東京大学(東大)は5月28日、悪性度の極めて高い小細胞肺がんを移植したマウスに、がん細胞にのみ結合する抗体「90Y標識抗ROBO1抗体」を投与したところ、腫瘤が著明に縮小することを確認したと発表した。同成果は、東大医学部附属病院 放射線科/東大大学院 医学系研究科核医学分野 准教授の百瀬敏光氏、東大医学部附属病院 放射線科 特任助教/東大大学院 医学系研究科核医学分野 博士課程学生(当時)の藤原健太郎氏、東大先端科学技術研究センター 計量生物医学 教授の 浜窪隆雄氏、東大先端科学技術研究センター システム生物医学 特任教授の児玉龍彦氏らによるもの。詳細は「PLOS ONE」に掲載された。肺がんは、がんの中で最も罹患率・死亡率が高く、その内、成長が早く、転移しやすい小細胞肺がんが約15%を占めているが、身体の他の部位までがんが広がってしまっている段階の進展型小細胞肺がんは、悪性度が高く、有効や治療法が確立されていない。今回、研究グループは、放射性同位元素で標識した「がん細胞にのみ結合する抗体(90Y標識抗ROBO1抗体)」を開発し、実際に、小細胞肺がんを移植したマウスに投与したところ、がん細胞を殺傷し、腫瘤を縮小させる効果があることを確認したという。また、こうした抗体を投与して、がんに集積させることで、小細胞肺がんを移植したマウスの体内から放射線治療をする「放射免疫療法」が、進展型小細胞肺がんの根治や余命の改善に向けた治療法の確立につながることが期待できるとしており、今後は、同薬剤の治療効果と副作用に関する詳細な評価に加え、治療効果や副作用のさらなる改善を目指して、化学治療との併用治療や、別の治療用放射性同位元素の導入、抗体の小分子化などを検討していくとするほか、抗体の体内動態を可視化することで、SPECT/PETイメージング用診断薬の開発にもつなげたいとしている。
2015年06月01日宇宙航空研究開発機構(JAXA)と東京大学(東大)は4月20日、理論的には金属だと考えられていたホウ素が、実は金属ではなく、半導体的性質を強く持つことを明らかにしたと発表した。同成果は、JAXA宇宙科学研究所の岡田純平 助教、石川毅彦 教授と東大の木村 薫 教授を中心とする研究グループによるもので、米国物理学会誌「Physical Review Letters」に掲載される予定。元素は大きく分けると金属と非金属(半導体、絶縁体)に分類され、ホウ素やケイ素(シリコン)などは金属と非金属の境界に位置しているとされる。こうした元素は固体と液体とで性質が異なり、例えばシリコンや炭素は固体では半導体だが、溶けると金属になる。ホウ素も溶けると金属になると考えれられていたが、融点が2077℃と非常に高く、極めて反応性が高いため、安定して保持できる容器が存在しないことが研究の障害となっており、実際に金属になるかどうかは確認されていなかった。同研究では、国際宇宙ステーションでの実験に向けてJAXAが開発した静電浮遊法という技術を採用することでこの課題を克服。同技術では静電気によって材料を浮かせて保持するため、容器を用いる必要がなく、溶融状態のホウ素でも他の物質と反応することがない。同研究グループは、大型放射光施設SPring-8内に静電浮遊溶解装置を設置し、ホウ素融体中の電子の挙動を観測・解析することで、ホウ素融体中の電子の分布を求めた。その結果、大半の電子が原子間に拘束されていたことから、ホウ素融体は金属ではなく、半導体であることがわかった。今回の研究で2000℃以上の超高温状態のホウ素を調べることに成功したことで、今後、これまでは調べることが困難とされていた超高温状態における物質の性質を調べることが可能になる。また、超高温状態の性質がわかっていない物質を正確に理解し、利用することで新たな材料開発につながることが期待される。
2015年04月20日東大発のベンチャー企業・エルピクセルは4月20日、生命科学分野の学術論文の画像を中心に、人工知能を用いた研究画像不正検査サービス「LP-exam Cloud」の販売を開始すると発表した。同サービスでは、研究画像に対する加工の有無を自動で推定するために画像自動分類の特許技術を採用。大学や研究機関が画像をアップロードするだけで安易な不正・加工の有無を検査することが出来きるという。加工が推定された画像についてはライフサイエンス研究と画像解析の専門家が確認・解析し、レポートを作成する。料金は定額制で月額約3万円、1画像約500円から解析ができ、研究室単位で導入することも可能だ。エルピクセルは「LP-exam Cloud」を提供することで、これまで膨大な時間がかかるとされ敬遠されていた不正加工の検査にかかるコストを削減し、画像不正が生じない環境の構築を支援するとしている。
2015年04月20日東京大学(東大)は4月16日、フロー精密合成という新しい手法によって医薬品有効成分であるロリプラムを高収率、高選択収率で合成することに成功したと発表した。同成果は東大大学院理学系研究科の小林修 教授らの研究グループによるもので、4月16日付け(現地時間)の英科学誌「Nature」に掲載された。医薬品原薬・化成品・農薬などの化学製品は、その99%以上がバッチ反応法という手法で合成されている。同手法は複雑な構造の化合物を作製できる一方、各段階で中間体の単離・精製操作を繰り返すため、余分なエネルギーが必要となり、廃棄物も大量に排出されるという課題があった。より省エネルギーで無駄の少ない流通法という手法もあるが、こちらは合成が難しく、アンモニアなど簡単な気体の合成に利用されるにとどまっていた。小林教授らは流通法によって高収率、高選択収率を実現する合成手法を「フロー精密合成」と提唱し、その実現のために触媒や合成手法の開発を進め、さらに、個々の反応を組合せて、多段階流通システムを構築し、構造的に複雑な化合物を合成することを目指して研究を行ってきた。今回の研究では、新たに開発した触媒を充填した4本のカラムに、市販の原料を順次通すだけで高純度のロリプラムを得ることに成功。同手法は中間体の単離や精製などが一切不要で、物質の反応に必要なエネルギーもバッチ反応法に比べて低く、触媒と生成物の分離操作が不要という特徴がある。また、医薬品に限らず、香料や農薬、機能性材料などの付加価値の高いファインケミカルの合成に適用できる可能性もある。ファインケミカルの合成は日本の得意分野であったが、近年中国、インド、東南アジアに多くのシェアを奪われており、今回開発された手法はこれらの国との価格競争にも対抗しうる高度技術となることが期待される。
2015年04月16日東京大学(東大)などは、リチウムなどの希少元素を使用しない次世代電池の候補であるナトリウムイオン電池のマイナス極を開発したと発表した。今回の成果は、東京大学 大学院工学系研究科化学システム工学専攻の山田淳夫 教授、同大 大学院工学系研究科化学システム工学専攻の大久保將史 准教授、同大 大学院工学系研究科化学システム工学専攻の王憲芬 特任研究員、同大 大学院工学系研究科化学システム工学専攻の梶山智司 特任研究員、同大 工学部 化学システム工学科の飯沼広基 学部生、長崎大学 大学院工学研究科の森口勇 教授、同大 大学院工学研究科の小路慎二 大学院生らによるもの。同研究の詳細は「Nature Communications」に掲載された。リチウムイオン電池は、希少元素であるリチウムやコバルトを使用しており、さらなる低コスト化などを図るためにはリチウムをナトリウムに置換したナトリウムイオン電池の実現が求められている。しかし、その実現のためには、ナトリウムイオンを吸蔵・放出する化合物の対(プラス極/マイナス極)が必要であった。プラス極は、これまでの研究からナトリウムイオンを可逆的に吸蔵・放出できる化合物が多数報告されるようになっているが、マイナス極については、急速充電、長時間の電流供給、充放電の繰り返しに対する安定性などの条件を満たす化合物が見つかっていなかった。今回、研究グループは、新たにチタンと炭素で構成されるシート状の化合物を合成し、それをマイナス極に応用したところ、多量のナトリウムイオンを吸蔵・放出する特性を示し、ナトリウムイオン電池の長時間の電流供給を可能とするマイナス極であることが確認されたほか、急速充電にも対応できることが示されたという。実際にすでに研究グループが発見していた安価な鉄と硫黄で構成されるプラス極と組み合わせることで、ナトリウムイオン電池のプロトタイプを試作。長時間の電流供給が可能であり、充電・放電を繰り返すことによる劣化もないことが確認されたとする。なお、研究グループでは、今回の成果について、試作したナトリウムイオン電池はナトリウム、鉄、硫黄、酸素、チタン、炭素などの汎用元素のみで構成され、まったく希少元素を使用する必要がないものであり、この結果を受けて、低コストな電池の実用化が加速していくことが期待されるとコメントしている。
2015年04月06日東京大学(東大) 大学院工学系研究科附属量子相エレクトロニクス研究センター・物理工学専攻の川﨑雅司教授らの研究グループは、マックスプランク固体研究所のJurgen Smet(ヨルグン・シメット)博士のグループと共同で、極めて高品質な酸化亜鉛ヘテロ界面を作製し、GaAs以外のヘテロ界面で特殊な量子相の観測に成功した。同成果は東京大学大学院新領域創成科学研究科のJoseph Falson(ジョセフ・フォルソン)大学院生、理化学研究所創発物性科学研究センターのDenis Maryenko(デニス・マリエンコ)特別研究員、東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻の小塚裕介特任講師、東北大学金属材料研究所の塚﨑敦教授との共同研究により得られたもの。異なる物質を組み合わせたヘテロ界面は、トランジスタや発光ダイオードなどの機能性デバイスとして応用されてきた。特に、GaAsのヘテロ界面では最も品質の良い電子が形成され、約30年前に低温で特殊な量子相が発見された。この量子相は、トポロジカル量子コンピュータと呼ばれる、計算エラーを低く保ちつつ飛躍的な計算速度の向上が期待できる、新たなコンピュータへ応用が可能であると考えられているが、その特性は長らく不明だった。今回の研究では、酸化亜鉛を用いた高品質ヘテロ界面を作製し、添加元素を用いず、結晶内部の電場を利用することで、極めて高品質な電子系を形成。理論的に未解決の量子相が酸化亜鉛のヘテロ界面で観測された。この量子相はエラーが起こりにくい強いトポロジカル量子計算に用いられる可能性があり、GaAsには無い特性を用い、より多角的な研究を可能にする。今回の発見で、酸化亜鉛にはGaAsにはない制御性があることが明らかとなり、酸化亜鉛がこの量子相の理解を進展させるのに非常に重要な材料であることを示した。なお、同研究成果は、英国科学雑誌「Nature Physics」の電子版(2015年3月23日版)に掲載された。
