プロデューサー組合賞(PGA)に、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』が選ばれた。PGAの結果はオスカーと重なることが非常に多く、『6才のボクが、大人になるまで。』を制してこの賞を獲得したことで、『バードマン』は新たなはずみをつけたといえる。その他の写真劇場用アニメ部門では、『LEGO(R)ムービー』、ドキュメンタリー映画部門では、『Life Itself(原題)』が受賞。いずれの作品も、オスカーには候補漏れしている。テレビ部門は、『ブレイキング・バッド』(ドラマ)と『Orange is the New Black(原題)』(コメディ)が受賞した。『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』4月、TOHOシネマズ シャンテほか 全国ロードショー文:猿渡由紀
2015年01月26日ジュリア・ロバーツが、ドキュメンタリー映画『Batkid Begins: The Wish Heard Around the World(原題)』にもとづく映画『Batkid(原題)』に主演することになった。プロデューサーも兼任する。その他の情報オリジナルのドキュメンタリー映画は、「1日だけバットマンになりたい」という夢をもつ5歳の男の子マイルス・スコット君をめぐって起こった一大現象を描くもの。白血病を患っているマイルス君を応援するためにサンフランシスコで行われたイベントには2万5000人が集まったばかりか、ソーシャルメディアを通じて、世界中の人が参加することになった。ドキュメンタリー版を監督したデイナ・ナックマンは、「ジュリア・ロバーツと彼女のチームが私の映画を観て、感動してくれたことを光栄に思います。彼女たちは、マイルスのためのイベントが国境を超えた動きになっていった様子を、できるかぎり多くの観客に観てもらうため、大きな貢献をしてくれる」とコメントを発表している。ロバーツの次回作は、ニコール・キッドマンと共演する犯罪ドラマ『The Secret in Their Eyes(原題)』。文:猿渡由紀
2015年01月26日ブルース・ウィリスがスリラー映画『Extraction(原題)』に主演することになった。監督はスティーブン・C・ミラー。その他の情報ウィリスが演じる主人公は、妻を亡くした悲しみから立ち直れないでいる元CIA捜査官。彼の息子は新米のCIA捜査官で、ふたりは一緒に新型の武器を開発しようとしている。そんな時、父がテロリストにさらわれ、息子は自力で父を助け出そうとする。ウィリスの最新作は、『シン・シティ 復讐の女神』。次回作は、秋に北米公開予定のコメディ映画『Rock the Kasbah(原題)』。監督はバリー・レビンソン、共演はビル・マーレイ、ケイト・ハドソン、ゾーイ・デシャネルら。文:猿渡由紀
2015年01月22日第68回カンヌ映画祭の審査員長に、ジョエル&イーサン・コーエンが決まった。ふたり組が審査員長を務めるのは初めてのこと。コーエン兄弟は、カンヌ映画祭の常連。1987年に『赤ちゃん泥棒』で初めてカンヌを訪れて以来、9作品をここで上映してきた。1991年の『バートン・フィンク』で最優秀賞にあたるパルムドールを、『ファーゴ』と『バーバー』で監督賞を、『インサイド・ルーウィン・デイヴィス名もなき男の歌』でグランプリを受賞している。ほかの審査員および上映作品は、4月中旬に発表される。今年のカンヌ映画祭は5月13日から24日まで開催される。文:猿渡由紀
2015年01月21日“ゆきりん”の愛称で親しまれているアイドルグループ「AKB48」の柏木由紀。このほど、出身地・鹿児島の“薩摩大使”でもある彼女が鹿児島の「黒素材」をPRする特別映像が到着。「黒由紀姫(くろゆきひめ)」と題して本映像で真っ黒なお姫様に変身していることが分かった。柏木さんは、2011年から鹿児島県のキャッチコピー「本物。鹿児島県」のイメージアップキャラクターを務め、2012年からは薩摩大使に就任し、鹿児島県の魅力を発信してきた。これまで、鹿児島県には人々を元気にする本物の素材があふれていることをPRしてきたが、今年は、食材や伝統工芸品に黒い名産品が数多くあることに着目し、「鹿児島は黒」と題してPRすることに。