先日、米ソニー・ピクチャーズの新たなマーベル映画に起用されたとの報道が出たオリヴィア・ワイルド監督。この度、『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』の日本公開に寄せて、日本限定のインタビューと日本の観客に向けた動画コメントが到着した。ハリウッドのトップ女優として活躍してきたオリヴィア・ワイルドは、『Free Hugs』(11/原題)で短編監督を手掛けた後、世界的ロックバンド「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」の「Dark Necessities」(16)のMV監督などをへて、ついに本作で長編映画監督デビュー。本作で批評家、観客から絶賛の高評価を受けると、次作にはアトランタ五輪女子体操選手の実話の映画化『Perfect』(原題)、フローレンス・ピューら豪華キャストを迎えたサイコ・スリラー『Don’t Worry, Darling』(原題)の監督として抜擢。そして先日は、女性ヒーロー、スパイダーウーマンが主人公のマーベル映画に起用されたと米「Deadline」が報じたばかり。脚本は本作や『Don’t Worry, Darling』でタッグを組んだケイティ・シルバーマン。現時点で公式発表はまだだが、本人のTwitterでもスパイダーの絵文字を投稿し、SNSでは映画ファンたちの間で大きな盛り上がりをみせている。まさにいま、ノリにノっているオリヴィア監督に、高校生活を舞台にした本作にちなみ、まず高校時代の夢を尋ねてみると、「役者になること。ストーリーテラーになる一番いい方法だと思っていましたから。でも当時、もし女性監督たちがもっと活躍していたら、監督業に興味を持っていたと思います」と語る。好きな日本映画については「黒澤明監督の『羅生門』と『七人の侍』!作品からインスピレーションを受けますし、大好きな監督。自分では到達できないと思うくらい才能に溢れています」と日本映画界の巨匠をあげた。そして、現在の新型コロナウイルス感染症の蔓延により感じているハリウッドの撮影現場の変化については、「以前の状態に戻るのではなく、コロナ禍から学ばなきゃいけないと思います。今は、撮影現場の時間を減らすために、キャストたちがリハや準備を現場に挑む前に入念に準備してくることで、リハ時間の短縮に繋がっています。撮影までに違ったプロセスを考えることで、映画づくりをすればいいんじゃないかと思います」と現状を嘆くのではなくポジティブな姿勢で応じる。最後に今後の目標について聞くと、「映画監督を続けること」と断言。「撮影監督、脚本家、編集者、役者からいろんなことを学び成長していきたいし、ハングリーに映画をつくっていきたい。本作のおかけで、自分のヒーローと思えるような人たちと仕事ができて、素晴らしいチャンスをつかめました。すごくラッキーでしたし、このまま映画づくりを続けたいと思っています」と熱い思いを語っている。併せて到着した動画コメントでは、映画が日本公開することの喜びや、日本への愛、そして作品に込めたメッセージに触れて、「楽しんでほしい」と笑顔で話している。『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブックスマート卒業前夜のパーティーデビュー 2020年8月21日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2019 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All Rights Reserved.
2020年08月22日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優、日本舞踊家の藤間爽子さんです。「自然が大好き。森などに行くと踊りたくなります」と語る藤間さんの素顔に迫りました。女優と日本舞踊家の顔を持ち華やかな舞台で活躍!女優を志したきっかけは、幼い頃の学芸会。「演技を褒められた経験が忘れられなくて。小学校の卒業文集には、日本舞踊もできる女優になりたいと書いていました」。その夢を見事実現。「日本舞踊は個人戦、お芝居は団体戦だと思います。心配性で事前に役を作り込みがちだけど、お芝居では独りよがりにならないように相手を意識しています」。最近は意識の変化も。「日本舞踊の世界は先輩が多くて私は若者だけど、現実主義の友達は、『もう大人なんだから…』って(笑)。持ち物から意識しています!」江戸の話の現代語版コミックスが面白い!ここから影響を受けている日本舞踊の演目もあると知りました。アイスコーヒーにハマりだしました。1年前は飲めなかったのに、今はおいしいと感じるのが不思議~!フレンチブルドッグをずっと飼いたかった!父が雨男なので、晴れが増えるようにと願いを込めて、名前は晴男です。ふじま・さわこ1994年生まれ。幼少より祖母・初世家元藤間紫に師事し、現在は日本舞踊家としての活動と並行して女優としても活躍中。劇団「阿佐ヶ谷スパイダース」に所属。※『anan』2020年8月5日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花(by anan編集部)
2020年08月08日10月31日(土)から11月9日(月)まで開催を予定している第33回東京国際映画祭の概要が発表され、今年はコンペティション部門、アジアの未来部門、日本映画スプラッシュ部門の特色を統合し、「TOKYOプレミア2020」としてプレミア作品を上映する。世界中の映画祭が新型コロナウイルス感染症の影響を受け、多くが中止や延期、あるいは縮小等を余儀なくされているなか、東京国際映画祭では(1)映画を観る喜びを再認識し、映画の未来への希望の光を灯す、(2)映画を通じて国際的な連帯を強める、(3)コロナ後の映像文化についての考察を深める、という目的を掲げ、オンライン等ではなく映画館でのフィジカルな上映を基本として実施するという考え。シンポジウムやゲストのトークなどにはオンラインも活用する。大きな変更点としては、昨年まで実施していた「インターナショナルコンペティション」、アジアの新鋭監督を集めた「アジアの未来」、日本映画の気鋭作品をそろえた「日本映画スプラッシュ」の3部門を今年は1つの部門に統合。「TOKYOプレミア2020」として様々な賞を競う形ではなく、その中の全作品を対象に観客の投票による「観客賞」のみを設ける。それ以外の部門の詳細については、後日発表。9月29日(火)に今年のラインナップ会見を予定している。また、本年は上映作品の選定にあたっては、幅広い知見・人脈と多様な価値観を有する外部専門家を交え、委員会制の合議の下に進行。さらには、これまで時期的に近接して開催していた東京フィルメックス映画祭との連携を深め、カンヌ映画祭の大きな枠組みの中で独立性をもって開催される「監督週間」と似た形で、ほぼ時期を同じくして開催。映画界の連帯強化という理念の下に、相互乗り入れ効果を期待しているという。今年の取り組み「TOKYOプレミア2020」ワールド・プレミアやアジアン・プレミアの作品を中心に、内外の個性豊かな監督による新作の披露を観客と共に祝福するショーケース部門。日本、アジア、欧米といった地域のバランスは保ちながら、従来のコンペ3部門の選定視点も残し、30本程度のプログラムを予定。全体のラインナップとしては、全作品が監督のキャリアに関わらずフラットに並び、世界から集まった映画の多様性が持つ面白さを観客に味わってもらうことを目的とする。第33回東京国際映画祭 作品選定コミッティメンバー※五十音順安藤紘平(早稲田大学名誉教授)、石坂健治(東京国際映画祭シニア・プログラマー)、市山尚三(映画プロデューサー)、金原由佳(映画ジャーナリスト)、関口裕子(映画ジャーナリスト)、矢田部吉彦(東京国際映画祭シニア・プログラマー)以上6名第33回東京国際映画祭は10月31日(土)~11月9日(月)、六本木ヒルズ、EX シアター六本木ほかにて開催予定。(text:cinemacafe.net)
