関西国際空港に、地上にいながら機内食を食べられるお店があることをご存じですか。「レジェンド オブ コンコルド」では、飛行機で提供されている食材と全く同じものを楽しめます。機内食以外にも和食や洋食、パンケーキなども提供していますよ。滑走路を望むロケーションからは、飛行機が飛び立つ瞬間も見れるかも。空の旅気分を楽しめるコンセプトレストランをご紹介します。地上で機内食を食べられるお店「レジェンド オブ コンコルド」関西国際空港にある「レジェンド オブ コンコルド」は、店内から滑走路とエプロン(駐機場)を一望でき、飛行機が飛び立つ姿を間近に見ながら食事を楽しめるコンセプトレストランです。店名は、超音速旅客機コンコルドの最終就航が関西国際空港だったことを記念して名付けられ、店内もコンコルドをイメージしたスタイリッシュな空間で統一されています。地上にいながら機内食を味わうことができ、非日常な体験を提供しているお店です。現在も絶大な人気「超音速旅客機コンコルド」お店のイメージとなっている超音速旅客機コンコルドは、2003年に退役したフランスとイギリスが開発した飛行機で、鳥のくちばしみたいな機首と幅広い翼が特徴的。スペースシャトルのような美しいフォルムと、希少な超音速旅客機だったこともあり、現在でもマニアから絶大な人気を誇っています。機内食を体験「ブレイズドビーフカルボナードソース」「レジェンド オブ コンコルド」の醍醐味はなんといっても普段なかなか食べられない機内食を味わえること。飛行機で提供されている食材と全く同じものを楽しめます。「ブレイズドビーフカルボナードソース(1,700円)」は、欧州路線のエコノミー機内食をイメージしたアペタイザー、メイン料理、チーズ、パン、デザートのバランスのとれたメニュー。ほかにも、事前予約をすれば憧れのファーストクラスやビジネスクラスの機内食も体験できますよ。※時期によって機内食の内容は変わります。人気メニュー「ビーフシチューセット」機内食をメインに提供していますが、機内食以外のお食事メニューも豊富です。和食や洋食はもちろんキッズメニューもあるので、家族みんなで食事を楽しめます。お店の人気メニュー「ビーフシチューセット」は、デザートにニューヨークチーズケーキがついたセットメニュー。じっくり煮込んだとろとろの本格シチューは、大人も子どもも満足の一品です。女子におすすめ「3種のベリーパンケーキ」小腹を満たすのにぴったりなパンケーキもあります。「3種のベリーパンケーキ」は華やかで写真映えも期待大。甘酸っぱいベリーソースと生クリームの相性もばっちりで、女子におすすめのメニューです。現在、3種のベリーのほかに、キャラメル、チョコバナナのパンケーキが提供されています。非日常的な空の旅気分を味わって「レジェンド オブ コンコルド」は、関西国際空港の第1ターミナルから無料シャトルバスで約5分のところにあります。関空展望ホールスカイビューのエントランスホール3Fです。店内には、超音速旅客機コンコルドの写真や、模型の展示もあり、まさしくマニアにはたまらない空間。さらに、間近で飛行機が飛びたつ瞬間が見られるとなれば、さらに気分は高まることでしょう。「レジェンド オブ コンコルド」で素敵な空の旅気分を味わってみませんか。スポット情報スポット名:レジェンド オブ コンコルド住所:大阪府泉佐野市泉州空港北1 関空展望ホールスカイビュー エントランスホール3F電話番号:072-455-2096
2018年08月10日2018年4月、大阪国際空港にオープン!「WOLFGANG PUCK PIZZA」大阪国際空港内にお店を構える「WOLFGANG PUCK PIZZA(ウルフギャングパックピッツァ)」。全国に9店舗を展開する「WOLFGANG PUCK」のピッツァバーです。アカデミー賞公式シェフがプロデュースしています。店内はウッド調をベースにした温かみのある配色。ナチュラルテイストの素朴な空間は、まるで自宅にいるかのようなアットホーム感を演出しています。オーダーを受けてから1枚ずつ丁寧にピッツァはオーダーを受けてから店内にある石釜で丁寧に焼き上げます。使用される生地は3日間かけて作られており、周りはモチモチ・真ん中はサクサク食感が特徴。こだわりの生地で作るピッツァが絶品と、大阪国際空港を訪れる人に人気のお店となっています。大阪国際空港店オリジナル「ピッツァベジタブル」ピッツァを豊富に扱っている「WOLFGANG PUCK PIZZA」のおすすめメニューは、大阪国際空港店限定の「ピッツァベジタブル」。生地の上にバジルソースと季節の京野菜や京都産の野菜をたっぷりと乗せて窯で焼き上げます。さまざまな野菜を堪能できるピッツァを味わってみてはいかがでしょうか。ビーフ100%!豪快バーガー「パックバーガー」お肉好きにおすすめしたいのが「パックバーガー」。ピッツァがメインの「WOLFGANG PUCK PIZZA」ですが、ハンバーガーも隠れた人気メニュー。ビーフを100%使ったジューシーなパテを、香ばしいバンズで挟んだアメリカンスタイルのハンバーガー。ガーリックアイオリソースがアクセントになっている、ボリュームたっぷりな大満足の一品です。誰もが心地よく過ごせるお店店内は全席禁煙&バリアフリーかつ、電源も無料で利用できるので観光客やビジネスマンも快適に過ごせます。解放感のあるテラス席もあるそうなので、天気の良い日はテラス席を利用してみて。モノレール「大阪国際空港駅」より直結。バス乗り場・タクシー乗り場からほど近い場所にあります。大阪国際空港を訪れた際はぜひ立ち寄ってみてください。スポット情報スポット名:WOLFGANG PUCK PIZZA住所:大阪府豊中市蛍池西町3-555 中央ブロック1F電話番号:06-6210-6591
2018年06月20日フェンディ(FENDI)の2018-19年秋冬メンズコレクションが1月15日、ミラノファッションウィークで発表された。空港のバゲージ受け取りターンテーブルを再現したランウェイ。アナログ形式フライト掲示板には到着する都市の名前が次々とリストアップされる。フィナーレにはFAMILY、FRIEND、FREEDOM、FANCY、FAITHFUL、FABULOUS、FENDIと表示され、Fロゴの答えをバックにシルヴィア・フェンディ(Silvia Fendi)が笑顔で両手を挙げて登場した。ターンテーブル上にフェンディロゴのトランク、アタッシュケース、ロゴでテーピングされた梱包などが流れる中、ダブルFのロゴに彩られたアイテムが次々に登場する。ロゴがダイアゴナルになったファーはブルゾンだけでなく、グラブ、ガーメントバッグやスリッポンや胸のタグや襟がロゴファーになったレザージャケット、パンツの側章、ナイロンコートの裏地、トランスペアアレントになったレインコート、ウエストバッグなど、多様なロゴアイテム展開されている。空港のカートを押すモデルのユニフォームジャケットにはロゴのオキシジェントタグ、胸にはFのワッペンがあしらわれ、アスレジャーにも対応。斜めにキルティングされたダウンやファーなど、今シーズンは斜めのストライプにデザインされるロゴやチェック、色使いのアクセントが特徴的だ。ブラウン、イエローのメゾンを象徴する色使いは今シーズン、ビッグチェックやグレンチェックのアイテムが若々しさを演出する。クラシカルなツイードコートやウエストがシャーリングされたワークジャケット、ナイロンコーティングのブルゾンやジャケットなど、切り替えやパッチワークされたコートも楽しい。インナーにもチェックのアイテムがスタイリングされる。コラージュプリントのシリーズはパーカ、裏毛のコート、バックパックやキャップやハットさらにはヘッドストラップのミニ傘なども登場し、話題を集めそうだ。Text: Tatsuya Noda
