ドワンゴは、ナスカの地上絵を模したお香制作キット"「ナスカの夏、ペルーの夏」vol.1:ナスカの地上絵~HACHIDORI~"を発売した。販売は同社の通販サイト「ドワンゴジェイピーストア」にて行われる。価格は4,200円(税別)。完全受注生産。同商品は、2015年夏、SNSでのリツイートやまとめ系サイトのシェアが合計6万回を越えたことをキッカケにニュースサイトにも取り上げられた、ナスカの地上絵を模した蚊取り線香風アート「ナスカの夏、ペルーの夏」が、お香制作キットとして販売されたもの。蚊取り線香風アート「ナスカの夏、ペルーの夏」は、アートユニット「現代美術二等兵」の籠谷シェーンが「夏と言えば蚊の季節なので、ひと筆書きの『ナスカの地上絵』が蚊取り線香になったら面白いかな」と思い制作。ハチドリの形をした蚊取り線香の写真をSNSへ投稿したところ瞬く間に拡散されたという。大手メーカーで商品化の構想もあったものの、複雑な形状に加えて崩れやすい素材のため量産化が難しく、「商品化は不可能」と断られ続けたため、完成品ではなく制作キットを販売することとなった。商品化までの道のりは険しく、厚みや太さを微調整しながらハチドリの型を作り続けること1カ月半。そしてお香のもとになる粉の配分や、乾燥させる工程で歪曲して割れてしまうことへの対処法など、試行錯誤しながら試作すること30回以上。ベストな材料配分・制作方法を導き出すまでに7ヶ月が経ち、季節もすでに秋を迎えていたため「お香キット」として販売することになったとのこと。製作手順は、粉を練り合わせてお香のもとを作り、型に詰めてから押し出し、約1日乾燥させると完成する。十分に乾燥したら、不燃布の上で燃焼させることができるということだ。制作キット内容物は、アクリル型3種、お香のもと4つ、不燃布1枚、木栓6つ、ヘラ1本、ヘラ立て1つ。
2015年10月26日今回のテーマは、「前(昔)の方が良かった」という心無い発言と、それに対する対処についてである。○漫画家の「絵の変化」と「ファンの反応」何年も漫画を描き続けていると絵も内容も変わってきてしまうもので、ファンの中にはその変化を良しとしない人もいる。「アンチは最大のファン」と言うが逆もまたしかりで、それまで好意的だった人が、手のひらを返したように批判的になることもある。 別の業界の例でいえば、好きなアイドルの熱愛が発覚した途端、山ほど買ったCDやDVDを木材粉砕機にかけて海に撒いてしまったりすることもある。好きだった分、「裏切られた」という気持ちが大きいのだろう。自分の意にそぐわなくなったものは全て「劣化だ」だと言うのはいささか乱暴だと感じるが、変化に対して「前の方が良かった」と思うのは仕方ないし、自由である。とは思っているものの、直接「前の方が良かった」と言われたりすると、正直なところ暴力で黙らせたくなる。非力な私でも、遠くから攻撃できる武器を入手すればイケるはずだ。吹き矢つきのドローンの登場を心待ちにしている。しかし、法治国家の国民として、物理的な攻撃を行うのはあまり好ましいことではない。よって、暴力は抜きで、「前のほうが良かった」と言われた時のスマートな対処法を考えてみる。「前の方が(略)」と言われた作家は、くわえていた葉巻を灰皿に押し付け、「これが今のオレのベストだ。それに君がついて来られなかったと言うなら、残念だが仕方がない」と細い煙を吐きながら言い残し、マントを翻しながら読者に背を向け颯爽と去ることで、穏便に場を収めることができるだろう。これが、己の作品に自信とプライドを持った一般的な作家の態度である。では、私が「前の方が(略)」と言われてどうするかというと、「今すぐ前の作風に戻すから、ファンを辞めないでくれ」と言う。実を言うと、「お前らに言われなくても、俺が一番前の方が良かったんじゃないかと思っている」のである。現に、数字の上でもデビュー作が一番売れているため、一刻も早く初期の作風に戻すべきだとさえ考えている。しかし、はっきり言ってしまえば、作風というのは「前のものに戻そう」と思って戻せるものではないのである。アラフォー女が「ハタチのころの方が良かったから、ハタチに戻る」と言ったところで戻れないのと同じである。20代の頃の発想力を取り戻すのはもちろん無理だし、絵に関しても、当時の絵をマネして描いたとしても、場数を踏んだことで変に小手先の技術が上がってしまっているため、「デビュー作の劣化コピー」などという凄惨な評価を受けることになりかねない。今思えば、初代担当の「絵は上手くならなくていい」というアドバイスは、かなり的を射ていた助言だったのかもしれない。だが内容はともかく、少なくとも絵は描いていくうちに変わっていってしまうものだ。急に絵を上手くすることはできないが、急に下手にすることもできない。わざと下手に描いても、読者には見透かされてしまうだろう。そのため、わざとらしくなく、絵を当時のレベルに戻そうとしたら利き手を負傷するしかない。毎回ブレが出てはいけないので、連載中は常に一定のレベルで利き手を負傷する必要がある。軽すぎてもいけないし、勢い余って骨を折ったり、作家生命を絶ってしまったりしてもダメだ。○連載漫画が「迷走」する”しくみ”しかし、昔に固執しても先がないというのも確かだ。デビュー時の方が売れていたと言っても、それは今が「極端に売れてない」からであり、それに比べれば「普通に売れてない」デビュー作の方がマシだった、というだけだ。では、今のままではダメだと思った作家が何をするかというと、とりあえず今の作品には無い要素を取り入れようとするだろう、それは「美少女」だったり「イケメン」だったり、はたまた「パンチラ」だったりするが、こうした行いこそが、既存読者に「前の方が良かった」と言われてしまう一番の原因なのだ。何せ作家も試行錯誤の段階であるから、要素の追加が正しい判断だったのかは分からない。そこで読者に「前の方が良かった」と言われてしまったら、「やっぱそうっスよね、自分もそう思ってました!」と、慌てて前に戻そうとしてしまったりする。だが、その時点ですでに「美少女」や「イケメン」、「パンチラ」は作中に登場してしまっているため、そこからまた前に戻そうとすると、まさに「迷走」という言葉がぴったりな惨状になってしまうのだ。やはり商業漫画というのは人気商売なので、「読者の意見は気にせず。自分の信じる物を描く」というのは、余程の自信と鉄の意志がなければ不可能なのである。では、変に新しいことに挑戦などせず、同じ物をずっと描きつづけていれば問題なかったのかと言うと、それはそれで、絶対に「飽きた」と言う人間が出てくるのだ。漫画家でも芸能人でも、人気商売で世に出ている以上、ガタガタ言われる運命なのである、全くガタガタ言われなかったら、誰もそいつのことを知らないだけだ。なので、「前のほうが良かった」という感想に限らず、作風について何か言われた時の対処法は「とにかく落ち着く」ことである。まず仕事場の窓を開け、シーブリーズを裸の胸にパーンと一発叩きつけ、ここは六本木ヒルズの最上階で、自分はIT企業の若き社長だと思うようにしている。IT企業の社長はシーブリーズを使わないかもしれないが、それだけクールになれということだ。確かに「前の方が良かった」と思っている人はいるだろうが、その意見一つで読者全員がそう思っていると思いこんでしまったり、焦るあまり描きかけの原稿に意味のないパンチラを入れてしまったりしてはいけない、ということである。逆に、読者は悪意がなくても「前の方が良かった」と作家に言わない方が良い。私のように病み気味の作家の場合、勢いあまって利き腕を負傷しに手近な車道に飛び出したり、あるいは吹き矢付きドローンを読者めがけて発進させたりするからだ。カレー沢薫漫画家・コラムニスト。1982年生まれ。会社員として働きながら二足のわらじで執筆活動を行う。デビュー作「クレムリン」(2009年)以降、「国家の猫ムラヤマ」、「バイトのコーメイくん」、「アンモラル・カスタマイズZ」(いずれも2012年)、「ニコニコはんしょくアクマ」(2013年)、「負ける技術」(2014年)など切れ味鋭い作品を次々と生み出す。連載作品「やわらかい。課長起田総司」単行本は1~2巻まで発売中、9月18日よりWeb連載漫画「ヤリへん」を公開開始。「兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃」、次回は10月20日(火)昼掲載予定です。
