コーチ(COACH)が6月23日、ニューヨークにある高架を利用した空中公園「ハイライン」の管理運営と維持を目的とした募金活動として「2015 Summer Party on the High Line」を開催した。5年目となる今回は、ニューヨークスタイルのバックヤードピクニック形式で実施された。会場には女優のケイト・ボスワース(Kate Bosworth)やクロエ・グレース・モレッツ(Chloe Grace Moretz)、モデルのスキ・ウォーターハウス(Suki Waterhouse)などがコーチを纏って登場。その他、ライター兼クリエイティブ・ディレクターのナタリー・ジュース(Natalie Joos)やデザイナーのダイアン・フォン・ファステンバーグ(Diane Von Furstenberg)、ブロガーのスサンナ・ラウ(Susie Lau)など多くの著名人やセレブが訪れた。当日はフラワーガーランドのブースや、コーチのサングラスを着用できるフォトブースなどが設置された。また、「The Daily」によるローカル野菜とフルーツをふんだんに用いたマーケットボウルや、ホットドッグ、フレンチフライ、タコスなどが登場。ストリートフードやピクニックから着想を得たフードスタンドで提供された。参加者たちはハドソン川に夕日が沈むニューヨークらしい夕空の下で、ハンドメイドの花冠をつけながら、DJサム・フレンチのパフォーマンスを楽しんだ。
2015年06月30日ファミリーマートはこのほど、「フリルレタスのハムたまごサンド」を、首都圏を中心としたファミリーマート店舗で発売した。○植物工場で水耕栽培された"フリルレタス"を使用したサンドイッチ同商品は、国内の植物工場で栽培された野菜を使用したサンドイッチ。植物工場野菜は、外気の影響を受けない室内環境で人口光・空調などを使い、植物にとって理想的な環境で水耕栽培した野菜。やわらかく、苦みが少ない、おいしい野菜で、栽培中には農薬を使用しない。クリーンな室内、密閉型の環境で栽培されている。今回は、植物工場で水耕栽培された"フリルレタス"を使用したサンドイッチとなる。耳付きの全粒粉入り食パンで、フリルレタス、ボンレスハム、たまごサラダをサンドした。価格は298円(税込)。
2015年05月15日ロイヤルホストはこのほど、有機栽培のコーヒー豆のみを使用したホットコーヒー、アイスコーヒー、カフェラテ、エスプレッソを全国の店舗で販売開始した。カフェラテ、エスプレッソは一部店舗のみの販売となる○食事との相性にこだわりコーヒーを刷新同社では、「食事の前、食事とご一緒に、食事の後、どんな時でも美味しく、何杯でも楽しめるコーヒー」をテーマに、食事との相性にこだわった香りや味わいが豊かな有機栽培コーヒー豆を導入。昨年12月からドリンクバー設置店舗で、2015年4月からテーブルサービスの店舗で有機栽培のコーヒー豆のみを使用した新たなブレンドに変更しており、このたび全国226店全店舗に導入した。有機栽培のコーヒー豆のみを使用。ホットコーヒーは従来どおりアラビカ種100%のコーヒー豆を使用。ペルーとコロンビアの豆で香り高く、またコロンビアの重厚感とマンデリンの柔らかさをバランス良く配合し、全体的に柔らかく余韻の残るコーヒーにしたという。
2015年04月26日西武池袋本店の屋上に4月29日、「食と緑の空中庭園」がオープンする。季節に応じた世界の料理や牡蠣が手軽に楽しめるレストランバーなどが登場する。「食と緑の空中庭園」は印象派を代表する画家、クロード・モネの大作「睡蓮」を始め、モネが愛したノルマンディーの「ジヴェルニーの庭園」などにインスピレーションを得たもの。多様な自然と触れ合える憩いの場として機能していく。四季が感じられる遊歩道「睡蓮の庭」には奥行き約25m、幅平均約7mの池を設置。睡蓮を始め、花ショウブやツルバラなど約80種類の草花で彩られた。その他、レンテンローズやヒメシャリンバイロゼア、クチナシなど、季節の草花に覆われた「グリーンウォール」、子供が裸足で遊べる芝生広場「グラス フィールド」なども設置される。更に、イタリアンやスパニッシュ、ビストロなどのテーマに応じた料理が楽しめるレストランバー「La Terrasse-Oyster&International-」がオープン。季節のメニューとともに、カジュアルな牡蠣料理が楽しめる。5月にはイタリアンを中心にした様々なメニューを睡蓮の池のほとりで提供する予定だ。主なメニューは旨みを凝縮させた蒸し牡蠣「オイスターロースト 6ピース」(1,621円)や、オリジナルスタウトビール「オイスタースタウト」(834円)など。また、和、洋、中とバラエティーに富んだメニューを展開する10台の「フードカート」も登場。メニューは季節ごとに入れ替わり、5月は「串フェス」と題して様々な串料理を提供する。讃岐うどんの「かるかや」も展開される。その他、庭園では朝市や朝ヨガ、ミュージックライブなどを開催。ミニすべり台などの遊具やフランス、ベルギーから直輸入したイスやテーブルを設置するなど、子供から大人まで幅広い層が楽しめる空間になるという。更に、日没時はブルー、夜はローズの照明が灯り、緑あふれる庭園を情緒的に彩る。
