のべ一万人以上の女性の生き方相談に乗ってきた、女社長の川崎貴子さん。「女のプロ」との異名をとり、著書『愛は技術何度失敗しても女は幸せになれる』(ベストセラーズ)などで説く恋愛・結婚の心得も話題を呼んでいます。「男たちにも言いたいことは山ほどある」と言う川崎さんが、恋愛や結婚で路頭に迷うアラサー男性の相談に愛を込めて答えていきます。* * * * *Q: 付き合っても一年くらいで気持ちが醒めてしまいますお付き合いが一年以上続いたことがありません。いつも自然消滅してしまいます。付き合い始めの盛り上がりを過ぎると、義務感で会ったり連絡取ったりし続けているような気がしてしまい、途中でフェードアウト。結婚願望がないわけではないので、この癖を直したいです(27歳・SE)○もっと高嶺の花を狙え二つ可能性があると思っていて、一つはあんまり好きじゃない人とホイホイ付き合ってしまっているパターン。自分の好みを深く考えずに、ちょっと可愛いな、好きだと言ってくれたから、という程度で付き合ってしまっているのではないでしょうか。彼のようなケースの場合、「この人めちゃくちゃタイプ!こんな女性と付き合えるなんて!」という、高嶺の花を自分からアプローチして彼女にした方がいいでしょう。「長く付き合いたい」「結婚したい」と男性側が意思表示する心理の中には、愛だの恋だの惰性だのだけじゃなく、「他の男に盗られるのはいやだ」という単純明快な理由があったり致します。たいして執着がない人と付き合ってもすぐ別れるんだから、適当なところで手を打つべからず。○ドキドキ欲求を恋愛以外のもので消化せよまたは、飽き性で恋愛体質、という可能性もあります。最初の盛り上がりの、獲得するまでの狩りの時期に出る興奮ホルモンだけが生きがいで、安定してから出る幸せホルモンに興味がないタイプ。私も若いときそうだったんですよね。だから、結婚も全く興味がありませんでした。結婚なんてしたらもう恋愛が、あの恋愛初期のドキドキがなくなってしまう、と思っていたので。でも、起業したら毎日がジェットコースターみたいだったので、恋愛に刺激を求めなくなりました。「もうどきどきは十分だ!」と言わんばかりに、私みたいに仕事に転移することで落ち着く人は多いです。それが仕事じゃなくて、趣味でもいい。ギャンブルとか、ゲームとか、バンジージャンプとか、身を持ち崩さない程度にスリルのある趣味を始めたらいいんじゃないでしょうか。○育たぬ恋愛スキルただ、この「義務感になってしまう」という気持ちは非常によく分かります。なんで日曜日に会わなきゃいけないの、寝てたいのに、と思ったり。だから、そういう人って短いスパンでどんどん渡り歩くしかないんですよ。ただそうすると、次のステージには行けないんです。永遠に。2年、3年と付き合って、信頼し合って、乗り越えて、というステージにいけない。そのフェーズに入らないままコロコロお相手だけ変わっていくから人数だけ重なっていき、関係性の構築に必要な恋愛スキルは低いまま。○相手の表層しか見ていないから飽きる昔の私含め、飽きっぽい人は、お相手の表層しか見ていないんですよ。対極の例だと、私の友人男性は、奥さんと30年一緒に過ごしていてなお、「いまだに奥さんの知らない面があると思っている。奥さんが何を考えてるのかなーと興味がある」と言ってます。「うちの妻のことなんて、もう十分知っている。」なんてそんなことは絶対になくて、それが解るのが残念ながら離婚するときなんですよ。妻の中にこんな恐ろしい鬼が住んでいたのか、と(笑)カウンセラーが一番解りやすいけれど、見る側や聞く側のスキルが高いと、対象者の色々な人格や思いが表に出るじゃないですか。解ったつもりにならないで、深掘りしたり、違う角度から見てみると、近くにいる人ほど一番解らない、謎めいた存在かもしれませんよ。○経験に勝る知識なしドキドキを求める欲求を恋愛ではないものに転移させること、長く付き合っても解ったつもりにならないこと。そうすれば、いつも山の二合目しか登れないところを、七合目、八合目、と見たことのない景色を見られるようになります。独身男性より、離婚経験男性の方が結婚(再婚)に対してアグレッシブなのは、この8合目の景色の美しさを知っているからだと私は思うのです。そして今度こそ、頂上からの景色をパートナーと見たいと思うからではないでしょうか?経験に勝る知識なし。つべこべ言ってないで、一度強引に山を駆け上ってご覧あそばせ。大好きな女性と助け合い、励まし合いながら。川崎貴子(かわさき・たかこ)人材コンサルティング会社 ジョヤンテ代表取締役。女性誌での連載、執筆多数。主に恋愛論を書いているブログ「酒と泪と女と女」が話題となり、『愛は技術何度失敗しても女は幸せになれる』(ベストセラーズ)として2015年3月に書籍化された。20代のときにベンチャー経営者同士で結婚するも離婚し、2008年に8歳年下のダンサーと再婚した。2人の娘がいる。自身の離婚、再婚、子育て経験を通した説得力のあるアドバイスに、ファンも多い。
