子供の行動というのは、時に親たちの想像を超えてくるものです。サコサコ(@yukisunmoon_877)さんは、7歳の娘さんの登校を見送った際に、見かけた光景について漫画に描きました。雨上がりの朝、まだ水たまりがある道を小学生たちが通りますが…。【水たまりガチ勢】嘘みたいだろ?これ、登校中なんだぜ…?明日、こういう光景多発しそう。 #育児絵日記 #育児漫画 #漫画が読めるハッシュタグ pic.twitter.com/0e7VFN2tVV — サコサコ (@yukisunmoon_877) September 19, 2022 濡れることなんてまったく気にせず、水たまりに入っていく小学生男子…!しかも恐ろしいことに、この光景は下校時ではなく、登校時なのです。この男子たちは、靴下の替えを持っていなければ、1日中素足で過ごすことになるのでしょう…。帰宅後にびしょびしょに濡れた靴下と靴を見て、ため息をつく親たちの姿が目に浮かびます。投稿には「これは我が家の長男ですね」「いや~水筒は勘弁して!」などの声が上がっていました。子供たちにとっては「濡れて困る」という未来のことよりも、「大きな水たまりに入りたい」という今この瞬間の好奇心のほうが勝っているのでしょうね![文・構成/grape編集部]
2022年09月20日自称「少年革命家」の不登校Youtuberゆたぼんが13日、自身の公式Youtubeチャンネルを更新。「生まれた町で不登校の子に元気と勇気を与えてきた」と題された動画を公開したが、その内容に疑問が集まっている。現在、専用車「スタディ号」で日本を一周する企画を実行中のゆたぼん。これは、全国に苦しんでいる不登校児に勇気を届けることを目的にした企画だ。また企画立ち上げに際し、クラウドファンディングを募り487万円も支援を集めていた。13日に公開した動画は、ゆたぼんの生まれ育った町でもある大阪で撮影。まずは、ゆたぼんのクラウドファウンディングを支援した人から誘われたという「向日葵体操クラブ」で体を動かすことに。トレーナーに教わりながら、ゆたぼんは倒立前転やバク転、側転などマット運動に挑戦。最終的には、サポートを受けながらもバク転を成功させ、トレーナーからも「かなり筋が良い」と褒められていた。そして、体操クラブでのパートが終わると、支援者とご飯に行ったことを報告。顔出しはNGとのことで、顔を隠した2ショットを公開していた。そして「不登校やからあかんということじゃないし、学校行ってないからあかんということじゃないからみんなも学校行きたい子は行ったらいいし、行きたくない子は行かんでいいと思うし、やりたいことを全力でやって自由に楽しく生きて、ハッピーで笑ってたらいいんちゃうかなと思ってます。元気やったらえんちゃうかなと思います」と力強くメッセージを送っていた。全部で8分の動画だったが、大阪でのゆたぼんの行動が映されていたのは5分ほど。最後は約3分間にわたって、ボクシングに興じるゆたぼんなどが映ったエンディング映像が流れていた。動画タイトルで「不登校の子に元気と勇気を与えた」としたゆたぼんだったが、動画はほぼ体操クラブでの挑戦に終始し、顔出しNGだったものの不登校児との具体的な交流などの報告はほとんどなかった。そのため、動画のコメント欄やネット上には、“勇気を与えた”ことに疑問の声が。《その子とどんな話をしたか興味がありますね。対話式の議事録みたいなの、その子に校閲してもらった後でブログにアップとかできませんか??書式なら許可も取りやすいのではないでしょうか。ゆたぼんが「元気を与えて来た」とハッキリ仰っているので、どうやって「与えた」のか知りたいです。》《どんな内容かはわかりませんが 元気と勇気を与えたそう》また、8分の動画の中で3分間がエンディング動画だったため、《エンディングの尺長ぇよ笑》《そういや大阪出身だったね。っていうかいつものゆたぼんソングのパートが尺の1/3は大きすぎない?》という意見もあった。大阪編はまだまだ続くということだが、次回はどう勇気を与えるのだろうか。必見だ。
2022年09月15日夏休み明けに増えると言われている不登校や行き渋り。子どもにどう寄り添う?一般的に不登校とは、児童が病気やケガなど特別な事情がないのに長期間学校を休み続ける状態を指します。不登校になる原因やきっかけは子どもによってさまざまですが、早期解決できるか長期化させてしまうかは周囲の対処法によって大きく左右されると言われています。夏休み明けに増えるといわれている不登校や行き渋り。子どもに「学校へ行きたくない」と言われたら、保護者としてどんな言葉をかけて、どのように寄り添ってあげれば良いか悩んでしまう方も多いと思います。今回はそんな「不登校、行き渋り」について発達ナビの連載ライターさんやユーザー体験談などを集めました。腹痛、不眠…ADHD息子、夏休み明けの登校渋り。解決したのは意外なきっかけで…ADHDと広汎性発達障害(ASD)があるリュウ太さん。2学期がスタートすると、夏の疲れや、生活サイクルをなかなか戻せないせいか朝から気分が憂うつそうでお母親のかなしろにゃんこ。さんも悩んでいました。しかしある日、母の寝坊で事態が好転して…!「学校は怖い」と言う不登校息子。家庭でどう過ごしていたの…?本人の語る当時の心境などもADHDと自閉スペクトラム症の診断のある小学3年生のむっくんは小学1年生の秋から不登校を選び、この秋で丸二年になります。不登校を選んだときの簡単な経緯と、現在の心境、不登校直後の様子や家庭での体験学習などを紹介します。悪口、仲間外れ、いじめのストレスで自傷ーー不登校を選んだわが家12歳のころに自閉スペクトラム症の診断を受けており、相手の気持ちを考えたりすることが苦手な娘さん。正義感が強いこともあり、友達相手にしなくてもよい指摘をしてしまいトラブルなども度々…年齢が上がるごとにそれがいじめへと発展してしまい…。不登校の子どものサポート方法が分かる保護者向け無料セミナー!【9/10開催】休み明けで登校渋りがある、1学期は頑張って学校へ行くことができていたけれど、2学期からバテてしまっている…。そのようなお子さまもいらっしゃるのではないでしょうか。不登校のお子さまの心の状態から、家庭でどう向き合ったらいいのか?今後どうしたらいいのか?専門家などから詳しい情報を得られ、さらにその場で質問もできるオンラインセミナーを【9/10】に開催します!そのほか不登校、行き渋り関連コラムはこちら!
2022年08月27日自閉スペクトラム症のある娘、友達トラブルからのいじめが発覚!?現在21歳の娘。12歳のころに自閉スペクトラム症の診断を受けています。相手の気持ちを考えたりすることが苦手な娘。正義感が強いこともあり、友達相手に指摘しすぎてしまい、友達から反論されると言い返せず、パニックや癇癪を起こす、というトラブルを度々起こしていました。娘の小学校はクラス替えもない小さな学校です。しかもクラスの半分程は幼稚園から一緒で長いと8年間一緒に過ごすことになります。小さいころからトラブルをよく起こしていた娘は幼稚園でも仲間外れになることも多くありました。年齢が低いときはそれでも翌日には仲良く遊べていたりしていたのですが、年齢が上がるにつれ、だんたんといじめへと変わっていきました。先生のいるところでは仲のいいふり、いないところで娘1人に対し、複数の生徒から娘の行動や言動を責め立てられたり、気づくように陰口をたたくなどされていたようです。私がそれに気づいたのは娘が小5のとき。夜中にすすり泣く娘に気づきいじめられていることが発覚したのです。Upload By ユーザー体験談娘がいじめられていることを学校に話したけれど私は急いで学校へ出向き話をし、担任に相談をしました。クラスみんなで仲良くしようと伝えてもらい、お互いさまだと仲直りの場をつくってもらい、一見すると大丈夫なように感じていました。一旦は解決したようにも思いましたが、小6のときに再発しました。当時、小6と小5の生徒同士の仲がよくありませんでした。しかし、娘は近所の小5の女の子と仲良く、よく一緒に過ごしていました。それが気に入らなかったのでしょう、朝登校するときに同級生に取り囲まれ嫌がらせを受けることが続いたようです。Upload By ユーザー体験談いじめはどんどんエスカレートしていきました。仲直りをするふりをしてメールで3人(娘、Aちゃん、Bちゃん)で遊ぼうと連絡が来たと思ったら、Aちゃんから「その日行けなくなったから、Bちゃんと2人で遊んで」と連絡、それならBちゃんと2人で遊ぼうと思ったらすぐにBちゃんからも「行けなくなった」と連絡が。結局「やっぱり娘ちゃん抜きで2人で遊ぶね」と言われ、娘がショックを受けている様子をAちゃんとBちゃんは一緒に見て楽しんでいるようでした。Upload By ユーザー体験談いじめのストレスでとうとう学校から呼び出しがこのようなことが続き、とうとう娘も参ってしまい、ある日学校で自分のお腹を殴ってしまったようです。スクールカウンセラーの先生の話だと、キャンプのためのジャガイモの収穫をしていたときに、娘の触った芋は汚いから嫌だと悪口を言われた直後に、自分のお腹を殴り始めたとのことでした。Upload By ユーザー体験談そのようなことがあり、私は再度学校へ。何度も話し合いをしましたが学校側からは「担任も病んでしまっています」「あまり話を大きくするとお母さんも保護者間でやりづらくなりますよ」などと言われました。解決する道筋も見えず、落胆しました。これ以上通わせられない!不登校を選択このまま登校を続けさせたら娘は潰れてしまうかもしれないと思い、私は無理して登校させることをやめました。そして、市がやっている教育支援センターに通わせることを決めました。支援センターでは簡単な勉強、ゲーム、工作などを行い、また夏休みにはキャンプもありました。娘は学校へのしがらみがなくなり、とてもホッとした様子でした。結局いじめ問題は解決しないまま娘は小学校を卒業しました。地元の公立中学へ行くことはやめ、私立中学を受験をし、環境を変えた娘。元気に登校はできましたが、やはり友達関係は難しく、中学に行っても度々友達トラブルを起こすことはありました。娘は小さいころからとても感情的で私自身、「なんで…」と、娘を気持ちの面で突き放してしまうことがありました。娘との関係をどうにかしたいと思う反面、向き合い方に悩んでもいたことも事実です。もう少し違う関わり方もできたのではないかと、今なら思います。それでもやはり、小学校へ無理して行かなくていいと判断したこと、中学受験をさせたことは、間違ってはいなかったと思っています。現在の娘に当時の心境を聞いてみて現在娘は21歳。やっと娘と向き合うことができ、当時の話などもするようになりました。やはりいじめは娘にとってもとてもつらかったようです。「お母さんに学校に行くことを止めてもらったことで、とても気持ちが楽になった」「教育支援センターはとても楽しかったけれど、本音としてはやっぱり普通に小学校に通って、卒業したかったな」となどと話してくれました。今でも全てを吐き出せている訳ではないようですが、その後高校生になり、いじめていた子たちに偶然会ったときも、当の本人たちは全く娘のことを覚えておらず、「苦しんでいるのは自分だけ?」と、とても複雑な気分になったようでした。今の娘との関係も、あのとき無理に学校に行かせずに教育支援センターで安心して過ごせる居場所をつくってもらい、しんどい中をなんとか乗り越えてきたからこそあるものなのかな?そうだったらいいな、と感じています。イラスト/SAKURAエピソード参考/るみちゃん(監修:井上先生より)2013年に政府はいじめ防止対策推進法を制定しました。娘さんのいじめに関する問題が起きたちょうどそのころではないでしょうか。学校の対応はこの法律に照らせば全くよくないもので、学校の協力なしにこのまま通学させても娘さんにとって良くないという判断は適切だったと思います。学校でのつらい出来事を誰かに相談できることがいじめの防止のための第一歩となります。思春期の時期は、親を苛立だてるような言動をしてしまうことも多いと思いますが、家庭で子どもが先生や友達の愚痴を言ったり、弱音をはいたりできるように聞いてあげることが大切です。あなたのエピソードもコラムになるかも?体験談募集中!保護者の方が日々子育てをする中で「こんなトラブルがあった」「こんなハプニングがあった」など悩みはつきないと思います。そんな発達ナビユーザーのみなさんの「困った」エピソードを募集しています。テーマは「反抗期・思春期」「自傷」「学習」「不登校」「ゲーム」「不器用」「ママ友・保護者」「ご近所トラブル」などに加え、今回より「パートナーや両親(義両親)、親族間トラブル」「冠婚葬祭」のお悩みも追加募集!パートナーなどとの意見の相違、冠婚葬祭でのルールが分からない、反抗期による親との言い争い、癇癪を起こして自分の頭を叩く、地団太を踏むなどの自傷行為…読み書きや計算の困りはもちろん、授業を落ち着いて受けられないなどの学習の悩み…行き渋りや不登校などの悩み…いろいろなお悩みエピソード、お待ちしております。お寄せいただいたエピソードの中から数作品、発達ナビの連載ライターさんにコラムとしてコミックマンガエッセイ化していただき、発達ナビで公開いたします!あるあるのエピソードからヒヤリとしたエピソード、SNSなどではなかなか言えないような家族やママ友とのトラブルまで。いろいろな「困った」エピソードをぜひ教えてください。
2022年08月21日むっくんが不登校を選ぶまで――これまでの経緯私たちは小1の秋から不登校を選びました。不登校に踏み切るまでのお話は以前のコラムにまとめています。当時のむっくんは大人に気持ちを伝えることが難しく、私たちも本人の様子を観察することで気持ちを汲み取る必要がありましたが、最近では当時感じていたいろいろな気持ちを言葉にして教えてくれることが増えてきました。「学校はとてもうるさくて疲れること」「学習で理解できていることを何度もやらなければならないつらさ」「上級生にからかわれた嫌な思い出」「友達に対する先生の学習指導が納得いかなかったこと」「突然予定が変わる不安」「いろんなことをじっと待たなければいけない不快感」「自分の発言や行動を周囲の人たちがどう感じているのか分からないという不安」「ほかの生徒が叱られている様子を見たこと。次は同じように自分が怒られるのではないかと心配で仕方なくなること」「何故これをやるのか教えてもらえないこと。質問しても納得する答えがもらえないこと」「なにもかも、勝手に決められてしまうこと」そういうものすべてひっくるめて「学校は怖い」ということ。むっくんの当時の心境は?むっくんがぽつり、ぽつりと話す当時の思いからは、彼は私たちが思うよりずっと繊細に周囲の様子を見聞きし、感じ取り、彼なりに考え、彼なりの努力をしながら、小さな心を痛めていたことを改めて知らせてくれます。学校へ行かない理由は単純なものではなく、ちいさな綻びがたくさんたくさん積もった結果だということが感じ取れます。話を聞けば聞くほど「彼には学校というシステム自体が合わない。どれだけ配慮があろうとつらさを感じてしまうだろう。だから行かない選択が彼の心を守ることにつながるのだ」と潔く思えているのが現在の親としての正直な気持ちです。休校があった年の新1年生なので、むっくんが小学校へ通った時間は約2ヶ月半。本人は学校へ通っていたころを振り返り「少しだけ行ったから、学校がどんなところか知ることができた。行ったから、知れて。知ったから行かないって決めることができた。だから少しだけど行ってよかったんだよ」と話しています。Upload By ウチノコ不登校選択後の家庭での様子むっくんは不登校を選んだ当初、精神的に不安定で私から離れられない、外出を嫌がる、夜眠れない様子などが見られました。そのため初期のころはとにかく無理せずゆっくりと、心と体が休まるように過ごしました。むっくんの周囲の大人は、私や夫をはじめ祖父母に至るまで彼の不登校を肯定的に捉えているので、家庭や家族が安全基地として機能することができました。また、学校へ行きたくないと話してから不登校の決断までも早かったので、無理をさせた時間が短かったことも幸いしたのか、むっくんは半年程度でそれなりに元気を取り戻すことができました。元気を取り戻してくると「暇だな~、なんかすることない?」と活動を求めることが増えていきました。そのため、私たちは学校が担っていた役割を今後どう担保していくか、ということを考えるようになりました。学校へ行ってくれたら正直な話、私は楽に過ごせます。