こだわりの注文住宅を建てたいけど、「どんなことに気をつけたらいいの?」「そもそも注文住宅は自分に向いているの?」など、分からないことだらけ…。そこで、注文住宅についての様々な疑問を、実際に注文住宅を手がける設計事務所の代表者に聞いてみました!今回、ご協力いただいたのは、甲斐建築設計(東京都町田市)の代表を務める甲斐裕規さん。甲斐さんは大手ハウスメーカーに10年間勤務した経歴もお持ちで、その当時の経験についても色々伺ってみました。■ ハウスメーカーで建てる人は何を求めている?ハウスメーカー時代に多かったお客様の要望などを教えてください。「圧倒的に多かったのは、“収納を多く取りたい”でしたね。次が家事動線。“洗面室に洗濯機を設置するより、洗濯物を干す階に洗濯機を設置したい”など、家事動線に対するこだわりのご要望も多くありました」今回取材にご協力いただいた甲斐さん「子ども部屋は各自欲しいけど狭くてOK、勉強はリビングでするので広いLDに大きめのダイニングテーブルを置きたい、などの声も多く聞かれました」ハウスメーカーで注文住宅を建てる場合どんなことに注意すべき?norinori303 / PIXTA(ピクスタ)「メーカーによってはお客様と設計のセッションが少ないところもあるようなので、営業マンだけではなくデザイナーが入って打ち合わせしていただけるメーカーさんを選んだ方が良いかと思います」ハウスメーカーで注文住宅を建てているのはどんな人が多い?akey / PIXTA(ピクスタ)「建築の専門的なことよりも、ハウスメーカーに対する安心と信頼を優先される方が多かったような気がします。地元工務店と競合する事は少なく、現在もその感じは変わっていないように思います。現在、当社を検討いただくお客様もハウスメーカーさんと競合するケースはほとんどありません」■ ハウスメーカーと地元工務店の違いについてYUMIK / PIXTA(ピクスタ)ハウスメーカー時代のお客様と、現在の設計事務所のお客様では要望などに違いはありますか?「まず共通しているのは、建築基準法の改正や地震等の影響から、耐震性能や断熱性能などを注視されるお客様が多くなっているのを感じます。ハウスメーカーは住宅性能の実験などを行い、その計測結果をカタログ化し根拠を示すことで地元工務店等との差別化を図っていますが、ここ数年で建材(サッシ、ガラスなど)の性能が飛躍的に向上した事もあり、地元工務店の造る住宅もその性能(耐震、断熱等)に遜色は少なくなっているように思います」ZEAL / PIXTA(ピクスタ)「その様な背景もあると思うのですが、当社に相談に来られるお客様は、予算と相談しながら“この予算で何々ハウスさんみたいな家にしたい“というお客様であったり、“耐震、断熱はもちろん薪ストーブを入れて、一部に大谷石を使ったり古材を利用したカフェのようなリビングを作りたい“など、限られた予算の中でこだわった部分を住まいに取り入れたいというお客様が多いです」chikaphotograph / PIXTA(ピクスタ)注文住宅を手がけるうえで大事にしていることは?Komaer / PIXTA(ピクスタ)「最近は雑誌、インターネットなどで十分研究し、イメージがある程度固まっているお客様が多いので、プランニング段階で細かい部分の提案を大事にしています。間取を立体にしたときのイメージはしにくいので、“この空間に棚を設置しませんか“とか“この隙間に小窓をつけませんか“といった、空間や採光に対する提案や、“この扉は冬場しか開閉しないので引き違い戸にしましょう“など、実生活での利便性をプランニングの段階で提案するようにしています。私の好みを提案していると言われればそうかも知れませんが(笑)、設計事務所ごとの違いや特色ってそういう所なのかもしれません」さるとびサスケ / PIXTAさまざまな夢をつめこんでつくる注文住宅。ハウスメーカーに依頼するか、設計事務所に設計・監理を依頼するか、設計施工を一括して地元の工務店に依頼するか、選択肢はさまざまです。それぞれの特徴を理解し、理想の住まいづくりを楽しんでください!【取材協力】甲斐裕規さん注文住宅の設計・監理を手がける甲斐建築設計の代表。各種不動産の管理、売買、仲介などを行う不動産管理センター マルシャン(株式会社マルシャン)の代表も務める。
2018年07月27日2015年夏に滋賀県東部で家を建てた、かねこりかです。会社員の夫と小学5年生の長女の3人家族です。迷った末に家づくりをお願いしたのは”お客を選ぶ”、大喜工務店でした。今回は打ち合わせから学んだ、”地震・災害に耐える家”の3つの条件と気づきをご紹介します。■ 条件1. 基礎へのこだわり筆者夫妻が大喜工務店を選んだ理由はたくさんありますが、絶対に外せなかった点は安全へのこだわりでした。まず我が家は平屋なのに3階建て仕様の基礎です。頑丈な基礎は地盤改良工事から始まります。万が一川が氾濫した時などのリスクを考え、標準より15㎝高くした基礎がこれです。■ 条件2. 柱の強度は”太さと粘り強さ”が肝心!さらに大喜工務店のつくる家の魅力は圧倒的な角材です。わが家の8寸(約24㎝)の大黒柱の強度はなんと!標準的サイズ(3寸5分約10.5cm)の49倍です。建築士さんが構造計算してくださり、「これでも低く見積もっている」と聞いて、とても驚きました。