2015年10月28日映画『向日葵の丘 1983年・夏』の完成披露試写会が7日、都内で行われ、キャストの常盤貴子、田中美里、藤田朋子、芳根京子、藤井武美、百川晴香が涼やかな浴衣姿で出席した。太田隆文監督が手掛けた本作は、バブル直前の1983年をテーマに描く青春ノスタルジー作品。田舎町で青春時代を過ごす女子高生3人組は、町を巻き込んで8ミリ映画を制作する。その後、離れ離れになるも、30年後に故郷で再会し――というストーリーで、22日から全国順次公開予定。主演を務めた常盤は、「若い3人の時代が本当に素晴らしい。今より不便だったかもしれないけど、心はとても豊かだったと思う。キラキラした青春を見て欲しい」と胸を張ってアピール。一方、常盤の高校生時代を演じた芳根は、藤井、百川と過ごした合宿のような撮影を振り返り、「食べるのも寝るのも一緒で、ものすごく仲良くなりました。今も、3人でご飯を食べたり、ディズニーランドに行ったりしてます」と笑顔を見せた。また、撮影中のエピソードを聞かれ、「ここで言うことでもないんですけど、電車とか車とか大きな"鉄"が好き。大井川鉄道の景色が素晴らしくて、写真を撮りに行きました。興奮しすぎて鼻血が出そうだった」と意外な趣味を告白した常盤。隣に立つ芳根に対し、「今は違う顔になっちゃったけど、我ながらソックリだった。失礼かしら?」と茶目っ気たっぷりの笑顔で顔を覗き込むと、芳根は、「いえいえいえ!」と照れ笑いで恐縮していた。
2015年08月08日ラーメンを愛してやまない女子のために、おいしいだけじゃない・美しいだけじゃないラーメンを"厳選""限定"で提供する。現在、横浜赤レンガ倉庫(神奈川県横浜市)にて開催中の「ラーメン女子博15’ -Ramen girls Festival-」では何が起こっているのか、おなかを空かせて訪れてみた。○ラーメン女子に捧げる限定ラーメン同イベントは3月7,8日の2日間開催で、会場では同イベントプロデューサーの森本聡子さんが女子的視点で厳選した8店舗が並んでいる。それぞれは女子に楽しんでもらえることをコンセプトに、健康、ビジュアル、味を創意工夫した、ラーメン女子博のための限定メニューとなっている。「女子だけか……」と思った男子諸君、大丈夫! 男子もウェルカムなのだ。ラーメンはどれも1杯900円。「少しずつ食べ比べてみたい! 」というニーズに応え、ハーフサイズも1杯600円で用意している。なお、会場で購入できる当日飲食券は1,500円分を一口として販売している。○8店舗の限定ラーメンを一挙に紹介!今回、8店舗全12品のラーメンが展開されており、各店はラーメン女子博のために新しいメニューを開発した。会場でしか味わえないその味を紹介していこう。"ラーメンクリエイター"という異名を持つ庄野智治氏の「麺や 庄の」からは「プレミアム豆乳海老白湯」を提供。豚や鶏ではなく海老やキノコからダシをとることで、ハイカロリーになりがちなラーメンを食べる罪悪感を感じさせない一品に仕上げた。豆乳ゆえんのまろやかさと海老の風味がベストマッチしている。森本さんが「2014年に一番訪れたお店じゃないかな」と言っていたのが、この「ラーメン愉悦処 似星」だ。同店では割烹の技法を学んだ阿部ポール氏がこだわりの煮干しを用いたメニューを展開しており、今回のラーメンはその名もどストレートな「煮干しラーメン」。煮干しの豊かな香りと深いコク、ちょっと固めの細麺は、ラーメンの奥深さを感じさせてくれる和な味に仕上げられている。「スタッフが全員イケメン」と森本さんも太鼓判を押す湘南を代表するラーメンダイニング「麺や Bar 渦」からは、ちょっと辛みのある豆乳ベースの「まろ辛ベジ豆乳らーめん」を用意。