ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)が15AWシーズンの新作として、ニューエラ(New Era)(R)とのコラボレーションによる2アイテムを発売する。継続的にリリースを続けているキャップ「59FIFTY(R)」(1万5,000円)からは、ブラックボディのフロントパネルに同色でブランドのシグネチャーロゴを刺繍したモデルが登場。バイザーには上質なラムレザーを採用し、ハイエンドなデザインに仕上げられた。サイズが大きく収納力に優れたバックパック「Carrier Pack」(3万3,000円)は、従来フロントに配されている3本のストラップを取り除くなど、各所のモールシステムやストラップを削ぎ落とした特別仕様。キャップと同様、シグネチャーロゴをフロントに刺繍した他、右サイドには山本耀司の直筆のサインもプリントされている。
2015年11月10日第33回毎日ファッション大賞の表彰式が11月5日、日本橋三井ホールで行われた。年間(2014年6月から2015年5月)を通じて、もっともファッション界で活躍した人、企業、団体を表彰する同賞は1983年にスタートし、今回が33回目。大賞はsacaiの阿部千登勢が2007年以来、2度目の受賞となった。これまで大賞を2度以上受賞しているのは川久保玲、三宅一生、山本耀司、高橋盾の4人。「8年前に受賞したときと気持ちは何ら変わっていない。ブランドをスタートして17年間、好きなことだけを追求してやってきたが、周りに支えられたという思いは変わらない。まだまだやらなければならないことばかりで、8年があっという間に過ぎたという思いが強い。これからも自分の見たことのない景色を見たい。世の中にもっと自分の知らない、違うものがあると思って活動を続けていきたい」と阿部千登勢は受賞の喜びを話した。そのsacaiのダウンウェアを始め、海外のラグジュアリーブランドに多用されている合繊の高密度織物メーカー、第一織物が特別賞を受賞。鯨岡阿美子賞には、NYにスタジオを構え、パターンメーカーとして海外のデザイナーから信頼の厚い大丸隆平(oomaru seisakusho 2 inc.代表)が受賞。両者がともに「メイド・イン・ジャパンとしての誇り」を受賞のスピーチで述べたのが印象的。話題賞には銀座で2ヶ月間に渡り「エスプリ ディオール ー ディオールの世界」展を開催。12月に国技館でランウェイショーを行い、ディオール表参道店をリニューアルオープンするなど、日本との関わりを強めているディオールが受賞。新人賞・資生堂奨励賞はクリスチャンダダ(CHIRISTIAN DADA)の森川マサノリが受賞。「世界で戦えるブランドにしたい」と15SSよりパリメンズコレクションに進出したことなどが評価された。表彰式後の会場では、同ブランドが10月にメルセデスベンツファッションウィーク東京(MBFWT)で発表した16SSウィメンズコレクションのランウェイが行われた。text:野田達哉
2015年11月06日数量限定発売2015年冬の新製品株式会社資生堂はグローバルブランド「SHISEIDO」のメーキャップラインより、2015年冬の新製品「フェスティブ カメリア」を2015年11月1日(日)から世界各国で順次、数量限定発売する。同商品は世界的なファッションデザイナー山本耀司が設立した、日本を代表するブランドY’s とのコラボレーションによる限定マルチカラーパレットだ。価格は税抜7,200円で、国内では全国のデパート約230店と、資生堂の総合美容サイト「ワタシプラス」での数量限定発売となる。また、伊勢丹新宿店は10月25日(日)、阪急うめだ本店は10月28日(水)より先行発売を予定している。華やかな椿のプリント同商品はY’sのコレクションで使われる上質なシルクに、華やかな椿をプリントしたデザインで、様々な種類、色、表情のある椿からインスパイアされたカラーを楽しむことができる。カラークリエーションを手掛けたのは、グローバルブランド「SHISEIDO」メーキャップラインの、アーティスティックディレクターであるディック・ページ。メーキャップやファッションで美しさを高めることに、喜びと自信を感じる全ての女性に向けて作られた。アイカラーだけでなくフェイスカラーにもなり、チークやハイライトとしてもメイクに取り入れることができる。(画像はプレスリリースより)【参考】・資生堂ニュースリリース
2015年10月13日山本耀司の手がけるラグジュアリーアクセサリーブランド「ディスコード ヨウジヤマモト(discord Yohji Yamamoto)」が、3人のアーティストとコラボレーションしたカプセルコレクションを発表、伊勢丹新宿本店1階=ハンドバッグ/プロモーションにリミテッドショップをオープンした。会期は9月22日まで。山本耀司が3人のアーティストとコラボレーションしたカプセルコレクション。イラストレーター・天野喜孝、写真家・荒川弘之、画家・朝倉優佳と、ジャンルの異なるアーティストとのコラボレーションを実現した。ディスコードは白と黒を基調とした山本耀司らしい世界観で表現されていたが、カプセルコレクションではブルーやパープルといった印象的な色を使い、これまでと違った新たな面を打ち出している。メインウィンドウも飾る、天野喜孝とのコラボレーション。天野は、山本耀司とのやりとりを受け、このコレクションのためにモノクロームシリーズの作品を特別に描き上げた。その原画を用い、黒とブルーを基調としたレザーアイテムがデザインされた。職人が一つひとつ手作業で仕立て上げたアイテム、型押しした革にプリントでイラストを落とし込んだアイテム、それぞれに趣向と技術を凝らしたコレクション。天野のコラボレーションラインにはビジネスバッグをラインアップしており、これは山本耀司のこだわりでビジネスツールにアートの息吹を吹き込むという新しい発想から生まれたものだという。また天野喜孝のイラストを使用した全てのアイテムには「2015 Amano」のサインが入っており、まさに“纏うアート作品”と呼べるものになっている。ディスコードのデビューシーズンから作品を提供している荒川弘之は、15-16AWコレクションで“トランスルーセント(半透明)”をテーマに、カラーや百合などの花をX線(レントゲン)で撮影。これをもとに、カプセルコレクション限定のアイテムを新たに作り出した。これまで白い花以外をモチーフにすることはなかったが、ディスコードからの提案で初めて色を持つ花を撮影。鮮やかなブルーの花は、繊細なストールにもインパクトを添えている。バッグは艶やかなガラスレザーに職人が一つひとつ手作業で花の写真を再現している。職人の感性が表れるもので、それぞれ個体差がでるのもまた持ち味だ。職人とは、納得がいくまで何度もやり取りを繰り返して辿り着いた表現。朝倉優佳は「花」と女性の「身体」をモチーフにした作品を描いた。アーカイブから“絵のキャンバス”として相応しいアイテムをラインアップし、一つひとつ自らの手でアクリル顔料を使いハンドペインティングを施した。