2018年01月25日羽田空港および成田空港の売店限定土産「焼マシュマロ・タルト スモア」の新フレーバー・バナナ味が、2017年12月22日(金)より販売される。東京土産の新定番?「焼マシュマロ・タルト スモア」「焼マシュマロ・タルト スモア」は、焼いたマシュマロをチョコレートとグラハムクラッカーなどでサンドして食べる、アメリカで人気の定番スイーツ「スモア」をモチーフにした東京土産。販売開始直後より話題を呼び、ANAグループが運営する羽田/成田空港の土産店「ANA FESTA」では、売上No.1を誇る人気スイーツだ。全粒粉を使用したグラハム生地のさっくりタルトに、カカオの苦味が効いた焼きチョコ、一つ一つ丁寧に焼き目をつけた自家製のマシュマロ、そしてベルギー産のクーベルチュールチョコレートをトッピング。そのまま食べるのはもちろん、レンジで軽く温めれば、とろけるマシュマロのまろやかな甘みがより一層楽しめる。新フレーバーのバナナ今回は、南米エクアドルにて日本人の田辺正裕が育てる「田辺農園バナナ」を採用した新フレーバーのバナナ味が登場。甘さとコク、程よい酸味が特徴のバナナを贅沢にフリーズドライ加工してパウダー化し、マシュマロと焼きチョコにプラス。バナナ本来の美味しさと、香り豊かな風味が楽しめるこだわりの一品に仕上がっている。商品情報「焼マシュマロ・タルト スモア バナナ味」発売日:2017年12月22日(金)販売店舗:羽田空港/成田空港売店「ANA FESTA」価格:6個入り 1,000円+税賞味期限:45日間(常温保存)
2017年12月25日クリスマスシーズンに見たい映画として長年人気を誇る『ラブ・アクチュアリー』。この作品と深いかかわりのあるロンドン・ヒースロー空港が、今月23日(現地時間)まで到着客に対する粋なイベントを行っている。同作で最も印象的に残るロマンティックなシーンとして人気なのが、ヒースロー空港で恋のお相手のイギリス首相(ヒュー・グラント)デイヴィッドを出迎え、ナタリー(マルティン・マカッチョン)が駆けて抱きつくシーン。マルティン自身も「あれは出演した映画の中で最も好きなシーンの1つよ!」と太鼓判を押している。何かと忙しいこの時期、ヒースロー空港に降り立つ“愛する人”の出迎えに行けない人や、出迎えのない乗客のために、このシーンをヒースロー空港のボランティアチームで再現(※ただし、キスはナシ)しようというイベントが19日から23日(現地時間)まで行われている。ヒースロー空港の調べによると、空港に降り立つ際、乗客の51パーセントが「迎えが来ないとわかっていても、誰かが待っていてくれることを期待している」ことが明らかになっており、その期待に応えた形だ。昨日は、ナタリーを演じたマルティン本人が到着客を温かいハグで出迎えた。ヒースロー空港のツイッターでは、23日までに同空港に到着し、温かい歓迎を受けたい乗客をダイレクトメッセージにて募集している。ボランティアスタッフが乗客の名前を書いたサインボードを掲げ、ハグで迎えるそうだ。(Hiromi Kaku)
2017年12月22日愛知県常滑市の中部国際空港セントレア旅客ターミナルビル4階に、「スカイデッキビアガーデン2017」がオープンしました!ちょっとめずらしい空港内のビアガーデンで乾杯しましょう。営業期間は6月1日(木)~9月30日(土)。夏の夜のお出かけにいかがですか?ビアガーデンの魅力、メニューをご紹介します。「スカイデッキビアガーデン2017」のここがおすすめ!●空港ならではのロケーションを楽しもう中部国際空港セントレアは海に囲まれているため、ビアガーデンからは伊勢湾に沈む夕日が見え、心地よい海風を感じられます。もちろん離発着する飛行機も間近で見られますよ。日没後は空港の夜景を楽しみましょう。空港ならではのロケーションが「スカイデッキビアガーデン2017」最大のおすすめポイントです。●本格中華でビールがすすむ!ビアガーデンは、ターミナルビル4階にある中華料理店「海上楼(はいしゃんろう)」のスカイデッキで営業します。「海上楼」の本格的なのにリーズナブルな中華料理でビールがすすむこと間違いなし。飲み放題付きで充実の料理を食べられるコース、“ちょっと1杯”に嬉しいセット、気ままに飲めるアラカルトなど豊富なメニューから選べます。ドリンクは紹興酒やアジアンビールも取りそろえ、中華料理との相性もカンペキ。メニューの一部をご紹介します。●コース料理「カジュアルコース」3,000円:中華料理7品+90分飲み放題(たたき胡瓜のニンニク塩和え、蒸し鶏の胡麻だれ、フライドポテト、サクサク唐揚のスパイシーソース、海老の湯引き 葱生姜だれ、牛肉と彩り野菜の炒めもの、上海風焼きそば)「セントレアコース」4,500円:中華料理9品+120分飲み放題(蒸し鶏の胡麻だれ、叉焼と胡瓜のニンニクソース、イカとセロリの和え物、揚げ鶏の唐辛子炒め、海老のチリソース、牛肉とピーマンの細切り炒め、土鍋麻婆豆腐、担々麺、マンゴープリン)※2名以上で注文可能。前日までに要予約。●セットメニュー「アジアビールセット」1,000円:アジアビール1本+選べるおつまみ2品「コールドビールセット」1,000円:コールドビール1杯+選べるおつまみ2品●アラカルト1品500円メニュー:土鍋麻婆豆腐、ハーフ担々麺、揚げ物盛り合わせ、点心3点盛り、若鶏半身揚げ1品300円メニュー(日替わり):枝豆、焼売、バンバンジー、たたき胡瓜、中華サラダ、フライドポテト、唐揚●飲み放題メニュー生ビール(アサヒ)、甕出し紹興酒、ワイン(赤・白)、ハイボール 、杏露酒、ライチ酒、梅酒、マスカットサワー、ラフランスサワー、カルピスサングリア、サングリア、コカ・コーラ、ジンジャーエール 、カルピス、カルピスソーダ、ウーロン茶※生ビールは「アサヒ生ビール」。「エキストラコールド」は対象外です。たまには気分を変えて、空港内のビアガーデンで盛り上がりましょう!事前予約が安心ですよ。開催概要「スカイデッキビアガーデン2017」開催期間:2017年6月1日(木)~9月30日(土)場所:中部国際空港セントレア旅客ターミナルビル4階「海上楼(はいしゃんろう)」(愛知県常滑市セントレア1丁目1)営業時間:17:00~21:30 ※最終入店は21:00まで。※雨天・強風時等の天候不良時は中止になる場合がありますTEL:0569-38-7511URL:
2017年06月02日オム プリッセ イッセイ ミヤケ(HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE)が12月20日、福岡空港国際線ターミナルに新店舗をオープンする。現代を生きる男性のための新しい日常着を提案するオム プリッセ イッセイ ミヤケ。同ブランドでは、シワにならず乾燥性に優れたポリエステルを使用し、独自のプリーツ技術により生み出された肌に密着しないアイテムは機内や旅先でも快適さをもたらしてくれる。今回福岡空港国際線ターミナルにオープンする新店舗のデザインを手掛けたのは深澤直人。象徴的な梁のハンガーラックと、黒皮鉄、コンクリート、ミラーなどが整然とした空間を生み出し、オム プリッセ イッセイ ミヤケの服の軽やかさを表現する。
2016年12月10日多摩地区と羽田空港を結ぶ空港連絡バスに「サンリオキャラクター」がラッピングされた「サンリオピューロランド号」が登場。2016年12月10日(土)から運行が開始される。バスはハローキティ・マイメロディ・バッドばつ丸・ポムポムプリン・シナモロールたちのラッピングに包まれた特別仕様。また車内のシートや床面もリトルツインスターズのキキ&ララなど、キャラクターたちが描かれたラブリーなデザインに。さらに、バス停案内放送や降車ブザー音にはハローキティの声が流れる。なお空港連絡バスは、乗り換えなしで楽に羽田空港まで行く事ができる上、1ヶ月前から予約する事も可能となっている。「サンリオピューロランド号」に乗れば空港までの道のりも特別になりそうだ。【詳細】サンリオピューロランド号運行開始日:2016年12月10日(土)運行路線:南大沢駅・京王多摩センター駅・聖蹟桜ヶ丘駅〜羽田空港運行時間:運行開始日以降、ホームページにて告知URL:運行本数:羽田空港行き 14便/日、羽田空港発22便/日運賃:南大沢 1,650円 / 京王多摩センター・聖蹟桜ヶ丘 1,540円 ※小人半額所要時間:約105~約150分予約について:羽田空港行きの便については、電話予約のほか運行日1ヶ月前の同日から、インターネット高速バス予約サイト「ハイウェイバスドットコム」にて事前に予約可能。【問い合わせ先】・京王電鉄バス株式会社 運輸営業部 営業企画担当TEL:042-352-3712 (平日 9:00〜18:00)・サンリオピューロランドゲストセンターTEL:042-339-1111 (9:30〜17:00 ※休館日を除く)©2016 SANRIO CO., LTD.
