が住んでいる場所は新興住宅地で、15世帯ほど入居しています。周りは同じくらいの年齢の子どもを持つ家族がほとんど。一般の人が多く通る道からは中に入っているので、敷地内には郵便や宅配便などの用事のある車以外が入ってくることはほぼありません。平日の夕方や週末の日中によく一緒に遊ぶのが主に3~4家族で、一番年上の子が小学校2年生、下の子は2歳くらい。まだ小さい子がいるため親が子どもから目を離すことはなく、いつも全員の親が子どもたちを見守りながら親同士は話している、というのが日常でした。 よその子どもたちが混ざってきて…ある日、私たち複数の親子が遊んでいると、同じ新興住宅地で見たことのある子どもたちが混ざってきました。その子たちは幼稚園に通う兄弟で、10分ほど経っても親の姿は見えません。一緒に遊んでいるときに他の子をけがさせてしまうなどトラブルになることを恐れて、親に付き添ってほしいと考えました。そこでその兄弟に「お母さんかお父さんは?」と尋ねましたが、私の言葉を無視して遊び続けていました。ただ遊ぶだけならまだしも、その兄弟はルールを守らず……。私たちのグループの子どもが遊んでいる物を取ったり、順番を奪ってしまったり。小さな子は、兄弟に物を取られて泣いてしまいました。 トラブル回避のために伝えると…子どもたちが遊んでいる物を取られたり体を押されたりと乱暴だったため、見ている私たちも我慢できず……。「大人が見ていないと危ないこともあるからお母さんかお父さんを呼んできてくれるかな? お母さんお父さんが見ていないなら一緒には遊べないよ」とその兄弟に伝えると、理解し家に帰ったようで戻ってくることはありませんでした。それから日が経ったころ、同じ兄弟がまた私たちのグループのところにやってきたのです。しかし今度はお母さんが付き添っていました。兄弟がお母さんに話してくれたのかどうか定かではありませんが、トラブルを少しでも避けるためによい方向に向かって安心しました。 子ども同士が遊ぼうとしているのに、大人が制限をかけてしまうのは子どもに申し訳ないと思いました。しかし、けがなどのトラブルを避けるためには、親が見守るというのがこの住宅地での暗黙のルールです。とはいえ、もしかすると、ルールと思っているのは実は内輪だけなのかもしれません。いずれにせよ、未就学児が親の付き添いなしで遊ぶのは危険なので、もしまた同じようなことがあれば子どもを通さず大人同士できちんと伝えようと考えています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! イラストレーター/まっふ著者:樋山ゆり菜6歳男児、4歳女児の母。夫は不規則な勤務体制のためワンオペ育児多め。食べることが大好きで、地元・栃木県の食をメインとしたブログを運営しながら、飲食店にて接客のパートをしている。
2022年04月07日「わが子には失敗してほしくない」「できれば失敗せずに成功してもらいたい」――そう願う親は少なくないのではないでしょうか。しかし、失敗体験でしか得られないものもたくさんあるようです。今回は、「失敗体験の重要性」「子どもが失敗したときの親の心得」について、とことん考えていきましょう。“カーリングペアレント” が奪う「わが子の失敗体験」みなさんは、過去に大失敗をした経験はありますか?これまでの人生を振り返って、すべてのことが希望通りスムーズに進んだという人はいないはず。むしろ、「いまになって考えると、あの頃の失敗がその後の人生に役立っている」「失敗した当時は、この世の終わりとばかりに絶望したけど、あの経験があったからこそ飛躍できた」と実感している方が多いかと思います。では、「わが子の失敗」についてはどうですか?いつでも親がそばにいて、手を差し伸べてあげられる幼少期なら、子どもの失敗にすぐに対処することができるかもしれません。しかし、幼稚園、小学校、中学校に通うようになるにつれ、子どもは親と離れて過ごす時間が増えていきます。すると、常に子どもに手を差し伸べることは難しくなるでしょう。