よってこれらは一点ものとなり、ブラックのレザーには赤やオレンジ、黄色の鮮やかな色使いが映える。6月にパリで発表された、16SSの「ヨウジヤマモト(オム)」のコレクションでも朝倉の絵が用いられているが、カプセルコレクションでのコラボレーションの一般顧客へのお披露目は、これに先駆けたものとなる。山本耀司は若手の才能を見出しその個性を伸ばしていくことを得意としており、朝倉の今後にも注目される。リミテッドショップには、メインウィンドウに天野とのコラボレーションアイテムと、カプセルコレクションのベースとなった天野の原画が大判プリントされて展示されており、“ファッション×アート”を肌で感じられる印象的な空間となっている。山本耀司と伊勢丹が考える“This is JAPAN”にこだわったカプセルコレクションとなっており、日本のアーティストが紡ぎ日本の職人が生み出したアイテムを、ヨウジヤマモトの顧客層のみならず沢山の人たちに手に取って欲しいと伊勢丹新宿店の担当バイヤーは話している。
2015年09月17日ヨウジヤマモト社(Yohji Yamamoto Inc)による、ラグジュアリーアクセサリーブランド「ディスコード ヨウジヤマモト(discord Yohji Yamamoto)」のリミテッドショップが、伊勢丹新宿店にオープン。期間は9月16日から22日まで、会場は伊勢丹新宿店本館1階=ハンドバッグ/プロモーション。注目したいのは、今回特別に発売するこれまでにないカプセルコレクション。ディスコードが、イラストレーター・天野喜孝、写真家・荒川弘之、画家・朝倉優佳の3人のアーティストとコラボレーションし、バッグやレザーグッズ、スカーフを作製した。このカプセルコレクションは、伊勢丹新宿店及び9日にオープンしたばかりの三越銀座本店で先行発売される。ヨウジヤマモトの他店でも、発売予定。天野喜孝とのコラボレーションは、天野が今回の為に描き下ろしたイラストレーションを使用した、山本耀司らしい白と黒のシンプルなデザイン。デビューシーズンよりディスコードに作品を提供してきた荒川弘之は、15-16AWのメインコレクションでも“トランスルーセント(半透明)”をテーマに、カラーや百合などの花々をX線(レントゲン)で撮影。今回、カプセルコレクション限定のアイテムを新たに手がけた。朝倉優佳が描いたのは「花」と女性の「身体」をモチーフにした作品。朝倉は「身につけながらも隠し、覆われていることで自身を表現するという、矛盾の中の感覚を欲するのが人間」とコメントしており、“まとう”ことへの矛盾と面白さを今回のコラボレーションの中で表現している。伊勢丹新宿店のリミテッドショップには、カプセルコレクションの他にも15-16AWシーズンのメインとなる「コルセットシリーズ(Corset series)」をはじめ、様々なハンドバッグ、バックパック、クラッチバッグ、ウォレット、スカーフといった幅広いラインナップが来場客を出迎える。山本耀司の哲学である“未完成”と“アシンメトリー(非対称)”の美学を体現するディスコードは、早くもサードシーズン。リミテッドショップでは、さらに拡張された同ブランドの世界観を目の当たりにできるだろう。
2015年09月10日ノエビアは、東京都・銀座のノエビア銀座ギャラリーにて、銅版画家・山本容子が描いたポートレートを集めた作品展「山本容子のアーティスト図鑑」を開催している。会期は2015年8月24日~10月30日。入場は無料。本展は、1995年に創刊された小冊子『本の話』(文藝春秋刊)の表紙画として、銅版画家・山本容子が描き続けたアーティストの肖像画を集めた作品展。会場では、17年にわたって描かれた191名の銅版画のポートレートから、日本人アーティストをピックアップして展示するという。なお、展示される作品には、持ち主の印として蔵書に貼られる"蔵書票"を意味する「EX-LIBRIS」の文字が書き込まれるなど、すべてが蔵書票のスタイルで描かれている。古くは紋章や肖像画をあしらった図案が用いられた蔵書票だが、今回展示される作品は、山本が大切に考えたという「作家の人物としての空気感」に重点を置いて描かれているとのこと。
2015年08月24日モデル、女優として活躍する山本美月が8月22日(土)、都内で行われた初の主演映画『東京PRウーマン』の初日舞台挨拶に、共演する山本裕典、井上正大とともに登壇。劇中に登場する“大丈夫”ポーズを客席からムチャぶりされ、きっちり披露する神対応を見せた。映画はPR会社に転職したドジなOLの奮闘を描いたロマンチックなラブコメディ。山本美月さんは、ついに迎えた公開初日に「緊張していますが、まだ実感がわかなくて…」と心境を語り、「今日は両親も観に来てくれている」と笑みを浮かべた。また、自身の“座長ぶり”については「100点ですね。すてきなスタッフ、共演者のみなさんに助けていただいた」と誇らしげ。山本裕典さんは「ガンバレの気持ちをこめて、99点」、井上さんは「100点以外、つけようがない」と太鼓判を押していた。仕事をテーマにした本作にちなみ、「もしいまの仕事をしていなければ、どんな職業に就いている?」と質問されると、山本美月さんは「農学部だったので、白衣を着て食品や化粧品の開発をやっていたかも。もくもくと作業するのが好きですし」。一方、男性陣も「工業高校に通っていて、某自動車メーカーに就職が決まっていた。いま頃は工場で働いていたはず」(山本裕典さん)、「理系で、円周率の演算が好きだったりするので、そういう方面で働いていたかも」(井上さん)と意外な素顔を披露していた。ちなみに“大丈夫”ポーズは、往年の特撮テレビ番組「仮面の忍者 赤影」に登場する少年忍者・青影のトレードマーク。中高年にはおなじみだが、山本美月さんは「台本に『青影っぽく』と書いてあったんですが、ここにいる全員知らなくて…」とふり返っていた。『東京PRウーマン』はシネ・リーブル池袋ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2015年08月22日モデルで女優の山本美月が2日、東京・ルミネ池袋で行われた、映画『東京PRウーマン』のトークイベントに登場した。22日に全国公開する本作は、山本演じるヒロインの成長物語。自分に自信がない銀行員の玲奈(山本)は、ひょんなことからPR会社に転職する。新たな職場で成功する玲奈だったが、人気タレントを怒らせるミスで窮地に陥り――というストーリーで、山本のほか、山本裕典、桐山漣らが出演している。映画初主演を務めた山本は、「すごくドキドキしてるけど楽しみ。早くみなさんの反応が知りたい」と公開を前にワクワク。撮影中を、「みんなを引っ張っていこう!と思ってたけど、助けられてばかりだった。みんなでワイワイしながら、毎日楽しかったです」と振り返った山本は、「試写を見て恥ずかしかった。物語に入り込みたかったけど、お芝居をチェックしながら見ていたので、落ち着かなかった」と照れ笑いを浮かべた。また、ファッション雑誌『CanCam』の専属モデルでもある山本は、劇中で27種類ものファッションコーディネートを披露しており、「みなさんが真似できる感じだと思います」とにっこり。自身の好きなファッションについて、「シンプルでボーイッシュな服が好き。アクセサリーは昆虫モチーフが好きですね」と話した山本は、「よく着けてるのは、ハエです。あんまり可愛いって言ってもらえないけど、可愛いんですよ~。サナギのネックレスも持ってます」と意外な好みを明かしていた。
