東海林さだお、『タンマ君』や『アサッテ君』などで知られる漫画界のレジェンドである。エッセイストとしても大人気で、ちくわ、コロッケ、ゆでたまご……、身近な食材を独特でユーモラスな視点で掘り下げた『丸かじりシリーズ』(朝日新聞出版)は、来年1月発売予定の『カレーライスの丸かじり』でなんと47冊目!85歳となったいまも、『サラリーマン専科』(週刊現代)、『タンマ君』(週刊文春)と、週刊誌連載を2本も抱えている。もちろん私、『女性自身』の編集者・Tもファンの1人。コロナ禍の時期には、ささくれる心を東海林先生の作品で癒していた。いまも入手できる作品は片端から読み進めているのだが、『ショージ君の青春記』(文春文庫)で、気になる記述が――。《「さて、これをどこへ持ち込むかだ」「うーむ、どこがいいだろうなあ」「女性週刊誌を出しているK社なんかどうだろう」と福地。「うむ、なるほど。あそこならこの原稿にピッタリ合っている」》(『ショージ君の青春記』より、以下同)1959年に東海林先生は、福地泡介さんや園山俊二さんらと漫画家集団『グループ’59』を結成しているが、この『青春記』にはその顛末も書かれていたのだ。4人で2ページの合作漫画(※4コマ漫画8本)を描き、出版社への持ち込みを計画し、ある女性週刊誌編集部に白羽の矢を立てたが、無残な結果に終わるというエピソードだが、編集者の塩対応ぶりも詳しく再現されている。《だが、若い編集者は、かなりの時間かかって原稿を眺めたあと、不審気な顔を挙げてこういったのである。「これを一体、どうしろというんですか」予期せぬ言葉に、赤面の集団は一層赤面し、うろたえ、浮足立ち、「つまり、……そういうものを……描いちゃったんです……すみません」と、罪の意識さえ感じて一斉にうつむく。》このシーンを読みながら、私の背中にも冷や汗が流れていた。“まさか、この編集部、ウチではないよな……”。東海林・福地・園山の奇跡の合作の価値に気づかずに追い払うなど編集者としての風上にも置けないが、実は自分の先輩だったかもしれないという可能性に気がついたのだ。出版社のヒントは、(1)Kという頭文字(2)女性週刊誌を出版している(3)早稲田大学から近い、の3点だが、文京区音羽にある光文社は、そのすべての条件を満たしている。「いや講談社だって女性週刊誌を出版していたこともあるしな。ウチとは限らない」と、自分の心をごまかし続けたが、ある日、ついに耐えられなくなった。■真偽を確認するために電話をかけると――「事務所に連絡して、スタッフに“K社”が講談社なのか光文社なのか確認してもらおう」と、電話をかけると男性が……、折悪しくスタッフが不在だったのか、東海林先生ご本人だったのだ。――実は、確認させていただきたい点がありまして。……もしかして東海林先生ご本人でいらっしゃいますか?「そうですよ」――申し訳ございません!『ショージ君の青春記』で『女性週刊誌を出しているK社なんかどうだろう』と、原稿を出版社に持ち込まれるシーンがあるのですが、これは講談社でしょうか?それとも弊社・光文社でしょうか?「ああ、光文社ですね」――その節は大変、失礼いたしました!ご著書にも大変傷つかれたとありました。「まあ、いまは、かすかに覚えているくらいですから」東海林先生、先輩編集者のご無礼と、突然のお電話、この場を借りて再度お詫び申し上げます……。それにしても、もし『女性自身』で東海林先生の連載が始まっていたらと考えると、残念でならない。
2023年12月16日「現場の東海林(しょうじ)です」という決め台詞で知られる、芸能リポーターの、東海林のり子さん。2022年12月1日、トーク番組『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演し、そこで明かしたエピソードが話題になっています。東海林のり子、88歳にして『沼った』ことは…?東海林さんは、2018年に夫を亡くし、その後、19歳の愛猫ミミちゃんを失い、2022年現在、1人暮らしをしているそうです。愛猫を失った時のことを思い出すと涙が出てくるという東海林さんですが、1人暮らしにさびしさは感じていないとのこと。