それは太さだけでなく、長期間自然乾燥させることで角材が粘り強くなり、地震の揺れにも耐えられるというわけです。逆に人工的に短期間で乾燥させた角材は繊維の断裂により中身が弱い素材になるそうです。■ 条件3. 壁や梁、構造が重要筆者がテレビ等から影響を受けた憧れのイメージと完成見学会で訪れた家にはすこしギャップがありました。正直、もっといろいろな家の形やバリエーションがあればいいのに……と思ったこともありました。ですが、かき集めた情報を一つずつ実現できるかどうか相談するうちに「構造が弱くなる」「不便」などの説明を受け、「だから共通したデザインになるのか!」と理解できました。平屋を活かし、我が家の天井のほとんどは梁を見せています。隠すことも可能でしたが敢えてせず、筋交いもあちこちに見えています。これもまた強度が増す骨組みです。■ 地震以外に竜巻や台風といった災害も先月の大阪北部地震では家族や友人の安否を心配しました。続いて6月末には滋賀県で竜巻も発生し、自然の脅威をとても強く感じています。被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。今後は地震だけではなく災害に強い家へのニーズが高まるのではないでしょうか。わが家の屋根には瓦が乗っていますが、金具で留めているので暴風などに飛ばされる心配がありません。これはオプション料金でした。楽天的な筆者はそこまで心配しなくても……と当時は考えていました。今では危険を予測していた夫と建築士さんが提案してくれた事に感謝しています。これから新築やリノベーションを考えておられる方々の参考にしていただければ幸いです。家族が集い、当たり前に繰り返される暮らしが、安全で安心できる住まいに守られるといいですね。(ライター/ライフオーガナイザーかねこりか)写真提供大喜工務店
2018年07月11日造作キッチンを諦め、工務店標準のLIXILのシステムキッチンを採用した我が家。キッチンもリビングの一部として部屋と馴染むお気に入りの空間にしたい、という希望を叶えるため、ある方法でオリジナルのキッチンスペースを実現させました!■ システムキッチンを造作風に大変身させる方法我が家のキッチンは多くのお宅で見られるセミオープンキッチン(I型キッチン)。アイランドキッチンほどオープンではありませんが、キッチンからリビングを見渡すことができるほどよい開放感があります。キッチンとリビングの境に腰高のカウンターと収納を造作してキッチンを囲むようにし、無垢の板張りで仕上げています。キッチンカウンターの図面背面収納としてカップボードも造作しました。リビングから見える部分は全て造作家具で囲まれているので、キッチン本体はシステムキッチンですが、オリジナリティのあるキッチンに大変身!コストを抑えつつ、理想に近い形を実現させることができました。次にこだわりの造作についてご紹介していきます!■ キッチン背面にカップボードを造作リビング側からキッチンを見ると、どーんとこの造作カップボードが目に入ります。上段と下段に分け、通風と採光のために小窓をつけました。全体とのバランスを考えて横長の窓に。あわせて横長のニッチを作ってお気に入りのカップをディスプレイ収納にしたのもこだわったポイントの一つです。「収納力が高い家」というのが家づくりの一つのテーマでもあったので、可能な限り壁面いっぱいに収納スペースを確保しました。入居前の様子。上段下段は炊飯器やトースター、電子レンジなどの家電がすっきりと収まるようサイズを測って図面を作成。入居前の様子。下段計画段階では完璧に仕上げたつもりでいましたが……、入居後配置してみるとコンセントの位置がずれていたり、家電を買い換えてしまうとすっきり収まらない、といった後悔ポイントも。例えば写真左側はトースター置き場ですが、当時使っていたトースターのサイズぴったりで計画してしまったため、人気のバルミューダのトースターを置くことが難しそうです。■ 家族との会話も弾む造作カウンターキッチン長い時間を過ごすことが多いキッチンだからこそ、リビングで家族が過ごす様子を見ながら、カウンター越しに話しながら、可能な限り家族との時間を共有したいという思いもあってキッチンカウンターを造作しました。来客時も、食事の支度をしながら会話を楽しむことができるお気に入りの空間になりました。カウンターの足元は板張りにし、床の色と馴染むよう同じ色で塗装。一部はルーターやプリンタ、パソコン等ごちゃっとしがちな電子機器類をまとめる為の収納になっています。■ 無垢材×ブリックタイルでブルックリンスタイルにブルックリンスタイルを意識し始めてから、どうしても取り入れたかったブリックタイルをアクセントウォールとして採用。予算オーバーしてしまいましたが、思い切って取り入れて大正解!無垢材メインの空間にブリックタイルが加わったことでLDKの雰囲気がぐんとアップしました。当初希望していた造作キッチンは予算の関係で断念しましたが、キッチン周りを造作でつくり込むことによって、コストを抑えつつオリジナルのキッチンスペースを実現させることができました。造作のメリットはデザインから寸法、材質まですべてがオリジナルだということ。設計段階ではかなり苦労しましたが、検討を重ねて作り上げた物なので愛着も増します!キッチンをどうしようか迷っている方は、一度検討して見る価値ありです。(aymama)