2015年10月13日福島ガイナックスは、漫画家/イラストレーター・寺田克也氏の個展「寺田克也ココ12年展~絵を描いて生きていく方法?~」を開催する。会期は10月31日~2016年1月31日(大晦日・元旦は休館)。会場は、福島県・田村郡の「空想とアートのミュージアム 福島さくら遊学舎」。会期中は夢枕獏氏とのトークセッションをはじめ、新作襖絵の公開制作やサイン会が実施される。入場料は大人800円、大学生700円、中高生600円、小学生400円。同展は、数々のゲームやアニメ、書籍、コミック作品を手掛けてきた漫画家/イラストレーター・寺田克也氏の個展。大判で出力したイラストを襖(ふすま)に貼りこみ、屏風のように演出して60点以上が展時されるという。加えて、同氏の新刊書籍「絵を描いて生きてきた」に収録される新作イラストなども展時される。 ほかにも、寺田氏本人の制作風景を収めたドキュメント映像など、「絵を描いて生きてきた」寺田氏の創作の秘密を垣間見ることのできるコンテンツが多数出品されるという。また、開催初日の10月31日・13時からは、寺田氏と公私ともに親交があるという夢枕獏氏を迎えてのトークセッション『寺田克也×夢枕獏「ものをかいて、 生きてきた」』が開催される。会場は同館 工作室。参加費は1500円(展示観覧料込み)。参加希望舎は、同ベント当日に「さくら遊学舎」受付でイベント参加権付き入場券を購入する(定員は先着100名、先着順)。さらに、11月21日、22日、23日と1月9日、10日には、展示室内で寺田氏本人による新作襖絵の公開制作『寺田克也「絵をかいて、 生きている」』が実施される。このほか、1月9日と10日には、当日、本館ミュージアムショップにて対象商品を1000円以上購入した来場者を対象に、寺田氏のサイン会が開催される予定となっている。
2015年10月05日伊勢丹新宿店が9月19日から23日まで、子どもが描いた絵を基にオリジナルのレッスンバッグを作ることができるイベントを、同店本館6階スクール子供雑貨コーナーで開催する。対象となる子どもは幼稚園生から小学校低学年までで、参加者がクレヨンとクーピーを使って描いた絵を基に、デザイナーのトヨクラタケルがオリジナルのフェルトアップリケを製作。そのアップリケを貼ることで、世界に一つだけのレッスンバッグを作るといった内容だ。大阪総合デザイン専門学校在学中から、フェルトと紙を使ったイラストレーションを中心に活動を始めた同氏は、国内海外問わず数多くの個展やグループ展を開催している他、イラストレーションの受賞歴も数知れない。りそな銀行キャッシュカードやHonda Cars WEBサイトの作品でもお馴染みだが、13年には、プロダクトブランド、リバースプロダクツ(Re:VERSE PRODUCTS)を始めとする企画・製造もスタートさせている。そんなトヨクラの感性とそれぞれの子どもの総合性が融合することで生まれるレッスンバッグは、子どもにとっても自慢の一品となることは説明するまでもない。アップリケを貼るバッグ(3,900円)は、リバースプロダクツのオリジナルのもので、カラーは「ネイビー×ネイビー」、「グレー×ピンク」の2種類で、モチーフサイズは2タイプ(20cm×20cm 2,500円、10cm×10cm 1,500円)。さらに、有料でトヨクラがデザインを手がけた既存のアップリケを一緒につけることができるほか、無料で「家」、「木」、「チューリップ(赤・黄)のアップリケをそれぞれ無料で1枚ずつつけることもできる。絵を描く所要時間の目安は45分。各日午後1時から午後5時までの開催だが、狙い目は、初日19日と20日。両日ともにトヨクラ本人が来店して、子どもたちと一緒にバッグ作りを楽しむという。イベント参加の予約は受け付けないため、希望者は直接会場に足を運ぶことが必要だ。先着順の案内となるので混雑時には待つこともあるが、その間、他の参加者がどのような絵を描くのかを眺めるのもいいだろう。バッグは仕上がりまでに2週間程度を要すが、完成まで指折り数えるのもまた楽しいもの。秋以降の習い事に一層性が出ること間違いなしだ。
2015年09月09日福島ガイナックスは、著名漫画家/イラストレーター・寺田克也氏の個展「寺田克也ココ12年展~絵を描いて生きていく方法?~」を開催する。会期は10月31日~2016年1月31日。会場は、福島県・田村郡の「空想とアートのミュージアム福島さくら遊学舎」。同展は、『探偵 神宮寺三郎』シリーズ、『バーチャファイター2』、『Busin』シリーズなどのゲーム作品のキャラクターデザインを始め、アニメ『BLOOD THE LAST VAMPIRE』のキャラクターデザインや、数々の書籍・コミックを手がける漫画家/イラストレーター・寺田克也の大規模個展。2013年に京都漫画ミュージアムで開催された「寺田克也ココ10年展」を、福島にてリニューアル開催するものだ。寺田氏の2000年代の作品を中心に、大判で出力したイラストを襖(ふすま)に貼りこみ、屏風のように演出した京都での展示はそのままに、新作も加えた内容にて展示。また、サブタイトルと同名の寺田氏の新刊書籍も同時期に発売が決定し、書籍とも連動した、寺田克也がプロの作家としてどのように絵に取り組んでいたのかを目の当たりにできる展示も用意される予定。なお、展示詳細や会期中のイベントについては、10月(予定)に追って発表されるということだ。
2015年09月09日虎の穴は10日より、漫画家、イラストレーター、アニメーターなど総勢100名のクリエイターの作品を展示するチャリティ企画展「第四回武者絵展」を開催している。会期は8月17日まで、開場時間は11:00~19:00。会場は東京都・秋葉原のとらのあな秋葉原店C 4Fイベントフロア。入場料は大人(高校生以上)200円、子供(小学生以上)100円。幼稚園、保育園以下無料。同展は、有志の呼びかけに応えた漫画家やイラストレーター、アニメーターなど約100人のクリエイタ―が、歴史に登場する武将や戦の場面を描いたイラスト展示会。東日本大震災後(2012年7月)、福島県南相馬市などに伝わる神事「相馬野馬追(そうまのまおい)」を支える目的で1回目をスタートして以来継続した取り組みとなっており、今回が4回目の開催となる。この東京での展示以降も、各地を巡回する予定だ。作品を提供するクリエイターたちのそれぞれのオリジナルの「武者絵」が見どころで、昔ながらの古風な武者絵に加え、未来的なモチーフのものや萌え美少女風のものなど、さまざまな絵柄の武者絵が集まっている。なお、入場料および図録(3,000円)等の売上は、全て義援金として南相馬市役所に寄付されるということだ。(c)「武者絵展」実行委員会
