世界中の映画祭で観客賞を受賞した感動作、映画『クレッシェンド 音楽の架け橋』より、本編映像と新場面写真が解禁された。この度解禁された本編映像は、いよいよ和平コンサートを明日に控えた前夜、楽団員たちが合宿最後の夜を楽しむシーン。そんな中、深刻な顔つきの若者の姿が。プールサイドで「君らは敵だ……」と、嘆くのはパレスチナ出身の青年オマル。彼の言葉を聞くシーラは敵対する民族、イスラエルの出身である。本来なら知り合うはずのない2人の若者は、この和平オーケストラの合宿で運命的な出会いを果たしていた。対立する楽団員たちが互いに激しくぶつかり合う場面でも、まだその憎しみを知らないオマルとシーラは戸惑い、時には涙を流す。そんな同じ思いを持つイノセントなふたりの若者は徐々に心を通わせていくのだが、和平コンサート後には離れ離れになってしまう運命にあった。紛争で闘うパレスチナ人とイスラエル人が一緒になることは、現実的ではない。そんな事情を背景に合宿最後の夜、ふたりは水中で秘密のキスを交わすのだった。本作のドロール・ザハヴィ監督は「これは、若者2人のシンプルなラブストーリーでもあります。世界を敵に回しても、ただ愛する権利を得るため、そして一緒にいるために大きな犠牲を払う。まるでロミオとジュリエットのような2人を描いています」と語る。パレスチナとイスラエル、民族間の対立を超えた若者2人の愛の行方が気になる本編映像になっている。併せて、新場面写真も解禁。オマルとシーラが楽しそうに動画を撮影している姿や、プールでの美しいワンシーンが写し出されている。『クレッシェンド 音楽の架け橋』は1月28日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:クレッシェンド 音楽の架け橋 2022年1月28日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開©CCC Filmkunst GmbH
2022年01月19日日本アニメーション株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:石川和子)がアニメーション制作・ライセンス管理を行う『世界名作劇場』シリーズの「ロミオの青い空」。同作の新作舞台公演ミュージカル「ロミオの青い空」のチケット第1次先行販売が、本日2021年12月20日(月)より開始となりました。2022年3月30日(水)より、東京建物 Brillia HALL にて上演されます。ミュージカル「ロミオの青い空」のチケット発売を記念して、「ロミオの青い空」Twitter公式アカウント(@WM_nostalgia)では、プレゼントキャンペーンを実施いたします。賞品としてロミオとアルフレドのぬいぐるみをご用意いたしました。受付期間は2021年12月20日(月)から2022年1月10日(月・祝)まで。皆様のご応募お待ちしております。実施概要実施Twitterアカウント:ロミオの青い空【公式】 ~世界名作ノスタルジア~ (@WM_nostalgia)応募受付期間:2021年12月20日(月)~2022年1月10日(月・祝)プレゼント内容:『ロミオの青い空』ロミオ&アルフレドのぬいぐるみをセットで5名様にプレゼント当選人数:5名応募方法:①Twitterで@WM_nostalgiaをフォロー②該当ツイートをリツイート以上で応募完了です。応募条件:以下の条件にあてはまる方がキャンペーン応募対象となります。・Twitterアカウントをお持ちの方(新規取得を含む)・ @WM_nostalgiaをフォローしていただける方(既にフォローをしていただいている方も含みます)・本キャンペーンの注意事項に同意いただける方・日本国内にお住まいの方(賞品の発送先が日本国内の方)※注意事項・当選発表方法・個人情報の取り扱いにつきましては下記のURLよりご確認ください。 参考資料ミュージカル「ロミオの青い空」について【公演名】ミュージカル「ロミオの青い空」【公演日程】2022年3月30日(水)~4月3日(日)3月30日(水)18:003月31日(木)12:00/18:004月1日(金)12:00/18:004月2日(土)12:00/18:004月3日(日)11:30/17:00【会場】東京建物Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-19-1【出演】ロミオ:大薮丘アルフレド:新里宏太≪黒い兄弟≫ダンテ:南部海人アントニオ:小波津亜廉ミカエル:輝山 立アウグスト:おでぃベナリーボ:八巻貴紀エンリコ:佐藤弥益バルトロ:米澤賢人ジュリアーノ:吉元祐典≪狼団≫ジョバンニ:塩田康平リナルド:鈴木凌平ニキータ:七木奏音タキオーニ:吉田英成リオ:山内涼平ファウスティーノ:辻本将平アンジェレッタ:北澤早紀(AKB48)カセラ教授:クラウスビアンカ:田上真里奈ロッシ親方:中本雅俊エッダ:あべこアンゼルモ:大野瑞生グラゼーラ:永咲友梨イタリア国王:鬼束道歩ジェシカ:大月さゆシトロン:鈴木たけゆきルイニ:和泉宗兵イザベラ:久世星佳≪アンサンブル≫池田恵理、中村ひより、桃菜、飯沼帆乃佳、市原果歩、聖司朗ロミオ:大薮丘アルフレド:新里宏太【チケット価格】S 席:12,000 円(税込)A 席:9,500 円(税込)【チケット販売情報】●第 1 次先行:オフィシャル先行/キャスト FC 先行(抽選)抽選申込期間:2021 年 12 月 20 日(月)10:00~2022 年 1 月 9 日(日)23:59抽選結果発表:2022 年 1 月 12 日(水)18:00~●第 2 次先行:ムビステ FC 先行(抽選)抽選申込期間:2022 年 1 月 10 日(月)10:00~2022 年 1 月 23 日(日)23:59抽選結果発表:2022 年 1 月 26 日(水)18:00~●第 3 次先行: 2.5 フレンズ先行(抽選)抽選申込期間:2022 年 1 月 17 日(月)10:00~2022 年 1 月 30 日(日)23:59抽選結果発表:2022 年 2 月 2 日(水)18:00~【スタッフ】監修:日本アニメーション/原作:リザ・テツナー(「黒い兄弟」より)演出:西森英行脚本:鄭 光誠音楽:和田俊輔振付:広崎うらん衣裳:市原昌顕ヘアメイク:カマタミサキ宣伝美術:本間健太郎、北林達也宣伝写真:西村 恵【企画・制作】ミュージカル「ロミオの青い空」製作委員会(ムービック/サンライズプロモーション東京/Planet Kids Entertainment)『ロミオの青い空』とは【ストーリー】19世紀後半・イタリアの国境に近いスイスの小さな村で少年ロミオは、貧しくも家族で幸福に暮らしていた。しかし一家の畑を悪人の陰謀で失ってしまい、ロミオは家計を助けるために、自らを人買いに売りミラノへ煙突掃除夫としてやって来る。きつい煙突掃除の仕事や親方一家の辛い仕打ち、地元の不良少年団「狼団」との争いなど、ロミオにとって厳しい毎日が続くが、親方の娘アンジェレッタの励ましや親友アルフレド、煙突掃除の仲間たちと助け合って暮らしていく。そして仲間と共に「黒い兄弟」を結成し、強く友情を誓うのだった。【原作】リザ・テツナー 「黒い兄弟」【DVD好評発売中!】・ 『ロミオの青い空』全8巻・『世界名作劇場・完結版ロミオの青い空』全1巻・『ロミオの青い空DVDメモリアルボックス』発売・販売元:株式会社バンダイナムコアーツWebサイト: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月20日分断の時代に贈る、もう一つの『ロミオとジュリエット』の物語NISSAY OPERA 2021『カプレーティとモンテッキ』撮影:三枝近志日生劇場にて、11月13日(土)、14日(日)に上演のNISSAY OPERA 2021『カプレーティとモンテッキ』について、美術・照明・衣裳などの各プランナーたちが、実際の舞台装置や資料を使って解説する日生劇場舞台フォーラムの動画と、ゲネプロ舞台写真を公開しました。本公演は、ベルカント・オペラの名手ベッリーニによる、もう一つの『ロミオとジュリエット』の物語。13世紀イタリア・ヴェローナで、カプレーティ家とモンテッキ家という二つの一族の対立により引き裂かれる若き恋人たちと時代に翻弄される人々の濃密なドラマが、美しく情感豊かな旋律で紡がれます。「第28回 日生劇場舞台フォーラム 2021」では、プランナー陣をパネリストに迎えて、実際の舞台装置や衣装等を使って、”対立”をテーマに、絵画のような舞台空間が作られた秘密に迫ります。本公演、舞台芸術をより深くお楽しみいただける企画です。ぜひご覧のうえ、本公演へお越しください。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。オペラ『カプレーティとモンテッキ』 | ニッセイオペラ : 第28回 日生劇場舞台フォーラム 2021 『カプレーティとモンテッキ』 ―演出・美術・衣裳・照明―実際の舞台装置や資料等を使って、演出、美術、衣裳、照明の各視点からその意図等を解説いただいています。※2021年11月9日(火)に開催を予定しておりましたが、現下の状況を鑑み、動画配信(無観客収録)による開催とさせていただく事となりました。パネリスト:演出:粟國 淳(日生劇場芸術参与)美術:横田 あつみ照明:大島 祐夫衣裳:増田 恵美進行:日生劇場技術部【目次】00:00 はじめに/パネリスト紹介02:09 作品・演出コンセプトについて:粟國 淳14:11 美術について:横田 あつみ25:49 衣装について:増田 恵美35:41 照明について:大島 祐夫47:40 舞台装置紹介(舞台上)52:52 衣装紹介/早替え実演(舞台上)56:50 舞台仕込み映像第28回 日生劇場舞台フォーラム 2021動画より第28回 日生劇場舞台フォーラム 2021動画より第28回 日生劇場舞台フォーラム 2021動画より第28回 日生劇場舞台フォーラム 2021動画よりゲネプロ舞台写真NISSAY OPERA 2021『カプレーティとモンテッキ』撮影:三枝近志NISSAY OPERA 2021『カプレーティとモンテッキ』撮影:三枝近志NISSAY OPERA 2021『カプレーティとモンテッキ』撮影:三枝近志ストーリー13世紀のイタリア、ヴェローナ。カプレーティ家とモンテッキ家という二つの一族が、政治的立場の違いから相対立していた。モンテッキ家当主ロメーオは、カプレーティ家の令嬢ジュリエッタと愛し合っており、彼女の父であるカプレーティ家当主カペッリオに対し、二人の結婚を契機とした両家の和平を申し入れる。しかし、自身の息子を殺した相手であるロメーオへの復讐心を募らせていたカペッリオは、その申し入れを拒絶する。ロメーオと結ばれたいジュリエッタは、一計を案じるが…。ベルカント・オペラの名手ベッリーニの圧倒的に美しい音楽によって描かれる、もう一つの『ロミオとジュリエット』。分断の時代を背景に、悲劇の幕が上がる。■公演概要NISSAY OPERA 2021『カプレーティとモンテッキ』NISSAY OPERA 2021『カプレーティとモンテッキ』NISSAY OPERA 2021『カプレーティとモンテッキ』全2幕(原語[イタリア語]上演・日本語字幕付)台本:フェリーチェ・ロマーニ 作曲:ヴィンチェンツォ・ベッリーニ指揮:鈴木 恵里奈演出:粟國 淳(日生劇場芸術参与)管弦楽:読売日本交響楽団【上演日程】2021年 11月13日(土)、14日(日)各日14:00開演(開場は開演の30分前)【発売日】一般発売:2021年7月21日(水)10:00~学生券発売:2021年10月13日(水)10:00~※※学生席は日生劇場電話予約のみの取り扱いで席数に限りがあります。対象は28歳以下で、法令で定められた学校に在学中の方のみ有効。窓口にて学生証をご提示頂きます。【料金(税込)】S席10,000円 A席8,000円 B席6,000円 学生席3,000円※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。【キャスト】11月13日(土)/11月14日(日)ロメーオ:山下 裕賀/加藤 のぞみジュリエッタ:佐藤 美枝子/オクサーナ・ステパニュックテバルド:工藤 和真/山本 耕平ロレンツォ:須藤 慎吾/田中 大揮カペッリオ:狩野 賢一/デニス・ビシュニャジュリエッタ(カヴァーキャスト):宮地 江奈テバルド(カヴァーキャスト):糸賀 修平ロメーオ(アンダースタディ):金子 紗弓※ダブルキャストによる上演です。※やむを得ない事情により、出演者等が変更となる場合がございます。予めご了承ください。【スタッフ】美 術 横田 あつみ照 明 大島 祐夫(A.S.G)衣 裳 増田 恵美(モマ・ワークショップ)舞台監督 山田 ゆか(ザ・スタッフ)演出助手 橋詰 陽子合唱指揮 大川 修司副 指 揮 水戸 博之、喜古 恵理香コレペティトゥア 平塚 洋子、星 和代、矢崎 貴子※やむを得ない事情により、出演者等が変更となる場合がございます。予めご了承ください。主催:公益財団法人ニッセイ文化振興財団[日生劇場]協賛:日本生命保険相互会社本公演は、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、お客様の安全のため、当劇場策定のガイドラインに基づいた対策を講じたうえで開催させていただきます。何卒ご理解とご協力の程よろしくお願い申し上げます。詳細は劇場ホームページをご覧ください。オペラ『カプレーティとモンテッキ』のご案内(感染対策及びお客様へのお願い等) | 日生劇場 : ■NISSAY OPERAオペラをより多くの方に楽しんでもらいたい!という思いから、一流の舞台をお求めやすいチケット料金でお贈りするNISSAY OPERA。日生劇場の華やかで美しい空間と、極上の舞台が皆さまを非日常の世界へと誘います。ニッセイオペラ : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年11月12日ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)の新たなハイジュエリーコレクションは、1597年に刊行されたウィリアム・シェイクスピアの伝説的な傑作「ロミオとジュリエット」に着想を得た。象徴的なシーンをはじめ、作品の舞台となる庭園や建築、舞台となったヴェローナの風景、ルネサンスの宝飾品や衣装をデザインソースに、美しい貴石で2人の“愛の物語”を綴る。貴石の美しさはもちろんのこと、特に目を奪われるのは色彩豊かな色彩。主役はジュリエットのキャピュレット家とロミオのモンタギュー家、両家の紋章の色を表す“赤”と“青”だ。そして永遠に結ばれた強い愛を表現する、“赤”と“青”が溶け合う色“モーヴ”と、心に秘める2人の希望を表す“グリーン”が取り入れられている。「ロミオとジュリエット」の“愛と希望”を表現するジュエリー「ロミオとジュエリエット」のハイジュエリーコレクションは、具象的な作品から抽象的な作品まで100をクリエーションで構成される。今回はその中の一部のクリエーションを作品のインスピレーションとともに紹介。象徴的なバルコニーのシーンを再現するクリップ「バルコニー」バルコニーで2人が愛を確かめ合う「ロミオとジュリエット」を象徴するシーンを、クリップで表現した。ダイヤモンドで象られたバルコニーには、鮮やかなエメラルドとツァボライトガーネット、ダイヤモンドで表現したツタの葉が垂れ下がる。裏側には、ローズゴールドで精緻に象られたロミオとジュリエットが、手を取り合い密やかに愛を囁きあっている。2人の分かち合う愛を表現した「キス アット ザ バルコニー」ロミオとジュリエットの分かち合う愛を表現した「キス アット ザ パルコニー」は、パブロ・ピカソの『接吻』をイメージした“愛”を伝えるキュビズム的なシルエットが特徴。2つの円形モチーフが重なりあうことで“隠れたハート”が浮かび上がる。取り外しが可能なペンダントにより、気分にあわせて2通りの楽しみ方ができるのも魅力だ。ベルベットブルーのサファイア輝く「マイヨリカ」ルネッサンス期にイタリアで発祥した錫釉陶器、マヨリカ焼きに着想を得たネックレス「マイヨリカ」。深いベルベットブルーが印象的な42.86カラットのサファイアは、平面の多いエメラルドカットにより、純度の高さが強調され、吸い込まれるような美しさをもつ。エレガントなリボンを彷彿とさせるダイヤモンドのネックレスは2連になっており、内側は柔らかな輝きのラウンドカット、外側はシャープな輝きのバケットカットのダイヤモンドが使用されている。寝室でのシーンから着想を得た「ナイチンゲール ネックレス」夜に美しい唄声をきかせてくれる鳥「ナイチンゲール」の名を冠したネックレスは、寝室でのシーンから着想を得たネックレス。街を去る前に一緒に夜を過ごすことができたロミオとジュリエット。ジュリエットは、夜が終わるころに去ろうとするロミオに対して“ナイチンゲールがまだ鳴いているから”と引きとめた。そんなシーンから生まれたネックレスには、2人の愛の希望を表すグリーンのエメラルドが添えられている。ボッティチェリの名画が着想源となった「シモネッタ ネックレス」様々な形に変形するロングネックレス「シモネッタ」の名は、ルネサンス期を代表する画家 ボッティチェリの名画『ヴィーナスの誕生』が着想源となった。シモネッタとは、ヴィーナスの右側にいる女性の名前で、ネックレスを構成する三つ編みの形状は、彼女の髪を彷彿とさせる。また、左右対称のデザインは、ロミオとジュリットが互いに同じだけ愛し合っていることの証しに。ニードルポイントレースをイメージした「イナモラート ブレスレット」ルネサンス時代の衣装を彷彿とさせるニードルポイントレースから着想を得た「イナモラート ブレスレット」は、ボリューム感があるもののレースのような繊細さと軽やかさをもつフェミニンなムード。厳格な基準で選別した希少な色合いのピンクと、2人愛の融合を表す紫のサファイアを用いて可憐に仕上げた。【問い合わせ先】ヴァン クリーフ&アーペル ル デスクTEL:0120-10-1906