2015年03月26日東京大学(東大) 生産技術研究所の竹内昌治 教授と李源哲 特任助教の研究グループは、無機ナノマテリアルがグラフェン上に自発的に規則正しく整列する(自己組織化する)現象を応用して、単層グラフェンの帯状構造(グラフェンナノリボン)を独自の手法で形成することに成功したと発表した。同手法によるグラフェンナノリボンの作製は、シリコンに代わる半導体素材として注目されているグラフェンの利用可能性を大きく高めると期待される。竹内教授らは、まず、常温の水溶液中でシアン化金がグラフェン上にナノサイズの繊維状構造(ナノワイヤ)を自己組織化することを発見した。従来、グラフェン上に有機物を自己組織化させることは可能だったが、無機物を自己組織化させるにはグラフェンの表面を加工するか、高温下で無機物を蒸発させて付着させるなどの特殊な方法を用いる必要があった。今回、竹内教授らは、金を含む室温の水溶液に表面を加工していない純粋なグラフェンを浸すことで、温和な条件下でグラフェン上にシアン化金が自発的に整列し、ナノワイヤが自己組織化されることを見出した。作製されたナノワイヤは、グラフェンの結晶構造に沿って整列しており、これを観察することで間接的にグラフェンの結晶構造を知ることができる。ナノワイヤはグラフェンに比べて簡単に観察できるため、これを利用することでグラフェンの結晶構造解析にかかる手間と時間を減らすことができると期待される。次に、このナノワイヤをもとにしてグラフェンをエッチングすることで、ナノリボンを作製することに成功した。ナノリボンは幅が約十nm、厚さが炭素原子1個分の極めて薄い帯状の構造体。グラフェンナノリボンは、半導体デバイスやバイオセンサなどとして利用できる可能性があり、次世代の半導体素材として期待されているグラフェンの応用可能性を大きく広げるものとして期待される。同成果は、学術誌「Nature Nanotechnology」にて公開される。同研究は、カリフォルニア大学バークレー校、蔚山科学技術大学校、ハーバード大学、建国大学校、ローレンス・バークレー・ナショナル・ラボラトリーとの共同研究により行われた。なお、同研究は科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業 総括実施型研究(ERATO)「竹内バイオ融合プロジェクト」の一環として行われた。
2015年03月26日東京大学(東大)、キリン、小岩井乳業は3月12日、カマンベールチーズの摂取にアルツハイマー病の予防効果があることを確認し、その有効成分を同定したと発表した。同成果はキリンR&D本部基盤技術研究所、小岩井乳業、東大大学院農学生命科学研究科の中山裕之 教授らの研究グループによるもので、米科学誌「PLOS ONE」に掲載された。これまでの研究で、チーズなどの発酵乳製品を摂取することで老後の認知機能低下が予防されることは知られていたが、それがどのような成分とメカニズムによるものかはわかっていなかった。同研究グループが今回、市販のカマンベールチーズの摂取によるアルツハイマー病への作用を検証した結果、アルツハイマー病モデルマウスにカマンベールチーズから調製した餌を摂取させると、アルツハイマー病の原因となる脳内物質であるアミロイドβの脳内沈着が減少し、脳内の炎症が緩和されることがわかった。さらに、オレイン酸アミドとデヒドロエルゴステロールとう物質が、脳内で異物の排除を担うミクログリアという細胞のアミロイドβを除去する機能と抗炎症活性を促進していることを特定した。これらの物質は乳の微生物による発酵過程で生成されたと考えられている。
2015年03月13日東京大学(東大)とアメリカ航空宇宙局(NASA)は3月12日、土星の衛星であるエンセラダスに原始的な微生物が発生し得る環境が存在すると発表した。同成果は東大大学院理学系研究科地球惑星科学専攻の関根康人 准教授らの研究グループと、米コロラド大学のSean Hsu 博士を中心とする研究グループによるもので、3月12日付けの科学誌「Nature」に掲載された。エンセラダスは直径500km程度の天体で、地表の割れ目から地下の海水が間欠泉のように宇宙に噴出していることで知られ、生命存在の期待も高まっていた。NASAの探査機カッシーニはこれまで、海水に塩分や二酸化炭素、アンモニアなどのガス成分、有機物が含まれていることを明らかにしてきたが、地下海に生命が利用できるようなエネルギーが存在するかどうかはわかっていなかった。今回、関根准教授らは、エンセラダスの間欠泉に含まれていたナノサイズメートルのナノシリカ粒子に注目した。研究を進めたところ、エンセラダス内部の反応でナノシリカ粒子が生成されるためには、90℃以上という熱水環境が必要であること、熱水のphが8k~10のアルカリ性であることが判明した。また、ナノシリカ粒子は数年以内に大きな粒子に成長してしまうことから、こうした粒子が長くても数年で宇宙に噴出していることが分かった。地球上の生命は太陽からの光エネルギーや地球からの熱エネルギーに依存して生命活動を送っている。太陽光の届かない深海の海底熱水噴出孔では、地球の熱エネルギーを使って生きる原始的な微生物が存在しており、初期の地球において生命が誕生した場所の有力候補とされる。今回の結果は、エンセラダスでは地球の海底熱水噴出孔に似た熱水環境が広範囲に存在し、現在でも活発に活動していることを示すもので、同研究グループは「今回の成果は『生きた地球外生命の発見』という自然科学における究極のゴールに迫る大きな飛躍である。これまで火星に集中していた太陽系生命探査は、エンセラダスという新たな候補天体を得て、今後大きな広がりを見せることが期待される」とコメントしている。
2015年03月12日国際ビジネスコミュニケーション協会は2月24日、第198回TOEIC公開テスト(2015年3月実施)の受験申込者が20万人を超え、単回の受験申込者が過去最多となったことを発表した。同協会によると、TOEIC公開テストのこれまでの過去最多受験申込者は、第178回(2013年3月実施)の約18万4千人だった。2015年3月実施予定の第198回ではその申込者を約2万人上回り、約20万,5000人になるという。第198回申込時のアンケート集計結果によると、職業別では、「会社員・会社役員」に続き「大学生・短大生」が7万879人で全体の34.5%、年齢別データにおいては、大学生や短大生が含まれている「20~24歳」が8万2,922人で全体の40.4%を占めた。受験理由においても、「英語力を確認したいから」に次いで、「就職活動・転職活動に必要だから」が4万8,484人で全体の23.6%を占めている。TOEIC公開テストは年10回開催しているが、そのうち3月は、例年単回あたりの受験申込者が最も多い実施回であるという。今年は就職活動の開始が3カ月後ろ倒しになったことや、英語学習熱の高まりなどが影響し、さらなる受験申込者増加につながったと考えられる。
2015年02月25日東京大学(東大)と科学技術振興機構(JST)は2月23日、室内の光で発電し、音で発熱を知らせる有機集積回路を用いた腕章型フレキシブル体温計を開発したと発表した。同成果は東大の桜井貴康 教授、染谷隆夫 教授らの研究グループによるもので、2015年2月22日~26日の間、米サンフランシスコで開催されている「国際固体回路会議(ISSCC)2015」で発表される。この腕章型体温計は、有機集積回路、温度センサー、フレキシブルな太陽電池とピエゾフィルムスピーカーで構成されている。上腕部に取り付け、体温が設定値を超えると周囲に音で知らせる機能を持つほか、電力を太陽電池で賄うことができるため、電池交換などのメンテナンスが不要だ。フレキシブルな有機集積回路とスピーカーを用いて音を発生させたこと、部屋の明るさに応じて電圧を調整する有機電源回路を有機トランジスタだけで実現したことは世界で初めてだという。今回の研究成果は水分や圧力などさまざまなセンサーへの応用が可能で、ブザー音だけでなく数値などの情報を音に乗せて送ることも原理上は可能としており、発熱したかどうかだけでなく体温などの測定結果を送信する技術への応用も期待されるという。一方、太陽電池の電力だけで動作するため、夜間や暗い環境では使用できないという課題があり、フレキシブルな充電池やキャパシタが将来的に開発されることで夜間でも動作することも可能になると考えられている。
2015年02月23日キョーイクはこのほど、現役医師300名を対象に実施した「医学部受験と医師生活に関する調査」の結果を発表した。難関である医学部受験に合格するために行ってきた勉強法・受験対策について尋ねたところ、「集中できる学習環境を確保する」(39.0%)が最も高く、「基礎力固め(繰り返し基礎問題を解くなど)」(36.0%)、「出題の傾向に合わせ、対策を立てる(32.0%)が続いた。「傾向と対策」よりも「基礎力固め」を重視する学習を行ってきたようだ。「効果がある取り組みだと思うもの」について聞くと、「集中できる学習環境を確保する」(48.0%)や「基礎力固め」(41.7%)、「規則正しい生活を送る」(39.3%)などが上位を占めた。また、「疑問に思うことはすぐに質問する」(28.3%)や「相談でき、競いあえる仲間をつくる」(18.3%)といった取り組みも効果があると回答している。現役医師のうち、子どもがいる232人を対象に、「ゆくゆくは自分の子どもにも、医師を目指して欲しいと思うか」と尋ねたところ、「そう思う」(「非常に」+「やや」、以下同様)が53.9%、「そう思わない」(「全く」+「あまり」、以下同様)が46.1%だった。子どもにも医師を目指して欲しいと回答した人に、子どもの学費や進学・受験にかかる費用として、どのくらいの資金を出してもよいと考えているか聞いたところ、「5,000万円以上」は累計で25.6%、「3,000万円以上」は43.2%、「2,000万円以上」は56.0%だった。半数以上が、2,000万円以上を想定している。全体の平均額は2,798万円で、最大額は「1億円」だった。
2015年01月14日受験勉強の中でも、英単語や歴史的出来事などの暗記分野の勉強は、どうしても単調になりがちで、眠気も襲ってきやすいもの。もちろん、睡眠不足のときは、どんな勉強内容であっても眠くなりやすいでしょう。そんなとき、過去の受験生たちは、どのようにその眠気を克服してきたのでしょうか。その実践例を知って、ぜひ勉強中の眠気対策を行いましょう!受験勉強中の眠気には、やっぱり体を動かすのが一番?!単調な暗記ものの勉強のときには、しっかりと睡眠を取っていても、眠くなってしまうものです。うとうとしながらではとても暗記はできません。そこで、過去の受験生たちは、色々な方法で眠気を覚ましていたようです。例えば、英単語帳を片手に、自宅のマンションの階段を上り下りしたり、散歩がてら少し近所を歩きまわったりするなど。階段は、一階上がるごとに10個暗記するなど目標を決めてやるのがコツのようです。運動部でない限り、階段の上り下りは少しきついかもしれませんが、体力もつくので、運動不足ぎみになりがちな受験期にはぴったりかもしれません!冷やす対策も効くらしい自宅の自室で勉強する場合、特に夜は眠気が襲ってくるとなかなか耐え難いものです。そんなときには、眠くなるときの体のしくみを利用すれば、簡単に眠気を退治することができます。人は、夜、寝る準備をするために、どんどん体温を下げていきます。そのまま放っておけば、眠気のままに眠ってしまいます。そこで、一時的に眠気をストップさせるために、わざと自分から「冷やす」という方法が考えられます。顔を水で洗う、冷たい水を飲むなどして、体温を下げるようにすると、脳がもう十分に体温が下がったものだと認識し、一時的に体温低下をやめます。すると、自然と眠気がおさまってくるといわれています。「眠い……」は暗記のチャンス?!逆転の発想で眠気を制覇!人の体のしくみを利用する方法は、他にもあります。今度は、眠気そのものを勉強に利用してしまうというワザです。人はレム睡眠のときに、近しい記憶を整理して、忘れにくくする活動を行っています。そこで、夜、眠くなってきた頃に、暗記の勉強をしましょう。眠りに入る直前に覚えたことは、より記憶に残りやすくなるからです。どうしてもやらなければならない他の勉強は早めに終わらせておき、眠気が襲ってきた段階で暗記学習に切り替え、ベッドでうとうとしながら暗記。そのまま寝てしまってもOKです。眠気を退治するのではなく、眠気を利用して勉強に役立てるという逆転の発想です。色々な眠気対策の実践例、ぜひ取り入れてみてください!【参考】『東大生が選んだ「英語」勉強法』東大家庭教師友の会『合格を勝ち取る睡眠法」遠藤拓郎PHP研究所『不可能を可能にする最強の勉強法?究極の鉄則編』吉田たかよしPHP研究所Photo by TMAB2003