2015年08月10日「私にとって描くことは、絵を見てくれる人とのコミュニケーションでもあるんです」1993年生まれの若手イラストレーター、おはぎ氏。インタビュー会場に現れたのは、カンカン帽に紺のワンピース、ショートカットが似合うまさに「かわいい」という言葉がぴったりの女性だった。10代の頃からWebでの活動を始め、「絵師」としてpixivやニコニコ動画で作品を発表。最近では小林幸子さんのCD「吉原ラメント」のイラストなどを手がけているほか、作曲家・ORYO氏とのユニット「FAULHEIT」ではイラスト、グラフィックデザイン、動画制作を担当している。今回は、おはぎ氏がこれまでに生み出してきた「かわいい」イラストの数々やその制作手法、それを支えるツールとの関係性について、お話を伺った。――最初に、絵を描き始めたきっかけを教えてください。小さいころは、絵を描くということに特別な執着があったわけではなかったんですが、小学校4年生のころ、友達の中にお母さんがイラストレーターとして働いている子がいたんです。その友達のお家に遊びに行ったときに、お母さんがペンタブレットで絵を描いているのを見たのがきっかけになりました。その時見た光景が衝撃的で、両親にねだってペンタブレットを買ってもらいました。確か、当時のワコムのエントリー機で、「FAVO」というペンタブレットでした。本気で絵を描き始めたのは、そこからですね。お絵かき掲示板に作品を投稿すると、見た人からのコメントが付くのが嬉しくて、本格的にインターネットで絵を公開し始めました。それから中学生になって、自分でホームページを作って、作品を公開するようになりました。同時に、Pixivやニコニコ動画にも投稿するようになって。いろんな人に自分の絵を見てもらって、コメントをもらうことは、もうコミュニケーションのひとつでしたね。「ここがこの絵の見どころ」と自分が思っているところに反応があると、すごく嬉しい。気がついたらネットを通じてお仕事の依頼もいただけるようになりました。――最近手がけた仕事は?スマートフォン用アプリ『DRAGON SKY(ドラゴンスカイ)(スクウェア・エニックス)のキャラクターデザインをさせていただいています。大枠の設定をいただいて、その中で自由にキャラクターを作り上げていきました。なかでも、ニコニコ動画とのコラボキャンペーンで「おはぎオリジナルデザインの限定キャラ」を作らせていただいたのは貴重な経験でした。この企画のキャラクターは「好きなように描いていい」と言っていただいたのですが、そのキャラクターが前面にでる広告バナーを作ることになりました。この作品のほかにも、いろんなソーシャルゲームのバナーが並ぶ予定だったため、目に付く方がいいなと思ったので、強そうで派手で、かわいいラスボスっぽいキャラを意識して作りました。――今回、ワコムのキャンペーン用に描き下ろされた少女のイラストについて、解説していただけますか?リボン、宝石、花、そして大きな瞳がポイントです。自分の好きなものをぎゅーっと詰め込んだ作品にしようと思って描きました。――描くのにかかった時間はどれくらいですか?1枚の絵を描き上げるのに、8~10時間くらいかかりますね。といっても、一気に描くのではなく、ラフを描いたら一晩寝かせたり、完成に近づいてからも一度時間を置いたりします。描いた瞬間は、テンションが上がってしまっていて客観的に見られなかったりするんですよね。時間を置いて見直すことで、ここちょっと違うな、とかバランスに違和感がある部分に気付けたりするので細切れに進めていくことが多いです。――かわいらしいイラストを多く生み出されているおはぎさんにとって、「かわいい」とは何ですか?そうですね、自分が「かわいい」と思った人や物、表情から作画へのインスピレーションを感じることが多いです。作品の中の女の子のようなフリフリした格好は、好きですけれど、自分には似合わないので、実際着ることはないです(笑)。なので、これはすっごくかわいいな、こんな服を着てみたいなだとか、そんな憧れを絵として表現することが、わたしの「かわいい」の楽しみ方のような気がしています。――具体的に「かわいい」と感じるモノゴトについて、どんなものがありますか?今回描き下ろさせていただいたイラストにも含まれている、花とか宝石とかリボンとか、そういったキラキラした「かわいい」ものが、子どもの頃から大好きで、新聞の宝石の広告なんかを切り抜いて集めて持っていたりもしました。また、アイドルが大好きで、コンサートにもよく行きます。アイドルの写真をただじっと見ているだけでも楽しくて(笑)。ああ、まつ毛が長いな、とか、目力がすごくてかわいいな、とか。――ペンタブレットとの関わりについて、詳しくお聞きしていきたいです。現在、どの機種をお使いですか?今はIntuos Proを使っています。それまでは、Intuos 4のsmallサイズを、表面がツルツルになるまで使い込んでいました。長らくひとつの機種を使い続けてきたせいか、今のIntuos Proに新調したときは、描き心地がとても紙と近い感じがして感動しました。――ファンクションキーにはどんなコマンドを割り当てていますか?特別凝った使いかたをしているわけではありませんが、透明色の切り替え、そしてundo(元に戻す)とredo(やり直し)を設定して頻繁に使っています。髪の毛を描く際は一筆でさっと引くのですが、気に入った線が描けるまで何度もやり直して作画するのでundoは必須ですね。あと、ワイヤレスで使えるのはやはり便利ですね。いつもの姿勢に疲れたら、膝に乗せて使ったりもできるので、自由度も高いです。そうした使い方をすると、必然的にキーボードが遠くなるので、手元のファンクションキーが使いやすいのも気に入っています。――ペンの替え芯にも種類がいろいろありますが、主に何を使っていますか?替え芯は、もともとついている標準芯と、ハードフェルト芯を使い分けています。筆圧は比較的強いほうですね。新作を描き始めるときは、ハードフェルト芯の新品をおろして使ったりしています。気分を上げたいときにはオススメです!――最後に、イラストレーターを目指す人に向けたアドバイスをひとことお願いします。まず、イラストレーターという仕事は、私にとって「これ以外、自分には考えられない」と思えるものです。単に絵がうまくなりたいのであれば、ひたすら練習をすればいいと思うんですが、もし、イラストレーターになって仕事をしたいのであれば、自分自身をプロデュースするということも忘れないでほしいと思います。例えば、自分の絵の方向性とか、世の中の流行など、自分が何を描くべきかをはっきりさせていくことが、すごく大切だなと感じます。やみくもに描いていても「これでいいのかな」ってモヤモヤしてきちゃったり、壁にぶつかったりすることが多いと思うんですが、根底にある「自身のプロデュース」をしっかり見極め、進めていってほしいです。そう語るおはぎ氏も「自分が本当に描きたいものは何なのか」に悩んでいた時期があり、そこでひたすら自分の好きな「かわいい」ものを追求し、好きな構図で楽しく描くことにしたという。「自分が楽しく描ける絵だからこそ見る人を惹きつけ、そこにコミュニケーションが生まれると思うんです」と、はにかみながら語ってくれたのが印象的だった。ワコムキャンペーンサイト「Create more」では、メールアドレスの登録でおはぎ氏の「かわいい」をちりばめたイラストテクニックを体感できるコンテンツ、eBookがダウンロードできる。レイヤー構造を一覧できるPSDファイルを入手できるほか、限りなく実践に近いテクニックも公開しているので、イラストを描いている、あるいはこれから描きたいと思う人は、ぜひ参考にしてほしい。なお、8月1日には、おはぎ氏自身が登壇し、見る人の心を引き寄せるイラストを制作する工程や、作品づくりに役立つテクニックを公開するセミナーも実施。直接クリエイティブに関する質問を投げかけることもできるそうなので、こちらもチェックしてみてほしい。