2016年11月28日舞台芸術集団 地下空港がぴあと共同制作する新作『SAFARING THE NIGHT/サファリング・ザ・ナイト』を2017年3月、東京・すみだパークで上演する。異次元の移動参加型演劇と題され、観客も移動しながら演劇に「参加する」という異色作。シェイクスピアの『夏の夜の夢』を下敷きに、猛スピードで発展しつつある人工知能と未来について描くものになるという。最先端のテクノロジーを駆使したコレボレーションで話題のWOWの浅井宣通氏の参画も決定している。地下空港は1999年、主宰・演出・脚本の伊藤靖朗が国際基督教大で旗揚げ。2014年には国内応募70組より選抜されイギリス・ウェールズ国立劇場の招聘により渡英。2016年3月上演の音楽劇『赤い竜と土の旅人』がCoRich舞台芸術まつり!2016春で準グランプリと制作賞を受賞。近作は今年6月紀伊國屋ホールで上演した『ポセイドンの牙』。公演は2017年3月1日(水)から12日(日)まで、すみだパーク内の倉、ギャラリーSASAYA等、複数箇所にて行う。なお、地下空港は現在、本公演の出演者(俳優・パフォーマー)、スタッフを募集中。応募締切は2016年11月6日(日)午後10時まで。詳細は舞台芸術集団 地下空港 公式HPまで。
2016年10月27日資生堂パーラーが10月1日より、羽田空港第2ターミナル2階の出発エリアにて羽田空港限定の「クレームカラメル」(6個入り/550円、12個入り/1,000円、18個入り/1,500円)を期間限定で販売している。資生堂パーラーを代表するデザートメニューである「カスタードプリン」の味わいをイメージした「クレームカラメル」は、優しい甘さのクリームとほろ苦いグラサージュ・カラメルが織りなす絶妙なハーモニーが特徴のお土産菓子。香ばしいウエハース生地とカスタード風味のなめらかなクリームを7層にサンドし、カラメル風味のグラサージュを合わせたこのスイーツは、クラシカルモダンなデザインのパッケージに収められている。
2016年10月08日©TRIPPING!バンコクの空の玄関口「スワンナプーム国際空港」。日本からも多くの人が訪れる東南アジア屈指の国際空港だ。 2006年に開港した巨大な空港には、到着時はたまた帰国時に利用したい様々なスポットがあるが、今回は街中の食堂と変わらない料金で食事を楽しめる24時間営業のフードコートをご紹介。 空港職員のためのフードコート「マジック・フード・ポイント」©TRIPPING!タクシーやバス乗り場のある空港ビル1階、8番出口の隣にひっそりとあるのが「マジック・フード・ポイント」だ。©TRIPPING!タイ料理を提供する店を中心に、ずらりと並んだ惣菜から好きなものを選ぶ定食屋のような店、フルーツかき氷の店やスムージースタンドなど、15軒の店が軒を連ねる。©TRIPPING!最大の特徴は、街の食堂と変わらない料金設定。50THB(約150円)前後で、クイッティアオやカオマンガイなどのタイ料理を味わうことができる。通常、空港内のレストランというと、街の数倍も高い料金設定であることを考えれば、かなり良心的。それもそのはず、実はマジック・フード・ポイントは、空港職員のための食堂なのだ。確かに空港で働く人が多く利用している姿を見ることができる。もちろん旅行者の利用もOK。良心的な料金設定ではあるものの、フードコートは清潔で旅行者でも安心して利用できる。©TRIPPING! クーポンを購入して、料理を注文!©TRIPPING!利用方法はいたってシンプル。入ってすぐ左にあるクーポンカウンターで、事前にクーポンを購入するところからスタート。クーポンを使いきれなかった場合は、換金できるので、念のために最初に100THBほど購入することをおすすめする。©TRIPPING!その後、気になる店舗で、料理を注文。料理はすぐに提供されるので、テーブルまでセルフサービスで運ぼう。ワンタン入りのクイッティアオ45THB(約135円) ©TRIPPING!箸やスプーン・フォークは、フードコート中心にまとめて置いてあるので、こちらもセルフサービスで。沸騰したお湯も置いてあるので、衛生面の気になる人は、このお湯で軽くゆすいでから持っていこう。 空港でも、タイらしい食体験をするなら「マジック・フード・ポイント」を訪れてみるのも一案だ。
2016年09月09日世界のエアポート・ホテルNo.1の称号を持つシンガポールチャンギ国際空港のホテル「クラウンプラザ® チャンギ エアポート」に新館が誕生。ハブ空港としても急速に需要が高まるチャンギ空港の旅客ニーズに応え、本館の75%に当たる243の客室が拡充された。 2年連続「ベスト・エアポート・ホテル」©Crown Plaza Changi Airport 航空業界の調査・格付け会社「スカイトラックス」のワールド・エアポート・アワードで2015年より2年連続「ベスト・エアポート・ホテル」に選ばれているCrowne Plaza® Changi Airport(クラウンプラザ® チャンギ エアポート)。エアポート・ホテルながら、インターコンチネンタルホテルズグループ(IHG)の高級ホテルブランドとして、その高いホスピタリティにも定評がある。この度、同ホテルに10階建てからなる新館がオープン。東南アジアと世界をつなぐハブ空港「チャンギ国際空港」の、急増する利用客ニーズに対応する。 ビジネス旅行客のニーズに対応©Crown Plaza Changi Airport 幅広い利用者の中でも、特に短期のビジネス目的の滞在やストップオーバーで訪れるゲストが多くを占めるクラウンプラザ® チャンギ エアポート。大型のライティングデスクやビルトインUSB充電ポート、無料Wi-Fi、無線プリンティング(客室からリモート接続で文書を印刷し、ビジネスセンターや配達にて受け取り)など、ビジネス利用を意識したきめ細かいサービスを実施。更に、快眠をサポートし、短時間で活力を養っていただくためのオリジナルの快眠プログラム「スリープ・アドバンテージ」も好評。チャンギ空港のターミナル3から専用通路で直結し、MRT(地下鉄)の駅も徒歩数分。人気のカトンやマリーナ地区へのアクセスも良好で、ビジネスマンに限らず多くの旅行客にも便利なクラウンプラザ® チャンギ エアポート。近々大型複合施設ジュエル・チャンギエアポートのオープンも控えた「東南アジアの玄関口」の、更なる発展を支えていく。 クラウンプラザ® チャンギ エアポート
2016年08月31日バンコクの空の玄関口といえばスワンナプーム国際空港ですが、実はバンコクにもう一つ空港があることをご存知でしょうか? それが今回ご紹介するドンムアン空港です。以前は国内線専用空港として利用されていましたが、近年LCC(ローコストキャリア)の国際線はこちらのドンムアン空港発着となっています。日本からは、成田と関空からタイエアアジアXとスクートが直行便を運行しており、日本からの旅行者もドンムアン空港を利用する機会が増えています。今回は、そんなドンムアン空港国際線出発フロア内にあるショップをご紹介します。旅の最後までお買い物を楽しみましょう! 免税店King Power Duty Free著者撮影イミグレーションと手荷物検査を抜けるとショッピングゾーンが広がっています。真っ先に目に入るのはブランドの化粧品、香水などの定番品を扱う免税店です。お土産用のお菓子も売っています。こちらのココナッツを使ったクッキーを試食をしてみましたが、かなり美味しいです。クセがなく万人受けする味だと思うのでお土産に最適ですね。味によって1箱205~210バーツ(約615~630円)です。著者撮影King Power Duty Free営業時間:24時間 タイシルクのジム・トンプソン著者撮影タイ土産の定番といえばタイシルク、タイシルクといえばジム・トンプソンというくらいの有名店です。もし旅行中に買いそびれていても空港でゲットできますよ。お値段は、ポーチが450バーツ(約1,350円)程度、バッグが2,000バーツ(約6,000円)程度からです。タイシルクだけでなくコットン製品も上質で人気があります。Tシャツなどの洋服も着心地が良くておすすめです。JIM THOMPSON営業時間:24時間 リボンバッグで人気のNaRaYa著者撮影タイのお土産として女性から人気のあるNaRaYaも入っています。大きなリボンが印象的なバッグや、使い勝手の良いポーチが手頃な価格で購入できます。お値段は、バッグが500バーツ(約1,500円)、ポーチは100バーツ(約300円)程度からです。NaRaYa営業時間:04:00 - 22:00 タイ発のアロマスパブランド著者撮影タイならではのハーブを使った石けんやボディクリーム、ルームフレグランスのブランドを扱うお店です。有名どころだと、PAMPURIやDivana、Mt.Sapolaなどのブランドが置いてありました。Sou Venir Shop By The Mall Skyport営業時間:03:30 - 22:00※免税店ではありません ドラッグストアBoots著者撮影こちらのドラッグストアでは、タイらしいマンゴーやココナッツを使ったボディケア用品や、お土産として人気のマンゴスチン石けんなどが売っています。上で紹介したアロマスパブランドよりも手頃な値段のボディケア用品をお求めの場合はこちらをのぞいてみてくださいね。Boots営業時間:04:00 - 22:00 ※免税店ではありません 以上、ドンムアン空港免税店フロア内の主なショップを紹介しました。ココだけでタイ土産の定番品は揃ってしまうので、もし滞在中にお土産を買う時間が無くっても大丈夫。ただし24時間営業でない店舗もあるので、深夜便を利用する方は営業時間を確認しておいた方が良さそうです。 ※日本円表示は1バーツ≒3.0円(2016年7月現在)で計算