レモングラスのほか日本では手に入りにくいスパイスを配合し、最後にはパクチーを散らすなど、南国・アジアンを思わせる味に仕上げた。「パクチーが苦手な人は野菜にチェンジすることもできるので、オーダーする時に一声かけてみよう。グリーンの麺が印象的な「麺屋 六感堂」の「グリーン麺ゆずみつば和えそば」は、麺にビタミンやミネラルが豊富なユーグレナ(和名: ミドリムシ)を練り込んだ一品。今回の特別メニューは和えそばにアレンジすることで、もちもちとした自家製麺をよりダイレクトに味わえるようになっている。「ミシュラン東京2015」にも掲載された 「ソラノイロ」は"ベジラーメンのパイオニア"的な存在の店。今回提供する「ベジの和えソバ」は、4,5回混ぜてから食べるのがポイントだという。麺の上には柚子胡椒やバジルが添えられているので、ちょっと加えて味の変化を楽しんでみるのもいいだろう。「おっぱいラーメン×SOBAHOUSE 金色不如帰×ストライク軒」の3店がコラボレーションしたブースでは、おっぱいラーメンの元グラビアアイドル・早川貴子さんの胸元につい目がいってしまうが、クリーミーで濃厚な「愛カップ(ハート)クリームヌードル」にも注目していただきたい。「おっぱい」をイメージさせるクリームのトップには、ピリッとしたピンクペッパーを添えている。「女を甘く見ちゃだめですよ! 」というメッセージも込められているんだとか。クリームのほか、チャーシューやハマグリなど「あれもこれも試したい」というよくばり女子の希望を形にしたラーメンだ。ラーメンとともに肉も愛する女子にぴったりなのが、「牛骨らぁ麺マタドール」の「香る!牛塩らぁ麺」。同店は通常、どっしりとした濃厚さを生かしたラーメンを展開しているが、野外でおいしいラーメンを意識して新メニューを開発。香りが立つ爽やかさが特長で、肉汁あふれる自家製ローストビーフ(400円)もぜひトッピングしていただきたい。元エステティシャンでもある店主の強い想いから、"ラーメン"と"美容"をテーマに掲げてエステも併設している「Bum Bun BLau Cafe with BeeHive」も、オープンからわずか半年で「ミシュラン2015」に仲間入りした。今回提供する「青森地鶏塩ラーメン」は、麺にスーパーフードのスピルリナを練り込み、チャーシューにはアンチエイジング効果も期待できるアグー豚を使用。調味料から一つひとつ手作りされた、身体にやさしい一杯となっている。○"IKE 麺(イケメン)"男性が腕を振るう会場には女性限定エリアも設置されているため、人目を気にせずラーメンをじっくり食べることができるようになっている。さらに、"美"を意識したスムージー等の飲み物やかき氷、おいしいラーメンを愛情込めて作る"IKE 麺(イケメン)"なる男子も登場し、ラーメン女子たちをもてなしていた。同イベントの予定開催時間は11:00~21:00(ラストオーダー20:30)で、入場は無料。会場には男子の姿も見受けられたが、全体的には女子の方が多いようで、いまだかつてこれだけ多くの女子たちでにぎわうラーメンイベントがあっただろうかと思うほど。どの店舗も今回のために開発された限定ラーメンをそろえているので、ラーメン女子はもちろんのこと、ラーメンを愛する全ての人に至極の一杯に出合っていただければと思う。※価格は全て税込
2015年03月07日女性をターゲットにした初のラーメンイベント「ラーメン女子博 15’-Ramen girls Festival-」が3月7日(土)・8日(日)、横浜・赤レンガ倉庫にて開催される。「ラーメン女子博 15’-Ramen girls Festival-」イベント情報普段ひとりでラーメン店に入りにくい女性でも思う存分ラーメンを楽しんでもらえるように、と企画された同イベント。人目を気にせず食べられる女性限定エリアを設置するほか、様々な種類のラーメンが食べられるように小さめの丼も用意。さらに“美”を意識した飲み物や美容コンテンツも提供するという。出展予定の店舗は東京を中心とした8店舗。本イベントプロデューサーで「ラーメン女子会」の先駆者でもある森本聡子さんが女子的視点で選び抜いたラーメン店が軒を連ねる。 “ラーメンクリエイター”の異名をもつ店主がアートさながらのラーメンを創出する「麺や 庄の」(市ヶ谷)。若くして和食を学び、醤油ラーメンの雄「鏡花」で修行を積んだ店主こだわりの“煮干し”がピカイチの「ラーメン愉悦処 似星」(中村橋)。