2020年08月06日二宮和也主演映画『浅田家!』が、10月2日(金)に公開される。この度、一般の方々から“自慢の家族写真”をエピソードとともに募集する、“映画『浅田家!』公開記念 この夏、家族写真を撮ろう!”キャンペーンが実施されることが分かった。本作の監督は、『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太。写真家・浅田政志を主人公に、彼の人生と彼を支えた家族を、ユーモアたっぷりに温かく描き、なぜ彼が“家族”というあまりにも身近な存在を被写体として選んだのか、そして撮り続けるのか、一人の写真家の人生を通して、家族の絆や、写真が持つ力を映し出していく。主演の二宮にくわえ、妻夫木聡、、平田満が、風吹ジュン、黒木華、渡辺真起子、野波麻帆、北村有起哉らがキャストとして集結した。この度発表された“映画『浅田家!』公開記念 この夏、家族写真を撮ろう!”キャンペーンは、“家族写真”がテーマの本作にちなみ、「〇〇家!」というタイトルをつけた家族写真を、映画公式ホームページ内の特設サイトから応募すると、映画本編映像とともに“特別プロモーション映像”に使用されるかもしれないというもの。また、“特別プロモーション映像”は、映画公式サイトでも期間限定で公開予定。特別審査員を務めるのは、本作のモデルとなった写真家・浅田政志と中野量太監督。選ばれた写真は、ふたりのコメントとともに公式ホームページにも掲載される。さらに、応募者の中から『浅田家!』オリジナルグッズが当たるチャンスも。そして、キャンペーン終了時には二宮の総評もあるという。■キャンペーン概要【募集期間】8月3日(月)〜9月6日(日)予定【特設ページ】 asadake_familyphoto/8月3日(月) AM10:00〜オープン『浅田家!』10月2日(金)公開
2020年08月03日オトコの美尻で目の保養!映画評論ユニットのお杉とB子がナイスバディな男性の映画をご紹介します。男尻(だんじり)は硬さが大事、仕上げにロマンもね。お杉:『マジック・マイク』シリーズを語らないわけにはいかないわ。男性のゴージャスな肉体美祭りだったじゃない。B子:アダム・ロドリゲスのトゥワークダンスには目が点になりました。尻っぺタがぶるんぶるん揺れるんだもん。お杉:マシュー・マコノヒーのTバックも強烈だったよね。あのスタイルで開脚なんて、いつポロリするかヒヤヒヤ(笑)。B子:あの人、脱ぎたがりだから。お杉:マッチョなストリッパーたちが、消防士や兵士といったコスプレで女のファンタジーを満たしてくれるのは素晴らしい。イケてるお尻は大事だけど、お尻だけじゃロマンは完結しないから。B子:男性のお尻がチャームポイントとなったのって『アウトサイダー』あたり?初脱ぎしたロブ・ロウは当時、美尻を魅せる美男俳優という立ち位置だった。お杉:アイスホッケー選手を演じた『栄光のエンブレム』でも脱いでた。スポーツ映画ってシャワーシーンがあるから、要チェックよ。B子:刑務所映画もね(笑)。シャワールームで格闘したりするでしょ。『イースタン・プロミス』では、ヴィゴ・モーテンセンがサウナで殺し屋と戦うんだけど、マッパ!ポロリで撮り直しとかあったはず(笑)。お杉:ヴィゴのたくましい脚にも痺れた。アラゴルン様を演じたあとだけにあの全裸はショーゲキだったわ。売り出し中の若手の体当たり演技とは、ありがたみが違う。B子:中年過ぎても肉体がたるんでないのはさすがだよね。ヒップも引き締まってたもん。お杉:そう、男のお尻は硬さが大事。映画史を彩った男の全裸は数々あれど、私にとっての最上級は『ターミネーター』のアーノルド・シュワルツェネッガー。未来から全裸でやってきたターミネーターの降臨ポーズは、大事なところの隠し加減も含めて、完璧よ。B子:今は映像技術でヌードも作れるし、尻用ボディダブルに頼る男優もいるよね。ザック・エフロンとか。お杉:そうなの!?『恋人まで1%』のお尻、ザックのだと思ってたのに!『マジック・マイク』家具店を開く夢を持ちながら、ストリッパーとして享楽的な人生を歩むマイクの成長と恋を描く物語。主演チャニング・テイタムのストリッパー体験を活かした傑作。Amazon Prime Videoなどで配信中写真:Everett Collection/アフロ『アウトサイダー』オクラホマ州の片田舎に住む不良少年グループの苦々しい人生と恋を描く青春映画の金字塔。後に大スターとなるトム・クルーズが台詞がほとんどない脇役で出演している。ビデオマーケットなどでレンタル配信中写真:PictureLux/アフロ『イースタン・プロミス』助産師アンナは死亡した少女が遺した日記をきっかけにロシアン・マフィアの運転手ニコライと知り合う。彼には別の顔があり…。人身売買をテーマにした渋い犯罪ドラマ。TSUTAYAプレミアムなどでレンタル可お杉とB子小誌で「お杉とB子のMOVIE TALK」を連載中の映画評論ユニット。『愛の不時着』は完走したものの、いまだ七王国をさまよい中のお杉と、配信の犯罪ドキュメンタリーにハマっているB子。傑作から駄作まで鋭く、おかしく斬り込むよ。※『anan』2020年6月24日号より。イラスト・いいあい(by anan編集部)
2020年06月23日韓国で過去1年間に上映および放映された映画・テレビ部門・演劇部門の制作陣と出演者を表彰する韓国国内唯一の総合芸術賞、百想芸術大賞。今年で56回目を迎える本賞の模様が、U-NEXTにて日本最速・独占配信されている。韓国のゴールデングローブ賞とも呼ばれ、数ある作品の中から芸術的に評価が高い映画やドラマが選ばれる本賞。今回の授賞式は6月5日、無観客で開催され、3年連続でMCを務めたのは、タレントのシン・ドンヨプ、「miss A」出身スジ、俳優パク・ボゴムの3名。韓国で話題になった作品はもちろん、ヒョンビン、パク・ソジュン、そしてソン・イェジン、コン・ヒョジンなど、いまをときめく俳優陣が多数ノミネートされるなど、授賞式前には歴代最大級の大接戦と評されていた。その結果、ドラマ部門では「椿の花咲く頃」(原題)、映画部門では『パラサイト半地下の家族』(7月3日よりU-NEXT配信予定)が大賞を受賞。また、tvNドラマ「愛の不時着」に出演したヒョンビンとソン・イェジンが、人気賞投票でそろって1位を獲得するなど大いに盛り上がりを見せた。「第56回百想芸術大賞」授賞式は6月30日(火)23時59分までU-NEXTにて独占配信中(※日本語字幕なし)。(text:cinemacafe.net)
2020年06月16日韓国のTV・映画・演劇を対象にした第56回百想芸術大賞の授賞式が開催され、日本でステイホーム期間中にハマる人が続出したNetflixで配信中のドラマが席巻した。タレントのシン・ドンヨプ、俳優のスジとパク・ボゴムが司会を務めた今年の百想芸術大賞は、新型コロナウイルス感染症の影響により、無観客にてソーシャルディスタンスを保ちながらの穏やかな開催に。日本でも昨今の韓国ドラマや映画への関心の高さもあり例年以上に注目を集めていたが、一般インターネット投票によって選ばれるTikTok人気賞は「愛の不時着」のヒョンビン&ソン・イェジンが揃って受賞、SNSを沸かせた。そのヒョンビンや「梨泰院クラス」パク・ソジュンらを抑え、大混戦の男性最優秀演技賞を制して、プレゼンターのイ・ビョンホンに名前を呼ばれたのは「椿の花咲く頃」のカン・ハヌル。ロマンティックコメディ+サスペンス+ヒューマンドラマとして放送時には20%を超える高視聴率を獲得、日本ではNetflixにて現在配信されている同作はTV部門の最高賞・大賞にも選ばれた。また、「愛の不時着」で北朝鮮側の人民班長を演じ「椿の花咲く頃」にも出演しているキム・ソニョンが女性助演賞に、「梨泰院クラス」でドラマ初出演を果たしたキム・ダミが女性新人演技賞を受賞。カンヌ国際映画祭最高賞、米アカデミー賞作品賞受賞の『パラサイト』からは映画部門の大賞(ポン・ジュノ監督)と作品賞、そして「リスペクト!」おじさんことパク・ミョンフンが男性新人賞を獲得。6月20日(土)より日本公開される『はちどり』の女性監督キム・ボラが監督賞を受賞した。TVドラマ部門主な受賞結果大賞「椿の花咲く頃」作品賞「ストーブリーグ」脚本賞「椿の花咲く頃」演出賞「夫婦の世界」男性最優秀演技賞カン・ハヌル「椿の花咲く頃」女性最優秀演技賞キム・ヒエ「夫婦の世界」男性助演賞オ・ジョンセ「椿の花咲く頃」女性助演賞キム・ソニョン「愛の不時着」男性新人賞アン・ヒョソプ「浪漫ドクターキム・サブ2」女性新人賞キム・ダミ「梨泰院クラス」TikTok人気賞ヒョンビン/ソン・イェジン「愛の不時着」BAZAAR Icon賞ソ・ジヘ「愛の不時着」映画部門主な受賞結果大賞ポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』作品賞『パラサイト 半地下の家族』監督賞キム・ボラ『はちどり』新人監督賞キム・ドヨン『82年生まれ、キム・ジヨン』脚本賞『EXIT イグジット』男性最優秀演技賞イ・ビョンホン『南山の部長たち』(原題)女性最優秀演技賞チョン・ドヨン『君の誕生日』男性助演賞イ・グァンス『僕の特別な兄弟』(原題)女性助演賞キム・セビョク『はちどり』男性新人賞パク・ミョンフン『パラサイト 半地下の家族』女性新人賞カン・マルグム『チャンシルは福も多い』(原題)(text:Reiko Uehara)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミングパラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVEDはちどり 2020年6月20日よりユーロスペースほか全国順次公開© 2018 EPIPHANY FILMS. All Rights Reserved.