だけど、再び学校へ戻ることを求めると、むっくんはまた心を壊してしまうと感じていました。そこでここからはホームエデュケーション(家庭を拠点に、子どもを尊重しながら、社会の資源を生かして学ぶこと)を目指していくことに決めたのです。Upload By ウチノコ家庭での体験学習最初に家庭をベースに取り組んでいくことにしたのが【体験学習】になります。【体験学習】といっても、なにか特別なことをするわけではありません。本人がやりたがることができるように、環境を整えたり、一緒に活動したりするだけです。普段の過ごし方は以前まとめたコラムがあるので参照してみてください。もともとむっくんはとても好奇心旺盛な人なので、次から次へいろいろと手を出していろんなことを楽しんでいます。中途半端感は否めませんが、楽しそうにくるくる動くむっくんを見ていることはうれしくもあります。特に料理に関するスキルが良く伸びていて、最近では私にお昼ご飯をつくってくれたり、弟のおやつを手作りしてくれたり。毎日好きなことをして過ごすうちに、こんなことを知っているんだ、こんなことできるようになってたんだと驚かされることもあり、何をしても学習になり、いろいろなことをどんどん吸収して成長していくのだなぁと感じています。さらに最近では、公営施設が行う子ども向けのイベントや公開講座などにも参加できるようになり体験の幅も広がってきました。子ども向けの講座は探せばたくさんあるので、本人の「好き」を大切にいろんな体験を積むことはそう難しくないのだと感じています。Upload By ウチノコ執筆/ウチノコ(監修:初川先生より)むっくんにとって、学校というシステムが合わない。本人の語りや様子をふまえ、ウチノコさんがご決断されたこと、さまざまな考えが逡巡したことと思いますが、ご家族みなさんが今はむっくんの不登校という選択を肯定的に捉えていらっしゃるとのこと何よりです。不登校になった当初は精神的に不安定になるお子さんは多くみられます。まずは休養を取られたこと、とてもよかったと思います。「暇」と言い始めるのが元気が回復してきた証拠なのはその通りです。体験学習を中心に過ごしているのもいいですね。むっくんは公営施設での子ども向けイベントに参加できるのですね(それは何よりです!)。家庭の中だけでは経験しづらいこともあるので、そうした催しをうまく利用できるといいですね。また、学校というシステム(セッティング)には合わなかったということですが、学校教育は膨大な内容を提供してくれる装置である側面もあります。学校ではどんなことを扱っているのかという視点も、大人の側は持っておくのもよいと思います。自分の生きるこの世界にはさまざまなもの・こと・不思議があるのだということを、さまざまな観点・視点から提示し、その中でお子さんが興味関心を持つものを見つけられるといいなと思います。
2022年08月18日子どもの不登校、行き渋り、どのように寄り添ってあげたらいい?不登校とは、文部科学省の定義としては「連続又は断続して年間30日以上欠席し、何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しないあるいはしたくともできない状況である(ただし、病気や経済的な理由によるものを除く)」とされています。不登校になる原因やきっかけは子どもによってさまざまですが、早期解決できるか長期化させてしまうかは周囲の対処法によって大きく左右されると言われています。参考:児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査-用語の解説|文部科学省令和2年度の調査によると小・中学校における不登校児童生徒数は196,127人(前年度181,272人)であり、前年度から14,855人(8.2%)増加しています。児童生徒1,000人当たりの不登校児童生徒数は20.5人(前年度18.8人)。不登校児童生徒数は8年連続で増加し、過去最多となっています。また、新型コロナウイルス感染症によって学校や家庭における生活や環境が大きく変化し、それが子どもたちの行動などにも大きな影響を与えていることもわかります。新型コロナウイルスの感染回避による長期欠席者数は20,905人となっています。子どもが学校に通えなくなってしまった場合、子ども本人にはもちろん、保護者にもさまざまな不安が生じるかもしれません。いろいろな体験談と解決策を描いたコミックエッセイや、情報コラムから不登校や行き渋りの悩みの解決のヒントを見つけられるかもしれません。参考:令和2年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要|文部科学省Upload By 発達ナビ編集部不登校、行き渋りなどの情報コラム不登校の原因・きっかけはさまざまですが、早期解決できるか長期化させてしまうかは周囲の対処法によって大きく左右されると言われています。不登校はどのようにして起き、どんな経過を辿るのか、保護者の子どもとの接し方のポイントを解説します。子どもが学校に通えなくなってしまった場合、子ども本人にはもちろん、保護者にもさまざまな不安が生じるかもしれません。このコラムでは、不登校の子どもと保護者をサポートする役割を担う「教育支援センター(適応指導教室)」を取り上げます。日本で唯一の不登校専門紙「不登校新聞」。夏休み明けに増え続けている子どもの自殺を止めるために、私たち親は何ができるのか、石井志昂編集長(不登校新聞)と牟田編集長(LITALICO発達ナビ)とともに考えます。不登校、行き渋りのコミックエッセイADHDのある次男くんは4月から小学6年生。いよいよ本格的に中学校選びを始める時期になりました。中学1年生のときに対人関係のトラブルがあり、1年間不登校だったスガカズさん。「自分の子どもには同じような経験はしてほしくない」と「本人(次男)の意思に任せたい」で揺れておりーー。小学校でも中学校でも卒業式で涙を見せたことがなかった荒木まち子さんの娘さんですが、高校の卒業式では大号泣!その涙の理由は、卒業式直前に行われた、生徒主体の「学習発表会」で知ることができました。通信制高校の角川ドワンゴ学園S高等学校に在学中の高校1年生の加藤路瑛さん。今回は、ネットコース生である加藤さんの学校生活をお話しします。今話題の通信制高校のリアルを大公開!小学校入学以来、何度となく登校渋りを繰り返し、小学2年生の秋から不登校になった鈴木希望さんの息子さんですが、4年生になり普通に登校するようになりました。そこに至るまでに何があったのでしょうか。ADHDと自閉スペクトラム症の診断を持つ小学2年生、むっくん。今は不登校で自宅学習を選んでいますが、気になる将来のことについてフリーランス児童精神科医の三木先生に聞いてみました!ASDがあるいっちゃんは中学3年生。府内の美術系の高校への進学を考えており、この秋から受験塾(のようなところ)に通い始めました。しかし、塾に通うのは嫌だと言いだして…。まとめ不登校に限らず、思春期の子どもとの接し方に悩む保護者の方は数多くいるのではないでしょうか。思春期に起きる子どもの変化は、時として親子関係にも変化をもたらします。そうしたタイミングで子どもが不登校になったとき、親としての責任を感じて自分を責めたり、子育てに自信を失ってしまったりすることもあるかもしれません。ですが、不登校の原因は一つではなくさまざまな要因が複雑に絡み合っています。つまり、子どもが不登校になるのは必ずしも全て親の責任ではないとも言えます。子どもとの対話を通して、前向きに、少しずつでも前に進んでいけることを願います。
2022年05月04日大人気マンガシリーズ、今回は永遠の厄年2人組(@eiennoyakudosi)さんの投稿をご紹介!「SNSの罠で不登校になった話」第12話です。クラスのみんなからストーカー呼ばわりされ、別室登校で頑張って通っていたお兄さん。しかし毎回教師にA梨さんの件で説教をされついに学校に行けなくなった…!転校出典:instagramそこまでしてくれるなら…!出典:instagram両親は転校させることを学校に言いましたが今まで出てこなかった教頭に止められてしまいました。卒業まで頑張ることを決めたお兄さんですが、両親は学校の対応に全く納得できませんでした…。次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@eiennoyakudosi)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年03月15日大人気マンガシリーズ、今回は永遠の厄年2人組(@eiennoyakudosi)さんの投稿をご紹介!「SNSの罠で不登校になった話」第11話です。ライブ配信をしながら自宅に突撃されたお兄さん。このことは学校に報告しましたが口頭注意で済まされてしまいました…。停学期間が終わり…出典:instagramクラス中に…出典:instagramお兄さんに説教…出典:instagram停学期間が終わり学校に行くとクラス中、誰一人としてお兄さんの味方はいませんでした。別室登校で頑張って学校に行きましたが毎回教師に説教をされ、学校に行けなくなってしまいました…!次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@eiennoyakudosi)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年03月14日大人気マンガシリーズ、今回は永遠の厄年2人組(@eiennoyakudosi)さんの投稿をご紹介!「SNSの罠で不登校になった話」第1話です。このお話は永遠の厄年2人組さんのフォロワー様の体験談です。SNSの罠とはいったい…!SNSの罠で不登校になった話出典:instagramチャレンジ出典:instagramしかし…出典:instagramクラスメイトとは会えない日々…出典:instagram両親には秘密で…!
2022年03月05日株式会社すばる舎(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:徳留慶太郎)は、『子どもが不登校になっちゃった!』を2月12日に発売します。 内容元・不登校の娘を持つシングルママが赤裸々に綴った、不登校生活から娘を脱出させるために苦悩した約5年間(中学1年の3学期から高校まで)の軌跡。親としての数々の失態、親子の葛藤を通して、自身が感じ考えたことのほか、その過程で、手当たり次第むさぼるように勉強した、心理学、親業などを元に、不登校を脱出する方法を紹介。「親のやってはいけない10カ条」「不登校回復までの7つのステップ」など…同じように悩む子育てママやパパたちの心に、優しく、ときには厳しく、寄り添います。約220名の受講生と、日々のブログ読者からの相談事例も、一部紹介。イラストや実践解説付きで、効果的な声かけ方法が分かる1冊。目次第1章あなたが知らない不登校のリアル第2章不登校あるあるはコレだ!第3章不登校回復までの7つのステップ第4章親のための不登校脱出思考トレーニング第5章子どもが不登校から回復したママたちの体験談書籍概要発行 :株式会社すばる舎著者 :ラン版形 :四六判・並製頁数 :240ページISBN :978-4-7991-1029-4Cコード :0037価格 :本体1300円+税著者略歴■ラン不登校コンサルタント・不登校人気ブロガー。アメブロランキング「#不登校」第1位(デイリーランキングで多数獲得)。28歳で起業。33歳で娘を出産。一家の収入を担うワーキングママ。我が子が不登校になり、親としての数々の失敗を経験する。完全不登校脱出まで約5年かかった娘は、希望の大学に合格し、現在、大学生活を謳歌中。自身の経験を綴ったブログでは、親子の明るい未来と人生の秘訣を伝えている。同じように不登校の子の育て方に悩む親たちからは「納得や共感ができ、どうすれば良いのかが胸にストンと落ち、メッセージを読んでいるうちに救われた気持ちになる」と定評がある。また、不登校ママ脱出講座などを通じ、数多くの親たちの支援も行っている。本書が初の著書。株式会社すばる舎すばる舎HP: すばる舎ツイッター: すばる舎Facebook: すばる舎Instagram: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年01月27日■前回のあらすじ特にトラブルがあるわけではないのに学校を休み続ける娘に苛立ちを感じる加奈子。どうしていいのかわからず1か月が経ち娘が不登校である事実に焦りはじめるのだった。 >>1話目を見る 娘の真由が不登校になって1か月、担任の先生が家庭訪問をしてくれているのですが、真由は先生が来ても部屋から出てきません。私の焦りやイライラはますます募るばかりで…。私だけがスクールカウンセラーと面談したところで意味があるのか…と不安でしたが、面談予約を取ってもらうことにしました。本人が自分自身を受け入れられるようになるまで、じっくり待つしかないと言われたのですが、私は受け入れることができませんでした。真由のこれからの人生を考えたら…ゆっくりしている場合ではないと思ってしまったのです。次回に続く(全8話)毎日15時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・ 徳永 /イラスト・ もづこ
2022年01月23日コロナの影響で1/3程度だった出席率がほぼゼロに…!わが家のでこぼこ兄妹の妹、ASDのあるいっちゃんも中学3年生となりました。進学を希望しているので、本来ならば志望校を決めて受験対策をしていなければならない時期…ですが…。もともと睡眠障害や聴覚の過敏さがあり不登校がちでしたが、コロナの影響もあって不登校の日が続き、学校で将来のことについて話すこともなく、本人も「これから私どうなるの?来年から高校に行くんだっけ?」と、具体的なイメージもできないまま、不安だけを感じているようでした。高校を目指す人の空気を浴びに…塾に行かせてみたら…すでにいくつかの学校を見学して志望校は絞り込んでいたいっちゃん。「学校に行くのは無理でも、同じように進学を目指す同級生が身近にいれば少しはイメージが固まってくるのでは?」と考え、家から30分ほどのところにある進学塾(のようなもの)の夏期講習に行かせることにしました。そこに決めたのは、娘の志望校に特化した進学指導をしているらしいとネットで見たからです。Upload By 寺島ヒロ絵が好きな同級生に囲まれてやる気に!この塾では自分の行けそうな時間帯に予約を取って通えるので、睡眠時間がまちまちのいっちゃんにも通いやすく、また一緒に指導を受けている子どもたちも、どこか自分に似ているタイプの子どもが多く、いっちゃんにとって居心地は良かったようです。夏休みが終わるころには課題をもらって絵を描くことにも慣れてきて、「ここの人たちみたいな人がいるなら、高校でもやっていけそう」と、頼もしい言葉が出るようになってきました。私も「高校生になろうという意欲が出てきたのかな?」と、少しほっとしました。いきなり「行きたくない…」と言いだした!そのわけは?ところが、夏期講習が終わり、9月からの週2回の講義に移ると、娘が「やっぱり塾行きたくないな…」と言いだしたのです。何か気になることがあるのかと聞いてみると…なんと「音がするのが怖い…」というのです!Upload By 寺島ヒロ聴覚に過敏のあるいっちゃん、ほかのみんなが気にしない程度の「ジー」という電灯の出す音を聞き取ってしまい、不快に感じていたのです。原因は「音」!ノイズキャンセラーイヤホンで解決!さっそく、塾の先生に連絡を取り、いつも学校や外出時に使っている愛用のノイズキャンセラーイヤホンの使用を許可してもらいました。Upload By 寺島ヒロ夏期講習のときは昼間に授業を受けていたので太陽光だけで十分に明るかったのですが、9月からは学校の終わる時間から夜までの時間帯に変わったので、教室内に電灯が点くようになっていたのですね。いやあ、そこには気が付かなかった…!ノイズキャンセラーイヤホンの使用を許可していただいたおかげで、今では問題なく通えています。執筆/寺島ヒロ(監修:鈴木先生より)不登校の原因の一つに起立性調節障害があります。車酔い・朝起き不良・頭痛・立ちくらみなどが主な症状です。起立テストといって15分間立つ前後に血圧・脈拍・心電図を計測することで判定できます。治療は「ミドドリン」という起立性低血圧のお薬で改善します。私の外来に来ている子どもの不登校の原因の多くは、実は音過敏にあります。隣のドアの音・定規をこする音・同級生のひそひそ話・椅子のギーギー音・鉛筆でノートやテスト用紙に書く音などなどです。対策としては、イヤーマフ・耳栓・イヤホンなどがありますが、それでもダメな場合は相談室や特別支援学級などの個室か少人数の場所へ移動して勉強をしています。私たちが家では集中できないため図書館の自習室で勉強するのと似ています。ただ、クラスの皆がイヤホン等を使用していないので担任や親からクラスメートに音過敏について説明をする必要もあります。多少の音でも大丈夫な場合はBGMをかけることで雑音が遮断され集中できることもあります。ホテルのロビーなどに噴水があるのは、鑑賞以外にいろいろな音をマスキングする役目もあるからなのです。自閉スペクトラム症のお子さんは音過敏以外に臭い・味・触覚など感覚に敏感なお子さんも多いです。