2015年08月03日8月22日公開の映画『東京PRウーマン』の完成披露試写会舞台あいさつが27日、東京・新宿ピカデリーで行われ、山本美月、山本裕典、井上正大、LiLiCo、鈴木浩介監督が出席した。銀行員からPR会社に転職したいまどきの女性を主人公に、様々な困難を乗り越えながらも成長していく姿を描いた本作。ドジで自分に自信がない主人公の三崎玲奈に山本美月、玲奈が勤めるPR会社の先輩社員に山本裕典、玲奈の恋人に井上正大が演じるるほか、久松郁実や坂田梨香子など注目の若手株が出演する。この日は主演の山本美月らキャスト陣が勢揃い。舞台あいさつ前に照明が消えるハプニングもあったが、山本美月とLiLiCoが会場を盛り上げるなど、ことなきを得て舞台あいさつを実施。本作で映画初主演を果たした山本美月は「私の役は冴えない銀行員で、とあるきっかけでPR会社に転職します。厳しい先輩(山本裕典)のもと、成功と失敗を繰り返しながら成長していきます」と演じた三崎玲奈のキャラクターを説明しながら「やっぱり初主演なので、みんなを引っ張っていこうと思いました。でも皆さん年上で逆に助けられましたね。撮影期間は10日間と短かったですが、ファミリー感を出そうと思って話しかけたりしました」と振り返った。そんな山本美月に山本裕典は「『CanCam』のモデルでテレビでもCMやバラエティーに引っ張りだこなので、偉そうな奴が来たら天狗の鼻をへし折ってやろうかと思いましたが、現場に来たらすごく頑張り屋さんで誠実さんですね。『頑張れ! 頑張れ!』と思ってました」と絶賛するも、厳しい先輩役は「ドSな役で完膚なきまでに山本さんのお尻を叩きました。こんなに綺麗な女優さんをいじめられるということで楽しかったです」と満足げだった。主人公・玲奈の恋愛も本作の見どころだが、山本裕典扮する先輩の草壁や井上が演じた彼氏の啓太など、登場する男性キャラクターで誰がいいかという質問に山本美月は「プライベートが見えない草壁さん!プライベートが優しかったら萌えるから草壁さんかな」と即答。それを聞いた山本裕典は「役だけどありがとうございます」とうれしそうだった。映画『東京PRウーマン』は、8月22日より全国公開。
2015年07月28日Y-3(ワイスリー)は、パリメンズファッションウィーク中の6月28日、リセ・カルノー(Lycee Carnot) にてメンズ及びウィメンズの2016春夏コレクションのランウェイショーを行った。コンセプトは、『シアー(透ける)』『フルイド(流れるように滑らか)』『ウルトラライト(軽量)』。表現したのは、運動する人体が纏うスリーストライプスの美しさで、その名も『3 Stripes in Motion(スリーストライプス・イン ・モーション) 』。インスピレーション源は、デザイナー山本耀司が即興で描いたというスケッチで、彼自身が運動をしている自画像などもグラフィックとして採用。キーワードは、前述のフルイド、カラー、プリント、ライト(軽量、光) の4つで、人体工学に基づいて計算されたリラックスしたシンプルなフォルムが特徴となっている。カラーは、黒と白というY-3定番のカラーパレットに加え、メンズではエレクトリックブルー、ウィメンズではキャンディレッドをアクセントカラーとし、ヴィヴィッドな雰囲気を加えた。素材は、エアメッシュと繊細なジャージー素材で軽量化を図り、デザインと素材の両方を進化させることでスポーツウエアの可能性をますます広げていく。
2015年07月02日ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)によるアクセサリーブランド「ディスコード(discord)」とウィメンズラインの「レギュレーション ヨウジ ヤマモト(REGULATION Yohji Yamamoto)」が、本日まで東京ミッドタウン・ガレリア1階、2階のイセタンサローネにポップアップショップをオープンしている。また、ディスコードは同日まで、伊勢丹新宿店本館1階のハンドバッグ/プロモーションスペースにも出店している。15-16AWコレクションを取り扱う今回のポップアップショップ。ディスコードは“translucent(トランスルーセント/半透明)”をテーマに、光を受けることにより輝きを放つ素材を用いて、X 線(レントゲン)で撮影した半透明の花をモチーフにデザインしたスカーフやウォレット、バッグを展開する。メインアイテムであるバッグ「Corset series」では、通常は見えない内部構造をデザインに取り入れることで、概念的にトランスルーセントを表現した。また、紐の締め方により、バッグの形状が変化する仕組みになっており、それによって生じる陰影も“光”を感じさせる。一方、レギュレーション ヨウジ ヤマモトでは、山本耀司が長年、テーマの一つに捉えていた題材である“ユニフォーム”にフォーカス。“統制”や“指揮”といった言葉を連想させる“制服”をテーマに、“Clothes with Discipline(規律をもった服)”を提案する。“ブリティッシュ・トラッド”からインスピレーションを得て、メルトンやギャバ、ブロードなどのトラディショナルな素材をベースに製作。フリル、Aライン、コクーンといったフェミニンで軽やかなシルエットを融合させて、カジュアルな中にも男性的な要素を感じさせるアイテムに仕上げられた。ラインアップはコートやドレス、ショートパンツなど。
2015年06月30日Y-3(ワイスリー)が6月24日より、ロンドンの実店舗やオンラインストアを展開するグローバルショッピングサイト「MATCHESFASHION.COM」とのコラボレーションによる限定カプセルコレクションを「MATCHESFASHION.COM」の各店舗及び公式オンラインストアで独占発売している。Y-3のクリエイティブディレクター・山本耀司が自ら描いた一連の墨絵からのインスピレーションにより製作された同コレクション。Tシャツ、トートバッグ、ポンチョの3アイテムで構成される。アイテムにはすべてダブルネームのラベルがあしらわれた。なお、同コレクションはパリメンズ ファッション ウィーク期間中の6月26日に開催するイベント、28日に開催される「ワイスリー」の2016春夏ランウェイショーにて披露される。また、ロンドン中心部にある「MATCHESFASHION.COM」が運営するタウンハウス「No.23」では、山本耀司による絵画が展示される予定だ。なお、「No.23」の室内には、これまで同社とパートナーを組んできた主要なデザイナーが創作したアートワークが飾られている。