2015年04月19日東京メトロとメトロ開発は4月6日、共同運営している完全人工光型植物工場で栽培した野菜のブランド名を「とうきょうサラダ」に決定し、東西線沿線の飲食店舗を中心に販売すると発表した。共同運営している工場は、東西線西葛西-葛西の高架下に設置されている。「とうきょうサラダ」は植物工場で育てられているため、農薬や土、虫が付着しておらず、袋を開けたら洗わずにそのまま食べることができる葉物野菜となっている。2015 年1月に栽培が開始され、特定の品種の安定した栽培が可能となり、収穫した野菜は安全性を確認できたことから、販売が開始される。フリルレタス、サンチュ、ロメイン、レッドマスタード(ベビーリーフ)、バジル、)、チコリー(ベビーリーフ)、ロロロッサ(ベビーリーフ)、エンダイブ(ベビーリーフ)などの栽培が可能だという。
2015年04月07日ダスキンは4月6日より、土を使わず家庭で野菜を育てられる水耕栽培セットのレンタルサービス「水耕生活」を順次、全国で提供開始する。○簡単、新鮮、無農薬で安心同商品は、水耕栽培器本体をレンタル。栽培スポンジ、種、液体肥料からなる栽培キットを4週間ごとに届けるサービス。定期的に栽培キットが届くため、手軽に水耕栽培を楽しむことができる。生育できる野菜は、「サンチュ」や「サラダ菜」などの葉物野菜や、「スイートバジル」などのハーブ、全12種類。摘みたてで新鮮な無農薬野菜となるため、安心して食べることができる。また、子どもと一緒に育てた野菜を料理の食材として利用することで、"食育"としても活用することができる。野菜の生育方法は、間引きと液体肥料や水を補充するだけ。土耕栽培に比べて生育に手間がかからない。また、太陽光代わりの白色LEDをタイマーで制御しているほか、エアポンプで空気を循環させるため、根腐れの心配もないとのこと。4週間標準価格(税込)は、初年度が、本体使用料1,620円と、栽培キット1,058円で、2,678円。2年目以降は、栽培キットの1,058円のみとなる。なお、1年未満での解約する場合、解約違約金が発生する。
2015年03月25日エルメス銀座店が3月20日からスマートフォン向けコンテンツ「エルメスの空中散歩」と連動したイベントを1階で開催中。31日まで。このコンテンツは青空に浮かぶエルメスのアクセサリーをキャッチしてコレクションするミニゲームだ。店内は雲が浮かぶなど、ゲームの世界のようなインテリアにデコレーションされている。中央に設置されたディスプレイ“デジタルの空”では、スマートフォンでキャッチゲームを楽しめる。また奥には“雲のソファ”が置かれたフォトブースが用意されており、いくつかのアクセサリーを実際に試着し、記念撮影可能だ。更に土・日曜日午後限定で、雲のお菓子(綿あめ)がサービスされる。正に空にいるかのような気分を味わえるイベントとなっている。
2015年03月21日エスキュービズム・エレクトリックは3月9日、自社の水耕栽培植物工場「オレンジファーム」のノウハウを活かした家庭用水耕栽培キット「ピッコラ」を発表した。屋内で野菜などを栽培できる。発売は3月上旬で、価格は12,800円(税別)。エスキュービズム・エレクトリックは、商用の植物工場をセミオーダーメイド化した「オレンジファーム」を展開しており、土地・空間の有効活用や、野菜の組み合わせ栽培などを提案している。同社がこのたび発売する家庭用水耕栽培キット「ピッコラ」は、このオレンジファームで培ったノウハウを家庭向けに活かした製品だ。ピッコラのトレーに備わる4本の足は着脱式になっており、LED光源と芽の距離を調整可能だ。特に、発芽から1週間ほどは芽をしっかり光に当てないと、茎だけがひょろひょろと伸びて根元から倒れてしまう"徒長"という現象に見舞われうるが、足の長さを調節することで徒長を防げる。また、光源には白色LEDに加えて赤色LEDを搭載。より太陽光に近い光源を再現し、植物の発育を促す。さらに、栽培する植物の大きさや成長段階、あるいは栽培密度に応じて、苗床の穴を開けたり塞いだりできる着脱式発泡スチロールを採用し、穴と穴の間隔を調整できる。発泡スチロールが水面に光が当たるのを防ぐので、藻の発生も抑えられる。トレーは2つに分割でき、それぞれで異なる植物を育てたり、収穫のタイミングをずらしたりといったことも可能だ。一方のトレーにのみ足を付けて高さを変えることで、発芽をずらすこともできる。本体サイズはW295×D200×H300mm。一般的な家庭用コンセントに接続して使用する。デザインは収穫や手入れがしやすいよう、前面開放型を採用。消費電力は1時間あたり約7.1wで、1日10時間の使用で1カ月の電気料金は約46.8円(全国平均の料金換算、同社調べ)となっている。お試し用種のルッコラの袋×1、ミニポット×12、苗床トレー×2、トレー高さ調節用足×8、専用液体肥料(15ml入り)2種類×各1、水耕プレート×2、苗床スポンジ×1(24個分)が付属。