2018年07月02日間取りや内装決め、オプションの追加で予算より費用はアップしていくけれど、理想に近づく度にワクワクする家づくり。その中でも、目に見えないけれど必要になってくる大きな出費があるんです。それは、家を建てる際に必ずと言って良いほど行われる「地盤調査」。地盤の状態を調べ、家をしっかり支えることができるかをどうかを確認します。調査の結果、改良が必要と判断されると建築前に地盤改良工事が行われます。この改良工事費用は、案外大きな出費になる可能性があるんです。※【工務店で建てたブルックリンな家】過去の記事を読む■ 「地盤調査」が行われるのは土地購入後。購入前に土地の状態を知る方法は?地盤改良が必要のない強固な土地をあらかじめ購入ができると良いのですが、地盤調査が行われるのは土地購入後である場合がほとんど。地盤調査にももちろん費用が掛かるので売主側が調査をしデータを提供する、ということは滅多にないようです。では購入前にその土地の状態を知ることはできないのでしょうか?もちろん調査をしてみないと確実な結果は分かりませんが、「昔その場所がどのような場所であったか?」ということはある程度は確認することができます。山や丘、標高が高い場所の地盤は強く、田んぼや川が近い、標高が低い場所は地盤が弱い傾向にあるようで、例えば田んぼであった場所を宅地用に造成した土地は地盤が軟弱である可能性が。こう言った情報は、国土地理院の「地図・空中写真閲覧サービス」を使うと、昔の土地の様子を航空写真で確認することができるので、気になる方は一度調べてみてはいかがでしょうか。■ 宅地用の造成地は地盤が軟弱!? ドキドキの調査結果は…我が家の土地はその昔、山でした。と言うことは、それなりに地盤は強固なはず!と想定していました。淡い期待を抱いていましたが、実際調査をしてみるとガッツリ改良工事が必要な土地でした……。蕎麦喰亭 / PIXTA(ピクスタ)実はもともとの地盤は強固でも、我が家の場合は宅地用に整地された開発分譲地。もともとの地形に盛り土をして手を加えてあったので、盛り土部分の地盤が軟弱だったのです。実際、盛り土等で整地した土地の地盤が強固になるのはしばらく時間がかかるそうなので、もともとの土地が強固であっても整地の仕方によっては改良が必要な土地は多く存在するので要注意です。■ 予算の中に改良費用を必ず入れておくことpu- / PIXTA(ピクスタ)建築の見積の中に、地盤調査費用・地盤改良費用を盛り込んでくれるビルダーさんは多いですが、稀にそうでないケースも。地盤改良費用は一般的に30坪の土地の場合、約80万〜100万円かかると言われているそうなので、あらかじめ予算に入れておく事をオススメします。筆者も地盤改良費として100万円見積もっていました。改良が安く済めば他に予算を回せるかも……、と淡い期待を抱いていましたが、結果的には予算のほとんどを改良費用にあてることに。家づくりは見えない所にも多くの費用がかかります。当初の見積からオプションで増額していくこともよくあるので、少し余裕を持たせて資金計画を建てることが大切です。理想の家づくりができるよう、無理のないプラン検討をオススメします。(aymama)
2018年04月26日土地の購入も含めた家づくりでは、家にかけられる予算には限りがあります。提示されたプランそのものはとても気に入っていて、ウォークインクローゼット分のおよそ4坪を減らす以外は変更したくありません。このプランを実現するためには、予算のことも考え、何かを諦めなくてはなりません。家づくりのプロである建築家と工務店にすべてを委ねることを決めたとはいえ、家に関する希望は全くないわけではなく、むしろ、設計料がプラスになってもいいから建築家に依頼した理由は、家という空間をより快適にしたいという強い思いと希望がありました。そのためにも、優先順位をちゃんとつけて、本当に必要なものを吟味して選ぼうと決めました。その結果、様々な意見も聞きつつ、自分たちの家づくりに何が必要かを考えることが、この先の自分たちの人生を考えるいいきっかけにもなったのです。※【住宅ライターの家づくり】過去の記事を読む■ 1.真っ先に諦めたのは、憧れの薪ストーブ建築家が作ってくださった模型をよく見ると、階段の脇に薪ストーブが設置されています。実は、私が真っ先に希望して真っ先に諦めたのは、薪ストーブでした。冬の夜、揺らめく炎を眺めながら過ごす時間。ストーブの上にストウブのピコ・ココットをおけば煮込み料理もできたりして。憧れますよね〜。憧れの薪ストーブ。設置にかかる費用を聞いて、現実に引き戻されました。chikaphotograph / PIXTA(ピクスタ)薪ストーブ本体+煙突、炉壁や炉台の工事などを含めかかる費用は総額およそ100万円、と工務店が教えてくれました。家自体は薪ストーブの設置を前提にして設計されていましたが、100万円かぁ(遠い目)。冬の寒い日、炎のゆらめきを眺めながら、ストウブのピコ・ココットや、OIGEN(及源)のクックトップで煮込み料理したいなぁと思っていたけれど、100万円かぁ(遠い目)。薪ストーブは、本当に必要なのか?私たちは今から建てる家での暮らしは、おそらく死ぬまで続きます。自分たちが一体いつまで生きているのか皆目見当がつかないけれど、少なくともあと20年、60歳を超えるくらいまでは生きていたい。そのとき私たちは、果たして薪を割っているだろうかと自問自答したわけです。