2021年10月27日ID学園高等学校では、不登校支援を実践されている教育コンサルタントの平栗将裕氏をお招きし、「夢を叶えるための進路づくり」の講演会を開催致します。不登校の生徒への支援についてご興味がある保護者様や教育関係者様のご参加をお待ちしております。講演会詳細■日時:11月13日(土)14:00~15:00※当日は13時よりオープンキャンパスを行っております。併せてご参加ください。■場所:ID学園高等学校東京本部校(〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町3-2-14 ) ■講師:平栗将裕氏教育コンサルタント、 社団法人 日本産業カウンセラー協会 産業カウンセラーAllight Educational Consulting代表(株式会社Allight 代表)、NPO法人リアル 代表理事■内容:不登校支援の実践家による講演~夢を叶えるための進路づくり~不登校を経験すると、周囲とは違う進路を選ばざるを得ないことがあります。しかし、その生徒にあった環境を選び、今の時代に必要な力を身につけていけば、素晴らしい進路がひらけます。通信制高校という環境を上手く活用し夢を叶えるためのポイントをご紹介します。教育コンサルタント平栗将裕氏お申し込みWebからのお申し込み、もしくはお電話にて承ります。 TEL:0120-426-966講師紹介平栗 将裕 氏1985年福島県生まれ。早稲田大学第一文学部総合人文学科フランス文学専修卒。大学在学中に有志らと、不登校専門の家庭教師「東京家学」を創業し、以来10年間代表として経験を積む。新たな活動の場としてAllight Educational Consulting (株式会社Allight)とNPO法人リアルを設立し、現在、代表を務める。2014年4月〜2015年3月「ナナメの関係からの不登校支援」(教育新聞社)連載2016年 6月 「GW明けの不登校 早めのケアで対処する」(小学館)寄稿2016年 11月 平成28年度 内閣府アウトリーチ研修 講師「不登校について学ぶ 土曜講座」を毎月開催。不登校に悩む保護者にとってヒントになる読み物を掲載する通信誌「Blueprint」を毎月発行。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年09月30日10代の自殺をストップしたい!不登校新聞発「緊急アピール」LITALICO発達ナビ牟田暁子編集長(以下――)今回の「緊急アピール」では、10代の自殺を止めるためにできることを発表していますが、宣言した背景について、サイトにも書かれていることから、もう一歩詳しく教えてもらえますか?■緊急アピール◎「学校へ行きたくない」という訴えは命に関わるSOSです。◎命を守るために「行きたくない」という訴えを見逃さないでください。◎より多くの命を守るため『TALKの原則』に沿った対応をお願いします。NPO法人全国不登校新聞社石井志昂さん(以下、石井):昨年、10代の自殺者数は1980年代の統計調査開始以来、最多の数字を記録しました。なぜ増えたのかと言うと、これはあきらかに新型コロナの影響です。ウイルスに感染したことや、家庭の経済的困窮ではなく、コロナが子どもの心に直接影響していることは、文部科学省の有識者会議でも指摘されています。Upload By 発達ナビ編集部――グラフを見ると、2020年の数字は2019年より若干下がっているくらいでほぼ横ばい、そして今年ぐっと上がっていますね。石井:そうです。「小中高生の自殺者数・上半期の推移」の暫定数字が今年は234と、昨年・一昨年を大きく上回っていて、さらなる過去最多を記録更新するかもしれない、という勢いです。夏休み明けを含んでいない数字なのに、です。これは記者会見を開いて訴えなければと強く感じました。もうひとつ、月別のグラフも見てください。Upload By 発達ナビ編集部注目してほしいのは、2020年は6月の数字が上がっていること。これは1回目のコロナ休校明けの月です。そして、8月にもう一度ピークがきていますが、夏休みを短縮していた学校が多かったので、例年9月にあったピークが8月にきています。このように、長い休み明けと子どもの自殺はリンクしています。休み明けに自殺者数のピークがきてしまう。かつてない危機が子どもに襲い掛かっているということなのです。「TALKの原則」が、広く知られるようになってほしいUpload By 発達ナビ編集部石井:今、10代の前半を含めてということは小学校4年生から、若者の死因のトップは自殺です。病気よりも事故よりも多いのです。どこの子どもでも起こりうることだから、自殺予防を家庭の中で取り組むことが特別なことではないと思ってほしいです。――家庭でできる自殺予防、それが「TALK」の原則ですね。石井:はい。精神医療の現場では広く知られている原則です。とるべき行動の4つの頭文字をとっています。( 文部科学省『教師が知っておきたい「子どもの自殺予防」』より抜粋)Tell言葉に出して心配していることを伝えるAsk「死にたい」という気持ちについて、率直に尋ねるListen絶望的な気持ちを傾聴するKeep safe安全を確保するいじめがあると思ったら、安全の確保を最優先して、学校に行かせないでほしいと思います。この子のことは目を離せないと思ったら、目を離さない体制をつくる。仕事で忙しいかもしれないけれど、子どもの安全を優先して確保してほしいということです。――「Ask」に関してですが、死にたいとまで思い詰めている子どもには、聞くことがかえってトリガーになってしまうのではないかという心配もあるのですが…。石井:気持ちはわかります。でも、真摯な態度で聞けば、これは有効だと言われています。「死にたい」と言った人に、本人の気持ちを楽にさせようとして「死にたいなんて大げさに考えないで」と言ってしまうと、死にたいくらい苦しい人は、気持ちを軽く扱われたと思ってしまいます。「死ぬなんて考えるな」と言われると、「死なないでほしい」という思いは届かず、「死にたいほどつらい気持ちを否定された」と受け取ってしまうのです。――死を肯定しているのではなく、「死にたいくらいつらい」という部分に共感するのですね。石井:そうです。そのくらい、「つらい思いをしていたんだ」というところを汲んでほしいんです。――大人はつい、子どもに対して正しいことを言わなくちゃと思ってしまいがちなんですが。石井:もし、「死んで楽になりたい」といわれれば「死んでも楽にはならないよ」と言いたくなってしまうかもしれないですね。でもそれは逆効果。まずは「死にたいほどつらい」と言う気持ちに共感してほしいです。自殺をストップするための「TALKの原則」は、医療現場で言われている大原則。一般の人に浸透するには時間がかかるかもしれないけれど、社会通念を変えるためにも、拡げていきたいと思います。自殺予防のために、家庭の中で実際にできる具体的な行動は?Upload By 発達ナビ編集部――今、子どもの自殺は病気や事故による死よりも多いという現状はわかりました。家庭の中で気づいてあげる方法は?石井:子どもは、「学校に行きたくない」と言葉で表現するまえに、SOSが体から出るんです。その代表的な5つが、「体調不良」「食欲不振」「情緒不安定」「宿題が手につかない」「不眠」です。このうち、親が気づきづらいのが「不眠」。親も寝ているから、子どもが起きているか寝ているかわからず、子どもが朝なかなか起きられないという結果だけを知ることになります。そこで、「夜、何してたの?」と聞けば、子どもはスマホ、ゲームと答える。だけど本当は、子どもとしては学校で起こった苦しいことを思い出して眠れず、いやなことを考えないためにスマホやゲームに逃げているということもあるのです。だからここで、「スマホやゲームなんかしているから」という方向で叱るのではなく、「不安があるから眠れないのかな?」ということを考えてほしいです。そして、この5つのSOSに複数当てはまるようだったら、心のケアをしてあげてほしいです。――心のケアはどのようにしたらいいんでしょう?石井:まずは、「様子を見ていて不安なんだけど、何かある?」と率直に聞いてみてください。それと同時に、しばらくは甘やかしてあげてください。好きなようにさせて、休ませる、風邪をひいたときと同じ対応です。そうすると、そのうちに子どもは少し元気が出てきます。苦しいことは言うことすらつらいので、言う元気をためるために休ませることが必要なのです。話してくれて原因が見えたら、例えば学校に原因があるなら少し休むなど、対応を考えていけばいいでしょう。――なるほど。こういうことって、親以外にも言える人がいるといいのかもしれませんね。石井:それが一番いいですよね。思春期は特に、親にだけは言えないということもあるから。私もそうでした。私の場合は、フリースクールのスタッフにたくさん話を聞いてもらいました。ぜひ試してほしいのは、カウンセリングです。スクールカウンセラー、メンタルクリニックのカウンセラー、WEBカウンセリング協会などを利用している人もいます。不登校経験者のカウンセラーもいます。ただ、相性があるものなので、一度話してみて話したくない人には話さなくていい、ということも伝えておきたいところです。まず子どもに自分の気持ちを存分に話してもらう。そのとき、聞き流していてもOK――話を聞くときに、親の側の対応の仕方やどんな言葉をかけるのがいいか教えていただけますか?石井:どういう言葉をかけるか、という前に、まずは話をひたすら聞いてあげてほしいです。ある女の子は、複雑な家庭環境で、学校ではいじめを受けて不登校になって、大変な状況でフリースクールにたどり着きました。フリースクールでは、スタッフを相手にずっと自分の話をしていました。私もそのころ、そのフリースクールにいたので、私のほうが「それもう聞いたよ!」って言いたくなるくらい。それでもスタッフはじっと、ずっと聞いていました。この「聞いてくれる」というのが大事。その子は、「たくさん自分の気持ちを聞いてもらって、はじめて自分を救おうと思えた」と言いました。苦しいときにどんなに「こうしたほうがいい」という提案をされても、自分を救うような行動ってとれないものです。苦しい気持ちを誰かに聞いてもらってようやく、自分で自分のことをなんとかしようと思えるようになるのです。――傾聴、大事ですね。石井:そうですね。傾聴は大切なんですが、そこで親御さんに知っておいてほしいのは、日常の中で子どもの話を聞くときは、「ふり」でもいいということ。子どもの話は、気持ちがまとまっていないから長くて、同じ話を繰り返します。話していることの背景まで考えて、じっくり聞くのが理想ですが、日常生活の中ではいつもそこまではできないでしょう。話7割から半分くらい聞いていればいいです。「そうか、そうだね」「うんうん」と言って「聞いている感じ」が出ていれば大丈夫です。ふだんから、そうして話しやすい状況をつくっておくことが大事です。だからといって、子どもが話す相手が人形ではダメなんですよね。やはり生身の人間に聞いてもらわないと。相談できることが大事、そのきっかけづくりは?Upload By 発達ナビ編集部――石井さんの新刊著書『「学校に行きたくない」と子どもが言ったとき親ができること』にも、「子どもは雑談したがっている」とありますが、雑談できる関係性がないと「TALKの原則」の1番「Tell」もできないですね。何を言っても諭されない、雑談ができる関係性、大事ですね。石井:このまえ、いいなと思ったのは、ラジオ番組「田村淳のNewsCLUB」に出演したときに、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが話してくれたエピソード。もうすぐ5才の娘さんがパパと相談するときは階段の10段目で、横に並んで話すことにしている、と。相談したいときは、「ちょっと階段いい?」と言うそうです。娘さんの相談は「ごはんを食べていると机の下にもぐりこみたくなる」ということで、淳さんは「そうだね、でもごはん食べてからね」と答えた、というかわいい話もあります。この「階段いい?」というシステムは、いくつもの心理学的にいいことが詰まっている例なんですよね。相談する場所を決めることで相談しやすくする、「相談」ではなく「ちょっと階段」という言葉でやわらげること、それから、横並びで話すこと。いくつも心理学では◎とされていることです。「勉強しなさい」って言わなくなったら、親子の関係性がよくなった!Upload By 発達ナビ編集部――言われてみれば、私も子どもと雑談するとき、横並びですね。新型コロナの時期に入って、息子とはよくしゃべるようになったんですよ。石井:高3の息子さんがお母さんとしゃべる、というところがすごい!――中学時代はあまり口もきかなかったんです。それが、私のリモートワークが増えたので、私が働く姿を息子が見るようになったんです。「意外と母さんちゃんと働いているんだね」と思っているみたい。それと同時に、息子が帰宅したときに母親がいてホッとするということもあるのかな。友達との外出もままならなくなって、ほかに話相手がいないからということもあるかもしれないけれど(笑)石井:すごくいい関係じゃないですか。――あと、「勉強したの?」って、私が言わなくなったんですよね。息子の中学受験のときは100%私の力を注いで息子を見ていたんですけど、私も自分の趣味ややりたいことを楽しむようになったんです。それから、休校になってテストが9ヶ月間もなくなってしまって、「勉強しろ」と言うタイミングを失ってしまった(笑)結果、親子の関係性もよくなったし、自主的に勉強するようになったんですよね。石井:自主的にというのは大事。勉強、勉強って追い込まれるストレスがなくなって、やる気が出たのかもしれませんね。――勉強って言う代わりに、私の趣味のコーヒーを淹れてあげるようになったんですよ。息子も「お母さん、コーヒー淹れて」と言って、コーヒーを飲んだらまた勉強する、という感じになっています。石井:会話になってますもんね、「コーヒー淹れて」って。「勉強したの?」って質問形だけど注意されていてコミュニケーションになっていないんですよね、実は。ところで、もしかして息子さんは勉強をさかのぼってやってみたりしましたか?――いえ、息子の場合はしていないと思います。勉強をさかのぼると、やる気が出るんですか?石井:そうなんです。コロナ休校で途中から勉強がわからなくなってしまったときに、今の学年の単元をやろうとするとできなくてますます焦るという状態になった子も多いはずなんです。そういうとき、自分で理解できる1~2学年前の単元までさかのぼってやってみる。すると「これならわかる」「これもできた」という小さな成功体験を積むことができて、やる気につながるんですね。「2年生の2学期なのに、やっていることは1年生の春の単元をやる」という状況は、一見、勉強が遅れているように見えます。でも、学年はとっぱらって見たほうが実はいい。どこがどうわからないのかが問題なわけですから。みんなのペースに合わせることって、学力向上には効率が悪いんですよね。徹底的に個別最適化することで、実は勉強はできるようになっていくはずだと思います。「子どもを信頼する」がキーワード――この本を読んでいて思ったのは、信頼というか、「この子は大丈夫」と信じることが大事なんだなということでした。私も息子のことを必死で見ていたときって、見ていないとダメになっちゃうんじゃないかと、信頼しきれていなかったんだなと思います。石井:「信頼」は一大テーマですね。今回の本では、教育学者の汐見稔幸(しおみ・としゆき)さんと、角川ドワンゴ学園理事の川上量生(かわかみ・のぶお)さん、ぜんぜん方向性が違う方々との対談を2つ収録していますが、双方から「信頼」という言葉が出ました。汐見さんのような教育学者が「子どもを信頼して」というメッセージを出すのはわかるんです。さらに川上さんも「子どもを信頼して、学習カリキュラムを進めるペースを任せる」と言ったことに、ちょっとした驚きがありました。この学習カリキュラムの決め方が、子どもからのニーズを集めたそうなんです。現実的なニーズとして子どもを「信頼」することの大切さがあらわれていたということなんですね。――私も実感として、子どもを信頼してまかせるようになったら、子どもが自分で勝手に勉強するようになったんですよね。石井:たしかに典型的ですよね、「勉強したの?」っていえば勉強しないし、「コーヒー淹れようか?」って言ったら勉強するようになった、っていう。――私が関わらなくなったら、息子は変わった。こちらが距離を置いたときに、信頼されたんだと子どもも感じたんでしょうね。石井:親から期待されることは誇らしいことだけど、子どもにとってはそのまなざしが苦しかったり、重圧になったりすることもある。そうではなくて、もっと風通しよく、雑談しながら親子で気持ちを交わしていけるといいんでしょうね。まとめ石井さんの著書『「学校に行きたくない」と子どもがいったときに親ができること』は、不登校の子どもに限らず、親子関係がスムーズになり、子どもがのびのび育つために必要なことがたくさん書かれています。それは石井さんの思いだけでなく、たくさんの子どもにも大人にも、話を聞いてきた中から生まれた言葉たちでした。自殺予防のために知っておいてほしい「TALKの原則」は、重く、特別なことのように見えますが、実は日常生活の中の何げなく交わされる雑談の中から生まれやすいということがわかります。アドバイスすることはわきに置いておいて、その子の気持ちにまずは耳を傾けることから、家庭でできる自殺予防は始まるようです。Upload By 発達ナビ編集部取材・文/関川香織撮影/鈴木江実子「学校に行きたくない」と子どもが言ったとき親ができること