今回新たに制作したWEBムービーでは、白雪姫ならぬ、鹿児島を心から愛する「黒由紀姫」に扮し、真っ黒のドレスに身を包んだ美しいお姫様役で登場。馬車がなくて舞踏会に行けず困っている友だちのシンデレラからの相談に対し、「鹿児島黒牛に乗って行けばいい!」と大胆提案。“鹿児島愛”に溢れるマシンガントークを繰り広げるシーンは必見だ。今回の出演にあたり柏木さんは、「今回は黒由紀姫のドレスもオリジナルで作って頂き、髪型など細かいところにもこだわって撮影しました。現場の雰囲気も良く、鹿児島の美味しいお菓子などを食べながら楽しく撮影出来ました!」とコメント。さらに「鹿児島には黒のつく特産品がたくさんあります。黒由紀姫として、県内県外の方に改めて鹿児島の特産品をPRしていきたいです」と意気込みを語った。まずはこちらから、ついつい後先考えず鹿児島をプッシュしてしまう柏木さんの、可愛いくもちょっとブラックなジョークが効いた映像をご覧あれ。(text:cinemacafe.net)
2015年01月21日ネット通販の大手アマゾンが、劇場用映画の製作に参入すると発表した。アマゾンは、すでにアマゾン・スタジオズを通じて、オリジナルのテレビ番組を製作、プライム会員向けに、プライム・インスタント・ビデオで配信している。その中のひとつ『Transparent(原題)』は、先日のゴールデン・グローブでテレビシリーズ(コメディまたはミュージカル)賞と主演男優賞(テレビシリーズ、コメディまたはミュージカル)を受賞。さらに先週には、ウディ・アレンがアマゾンで初めてテレビシリーズを手がけることが報道され、注目が集まっている。アマゾンによると、劇場用向け映画は年に12本ほど製作する予定。劇場公開の後、4週間から8週間後に、プライム・インスタント・ビデオで配信するという。ただでさえ劇場公開とDVDおよびビデオ・オン・ディマンドのリリース時期が近づいてきている昨今、たった4週間でオンライン配信されるという作品を、劇場主がかけてくれるかどうかは疑問だ。文:猿渡由紀
2015年01月20日フランク・ダラボンが、『スノーホワイト』の続編『The Huntsman(原題)』の監督を降板した。クリエイティブ面でのスタジオとの意見の相違が原因らしい。スタジオはすでに別の監督の候補を考えているようで、2016年4月22日の北米公開予定日は変更しない模様だ。『The Huntsman(原題)』では、1作目に登場したクリス・ヘムズワースのキャラクターが主人公になる。クリステン・スチュワートは、今作には登場しない。現在、エミリー・ブラントが新しいキャラクターで出演を検討しているようだ。ダラボン監督は、『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』で、オスカー脚色部門にノミネートされている。最近では、テレビドラマ『ウォーキング・デッド』の企画製作と監督を務め、大ヒットさせている。ブラントの最新作はミュージカル映画『イントゥ・ザ・ウッズ』(日本公開3月14日)。文:猿渡由紀
2015年01月19日クリント・イーストウッド監督の『アメリカン・スナイパー』が、この週末に9000万ドルを売り上げ、全米1位に輝いた。昨年末からニューヨークとロサンゼルスで限定公開されており、16日に拡大された。この数字はイーストウッド監督のキャリア史上最高であるほか、1月公開作の中でも最高記録となりそうだ。その他の写真アメリカは19日(月)がマーティン・ルーサー・キング・Jr.の誕生日を祝う祝日で、この日も含めた4日間の売り上げは1億ドルを超えると見られている。これまでのイーストウッド監督の初公開最高記録は『グラン・トリノ』の2950万ドル。『アメリカン・スナイパー』は、来月のアカデミー賞に、作品部門、主演男優部門を含めた6部門でノミネートされている。日本では2月21日(土)より全国公開される。文:猿渡由紀