2015年03月09日クロックス・ジャパンは3月5日~8日の期間中、タウンスニーカーの最新モデル「ノーリン」と無人飛行機「ドローン」による「空中ストア」を東京ミッドタウンにおいて開催する。クロックス・ジャパンは、今年でブランド日本上陸10周年を迎えた。3月5日には、タウンスニーカーの最新モデル「ノーリン」の発売を予定している。同企画では、約80足のノーリンが並ぶ高さ5メートル×幅10メートル×奥行き6メートルの巨大空中ディスプレーを設置。会場内に設けたiPadから気になるシューズの色を選択すると、オリジナル開発によるドローンがディスプレーの中からその色のシューズをつかみ、手元まで運んでくる。会場内には試着スペースもあるため、クロックスならではの履き心地と軽さも体験できる。会場は東京ミッドタウン アトリウム。開催時間は11時~20時(5日の一般開放は15時~、8日は19時まで)。入場は無料。
2015年02月05日富士通研究所は1月13日、空中に書いた文字を認識して入力できる指輪型ウェアラブルデバイスを発表した。重量は10g以下ながら、NFCタグリーダ、Bluetoothなど無線通信機能も備える。2015年度中の実用化を目指す。同デバイスは、工場やビルのメンテナンス作業現場での使用を想定している。加速度センサーとジャイロセンサー、磁気センサーによって、空中で手書きする指先の運動を抽出し、手書き文字を認識・入力する仕組みだ。数字入力では約95%の認識率を達成した。文字入力開始時には親指で入力操作ボタンを押す必要がある。空中で書いた文字を認識するためには、文字を構成する線と、線以外の指の動きを区別しなくてはならない。そこで、富士通研究所は一筆書きの軌跡から不要な部分を自動で判別して、軌跡を補正する技術を開発した。この技術により、文字の視認性やテキスト変換の認識率を向上できるとする。インタフェースはBluetooth Low Energyで、指輪サイズながらNFCタグリーダも搭載する。重量は10g以下。
2015年01月14日富士通研究所は1月13日、手書き入力機能を備えた指輪型ウェアラブルデバイスを発表した。モーションセンサーによって空中に手書きした文字を解析する。2015年中の実用化を目指す。このたび発表された指輪型ウェアラブルデバイスは、加速度センサーとジャイロセンサー、磁気センサーを搭載している。これらモーションセンサーによって、空中で手書きする指先の運動を抽出し、手書き文字を認識・入力する仕組みだ。数字入力では約95%の認識率を達成した。空中で書いた文字を認識するためには、文字を構成する線と、線以外の指の動きを区別する必要がある。区別のために煩雑なボタン操作を行わなくてもいいように、富士通研究所は一筆書きの軌跡から不要な部分を自動で判別して、軌跡を補正する技術を開発した。この技術により、文字の視認性やテキスト変換の認識率を向上できるとする。また、ユーザーは文字の入力開始時のみ、親指で入力操作ボタンを押せばよい。インタフェースはBluetooth Low Energyで、指輪サイズながらNFCタグリーダも搭載する。重量は10g以下。
2015年01月13日駐車場の上部空間を活用した空中店舗「フィル・パーク」事業を展開するフィル・カンパニーはこのほど、東京都渋谷区に「フィル・パーク代官山」をオープンし、鉄板焼きダイニングの「彩食鉄板 逸品」を誘致した。○3台分のコインパーキング上空を有効活用同社は、「駐車場」と「人」と「植物」が共生できる「フィル・パーク事業」を展開。これまで首都圏を中心に50カ所の実績がある。今後は展開をさらに加速し、2015年までに全国主要都市で100カ所の展開を目指すとしている。同施設の所在地は、東京都渋谷区恵比寿西2-13-16。敷地面積は、163.84平方メートル(49.56坪)。1階はコインパーキング3台と店舗24.16坪、2階は店舗、3階はオフィスで、いずれも27.96坪となる。2階には、ラ・コパックジャパンが運営する「彩食鉄板 逸品」を誘致した。同店は、ハラルビーフと有機野菜を中心とした鉄板焼きを提供。店内内装は「台湾の九彬」をイメージしているという。