2015年07月17日電子書店パピレスが運営する電子貸本サービス「Renta!」は26日、声優によるセリフやBGMなどが付加された音声付「絵ノベル」の配信をスタートした。「絵ノベル」とは、小説やゲームをシナリオ化することで、「より分かりやすく・より読みやすく」した新感覚のデジタルコンテンツ。セリフや文章を一定の文字数で区切ってウィンドウ化し、スクロール動作での閲覧することができる。また、物語の背景やキャラクター画像など、ストーリーに付随したビジュアルを文章と共に常時表示していることが特徴として挙げられる。「Renta!」が今回配信するのは、この「絵ノベル」に、声優による音声やBGMを付加した音声を追加した音声付「絵ノベル」。従来のものに比べ、キャラクターの音声やBGMを追加することにより、より臨場感が増しているという。その第一弾としてリリースが決定したのは、13万DLを突破した日本初の"枯れ専"(オジサマ好き)乙女ゲーム『制服の王子様 松本悠一』(マッドボックス)、『Summer Snow』(KOYONPLETE)、『ハーレクインキャストノベル 秘密の妻』(ハーレクイン)の3作品。『クレヨンしんちゃん』の野原ひろし役などでおなじみの藤原啓治や、『新機動戦記ガンダムW』の主人公ヒイロ・ユイを演じ、女性からの支持も多い緑川光など、人気声優のボイスが収録されている。
2015年05月27日今回のテーマは「漫画を描くために行った練習、勉強したこと」についてである。漫画家というのは絵が描けるのが大前提であるが、全員がすごくうまいというわけでもない。もちろんうまい人の方が多いと思うが、「ヘタウマ」という作風でヒットを出している作家も少なくはない。私の漫画を読んだことがある人ならご存じの通り、当方の作風は、ヘタウマからウマを引いたものである。しかし5年の作家生活を経て、私の絵も「常軌を逸したヘタ」から「普通のヘタ」へとランクアップし、余計に売れなくなった。デビューの際、私は最初の担当編集者から「絵はうまくならなくていい」と言われ、1~2年はそのアドバイスを忠実に守ってきたのだが、今思えばそのアドバイスを守り続けた方が良かったのかもしれない。しかし、個人的にはやはり漫画家たるもの、絵がうまいに越したことはない、と思う。○絵の練習にありがちな"オウンゴール"を避けるために絵をうまくするにはどうしたらいいか、と絵が描ける人に尋ねると、大抵の人が「とにかく描くこと」と答えるだろう。しかし、私も約5年間、ほぼ365日休まず絵を描いてきた。それにしては上達がなさすぎるが、ここでただ単に才能がない、と断じてはいけない(私の心が折れる)。肝心なのは「向上心を持って正しい絵をとにかく描くこと」であり、自分の描きたい絵だけを自分の手癖のままに描き続けても、サッカーのルールを一切覚えず必殺シュートの練習だけするようなもので、試合に出てもオウンゴールを連発するだけである。よって、まず正しい漫画の描き方の教本通りに描いてみる必要がある。そういった本を買うと「ダイエット本を買っただけで痩せた気になるデブ根性」が発動するという人は、ネットで絵の描き方を調べれば、そういったページがたくさん見つかるだろう。また、技術うんぬんはしゃらくさい、とにかく描きたいという人は、うまい人の絵を模写してもいいし、トレースするだけでもやり続ければ、おのずと手が覚えていく。私は以上のことを一切やらずに、今現在の「印象に残らないヘタ」という作風を完成させたので、そのポジションを目指す人は参考にしてほしい。特に、練習として模写やトレースをしたことはほぼないと言って良い。○絵を描くことの「喜び」は人それぞれ「絵や漫画を描くのが好き」と言っても、「絵を描く作業自体が好き」「満足する絵が描けたときの達成感が好き」など、どこに楽しみを見いだしているかは人それぞれだ、そして、その中には「絵を人に見せて褒められるのが好き」という人も含まれている。そこで「絵を褒めてもらいたい」→「上達するために努力する」という方向に行く人はうまくなる。しかしその過程をすっ飛ばして、「とにかく絵を褒められたい」という人はうまくならない。私は典型的な後者のタイプでああるそういうタイプの人間は、模写やトレースはしない。そうやってうまく描けても自分の絵として公開できず、人から褒めてもらえないからだ。時々、模写やトレースで描いた物を自分の絵として公開してしまう過激派もいるが、見つかれば叩かれるし、商業作家がやったら命取りになる。よって、自己流の絵で褒められようとするものの、練習をコツコツやらないから大して上達せず、当然ながら褒められることはないのである。「努力せずに結果だけ得ようとしてもダメ」という当たり前のことを、5年もかけて証明できたことだけが不幸中の幸いだ。他山の石としてほしい。○カレー沢作品に突如"美少女"が登場、読者の反応は?しかし、私にも全く向上心がないというわけではない、このままじゃダメだと思う時もある、もちろん自然にそう思うわけではなく、アンケートや単行本の売り上げが具体的にダメな時になって初めて考えるのだ。だが、「とにかく結果だけ得ようとする派」の私は、どれだけピンチに陥っても、今さらスケッチブックで絵の練習など始めない。ならばどうするかというと、原稿上で試行錯誤を始めてしまうのである。前話と明らかにキャラの造形が変わっていたり、ひどい時はコマ単位で顔が変わっていたりすると言う手探り状態を、そのまま雑誌に載せてしまうのである。数年前、連載作品の調子が芳しくなく、担当から「このままでは打ち切り」と言われたことがあった。それまで「うまくならなくていい」を実践していた自分も、やはり絵はうまいに越したことはないのではないかと思い直し、次の原稿では極力うまく描こうとした。まだそれだけなら良かったのかもしれないが、「カワイイ女の子が登場したら人気が出るのでは」という安易すぎる発想から、ヒロインの顔を別人のように変えて登場させたのである。その結果、評価は散々だった。平素、良くも悪くも話題にのぼらない自分の漫画が某大型掲示板でたたかれたほどである。そもそも、突然うまい絵やカワイイ女の子が描けるわけがなく、それまで応援してくれていた読者にまで「元に戻してくれ」と言われるありさまであった。私のみならず、突然作風が変わる漫画があったら、それは不人気によるテコ入れか、作家が突然このままじゃダメだと思い、見切り発車したかのどちらかである。既存ファンからしたら「余計なことを」と思うかもしれないが、こうした試行錯誤は作家が一応持っている向上心の表れであり、作品をよりよくしようという気持ちから生じているのである。ただ、焦って前に進もうとして、ギアがバックになっているのに気付かずアクセルを踏んでしまっただけなのだ。カレー沢薫漫画家・コラムニスト。1982年生まれ。会社員として働きながら二足のわらじで執筆活動を行う。デビュー作「クレムリン」(2009年)以降、「国家の猫ムラヤマ」、「バイトのコーメイくん」、「アンモラル・カスタマイズZ」(いずれも2012年)、「ニコニコはんしょくアクマ」(2013年)、「負ける技術」(2014年)など切れ味鋭い作品を次々と生み出す。2015年2月下旬に最新作「やわらかい。課長起田総司」単行本第1巻が発売され、全国の書店およびWebストアにて展開されている。