2015年06月27日ヨウジヤマモトは6月12日、同社ブランド「Ground Y(グラウンド ワイ)」と、8月23日に開催される夏の音楽イベント「WORLD HAPPINESS 2015」のコラボレーションTシャツを「Ground Y」(東京都渋谷区)店舗にて発売する。価格は税別1万2,000円(数量限定)。同商品は、山本耀司氏が手がけたWORLD HAPPINESS 2015のメインビジュアルがモチーフのTシャツ。山本氏の愛犬「凛(りん)」が正面にすえられている。2つのパターンがあり、色はホワイトとグレーの2色を用意(サイズはS、M、L)。
2015年06月09日リミフゥ(LIMI feu)が6月5日、恵比寿ガーデンルームで15-16AWコレクションを披露した。会場の真ん中には白い正方形のステージが設けられ、そこを起点とする十字路を交差するようにモデルが歩く演出だ。フロントローには、デザイナー山本里美の父、山本耀司の姿も見られた。緩やかなOラインを描いたシンプルなブラックドレスのルックからショーはスタート。コレクションの大半を占めるモノトーンアイテムは、女性の曲線美を意識したような有機的なラインと、身体を締め付ける事のないゆとりあるシルエット、あどけなさの残る雰囲気で構成される。フロントとバックに取られた大きめのタックや、ドレーピングによる六角形を描いたスカート、長方形を張り合わせたようなシャツなどが印象的。中盤になると、レザージャケット、トレンチとシャツのディテールをミックスしたコートや、ニードルパンチでチェック柄をぼんやり描いたオーバーコート、ざっくりした衿元のニットなど、カラーや素材感に動きが見られる。次第にカラーはモノトーンへと戻り、サルエルパンツ、マントのように裾がはためくシャツドレス、コルセット風にウエストを絞ったニットやコートなどが登場した。同ブランドが得意とするアシンメトリーなアイテムもコレクションにエッジを与えている。モノトーンが続く中で、突然現れた鮮やかなブルーのロングコートは一際存在感を放っていた。ラストは、ビッグシルエットのホワイトシャツに、タスキのようにフロントでクロスするベルトが付属したブラックのボトムスを着用したツインモデルがステージでクロスオーバーし幕を閉じた。本コレクションで発表されたアイテムの一部はリミフゥのショップにて購入が可能。
2015年06月08日ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)が展開するブランド「グラウンド ワイ(Ground Y)」が6月12日、ミュージシャンの高橋幸宏がキュレーターを務める夏フェス「WORLD HAPPINESS」とのコラボレーションTシャツ(1万2,000円)を発売する。「WORLD HAPPINESS 2015」は08年からスタートした、緑豊かな夢の島公演を舞台に展開される都市型フェス。これまで、漫画家の手塚治虫や赤塚不二夫、ミュージシャンの細野晴臣、美術家の横尾忠則などの有名アーティストがメインビジュアルを手掛けてきたことでも知られている。8月23日に開催される今年のフェスでは、山本耀司が自身の愛犬である“凛”を正面に据えたビジュアルを制作した。同Tシャツはそのメインビジュアルをモチーフに制作。3サイズ展開で、2タイプのデザインを用意。コンセプトショップ「グラウンド ワイ」にて数量限定で発売される。
2015年06月05日8月23日に東京・夢の島公園陸上競技場で開催される夏フェス「WORLD HAPPINESS 2015」のメインビジュアルが公開。今年はデザイナーの山本耀司が担当したことが明らかになった。2008年より開催されている「WORLD HAPPINESS」は、高橋幸宏がキュレーターをつとめる音楽フェス。そのメインビジュアルにはこれまでイラストレーションが採用されてきたが、今回は初めて写真作品がメインビジュアルとなることがわかった。手がけたのは、ファッションデザイナー・山本耀司。世界中に多くのファンを持つファッション界の重鎮にして、今だに挑戦的な姿勢を崩さない彼が選んだのはなんと“愛犬”の写真。正面を見据える愛犬の凛とした姿に、「WORLD HAPPINESS」「音楽」という世界観を写した、愛らしくもスタイリッシュな作品となっている。山本耀司はまた、ソロ・アルバムもリリースするほどの音楽好きとして知られる。キュレーターの高橋幸宏は40年来の友人とのことで、高橋のたっての願いに快諾、実現したという。なお、これまでMETAFIVE、TRICERATOPS、Controversial Spark、野宮真貴 with カジヒデキ、筋肉少女帯、スチャダラパー、坂本真綾、SCANDALの8組が同フェスの出演者として発表されており、出演アーティストは今後も追加される予定。
2015年04月14日ワイスリー(Y-3)福岡を舞台に、フォトグラファー、レスリー・キー(LESLIE KEE)の写真展が4月18日から5月10日までの期間開催される。アディダス(adidas)が2002年より山本耀司をクリエイティブディレクターに迎え、新たなスポーツファッションウェアとしてスタートした、ワイスリー(Y-3)。ブランド設立10周年を迎え、2013年には福岡市中央区大名に西日本では初となる路面店をオープンした。写真展は、ワイスリー15SSコレクションのバックステージを、レスリー独自の視点で切り取った作品を展示。モデルキャスティング会場でスタイリングを行う山本の姿や、アディダス スタイル ディビジョンのクリエイティブ・ディレクターのダーク・ショーンベルガー率いるアディダスチームとの打ち合わせの様子など、通常見ることのできないコレクション製作の現場などが収められている。レスリーが本展のために撮り下ろした日本を代表する3人のアーティスト。1人目は、2014年のクリスマスに世界公開されたアンジェリーナ・ジョリー監督映画『UNBROKEN』で俳優としてもハリウッドデビューを果たし、世界的にも注目されるギタリスト、MIYAVI。4月15日に発売されるニューアルバム『The Others』のカバーでもワイスリーを着用し話題を呼んでいる。そして、振付を手掛けるaya satoとダンサーのbambiによるダンスユニット、AyaBambi。そのエッジーなルックスと独特の世界観で国内外のダンスシーンはもとより、アート、ファッションなど多方面からも注目を集める。今回の撮影は、台湾を舞台に行われ、MIYAVI、AyaBambi共に15SSコレクションを着用している。なお同写真展期間中、国内直営店にてY-3商品を購入すると、MIYAVIとAyaBanbiが出演する非売品写真集「SUPER Y-3 PHOTOGRAPHED BY LESLIE KEE」を数量限定でプレゼント。また4月18日の18時から20時には、福岡店にてレスリー・キーによる入場無料のトークショーが開催される。