2021年09月01日止まらなかった指摘Upload By taekoミミが1年生のころにも、Aくんに「○○が違うよ」などの指摘をすることが多く、Aくんのお母さんから「班を変えてもらいたい」と要望がありました。スクールカウンセラーさんの助言もあり、そのときは、ミミに伝えて登校班の並び順を変えようと提案しました。ミミは「相手の嫌がることは言わない」と言ったので、様子を見ることにして登校班は変えませんでした。でもミミの指摘は止まらなかったのです…。2年生の5月の朝、登校班の待ち合わせ場所でミミが「Aくんの隣はイヤだ」と小さな声で言いました。小さな声で言えたことを褒めたのですが、私の見えないところでミミがAくんに聞こえるように「Aくんの隣はイヤだ」と言っていたようで、子どもたちを見送った後にAくんのお母さんから呼ばれて「登校班を変えましょう」と言われました。そしてとうとう登校班を変えることになりました。Upload By taekoミミのAくんへの指摘グセは一度や二度じゃなく、何度もAくんの嫌がる言葉を言っていました。それはイジメに当たるかもしれない。少なくとも相手はそう感じていたと思います。Aくんのお母さんは、学校の先生にもミミの指摘グセのことを相談していました。それでも改善されなかったのだから、ミミの登校班を変えてほしいとAくんのお母さんが要望するのは、自分の子どもを守るために当然かも?しれません。担任の先生には1ヶ月前に、登校班を変えることができるのか確認したことがありました。先生の早い対応のおかげで、その日のうちに登校班の変更をすることができました。Upload By taeko登校班が変わることをミミに伝えると…帰宅したミミに、来週から登校班が変わること、好きじゃない子がそばにいたら少し距離を置くこと、「キライ」と思っても直接言わず私に教えて欲しい、といつも以上に真剣に伝えました。ちょっと落ち込んだ様子だったけど、少し時間が経つといつも通りになりました。新しい登校班のメンバーを確認していたら、同じクラスのCくんがいました。それをミミに話すと、「Cくん、イヤなことを言ってくるからイヤだ」そう。ミミが今度は言われる立場になるのかも。もしかしたら良い経験になるかもしれないなと思いました。Cくんのほかにも、年上のDくんと学童で関わりがあったらしく「Dくんがいるのか…」とミミ。Upload By taeko新しい登校班からの登校が始まると…「Dくんめ!!」とミミは、すごい敵対心。Dくんは年上の余裕?なのか、ミミを相手にしません。登校班で歩き出すとミミはかかとを踏まれて「何で踏むんだよ!」とピリピリ。わざとじゃないよ、と私が伝えてもミミは「わざとだよ!!」とイライラモードです。何が足りないんだろう?分かりやすい愛情表現が必要なのかな?私はミミを抱きしめました。私が無意識に発する言葉がミミをキズ付けているかな…。Upload By taeko新しい登校班の連絡網にミミの特性(ASDであること、通級に通っていること)を伝えて、何かあったら知らせて欲しいと送りました。前の登校班ではミミが同じ登校班の子にイヤな思いをさせてしまっていたけど、今度はイヤなことをされる側になるのかも。ミミはイヤかも知れないけど、逆の立場になり、いろいろ経験になるチャンスだと思いました。何かあったらそのときにまた考えよう。登校班を変えたことで私は心のうちで少しだけホッとしています。いろいろな立場を経験することは親子共に経験になるはず。ミミは私のために登校班を変えてくれたのかも〜と都合良く考えようと思っています。Upload By taeko執筆/taeko(監修:初川先生より)これはとても難しいテーマだなと思います。ミミくんにとっては、苦手な子と隣になることは嫌なことで、不安や落ち着かない気持ちになるのでしょう。それを「イヤだ」ということはある意味とても大切なサインを出していることです。しかし言われる側もまた子どもなので、それによって嫌な気持ちがうまれてしまいます。対応の一つとして、「イヤ」に代わる表現をたくさん準備しておくことはできるかもしれません。「心配だ」と不快な気持ちを表現してもよいですし、「○○さんと隣になりたい」という代替案を言えてもいいかもしれませんね。もう一つとしては、環境調整もあり得ます。登校する時点でミミくんはストレスフルな状態になっていますが、登校後に影響はあるのでしょうか。お母さんが既に見守りながら一緒に登下校しているのであれば、まずは班から半分離れてお母さんと一緒に行くか、あるいはお母さんも一緒に登校班に入ってしまうかして、心穏やかに登校することを検討してもいいかもしれませんね。心にゆとりがないと、苦手な子の嫌な部分だけが目につきやすいものです。安心して過ごす中で苦手な子の別の側面(優しいところなど)にも気づけるとよいのではないかなと思います。
2021年08月19日学生注目!人気のマッシュショートヘアの2WAYスタイルスクーリング授業アップバングのカジュアルショートサイドと襟足をツーブロックを入れたマッシュショートレイヤー。トップに束感・立体感を簡単に演出するためにレイヤーを。また、ROOTSオリジナルウィービングパーマで柔らかい質感を表現しつつ、フォルムコントロールを簡単にGET。アップバングも軽やかに!メンズカットが得意なサロンだからこそ、お客様1人ひとりに似合わせ易い小顔・小頭効果のスパイスを入れながら、今旬スタイルを提案します。アップバングのカジュアルショートを見るリモート授業balmで毛流れをつけたスタイル爽やか好感度抜群なメンズショート!サイドにソフトにツーブロックを入れたショートレイヤー。骨格・髪質に合わせをカットするので、ショートが得意なサロンの補正テクニックが際立つ!カットだけでデザイン・フォルムを楽しむショートスタイル。エマルジョンタイプのライトワックスで軽く動かす。balmで毛流れをつけたスタイルを見るスクーリング授業メリハリカールの辛口マッシュショート!爽やかなカールで清潔感・こなれ感UPさせるマッシュヘア。人気のマッシュショートにカジュアル&クールなミックスパーマでフォルムコントロール。毛先にパーマをかけてお手入れ簡単な髪型に。ローライト&ハイライトのコントラストカラーで立体感を施す。ワンランク上のマッシュショート!妻夫木聡風なスタイルをご希望な方にお勧めです。メリハリカールの辛口マッシュショート!を見るリモート授業素髪風スタイルでスマートマッシュサイドと襟足をソフトに刈り上げたマッシュショート。トップは、長めに残すことで柔らかい動きをもたせます。ボリュームが欲しい人は、トップにポイントパーマを施すのが良いです。キメ過ぎない好感度カジュアルショート&外国人風マッシュで清潔感UP。人気のbalmで毛流れツヤ感UP。素髪風スタイルでスマートマッシュを見るスクーリング授業ひし形ハーフアップスタイルで爽やかにサイドとネープに厚さの違う刈り上げ2ブロックにカットし、トップにはレイヤーを入れて、スッキリフォルムに躍動感と束感をプラス。前髪は、フレアバングのダブルバングで、前髪をさりげなく上げたり下ろしたりしやすいようにカットしています。お洒落・外国人風パーマにチャレンジしたい方にお勧めなスタイル!ツーブロックを含んだマッシュベースにレイヤーを入れ、柔らかく動くように設定。全体的にしっかりウェーブパーマをかけてあるので、ペタッとせず簡単にスタイリングがキマります。どこから見てもカッコイイ、フォルムコントロールをしてあるので、外国人風な骨格に奥行き補正OK!カット&パーマで再現性バツグンなので、忙しい朝でも気軽に朝ラクスタイリング。ひし形ハーフアップスタイルで爽やかにを見るリモート授業ボリュームマッシュで毛流れ感UP前下がりのマッシュは、顔周りをシャープに仕上げるのがかっこいいポイントです。トップから前髪にかけては、自然な動きを施し、長めに設定した前髪はしなやかに流すことで爽やかさUPします。ライトワックスで毛流れをつくる。ボリュームマッシュで毛流れ感UPを見るスクーリング授業ツーブロックを含む外国人風パーマヘア今旬・外国人風パーマ ヘアスタイル!耳上と襟足をソフト刈り上げたツーブロックマッシュレイヤー スタイル。トップにレイヤーを入れて柔らかく色気のある質感に!作りすぎない自然な毛流れが男を上げる!パーマはスパイラルのミックスパーマ。ラフな動きは小顔効果と骨格補正が可能デザイン!簡単にお悩み解消できます。どこから見てもカッコいい フォルムコントロールをしてあるので、外国人風な奥行き骨格補正もOK!カット&無造作パーマをかけることで再現性しやすいので、忙しい朝でも簡単セット。お洒落な10代〜20代学生から20代〜30代の社会人、40代〜50代の大人男子も爽やかさににキマります。芸能人イメージは横浜流星風なスタイルですね。ツーブロックを含む外国人風パーマヘアを見るリモート授業ナチュラルドライできまる素髪ヘアツーブロックを含む外国人風素髪ヘア今旬・外国人風パーマ ヘアスタイル!耳上と襟足をソフト刈り上げたツーブロックマッシュレイヤー スタイル。トップにレイヤーを入れて柔らかく色気のある質感に!作りすぎない自然な毛流れが男を上げる!どこから見てもカッコいい フォルムコントロールをしてあるので、外国人風な奥行き骨格補正もOK!カット&無造作パーマをかけることで再現性しやすいので、忙しい朝でも簡単セット。トリートメントワックスで簡単セット。社会人注目!メンズヘア2WAYスタイル出社日夏に男を上げる!爽やかベリーショート!爽やか+清潔感のベリーショート!サイドと襟足に品良く刈り上げのツーブロックを含んだマッシュベース。トップにレイヤーを入れ、毛先が柔らかく動くように設定。また、前髪をフレアーにして小顔効果やアレンジをし易いように。どこから見てもカッコいい フォルムコントロールをしてあるので、外国人風な奥行き骨格補正もOK!再現性しやすいカットラインになっているので忙しい朝でも気軽にパワーオイルを塗布するだけで朝ラクスタイリング。オイル系を使用することで色気のある仕上がりに!夏に男を上げる!爽やかベリーショート!を見るリモートナチュラルな毛流れで男の色気を放つ!お洒落メンズにオススメなビジネスヘア!サイドと襟足に刈り上げツーブロックを含んだベリーショート。全体的に毛先がランダムに柔らかく動くように設定。また、どこから見てもカッコいい フォルムコントロールをしてあるので、外国人風な奥行き骨格補正もOK!爽やかさと大人の色気をゲット!カットだけで再現性しやすい髪型になっているので忙しい朝でも朝ラク 簡単セット!!!ナチュラルな毛流れで男の色気を放つ!を見る出社日モテ度UP爽やかメンズベリーショートソフトツーブロックをサイドに入れたレイヤーショート。バングをアシメトリーにして色気もUP!爽やかショートでビジネスマンもOK!骨格・髪質を補正しながらメンズカットが得意だからこそ出来るベストバランス。あらゆるお悩み解消!パーマがあるとよりベスト。スーツ以外で出社するビジネスマンオススメです。モテ度UP爽やかメンズベリーショートを見るリモート爽やか毛流れヘアサイドにツーブロックを含むレイヤーショート。バングはアシメにカットし、トップはたっぷりレイヤーを入れてアレンジをしやすいようにする。ビデオカメラを通してでも爽やかさをだすため、ミルクワックスでツヤ感と毛流れをつけて、好印象に。爽やか毛流れヘアを見る出社日簡単セットスパイラルパーマで色気アップ!作りすぎない無造作パーマにチャレンジしたい方にお勧めなスタイル!マッシュベースにサイドをハードに刈り上げてツーブロックを入れる。トップにレイヤーを含んだ色気のあるスタイル!作りすぎない自然なウェーブが男を上げる!スパイラルパーマを強弱つけて大人男子のこなれ感・好感度もUP!ラフな動きは小顔効果と骨格補正が可能デザイン!簡単にお悩み解消できます。どこから見てもカッコいい フォルムコントロールをしてあるので、日本人男性に多いゼッペキをカバー!しっかりと奥行きを出して骨格補正もOK!パーマは再現性しやすいので、忙しい朝でもワックスを塗布するだけで朝ラク・簡単セットスタイリング。20代〜30代の社会人、40代〜50代の大人男子にもお洒落かつセクシーにキマります。大倉忠義風なスタイルをご希望な方にお勧めです。簡単セットスパイラルパーマで色気アップ!を見るリモートくるくるパーマでスタイリッシュショート!お洒落・くせ毛風パーマスタイル!ツーブロックを含んだマッシュベースにレイヤーを入れ、柔らかく動くようにシェイブカットを施す。全体的にしっかりウェーブパーマをかけてあるので、ペタッとせず簡単にスタイリングがキマります。どこから見てもカッコイイ、フォルムコントロールをしてあるので、ハチハリ・ゼッペキを外国人風な骨格に奥行き補正OK!ムースワックスを揉みこむだけでクセ毛風にスタイリングしているので朝ラクヘア。星野源風なスタイルをご希望な方にお勧めです。くるくるパーマでスタイリッシュショート!を見る
2021年05月24日ウーマンエキサイトの読者のみなさまこんにちは、ちょっ子です。今回は、小学生の息子・きゃん太が学校に行くのを見送る時に決まって行う、ちょっとしたルーティンについてのお話です。見送る時のルーティン、それは行ってらっしゃいのハグをすること。これだけは息子が小学校に入った日から毎朝、絶対に欠かしていません。というのも、幼稚園の時は毎日車で送迎し、幼稚園の中に入るまでをこの目で見守ることができましたが小学生になってからはうって変わって、一人で歩いての登校…!心配で心配でたまらず、新一年生の頃は毎朝息子を抱きしめ、くれぐれも気をつけるよう何度も言い聞かせ送り出していました。その名残で、今もこれをしないと何だか落ち着かないのです。朝、どれだけ怒っても必ず玄関でハグをして、笑顔で送り出します。 夫からは「儀式」と呼ばれ、ちょっとキモがられていますが…。こんなこともふと考えてしまったりするんです。ほら、人生って何が起こるかわからないから?最近は反抗的な態度をとったり、一人で過ごしたがったり、少しずつママ依存状態から脱しつつある息子。いつまでハグさせてくれるのかわからないけど、本人が嫌がるまではこうして送り出したいなあと思っていたら…息子の手がプラーンとしたまま!ぼちぼち「もうやめて」と言われそうな兆候が現れ始めています!