1人でもさびしさを感じていないのは「新たな楽しみと出会うことができたから」だそうです。その新たな楽しみとは、韓国ドラマ。東海林さんは、韓国ドラマ『梨泰院クラス』に大ハマりし、同ドラマの主演を務めるパク・ソジュンの大ファンになったといいます。「こういうの『沼落ち』っていうんですってね。ズブッとハマりました」とコメントした東海林さん。『沼落ち』という言葉を聞いた同番組の司会者である、黒柳徹子さんは「怖い」といいつつも大笑い。東海林さんは続けて、韓国ドラマ以外にも『沼落ち』してしまったものがあると明かしました。そうやっていろいろ見ている内に、タイドラマにはまったんです。タイ。『BL』っていって、『ボーイズラブ』なんですよ。それがだいたい大人じゃなくて、高校から大学行くくらいの年代(が舞台になっている)。青春ドラマみたいなんですけど、男同士の恋愛。それもかわいいんですよ。徹子の部屋ーより引用また、BLドラマを観ている内に、BL小説にも『沼落ち』したという、東海林さん。一人暮らしを始めてから、韓国ドラマからタイのBLドラマ、そしてBL小説と趣味の幅が広がっているようです。東海林さんは、「88歳になるまで、考えたこともない世界に出会えて楽しい」「世の中がどんどん変わっていくのについて行けば、ある程度生きられるかな」と、毎日充実した生活を送っている様子を生き生きと語りました。東海林さんが語った、新たな『沼』との出会いについて、ネットからはさまざまな声が上がっています。・東海林さんと黒柳さんが『沼落ち』っていうワードで「フフフ」って笑い合っているの、最高だった。・年をとっても沼に落ちる元気があれば長生きができる活力になるという、いい話でした。・何歳になっても『沼』にハマって夢中になれるものがある。そんな人生を送りたいなあ。・『沼』について語る東海林さん、少女のように生き生きしててかわいかった!素敵です!また、自身の88歳の誕生日会では、ロックバンド『LUNA SEA』のメンバーにバックハグをしてもらったという東海林さん。90歳の誕生日にはお姫様抱っこをしてもらいたいと考えているそうです。いくつになっても乙女心を忘れないことが、健康の秘訣なのでしょうね![文・構成/grape編集部]
2022年12月02日篠原涼子主演ドラマ「ハケンの品格」の7月22日(水)放送第6話に、「V6」長野博が出演することが分かった。先週放送の第4話では、ついに大泉洋演じる東海林武が東京に帰還した。そんな中迎える今夜放送の第5話は、北海道で美味しく痩せると評判のお菓子「黒豆ビスコッティ」を全国展開しようと、ダイエット効果を証明するデータとアンケートを持って帰ってきていた東海林。しかし雑誌の取材をきっかけに、ダイエット効果のデータ改ざんが疑われ、栄養学の教授のお墨付きも怪しくなっていく…という展開に。そして次週の第6話には、「ヤスコとケンジ」以来、実に12年ぶりの日本テレビドラマ出演となる長野さんが登場。演じるのは、第6話の核となる隅田フーズ社長・隅田厚。隅田フーズの作るまごころ弁当を巡り、東海林と里中が対立。効率を取るために、隅田フーズとの契約を切ろうとする東海林に対し、里中は反対する。一方で春子は、独自のやり方で結論を出そうと、とある資格を武器に神懸かりな活躍を見せる。長野さんは「演じる際は監督とお話しし、まっすぐで誠実なキャラクターをしっかりと出せるよう努めました。篠原さん演じる大前春子さんの真直ぐな言葉がグッと入ってくるので、一緒にやっていて凄く楽しいです」と撮影の様子を明かし、「12年振りというのを知って、そんなに時間が経っているんだなと驚いたのですが、日本テレビが持つ色にうまく染まっていられたらなと思っています。是非見ていただけたら嬉しいです」と視聴者へメッセージを寄せている。「ハケンの品格」第5話は7月15日(水)22時~、第6話は7月22日(水)22時~日本テレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2020年07月15日