答えは、否。そして、薪ストーブは後から設置することができます。やっぱり欲しい、と思ったらそのときから100万円貯めて設置すればいい、という結論に達しました。■ 2.壁と床。どっちを優先する?次に諦めたのは、塗り壁。壁と天秤にかけたのが、床でした。床は無垢の杉材を希望。同じ杉でも、建築家が手がけたほかの家を見て一目惚れした幅広の杉板にするか、地元産の杉材にするかで、差額は数十万円。その差額と、塗り壁とクロスの差額が同じくらいだったのです。漆喰、珪藻土、ホタテパウダー。たくさんのお宅を取材してきて、さまざまな素材の塗り壁を見てきました。素朴ながら温もりがあって、部屋の中の空気が清々しいのを体感して知っていました。塗り壁、素敵だな〜と思いましたが、リビングの壁と天井の面積が広く、そこだけ施工したとしても結構な金額になります。クロスは、張り替えのタイミングで塗り壁に変えることもできます。でも、床は、よほどのことがない限り、張り替えることはないでしょう。左官の仕事を間近で見たいという気持ちもありましたが、建築家が「塗り壁のように見えるクロス、今はたくさんあります。オススメのものがあるのでそれにしましょう」と提案してくれたおかげで、諦めがつきました。地域の気候をよく知る工務店からも、この地域の気候を考えてクロスにしたほうがいいというアドバイスがありました。これまでたくさんの家を手がけてきた建築家や工務店がそう言うなら間違いないだろうと、納得できました。いがぐり / PIXTA(ピクスタ)これは後日談なのですが、新居に遊びにきてくれた旧友と家談義をしたときのこと。彼女の家の1階部分はすべて、漆喰の壁なのだそう。この地域は三方を山に囲まれた盆地で、雨と霧が多い土地柄。梅雨時の湿度の高さには辟易するほどです。調湿作用があると聞いて選んだけれど、梅雨時はずっと湿度が高いから吸った湿気を吐き出すタイミングがないように感じているとのこと。「私は今になってクロスにすればよかったと思っているから、逆に羨ましい」と話してくれました。郷に入っては郷に従え、ですね。■ 3.キッチンを造作するか、システムキッチンにするかそしてもう1つ。キッチンを造作することも諦めました。オールステンレスの無骨なキッチンに憧れていた私。当初の予定では、業務用のキッチンをベースにキッチンを造作することを考えました。そこで、地元にある厨房機器の専門商社で働く友人にカタログをもらい、真剣に検討することにしたのです。チンク / PIXTA(ピクスタ)その友人に言われたのが「音が結構うるさいよ」。蛇口から流れる水がシンクを叩く音の防音などは、全く考慮されていないとのこと。そういう細かなところに、住宅用と業務用の違いがあることを知りました。そこで、私がキッチン(特にシンク)に求めることをリストアップしました。シンクが大きいこと排水カゴが浅型でステンレスであることガスで料理すること魚を焼いたあとの匂いが残らないことシンクの大きさにこだわったのは、東京に暮らしていたときに買って気に入って使っていた野田琺瑯の丸型洗い桶が借家のシンクには入らず、10年以上に渡りスイカを冷やす以外の用途に使えなかったからです。また、毎年味噌を仕込むのに使う、同じく野田琺瑯のラウンドストッカー(21cm)を楽々洗えるくらいの大きさがほしかったのです。chikaphotograph / PIXTA(ピクスタ)工務店が勧めてくれたのは、クリナップのシステムキッチンでした。「悪くないと思うんだけどな〜」と言われ、早速ショールームへ。造作にするとしても、ヒントになることがあるはずだと考えたからです。引き出しを開けたり閉めたり。ワークトップに手を置いて高さを確認してみたり、水を流してみたり。水道から流れ出す水の音を小さくする工夫もありました。いろいろ試しながらショールームのスタッフのお話を聞いていくうちに、システムキッチンもいいじゃない、と素直に思えました。よく考えられた機能がふんだんに盛り込まれているのに、この価格。デザインもそんなに悪くない。私には、もう造作にこだわる理由が見つかりませんでした。こうして振り返ってみると、諦めなくちゃいけない場面でこそ、建築家や工務店の意見がすごく役立ちました。その上で、取捨選択していくのは自分たち。これからの自分たちに何が必要かを考えることは、この先の自分たちの人生を考えるいいきっかけになりました。(つづく)※【住宅ライターの家づくり】過去の記事を読む
2018年04月24日以前もお話ししましたが、家づくりには、ハウスメーカーや工務店選びのポイントになる、「標準設備」の確認が必須です!今回は、我が家が工務店を決める時に、「この設備が付いているのはポイント高いな」と思った家の中の設備についてご紹介したいと思います。ハウスメーカや工務店によっては最低限の設備しかついていないこともあります。欲しい設備をつけていくとガンガンとオプション料金が上がっていく、なんとことも珍しくありません。一方で、最新の設備や便利な設備が、ハウスメーカーや工務店の標準設備の場合、追加のオプション料金があまりかからず、結果的に安上がりになった!ということもあります。各ハウスメーカーや工務店の標準設備によって、最終的な金額は大きく変わってくるので、自分の希望の設備が揃っているかはとっても重要なのです!NOBU / PIXTA(ピクスタ)※【後悔しない家づくり】過去の記事を読む■ 1.