2014年12月18日東京大学(東大)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月5日、小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げに相乗りする超小型衛星「PROCYON(プロキオン)」を報道向けに公開した。小さいながらもイオンエンジンを搭載しており、小惑星のフライバイ観測を目指すという。11月30日、H-IIAロケット26号機で打ち上げられる予定だ。PROCYONの大きさは約63cm×55cm×55cm、重さは約65kg。太陽電池パドルは4枚搭載しており、軌道上で展開後、衛星の大きさは縦横がそれぞれ1.5m程度になる予定だ。2013年9月に相乗り衛星の1機に選定されて開発がスタート。東大とJAXAが中心となって開発を進め、ほぼ1年という短期間で探査機を作り上げた。開発費は総額5億円。○1台3役の統合推進系を搭載PROCYONの大きな特徴は、これが超小型の深宇宙探査機であることだ。100kg以下の超小型衛星は従来に比べ開発費が2桁ほど小さいため、大学や民間で活用が進んでいるが、そのほとんどは地球を周回する衛星だ。地球圏を脱出した例としては、過去、金星探査機「あかつき」に相乗りした大学衛星「UNITEC-1」があるものの、「探査機」となると、今回のPROCYONが世界初になるだろう。自力で目標天体に向かうために、PROCYONにはイオンエンジン「I-COUPS」(アイクーズ)が搭載される。イオンエンジンは電気推進の一種で、化学推進に比べ燃費(比推力)に優れるのが大きな特徴だ。反面、パワー(推力)が小さいという弱点もあるが、長期間噴射することで、最終的には大きな加速を得ることができる。あまりたくさん推進剤を搭載できない超小型衛星にとって、これは大きなメリットだ。ところでI-COUPSという名称は"Ion thruster and COld-gas thruster Unified Propulsion System"の略なのだが、これが示すように、I-COUPSはイオンエンジンとコールドガスジェットが統合された推進系である。イオンエンジン部は超小型衛星「ほどよし4号」に搭載された「MIPS」とほぼ同じで、これに姿勢制御スラスタ(RCS)としてコールドガスジェット部を追加した形になる。PROCYONの姿勢制御は基本的にリアクションホイールで行うのだが、リアクションホイールのアンローディングのためにはRCSが必要。I-COUPSのRCSはそのためのもので、イオンエンジンの推進剤であるキセノンをプラズマ化せず、高圧ガスとしてそのままスラスタから噴射する仕組みだ。PROCYONの機体の周囲8カ所にコールドガスジェットのスラスタが搭載されており、3軸制御が可能となっている。またイオンエンジンの推力が小さいことは前に述べた通りだが、このRCSの推力はイオンエンジンよりも大きいので、すぐに動きたい小惑星近傍などでの軌道制御にも利用できる。RCSの比推力は24.5秒と、イオンエンジンの1,000秒からは2桁も落ちてしまうものの、推力は逆に300μNから22mNへと、70倍以上もアップする。「はやぶさ」シリーズの場合、RCSには2液式の化学推進系を別途搭載していたが、I-COUPSは推進系をキセノンで統合化することで、合計で約10kgという軽量化を実現している。なお、キセノンの搭載量はそのうちの2.5kgだが、半分以上はコールドガスジェットで使われ、イオンエンジンで利用するのは3~4割程度になる見込みだという。○小惑星探査のための様々な機能PROCYONは11月30日に打ち上げられた後、12月末にイオンエンジンを始動。「はやぶさ2」と同じように1年かけて太陽のまわりを1周し、2015年12月に地球に再接近する。ここで地球スイングバイを行い、軌道を変えて、小惑星に向かう予定だ。目的地となる小惑星はまだ決まっていないが、すでにメインの候補として2つ、サブの候補として4つの天体が検討されているとのこと。超小型衛星はサイズが小さいので、搭載できる観測装置も限られる。そんな制約の中で、気になるのは「どんなことができるのか?」「何か役に立つのか?」ということであるが、1つのメリットとして注目されているのは「よりリスクが大きなミッションにチャレンジできる」ことだ。たとえばPROCYONでは小惑星のフライバイ観測を行うのだが、より近づくことが可能になる。大きなお金がかかっている通常の探査機だと、万が一にも小惑星にぶつけて壊すわけにはいかないので、距離を取る必要がある。通常はその距離は100km以上にもなるが、PROCYONは小惑星からわずか数10kmのところを通過する計画。近くから観測できるので、小型の望遠鏡でも、高い分解能の画像が取得できるわけだ。ただ、距離が近ければ近いほど、小惑星の撮影は難しくなる面もある。自動車で走っているとき、遠くのビルよりも、近くの電柱の方が早く動いて見えるだろう。小惑星のフライバイ観測もこれと同じで、距離が近いと小惑星が早く通り過ぎるため、探査機の姿勢制御が追いつかず、カメラで追尾できなくなってしまう。この問題に対応するため、PROCYONでは開口部の鏡を駆動することで、見る方向を変えることができる望遠鏡を開発。鏡を回転させるだけなら高速にできるので、小惑星の動きが速くても追従できるわけだ。地球からの遠隔操作だと間に合わないので、鏡の制御は探査機が画像認識で自律的に行うという。また超小型衛星で難しいのは遠距離での通信だ。大きなアンテナは搭載できないし、使える電力も少ない。そこで、PROCYONの通信系は、深宇宙探査の経験が長いJAXAが担当。小型ながら、「はやぶさ」などの深宇宙探査機と互換性のあるXバンド通信系を開発した。臼田、内之浦などの地上局が利用でき、たとえ2AUという超遠距離からでも8bpsの通信が可能。地球近傍では32kbpsの高速通信に対応する。○超小型探査機の先駆けとなるかどうしてもメディア的には「小惑星探査」という点が目立ってしまうが、世界初の超小型探査機ということで、PROCYONのミッションではまず、バス技術の実証が大きな目的となる。地球から離れた深宇宙で、電源、通信、姿勢制御、軌道制御などがちゃんと機能するのか、1年をかけて確認していく。今後、PROCYONクラスの超小型探査機の用途としては、「大型探査機に複数搭載して目的地で分離する」とか、あるいは「大型探査機の前に飛ばして先行調査する」などの使い方が考えられている。米国ではPlanetary ResourcesやDeep Space Industriesなどの宇宙開発ベンチャーが小惑星からの資源採掘を計画しており、民間での活用も十分有り得るだろう。ちなみにこの「PROCYON」という名前は、こいぬ座の1等星に由来するという。こいぬ座のプロキオンは、おおいぬ座のシリウスに先駆けて東の空から昇ってくる。大型探査機の前に超小型探査機で調査するというイメージがピッタリということで、こう名付けられたそうだ。「はやぶさ2」とともに、こちらにも注目してもらいたい。
2014年11月13日千葉銀行このたびは、本格的な受験シーズンを迎え、入試受験料の振り込みに来店した顧客に対し、「合格(五角)祈願鉛筆」を進呈すると発表した。同行は、受験生の人たちの合格を心より祈るとともに、今後ともさらなるサービスの向上に努めていくとしている。○「合格(五角)祈願鉛筆」について受験生の合格を祈願した「合格=ゴカク(五角)祈願鉛筆」対象となる顧客:同行本支店の窓口で入試受験料の振り込みに来店した顧客(先着5万5000名) 。各支店の進呈数は異なり、なくなり次第配布を終了する配布開始日:9月1日(月)以降
2014年09月03日最近はあんまり学歴主義って感じじゃなくなって、東大生ってだけで女子が群がることはあまりなくなっているみたいですね。それでもなかには、将来の旦那さん候補として東大生をひそかに狙っているという女子もいるはず。そこで今回は、知られているようであまり知られていない東大男子の実態について、それぞれ10人の現役東大生・東大生OBにアンケートをとりました。聞いてみたのはズバリ「東大男子が未経験なモノ」。アナタと付き合うことで、東大男子クンが初体験していくことになるいろんなものを、さっそく見ていきましょう。■1.セックス「入学時点でだいたい8割、大学卒業時点でも半分くらいが童貞って聞くね。僕は2年生のときに卒業できたけど、東大男子が未経験なことの代表格として、セックスははずせないと思う」(公務員/25才)これはワタシとしても予想通りって感じです。セックス未経験でいわゆる童貞クンが多いわけですが、童貞クンの手ほどきというのはどうでしょう・・・・・・。ワタシはちょっと大変そうで、イヤかなぁ・・・・・・。■2.そもそも恋愛が・・・「そもそも、恋愛自体未経験の人も多い。見た目とかはだんだん他の大学生とかと比べても同じようになってきてるけど、やっぱり真面目な高校時代を過ごした男子が多いのは変わらない」(出版/28才)もしかしたら、男子校出身の人が多いことも影響しているのかもしれませんね。ただでさえ同い年の女子は男子よりませているというのに、恋愛経験なしの男子と、恋愛経験ありの女子、うまく付き合っていけるか心配になりますね。■3.ファッション「服装に無頓着な人が多すぎる。ちょっとでもオシャレをすると本当にそれだけで浮いてしまう。ダサい人が多いというより、平均的なファッションが多すぎる」(法学部/22才)メガネに、チェックシャツの東大生を、いかにも東大生ということで「イカ東」なんて呼ぶそうです。まぁ、下手なファッションセンスが身についたよりも、アナタ好みの服を着せられるからそこはいいかも。■4.挫折「人生ノーミスって人がほとんどだよ。それってある意味怖いよね。自分の思い通りに行かない経験があんまりないから、そういう意味で特殊な人間」(新聞/26才)だとしたら東大男子は、きっと恋愛でとっても苦労するでしょうね。恋愛は正しいことを言えばいいわけでもないし、相手がいるので自分の思い通りにもなりません。東大男子に恋愛を通して人生の大変さを教えてあげるのはアナタかもしれません。■5.リア充「恋愛に限らず、とにかくリア充というものにあこがれてる人が多い。高校時代も、体育祭とか文化祭とか部活とか恋愛とか、いわゆる青春みたいなものを多少は犠牲にしてきた人たちだから」(教養学部/21才)東大に入って、無理にキャラと合わないチャラめのサークルに入って、髪を染める男子が多いんだとか。でも、なんだか大学に入ってから一生懸命に青春を取り戻そうとしているのは、健気でかわいくもありますね(笑)。■おわりにどうでしたか?やっぱり東大生は、とくに恋愛面での未経験が多いですね。もしもみなさんも付き合うことなどがあれば、彼らの初恋をゲットできるわけですから、大事にしてあげてくださいね!(遣水あかり/ハウコレ)