2015年04月13日2戦2勝と最高のスタートを切った新生日本代表。新体制における第1号ゴールを含めた2得点をあげ、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督から厚い信頼を勝ち取ったFW岡崎慎司(マインツ)は、ゴールに対する独特の美学を貫きながらさらなる成長を誓う。○いまも岡崎の心に色濃く残る通算7ゴール目日本代表として初めてキャップを獲得してから6年半あまり。その間に出場した91試合で積み重ねてきた日本歴代3位の「43」ゴールすべてに重みがあり、それぞれにドラマが凝縮されている。そのなかから、あえてベストゴールを選ぶとすれば――。岡崎は迷うことなく、2009年6月6日にあげた通算7ゴール目をあげる。敵地タシケントで行われた、ウズベキスタン代表とのワールドカップ・アジア最終予選。その前半9分に岡崎をいま現在に至るまで支え、未来永劫(えいごう)に心のなかで神聖化されていくゴールが生まれている。MF中村憲剛(川崎フロンターレ)が放った縦パスに、右サイドからゴール前へ飛び込む。左足によるボレーは相手GKにセーブされたが、直後に岡崎の真骨頂が発揮される。こぼれ球に誰よりも素早く反応し、体勢を崩しながら低空飛行のダイビングヘッドを見舞う。ピッチすれすれで首を必死に伸ばした、お世辞にも美しいとは形容できない姿勢から放たれた一撃はゴールネットを揺らし、岡田ジャパンを南アフリカ大会出場に導く決勝弾となった。○座右の銘「一生、ダイビングヘッド」の起源岡崎はワールドカップの大舞台でもゴールを決めている。それでも、ピッチが荒れ放題で、照明も薄暗かったタシケントのスタジアムでマークした一撃を大事にしている理由は何なのか。「自分に対して自信をもつことができたゴールだったんです」。兵庫県の強豪・滝川第二高校から清水エスパルスに入団した2005年。岡崎は中学時代に所属した宝塚ジュニアFCの山村俊一コーチから、いまも座右の銘としている言葉を贈られている。「一生、ダイビングヘッド」。山村コーチは基本を徹底的に反復させ、そのなかでもシュート練習に大半の時間を割いた。コーチが放つクロスに対してヘディングを見舞い続けた日々を、岡崎は苦笑いしながら振り返ったことがある。「カッコつけてボレーなんてしようものなら、ホントに怒鳴られましたからね」。当時は砂利混じりの土のグラウンドで練習することも少なくなかった。それでもダイビングヘッド中心のメニューは変わらない。地面にこすりつけた額に血をにじませながら、無我夢中で空中遊泳を繰り返した。○ストライカーの矜持を貫かせた絶対的な武器プロ入りに際しては母校の黒田和生監督(当時)から反対され、実際にエスパルスの1年目は8人いたFWで8番目にランクされた。長谷川健太監督(現ガンバ大阪監督)から右サイドバック転向を打診されたこともある。それでも「自分には絶対的な武器がある」という自負が、岡崎にストライカーとしての矜持(きょうじ)を貫かせた。中学時代から磨きあげてきたダイビングヘッドで日本代表を勝利に導き、ワールドカップ切符を手繰り寄せたという点で、通算7点目は原点にもなっているのだろう。ブンデスリーガに戦いの場を移して5シーズン目。不断の努力を積み重ねながらマインツのエースストライカーとして2シーズン連続で2桁ゴールをマークし、プレミアリーグのレスターからオファーが届くまでの存在に成長しても、間もなく29歳になる岡崎のプレースタイルの根本的な部分は変わらない。174cm、76kgと小柄なストライカーが生き残っていくためには、屈強な大男たちが壁を築くゴール前へ怯(ひる)むことなく飛び込んでいく勇気が何よりも求められる。岡崎からはこんな言葉を聞いたこともある。「恐怖を感じる前に飛び込んでいくんです」。○柴崎のゴールを体を張って“アシスト”した理由3月31日に味の素スタジアムで行われたウズベキスタン代表との国際親善試合。後半9分に十八番のダイビングヘッドで2点目を決めた岡崎は、同35分には体を張って味方のゴールを“アシスト”している。相手のFKが壁に当たり、こぼれ球がピッチ中央に弾む。飛び出した22歳のMF柴崎岳(鹿島アントラーズ)が、前に出てきた相手GKの頭越しにループシュートを放つ。距離にして約40m。3回バウンドしてゴールに吸い込まれるまで、岡崎は追走してくる相手DFを抑え、それでいてボールには触れずに、最後は笑いながらボールとともにゴール内へ転がり込んだ。「ゴールというものは、一人の選手にとって大きなものになる。自分はそれを知っているから、ああいうプレーができたんだと思う」。自己犠牲を厭(いと)わない岡崎の献身的な姿に、就任2戦目を5対1の大勝で飾ったヴァイッド・ハリルホジッチ監督も賛辞を惜しまなかった。「素晴らしいことだし、珍しいことだし、(世界中の)どこにも存在しないことだ。(5つのゴールのなかで)実は一番スペクタクルなのかもしれない」。○2戦2発で射止めた新生日本代表のエースの座ボールをかき出そうとした相手DFの足につまずくなど、件(くだん)のシーンではけがに見舞われる恐れもあった。サッカーを愛する子どもたちにはまねをしてほしくないという願いを込めて、岡崎は4月2日に更新したブログにこう綴(つづ)っている。「あの場面で迷わずガムシャラにボールをゴールへ押し込んで欲しいなって思います。まずはガムシャラにサッカーをすることが、みんなには大事だと思うから」。自分自身にリスクを生じさせた点は反省しているが、柴崎のゴールを優先させた選択は後悔していない。2戦2発でハリルジャパンでもエースを拝命し、日本歴代2位の三浦知良(横浜FC)の「55」得点を視界にとらえた岡崎はさらなるレベルアップを誓う。「奪った後に縦への速いボールが自分に入ってくるので、それをどうやってさばけるか。そういうプレーの質を高めてもっとゴールを奪いたいし、チャンスメークもできるようにしたい。まだまだ気が抜けないし、もっと上を目指したい」。原点を貫き通すいい意味での頑固さと、際限なく湧きあがってくる貪欲な向上心。そして、前線で放つ大きな存在感とフォア・ザ・チームの精神。ハリルホジッチ氏を含めた歴代の日本代表監督が、岡崎に魅せられてきた理由がここにある。写真と本文は関係ありません○筆者プロフィール: 藤江直人(ふじえ なおと)日本代表やJリーグなどのサッカーをメインとして、各種スポーツを鋭意取材中のフリーランスのノンフィクションライター。1964年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。スポーツ新聞記者時代は日本リーグ時代からカバーしたサッカーをはじめ、バルセロナ、アトランタの両夏季五輪、米ニューヨーク駐在員としてMLBを中心とするアメリカスポーツを幅広く取材。スポーツ雑誌編集などを経て2007年に独立し、現在に至る。Twitterのアカウントは「@GammoGooGoo」。