2021年04月19日アメリカのハワイで家族3人と暮らしている、ケン・ノブヨシ(@ken_nobuyoshi)さんがTwitterに投稿した写真に反響が上がっています。投稿者さんの娘さんの小学校では、『クレイジーヘアデイ』と称し、変な髪型で登校する日があるそう。そのため、投稿者さんの妻は試行錯誤の末、娘さんの髪型をこのように仕上げました。今日娘の小学校は“Crazy Hair Day”です。早起きして無事準備完了です pic.twitter.com/uxZbSZ6jkO — ケン・ノブヨシ live in ハワイ (@ken_nobuyoshi) April 8, 2021 頭から、コーラが注がれているようです!穴を開けたペットボトルの中に髪の毛を入れ、飲み口から出すことによってリアルな仕上がりになったのだとか。『クレイジーヘアデイ』は、強制的な参加ではなく任意のイベントのようですが、多くの子供たちがさまざまなアイディアの髪型で登校しています。ほかにも、パジャマで登校する『パジャマデー』もあるようで、子供たちはワクワクしそうですね。投稿には「すごい」「面白そう」などの声が上がっていました。・面白そうでいいな…。このぐらいユーモアのある学校に行きたかった。・すごい!一瞬、何が起きているのか分からなかった。日本でもやってほしい。・発想が好きです!自由参加で個人の意思を尊重してくれるところもいいですね。・楽しそうな行事だな。すごい発想力。これはクレイジーだわ。娘さんは、同級生から髪型を褒められて喜んでいたそうです。学校生活の中にこのような特別な日があると、通うのが楽しくなりそうですね。[文・構成/grape編集部]
2021年04月10日春は出会いと別れの季節。子供たちにとって、春は新しい環境に1歩を踏み出す成長の時期でもあるでしょう。えむしとえむふじんさんは、娘さんたちが通う小学校の登校班でのエピソードを漫画に描きました。児童が集団で一緒に通学路を登下校する登校班では、上級生が下級生の面倒を見ます。長女のえむこちゃんが小学5年生の春、新1年生の男の子が班に入ってきました。男の子は最初、学校に行くことを泣いて嫌がっていましたが…。男の子が安心して学校に行けるよう、毎朝手をつないで一緒に登校した、えむこちゃん。半年後、環境にすっかり慣れた男の子は、まるで彼氏のような振る舞いになっていたそうです!ちなみに、次女のえむみちゃんは手をつなぐのを断られてしまったのだとか…。しかし、そんな平和な登校風景にも、変化が訪れます。小6女子と小2男子の最後の登校風景えむこちゃんが小学6年生になった年、新型コロナウイルス感染症が流行。感染予防のために、手をつないで登校することはできなくなりました。しかし、卒業前の最後の登校日、さびしさのあまり泣いてしまった男の子のために、えむこちゃんは一緒に手をつないで登校したそうです。読者からは「男の子、初恋かな。かわいすぎますね!」「みんなに好かれるえむこちゃんは、本当に素敵。卒業おめでとうございます」といったコメントが寄せられていました。別れは切ないですが、いい思い出は人の心を成長させます。次に新入生が入ってきたら、男の子はきっと頼りになる優しいお兄さんになってくれることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2021年03月26日新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)のまん延で、2020年5月現在も多くの小中学校が休校となっています。地域によっては、宿題やお知らせのプリントを配布するため、時々登校日を設ける学校もあるようです。久しぶりの登校日愛すべき宇宙人(aisubekiutyu_jin)さんは、小学2年生の息子の登校日に起きた出来事を漫画化。Instagramに投稿しました。教頭先生にまさかの参拝!久々すぎてレアキャラと化した教頭先生を見て、なぜか拝んでしまった息子。投稿者さんが慌てて「すみません!」と謝ると、教頭先生はこんな反応をしていたそうです。教頭先生は、ムスコの頭にポンポンと二回優しく手を置き、さらに、ムスコに向かって、「ありがとうね。」とおっしゃってました。。。aisubekiutyu_jinーより引用参拝スタイルを受け入れている…!久々に子供たちに会えて、先生も嬉しい気持ちだったのかもしれません。読者からは「息子さん面白すぎます」「コーディネートに吹き出しました」「教頭先生…謎ですね」などのコメントが寄せられています。コロナウイルスが終息し、また普通に学校に通える日が早く戻ってくるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月14日新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の流行を食い止めるため、7都府県に『緊急事態宣言』が発令された日本。不要不急の外出を自粛するよう要請されている中でも、学校によっては新学期がスタートしています。学校としては、「子供たち本人のためにも学習を遅らせるわけにはいかない」と考えているのかもしれません。一方で識者からは、感染拡大が落ち着く前の子供たちの登校を危険と見る意見も上がりました。多くの学校が新学期スタート尾木ママの憤慨に「完全同意」「危機感が薄れてる」の声当の子供たちは、事態をどのように受け止めているのでしょうか。非常時における弟の登校ファッションレーシングドライバーの吉田 綜一郎(@Soichiro_r)さんは、Twitterに3枚の写真を投稿。久しぶりに登校する弟さんの姿が写っているのですが…。弟、明日久々の学校らしくて準備してた #コロナに負けるな pic.twitter.com/Lm0cVktar3 — 吉田 綜一郎 (@Soichiro_r) 2020年4月5日 手袋にゴーグル、マスクと防護服を完備!完全に『危険な場所へ赴く時の装備』をしていました。吉田さんは登校を前にした冗談かと思っていたのですが、翌日、こちらの写真を見て驚くことに。「弟氏、本気装備で学校行ってた」冗談だと思ってたけど、弟氏本気装備で学校行ってた pic.twitter.com/Lb9D9S0Xe5 — 吉田 綜一郎 (@Soichiro_r) 2020年4月6日 友達に撮影してもらったのでしょうか。写真には、完全防備のまま学校生活を過ごした弟さんの姿が残されていたのでした。教室と防護服というミスマッチな組み合わせに、多くの人が目を奪われています。・弟さんの感染対策、ガチすぎません?・1周回ってかっこいい。・他人に移さない配慮の塊!これには校長先生も笑顔!・「絶対に感染しないぞ」という強い意思も感じられる。・手首や足首などの隙間もふさぐと、より防御できそうです。また、中には「本当はここまでしないといけない事態だとは思う」という声も。まだ明確な治療法が確立されておらず、ワクチンのないコロナウイルス。感染しても自覚症状のない人や軽症者がいる他方で、死者も大勢いるため、身の安全を考えてこのような対処をするのも必要なのかもしれません。非常時の学校を的確に表現した3枚の写真に、深く考えさせられますね。[文・構成/grape編集部]
2020年04月10日ウーマンエキサイトの読者のみなさん、こんにちは! 8歳と5歳のやんちゃ兄弟を育児中のなーみんです。あと少しで新学期!お子さんが小学校に入学という方も多いのではないでしょうか?今回は「登校」についてプチトラブルになったエピソードをご紹介します。■小学校へ入学! 学校へは誰と行く?ところでお子さんが通う小学校は集団登校ですか? とれともそれぞれ自由登校ですか?うちは後者で自由に登校です。もともと保育園と自宅が少し離れていたため、園の中に同じ小学校に通う子が3人しかいませんでした。その3人とも特別に仲が良かったわけではないので…、ちょうど3年前の今頃は「学校、誰と行くんだろう…」と悩んでいました。そしてついに保育園を卒園。その数日後に近くの公園で遊んでいると、同じ小学校に行くという〇〇君と出会いました。〇〇君はお父さんの転勤で年長さんの後半に入ってきた子で、クラスも違ったので長男とはあまり関わりがありませんでした。〇〇君のママとちょっと立ち話をしていると小学校の登校の話に。すると〇〇君のママがちょっとびっくりすることを言い始めたんです…!えぇ…!! まさかの一方的な約束…!その時はここまで言われたら断れないし、1人で行かせるよりかは良いかな? と思って〇〇君と行かせることにしました。入学後は問題なく行っていたのですが…、1年後ちょっとしたトラブルに発展。■他の友達と行きたい長男長男が他の友達と行きたいと言いだしたんです。小学校で自分に合う友達ができ、その子も近所に住んでいることが判明。でも登校を断ったら〇〇君を傷つけてしまうのではないかと悩みに悩んだ結果…〇〇君のママに、・〇〇君を傷つけてしまう事になったら本当に申し訳ないということ・決して仲間外れとか〇〇君が嫌いとかそういう事ではないことということをちゃんと伝えて謝り、朝の登校をお断りさせてもらいました。気まずくなったりすることもなく円満に解決できて良かったですが、最初にきっぱりと断れなかった事に反省しました。小学校に行くと友達関係も変わってくるし、自由登校って難しいですね。私が子どもの頃は集団登校だったので当たり前のように近所の子と行っていたし、周りに相談できる人もいなかったので入学前は悩みました。集団登校になると保護者の付き添いがあったりいろいろと大変そうですが、どちらもメリットデメリットがありますね。
2020年03月05日こんにちは、心理カウンセラーの佐藤栄子です。これまで、子育てや夫婦関係、ママ友トラブルや自分のココロの在り方についてなど、さまざまなテーマを心理カウンセラーの立場で取り上げてまいりました。そういった記事に寄せられた「もっと深掘りした内容が知りたい」「個々のケースで対応は変わるの?」といった皆様のお悩みにお答えする連載「ココロで読み解く『ママのお悩み相談室』」。今回は、 「『夏休み明け不登校』子どもが発するSOS、原因、対処法」 という記事に寄せられたお悩みです。記事では、長期休暇期間と登校期間の生活時間配分などに気をつけながら様子を見ていきましょうとお話ししましたが、今回寄せられたのが、「先生が原因で子供が不登校ぎみになっている場合」に対するご相談です。■質問:先生と合わない我が子「我慢しなさい」と言うしかないのか…小学5年の子どもをもつ母です。4年生までは、なんの問題もなく通っていた学校に、5年生に上がってから登校をグズるようになりました。進級と同時に担任が変わり、子どもにかけるような言葉ではない発言をされる先生で悩んでます。学校にも何度か相談しましたが改善しません。これからどうしていけばいいでしょうか? 子どもに「我慢しなさい」と言いきかせるほかはないのでしょうか? ■回答:まずは子どもの気持ちを受け止め「あなたの味方だよ」と伝える子どもの登校しぶりの原因が、担任の先生にありそうなことはわかっているのですね。では、もし子どもが学校を休みたいと言うならば、一旦気持ちを立て直す意味でも、お休みさせてよいと私は思います。親としては当然心配ですし、不安になる気持ちもあると思います。しかし、まずは「先生が何と言おうと、親は絶対にあなたの味方」ということを子どもに話し、安心させてあげることが先決です。おそらく、子どもは先生の心ない言葉で自信をなくしたり、傷ついているのでしょう。その気持ちを受けとめ癒してあげるほうが、無理して登校させるより大切だと感じます。そして、お母さん自身も一緒にゆっくり休んで元気を取り戻しましょう。■「先生だからといって絶対正しいわけではない」ことを話すでは、これからどうしていけばいいのでしょうか。子どもに「我慢しなさい」と言い聞かせることは、私はあまりおすすめしません。「先生の言葉に納得できないかもしれないけれど、あなた自身が学校で面倒な存在になってしまうから、無理にでも納得すべき」と子どもに我慢を強いてしまうと、「親は自分の味方にはなってくれない」と子どもに不信感を抱かせてしまうからです。子どもには「先生の言うことが、いつも絶対正しいわけではない。だからと言って、間違っているわけでもない。正誤ではなく、それがこの先生の考え方というだけ」と伝えるのはいかがでしょうか。例えば、先生が「男子のくせに、こんなこんなこともできないのか?」と発言したとします。しかし、それは真実でも正しいことでもなく、その先生が「男子=できて当然」と思っているだけ。世界中の人みんなが同じ考えではないのですから、「自分はダメだ」などと落ち込む必要はないのです。この先生が実際はどのような言葉をかけているのかはわかりませんが、おかしいと感じた時「どういうことですか?」「では、どうすればいいか教えてください」と子どもから聞き返すように促してもいいかもしれません。ただし、これは子どもの性格によってできる・できないがあるでしょう。先生の言葉があまりにも感情的な内容であれば、「真に受けなくていいよ」と聞き流すようにアドバイスするのもいいでしょう。本来、「先生」とは人格が優れ、周りのお手本となる存在であってほしいものですが、必ずしもそういう人ばかりが教職を選ぶわけではないのがとても残念ですよね。同じように感じている保護者がほかにもいるかもしれません。目に余る発言が続くようなら、ほかの保護者にも働きかけるなどして、学校へのアプローチは続けたほうがいいと思います。■不登校を防ぐ「反面教師からの学び」と「学校内の逃げ場」かつては、親や先生、上司の言うことを何も考えずに「はい、はい」と聞いていれば一生安泰で、穏やかな老後が待っていると大多数の人が考えていましたし、実際その通りの場合も多かったでしょう。しかし、現在は全く違う世界になりつつありますよね。変化の早い今の時代を生きていくためにも、子どもの頃から自分の頭で考え、行動する力が求められています。そういった力を養う意味で、この先生の言動を教材としてみてもいいのではないかと思います。子どもには「先生にどんなことを言われ、どんな風に嫌だったかをママに話してね」と伝えておき、子どもの言葉にきちんと耳を傾けましょう。子どもが先生の言葉をどうとらえ、それに対しどのような判断を持ったか、自分ならどのように相手に伝えようと思うかなどを聞きます。その子どもの考えを親が認めてあげたり、違う視点を提供したりすることで、子ども自身に自分で考え対応する力がついてくると思います。また、担任以外で、子どもの気持ちに寄り添ってくれる先生を学校内で見つけておくというのもいいでしょう。担任に何を言われても、気持ちをわかってくれる先生がほかにいるという「逃げ場」が学校にあると思えば、子どもも少し気が楽になるのではないでしょうか。今はつらいかもしれませんが、親が笑顔で子どもに「絶対に味方でいるから、あなたは何があっても大丈夫」と伝えてあげれば、子どもも少しずつ自信を取り戻すでしょう。先生より誰より、ママに信頼されていることが子どもにとっては一番励みになりますからね。これからも皆さんのお悩みに答えていきたいと思います。お気軽に、下の読者アンケートにお寄せください。お待ちしております。 エキサイトお悩み相談室で佐藤先生に相談する