2020年06月05日韓国のTV・映画・演劇を対象にした韓国の「百想芸術大賞」授賞式が、6月5日(金)に開催。今年は日本でも大ヒットとなった「愛の不時着」や「梨泰院クラス」などが多数ノミネートされ、大混戦と化している。今年で56回目を迎える百想芸術大賞は、TV・映画・演劇の俳優や関係者が一堂に会する“韓国のゴールデン・グローブ賞”とも呼ばれる総合芸術賞。TV部門は2019年4月1日から2020年4月30日まで、地上波・ケーブル・配信プラットホームなどで提供されたコンテンツが対象。韓国では年末に地上波3社(KBS、MBC、SBS)ごとに発表される演技大賞があるが、百想芸術はその垣根を越え、配信作品も含めたその年の選りすぐりの作品が揃うだけに注目度が高い。映画部門も同時期に国内で公開した韓国の長編映画が対象で、今年はもちろんアカデミー賞受賞作『パラサイト 半地下の家族』が圧勝の予感。なお、毎年インターネット投票によって選ばれる人気賞(男/女)は話題となるが、6月2日で投票が締め切られた今年は「愛の不時着」のヒョンビン&ソン・イェジンが選ばれた。新型コロナウイルスの影響により授賞式開催が危ぶまれた今回は、例年よりひと月遅れで無観客にて開催。俳優のパク・ボゴムとスジ、そしてシン・ドンヨプが3年連続でMCを務める。TVドラマ部門主なノミネート作品賞「椿の花咲く頃」KBS「愛の不時着」tvN「ストーブリーグ」SBS「キングダム2」Netflix「ハイエナー弁護士たちの生存ゲームー」SBS男性最優秀演技賞カン・ハヌル「椿の花咲く頃」ナムグン・ミン「ストーブリーグ」パク・ソジュン「梨泰院クラス」チュ・ジフン「ハイエナー弁護士たちの生存ゲームー」ヒョンビン「愛の不時着」女性最優秀演技賞コン・ヒョジン「椿の花咲く頃」キム・ヘス「ハイエナー弁護士たちの生存ゲームー」キム・ヒエ「夫婦の世界」ソン・イェジン「愛の不時着」IU(イ・ジウン)「ホテルデルーナ」男性助演賞キム・ヨンミン「夫婦の世界」ヤン・ギョンウォン「愛の不時着」オ・ジョンセ「椿の花咲く頃」ユ・ジェミョン「梨泰院クラス」チョン・ソクホ「ハイエナー弁護士たちの生存ゲームー」女性助演賞クォン・ナラ「梨泰院クラス」キム・ソニョン「愛の不時着」ソ・ジヘ「愛の不時着」ソン・ダムビ「椿の花咲く頃」ヨム・ヘラン「椿の花咲く頃」男性新人賞キム・ガンフン「椿の花咲く頃」アン・ボヒョン「梨泰院クラス」アン・ヒョソプ「浪漫ドクターキム・サブ2」オン・ソンウ「十八の瞬間」イ・ジェウク「偶然見つけたハル」女性新人賞キム・ダミ「梨泰院クラス」チョン・ミド「賢い医師生活」チョン・ヨビン「メロが体質」チョン・ジソ「謗法~運命を変える方法~」ハン・ソヒ「夫婦の世界」映画部門主なノミネート作品賞『パラサイト 半地下の家族』『南山の部長たち』(原題)『はちどり』『EXIT イグジット』『82年生まれ、キム・ジヨン』監督賞キム・ボラ『はちどり』ポン・ジュノ『パラサイト 半地下の家族』オ・ミンホ『南山の部長たち』(原題)イ・ジョンオン『君の誕生日』チョン・ジヨン『ブラックマネー』(原題)男性最優秀演技賞ソン・ガンホ『パラサイト 半地下の家族』イ・ビョンホン『南山の部長たち』(原題)イ・ジェフン『狩りの時間』チョ・ジョンソク『EXIT イグジット』ハン・ソッキュ『世宗大王 星を追う者たち』女性最優秀演技賞キム・ソジン『未成年』キム・ヒエ『ユニへ』(原題)チョン・ドヨン『君の誕生日』チョン・ユミ『82年生まれ、キム・ジヨン』チョ・ヨジョン『パラサイト 半地下の家族』男性助演賞キム・ヨンミン『チャンシルは福も多い』(原題)パク・ミョンフン『パラサイト 半地下の家族』ウォン・ヒョンジュン『鬼手』イ・グァンス『僕の特別な兄弟』(原題)イ・ヒジュン『南山の部長たち』(原題)女性助演賞キム・グッキ『ユ・ヨルの音楽アルバム』キム・ミギョン『82年生まれ、キム・ジヨン』キム・セビョク『はちどり』パク・ソダム『パラサイト 半地下の家族』イ・ジョンウン『パラサイト 半地下の家族』男性新人賞パク・ミョンフン『パラサイト 半地下の家族』パク・ヘス『狩りの時間』パク・ヒョンシク『8番目の男』アン・ジホ『ボヒとノクヤン』(原題)チョン・ヘイン『ユ・ヨルの音楽アルバム』女性新人賞カン・マルグム『チャンシルは福も多い』(原題)キム・ヒエ『ユニへ』(原題)キム・ヘジュン『未成年』パク・ジフ『はちどり』チャン・ヘジン『パラサイト 半地下の家族』(text:Reiko Uehara)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミングパラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVEDEXIT 2019年11月22日より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開ⓒ 2019 CJ ENM CORPORATION, FILMMAKERS R&K ALL RIGHTS RESERVEDはちどり 2020年6月20日よりユーロスペースほか全国順次公開© 2018 EPIPHANY FILMS. All Rights Reserved.82年生まれ、キム・ジヨン 2020年10月9日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2019 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.
2020年06月03日皆さんは映画配給会社の存在をご存知だろうか?配給会社は、洋画の場合でいうと、まず映画を発見することから始まり、その作品を買いつけると、日本全国の映画館に上映を依頼。さらに宣伝して映画を公開すると、その後はソフト化やVODやテレビ放送までトータルで手がける。いわば映画業界の黒子的存在だ。小規模映画館<ミニシアター>を守るための“ミニシアター・エイド基金”や、“Save The Cinema”など、支援を求めるアクションが起きたことからも分かるように現在、映画業界は苦境が続く。それは独立系配給会社も同じこと。その中で、このコロナ禍を乗り越えるべく、独立系配給会社が新たな独自の試みとして“Help! The 映画配給会社プロジェクト”をスタートさせた。発起人を代表して映画配給会社セテラ・インターナショナルの代表取締役社長、山中陽子氏に話を聞いた。映画を観に来てくださいとお願いすることもできない。こんな心苦しいことは初めてまずはじめに、山中氏は映画配給の仕事を手がけて32年。このような事態に見舞われるのは当然ながら初めてだった。「映画館が閉まってしまい、映画を上映することができない。長くこの仕事をやっていますが、こんな状況に直面したのは初めてです。私どもの会社の話ですと、3月27日(金)から配給作品『最高の花婿 アンコール』の公開が始まりました。ところが続く土日は映画館が閉まってしまい、その後は平日のみ10日間営業はしましたが、外出自粛要請下でしたのでお客さんはほとんどいらっしゃらない状況で……。考える間もなく、いきなり苦境に立たされた感じでした。 LES FILMS DU PREMIER - LES FILMS DU 24 - TF1 FILMS PRODUCTIONただ、厳しい現状はその少し前からすでに始まっていました。映画館もいつ営業停止になるか分からない。でも、正式に劇場が閉まることが決まらなければ、こちらとしては公開に向けて宣伝を進めていくしかない。とはいえ、新型コロナウィルスの感染が拡大する中で、映画を観に来てくださいと積極的に謳うことはできない。不要不急の外出は避けましょうとされている中で、“多くの人に集まってください”と言っているようなものですから。ひとりでも多くの方に届いてほしいのに周知できない。好きな映画を勧められない。こんな心苦しい気持ちになったのも初めてですね」劇場収入のウェイトが大きいミニシアター作品。それが途絶えるのは死活問題劇場での公開がストップすること。これは独立系映画配給会社にとって死活問題であることを明かす。「大手配給会社と比べると、独立系配給会社は収益の多くを映画館収入から得ています。その映画館は、全国のミニシアターです。私どもが手がける世界各地の作品だったりアート系の作品というのは、最近ではテレビの地上波で放送していただくことはほとんど期待できません。CS放送や配信サービスでかろうじて取り上げていただけるぐらいです。DVDなどのソフトに関しても、今はなかなか売れない厳しい時代。ですから、本当に劇場収入のウェイトが大きいんです。配給会社は映画の権利を買い、それを宣伝し、公開して皆さまに作品をお届けします。1本の映画を届けるまでに大体半年ぐらいかかります。この間、支出はあっても収入はありません。劇場公開が始まってようやく収入を得る。先頃まで映画館は閉まっていましたが、いったい映画館収入がどうなっているのか、もう怖くて考えられません(苦笑)」現在、少しずつ映画館の再開が始まった。だが、席数の制限、コロナが完全に終息していない現状では映画館から遠ざかる人も少なくない。これは映画館に限らず、一度遠のいてしまった客足はそう簡単には元どおりに戻らない。となると、以前のような集客はなかなか望めないのが現実。やがてやって来るのではといわれる“第二波”“第三波”も想定すると、長期戦を覚悟しなくてはいけない。そこで独立系配給会社が集まり立ち上げたのが、“Help! The 映画配給会社プロジェクト”だ。映画館が閉まっている今、私たちの“映画”を観てもらうには配信しかない 2018 Constantin Film Produktion GmbH独立系配給会社が始めた見放題映画配信パック。言い方は好ましくないかもしれないが、これはコロナ禍が与えてくれた、珠玉の映画セレクション。これほどの名作に一挙に出会える機会はそうそうない。まずは、どんなラインナップなのか、覗いてみてほしい。そして、さまざまな映画を届けてくれる独立系配給会社の存在に想いを寄せてほしい。取材・文:水上賢治関連情報Help! The 映画配給会社プロジェクト公式note: 公式Facebook: 公式twitter: アップリンク・クラウドHelp! The 映画配給会社プロジェクト