2015年04月04日3月下旬の桜の季節、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA、DSMG)3周年を祝し、5階のシモーネ ロシャ(Simone Rocha)スペースに無数の花が咲いた。デザイナーのシモーネ・ロシャ自身が手掛けた “狂乱の花(MAD FLOWER)”だ。その花はシモーネ ロシャ15SSシーズンで発表されたシノワズリのような赤のフラワープリントアイテムに用いられているコサージュと同じテクスチャー。フェイクだが、匂い立つほどに瑞々しく、そして狂おしい。15SSコレクションは黒、フラワープリント、白とはっきりしたシーンで構成。それぞれに共通するのは“花のモチーフ”だ。「今シーズンは花を様々な方法で見せたかった。ブロケード、プリント、コサージュ、チュールに刺繍、クロシェレース……。コレクションはダークな悲しみで始まり、狂ったように花が咲き乱れ、清純無垢で終わるの」とシモーネ。インスピレーション源は、ドイツのダンスカンパニー「ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団」の公演。伝説的ダンサーであるピナはデザイナー・山本耀司のミューズとして有名だが、2009年に鬼籍に入った後もロンドンを代表する若きデザイナーを魅了したようだ。シモーネは2012年、世界のメガロポリスをモチーフとした演目「World Cities」を鑑賞し、“香港”をテーマとした「Der Fensterputzer(窓清掃人)」に感銘を受けたという。そのステージには、まるで華道家・中川幸夫の作品「魔の山」のように漆黒の舞台に真紅の花弁が山のように積もる。「パフォーマンスの動き、感情、そして何より花の山に感銘を受けたの。愛と喪失を感じたわ」シモーネは2年前のDSMG1周年の時も来日し、花を用いたインスタレーションを行っている。その時は生花のあじさいやミモザが彼女の13SSコレクションに華やぎを添えた。2月に発表された15-16AWコレクションでは現代美術家、ルイーズ・ブルジョワの作品からインスパイアされた一見花弁のような形が用いられている。人の顔を覆った花のモチーフもチュールに刺繍として描かれた。彼女はフラワーモチーフを多用するのだ。「抽象的な形が好きなのかも。花はそれぞれ形や色の染まり具合が違うし、粉が吹いていたりとテクスチャーも異なる。人工的でなく、オーガニックなところに惹かれるわ」デザイナーをしていなかったら花屋になっていたかもしれないというシモーネ。好きな花との問いに、「Peony rose」と返ってきた。落ちるほどに大振りなバラだ。クラシックでワイルドなところが気に入っているという。「まだコレクションには使っていないけどね。花は春夏秋冬それぞれのシーズンに合わせ、芽が吹き、開花し、そして枯れる。まるでファッションのようね」ロマンティックな中にどこか毒気があるシモーネ ロシャの服。ロンドンコレクションを牽引する彼女のクリエーションは大輪のバラのような芳香を放っている。
2015年04月02日ザディグ エ ヴォルテール(Zadig et Voltaire)が3月24日、青山店でアーティストの大竹司によるウインドーライブペインティングを開催した。大竹司は現代美術ギャラリー「山本現代」に所属するアーティスト。金沢美術工芸大学などで伝統的な日本画を学び、近年では妖怪や招き猫といった日本独特のモチーフを、カラフルな色彩と軽妙なタッチで描いている。ザディグ エ ヴォルテールでは、創始者ティエリー・ジリエ(Thierry Gillier)が大竹の作品に感銘を受けたことから、14SSコレクションでコラボレーションを展開。今シーズンにも、大竹の作品をテキスタイルに取り込んだコレクションを発表している。今回のライブペインティングは、そんな両者の関係によって実現したプロジェクト。ライブペインティングでウインドーに描かれた作品は4月19日まで展示される。
2015年03月31日デザイナー・山本耀司が手がけるアクセサリーブランド「ディスコード(discord)」が、「ポム・ド・テーレ・グランド(Pomme de Terre Grande)」(24万8,000円)を発売する。今回のリミテッドバッグでは銀箔を貼った和紙を数ミリ単位で裁断。それを京都で1500年に渡って受け継がれてきた、西陣織の技法によって糸として織り込んだ。織物特有のテクスチャーが、立体的なフォルムを生み出している。全世界でも10エディション限定での販売となり、国内での取り扱いはヨウジヤマモト青山本店、伊勢丹新宿店の他、松屋銀座の期間限定ショップ。なお、ディスコードではリミテッドバッグの販売期間中、松屋銀座本店の2階にある特設会場にポップアップショップをオープンする。商品を購入した人の中から、先着30人には限定キャンバスバッグをプレゼント。正面にはディスコード、裏面にはヨウジヤマモトのロゴが配置されており、シックなデザインでオン・オフどちらにも利用できる。
2015年03月27日エイベックスが3年半の開発期間を経て開発した大麻布「麻世妙 majotae(まよたえ)」を使ったアイテムが3月25日から伊勢丹新宿店本館・メンズ館各階で展開される。「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」「マメ(mame)」「ミナ ペルホネン(mina perhonen)」「ケイタマルヤマ(KEITA MARUYAMA)」らが、日本古来の布の魅力を活かした限定アイテムで表現する。ヨウジヤマモトは、女性らしいシルエットのロング丈ブラウス(5万6,000円)のパターンを新たに引いた。同アイテムはフロントタックに麻世妙を使用し、その素材感を際立たせている。メンズアイテムとしては、1987年のコレクションで好評を得たパネルデザインのモノトーンジャケット(12万円)を、麻世妙でリバイバルさせた。同ジャケットに数シーズン前から人気の高いサルエルパンツ(6万円)をスタイリングすることで、麻世妙を軸に過去と未来を繋げるルックに仕上げている。デザイナーの山本耀司も「伝統を未来に繋げる」という麻世妙のコンセプトに共感し、今回の限定品製作に至ったという。マメは、麻ならではの透け感を活かしたチュニック(7万1,000円)、トップス(3万8,000円)、ワンピース(7万5,000円)の3アイテムを製作。ワンピースの前面には、14-15AWコレクションにも採用されたスズランモチーフの刺繍が施されている。デザイナーの黒河内真衣子は、日本各地の伝統的な技法にインスピレーションを受けたコレクションを発表しており、今回のコラボレーションが実現した。ケイタマルヤマは、麻世妙でドレス2型(8万5,000円から)とスカーフ1型(3万3,000円)を製作。デザイナーの丸山敬太は「麻は保温性もある一方、涼感も与えてくれる素材。環境に寄り添う素材を活かすため、着る人の肌に近いアイテムを作りたいと思い、着るごとに肌になじむようなシルエットのシャツワンピースをデザインした」と同店の公式動画内でコメントする。ミナ ペルホネンは、麻世妙を使った新生児のためのおくるみ(2万円)と帽子(1万5,000円)をデザイン。ミナ ペルホネンを代表する鳥や草花のモチーフが連なる「forest parade」のレースが施されている。いずれも肌触りのよい麻世妙を赤ちゃんの肌に触れる内布に、外布にはオーガニックコットンを採用している。また、同モチーフのレディスアイテムとして、ドレス(6万5,000円)とブラウス(3万8,000円)の2型も製作した。4月1日から6日には、同店本館7階催物場で「麻世妙~日本人が忘れていた布」が開催される。同展示では、麻世妙が持つ魅力と未来への可能性について、貴重な自然布コレクションやファッションアイテム、インスタレーションアート作品などを通じて伝えていく。