2015年04月28日太眉ブームだけど、いざすっぴんになると眉毛がなかったり、なんとなく毛がまばらだったりと色々気になってしまいますよね?だけど眉だけいつものように描くとなんだかすっぴん顔から浮いてしまう。そんなときは、こうするんです。メイクのコツ・ポイントパウダーは使わず、ペンシルで眉毛の間を埋める。髪色を揃えるために、眉マスカラを使って色味を調節する。このメイク動画のノーカット版と使用コスメ詳細を見る
2015年04月16日東京都・市ヶ谷のKADOKAWA市ヶ谷オフィスセミナールームにて、5000人以上が体験してきた「切り絵作家・蒼山日菜さんのレース切り絵教室」が開催される。開催日時は4月28日14:00~16:30。参加費は8,640円。同講座は、動植物や書など様々なモチーフをハサミだけで作りだし、レースを思わせるような細密なデザインと技術で、国内だけでなく海外でも高い評価を得ている切り絵作家・蒼山日菜による切り絵教室。過去には日本全国で5000人以上が受講しており、同講座では初心者でもきれいに仕上げられる、教室限定のオリジナル図案作品を2時間ほどで作るとのこと。また、当日は「蒼山日菜のレース切り絵」、「蒼山日菜のレース切り絵II」など、KADOKAWAの出版した蒼山氏の書籍にサインをもらうことができる。また、蒼山氏の実体験も踏まえて、「好きなことで食べていくためにはどうすればいいか」というテーマでのトークがあるということだ。なお、参加に際しては予約はKADOKAWAが運営する完全受注生産「商品・サービス」販売サイト「ketsujitsu(ケツジツ)」からの予約が必要となる。応募締切り日時は4月10日23:59。なお、蒼山日菜氏は切り絵作家で、2000年より切り絵をはじめ、2008年にスイスのシャルメ美術館で開催された第6回トリエンナール・ペーパーアート・インターナショナル展覧会で、アジア人初のグランプリを受賞。2006年第8回、2007年第9回カンヌ国際展覧会「アートと世界の文化展」にて2年連続で金メダルを受賞するなど、世界で多数の賞を受賞し、Newsweek「世界が尊敬する日本人100人」に選出された。
2015年03月31日いちサラリーマンが、LINEスタンプで一攫千金を狙う本連載。今回は私が絵を描いている環境について紹介してみたいと思う。繰り返しになるが、私は絵を描くプロではない。そのため、なんとなくイメージされる、Adobeのソフトが充実したPCとペンタブレット……などといった理想の環境は整っていない。使っているのはiPad(第4世代)とスタイラスペン(Bamboo Stylus duo, 3rd generation)、そして無料のペイントアプリ「ibisPaint X」のみ。これだけでも、けっこう快適に絵が描けるもんです。○Bamboo Stylus duoとibisPaint XiPadの紹介は不要だと思うので、スタイラスペンとアプリの紹介を少々。まずは「Bamboo Stylus duo, 3rd generation」。ワコムのスタイラスペンで、紙に書く通常のボールペンと画面タッチするためのスタイラスペンがひとつになったものだ。スタイラスペンと言えば種類も豊富にあり、何かのノベルティでタダでもらうなんていうこともあるが、このBamboo Stylus duoはとにかく使いやすい。ちなみに同じシリーズの第2世代のペンを以前は使っていたが、この第3世代は全く別物だ。ペン先がゴムでなく導電繊維というものを使っているらしく、気持ちいいくらい滑らかに描くことができる。一度これを使ったらもう過去の製品には戻れないと言ってもいいくらいだ。そしてもうひとつ、なんかかっこいい。ワコムのことは絵を描く人で知らない人はいないと思うが、ペンタブレットには手が出なくとも、ペンだけでもワコム製というだけでそれっぽい気分になれる。気分を高めることができるのは重要なポイントだ。次はイラストアプリ「ibisPaint X」。とりあえず無料のアプリでなんとかしたいと思い。たどり着いたのがこれ。一部有料部分もあるようだが、無料の範囲でも十分に使える。複数のペン先や色の調整、レイヤー機能、ぼかしツールまで、とりあえず絵を描いてみるという分には全く不自由しない。そして面白いのが、描いた絵の工程が記録され、後から再生できるという機能。苦労して描いた絵の工程を振り返って見ることができるのは非常に楽しい。ちなみに公式サイトではその機能を利用し、他の人が投稿した絵を見ることもできる。中にはアプリの使い方や上手な絵を描くための方法も投稿されているので、是非参考にしてほしい。なめたけどこにでもいる普通の社会人。酒を呑むよりも呑まれることが増えてきたと感じるものの、特に対策はしていない。絵を描く以外にもバンドを組んでみたりスポーツをしてみたりするが、特に特技もなく、徒然なるままに日々を過ごしている。
2015年02月27日小顔に見せたい人は読めば人生観変わるチークの入れ方をご紹介します!え?チークだけで小顔になれるワケがないって?いやいや、それは勘違いです。実は、チークの入れ方一つで顔の大きさが劇的に変わってしまうのです。右と左の顔を比べてみてください。右側の顔の方がシュッとして見えませんか?ちょっとチークで色を加えるだけで、顔の大きさが一瞬で変わってしまうのです!■一瞬で小顔になっちゃうチークの入れ方早速、小顔になるためのチークの入れ方を教えます。ポイントは2つ、チークの種類と入れる位置です。まずはチークの色が肝心!ピンク系は可愛く仕上がるのですが、どうしてもボヤけてしまいがち。小顔作戦の理論の上では使わないのが無難です。それと、色が目立ちがちな赤系も避けておきましょう。選びたいのはブラウン系やオレンジ系のチーク。肌馴染みがよく、顔を正面から見た時の陰影がつけやすい色なのです。パールやラメ感はなく、マットなタイプの方が小顔効果は高まります。頬だけキラキラしていたら、小顔のだまし絵効果が低くなってしまいますからね。そして、二つ目のポイント。チークの入れる位置です。「チークをどこにのせればいいのか分からない!」迷える女子は少なくありませんが、実は小顔に見せるための位置を探すのはとっても簡単!口の中に頬のお肉を凹ませてみて下さい。すると、頬骨の下の位置がクッキリ出てきますよね。その凹んでいる場所を頬骨に沿って、チークを入れるのが正解。人それぞれ頬骨の高さや頬の丸みが違いますが、この方法を使えば、あなたの顔に合ったチークの場所が一目で発見できます。まるで外国人のような頬骨の高い美人顔が完成するこのチークメイク法。色味の少ない青みがかったベージュをのせると、病人フェイスになってしまうので、それだけ注意です。さ、今のチークから卒業して小顔美人のチケットを手にしてみては?