2020年02月20日少し前にわが家の不登校体験記として、子どもが不登校になったら親としてどんな対応をしたか、どう考え受け入れたのか、というお話を描きました。今回は不登校を受け入れた先に、どう過ごしていくかの選択肢について書いてみました。不登校の親の会をやってきていろんな方とお会いして思ったのですが、不登校になってからの子どもはどういう行動が多いかというと、勉強してみたり家の手伝いをしたりするのも最初だけでそのうちただゴロゴロしてゲームや動画などで時間を潰す子が多い印象です。そして昼夜逆転する子も。わが子も一時期そうでした。親はわが子の心の傷を感じてとりあえず休ませないとと思うのですが、そんな状態が続くとどうしても不安が頭をよぎります…。学校以外の居場所がみつからない…!少し落ち着いた後は、学校以外の居場所を探したりしますが、なかなか良い(合う)ところが見つからずどこにも行けない場合も多いでしょう。不登校の子どもの受け皿が少ない&合うところがないというところにたどり着くのではないでしょうか。学校に苦手意識を抱えて行けなくなる…勉強や人間関係につまづいて傷を抱えてる子どもに対して、適応指導教室などは学校に戻すための学校簡易版みたいな機関だったり、フリースクールもお金がかかったり近くに無かったり、そもそも子どもがどこにも行きたがらない、などなど…。不登校の子どもの受け皿が少ない&合うところがないのは常々親の会で出る悩みでした。で結局どう過ごしてるか聞くと…やることがないからゲームや動画で過ごしてるという子の多いこと。対してそれをやめさせないとと思っている方も多かったです。ここで好きなことがある子はそれをとことんやればいいと思います。(わが子も絵が好きで描きまくって現在イラストレーターとして働いています)でも…なにも好きが見つからない子はどうしたら…親が何か新しいことに誘ったりしていろいろ経験できる子は良いですが、それすら拒否し家から出ない、出れない子もいるでしょう。そんな折、以前対談させていただいた小幡和輝さんと再びお会いするチャンスがありまして、行ってまいりましたよ~!不登校についての対談「第2弾」です。しかもグッドタイミングで新しい選択肢を引っさげて来てくれたではありませんか!子どもがゲーム好きならそれこそ利用するべし!なんと日本初のゲームのオンライン家庭教師サービスです!最初聞いた時は、親がやらせたくないのでは…と思いました。しかし子どもが「やることがなくてゲームばかりしている」というのは、実は「ゲームが一番好きだからやってる」のかもと考えてみると…だとしたら、ゲームを避けて禁止や制限をするより、ゲームを利用して居場所を見つけてあげて社会復帰のキッカケにした方がいい、ゲームが好きならそこを利用しない手はないと思い直しました!小幡さんが、「囲碁や将棋の習い事ならいいのに、ゲームを習うのはダメという考え方を変えていきたい」と言っていたのが印象的でした…。オンラインゲームの怖いところは、悪い人と出会わないか、高額課金してしまったりしないか…という心配があるかと思いますが、この「ゲムトレ」というサービスならそういった心配はありません。また、トレーニングなので「決まった時間でやる」「先生にレッスンしてもらう」「自分で練習する」その結果、上手になって自信がつく…というプロセスを体験できます。これは、どの習い事も一緒だなぁと思いました。ゲームだからダメというのも親の思い込みなのかもしれません。「好きなことをがんばること」が自信につながる!好きなことをがんばることは、元気に、自信につながります。ここをなくしては次のステップに行くのは難しいと私は思います。学校に行けないことを嘆いていても先に進めません。その時間を子どもの好きを親子でゆっくり一緒に見つけて深めていくための時間にできたらステキですよね。不登校経験者の小幡さんだからこそ作れた子どもの気持ちに寄り添ったサービスだなぁと思いました。不登校の子たちみんながまた笑顔になれますように!日本初、ゲームのオンライン家庭教師『ゲムトレ』◆ 詳細はこちら>>
2019年10月01日夏休み明けは不登校が増える――。そう聞いたことがある親御さんは多いでしょう。今月のテーマは 「不登校」です。かつては「登校拒否」と言っていましたが、学校に行っていない子どもたちの中には「拒否する子ども」だけでなく「行きたくても行けない子どもたち」もいるということで、「不登校」と呼び方が変わりました。世界中には「学校に行きたくても行けない子どもたち」がたくさんいますが(かつての日本にもそんな状況がありました)、なぜいまの日本でそんな現象が起きてしまっているのか、皆さんと一緒に考えたいと思います。「不登校」とは「学校に行きたくない」と思ったことなら、だれしも一度や二度はあるでしょう。ではそもそも「不登校」とはどういうことでしょうか。文部科学省は次のように規定しています。「不登校児童生徒」とは……「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいは登校したくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」(文部科学省|平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について 参照)理由や背景はいろいろですが、「学校に行きたくても行けない」子どもや「行きたくないから行かない」子どもたちが不登校の状態にあると言えます。文部科学省の平成29年度の調査では、全国で約14万人(小学生3万5千人・中学生10万9千人)の不登校児童生徒がいることがわかっています 。ただし、フリースクールや適応教室などに通っている子どもたちは出席扱いになりますから、この数字の中には入っていません。また、これとは別に、不登園の幼稚園児や不登校の高校生もいます。そう考えると、子ども全体で見れば、不登校の人はもっと多いと言えますね。児童生徒数は年々減少してきていますが、逆に不登校児童生徒は増えてきていますので、千人当たりという比率で見るとさらに多くなっています。(文部科学省|平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果についてを参照し、筆者にてグラフを作成)小学生の不登校児童数を学年別で見ると、学年が上がるにつれて増加していきますが、もっとも少ない低学年(小学1・2年生)でも全国にいる不登校児童は約4千人。低学年のうちから学校に行けなくなる子どもが数千人はいるのです。(同上)どうして「夏休み明け」に不登校が増えるのか「夏休み明けに不登校になりやすい」ということは、以前からよく言われています。実際にいつと比べてどのくらい多いのかという調査は見当たりません。ですが、私の養護教諭時代の実感でも、1学期なんとか頑張ってきていた子どもたちの中に、とうとう息切れしてしまい休み明けには登校できなくなる子どもたちが少なくなかったことは確かです。1学期の間頑張って頑張って登校していた子どもたちは、夏休みになると「これでやっと一息つける」と思いリラックスします。夏休みがいい充電期間になって、2学期を元気よくスタートできるだけのエネルギーが貯められればいいのですが、頑張った疲れがどっと出てしまい不活発な生活になってしまう子どもや、「あの空間にまた戻るのはきついな」と実感している子どもは、相当なエネルギーがないと9月になってもすぐには立ち上がれません。夏休みは、ホッとして生活リズムが変わったり、学習への規制が少なくなったりしますから、それを元に戻すにはとても大きなエネルギーが必要になります。夏休み明けに不登校になる子どもたちは、このエネルギーが十分にたまっていないとも言えるのです。これは夏休みだけでなく、ゴールデンウィークの後や、冬休み明けなどにもみられます。ですが、夏休みほどお休みの期間が長くないので「ホッとする」ほど休めませんし、生活リズムも大きくは崩れないでしょう。また、春休み明けの新学期はクラス替えや新しい担任など今までと大きく環境が変わります。これをきっかけに「行ってみようかな?」と思う子どもたちもいるため、新年度のスタートは不登校や登校しぶりをしていた子どもが登校するきっかけにもなっています。子どもが発する「不登校のサイン」に気づきましょう不登校のサインは、子どもによっても年齢によっても、またそのきっかけになったことによっても異なります。「学校に行きたくない」「学校にはもう行かない」などとはっきり宣言する子どもはほとんどいません。ですから、親は子どもが出す「サイン」に気づいてあげることが大切です。最もよく見られるサインは、体の不調です。夏休みが終わりに近づくと元気がなくなったり、食欲がなくなったりする。新学期が始まって朝の登校時間が近づくとおなかが痛くなったり、頭が痛くなったりする。こういったような症状が挙げられます。このような体の不調は、1週間が終わる金曜日の夜あたりにはなくなり、学校が休みの日はあまり症状がでません。「これは偽病ではないか」と相談に訪れる保護者の方もいますが、偽病ではなくて、子どもは本当に頭が痛かったりおなかが痛かったりするのです。年齢が低ければ低いほど脳の機能が未分化なので、心にかかったストレスが体の症状として現れやすいと言えます。他にも、だんだん話をしなくなる、朝起きられなくなる、夜になっても眠れなくなるなどがサインのこともあります。自分にとって何がストレスなのかわからないことも子どもの大きな特徴です。「とても嫌なことがあった」とか「困ったことがあったのに誰もにも応援してもらえない」など、不安を言語化できる場合もあるでしょう。ですが、子どもが漠然とした不安を抱えている場合には、それをどう表現してよいのかわからず、口数が減ってしまうのです。「不登校のサイン」が見られたとき、親が絶対にすべきことお子さんに上記のようなサインが見られたら、親御さんに必ずしてほしいことがあります。それは、子どもが何も言わなくても、子どもの話をよく聞いたり子どもの様子をよく観察したりすることです。以前私も保健室でよく経験しました。入ってきてもただ黙っていて何も言わない子どもがいたときには、熱を測ったり頭に手を当てたりとまさに「手当」をしながら、「具合が悪いんだね」という気持ちを子どもに伝えると、ホッとした顔をして話し始めたものです。「昨日、お父さんとお母さんがリコン、リコンといってたけど、先生『リコン』ってなあに?」と聞いた1年生の男の子。リコンの意味は解らないけれど、その場の雰囲気から胸の中は不安でいっぱいだったことでしょう。その子は、お母さんから離れるのが不安で(母子分離不安)で、登校しぶりをしていました。子どもの気持ちを汲み取れるまでには時間がかかりますが、子どもに心を向けてじっくり待つことが必要です。先に述べましたように、学校生活のストレスはその程度にもよりますが誰しも持っています。いじめや、学習上の大きなつまずき、人間関係など、何が問題かによって対処方法は変わりますが、基本的には何がストレスになっているのかがつかめると、対処の方法も見えてきます。ここで1つだけ注意したいことがあります。体の訴えがでたら、まずは病院を受診し体に異常がないかどうかを確認してあげてください。「頭が痛い」と訴える背景に思いがけない病気が隠れている場合もあるからです。逆に、病院で特に体の問題がないといわれても、「どこも悪くないといわれたから大丈夫」とか「少しぐらい我慢していってみよう!」などの励ましや無理強いはやめましょう。子どもはその言葉によってますます精神的に追い詰められてしまうこともあります。親も子どもも、少し「いい加減」に子どもに不登校の兆候が見られると、親としてはとても心配になりますね。その不安を少しでも解消できるよう、いくつかアドバイスをしましょう。【親御さんからの質問 1】夏休みが明けて1週間たっても、まだ日常のペースを取り戻せません。学校に行くのだけで精神的にも肉体的にも疲れてしまうようで、帰宅しても宿題すら手につかない様子です。心と体が元気で、かつメリハリある生活でシャキッとさせるには、どうしたらいいでしょうか?夏休み明け、すぐに日常のペースに戻せるお子さんと、戻るまで時間のかかるお子さんがいます。学校が楽しくて「早く新学期が始まってお友達や先生に会いたいなー」と思っているお子さんは、少々生活リズムが崩れていても、すぐに元の生活に戻せるエネルギーをもっています。しかし、エネルギー不足の子どもたちは、元に戻すのに時間がかかったり、なかなか疲れが取れなかったりする場合もあります。少しゆっくりなペースでも焦らないで、「早く寝かせる、早く起こす」程度で様子を見ましょう。ここで気を付けたいのは、「いい子」たちです。どんなことにも「がんばらなければいけない!」と思っている子どもは、自分の力量を超えて頑張ってしまう、いわゆる無理をしてしまう過剰適応のお子さんたちです。逆に、少し「いい加減」にできる子どもは、できないことがあっても「まあいいや……」と力を抜くことができます。元気を取り戻すには、子どもの心にのしかかっている「〇〇をしなければならない」という負担をとってあげることが大切です。親御さんの「なんでもきちんとやらせなくては」という思いも、子どもにとっては負担になることがありますので、親も一緒にいい加減になることも必要です。なにより大事なのは「親子間の信頼関係」【親御さんからの質問 2】子どもが「○○ちゃんがいるから」「明日は苦手な教科があるから」などの理由で学校に行きたくないと言うことがあります。親としては負けない気持ちを持ってほしいので、つい強く送り出してしまいますが、大丈夫でしょうか?子どもが「休みたい」と言ったとしても、1回でも休んだら癖になってしまいそうで、少し怖いです。適切な対処法を知りたいです。親御さんの気持ちはとてもよくわかりますし、実際励ますことで乗り越えられるお子さんもたくさんいます。でも注意しなければいけないのは、「○○ちゃんがいるから」とか「苦手な教科があるから」などという理由は単なるきっかけに過ぎず、その背景に小さいながらも乗り越えられない“何か”がある場合です。これを、心理学者エリク・H・エリクソンが提唱した発達段階の理論では「発達課題」 と表現しています。例えば、幼少期のうちに「基本的信頼感=親子の愛着関係」がしっかり築けていない場合。幼いうちに親との信頼関係が作れていない子どもは、自分を支えてくれるものがないまま、大きな不安の中で生きることになります。この「不安状態=安全基地がない状態」では、人との関わりをうまく創り出していくことはできませんし、ほんの些細なことでも不安になり動けないのです。子どもは心の中に、それぞれの年齢で必要な発達課題を獲得していかないと、子どもは次に向かって進めず立ち止まってしまいます。立ち止まるきっかけは「友だち」だったり「勉強」だったりと人それぞれですが、次へ進めなくなってしまった際には専門家の手助けが必要です。まずはスクールカウンセラーに相談しましょう。それ以外には教育委員会の相談センターや児童精神科医など、行きやすい場所を選ぶといいと思います。学校の保健室に行けば紹介してもらえますよ。不登校も保健室登校も、子どもを学校や教室に返すことを目的とするのではなく、子どもの発達課題を見つけてその子のペースでクリアさせながら、将来の自立を目指すことが大切なのです。(筆者にて作図)自然体験には人を癒す力がある【親御さんからの質問 3】子どもが学校生活にストレスを抱えているようで、何日か学校を休んでいます。でも、家にいる分には元気なので、親としてどう接したらいいかが分かりません。休みの間はゲームでも漫画でも、好きにさせて問題ないでしょうか?家で好きなことをさせるのも心の休養にはなりますが、ゲームでは脳は解放されません。おすすめは、自然体験など体を動かす活動です。体が動くと心も動きます。親子で自然と触れ合いながら、一緒に体を動かしましょう。学校を休んでも罪悪感を持たないよう「疲れたんだから、少し休もう」と休むこともよしとしてください。かつて、保健室登校をしていた子どもたちと、学校の畑で一緒に栽培活動をしたことがあります。土や水に触れ野菜を育てて、収穫して調理して食べる。こんな活動をする中で、子どもたちが元気になり、友だちと関われるようになったり学習に取り組むようになったりしました。自然には人を癒す大きな力があるのです。心の病は、自然と触れ合いながら体を動かすことでかなり回復すると考えています。辛くても焦らないで。じっくり子どもと向き合おう「不登校」は、子どもにとっても親御さんにとっても辛いことです。でも、焦って子どもをますます追い詰めるような言動は逆効果。考え方を変えてみて、「今この子どもにどんな力をつけてあげようかな」という見方で、「やった!」「できた!」というような体験活動をさせてみましょう。また、親御さんが一人で悩まないで相談できる場所や人を見つけることも大切です。仲間がいると元気が出ます。焦らず、じっくり子どもと向き合えるといいですね。(参考)文部科学省|平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について(平成30年10月25日)