ホームセキュリティーfreeangle / PIXTA(ピクスタ)え、そんなに重要?と思われる方も多いかもしれませんが、我が家はこの”ホームセキュリティーが付いている”というのは、かなりメリットが大きかったです!一戸建てに住むのが初めてだった事もあり、正直最初は怖かったのです。マンションの場合、ほとんどオートロックなどのセキュリティシステムが整っているのに、なぜ一戸建てにはあまり普及していないのか、不思議で仕方ありませんでした。一戸建ての方が色々な意味で、セキュリテイは必要だと思います。実際、一戸建てに住んでからも、セキュリティ設備があると安心感が全く違いました!セキュリティについては賛否両論あるかと思いますが、標準設備で付いているのはラッキーでした!■ 2.床暖房ブログの読者さんからも「床暖房を設置しようか悩んでいます、実際使っていますか?」という質問をよくいただくのですが、我が家では床暖房をフル活用しています!むしろ、今年の冬はエアコンをほとんど付けておらず、床暖房だけで生活していました。特に、マンションや団地などの集合住宅から一戸建てに引っ越す場合、冬の床の冷たさにはビックリすると思います。どれだけ断熱性能が上がったといっても、やっぱり一戸建ての床は寒いです!(実際、一戸建て1年目の冬は、底冷えにかなりビックリしたのを覚えています)我が家はガス式の床暖房なのですが、1日中床暖房を付けていても1か月のガス料金は8,000円台と、驚くほどの高さではありません。ですので、ガス代を気にして床暖房をつけるか悩んでいるのであれば、それほど心配ありません!ちなみに、標準設備で床暖房が付いていない場合、設置するのに数十万円かかるので、付いているのと付いていないのとでは金額も大きく違います。■ 3.浴室乾燥&ミストサウナ浴室乾燥も使う家と使わない家があるかと思います。我が家の場合、雨の日の洗濯物を干したり、早急に乾かしたい物を干したり、一年中大活用しています。浴室のカビ防止にも、もちろん有効です。ミストサウナについては必需品ではありませんが、ちょっとした贅沢な気分を味わえる設備です。■ 4.玄関の親子ドア大体は玄関ドアというと、”片開きドア”が普通だと思います。我が家の工務店は、珍しく標準設備が”親子ドア”でした!これ、そんなに重要ではないように思いますが、玄関ドアが親子ドアだと、不思議と玄関が広く感じ、ちょっとした高級感を味わえます!それと、”片開きドア”より開口範囲が広いので、家具など大きな荷物の出し入れがしやすいのもポイントです。あえて「親子ドアにしたい!」とは思っていませんでしたが、標準設備であれば嬉しいですね!■ 5.食洗機もう、食洗機なしの生活は想像出来ないくらい便利ですね!食洗機に食器を入れるだけで、勝手に洗い物をしてくれるなんて、改めて考えるとすごいと思いませんか?そのうえ節水にもなるなんて、食洗機付けない選択肢はないかと。でも、これが標準設備で付いていなかったりすると、悩んでしまいますよね!標準設備で付いているのがベストですが、もしなくても追加で付けても損はない設備の一つだと思います。■ 住宅設備で住み心地は大きく違ってくる!今は、便利な住宅設備がたくさんあります。すべてを付ける必要も、最新のものを付ける必要もないかと思いますが、ライフスタイルに合った設備を活用する事ができれば、日々の生活のしやすさは全然違ってきます。ライフスタイルに合ったベストな設備は、チェックしておくのがオススメです!※【後悔しない家づくり】過去の記事を読む
2018年04月08日家を建てるにあたって、とりあえず立地探しからスタートした我が家。土地が決まったら、次は工務店選びでした。これもなかなか一筋縄ではいきません。※【駅近・狭小地に木造3階建て建築中!】今までの記事を見てみる我が家が土地を決めた例の会社は、系列で工務店もやっているのですが、不信感でいっぱいの我が家。主人の両親から「家族が暮らす家なんだから信用できる会社じゃないとこわいんじゃない?」と言われ、大きな買い物なのにこの先ずっと「やめときゃよかったかなぁ……」なんて、ネガティブな気持ちを抱えて暮らしていくことになるかもしれないんだなぁ、とちょっとブルーに。家を建てたことのある先輩世代の言葉って、やっぱり参考になりますよね。「このおうちのここがとても気に入っていてね、ここに頼んでよかった」「こういう素材を使ったから丈夫だし地震のときもびくともしなかった」なんて聞いてしまうとお金がすべてとは思いたくないですが、お金をかけたぶん、そしてなにより信用して任せた分「安心感」につながっているという印象を受けました。■ 系列の工務店に依頼するとオトクになる特典はあるものの…実はその系列の工務店に頼むと、本来かかるはずの費用の一部がかからない特典めいたものがあったのです。でも、やっぱり不信感が強すぎる……。freeangle / PIXTA(ピクスタ)ネットを駆使して色々検索した結果、やっぱりというべきか、やっぱり悪評高い会社でした(苦笑)。もちろん「満足している」「いい対応をしてもらった」という意見もあり、「嫌な思いをした人」「不安が残った人」が書き込むことが多い傾向があるとは思っているので全部を鵜呑みにするのはよくないですが、やっぱり「あとから請求があった」「やたらオプションをつけさせようとする」「納期が遅れる」「アフターケアがそもそも来ない」なんていうのを読んでしまうと、それこそ「暮らし始めてからも不安が付きまとうのか」という気持ちになり、「安さは捨てがたいけど他も見てからにしよう」となりました。