それでもなお、親が子どもの失敗を未然に防ぎ続けた場合、子どもの成長過程においてさまざまな問題が表面化してしまうようです。その弊害について、精神科医・片田珠美氏は著書『一億総ガキ社会 「成熟拒否」という病』のなかで「カーリングペアレント」を例に挙げて解説しています。カーリングとは、氷上のストーンが進む道をブラシでゴシゴシとならし、スムーズにストーンをすべらせて得点を競う競技。同じように、子どもの進む道からあらゆる障害を取り除き、 “困難や危険も人生の一部である” という重要なことを身につける機会を奪う「カーリングペアレント」がいま、世界各国で問題視されているとのこと。「子どもが転んだりけがをしたりしないことが最優先課題になっている過保護・過干渉の教育が、打たれ弱い子どもや若者を数多く生み出していることは明らか」と片田氏が指摘するように、失敗体験を避けながら育った子は、失敗して傷つくことを過度に恐れて、挑戦する前から諦めるようになってしまうのです。さらに、「挑戦しない」→「失敗経験がない」→「根拠のない万能感が育つ」となるため、少しでも自分の思い通りにいかないストレスにさらされると、対処ができなくなってしまう子も出てくるのだそう。そしてその際によく見られるのが、「衝動コントロールができなくなってキレる」「弱い者いじめをして欲求不満を発散する」「不登校やひきこもりの形で安全地帯に避難する」の3つの行動。失敗体験がないまま成長すると、子ども本人が生きづらさを抱えていくことになってしまいます。失敗を通して学ぶ「やり抜く力」と「決断力」次は「失敗を通して学ぶこと」について、詳しく解説していきます。失敗体験を重ねることで身につく力はたくさんありますが、そのなかでも「やり抜く力(GRIT)」と「決断力」はとても重要です。失敗によって身につく力1:やり抜く力(GRIT)ペンシルバニア大学心理学教授のアンジェラ・ダックワース氏の研究によると、「やり抜く力」は生まれもった才能ではなく、失敗を恐れずに挑戦し続けることで後天的に身につけられるのだそう。何度も失敗を繰り返すことで、「今度こそ!」と成功を目指してやり抜こうとする意識が芽生えるのです。どんなに優れた才能や恵まれた資質が備わっていても、何事も途中で投げ出してしまうようでは成功をつかむのは難しいでしょう。逆に、才能や資質に恵まれていなかったとしても、粘り強く取り組む姿勢と努力し続ける強い意志が備わっていれば、成果をあげることができるはず。親は、子どもに失敗させないように先回りして手を出すよりも、たとえ失敗しても自分の力で立ち上がれるようにサポートすることが大事です。子どもが、何度でも挑戦しようと思えるような接し方や声かけを意識しましょう。失敗によって身につく力2:決断力失敗によって培われる、もうひとつの力は「決断力」。オーストラリアエディスコーワン大学教育学部講師のマンディー・シェイン氏は、「失敗がもたらす最大の利点は、自分の決断に対する当然の結果を学べること」と断言しています。たとえば、「宿題をしなければ怒られる」「練習をしなければレギュラーになれない」という “結果を経験させること” が大切なのです。「Aをしたら、Bが起こる」というシンプルな概念も、失敗を経験してこそ理解できるとシェイン氏は言います。「決断」には責任がともないます。自分の決断によって不利益が生じたり、傷ついたり後悔したりすることを恐れていては、いつまでたっても決断力は身につきません。わが子には、失敗をたくさん経験して決断力を高めてもらいたいものです。子どもが「安心して失敗できる」ために親がやるべきことどんなに失敗体験が大事だとわかっていても、子どもが明らかに失敗しそうなとき、口や手を出さずにいるのは難しいものです。そこで、「この経験がわが子を成長させる!」と信じて見守ってあげられるように、また子ども自身が「安心して失敗できる」ように、親としての3つの心構えを提案します。■ネガティブなリアクションをやめる花まる学習会代表の高濱正伸氏によると、物事を始めるときに「できない」「やりたくない」と否定形から入る子どもは、親のリアクションの影響から失敗を恐れているのだそう。