2014年11月07日NECソリューションイノベータは10月29日、「果菜栽培向け営農指導支援システム」販売を開始すると発表した。「果菜栽培向け営農指導支援システム」は、多数の農家に栽培技術や経営の指導を行う営農指導員の業務を効率化し、果実や野菜の園地・農地での現場指導を充実させるというもの。農業協同組合や大規模農業生産法人に向けて販売する。営農指導の現場では、農家が現地での生産指導を期待する一方、指導員は事務作業に時間をとられ、現地での指導時間を十分に確保できていない。同システムは、味や見栄えなどの品質が売価に影響する果菜を対象とし、園地情報や生育状況、出荷評価データなど営農指導に必要な情報をクラウドで一元管理してデータを可視化する。これによって事務作業の効率化だけでなく、データを活用した生産指導も可能となるという。なお、「果菜栽培向け営農指導支援システム」は11月20日、11月21日に東京国際フォーラムで東京国際フォーラムにて開催される「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2014」において展示される予定。同社は、同システムの他、水産養殖物の陸上飼育をICTで支援する「NEC 養殖管理ポータル」など一次産業を支援するサービスを開発、「これからも強い農林水産業づくりに貢献するソリューションを提供していく」とコメントしている。
2014年10月29日日本科学未来館は10月20日、同館併設の研究棟を拠点とする「空中3Dディスプレイプロジェクト」が開発した、世界初の空中描画装置のデモンストレーションを実施した(画像1)。その模様をお届けする。今回の空中描画装置の技術は、日本企業のバートン(およびエリオ)の木村秀尉 CEO兼ディレクター(画像2)およびプロジェクトリーダー(技術担当)の浅野明ディレクター(画像3)らが中心となって開発したものだ。開発のきっかけは、阪神・淡路大震災だったそうで、避難誘導のための目印として空中に文字や矢印などを描画できないものか、という発想が始まりだったという。車で走って音声で避難誘導をしたり災害情報を伝達したりするというのは今でも普通に行われているわけだが、音とはつまり空気を媒介とした振動なので大きな音を出せば出すほど当然エネルギーが強くなり、半倒壊している建物やガレキなどをさらに倒壊させてしまう恐れがある。また、音は光に比べれば回折するので近い距離なら音源とそれを聞く人との間に障害物があったとしても情報を届けられるわけだが、距離が開くとどうしても届きづらいという一面も持つ。さらにいえば、車は道路がガレキなどで埋もれていればそれ以上は進めないわけで、車の走行による振動なども倒壊を招く恐れがあるし、そもそも車のドライバーが2次災害に巻き込まれる危険性もあるわけだ。そこで、空に文字や矢印などを書いて避難誘導をしたり災害情報を提示したりすればいいだろうという発想になったのだという。とはいっても、これまでに水蒸気を散布してその霧をスクリーンにするといった投影技術はあるが、完全にスクリーンレスの空中に文字などを描く技術は開発されておらず、前例のない研究であった。しかし2002年には国際特許を申請して2005年に取得。そして2012年には3mの高さに1m角の画像の表示に成功したのである。今回の技術における最大の特徴は、実際に何もない空間に影像を描いているという点だ。空中に描画する技術というと、画面から飛び出して見える3D映像が思い浮かぶ人も多いことだろう。映画や一部の液晶テレビなどで実現されているそれらの3D映像技術は方式こそさまざまであるが、基本的にはだいぶ以前からある赤青メガネの時代から変わっておらず、左右の眼の視差を利用して擬似的に立体像に見せているものである。基本は、スクリーンに2次元的に投影されている映像なわけで、決して空中に描かれているわけではないのだ。それに対して今回の空中描画装置は前述したように、実際にある広さの空間内に実際に描画するというものであり、視差を利用して立体的に見せている技術とは異なる。3Dだけでなく2Dももちろん描画可能だ。この空中描画技術にさらなる磨きをかけて性能の向上に加え、今回は車載できるほどの小型軽量化を実現したことから、デモが実施されたというわけである(画像4)。今回の空中描画装置はレーザーによるプラズマ技術を応用したもので、空気以外には何もない空中にプラズマによる発光点を生成し、それをドットとして多数出現させ、それに加えて残像も利用することでヒトの眼に静止画や動画を見せているというものだ。最初は10cm程度の範囲の中で光らせることからスタートし、30cm、1mという具合で範囲を拡大していき、現在は最大で10mの高さ、6m四方までは描画が可能だという。今回のデモは、車のルーフから2~3mの高さ、範囲としては3~4m四方というスペースでの描画が行われた。