2015年03月25日デザイナー山本耀司が手がけるラグジュアリーアクセサリーブランド「ディスコード(discord)」が、初の公式オンラインショップをZOZOTOWNでオープンした。ディスコードは、「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」と三越伊勢丹の共同プロジェクトとして立ち上がったブランド。日本の伝統である奥ゆかしい美しさをデザインに取り入れながら、メイドインジャパンにこだわったコレクションを展開している。ショップがオープン初日に発売したアイテムは全部で11点。このうちバッグは3アイテムが展開され、その中にはファーストコレクションのアイコンモデルも含まれる。更に、ウォーターリリーやチューリップをモチーフとした財布が全部で4種類。同じく4種類あるスカーフはそれぞれ、円形にコラージュしたチューリップ、日本の侘び寂びを伝えるアマリリス、消え行く煙の一瞬の美しさ、そしてウィットあふれる擬人化された犬がデザインされている。
2015年03月05日東京の魅力をファッション、カルチャー、食などの視点から提案するイベント「ディスカバー東京(DISCOVER TOKYO!)」が伊勢丹新宿店本館・メンズ館各階で2月4日から23日の期間開催中だ。同イベントでは、生まれも育ちも新宿だというデザイナー・山本耀司手掛けるアクセサリーブランド「ディスコード ヨウジヤマモト(discord Yohji Yamamoto)」のショルダーバッグや財布などを展開。また、同氏の愛娘で「リミ フゥ(LIMI feu)」デザイナーの山本里美は15年春夏の新作を限定品と共に披露する。また、東京という街を語る時に欠かせない“デジタル”という要素に同店が得意とするファッションを掛け合わせたコンテンツ「DIGITAL LIFESTYLE 2015 TOKYO」も11日から16日の期間、本館1階から3階を中心に展開、auの新機種「INFOBAR A03」のデビューに合わせ同社と協業したデジタル×ファッションを体験できる試みだ。「アンリアレイジ(ANREALAGE)」デザイナー・森永邦彦とライゾマティクス・真鍋大度のコラボレーションで、テクノロジーを駆使したセーター(4万8,000円)とTシャツ(1万4,000円)のオーダーを受ける。デザインには顧客が撮った写真を独自に開発したアプリでモザイクデザインに変換したものを採用するため、自分だけの特別な1着をオーダー可能だ。またスマートフォンを使用したバーチャルリアリティー体験を2階が提案。専用の装置「ハコスコ」を装着すると、伊勢丹新宿店の階から階をすり抜け、空まで飛びあがるバーチャルリアリティー体験ができるという。その他にも、東京発のファッションブランド「ミュベール(MUVEIL)」の隠れた人気アイテムグランマチャームの新作や「ウカ(uka)」の限定ネイルオイルなどが登場。また東京を語る上で欠かせないワードである「アニメ」がある。ファッションとアニメの魅力を掛け合わせた「めいたん呉服店」は、ゲーム「明治東亰恋伽」のコラボレーション企画。同作品ヒロイン・芽衣ちゃんの衣装をベースにしたモダンな雰囲気の和装コーディネートなど、全8型のコラボ和装コーディネートが11日から16日の期間同店本館7階呉服コーナーで展開される。同イベントのスペシャルサイトには「TOKYO」マスター検定を開設。知っているようで知らなかった東京にまつわるトリビアを紐解くことが可能。意外な東京の魅力を再発見できるイベントとなりそうだ。
2015年02月09日ワイズ(Y’s)は2月6日、アディダスとのコラボレーションによるスニーカー「ワイズ スーパー ポジション(Y’s Super Position)」(2万3,500円)を発売した。同名は現ヨウジヤマモト青山本店の旧称だ。このシューズはデザイナーの山本耀司とアディダスが手掛けるレーベル「ワイスリー(Y-3)」を通した、両者のパートナーシップから生まれたもの。「アディダス オリジナルス(adidas Originals)」の「スーパースター」に、山本耀司の感性が取り入れられた。「ワイズ スーパー ポジション」において、スリーストライプスは手縫いのステッチで表現されている。その縫い糸はアッパーに収まることなく垂れ下がり、スーパースターにはない新たなアクセントとなった。更に、貝殻を象るラバーのシェルトゥキャップがスムースレザーに置き換わり、アイレットがスウエードへ、ライニングがソフトレザーへと大胆にカスタムされている。その他、シュータンにブランドネームを、ヒール横に「Y’s Super Position」と記されたロゴは、シューズのカラーバリエーションに合わせて変化する。ホワイトモデルはスーパースターのカラーを受け継ぐゴールドに、ブラックモデルは染色なしで刻印だけがスマートに施された。また、ヒールタブもホワイトモデルではグレーを、ブラックモデルではホワイトをそれぞれ採用している。取り扱いはワイズの直営店の他、スタイルズ代官山、アンディフィーテッドの東京店と静岡店、ヴィエー(V.A.)にて行われる。
2015年02月06日「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」は、昨春発売したラグジュアリーアクセサリーブランド「ディスコード(discord)」のセカンドシーズンとなる15SSコレクションを1月9日に発売する。ディスコードは、昨年2月にニューヨークで三越伊勢丹が開催したポップアップショップ「ニッポニスタ(NIPPONISTA)」でデビュー。英語で“不協和音”を意味するブランド名が、デザイナー山本耀司の未完成、アンシンメトリーに対する美学を象徴。不完全・不安定なものに美しさ感じる日本人の繊細な感覚と、メイドインジャパンの高いクオリティーをバッグやシューズ、小物などに落とし込んで提案する。新作コレクションはブランドのエスプリでもある“未完成な美しさへの探求”というテーマのもと、「形」にフォーカス。身に付ける人のシェイプから生み出された新しいフォルムのアイテム達は、モノトーンの色使いがそのデザインを一層強調する。取扱いは伊勢丹新宿店本館1階(12月26日より先行販売中)、ヨウジヤマモト青山本店、福岡岩田屋。尚、ヨウジヤマモト青山本店では、9日からソニーの電子ペーパーを用いたビッグバッグを特別展示する。レザーのバッグに縫製された薄型ディスプレイには、電圧が加わる度に色が白から黒に、そしてまた白にと変化。ブランドロゴや花のモチーフが浮かび上がる仕掛けだ。