2021年10月23日劇場を「ひらく」アクションとして、“ワンコインで観劇することが出来る高品質な演劇”をコンセプトとして上演してきた東京芸術祭の野外劇。今年はその野外劇のコンセプトが新型コロナウイルス感染拡大につながる恐れがあるとし、当初予定していたGLOBAL RING THEATRE(池袋西口公園野外劇場)での上演から、東京芸術劇場プレイハウスに会場を移しての開催となった。東京芸術祭の野外劇、4年目となる今年は、シェイクスピア作・松岡和子訳の『ロミオとジュリエット』を、バラエティに富んだ作風に定評のある青木豪を演出に迎え、総応募者945名のフルキャストオーディションで選ばれた阿久津仁愛(ジュリエット役)、川原琴響(ロミオ役)をはじめとする出演者14名とともに、「女系一家・モンタギューvs 男系一家・キャピュレット」をコンセプトに構築する。開幕に際し、演出の青木豪からコメントが到着。急遽会場が変更になったなかで、「舞台の外に“野外のような拡がり”を感じさせること」を心がけたという。「“一目惚れ”を扱った中で世界一有名なこの芝居を、今回の演出でご覧になった皆様が、何かしらの解放感を感じて下さったら幸いであります」と綴った。『野外劇 ロミオとジュリエット イン プレイハウス』の上演は10月17日(日)まで。上演時間は約2時間、休憩なし。【青木豪(演出)コメント全文】「野外劇」として準備していたものが、急遽プレイハウスでの上演となったので、演出として心がけているのは、舞台の外に「野外のような拡がり」を感じさせることです。また、今回はロミオのいるモンタギュー家を、ほぼほぼ女性キャストが。ジュリエットのいるキャピュレット家を、ほぼほぼ男性キャストが演じます。「男女の分断が進み、性を自ら選び取るようになった近未来の池袋」という設定です。「一目惚れ」を扱った中で世界一有名なこの芝居を、今回の演出でご覧になった皆様が、何かしらの解放感を感じて下さったら幸いであります。『野外劇 ロミオとジュリエット イン プレイハウス』2021年10月15日(金)~10月17日(日)会場:東京芸術劇場プレイハウス
2021年10月15日日本アニメーション株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:石川和子)がアニメーション制作・ライセンス管理を行う『世界名作劇場』シリーズの「ロミオの青い空」の新商品が、株式会社プレイフルマインドカンパニー(代表取締役:大塚清隆、本社:東京都台東区)より発売されることが決定いたしました。2種類(Naturaleデザイン、「ロミオの青い空」×プレイピーシリーズ)のアートを使用した新商品11アイテムを2021年12月下旬に発売いたします。傘の取り違い防止マーカーとして便利に活用できるアンブレラチャームや、かばんや服に付けて楽しむレザーバッジなどがラインナップ。発売に先駆けて、2021年9月24日(金)から通販サイト「かるたッス」にて先行予約受付を開始いたします。販売概要先行予約受付期間:2021年9月24日(金)17:00~10月15日(金)23:00先行予約受付場所: 「かるたッス」 発売予定:2021年12月下旬頃※販売時期・場所等の詳細情報につきましては「ロミオの青い空」公式ホームページ・SNS等でお知らせいたします。商品一覧特典について期間中、Naturale(ナチュラーレ)デザイン関連商品を税込2,000円以上お買い上げ毎に、限定ポストカード(Naturaleデザイン)をを、「ロミオの青い空」×プレイピーシリーズの関連商品を税込2,000円以上お買い上げ毎に、限定ポストカード(プレイピーデザイン)を1枚プレゼントいたします。参考資料『ロミオの青い空』とは【ストーリー】19世紀後半・イタリアの国境に近いスイスの小さな村で少年ロミオは、貧しくも家族で幸福に暮らしていた。しかし一家の畑を悪人の陰謀で失ってしまい、ロミオは家計を助けるために、自らを人買いに売りミラノへ煙突掃除夫としてやって来る。きつい煙突掃除の仕事や親方一家の辛い仕打ち、地元の不良少年団「狼団」との争いなど、ロミオにとって厳しい毎日が続くが、親方の娘アンジェレッタの励ましや親友アルフレド、煙突掃除の仲間たちと助け合って暮らしていく。そして仲間と共に「黒い兄弟」を結成し、強く友情を誓うのだった。【原作】リザ・テツナー 「黒い兄弟」【DVD好評発売中!】・ 『ロミオの青い空』全8巻・『世界名作劇場・完結版ロミオの青い空』全1巻・『ロミオの青い空DVDメモリアルボックス』発売・販売元:株式会社バンダイナムコアーツWebサイト: 「Romeo lo spazzacamino」についてイタリア語で“煙突掃除夫のロミオ”を意味する「Romeo lo spazzacamino(ロミオ ロ スパッツァカミーノ)」。『ロミオの青い空』の作中ではロミオが煙突掃除の呼び込みをする際、“スパッツァカミーノ!”と叫んでいるシーンが印象的です。「世界名作ノスタルジア」の第一弾として展開している「Romeo lo spazzacamino」では、『ロミオの青い空』の舞台でもあるイタリア・ミラノという世界観を重視し、デザイン上ではイタリア語を使用しております。新展開に合わせて『ロミオの青い空』の作画監督・キャラクターデザインを担当した佐藤好春が新たな原画アートを描き起こし、同原画アートをベースにしたアートを開発いたしました。最新情報などにつきましては、 「Romeo lo spazzacamino」の公式Webサイトにてお知らせいたします。■「 Romeo lo spazzacamino 」最新情報はこちらからWebサイト: Twitter: Twitterアカウントの開設について「ロミオの青い空」の情報を発信するTwitter公式アカウント「ロミオの青い空 【公式】 ~世界名作ノスタルジア~」を開設いたしました。同アカウントでは最新グッズ・イベント情報や放送情報などをお知らせいたします。Twitter 「ロミオの青い空 【公式】 ~世界名作ノスタルジア~」 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年09月24日宝塚歌劇星組公演『柳生忍法帖』、『モアー・ダンディズム!』が9月18日(土)より、兵庫・宝塚大劇場にて開幕する。前回の星組大劇場公演『ロミオとジュリエット』では、ピュアでまっすぐなロミオを情感豊かに演じて魅せたトップスター・礼真琴。今作では一転、立ち廻りも満載の『柳生忍法帖』では隻眼の天才剣士・柳生十兵衛に扮する。作品の見どころや意気込みを、取材会で聞いた。柳生十兵衛で“包容力”、レビューでは“男役の美学”を追求史実にフィクションを織り交ぜ壮大なスケールで描いた山田風太郎の傑作時代小説『柳生忍法帖』。宝塚歌劇で初の舞台化となる本作は、礼にとっても「新しいジャンルの挑戦」だ。時は江戸時代。暴政を敷く会津藩主・加藤明成は、自分を見限り出奔した家老・堀主水(ほりもんど)を断罪し、一族の女たちをも襲撃。生き残った7人の女たちは、隻眼の天才剣士・柳生十兵衛を指南役に迎え、かたき討ちを誓う……。柳生十兵衛について礼は「男らしくてカッコよくて、日本人魂が渦巻いている素敵な男性だなという印象です。かたき討ちをする7人の女性たちのことを常に気遣っていたり、ふと優しい言葉をかけてあげたり、ただ厳しくて強いだけでなく、彼の持つ優しさにすごく惹かれます。大人の余裕、包み込む大きさを表現できればと思います」。立ち廻りの場面も多いが「実際、“七本槍”という相手に対してかたきを討つのは女性たち。十兵衛が先頭に立って戦うというよりも、サポートする立場なので、指示を与えたり手助けをしたりと、また新しいポジションを楽しんでいます」。(C)宝塚歌劇団これまで数々の名優たちが映像、舞台で演じてきた柳生十兵衛。原作小説を読み返すことはもちろん、さまざまな映像を観たり、舞台『魔界転生』を観劇したりと、役のイメージを深めてきた。「特に、脚本・演出の大野(拓史)先生から『柳生十兵衛といえば千葉真一さん』と最初にお聞きしたので、千葉さんの立ち振る舞いや、片方しか見えていない目の使い方などを映像で勉強させていただきました。なかなか真似できることではないですが、そこを目指していけたらと思っています」。第二幕のレビュー『モアー・ダンディズム!』は、岡田敬二が作・演出を手掛ける“ダンディズム”シリーズ。1995年花組・真矢みき主演の『ダンディズム!』、2006年星組・湖月わたる主演の『ネオ・ダンディズム!』に続く第三弾だ。宝塚歌劇の永遠のテーマである“男役の美学”を追求する、クラシカルでロマンチックなレビューの世界を堪能できる。「第一弾の『ダンディズム!』と第二弾の『ネオ・ダンディズム!』、この二作品からも念願の場面が入っていて、夢にあふれたレビューになっています。初演から受け継がれてきた“キャリオカ”の場面や、プロローグ、ハードボイルドな場面はすごく憧れていたので、嬉しさと同時に難しさも感じています。岡田先生にも“礼真琴にしか出せないダンディズムを出してほしい”と仰っていただいているので、先輩方の見様見真似ではなく、今の自分が出せる自分らしいダンディズムとは何かと、必死に研究しています。男性がどっしりと立っているだけでも成り立つ圧倒的な存在感が出せたら素敵だなと思います」。「ダンディズムを追求する中で、「初演の真矢みきさんの映像でもたくさん勉強させていただきましたし、先日、湖月わたるさんとお話をさせていただきました。その中で、“この目線の使い方だと、あの方だったらどうされるかな?”とか、星組の歴代のトップさんをイメージしながらやりつつ、最後は自分のやりたいように自分の魅力を出せばいいと思う、というお言葉をいただきました。今、星組のこの立場でやらせていただいている以上は、これまで築いてきてくださった先輩たちの何かを盗みながら、礼真琴としてのダンディズムをお見せできたらと思っています」。観ていただいた方の一歩を踏み出す手助けになれたら本公演をもって、星組を、礼真琴を支えてきた男役スター、愛月ひかるが退団する。愛月への思いを尋ねると「一番は寂しい気持ちが大きい」と語る。「ずっと私をサポートしてくださって、気遣ってくださって、本当に支えていただいた方。私が言うのもおこがましいですが、本当に愛さんと一緒に舞台に立っていると、すごく心地よくて空気感が大好きでした。愛さんの専科時代にも共演させていただいて、星組に来てくださってからもすごく濃い時間を過ごさせていただきました。愛さんの最後の公演でご一緒させていただけるのは本当に幸せだなと思います」。上級生が退団することへの寂しさを感じるとともに、下級生の意識の変化も感じ取っている。「どれだけ上級生の皆さまに助けていただいているかというのは、毎公演すごく感じます。それと同じくらい、下級生のパワーもものすごく大きくて。上級生の方が卒業されていくたびに、下級生からも、一人ひとりが責任を持って力を出さなければと思ってくれていることが伝わってきます。こうして続いていくことがタカラヅカなんだなと、この立場になって改めて実感しています」。コロナ禍でまだまだ油断できない状況が続く中「無事に初日の幕が開いて千秋楽まで駆け抜けられるように、自分たちも最善を尽くして取り組みたい」と力を込める。「ひとりでも多くのお客様に観ていただきたい思いはありますが、劇場まで来られない方々もたくさんいらっしゃる中で、ライブ配信などの映像を通してでも、もうちょっと頑張ってみようとか、観ていただいた方の一歩を踏み出す手助けになれたらいいなと思います」。取材・文:黒石悦子ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント礼真琴さんのサイン色紙を抽選で1名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!宝塚歌劇団星組宝塚剣豪秘録『柳生忍法帖』 / ロマンチック・レビュー『モアー・ダンディズム!』【兵庫公演】2021年9月18日(土)~2021年11月1日(月)会場:宝塚大劇場【東京公演】2021年11月20日(土)~2021年12月26日(日)会場:東京宝塚劇場
2021年09月17日現在開催中の国際舞台芸術祭「東京芸術祭2021」のプログラムのひとつ、『野外劇 ロミオとジュリエット』が『野外劇 ロミオとジュリエット イン プレイハウス』として10月15日(金)~17日(日)に池袋・東京芸術劇場プレイハウスにて上演される。東京芸術祭では、これまで劇場を「ひらく」アクションとして、“ワンコインで観劇ができる高品質な演劇”をコンセプトに野外劇を上演しており、本公演も当初GLOBAL RING THEATRE (池袋西口公園野外劇場)での上演を予定していたが、本年度は野外劇本来の趣旨が新型コロナウイルス感染拡大につながる恐れがあるとして、会場を屋内に移した形になる。演出には2022年に劇団四季オリジナルミュージカル『バケモノの子』の演出が決定している青木豪を迎え、キャストは総応募者945名のフルキャストオーディションで選ばれた14名が参加。また、今回の「ロミオとジュリエット」は「女系一家・モンタギューvs 男系一家・キャピュレット」をコンセプトに、ロミオを筆頭にしたモンタギュー家の配役を女性が、ジュリエット以下キャピュレット家の配役を男性がそれぞれ演じるのも見どころだ。タイトルロールとなるジュリエット役には、ミュージカル『テニスの王子様』9代目・ 10 代目越前リョーマ役など活躍目覚ましい阿久津仁愛(あくつ・にちか)、ロミオ役には、児童劇団「大きな夢」出身の川原琴響(かわはら・ことね)が決定している。阿久津は「女性役を演じるのは初めての挑戦なので、色々悩んだりすると思うのですが、物語や役を全力で生きている姿、そして僕の新しい姿をお客様にご覧頂けたらと思います。」とコメント。川原琴響は「オーディションの際、青木豪さんのメッセージに『人の目をひきたいと思ってる人 』、待ってます。」と書かれてあったのが印象的でした。」と語り、「普段演劇を観ない方にも、楽しんでいただけるようなお芝居を創れるように頑張ります。」と上演に向けての意気込みを語った。「野外劇 ロミオとジュリエット イン プレイハウス」のチケットは9月12日(日)より発売。【公演情報】『野外劇 ロミオとジュリエット イン プレイハウス』2021年10月15日(金)~2021年10月17日(日)会場:東京芸術劇場プレイハウス作:ウイリアム・シェイクスピア訳:松岡和子 上演台本・演出:青木 豪出演:阿久津仁愛 / 川原琴響谷田奈生 / 塚越健一 / みしまりよ / 柳内佑介 / 齋藤千裕 / 近藤 廉 / 末次由樹 / 友田宗大 / 井上 平 / 滝本 圭 / 河口勇太 / 朗明樂哲典チケット料金:全席指定500円チケット情報東京芸術祭2021公式サイト
2021年09月10日こんにちは、エェコです。お子さんが何かを失敗して泣いちゃうことってありませんか?ウチの娘も泣いてしまうのですが…今回は「失敗しても泣かなくていいんだよ」と娘にお話しした出来事です。■失敗すると泣いてしまう娘、失敗が悔しい?どうやら私の考えていた理由とは違うような気がする…。そこで本人に聞いてみました。なんと! 失敗=怒られると思っていた娘。そういえば「失敗して泣く」のは家のお手伝いをしてくれている時がほとんどだった気がする。私を助けたかったのに失敗によって私の仕事を増やしてしまい、怒られると思ったのかな?なんて思いやりのある娘なんだ…!■失敗は、成功するための勉強!私は即、否定しました。「ママだってよく失敗してるでしょ?」って言ったら「うん」と即答されました(笑)よく「失敗は成功の母」ってよく言いますが、まさにその通りだと思います。失敗から学べばいいんです。誰だって失敗はする! 反省は大事だけど泣かなくていい!…ということを娘に言ったらわかってくれたようで失敗しても「ごめんなさい」と反省するだけで泣かなくなりました。怒られると思うと恐怖が生まれます。そしてその恐怖からできないことにチャレンジしなくなる子になってしまうのが怖いです。この先、失敗して怒る人が必ずいると思うのですが…私の言葉を思い出してなんでも再チャレンジするような子に育ってほしいな~と思う母なのでした。