女子の心がほっと安らぐアットホームな癒し系「麺やBar 渦」(本鵠沼)。ビタミン、ミネラル豊富なユーグレナ(ミドリムシ)を麺に練りこんだ緑の麺が有名な「麺屋 六感堂」(池袋)。ベジソバのパイオニアで、女性が美味しいと思えるメニューにこだわりを持つ「ソラノイロ」(麹町)。肉好き女子は必ずと言っていいほどリピーターになると噂の『牛骨らぁ麺マタドール』(北千住)。そして、元エステティシャンでもある店主が“ラーメン”と“美容”をテーマに掲げる「Bum Bun BLau Cafe with BeeHive』(旗の台)が出店。さらに3つの名店による共同企画も。元グラビアアイドル早川貴子さんの「おっぱいラーメン」、洗練された蛤スープが大人気の「金色不如帰」、大阪から唯一参戦の「ストライク軒」の3店が新たなラーメンをコラボレーションする。とことん女子に特化した史上初のラーメンイベント。とはいえ、男性も入場可能なので家族やカップルで訪れてみてはいかが。
2015年02月17日エイベックス・ライヴ・クリエイティヴはこのほど、3月7日と8日に横浜赤レンガ倉庫で開催される「ラーメン女子博15’ -Ramen girls Festival-」に出店する店舗を明らかにした。同イベントは、女性に特化したラーメンイベント。普段一人でラーメン店に入りにくい女性でも楽しめるよう、会場には女性しか入場できないエリア(女性限定エリア)も設ける。また、ラーメンは通常よりも小さめサイズの丼も用意するほか、"美"を意識した飲み物も提供する。イベントに出店するラーメン店は、同イベントのプロデューサーの森本聡子氏が選出した。味はもちろん、「女性が1人ラーメンしやすいおしゃれな店舗」「接客の仕方がすばらしい店舗」「従来のラーメン屋さんの概念を打ち崩すような新しいことにチャレンジしている店舗」などにこだわって選んだという。「麺や 庄の」は、ラーメンクリエイターとの異名を持つ店主・庄野智治氏が、アートのような驚きの一杯を創出するラーメン店。「ラーメン愉悦処 似星」では、"煮干し"の味わい深いラーメンが楽しめる。「麺や Bar 渦」は、店主の大西氏こだわりの数種のスパイスを用いたラーメンが特長。「麺屋 六感堂」は、豊富な栄養素を持つユーグレナ(ミドリムシ)を麺に練りこんだ緑の麺が有名。「ソラノイロ」は、ベジソバのパイオニアであり、女性がおいしいと思えるメニューにこだわっている。「牛骨らぁ麺マタドール」では、肉好き女子のリピーター率が高いという牛肉を食べることができる。「Bum Bun Blau Cafe 旗の台」は、自家製のアサイーやアグー豚を使ったメニューを提供している。また、元グラビアアイドルの早川貴子さんの「おっぱいラーメン」と、蛤(はまぐり)スープが人気の「金色不如帰」、大阪から参戦する「ストライク軒」の三店舗による異色のコラボ店も出店する。3月7日には、移動式花屋「マイメロディの思いやりお花屋さん」が会場に登場。マイメロディも登場し、ラッピングペーパーで包んだブーケを個数限定で販売するほか、東日本大震災復興支援の募金箱を設置する。募金をした人には、花の種のプレゼントも予定している。会場は神奈川県・横浜赤レンガ倉庫 イベント広場。開催時間は11:00~21:00。入場料は無料。ただし、飲食の際には、飲食券購入が必要となる。なお、女性に特化したイベントだが、男性も入場できる。
2015年02月05日寺山修司没後30年、PARCO劇場40周年記念公演『レミング~世界の涯まで連れてって~』が4月21日に開幕。当日の開演前には、八嶋智人、片桐仁、常盤貴子、松重豊ら出演陣と、演出の松本雄吉が同劇場で会見を行った。『レミング~世界の涯まで連れてって~』チケット情報同舞台は、演劇実験室◎天井棧敷によって1979年に初演、1983年に劇団の最終公演として改訂再演された『レミング』をもとに、松本と少年王者舘の天野天街が共同で上演台本を再構成したもの。変拍子のリズムでセリフを重ねていく松本ならではの表現スタイルで、イマジネーション豊かな寺山ワールドを再現する。松本は「顔ぶれをご覧のとおり、コラージュ感の強い舞台。それぞれ違う演技のスタイルを舞台に持ち寄って、寺山作品の中でうまく融けあっていい舞台になった。寺山さんにも喜んでもらえるんじゃないかと思います」と手応えを語った。