林真理子の伝説的な不倫小説を映像化する金曜ナイトドラマ「不機嫌な果実」が29日(金)から放送開始される。本作は林さんが1996年に発表した同名小説が原作。発刊当時単行本の帯に記された「夫以外の男とのセックスは、どうしてこんなに楽しいのだろうか。」というフレーズが衝撃を呼び翌年にはドラマ化、映画化され大きな話題となった。今回は約20年ぶりのドラマ化となる。物語は結婚して5年になる32歳の人妻・水越麻也子を主人公に、自分を女として見てくれない夫に不満を募らせ、つまらない日常と冷え切った心を満たしたくれる男を求め悶々とする麻也子が情熱的な音楽評論家・工藤通彦と出会い、心奪われ、本能のままに禁断の恋に溺れていくというもの。29日(金)放送の第1話では、誕生日に夫の水越航一から珍しく食事に誘われるものの、その誕生会は姑・綾子をまじえた地獄のようなもので、さらに自分が“キープ”していたつもりだった弁護士・南田典雄は若い女と結婚。屈辱的な展開に愕然とし「間違いない。私はやっぱり、ものすごく損をしたのだ…」と確信する麻也子が、大学時代の友人・竹田久美が離婚で手にした慰謝料で開店したワインバーでピアノ演奏をしていた工藤通彦と出会うところから2人の“不倫”の始まりが描かれる。今回主人公の水越麻也子を演じるのは栗山千明。栗山さんがテレビ朝日のドラマに出演するのは、今回と同じ金曜ナイトドラマ枠で2010年に放送された「熱海の捜査官」以来6年ぶりとなり、テレビ朝日で主演を飾るのは今作が初となる。今回の役どころについて「女性ならではの揺れ動く心情を表現する役を演じるのは今回が初めてで、どんな自分が飛び出すか分からない。かつて見たことのない栗山千明をお見せできるかと思います!」とコメントしている栗山さん。麻也子役でみせる新境地に期待が高まる。そして麻也子の不倫相手である工藤通彦を演じるのは市原隼人。市原さんはテレビ朝日の連続ドラマ初出演にして栗山さんとも初共演。今までにない組み合わせのなか「皆さんの目を釘付けにして、時間を止めてしまうような表現を模索していきたい」と闘志を燃やす市原さんが全身全霊で表現する通彦の情熱と男の身勝手さにも注目したい。そして麻也子の夫・水越航一を演じるのは「SMAP」の稲垣吾郎。ドラマ「信長のシェフ」の明智光秀役や映画『十三人の刺客』の悪役まで高い演技力であらゆる役柄をこなす稲垣さんが、超潔癖&極度のマザコンという“夫”を今回熱演。「ここ最近は生活感のない役が続いたこともあり(笑)、人間のリアルな気持ちを演じるのがすごく楽しみ。面白いキャラクターにして、ドラマ全体をかき混ぜていきたい!」と意気込みを語る稲垣さんの“ダメ夫”ぶりも目が離せない。また栗山さん、市原さん、稲垣さんのほか、麻也子の最初の不倫相手である敏腕広告マン・野村健吾に成宮寛貴。麻也子の大学時代からの友人・竹田久美には高梨臨。麻也子の大学時代からの友人・遠山玲子を演じるのは数々のエロティックな発言が話題を振りまいている橋本マナミ。さらに萬田久子や、六角精児、光石研ら豪華なキャストが顔をそろえた。ドラマ「不機嫌な果実」は29日(金)23時15分~テレビ朝日系で放送(※一部地域を除く)。(笠緒)
2016年04月29日からだの悩み多きアラフォー世代。なかでも “めぐり” に関する悩みが多いと言います。骨や筋肉の動きなどを通じてからだの「めぐり」とそのメカニズムを知り尽くす「john masters organics TOKYO」(ジョン・マスター・オーガニック トーキョー)のセラピスト 林里奈さんに、実際に施術をしていただき、「めぐり」を促すためのポイントを伺ってきました。めぐりキーワード1:「呼吸」―― クレンズの施術が始まる前に、お部屋に撒くルームスプレーの香りを選びますよね。同時に「呼吸の深さとリズム」も確認されて。「香りと呼吸の関係」も気になります。「呼吸」に意識を向けることで「めぐり」はよくなるのでしょうか?呼吸がどんなリズムかを確認することで、普段より少し呼吸を意識していただくという意図もあります。深い呼吸をすると、からだのめぐりはよくなります。みなさん無意識な状態では“呼吸がかなり浅い”方が多いようなので、呼吸を少しでも深く誘導するためにルームスプレーで好きな香りでお部屋を満たすことをおすすめしています。