装置に使われているレーザーは、1kHzの赤外線パルスレーザービームで(ただし、今回のデモでは500Hzのものを使用)、それをレンズなどの光学系を用いて絞り込んで任意の空中の1点に集光させるところがポイントだ。そして、空気分子にそのエネルギーを吸収させてイオン化させるのである(画像5)。イオン化した空気分子はすぐに元の状態に戻ろうとし、その再結合する際に強力な「プラズマ発光」をするのでそれをドットとし、明るい昼間の屋外でもハッキリと見えるというわけだ。1回のレーザーの照射で1つのドットが輝くが、1kHzだと100~200ドット程度を描けるという。また、任意の空間座標にドットを描く(発生させる)仕組みは、3Dスキャナで空間中をスキャンし、その上でレーザーの発射角度を3Dアクチュエータでミラーを精密に制御することで実現しているとした(画像6)。装置自体のサイズは、レーザーの発生装置と光学系(望遠鏡やフォーカスレンズ、ミラーなど)の2層構造になっていて(上が光学系)、全長が120cmほど、全幅が40~50cm、全高が70cmほどだそうである。今後はさらに小型化を推し進め、ヒトが持ち運べるようなモバイル型を目指すとした。また、将来的な利用方法として、横断歩道で端から端までヒトが横断していくようなアニメーションができるくらいの範囲に映像や文字を描画できるようにしたいとしている(画像7)。そのほかの応用の可能性としては、開発のきっかけとなった防災用途のほか(画像8)、サイネージ広告(画像9)、エンターテイメントなども挙げられた。また面白い利用の仕方としては、今後、自動運転が本格化して普及していった際に、車のルーフの上など、周囲の車や歩行者などから見える位置に直進や右左折などの進行方向を示す矢印や車の状況などを表示することで、道路交通の円滑化を図るといったことにも役立てたいとしている。何はともあれ、その模様を動画で収めてあるのでご覧いただこう。500Hzのレーザーが使われているのだが、動画撮影に使用したムービーカメラは60fpsなので、像によってはちょっとうまくつながっていないものもあるがご了承いただきたい。1kHzのレーザーならもっとよく見えるということである。2回目のデモは別の角度から撮影しており、どの角度から見えても同じように見えることがわかるはずだ。それから、今回は特にワイヤーフレームによる立体的な描画(画像10・11)ではなかったので、2次元のアニメーションに近い感じである。それでも、3次元的に動いていたり、描画する角度を変えていたりするので、3次元的に描画されているのは間違いなく、フラクタル的な表現になってしまうが、感覚的には2.5次元の画像といったところだろうか(動画1・2)。さて、今回のデモを拝見してみた感想はというと、まず見えやすさだが、確かに輝度がとても高いので、屋外でもくっきり見える。ただし、当日は小雨がパラつくあいにくの天気だったので(画像12)、実際に快晴の時にどのぐらいハッキリと見えるのかは何ともいえないが、輝度が非常に高いので問題はないだろうと思われる。なお、雨の日は空中描画装置が濡れさえしなければよほどの大雨でない限りは問題ないそうだが、大雪の場合は苦手だという。その一方で気になったのが、ノイズ。動画をご覧になった方も、超高電圧&電流の電気が放電しているバチバチとか、大型のハチが思いっ切り近くを飛んでいるようなジジジジ…という感じのノイズに気がついたことだろう。プラズマ化の際に空気の絶縁破壊を起こしているので、いわば一種の雷みたいな状態になっており、そのせいでかなり音が出てしまうのだ(実際、仲間がいるとでも思ったのか、デモの最中に大型のハチが飛んでくるといった一場面もあった)。ただし、これには解決方法はあるという。レーザーの品質を上げ、出力を下げてしまうことで、音を小さくできるのだそうだ。また逆に音が出ることを逆手に取る方法もあり、レーザーの波長をきちんとコントロールすることで、音階を制御できるという。和音の表現などは難しいかも知れないが、単純な7音階などはできそうなので、サイネージ広告やエンターテイメント用途ではちょっとしたBGMなどに使えそうだ。さらにいえば、このノイズが耳目を集めるというのもある。実際に眼で見えたのだが、正直、何かマジックのようなトリックがありそうなイメージがあるので、そのバチバチという音があることで、「空気を焼いている」ようなイメージがあり、実際に空間に文字などが描かれているリアルさが伝わりやすいというわけだ。今回の空中描画装置は技術として前例がないものなので、ここからは少々無茶な比較かも知れないが、フィクションの世界の技術と比べてみよう。現時点では、世界のどこを見えても、まだまだSF映画やアニメでお馴染みのリアルなスクリーンレスの空間立体映像は開発されていないわけで、今回の空中描画装置もそこまでは達していないのはご覧いただいた通り。