2020年06月03日日本でも多くの映画やドラマの制作が延期・停止となっている現在。Netflixでは、国内の映画・テレビドラマなどのコンテンツ業界を支えるスタッフをサポートするための支援基金を設立。事務局の特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)の協力のもと、一口10万円を支給、5月28日(木)から応募を開始する。Netflixでは、新型コロナウイルスの影響により、日本国内の映画・テレビドラマ制作に従事者の中でも極めて生活への影響が大きい方々を短期的に支援することを目的とした救援基金「Netflix 映画・テレビドラマ制作従事者支援基金」をVIPO内に設立、VIPOに募集から支給までの事務局業務を委託する。このために、今年3月に発表したクリエイティブ業界を支える目的で設立された支援基金から約1億円を拠出した。支給対象は、国内の映画・テレビドラマ制作に従事するフリーランス・スタッフで、コロナウイルスの影響によるプロジェクト延期・停止が証明できる方(※Netflixオリジナル作品を除く)で、各職種の助手なども対象になる。Netflixコンテンツ・アクイジション部門ディレクター・坂本和隆氏は、「人々に喜びをもたらす作品を届けることが、コンテンツづくりの使命です。今回の取り組みが、現在大きな打撃を受けている映画やテレビドラマの映像制作に関わる方々の支援に繋がることを願っています」とコメント。VIPO事務局次長・槙田寿文氏も、「困難な状況にある映像制作スタッフの皆様の一助となれば幸いです」とコメントを寄せる。Netflixに関わる作品ではなくても、申し込みにより支給される点はかなり心強いといえるだろう。(text:Reiko Uehara)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2020年05月22日サンパウロ国際映画祭で批評家賞、プンタデルエステ国際映画祭では観客賞と最優秀男優賞を受賞したブラジル映画『ぶあいそうな手紙』(原題:Aos Olhos de Ernesto)がこの夏、日本でも公開予定。この度、ユーモラスな本作の物語が少し覗ける予告編と場面写真がいち早くシネマカフェに到着した。ラテンアメリカ映画史に残るキューバの名作『苺とチョコレート』の原作者が協力した脚本、東京国際映画祭グランプリのウルグアイ映画の主演俳優、ブラジル音楽のレジェンドの名曲が揃った本作。今回到着した映像では、視力を失いつつある独居老人エルネストが、隣人ハビエルとグルコース値を自慢しあいながらチェスをするユーモラスなシーンからスタート。また、茶風林の温かくてどこかユーモラスなナレーションと共に、舞台となるブラジル南部・ポルトアレグレの街並みや、ラテンアメリカらしい音楽が魅力的に登場する。そして物語はエルネストのもとに一通の手紙が届き、23歳のブラジル娘ビアに“手紙の代読と代筆”を頼むことから、その後の展開が気になる仕上がりとなっている。また予告編には使用されていないが、ブラジル音楽のレジェンド、カエターノ・ヴェローゾがアルバム「粋な男」に収録した名曲「ドレス一枚と愛ひとつ」にも注目だ。『ぶあいそうな手紙』は7月、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開予定。(cinemacafe.net)
2020年05月21日東京のラピュタ阿佐ヶ谷で特集上映「東映ビッグ・スタア大行進 痛快!時代劇まつり」が開催されている。タイトルの通り、大スターが活躍する痛快時代劇を連日上映。日本映画界が誇る傑作が集まった。かつて映画界最大の“花形”は娯楽時代劇だった。監督、脚本、殺陣、衣装、カメラ……撮影所の中でそれぞれの分野のエキスパートが修行を経て育ち、誰もが憧れるスター俳優がスクリーンを彩る。無駄のないスジ運び、観客を魅了するチャンバラ、恋模様、笑いと涙……それらを巨匠監督が大胆にして鋭い演出でまとめあげる。質と量が両輪になって上昇を続けた映画黄金期だから生まれた映画たちが数多く残されている。今回の特集は、その中で東映の快作38本を集め、5月まで上映する映画ファン必見のイベント。片岡千恵蔵、市川歌右衛門、大友柳太朗、美空ひばり、大河内傳次郎、大川橋蔵……映画史にその名を刻むレジェンド級のスターが、阿佐ヶ谷の銀幕で立ち回り、歌い、丁々発止のやりとりを繰り広げる。4月19日(日)には女優の星美智子が、5月12日(火)には俳優の風間杜夫が来場。トークイベントに登壇する。東映ビッグ・スタア大行進 痛快!時代劇まつり『血槍富士』『ふり袖侠艶録』『殿さま弥次喜多 捕物道中』『浪人八景』『柳生旅ごよみ 女難一刀流』『新選組鬼隊長』『おしどり囃子』『血斗水滸伝 怒涛の対決』『鞍馬天狗』『侍ニッポン 新納鶴千代』『大菩薩峠』『殿さま弥次喜多』『若さま侍捕物帖』『鳳城の花嫁』『恋山彦』『ひばりの森の石松』『大菩薩峠 第二部』『丹下左膳』『水戸黄門』『森の石松鬼より恐い』『伊達騒動 風雲六十二万石』『橋蔵の若様やくざ』『右門捕物帖 片眼の狼』『大菩薩峠 完結篇』『八荒流騎隊』『新吾二十番勝負』『旗本退屈男 謎の南蛮太鼓』『暴れん坊兄弟』『家光と彦左と一心太助』『新吾二十番勝負 第二部』『江戸の悪太郎』『はやぶさ奉行』『東海一の若親分』『八百万石に挑む男』『新吾二十番勝負 完結篇』『天下の御意見番』『江戸っ子判官とふり袖小僧』『きさらぎ無双剣』5月23日(土)までラピュタ阿佐ヶ谷で開催中
2020年03月23日今年で第6回目を迎える「カバーガール大賞」の各賞受賞者が、実行委員会より発表され、新設の“メンズ大賞”にKing & Princeのメンバー・平野紫耀が選ばれた。「カバーガール大賞」は、雑誌、フリーペーパー、電子雑誌等を中心に、約10000誌を調査し、表紙を飾った回数の多かった女性に贈られる賞。大賞のほかに、エンタメ、コミック、グラビア、ファッションの各部門賞受賞者と、10代、20代、30代でトップを飾った女性を表彰、さらに実行委員が「話題賞」を選ぶ。今年からは、表紙を飾った回数の一番多かった男性を表彰する「メンズ部門」も新設された。昨年、平野はグループではもちろんのこと、個人でも数多くの表紙を飾った。『WiNK UP』(ワニブックス)などのアイドル雑誌や、『メンズノンノ』(集英社)などのメンズファッション誌、『andGIRL』(エムオン・エンタテインメント)、『週刊TVガイド』(東京ニュース通信社)、『anan』(マガジンハウス)、『東海ウォーカー』(KADOKAWA)、『日本映画navi』(産経新聞出版)、『ぴあMovieSpecial 2019Summer』など、女性ファッション誌、テレビ情報誌、女性週刊誌、タウン誌、映画情報誌、舞台情報誌と、掲載された雑誌のジャンルは多岐に渡っていた。表紙を飾ったことで増刷、重版される雑誌も多く、3月4日発売の『anan』創刊50周年記念号でも、King&Princeメンバーと表紙を飾るなど、平野は現在の雑誌業界を牽引していく存在となっている。以下は、受賞した平野のコメント。■メンズ版大賞受賞についてありがとうございます。とても光栄です。1年を振り返ると、たくさん表紙を飾らせていただいたなと思ったのですが、まさか賞を頂けるほどとは思いませんでした。各出版社の皆さんに感謝しております。■去年1年間を振り返って雑誌を含めバラエティー、映画、舞台、コンサートツアーなど、本当に様々なジャンルのお仕事をさせていただいたなと思います。多くの事を経験させていただき、とても勉強になりました。■今年はどんな1年にしたいか去年より今年、今年より来年と、ステップアップできるように、日々勉強して精進していきたいと思います。どんなお仕事をいただいても、期待に応えられるように頑張ります!■雑誌を購入しているファンへのメッセージこんにちは、こんばんは、平野紫耀です。この度、カバーガールメンズ部門で大賞をいただきました!ありがとうございます。いつも周りのスタッフさんが『この間の表紙、もう売り切れたよ!』と教えてくださったり、増刷や重版のニュースも拝見し、雑誌を見てくれた皆さんにとても感謝しています。実際撮影している時に「見てくれたみんなはどんな反応してるんだろう?」など想像しワクワクしながら撮影に臨んでいます。こうして雑誌を見てくれた方々のおかげで、このような賞に繋がったと思っています!今年もたくさん表紙に起用して頂けるように、精一杯頑張ります!■「第6回カバーガール大賞」結果【大賞】吉岡里帆【メンズ部門大賞】平野紫耀(King&Prince)【エンタメ部門】与田祐希(乃木坂46)【ファッション部門】石原さとみ【コミック部門】大原優乃【グラビア部門】小倉優香【話題賞】VOGUEJAPAN(12月号)【10代部門】与田祐希【20代部門】吉岡里帆【30代部門】石原さとみ【トップ10】1位:吉岡里帆、2位:大原優乃、3位:与田祐希(乃木坂46)、4位:小坂菜緒(日向坂46)、4位:齋藤飛鳥(乃木坂46)、4位:広瀬すず、7位:石原さとみ、7位:今田美桜、7位:浜辺美波、10位:沢口愛華