セラピストは、呼吸を合わせることでお客様の精神的なバランスを感じることができます。エネルギーや動作のバランスがお客様と一体化するので、深いリラックス効果が得られるようになるんですね。筋肉の細かなこわばりや緊張もセラピストは感じやすくなるので、「呼吸」はセラピストたちにおいても重要なキーワードになっています。めぐりキーワード2:「温め」―― 「めぐり」に欠かせないキーワードのひとつに「温め」があります。林さんも「体を温める際に首の後ろを温める方が多いけれど、実際は “顎から首にかけてのゾーン” をよくマッサージするほうが効果的」と言われてましたが…。顎の下から首のラインを温めることで、腰の筋肉を緩めて腸をリラックスさせる効果が期待できます。ワーキングママである松浦さんは、重い荷物を持つ習慣があることで肩と背中の筋肉が発達しています。同時にお子さんを抱っこすることで腕に大きな負荷がかかっていて、それを支えるために腰に圧がかかり腰が弱くなっています。真面目でストイックな性分なのかもしれないと感じました。だからこそ、腸をリラックスさせて副交感神経を優位にしてあげる、ホッとひと息つく時間になればいいな、との思いで顎下から首を温めるアドバイスをさせていただきました。 めぐりキーワード3:「見えない部分」―― 施術中「背骨(特に腰の近く)が湾曲しているので、左足を右足より少し前に出すイメージで歩くと良い」とアドバイスを受けました。自分では「見えない部分」でしたが意識するようになり、少しずつ体調が変化してきました。いま抱えているからだの問題の根本はどこから来ているのか、ご自身が感じている不調の箇所と実際起きている不調の箇所が異なることが多いですね。いくら鏡の前で念入りにチェックしても自分自身では気づきにくい部分、それゆえにいつの間にかめぐりが停滞してしまっている部分、特に40代前後になると積み重なった負荷をそのまま(気づかないまま)に過ごされているかたも少なくないのです。サロンではお客様の中に眠っているホメオスタシス(自分で健康を保とうとする力)を可能な限り呼び起こす施術を目指しています。みなさん、生活において気づかぬうちに生まれたクセはいくつか持ってらっしゃるので、できるだけご自身では「見えない部分」「気づきにくいこと」に、より注力するように心がけています。めぐりキーワード4:「インナーケア」―― 施術後にご用意くださるコールドプレスジュース。サロンの施術と組み合わせることで得られる「からだのメリット」とはなんでしょうか?コールドプレスジュースは繊維が取り除かれているため、本来消化に使われてしまうエネルギーが疲労回復や良質な睡眠にも充てられるので、施術後は特におすすめの組み合わせです。クレンズサロンでマッサージを受けて身体の流れやめぐりを整えたら、今度はインナーケアできるコールドプレスジュースで、内臓機能も整えて休ませてあげたいですね。 めぐりキーワード5:「力を抜こう」―― 「実はこうするだけで “めぐり” がよくなる!」といった、ワンポイントアドバイスをいただけますか?まず、力を抜きましょう。眉間の力を緩めて、歯の食いしばりもほどきます。足の指も、グーパーグーパー(できるだけ自力で開いたり閉じたり)つま先まで意識を届かせて。そして、指を頭の上で組んだらグーっと大きく伸びてみましょう。毎日、就寝する前に、疲れたと感じた時に数分間。たったこれだけなので、覚えておくと少しずつ効果を感じられると思います。何事にも一生懸命で、忙しくタフなのがアラフォー世代だと思います。品のある美しさが備わり、物の選び方もより丁寧に。その一方で、上手に力を抜けない人が多いのもこの世代。ガチガチに構えていてはめぐるものも “めぐり” ません。マッサージだって効果半減。力を抜いて、要らない感情ごと解放してください。精神の安定と “めぐり” にも大きな関係があるのです。あとは、時にはサロンに足を運ぶ贅沢も取り入れていただけるとベストです。取材協力 / お問い合わせ:john masters organics TOKYO東京都渋谷区神宮前5-1-6イルパラッツィーノ表参道1F03-6433-529811時~21時(日・祝は20時まで)不定休