■ そもそも、工務店ってどうやって探すの?無知な私達は、まずは展示場に行き、いろんなメーカーや工務店のモデルルームを見て「こんなに素敵な建物が建てられる!」と夢を見たものの、かかる費用を聞いて撃沈……が結構多かったです。でも、いろいろとお話が聞けたことで「自分たちの家は木造にしよう」などの勉強にはなったものの、結局は予算に見合う工務店を探そうという結論に。■ テレビCMでもおなじみの相談カウンターに行った結果…展示場で工務店が決められなかった私達は、テレビCMでもおなじみの、工務店を紹介してくれるカウンターに出向くことに。そういえば結婚式を挙げる会場を決めるときにもこういうカウンターに来たなぁ……と(笑)。ふじよ / PIXTA(ピクスタ)素人だからこそこういうルートで紹介してもらえるのはとってもありがたかったし、知名度のある会社の紹介、という安心感もありました。知人から紹介してもらったものの、知名度のない小さな会社だったりした場合、ちょっと不安ですよね。私達の場合は建てるエリア土地の広さ予算本体のタイプ(木造、鉄筋等)をそのカウンターにお伝えして私達に合う候補の工務店さんを何社か紹介していただき、説明や話した時の印象等で決めていきました。「上物にあまりお金をかけない」と決めていた我が家は予算から会社を選びたかったので、その予算で建てた施工例のデータ等を見せてもらいました。おかげで「どれくらいお金がかかるんだろう」という不安感を持たずに済み、またカウンターから事前に「どういうジャンルに強い会社か」という会社の情報をもらえたことで、あとは直接話した感じの印象や安心感、お得意の口コミなんかで「派手さより信頼できる人たちかどうか」「私達の予算をちゃんと考えて予算内で提案してくださるかどうか」を重要視することにしました。結果、担当さんの人柄も良く、真面目な雰囲気でそのエリアに強く、木造三階建てに慣れているという工務店にお願いする運びになりました。■ 工務店によって得意分野、契約しているメーカーが違うので事前に確認をもし、この食洗器を入れたい、キッチンは絶対このメーカーの、といった強い希望があるなら工務店探しの段階で絶対に先方に確認しておいた方がいいと思います!契約前なので、「え、オプション料金がかかるの?」「そもそもそのメーカーは使ったことがない」なんて事態に陥らずに済みます。ここ、結構大事ですので検討中の段階だからこそ遠慮せずたくさん聞きましょう!メーカーを変えるだけでオプションの場合、クオリティは同レベルでも費用が全然違うので、もし希望するメーカーが標準仕様だった場合、そこでかからなかったお金を他に回すこともできますよ!※【駅近・狭小地に木造3階建て建築中!】今までの記事を見てみる
2018年03月28日ハウスメーカーとはハウスメーカーとは、住宅販売を専門に行う業者のことをいいます。上記でいうところの住宅には、戸建てに限らず、アパートやマンションの建設も含みます。代表的なハウスメーカーには、以下のようなものがあります。代表的なハウスメーカー大和ハウスパナホームタマホーム三井ホームミサワホーム住友林業ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)CMなどでもよく見かけますよね。そのため、これらのハウスメーカーをご存知な方も多いことと思います。一般的に知名度の高い業者は、全国的な規模で事業を展開しています。また販売する物件の規格がある程度統一されており、工期は早いことも、ハウスメーカーの特徴といえます。しかしこれは、ハウスメーカーごとによって異なるので、工事の質や工事費は同じとはいえません。上述した通り、ハウスメーカーは家を販売する業者のことです。しかし実際に住宅を建設するのは、下請会社の工務店です。工務店とは工務店とは、実際に住宅を建設する業者のことをいいます。工務店は、ハウスメーカーとは異なって全国展開ではなく、地域密着型の企業が多く見受けられます。そのため、きめ細やかな施行やアフターサービスが特徴的といえます。またハウスメーカーに依頼した場合、販売されている物件の規格がある程度統一されているものであると先述しました。しかし工務店の場合だと、間取りや外観などのデザインを顧客と考えていくスタイルをとっていることも特徴のひとつといえます。ハウスメーカーは「家を売る業者」工務店は「家を創る業者」といえるでしょう。ハウスメーカーと工務店をまとめてみた下表のような特徴が挙げられます。ハウスメーカー工務店工事が比較的短期間で済む詳細な見積書で見やすい技術力が高い(最新の工法や設備などを取り入れやすい)メンテナンスや保守点検が行き届いている資材は大量生産型。安定した品質である地域密着型で、きめ細やかな施行やアフターサービスが期待できる金融機関と提携していることが多く、依頼によって住宅ローンなども勧めてくれる間取りや外観などのデザインを顧客と考えていくスタイル(比較的自由度の高い設計)ブランド重視で安定を優先するのであれば、ハウスメーカー。間取りや外観にこだわりたいのであれば、工務店。こんな風に考えてみるのも、良いかもしれませんね。