2014年08月17日東京大学(東大)は、ショウジョウバエを用いて、正常な老化に伴い嗅覚神経細胞死が生じると、特定の匂いを感じることができず、異常な行動をとる原因となることを発見したと発表した。同成果は、同大大学大学院薬学系研究科 薬科学専攻の千原崇裕 准教授、同 三浦正幸 教授、米カリフォルニア大学サンディエゴ校のJing Wang教授、米スクリプス研究所のRonald Davis教授らによるもの。詳細は「PLOS Genetics」に掲載された。老化に伴って記憶学習や認識などの脳機能が低下することの要因の1つとして、老化に伴う神経細胞の細胞死が挙げられるが、正常な老化と神経変性疾患の双方において起きており、神経変性疾患における細胞死の研究は行われてきたものの、正常な老化の過程における細胞死の研究はこれまで、ほとんど研究されていなかった。今回、研究グループはショウジョウバエをモデル動物として用いて、正常な老化における脳内の細胞死の観察を試みた。その結果、老化したショウジョウバエの神経細胞のうち、特に匂いを感知するのに重要な神経細胞「嗅覚神経細胞」で細胞死に必要な酵素「カスパーゼ」が活性化していることを確認した。ショウジョウバエには約50種類の嗅覚神経細胞があり、それぞれの神経細胞ごとに感知する匂いが異なるが、カスパーゼの活性は、「リンゴ酢や酵母の匂い」を感知する「Or42b神経細胞」に見られ、実際に老いたショウジョウバエでは、同神経細胞の数が減少していることも確認したほか、嗅覚中枢の活性化とショウジョウバエのリンゴ酢に対する行動の調査では、老化したショウジョウバエではリンゴ酢を与えても嗅覚中枢がほとんど活性化せず、リンゴ酢がある場所に集まらない(誘引されない)ことを確認したとする。また、Or42b神経細胞でカスパーゼが活性化できないようにしたショウジョウバエでは、たとえ老化してもリンゴ酢の方向へ誘引されることも確認したとする。一般に、老化に伴って匂い感覚能(嗅覚機能)は低下するほか、パーキンソン病を含む神経変性疾患においても運動機能障害に先だって嗅覚機能低下が現れることが知られている。そのため研究グループでは今回の成果について、正常な老化における神経細胞の細胞死の意義、分子機構に迫るとともに、神経変性疾患時における神経細胞の細胞死の原因、ひいてはその発症機序の理解にもがることが期待されるとコメントしている。
2014年07月03日受験料支払いやネット出願サービスを提供するオプト・ジャパンはこのほど、2014年度大学入試の志願者・保護者を対象とした、「大学受験志望校選定に関するアンケート」を実施、結果を公表した。同調査は2013年12月26日~2014年2月16日、同社が提供する「E-支払いサービス」利用者(志願者・保護者)を対象に、同サイト内で受験料支払い手続き完了後、任意回答で実施。有効回答数は、志願者1,305名、保護者1,733名、合計3,038名だった。○受験大学数は、8割以上が「3校以上」に受験大学数は、全体では「5校以上」が46.0%、「4校」が20.8%、「3校」が19.1%となり、8割以上の志願者が3校以上受験していることがわかった。地方別でみると、半数以上が「5校以上」と回答したのは関東のみ(55.9%)で、地方によって受験校数に差が出た。同社が2011年に実施した「大学受験料決済サービスに関する調査」では、「5校以上」が24.3%、「4校」が11.2%、「3校」が14.8%という結果。調査方法・対象が異なるものの、3年前の調査より受験校数が増えている傾向がみられるという。同社は「2015年度入試からは新学習指導要領に基づく入試に移行されるため、「現役合格したい」「浪人できない」と考える志願者が多く、"かけ込み"での出願・併願が、受験校数増に起因しているのではないか」と分析している。○「第1志望校の決め手」は、「教育内容の充実」や「設備・雰囲気」「第1志望校の決め手」は、志願者、保護者ともに、1位「教育内容が充実している」、2位「学校の設備・雰囲気がよい」、3位「知名度が高い」だった。志願者と保護者でもっとも差が大きかったのは、「ブランドへの憧れ」。志願者が31.7%なのに対して保護者は18.5%にとどまり、志願者は保護者に比べ、大学へのブランド意識が高いことがうかがえる。 その一方で、「知名度が高い」は志願者が43.8%、保護者が47.1%となった。上位3項目は、2013年度のアンケート結果と同様だった。2013年度では「就職実績・サポートがよい」が4位だったが、2014年度では5位となった。○「志望校の選定」、親の関与は6割以上に「志望校の選定について、どの程度関与しましたか?(単数回答)」との問いでは、男性保護者(父親)、女性保護者(母親)ともに、「志願者の意向を中心に一緒に選定した」が6割以上(男性保護者64.1%、女性保護者62.5%)となった。保護者、志願者の性別ごとの組み合わせでみると、女子志願者においては男性保護者、女性保護者ともに志望校選定に関与している傾向にある。その一方で、女性保護者×男子志願者の組み合わせでは、「関与していない」が9.0%、「助言を求められたときに応える程度」が34.1%となり、女性保護者×女子志願者よりも関与する割合が低い結果となった。2013年度のアンケート結果でも「志願者の意向を中心に一緒に選定した」が6割以上で、志望校選定における親の関与の度合いは、あまり変化がないことがわかった。近年の大学進学においては、多数の保護者が志願者(子ども)の進学先について、積極的に関与していることがうかがえる。
2014年05月29日東京大学は4月3日、運動による脂質代謝改善に関わる新たな分子機構を明らかにしたと発表した。成果は、東大大学院 農学生命科学研究科の佐藤隆一郎教授らの研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、3月18日付けで「American Journal of Physiology Endocrinology and Metabolism」に掲載された。メタボリックシンドロームの発症には、影響として運動習慣の有無が大きい。特に運動による脂質代謝改善においては、骨格筋で「リポタンパク質リパーゼ(LPL:Lipoprotein lipase)」発現が上昇することが重要だとされる。LPLは運動により発現上昇した後に血中に分泌され、「キロミクロン」や「VLDL」などのリポタンパク質中に含まれる「トリグリセリド」を分解。その後、分解産物である脂肪酸を骨格筋細胞が積極的に取り込むことで脂質代謝が改善する仕組みだ。しかし運動後の骨格筋でなぜLPL発現が上昇するのか、分子レベルで明確にはわかっていなかった。そうした中、近年、運動による代謝改善効果を担う因子として「エネルギーセンサタンパク質(AMPK:AMP-activated protein kinase)」が注目されている。AMPKは運動によって生じる細胞内エネルギー枯渇を感知し、その回復に努める機能分子だ。今回の研究では、AMPKが核内受容体「PPAR(peroxisome proliferator-activated receptor)γ1」の発現亢進を介してLPLの発現上昇を誘導することが新たに見出され、さらにAMPKによるPPARγ1の発現亢進の一部は、mRNAの安定化という一風変わった機構により調節されていることが明らかにされた(画像1・2)。今回の研究では、斜度10°のトレッドミルを用い、マウスに対して毎分15mの速度で30分の走行運動を週5回、4週間にわたる負荷がかけられた。その結果、非運動群のマウスに比べ、運動群マウスでは骨格筋におけるPPARγ1およびLPLのメッセンジャーRNA(mRNA)量が有意に上昇することが認められたという。核内受容体であるPPARファミリーはα、β/δ、γの3種類のサブタイプが存在し、さまざまなエネルギー代謝に関わることが知られている。骨格筋においてはPPARファミリー中のPPARα、およびPPARβ/δが脂肪酸代謝関連遺伝子の発現を調節する機能を持つ。一方、PPARγは脂肪細胞において重要な働きをしているが、骨格筋における発現量は脂肪組織の10%以下であることから、その機能については不明な点が多く残されていた。そこで筋細胞におけるPPARγ1の機能を明らかにするため、培養筋管細胞「C2C12」にPPARγ1を過剰発現させ、種々の遺伝子発現応答の追跡が実施されたのである。その結果、LPL mRNAおよびタンパク質の突出した上昇が確認されたことから、PPARγ1がLPL発現を調節する因子であることが明らかになった。さらに研究チームは、運動時にPPARγ1発現を上昇させる上流因子の同定を試みることにし、そこで着目した因子が運動により活性化するAMPKというわけだ。C2C12をAMPK活性化剤である「AICAR」や「メトフォルミン」、AMPKを間接的に活性化する「H2O2」を含む培地で培養すると、PPARγ1mRNAならびにタンパク質の上昇が確認された。この上昇は、同時にAMPK阻害剤を培地に加えると解除されたことから、AMPK活性化によりPPARγ1mRNAが上昇することが明らかになったのである。さらにマウスに対して3日間にわたるAICARの投与が行われたところ、やはり骨格筋においてPPARγ1、LPL mRNAの有意な上昇が確認された。以上の結果より、運動→AMPK活性化→PPARγ1増加→LPL上昇の分子機構が明らかにされたのである。運動刺激により骨格筋はLPL分泌を上昇させ、エネルギー源となる遊離脂肪酸を細胞内に積極的に取り込む適応をしていると考えることができるという。続いて、AMPK活性化によるPPARγ1発現上昇の分子機構の解析が行われた。その結果として興味深いことに、PPARγ1mRNAは通常およそ4時間の半減期で分解するのに対し、AMPKを活性化することで半減期が12時間程度まで延伸することが判明。ここで見られたmRNA安定化は、AMPK阻害剤により抑制された形だ。PPARγ1mRNAの「3’非翻訳領域」には、半減期の短いmRNAに特徴的な「AU-rich配列」が5カ所存在し、いずれもヒト、マウス、ラットで保存されている。この結果は、AMPKがAU-rich配列を介したmRNAの分解機構を抑制する作用を持つことを示唆しているという。今回の成果により、骨格筋における、運動→AMPK活性化→PPARγ1増加→LPL上昇の分子機構が明らかとなった。AMPKは、運動のみならず食品に含まれる種々のポリフェノールなどによっても活性化されることが知られている。来るべき高齢社会において、運動が十分にできない高齢者の健康維持に、AMPK活性化能を持つ食品が活用されることが期待されるとした。