2016年02月09日ミハラヤスヒロ(MIHARAYASUHIRO)、とんだ林蘭、チームラボ(teamLab)のコラボレーションによるインスタレーションが、9月12日、13日にミハラヤスヒロトーキョーにて開催される。同インスタレーションは、東京の表参道、青山、原宿エリアで9月12日に開催されるファッション誌『ヴォーグ(VOGUE)』主催のショッピングイベント「ヴォーグ・ファッションズ・ナイト・アウト(VOGUE FASHION’S NIGHT OUT)」の一環として開催されるもの。当日はミハラヤスヒロトーキョーに、とんだ林蘭のデザインをコラージュしたフィルターを使った、チームラボカメラを店内に設置。来場者にプリクラ感覚で撮った写真が、自動的にFacebook特設ページに投稿される仕組みとなっている。また店内では、ミハラヤスヒロととんだ林蘭のコラボレーションアイテムを先行発売。ラインアップは、生肉のキーホルダーや、絆創膏が貼られたクラッチバッグ、真っ赤な唇から歯が覗くクッションなど。イラストやコラージュ、ペイントなどを用いてフェミニンかつ毒のある作品を生み出しているとんだ林蘭らしいデザインのアイテムが揃っている。
2015年09月11日キャンディー「小梅」のアートワークや、漫画『赤色エレジー』などで知られる、現代美人画の第一人者・林静一による“美人画”の集大成画集『林静一美人画集』が発売された。今年、古希を迎えた林静一は、愁いを湛えた美女の横顔を描いた叙情的な作品が特徴で、その人気は海外でも熱烈な信奉者がいるほど。14年にキューバ、メキシコで「トラディショナル・モダンな日本美術 林静一の美人画展」を開催すると、その様子がNHKのテレビ番組「視点・論点」でも紹介された。今回発売される画集では、「小梅」のアートワークを始め、あどけない少女、妖艶な美女、和服美人、洋装の令嬢、浮世絵風の町娘から現代的な女子まで、初期から現代までの林静一作品の中から厳選した美人画を収録。“幻の作”と称される「リリー・マルレーン」も復刻収録される他、典雅な筆致の日本画や、挿絵、表紙画などのイラストレーション、劇団系のポスターアート、レコードジャケットなど様々な作品が収められている。
2015年08月21日JR東日本ウォータービジネスはこのほど、「青森りんご 王林」を発売した。○"りんごの中の王様"「王林」を使用した果汁100%ストレートジュース同商品は、"エキナカから「ここにしかない価値」を届ける"「acure made<アキュア メイド>」ブランドより発売となる、青森りんごシリーズの第3弾商品。2010年から続く青森りんごシリーズでは、「つがる」「トキ」「王林」「ふじ」と4品種を展開予定で、第3弾の今回は、"りんごの王様"が名前の由来の「王林」となる。「りんごの中の王様」という意味を込めて命名された黄色品種の「王林」は、「ふじ」「つがる」に次いで3番目に生産量が多く、りんごシリーズでも昨年より仲間入りを果たしている。青りんごのような見た目から、酸味が強いように感じられるが、実は、今年好評を得ている「トキ」よりも糖度が高く、芳醇な甘味を楽しめるという。酸化防止剤を使用しない「密閉搾り」製法でつくった果汁100%ストレートジュースで、2014年度に収穫した青森県産の王林のみを使用した。280mlペットボトルで、価格は160円(税込)。販売場所は、JR東日本エキナカ飲料自販機、JR東日本ウォータービジネス通信販売、JR東日本のエキナカ店舗など。
2015年03月16日8年ぶりのJ1制覇へ王手をかけた浦和レッズ。堅守でチームに安心感を与え、「神の領域」に達したと形容してもいいパントキックで状況を一変させる日本代表GK西川周作は、サンフレッチェ広島時代から数えて3年連続のリーグ優勝へ静かに闘志を昂(たか)ぶらせる。○J1個人記録を塗り替えるシーズン16完封敵地・横浜の夜空へ両手を大きく突き上げた次の瞬間に、浦和レッズの西川は味方の元へ笑顔で駆け寄っていった。那須大亮、槙野智章、森脇良太のDF陣との間で形成された歓喜の輪に、キャプテンの阿部勇樹、青木拓矢のボランチ陣が加わる。19歳のルーキー、MF関根貴大が後半34分にたたき込んだ値千金の先制ゴールを守りきっての完封勝利。