2021年08月15日「ああ、今日も怒ってしまった……」と自己嫌悪に陥っていませんか。冷静に何が悪いのか説明してしかりたいのに、ついつい感情に任せて怒ってしまう。もしかしたら、世間の目にストレスを感じてしまっていることが、原因の1つかもしれません。 周囲からのプレッシャーから怒ってしまう電車に乗せたら静かにさせなければならない、レストランにはうるさくて連れていけない、外でお行儀よくしてもらうためにしつけをしっかりしなければならない。そう思っているママやパパは多いと思います。でもちょっと待ってください。それは本当に子どものためでしょうか。 もちろん、大人になって将来子どもに恥ずかしい思いをしてほしくないという親心も多分にあると思います。けれどそれよりも、きちんとしつけなければダメな親と思われてしまう、と自分を追い込んではいないでしょうか。 「ほめて育てる」に追い込まれないまた最近よく言われる「ほめて育てましょう」というのを実践しようと頑張っているママやパパもいると思います。けれど、現実問題としてはなかなか難しいことです。 ほめることより、しかることのほうが多いのが子どもですから、そうそうほめてばかりでは育てられません。そして、ほめずに怒ってしまう自分を責めてしまっているのではないでしょうか。 「ほめて育てましょう」といっても、ほめるべきときにほめるようにするというのが大切なのであって、なんでもかんでも「ほめましょう」という話ではありません。怒りたいときは怒ってもいい、と割り切るのも1つの手です。 自分の考え方を見直してみる生活している以上、世間の目は避けられませんし、むやみに怒るのは子どもにとっても自分自身にとっても良いことではありません。怒りの感情は、自分がこうだと思っていることに当てはまらない場合に起こります。怒ってばかりと思ったら、何に対して怒りの感情が湧きやすいのか考えてみることをおすすめします。ダメな親と思われたくないという感情が自分に強いと感じたら、それによって子どもに弊害がないのか、その弊害と自分の感情のどちらを優先すべきなのか、冷静に考えられるときにじっくり考えてみることで、怒りの感情を抑えられることがあります。 子育てには「世間の目」はつきものです。しかし、情報が多いゆえに、これをしなければ、あれをしなければと知らず知らずのうちに、子どものことよりも「世間の目」が基準になってしまっているかもしれません。そうすると、本質的にものごとを見られなくなり、自分を追い詰めてしまう状況をつくり出しやすくなります。世間の目のストレスが自分にないか整理してみるだけでも、自分が何に怒っているのかがわかるかもしれません。 イラスト/おんたま監修/助産師REIKO著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2021年08月06日少年忍者・ジャニーズJr.の川崎皇輝が舞台初主演を務める『ロミオとロザライン』が7月9日に開幕。これに先立ち、前日にゲネプロが行われた。作・演出を手がける鴻上尚史が、シェイクスピアの恋愛悲劇『ロミオとジュリエット』に登場するロザラインに着目したことから端を発した本作。ロザラインはジュリエットと出会う前にロミオが熱を上げていた女性で、ロミオは彼女の気を引くためにジュリエットを好きなフリをする。演技だった想いが本気の恋に変わった時、残されたロザラインはどう感じるのか。これを起点に、三者の関係や『ロミジュリ』の物語が変容していく様子が描かれる。劇中では、プロデュース公演『ロミオとジュリエット』の稽古場を舞台にストーリーが展開する。川崎が演じるのは、映像で俳優のキャリアを積み、舞台初進出にしてタイトルロールのロミオを務める北山修一。その演出家として北山に指名されたのが、吉倉あおい演じる松谷亜希子だ。ジュリエット役には、アイドル出身で俳優に転身を図りたい一心の蓮見なな(飯窪春菜)がキャスティング。松谷に想いを寄せる北山の視線を「ジュリエットとして奪いたい」と感じた蓮見が動いたことで、物語は加速し始める──。北山は「ロザラインも敵対するキャピュレット家なのに、ロミオはなぜジュリエットに向き合う時のように苦悩しないのか」「愛しているならロザラインを知りたいと感じるはずなのに、どうして?」と戯曲に対する疑問をまっすぐ松谷にぶつける。挙げ句「納得しないと演じられない」と言って稽古場を出てしまう青々とした“若さ”を、川崎はナチュラルに造形した。「ジュリエットとして、俳優として突き抜けたい」という蓮見の熱意に惹かれた北山は、松谷との時間より蓮見を優先させるようになっていく。そのためらいのなさや直情的に蓮見と向き合う様子は思慮に欠けるものの、これもまた“若さ”ゆえのひたむきさや誠実さとも受け取れる。川崎は、レトリックに満ちたシェイクスピアの難解なセリフにしっかりと想いを乗せ、劇中劇のロミオ、そして自身と境遇の重なる北山に扮していた。演出家の松谷は、就寝時に見る夢の中でロザラインとして登場する。ジュリエットと出会って瞬間的に恋に落ちたロミオを陰から覗き、「会ったばかりなのに2回もキス!?」「チャラ男!」「尻軽カップル」とツッコミを入れる姿は観客の笑いを誘うが、次第にロミジュリふたりの関係が気になりだし、嫉妬に近い感情が芽生え、やがて夢がリアルな世界を侵食し始める。吉倉はその揺れ動くロザライン像を堅実に立ち上げ、劇世界に貢献していた。アイドル出身の蓮見は、2018年までモーニング娘。に所属していた飯窪の実世界における境遇に近い。インタビューで作・演出の鴻上が「本気で女優になりたいというガッツを感じる」と評していた通り、舞台上の蓮見ジュリエットはエネルギーに満ちており、北山ロミオとの恋愛に邁進していく。「彼女が熱い分だけ、ふたりに訪れる悲劇が際立つ」という鴻上の言葉を体現するラストに注目だ。キャストは他に一色洋平、二宮陽二郎、ザンヨウコ、渡辺芳博、大高洋夫も名を連ね、プロデュース公演『ロミジュリ』の登場人物やそこに集められた俳優に扮する。川崎・吉倉・飯窪、若い3人の脇を固めるいぶし銀の存在感も見届けて欲しい。取材・文:岡山朋代■川崎皇輝(少年忍者/ジャニーズJr.)コメントついに初日まで来た、という実感がしています。稽古の1カ月間を通じていろんな方に助けていただいて、支えていただいた成果を発揮したいです。僕が演じる北山は、しっかりしているというか、芯のある役なので、そのせいか共演者の方からも大人っぽくなったねって言われます。ロミオのシーンは、セリフも長くてシェイクスピアの独特の言い回しも多いですし、衣装も素敵で、なによりかっこいい役なので。僕もかっこいいロミオになれるように頑張りたいです。笑える部分や考えるところもある面白い内容になっているので、みなさんが楽しんで下さったら、僕らの芝居も変わってくるんじゃないかと思うんです。それが舞台なので、まずは楽しんで観ていただけたら嬉しいです。※川崎皇輝の崎の正式表記は「たつさき」『ロミオとロザライン』2021年7月9日(金)~7月25日(日)会場:東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAほか、大阪公演ありチケット情報
2021年07月10日2011年に日本オリジナル版として初演されたミュージカル『ロミオ&ジュリエット』〈日本オリジナルバージョン〉が、新キャストで上演。5月から6月にかけて行われた東京公演を経て、7月3日(土)より大阪・梅田芸術劇場メインホールにて幕が開く。今回、Wキャストでジュリエット役を演じている伊原六花に話を聞いた。ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」チケット情報高校時代にキャプテンを務めたダンス部において“バブリーダンス”で注目を集めた伊原は、2018年より女優としての活動をスタート。昨年は『ウエスト・サイド・ストーリー』Season3にヒロインのマリア役として出演を予定していたが、コロナ禍により中止に。今回の『ロミオ&ジュリエット』が初のミュージカル出演となった。「お芝居も歌も、ゼロからスタートすることがたくさんありましたが、昨年上演できなかった『ウエスト・サイド・ストーリー』も『ロミオとジュリエット』をもとにした作品で、通じるところもありました。その稽古での経験を活かして、役を作るうえで自分なりにいろんな角度から掘り下げられることができたんじゃないかなと思っています。ジュリエットを演じるうえでのテーマは“強さと人間味”。戯曲を読んで、イメージしていた以上に行動力や意志の強さを感じたので、ただお嬢様だけではないところを見せていけたら」。ロミオ役は、黒羽麻璃央と甲斐翔真のWキャスト。それぞれに異なる魅力を感じているという。「黒羽さんのロミオは、圧倒的無邪気さと圧倒的な繊細さが共存されている方。無邪気でキラキラした王子様のように見える部分と、ロミオの孤独感を本当に繊細に表現されるところがあり、毎公演違った感情の流れで引っ張っていってくださる。甲斐さんのロミオはとても自由。周りを自分の流れに巻き込んでいかれる方だなと思っていて、だからこそ、ついていきたくなる。一緒にお芝居をしていると、ヴェローナの世界がすごく広がって壮大なものになっていく感覚があります。おふたりとも魅力がまったく違っているので、ジュリエットとして演じていてすごく楽しいです」。東京公演千秋楽では、「また新しい発見があった」と語る伊原。「稽古のときからずっと、自分の感情とセリフと歌をいかにつなげられるかを課題としていました。以降、公演初日から回を重ねるごとに、歌と感情が結びつく瞬間を感じることが多くなってきて、そのつながる部分を、千秋楽で一番多く感じました。感情で動くメロディや、言葉の抑揚を大事にして、大阪公演ではさらにレベルアップしたものをお見せできたらと思います。本当に素晴らしいカンパニーで、熱量の高い作品になっていますので、劇場に観に来ていただけたらうれしいです」。公演は7月3日(土)から11日(日)まで、梅田芸術劇場メインホールにて。チケット発売中。取材・文:黒石悦子
2021年07月02日少年忍者・ジャニーズJr.の川崎皇輝が舞台初主演を務める『ロミオとロザライン』。その川崎と伴走するかのように稽古場で指導にあたっているのが、作・演出を手がける鴻上尚史だ。開幕を約1ヵ月後に控えたタイミングで、鴻上の瞳に映った川崎の座長ぶり、またロミオがジュリエットと出会う前に熱を上げていたというロザラインの存在に着目した狙いを語ってもらった。ロザラインに、弾き飛ばされてしまう演出家像を重ねた──同じタイトルの小説(集英社『ジュリエットのいない夜』に収録されている中編)をお書きになったほど、鴻上さんがロミオ・ジュリエット・ロザライン三者の関係に惹かれる理由はどこにあるんでしょうか?恋愛ものを書こうとする時に、主人公が直前まで別の女性に熱を上げていた設定にすることのすごさを感じたんですよ。『ロミオとジュリエット』は間違いなく世界でいちばん有名な恋愛物語だけど、いまの製作委員会方式だったら絶対に「中止」の指示が飛んだよね。──どういうことでしょう?大好きな女性(ロザライン)が参加するパーティーに行ったのに、ロミオはそこでいきなり別の女性(ジュリエット)を見初めて恋愛を始めちゃうんだよ? 現代だったら打ち合わせの段階でNGが出るでしょう。だってヒーローは、大好きな別の女に会いに行って、ヒロインと出会う。この設定、常人にはちょっと理解し難いと思うんだよね。だからまずそこなの。同じ物語をつくる人間として「どうしてシェイクスピアはそんな設定にしたんだろう?」っていう、素朴な疑問が出発点になっています。それにさ、ロザラインが可哀想すぎない? 戯曲の中であれほどロミオから求められたわりに出演しないしパーティーでも話さないし、どこにいるかさえ記されない。で、いつの間にか忘れ去られている。もし自分がロザラインの立場だったら、こんなに切ない話はないだろうと思うよ。だって自分のことを「好きだ」と言っていた男が、別の女性を追って5日後には死んでいるわけだから。彼女からしてみたら「何なの!?」って話。それが、僕がロザラインにこだわっている理由なんだ。──ただ小説は今回の原作ではなく、この舞台は「ロミオとロザラインとジュリエットの関係から夢想した」書き下ろしの新作なんですよね?そうそう! 小説版の主人公は中年の演出家なのに対して、舞台版はロミオ役を演じる俳優が主人公。小説はその演出家と主演女優の夫婦、ロミオとジュリエットを演じる若い俳優たちの物語だったけど、この舞台では若い3人の関係性を描きます。『ロミオとロザライン』メインビジュアル。カラフルな稽古着に身を包んだ川﨑皇輝(少年忍者/ジャニーズ Jr.)、吉倉あおい(右)、飯窪春菜(左)のメインキャスト3人が並ぶ。舞台のタイトルが小説と一緒だから、(川崎)皇輝ファンの人で、予習のために読んでくれた人がいるみたいなんだけど……中身はまったく異なる新作だから申し訳ないんだよね。「これ、予習しない方がいいよ」と伝えられるものなら、伝えたいと思ってる(苦笑)──小説では劇団の人間模様と劇中劇がクロスオーバーしていきましたが、今回の舞台版では何と劇中劇が交錯していくのでしょうか?舞台版では劇団じゃなくて、『ロミオとジュリエット』のプロデュース公演に集められた俳優やスタッフの人間模様が描かれます。ロミオ役の俳優が、ロザラインの役割に扮する女性演出家を気に入って指名するの。で、彼女を好きになって気持ちを伝える。でも女性演出家は作品の成功がいちばんなので、幕が降りてから……「すべて終わってから考えます」と答えるんだけど、その様子を知ったジュリエット役の俳優が「私を見る目より、演出家を見つめる目の方がロミオは輝いている」「ジュリエットである私をちゃんと見て」ってところから物語が動き出していく。──女性演出家がロザラインの役割になるんですね! 演出だけでなく、プロデュース公演『ロミジュリ』にロザライン役として出演することになるんでしょうか?いや、現実世界では演出家のままだよ。言ってしまうと、眠った時に夢の中でロザラインになるの。起きている時は『ロミジュリ』の演出家。だから劇中では、夢の中・現実・劇中劇という3つの世界が進行していく。──だんだん輪郭が見えてきました! 演出家にロザラインを託したことで、舞台版は小説と比べて三角関係がよりハッキリ際立つ構造になったんですね。いえいえ、それはそもそも別モノなので。彼女は20代後半で気鋭の若手演出家なんだけど、夢でロザラインに扮する時はロミジュリたちと同年代になる。だから徹頭徹尾ロミオとジュリエットの間に入って来ようとするし、ロミオもロザラインの視線を意識しながらジュリエットの方へ走っていく。最初はロザラインの歓心を買うためにジュリエットに話しかけていたのに、演技だった想いがいつしか本気に変わってしまうんだね。──その設定にした狙いはどこにあるんでしょうか?これは俺の“ガワ”の話なんだけど……演出家って、最終的には傍観する立場になっていくんですよ。最初は一緒にひとつの作品をつくるから俳優と共同作業する立場の人間なんだけど、本番の幕が開いたら、あとは俳優に任せるしかないんだよね。その「残された感じ」というか「弾き飛ばされた感じ」がロザラインと重なるんです。皇輝は稽古場で照れるんです──物語の始まりを聞けば聞くほど、主演を務める川崎さんがふたりの女性に挟まれてタジタジしている様子が思い浮かんでしまいます。まさにタジタジしてますよ(笑)。演出家役の(吉倉)あおいも、ジュリエット役の(飯窪)春菜も年上だしね。お姉さまふたりに囲まれて、必死になってがんばっていますよ。──鴻上さんの目から見て、舞台初主演にしてタイトルロールのひとりを務める川崎さんの、俳優としての魅力はどこにあると思いますか?誠実に一生懸命ってとこだね。年上のお姉さん相手に一直線でぶつかっていく。ただ誠実に愛そうとして、必死にあがいている姿が観客の胸を打つことになるんだと思うよ。──若手育成の場として立ち上げられた虚構の劇団をはじめ、公演中止になってしまった『スクール・オブ・ロック』(2020年)の最終審査を見学していた時に強く感じたのが、鴻上さんの“教育者”としての側面でした。今回も若手キャストが揃う中で、彼らをどんなゴールへ導いていこうと考えていらっしゃいますか?「ちゃんとした役者になってもらいたい」に尽きますね。稽古場であの手この手を使って働きかけている最中です(笑)。──川崎さんとは初対面でワークショップをされたとか。鴻上さんの「あの手この手」ぶりが気になります。修飾語が山ほどあるシェイクスピアのセリフを皇輝にぶつけて「これって何を言いたいんだと思う?」と問いかけていますね。朗々といっぱい喋っているけど、結局、伝えたいことは何なのか。いつも「ロミオはどういう感情なんだと思う?」と投げかけている。俳優って、最後は自分から役の気持ちを見つけていかないと伸びないんだよね。「こう動いて」「このシーンはこんな感情だろ?」って演出家がすべて答えを与えてしまったら、俳優はどんどん受け身になってしまう。だから皇輝にはセリフに対する質問をたくさんして、考えてもらっています。──考え抜いた結晶を表に出す川崎さんのセンスは、今のところ鴻上さんにどう映っていますか?よくやっていますよ! 恋愛ものなのでどこまで言っていいのかなぁ……でもわかっているのは「皇輝はそれほど恋愛が得意ではないらしい」ってことだね(笑)。──それは重要な事前情報ですね!あいつ、「このシーンはどういう気持ちか、僕にはわからず途方に暮れています」みたいなことけっこう言うんだよ。そこは「待て待て!」と立ち止まって。