2014年04月07日東京大学は、マルチフェロイック物質におけるスピンネマティック相互作用を実験的に観測したと発表した。同成果は、東大 物性研究所附属中性子科学研究施設の左右田稔助教、益田隆嗣准教授、静岡大学 理学部の松本正茂、Paul Scherrer Institute/スイス連邦工科大学ローザンヌ校のMartin Månsson研究員、大強度陽子加速器施設 物質・生命科学実験施設(J-PARC/MLF)の河村聖子研究員、中島健次研究員、新潟大学 工学部 機能材料工学科 材料物性工学の椎名亮輔准教授らによるもの。詳細は、「Physical Review Letters」に掲載された。スピンと電気分極が同時に秩序化するマルチフェロイック物質は、電場によってスピンが直接制御可能な新しいデバイス材料として注目を集めている。これまで多くの物質では、複雑な磁気構造におけるスピン相関と電気分極との関係に注目が集まっていたが、分極間相互作用と磁気相互作用の関係は明らかにされていなかった。その中で、「Ba2CoGe2O7(Ba:バリウム、Co:コバルト、Ge:ゲルマニウム、O:酸素)」は、電気分極がスピン演算子の対称2次テンソル(いわゆるスピンネマティック演算子)というシンプルな形で表される珍しい物質として、また、分極間相互作用と磁気相互作用の関係を解明できる物質として着目されていた。今回、研究グループでは、中性子磁気散乱と磁化測定を行うことにより、スピンネマティック相互作用の存在を観測することに成功した。さらに、中性子磁気スペクトルの解析により、電気分極の誘電エネルギーを決定するという試みが行われた。誘電エネルギーの大きさも示すスピンネマティック相互作用定数は、電場によるスピンの制御のしやすさを表しているため、マルチフェロイックデバイスの性能示数となっているとした。今後、Ba2CoGe2O7を用いて電場によるスピン制御の実験や、小さな磁気異方性を有するマルチフェロイック物質の探索などを行っていくことが重要になるとコメントしている。
2014年03月28日こんにちは、ぽこひろです。ぽこひろが東大を受験するためにセンター試験を受けてから、早くも1年が経とうとしている模様です。思えば、彼女もいなかったあの頃は、頭の中の妄想彼女に叱咤激励の弁を述べさせ、自分を奮い立たせていました。というわけで今回は、同学年のカレと、そろってセンター試験をはじめとしたテストを控えた高校生のみなさんにターゲットをしぼり「男子が試験前にしてほしい応援」をお届けしたいと思います。答えてくれたのはセンター試験を間近に控えた大学受験生男子30人。リアリティある結果をご覧に入れましょう。■1.「一緒に受かろうね」「彼女とは一緒の都内の大学を受験します。必ず2人とも合格して、一緒に表参道でデートするのが夢です。彼女には、『一緒に合格しようね』って言ってほしいです」(18才/高校生)ベタですね~。でも、やっぱイイっすね。なんか青春って感じで。試験当日は、普段通りの力を出しきれるかが勝負ですから、肩の力を抜きつつ気合を入れて、頑張ってくださいね!■2.「落ちたら別れるからね」「オレよりも数ランク偏差値の高い彼女。一緒の大学に行きたいから、オレも同じ大学を受けるんだけど、あまりに力の差がありすぎて、ヤル気が出ない・・・・・・。いっそのこと、『不合格=さよならだからね』って鼓舞してほしい」(19才/予備校生)1のセリフとは打って変わって、まさに「発破(はっぱ)をかける」というにふさわしい激励。ぽこひろも個人的にはこちらのほうが好きですね。落ちたらヤバイ!このくらいの気持ちで臨ませてあげれば、ほかの受験生にも負けないはず?!■3.「別の大学になったらお互い浮気するかもね」「この前の最後の模試でE判定だった。同じ大学を目指している彼女に報告したら、『別大学だったらお互い浮気するかもね』とサラッと言われた。死ぬ気で勉強中」(18才/高校生)これも手厳しいセリフ。ぽこひろも前の大学と通算して4年以上の大学生活を通し、多くの大学生カップルを見てきましたが、残念ながらインカレカップル(他大学間のカップル)が卒業まで続いたのを見たことがありません・・・・・・。不吉な話ですが、イヤだったら頑張って同じ大学に受かりましょう。■4.「落ちても大丈夫だよ」「ネガティブな僕。落ちたら彼女に振られちゃうんじゃないかと不安なので、『落ちても大丈夫』とはげましてほしいです」(17才/高校生)さんざん厳しいことを言ってきましたが、誰もが厳しいセリフでヤル気が出るわけではありません。カレの性格をよく考えたうえで、ときには甘い励ましの言葉をかけてあげましょう。■おわりにいかがでしたか?寒いし、だるいし、私立の推薦で決めている人はもう春休み気分で遊び始めているし、正直もうスタミナが切れてしまっている頃かもしれません。でも大学受験は、「人生の夏休み」とも言われる大学生活を手に入れるのには避けては通れない道です。カレと2人で力を合わせて、目標を達成してくださいね!サクラサケ!(川上ぽこひろ/ハウコレ)
2014年01月13日東京大学(東大)は11月6日、液体の水の水素結合が作り出すネットワーク構造は「ミクロ不均一モデル」であることを裏付けることに成功したと発表した。同成果は、東大物性研究所附属極限コヒーレント光科学研究センター 軌道放射物性研究施設・東京大学放射光連携研究機構 准教授の原田慈久氏、同 丹羽秀治 特任研究員、理化学研究所放射光科学総合研究センターの德島高 技師、同 堀川裕加 基礎科学特別研究員、東大物性研究所附属極限コヒーレント光科学研究センター 軌道放射物性研究施設・東京大学放射光連携研究機構 教授で理研放射光科学総合研究センター チームリーダーの辛埴氏、および広島大学、高輝度光科学研究センター(JASRI)、アイスランド大学、ストックホルム大学、SLAC国立加速器研究所らによるもの。詳細は「Physical Review Letters」に掲載された。水分子(H2O)が持つ、同様な構造の分子と比べた時の沸点、融点の高さ、あるいは固体が液体より密度が小さいなどの独特な性質は、水分子を引き付ける水素結合により説明されるが、水素結合が作り出すネットワーク構造については良くわかっておらず諸説入り乱れており、中でも歪んだ水素結合で水全体がつながっているとする「連続体モデル」と、異なる水素結合の状態の混合であるとする「ミクロ不均一(混合物)モデル」が有力とされてきたが、どちらのモデルがより的確に液体の水の水素結合を表したものであるかは明らかになっていなかった。今回、研究グループは、大型放射光施設SPring-8の東京大学放射光アウトステーションビームラインBL07LSUおよび理研ビームライン物理科学III BL17SUを利用して、水素結合の切れた水分子のみを選択して観測する手法を用いることで、この謎の解明に挑んだ。水分子(H2O)は酸素原子(O)と2つの水素原子(H)で構成され、1分子あたり合計4つの水素結合を形成することができ、その結合の特性が複雑かつ多様な性質の根源となっていると考えられている。例えば氷の場合は、水素結合がしっかりと結びつき水分子をきれいに整列させているが、液体の場合は、水分子同士がさまざまな距離、角度で隣接し、場合によっては水分子同士を結び付けている水素結合の紐が切れたものもある。すでに研究グループは、これまでの研究から、液体の水の中に水素結合に違いのある2成分の構造が存在するというモデルを提唱し、「氷によく似た微細構造」が1nm程度の大きさを持つミクロ不均一構造を持っていることを報告してきていた。今回の研究では、高分解能の軟X線吸収・発光分光を用いて、軟X線照射によって起こる水分子の振動を精密に観測。水分子の振動は、通常の赤外吸収分光やラマン散乱分光でも観測することができるが、軟X線では照射する光のエネルギーを選ぶことによって特定の水素結合環境にある水分子を選ぶことができ、液体の水の酸素の軟X線吸収スペクトルには、特徴的なピークが確認された。水のミクロ不均一モデルでは、このピークが水素結合のつながっていない水分子に由来すると考えてきたが、その実験的な証拠が掴めていなかったことから、さらにそのピークに照射する軟X線のエネルギーをあわせることで、水素結合がつながっていない水分子を選択し、軟X線発光スペクトルに現れる水分子の振動エネルギーを観測する実験を実施。入射した光のエネルギーを原点にとって表示した軟X線励起の振動スペクトルから、最も低いエネルギーの振動を、既存の振動分光手法で得られる振動エネルギーと比較したところ、はっきりとした違いを確認することに成功。これにより孤立した水分子のOH伸縮振動エネルギーに近く、ピークAで選択された水分子は確かに水素結合が切断されていることが示され、この結果から、水の中に水素結合様式の異なる状態が共存するというミクロ不均一モデルが裏付けられたこととなった。さらに研究グループは、水素結合がつながっていない水分子を選択して観測できるという特徴を活かし、通常の水素で構成される水素結合と重水素(D)で構成される水素結合の違いを調べることを目的に、HとD(重水素)を1つずつ持つHDOの振動スペクトルの測定を実施。H2O(軽水)とHDO、D2O(重水)の振動スペクトルを比べたところ、もしH2OとD2Oで水素結合のしやすさが一緒であれば、HDOの振動スペクトルはH2OとD2Oの1:1の和で表されるはずであったが、実際にはH2Oの寄与が大きく、水素結合がつながっていないHDO水分子は、OH側、つまり通常の水素で構成される水素結合の方がつながっていない確率が高いことが判明したという。これは通常の水素で構成される水素結合の紐が、重水素で構成される水素結合の紐よりも切れている確率が高いことを示唆するもので、研究グループでは、H2OとD2Oを比較すると、H2Oの方が融点や沸点がD2Oに比べて低いことが一般に良く知られているが、今回の結果を用いることで、この水の物理化学的性質をよく説明することができるようになるとしている。なお、研究グループでは今回用いられた軟X線励起による実験手法を活用していくことで、水素結合が重要な役割を果たしている種々の化学反応や触媒反応、生体中の水の研究が進展することが期待されるとコメントしている。