8年ぶり2度目のJ1制覇へ王手をかける4試合ぶりの白星は同時に、J1新記録となるシーズン16度目の無失点試合となった。1993年の菊池新吉(ヴェルディ川崎)、2009年の権田修一(FC東京)、そしてサンフレッチェ広島でプレーした2013年の自分自身を超える大記録。だがそれよりも、DF陣を含めたチーム全員が体を張り続け、横浜F・マリノスの攻撃を封じ込めた90分間を西川は喜び、思いを分かち合った。「3試合続けて勝てていなかったけど、チームの方向性は全然ネガティブなものになっていなかった。失点しないことが勝利に近づくとみんなで確認していたので、本当にシビれる、楽しい試合でした」。○胸中に秘めてきた「17」と「2」の意味新天地レッズに移籍した今シーズン。西川は「17」と「2」という2つの数字を、常に意識してきた。前者はシーズン無失点試合のチーム記録であり、2008年の大分トリニータが22歳の西川とベテラン下川誠吾(現ヴィッセル神戸アカデミーコーチ)の2人を擁して樹立している。「あのときは僕が途中でけがをして、下川さんと2人で達成した。今年はその数字を目指しながら、チームメイトとの共通意識を高めてきた」。後者は「『連敗』だけはしない」という誓いだ。昨年のレッズは最後の3試合をすべて落として優勝争いから6位にまで転落した。泥沼の3連敗で献上した失点は12。守備の再建役を託された自負もある。今シーズンはここまで6敗を喫しているが、敗戦直後の試合で西川は5度完封している。守護神が零封すれば負けない。実際に黒星後の6試合で5勝1分けを刻んだ軌跡が、優勝へのマジック1を手繰り寄せた。「負けても大きく崩れないことが大事だった。すべての試合を生かしてこられたと思う」。○独自の哲学が育むチームメイトとの固い絆胸中には守護神の矜持とも言える、ある哲学を秘めている。「GKは味方のミスを帳消しにできるポジションだと思っている」。マリノス戦の前半28分。左タッチライン際で槙野からボールを奪ったMF佐藤優平が、フリーでペナルティーエリア内に侵入してきた。絶体絶命のピンチにも西川は冷静沈着だった。「角度はなかったので。いいポジションを取ることで、余裕を持って構えることができた」。佐藤の一撃をセーブした西川のプレーに救われた槙野は、持ち前の闘志をさらに増幅させる。後半25分にドリブルで侵入してきたMF齋藤学を、必死の形相で追走したシーンはその象徴だ。体を張ってシュートコースを限定させ、西川のビッグセーブを導いた。もちろん、人間である以上は西川もミスを犯す。バックパスのトラップ際を狙われ、まさかの決勝点を献上した試合もあったが、育まれてきた味方との信頼関係が28歳の守護神を強気にさせた。「逆に自身がミスをしても、変わらないプレーをしようと思えるんです」。○「炎」の川口、「氷」の楢崎との比較日本がワールドカップ初出場を果たしたフランス大会から、GKには川口能活(FC岐阜)と楢崎正剛(名古屋グランパス)が長く君臨してきた。もっとも、歴代の日本代表監督は常に物足りなさを覚えていたという。いわく「常に冷静沈着な楢崎は、味方にいい意味での刺激を与えない。川口は時にアグレッシブさの度がすぎて、味方に安心感を与えない」と。楢崎の「氷」と川口の「炎」の両方を共存させたいと望むのが川島永嗣(スタンダール・リエージュ)だとすれば、西川はどのように位置づけられるのか。「GKがどっしりと構えていれば味方も安心して、ポジティブになると思う。そういう存在感は、これからも出していきたい」。こう語る西川のスタンスは「氷」に近い部分があるが、一方でその左足には状況を「守」から「攻」へと瞬時に転換させる「炎」をも宿している。封印が解かれたのはマリノス戦の後半41分だった。マリノスのFKをキャッチした西川が、体を右に傾かせながらボールを前方に浮かせる。左足から放たれたパントキックは50m以上も前方、敵陣の右タッチライン際にいた関根の胸にワンバウンドで到達。勝利へのカウントダウンを叫んでいたレッズサポーターも、この瞬間だけは芸術的な軌道に酔った。○芸術の域に達した左足からのパントキックトリニータのユースからトップに昇格する過程で、必死に磨き上げたオリジナルの武器。