2016年07月25日LCCのハブ、バンコクドンムアン空港 著者撮影LCCが離発着するドンムアン空港へのアクセスは、タクシーが楽だが、オススメはBTSやMRTとエアポートバスを利用する方法だ。 BTSモーチット、MRTチャトチャック駅からエアポートバスA1がドンムアン空港まで7時〜24時まで運行している。モーチットからドンムアン空港までは道路事情にももよるが約20~30分。モーチット駅からランシット方面行きの市バスに乗り空港ターミナル前で降りる方法もあるが、市バスは高速道路を経由しないので時間が全く読めない。ただ、料金は6.5THBと破格の値段だ。空港にはターミナル1とターミナル2があり、国際線は基本的にターミナル1、国内線はターミナル2になっている。チェックインカウンターは常に混み合っているので、時間にはかなり余裕を持って空港に向かう事をオススメする。最悪飛行機に乗れないという事態にもなりかねない。そして、機内持ち込み手荷物は、各航空会社の規定通りしっかりと厳守することも大切だ。国内線の第2ターミナルはリニューアルされて、レストラン街も充実した。早めにチェックインしても退屈することも無い。出発ロビーフロアーの外、第1と第2ターミナルの間にはセブンイレブンもある。市内の店舗と比べると品揃えは少なめ。お弁当やスナック、ドリンク程度だ。どちらも料金は若干空港料金で高めだ。レストラン街は4F、出発ロビーの上の階となっていて、第1と第2ターミナルは屋内の連絡通路でつながっている。保安検査場を過ぎて搭乗ゲートに向かう途中にもレストランやコーヒーショップ、ファーストフード等はある。第2ターミナルの4Fには、Sleep boxというショートステイ用の客室もある。料金は3時間1000THB~、軽食のクーポン付。3時間以降は1時間につき200THBとなっている。21~翌6時は料金1800THBで2人まで利用可能で、2人利用の場合は追加料金300THB、シャワーの利用は300THBとなっている。料金は安くないが、深夜到着で翌日の早朝乗り継ぎ等の場合には利用価値があるかも知れない。時間と気合いがあるなら路線バスでのアクセスも可能 著者撮影チェックインカウンターは混んでいることが多い 著者撮影リニューアルした第2ターミナル 著者撮影コーヒーショップと仮眠施設 著者撮影 (text & photo : 中島貴義) 熱帯写真家フォトエッセイ「アジアの街角から」その他の記事を読む>
2016年06月22日Peach Aviationは4月1日、関西空港内でトヨタ車体のひとり乗り車両「超小型 EV コムス」を活用したデモ試験運用を開始した。空港施設内で超小型電気自動車を試験運用するのは、日本で初の試みとなる。コムスは機動性や経済性が高く、簡単な荷物を運べる新しいモビリティとして、個人・法人をはじめ地方公共団体でカーシェアリングなどの実証実験車両として採用されている。また2013年のモーターショーでは、2人乗りコムス「T・COM」の試作車が披露された。2台のコムスの実証実験は4月1日から約3カ月を予定。クリーンエリアを含む関西空港内で実施し、航空機の運搬支援にともなう付帯品の搬送、および、人員の移動などに使用される。
2016年04月01日NECは3月14日、ブラジルに位置するトム・ジョビン国際空港(ガレオン国際空港)のセキュリティや運営に関するICTシステムを構築したと発表した。構築したシステムは2016年4月より順次稼働する予定。同社は、世界各地のスマートシティプロジェクトで培ったノウハウを活用し、新たに拡張された第2ターミナルの南ウイングを含むトム・ジョビン国際空港の2つのターミナルにICTシステムを導入した。具体的には、不正侵入を防止するための監視カメラシステムやICカードを用いた職員用の入退場システム、運航に関する情報を空港利用客に提供するディスプレイ、火災による熱や煙を検知し報知を行う火災報知システム、無線インターネット接続環境などを提供している。さらに、電話・メール・テキストメッセージ・Web会議/テレビ会議など様々なコミュニケーションツールの統合的な利用を実現する「UNIVERGE 3C(ユニバージュ・スリーシー)」を提供し、職員間におけるコミュニケーションの円滑化に寄与するという。同社は2015年7月には、ブラジル連邦税務局から14の主要国際空港において税関で利用される顔認証システムを受注した。こうした実績をもとに、安全で効率的な空港運営に貢献していくとしている。
2016年03月14日関空・伊丹空港、仙台空港のほかにも、次々と経営権を民間に売却する動きがある2016年は、「空港民営化元年」とも称されている。前半では先行する関空・伊丹と仙台の変化に触れたが、この後半ではこれから経営権売却のプロセスに入る高松空港、福岡空港、新千歳空港の民営化の行方を考察してみたい。○主導権で揺れる福岡先行する3空港のほか、2016年度以降に空港民営化と喧伝(けんでん)されているのは、高松、福岡、新千歳、広島、静岡、新潟の空港だ。しかし、今後の民営化の進展は空港により色々な思惑が交錯しており、複雑化する可能性がある。まず福岡だが、ここで焦点となるのは前福岡県知事の麻生渡氏が社長を務める空港ビル会社である。当初ビル会社は空港運営権の獲得に意欲満々で、ビル会社として入札に参加すると言明していた。これに国交省は反発し、「当事者である第三セクターがコンセッションに入札することは選定の公平性を損なう恐れがあるので認めない」との方針を打ち出した。「当事者による出来レース」の批判を排除しようとしたわけだ。一見透明性の高い制約を課したように思われるが、実情はそうではない。「県、市は応札企業に参加することはできないが、落札した企業に一定割合で出資することは可能」という落とし所が検討されており、これでは「県市が確実に勝ち馬に乗れる」方式になるだけだ。他方、地元の民間企業群にも積極的な動きがあり、福岡財界の中心である「七社会」、つまり九州電力、西鉄、JR九州といった中軸企業が「地元連合」を組織し入札しようしている。資金面で足りない部分を補う「外部プレーヤー」を加え、コンソーシアムを組む方式が有力と言われている。しかし、地元自治体や財界を敵に回しては事業運営が成功するはずもないので、外部参入者がどこまで主導権を握れるかは不透明であり、新運営権者が独自の経営で新たな空港運営を築くには制約を受ける可能性がある。○空港容量も課題また、福岡は容量が限界に達しつつあり、2016年夏ダイヤ以降はレベル3という最高格の混雑空港指定となった。2019年度末に誘導路の複線化、2025年度末平行滑走路の新設が計画されているが、滑走路間隔が狭いため空港容量は20%程度しか増えないとみられ、空港内のエプロン数の制約も拡大にブレーキをかける。より容量の増える志賀島沖新空港が議論されてきたが、地元の利害意識は空港よりもむしろ、新空港建設による天神地区の建築規制の緩和にあった。現在の平行滑走路計画ではこれの抜本改革は望めないが、「特区による建築制限の緩和」というウルトラCによって、一気に空港改良はより現実的、短期間なものにシフトチェンジしたのである。とはいえ、運営権者にとっては30~40年経っても空港容量が増えないのは経営上大きな問題だ。中期的な新規就航の受け皿としては、24時間運用が可能で容量に余裕のある北九州空港があり、空港間アクセスの改善が進むことを前提に北九州との一体運営もいずれ俎上に上るであろう。現在、北九州空港は赤字経営だが、福岡空港経営権売却スケジュールを阻害しないという前提のもと、福岡空港の容量等の制約でこぼれる需要の受け皿となることは可能である。福岡県、北九州市と十分な疎通を取りながら民間による「眠らぬ空港」のさらなる活用策が検討されることを期待したい。○高松は広島との連合で活路ありか福岡と相前後して民営化が検討される高松空港は、民間事業としての魅力は相対的に低い。事実、LCC(低ローコスト航空会社)の春秋航空日本が2015年10月より、成田=高松線から撤退した。同路線は中国インバウンドを牽引していたため、この撤退は大きな打撃となった。空港の発展性という点では潜在能力に乏しいと思われるが、ここは視点を広げて中四国広域観光圏をフルに活用することも手だろう。次に民営化が見込まれる広島空港とともに、インバウンド需要の強力な受け皿としても瀬戸内地域の空港連合を構築すれば、大きなポテンシャルがある。応札者の事業構想には、十分な工夫とソリューション提案力が求められるだろう。○新千歳は"同床異夢"状態残るは新千歳空港だ。現在言われているのは、「道内の国管理空港をひとまとめにした一括経営権売却」である。だがこれには紆余曲折が予想される。そもそも、滑走路増設予算と引き換えに経営権売却(民営化)を飲んだ福岡と違い、新千歳には経営権を売却し民間他社に移管するインセンティブがない。現在の運営会社である北海道空港会社は、土産物売上は全国ナンバーワンという旺盛な商業需要を背景に黒字経営を続けている。「道、国交省の関与を受けずにもっと自由に空港経営をしたい」という意欲はあっても、それを他者に売り渡そうという気はないだろう。その意味では国交省とは"同床異夢"の状態にあり、福岡のように「三セクは応札に参加できない」となれば、空港会社は国の新千歳空港民営化方針に抵抗することも予測される。また、北海道は道内コミューター会社(HAC)の経営問題も抱えており、一括民営化を転機としたリージョナル航空会社の再編も大きな課題だ。かつて民間による地域都市間コミューター輸送の試みもなされたが、小型機運航の非効率性の壁を克服できなかった。道内空港の民営化を論じるに当たっては、新千歳の収益を道内他空港への内部補助に転化するとかいう目先の方策ではなく、地域航空網の再整備という大きな視点で、大手航空会社(JAL・ANA)、地域型ハイブリッドエアライン(ADO)と地元支援によるオペレーションがどうかみ合い、成り立ち得るのかを議論すべきである。空港民営化元年、まだまだ各地の揺れ動く動向から目が離せない。○筆者プロフィール: 武藤康史航空ビジネスアドバイザー。大手エアラインから独立してスターフライヤーを創業。30年以上におよぶ航空会社経験をもとに、業界の異端児とも呼ばれる独自の経営感覚で国内外のアビエーション関係のビジネス創造を手がける。「航空業界をより経営目線で知り、理解してもらう」ことを目指し、航空ビジネスのコメンテーターとしても活躍している。スターフライヤー創業時のはなしは「航空会社のつくりかた」を参照。