2019年09月06日前回までの我が家の 不登校体験 は親からの視点で、不登校に対する親の関わり方や考え方などを描かせていただきました。また、うちは娘が不登校だったのですが、男の子の場合は違うことも多いのでは?と思い、今回は会ってみたかったスペシャルゲストにお話を聞いてきました!「学校生活が合わない子」がいることを認めよう!10年の不登校を経験し 「学校は行かなくてもいい ―親子で読みたい「正しい不登校のやり方」」 「ゲームは人生の役に立つ~生かすも殺すもあなた次第」 という著書も出されている小幡和輝さん(24)。小幡さんは「#不登校は不幸じゃない」の発起人で、10年の不登校後なんと高校3年の時に企業し、現在は会社経営をされています!会社を経営しつつ「#不登校は不幸じゃない」をキーワードに、昨年は全国100箇所で不登校の子どもたちに向けたイベントを各地で開催したり、 ブログ や Twitter などでご自身の経験など、不登校に関する情報をいろいろ発信してくださっています。スラっと長身の優しそうな、でも話し出すとキレのあるトークが印象的でした。「不登校は不幸じゃない」と掲げて精力的に活動されていますが小幡さんは不登校を推奨してるわけではありません!我が家の体験談でもお伝えしましたが、不登校になるということは辛いことでもあります。小幡さんも学校自体にたくさんのストレスを感じていて小学2年生の時から本格的に不登校になったとのことですが、両親との「行きなさい! vs 行かない!」の攻防が3ヶ月ほど続き、この時期が一番辛かったそうです。「親が学校に行かせようとする」それは世の中がそういう価値観・常識だから必然なのかもしれません。しかし実際には学校生活が合わない子がいるわけで…そういう子にとって、学校へ行かないという選択肢がないということは苦しみが長引き、状態も悪化してしまうと思います。私の不登校体験談でも描きましたが、不登校の苦しみを乗り越えるためには親が変わることが最初のステップだと思っています。子どもの気持ちを知る…そして受け入れる。このステップなくしては次には進めないと思っています。小幡さんの場合はどうだったのでしょうか。親も子も精神的に明るくいられることが大事なるほど!大人は不登校もゲームも悪いものと思いがちですが、我が家の息子もゲームが好きで、ゲームを通して仲良くなる友達もいます。(※ゲームというのは家庭用ゲーム機やスマホゲームだけを指すのではなく、ボードゲームやカードゲームも含みます)科学的にもゲームは脳に悪いことなんて無いそうです。小幡さんは不登校中もゲームをしていたそうですが、一人籠ってではなく、いとこや友達と一緒にやっていたので楽しかったそう。とても明るい不登校だったというのがお話から伝わってきました(笑)また、小幡さんは不登校は選択肢としてあってもいいけれど、引きこもりにならないことが大事とおっしゃってました。引きこもりにしないためには、親が子どもの気持ちや状態を受け入れ、そして家以外にも所属できるコミュニティがあるといいですよね。学校の友達と疎遠になってしまったのなら、習い事や、ネットで趣味が合う人やコミュニティを探すという方法も今ならあります。(危険もあるので注意しないといけないですが)私も不登校中、親も子どもも精神的に明るくいられることがとても大事だと思っています。子どものことだけで頭がいっぱいになって「過度な心配」をするのは、子どもをさらに追い詰めてしまうことにもつながります。ですが、子どもが不登校になると将来が不安になってしまう親心はなかなか消えませんよね。それについて小幡さんの意見は…学校を出て良い企業に就職というコースだけではなく、これからはいろんなコースが増えていくのかもしれませんね。私たちの親の時代にはなかった価値観が新しく生まれてきています。親として知っておきたいのは学校に行かなくても、仕事をするスキルを身につけて自立できる方法はあるということです。そして、小幡さんは高校生のときに起業された…とのことで、どのように起業したのか聞いてみると…好きなことをとことんやった経験がある人は強いえっ…そんなに気軽に…?と驚きのお話でした(笑)10年間の不登校時期に30,000時間くらいゲームをして、歴史、社会へ興味が出て、夜間の定時制高校に進学し「地域活性のワークショップ」をやったのがキッカケだそうで、今はイベント企画の会社を経営されています。…とにかく迷いがない。我が娘の場合、ゲーム漬けの日々もあったのですが、そのうち飽きました。つまり、そこまで好きなことではなかったようです。その後、絵を描きまくって現在イラストレーターとして働いています。親がゲームをしている子どもをみると、なんの生産性もない暇つぶしにみえることもあるのですが、ゲームに勝つために、攻略するためには子どもはいろいろ考えてます。ゲーム自体が問題なのではなく、付き合い方が大事だと思いました。それを親が理解するためには、一緒にやってみるのもいいのかなと。そして、好きなことをとことんやった経験があるというのは人を強くする気がします。子どもが安心して日々を過ごすこと、そのために子どもの気持ちを受け入れること、そして子どもの力を信じて待つこと。親が安心して、長い目で子どもの将来を見守ることで、子どもの精神状態は良くなると思います。そして、待ちながら良さそうな場所を探して誘ってみる(情報提供する)ことが親の仕事かなと思ってます。子どもにどう働きかけたら関係が良くなり、何を提示したらやる気を育てられるのかな~と「育成ゲーム」をするような客観的視点も大切なのかもしれません。ただ育児はゲームではないのでリセットはなく常に愛を持って最善を尽くすしかないんですけどね。「#不登校は不幸じゃない」イベントについて…夏休み明けは学生の自殺報道が増えます。「本当の不幸は学校に行けないことではなく不登校になれなかった子に起こる」と小幡さん。そんな悲しい出来事を減らしたい!この記事の冒頭でも触れました、全国一斉イベント「#不登校は不幸じゃない」が今年も行われます。 イベント詳細はこちら>> 小幡さんの活動をもっともっと知りたい人はブログやSNSなどを見てくださいね!◆ 小幡和輝オフィシャルブログ | 不登校から高校生社長へ ◆Twitter: @nagomiobata ◆instagram: nagomiobata ◆著書: 「学校は行かなくてもいい ―親子で読みたい「正しい不登校のやり方」」 ◆著書: 「ゲームは人生の役に立つ~生かすも殺すもあなた次第」
2019年07月14日幼稚園から毎日遅刻...原因は睡眠障害…!?わが家のASD兄妹は、2人とも幼い頃から睡眠に問題がありました。Upload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロ現場の先生方のご協力と家族の送迎で、何とか休みながらも登校していた兄タケルでしたが、8歳のとき「アスペルガー症候群」の診断がつき、小学3年生から気持ちを安定させる薬を飲み始めました。夕方の気分の落ち込みを防いで20時〜21時には眠ってもらい、十分な睡眠をとることができるようにするのが目的でした。直接的な影響がどのくらいあったのかは不明ですが、結果的にタケルは21時台には眠るようになり、朝早く起きてくるようになりました。服薬は1年程でやめたのですが、タケルに限って言えばこれ以降もそのリズムを崩すことなく過ごせるようになり、日常生活への支障が少なくなりました。その結果、季節による不調などはありつつも中学・高校も何とか通い切ることができました。現在中学1年生の妹いっちゃん。睡眠の問題を抱えながら、学校生活は体調優先でUpload By 寺島ヒロ「キタキタキターー!!」って思いました。なぜなら私もこのタイプだから。概日リズム睡眠障害といって、寝る時刻と起きる時刻が毎日少しずつ遅れていく症状があります。私自身もこの症状があるため、私の生活時間につられて子どもたちが生活リズムを壊すことを恐れ、実は私は子どもたちが幼い頃は睡眠薬を飲んで生活リズムを無理やり朝型にしていました。でも、ちょっとした風邪でも寝込むほど体調を崩してしまってとてもきつかった上に、朝型の生活リズムが習慣化することもなく、睡眠薬を飲まなければ翌日からまた1時間ずつ体内時間がずれていく…。私にはこの方法はあっていないことに気づき、妹いっちゃんの睡眠傾向がはっきりしてきたあたりで、私自身も朝型の生活にこだわることはやめました。参考:概日リズム睡眠障害 |厚生労働省 e-ヘルスネットUpload By 寺島ヒロ中学1年生になったいっちゃんですが、今でも起きられた時に登校するスタイルは変わっていません。毎朝決まった時間に起きようと試みて体調を崩した自分自身の経験からも、1時間目から登校することにこだわるあまりに健康を損ねては本末転倒…。中学校の先生にもご理解いただいています。ただ、月の3分の2は学校に行けておらず、不登校状態になっているいっちゃん。授業を受けられなかった分の全ての勉強を家庭や支援教室でカバーできるわけではないので、今後の進学などのことも考えると睡眠をはじめとした生活リズムについてはフォローしていかなければならないですよね。その辺りが今後の課題だと思っています。
2019年07月12日春休み。進級に伴って変化する環境に息子が適応できるのか、不安を抱える私。そんなある日、息子が1枚のチラシを差し出した担任・N先生の寄り添いに心を動かされたこともあり、3年生の後期が終わるあと1週間のところで、通学を始めた息子。とはいえ、学校で起こる不便や不快感など、根本的な問題が解決したわけではない。そして転出により児童数が減少したため、新学年からは2クラスが統合されて1クラスになるという。全校生徒の顔をなんとなく把握できるような、田舎の小さな小学校だ。「教室に見たことない子がいる」というようなことはないだろうが、1つの教室で過ごす人数が変わることで、人間関係はもちろん、室内に響く音声が、聴覚過敏もある息子の耳にどう響くかも変わってくるだろう。となると、これまでとは違った問題が発生する可能性もある。本人も不安があるのか、「新学期になったら、また毎日行けるか分からない」と言っている。まあ、考えてみたらここまでが余りにも順調すぎたのだ。本人だって「いきなり毎日最初から最後まで、というのはできないかもしれない」と言いながら、3年生のラスト1週間の毎日、始業から終業までを学校で過ごすのには、かなりのエネルギーを要しただろう。短い春休みの間で、身心両面のリカバーができるかどうかは分からない。仕切り直しだと考えて、過度な期待をせず様子を見ることにした。そんな構えで春休みを迎えようとした私に、息子が1枚の紙を差し出した。「これ、行ってきてもいいかな」それは小学校で行われている、放課後と週末のレクリエーション会の予定表だった。息子が通う小学校では毎週水曜日の放課後と土曜日の午前中、地域ボランティアの方と提携して行われるレクリエーションの時間が設けられている。会場は校舎の中。その春休み特別企画として、プログラミング体験講座が開催されるのだとか。そのころ息子は、いくつかの要素を組み合わせてオリジナルゲームを簡単に作れる、という携帯ゲーム機のソフトに夢中になっていて、それをきっかけにプログラミングに興味を示していた。何年か前に私は障害者向けの就業研修で、プログラミング言語のJavascriptを学んではいたが、きれいさっぱり忘れてしまっていたし、覚えていたとして(あと、JavaScriptが最新ではないことはさておいても)、彼の興味を引きつけるように教える自信は一切持ち合わせていない。レクリエーションでは、現役のSE兼プログラマーの方が、小学生が楽しく、分かりやすく学べるように指導してくださるようだ。徒歩で出かけられる場所で、しかも無料である。反対する理由はない。「いいじゃんいいじゃん、行ってきなよ!」「レクリエーション、3年生は対象外だったの!?」冷や冷やしながら迎えに行くと、満足そうに微笑む息子。なぜ?当日息子は冷えたルイボスティーを自分で水筒に詰め、張り切って出かけた。レクリエーションが終了するお昼近くなったら迎えに行くから、と息子の後ろ姿に声をかけ、私は仕事の作業に取りかかった。合間にふと「今ごろ楽しんでいるかな」と、レクリエーションのスケジュール表に目を向けた私はすぐさまフリーズ。そこにははっきりと「対象:4年生~6年生※3年生以下は見学」と印字されているではないか。そのときはまだ3月、息子は3年生なのだ。プログラミングを体験したくてわくわくで出かけた息子が、「3年生だから、見学ね」と言われてその状況を受け入れられるだろうか。そこで不満とともに「自分も参加させろ」と申し立てるようなタイプではないが、かなりのフラストレーションを募らせることは想像に難くない。(こりゃもしかしたら途中で帰ってくるかもしれないな…)などとぼんやり考えながら作業を再開したが、昼近くなっても帰宅する気配はない。意外にも見学を楽しんでいるのか。私は、身支度をして小学校へと向かった。待合室になっている教室で待機して、どれくらい経ったころだろうか、「お待たせしてすみません!みんなで盛り上がってしまって、ついつい長くなってしまいました!」と、レクリエーション担当の教員・K先生と、参加した児童たちが戻ってきた。もちろん、息子もおり、満足そうに微笑んでいる。「ごめん、私、チラシの説明をよく読んでいなくて…」「あ、それなんだけどね」私の言葉を受けてこちらを見上げた息子は、K先生に向き直った。「あの、本当は対象外なんですけど、見学になる参加者が息子さん1人で。ほかの児童たちも“ハルくんならきっとできるよ”と言うので、一緒に参加してもらったんです」「そうなんだよ!上級生のみんなが仲間に入れてくれたんだよ!それで、分かりにくいところは教えてくれてね!マイコン制御のロボットを(プログラミングで)操作したんだけど、あまり上手くできなくてもみんなが“最初からこんなふうにできるなんてすごいよ!”ってさあ!」K先生が説明してくださったあと、息子は目を輝かせながら、何があって、それがいかに楽しかったり嬉しかったのかを早口でまくし立てた。私が心配するまでもなく、息子は充実した時間を過ごしていたのだった。K先生にお礼を申し上げて帰ろうとしたら、K先生がこうおっしゃった。「息子さん、いろいろ学校が不便をかけて、ずっとお休みをしていたので、楽しんでもらえるか心配だったんですけど…プログラミングやものづくりが得意で大好きなのでしょうね、いきいき楽しそうに取り組んでいましたよ」私はもう一度お礼を申し上げ、息子とともに学校をあとにした。「今日から新学期だよ!」やりたいことが見つかった息子は、ランドセルを揺らしながら学校へさて、気づけば4月。まもなく新学期に突入というある朝、朝食を終えて食器洗いやらなんやらをしている私を尻目に、息子がなにやら慌ただしい。「どしたの?今日なんかあんの?」「なんかあんの?じゃないよ!今日から新学期だよ!!」新学期、間もなくではなく完全に突入していた。数日前に支度はしてあったものの、「また毎日行けるか分からない」という息子の言葉が頭に残っていたからか、私は完全に油断し日付の感覚がおかしくなっていた。「お、おう。そうだった、ごめんごめん」「のん(私の呼び名)が忘れちゃダメでしょう。じゃ、行ってきます!」息子は笑いながら靴を履き、「うおおおお!小学4年生!!!」という雄叫びとともに、集団登校の集合場所へ走り去って行ったのだった。完全に、予想外の光景である。もちろん、登校すると想定していなかったわけではない。とはいえ、約1年半の不登校生活を過ごし、1週間登校をしたものの、春休みをはさんで「また毎日行けるか分からない」と懸念していた9歳児が「うおおおお!小学4年生!!!」という雄叫びを上げながら学校に向かう姿なんぞ、誰が想像するものか。「のんが小学生のころには、コンピューター室ってあった?」春休みのレクリエーションを終えてからの帰り道、同じ小学校の卒業生でもある私に、息子は聞いた。「ないない。30年以上前は、こんなにコンピューターが普及していなかったもん。PCなんて、学校にも家にもなかったよ」「ふーん…コンピューター室が学校にあるのは知ってたけど、今日初めて入ったよ。楽しかった。でね、またプログラミング教室をレクリエーションの会でもやるし、学校でも、まあ毎日だったりしょっちゅうは無理かもしれないけど、PCを使ってプログラミンクとか、いろいろ勉強できるんだって!」普段、私が使用しているスペックの低いPCをたまにいじる程度しかできなかった息子は、比較的新しくてスペックの高いPCを、時間の限り思う存分使用できたことが本当に嬉しかったようだ。「携帯ゲーム機でオリジナルゲームを作るのも楽しかったけどさ…自分が入力した文字や数字が言葉になって伝わって、ロボットが作動したり、静止画だと思っていたものが動画になるってすごいよ!だから、すぐでなくてもいいから、ああいう勉強をしていきたいなって思ったんだよね」話しながら進む息子の足取りは、まるでステップを踏むように軽やかだった。「また毎日学校に行けるかは分からないけど、これからも勉強はしていきたいなって思う」私に向けているとも、ひとりごととも取れるような口調で、息子がつぶやいていたのを思い出す。「やりたいことがあるっていうのは、外野があれこれいう言葉より心に響くもんだね…」ランドセルを揺らして駆けていく息子の背中を眺めながら、今度は私がベランダでつぶやいていた。児童数が増えたことに伴う困難なども、特別支援学級の利用で万事解決!ではなかった…しかし、やはりというべきか、問題が浮上した。元々黒板にチョークで文字を書くカツカツという音が息子は苦手だったのだが、教室内にいる児童数が増えたことで、音の響き方がますます苦痛に感じられるようになったらしい。加えて、「班ごとで相談」という場面では、大声ではないとはいえ、たくさんの話し声が耳に届いてしまい、「自分の班の人の声を聞き取るのも大変だし、頭がちゃんと働かなくなる感じがする」と訴えた。在籍は通常学級のままではあるが、様子を見て特別支援学級の利用も可能であるという話を、以前校長先生から聞いている。特別支援学級では黒板とチョークは使わずにホワイトボードで授業を進めるらしいし、人数だってかなり少ない。今息子が抱えている困難は、解決すると思われる。そこで息子に「どうする?特別支援学級で授業を受けてみる?」と問うてみたところ、「是非そうしたい」と返ってきた。私は連絡帳を開き、息子が感じている困難と、特別支援学級での授業を希望しているということを、担任の先生に宛てて書いた。息子が連絡帳を持参したその日に担任の先生から電話をいただき、いくつかの授業を特別支援学級で受けることになった。2つの教室を行き来することで不快感が軽減され、快適に学習できるようになった息子は、毎日嬉しそうに登校。帰宅したらすぐ友達の家に出向いて一緒に宿題をしたり遊ぶなど、「本当にあなたは少し前まで不登校だった人なのですか?」と疑いたくなるほど、いきいきと過ごしていた。「特別支援学級は嫌な音がしないから、勉強も楽しくできるんだよ。休み時間に中庭や体育館でみんなと遊ぶのも楽しい。土日にのんとどこかに出かけるのも楽しいけど、今はそれと同じくらい学校が楽しいんだ!」などと申し、ゴールデンウィークの10連休については「半分でいいのに」とぼやいていたほど、学校が大好きになっていた。これで万事解決、めでたしめでたし…で、収まれば良かった。収まってほしかった。ゴールデンウィークが終了し、私の仕事が忙しくなってきたある日の午後、息子はえらく憤慨した様子で学校から帰宅した。「もうやだ!また学校行くのが嫌になって来たよ!!」えっ、ちょっと待って、今の時期に家にいられると困る…とうっかりこちらの都合による本音が出そうになったが、息子だって辛いことがあったのだから、とぐっと堪え、「どうした?何かあった?」とだけ、どうにか口にできた。この前まであんなに楽しそうだったのに、何があったんだ…。<第3回に続きます>