利き足は右だが、猛練習の賜物(たまもの)で左足に正確無比なコントロールを搭載した。相手がジャンプしてもギリギリで届かない低空を駆け抜ける軌道は、川口も楢崎も、そして川島もまねできない。11人目のフィールドプレーヤーとなり得る左右両足の正確なキック技術と合わせて、西川自身も絶対の自信を寄せている。「低いボールのほうが相手は前に出てこられないので、獲物をとらえるように蹴っていきたい。守るだけじゃなくて、キャッチした後の攻撃が自分のよさだと思っているので」。22日にホームで行われる次節は、まるで用意されたように2位のガンバ大阪との直接対決。勝つしかないガンバは猛攻を仕掛けてくるはずで、それだけ西川のパントキックが状況を逆転させる確率も高まる。「規律を守りながらしっかりと守備から入れば、必ずチャンスが訪れて味方が決めてくれる。いろいろな条件が出そろったけれども、足をすくわれないように地に足をつけてプレーしたい」。完封すれば勝利に近づくだけでなく、心中に秘めてきた無失点試合数の目標にも到達する。個人としては3年連続の美酒となる大団円へ。真っ赤に染まる埼玉スタジアムを思い浮かべながら、西川は「炎」と「氷」を同居させるように気持ちを引き締めた。写真と本文は関係ありません○筆者プロフィール: 藤江直人(ふじえ なおと)日本代表やJリーグなどのサッカーをメインとして、各種スポーツを鋭意取材中のフリーランスのノンフィクションライター。1964年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。スポーツ新聞記者時代は日本リーグ時代からカバーしたサッカーをはじめ、バルセロナ、アトランタの両夏季五輪、米ニューヨーク駐在員としてMLBを中心とするアメリカスポーツを幅広く取材。スポーツ雑誌編集などを経て2007年に独立し、現在に至る。Twitterのアカウントは「@GammoGooGoo」。
2014年11月05日小金井市の江戸東京たてもの園で9月11日(木)、「ジブリの立体建造物展」の動員10万人突破セレモニーが行われ、『思い出のマーニー』の米林宏昌監督と、米林監督が“モデル”とされるカオナシが揃い踏み。米林監督は「こういう機会は初めて」と照れていた。7月10日から江戸東京たてもの園で開催されている同展では、スタジオジブリの出発点である『風の谷のナウシカ』から、『思い出のマーニー』まで作品に登場する建造物の背景画や美術ボード、美術設定といった貴重な資料が展示されているほか、本展覧会のために制作された『千と千尋の神隠し』の“油屋”の立体建造物が来場者を出迎える。2002年に同園で開催された「千と千尋の神隠し展」を上回るペースで、動員10万人を突破し、セレモニーでは幸運にも10万人目の来場者となった竹内美晴さん(19歳)、佐々木春希さん(18歳)に米林監督直筆のイラスト色紙などがプレゼントされた。プライベートでも足を運んだという米林監督は、「いい展示ですよね。ラピュタやナウシカといった何度も観ている作品の背景原画に直接触れると、こういう世界観を作り出す宮崎(駿)さんの頭って、どんな構造しているんだろうと思う」と巨匠の発想力に改めて最敬礼だった。セレモニーには米林監督とカオナシに加えて、トトロも駆けつけ、来場者は大喜び。また、トトロは現在、墨田区の江戸東京博物館で開催される「思い出のマーニー×種田陽平展」に“出張”することも明らかになった。トトロが姿を現すのは、9月12日(金)から最終日の9月15日(月・祝)まで。「ジブリの立体建造物展」は12月14日(日)まで江戸東京たてもの園で開催中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:思い出のマーニー 2014年7月19日より全国東宝系にて公開(C) 2014 GNDHDDTK