2016年03月14日この4月には関西・伊丹空港が民営化での経営を開始する。そのほか、2月には仙台空港が新経営権者の設立した新会社のもとで6月から空港運営を開始、その後も、高松空港、福岡空港が経営権売却のプロセスに入る。そのため、2016年は「空港民営化元年」とも言われている。"コンセッション"と呼ばれるこの経営構造の転換は、今後の空港運営にどのような変化と影響を及ぼすのだろうか。○関空・伊丹の新会社はどう動く?まず、関空・伊丹から見てみよう。4月にはオリックスとフランスのVINCIグループが関西・伊丹の経営を開始するため、3月末に現在の新関西空港(NKIAC)が行っている空港運営業務が、オリックスグループが設立した新会社(関西エアポート)に移管される。NKIACは会社としては存続するものの役割を大きく変え、新経営権者からの毎年490億円に上る料金の収受や国有地等の管理などを行うのみ。NKIACの社員は原則そのまま新会社に転籍し、現在の業務を続行することとなる。これだけでは、経営主体が変わっても関空・伊丹の空港運営には大きな変化がないように見える。新会社である関西エアポートは喫緊の課題としては、まず空港稼働の向上、すなわち新規就航や増便化の促進を挙げている。これは、他空港に先駆けて空港営業を推進してきた現在のNKIACの営業チームでの活動を継続強化しようというものだ。新会社はLCC(低コスト航空会社)誘致の象徴となる第3ターミナルの建設を着実に進めながら、経営移管後の事業運営を安定軌道に乗せることを最優先としていると思われる。○関空・伊丹に期待できる変化では、完全民営化による変化とはどのようなものがあり得るのか。利用者目線で見ると、まずは商業エリアの充実が考えられる。特に、免税エリアはNKIACが自社で仕入れから販売までを行ってきたが、海外の空港では大手免税業者に入札させ、売り場を任せることで30%を超える高い利益率を確保しているケースが多い。自社仕入れでは自分たちで仕入れの交渉や目利きを行わなければならない関係上、扱うブランドの数も限られ、管理コストも結構かかる。空港会社の利益を最大化するノウハウの観点から見てみると、専門免税事業者には及ばないというのが実情だ。4月以降、委託方式がどれだけ導入されるかはまだ分からないが、新しいブランドや海外での話題商品が増え、利用者の選択肢が広がっていくだろう。また、VINCIの海外空港運営のノウハウを活用した安価なグランドハンドリング会社の設立や、着陸料等の空港使用料の弾力化(思い切った新規就航路線への値引き・優遇策等)など、エアラインのコスト削減につながる施策が実行されることも期待できる。さらに、経営改善といえばNKIAC時代のコスト構造の改善も重要だ。特に同社が多く抱える関連会社は関空・伊丹の統合以前に設立されたものが多く、伊丹に関わる旧OAT(大阪空港ビル)の関連会社の役割は関空の関連会社と重複するものも多い。これらは完全民営化を機に、大胆な整理統合を含めた効率化を図ることが可能と思われる。○仙台は誘致の活性化へ一方の仙台空港の経営権移行形態は、よりシンプルとなるだろう。仙台空港ビルは2月より、新たに仙台空港の経営権を取得した東急グループと豊田通商、前田建設が設立した新会社「仙台国際空港」の所有となった。空港運営の移管は6月に行われることになっている。まず、空港ビル会社を新運営権者が100%購入した上で空港運営を引き継ぐ。すでに宮城県、仙台市、航空会社などのビル会社への出向者は親元に帰っており、新会社の仙台国際空港がビル経営を行いながら、6月からの空港経営のあり方を練り直している。仙台空港で期待されるのは、民間の柔軟で豊富な運動量によるエアライン誘致の活性化と商業施設の充実だろう。新会社の岩井卓也社長はすでに、「旅客数に連動する着陸料=エアラインの閑散期リスクの軽減」を検討していることを言明しており、新規就航会社・路線へのインセンティブをひねり出す新たな工夫が行われていると見られる。既存の料金決定プロセスにとらわれない、柔軟な機軸が打ち出されるものと思われる。また、経営移行後の事業運営が軌道に乗った後は、関空・伊丹、仙台の空港周辺開発において、コンセッショネアであるオリックス、東急グループのノウハウ導入により今後いろいろな新しい開発アイデアが飛び出すだろう。空港内外に貨物、物流、サービスなどの新事業が創出され、両空港の活性化が図られることを期待したい。○空港料金負担のあり方にも変化ありもうひとつ、民営化で変化が起きそうなのが旅客が支払う空港施設使用料だ。関空・伊丹、仙台での運用を意識したのか、国交省は旅客空港施設使用料(PSFC)のより柔軟な設定を認めることについて提起し、1月27日までパブリックコメントを募集し、現在、取りまとめを行っている。従来は新たに行った旅客向け施設の設備投資を回収するためのPSFC課金しか認められていなかった。しかし、今後は空港運営者が事業運営に要する費用の回収のため、柔軟にPSFCを徴収することが認められるという方針である。「単に増収を図るための旅客負担増」というだけではなかなか新設・増額は認められないとは思われるが、例えば、エアラインの着陸料負担を軽減するための財源としてPSFCを活用するなど、総合的な課金根拠があれば新たな制度変更は認められるべきものと思われる。新たなPSFCの設定は一時的には利用者に負担増を強いるものであり、単純に消費者保護を主張する層からの反発も予想される。しかし、今後の空港運営のあり方を考える際、従来のような空港事業者への課金で空港収支を埋めるという単純な構図は、理想的ではないように思われる。利用者によるPSFC負担を原資としてエアラインの着陸料負担を軽減し、エアライン側はさらに低価格運賃の商品を増やす。その上で新規就航・増便を行う。結果的に総旅客数が増加し、商業収入などが増加して空港運営が改善されるという、「三方一両得」の好循環を実現させるためにも、PSFCの柔軟な設定は必要だろう。当然、PSFCの運用に当たっては課金根拠・数値の透明性が求められる。関空・伊丹、仙台に続いて、2016年度以降、高松空港、福岡空港が経営権売却のプロセスに入る。また、これらに続く空港民営化と喧伝(けんでん)されているのは、北海道、広島、静岡、新潟の空港だ。しかし、今後の民営化の進展は空港によりいろいろな思惑が交錯しており、複雑化する可能性がある。これについては、また後半で考察したい。○筆者プロフィール: 武藤康史航空ビジネスアドバイザー。大手エアラインから独立してスターフライヤーを創業。30年以上におよぶ航空会社経験をもとに、業界の異端児とも呼ばれる独自の経営感覚で国内外のアビエーション関係のビジネス創造を手がける。「航空業界をより経営目線で知り、理解してもらう」ことを目指し、航空ビジネスのコメンテーターとしても活躍している。スターフライヤー創業時のはなしは「航空会社のつくりかた」を参照。
2016年03月11日パナソニックは2月15日、成田空港にてウェアラブルカメラと位置測位技術を活用したインタラクティブ警備システムの実証実験を行うと発表した。同システムは、人が多く集まる場所を狙ったテロなどの凶悪犯罪や混雑による雑踏事故に対する警備の強化を目的に、ウェアラブルカメラやスマートフォンなどを活用し、警備員の位置と現場映像を防災センターでリアルタイムに集中管理・確認。問題発生時に迅速で的確な対応を可能にする。また、警備に関連する画像やテキストメッセージなどの情報を警備員のスマートフォンに配信・共有することで、正確な情報伝達を行い効率的な警備を実現するとしている。実証実験の概要はウェアラブルカメラなどを装着したパナソニック社員および成田空港の警備員が空港内を移動し、位置測位精度の検証やシステムの有効性の確認を行う。実施期間は2月22日~3月4日まで、実施場所は第2旅客ターミナル1F~4F(一般エリア)となる。2月22日~同26日までは位置測位精度やウェアラブル映像伝送など技術検証を行い、同29日~3月4日の期間で実際の警備員で運用し、ウェアラブルカメラの使用感などを含めシステムの有効性など運用検証を実施する。
2016年02月15日東京空港交通と京王バス東は1月25日より、成田・羽田空港~新宿駅西口の「リムジンバス乗車券」利用者で、新宿西口・東口地区のホテル等まで利用する乗客を対象に、「新宿 WE バス乗車券」の無料配布を開始する。新宿 WE バスは新宿駅の東西を循環するバス。このバスの乗車券を無料で配布することにより、成田・羽田空港間のリムジンバスが直接運行できない東口の各ホテル、また、希望の時間にリムジンバスの運行がない西口の各ホテル利用者の利便性が高まる。なお、新宿 WE バスは1月25日より、外国人旅行者にも人気の高い歌舞伎町地区に乗り入れる路線を新設する。新宿 WE バス 乗車券の配布は、成田・羽田空港~リムジンバス新宿駅西口線利用者が対象で、リムジンバス片道乗車1回につき新宿 WE バス乗車券1枚となる。券種を問わず乗車当日有効なリムジンバス乗車券を所有者全てが対象となり、配布する新宿 WE バス乗車券は新宿 WE バス全系統で利用できる。配布箇所は、新宿駅西口バス停23番24番(ホテルグレイスリー新宿、ホテルヴィラフォンテーヌ新宿、イーホテル東新宿、ホテルサンライト新宿、サンルート東新宿、京王プラザホテル、パークハイアット東京、新宿ワシントンホテル、ハイアットリージェンシー東京、ヒルトン東京)。
2016年01月25日成田国際空港は1月21日、成田空港第1旅客ターミナル第5サテライトにおいて、3月15日に現在増築工事中の固定ゲートを58A・58B番ゲートとしてオープンすることを発表した。このオープンにより、第1旅客ターミナル全体の固定ゲート数は37スポットから39スポットへ増加する。固定ゲートに駐機できる航空機が増加することで、ターミナルと航空機間の移動がよりスムーズとなるなど、利用者の利便性が向上し、航空会社の定時運航にも寄与するという。新しいゲートラウンジは、連続したガラス面で構成することでパノラマビューを実現し、開放感のある空間となる。内装は12月にオープンした67・68番ゲートと同様、シンプルで洗練されたデザインとし、落ち着いた色調のじゅうたんやモノトーンの壁・天井でゆったり快適に過ごせる空間を演出する。