2020年03月04日女優の吉岡里帆が、2019年に発売された雑誌の表紙を飾った回数が最も多かった女性タレントを表彰する「第6回カバーガール大賞」で大賞に輝いた。3月4日「雑誌の日」を記念した同賞は、オンライン書店Fujisan.co.jpで取扱いのある雑誌・フリーペーパー・電子雑誌等を中心に約1万誌を調査し、表紙を飾った回数の多かった女性を表彰するというもの。大賞および20代部門を制したのは、昨年公開の映画『パラレルワールド・ラブストーリー』、『見えない目撃者』両作での演技により第43回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した吉岡里帆。『steady.』(宝島社)や『MORE』(集英社)『mina』(主婦の友社)などのファッション誌をはじめ、『FRIDAY』(講談社)や『週刊女性』(主婦と生活社)など様々なジャンルの表紙を飾り、大賞を受賞した。吉岡は「受賞はいつも雑誌を見てくださっているマネージャーさんが直接教えてくださったんですけど、すごいテンション高めに『おめでとう!!』って言ってくださったのですごく盛り上がりましたね! きゃっきゃしました! うれしかったです!」と喜びのコメント。「いつも現場に来てくださるマネージャーさんが一緒に喜んでくれるとしっかり実感がわいてきて、『やったー! 本当に頑張ってきてよかった!』みたいな、『やっとここまで来たね~』みたいな話をしました」と明かした。また、「去年は本当にバタバタしていて、すごく短く感じたんですけど、質量が高めというか濃厚な一年だったと思います。ジャンル問わずとにかくやれることは全部やろうっていうスタイルでお仕事させていただいた一年だったので、出会いもたくさんあって、『また一緒に仕事しましょう!』って言い合える人たちとも出会えてすごく充実してました。映画もドラマも両方できましたし、雑誌もみなさん応援してくださったりとか、いい一年だったと思います!」と2019年を振り返るとともに、2020年について「今年は反対により丁寧にっていうところは大事にしたいですっていうのは事務所の人と話していて、準備期間をすごくちゃんと取って現場に行くっていうスタイルにシフトしていきたいと思ってます」と話した。そして、「みなさんいつも本当に応援ありがとうございます。そして雑誌を手に取ってくださっているみなさん本当にありがとうございます。今年はより丁寧にお仕事に向き合っていきたいなと思っていますので、もしなんらかの形でお会いできる機会があったらちゃんと目線を合わせて感謝の気持ちを伝えられたらなと思います。本当にいつもありがとうございます。これからも頑張っていきます!いつかどこかでお会いしましょう!」とファンにメッセージを送った。「カバーガール大賞」は、大賞のほか、エンタメ・コミック・グラビア・ファッションの各部門賞、10代・20代・30代の各部門賞、読者やファン、メディアにニュースを届けたカバーガールや雑誌を称える話題賞を選出。そして今年から、表紙を飾った回数の一番多かった男性を表彰するメンズ部門も新設され、King & Princeの平野紫耀に決定した。○「第6回カバーガール大賞」受賞結果一覧【大賞】吉岡里帆【メンズ部門 大賞】平野紫耀(King & Prince)【エンタメ部門】与田祐希(乃木坂46)【ファッション部門】石原さとみ【コミック雑誌部門】大原優乃【グラビア部門】小倉優香【話題賞】VOGUE JAPAN(12月号)【10代部門】与田祐希【20代部門】吉岡里帆【30代部門】石原さとみ
2020年03月04日今年で第10回目となるWOWOW「勝手に演劇大賞」の投票結果が本日発表された。「勝手に演劇大賞」は、を演劇ファンからのWEB投票によって選出された作品・演出家・俳優を表彰する賞。投票は11月1日から12月31日まで行われた。「作品賞(ストレートプレイ部門/ミュージカル部門/2.5次元部門)」 「演出家賞」「女優賞」「男優賞」「新人賞」による7部門の受賞結果は下記の通り。●作品賞ストレートプレイ部門:「罪と罰」ミュージカル部門:ブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」2.5次元部門:舞台「どろろ」●演出家賞:三谷幸喜2019年演出作品三谷かぶき『月光露針路日本 風雲児たち』愛と哀しみのシャーロック・ホームズ日本の歴史(上演期間:2018年12月〜2019年1月)●男優賞:三浦春馬2019年出演作品「罪と罰」ブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」●女優賞:ソニン2019年出演作品ブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」A New Musical「FACTORY GIRLS〜私が描く物語〜」マリー・アントワネット(上演期間:2018年9月〜2019年1月)●新人賞:広瀬すず2019年出演作品NODA・MAP第23回公演『Q』:A Night At The Kabuki
2020年02月26日第12回『日本ブルーレイ大賞』(デジタル・エンターテイメント・グループ・ジャパン主催)の授賞式が本日2月19日、都内で行われ、グランプリに『ボヘミアン・ラプソディ』(発売元/販売元:20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン株式会社)、準グランプリに『ライオン・キング』(発売元/販売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社)、『ゲーム・オブ・スローンズ 最終章』(発売元:ワーナー ブラザース ジャパン合同会社)が選ばれた。高画質や高音質といったブルーレイディスクの特長を活かした作品を審査する“クオリティ部門”と、売上や話題性など2019年に注目されたブルーレイソフトを総合的に審査する“カテゴリー部門”に分けて審査を行い、両部門の受賞作品から、その年を代表するグランプリ、準グランプリ作品を決定し、表彰する。『ボヘミアン・ラプソディ』がグランプリに輝いた20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン株式会社の井上氏は「何より映画を見てくださった、たくさんのファンに御礼を申し上げます。ファンの皆さんの熱い思いが拡大した結果、まさに社会現象といわれる大ヒットになった」と受賞に感謝を示し、感無量の面持ち。AV評論家で日本ブルーレイ大賞審査委員長を務める麻倉怜士氏も「クオリティはもちろん、社会性があった。劇場に足を運んだ人が、ブルーレイも購入するという、まさにブルーレイが目指していた世界がついに来た。圧倒的なナンバーワン。絶対にこれですよね。これ以外考えられない」と賛辞を惜しまなかった。授賞式には、日本ブルーレイ大賞アンバサダーを務める堀田真由が駆けつけ、自身が選んだ“アンバサダー特別賞”として、レディー・ガガが主演を務め、第91回アカデミー賞で作品賞を含む8部門にノミネートされた『アリー/スター誕生 4K ULTRA HD & ブルーレイセット』の受賞を発表。「誰もがうらやむシンデレラ・ストーリーですが、同時に夢と愛を追いかける葛藤と苦悩も描かれていて、女優をやっている自分に重ねる部分もあり、ラストは涙しました。4Kで見ると、映像の色合いや音が鮮明で何度も見返したくなる作品」と同作の魅力を語っていた。■各賞・グランプリ:『ボヘミアン・ラプソディ』【評価ポイント】本作の市場性は文句なしに抜群。社会現象にもなった劇場でのヒットの影響が、パッケージメディアにも及んだのは特筆すべきことであり、劇場で観た感動を家でも体験するという流れを作ることに貢献した。クオリティの面においても画質的な良さ、特にHDRが良く効いており、色表現によって編年体の物語が語られる制作意図が鮮やか。音も臨場感豊かだった(Ultra HDブルーレイはDolby Atmos)。本編では観られない「ライブ・エイド」のフルのパフォーマンスを楽しめる点も評価したい。クイーンを知らない世代をもファンにさせてしまった意味でも、クオリティ、市場性含めまさにグランプリにふさわしい作品である(麻倉怜士氏)・準グランプリ:『ライオン・キング』『ゲーム・オブ・スローンズ 最終章』・審査員特別賞:『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス 完全数量限定LPジャケット版Blu-ray & DVD2枚組』・アンバサダー(堀田真由)特別賞:『アリー/スター誕生 4K ULTRA HD & ブルーレイセット』■クオリティ部門・高画質賞(ブルーレイ):『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生エクステンデッド版ブルーレイセット』・高画質賞(Ultra HDブルーレイ):『ライオン・キング 4K UHD MovieNEX』・高音質賞:『アリー/スター誕生』■カテゴリー部門・映画賞(洋画):『ボヘミアン・ラプソディ』・映画賞(邦画):『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』・TVドラマ賞:『ゲーム・オブ・スローンズ 最終章』・アニメ賞(洋画):『スパイダーマン:スパイダーバース』・アニメ賞(邦画):劇場版『鬼滅の刃1』・音楽賞:『Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018』・ノンジャンル賞:『4K夜景2 TOKYO HDR NIGHT』取材・文・写真:内田 涼
2020年02月19日本格ミステリー映画 『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』が日本での公開をスタートした。映画の舞台はフランスの田舎町に建つ洋館。そこに9人の翻訳家が集められた。彼らは仕事は全世界でベストセラーになっている人気ミステリー小説の完結編の翻訳をすること。出版社は事前に“ネタバレ”することを恐れているため、彼らは要塞のような密室に閉じ込められ、外部との接触や連絡を完全に絶った状態で翻訳作業にあたる。しかし、ある日、出版社の社長のもとに「小説の冒頭10ページをネットに公開した。24時間以内に500万ユーロを支払わなければ次の100ページも公開する」との脅迫メールが届く。一体、誰が流出させているのか? どのような手段で小説は漏れているのか?この作品のアイデアの基になったのは、ベストセラー小説“ロバート・ラングドン”シリーズ(『天使と悪魔』『ダ・ヴィンチ・コード』など)の新刊発表の際に本当に各国の翻訳家を地下室に隔離して翻訳作業を行った事実。このことを報じた新聞記事を目にしたレジス・ロワンサル監督は想像力をふくらませ、翻訳家に取材を行いながら脚本を執筆したという。劇中に登場するのは個性豊かな9人の翻訳家たち。舞台は逃げ場のない密室。ミステリーの定番的な設定だが、観客を翻弄する仕掛けが次から次に用意されており、最後の最後まで観客を驚かせてくれる。ちなみにすでに観た人の多くが結末を知ると、もう一度初めから映画を観たくなるという。観ている間にすべての謎を見抜けるのか? 結末を知った後も再見したくなるほどの完成度なのか? 楽しみながら“挑む”気持ちで観賞できる作品になっているようだ。『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』公開中