ジュリエットは14歳直前、ロミオは16歳ぐらいかな、とても若く、恋愛というものに初めて一直線に飛び込んでいく姿が魅力的なわけだから「恋愛に慣れていないくらいの方がいいと思うよ?」って言いながら稽古してます。──では、すれていない素の川崎さんのままぶつかればよいと?素のまま、っていうか……もちろん、ロミオとしてなんだけど。稽古場で照れるんですよ。そうそう、皇輝って小中高と男子校で。それ聞いて「なに!?」って。──女子に対する免疫が育まれにくいという、あの!まさに! 稽古場は「隣に女子がいるだけで緊張する」って言うんだよね。「女子のいる環境にドキドキする」んだって(笑)。──そんな川崎さんがどんな成長を遂げるか、ファンの皆さんは気になるでしょうね。楽しみにしてほしいですね。もちろん皇輝自身も「ロミオに命かけるぞ」って気合い入れてると思うよ。恋愛慣れしていない皇輝がどれだけ突き抜けられるか、乞うご期待──一方、ロザライン役の演出家に扮する吉倉あおいさんはCM出演やモデルからキャリアをスタートさせ、TVドラマなど映像で経験を積んできました。彼女の舞台俳優としての魅力を、鴻上さんはどのあたりに見出していらっしゃいますか?あおいはね、嘘をやらない潔さがある。本人は「不器用」と言うんだけど、不器用のプラス面は適当な嘘でごまかさないこと。すごく信頼できますね。今日、モノローグの稽古で急に涙があふれ出てきてセリフが言えなくなってしまって。「どうしたんだよ?」って聞いたら、「ジュリエットの部屋で、ロミオがジュリエットとふたりでいると思うと涙が止まらない」って。──嫉妬の感情が吉倉さんの中に降りてきた?自分の中にある真実の感情で演じようとしたんだね。──ジュリエット役の飯窪春菜さんは、2011〜18年にモーニング娘。としてアイドル活動を行っていました。彼女のキャリアは、本作にどんな影響を与えると感じていらっしゃいますか?春菜はさすがアイドルやっていただけあって、ガッツがある。すごく喰らいついてくるし「本気で女優になりたい」ってエネルギーを感じます。──ジュリエットはロミオを翻弄するんですか? それとも、ただそこにいるだけでロミオが惹かれてしまうような存在として描かれるんでしょうか?翻弄するわけじゃなくて、ロミオを大好きになるってことだよね。今日も稽古場でスタッフ全員でキュンキュンしたんだけど、皇輝は恥ずかしいからジュリエットと距離を取ろうとしてしまうんだよ。けど春菜ジュリエットはエネルギーが強いから、ものすごい目力でロミオに視線を送る。これが『ロミジュリ』にはとても大切なんだ。ジュリエットが熱ければ熱いほど、ふたりに訪れる悲劇が際立つから。──そんなふたりに挟まれた川崎ロミオは、どんな結末に向かうんでしょう?タジタジしているのは最初だけ。まあ、そこからどうなるかは、見てのお楽しみですね(笑)──もうひとりのタイトルロールであるロザラインの、ロミオに対する複雑な感情はどのように描かれますか?それもご覧になってのお楽しみ。あおいがどう成長するか、ぜひ見届けてください。──川崎さんもどう突き抜けていくか、早く拝見したくなりました!皇輝のファンは固唾を飲んで「がんばって」と思っている気がするんだけど、日々一生懸命稽古しているから、あたたかい気持ちで見守ってもらえたら。小中高、女子と触れ合ってこなかったあいつがどんなロミオを演じるか。乞うご期待です。取材・文:岡山朋代撮影:源賀津己(メインビジュアルは除く)※川崎皇輝の「崎」は正式にはたつさき舞台『ロミオとロザライン』作・演出:鴻上尚史出演:川崎皇輝 / 吉倉あおい / 飯窪春菜一色洋平 / 二宮陽二郎 / ザンヨウコ / 渡辺芳博大高洋夫【東京公演】2021年7月9日(金)~2021年7月25日(日)会場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA【大阪公演】2021年7月30日(金)~2021年8月1日(日)会場:サンケイホールブリーゼチケット情報
2021年06月30日無事に1人目の子どもが生まれ、パパになった夫。なんで赤ちゃんが泣いているのか最初はわからなかったようですが、毎日試行錯誤しながら抱っこを続けていました。そうすると、徐々にパパにも変化が……。泣きながら伝えている「赤ちゃんの気持ち」に気付き始めたのです。 なんでこんなに泣くの!?生まれたばかりの赤ちゃんを抱っこしたパパ。赤ちゃんがご機嫌だとかわいい寝顔を見せてくれるので、パパもママも癒されています。しかし、パパは赤ちゃんが泣く頻度の多さにびっくり! 「自分が抱っこをするとなんでこんなに泣かれるんだろう」「俺は嫌われているのかなぁ……」などと悩んでいました。 でも、パパは赤ちゃんに泣かれてもへこたれることなく、抱っこをすることで赤ちゃんの気持ちを察するようになっていったのです。 泣き方によって意味が違う?四苦八苦しながらも徐々に赤ちゃんとの距離を縮めようと、毎日抱っこしてあやし続けていたパパ。そして、わかってきたのが赤ちゃんの泣き声や泣き方で意味が違うということでした。 ただ意味もなく泣くのではなく、まだ話すことができない赤ちゃんは泣きながらパパに何かを伝えているということに気付き始めたのです。それがわかったことで少しずつパパと赤ちゃんの距離が縮まっていきました。 おなかが空いているときは抱っこじゃダメ生まれて数カ月経過し、パパも徐々に赤ちゃんが好む抱き方を覚え始めていました。しかし完全母乳だったため、おなかが空いたときはパパの抱っこではどうしても赤ちゃんが泣きやみません。そんなときだけは私が抱っこでおっぱいをあげることにしています。 その後、パパはおっぱいのタイミングも少しずつ覚えて、慌てることなく落ち付いて対応をするようになっていきました。 赤ちゃんが眠いときの大泣きもパパが対応眠いけどうまく眠れないときの赤ちゃんは、目をつむりながらも大きく泣いて、まるで「眠れないよー!」と話しているようでした。 そんなとき、パパは赤ちゃんが好きな体勢で抱っこをし、肩を心音と同じくらいの速さでポンポンと叩きます。すると、泣いた疲れもあってぐっすりと眠ってくれるようになりました。赤ちゃんが寝ている姿を見て癒されるパパ。赤ちゃんを見て和むのが日課になりました。 最初は赤ちゃんが泣くだけで慌てていたパパでしたが、毎日抱っこをして赤ちゃんの気持ちを悟ることができるようになりました。抱っこをすることは、パパと赤ちゃんにとっても最大のコミュニケーションになったようです。 イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:永田真結4歳の長女、2歳の長男、0歳の次女を持つ母。自身の妊娠、出産、育児に関する体験談を中心に記事を執筆している。
2021年06月22日舞台『ロミオとロザライン』が、7月9日(金)から東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで、7月30日(金)から大阪・サンケイホールブリーゼで上演される。この度、本作のメインビジュアルがリリースとなった。ロザラインとは、ロミオがジュリエットに出会う前に恋していた女性のこと。ロミオはジュリエットに出会った瞬間にロザラインのことを忘れたと言うが、もしロザラインの気を引くためにジュリエットが好きなフリをしていたとしたら。そして演技だった恋が本気になっていったとしたら。残されたロザラインはどう感じるのか。本作は、その「もしも」によって予想を超えた物語へ変化する『ロミオとジュリエット』を描く。この度、解禁となったのはメインキャストを務める川崎皇輝(少年忍者 / ジャニーズ Jr.)と吉倉あおい、飯窪春菜の3人によるポップでフレッシュなメインビジュアルだ。物語にちなんで、カラフルな稽古着に身を包んだ3人の稽古中の様子をイメージ。また、オフィシャルサイトでは告知映像も視聴可能だ。さらにメインキャストの脇を固めるのは大高洋夫、一色洋平、二宮陽二郎、ザンヨウコ、渡辺芳博と、バラエティに富んだキャストが集結。作・演出を務める鴻上尚史の書き下ろし新作舞台である本作に期待したい。※川崎皇輝の「崎」は正式にはたつさき■舞台情報『ロミオとロザライン』<東京公演>7月9日(金)〜7月25日(日)・全20ステージ会場:紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA<大阪公演>7月30日(金)〜8月1日(日)・全 4 ステージ会場:サンケイホールブリーゼ両日ともに詳細は公式サイトへ入場料:8,800円(全席指定・税込)チケット発売日:6月19日(土)10:00〜<チケット取り扱い>チケットぴあ: イ-プラス: ローソンチケット: <東京公演のみ>キノチケオンライン: キノチケットカウンター
2021年06月18日ジュリエット・ビノシュを主演に迎え、本国フランスで初登場1位を記録した『5月の花嫁学校』。公開初日となる本日、強く印象に残るミュージカルシーンの本編映像が解禁された。アルザス地方にある、“完璧な主婦”を育成するためのヴァン・デル・ベック家政学校にも、パリで起きた社会運動“5月革命”の風は届いていた。ビノシュ扮する家政学校校長のポーレットは先生たち(ヨランド・モロー&ノエミ・ルヴォウスキー)と、新入生の少女たちは行動を起こす。「良き妻はもういない」「強くあれ!」「目を覚ませ 立ち向かえ」と女性の権利を叫びながら颯爽と田舎道を歩き、自由の象徴であるパリへと向かう貴重なミュージカルシーンとなっている。『5月の花嫁学校』はヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:5月の花嫁学校 2021年5月28日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2020 - LES FILMS DU KIOSQUE - FRANCE 3 CINÉMA - ORANGE STUDIO – UMEDIA
2021年05月28日傷つきやすい男性は、年々増えているようです。相手に対して「できるだけ優しくいよう」「怒らないようにしよう」という心構えも素敵ですが、バシッと言うべきタイミングもあるでしょう。とくに、「彼女への手抜き」とも捉えられる、男性の言動には注意した方が良さそうです。幸せな恋のために、怒った方がいい彼の振る舞いについて解説していきます。■ からかうつもりで失礼なことを言う「彼女がケーキを食べている顔があまりにも嬉しそうで、からかうつもりでつい『食べたら太るのに、嬉しいの?』って言っちゃったんです。彼女はスッと無表情になって、『人が傷つくことがそんなに楽しいの?』って。謝ったけどその日は機嫌直してくれませんでしたね」(23歳・男性)明らかにあなたが気分を害しているのにわざと失礼なことを言い続ける彼には、優しい顔をしなくてOK。「悪気はないんだ」と彼は言うかもしれません。でも「悪気がない」とは、いい大人なのに善悪の判断がつかないということ。その言い訳は恥ずかしいことだと指摘してかまいませんし、「悪気がないなら許さなきゃ」なんて思う必要もありません。こればかりは、男性に対するフォローは不要です。■ 記念日をスルーされる「仕事が忙しく、彼女の誕生日をちゃんと祝える心の余裕がなく、『仕事が落ち着く来月やろう』と言ったら渋々OKしてくれました。でも、誕生日当日もおめでとうのLINEを忘れてしまい、めっちゃ泣いて怒られた。反省してます」(25歳・男性)誕生日やクリスマスも「ただの1日」と捉える人もいますが、恋人が「大事な日。祝ってほしい」と言っているのにスルーする彼は考えもの。普段は友達優先・仕事優先な彼に理解を示すのもよいですが、さほどの理由もなく「あなたの特別な日」をスルーされてしまうようなら、抗議するのもアリです。察してもらうことを待たず、「こうしてほしい」を、前もってストレートに伝えておくのが一番です。■ 先約のデートの約束を破る「彼女とデートの日、既婚の友達に『嫁が実家に帰って、今日は外で飲める。飲みたい!」と誘われ、そっちを優先しちゃいました。『そうやって友達ばかり優先するならどうぞ。私とは一生会えないかもね』と言われて、ほんとに別れるピンチだった」(29歳・男性)仕事ならまだ納得できるけど、軽い気持ちのドタキャンは考えもの。男性は見栄っ張りなので、いつも彼女の言いなりと思われたくなく、友達を優先することも。でも、彼の見栄のしわ寄せを毎度かぶる必要はありませんよね。「約束は守って」とちゃんと伝えましょう。なんでも彼優先にせず、「彼女にも予定がある。自分の会いたいときにいつでも会えるわけではない」と分かってもらうのもひとつの手です。■ 悪意の感じる嘘をつかれる「ちょっとした嘘や隠し事が、彼女にバレたことがなかったんです。それで『バレないだろ』と思って浮気をしたらバレて……。今までの嘘も、全部気づいてたけど悪気はなさそうだからスルーしてただけだって言われ、ふられました。大失敗です」(26歳・男性)見栄やプライドのためにちょっと話を盛ってしまったり、他愛のない嘘をついたりすることは誰でもありますよね。でも、明らかに彼の悪意を感じる噓は別。浮気を隠すための噓、あなたとの約束をドタキャンするための噓など、あなたを騙して傷つけるための噓をつく彼には、忠告すらムダです。気づいたら即刻別れてもよいでしょう。■ 不満はこまめに共有して人に優しくできるのは、自分が満たされているのが前提です。無神経な言動をする彼には自分の辛い気持ちを伝えないと、気持ちがすり減ります。また「彼女がなにも文句を言わないから、我慢しているとは思わなかった」という素直な男性も多く、言えばあっさり改善されることも。不満は小さいうちに、その場その場ではっきり、ただし優しく伝えることがすれ違いを防ぐでしょう。(中野亜希/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2021年05月28日なぜかその音を聞くと、赤ちゃんがピタッと泣き止むという音がいくつかあるって知っていますか? 理由はまだはっきりしていないことが多いようですが、心地よく聞こえる音や興味をひく音があるのだとか。 そこで、今回はママ194名にわが子が泣き止む音を大調査。ぐずったらいつでも、どこでもサッと聞かせてあげられるよう、ベスト10を動画にしました。映像も一緒に見せてあげると、音とその物の関係が次第にわかるようになって楽しさも倍増! ちょっと大きい子には、この動画を使ってごっこ遊びも楽しめちゃいますよ。まずは試してみて、お気に入りの音を見つけてみてくださいね。 その音だけ繰り返し聞かせることができるよう、個々の音に分けたバージョンもご用意しました! みなさんのお子さんの反応をぜひコメントしてください。こんなアレンジが効いた!なども大歓迎です! 1位 ビニール袋の擦れる音 スーパーのビニール袋などのカシャカシャといった高めの音は赤ちゃんの耳に届きやすいため、興味を持つお子さんが多い音です。集中して聞いてくれるので、おむつ替え時にじっとせず替えにくいというときにもおすすめ。 2位 ドライヤー 普段生活の中で聞いている音は、人がそばにいる気配を感じられ安心に繋がる音と考えられます。胎内にいたときに聞いていたママの血流音や外から聞こえる生活音(胎内音)にも似ている点も安心感を覚えて泣き止む理由となっているよう。 3位 掃除機 2位のドライヤーと同じ、生活の中で聞いているノイズ音のため、安心する赤ちゃんが多いようです。こちらも胎内音に近く落ち着く音なので、小さな音で聞かせてあげると寝かしつけにも役立ちます。 4位 シャワー ザーッと低めの水が発するノイズ音も胎内にいるときに聞いていた音に近く、心地よく聞こえるのでしょう。夜の寝かしつけに聞かせているママもいるよう。 5位 ラジオのノイズ音 ラジオから流れるザーッとした低い音は胎内にいるときに聞いていた音に似ていると言われます。赤ちゃんが聞くとママのおなかの中にいるようで気持ちが安らぐのだと思われます。 6位 換気扇 ラジオのノイズ音と非常に近い感じの音。胎内にいた時に聞いていた音に近いと考えられます。リラックスするため、次第に眠りを誘われる赤ちゃんも多いようです。 7位 電車の走行音 ガタンゴトンと言った、少し低めの繰り返し音は赤ちゃんにとって、ちょっと落ち着く音のよう。音に合わせて体をゆらゆらしてあげるのも効果的。 8位 空気清浄機 ゴーッ、ザーッとした低い音も、胎内にいるときに聞いていたくぐもった音に近いので、赤ちゃんが聞くとママのおなかの中にいるような気持ちで安らぐと考えられます。 9位 ガラガラ ガラガラなどのちょっと高めのリズミカルな音は聞き取りやすい音。赤ちゃんが興味を持ってくれます。リズムに合わせてトントンするなどスキンシップを加えると効果アップ! 10位 おしりふきの袋 ガシャガシャという聞きなれない音に不思議な感じを覚えて、興味を持ちます。「何の音かな?」などとママが声をかけてあげるとより楽しい気分に! いかがでしたか? ぜひ試して、うちの子のお気に入りの音を見つけてみてくださいね。その他にも、ベスト10入りしませんでしたが、ペットボトルをつぶす音なども効果があるようでした。うちの子にはこの音が効いた!というのがあればぜひ教えてくださいね。 監修者:助産師 杏林大学保健学部看護学科助産師課程准教授 加藤 千晶1982年名古屋市立大学看護学校第1科卒業、1983年東京大学医学部附属助産婦学校修了。助産師として大学病院で約10年勤務。その間、自分も妊娠・出産・育児を経験する。その後、横浜市立大学、東邦大学等で看護師・助産師教育に携わり、学生と共に妊産褥婦に関わり、女性と赤ちゃんの中で仕事を続けてきた。2009年医療法人産育会堀病院にて年間2500件以上の出産の場の看護部長として臨床での管理者を経験し、2015から杏林大学保健学部看護学科にて助産師課程准教授をしている。