たとえば、子どもが新しいことに挑戦しようとしたとき、「本当にできるの?」「難しいから無理だと思うよ」と言っていませんか?テストやスポーツでミスをした子どもに対して、「あ〜あ」「もう、本当にダメね」などと失望の言葉をぶつけていませんか?「『最初から成功しなければならない』と強いられた子どもが、失敗を恐れて挑戦することを敬遠するようになるのは当たり前」と指摘するのは元筑波大学附属小学校副校長の田中博史氏です。失敗した結果に対して、「叱る」「がっかりした態度を見せる」「プレッシャーを与える」といった対応をしていると、子どもは「失敗してしまった!」と必要以上に恐怖を感じることに。まずは落ち込んでいる子どもの気持ちに共感し、「話してくれてありがとう」「頑張る姿が見られて嬉しいよ」と前向きな声かけをしてあげましょう。そして、「子どもが勇気を出してなにかに挑戦しようとしたとき、『うちの子は成功するかな?失敗をするならどんな失敗をするかな?』とニコニコしてただ見ていてあげればよい」という田中氏の言葉を思い出して、大らかな気持ちで見守ってあげてください。■「結果」より「努力」をほめるアドラー心理学のメソッドを取り入れた「松井美香ピアノ教室」代表の松井美香氏は、「子どもに失敗をさせないようにすることではなく、失敗を恐れない、強く前向きな心を育てることが大切」と述べています。アドラー流子育てでは、結果よりも経過を重視し、失敗したら何度でもやり直せるということを教えるのだそう。親として気をつけるのは、結果だけに注目しないこと。目を向けるべきは、それまでの努力です。テストの結果がよくなかったとき、「なんでこんな点数なの!?」「こんな点数だなんて恥ずかしい!」「もう二度とこんな点数とらないで!」と、結果だけを見て責め立てるのはもちろんNG。努力したけど結果に結びつかなかったのなら、「頑張って解いたけど難しかったんだね」「一生懸命勉強していたよね。頑張る姿が嬉しかったよ」と、親が努力した過程を認めることで、子どもは前向きに失敗を受け止められるようになります。また、その先の段階として、子どもに「次はどうしたらいいと思う?」とたずねたり、一緒に考えたりすることも大切です。アドラー心理学者でカウンセラーの本郷博央氏は、「失敗は誰にでもあることなので仕方がない。むしろ喜んで受け入れるべきという前提のもと、『じゃあ次に同じことをしないためにはどうしたらいいか?』と考えることが、子どもの成長や自信につながる」と述べています。■親自身が「失敗を失敗と考えない」教育ジャーナリストの中曽根陽子氏は、「子どもに失敗させまいとするのは、『自分の子育てや家庭教育はうまくいっている』と親が安心したいだけ」と苦言を呈しています。前出の片田氏もまた、「たいていの親は子どもに『あなたのためを思って』と言うが、じつは『子どもが失敗すると自分も不安になるので、その不安を回避するため』という場合が少なくない」と厳しく指摘しています。だからこそ、親自身が失敗に対する認識を改める必要があるようです。「失敗する大人の前だと、子どもも気軽に失敗できる」と前出の田中氏が述べるように、子どもに自分の弱点をさらけ出したり、失敗談を話したりしてみましょう。そうすると、「私がこんなことを言っても、このお父さんなら味方になってくれる」「お母さんだって苦手なことがあるのだから、僕も苦手なことを言ってみよう」と、子どもは苦手なことを素直に表現できるようになります。東京都市大学教授の井戸ゆかり氏も同様に、「『失敗してもいい』という気持ちの裏には、なにか問題が起きても『お父さんとお母さんのところにいけば大丈夫』という思いがある」と述べ、子どもが親を「安全基地」だと感じられるような、親子の信頼関係の重要性を説いています。そのためにも、日頃からどんな小さなことでも話し合えるような関係性を築いておきたいですね。***子どもが失敗を恐れるようになるのは、親の態度や言葉かけが大きく影響しています。