2015年01月19日ユダヤ人団体ザ・ジェネシス・プライズ・ファンデーションが、ユダヤ文化に貢献したとして、オスカー俳優マイケル・ダグラスに賞を与えると発表した。ユダヤ系ロシア人のビリオネアらが創設した団体で、年に一度与えられるこの賞は、団体内の委員会が話し合いで選出する。賞金は1億ドル。授賞式は6月にエルサレムで行われる予定。ダグラスが選ばれたことには、保守的なユダヤ人の間から不満の声も聞かれそうだ。父カーク・ダグラスはユダヤ系移民の息子だが、母ダイアナ・ディルはユダヤ人ではなく、ダグラスはユダヤ教徒として育てられていない。妻キャサリン・ゼタ=ジョーンズもユダヤ人ではないが、最近になって、自分の中に流れるユダヤの血を意識するようになり、ゼタ=ジョーンズとの間に生まれた長男ディランのバル・ミツワー(ユダヤ教徒の成人式)を祝うため、一緒にエルサレムを訪れている。ダグラスの次回作は、マーベルのスーパーヒーロー映画『Ant-Man』。文:猿渡由紀
2015年01月16日リチャード・ギアとシャルロット・ゲンズブールが、スリラー映画『Oppenheimer Strategies(原題)』で共演することになった。監督は『ボーフォート レバノンからの撤退』のヨセフ・シダー。その他の情報主人公オッペンハイマー(ギア)は、力をもたない若い政治家と友達になる。だが3年後、その政治家は世界的に名を知られる大物に成長。そのことは、オッペンハイマーの人生を大きく変えることに。ギアの次回作は、3月北米公開予定の『The Second Best Exotic Marigold Hotel(原題)』。ほかに、ダコタ・ファニングと共演する『Franny(原題)』も控える。ゲンズブールの新作は『サンバ』。次回作は、ヴィム・ヴェンダース監督の『Every Thing Will Be Fine』。文:猿渡由紀
2015年01月15日監督組合賞(DGA)のノミネーションが発表になった。候補入りを果たしたのは、ウェス・アンダーソン(『グランド・ブダペスト・ホテル』)、クリント・イーストウッド(『アメリカン・スナイパー』)、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』、リチャード・リンクレイター(『6才のボクが、大人になるまで。』)、モルテン・ティルドゥム(『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』)。その他の画像候補入りが有力視されていた『Selma(原題)』のアヴァ・デュヴァーナイ、『ゴーン・ガール』のデヴィッド・フィンチャーが漏れたのが一番のサプライズだ。代わって、作品部門、主演男優部門で有力視されていたものの、監督部門ではそれほど注目されていなかった『イミテーション・ゲーム~』のティルドゥム、今回の賞レースでやや遅れを取っていた『アメリカン・スナイパー』のイーストウッドが食い込んでいる。また、先日、ゴールデン・グローブのコメディまたはミュージカル部門作品賞を受賞した『グランド・ブダペスト・ホテル』は、DGAにも候補入りしたことで、オスカーに向けてはずみをつけた形だ。DGAの結果はオスカーの監督部門の結果と重なることが多いため、業界内では重要視されている。授賞式は2月7日。文:猿渡由紀
2015年01月14日ゴールデン・グローブ賞が発表された。ドラマ部門の作品賞に選ばれたのは『6才のボクが、大人になるまで。』。コメディまたはミュージカル部門の作品賞には、最有力と思われていた『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』を制して、『グランド・ブダペスト・ホテル』が輝いた。その他の写真主演男優賞は、『博士と彼女のセオリー』のエディ・レッドメイン(ドラマ部門)と『バードマン~』のマイケル・キートン(コメディまたはミュージカル部門)。主演女優部門は、『アリスのままで』のジュリアン・ムーア(ドラマ部門)と、『ビッグ・アイズ』のエイミー・アダムス(コメディまたはミュージカル部門)が獲得した。主な受賞結果は以下のとおり。作品賞(ドラマ部門):『6才のボクが、大人になるまで。』作品賞(コメディまたはミュージカル部門):『グランド・ブダペスト・ホテル』監督賞:リチャード・リンクレイター(『6才のボクが、大人になるまで。』)脚本賞:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ニコラス・ヒアコボーネ、アレクサンダー・ディネラリス・Jr、アルマンド・ボー(『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)文:猿渡由紀