2021年05月25日ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』が、本日5月21日にTBS赤坂ACTシアターにて開幕。初日開幕に際して、潤色・演出の小池修一郎、ロミオを演じる黒羽麻璃央と甲斐翔真、ジュリエットを演じる伊原六花と天翔愛のコメント及び、舞台写真とゲネプロ公演のレポートが到着した。2001年パリ初演、2010年宝塚歌劇団による日本初演を経て、2011年に男女混合キャストによる“日本オリジナルバージョン”として誕生した、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』。その記念すべき10周年公演の開幕に当たり、初日前日の5月20日、Wキャスト2パターンによるゲネプロが行われた。かの有名なシェイクスピアの恋愛悲劇を軸に、ダンサーが表現する“死”の存在などオリジナルの要素も盛り込まれた物語、魅力的な楽曲群で人気を博す本作。上演の度にキャスティングが大きな注目を集めてきたが、今回は、主要キャストのロミオ、ジュリエット、ベンヴォーリオ、マーキューシオ、ティボルト、死が全て初役という(いずれもWキャスト)、まさに新生というべき公演となった。ロミオ役の黒羽麻璃央は、2019年公演でマーキューシオ役を務め、その繊細な演技で存在感を放った実力派。今回のロミオも、キラキラとした恋の幸福感を放つ一方で、どこか常に死の影をまとっているようでもある多面的な役作りで印象を残した。同じくロミオ役の甲斐翔真は、昨年からミュージカルに立て続けに出演している期待の新鋭。愛と平和を信じて突き進んだ若者の生き様を、等身大の演技で瑞々しく体現した。一方、ジュリエット役の伊原六花は、昨年マリア役に配されていた『WEST SIDE STORY Season3』が中止となり、本作が満を持しての初ミュージカルとなった注目株。可憐ながら芯の強さを感じさせる役作りで、確かな実力を示した。同じくジュリエット役の天翔愛は、これが女優デビューとなる現役音大生。無垢ゆえに強い信念を持つ少女を、体当たりの演技で愛らしく魅せた。ロミオの友人ベンヴォーリオ役の味方良介は大人への成長途上にある少年の分別と温かな友愛が、前田公輝は兄貴分としての優しさと若者らしい弱さが、マーキューシオ役の新里宏太は軽快さの中にある崩れ落ちそうな危うさが、大久保祥太郎は道化の顔に潜む哀しみと怒りが、それぞれ際立つ役作り。彼らと対立するティボルト役の立石俊樹は自由に生きられない苦しみを繊細に、吉田広大は自分を取り巻く世界への憤りを弾けるように表現し、各々個性を見せた。死は、同役の振付担当でもある小㞍健太の、演者としての初登板が大きな注目を集めたが、生気を感じさせない足取り、ロミオを翻弄する力強い動きなど、圧巻の一言。なおWキャストの堀内將平は25日からの出演となり、Kバレエ カンパニーの若きプリンシパルがどのようなパフォーマンスを見せるか、こちらも大いに注目だ。もちろん、周りを固める大人キャストたちも実力派ぞろい。2019年公演から同役続投となる3人、キャピュレット夫人役の春野寿美礼は望まぬ生き方をせざるを得なかった女性の悲哀を、モンタギュー卿役の宮川浩は一族の長としての威厳と達観を、モンタギュー夫人役の秋園美緒は争いを止められない絶望感を、それぞれ円熟の芝居で見せた。一方、前回と役を替わった2人、石井一孝は理性的かつ愛情深いロレンス神父役を熱のある芝居で、岡幸二郎は街を統べるヴェローナ大公役の威厳をパンチのある歌唱で示し、舞台を締めた。本作初参加の原田薫は元来ダンサー・振付家として名高いが、温かみのある演技と歌声で乳母役を魅力的に演じ、まさに新境地といったところ。パリス役の兼崎健太郎は金持ちのいやらしさを巧みに見せ、キャピレット卿役の松村雄基は娘への確かな愛を、叙情豊かな歌声に込めた。なお、演出の基本軸は2019年公演を踏襲しているが、衣裳、美術に若干の変更が加えられ、映像は全面リニューアルされている。過ちの先の赦し、破壊後の再構築というテーマは普遍的だが、全人類が先の見えない苦しみの中にある今だからこそ、より強く響くものとなりそうだ。(羽成奈穂子)また、この語り継がれる名作ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』を、自宅からリアルタイムで観劇できるライブ配信も決定。配信を視聴の方に限定で、初代ロミオ役の城田優と山崎育三郎からの“スペシャルメッセージ”が届くとのことなので、ぜひ会場に足を運べない方も本作を楽しんでほしい。■小池修一郎(宝塚歌劇団)ロミオとジュリエットは青春の物語で、そこに演技者自身が自己投影できるか、自分や身近な人と重ねることができるかというところが重要です。今回のロミオとジュリエットはとてもクリアでビビットに自分たちの青春と重ねる部分があるのではないかと受け取れますし、ほかの出演者たちも若返っていて、フレッシュなメンバーで新たな作品を作るという感覚で臨みました。黒羽君は、前回のマーキューシオでともかく繊細な演技が印象的な人だと思い、今回はロミオに挑戦してもらいました。ちょっと陰影のあるロミオがすごく魅力的です。甲斐君は対照的にとても屈託のない天真爛漫なロミオで、そんなロミオが悲劇に巻き込まれていくというところで逆に悲劇性が浮かび上がると思います。伊原さんは非常に安定した役作りでリアリティのあるジュリエット像です。踊りは周知されていますが、歌も非常によく頑張っていて、ミュージカル界の新星だと思います。そして天翔さんは本当の初舞台で、今はまだ未知数ですが、生まれたばかりという感じのピュアなところが素敵ですし、将来性を感じさせます。ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」の魅力は、ジェラール・プレスギュルヴィックの大変甘美な陶酔感を持たせる音楽を持つことと、シェイクスピアが今から約400年前に書いた戯曲であるにもかかわらず、今見ても感動する恋愛劇の古典で、現代に通じる永遠性がある物語である、というところです。愛を貫く若い2人の恋が、争いを止めない社会の犠牲者となり、結果その社会を変えるという在り方がとても感動的です。この音楽と物語の二つの要素の掛け算が、初演から10年経っても色褪せない魅力なのだと思います。恋人たちが死に彩られながらも、それを恐れず突き進んでいく。演技者達に、ほとばしる青春を自分と重ねさせることが、私の使命だと思っています。■黒羽麻璃央フレッシュな仲間たちと毎日楽しく充実した稽古期間を過ごし、この作品に打ち込んできました。やれる事は全部やりきりました!!このような状況なのでみんなでご飯!!という事はできなかったのですが、それでもとてもステキなチームが完成したと思います。空き時間にみんなで筋トレしたり(笑)あと、味方くんが日に日に痩せていった(健康的に)のが印象的でした!この仲間たちが集まったことで完成した、僕たちの『ロミオ&ジュリエット』を皆様にお届け出来ることに幸せを感じております。小池先生は、相変わらずエネルギッシュで誰よりも熱量を持って、細かなところまで演出してくださいます。そんな小池先生と、今回は演出家と主役という立場でタッグを組ませていただき、プレッシャーもありますが、とても嬉しいです。稽古中に小池先生から「計算してお芝居を作っている」と言われて、そのことには僕自身全く気付いておらず、意図してないところをご指摘いただき、改めて「役を演じる」ということを考えるきっかけも与えていただきました。場当たりからは今回2年ぶりにこのセットに立って、不思議な懐かしさと新鮮さがあり、ロミジュリの世界観にすごくワクワクしています。ご観劇くださった方々が明日への活力、希望を感じていただけるような作品になったと思います。どうか最後までよろしくお願いいたします。■甲斐翔真今回こんなに同世代の方が多い現場が初めてだったのですが、麻璃央くん含め、いろんな事を話し合いやすい柔らかい雰囲気だったので、本当にみんなで作ってきたんだなというのを、実感しています。自分の中の課題はまだまだ山積みですし、本番中にお客様から得ることもたくさんあると思います。より一層今まで作り上げたものを良いものにするために、探究心を忘れずにいたいです。稽古中は、食事に行ったりはできませんでしたが、それが逆に制限された中で、いい意味で熱を帯び、今まで以上に共演者の方やスタッフさんとコミュニケーションを取ろうという意識を持って稽古に臨めました。小池先生には、自分自身ミュージカルデビューしてからずっと課題だった、感情を歌に乗せるということを改めて指摘していただきました。またお客様から見られる事を意識した細かな演出やその理由など、改めてミュージカルの在り方を教えていただき、今回ご一緒できてとても勉強になりました。今この時代の中で演劇ができることは本当に奇跡です。そのことへの感謝は絶対に忘れたくない。その上で、この夢の世界を通して、普段フラストレーションを抱えている方たちの固まった気持ちを解きほぐすことが出来たらと思います。これまで全力で稽古してきたので、僕たちも後悔したくないし、お客様にも後悔してほしくない。皆様の心の拠り所や希望になれたら。ぜひ楽しみにしていてください。■伊原六花稽古場では、学びや発見がたくさんありました。そして劇場に入ると作品世界により入れて、ロミオやお母様、乳母との関係がより自分の中でしっくり感じています。まだまだ努力は必要ですが、ジュリエットを演じさせていただくことが、自分にとっても、すごく素敵な時間になるんじゃないかとワクワクしています。稽古中は、小池先生と二人でお話しできたときに、「毎回どのシーンも適切な芝居をしてるけど、もっと大げさに、もっと前に気持ちを増幅させて伝えることができたら、本当にいいと思う」「殻を破って」と言葉をいただいて。その言葉を持ちながら作品に向かっていると、動きや、相手から貰うエネルギーがすごく自分の中で大きくなっていく感覚があります。この作品は同年代の共演者が多く、切磋琢磨することができ、素晴らしい先輩キャストの皆様からも日々たくさんの刺激をいただいています。お客様の前でこの世界を表現するという感覚が全て掴めていないところはあるのですが、日々の公演をより良いものにしていきたいです。そして、明日どうなるかわからないという環境で劇場に足を運んでくださるお客様には本当に感謝してもしきれないです。私達にとっては、お客様がいらっしゃるからこその作品なので、だからこそ来て良かったと思ってもらえるよう努めたいです。劇場では何も考えずロミジュリの世界に浸かっていただけたらと思います。■天翔愛今回初舞台で真っ白の状態から始まった私に、素晴しい先輩方やスタッフの皆様がたくさんの励ましの言葉や手を差し伸べてくださいました。皆様がいたからこそここまで来れましたし、舞台は1人ではできないということを実感しました。相手役である黒羽さんや甲斐さんは、稽古場で緊張している私に、演技の方向性やアドバイスなど日々声をかけてくださり、すごく支えていただきました。スタッフの皆様からのあたたかい激励も本当に嬉しくて、カンパニー全体で初日開幕に向けて1つになっていこうというそんな雰囲気に溢れていて、感謝の気持ちでいっぱいです。劇場に入ってからは、空間の臨場感や衣裳やメイクを着けての動きなど、気持ちが稽古場とは全然違って作品により入り込めますし、新鮮な気持ちで挑めています。小池先生は、このお稽古の期間、本当にたくさんのお声をかけてくださいました。私が抜け落ちてしまうことも、先生ご自身が動いて指導して、愛情を込めて私が変わるための第一歩を授けてくださり、先生のお言葉一つ一つが自分の力になっていくので、心から感謝しています。開幕してからも、1回1回の公演に心を込めて、千秋楽まで感謝の気持ちを忘れずに成長し続けたいです。その日しか観劇できないお客様もたくさんいらっしゃると思うので、作品のテーマである“愛”を持って、今私にできる全てを注ぎたい。愛に生きるジュリエットの生き様を通して、”愛”の力の素晴らしさを思いおこすきっかけになれたら嬉しいです。【公演概要】ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』原作:ウィリアム・シェイクスピア / 作:ジェラール・プレスギュルヴィック潤色・演出:小池修一郎(宝塚歌劇団)出演:黒羽麻璃央 / 甲斐翔真(Wキャスト)、伊原六花 / 天翔愛(Wキャスト)、味方良介 / 前田公輝(Wキャスト)、新里宏太 / 大久保祥太郎(Wキャスト)、立石俊樹 / 吉田広大(Wキャスト)、春野寿美礼、原田薫、石井一孝、宮川浩、秋園美緒、兼崎健太郎、岡幸二郎、松村雄基小㞍健太 / 堀内將平<K-BALLET COMPANY>(Wキャスト)ほか公式サイト: www.rj-2021.com企画制作:TBS / ホリプロ / 梅田芸術劇場●東京公演公演期間:2021年5月21日(金)~6月13日(日) / TBS赤坂ACTシアターチケット料金:S席 13,500円、A席 9,000円、B席 5,500円お問合せ:梅田芸術劇場 0570-077-039(10:00~18:00)主催:TBS / ホリプロ / 東宝 / 梅田芸術劇場●大阪公演公演期間:2021年7月3日(土)~11日(日) / 梅田芸術劇場メインホールチケット料金:S席 13,500円、A席 9,000円、B席 5,500円お問合せ:梅田芸術劇場 06-6377-3800(10:00~18:00)主催:TBS / ホリプロ / 東宝 / ABCテレビ / 梅田芸術劇場協力:FM802 / FM COCOLO●名古屋公演公演期間:2021年7月17日(土)~18日(日) / 愛知県芸術劇場大ホールチケット料金:S席 14,000円、A席 9,500円お問合せ:中京テレビ事業 052-588-4477(平日11:00~17:00 / 土・日・祝日 休業)主催:中京テレビ放送<ライブ配信>配信日程:※アーカイブ配信はございません・6月5日(土) 17:30公演〈ロミオ:黒羽 / ジュリエット:伊原 / ベンヴォーリオ:味方 / マーキューシオ:大久保 / ティボルト:吉田 / 死:小㞍〉・6月6日(日) 12:30公演〈ロミオ:甲斐 / ジュリエット:天翔 / ベンヴォーリオ:前田 / マーキューシオ:新里 / ティボルト:立石 / 死:堀内〉チケット発売日:2021年5月22日(土)10:00より、各回の開演30分後まで購入可能ご購入・ご視聴サイト:PIA LIVE STREAM(ぴあ)