まずは親御さん自身が、失敗に対するネガティブなイメージを捨てて、「わが子が成長するチャンス!」と前向きにとらえることから始めてみましょう。(参考)片田珠美(2010),『一億総ガキ社会 「成熟拒否」という病』, 光文社新書.All About|「カーリングペアレント」とはどんな親?アンジェラ・ダックワース(2016),『やり抜く力GRIT(グリット)ー人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』, ダイヤモンド社.ニューズウィーク日本版|立ち直る力を持つ「強い子供」に育てる、正しい失敗のさせ方とは高濱正伸(2012),『伸び続ける子が育つ お母さんの習慣』,青春出版社.STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|子どもを大きく成長させる、人間関係における失敗。親が知るべき「子どもとの距離感」Gakken キッズネット|失敗を恐れずチャレンジする心を大切に/くやまない、悩まない、自分を責めないーー心がラクになるアドラー流子育て【第14回】いこーよ|失敗も怖くない!子どもの自信をアップさせる子育て法STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|任せて、失敗させて、考えさせる。「困難を乗り越える力」を伸ばすには、放っておくのが◎田中博史(2018),『子どもと接するときにほんとうに大切なこと』, キノブックス.STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「失敗を恐れない力」の育て方。子どもに「挑戦したい!」と思わせる、効果抜群な言葉かけソクラテスのたまご|カーリングペアレントとは?特徴と事例、予防策を解説
2022年03月04日大人気マンガシリーズ、今回は作者うしなぎ母さん(@usinagi.mama)さんの投稿をご紹介! 「赤ちゃんのおヘソが巨大化した話」第5話です。 圧迫療法では臍ヘルニアに変化がなく、先生に手術を勧められましたが…!?#5 臍ヘルニア奮闘記!出典:instagramメソメソしててはダメ…!出典:instagram出来る限りの対策をとって…出典:instagramついに臍ヘルニアの手術することを決心。万全の準備をして手術に挑むのでした…!次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@usinagi.mama)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年02月22日まめねこさんが描く、毒親に育てられたWさんのエピソードです。Wさんは4歳の娘さんがいるシングルマザー。子どもの頃、毒親の母に育てられました。殴る蹴るの毎日でも、子どものころはおかしいと思いませんでした。しかし、ある出来事をきっかけに、自分の親が普通ではないことに気が付きます……。シングルマザーのWさんは4歳の娘さんと2人暮らし。しかし、自分の子育てに自信が持てないと言います。それは、自分自身がいわゆる「毒親」のお母さんに育てられたから。普通の親が分かりません。 お母さんは、Wさんが高校入学した頃に変わっていきました。殴る蹴るも当たり前の日々。それでも、当時はお母さんが普通の親でないことに気が付きません。 自分と向き合うため、娘に同じ思いをさせないため、Wさんは過去を振り返ります。はたして、お母さんはなぜ毒親になったのでしょうか。そしてWさんが毒親だと気付いた出来事とは……!?思い出す母親の姿は…… 当時の彼氏との刑事事件、Wさんの高校中退をきっかけに、お母さんは変わってしまいました。お酒を飲んでは、殴る蹴るの毎日。 「そんな暇があるなら……働けぇ!」 お風呂さえもゆっくり入ることは許されません。 心配してくれる周囲の声に耳を貸さないWさんでしたが、ある日、お母さんが彼氏を庇う出来事が起こります。しかも、お母さんはWさんを殴ってまで……。 このとき、Wさんはようやく気付きました。 お母さんが普通の親ではないこと、これまで自分がされてきたことがおかしいということに……。 著者:マンガ家・イラストレーター まめねこ