2015年01月13日フェデリコ・フェリーニの『甘い生活』で知られる女優アニタ・エクバーグが、イタリア時間11日にローマ近辺のロッカ・ディ・パパで亡くなった。83歳だった。2009年には病気で、2011年には足の骨折で入院している。エクバーグは1931年、スウェーデン生まれ。1950年にミス・スウェーデンに選ばれ、1953年に『凸凹火星探険』で映画デビューを果たした。その後『底ぬけコンビのるかそるか』『戦争と平和』などに出演し、1960年の『甘い生活』で大スターの地位を確実なものとする。同作品の撮影以降、エクバーグはイタリアに在住。50年に及ぶキャリアで、エクバーグは50作以上の映画に出演した。セックスシンボルとして注目され、数々の恋愛ゴシップで世間を騒がせた。離婚歴は2回。文:猿渡由紀
2015年01月13日マット・デイモンとリース・ウィザスプーンが、アレクサンダー・ペイン監督の次回作『Downsizing』に出演する。『サイドウェイ』で脚色賞を受賞したペインとジム・テイラーが書き下ろす、社会風刺コメディだ。ウィザスプーンは、ペインの初期の作品『ハイスクール白書優等生ギャルに気をつけろ!』に主演している。デイモンがペインとコラボレーションするのは初めて。デイモンは、現在、リドリー・スコット監督の『The Martian』を撮影中。その後は、ポール・グリーングラスと再び組む『ボーン』シリーズ最新作の撮影が控えており、『Downsizing』はその後になりそう。ウィザスプーンは、現在北米公開中の『Wild』でオスカー候補入り確実と見られており、しばらくはキャンペーン活動で多忙になる見込みだ。文:猿渡由紀
2015年01月09日米西海岸時間5日夜に行われたキャメロン・ディアス(42)とベンジー・マッデン(35)のウエディングの様子が明らかになった。会場はビバリーヒルズにあるディアスの自宅で、招待客は約100人。出席者には、マッデンの兄弟ジョシュとジョエル、ジョエルの妻で、新郎新婦を引き合わせたニコール・リッチーのほか、ライオネル・リッチー、グウィネス・パルトロウ、ドリュー・バリモア、トニー・コレット、ジャド・アパトーらの顔ぶれが見られた。式は、ユダヤ教の伝統にもとづいたもの。乾杯の音頭は、ディアスの母が行った。ライオネル・リッチー、ライアン・アダムスの演奏に続き、午後10時にケーキカットが行われたという。ディアスは昨年、『ANNIE/アニー』など3本の出演作が北米公開されたが、現在は何も撮影をしておらず、しばらくは新婚生活をゆっくり楽しめそうだ。文:猿渡由紀
2015年01月07日プロデューサー組合賞(PGA)の候補作が発表になった。PGAの結果は、オスカーの作品賞部門と一致することが多いため、業界では非常に注目されている。その他の写真候補に上がった10作品は、『アメリカン・スナイパー』『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』『6才のボクが、大人になるまで。』『フォックスキャッチャー』『ゴーン・ガール』『グランド・ブダペスト・ホテル』『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』『Nightcrawler(原題)』『博士と彼女のセオリー』『ウィプラッシュ(原題)』。一番のサプライズは、オスカー有力作と思われている『Selma(原題)』が入らなかったこと。また、クリストファー・ノーラン監督の『インターステラー』、アンジェリーナ・ジョリー監督の『Unbroken(原題)』も候補入りを逃した。授賞式は今月26日(現地時間)。文:猿渡由紀(C)2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年01月06日キャメロン・ディアス(42)とミュージシャンのベンジー・マッデン(35)が、米西海岸時間5日夜に結婚式を挙げることがわかった。Usmagazine.comが報道したもの。ふたりは前日4日に、招待客を集めてビバリーヒルズで3時間のディナーを楽しんだという。その他の情報ディアスとマッデンは、昨年5月、ニコール・リッチーの紹介で知り合った。リッチーは、マッデンと一卵性双生児であるジョエル・マッデンと結婚している。婚約が発覚したのは先月下旬で、かなりのスピード結婚だ。新郎新婦いずれにとっても、初めての結婚。ディアスは過去に、マット・ディロン、ジャスティン・ティンバーレイク、アレックス・ロドリゲスなどと交際歴がある。マッデンは、一時期リッチーの親友だったパリス・ヒルトンとつきあったが、2008年に破局している。文:猿渡由紀