2014年09月11日遠藤周作の名作をもとに松村禎三が作曲したオペラ『沈黙』が、2月15日に新国立劇場で開幕を迎えた。新国立劇場オペラ「沈黙」の公演情報神の存在を問い、信仰の根源を衝いた遠藤周作の歴史小説をもとに、20世紀を代表する日本人作曲家の松村禎三(1929-2007)が、13年もの歳月をかけて完成させたオペラ『沈黙』。1993年に世界初演、新たな和製オペラの誕生として大きな話題を呼び、これまでに新国立劇場などで上演が繰り返されてきた。「日本のオペラハウスにとって、日本人作曲家によるオペラ上演は不可欠」と語るのは新国立劇場オペラ芸術監督・尾高忠明。芸術監督就任1年目の昨年2月には、上演回数800回以上という和製オペラの金字塔『夕鶴』(團伊玖磨作曲)を上演したが、今回はより意欲的な演目として、以前より興味をもっていた『沈黙』を選んだという。演出を手がけるのは、オペラ初演出となる同劇場演劇芸術監督・宮田慶子。「原作は愛読していたほど思い入れのある作品。人間の心の業や、神との対峙・葛藤を扱った本作を、台本を読むように音を読んでいきたい」と意気込みを語る。指揮は、将来を嘱望される実力派指揮者で下野竜也(新国立劇場初登場)。歌手陣は日本を代表するオペラ歌手による豪華ダブルキャストが集う。オール日本人スタッフ・キャストで、日本のオペラハウスが上演する和製オペラの傑作に注目したい。新国立劇場オペラ「沈黙」は、2月19日(日)まで新国立劇場 中劇場にて開催。チケットは発売中。同期間中は、会場内ホワイエにて関連展示「『沈黙』と長崎のキリスト教文化」も開催される。
2012年02月16日3Dに初挑戦した新作『ヒューゴの不思議な発明』が全米で大ヒット中のマーティン・スコセッシ監督がラジオ番組に出演、次回作は遠藤周作原作の「沈黙」の映画化だと語った。「沈黙」は17世紀の日本にキリスト教伝道にやってきたイエズス会の宣教師たちとキリシタン弾圧が題材。1971年に篠田正浩監督が『沈黙 SILENCE』というタイトルで映画化している。スコセッシ監督は数年前から、舞台となる長崎県を資料収集のために訪れるなど、映画化の準備を進めていた。ジョー・ネスボ原作の犯罪小説「The Snowman」(原題)の映画化など、ほかにも新作の予定はあるが、スコセッシ監督はラジオ番組「Radio 5」に出演した際に「遠藤の本(の映画化を)次にやりたいと思っている。思っている、じゃない。いま、まさにいろいろな調整を進めているところだ」と語った。厳しい弾圧にあい、ついに棄教するポルトガル人の宣教師役として以前から名前が挙がっているのは、スコセッシ監督の『ギャング・オブ・ニューヨーク』(’02)でオスカー主演男優賞候補となったダニエル・デイ・ルイス。彼の出演については「わからないな。彼はいま、スティーヴと仕事をしているからね。スティーヴン・スピルバーグと」とスコセッシ監督は言葉を濁している。デイ・ルイスは現在、スピルバーグ監督の『Lincoln』(原題)で19世紀アメリカで奴隷解放を行ったリンカーン大統領を演じている。撮影前に時間をかけた入念な準備で知られるデイ・ルイスだけに、17世紀の伝道師を演じるとなれば、そのリサーチにかなりの時間はかけたいはず。スケジュールなど、調整の必要がありそうだ。ほかに本作への出演がうわさされているのは、J.J.エイブラムス監督の『スター・トレック』続編の悪役での出演を断ったばかりのベニチオ・デル・トロと、『私だけのハッピー・エンディング』のガエル・ガルシア・ベルナル。具体的な撮影スケジュールなどは明らかにされていないが、2013年公開を目指している。(text:Yuki Tominaga)© Photoshot/AFLO■関連作品:ヒューゴの不思議な発明 2012年3月9日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2011 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.私だけのハッピー・エンディング 2011年12月17日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010 Earthbound Films, LLC■関連記事:バラエティ番組で人気の心理学者・植木理恵、恋愛には“鍋”が効く!?J・キャメロンの称賛の声に、クロエ・G・モレッツ「『アバター』は絶品」とお返し『私だけのハッピー・エンディング』参加者全員涙を拭くティッシュ付き試写会に20組40名様ご招待
2011年12月08日