2021年05月21日ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』が21日、東京・TBS赤坂ACTシアターにて初日を迎える。シェイクスピアによる名作を、2001年にパリでミュージカル化した同作。全世界でのCD・DVD売上は700万枚にわたるヒットを記録、日本では2010年に宝塚歌劇団星組が初演を行った。その後2011年に日本オリジナルバージョンを上演して人気を博し、今回は2019年以来2年ぶり、10周年の上演となる。ロミオ役に今回配されたのは、黒羽麻璃央と甲斐翔真という気鋭の若手たち。一方のジュリエット役には、伊原六花と天翔愛というフレッシュな2人が大抜擢された。さらにベンヴォーリオ役に味方良介と前田公輝、マーキューシオ役に新里宏太と大久保祥太郎、ティボルト役に立石俊樹と吉田広大、死のダンサーに小尻健太とKバレエカンパニー所属の堀内將平と、いずれも魅力的なWキャストが集い、キャピュレット夫人を春野寿美礼、乳母を原田薫、ロレンス神父を石井一孝、モンタギュー卿を宮川浩、モンタギュー夫人を秋園美緒、パリスを兼崎健太郎、ヴェローナ大公を岡幸二郎、キャピュレット卿を松村雄基が演じる。また、ライブ配信の実施が決定。6月5日17:30公演(ロミオ:黒羽/ジュリエット:伊原/ベンヴォーリオ:味方/マーキューシオ:大久保/ティボルト:吉田/死:小尻)、6月6日12:30公演(ロミオ:甲斐/ジュリエット:天翔/ベンヴォーリオ:前田/マーキューシオ:新里/ティボルト:立石/死:堀内)をPIA LIVE STREAMにて配信される(※アーカイブ配信はなし)。配信では10周年を記念し、初代ロミオ役城田優、山崎育三郎からのスペシャルメッセージも。料金はGoToイベントが適用され、ライブ配信視聴券は3,200円(税込)、公演パンフレット郵送サービス付きライブ配信視聴券、及び電子パンフレット付きライブ配信視聴券は4,800円(税込)。東京公演はTBS赤坂ACTシアターにて5月21日~6月13日、大阪会場は梅田芸術劇場メインホールにて7月3日~7月11日。○小池修一郎(宝塚歌劇団) コメントロミオとジュリエットは青春の物語で、そこに演技者自身が自己投影できるか、自分や身近な人と重ねることができるかというところが重要です。今回のロミオとジュリエットはとてもクリアでビビットに自分たちの青春と重ねる部分があるのではないかと受け取れますし、ほかの出演者たちも若返っていて、フレッシュなメンバーで新たな作品を作るという感覚で臨みました。黒羽君は、前回のマーキューシオでともかく繊細な演技が印象的な人だと思い、今回はロミオに挑戦してもらいました。ちょっと陰影のあるロミオがすごく魅力的です。甲斐君は対照的にとても屈託のない天真爛漫なロミオで、そんなロミオが悲劇に巻き込まれていくというところで逆に悲劇性が浮かび上がると思います。伊原さんは非常に安定した役作りでリアリティのあるジュリエット像です。踊りは周知されていますが、歌も非常によく頑張っていて、ミュージカル界の新星だと思います。そして天翔さんは本当の初舞台で、今はまだ未知数ですが、生まれたばかりという感じのピュアなところが素敵ですし、将来性を感じさせます。ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』の魅力は、ジェラール・プレスギュルヴィックの大変甘美な陶酔感を持たせる音楽を持つことと、シェイクスピアが今から約400年前に書いた戯曲であるにもかかわらず、今見ても感動する恋愛劇の古典で、現代に通じる永遠性がある物語である、というところです。愛を貫く若い2人の恋が、争いを止めない社会の犠牲者となり、結果その社会を変えるという在り方がとても感動的です。この音楽と物語の二つの要素の掛け算が、初演から10年経っても色褪せない魅力なのだと思います。恋人たちが死に彩られながらも、それを恐れず突き進んでいく。演技者達に、ほとばしる青春を自分と重ねさせることが、私の使命だと思っています。○黒羽麻璃央 コメントフレッシュな仲間たちと毎日楽しく充実した稽古期間を過ごし、この作品に打ち込んできました。やれる事は全部やりきりました!!このような状況なのでみんなでご飯!! という事はできなかったのですが、それでもとてもステキなチームが完成したと思います。空き時間にみんなで筋トレしたり(笑)あと、味方くんが日に日に痩せていった(健康的に)のが印象的でした!この仲間たちが集まったことで完成した、僕たちの『ロミオ&ジュリエット』を皆様にお届け出来ることに幸せを感じております。小池先生は、相変わらずエネルギッシュで誰よりも熱量を持って、細かなところまで演出してくださいます。そんな小池先生と、今回は演出家と主役という立場でタッグを組ませていただき、プレッシャーもありますが、とても嬉しいです。稽古中に小池先生から「計算してお芝居を作っている」と言われて、そのことには僕自身全く気付いておらず、意図してないところをご指摘いただき、改めて「役を演じる」ということを考えるきっかけも与えていただきました。場当たりからは今回2年ぶりにこのセットに立って、不思議な懐かしさと新鮮さがあり、ロミジュリの世界観にすごくワクワクしています。ご観劇くださった方々が明日への活力、希望を感じていただけるような作品になったと思います。どうか最後までよろしくお願いいたします。○甲斐翔真 コメント今回こんなに同世代の方が多い現場が初めてだったのですが、麻璃央くん含め、いろんな事を話し合いやすい柔らかい雰囲気だったので、本当にみんなで作ってきたんだなというのを、実感しています。自分の中の課題はまだまだ山積みですし、本番中にお客様から得ることもたくさんあると思います。より一層今まで作り上げたものを良いものにするために、探究心を忘れずにいたいです。稽古中は、食事に行ったりはできませんでしたが、それが逆に制限された中で、いい意味で熱を帯び、今まで以上に共演者の方やスタッフさんとコミュニケーションを取ろうという意識を持って稽古に臨めました。小池先生には、自分自身ミュージカルデビューしてからずっと課題だった、感情を歌に乗せるということを改めて指摘していただきました。またお客様から見られる事を意識した細かな演出やその理由など、改めてミュージカルの在り方を教えていただき、今回ご一緒できてとても勉強になりました。今この時代の中で演劇ができることは本当に奇跡です。そのことへの感謝は絶対に忘れたくない。その上で、この夢の世界を通して、普段フラストレーションを抱えている方たちの固まった気持ちを解きほぐすことが出来たらと思います。これまで全力で稽古してきたので、僕たちも後悔したくないし、お客様にも後悔してほしくない。皆様の心の拠り所や希望になれたら。ぜひ楽しみにしていてください。○伊原六花 コメント稽古場では、学びや発見がたくさんありました。そして劇場に入ると作品世界により入れて、ロミオやお母様、乳母との関係がより自分の中でしっくり感じています。まだまだ努力は必要ですが、ジュリエットを演じさせていただくことが、自分にとっても、すごく素敵な時間になるんじゃないかとワクワクしています。稽古中は、小池先生と二人でお話しできたときに、「毎回どのシーンも適切な芝居をしてるけど、もっと大げさに、もっと前に気持ちを増幅させて伝えることができたら、本当にいいと思う」「殻を破って」と言葉をいただいて。その言葉を持ちながら作品に向かっていると、動きや、相手から貰うエネルギーがすごく自分の中で大きくなっていく感覚があります。この作品は同年代の共演者が多く、切磋琢磨することができ、素晴らしい先輩キャストの皆様からも日々たくさんの刺激をいただいています。お客様の前でこの世界を表現するという感覚が全て掴めていないところはあるのですが、日々の公演をより良いものにしていきたいです。そして、明日どうなるかわからないという環境で劇場に足を運んでくださるお客様には本当に感謝してもしきれないです。私達にとっては、お客様がいらっしゃるからこその作品なので、だからこそ来て良かったと思ってもらえるよう努めたいです。劇場では何も考えずロミジュリの世界に浸かっていただけたらと思います。○天翔愛 コメント今回初舞台で真っ白の状態から始まった私に、素晴しい先輩方やスタッフの皆様がたくさんの励ましの言葉や手を差し伸べてくださいました。皆様がいたからこそここまで来れましたし、舞台は1人ではできないということを実感しました。相手役である黒羽さんや甲斐さんは、稽古場で緊張している私に、演技の方向性やアドバイスなど日々声をかけてくださり、すごく支えていただきました。スタッフの皆様からのあたたかい激励も本当に嬉しくて、カンパニー全体で初日開幕に向けて1つになっていこうというそんな雰囲気に溢れていて、感謝の気持ちでいっぱいです。劇場に入ってからは、空間の臨場感や衣裳やメイクを着けての動きなど、気持ちが稽古場とは全然違って作品により入り込めますし、新鮮な気持ちで挑めています。小池先生は、このお稽古の期間、本当にたくさんのお声をかけてくださいました。私が抜け落ちてしまうことも、先生ご自身が動いて指導して、愛情を込めて私が変わるための第一歩を授けてくださり、先生のお言葉一つ一つが自分の力になっていくので、心から感謝しています。開幕してからも、1回1回の公演に心を込めて、千秋楽まで感謝の気持ちを忘れずに成長し続けたいです。その日しか観劇できないお客様もたくさんいらっしゃると思うので、作品のテーマである“愛”を持って、今私にできる全てを注ぎたい。愛に生きるジュリエットの生き様を通して、”愛”の力の素晴らしさを思いおこすきっかけになれたら嬉しいです。
2021年05月21日ジュリエット・ビノシュが彼女史上最もキュートなコメディに挑戦、フランスの名優たちと共演し、本国で初登場1位を記録した『5月の花嫁学校』。この度、ビノシュ扮する校長が7つの“良き妻の鉄則”を説く本編映像が解禁された。セザール賞7部門を受賞した『セラフィーヌの庭』や、カトリーヌ・ドヌーブを起用した『ルージュの手紙』などで知られるマルタン・プロヴォ監督が描く本作。今回到着したのは、ビノシュ扮するヴァン・デル・ベック家政学校校長のポーレットが、新入生の18人の少女たちに7つの“良き妻の鉄則”を説くシーン。「何よりもまず夫に付き従うこと」「お酒は飲まない」から、男性にとっての“仕事”と同じだという「夫婦生活」に至るまで、あまりにも時代錯誤な驚きの条件の数々を、大真面目に少女たちに教え込んでいく。少女たちの初々しい学校生活の様子も垣間見え、どこか牧歌的でユーモラスなシーンとなっているが、その後、パリから届いた革命の“自由”の風がポーレットや生徒たちを変えていくことになる。『5月の花嫁学校』は5月28日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:5月の花嫁学校 2021年5月28日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2020 - LES FILMS DU KIOSQUE - FRANCE 3 CINÉMA - ORANGE STUDIO – UMEDIA
2021年05月20日誰もが知るシェイクスピアの恋愛悲劇を元にフランスで生まれ、2010年に宝塚歌劇団によって日本初演されたのち、同じ小池修一郎の潤色・演出により<日本オリジナルバージョン>として誕生したミュージカル『ロミオ&ジュリエット』。2011年の初演以来たびたび再演されてきた人気作の10周年を記念した公演が、5月21日(金)、TBS赤坂ACTシアターで開幕する。ジェラール・プレスギュルヴィックの音楽と小池修一郎の日本語詞が見事にマッチした、ロマンティックかつ疾走感あふれる楽曲が大きな輝きを放つ作品だ。加えてこの<日本オリジナルバージョン>の魅力と言えばやはり、上演のたびに話題をさらうキャスティング。初演でタイトルロールを務めた4人は、ロミオの城田優と山崎育三郎こそすでに地位を確立し始めていたが、ジュリエットの昆夏美とフランク莉奈は“無名の新人”と言っていい存在だった。その後も古川雄大、柿澤勇人、大野拓朗、そして清水くるみ、生田絵梨花、木下晴香、葵わかなと、小池がオーディションで選んだロミオとジュリエットたちは、今となっては日本ミュージカル界に欠かせない主役級の俳優ばかり。今回の新キャスト、黒羽麻璃央と甲斐翔真、伊原六花と天翔愛も、数年後には「ロミジュリの時からいいと思ってた」と自慢できるような存在になることだろう。話題になるのはタイトルロールだけでなく、期待の若手が配されるティボルト、ベンヴォーリオ、マーキューシオ、舞踊界の才能が参入する“死”、そして実力派が揃う大人キャストも毎回注目の的。前回マーキューシオから今回ロミオの黒羽、前回ヴェローナ大公から今回ロレンス神父の石井一孝、前回キャピュレット卿から今回ヴェローナ大公の岡幸二郎と、ロングラン作品ならではの“役替わり現象”も活発化している。いずれは初演のロミオとジュリエットたちが大人キャストとして帰ってくることも、なくはないのかも……? そんな“妄想”を膨らませながら、まずは10周年を見届けよう。文:町田麻子公演情報ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』原作:ウィリアム・シェイクスピア作:ジェラール・プレスギュルヴィック潤色・演出:小池修一郎(宝塚歌劇団)出演:黒羽麻璃央/甲斐翔真(Wキャスト)伊原六花/天翔愛(Wキャスト)味方良介/前田公輝(Wキャスト)新里宏太/大久保祥太郎(Wキャスト)立石俊樹/吉田広大(Wキャスト)春野寿美礼原田薫石井一孝宮川浩秋園美緒兼崎健太郎岡幸二郎松村雄基小尻健太/堀内將平<K-BALLET COMPANY>(Wキャスト)他※小尻健太の「尻」の字は、正しくは旧字体です。【東京公演】2021年5月21日(金)~6月13日(日)会場:TBS赤坂ACTシアター【大阪公演】2021年7月3日(土)~7月11日(日)会場:梅田芸術劇場メインホール【愛知公演】2021年7月17日(土)~18日(日)会場:愛知県芸術劇場 大ホール
2021年05月20日ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』が日本初演から10周年を迎え、新たなキャストで上演される。シェイクスピアの名作を2001年にパリでミュージカル化した同作は、全世界でヒットし、日本では2010年に宝塚歌劇団星組が初演を行った。その後2011年に日本オリジナルバージョンを上演して人気を博し、今回は2019年以来2年ぶりの上演で、10周年を迎える。『エリザベート』『モーツァルト!』など手掛けた日本初演作は軒並み大ヒットし、近年では『ポーの一族』『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』といった“名作の世界初のミュージカル化”も成功させている小池修一郎氏が潤色・演出を手がけ、過去のロミオ役では城田優、山崎育三郎、古川雄大、柿澤勇人、大野拓朗、ジュリエット役には昆夏美、フランク莉奈、清水くるみ、生田絵梨花、木下晴香、葵わかなとミュージカルスターの登竜門に。2021年の公演では、ロミオ役に黒羽麻璃央と甲斐翔真という気鋭の若手たちが、ジュリエット役に伊原六花と天翔愛というフレッシュな2人が抜擢された。今回は、2年前にマーキューシオ役を演じ新たにロミオ役となった黒羽、そしてロミオと敵対するティボルト役となった立石俊樹にインタビュー。同い年で東北出身という共通点のある2人に、同作への思いや互いの印象などについて話を聞いた。○■ジュノンボーイの時から見ていた——お二人の仲の良さが写真や動画撮影の時から伝わってきたのですが、黒羽さんの出演されていたドラマ『パパ、はじめました』に立石さんがゲストに来られたのが初対面でしょうか?黒羽:そうなんです。もちろんその前から知っていましたけど、その時から様子がおかしかった……。立石:その時、特にやばかったんじゃないかなあ。黒羽:“特に”だったの!?(笑) 僕たちが出演していた『テレビ演劇 サクセス荘3』でも共演できる回がなかったので、そのままの印象で止まっていたんだけど、最近はミュージカル『黒執事』にも出られていて「かっこいいな」と思って、久々に会ったら今日もやっぱり変でした(笑)。飲まれちゃいそうになるんです、立石ワールドに! 危ない危ない。立石:印象が変わってない(笑)。逆に麻璃央くんは普段どういう感じなの?黒羽:真面目に、このままの感じ。立石:そうなんだ! 東北出身で同い年なんですよね。僕、麻璃央くんがジュノンボーイ(ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト)に応募していた時から知っていたんです。僕も多分同じ時に申し込んだような……。黒羽:えっ、そうなの!? 第23回! 高2の時!立石:出してる! 高1で最初に申し込んで周りの目が恥ずかしくてやめて、高2でも申し込んで、恥ずかしくてやめて……だから当時から「同じ東北出身としてすごいな」と思ってた。黒羽:東北人にはそういう仲間意識があるんです。平和でのほほんとしてる。立石君を見てるとわかるけど、平和な人が多いから(笑)。だからやっぱり、今回ティボルト役なのは意外でした。みんな驚いたと思うけど、そんなキャスティングをする小池先生の中には、やっぱり何か考えがあるんだと思います。稽古場でどんなティボルトが見られるのか、すごく楽しみです。立石:麻璃央くんは前回の『ロミジュリ』でマーキューシオを演じていて、僕も活躍を見て刺激を受けていましたし、こうして憧れの『ロミジュリ』で新たにロミオとティボルトとしてバチバチできることは、不思議ですし嬉しいです。いい意味で新しい風を吹かせられたら。黒羽:間違いなく、違う風は吹く(笑)。楽しみです。色々な風が吹いた方がいいから。○■自分の色を出すためには——小池先生のお話も出ましたが、新型コロナウイルスの影響で中止となってしまったミュージカル『エリザベート』のルキーニ役、ミュージカル『るろうに剣心 京都編』の志々雄真実役に続いて、今回『ロミオ&ジュリエット』で黒羽さんがロミオ役に抜擢されているので、すごく期待がかかっているのかなと思いました。黒羽:ありがたいことに……。『エリザベート』が中止になってしまった時に、『るろ剣』でリベンジしたいと思っていたけれど、『るろ剣』も中止になってしまって。悔しい思いが積み重なってきていて、難しい役ですが、その思いを発散して期待に応えられるように頑張りたいと思っています。——立石さんは、もう小池先生とはお話などされたんですか?立石:オーディションの時に少しお話ししました。ティボルトを演じて歌ってみて……4時間ぐらいスタジオにいたのかな。その時はどういう方なのかまだわからなかったのですが、期待に応えたいというか、自分の持てるもの全てを出し切りたいと思わせてくれる方だなと思いました。黒羽:さらけ出したくなるよね。あとは心の中まで見透かす方だから、本当に全力で挑んでいかないと。——テニミュ(ミュージカル『テニスの王子様』)に出られていた方には、稽古場で「ラケットを振ってみて」と無茶ぶりするという噂も…。黒羽:ちょっと「いいのかな」と思いながら応えるんですが(笑)。今回、立海出身のキャストが多いんです。前回は青学(せいがく)が多かった。立石:確かに!——皆さんが歌う「世界の王」が、色々な背景を持った若い方たちが集まっている『ロミジュリ』自体と重なるような気持ちにもなります。