2015年02月16日銀座TSUMUGUは、子どもが描いたイラストをスマートフォン等で撮影してアップロードするだけで、オリジナルの刺しゅうTシャツを制作できるサービス「クレヨンパラダイス」をオープンした。これを記念して、抽選で10名に刺しゅうTシャツを無料でプレゼントする「世界にひとつのTシャツをつくろう」キャンペーンを実施している。応募期間は2月27日まで。「クレヨンパラダイス」は、子どもが描いた絵をスマートフォンなどで撮影してWebサイトからアップロードして注文すると、その絵を忠実に再現した世界でひとつだけのオリジナル刺しゅうTシャツが制作され、約2週間後に届けられるサービス。アップロードされた絵を刺しゅう専門デザイナーがリデザイン(刺しゅうデータ化)したのち、実際の刺しゅう作業を銀座の工房で行うという。刺しゅうは最大15色の糸を使用し、可能な限り原画に近づけているとのことだ。商品タイプは、半袖Tシャツ(5,990円)、長袖Tシャツ(6,590円)、スウェットトレーナー(7,190円)から選択でき、サイズは100~140の5種類そろっているほか、同じイラスト・商品で2点以上の購入した場合のセット割引も用意されている(上記価格はいずれも税別)。そのほか、同サービスのオープンを記念した「世界にひとつのTシャツをつくろう」キャンペーンを展開している。「お問い合わせ」ページの入力欄に「キャンペーン応募」と明記し、サイズ(90~130)を記入して送信することで応募が完了する。その後、抽選で10名にオリジナル刺しゅうTシャツが贈呈される(当選は同社からの連絡をもって発表)。なお、応募条件は「同サービスWebサイトのギャラリーページやFacebook等のSNSにイラストや商品の掲示を許可すること」、「イラストの対象年齢は小学校低学年(9才程度)までであること」、「感想や改善点をメールで質問される場合があること」となっている。応募締め切りは2月27日まで。
2015年02月04日(Photo by メトロポリタン美術館)フランスの画家、ジャン=レオン・ジェロームの描いた『ピュグマリオンとガラテア』という絵があります。接吻をしている男女の絵なのですが、この絵を見ていると、ため息とともに甘美な印象が体中をかけめぐります。ピュグマリオンというのは、ギリシア神話に出てくるキプロス島の王のこと。人間の女性には見向きもせずに、理想の女性・ガラテアを大理石の像に掘り上げた人物です。その像が生命を授かり彼の妻となるのですが、ジェロームが描いたのが、2人の接吻の瞬間なのです。ガラテアの足の部分はまだ大理石ですが、上半身は人間になっていて、ピュグマリオンの接吻に応えるかのように腕をまわしています。女性なら憧れるシチュエーションを表現この絵の中で良いのは、ピュグマリオンの顔。ガラテアの後頭部に隠れて見えにくいですが、恍惚の表情を浮かべています。理想の女性を手に入れた無垢な少年のように、彼女を仰ぎ見ながらその体を無我夢中で抱きしめている、といった感じです。こういう瞬間って、誰でも憧れますよね。キスによって生命が覚醒するなんて、ロマンチックで官能的です。恋に落ちる、まさにその瞬間を描いています。恋は相手の中に理想を見出すことでもありますが、この絵の中にはその情熱と心情が現れています。女性であれば、誰だってこういう時が来るのを待っているものであり、「一度はこんな場面を味わってみたい」と思うはずです。この絵の制作当時、ジェロームは66歳。印象派のマネやルノアールにはない、静謐で情熱的な魅力にあふれています。キスの瞬間を描いたもう一つの名画(Photo by オーストリア絵画館)オーストリア人画家のグスタフ・クリムトが描いた『接吻』も有名な絵ですよね。この女性のモデルは、彼の恋人だったエミーリエ・フレーゲだとされています。金箔が多用された黄金色に輝く中、まさにいま「接吻」を受けようという女性がいます。女性の「このときを待っていたの」といった表情には、グッと惹きつけられるものがあります。この絵の制作当時、クリムトは46歳です。『ピュグマリオンとガラテア』はニューヨークのメトロポリタン美術館に、『接吻』はオーストリア絵画館に所蔵されています。残念ながら、どちらも本物は見たことがありません。「一度、本物を見たいものだ」と思いながら、画集を眺めている秋の夜長です。Image photo by Pinterest
2014年11月28日東京・名古屋・神戸の3都市で開催され、計75万人を超える驚異的な動員数を記録した2009年開催の「だまし絵」展の続編「だまし絵II 進化するだまし絵 Into the Future」が、8月9日より、Bunkamura ザ・ミュージアムで開催する。美術の歴史における「イリュージョン」の効果に注目し、古典的絵画から近代を経て、現代美術に至る歴史的な流れの中で、作品の系譜を紹介した初回の展覧会に対し、本展では、タイトルにもある通り「進化」する現代美術の展開を軸とする作品群が並ぶ。「プロローグ」では、ダブル・イメージの傑作、ジュゼッペ・アルチンボルドの「司書」やアルブレヒト・デューラーの「アイリスの聖母」(16世紀後半の複製)など、古典的巨匠によるだまし絵の名作が展示されており、続いて「トロンプイユ」「シャドウ、シルエット&ミラー・イメージ」「オプ・イリュージョン」「アナモルフォ―ズ・メタモルフォーズ」の4つのテーマに沿った構成となっている。第2章「トロンプイユ」では、画中の女性の目が数秒ごとに動く福田美蘭の「婦人像」や見慣れたモチーフを本物そっくりに再現するカズ・オオシロの「フェンダー・デラックス・リヴァ―ブ・アンプ2」など、まさに“目をだます”作品が続々登場。美術の世界では、物体を本物らしく見せるための“引き立て役”のモチーフとして使われてきた「影」や「鏡」だが、20世紀後半以降、これらを“主役”と捉え、既存の固定観念を打ち破る作品が生まれ出すようになった。第3章「シャドウ、シルエット&ミラー・イメージ」では、福田繁雄の「アンダーグラウンド・ピアノ」やマルクス・レーツの「姿見II」をはじめ、虚像と実体間で起きる不思議かつ立体的なだまし絵が体感できる。そのほか、第4章「オプ・イリュージョン」では、パトリック・ヒューズの描く「広重とヒューズ」やヴィクトル・ヴァザルリの「BATTOR」、第5章の「アナモルフォ―ズ・メタモルフォーズ」では、エヴァン・ペニーの「引き伸ばされた女 #2」、ルネ・マグリットの「赤いモデル」、ヴィック・ムニーズの「自画像悲しすぎて離せないバス・ヤン・アデルによる」など、ウィットに富み、遊び心あふれる技の競演が凝縮されている。なかでも、一辺7センチの木片784枚を基盤状に敷き詰めたダニエル・ローズィンの「木の鏡」は必見。木片にはモーターが、本作品の中央には小型カメラが取り付けられており、とらえた映像に従って、明暗を創り出すその様は“鏡”。記者内覧会に登場したダニエル氏は、「ぜひ作品に近づいてみてください。ご自身の姿が映し出されます」とデモンストレーションして見せた。8日に行われたセレモニーには、本展のナビゲーターを務める俳優・八嶋智人さんが登壇。「(音声ガイドを録ったので)作品は把握していましたが、本物の作品を間近で見たら、脳がグラグラするような衝撃を受けました。自分が当たり前だと思っていることが覆される、不思議な世界にどっぷりと浸かって頂きたい」とコメントした。新鮮な発見と驚きに満ちた本展。難しい理屈は抜きにして、この夏、現代美術が奏でる“だまし絵ワールド”に足を踏み入れてみては?【イベント情報】だまし絵II 進化するだまし絵 Into the Future会場:Bunkamura ザ・ミュージアム住所:渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura B1階会期:8月9日から10月5日時間:10時から19時(入館は18時まで)料金:一般1,500円、大学・高校生1,000円、中学・小学生700円