2015年01月06日ジャン=リュック・ゴダール監督の『さらば、愛の言葉よ』が、約60人から成る全米映画批評家協会のベスト作品賞を受賞した。次点は、リチャード・リンクレイター監督の『6才のボクが、大人になるまで。』。『さらば、愛の言葉よ』は、3Dで撮影された、実験的かつ野心的な69分の映画。昨年のカンヌ映画祭のコンペティション部門で上映され、審査員特別賞を受賞している。その他の画像主演男優賞は『ミスター・ターナー(原題)』のティモシー・スポール、主演女優賞は『Two Days, One Night(英題)』のマリオン・コティヤールが受賞。助演男優賞は『ウィプラッシュ(原題)』のJ・K・シモンズ、助演女優賞は『6才のボク~』のパトリシア・アークエットが獲得した。監督賞には『6才のボク~』のリンクレイター、脚本賞には『グランド・ブダペスト・ホテル』のウェス・アンダーソンが輝いた。文:猿渡由紀
2015年01月05日絶賛を浴びている『フォックスキャッチャー』のモデルとなった実在の人物マーク・シュルツが、ソーシャルメディアでベネット・ミラー監督を非難するコメントをした。翌日には、自分の口調が激しすぎたと謝罪をしたものの、映画に出てくるひとつのシーンが、観客の誤解を招くという主張は曲げない姿勢だ。その他の画像映画は、オリンピックで金メダルを獲得したレスラー、シュルツ(チャニング・テイタム)が、大富豪ジョン・デュポン(スティーヴ・カレル)に雇われ、彼が育てるレスリングチームを指導する過程で起こった悲劇を描くもの。シュルツとデュポンの間には同性愛の肉体関係があったと受け止める観客がいることを知り、シュルツはミラーにそのシーンをカットするよう求めたが、受け入れられなかったという。そのような誤解は「自分の名誉を激しく傷つけるものだ」とし、今後もミラーを攻め続けるつもりでいるが、俳優たちに対する悪意はまったくなく、「俳優たちは、賞を取るべきだ」と絶賛している。文:猿渡由紀
2015年01月05日『スター・トレック3』の監督に、『ワイルド・スピード』シリーズのジャスティン・リンが決定した。シリーズ1、2作目はJ.J.エイブラムスが監督したが、エイブラムスは『スター・ウォーズ』シリーズの監督に抜擢されたため、3作目はプロデューサーにとどまることに。代わりに脚本家ロベルト・オーチーが監督をすることになったものの、オーチーは最近になって降板し、パラマウントは新しい監督を探していた。リンは、ジェレミー・レナー主演の『ボーン』シリーズ最新作を監督することに決まっていたが、マット・デイモンとポール・グリーングラス監督がシリーズに復帰することになり、レナーとリンのバージョンは延期になった。『スター・トレック3』の公開予定日は決まっていないが、パラマウントは『スター・トレック』テレビシリーズ生誕50周年に当たる2016年の公開を目指している。文:猿渡由紀
2014年12月24日来年のオスカーで最有力作品のひとつと考えられている『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』が、作曲部門で資格がないと判断された。作曲家アントニオ・サンチェス、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督、フォックス・サーチライトは、アカデミーに再考をお願いしたが、かなわなかった。『バードマン…』の曲は、サンチェスによるドラムが斬新で印象的だが、映画の中で使われているその他のクラシック音楽が、アカデミーの作曲部門のルールに引っかかった。また、アカデミーの音楽部門に所属する244人の会員の多くはオーケストラを使うことが多く、ドラムだけの曲を、本当の曲ではないと感じたのかもしれないという説もある。本作は、来月のゴールデン・グローブでは、オリジナル作曲部門にノミネートされている。文:猿渡由紀