2016年01月25日九州観光の玄関口といえば福岡空港が筆頭。そんな中、"九州におけるゲートウェイ空港"を目指して1月16日に新愛称「九州佐賀国際空港」をスタートさせたのが佐賀空港だ。そこで、九州旅行に欠かせないレンタカーの活用テクニックを、前回の福岡空港に続いて佐賀空港の場合も見てみよう。○福岡ではなく佐賀を使うメリットまず福岡空港を見てみると、レガシーキャリアからLCCまでバラエティーに富んだ飛行機の就航をはじめ、大都市にして空港からターミナル駅や市街地への距離が近いメリットが挙げられる。バスや鉄道の利便性も高く、レンタカー会社も一般店から格安店までそろっている。一方、LCCの就航という点に着目すると、春秋航空日本(スプリング・ジャパン)が就航する佐賀空港の存在も興味深い。同社のベースである成田空港を起点に考えてみると、筆者の経験では、福岡空港に就航している成田発のLCCは日によって料金変動幅高く、春秋航空日本の成田発の佐賀便は安値安定している印象がある。なにより、「九州佐賀国際空港」として国内外のハブ空港との路線開設を積極的に進める動きがあるので、これから利便性も高まっていく空港だろう。また、福岡県内のホテルに比べて隣の佐賀県内のホテルの方安くて予約がとりやすいというメリットもある。福岡旅行・出張で航空券やホテルを探す場合、福岡空港ではなく佐賀空港を起点にするという選択もありだろう。○閑散期でもできるだけ事前予約を大空港だと探すのに難儀することもあるレンタカー会社のカウンター。佐賀空港は規模が小さいので、レンタカー会社のカウンターはすぐに見つけることができる。到着口の目の前に各社のカウンターが並んでいるが、各社スタッフひとりが座れる程度のスペースになっており、スタッフ不在のカウンターも多く見られる。就航数が限定的な空港ゆえ、スタッフを常駐させる必要はないのだろう。そのため、車両に余裕のある閑散期といえども、事前に予約をしておいてウォークイン(飛び込み)は避けるようにしたい。スタッフ不在のカウンターでも電話でアポイントはできるが、事前に到着便を知らせ予約しておけばスムーズに借り受けできる。なお、10月~11月にかけ佐賀で行われる気球イベント「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」のような大規模なイベントがある場合は、限られたカウンタースペースなので大混雑必至。余裕を持ったタイムスケジュールで臨みたい。○車両の受け渡しは隣接駐車場で空港でレンタカーを借り受ける場合、空港内のレンタカー会社カウンターで受け付けはするものの空港内で車両の受け渡しはできず、空港から離れた場所にあるレンタカー会社へ送迎バスで移動し手続きの上借り受けるケースが多い。つまり、空港内での車両の受け渡しができない。そのため、空港に到着してすぐ受付をしても、送迎バスの待ち時間やレンタカー会社への移動時間などを勘案すると、30分~1時間程度要することもある。その点で佐賀空港は秀逸だ。空港に隣接する駐車スペースに各社のレンタカーが並ぶ。空港の到着ロビーから徒歩1分でレンタカーにご対面だ。到着口の目の前にあるレンタカー会社カウンターで受付と手続きを済ませ、駐車スペースへ移動。スムーズに手続きできれば、10分~15分程度で出発可能だ。○レンタカー代1万円が3,000円になる時もバラエティーに富む福岡空港の格安レンタカーと比較して、佐賀空港はやや割高感がある。筆者が2015年12月に利用した時には格安店で24時間3,000円程度で借り受けられたが、2016年1月現在、24時間8,000円~1万円といった設定が続いているようだ。日程を選べる旅であれば、格安になるタイミングを見て旅の予定を組むのもいいかもしれない。なお、大型空港で格安レンタカーを借り受ける場合、空港からかなり離れたオフィスというケースも散見されるが、佐賀空港の場合は一般の会社でも格安会社でも前述した隣接駐車場から出発できるので、格安店のデメリットは感じられない。その点を踏まえて、格安会社といえる「タイムズカーレンタル」と「オリックスレンタカー」には注目したい。○高速道路へのアクセスに問題あり空港を基点としてレンタカーで各地へ旅立つ場合、高速道路のインターチェンジが近いことは相当のメリットとなるが、その点で佐賀空港は厳しい。最寄りの長崎自動車道佐賀大和インターチェンジまでは約20km。その間、交通量の多い佐賀市内を抜けなくてはならず、混雑状況にもよるが40分以上は必要だ。長崎方面へ向かうならば武雄北方インターチェンジへ、九州自動車道を熊本方面へ向かうならば八女インターチェンジへ直行した方が便利という空港の立地である。とはいえ、福岡空港レンタカーが繁忙なケースでは、九州旅行のスタート地としての佐賀空港を選ぶメリットは充分ある。特に九州南部や長崎方面へのアクセスに優れ、何より空港で簡便に借り受けができるシステムは、ストレスがなく気持ちのいい出発ができそうだ。※記事中の情報は2016年1月取材時のもの○筆者プロフィール: 瀧澤 信秋(たきざわ のぶあき)ホテル評論家、旅行作家。オールアバウト公式ホテルガイド、ホテル情報専門メディアホテラーズ編集長、日本旅行作家協会正会員。ホテル評論家として宿泊者・利用者の立場から徹底した現場取材によりホテルや旅館を評論し、ホテルや旅に関するエッセイなども多数発表。テレビやラジオへの出演や雑誌などへの寄稿・連載など多数手がけている。2014年は365日365泊、全て異なるホテルを利用するという企画も実践。著書に『365日365ホテル 上』(マガジンハウス)、『ホテルに騙されるな! プロが教える絶対失敗しない選び方』(光文社新書)などがある。「ホテル評論家 瀧澤信秋 オフィシャルサイト」
2016年01月21日佐賀空港は1月16日、新しい愛称として「九州佐賀国際空港」の使用を開始し、同日に九州佐賀国際空港2階出発ロビーにてキックオフイベントを開催した。新愛称「九州佐賀国際空港」は、佐賀県が2015年9月に取りまとめた「佐賀空港がめざす将来像」において、「基幹路線である東京便を中心としながら、LCCの拠点空港化を進め、九州におけるゲートウェイ空港としての地位を確立している」姿を目指したところからネーミングされている。空港は佐賀県のみならず、福岡県、長崎県、熊本県、大分県をはじめとする九州各地の人々にも国内外の旅行の出発点として、また、海外から多くの観光客を佐賀や九州の観光の起点として利用してもらうことを狙う。そのために現在就航している路線の増便のほか、国内外のハブ空港との路線開設を積極的に進め、気軽に便利に使える空港を目指すとしている。九州佐賀国際空港のロゴにある三角形は飛行機をモチーフにしており、飛行機の動きは「佐賀から人が飛び立つ、佐賀に人が集まる」という、アウトバウンドやインバウントを表現している。また、キャッチコピー「Smart&Casual」には、国際空港であっても気張らず肩肘張らず利用できる、これからの国際空港という狙いが含まれている。16日に行われたキックオフイベントには、佐賀県知事の山口祥義氏をはじめ、有明佐賀空港活性化推進協議会会長の井田出海氏、佐賀県議会議長の中倉政義氏、佐賀県出身のトータルペインターのミヤザキ ケンスケ氏とミヤザキ氏が出席。また、空港内に掲出される巨大絵を制作した子どもたちも会場に集った。山口知事は九州佐賀国際空港の使用開始にあたり、「これからみんなで協力して、もっともっとこの空港を活用して多くの人と出会いをして、九州というこの大地がもっともっと開かれて振興するようにみなさま方にお願いしたい」とコメントした。また会場には、九州佐賀国際空港を記念して、空港内の施設や佐賀県内各所の情報、旅行先のオススメ情報等を案内する専属コンシェルジュのパーソナルロボット「Pepper」が登場。自己紹介を行った後、佐賀の名産品と言えばと質問され、大きな声で「有田焼~! 」と回答し、会場を盛り上げた。新愛称とともに登場した巨大絵は、九州各県(佐賀、福岡、長崎、熊本、大分)の7カ所で開催されたワークショップを通じて、100人以上のこどもたちとミヤザキ ケンスケ氏がコラボして制作したもの。キックオフイベントでは巨大絵の除幕式も行われた。
2016年01月17日中部国際空港(セントレア)を拠点に2016年就航を目指すLCC(低コスト航空会社)エアアジア・ジャパンは、2016年1月8日に仙台空港勤務のグランドスタッフ選考会を仙台で実施する。仙台空港で働く空港旅客係員で、2-3人を採用予定。募集職種は「ゲスト・サービス・オフィサー」と「ゲスト・サービス・アシスタント」の2つあり、オフィサーは国際線業務を含む3年以上の接客経験が必須、アシスタントは1年以上の接客経験者を評価ポイントとしている。同社は2014年7月に日本市場再参入を発表し、2015年10月に初号機エアバスA320を受領。2015年10月に行われた記者発表では、2016年就航時にA320を2機そろえ、中部をハブに新千歳・仙台・台北に就航し、今後は年間5機ずつ増やしていくことを発表した。