2019年07月08日意欲的に、家庭学習に取り組む息子。一方、在宅ワーカーの私はストレスを蓄積させ…登校渋りを幾度も繰り返し、8歳の誕生日を迎えたその日に「もう学校には行かない」と宣言した息子は、この4月で小学4年生になった。不登校開始1週間の時点で、「行かない気持ちに変わりはない。万が一気が変わったら申告するから、そちらからは一切聞いてくれるな」との旨の申し出があったので、私から働きかけることは避けていた。根性論にて復学を強く勧める学校側に辟易しつつ、息子の意思を尊重すると決めた私。それが2年生後期までの話である。それが1年前、3年生に進級したとき、風向きが一気に変わった。息子たちのクラスを受け持つことになった担任の先生、そして新しく着任した校長先生と教頭先生は、息子の自宅学習に協力的だったのだ。月に一度、担任の先生が課題を持ってきてくれ(もしくは私が受け取りに行き)、息子が1ヶ月かけてこなす。翌月に終了した課題と新しい課題を交換、さらに翌月には先生が添削した課題をまた持ってきてくれる、ということを繰り返すのだ。通学するのと全く同じペースとはいかないし、教科の偏りは出てしまうが、大幅な遅れを取ることはない。エネルギー出力にムラはあるが、息子はもともと知識欲が強い、勉強の好きな人間だ。学校からいただいた課題以外にも、自ら所望した問題集などにも取り組むほどで、家庭学習はとても順調に進んでいくように見えた。しかし、問題が発生した。息子ではなく、私に。フリーランスのライターである私の仕事は、ほぼ在宅にて行われている。だから打ち合わせ等がない限り、四六時中息子と同じ空間で過ごすことになる。1人の時間が持てないだけでも息苦しいというのに、集中力が途切れやすい私は、自分のペースで作業を進行できない状況にいらだちを募らせていた。分かっている、息子は悪くない。しかし、例年であれは冬季うつの時期にしか服用しない抗うつ剤が、春になっても手放せなくなっていた。些細なことで腹を立て、そんな自分を呵責し、深夜に眠れず涙すること連日。数ヶ月に1回、1泊2泊の出張や1人旅をしたところで、蓄積されたストレスは解消しきれなくなってきたのだ。そんなある日のことだった。平日の午後、小学校が終わるころを見計らって公園へ出向くことが増えていた息子が、帰宅後にこう申し出たのだ。「文化祭の日、学校に行ってみようと思う。同じクラスのJ君に誘われたから。行ってもいい?のん(私の呼び名)も付き合ってくれる?」久しぶりに登校し、文化祭を楽しんだ息子の口から出た意外な発言。しかし、いつ気が変わるかも知れず…出典 : 文化祭のスケジュールは、午前中が体育館で行われる音楽発表会、正午手前に各々の教室で帰りの会を行い解散、あとは自由見学となっていた。いつごろ行きたいのかと息子に聞くと、音楽発表会の時間から行きたいのだという。私の都合で朝一番からの見学は叶わなかったが、それでも早いうちに学校にたどり着けた。実のところ、体育館のような空間に響く音声というものは、聴覚過敏を持つ私が苦手とするものだった。両耳から勢いよく水を流し込まれるような痛みと不快感で、めまいと吐き気を催してしまうのだ。デジタル耳栓を用意していなかったことを激しく悔やみつつ会場に入ると、存外辛くない。不快感がゼロというわけではないのだが、幾分か楽だ。どうやら私は「体育館のような空間で、“複数の人が雑談している声”の響き」が苦手であり、音楽だとそこまでではないようなのだ(体育館や音楽にもいろいろあって、どこでもそうとは言い切れないが)。さて、私自身が特性について再発見をし、1人密かに感激していたところ、担任の先生が私たち親子の姿に気づいた。息子をクラスメイトたちが並ぶ列へ、そして私も発達障害の当事者であり、聴覚過敏を持っているとご存知の先生は、私を保護者席から離れた職員席へと、それぞれ誘導してくださったのだ。息子は列の最後尾についたのだが、前にいた子が気配を感じたのか、振り向いた。更に前の子が何かを察して振り向き、また更に前の子が…というように次々とみんなが息子の存在に気づいて、声こそ出さないし、振り返るのもそれぞれ1、2回であったものの、そわそわとした雰囲気になるのが、見ていておかしいやら微笑ましいやら。演奏が終わり、一旦休憩になった途端、「ハルくんだ!」「ハルくんだ!」「ハルくんがいる!」「ハルくん、久しぶり!」と、たくさんのクラスメイトが一斉に息子に駆け寄ってくれた。詳しい会話の内容までは聞こえない。息子本人はとても照れくさそうな、でも確実に嬉しそうな表情で応対しているのが分かった。それから息子は音楽会だけでなく、終わりの会にも参加し、クラスの友達に誘われて、自由見学にも出向いた。途中でパニックを起こして、途中で何も言わずに帰宅してしまったのだが、後日会ったときにそれを責めることもせず、むしろ心配してくれたのだという。彼らを含む、息子の存在を受け入れてくれたクラスの児童たち、息子だけではなく、私の特性にもご配慮くださった先生方には心から感謝している。その数日後、「行事のときとか、たまには学校に行ってみようかな」と息子がひとりごちた。正直、とても驚いた。とはいえ、いつ気が変わるとも知れない。私はさしたる期待をせずに聞いていた。限界を迎えていた私。約束を守りたい気持ちと復学を促したい気持ちの間での葛藤案の定、「たまに」は年をまたいでも訪れることはなく、私は出張や旅行で息抜きをしつつ、ギリギリのところで踏みとどまっていた。いや、すでにおかしくなりかけていた。寝入る直前に「何か食べたい」と申し出た息子に「もう寝る前だし、牛乳ぐらいにしておこうか」と言葉を返し、寝つかせたあとに「あれはネグレクトではないか?ネグレクトに違いない」と自責を始め、夜半を過ぎるまで泣きとおすなど、精神のバランスも生活のリズムも著しく乱れていた。仕事も思うように進行させられず、「もう私にはコラムなど書けないかもしれない」と、『発達ナビ』の牟田編集長に宛てて、泣きながらメールを打ったのもこのころだ。とにかく、限界だった。「フリースクールや放課後デイ施設などがあるではないか」とおっしゃる方もいるだろうか。もちろん視野に入れ、自分なりに調べた。しかし私たち親子は、施設数が都会に比べて圧倒的に少ない地方に住まう身である。学費や立地など、条件に見合う場所を見つけられなかったのだ。そして3月の半ばになって、「たまに」がようやく訪れた。とても興味を引かれる学習内容ばかりの時間割で、給食は好物ばかりの献立の日があるから、というのだ。息子はその日、朝の会から終わりの会まで学校で過ごし、「音が辛いこととかちょっとあったけど、勉強は面白かったし、みんなと遊ぶのも楽しかった!次はいつ行こうかな?」と笑顔で帰宅し、私に話してくれた。(次の「たまに」はまたしばらく来ないのかな…)と考えるだけで胃から何かがせり上がる。楽しいのなら、もっと高い頻度で登校して欲しい。できれば毎日。でも、私から登校を促す働きかけをしない約束を、息子とは交わしている。だから言えない。私を信頼してくれるこの人との約束を破りたくない。破りたくはないのだが…。約束を破り、私は切り出したさて、話は前後するが、以前のコラムにも書いた、息子が3年生になってすぐの面談で、「息子さんとの(登校を促さない)お約束もありますし、もし学校に行きたいという話を息子さんがしたら、というつもりで聞いていただきたいのですが」という前置きのあと、校長先生がこんな話をしてくれた。「教科書を使って、みんなと同じペースで学ぶ、という学習方法が、向いている児童と向いていない児童がいます。すでにお渡ししている教科書よりも使いやすいと息子さんが思える教材があれば、それを使って児童の数が少ない特別支援学級や、もしくは別の学習室で学ぶという方法もあります。特性の関係で疲れやすいでしょうから、そんなときは遅れてきても構いませんし、早退しても構いません。息子さんが無理をせず、のびのびと学校生活を楽しめるように、私たちはできる限り協力します」フリースクールを検討して調べたことは前項で述べたが、私が調べた限りの、どのフリースクールよりも手厚い。これが公立の小学校である。しかも、身心ともに疲弊しきった息子が不登校を決めたときに、「苦手を克服するということから逃げ続ける息子さんを容認して、成長の機会を奪ってもいいんですか?」と私を叱責し、これは書いたことがなかったが、特別支援学級の利用や、進級を期にした転籍を願い出た際、「息子さんは頑張れば通常学級でもやっていけますから必要ありません」と跳ね除けた公立小学校と、同じ公立学校なのだ。知識欲の強い息子はいずれ、私の学習サポートでは物足りなくなるだろう。現状だって、私は自分の仕事と家事に手一杯で、十分な時間を割けているわけではない。そして条件に合うフリースクールは見当たらない。しかし、フリースクール以上に手厚い、すでに息子が在籍している小学校がある。もう、これは言うしかなかろう。「ごめんなさい、私は今からあなたとの約束を破ります」そう、私は切り出した。何事かと表情を引き締めた息子に向かって、続けた。「約束を破るわけだから、あなたが怒ったとしても無理はない。でも、最後まで聞いてほしい。正直、私は今の生活が限界。仕事をしながらあなたの学習をサポートするのはとても大変だし、正直ちゃんとサポートできているかも自信がない。これからあなたがさらに多くのことを、深く学びたいと願うときが来るかもしれない。そうなったら学力面と知識面、時間の面でも私の手には負えなくなると思う。あなたの学びの妨げを、もし自分がしてしまったら、私は悔やんでも悔やみきれない。それから、仕事の効率が確実に落ちているなと感じている。これは私の気が散りやすいというのが問題であって、あなたが悪いわけではないから、気に病んでほしくない。とはいえ、もっと仕事に集中する時間がほしい。そうした私の勝手な事情で約束を破ることを、本当に申し訳なく思っている。許さなくてもいい。…いきなり、毎日、最初から最後まで、とは言わない。でも、もう少し学校に行く頻度を高くしてほしい」そして、面談で校長先生が話してくれたことを、息子に伝えた。息子は何も言わずに聞いていたが、私の言葉が途切れたのを見計らってか、ゆっくりと口を開いた。「今の学校だったら、行くのは嫌じゃないよ。でも、ずっと家にいたし、のんが言ったように、いきなり毎日最初から最後まで、というのはできないかもしれない」「うん、それは仕方ない。ありがとう、聞いてくれて、怒らずに受け入れてくれて、本当にありがとう」「うん。だって、のんが仕事をできなくなったら、まだ働ける年齢じゃない自分だって困るし」「いきなり毎日最初から最後まではできないかもしれない」などと申していた息子だったが、土日をはさんだ週明けから春休みに突入するまでの1週間、毎日最初から最後まで、つつがなく登校し、帰宅すると、学校での様子を楽しそうに伝えてくれたのだった。「学校に行ってみよう」と息子が思えるきっかけとなった、N先生の寄り添い出典 : 年生の中盤過ぎから始まった息子の不登校生活は、3年生のラスト1週間で、ひとまず終わりを迎えた。ここで私の頭に疑問が浮かぶ。そもそもどうして「学校に行ってみよう」と息子は思えたのか。本人に質問をしてみたところ、このような答えが返ってきた。「(担任の)N先生、学校に来てねみたいなことを一度も言わなかったから」そうなのだ、N先生は「息子さんの顔が見たいのでお構いなく」とおっしゃって、ほぼ毎月わが家にご足労くださっていたのだが、ただの一度も登校を促すような発言はなさならかったのだ。2年生のころ、当時の担任の先生が、クラス全員からの手紙を持って、わが家にいらしたことがある。「早く学校に来てね」との旨の内容がそれぞれの文字と言葉で綴られていたそれに、息子は一瞥もくれなかった。「あなたはこんなに必要とされているんだよ」ということを伝えたい、先生の愛情と善意であることは理解できる。でも、そこに息子はいないのだ。学校に行くことが辛くてたまらない息子の気持ちが、まるで「改めるべきもの」として扱われているように、私には見えてしまったのだ。「助けてってお願いしているのに、無視されているような気持ちになった」と、後日息子も述べている。「N先生って、元気?とか、最近好きな遊びはある?とかは聞いてくるけど、学校に来てねとかは言わなかった。なんかそれが、こっちの気持ちを大事にしてくれているように思えたから」思いやりや寄り添いは、なにも気遣うような優しい言葉をかけることだけではない。言葉少なであるからこそ、自分が尊重されていると感じられることは、大人にだってある。イソップ寓話『北風と太陽』を私は思い出し、次年度もN先生が担任であったらいいなと願いつつ春休みを迎えた。いや、担任がどなたになるかという話の前に、休みが明けたら「やっぱり学校に行きたくない」と息子が言い出す可能性は、なきにしもあらず。心の準備を、私はした。《次回に続きます》
2019年06月25日長女の不登校の体験談、第4話です。前回の記事でも書きましたが、娘の不登校を受け入れたつもりでいた私。しかし、毎日何の予定もない日々なので娘の生活リズムはどんどん乱れていきました。おそらく多くの不登校の子が通る道なのではないかと思うのですが、ゲームばかりで昼夜逆転してしまうのです。不登校になってから生活リズムが乱れてしまった娘娘の中には「学校のことを忘れたい」という気持ちが隠れていたのです!ただゲームがやりたいからやってるのではありませんでした。昼夜逆転してしまったのには、夜寝付けないという理由以外に学校が終わる時間以降に起きるほうが気持ちが楽だということも分かりました。出かける家族、帰ってくる家族、みんなが当たり前にできていることを目の当たりにすること、また、自分だけが学校へ行かず家で過ごす罪悪感、焦燥感、そういったものを避けるためにも昼夜逆転は自分の心を守る手段でもあったように感じました。私としては昼夜逆転なんて良くない、学校行かなくても最低限の生活くらい守らないと!という気持ちがありました。でもそれはいつかまた学校に戻ることが前提ということに娘は気づいていたのかもしれません。「学校行かなくていいよ」と言えたとしても言動や表情に出ていたら意味がないことに改めて気づきました。ここで娘に「話しても無駄…どうせ分かってくれない」と思われていたら、事態はもっと悪化したのでは…と思います。生活リズムは「朝起きる目的ができれば戻る!」と信じて、人に迷惑かけてないのだからと自由に過ごす娘を見守るようにしました。好き! を見つけた娘そのうちにゲームにも飽きた娘、ネットで絵を投稿できるサイトがあることを知ったようです。1人でただ描くのとちがって、ネットに投稿すると反応がある…やはり反応があるということは楽しいんですよね。不登校だと人との関りが無くなってしまうことが心配なのですが、ネットは外出しなくても共通の趣味を持つ人と知り合えるステキなツールだと思いました。(もちろんネットの怖い側面に気を付けることが必要です)こうして娘に教えてもらいながら一緒にイラスト投稿を楽しみました!娘が絵の才能がズバ抜けていたとは思っていません。が、好きこそものの上手なれ!ってやつです。もうひたすら絵を描いていました。あと私事ですが、こうしてデジタルで絵を描くことを娘と楽しんでるうちに始めたのが、今の私のブログ 「じゃがいもころりん」 なのです(笑)娘はひょうきんなところがあるので、そこにスポット当ててマンガを描き始め…今に至ります。元気を取り戻す薬は「自分は価値ある存在」と思えること元気を取り戻すためには「こんな自分でも受け入れられてる、分かってもらえてる」と思えることが一番の薬かなと今の私は思っています。子どもが幼い時、ただそこにいて元気に笑っていてくれたらそれだけで幸せでしたよね。子どもも親の笑顔に「自分は価値ある存在なんだ」ということを感じてきたはずです。不登校の間…子どもはいろいろと考えています。子どもと信頼関係さえあれば、別の居場所を探すこと、好きなことを見つけることを一緒にやったり情報集めたりができ、手探りの中にも希望を発見できる可能性があります。将来の仕事に繋がるとは思えないことや、才能がないのでは…と思うことでも、「本人が楽しめること」ならそれが元気ややる気の源になるのではないでしょうか。そして好きなことが見つかって、とことんやれるとそれは自信に繋がります。その後月日は流れ、中学3年になり、進路を考える時期となりました。この頃には学校の先生との面談など要所要所は学校に顔を出すこともできるようになっていました。そして…3年間の不登校が終わったキッカケ節目である高校進学を機に、3年間の不登校が終わりました。次回は個性や発達のことについて思ったことを書きたいと思います。
2019年06月20日