2017年11月28日アイアンドシー・クルーズとSquareは7月9日、アイアンドシー・クルーズが運営するサービスの加盟企業を中心とした全国約1000社の工務店に対して、モバイル決済「Square」の導入を、共同で働きかけると発表した。アイアンドシー・クルーズは、リフォーム導入支援サイト「リショップナビ」、太陽光発電導入支援サイト「グリーンエネルギーナビ」を運営し、全国約1000社の工務店が加盟している。一方、Squareは、スマートフォンやタブレット端末にクレジットカードリーダー「Squareリーダー」を取り付け、無料アプリ「Squareレジ」とセットで利用するだけで、クレジットカード決済を受け付けることのできるサービスなどを提供している。リフォーム市場においてはカード決済に対応している工務店がまだ少なく、アイアンドシー・クルーズ加盟店に「Square」の導入を働きかける。加盟店は決済ごとに発生する3.25%の手数料だけで(カード情報を直接手入力して決済する場合は3.75%)クレジットカード決済を受け付けることができ、売上も最短で翌営業日に入金されるため、安定したキャッシュ・フローを実現できるという。
2015年07月10日SuMiKaはこのほど、家づくりをしたい生活者と専門家を結ぶウェブサービス「SuMiKa」内にて、「暮らしのカスタマイズマーケット」をオープンした。○小規模リノベーションのプランや造作家具、こだわりのパーツなどを自由に販売できる同社は昨年6月より、「既成品で選ぶ『家づくり』から、長く専門家と付き合って築きあげる『暮らしづくり』へ。」をコンセプトに、小規模リノベーションの注文をWEB上で行えるサービス「暮らしのカスタマイズ」をスタート。ユーザーが欲しいと思った暮らしのアイデアや予算を投稿することで、実際に設計・施工をしてくれる専門家と出会うことができ、現在までに特注ロフトベッドやジャストサイズの壁面収納、ポータブルなDJブースなど、多様なプランを実現してきたという。今回オープンした「暮らしのカスタマイズマーケット」は、工務店や建築家が企画・施工した小規模リノベーションのプランや造作家具、こだわりのパーツなどを自由に販売できるオンラインマーケットプレイスとなる。「暮らしのカスタマイズ」で実現したプランをはじめ、工務店や建築家のこだわりのプランやアイデアを商品化することにより、ユーザーはより気軽に欲しい暮らしを見つけ出し、手頃な価格で手に入れることができる。工務店や建築家にとっても、小規模ならではのおもしろいアイデアや施工を流通させることができ、新たな顧客獲得にもつながる仕組みとなる。オープン日には、「壁一面本棚」や「子供の成長で変化するリビング」といったテーマで各工務店や建築家から集まってきたアイデアを公開。今後も、様々なテーマでマーケットを盛り上げて行く予定となる。
2015年03月20日竹中工務店とNTTコミュニケーションズ(NTT Com)は11月6日、両社の技術を組み合わせ、各種ビル管理サービスをクラウド上で実現する「次世代建物管理システムプラットフォーム」を開発し、11月より順次提供を開始すると発表した。「次世代建物管理システムプラットフォーム」は、竹中工務店のビルコミュニケーションシステム(ビルコミ)と、NTT Comのセキュアなクラウド環境やVPNネットワークを組み合わせ、各種ビル管理サービスをクラウド上で実現する。オープンプラットフォームを採用し、建物サービスの向上に取り組むさまざまな企業が参加可能。クラウドを活用するため、一拠点ビル内の管理だけでなく、複数ビルのエネルギー管理やエリア状態の監視などへの適応を実現した。NTT Comは、同プラットフォームに対し、セキュアなクラウド環境である「Biz ホスティング Cloudn VPC タイプClosedNW」と「Biz ホスティング Enterprise Cloud」、セキュアなVPNネットワーク「Arcstar Universal One」を提供。これらは、複数建物の管理にも親和性が高く、さまざまな用途にも柔軟に対応できるセキュアな建物管理システムの構築が可能だ。また、同社は、ビッグデータのリアルタイム解析サービスも提供する。エネルギー使用量予測やデマンドコントロール、エネルギーモニタリング、建物設備の異常検知などクラウド上で実現することを目指し、オープンソース「Apache Storm」と同社のストリーム処理技術を活用。これにより、大量のビックデータをクラウド上にてリアルタイムに処理することができる。一方、竹中工務店の提供するビルコミは、建物内の空調や照明、セキュリティ、防災、各種センシングといった設備システムを、相互にネットワークでつなげ、情報をクラウドに統合するプラットフォーム。同システムの基幹部分には、多様な機器を接続する M2M 通信プロトコルで、オープンソースのMQTT(MQ Telemetry Transport)を採用し、大量の情報の効率的な処理を実現するほか、エネルギー消費量の見える化システムなど各種アプリケーションへのデータ提供・連携が簡便に行える。両社は今後、次世代建物管理システムプラットフォームを活用し各サービスを提供する企業との連携を進めていく考えだ。