2022年02月16日好きだったお絵描きを嫌がるようになってしまった子ども。その原因は、厳しすぎる父。一生懸命描いた絵にダメ出しのみで褒めることをしない父に、息子はやる気を削がれ無気力になりがちに…。■夫が息子に厳しすぎる…私は麻衣。商社で働く夫の健也、5歳になる息子の幸太と3人家族です。最近、夫が息子に厳しすぎるのが気になっています…。子どもが一生懸命描いた絵をそこまで厳しく指摘するなんて…。大好きなハンバーグを食べなかった幸太。この時は「体調が悪いのかしら…」と思っていたのですが、息子の異変はこれだけにとどまらなかったのです…!大好きなお描きもしないなんて、どうしたんだろう…。無気力になる息子を見て、焦りと心配が募った私は、幸太と話してみることにしました。私は、幸太の様子を夫の健也に伝えることにしました。そのうえで、健也が幸太に厳しく接する真意を確認し、息子のために夫婦で改善できる方法を探ろうとしたのです。すると…夫が原因でうつ病になった人がいる!?いったいどういうこと!?■夫が原因で会社のメンバーがうつ病に!?半年前、夫は課長に昇進しました。もちろん喜んでいましたが、元々真面目な性格の夫はプレッシャーも大きかったようです。ところが、夫はこんな事態になった原因が、どこにあるかわかっていないようでした。そればかりか、ダメ出しされたくらいでうつになるほうに問題があるのではないかとさえ言うのです!夫は努力して、頑張ってきたのだと思います。しかし今のままでは、幸太は自分自身を「ダメな人」と思い込んでしまい、何事にもチャレンジしない人になってしまいます。そして会社でもすでにチームの人たちに精神的被害が出ていて、今後さらに仕事上でも支障をきたすことが考えられます。このままではダメだと思った私は、夫に今の状態を気付いてもらうために、まずは夫の状況を受け入れるところから始めてみました。夫は幸太のこともチームの人も責めているつもりはなかったのだと思います。ただ熱心に弱点を指導すれば克服できると信じ込んでいたのでしょう。そして自分のこれまでの行いを振り返った夫は…。■健也の行動に読者がダメ出し!麻衣の指摘に自らを省みた健也。そんな健也に読者からもダメ出し!旦那さん、予想以上に問題のある人でしたね。「できていないところを直さないと成績も上がらない」という理屈とは裏腹に、ダメ出しばかりされた部下たちが次々とメンタルを病んでしまい、伸ばしたいはずの我が子も逆に委縮してしまっているという現実を目の当たりにしても、自分の方法が間違っているのかもとは思いもしないのですね。まさに、この旦那さんの指導が「できていない」から直さなければいけないのに、どうしてそれに気付かないのか不思議です。旦那さんは人の気持ちを理解する練習が必要なのでは?このお父さんの育児方法は完全に間違いですね。まだ5歳の子どもにとって「良くなってほしいから誉めない、ダメなところだけ指摘する」は前向きな成長どころか自信喪失にしかなりません。商社マンになったくらいですからそれなりに優秀な人なのでしょうが、育児についてはまるで勉強ができておらず、現実に目の前にいる我が子を「見たつもりになっている」としか言いようがありません。健也の行動を改めさせた麻衣を称賛する声も。パパが自分の嬉しかった思い出や今の問題点に気付いてくれて良かったです。「信頼関係のない人から欠点を指摘されても、聞けるものではない」「できた部分を認めてあげないと、そもそも指摘は耳に入らない」「認められると、もっと頑張れる」ママの指摘はどれも真実を突いていますね。改善点の指摘はたしかに大切ですが、指摘ばかりされても人は自信を失ってモチベーションも下がるだけです。健也のように、褒めることをしない人が身近にいる方からの意見も届きました。