2013年11月13日高橋書店は、東京大学に通う1~4年生に対して、手帳の利用実態について調査した。調査期間は年9月17日~18日、東大赤門前の街頭調査により、有効回答数は100名。東大生が手帳を利用したきっかけは「やるべき事の漏れを減らすため」(68.0%)、「時間を上手に使うため」(45.0%)などで、タスク管理が主な動機となっていた。また男性は女性と比べ「アイデアを書き留める」が高い。3年生になると「資格取得やダイエットの目標を達成するため」が高いなど、就職活動を意識していると思われる項目が増える。○東大生が社会人より手帳に書いているのは…?スケジュール以外に何を書いているのかを聞くと、「タスクリスト」が65.0%でトップと なり、これは手帳利用のきっかけでタスク管理の項目が筆頭にあがっていたことと矛盾しない。社会人の結果と比較すると、「タスクリスト(東大生65.0%<社会人53.1%)」「会議や打ち合わせの内容(東大生27.0%<社会人17.3%)」「思いついたことやアイデア(東大生36.0%<社会人22.8%)」といった項目で、東大生が一般社会人を上回るという結果になった。また、「読んだ本などの引用(東大生8.0%<社会人3.8%)」も社会人に比べて高く、同社は「東大生にとって手帳はスケジュール管理のためだけではなく、様々なアイデアや知識等を書きとめ、参照する重要な役割を果たしているものということが見て取れる」としている。手帳に見られたくないことを書き込むときの工夫については、「誰にも見られるわけではないのでそのまま書き込む」が一般社会人87.8%、東大生58.0%と大きく異なり、東大生の方がセキュリティ意識が高い。「マーク/記号」「隠語/省略語」 「色を使い分ける」などの工夫をしているとの結果になった。ビジネス上の手帳の中味を見てみたい"有名人"を聞いたところ、「教授・教員・先生」がトップという結果に。2位はソフトバンクの孫正義氏、3位は野球選手のイチロー氏。将来のキャリア目標については、「研究者・教授」(32.0%)、「国内有名企業」(30.0%)、「公務員・官僚」(20.0%)と続く。「公務員・官僚」 志望者には「レフト式」の手帳を使う人が多く、「起業」志望者には「その他」の手帳を使うなど、個性が出る結果となった。
2013年10月31日世の中には意外に知らない実用的な検定・試験も多いもの。今回は、金融に必要な技能と知識を認定する「銀行業務検定試験」についてご紹介します。受験前に受験内容や難易度などを確認してみましょう。■銀行業務検定試験とは何か?銀行業務検定試験とは、銀行業務検定協会が主催する試験で、銀行業務に関わる人が多く受験しています。多くの金融機関で合格が昇進の条件になっており、年間受験者は30万人ほどです。全部で10分野あり、それぞれ種目が複数あるため、一般企業への就職にも役立ちます。■銀行業務検定試験の概要(内容はいずれも2013年現在のもの)試験分野:1.法務(法務2~4級、融資管理3級)2.財務(財務2~4級)3.税務(税務2~4級)4.年金(年金アドバイザー2~4級)5.信託・証券(信託実務3級、証券3級)6.マネジメント(金融リスクマネジメント2級、営業店管理1、営業店管理2)7.融資・渉外(窓口セールス3級、法人融資渉外2~3級、個人融資渉外3級、経営支援アドバイザー2級)8.外為(外国為替2~3級)9.金融経済(金融経済3級)10.FA・預かり資産等(金融商品取引2~3級、デリバティブ3級、ファイナンシャル・アドバイザー、アシスタント・ファイナンシャル・アドバイザー、預かり資産アドバイザー2級、保険販売3級、投資信託2~3級、相続アドバイザー3級)試験日:年3回(6月、10月、3月)※開催月によって行われる試験種目が異なる申し込み方法:インターネットか郵送(団体申し込みも可)受験資格:特になし参考サイト・経済法令GROUP 銀行業務検定協会■銀行業務検定試験の難易度は?銀行業務検定試験は公式サイトで問題集が紹介されており、それらを使用して勉強すれば取得はそれほど難しくはないといわれています。しかし上位の等級は合格率が20%以下のものもあり、決して油断はできません。■銀行業務検定試験のメリットは?銀行業務検定試験は科目がわかれているため、自分の好きなものだけを受験できるのがメリットといえます。仕事にあわせて選ぶと良いでしょう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年06月18日東大合格!ということは……東大というのは、間違いなく「ブランド」でしょう。出身校を聞かれたとき、「一応、東大です」なんて一度は言ってみたいですよね。一方で、どこかしら変わった人が多いというイメージも持たれがち。東大生のイメージについて、マイナビニュース会員の男性377名にうかがいました。>>女性編も見るQ.東大生のイメージを教えてください(複数回答)1位頭がいい62.9%2位変わり者24.4%3位プライドが高い20.2%4位まじめ16.2%5位将来は官僚を目指している14.3%■頭がいい・「頭がよくないと、東大には入れないと思うから」(29歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)・「東大OBは将来の日本を背負う立場にあると思う」(29歳/自動車関連/技術職)・「東大生は勉強の仕方がうまいと思う。普通の人が10かかるところを5くらいでこなしてしまいそうなイメージがある」(26歳/不動産)■変わり者・「自分の周りも変人ばかりだった」(26歳/食品・飲料/技術職)・「学力のヒストグラムで、良い方の数パーセントだから、やっぱりどこか変わっているのだろうと思う。偏っているのだろうと思います」(45歳/医療・福祉/専門職)・「男も女もオタク、というイメージ」(24歳/運輸・倉庫/販売職・サービス系)■プライドが高い・「無駄に、できる人オーラを出してそう」(28歳/自動車関連/営業職)・「実体験として、頭もいいが、とにかくプライドは高い人が多かったです」(52歳/電機/技術職)・「職場で、周りの東大生がそんな感じ」(27歳/金属・鉄鋼・化学/営業職)■まじめ・「自分の東大生時代のイメージから」(28歳/金融・証券/販売職・サービス系)・「東大も昔とは雰囲気が変わったと思う。普通の大学生、になってしまった」(54歳/学校・教育関連/事務系専門職)■将来は官僚を目指している・「もともと、そういうための学校だから」(29歳/食品・飲料/技術職)・「日本の中枢が集まっている大学というイメージがある」(45歳/医療・福祉/専門職)・「将来は約束されている人たち、というイメージ」(37歳/警備・メンテナンス/技術職)■番外編:東大生はスーパーマン!?・たくさん資格を持っている「なんでもできそう」(29歳/情報・IT/技術職)・実はあまり勉強をしていない「地頭がいいイメージだから」(22歳/建設・土木/技術職)・お金持ちの家の子「経験上、実際にそうだと思うから」(31歳/機械・精密機器/技術職)総評1位は「頭がいい」でした。東大に入ったのだから、競争試験に強いはず。間違いなく頭はいいだろう、という意見が多数ありました。2位は「変わり者」です。身近な東大出身者は変わっている人が多いというコメントが目立ちます。定番のイメージと思いきや、時代の流れで変わってきているという意見も。3位は「まじめ」。東大はまじめで、京大は変わっている……というユニークな意見もありました。大学のカラーをそれぞれ調べてみるのもおもしろそう。5位には「将来は官僚を目指している」がランクイン。テレビのインタビューなどでは、将来の目標を官僚だと言っている東大生は多いですよね。ぜひアツく優れた人に日本をいい国にしていただきたいものです。(文・OFFICE-SANGA澤井輝一)調査時期:2013年1月12日~2012年1月16日調査対象:マイナビニュース会員調査数:男性377名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【男性編】一匹おおかみで付き合いにくそうなキャラランキング【男性編】大学生をうらやましく思うことランキング【男性編】会社でどこまで出世したいですかランキング完全版(画像などあり)を見る
2013年03月28日そろそろ合格発表のシーズンですが、受験生の皆さん、お疲れさまでした。「受験」は人生の中でもかなりの試練ではないでしょうか。この試練は大学受験を志す人に等しく訪れるものです。しかし、世代によって試練の「課され方」に違いがあります。「共通一次」だった人、「センター試験」だった人、また古くは「一期校・二期校」だった人……。文部省が定めてきたこれら「受験システム」について紹介します。■1947年の「教育基本法」からスタート!そもそもの始まりは1947年(昭和22年)に「教育基本法」が制定されたことです。これによって、戦前からあった高等教育機関、例えば「旧制高校」「師範学校」などの統合・改編が起こります。そして4年制の「新制大学」ができます。1949年(昭和24年)には文部省は新生・新制国立大学69校を定めました。ここからが今につながる「大学受験システム」の始まりです。これら新しい国立大学ができたのが5月だったため、仕方がないので初年度の受験は6月に行われました。当時の受験生は大慌てだったでしょう。■1949年開始! 一期校、二期校の時代さて、このできたてホヤホヤの国立大学は「一期校」と「二期校」というグループに分けられていました。一期校に属する大学の試験に落ちても、二期校に属する大学で受かればいいわけで、国立大学に合格するチャンスが二度あったのです。一期校の試験が3月上旬に行われ、その合格発表後に二期校の試験が実施されるというシステムでした(公立大学は独自日程で3月に入学試験を実施)。ちなみに初年度は、前述のとおり新・国立大学ができたのが5月でしたので、一期校の試験が6月上旬、二期校の試験が6月中旬というドタバタでした。この「一期校、二期校システム」は1949年(昭和24年)から1978年(昭和53年)まで、30年間続きました。■一期校、二期校システムの反省! 難問・奇問!?30年間続いた「一期校、二期校システム」ですが、これについてはいろんな批判が起こりました。「一期校、二期校の分け方がよくない」「二期校に志願していた受験生の入学辞退者が多い」などの意見です。ちなみに「東京大学」「京都大学」「大阪大学」「一橋大学」などは一期校でした。また、試験問題にも問題があったようです。文部省の資料によれば「各大学が独自に入試を行っていたこともあって、学力検査において、高等学校教育の程度や範囲を超えたいわゆる難問・奇問の出題が少なくなかった」としています。どんな問題が出たのでしょうね(笑)。■1979年「共通第一次学力試験」開始!というわけで――入学者選抜のため国公立大学の志願者には共通のテストを課そうということになり、1979年、昭和54年度から「共通第一次学力試験」が開始されました。いわゆる「共通一次」というものですね。国公立大学を志願する受験生は全員このテストを受けないといけませんでした。●1979年(昭和54年)-1986年(昭和61年)国語、数学、理科2科目、社会2科目、外国語:5教科7科目(理科2科目、社会2科目は選択制)1,000点満点受験生は自分の試験結果に基づいて、国公立大学を1校選択して、その大学の実施する二次試験を受験するというシステムでした。つまり、この時期は一発勝負だったわけです。●1987年(昭和62年)-1989年(平成元年)国語、数学、理科、社会、外国語:5教科5科目800点満点受験生は自分の試験結果に基づいて、グループ分けされた国公立大学のうち複数の大学に志願することができました。■1990年「大学入試センター試験」開始!次に実施されるようになったのが、現在も続いている「大学入学者選抜大学入試センター試験」、いわゆる「センター試験」です。1985年(昭和60年)、臨時教育審議会で新しいテストを創ることが提唱されました。これは、「偏差値重視」による受験戦争の過熱に対応しようというものでした。人間を多面的に評価して、入学者を選抜するために、「各大学がテスト結果を自由に利用できるように」と文部省は説明しています。この理念の下、1990年(平成2年)から実施されています。この最初の年には、すべての国公立大学のほか、私立大学でも16大学19学部が参加しました。受験者数は約43万人だったそうです。試験教科は現在では以下のようになっています。●国語、数学、外国語、理科、地理歴史、公民各大学で「この教科、この科目を受験してね」と指定できるので、志願者は自分の受験する大学によってどの試験を受けるかを決めます。多くの国公立大学の場合、5教科7科目、あるいは6教科7科目で950点満点が多いようです。平成25年度の大学入試センター試験の受験者は573,344人。対前年度で17,807人増です。*……大学入試センターの「平成25年度大学入試センター試験の志願者数(確定)について」によります。受験システムの変遷、いかがだったでしょうか。あなたはどのシステムで大学受験をしましたか?(高橋モータース@dcp)⇒文部省の「学制百二十年史編集委員会」の共通第一次学力試験の項目⇒文部省の「学制百二十年史編集委員会」の大学入試センター試験への移行⇒大学入試センターの「平成25年度大学入試センター試験の志願者数(確定)について」※文部科学省は当時の文部省の呼び名で統一しています。