2014年12月24日オバマ大統領が今年一番気に入った映画は、リチャード・リンクレイター監督の『6才のボクが、大人になるまで』。People誌のインタビューで大統領自身が明かした。その他の情報400万ドルの低予算で、12年かけて撮影した『6才のボク~』は、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』と並んで、来年のオスカーの最有力候補と考えられている。ニューヨーク、L.A.、ワシントンDCの映画批評家から今年のトップ作品に選ばれたほか、来月のゴールデングローブ賞でも5部門でノミネートされている。ミシェル夫人は今年のベスト作品を語っていないが、『ゴーン・ガール』について触れ、「原作小説を2年ほど前に読んだが、本のほうが映画よりよかった」とコメントした。文:猿渡由紀
2014年12月18日アメリカの大手劇場チェーン、カーマイク・シネマズが、12月25日公開予定の『ザ・インタビュー(原題)』の上映中止を決定した。アメリカのTV番組ホスト(ジェームズ・フランコ)と番組プロデューサー(セス・ローゲン)が、CIAから北朝鮮のトップ金正恩の暗殺を依頼されるというこのコメディをめぐっては、ソニー・ピクチャーズのコンピュータがハッキングされ、公開中止を要請するメッセージが送られるなど、ここ数週間、数々の騒ぎが起きていた。アメリカ時間16日午前、ハッカーは新たなネッセージを送り、『ザ・インタビュー』を上映する劇場が、9.11のようなテロリスト攻撃を受ける可能性があると警告。ソニー・ピクチャーズは、公開をやめる劇場が出てきた場合は、その意志を尊重すると劇場オーナーに伝えたとされる。公開中止を決めた劇場チェーンは、今のところカーマイクのみ。ソニーは公開を中止するつもりはなく、その後も、TVスポットを流し続けている。文:猿渡由紀
2014年12月17日『スター・トレック3』の監督候補が絞られてきた。候補に挙がっているのは、『猿の惑星/創世記〈ジェネシス〉』のルパート・ワイアット、『ワイルド・スピード』シリーズのジャスティン・リン、『デンジャラス・ラン』のダニエル・エスピノーサ、『イミテーション・ゲーム』のモルテン・ティルドゥム、『月に囚われた男』のダンカン・ジョーンズら。一番有力なのは、ワイアット監督らしい。新生『スター・トレック』シリーズは、J.J.エイブラムスが1、2作目をヒットさせたが、エイブラムスが『スター・ウォーズ:ザ・フォース・アウェイクンズ』の監督に抜擢されたため、脚本家のロベルト・オーチーが3作目の監督を務めることに決まった。だが、最近になってオーチーが監督を降板。スタジオは別の監督を探すことになった。『スター・トレック3』は、2016年の北米公開を目指している。文:猿渡由紀
2014年12月16日サンフランシスコ映画批評家協会が、『6才のボクが、大人になるまで』を今年の最優秀映画に選んだ。同作品からは、ほかにリチャード・リンクレーター監督が監督賞を、パトリシア・アークエットが助演女優賞を受賞したほか、編集賞も獲得した。その他の写真主演男優賞に輝いたのは、『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のマイケル・キートン。主演女優賞は『アリスのままで』のジュリアン・ムーア、助演男優賞は『バードマン…』のエドワード・ノートン。脚本賞は『バードマン…』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、脚色賞は『Inherent Vice(原題)』のポール・トーマス・アンダーソン、外国語映画賞はポーランドの『Ida(原題)』が獲得した。文:猿渡由紀