黒羽:今回、R&Jダンサーの方も含めて若い方が多いので、「若気の至り」を全開に出していく、令和版の『ロミジュリ』が作れるんじゃないかなと思っています。大人になればなるほど、冷静になって考えちゃう部分もあるけど、若い時は突っ走るしかない、みたいなところがあるから。立石:名作中の名作ですし、僕自身は、まず本当に素直に嬉しい気持ちが先行しています。ミュージカルをもっとやっていきたいという気持ちがあって、そういう中で抜擢していただいたので、難しいことは考えられなくて、シンプルに「全力でやる」という気持ちです。——ちなみにお二人はどの曲が好きですか?黒羽:僕はロミオの1発目の「いつか」という曲が好きです。いろいろ運命が動き出す曲でもあるし、まだジュリエットとロミオはその時はまだ出会ってないけど、同じ物に手を伸ばしている。結末を知っているからこそジーンと来るものもあるし、色々なことが始まるという意味でもすごく好きです。立石:僕はいっぱいあるんですけど、自分の役で言うとやっぱり「ティボルト」。唯一、「ティボルト」という名前が曲名になっているので。黒羽:すごいよね、曲名が「ティボルト」だもん。立石:曲中でもすごく「ティボルト」と出てくるし、自分の名前を歌うぐらい、誇りとか色々と感じるものがあるのかな。——ティボルトとして、ワイルドさは出して歌われるんでしょうか?立石:難しいですけど、稽古の中で自分が演じる意味を見つけないといけないと思います。まだ僕自身も過去の皆さんが演じられていたティボルトを重ねてしまう時があるし、お客さんも重ねるところもあるだろうし。黒羽:難しいよね。たくさんの偉大な方々が演じてきているから、「こうでなくちゃいけない」というのが作られるのは非常に怖い。演じている側としても、自分の中でちゃんとその感情になるように噛み砕く時間が欲しくて、たくさん稽古をしたいです。今回はもし自分の中で「違う」という気持ちが生まれたら、ちゃんと言おうと思ってるんです。実は「そうしないと、今後苦しくなるよ」というアドバイスもいただいて。前回は初めてカンパニーに入ったし、過去の映像をたくさん見て、前の方がどう動いていたのかに沿いすぎてしまったところがありました。今回は自分の気持ちで動いた通りに演じることも大事にしていかないと、自分の色が出て来ないから。○■「柔軟に」というアドバイス——黒羽さんから立石さんに、小池先生の稽古に挑むにあたってのアドバイスはありますか?黒羽:昨日ついた稽古がころっと変わったりもするけど、そこは柔軟に(笑)。柔軟にしないと、「この感情で動くはずだったのに」と、パニックになっちゃう。立石:なるほど、柔軟に……。黒羽:でも間違いなく良い方向に運んでくださるので! 2年前はWキャスト自体が初めてだったし、「こんなに演出が細かいんだ」と驚いたんです。手の角度や倒れ込んだ時のポーズまで演出がついていてびっくりしたんですけど、いざ劇場で自分が出ていない時の場当たりやゲネプロを観ると、やっぱりすごくきれいで。「こんなに計算して作られてるんだ、すごいな」と気付くことが出来ました。——それはWキャストならではですね。では、最後に改めてメッセージをいただければ。黒羽:僕は『ロミジュリ』という作品に出会って、「もっと上手くなりたい」「これからもミュージカルをやっていける人間になりたい」と思うようになりました。色々な出会いをくれた作品ですので、今回も新たな出会いが楽しみだし、また面白いことが始まっていく予感がするので、ぜひお楽しみに!立石:僕はとにかくワクワクしています。1度、他の作品(MANKAI STAGE『A3!』)の劇中劇でティボルトを演じたことがあって、縁も感じています。そのワクワクや嬉しい気持ちを力にして、全力で向き合って楽しみたいです。ここでしっかり力をつけて、劇場で皆さんにお届けしたいと思います。——そんなお二人のバチバチ具合も楽しみにしています。黒羽:青あざを作ってたらごめんなさい(笑)立石:プライベートは普通で(笑)■黒羽麻璃央1993年7月6日生まれ、宮城県出身。2010年に第23回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストにて準グランプリを受賞し、芸能界入り。主な出演作にミュージカル『テニスの王子様』2ndシリーズ(12年~14年)、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ (15年~)、舞台『黒子のバスケ』(16年~)、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』(19年)、映画『いなくなれ、群青』(19年)、ドラマ『寝ないの?小山内三兄弟』シリーズ、『テレビ演劇 サクセス荘』シリーズ(19年~)、『恋はつづくよどこまでも』『SUITS/スーツ2』(20年)など。配信中のParaviオリジナルストーリー「リコハイ!!」に出演中。7月には自身が企画プロデュースする野球イベント「ACTORS LEAGUE 2021」が開催予定。■立石俊樹1993年12月19日生まれ、秋田県出身。男性ダンス&ボーカルグループ「IVVY」のボーカルとして2015年から音楽活動を開始する。主な出演作にミュージカル『テニスの王子様』シリーズ(17年~)、MANKAI STAGE『A3!』シリーズ(18年~)、ドラマ『チョコレート戦争~朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり~』『社内マリッジハニー』(20年)、映画『遮那王 お江戸のキャンディー3』、映画『ツナガレラジオ~僕らの雨降Days~』、舞台『チョコレート戦争~a tale of the truth~』、主演ミュージカル「黒執事」~寄宿学校の秘密~など。
2021年05月14日シェイクスピアの不朽の名作「ロミオとジュリエット」を、打ち込みなども多用した現代的なロックサウンドでミュージカル化、2001年にフランスで初演されたミュージカル『ロミオ&ジュリエット』。20ヵ国以上で上演されている世界的ヒット作だが、日本では2010年に宝塚歌劇団によって初演。その後2011年には〈日本オリジナルバージョン〉が登場、ともに上演を重ねる人気作になっている。〈日本オリジナルバージョン〉ではこれまでロミオ役を城田優、山崎育三郎、古川雄大、柿澤勇人、大野拓朗とミュージカル界のスターたちが演じてきた。10周年となる今年、ロミオ役に抜擢されたのは黒羽麻璃央と甲斐翔真。ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンやミュージカル『刀剣乱舞』シリーズで人気を不動のものとし、2019年版『ロミオ&ジュリエット』マーキューシオ役でグランドミュージカルに初出演、昨年は『エリザベート』ルキーニ役で帝国劇場デビューを果たす予定だった(新型コロナウイルスの影響により全公演中止)黒羽、2020年『デスノート THE MUSICAL』主演で華々しくミュージカルデビューを飾り、その後『RENT』や『マリー・アントワネット』に出演した甲斐、ともにミュージカル界注目の若手スターだ。ふたりのロミオに意気込みを聞いた。プレッシャーもあるけど楽しみなロミオ役――まずは『ロミオ&ジュリエット』、この大人気ミュージカルの主役であるロミオに決まった時のお気持ちを聞かせてください。黒羽素直に嬉しかったです。自分は前回(2019年)マーキューシオとして出演した時に、ロミオ役のおふたり(古川雄大、大野拓朗)に俳優として嫉妬をしていました。その役を今度は自分がやらせていただくということは非常に嬉しいですし、純粋に楽しみだなと思いました。甲斐僕は、この大役に挑戦できることが本当に嬉しく、こんなチャンスは二度とないだろうなと思いました。そして、歴代のロミオ役の先輩方は、ほかの作品でも主役や大役を務められている方々です。僕もそういう風になれたらいいな、先輩たちのようになっていけたらいいな、という夢を抱きました。……その前にまずは、ロミオを充実した役にしなければいけません。――甲斐さんは今回、作品にも初参加です。この作品、ご存じでしたか。甲斐もちろんです。シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を知らない人なんていないのではないでしょうか。その名作の中のロミオ役を演じる、というのはすごくプレッシャーでもあります。オーディションは思っていた3倍、大人がいました(笑)(甲斐)――原作はもちろんですが、このミュージカル版自体が日本でも10周年を迎える人気作ですね。黒羽さんは前回もご出演されていましたが……それ以前から本作のことをご存じでしたか?黒羽はい、知っていました。……と言いますか、前回より前にもオーディションには参加していて、落ちていますので(笑)。僕は、オーディションでミュージカルナンバーを歌うというのは『ロミオ&ジュリエット』が初めての経験だったんです。今でも覚えています、『世界の王』などを歌ったのですが、めちゃめちゃ緊張して受けていました。――そうなんですね、ではオーディションに落ちたところから始まり、マーキューシオ役、そして今度はロミオ役。どんどんステップを上っていますね!黒羽うーん、僕はあまり、役にランクをつけたくはないのですが……。甲斐でも主役ですよ!黒羽そうですよね……では、はい。僕も成長しました(笑)――甲斐さんもオーディションを経て決まったのですか?甲斐もちろんです。オーディションってどんな感じかな、と思って行ったのですが……思っていた3倍、大人がいました(笑)。それくらい大きい作品で、たくさんの方が関わっている作品なんだなと身に染みた瞬間でもありました。でも緊張しすぎてあまり覚えていないです。――何を歌ったのでしょう?甲斐『僕は怖い』と『世界の王』、それとなぜか『オー・ソレ・ミオ』を……。黒羽ええっ!?甲斐その時ちょうどオペラの練習をしていたんですよ。練習中だったにも関わらず披露してしまって……。――合格されたので結果オーライかと(笑)。すでにお稽古が始まっていますが、実際にロミオとして動いて、抱いていた印象と違ったな、というようなところがあれば教えてください。黒羽思ったより大変です。ロミオは出番も多ければ、やることもめっちゃ多いなーと(笑)。僕が嫉妬心を抱いていたあのおふた方(古川、大野)はすごいことをやっていたんだな、と、今は完全にリスペクトにまわっています。甲斐僕が改めて感じたのは、曲がいいということ。自分次第で音楽の良さをもっと引き出すことができるし、逆に殺してしまう危険性もあるのですが、そこもすごく楽しい。それと、僕、ひとつ前の作品がかなりベテランの方の多い現場だったのと、役柄が貴族だったので、ちょっと背伸びしていたんです(ミュージカル『マリー・アントワネット』)。今回は同世代が多いこともあり、等身大の自分として稽古ができています。黒羽さんは兄貴肌(甲斐)甲斐君は真っ白なロミオ(黒羽)――ご自身が演じるロミオは、どんなところを大切にして、どんな風に役を作っていきたいと思っていますか。黒羽難しいですね……。正直なところ、まわりとの関係性含め、どんなロミオになるか、自分も楽しみにしている段階です。でも皆さん、漠然と“ロミオ像”というものをお持ちですよね。自分の中にももちろんあります。そこは押さえつつ、どうしたら作品の中でロミオがより生き生きとできるか、そして作品をより面白くするためにはどう存在すべきかを模索しています。でも“キラキラ感”は忘れずにやっていきたいですね!甲斐僕は、いかに最後のロミオとジュリエットの死が尊いものになるかに重きをおきたい。そのためには、それまでのプロセス……ふたりの関係性やロミオという人物像を、いかに膨らませていけるかにかかっていると思うので。まだ具体的に言うのは難しいのですが、とにかくふたりのことを愛しく思ってもらえるように頑張りたいと思っています。――せっかくのWキャストですので、お互いのロミオはこうなっていくだろうな、自分とはこういうところが違いそうだな、というポイントも教えていただければ!甲斐パーマ系ロミオ……。黒羽それ、僕の見た目やん(笑)!甲斐 (笑)。でも、このあいだ稽古場で思ったのは、黒羽さんは兄貴肌というか、仲間たちから頼られそうなロミオだなと。マーキューシオとベンヴォーリオとのシーンを見ていて、そう思いました。黒羽へぇ~。それは、僕が前回も出ていてミザンス(舞台上での役者の立ち位置)を覚えていたから、兄貴風を吹かせていただけじゃない(笑)?甲斐いえ、佇まいや空気感からそう感じたんです!黒羽そっかー。僕は、甲斐君のロミオは“真っ白なロミオ”になるなと思っています。変な着色料の入っていないロミオ。水とか、白とか。そういう無垢なロミオだからこそ、ジュリエットへの愛情がめちゃめちゃ真っ直ぐなものになりそうだな、と。……あと補足しておきますと、僕も髪の毛はこんなくるくるではないと思います(笑)。甲斐もう少しさらっと?黒羽さらっと。王子さま(的キャラクター)にならないといけないからね!――この物語、悲恋とも取れますし、ロミオとジュリエットは死をもって愛を成就させた、とも受け取れます。物語の骨格は誰もが知っている有名なものですが、人によって様々な解釈ができる。おふたりはどう捉えていますか。黒羽うーん……、〈未熟な人間たちが導き出した“真実の愛”〉みたいなところかな。ロミオとジュリエットといった子どもたちはもちろん、大人も含めみんな未熟。自分たちのプライドや立場が邪魔をして手を取り合うことができなかった人たちが、それこそ人間としてはまだまだ未熟なロミオとジュリエットが提示した真実の愛によって、自分たちの過ちに気付き、平和が訪れる。僕個人としては、死ななくてもできることがあったのでは、結局死んでしまったらおしまいじゃないかなと思うのですが。でも家同士が争うようなことを僕は知らない世代ですから、何とも言えませんね。うん、未熟な者たちが産んだ真実の愛、という面は大きいと思います。甲斐そうですね……僕は、〈死を超えた愛〉、かな。黒羽いいね、シンプル。わかりやすい。甲斐死さえも超えてしまうくらいの、死なんて怖くないって思ってしまうくらいの愛、それを描いた物語ですね。黒羽完璧じゃない!? この先100年くらい、そのキャッチコピーでいけそう!僕もロミオ一年生。甲斐君と一緒に歩んでいけたら(黒羽)――最後に、なかなか劇場に行くのも躊躇する方もいらっしゃる昨今ですが、でもそんな中でも劇場に来たお客さまは、どんな気持ちを持ち帰ることができる作品になりそうでしょうか? ぜひ、お客さまにメッセージを。黒羽“愛”というのがひとつの大きなテーマとしてある作品です。この作品をご覧になっていただけたら、自分が愛する人……恋人でも友人でも家族でも、自分が愛情を注いでいる人に対して、もっと愛情深くなる、もっと愛することをしたくなる、そんな気持ちになると思います。なかなか会いたい人にも会えない状況だと思いますが、自分の持っている愛情をさらに深く感じる作品になっていると思うので、少し皮肉かもしれませんが、こういう時代にはぴったり。そして、そういったメッセージ性だけでなく、楽曲も本当に素敵なものが多く、総合エンタテインメントとしてとても素晴らしい作品ですので、日頃のストレス発散にもいいのでは(笑)。ぜひ、観にいらしてください!甲斐この作品を観終わったとき、僕は、意外と“死”ってすぐ近くにあるんだな、と思う気がします。たった数日で、普通の少年少女が死に追いやられてしまうストーリー。特に今の日本は平和で、新型コロナウイルスの問題はありますが、戦争もなくテロなどもめったに起きない。でもそんな僕らのそばにも死はあって、「もうちょっとあの人のことを大切にしていればよかった、もっと愛していればよかった」と思う時は絶対来ると思うんです。改めて、そういうものをいかに大事にして生きていけるか、自分を戒められる。死が強調されているからこそ愛が浮き彫りになる作品です。その中で僕は、黒羽さんとともに、頼りあって、戦友としてロミオを務めていきたいです。黒羽うん、僕もロミオ一年生。初めてこの作品に参加するつもりでやっています。甲斐君と一緒に、ロミオとして歩んでいけたらと思います。取材・文:平野祥恵撮影:渡邊明音黒羽麻璃央さん、甲斐翔真さんのサイン入りチェキを2名様にプレゼント!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=68f0d99d-5a0d-45bb-acb1-7be17e7adda8&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。公演情報ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』原作:ウィリアム・シェイクスピア作:ジェラール・プレスギュルヴィック潤色・演出:小池修一郎(宝塚歌劇団)出演:黒羽麻璃央/甲斐翔真(Wキャスト)伊原六花/天翔愛(Wキャスト)味方良介/前田公輝(Wキャスト)新里宏太/大久保祥太郎(Wキャスト)立石俊樹/吉田広大(Wキャスト)春野寿美礼原田薫石井一孝宮川浩秋園美緒兼崎健太郎岡幸二郎松村雄基小尻健太/堀内將平<K-BALLET COMPANY>(Wキャスト)他※小尻健太の「尻」の字は、正しくは旧字体です。【東京公演】2021年5月21日(金)~6月13日(日)会場:TBS赤坂ACTシアター【大阪公演】2021年7月3日(土)~7月11日(日)会場:梅田芸術劇場メインホール【愛知公演】2021年7月17日(土)~18日(日)会場:愛知県芸術劇場 大ホール公式サイト www.rj-2021.comチケット情報