八嶋は「とても不思議な舞台なので、渋谷のど真ん中のパルコ劇場でお芝居を見ていただいた後、外へ出た時に、また違った渋谷の街の風景を感じてもらえたら」と真面目にコメントしつつ、「常盤さんと絡みがないので、もっと絡みたかったな。触りたかった」とおどけながら「でも今後どうなるかわかりませんよ。毎日来ていただいたら変わっていくかもしれません。ポロリもあります」と笑いを誘った。常盤はセクシーなチャイナドレス姿で登場。「タンゴを踊ります。衣裳はフラメンコの要素が入っていて、すごくきれいに作っていただきました」と笑顔で話した。5月16日(木)まで東京・PARCO劇場にて。その後、5月25日(土)に名古屋・中日劇場、6月1日(土)・2日(日)に大阪・イオン化粧品 シアターBRAVA!でも上演。チケット発売中。
2013年04月22日常盤貴子が4月、6年ぶりの舞台に挑むことが決まった。作品は寺山修司の傑作『レミング』をもとにした『レミング~世界の涯までつれてって』。演出を手掛けるのは、巨大な野外劇場を舞台に大阪弁のイントネーションで言葉の断片を重ねてゆく「ヂャンヂャン☆オペラ」スタイルでファンの多い維新派の松本雄吉だ。寺山没後30周年記念公演ともなるこの作品にかける思いについて、チラシ撮影の現場で松本と常盤のふたりに話を聞いた。『レミング~世界の涯までつれてって』チケット情報もともと維新派に興味があったという常盤。「私が拝見した野外演劇では、大雨が降ったんです。でもその雨粒も雨音も舞台装置の一部のようでかっこよかった。近くを通る電車の音や、遠くの車のテールランプ、それらすべてを味方につけてその時しか観られないものを作り出すのが維新派なのかと!私が大好きなバンドのGrateful Deadに通じるライブ感がある」と常盤が目を輝かせて語れば、松本も「昔、常盤さんがドラマで清朝の最後の皇帝の弟と結婚する日本人・愛新覚羅浩役を演じるのを観ました。位の高い人が身をやつす、そんな姿が似合う女優さんはなかなかいない。この空気は天性のものと感じた」と常盤に惹かれた瞬間を話した。『レミング』は壁についての物語。松本が「自分という壁を乗り越えたいという思いは普遍的なテーマ。また、寺山流の遊び心溢れる都市観もいま改めて提示したい」と意気込むと、常盤が「誰にも相談できずひとりで悩む人が多い現代に合う物語のような気がする」と続ける。また、「寺山さんの作品はもちろん、彼が活躍した6、70年代に憧れがあるんです」と告白する常盤に対して松本が「僕も寺山への憧れはあるけれど、やはり年上のライバルという気持ちが強かった。面白い芝居は観ると腹が立つので」と話し、笑いを誘った。常盤が「今回、松本さんの演出によって、維新派の俳優さんたちのようなひとつのコマになるのが楽しみ」と舞台への期待を口にすると、松本は「脚本に手を入れる作業は、できるだけ俳優さんに合わせる形で行いたいと思っている」と構想を漏らす。続けて「今回は寺山ワールドを活かしつつ、美術や音楽も新たにつくっていく。目まぐるしく動く舞台装置を予定しているので、退屈しないと思いますよ」と笑った。30年余の時を超えて、2013年の日本に寺山ワールドがどう展開されるのか、期待が募る。公演は、4月21日(日)東京・PARCO劇場でスタート。チケットの一般発売は3月2日(土)午前10時より。なお、チケットぴあでは東京公演の有料会員向けインターネット抽選プレリザーブを2月4日(月)11:00~2月11日(月・祝)11:00まで、無料会員向けインターネット抽選プレリザーブを2月4日(月)11:00~2月12日(火)11:00まで受付中。取材・文:釣木文恵
2013年02月01日経済キャスターの鈴木ともみです。今回は、キャリアカウンセラーとして第一線で活躍されている小島貴子さんと「ひきこもり」問題の第一人者として活動されている精神科医・医学博士の斉藤環さんお二人の共著『子育てが終わらない「30歳成人」時代の家族論』をご紹介します。対談のゲストは著者のお一人、東洋大学理工学部准教授・グローバルキャリア教育センター副センター長の小島貴子さんです。人生のステージは時の流れと共に変わっていくものです。学生から社会人へ、結婚して夫婦、父親、母親へ…とその役割も変化していきます。そのことをうまく理解できないと、自分自身や人間関係のメンテナンスにも悪影響を及ぼすことになります。