フィクションの技術と何が違うかといえば、最大の問題は「色がない」ということだろう。この点に関しては、ズバリ「現代の技術では難しい」という。スクリーンレスの立体映像といえば、宇宙規模の自然現象であるオーロラが近いものであり、そちらは色付きであるため、その原理を応用することで色を付けることができるようになるかもしれない。ただし、オーロラは、その発生する仕組みはまだ完全にわかっていないほか、今回のシステムはオーロラの発生する高空に比べ、10mの高度というのは実質的に地表と等しい場所であり、大気の密度が濃く、その中で窒素や酸素をプラズマ化させるには強いエネルギーが必要となるため、うまく狙った色にプラズマ発光をさせるのが難しいと考えられるという。最後に空中3Dディスプレイプロジェクトが拠点としている、未来館研究棟(画像13)に関しても触れておこう。同プロジェクト以外にも、10の研究プロジェクトが進行中だ。これらは公募で入居が採択されたプロジェクトであり、プロジェクトによっては同館では週末などにそれらの研究施設を見学するツアーなどが開催されている(10月末~11月はツアーはない模様)。ちなみに今回の空中描画装置を開発したのはバートンは、2008年から同館研究棟を拠点としている。ちなみにそのほかの10のプロジェクトとは、光電変換、ロボットOS、人々が集う場の情報メディア、リビングラボ東京、インタラクション理解、ヒューマノイド、さわれる情報環境、ATP合成制御、次世代疾患モデルマウス、精神疾患の中間表現型「非成熟脳」解明という具合。どれをそうそうたる研究者が責任者を務めている。前述したように10月23日現在、こうしたプロジェクトの研究ツアーは表立って未来館のイベントスケジュールなどに掲載されていないものの、かつて筆者もロボットOSなどの取材をしたことがあるので、ある程度の頻度で行われてきた過去はある。もし、こうした最先端の科学技術に興味を持っている人がこれをお読みならば、言われなくてもそれくらいしているかもしれないが、未来館の公式Webサイトのイベントスケジュールを逐次チェックしておくと良いかもしれない。
2014年10月25日サンワダイレクトは17日、室内で簡単に野菜を育てられる水耕栽培器「グリーンファーム CUBE UH-CB01GW」を発売した。直販サイト「サンワダイレクト」での限定販売で、価格は税込9,800円となっている。UH-CB01GWは、室内で野菜を育てられる、土いらずの水耕栽培器。UH-CB01GWが野菜の生育に最適な時間で点灯するよう、LED照明をコントロールする。ユーザーは種をまき、運転ボタンを押したら、時々注水するのみでよい。LED照明の発する熱を逃し、ケース内に新鮮な空気を送り込むファンも搭載。野菜は種まきから約30日で収穫できる。根の成長具合を観察できるように、苗床パネルは1カ所、苗ごと持ち上げられるようになっている。サイズはW225×D225×H285.5mm、養液(付属の液体肥料を使用)満水時の重量は約4kg。レタスや葉物野菜は4株、ベビーリーフやハーブ類なら9株を栽培可能だ。育てた野菜を収穫し終わったら、苗床パネルを洗浄・乾燥させ、繰り返し使える。スイートバジルの種子が付属。なお、種子キットは専用のもののみに対応する。
2014年09月24日ユーイングは、室内で野菜の水耕栽培が楽しめる家庭用水耕栽培器「Green Farm」の姉妹品として、「Green Farm Cube」と「Green Farm TRI-TOWER」の2機種を新発売する。○30日で新鮮野菜を収穫できる同商品は清潔な半密閉構造のケースに、育てたい種子と水・液体肥料・栽培スポンジをセットするだけで準備は完了。あとは運転ボタンを押すだけで、野菜の栽培がスタートする。日光の代わりとなる省電力の白色LED照明とケース内に新鮮な空気を取り入れるファンを搭載しているので、毎日水やりをしなくても野菜を約30日で育てられる。栽培できる野菜は、レタスやルッコラ、スイートバジル、ミニトマトなど、合計23種類(レタス・葉もの野菜系10種類、ベビーリーフ系7種類、ハーブ系5種類、ミニトマト1種類)。なおミニトマトはGreen Farm TRI-TOWER最上段での育成専用で、種まきから収穫まで、約3カ月かかるとのこと。○「私の小さな野菜畑」と「どっさり収穫できる三段畑」コンパクトモデルの「Green Farm Cube(グリーンファーム キューブ)」は、"私の小さな野菜畑"がテーマ。選べる3つのカラー(ホワイト、レッド、グリーン)で、インテリア感覚で野菜を楽しめるモデルとなっている。幅225×奥行225×高さ285.5mm。「Green Farm TRI-TOWER(グリーンファーム トライタワー)」は、どっさり収穫できる三段畑。自家栽培をとことん楽しめる、大容量&多品種育成モデル。カラーはブラック。いずれも価格はオープン。詳細は「Green Farm」Webサイトで案内している。