2014年08月08日オリジナルアニメーションを題材に使い、絵をより魅力的に描くためのエッセンスをまとめた『アニメに学ぶ 魅力的なキャラクターと動きの描き方』が、2014年7月24日にマイナビより発売される。価格は2,200円(税別)。本書は、イラストを描く人やアニメに興味のある人を対象にしたもので、オリジナルアニメーション『サンタ・カンパニー』から、印象的なカットをピックアップし、そのカットの原画およびカラー画像を見せながら解説が行われている。具体的には、カットごとに、キャラクターの動きや表情、構図などにそれぞれポイントを置き、より見る人に伝わるように表現するためのコツなどを説明。単に見てキレイな絵というだけではなく、リアリティのある動きに見せるにはどうしたらよいか、キャラクターの性格の違いをどう表現するか、感情の起伏の上手な見せ方など、アニメーション監督ならではの"演出目線"の解説を読めるのが本書の特徴で、原画およびカラー画像がふんだんに使用されており、1枚1枚の表情やポーズ、アニメーションならではの動きの描き方の資料としても貴重な資料となっている。また、本書の購入者は、室内・屋上・屋外、空の上、吹雪などシーンごとにまとめた色彩の設定資料をダウンロード可能。それぞれのシーンでの、キャラクターの肌や衣装の色情報がわかるため、迷いがちな「色選び」の参考にすることができる。なお、予約期間内(2014年7月1日~2014年7月21日)に本書をAmazon.co.jpで予約購入すると、限定特典として『サンタ・カンパニー』の絵コンテPDF(149ページ分)がプレゼントされるキャンペーンも行われているので、こちらもチェックしておきたい。
2014年07月10日太田記念美術館は30日~12月20日、「幕末の見立絵ー三代豊国・広重・国芳」を開催する。○"見立絵"に隠された意味や関係性を読み解く展覧会浮世絵によく見られる「美人画」や「役者絵」、そして「風景画」。何気なく目にしているこれらのモチーフにも、実はちょっとした「謎掛け」が仕掛けられ、背後に別の意味や関係性が隠されていることが少なくないという。なかでも、三代歌川豊国や歌川国芳、歌川広重らによって幕末に多く描かれ、大流行した"見立絵"は、連想ゲームのように、画中の題材から別のイメージを連想して楽しむ、知的な趣向の絵となっている。同展は、"見立絵"に隠された意味や関係性を読み解くことによって、江戸の人たちが楽しんだ、豊かな教養をかいま見る展覧会となる。会期は、11月30日~12月20日 10時30分~17時30分(入館は17時まで)。12月2日、9日、16日は休館となる。会場は、太田記念美術館(東京都渋谷区神宮前1-10-10)。入館料は、一般700円 、大高生500円、中学生以下は無料。その他、詳細は同館Webサイトを参照のこと。
2013年11月14日絵がヘタで、図工の時間がゆううつだった人も多いはず。大人になれば絵を描くことはめっきり減るかと思いきや、仕事で相手にイメージを伝えるためにラフを描いたり、地図を描いて場所を伝えたり、意外と絵を描く機会が多いですよね。ヘタな絵では恥ずかしいだけでなく、相手にも伝わらず困ります。そこで、美術関係の仕事をしている人たちに、今日からできる「ちょっとだけ」絵が上達するコツはないかうかがってみました。■イメージをしっかり持つこと中学校で美術教師をしているOさん。絵がなかなかうまく描けない生徒のために、授業で工夫していることがあるそうです。「絵が上手で、何も言わなくてもスラスラと描いていく生徒や、絵を描くことを楽しめる生徒、うまくてもそうでなくても、取りあえず描いておけ、という生徒まで(笑)、クラスのなかにはいろいろな生徒がいます。中でも一番つらそうなのは、『何を描いたらいいのかわからない』という生徒。頭の中に完成した絵のイメージがまったくないので、目の前にモチーフがあっても、どこから手をつけていいのか、どんな風に描いたらいいのかわからないんですよね。そこで、授業では絵を描きはじめる前に、手本となるものを2、3種類準備するようにしています。ここまで描ける人はこれを目標に、無理な人はこちらを目標にというように、いろいろなものを用意してあげることで、それぞれが到達地点を見つけられるのです。最終的なイメージを示してあげることで、絵が苦手な生徒でもあまり迷わずに描くことができていると思います」描くものは決まっていても、最後にどんな絵になっているかのイメージがないと描きにくいですよね。ほかの人が描いたもので、とてもわかりやすいと思ったものがあれば、それをイメージしたり、まねをして描きはじめると良いかもしれません。■複雑なものでも、実は単純なカタチの寄せ集め美術館で学芸員をしているMさんは、ものを描くときに重要な「見方」について教えてくれました。「絵を描くのが苦手という人でも、図形が描けないという人はいないと思うんです。目の前にあるものがすごく複雑な形をしているように見えても、それは丸や三角、四角という図形の寄せ集めだったりするんですよね。良い例が『棒人間』だと思います。人は顔や体、手、足があり、すごく複雑に見えますが、丸に線だけで描いた棒人間でも、人を描いているってわかりますよね。また、『木』などの漢字は、ものをすごく単純化した絵です。こんな風に、記号化されているものを見てみると、身のまわりにあるものって、意外と単純な形でつくられているということがわかるんじゃないでしょうか。単純な形で描いていても、そのものの特徴となるポイントだけおさえれば、相手にはちゃんと伝わると思いますよ」絵が苦手な私でも、丸や四角なら描けます。例えばゾウを描くときは、顔を丸、体を四角く描き、大きい耳や長い鼻など特徴的な部分をつければ……ゾウに見えなくもないかも!?■線はまっすぐ、ていねいに最後は、デザイナーをしているAさん。自分の経験もふまえ、一番基本的で、でもなかなか意識できていない部分を教えてくれました。「芸術的な絵を描くという場合には当てはまらないですが、相手に伝えるような絵を描く場合の基本は『ていねいに描くこと』。あたりまえだと思われるかもしれないですが、意外と重要だと思います。線を1本描くにしても、ぐにゃっとなった線とまっすぐな線では、印象が違いますよね。絵は基本的に線の寄せ集めですから、これを気をつけているだけで随分変わるんじゃないかと思います。実は、私は字がすごくヘタで、よく読めないと言われるんです(苦笑)。それで、練習していた時期があるのですが、字もまっすぐな部分はまっすぐに、まるくなるところはまるく、ゆっくりていねいに書くと、『読めない』ということは少なくなるんですよね。これは、きっと絵も一緒なんじゃないでしょうか。まっすぐなものをあらわしたいなら、しっかりまっすぐ描く。まるい物を描きたいならきれいな丸を描く。そんなふうに気をつけていくことで、相手に印象が伝わりやすくなるんじゃないかと思います」基本的なことですが、サッと描こうという意識が働いて、意外とできていない人が多いのでは?先ほどの「単純な図形で描く」ことと合わせて実践してみると、よりわかりやすい絵が描けるかもしれませんね。本当に「うまい!」と言われるような絵を描きたい場合は、模写をしたり、たくさん描いたりと努力が必要だとおもいます。でも、第三者がわかるというレベルの絵であれば、ちょっと意識をかえるだけで描けるようになるのかも。どれも今日から試せるようなことなので、早速私も実践してみたいと思います。(OFFICE-SANGA 梅田丸子)