同書は親子・家族関係の構築についてはもちろん、会社の上司と部下の関係、恋人や友人との関係etc…様々な関係構築への第一歩を踏み出すきっかけになる一冊と言えるかもしれません。鈴木 : 『子育てが終わらない「30歳成人」時代の家族論』は、キャリアカウンセラーの小島先生と精神科医の斉藤先生による対談形式で、とても読みやすい構成となっていますね。小島 : ありがとうございます。カルチャーセンターで対談させていただいたのですが、対談を聴きたいという参加者も多く、やはり関心の高いテーマなのだと実感しました。鈴木 : 小島先生はキャリアカウンセラーとして、これまで行政や教育の現場で様々な就労支援をされてきていますね。小島 : はい。早いもので20年が過ぎました。鈴木 : 就労支援の第一人者として活躍されてきた小島先生が子育てに着目して本を出版されたというのはどうしてなのでしょうか?小島 : 就労支援というのは、単純に仕事を求める求職者と求人をマッチさせれば完結する話ではありません。仕事がみつからない背景には、表に出てこない問題が数多くあるのです。人間関係がうまくいかずに仕事から離れていく人たちや、家庭や自身の状況をうまく整理することができずに社会に出ていくことができない人たち、不登校からそのままひきこもり状態になってしまった人たちもいます。そもそも子どもの成長期には重要な転機がいくつも存在します。そこを注視しながら親子関係を構築し見直していくことの大切さを伝え、家族のサポートをしながら就労支援をしていくのが日本のキャリアカウンセラーの仕事だと言えます。そう考えていくと、やはり就労支援と家族論との間には、深い関係性があるわけです。鈴木 : なるほど。副題にある『「30歳成人」時代の家族論』というタイトルには、今の時代だからこそ伝えるべき重要なメッセージが込められているわけですね。「30歳成人」という表現ですが、先生は、現代社会において「精神年齢は7掛け」という説を唱えてらっしゃいます。小島 : はい。その計算によれば30歳は21歳になりますね。そもそも20歳を成人とみなすのであれば、今の時代、成人する年齢は30歳くらいがちょうどよいのではないかと思います。その点について、斉藤先生も同じ見解です。鈴木 : 確かに、私も就職して3年くらいたった頃に、生意気にも「私は仕事がデキる!」といった万能感に浸った時期がありました(笑)。でも、そんな万能感もミスや失敗を重ねるうちに覆され、その万能感から卒業できたのは、やはり5、6年目だった気がします。その時点でやっと自立の準備ができました。小島 : 私は『27歳からの就職術』(インデックスコミュニケーションズ)という本も書いてるのですが、タイトルに「27歳」という年齢を出したのは、その年齢が人生設計を今一度考え直す時期にあたるからでした。転職を考えたり、結婚や出産、親の定年退職など、様々な外からのショックが押し寄せるのがこの時期です。漠然とした不安を持つなか改めて人生設計を立て直し、新たな道を歩み始めようと決心するのが「27歳」なのです。もちろん、その時期には個人差がありますので、だいたい27歳~34歳くらいを想定すると、成人するのはおおよそ30歳ということになりますね。鈴木 : この「30歳成人時代」はいつ頃から始まったと分析されますか?小島 : 私は、この現象は電化製品が日常生活に入り込んだ頃から始まっていると考えています。便利さと清潔さを重んじ、効率化を追求するうちに、大切なコミュニケーション術を学ぶ機会を失ってしまったのではないかと…。それこそ昔は、晴耕雨読、本も回し読みしながら勉強していました。携帯電話のない時代、会話するにも家族の誰かに繋いでもらわないと、電話は通じなかった。人とのつながりに、必ず誰かが介在したり、そこに和が生まれていたはずです。今はその機会を失ってしまっていますよね。鈴木 : 確かに。昔は、友達に電話するのでも、繋いでもらう際に、その子の家族の様子をうかがい知ることができましたし、大人と子供が交流する機会がもっとありましたよね。小島 : 子供は、様々な大人と接するなかで、閉鎖的に守られている子供の世界から、大人のいる広い社会への踏み出し方も学んでいくものなのです。そこで、自立心も芽生えてきます。ただ、この「30歳成人」というテーマは日本特有の問題でもないのです。