2014年02月28日大阪府大阪市北区の梅田スカイビル空中庭園展望台屋上で、新年を迎えるイベント「Welcome 2014!! Countdownin空中庭園展望台」が開催される。開催日時は、12月31日、23時15分~翌0時30分頃まで。空中庭園展望台入場料金は700円。○360度のダイナミックな夜景を見ながら新年を!同イベントでは、地上から173mに位置し、360度夜景が見られる空中庭園展望台で新年へ向けてカウントダウンするとともに、夜空の下で行われるレーザーショーなどを楽しむことができる。当日は、3人組ボーカルエンターテイメントグループ「ダイナマイトしゃかりきサ~カス」や、「オオザカレンヂkeisuke」も参加しイベントを盛り上げるとのこと。
2013年12月25日雪国まいたけは、バングラデシュ人民共和国でもやし種子である緑豆の大規模栽培に成功し、収穫した緑豆を10日に初輸入した。同社では、栽培地の多様化によって緑豆を安定的に確保すると共に、バングラデシュのBOP層(年間所得3,000ドル以下)の所得向上を目指し、2011年7月に日本企業として初めて合弁会社「Grameen Yukiguni Maitake Ltd.」を設立。貧困層が多い同国の農村地区において、緑豆栽培を通じ、貧困や環境などの社会的課題をビジネスを通じて解決する、ソーシャルビジネスの実現に取り組んできたという。同社にとっては、バングラデシュにおいて自社管理下で緑豆を栽培することにより、農業・土壌汚染などのリスクが排除され安全で高品質な緑豆を安定的に確保することが可能となる。また、同国の農民にとっては、高品質の緑豆を栽培するための技術を習得することで、単位あたりの緑豆の収穫量・品質を向上させることができ、結果として所得の向上につながる。現在は、約7,500人の契約農民が雇用されており、今後も雇用数が伸びることが期待されるという。収穫した緑豆の6割は合弁会社が日本向けに輸出し、同社が購入するが、残りの4割は同国の農民に低価格で販売され、現地の人々の栄養改善にも貢献する。さらに、合弁会社の利益はすべてバングラデシュのソーシャルビジネスの推進や貧困層の農民支援に活用される予定となっている。日本に向けて輸出された緑豆は、来春には、もやし商品となって発売される。また、来年度は、さらに規模を拡大して栽培を行う予定であり、日本にとっては緑豆の安定確保につながり、バングラデシュではより多くの農民が同取り組みの恩恵を受けることが期待されるとしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月18日筑波観光鉄道が運行する筑波山ロープウェイでは、筑波山頂(標高877メートル)からの、素晴らしい夜景と星空の大パノラマを観賞できる、「夜の筑波山空中散歩(スターダストクルージング)」を開催する。関東の霊峰、日本百名山の一つとして知られている筑波山の山頂からは、眼下につくば市(筑波研究学園都市)や土浦市、遠く関東平野の夜景を一望できる。東京都心の夜景や、東京タワーまでも見渡せる。特に、12月は空気が澄み切っているため、まるで満天の星空のような夜景のきらめきを鑑賞することが可能だ。期間は2012年10月6日(土)~2013年2月24日(日)の土・日・祝日で、12月~2月は金曜日も運行する。時間は17時00分~21時00分(20分間隔)。料金は大人1,000円、小学生以下無料。荒天の場合と検査(2月8日)、年末年始(12月28日~1月3日)は運休。筑波山ロープウェイへは、つくばエクスプレス「つくば」駅から筑波山シャトルバスで50分。終点のつつじヶ丘下車。なお、16時00分以前のバスに乗ると、絶景の夕日を楽しむことができる。また、「夜の筑波山空中散歩」初日の10月6日(土)には、「第81回土浦全国花火競技会」が行われる。筑波山ロープウェイ女体山駅フロアでは、花火鑑賞とともに、望遠鏡の無料開放、先着100名へのドリンクサービス、もちつき大会などが計画されている。土浦全国花火競技会は、1925年(大正14年)から続くもので、全国から集った多数の煙火業者が、日本一をかけて腕前を競い合う歴史と伝統のある花火大会だ。打ち上げられる花火玉のサイズは2.5号玉(直径7.5センチ)から10号玉(直径30センチ)まで。花火玉が大きくなればなるほど、上空で花火が開いたときの直径も大きくなり、2.5号玉で約50メートル、10号玉で約300メートルにもなるというから、標高877メートルの筑波山、女体山の展望台からの迫力ある眺めは絶景。当日は、つくばエクスプレス「つくば」駅(つくばセンター)から、つつじヶ丘の筑波山ロープウェイ乗り場まで直行シャトルバス特別臨時便を運行する予定だ。