2014年11月07日木下工務店は5月3日に、「港北インター住宅公園(横浜市都筑区)」と「tvkハウジングプラザ横浜(横浜市西区)」に、新しいモデルハウス「木下工務店のイケア・ハウス」をオープンする。同モデルハウスは“イケアと暮らす家”をテーマにしており、ハウス内の家具はすべてイケアでトータルコーディネートしている。モデルハウスの来場者は、展示されている家具をイケア港北店をはじめとするイケアストアで購入可能。外観は、両モデルハウスとも木質感の高い北欧風のデザインを採用している。港北インター展示場のコンセプトは「子育て支援住宅」。イケア仕様のキッチンや、ママがくつろげる「ママの城」を設けた。子供と一緒に過ごすための「ホッとコーナー」や階段そばの「ファミリーコーナー」など、子育てを楽しむ工夫を随所に盛り込んでいる。子供部屋にはロフトも完備。横浜第1展示場のコンセプトは「おとなイケア」。広々としたリビングルーム、2階までの吹き抜け、中庭まで見渡せるスケルトン仕様の階段など、解放感あふれる空間となっている。主寝室はカーペット敷きで、ワンクラス上の質感を追求。子供部屋は子供の年齢に合わせた使い方ができるよう、二間続きの洋室となっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年05月02日竹中工務店は1日、同社が開発した壁面緑化システム「バーティカル・フォレスト」が、「味の素スタジアム」の壁面約1,450平方メートルを緑化させるための技術として採用されたと発表した。同スタジアムは、2013年開催予定の「スポーツ祭東京 2013」のメイン会場となる。同システムでは、スタジアム壁面を緑で包み込むようすることで、樹木の蒸散効果や放射環境改善効果で緑化面の表面温度を低くし、壁面温度の上昇を抑制。照り返し防止の効果が期待できるという。また、樹木の根を個別の植栽パネルだけではなく、植栽パネル全域に自由に伸長させることで、樹木が健全に生育し、長年にわたり美しい緑化景観を維持。枝葉の広がりを考慮した実質的な緑化面積は2,000平方メートルになるとのこと。樹木は、同スタジアムが位置する武蔵野に自生しているシラカシ、シロダモ、ヒイラギなど32種類の樹木を選定。一年を通して緑を確保するために常緑樹を多くし、残りは彩りを加える季節ごとの花木や紅葉樹等の落葉樹としている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月02日大切な住まいを50年間保証する「サポートワイド50」を注文住宅全邸に採用している木下工務店では、今年4月から”耐震”に”制震”をプラスしたオリジナルシステム「DUOフレーム工法」も標準採用している。東日本大震災発生以降、家づくりに対する耐震性・耐久性が重視されるなか、安心・安全な「住まい制度」をさらに強化するという。同社が手がけた注文住宅全邸には「50年保証システム」が適応される。建物の耐用年数を決定するといわれる”構造部”と”防水性”を、引き渡しから50年にわたり、同社が保証していくものだ。10年目までの点検は無料で、この間に1年、2年、7年、10年点検が行われる。それ以降は10年ごとの点検で必要と判断されたメンテナンス工事が行われる。「DUOフレーム」は最先端の耐震+制震システムで、地震エネルギーを吸収することで被害を大きく軽減できるというもの。建物が受ける地震エネルギーを制震材の働きにより、熱エネルギーに変換して吸収するという仕組み。地盤や敷地条件に関わらず採用できるうえ、設置後、維持費用がかからないのが特長という。その効果は揺れを50%以上軽減できること、繰り返し何度でも安定した効果を発揮できることにある。また、建物の耐久性や寿命を高め、大地震後の補修費用の大幅な軽減につながるという。なお、同社ではユーザーの気づいた点や万が一のトラブルには、施工エリア全域をカバーするカスタマーエンジニアが対応する。さらには365日年中無休体制の「24時間コールサービス」を開設。緊急事態からメンテナンスや増改築など、住まいに関わる相談まで、きめ細かく対応するとのこと。同社ならではの快適な暮らしをサポートするアフターサービス体制を整えている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月12日静岡県は12日、浜松市沿岸域の防潮堤等の整備に関する、同県、一条工務店グループ、浜松市の三者による基本合意について発表した。基本合意によれば、一条工務店グループは、静岡県に対し浜松市沿岸域の防潮堤整備に用いる費用として、2012年度、工事の進捗に応じて2013年度以降の2カ年度において各100億円、合計300億円を寄附する。静岡県は、できるだけ早い時期において、防潮堤の整備に着工し、これを竣工。工事対象区間は、浜名湖入口東岸から天竜川西岸までの約17.5㎞とする。防潮堤の規格は、静岡県第4次地震被害想定の前提となる津波高を上回る高さを確保するものとし、三者協議の上、十分な安全性が確保できる構造、強度等とする。また静岡県は、馬込川河口部の津波対策として、三者協議の上、水門整備など必要な対策を迅速に行う。一方、浜松市は、防潮堤整備に必要となる土砂を確保するとともに、防潮堤の整備等に関する地域住民の協力、理解促進のため、県と連携・協力して住民・各種団体等への説明を行うとしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月12日