2013年03月08日トライオンはこのほど、iPhone/iPad向けの小学校お受験勉強準備アプリ「お受験パパずかん2014年度」を、AppStoreで提供開始した。同アプリは、国立・私立小学校の過去問題や小学校受験対策問題集などから、出題問題のパターン、果物・動物・野菜・植物・生物・生活場面・物語など出題素材の傾向を分析のうえ制作したお受験準備アプリ。すでに「かぞえるドリル」「えらぶドリル」「おはなしドリル」が提供されており、同作はシリーズ第4弾となる。収録されている種類ごとに15冊の図鑑が用意されており、1つめの「やさいずかん」は、アプリ本体に同梱され無料で提供。その他有料提供される図鑑を追加して使用できる。有料図鑑は「くだものずかん」「しょくぶつずかん」「どうぶつずかん」「みずにすむいきものずかん」「とりずかん」「むしずかん」「がっきずかん」「のりものずかん」「どうぐずかん」「かていずかん」「ようふくずかん」「きせつずかん」「てんきずかん」「どうわずかん」の14種類を用意した。アプリ対応機種はiPad、iPhone(3GS以降)、iPod touch。ダウンロードは「AppStore」で行え、有料図鑑は85円、170円、350円(図鑑により異なる)。一括購入の場合は30%引きの2,200円となる。詳細は「トライオン公式ページ」で確認できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月21日2012年11月18日の日曜日、第175回 TOEIC試験を受験してきた。どうして、TOEICを受けようかと思ったのは、このコラムのネタでもある。連載第6回で申し込んでいた。しかし、試験をいざ受けるとなると真剣にならざるをえない!試験当日は、もう、とてつもなく過酷な2時間だった!何が一番過酷かといえば、休憩なしの2時間の無音状態での試験だ。これは、いくら普段の勉強でも、音楽を聴きながら、リラックスした状況で、コーヒー片手にネットを見ながら、優雅にやっていてはダメなんだと痛感した。試験のテストは、2時間、インターネットなし!音楽なし!トイレなし!休憩なし!の状況だ。当然、その静寂な中での集中トレーニングを積んでおくことの重要さが、今回受験をしてみて、一番よくわかった。考えてみると、会議で2時間なんて普通にあるが、黙々と一言も喋らず、試験をこなすという2時間は体験していない。ボクの場合は2時間黙っているということは苦行に等しい。2時間の試験は、2時間、泳いだり、2時間走り続けるのと同じで、普段から2時間を黙々と試験をこなす耐性を自分の体の中に創っておかなければならないと痛感した。ヒアリングや試験よりも、まずはこの2時間のテストに耐えられるかどうかだった。●受験票にしっかりと目を通そう!TOEICの試験を申し込むと、試験前の2週間ほど前に受験票が送られてくる。ようやくあと試験まで2週間しかないと身がその瞬間だけは引き締まるが、あれよあれよという間に試験前夜となってしまう。マークシート方式だから当然だが、鉛筆と消しゴムしか使用できない。社会人になってからは、鉛筆や消しゴムはほとんど使う必要がない。どこかにあるだろうと思ったが、結局、当日にコンビニで購入することになった…。また、写真と身分証明書(免許や保険)も必須だ。これは、なりすましで受けて高得点を取ってくれるバイトがいたからだ(笑)ボクの受けた教室でも約100名ほどいたが、2名ほど、本人確認で手こずっている人がいた。●試験会場には早めに到着しよう!試験開始は13時より。説明が12:30から開始。受付は11:30より12:30まで。試験会場をiPhoneアプリを頼りに行ったけど、最後の最後でうまく検索できない。11:45分頃到着。試験番号によって貸しホールの階が違う。あわてて試験番号を見直す。飛行機などの場合は、搭乗時間ギリギリの方が待たずに乗れるので、好きだが、TOEICの場合は、早めに行って余裕を持っておくことが大事だと思った。しかし、朝から何も食べずに15時まではきびしいので、試験会場で、シャーペンと一緒に購入してきたパンを食べていたら、怒られてしまった。食事は外で済ましておこう!年に9回行う試験だから、当然会場は貸しホールみたいな場所だから、その会場によってレギュレーションは違ってくる。満腹にしていくと、満腹中枢を刺激し眠たくなる。かといって空腹すぎるのもストレスが貯まる。ボクは、常にお腹の調子があまり良くないタイプなので、受付は早めにいって、自分の座席にとりあえずの荷物を確保し、貴重品を持って、全ての用を足しておくことをオススメしたい。会場に早く到着してから、最後の最後まで勉強するのもありだ。会場の雰囲気に慣れておくのは余裕につながるはずだ。受付は12:00くらいが一番のピークとなった。年齢層は、受験時期にもよると思うが、大学生から社会人30歳くらいまで、男女同数くらいな感じだ。日曜日なのでスーツを来ていないと、最近の社会人と大学生はまったく見分けがつかない。おそらく、ボクが最年長なのは確定(笑)●TOEIC試験の説明12:30になった…時間ピッタリに始まる!TOEICの試験でユニークだと思ったのが、解説はほとんど音声テープ(ディスク?)での解説。全国どこでも同じ条件にするからだろう。当然、ヒアリングテストがあるので、会場のスピーカーの音質なども重要だ。会場は静寂で、音声は非常にクリアだ。そういった意味ではTOEICの会場は、どの場所からもクリアに聞こえるという条件で選んでいるんだろう。会場側にとってもTOEICテストに採用されているホールだとすると付加価値が増しそうだ。TOEICもそのホールをTOEIC使用会場として、認定することをすれば双方にいい関係性が生まれるのではないだろうか?ボクが受けた場所などは、日曜日にはよく右翼の街宣車がまわっているので、その巡回がないように願った。それはそれで、TOEIC側がどんな対応をするのかが見たい気もしたがその日は静寂すぎるほど静寂だった。試験説明で、一番、気になったのが、携帯電話の音声やバイブレーションの注意だ。すべて一度、机の上に置きスイッチ類がオフになっていることを確認する。しかも、音声やバイブを鳴らせた受験者は、すぐにその場で退場となるそうだ。ひえ~!これは、思わず、電子機器類がいつも鳴っているボクとしては恐怖だった。パソコンの電源も落とし、タブレット端末も落とし、もちろんiPhoneの電源も落とし、他のストップウォッチやキッチンタイマーなど、時計もアラームが制止していることを再度確認。……それでも、まだ何か鳴りそうだ。受験生なら当たり前のことだが、会議でも携帯のバイブくらいならば、ちょうどまとめる時間あたりで、そろそろ結論をという意味で鳴らすようにしているのが日常だから、バイブやアラートが絶対に鳴らない設定するのが意外にストレスフルだった。それを考えても、早めの到着は実に正解だ。二番目に気になったのが、答案用紙も回収するという…。それは、持ち帰って出題問題集作られる権利関係もあるからだろう。しかし、その注意の中に、問題用紙にメモ書きなども一切禁止ということだ。ヒアリングの時に消去法で問題に可能性のない解答に×を入れることもできないという…。これは、やばい!何気なく、普段のようになんでもメモるクセがあるのはこういう時に活かされない。●名前もすべてマークシートで記入するとは!センター試験世代には当たり前なのかもしれないが、解答用紙の表面はすべてマークシートで記載することばかりだ。これは説明書を読んで初めて思った。念のためにコンビニで買ったシャーペンの芯は予備に一針しかない。しかも、シャーペンのお尻についているオマケの消しゴムは消しにくい…。消しゴムはちゃんと買っておくべきだった!すべて記載したつもりだったが、名前までTOSHIAKI KANDA を26文字の中から一文字づつ鉛筆で塗りつぶしていかなくてはならない…。どうして人間がこんな理不尽なことを何十年もやっているんだろうと思う。twitterアカウントやfacebookアカウントでもOKにしてほしいものだ。受験番号までも、マークシートで塗りつぶす作業をする。表面をマークシートで塗りつぶすだけで、かなりの神経をすりつぶしてしまった。●いよいよ、TOEIC試験問題が配布される!12:46説明会が終わった。前のホワイトボードに試験終了時刻「15:01」と書かれた。つまり、13:01から始まり15:01までぶっ通しの120分一本勝負の始まりだ。マークシートで塗りつぶした表面から裏面に変え、すべての参考書類、時計とシャーペン1本のみを残して、受験票の半券を回収され、答案用紙が配布される。ふくろ綴じのエロ本のようだ。しかも、日本語はどこにもない様子だ。スピーカーから今から試験開始ですとアナウンスされた。一斉に、エロ本のふくろ綴じを開ける音がした(笑)TOEICTESTのはPart 1~Part 7まである。リスニングはPart 1~Part4までで45分、リーディングは、Part 5~Part 7までで75分だ。その間に休憩がない120分だったとは…。※リスニングセクション Part 1は、写真描写問題10問 Part 2は、応答問題30問 Part 3は、会話問題30問 Part 4は、説明文問題30問 ※リーディングセクション Part 5は、短文穴埋め問題40問 Part 6は、長文穴埋め問題12問 Part 7は、読解問題48問 解説書ではよく掲載されていたが、問題のアナウンスは一回限りということ、問題にメモすら取れないということ。これは実際に試験を受けてみてはじめてわかった。もっとウェブで調べておくべきだった!●Part 1写真描写問題10問最初は白黒の写真がでているPART 1の絵解き問題。PART 1の10問は、楽しい、これなら楽勝!と思えた。