2020年01月26日アメリカの“The Black List”など、映像化されていない脚本を対象とした評価および映画製作マッチングの日本版プロジェクトとなるWEBサイト「Green-light」が、4月よりスタートすることが分かった。Green-lightは、脚本家が掲載者として脚本を投稿し、製作者(プロデューサー、監督ほか)が閲覧者としてそれらの脚本をファイルとしてダウンロード、閲覧ならびに評価することができるWEBサイト。気になる脚本家に対しては、製作者からサイト外で自由にコンタクトが取れるものとなる。すでに類似サービスが複数あるアメリカでは、2005年からサービス開始された最大手の“The Black List”が有名。初年度の掲載作品からは『JUNO/ジュノ』が映画化されヒット、アカデミー賞脚本賞を受賞した。その後も『スラムドッグ$ミリオネア』『英国王のスピーチ』『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』など、“The Black List”掲載作品から多くの名作が誕生しており、これまでに400本以上が映画化され、それらの作品の世界興収は合計260億ドルにのぼるという(The Black List 公式発表より)。Green-lightでは、脚本家個人のデスクに眠っている数多くのヒットコンテンツのアイディアを脚本コンテストなどのクローズドな時間と場ではなく、コンテンツ業界内で常時アーカイブされるプラットホームとなるべく現在制作中。映画/ドラマプロデューサーや監督たちのアイディアのネタもととして、またはほかの企画での脚本執筆者を探す場として、様々な意図に活用され、新たな脚本家人材に機会が行き渡る環境を目指していく。本プロジェクトのビジネスモデルはアメリカの“The Black List”と同様の形となり、閲覧者/掲載者共に会員制のサービスで、閲覧者側は映画/ドラマの製作実績のあるプロデューサーや監督その他を対象とした承認制で無料で利用することができ、掲載者は月額会費制で誰でも自由に脚本を掲載できる仕様。脚本家(掲載者)向けの月額費用の価格設定については後日サイト上で発表されるという。製作者会員は、映画・ドラマ等映像コンテンツにおけるプロデューサー/監督/俳優/俳優マネジメント/出資者といった、製作に関わる方が対象。本日1月22日より製作者会員の事前登録がスタートする。「Green-light」は4月、プロジェクトスタート。(text:cinemacafe.net)
2020年01月22日第74回毎日映画コンクール各賞の受賞作品と受賞者が22日、明らかになった。同賞は毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社などが主催している映画賞。日本映画大賞に輝いたのは、石川慶監督の『蜜蜂と遠雷』で、同作は監督賞、スポニチグランプリ新人賞の鈴鹿央士と合わせて最多3冠を獲得。また『半世界』(阪本順治監督)も、女優助演賞、脚本賞、録音賞で、同じく最多3冠を獲得した。日本映画優秀賞には藤井道人監督の『新聞記者』が選ばれ、女優主演賞に輝いたシム・ウンギョンと合わせて2部門で受賞。男優主演賞には『カツベン!』の成田凌が輝き、美術賞と合わせて『カツベン!』も2部門の受賞となった。男優助演賞は『凪待ち』の吉澤健、女優助演賞は『半世界』の池脇千鶴がそれぞれ受賞。『蜜蜂と遠雷』の鈴鹿央士と『町田くんの世界』の関水渚にはスポニチグランプリ新人賞が贈られる。また、田中絹代賞は風吹ジュンが受賞した。映画ファンが選ぶ、TSUTAYAプレミアム映画ファン賞日本映画部門は『凪待ち』(白石和彌監督)、外国映画部門は『ジョーカー』(トッド・フィリップス監督)が受賞した。なお、表彰式は、ミューザ川崎シンフォニーホールで、2月13日に開催される。今年から表彰式の模様は毎日映画コンクール公式ホームページ、『TSUTAYAプレミアム無料ライブ配信』特設ページにてライブ配信と1週間見逃し配信を行う。○第74回毎日映画コンクール 受賞結果■作品部門日本映画大賞:『蜜蜂と遠雷』(石川慶監督)日本映画優秀賞:『新聞記者』(藤井道人監督)外国映画ベストワン賞:『ジョーカー』(トッド・フィリップス監督)■監督・脚本部門監督賞:石川慶『蜜蜂と遠雷』脚本賞:阪本順治『半世界』■俳優部門男優主演賞:成田凌『カツベン!』女優主演賞:シム・ウンギョン『新聞記者』男優助演賞:吉澤健『凪待ち』女優助演賞:池脇千鶴『半世界』スポニチグランプリ新人賞:鈴鹿央士『蜜蜂と遠雷』スポニチグランプリ新人賞:関水渚『町田くんの世界』田中絹代賞:風吹ジュン■スタッフ部門撮影賞:クリストファー・ドイル『ある船頭の話』美術賞:磯田典宏『カツベン!』音楽賞:RADWIMPS『天気の子』録音賞:藤本賢一『半世界』■アニメーション部門アニメーション映画賞:『海獣の子供 』(渡辺歩監督)大藤信郎賞:『ある日本の絵描き少年』(川尻将由監督)■ドキュメンタリー部門ドキュメンタリー映画賞:『えんとこの歌寝たきり歌人・遠藤滋』(伊勢真一監督)■TSUTAYAプレミアム映画ファン賞日本映画部門:『凪待ち』外国映画部門:『ジョーカー』■特別部門特別賞:宮本まさ江(衣装)
2020年01月22日東京・京橋にある国立映画アーカイブで本日から大規模な特集上映「戦後日本ドキュメンタリー映画再考」がスタートする。タイトルの通り、戦後の日本で制作されたドキュメンタリー作品を上映し、その意義やメッセージを、現代の、そして将来の社会を視野に入れながら再考できる貴重な催しだ。映画はその誕生時から数多くのノンフィクション映画を残してきた。テレビやインターネットがない時代、映画はニュースを伝える主要な媒体のひとつとして進化を続け、プロが手がけたもの、個人映画なども含めるとその数は膨大なものになる。さらに作家的な視点を持ち込んだドキュメンタリー映画も存在する。発展する科学の最前線を伝えるもの、社会に異議申し立てをする者、失われていく歴史をフィルムに刻もうとする者……そこにはある時代を生きた“人間の視点”が確かに存在している。今回の特集は主に1950年代から2000年前後に発表された日本のドキュメンタリーを上映する。高度成長期の日本のある側面を記録したダム建設記念映画群や、日本のドキュメンタリー映画界にその名を刻む小川紳介、土本典昭らの作品、最新作『れいわ一揆』も話題を集めた原一男監督の第2作『極私的エロス・恋歌1974』、柳町光男監督が暴走族の世界にカメラを向けた刺激的な傑作『ゴッド・スピード・ユー BLACK EMPEROR』、菌や生物の世界を記録し高評価を得た樋口源一郎の作品など66作品が集まった。いずれの作品も単なる“記録”にとどまらず、その時代を生きた人々の視点や思考、訴えが描かれており、この特集を通じて過去を見つめるだけでなく、現代の社会や未来について考えることもできる内容になっている。戦後日本ドキュメンタリー映画再考1月21日(火)から3月8日(日)まで国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU(2階)月曜休館
2020年01月21日放送映画批評家協会賞が発表された。作品賞は、クエンティン・タランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。今作で、彼は脚本賞も受賞したほか、ブラッド・ピットが助演男優賞を受賞している。監督賞は『1917 命をかけた伝令』のサム・メンデスと『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノが、同点受賞。主演男優賞は『ジョーカー』のホアキン・フェニックス、主演女優賞は『ジュディ/虹の彼方に』のレネー・ゼルウィガー、助演女優賞は『マリッジ・ストーリー』のローラ・ダーンだった。脚色賞は 『ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語』のグレタ・ガーウィグ。放送映画批評家協会賞はオスカーと同じ投票システムを使っていることもあり、オスカー作品賞を予測する上で、重視されるアワードだ。しかし、昨年は放送映画批評家協会が『ROMA/ローマ』を選んだのに対し、オスカーは『グリーンブック』だった。文=猿渡由紀
2020年01月14日1月13日(現地時間)、第25回放送映画批評家協会賞授賞式がサンタモニカで開催された。栄えある作品賞は、クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が獲得。驚きの結果となったのは、サム・メンデス(『1917 命をかけた伝令』)とポン・ジュノ(『パラサイト 半地下の家族』)の2人が受賞となった監督賞。メンデス監督は出席が叶わなかったが、ジュノ監督は通訳を伴い、受賞スピーチで感謝の気持ちを表した。『1917 命をかけた伝令』はほかに撮影賞と編集賞、『パラサイト 半地下の家族』は外国語映画賞も受賞した。授賞式に来場したセレブのファッションもチェック。昨年のオスカーで「タキシードドレス」を着用して以来、装いが常に注目の的のビリー・ポーターは、デコルテから腕にかけての様々な種類の蝶のタトゥーにエメラルドグリーンのストラップレス・ジャンプスーツで圧倒。そのほか、多数メディアがフローレンス・ピュー、ゼンデイヤ、ジェニファー・ロペス、ルピタ・ニョンゴらを「ベストドレッサー」として取り上げた。主な受賞リストは以下の通り。作品賞『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』監督賞サム・メンデス『1917 命をかけた伝令』ポン・ジュノ『パラサイト 半地下の家族』主演男優賞ホアキン・フェニックス『ジョーカー』主演女優賞レネー・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』助演男優賞ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』助演女優賞ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』(Hiromi Kaku)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED1917 命をかけた伝令 2020年2月14日より全国にて公開©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