2015年01月07日ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)がタバコのセブンスター(SevenStars)とコラボレーションしたキャンペーンを12月から行っている。JTスモーカーズ IDのポイントを貯めて応募することで、ヨウジヤマモトのシルバーアクセサリーブランド「ゴシック ヨウジヤマモト(GOTHIC YOHJI YAMAMOTO)」別注のアイテムが抽選でプレゼントされる。アイテムはAコース・シルバーネックレス(15ポイント、70名)、Bコース・ZIPPOライター(2ポイント、400名)の二つ。どれもブランドネームとアイコン、七つの星が渋いシルバーボディに刻印されたクールなデザインだ。応募はセブンスター上蓋裏のQRコードから。満20歳以上、日本国内居住者が対象。2015年3月31日まで行っている。禁煙の風潮の中、タバコを好むデザイナー・山本耀司らしい反骨精神あふれる取り組みだ。
2014年12月26日「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」は、リッツォーリ(Rizzoli)社から書籍『YAMAMOTO & YOHJI』を発売した。デザイナー・山本耀司のアーティスティックな側面をクローズアップしており、映画や演劇、オペラなどとのコラボレーションと、そこに至った経緯が記されている。未発表の写真や貴重な寄稿も収録され、展示会でのトピックスを含め、山本のキャリアが様々な視点から紐解かれる。その他、「Y-3」「エルメス」「マンダリーナ・ダック」など、数々のブランドとのコラボレーションの記録が残されており、ブランドの歴史をたどる上では欠かせない1冊となっている。女優シャーロット・ランプリングからの手紙、映画監督ヴィム・ヴェンダースなど長年の友人からのコメント、写真家パオロ・ロベルシらが捉えた山本の姿なども収録されており、資料的価値が非常に高い。書店他、ヨウジヤマモト青山本店、Ground Y 渋谷パルコ店、s'yteウェブサイトにて販売。
2014年12月10日メジャーリーグのテキサス・レンジャーズに所属するダルビッシュ有投手がこのほど、レスリング世界選手権で金メダルなどを獲得している山本聖子選手と交際していることを、自身のTwitterで明かした。ダルビッシュ投手のTwitterには、自身と山本選手がにこやかな表情で抱き合っている2ショットが写されている。ダルビッシュ投手は「先々週の日曜日に撮影した写真です。2人で相談し、オープンに付き合って行くことにしました。皆様応援宜しくお願いします」とのコメントを投稿し、堂々と交際宣言をしている(原文)。「交際投稿」には「幸せな笑顔が素敵なお二人です」「末永くお幸せに」などの祝福のコメントが多数寄せられている。また、山本選手が「神の子」などの異名を持つ総合格闘家・山本"KID"徳郁選手の妹であることを受けて、「(山本"KID"徳郁選手の)義弟になるのか」などといった、早くも結婚を見越したコメントもされている(すべて原文)。なお、ダルビッシュ投手は2007年にタレント・紗栄子さんと結婚し、2012年に離婚を発表している。
2014年11月18日ドイツの北部にある都市ハンブルクでは、現代ファッションをテーマとした展覧会「インサイド・アウト」が開催されている。会場はデザインや工芸作品を展示するハンブルク工芸美術館。展示されているのは、川久保玲、山本耀司、マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)、イリス・ヴァン・ヘルペン(Iris Van Herpen)といった80年代以降に活躍したデザイナーによる様々な衣服。本展では、55点のファッションデザインを「Exposure(暴露)」「Simulation(擬態)」「Alienation(疎外)」「Reshaping(再形成)」の四つの視点から紹介している。「Exposure(暴露)」では、本来衣服が隠すべきである身体をあえてさらすようデザインされた衣服を展示。ベルンハルト・ウィルヘルムがデザインしたのは胸の部分が切り抜かれたTシャツ。他にも身体の大部分を露わにしたガレス・ピューのドレスなど、服と身体が密接な繋がりを持つことを強く感じさせる作品が並ぶ。「Simulation(擬態)」では身体の形を変えてしまうようなデザインを紹介している。中でも特に目を引くのはイリス・ヴァン・ヘルペンのドレス。「スネークドレス」という名前の通り、蛇が身体に絡みつくような独特な形を見せている。こうした衣服によって身体は全く別の形を手にいれることが可能となる。現代のファッションと、ファッションの歴史との繋がりにも注目。「Reshaping(再形成)」で見せるのは、伝統を参照した現代のファッションデザイン。2012年に発表されたコム デ ギャルソンのイブニングドレスは20世紀初頭のドレスと共に並べられている。ここで強調されるのは過去と現代の共通性。デザイナーが過去の文脈を取り込み、新しい意味を生み出していることに気付かせてくれる。「Alienation(疎外)」では、80年代以降に生まれたファッションがもたらした意味について思いを巡らした。コム デ ギャルソンの作品はその答えの一つ。展示されているのは12-13AWコレクションで、そこでは縫い目など従来の価値観では美しいものとして見なされなかったものが強調されている。これらのデザインは今までのファッションのあり方に疑いをもたらし、同時に新しい価値観を強く感じさせてくれるのだ。展示では現代ファッションの方向性が衣服の内側にある身体へ向かうだけでなく外側へ向かうことを、そして過去の価値観を参照するだけでなく新しい価値観を追求していることを伝えてくれる。それはまさに展覧会タイトルが「裏表に(ひっくり返す)」を意味するように、一方向ではなく多方向に発展するファッションの姿に他ならない。大胆な視点から切り込んだ本展はファッションの現在を知ることができる興味深い試みと言えるだろう。【イベント情報】INSIDE OUT. Insights into Fashion会場:Museum fur Kunst und Gewerbe Hamburg(ハンブルク工芸美術館)住所:Steintorplatz 20099 Hamburg会期:6月7日から2015年春まで時間:10:00から18:00(木曜日は21:00まで)休館日:月曜日入場料:10ユーロ
2014年11月04日