なお、天候によっては、花火を観ることができない場合もある。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月05日阪神ステーションネットは15日より、阪神電気鉄道の鉄道高架下の工場「阪神野菜栽培所」で無農薬栽培されたレタスをフレッシュジュースとして販売開始する。阪神野菜栽培所は、阪神電車が都市部の高架下土地の活用策として大物~杭瀬駅間の高架下に開設された。完全人工光型の植物工場で、水耕式無農薬栽培を行っている。今回発売されるのは、同工場で栽培されたレタスのほかにアボガドとグレープフルーツを使ったスムージー感覚のフレッシュジュース。ビタミンやミネラルが豊富で、食欲がなくなりがちな夏の時期にもおいしく栄養補給ができるという。価格はRサイズが300円、Lサイズが350円。阪神梅田駅、阪急西宮ガーデンズ、なんばウォークの3カ所にある「ジュースデリマメカ」各店で販売する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月14日富士急行は、相模湖の大自然で展開する「さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト」に、“空中アスレチック『天狗道場』”をオープンする。「天狗道場」は、斜面に建てられた最高8mのデッキとデッキの間を、ロープや丸太などさまざまなアイテムを伝って空中移動するアスレチック施設。専用ハーネス着用など、安全性については十二分に対策されており、落下などの危険はない。施設には初級、中級、上級の3コースが用意され、それぞれ約30分かけてゴールを目指す。初級コースは、未就学の子どもも利用できる全長45mのコース。中級コースは、全長約70mのワイヤーを滑走するジップラインを備え、難易度は高くないが高さのスリルを楽しめる。上級コースは、ロッククライマーのように手足を使って柱を伝うクライミングポールなど、全体に難易度の高いアイテムが用意されている。施設オープン日は7月21日。料金は初級コース800円。中級・上級コース大人1,500円、子ども1,200円。何回か連続で利用する場合、2回目以降は大人、子どもともに、800円になる。フリーパスは利用できない。なお、身長100cm未満の子どもは利用不可で、小学生以下の子どもは、中学生以上の同伴が必要。営業時間は9時30分~16時30分(曜日により変動あり)。入園料は、大人1,600円、子ども・シニアが900円。木曜休園。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月21日15日に日米同時公開され、大ヒット上映中の『ハリー・ポッターと謎のプリンス』。その快進撃の陰で、大麻所持で逮捕されたキャストの1人が裁判で大麻栽培の事実を認めた。シリーズを通して、主人公・ハリーと敵対するドラコ・マルフォイの子分、ヴィンセント・クラッブを演じているジェイミー・ウェイレットだ。21歳のウェイレットは4月に大麻とナイフ所持で逮捕され、ロンドンにある母親宅の家宅捜査の際にベッドルームから大麻が10鉢押収された。大麻栽培の罪に対しては、最長14年間の実刑判決が下される場合もあるが、21日に開かれた審問でウェイレットに言い渡されたのは120時間の地域奉仕活動を行うことだった。警察の捜査に協力的だったこと、売るためではなく自分で吸うためだけに栽培していた点が考慮された温情判決になったようだ。(text:Yuki Tominaga)7月16日、ロンドン・ウェストミンスターの治安判事裁判所に出向いたジェイミー。© Rex Features/AFLO■関連作品:ハリー・ポッターと謎のプリンス 2009年7月15日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights © J.K.R. Harry Potter characters, names and related indicia are trademarks of and © Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.■関連記事:100億見えた!『ハリポタ』6日間で22億円全世界でもオープニング新記録樹立体感!ロンドン新名所グニャリ… 『ハリー・ポッター』3D版はナンボのもんか?あのハリーのライバル来日決定!『ハリー・ポッター』初日3億円突破で好スタート『ハリー・ポッター』プロデューサーが激白。シリーズを同じ俳優で続ける意味と成長少年から大人へ…男・ハリーの成長ぶりが随所に『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
2009年07月22日