2020年01月14日新しい年を迎え、2020年がスタートした。日本は夏に五輪を控えており、多くのイベントが休止や開催時期の変更を発表しているが、日本映画界は気になる新作がめじろ押し!映画館での公開を待っている状態だ。1:今年もアニメーションが映画界を席捲!?2019年は『天気の子』が大ヒットを記録し、『プロメア』が口コミで息の長い興行を展開、『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』が人気を集めて話題になったが、今年の映画界もアニメーション作品が興行ランキングの常連になりそうだ。注目は何と言っても今年で生誕50周年を迎える『ドラえもん』。記念すべき年の“ドラ映画”は一体、何を題材にするのか?製作陣が出した答えは、ドラ映画の原点ともいうべき“恐竜”だ。3月6日(金)公開の『映画ドラえもん のび太の新恐竜』は、『ドラえもん のび太の宝島』の監督:今井一暁×脚本:川村元気のコンビが再登板。白亜紀を舞台に冒険と感動のドラマを描き出す。さらに8月7日(金)には2014年に公開され“ドラ泣き”のフレーズを生んだCGアニメーション映画の第2弾『STAND BY ME ドラえもん2』が公開。ファンの間でも人気の高い『ばあちゃんのおもいで』を中心にした物語になるという。『ドラえもん』の最大の強みは、年齢や性別などの“死角”がまったく存在しないこと。今年は“50周年”にふさわしい活躍を各所で見せてくれそうだ。また、興行記録を更新し続ける人気シリーズの最新作『名探偵コナン 緋色の弾丸』(4月17日公開)、『ラブライブ!』の京極尚彦が監督を務めることでも話題の『映画 クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』(4月24日公開)、久々のオリジナル作品になる『劇場版ポケットモンスター 2020』(7月10日公開)などの定番作品も揃って待機中。そして、アニメファンを超えた支持を集めている『劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel]III.spring song』(3月28日公開)、『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』(4月24日公開)、伝説の人気作を2部作で新生させる『劇場版 美少女戦士セーラームーン Eternal』(9月11日に前編が公開)、上橋菜穂子のファンタジー小説を映画化する大作『鹿の王』(9月18日公開)など、気になるアニメーション映画が続々と公開を待っている。コミック、アニメともに完成度が高くファンが急増中の『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』も2020年公開。さらにファンを増やすことになりそうだ。そんな中、2020年最大のアニメーション作品になりそうなのが、6月公開予定の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』だ(本稿ではタイトル最後の“リピート記号”を省略)。新劇場版シリーズのスタートから13年、前作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』から8年。ついにシリーズが完結する(予定)。現在、『エヴァ』の人気は世界規模になっており、昨年に開催された完結編の冒頭10分公開はフランスのパリで開催され、日本を含む各地で生中継され、多くのファンが集結。最終章の動向を世界中のファンが注視している状態だ。これまでも『エヴァ』は謎に満ち、公開されるとさまざまな考察や予測、感動が渦巻いてきたが、本作もおそらく公開初日を迎えるまで、その内容はシークレットになることが予想され、公開後に大きな話題になることは必至。右肩上がりに興行記録も伸ばしており、“シン・エヴァ”はシリーズ最後にして最大の作品になりそうだ。2:コミック原作、続編……今年公開の注目作実写映画は2020年も人気作の続編や、ファンの多いコミックを実写化した作品が多く待機している。高畑充希と山崎賢人主演の『ヲタクに恋は難しい』は来月2月7日(金)に公開。咲坂伊緒の人気コミックを基にした『思い、思われ、ふり、ふられ』は5月29日(金)にアニメーション映画が、8月14日(金)には実写映画が公開になる異例の“ダブル公開”で映画化。12月18日(金)には週刊少年ジャンプでの連載開始時から注目を集めている『約束のネバーランド』を基にした実写映画も公開になる。そして夏には『るろうに剣心』の最新作が登場。過去3作品の累計興行収入は125億円を突破。ついに描かれる最終章は2部作で『るろうに剣心最終章 The Final』が7月3日(金)に、『るろうに剣心最終章 The Beginning』が8月7日(金)に公開。佐藤健が主演を、大友啓史が監督を務め、剣心最大の危機、そして新時代への移り変わりを壮大なスケールで描くという。過去3作はアクロバティックなアクション描写も高評価を集めており、最終章でどんなアクションが描かれるのかも気になるところだ。その他、『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(2月21日公開)、『コンフィデンスマンJPプリンセス編』(5月1日公開)、『貴族降臨 ーPRINCE OF LEGENDー』(3月13日公開)などのシリーズ作、人気小説を映画化する『峠 最後のサムライ』(2020年公開)、『燃えよ剣』(5月22日公開)、『騙し絵の牙』(6月公開)、『罪の声』(2020年公開)なども公開を予定している。3:未知の世界が待つ“オリジナル”作品原作・シリーズものが人気を博す一方で、製作者たちはオリジナル企画を実現させるべく日夜、企画を練っている。まだ誰も知らないドラマ、映画館で初めて出会う新たな切り口、アッと驚かされる未知の世界……今年も映画館でしか楽しめないオリジナル作品が数多く公開になる。早くも今月末31日(金)から公開になる『AI崩壊』は、完全オリジナルのSFパニック映画。人工知能(AI)が生活に深く入り込んでいる近未来でAIが突然暴走。人間の命を“選別”し始める未曽有の危機に、犯人の汚名を着せられた科学者が立ち向かう。SF、大規模なロケ撮影、熾烈なアクション、オリジナル脚本など日本映画界では“挑戦”と呼ばれることの多い要素がつまった作品だ。また、過去の実話や歴史を“オリジナルの視点”で映画化する作品も多い。初夏公開の『HOKUSAI』は、世界でも有名な画家・葛飾北斎の知られざる生涯を描く作品で、青年期の北斎を柳楽優弥が、老年期の北斎を田中泯が演じるという。また、6月には日本中が感動した1998年の長野五輪の日本スキージャンプチームの“舞台裏”を田中圭主演で描く『ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜』が公開。日本代表がメダルを目指す裏側で奮闘したテストジャンパーの姿を描くそうで、こちらも誰もが知るドラマを“新たな視点”で描いたものになる。そして新視点、斬新な解釈の極めつきになりそうなのが、12月公開の『新解釈・三國志』だ。古典中の古典『三國志』をタイトル通り完全な新解釈で映画化。ドラマ、映画、舞台でヒット作を連発する福田雄一が監督を務め、大泉洋が劉備玄徳役で主演に!このコンビが壮大な歴史劇を描く?知略に満ちたドラマ?それともギャグ満載の映画に?まったく予想がつかない本作の全貌は約1年後に明らかになる。他にも窪田正孝主演の『初恋』(2月28日公開)や、波瑠と成田凌が主演を務め、男女の30年に渡る日々を描く『弥生、三月-君を愛した30年-』(3月20日公開)、まだまだ新作を期待したい大林宣彦監督の『海辺の映画館−キネマの玉手箱』(4月公開)、坂元裕二がオリジナル脚本を執筆し、有村架純と菅田将暉が出演する『花束みたいな恋をした』(冬公開)などオリジナル作品が続々と控えている。今回紹介したのは、2020年公開映画のほんの一部。まだ発表になっていない新作映画も多くあり、2020年もさまざまな映画がスクリーンを彩ることになりそうだ。(C)カラー (C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2020 (C)和月伸宏/集英社 (C)2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会 (C)2020 HOKUSAI MOVIE