2021年04月26日宝塚星組のトップコンビ、礼真琴と舞空瞳の大劇場2作目となるミュージカル『ロミオとジュリエット』の東京公演が、4月16日(金)、東京宝塚劇場で開幕する。ジェラール・プレスギュルヴィック作詞・作曲、日本版潤色・演出を小池修一郎が手がけたこのフランス発のミュージカルは、2010年、星組が梅田芸術劇場メインホールと博多座で日本初演。好評を受けて、早くも翌11年には、雪組の大劇場公演として再演され、同年、TBS、ホリプロ、梅田芸術劇場の企画・制作によって、同じく小池の手で男女版も上演された。その後、宝塚では12年に月組、13年には再び星組と上演を重ね、外部公演も、キャストを変えて再演が繰り返されている。『ロミオとジュリエット』の大ヒット以降、宝塚だけでも、『太陽王~ル・ロワ・ソレイユ~』『1789-バスティーユの恋人たち-』『ドン・ジュアン』『アーサー王伝説』、そして『ロックオペラ モーツァルト』と、フランス発のミュージカルが次々と上演され、今や、ブロードウェイやウェストエンド、ウィーン発の作品と並んで、フレンチ・ミュージカルは、宝塚はもとより、日本で上演される海外ミュージカルの中でも、重要なジャンルのひとつを占めるようになった。このフレンチ・ミュージカル人気の火付け役となった『ロミオとジュリエット』は、星組トップスター礼真琴にとっても、出世作と言える作品だ。2010年の初演では、入団2年目で、宝塚版オリジナルの“愛”に抜擢されて注目を浴び、13年の星組再演では、歌唱力が問われるベンヴォーリオと、ダンス力が必要な“愛”を役替わりで演じて、実力の高さを証明。さらにその新人公演では主役のロミオを好演し、観客を唸らせた。そして3度目の出演となる今回は、待望の本公演で、瑞々しく繊細なロミオを演じている。相手役のジュリエットには、得意のダンスに加え、歌唱力にもさらに磨きがかかったトップ娘役の舞空瞳。以下、主要な9つの役では、A日程とB日程で役替わりがあり、ティボルトは愛月ひかると瀬央ゆりあ、ベンヴォーリオには瀬央と綺城ひか理、マーキューシオに極美慎と天華えま、パリス伯爵は綺城と極美、“死”を天華と愛月が演じ、それぞれ個性を発揮している。なお、5月23日(日)の千秋楽(A日程)は、各地の映画館でライブ中継を実施、同時にタカラヅカ・オン・デマンドでもライブ配信が行なわれる予定だ。文:原田順子宝塚歌劇星組ミュージカル『ロミオとジュリエット』原作:ウィリアム・シェイクスピア作:ジェラール・プレスギュルヴィック潤色・演出:小池修一郎演出:稲葉太地出演:礼真琴 / 舞空瞳 他【東京公演】2021年4月16日(金)~2021年5月23日(日)会場:東京宝塚劇場ライブ中継・ライブ配信詳細
2021年04月16日ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』のイメージビジュアルが公開された。2011年に誕生した、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』<日本オリジナルバージョン>。以来、上演の度にキャスティングが大きな注目を集める本作が、2019年以来2年ぶりの上演となる今回、記念すべき10周年を迎える。本ミュージカルは“ティボルトの従妹ジュリエットへの密かな恋情”“ロミオに恋人の死をベンヴォーリオが伝える”といったオリジナルの設定を加え、登場人物の葛藤をより繊細に描き出した。特に全編を通じて登場する“死のダンサー”の存在感は強烈で、これによって愛と死、破壊と再創造といった哲学的テーマを表出させた点も、大きな特長となっている。ロミオ役に今回配されたのは、黒羽麻璃央と甲斐翔真という気鋭の若手たち。2019年の本作上演ではマーキューシオ役として、若さの危うさを瑞々しく表現した黒羽は、昨年ミュージカル『エリザベート』の暗殺者ルキーニ役、ミュージカル『るろうに剣心 京都編』の志々雄真実役と次々難役に抜擢され(いずれも公演中止)、次代を担うと期待される注目株だ。一方の甲斐は、昨年『デスノートTHE MUSICAL』で初舞台にして主人公・夜神月役を堂々務め、その後大役に挑み続けている新星。一方のジュリエット役には、伊原六花と天翔愛というフレッシュなふたりを抜擢。伊原は、2018年よりドラマ・CMで活躍するほか、昨年は『ウエスト・サイド・ストーリー』Season3のマリア役(公演中止)にも配されている。一方の天翔は、現在は音楽大学で実力を磨きながら、夢であるミュージカル出演を叶えたシンデレラガール。そんな4人の、今だからこその若々しく爽やかな姿を切り取った、イメージビジュアルが完成。ロミオ役の黒羽、甲斐、ジュリエット役の伊原、天翔の4人が一堂に会し、フレッシュな今の瞬間が切り取られた1枚となっている。才能を開花させる慧眼演出を担うのは、『エリザベート』『モーツアルト!』など手掛けた日本初演作は軒並み大ヒットし、近年では『ポーの一族』など“名作の世界初のミュージカル化”も成功裏に収めている小池修一郎。本作でも、迫力の歌とダンスで、若者の疾走感と感受性を巧みに表現し、2017年の新演出からは“近未来を思わせる、破壊された世界で起こる物語”という設定を据え、この世の荒廃と、その中でなお煌めく愛の崇高さを、より鮮明に浮かび上がらている。ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』東京公演:2021年5月21日(金)~6月13日(日) TBS赤坂ACTシアター大阪公演:2021年7月3日(土)~7月11日(日) 梅田芸術劇場メインホール名古屋公演:2021年7月17日(土)~18日(日) 愛知県芸術劇場大ホール原作:ウィリアム・シェイクスピア作:ジェラール・プレスギュルヴィック潤色・演出:小池修一郎(宝塚歌劇団)出演:黒羽麻璃央 / 甲斐翔真(Wキャスト)、伊原六花 / 天翔愛(Wキャスト)、味方良介 / 前田公輝(Wキャスト)、新里宏太 / 大久保祥太郎(Wキャスト)、立石俊樹 / 吉田広大(Wキャスト)、春野寿美礼、原田薫、石井一孝、宮川浩、秋園美緒、兼崎健太郎、岡幸二郎、松村雄基小尻健太 / 堀内將平<K-BALLET COMPANY>(Wキャスト)ほか※小尻健太の「尻」の字は、正しくは旧字体です。
2021年04月14日アカデミー賞受賞のジュリエット・ビノシュをはじめ、ヨランド・モロー、ノエミ・ルヴォウスキーという3人のフランスの名優たちが共演する『5月の花嫁学校』から、彼女たちのコミカルなやりとりが楽しい予告編が公開された。舞台となるのは1967年、アルザス地方の花嫁学校。“良き妻”になるため、お掃除、お料理、お裁縫にティータイムのマナーまで、1日中忙しく学ぶ少女たちの初々しい姿と、先生たちによる厳しい指導の様子が次々と映し出されていく。ある日、ポーレット(ジュリエット・ビノシュ)は経営者である夫の突然の死をきっかけに、学校が破産寸前であることを知り、先生たちが一致団結。学校存続の危機という大問題を抱える中、“女性の自立”“自由”を求める生徒たちと、心配のあまり「自由の対価は高い、必ず痛い目に遭う」とポーレットとの対立が広がることに。パリで勃発した学生や労働者たちの“5月革命”の影響は、少女たちだけでなく、先生たちの心にも徐々に影響を与え「良妻の時代は終わった」「私たちも革命を」と自由に生きる権利を一緒になって求め旅立つ。映像のラストでは、ポーレット中心にミュージカル調のダンスと歌で自由を謳歌する晴れやかな姿も。“良き女性”がズボンを履くことは「はしたない」と思われていた時代に、勇気をだして着用してみたシーンなど、ビノシュのコミカルな演技も見どころとなっている。『5月の花嫁学校』は5月28日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:5月の花嫁学校 2021年5月28日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2020 - LES FILMS DU KIOSQUE - FRANCE 3 CINÉMA - ORANGE STUDIO – UMEDIA
2021年03月31日道枝駿佑(なにわ男子/ 関西ジャニーズJr.)が主人公・ロミオ役を務める舞台「Romeo and Juliet ーロミオとジュリエットー」のフォトコール及び取材会が3月28日、東京・新宿区の東京グローブ座で行われ、道枝をはじめ、ジュリエット役で共演する茅島みずき、演出の森新太郎が出席した。本作が舞台初単独主演となる道枝は「稽古が始まってから、ここ(初日)まであっという間で、実感がわかないです。でも、とうとうこの日が来た」と表情を引き締め、「初めての主演舞台が『ロミオとジュリエット』で光栄です。まずは健康第一で体調を崩すことなく、千秋楽を迎えられるよう、作品を盛り上げていきたい」と抱負を語った。稽古を前に、森氏から「体がガリガリ過ぎるから、筋トレをしておいて」と“指令”も出たといい、「今も続けています。ちょっとは筋肉がついたかなと……。体重も2~3キロは増えた」のだとか。ジャニーズWESTの小瀧望からのアドバイスを受け「1日5食と言われて、気合を入れて食べたんですが、胃がびっくりしちゃって(笑)」と苦労を振り返った。古典ならではの言い回しにも苦労したといい「普段、使わない言葉だらけで、最初は自分でも何を言っているのか。稽古を重ねて、だんだん理解できた」。戯曲の設定に近い10代でのロミオ熱演に「ジュリエットに自分のことを好きになってほしいと頑張っている、一生懸命なところがいい」と役どころの魅力も語った。また、なにわ男子のメンバーからは気遣いの連絡もあると明かし「大橋(和也)くんが見に来てくれると言っている。いい意味で(心配を)覆せれば」と話していた。ジュリエット役で初舞台に立つ茅島とは、なにわ男子主演ドラマ『メンズ校』で共演経験があり「以前より、大人っぽくなっていて、雰囲気がガラッと変わった。ちょっと抜けていらっしゃるところは変わっていない(笑)」(道枝)、「道枝さんはマイペースで、少し抜けているところがあるので、そこは変わっていない」(茅島)と“舌戦”を繰り広げる場面も。その様子に森が「お前のほうが天然だよ」と道枝にツッコミが入ると、当の道枝は「天然ではないです。ポンコツなだけです!」と笑いを誘っていた。取材・文・撮影:内田涼【公演概要】「Romeo and Juliet ーロミオとジュリエットー」原作:ウィリアム・シェイクスピア翻訳:松岡和子演出:森新太郎出演:道枝駿佑、茅島みずき宮崎秋人、森田甘路、小柳心、坂本慶介、栗原英雄、太田緑ロランス、高橋克明、鈴木崇乃冨永竜、久留飛雄己、天野勝仁、和田慶史朗、平田敦子、花王おさむ、斉藤暁主催・企画製作:東京グローブ座●東京公演期間:3月29日(月)〜 4月18日(日)会場:東京グローブ座●大阪公演期間:4月21日(水)〜 4月25日(日)会場:梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
2021年03月29日なにわ男子/関西ジャニーズJr.の道枝駿佑、女優の茅島みずきが28日、東京グローブ座で行われた舞台『Romeo and Juliet -ロミオとジュリエット-』のフォトコールおよび取材会に出席した。『ロミオとジュリエット』は世界中で愛され、上演されてきたシェイクスピアの名作。舞台初単独主演となる道枝駿佑がロミオ役、舞台初出演の茅島みずきがジュリエット役を務め、出会って恋に落ちる微笑ましい光景から一転、引き離されて悲しい結末を迎えるラストまでを、原作に近い10代の2人が演じる。取材会に、道枝、茅島、演出の森新太郎氏が出席。道枝は「まだ実感が湧かないですが、とうとうこの日まで来たなと、身にしみて感じています」と心境を告白し、「稽古が始まってからあっという間だったので、明日からの本番も頑張りたい」と意気込んだ。茅島は「すごく緊張していたんですけど、森さんが稽古をたくさんしてくださったので、前と比べると声も出るようになっていますし、感情も込められるようになってきたので、千秋楽まで一生懸命頑張りたい」と語った。道枝と茅島は、昨年放送されたテレビ東京系ドラマ『メンズ校』で共演しており、そのときから互いの印象が変わったか聞かれると道枝は「変わりました。ドラマで共演したときより大人っぽくなっていて、雰囲気がガラッと変わった印象」と答えた。さらに、「ちょっと抜けていらっしゃるところがあって、そこは変わってない。天然だと思います」と続けると、森氏が「お前のほうが天然だよ」とツッコミを入れ、茅島も「絶対そうですよね!」と同調。道枝は「違います。僕は天然じゃないです!」と否定するも、報道陣が森氏に「道枝さんのほうが天然?」と確認すると、森氏は「そうですね」と即答し、道枝も茅島も笑っていた。森氏はまた、「こんなおかしな子なんですか? 最初の頃は宇宙人と話しているような、(声が)ワントーン違うから、どれだけ厳しく言っても、『ありがとうございます』(高い声)って。調子狂うなと。最近慣れましたけど。よく茅島のことを抜けているって言うんだけど、誰が見たってコイツのほうが抜けている」とにやり。さらに、「お二人とも10代なので、僕も緊張していた。壊れ物を扱うように大事に大事にやらないといけないなと思ったんですけど、初日から気づいたらバリバリやっていましたね。でも、この2人は根性があるので、よくここまでついてきたなと」と、2人の奮闘を称賛し、また、「『僕、喉が弱いんです』って訴えかけてきたけど、よく(声が)出ますよね。僕も驚いています」と道枝の声量を称えた。森氏に褒められ、道枝は「ありがとうございます」と喜び、「毎日稽古に行くのが不安で。森さんには厳しくいただいて、心が折れそうなときがあったんですけど、でもちゃんと褒めてくださるところは褒めてくださって、叱ってくださるところは叱ってくださるので、ありがたいなと思います」と感謝。茅島は、道枝との再共演について「(『メンズ校』での共演時は)あまり日数がなかく、ちゃんとお話ししていなかったですが、そのときからマイペースでちょっと抜けているところがあり、変わってないなと思いましたが、ちゃんと話をしたらすごく真面目で一生懸命考えている方なんだなと思いました」と語った。舞台『ロミオとジュリエット』は、東京グローブ座で3月29日から4月18日まで、大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで4月21日から25日まで上演。
2021年03月29日なにわ男子/関西ジャニーズJr.の道枝駿佑が28日、東京グローブ座で行われた主演舞台『Romeo and Juliet -ロミオとジュリエット-』のフォトコールおよび取材会に出席した。『ロミオとジュリエット』は世界中で愛され、上演されてきたシェイクスピアの名作。舞台初単独主演となる道枝駿佑がロミオ役、舞台初出演の茅島みずきがジュリエット役を務め、出会って恋に落ちる微笑ましい光景から一転、引き離されて悲しい結末を迎えるラストまでを、原作に近い10代の2人が演じる。取材会に、道枝、茅島、演出の森新太郎氏が出席。道枝は「まだ実感が湧かないですが、とうとうこの日まで来たなと、身にしみて感じています」と心境を告白し、「稽古が始まってからあっという間だったので、明日からの本番も頑張りたい」と意気込んだ。ロミオ役を研究するために、藤原竜也がロミオを演じた舞台『ロミオとジュリエット』のDVDを何度も見たという。また、「森さんに初めてお会いしたとき、『ガリガリすぎるから筋トレしておいて』と言われたので、今も続けているんですけど、ちょっと筋肉がついてきたかな。体重変わりました。2、3キロくらいしか増えなかったんですけど」とロミオ役に向けて肉体改造に取り組んだことも明かした。ジャニーズWESTの小瀧望からも「1日5食食べて筋トレしたら太る」とアドバイスをもらったことも告白。小瀧は、主演舞台『エレファント・マン THE ELEPHANT MAN』で森氏の演出を経験しており、「その歳で森さんに演出してもらえるのはうらやましい」と道枝に話したという。なにわ男子のメンバーの反応を聞かれると、道枝は「大橋(和也)くんから電話がかかってきて、『観に行く』と連絡がきたので、楽しみに待っています」とうれしそうに説明。西畑大吾も「稽古どう? 大丈夫か?」「大丈夫できるよ」などと気にしてくれていたそうで、「いい意味でその心配を覆せるようにしたい」と話した。そして、「初主演舞台が『ロミオとジュリエット』というのは本当に光栄。健康第一で、千秋楽まで共演者のみなさんと、森さんとスタッフさんと一緒に作品を盛り上げられるように頑張っていきたいと思いますし、本番をやりながらもどんどんよくなっていけたら」と気を引き締めた。舞台『ロミオとジュリエット』は、東京グローブ座で3月29日から4月18日まで、大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで4月21日から25日まで上演。
2021年03月29日