私のパートナーも一切褒めません。 付き合って20年ですが、褒められたことは一度もありません。他人事とは思えない。 私のパートナーは何でもできる、頭が良くて器用な人です。何でもできる人は、自分ができることを他人ができないと「何でできないの、こんなことが!」と怒るそうです。話の中の健也さんも何でもできる人だから褒めないのだと思います。私の夫にも当てはまる内容だったので興味深く読みました。義父母が褒めない人たちだったので、私も娘もかなりダメ出しされました。でも夫は、できるはずだから指摘した、むしろやればできると応援しているつもりだったそうです。でも、受け手である私たちは辛いだけでした。子育てや人付き合いにおいてぜひ参考にしたいアドバイスも寄せられました。元師海軍大将、山本五十六の有名な言葉を知っていますか? 「やってみせ言って聞かせてさせてみせ誉めてやらねば人は動かじ」しっかり指導して自分でやってみせてできたらまず誉めてあげる、そうやって少しずつ自信をつけさせなければ誰でも落ち込む。ただ叱ってばかりでは指導ではないし上司の役割は果たせていません。これは子育てにも言えること! 私も子育ての時この言葉を知っていればと後悔することがあります。ただ部下を叱るだけではパワハラとしか思われなくて当然です!ダメ出しをして成長させるには、それと比例するほどの愛情が必要です。「褒める」にこだわらなくてもよいと思いますが、圧迫するには、それだけの配慮が必要です。昔の職人は、まったく部下を褒めず、仕事にも厳しかったですが、飲み代をおごったりときちんと配慮しています。愛情が希薄なのにダメ出ししても「さぁやろう」なんてなるわけがありません。それに個性の問題もあります。「誰から何も言われたくない」タイプの人であれば、ダメ出しすればたしかに成長するでしょう。しかし「いい人に思われたい」人であれば、反抗的な態度になったり、気力を失うのはたしかでしょう。息子や部下をどうしたかったのでしょうね。家庭でのトラブルと職場でのトラブルが同じような内容、同じ時期だったのが早期解決に繋がったのかなと思いました。もともと健也さんには人の話に耳を傾ける気持ちが少しでもあったから、奥さんのアドバイスも気持ちに入ってきたのでは? 今は退職しましたが、私は夫と同じ職場で働いていたこともあり、いろいろな意見やアドバイスを求められることがあります。そのときは夫が何を求めているのか、周りはどうなのかを聞きながら夫の意見を尊重しつつアドバイスします。子どもに対してはまず「できたこと」を褒めるようにし、足りない部分に気を向けさせるよう工夫しています。まず褒める、は子どもにも大人にもとても大切なことだと思います。麻衣と話したことによって健也は変われた…? ウーマンエキサイトには、子育てや人間関係の漫画が多数掲載されています。▼漫画「子どもを褒めない父」
2022年02月14日「私の育児は絶対に正しい」と自信をもって娘の教育に励んでいた投稿者さん。熱心に取り組んだ甲斐あり、娘は勉強のできるいい子に育ったはずなのに、頭が真っ白になるような言葉を投げかけられるのでした。私の教育は間違っていたの!?■優秀なはずの娘がついた嘘私は朱音。小5の娘・結衣がいます。そして、同じ町内に私の妹・紗枝の家族も住んでいて、紗枝の娘の莉子ちゃんも、結衣と同じ小学5年生です。私は結衣の将来のために、幼い頃からしっかりと教育をしてきました。一方、妹の紗枝の家では莉子ちゃんがあまり勉強が得意ではないらしい上に、紗枝も「うちは子どものやりたいことをやらせるって決めている」と言い放つ始末。そんなある日、小学校の個人面談がありました。結衣は、学校のテストはほぼ満点だったため、担任の先生の言葉は、信じがたいものばかりでした。まさか、今まで良い点数のテストだけを私に見せていたなんて…。結衣に嘘をつかれていたことがわかり、私はショックで、家に帰るなり結衣を問い詰めました。結衣の将来のため――そう思った私は、翌日から放課後は遊ばせず、塾のない日は家でもっと勉強するよう言いました。娘の勉強量を増やした一週間後。