2015年12月29日国土交通省は12月25日、羽田空港の跡地第2ゾーンにおいて空港用地(行政財産)を事業者に貸し付け、宿泊施設や複合業務施設等を導入する形で事業者を公募することを発表した。第2ゾーンは国際線地区に隣接することを活かした交流ゾーンと位置づけ、2018年4月1日から2068年3月31日までの原則50年(一般定期借地権)貸し付ける。第2ゾーンの基本的な考え方としては、羽田の24時間国際拠点空港化に伴って求められる機能の早期実現を図る、国際線地区との補完的役割や一体的な土地利用、また、親水性や景観に配慮しつつ第1ゾーンや水際線との連続性を確保するとしている。事業者の選定は、国際旅客等のニーズに合った質の高いサービスを提供し首都圏の国際競争力の向上に資する、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向け宿泊施設を確保する、貸付期間における整備・運営の実施体制に係る着実性などの点を評価する。内容評価の必須項目は、「宿泊施設および複合業務施設を導入すること」「施設計画において、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会までに少なくとも宿泊施設の一部を開業させる計画とすること」「国際線旅客ターミナルビルと第2ゾーンのアクセスとして空中歩廊の整備を行うこと」としている。なお複合業務施設に関しては、航空・空港関連、観光関連、国際交流関連など、国際線地区に隣接したエリアにふさわしい施設(貸会議室またはバンケットルーム等)と定義している。さらに内容評価の加点項目には、「訪日外客対応」「バリアフリー等ユニバーサルデザイン」「景観に配慮した動線計画」なども含まれている。これらの評価に価格(貸付料)評価をあわせ、内容評価点を50点、価格点を50点の計100点満点とし、最も高い評価者を落札者とする一般競争入札(総合評価落札方式)にて行う。対象地は国際線ターミナルに接した約4.3haで、2017年末には隣接する道路の供用を予定している。事業者選定までのスケジュールは、入札説明書の各種手続き(2016年1月15日まで)を経て、3月25日までに入札書と提案資料を提出、6月17日に落札者を決定、7月頃に基本協定の締結し、9月頃に事業協定・国有財産定期借地権設定契約書を締結する予定となっている。
2015年12月29日セブン銀行は25日、北海道の旭川空港でATMサービスを開始した。このたび設置された旭川空港のセブン銀行ATMは、日本の顧客はもとより、海外からの顧客も利用できる。○セブン銀行ATMは国内外で発行されたカードが利用可能セブン銀行ATMは、日本で発行された590社以上の提携金融機関のカードが利用可能なほか、海外で発行されたキャッシュカード、クレジットカードで「日本円」を引出すことが可能だという。セブン銀行によると「国際線の増便により、旭川空港を利用する海外からのお客様がとても増えています。セブン銀行のATMは、日本国内で発行されたカードだけではなく、海外で発行されたカードでもお取引できますので、多くの方にご利用いただきたいと思います」としている。セブン銀行では、今後も顧客のニーズに合った様々な場所にATMを設置し、より多くの顧客の利便性向上に努めていくとしている。同時に、海外からの顧客へATMで日本円を提供するサービスを通じて、日本政府が推進するビジット・ジャパン事業に貢献していくとしている。○旭川空港のATMサービスの概要サービス開始日:12月25日(金)設置場所:旭川空港1階到着ロビー内 ATMコーナー設置台数:1台営業時間:7時45分~20時30分(年中無休)利用可能カード:(1)海外で発行されたVISA(PLUSを含む)、MasterCard(MaestroとCirrusを含む)、中国銀聯、AmericanExpress、DinersClub、JCB、Discoverのカード。(2)銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、JAバンク、JFマリンバンク、商工組合中央金庫、証券会社、生命保険会社、クレジットカード会社、信販会社、消費者金融会社、事業者金融会社など日本で発行された590社以上のカード
2015年12月25日●東京2020商戦から羽田空港アクセス線が離脱、蒲蒲線は京急次第か2020年の東京オリンピックに向けて、羽田空港アクセスの関心が高まっている。JR東日本の新線計画、東京モノレール改良、大田区の新空港線(蒲蒲線)、首都高速改良事業などが林立。供給過剰・投資過剰の声もあるなかで、競争が始まるとしたら勝者は誰なのか。○既存ルートも策を講じる羽田空港アクセスが注目される理由は主に2つある。ひとつは訪日外国人の増加と羽田空港発着便増加への「受け入れ体制整備」が必要だから。もうひとつは羽田空港が持つ「集客施設としての魅力」だ。少子高齢化が進むなかで、羽田空港アクセス路線は大規模な投資に見合う稀少な案件。首都圏の玄関とも言うべき羽田空港関連整備の公共性と、交通事業者の利益が合致した格好だ。現在の羽田空港へアクセス手段は、軌道系ルートとして東京モノレールと京急電鉄、道路系ルートとして中近距離路線バスとタクシー、マイカーがある。そこに新規参入を狙う事業体として、JR東日本の「羽田空港アクセス線」がある。間接的なルートとして、大田区が推進する「新空港線(蒲蒲線)」や、国が検討している「都営浅草線新線(都心直結線)」も控えている。既存ルートも無策ではない。東京モノレールには浜松町から北、新橋、東京方面に延伸する構想がある。京急はすでに京急蒲田駅周辺の高架化事業を完成させたうえで、ダイヤ改正で品川方面、横浜方面からの空港アクセス改善を続けている。バス路線やタクシーにとって朗報は首都高速中央環状線の全通だ。大井JCTで首都高速湾岸線と接続されたため、混雑しがちな首都高速都心環状線と首都高速羽田線を迂回できる。ちなみに、首都高速羽田線は海岸部の掛け替え計画が進行中だが、これは純粋な掛け替えで車線は増えないため、輸送力には影響しない。○「羽田空港アクセス線」は間に合わずいきなり期待を裏切る結果になってしまうが、JR東日本「羽田空港アクセス線」は2020年の東京オリンピックには間に合わない。この計画は東海道本線の田町駅付近から分岐して、旧貨物線を活用しつつ、新たな海底トンネルを設置して2020年に羽田空港貨物ターミナル付近で暫定開業。その後、羽田空港ターミナルビル地下へ延伸する構想だった。暫定開業は「羽田空港ターミナルビル付近の調整に時間がかかるため」である。しかし、2015年4月5日にその暫定開業も断念すると報じられている。JR東日本が交通省交通政策審議会で説明したという。理由は予算面で折り合いがつかなかったため。この計画は総工費が約3,000億円で、JR東日本としては国と東京都に1/3ずつ負担してもらう想定だったが、その調整がつかなかったようだ。8月に公表された国土交通省の平成28年度予算概算要求にも記載されていないため、同年度中の着工も難しい。その後、「JR東日本は2024年度に全線開業の意向」と報じられている。○「蒲蒲線」は2020年暫定開業を目指す大田区が推進する「新空港線(蒲蒲線)」計画は2020年の暫定開業を目指している。この計画は大田区役所がある蒲田地区において、JR東日本と東急電鉄池上線・東急多摩川線の蒲田駅と、そこから約800m離れた京急電鉄京急蒲田駅を結び、さらに延伸して京急空港線の大鳥居駅に接続する路線だ。全線を地下鉄とし、京急の規格で建設する。この計画は当初、離れた位置にある蒲田駅と京急蒲田駅を結ぶ地下鉄を作り、大田区の東西方向の鉄道を整備する目的だった。その後、羽田空港の再国際化と発着回数増大の方針を受けて、羽田空港アクセス路線の意味合いを持たせた。東急多摩川線は目黒線と東横線に接続するため、東急多摩川線が新空港線と接続すると、西武鉄道、東武鉄道、東京メトロのネットワークから羽田空港へのアクセスルートになる。蒲田駅では東急多摩川線のホームの一部を地下化し、同じホームで乗り換えができるようにする。これは東急の線路の規格と京急の線路の規格が異なるためだ。将来的にはフリーゲージトレイン方式(車輪の幅を変えることで異なる軌間に対応させた車両)で、東急多摩川線と京急空港線を直通運転する構想である。この計画は東急側が関心を寄せており、同社の投資家向けの説明会で紹介している。しかし、フリーゲージトレインの実用化の目処が立っておらず、京急側にとっては利点が少ないことから進捗がない。京急にとっては、いままで品川で乗り換えて京急を利用していた人が、蒲田経由に奪われる格好になるからだ。建設にあたっては、JR東日本の「羽田空港アクセス線」と同様、大田区が1/3を負担、国と運行事業者が1/3ずつ負担という枠組みとしているが、こちらも国土交通省の平成28年度予算概算要求に記載されていないため、2016年は進捗がなさそうだ。報道によると、大田区は全線開業時期を明確にしていないものの、2020年の東京オリンピック開催までに東急多摩川線側の蒲田駅と南蒲田駅間を暫定開業させたいという。南蒲田駅は京急蒲田駅に近いため、乗り換えが必要とはいえ鉄道による羽田空港アクセスルートになる。しかし、地下駅と地上2階または3階との乗り換えは便利とは言いがたい。この区間だけを京急が運行してくれるかどうかも未知数だ。●都心直結線も間に合わず、東京モノレール延伸は可能性アリか○「都心直結線」は平成28年度予算概算要求に計上京急電鉄は羽田空港に乗り入れる。京成電鉄は成田空港に乗り入れる。両者は東京都営地下鉄浅草線で結ばれ、相互直通運転を実施している。両空港を結ぶ列車も1日に約20本走っており、最速列車の所要時間は約1時間半だ。この所要時間を短縮するため、追い越し設備のない都営浅草線のバイパス路線を作る。これが「都営浅草線新線(都心直結線)」構想だ。同路線上には、東京駅丸の内地区東京駅を設置する。これが実現すると、羽田空港=成田空港間は59分、東京=羽田空港間は18分、東京=成田空港は37分で結ばれることとなる。この案は国土交通省が検討しており、平成28年度予算概算要求に1億2,900万円を計上している。平成27年度予算概算要求の2億3,600万円のほぼ半額だが、要求の内訳が「調査費」から「整備に向けた検討」の費用に変わったためだ。計画が後退したわけではない。この路線の原形は2000年に策定された運輸政策審議会答申第18号だ。「2015年度までに整備着手することが適当」と示されている。当時は都営地下鉄浅草線から東京駅丸の内付近へ支線を建設する案だったが、現在は押上駅(新駅)と東京駅と泉岳寺駅を直接結ぶ案になっている。ただし、東京駅ではつくばエクスプレスの新駅と合わせて開発する案があり、品川駅の再開発で京急の駅が地上に移設されるなど、他のプロジェクトとの調整が必要だ。着工まではしばらくかかり、2020年には間に合いそうもない。○東京モノレール延伸はすぐ始めれば間に合う?東京モノレール延伸計画は、現在の起点の浜松町駅から北へ3kmの東京駅へ延伸する計画だ。途中駅は設けない。