2020年01月02日1959年の放送から60年、今年で61回目を迎える「輝く!日本レコード大賞」が12月30日(月)TBS系でオンエア。昨年に引き続きTBSアナウンサーの安住紳一郎と女優の土屋太鳳が総合司会を務め、4時間30分にわたる音楽の祭典が繰り広げられる。現時点で発表されている各賞は、優秀作品賞がLittle Glee Monsterの「ECHO」、三浦大知の「片隅」、欅坂46の「黒い羊」、AKB48の「サステナブル」、純烈の「純烈のハッピーバースデー」、乃木坂46の「Sing Out!」、氷川きよしの「大丈夫」、日向坂46の「ドレミソラシド」、DA PUMPの「P.A.R.T.Y.~ユニバース・フェスティバル~」、Foorinの「パプリカ」。新人賞が海蔵亮太、新浜レオン、BEYOOOOONDS、彩青。特別賞が菅田将暉、竹内まりや、米津玄師。最優秀アルバム賞がTHE YELLOW MONKEYの「9999」。優秀アルバム賞が矢沢永吉の「いつか、その日が来る日まで…」、あいみょんの「瞬間的シックスセンス」、King Gnuの「Sympa」、夏川りみの「美らさ愛さ」。最優秀歌唱賞には市川由紀乃。作曲賞には氷川さんの「限界突破×サバイバー」を手掛けた岩崎貴文。作詩賞には「雪恋華」「最北シネマ」の石原信一。編曲賞にはスキマスイッチ「青春」の大橋卓弥と常田真太郎。企画賞には森口博子の「GUNDAM SONG COVERS」、高田夏帆の「大航海2020 ~恋より好きじゃ、ダメですか?ver.~」、ちあきなおみの「微吟」、伊藤蘭の「My Bouquet」、ジェジュンの「Love Covers」、ゴールデンボンバーの「令和」。日本作曲家協会選奨として丘みどり。功労賞は金井克子、園まり、袴田宗孝、ビリー・バンバン。特別功労賞は有馬三恵子、内田裕也、千家和也、萩原健一。また音楽文化の発展に寄与し、日本レコード大賞へ多大な貢献をもたらした者に贈られる賞として新設された特別音楽文化賞には、今年7月逝去したジャニー喜多川氏が選ばれた。今回は平成をふり返る企画として平成の時代に惜しまれつつ亡くなったアーティストの名曲を歌い継ぐ特別企画も実施。尾崎豊の「I LOVE YOU」をEXILE ATSUSHIが。河島英五の「酒と泪と男と女」を島津亜矢が、ZARDの「揺れる想い」を吉田羊と鈴木梨央が、萩原健一の「神様お願い!」をKAT-TUNの亀梨和也がそれぞれ歌唱するので、こちらもお楽しみに。「輝く!日本レコード大賞」は12月30日(月)17時30分~TBS系で生放送。(笠緒)
2019年12月30日東京の神保町シアターで特集上映「年末特別企画私をバブルに連れてってII」が開催される。タイトル通り、バブル期に製作された日本映画4作品を35ミリフィルムで上映する。本特集は前回は2017年末に『愛と平成の色男』『就職戦線異状なし』『快盗ルビイ』『君は僕をスキになる』『私をスキーに連れてって』を上映した“バブリー映画特集”の第2弾。今回上映されるのは、古村比呂と近藤敦がお見合いで知り合った男女を演じる傑作『・ふ・た・り・ぼ・っ・ち・』をはじめ、相米慎二監督作品『東京上空いらっしゃいませ』、斉藤由貴が主演を務めるドタバタコメディ『香港パラダイス』、チェッカーズが実は“たぬき”だった! という奇想天外な設定で描くコメディ『CHECKERS IN TAN TAN たぬき』の4作品。経済的/文化的バブルがいつ始まり、いつ終焉を迎えたのかは識者によって意見が分かれるが、当時の日本は好景気で、次々に新しいビルが建ち並んで街の風景が塗り替わっていき、ド派手なファッション、ディスコなどの夜遊び、右肩上がりの経済を背景にした過剰なライフスタイルがスクリーンとブラウン管を埋めつくした。ちなみにこの時期の日本は、自国の映画よりも外国作品の人気が圧倒的に高い“洋高邦低”で、公開時には興行的な成功をおさめられず、後に評価が高まった作品もある。イルミネーションが輝き、街がクリスマスムードに包まれるこの時期。スクリーンでバブリーな空気を味わい、当時は気づかなかった個々の作品の“映画としての魅力”を再発見できる特集になりそうだ。なお、バブル期に流行した服装や髪型で来場した観客は1000円で鑑賞できる“バブリー割引”も前回に続いて実施される。年末特別企画私をバブルに連れてってII『CHECKERS IN TAN TAN たぬき』『・ふ・た・り・ぼ・っ・ち・』『東京上空いらっしゃいませ』『香港パラダイス』12月21日(土)から27日(金)まで神保町シアター
2019年12月21日黒人映画批評家サークル賞が発表された。作品賞を手にしたのは、『ルディ・レイ・ムーア』。今作ではエディ・マーフィが主演男優賞、ダヴァイン・ジョイ・ランドルフが助演女優賞を受賞。またアンサンブル部門も受賞している。主演女優賞は、『アス』のルピタ・ニョンゴ。助演男優賞は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のブラッド・ピット。外国語映画賞は『パラサイト 半地下の家族』。監督賞は、『ハリエット』のカシ・レモンズと『アイリッシュマン』のマーティン・スコセッシのタイだった。文=猿渡由紀
2019年12月20日オスカーの国際映画部門(旧・外国語映画部門)の選考、第一段階の結果が発表された。91カ国から提出された中、この段階で残ったのは10本。日本からの提出作品『天気の子』は、入らなかった。選出された10本は、『パラサイト 半地下の家族』(韓国)、『レ・ミゼラブル』(フランス)、『Atlantics』(セネガル)、『Pain and Glory』(スペイン)、『Beanpole』(ロシア)、『Corpus Christi』(ポーランド)、『Honeyland』(北マケドニア)、『Those Who Remained』(ハンガリー)、『Truth and Justice』(エストニア)、『The Painted Bird』(チェコ共和国)。文=猿渡由紀『パラサイト 半地下の家族』2020年1月10日(金)全国公開
2019年12月18日女性映画批評家サークル賞の結果が発表された。女性についてのベスト映画は、フランス映画『Portrait of a Lady on Fire』。今作は、女性についての外国語映画部門でも受賞した。女性によるベスト映画は『Harriet』。今作では、シンシア・エリヴォが主演女優賞を受賞、また作品はアメリカの有色人種女性の状況を語る映画に贈られるジョセフ・ベイカー賞も受賞した。女性脚本家部門は、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のグレタ・ガーウィグ。主演男優部門は『マリッジ・ストーリー』のアダム・ドライバー、女性についてのドキュメンタリー部門は『アニエスによるヴァルダ』が受賞した。文=猿渡由紀
2019年12月11日第25回放送映画批評家協会賞のノミネーションが発表された。マーティン・スコセッシ監督の『アイリッシュマン』が作品賞、監督賞、主演男優賞(ロバート・デ・ニーロ)、助演男優賞(アル・パチーノ、ジョー・ペシ)、アンサンブル演技賞など最多14ノミネートを受けた。クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が12ノミネート、グレタ・ガーウィグ監督の『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』が9ノミネート、ノア・バームバック監督の『マリッジ・ストーリー』が8ノミネート、タイカ・ワイティティ監督の『ジョジョ・ラビット』とポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』が7ノミネートと続く。今年の放送映画批評家協会賞は、監督が脚本も担当した作品が評価されている傾向で、クエンティン・タランティーノ、グレタ・ガーウィグ、ノア・バームバック、ボン・ジュノは、監督賞と脚本賞のWノミネート。スカーレット・ヨハンソンが全く異なるジャンルの作品『マリッジ・ストーリー』と『ジョジョ・ラビット』で、それぞれ主演女優賞、助演女優賞にノミネートされる快挙を果たした。授賞式は1月12日(現地時間)に開催される。(Hiromi Kaku)■関連作品:【Netflix映画】アイリッシュマン 2019年11月27日よりNetflixにて全世界同時配信開始ジョジョ・ラビット 2020年1月17日より全国にて公開©2019 Twentieth Century Fox&TSG Entertainmentワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト 2019年9月27日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて順次公開©1968 BY PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.
2019年12月10日放送映画批評家協会賞のノミネーションが発表になった。最多ノミネーションを受けたのは、マーティン・スコセッシの『アイリッシュマン』で、14部門。次に多かったのはクエンティン・タランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』だった。作品部門の候補は、この2作品のほかに、『ジョーカー』『1917 命をかけた伝令』『フォードVSフェラーリ』『ジョジョ・ラビット』『パラサイト半地下の家族』『マリッジ・ストーリー』『Uncut Gems』『Little Women』。監督部門は、このふたりのほか、サム・メンデス(『1917』)、ノア・バームバック(『マリッジ…』)、グレタ・ガーウィグ(『Little Women』)、ボン・ジュノ(『パラサイト』)、ジョシュ&ベニー・サフディ(『Uncut Gems』)。主演男優部門は、アントニオ・バンデラス(『Pain and Glory』)、ロバート・デ・ニーロ(『アイリッシュマン』)、レオナルド・ディカプリオ(『ワンス…』)、アダム・ドライバー(『マリッジ…』)、ホアキン・フェニックス(『ジョーカー』)、エディ・マーフィ(『ルディ・レイ・ムーア』)、アダム・サンドラー(『Uncut Gems』)。主演女優部門はレネ・ゼルウェガー(『ジュディ 虹の彼方に』)、スカーレット・ヨハンソン(『マリッジ…』)、シャーリーズ・セロン(『スキャンダル』)、ルピタ・ニョンゴ(『アス』)、シアーシャ・ローナン(『Little Women』)、シンシア・エリヴォ(『Harriet』)、オークワフィナ(『The Farewell』)。受賞発表は2020年1月12日。文=猿渡由紀Netflixオリジナル映画『アイリッシュマン』配信中
2019年12月09日