満点に喜んだのも束の間、結衣の答案をよく見ると、式が間違っているのに答えだけあっているものや、唐突に正しい答えが書かれているものがたくさんあったのです。勉強を頑張っていると思っていた結衣が、実は解答をカンニングしていることに気づいた私は、まず夫の弘毅に相談することにしました。「娘のため」と夫は言うけれど、ずっと「結衣のため」だけを考えてきたのは私。それなのに私の育て方が悪かったかのように言う夫に怒りがおさまらず…。私の育児は絶対に正しいと確信したかった私は、妹の家を訪ねることにしました。■結衣の言葉に頭が真っ白に結衣の家を訪ねた帰り。莉子ちゃんが成績が上がらないのは、やっぱり親が見ていないからだと思いました。でも、成績のことをあんなに楽しそうに話すなんて、うちでは考えられない…。自分とは真逆の育児をしている妹の家のほうがいいなんて…。私は結衣の言葉に、頭が真っ白になってしまいました。そして、莉子が珍しく泣いて訴えた姿に、これまでの育児が間違っていたんだともわかりました。でも、一体何がどう間違っていたのか、いくら考えてもわからなくなってしまいました…。このストーリーに読者の反応は…?■主人公の心の葛藤に共感して涙勉強のできるいい子に育っていたとばかり思っていた娘からの涙の訴えで、自分が毒親になってしまっていたことに気付いた朱音。読者の方からの感想をご紹介します。・毒親離れって本当に大事だと思いました。毒親の呪いは物理的に離れても解くことができなくて、自分から考えを変えていかないと本当の意味で開放されないなって思いました。・これはママのケアも同時進行でやらないと意味がない。子どものケアだけしても、ママの母親への気持ちを満たしてあげないと根本的な解決にはならない。・主人公は本当の意味での勉強ができていたわけではないのではと感じました。自分は間違っていないと主張し、「疑う」「深く考える」ということができていないので、正解が1つに決まる問題を解いて点数になるような勉強だけを勉強だと思っているのではないかと思います。本来、答えが幾つにもなるものを考えるのが学問なのに、この厳しさでは娘さんの人生も豊かにならないですし、受験でも困りそうです。それ以前に娘さんの心の傷が心配ですし、親戚を落ちこぼれと断じる姿勢が歪みを植え付けていないか心配になりました。・こんな親、絶対嫌だ。勉強は大切なのは大きくなった後になって思うけど、勉強が全てではないし、こんなに縛られてたらそりゃこうなるよねーっていう状況な気がする。朱音と同じような経験をした方からの感想も届きました。・私も40前のいい大人なのに、いまだに母親に好かれたい気持ちがあるので、この主人公の心の葛藤に共感して泣いてしまった。・うちの親もそうやって気づいてくれたら良かった…。・この手の呪縛は一生この子に取り付く。「大丈夫」「もう平気」「うん、わかった」と言っても それは母親を安心させるため、すべて嘘。毒親が子供の頃にかけた呪いは一生続くんだ。・全く同じ毒親持ちです、お陰で人間不振、人間嫌いになりました。・私も母の呪縛とともに育った長女です。主人公の気持ち、内容は違うけどわかる。私の場合は毒だけじゃなく愛情もかけてもらっていたので、呪縛があったことに気づいたのは結婚して実家を出て数年経ってからでした。・この連載記事で描かれているほどではないけれど、私の実家もかなり似た傾向がある家庭だったので、結衣ちゃんの気持ちが手にとるように理解できてしまいました。暴力や性的虐待、あるいは不倫や酒・ギャンブル依存等ほどわかりやすく重大な不和状態ではなくとも、その後の人格形成や人生に大きな悪影響を及ぼし得るものなのだということが、他の読者の方にも伝わればいいなと思いました。教育に熱心になりすぎるのは、子どものためなのか親自身の問題はないのか考える必要がある…。そんなことを思わされるエピソードでした。ウーマンエキサイトでは、親子関係はどうあるべきかをテーマにした漫画を多数紹介しています。▼漫画「子どもを縛るママと尊重するママ」
2022年02月06日