2014年8月に国土交通省の交通審議会で東京モノレールが構想を説明したという。直前には親会社のJR東日本が羽田アクセス線構想を発表しており、親子対決という報道もあった。しかし、これは対決どころか協調である。JR東日本自身も2002年にモノレールの新橋延伸構想を発表している。当時、すでにJR東日本の線路敷地にモノレールの橋脚を設置する約束ができていたとみられる。この計画では目標年度が明らかにされていない。国土交通省の平成28年度予算概算要求にも関連する文言はない。しかし、もっとも手間取る用地買収がほぼ不要だから、2020年に間に合わせるとしたらもっとも現実的だ。問題があるとすれば、浜松町駅は貿易センタービル建て替え工事に伴う再開発計画があり、浜松町駅の建て替えも検討されている。再開発全体の計画が定まるまでは、東京モノレール単独では動けない。モノレール駅周辺だけでも早期決着したいところだ。親会社のJR東日本にとっても、羽田アクセス線が2020年に間に合わないというならモノレール、という選択はアリだろう。●首都高の中央環状線全線開通でバスに追い風○高速道路の開通が空港連絡バスを活気づける羽田空港周辺のバス、タクシー、マイカーにとっては朗報が続く。前述の通り、首都高速中央環状線の開通で都心方面のスピードアップと遅延解消が達成された。これに加えて、今後は川崎、横浜方面の開通が続く。まず、2016年度に「首都高速横浜環状北線」が開通する。ルートは首都高速羽田線の延長にあたる横浜線の生麦ジャンクションから新横浜を経由して港北インターチェンジまで。ここで第三京浜道路と接続する。これで神奈川県東部、東京へのベッドタウンとなっている地域からのバス連絡がスピードアップする。さらに、港北インターチェンジから東名高速横浜青葉インターチェンジまでの「首都高速横浜環状北線」が建設中だ。こちらの開通は2021年で、2020年には前倒しできるかどうか、といったところ。開通すれば、首都圏南西部からの羽田空港行きバスのルートが変わり、スピードアップになりそうだ。空港周辺では、内閣府地方創生推進室の羽田空港周辺・京浜臨海部連携強化推進委員会が、旧羽田空港跡地と多摩川の対岸にあたる神奈川県川崎市の再開発計画を進めている。両地区を結ぶため、多摩川に片側2車線の橋を架ける予定だ。首都高速湾岸線に平行する国道357号線についても、多摩川をトンネルでくぐり抜けて川崎臨海地区に達する。こちらは2015年度内に工事着手が予定されている。この道路が開通すると、川崎港から大田区城南島、昭和島、平和島の流通拠点や品川区大井の東京貨物ターミナルを結ぶ最短ルートとなる。現在は混雑が激しい産業道路大師橋、首都高羽田線の混雑解消も期待できる。そうなると、羽田空港連絡バスにとってますます渋滞要因が除かれる。○オリンピック輸送はバスによる波動輸送、鉄道は長期視点これらの情報から俯瞰すると、2020年東京オリンピックに関する海外旅行客急増に対しては、軌道系交通は既存のルートの改良に留まり、新規路線開通には期待できない。着々と整備が進む道路を利用するバスに活躍の期待がかかる。東京駅八重洲口バスのりばも改装を終え、2016年春にはJR東日本の新宿駅直上に「新宿高速バスターミナル」が開業予定だ。オリンピック波動輸送の主役はバスになりそうだ。一方、鉄道・モノレールなど軌道系アクセスは、オリンピック需要には間に合わないものの、長期的視点から羽田空港利用客の増加に対応していく。政府が2003年に開始した外国人旅行者の訪日促進活動「ビジット・ジャパン・キャンペーン」の効果もあって、2003年当時は約520万人だった訪日外国人数は、2014年に約1,340万人に増加した。2015年は10月現在で約1,630万人となっており、増加傾向が続いている。ホテル不足になるわけだ。羽田空港は訪日客の重要拠点であり、国際線発着回数も増やす計画になっている。オリンピックがピークとしても、その後も多くの外国人が日本を訪れるだろう。羽田空港アクセス路線の公共性、ビジネスの魅力は衰えない。もっとも、全ての計画が完成すると、羽田空港アクセス路線は供給過多となるおそれもある。そこからは競争の始まりだ。価格、スピード、快適性、いずれにしても利用者にとってはいい形で還元されるだろう。筆者は、羽田空港の軌道系アクセスについてはサービス面に課題が多いと感じている。成田空港アクセスについては、京成電鉄のスカイライナーやJR東日本の成田エクスプレスなど、座席指定の快適な列車がある。しかし、羽田空港は京急も東京モノレールも通勤仕様だ。海外旅行の始まりと締めくくりのルートとしては寂しい。「近距離だから指定席不要、並んで立って待て」ではバスに負ける。既存ルートも含めて、アッパークラスの設置を望む。その意味でも、JR東日本の羽田アクセス線に期待している。○筆者プロフィール: 杉山淳一鉄道&ゲームライター。PC、ゲーム雑誌の広告営業職を経てフリーライターに転職。マイナビニュースでは鉄道コラム「鉄道トリビア」「読む鉄道、観る鉄道」「列車ダイヤを楽しもう」などを執筆。近著は『A列車で行こう3Dビギナーズパック同梱ガイドブック』『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。達人のとっておき日本全国列車旅33選』など。
2015年12月18日日本空港ビルデングとビックカメラは、羽田空港及び国内外の空港等における家電製品等の消費税免税販売、ならびにその他の合弁事業の検討を推進するための合弁会社設立で基本合意したと発表した。両社は、これまで培ってきた免税事業に関するノウハウ、商品調達力など、それぞれの経営資源を融合することで、羽田空港等、国内の空港での免税事業に加え国外での展開も視野に入れた空港型の家電製品を中心としたセレクトショップの展開を推進するため、共同出資による合弁会社を設立する。合弁会社の名称や住所は未定だが、出資金は1億~5億円で、出資比率は日本空港ビルデングが51%、ビックカメラが49%。
2015年12月17日グルメラン実行委員会はこのほど、ファンランイベント「グルメラン」の参加者募集を開始した。「グルメラン」は、ランニング後やリレーマラソンの待ち時間などに、会場の屋台で飲食メニューを楽しめるランイベント。参加者は、ゼッケンに付いている「グルメ券」と屋台のメニューを交換できる。また、現金での購入も可能のため、応援や屋台目当ての来場も可能とのこと。屋台には、「大分中津からあげ」や「富士宮やきそば」、「コーヒーショップ」や「クレープ」などをそろえる。実施種目は、約2kmのコースを5週する「10kmラン男子・女子」(制限時間1時間30分・高校生以上)、同コースを1周する「ファミリーラン」(制限時間30分・小学生と18歳以上の保護者1人)、同コースをチームで21周する「リレーマラソン」(制限時間4時間30分・小学生以上)の3種類を用意。なお、「リレーマラソン」のチーム内での走順、チームメンバーそれぞれの周回数などは自由で、小・中学生は保護者と同一グループでの参加となる。参加料金は高校生以上4,000円・中学生3,000円・小学生2,000円・ファミリーラン(1組2人)4,000円(いずれも税込)で、会場で当日のみ利用できる金券(「グルメ券」)750円分を参加賞として用意している。2016年2月13日に東京・お台場大会、3月13日に千葉・幕張海浜公園大会、3月27日に大阪・大阪城公園大会を開催予定。参加申し込みはWEBサイトにて受け付けている。
2015年12月15日東京商工リサーチは12月4日、全国の主な空港ターミナルビル経営会社(以下、空港ビル会社)58社の2014年度決算(2014年4月~2015年3月期)をもとに「2014年度 空港ターミナルビル経営動向」を発表。売上高2,901億円で前年度より12.3%増加し、売上高トップはインバウンド(訪日外国人旅客)の大幅増が寄与した日本空港ビルデング(羽田)が2位以下を大きく引き離した。同調査は2008年度より5回目となり、TSRデータベース(294万400社)から主な空港ターミナルビル運営会社58社の2014年度の決算から分析した。58社の2014年度の売上高合計は2,901億3,233万円で、前年度より12.3%(318億925万円)増加。このうち増収は40社、減収は18社だった。LCCの就航や円安を背景に訪日外国人が増加し、2014年度の航空旅客数は国内線2.9%増、国際線9.1%増(対前年度比、国土交通省調べ)の伸びを示している。その中で、売上高トップは日本空港ビルデング(羽田)の1,410億2,400万円となり、訪日外国人の増加で羽田空港は国際線旅客数が前年度比40%の利用増となった。また、売上高も前年度比19.2%増加し、2位の北海道空港(新千歳)の2.8倍で、国内空港ビル会社58社の売上高の半分を同社が占めることなった。売上高ランキング上位10社は2013年度調査と同一となり、大都市圏のほか、東京へのアクセス手段として航空機の利用が一般的な九州の空港ビルが上位を占めた。また、函館空港ビルデングは中国をはじめ、国際線チャーター便の就航が売上高増につながり、前年度比8.7%増で前年度10位から8位にランクアップしている。売上高増加率を見てみると、但馬空港ターミナルが前年度比55.0%増を記録している。同空港は民活空港運営法に基づき2015年1月から全国で初めて空港運営が県から空港ビル会社に移管し、前年度比6,187万円増を達成した。2位の富士山静岡空港(同37.9%増)は、人気の訪日観光ゴールデンルート(東京、富士山、京都、大阪)を結ぶ拠点として、中国路線やチャーター便の増加が増加に寄与したようだ。経常利益率ランキングは、1位は壱岐空港ターミナルビルが57.6%、2位は仙台空港ビルが33.6%となった。仙台空港は9月にコンセッション(運営権)方式による民間委託の運営権者として東京急行電鉄、前田建設工業、豊田通商などの企業連合と基本協定を結び、2016年6月をめどに完全民営化が予定されている。なお、経常利益率20%以上は12社(構成比21.4%)、10%台が26社(同46.4%)で、10%以上が約7割に達している。
2015年12月11日