2014年12月16日アンジェリーナ・ジョリーが、監督作『Unbroken(原題)』のL.A.プレミアを欠席すると発表した。プレミアは米西海岸時間の月曜日。理由は、水疱瘡(みずぼうそう)だ。「みんなを恋しいと思いながら、私は家でかゆい思いをしています。この映画は私にとって、とても意味のある作品だけに、信じられません。でもこれも人生というものでしょう。すべてがうまく行くことを願っています」と、ジョリーはビデオでメッセージを送っている。その他の情報ジョリーは回復するまで今後のプロモーション活動も控えるそうだ。月曜日のプレミアには、ジョリーの代わりにブラッド・ピットと子供たちが出席する。『Unbroken』は、ジョリーの監督第2作目。オリンピックで金メダルを受賞したランナー、ルイ・ザンペリーニが、第二次大戦中に日本軍の捕虜になり、過酷な状況を生き延びた実話にもとづくドラマだ。主演はジャック・オコンネル。アメリカ公開は12月25日。文:猿渡由紀
2014年12月15日ユニバーサル・ピクチャーズが製作準備を進めているスティーブ・ジョブズの自伝映画に、ジェフ・ダニエルズが出演することになるかもしれない。役柄は、元アップルのCEOジョン・スカリー。ダニエルズは、アーロン・ソーキンがクリエータ-を務めるテレビドラマ『ニュースルーム』でエミー賞に輝いた。この映画は、ウォルター・アイザクソンのベストセラーノンフィクション本をソーキンが脚色したもので、ふたりはビッグスクリーンで再びコンビを組むことになる。まだ正式なオファーは出されていないが、ダニエルズはダニー・ボイル監督の第一候補だそうだ。ジョブズ役にはマイケル・ファスベンダーが正式に決まり、スティーブ・ウォズニアック役はセス・ローゲンで進んでいる。ジョアンナ・ホフマン役にはナタリー・ポートマンが興味を示していたが実現には至らなかった。文:猿渡由紀
2014年12月10日L.A.映画批評家協会賞が発表された。作品賞に選ばれたのは、リチャード・リンクレイター監督の『6才のボクが、大人になるまで。』。同作品は監督部門(リンクレイター)、主演女優部門(パトリシア・アークエット)、編集部門でも受賞した。作品部門の次点は、ウェス・アンダーソン監督の『グランド・ブダペスト・ホテル』。アニメ部門では、日本の『かぐや姫の物語』が次点の『LEGO(R)ムービー』を制して受賞した。主演男優賞は、『Locke(原題)』のトム・ハーディ、助演男優賞は『Whiplash(原題)』のJ・K・シモンズ、助演女優賞はポーランド映画『Ida(原題)』のアガタ・クレザが獲得。ドキュメンタリー部門には『Citizenfour(原題)』、外国語映画部門には『Ida』が選ばれている。『かぐや姫の物語』ブルーレイ&DVD 発売中ブルーレイ:6800円(税別)DVD:4700円(税別)文:猿渡由紀
2014年12月09日若き日のオバマ大統領夫妻の恋が、映画になることになった。タイトルは『Southside With You(原題)』。舞台は1989年のシカゴ。ハーバード大学・ロースクールの1年生だったバラク・オバマは、夏休み中、シカゴの弁護士事務所でアルバイトをし、年下の女性弁護士ミシェル・ロビンソンに出会う。映画は、ふたりの初めてのデートを『恋人までの距離〈ディスタンス〉』のような雰囲気で描くものだそうだ。その午後、ふたりは美術館を訪れ、長い散歩をし、スパイク・リー監督の映画『ドゥ・ザ・ライト・シング』を観る。ふたりは1992年に結婚した。ミシェル役には、チカ・サンプターが決まっている。バラク役は現在キャスティング中。監督、脚本はリチャード・タン。撮影は、来年7月にシカゴでスタートする予定。文:猿渡由紀
2014年12月08日『スター・トレック3』の監督に決まっていた脚本家ロベルト・オーチーが、降板したことがわかった。オーチーはJ.J.エイブラムスが監督した『スター・トレック』『スター・トレック イントゥ・ダークネス』の脚本を共同執筆し、この3作目の脚本も手がけている。エイブラムスが『スター・ウォーズ/エピソード7』の監督をするため、3作目はプロデューサーだけにとどまることに決まった時、シリーズに最初から深く関わっていたということで、オーチーに白羽の矢が当たった。降板の理由はわかっていない。『スター・トレック3』は2016年北米公開予定。2009年に公開された1作目は全世界で3億8500万ドル、2013年公開の『…イントゥ・ダークネス』は4億6700万ドルを売り上げている。文:猿渡由紀
2014年12月08日