想定外は音声の問題は一度きりしか読まれないことだった。ポッドキャストなどの問題では、丁寧に2度読んでくれて、日本語などのレッスンもあるのだが、TOEICのテストは国際テストなので、最初の問題からすべて英語なのだ。あっという間の10問。これは、回答文を見るとある程度想像がついた。よし、この調子でいくぞ!と思ったが…●Part 2 応答問題30問いよいよ、応答問題だ。ヒアリングしながら、質問文を横目で見ながら、応答文を選ぶ。ヒアリングには自信があったつもりだが、アメリカ英語とはアクセントが少し違うかも…しかもかなりスピードもある。質問文が気になる、解答文も目に入ってくるので気になり、ヒアリングに集中できない。最初は、なんとなく追跡できるが、いやこっちかなと迷いだすとヤバい!シャーペンのお尻の消しゴムで消し始めると、なかなか消えない……。さらに、次の問題のヒアリングが聞こえてくる。やばい。次の質問に追いつかなくなる……。消しゴムは必須だ!当たり前だが……。気分を取り直して、ヒアリングの時は目をつぶって、集中!集中!集中!と唱える。それで目を開けて質問のところを指でなぞりながら、直感でマークして追いつく。マークシートと問題番号がズレていないのかも要チェックだ。あっという間に30問終了。こりゃあ、テンションが終わりまで続くかどうか不安になる。●Part3 会話問題30問Part2よりも、会話なシーンのヒアリングなのでイメージしやすい。知らない単語もでてくるが…いや、知っていても発音される単語と一致していない可能性が高い。もう一度聞ければなぁと思うが、一度だけだ。こんなに人の会話に聞き耳を立てるのは生まれてはじめてだ。それだけでもTOEICが英語力の指標となっているのがわかる。このヒアリング問題を受験テクニックで丸暗記することはできないだろう。4つの選択肢があり、その中から選ぶ。もう、この時点で集中力が途絶えてきている。●Part 4説明文問題30問リスニングセクションの45分はまさに地獄の集中力だ。最後のパートだと思えば、ちょっと安堵の気持ちが……。いやいや、気は全く抜けない。このペースでは、ほとんど考えている暇はない。リスニングセクションで感じた事は、すべてテストは天の声に集中することだ。視点は解答用紙なのか、会場のスピーカーなのか、マークシートなのか、色々と想像する。会場を見渡せないが、目の前にいる人たちは黙々と机に視点を落としている。スピーカーを見つめているのはボクだけのようだ。人の話を聞く時に、その方向へ見ていない練習も今後は必要だ。●Part 5 短文穴埋め問題40問さぁ!いよいよリーディングセクションの開始だ。まったく休憩が入らないのがここまで大変だったとは。ここからはヒアリングと違って自分のタイミングで進行できるので、少し安心したい気分だ。しかし、リーディングだけでも、100問ある。最初にざっと試験の物量を確かめてみる。後半のPart 7はeメールのお返事やら招待状やらの、イラストつきでどうやら楽しそうだ。まずは、Part 5の穴埋め問題。ここは文法力が多いにチェックされる。参考にしたのは、小石裕子さんの「新TOEICテスト中学英文法で600点!」と、福田一さんの「中学3年間の英語を10時間で復習する本」もっとしっかり読み込んでおけばなぁ…と後悔先にたたず、文章を読み直し、消去法で考えていくがあまりにも単調でありながらも、頭が回らないので、最後に攻略するとして、次のPart 6へ。リーディングは75分間を自分で好きなように使い方をデザインできるし!●Part 6 長文穴埋め問題12問このPartは、先程のPart 5の一発問題と違って、全体の文脈から判断することができるPartだ。しかし、読解するのには時間がかかる。長文とわからない単語との間に、色々と穴が埋まっている。なんとなくの直感で判断しながら問題を勧めていった。Part 5の文法よりも、全体で何が語られているのかが理解できることが重要だ。●Part 7は、読解問題48問いよいよ、最後のPart 7の読解問題。海外とのやり取りでは、一番よくやり取りをする事例だ。ウェブのマーケティングの話から、レセプションのパーティーのお誘いの文章案についてのやり取りに至るまで。ただ、問題はここでは、辞書もないし、Google翻訳で翻訳させることもできない(笑)一問真剣に説いていたら10分近くもかかってしまった。これはまずい。ここのPartは、さらに集中力が必要だ。そう考えると、ここのPartは捨て、一問あたりの消費時間の少ないPart 5に戻り、Part 6 、そしてPart 7は、もう2列分ほど全部「B」を選択した。4択ということは、25%の確率で当たるということだ。とにかく時間がなくてもマークシートは埋めた。あっという間に時間は終了。「ペンをおいてください!」と試験官のはじめての指示がここで出た。●TOEICは受験してからが勝負だと思った!TOEICの高得点者は必ず、複数回TOEICテストを受けている理由が分かった。自分の得点よりも、まずはこの時間とこのテストの仕組みを知ることのほうが重要だ。まずは、この雰囲気に慣れることが必要だ。運転免許の試験と一緒で、教習所(TOEIC専門の学校)に通っていない人は、まずは、最初は試験会場の仕組みを理解するべきだ。ボクにとっては、まず、ネットもコーヒーも音楽もないところでテスト勉強することが重要だし、基本の文法力がまったくダメな事がものすごく理解できた。もちろん、単語力もだ。特にPart 7は日常業務でもあるので、時間内に処理できる能力をもっと上げる必要があると自己分析し、スコアが出る前に痛感することができた。さっそく、来年のTOEICテストも受けようと思う。年4回受ければ、英語のモチベーションも下がらないはずだ。むしろ、この2時間、無言で戦い続けるという、学生時代の勉強意欲を経験できたことの法が重要だ。すべての邪念をふるいはり、自分のスコアに望む。なんだか、アスリートの気分になれた。早速だが、来年の2013年1月13日(日)の第177回の試験(東京)を受けることを決定!料金は、5,565円(うち消費税等265円)リピーターは、4,950円。クリスマスの忘年会を、ひとつ参加しない料金負担だけで、自分の中のファイターな部分が目を醒ましたことを実感できる。受験勉強だけでなく、英語に対するモチベーションが確実にアップした2時間だった。しかし、こんなに、頭を使ったのは本当に何年ぶりだろう……。TOEIC公開テストは年9回、全国80都市で開催されている。人にTOEICのスコアを言う前には最低でも2回受験しておく必要があると感じた。ということでまた来週!文/Paul toshiaki kanda 神田敏晶神田敏晶 KandaNewsNettwork,Inc.代表取締役 ビデオジャーナリスト / ソーシャルメディアコンサルタント神戸市生まれ。ワインの企画・調査・販売などのマーケティング業を経て、コンピューター雑誌の編集とDTP普及に携わる。その後、 マルチメディアコンテンツの企画制作・販売を経て、1995年よりビデオストリーミングによる個人放送局「KandaNewsNetwork」を運営開始。ビデオカメラ一台で、世界のIT企業や展示会取材に東奔西走中。1999年に米国シリコンバレーに進出、SNSをテーマにしたBAR YouTubeをテーマにした飲食事業を手がけ、2007年参議院議員選挙東京選挙区無所属で出馬を経験。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部で非常勤講師を兼任後、ソーシャルメディア全般の事業計画立案、コンサルティング、教育、講演、執筆、政治、ライブストリーム、活動などをおこなう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月17日日本は幼稚園のお受験から大学入試まであるので、多い人だと、幼、小、中、高、大と5回受験したという方もいるかと思います。では、海外ではどのような感じなのでしょうか?今回は外国人20人に「母国の受験事情」について聞いてみました。・まず幼稚園の受験は無いと思います。また、小中は一貫校が多く、受験制度はないでしょう。ただ、人気のある学校だったら受験があります。大学になると受験があります。(ブラジル/女性/50代前半)ちなみに、ブラジルの公立大は学費が無料。勉強をするために負担をかけなくていいというのはいいですね。・大学は入るのが簡単ですが、出るのは難しいから、たくさん勉強する(マリ/男性/30代前半)日本は逆ですよね。大学に入るのには難しく、希望の大学に入るために何浪もしますが、出るときに落とされるのは、よほどですよね。それよりも、就職のほうが苦労します。・中国では受験勉強を学校で行い、学校の先生は長時間にわたり生徒の対応をします。また、生徒全員が学校で自習することも多いです(中国/女性/30代後半)中国の受験事情も大変そうです。・受験は美大や音大以外にはありません。高校を卒業する時の成績が一番重要になります。最近は教育熱心な親が増えているとはいえ、日本のように塾や家庭教師はあまり普及していません(ドイツ/男性/30代後半)ドイツは受験制度はないんですね。・特に大学受験は人生の一大事ともいえる(韓国/女性/30代後半)韓国の大学受験は本当に一大事で、車通勤の人は出勤時間を遅らせたり、遅刻しそうな受験生を警察が会場まで送ったりと、気を使います。シーズンになるとテレビでも見ますよね。・日本の大学受験は、いろいろな大学を受けることができますが、母国の国立大の場合はセンター試験の点数順で希望大学を選ぶので、年に1回しか受けられません(シリア/男性/30代前半)日本の国公立大の場合、前期、中期、後期と最大で3回チャンスがあります。私立なら、それ以上受験できる場合も。国によって受験事情が大きく違うことがわかりました。日本の大学入試制度も世界から見ると、ユニークな制度かもしれませんね。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月04日東大工学部建築学科出身・菊川怜が「身の引き締まる思い」7月からのフジTV「情報プレゼンターとくダネ!」(月~金曜午前8時より)の新キャスターに女優、菊川怜(34)が抜擢された。菊川の新たな採用は「とくダネ!」に出演中の中野美奈子アナウンサーが夫の海外赴任に同行するため、6月にフジTVを退社するため。初めての局アナ以外の採用「とくダネ!」のキャスター小倉智昭と共演する局アナ以外のキャスターは、放送開始以来、菊川が初めてとなる。菊川の起用理由中日スポーツによると、フジTVは菊川の起用について「論理的で一本筋が通った彼女に加わってもらうことで、“もう一つの視点”が番組に生まれると期待している」と、コメントし、菊川は「身の引き締まる思いをしております。まだまだ未熟で若いと思っていた私も、いつの間にか34歳になってしまいました。自分なりに感じたことや意見を積極的に発信して、これまでとは少し違う自分を見せることができればと思います」と、意欲を示している。また、スペシャル企画のリポートなども予定されているという。大学受験では東京大学理科一類の他、慶應義塾大学医学部、早稲田大学理工学部にも合格している才媛、菊川の新たな顔に期待したい。元の記事を読む
2012年05月15日