2013年02月15日ディズニーの人気キャラクターたちをモチーフに、ふせんを使った切り絵の作り方を紹介した本『小さくてかわいい! ディズニーのふせん切り絵』が8月10日、ブティック社より発売された。 (C)Disney 本書は、Killigraphとして様々な切り絵作品を手がけているエディトリアル・デザイナー、瀬川卓司さんの著書『ふせんで作るミニチュア切り絵』(ブティック社刊)に続く第2弾。今回はミッキー&ミニー、ドナルドダック、グーフィー、くまのプーさんから、白雪姫やシンデレラ、アリエルといった、女の子たちが大好きなプリンセスまで、多彩なキャラクターの “ふせん切り絵”が盛りだくさんに紹介されている。そのカラフルで愛らしいシルエットは、眺めているだけでもハッピーな気分に♪ さらに、キャラクターたちの様々なシルエットの型紙が220点もついているので、好きな型紙を選んで、ふせんを重ねてカッターで切るだけで簡単に完成!そのまま飾れるのはもちろんのこと、しおりにしたり、カードに添えたり、使い方も自由自在に楽しめるのがポイント。想像力豊かな子供たちなら、オリジナルの使い方や飾り方を見つけちゃうかも?! 夏休みの工作や、自由研究のヒントにもおすすめの一冊です! 『小さくてかわいい! ディズニーのふせん切り絵』著者:Killigraph 定価:840円(税込)発売日:2012年8月10日発行・発売:ブティック社 Killigraph HP: 取材/田辺香
2012年08月14日あなたの右眉は、今どのような形をしていますか?眉の描き方は、相手に与える印象に大きく影響します。例えば、同じ顔を描いたイラストでも、眉をVの字に描くと怒っているように、八の字に描くと困っているように、眉の形を変えるだけでかなり印象が変わります。漫画などの主人公を見ても、頼りがいのある主人公は太い眉に描かれがちで、王子様風の主人公は細く流れるように描かれますよね。身近な人の表情観察だけでなく、アニメやイラストの影響もあり、私たちは成長過程で、眉毛の形により、相手の状態を察知できるようになります。視覚による印象形成が学習として身に付くのですね。そして、ほとんどの場合、私たちは、相手の顔の右半分(こちらからすると左半分)しか見ていません。形や表情は右脳でとらえるので、そのようなことが起こります。顔のパーツの中では、目周辺を基本的に見ますので、目周辺にあり、状態を表す右眉が、与える印象のキーポイントになるのです。また、鏡を見るとなると、よく目に入る方は自分の左側なので、左眉から描きはじめる人が比較的多く、左が上手に描けると、右はパパッと終わらせてしまうこともあるようです。けれど、相手が見ているのは、右眉です。忙しい朝でも是非右眉から、丁寧に描いてみてください。どんな印象を与える眉にするかは、女優さんの眉を参考にしてみてくださいね。(晴香 葉子)本: 「こんなはずじゃない自分」に負けない心理学
2012年02月09日付箋を様々なポーズやモチーフに切り抜いて作るミニチュア切り絵=“切りグラフ付箋”を創作、『ふせんで作るミニチュア切り絵』(ブティック刊)の著者でもある、エディトリアルデザイナーの瀬川卓司さん(Killigraph)がワークショップを開催する。写真:ミニチュア切り絵が手軽に作れる、266点もの型紙が付いている。『ふせんで作るミニチュア切り絵』(ブティック社) 瀬川卓司(Killigraph)著/848円(税別)8月21日(日)には、三省堂書店下北沢店にてワークショップ「切りグラフ付箋を作ってみよう!の夏休み」を開催。カッターや付箋など、必要な道具は用意してあるので、手ぶらで参加OK!当日は、書籍『ふせんで作るミニチュア切り絵』に付属の型紙の中から、人気のサムライやバレリーナ、兵隊など、いくつか抜粋したモチーフを用意し切り抜いていく予定だそう。最初は簡単なものからスタートして複雑なものまで、段階をふんで作っていくので、初心者でも安心!写真:現在、三省堂書店下北沢店では瀬川さんによるミニチュア切り絵の実物を展示中。9月23日(金・祝)には、日本手芸協会でもワークショップを開催。この日は、ふせんのミニチュア切り絵のほかに、その切り絵をグリーティングカードに使うなど、ふせんの切り絵にプラスしたアイテムも作るとのこと。夏休みと祝日に、気軽に親子で楽しめるワークショップ。ぜひ参加してみては?■ワークショップ ふせんで作るミニチュア切り絵「切りグラフ付箋を作ってみよう!の夏休み」開催日:8月21日(土)時間:14:00〜場所:三省堂書店下北沢店講師:瀬川卓司(Killigraph)参加費:1500円※ 参加のご予約は、三省堂書店下北沢店 03-5738-0881まで。■ワークショップ ふせんでつくるミニチュア切り絵「切りグラフ付箋とポップアップグリーティングの作り方」(仮)開催日:9月23日(金・祝)時間:16:00〜18:00場所:日本手芸協会講師:瀬川卓司(Killigraph)参加費:2500円※ 以下、日本手芸協会のホームページ内にある、お申し込みフォームからのみ、参加申し込みを受付中。詳しくは「お問い合わせ」フォームからお問い合わせを。 killigraph(キリグラフ)HP killigraph.com/ 取材/田辺香
2011年08月13日夏休みにうってつけのデートスポットと言えば、遊園地にお化け屋敷。暗さとお化けに怯える女子を男子が逞しくリードするというのが絵に描いたような(?)展開だが、そんな理想は古い?シネマカフェの映画体験型サイト「シネマライブ!」では、ホラー&ラブストーリーをコミカルに融合した『NECKネック』の公開に先駆けて、カップル限定試写会を開催!本作を鑑賞した後の“恐怖”と“胸キュン”のドキドキ度を調査した。“胸キュンホラー”という聞き慣れないジャンルを打ち出している本作。お化け作りに夢を賭ける、風変わりで無鉄砲なヒロイン・真山杉奈(相武紗季)と、杉奈に一目惚れし、彼女の“実験台”として振り回されるハメになる年下男子・首藤友和(溝端淳平)の、成就への道が険しそうな恋愛、そして一夜の恐怖体験が物語の中心に据えられている。今回の調査によれば、映画を鑑賞したほとんどのカップルが本作について、“胸キュン”よりも“恐怖”によるドキドキを強く感じた模様。だが、男女別に見てみると、“恐怖”ドキドキ度は、男性の平均が90%に対し、女性は79%と、意外にも男性の方が臆病…というより恐怖に敏感なのかも?一方、“胸キュン”度ではこちらは案の定(?)女性60%、男性46%と、女性の方が高い結果に。「(相武)紗季ちゃん、(溝端)淳平くんのコンビがとても意外性があって良かった。いっぱい笑えたし、とぼけ方も素敵」(女性・会社員)といった、コミカルな年の差コンビに好感を寄せる声が多く寄せられた。ちなみに、「一番“胸キュン”したキャラクターは?」との質問では、圧倒的な票数で「真山杉奈」が1位を獲得。目的(お化け作り)のためには、時に男の純な恋心も悪気なく利用してしまう、天真爛漫な杉奈のような女子を前にしたら、男女問わずお手上げ?相武さんの新鮮なコメディエンヌぶりにもご注目あれ。『NECKネック』は8月21日(土)よりシネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開。映画体験サイト シネマライブ!『NECKネック』カップル試写会レポート■関連作品:NECKネック 2010年8月21日よりシネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010『NECK』製作委員会■関連記事:新鋭MAGICPARTYが『NECK』主題歌など4曲熱唱溝端淳平からビデオレターも!“胸キュン”のポイントはギャップにあり?『NECK』恋の“ドキドキ”エピソード発表!相武紗季×溝端淳平×平岡祐太『NECK』は全員、素のままほぼドキュメンタリー?溝端淳平、『NECK』公開告白イベントで一般カップルに芸能記者ばりの質問攻め!ファイル名がアナグラムに?舞城王太郎が編集の謎を呼ぶ『NECK』特別映像到着
2010年08月20日