全世界的なものになってきています。その点について、斉藤先生は次のように語っていらっしゃいます。鈴木 : 子供の自立には、親の夫婦関係が大いに影響しているようですね。小島 : そうですね。夫婦関係が「お父さん」「お母さん」の関係のままであるために、今の親子関係から抜け出せないのではないかと思います。「30歳成人」時代が定着してしまった理由のひとつですね。そして、全世界的な広がりを見せているという現象のひとつに、やはりひきこもりの増加があります。その点についても斉藤先生が指摘されています。小島 : この斉藤先生のお話にある「人づきあい」で言えば、私は息子をよく人の家に泊まりにいかせていました。数日間、外を泊まり歩いていた息子がやっと家に帰ってくると、「やっぱり家がいい」と言うのです。人の家に泊まった時の居心地の悪さが逆に自分の家庭の良さを再認識させてくれます。そういったことも自立を促すひとつの流れをつくりますね。鈴木 : 人づきあい、人とのコミュニケーションの中で、子供は自然と自立心や社会への適応力を会得していく…というのが本来あるべき姿なのかもしれませんね。小島先生はご自身のコミュニケーション能力を存分にずっと発揮されてきたのでしょうか?小島 : いいえ。実は私は昔からコミュニケーション能力はあまり高くないのです。群れるのも得意でありませんし(笑)。ただ、コミュニケーションが悪くならないようにしようと心がけてはいます。要はコミュニケーション不全がどういう時に起こるのかを知っていればいいのです。その点については、具体的に本に記してあります。鈴木 : とてもよくわかります。「ひきこもり」などで親子関係の在り方について悩んでいらっしゃる方は、これらを見直してみる必要があるのでしょうね。小島 : そうですね。そして、「これは家族内の問題なのだから他人には関係ない」と決めつけたり、分担の意識を持ったりせずに、ぜひ私たち専門家を頼ってきてほしいと思います。鈴木 : さらにこの5つのパターンは親子関係や夫婦関係のみならず、会社の上司と部下との関係など、ビジネスシーンでも当てはまる状況と言えそうですよね。「決めつけ」や「逃げ」、「威圧」などは、組織で起こりやすいパターンです。これらのパターンにはまらないように注意して、コミュニケーション不全を回避したいものです。小島 : はい。それでも、人生には人間関係やそれぞれの環境において、予期せぬ出来事が生じます。その時に、どうやってポジティブな発想に切り換えていけるかがポイントなのです。鈴木 : ネガティブな出来事を学習の機会として捉えるというのは、仕事や人づきあいなどあらゆることを進めていく上で大切な姿勢ですよね。小島 : そうですね。カッコいい大人、上等な大人はこれができています。常にオープンマインドでフェアで誠実で楽観的です。私は、人は成人する(30歳になるまで)は、とにかく遠慮することなく、上等な大人と接する機会をどんどん増やして、その大人たちからいろいろなことをどんどん吸収してほしいと思っています。この考え方は、常日頃から私が教え子たちに伝えていることです。素晴らしいことを教えてくれる大人は周りにもいるはずです。そういう大人と会う機会を増やし、たくさん学習してほしいと思います。決して、ちゃっかりしたズルい大人の真似だけはしてほしくない。上等な大人を見習うなかで、自分自身も上等な大人を目指してほしいのです。鈴木 : 同感です。とっくに成人した私ですが(笑)、今でも上等な大人との出会いを求め続けています。多くのポジティブな言葉やパワーをもらって自身の明日へとつなげていきたいという思いは、人生に一種のハリを与えてくれますよね。小島 : そう思います。私も明日は、上等なカッコいい大人とランチ会食の予定です(笑)。鈴木 : いいですね。素敵なランチタイムのひとときをお過ごしください。小島先生、今日はお忙しい中ありがとうございました。小島 : ありがとうございました。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月23日ロンドン五輪のアーチェリー娘、早川漣がアゴの整形希望!ロンドンオリンピックのアーチェリー代表の面々が、それぞれ獲得したメダルを土産に凱旋帰国した。その中の一人、早川漣(24)が会見でアゴを整形したいと真顔で話したという。(デイリースポーツより)女子団体で銅メダルを獲得した早川漣、蟹江美貴、川中香緒里(左から)初のアーチェリー団体メダルを獲得早川連、蟹江美貴、川中香緒里はアーチェリー女子団体の3位決定戦で、ロシアに逆転勝ちし、団体では日本初となる銅メダルを獲得。早川漣選手のコメントチームで最後の1射で10点を決めた早川選手は「今まで支えてきてくれた人たちの顔が思い浮かびました」と話し、競技外の夢や目標を問われると「アゴを削りたいです」と即答、報道陣を爆笑させた。顔のラインに悩みがあるそうで「小学校の時からの夢です。予算?もっと頑張らないといけないかも」と、4年後のリオ五輪への挑戦への可能性を示した。ちなみに、日本オリンピック協会からのメダル報奨金は、金300万円・銀200万円・銅100万円だ。元の記事を読む
2012年08月07日イラン出身で世界的に高い評価を受けるアミール・ナデリ監督の最新作『CUT』(原題)に西島秀俊が主演し、殴られまくる映画監督役を演じることが発表された。常盤貴子、菅田俊、笹野高史、芦名星らも共演、常盤さんは本作で13年ぶりに髪をショートにしている。ナデリ監督は過去にナント三大陸映画祭で二度にわたってグランプリを受賞。カンヌやヴェネチアなどの映画祭でも作品が上映され、高い評価を受けている。その世界的な巨匠が、東京フィルメックスの審査員として西島さんと出会ったことから今回の企画がスタート。日本人キャストを起用し、日本を舞台にした映画を製作することに。青山真治監督が脚本協力として参加している。主人公は西島さん演じる映画監督の秀二。兄からお金を借りて映画を撮るものの、彼の作品は商業映画として映画館で上映されることはない。ある日、秀二のためにやくざに金を借りていた兄がトラブルで命を落とし、秀二が借金を背負うことに。彼は、兄の死に対する自責の念を抱え、殴られ屋をやることで借金を返済しようとするが…。主人公・秀二以外の役柄では、常盤さんが夜の世界に生き、殴られ屋となる秀二を支える女・陽子を演じるほか、やくざの組員でありながらも秀二に協力するヒロシを笹野さんが、秀二の元恋人の女優で、彼に商業映画の企画を持ちかける明子を芦名さんが演じる。西島さんは「2005年の東京フィルメックスナデリ監督と出会い、そのときに『一緒に映画を作ろう』と約束しました。その約束が実現してとても嬉しいです。ナデリ監督の映画を見たときの衝撃はいまも忘れられません。圧倒的な映像と音の中に、またナデリ監督のあのエネルギーそのものに巻き込まれていくことをとても楽しみにしています。そして今回は常盤貴子さん、菅田俊さん、笹野高史さんという、強い存在感のある役者さんたちと久しぶりに共演できることもとても嬉しいです」と喜びを語っている。13年ぶりのショートヘアで本作に臨んでいる常盤さんは「最初に企画書と脚本を読ませていただいて、あまりにも『?』が多かったのですが、西島秀俊さんや青山真治監督の参加が決まっていましたし、大勢の方がこの作品に協力しようとしている、その源を探りたくて監督にお会いしました。監督はイランの方ですが、『日本の古い映画は時間がゆっくり美しく流れる映画がたくさんあって大好きだったのに、最近はコマーシャル的な作品が多くて、これはそろそろ誰かどうにかしなくてはいけないと思い、自分が立ち上がった』とおっしゃられていたので、思わず『オモシロイ!』と参加してしまいました。西島さんはすごくフラットなイメージです。みんなが大好きですよね、西島さんのこと(笑)。その魅力を近くで探りたいなと思っています。ナデリ監督は、ちゃんと役者の話を聞いてくれて褒めてくれる。小さい疑問があっても自分で呑みこまずに質問できるので、役柄に対して共通認識を持っていられます。一緒にその役柄を作っていけることが面白い現場です。でも、ナデリ監督は嵐のような人で、私も含めてみんな振り回されていますけど(笑)。普段、依頼される役柄は大体似たような役が多いので、本作では外見も含めて自分の想像をいい意味で裏切られていて楽しんでいます」とその思いを明かしてくれた。「この映画は西島秀俊その人であり、西島秀俊はこの作品と秀二そのもの」とはナデリ監督の弁。果たしてどのような作品に仕上がるのか?また、国際映画祭への出品も気になるところ!『CUT』(原題)は今後、10月まで撮影が行われ、2011年公開。■関連作品:CUT (原題) 2011年公開
2010年09月04日