このお話は作者たぷりくさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。■前回のあらすじ保護者からクレームが入った場合、この地域では園が報告書を作成し、保護者に対してクレーム対応の説明をするはずでした。ところが園長は、掲示板に「対応しました」と書かれた紙をサラッと貼り出していて…。自分の状況をわかってくれている人がいるだけで、大きな心の支えになりますよね。無事に卒園式を迎え、予定通り退職。そして、自分にできることはないかと考えた結果…?次回に続く「保育園いじわる園長トラブル」(全20話)は12時更新!
2022年08月09日大切なわが子が幸せになるように、楽しく過ごせるように、傷ついたり悲しんだりしないように、親はいつでも心配してしまうものです。しかし、必要以上にかいがいしく世話を焼いたり、親の意見を押しつけたりするようなら、「過干渉」だと言わざるを得ないでしょう。今回は、子どもの将来にも影響を及ぼす「親の過干渉」の危険性について解説します。「私って過干渉?」と不安な方は、最後の「過干渉チェックリスト」をぜひ参考にしてみてくださいね。「過干渉」と「過保護」の違いは?よく混同されがちな「過干渉」と「過保護」ですが、調べてみると大きな違いがあるようです。公認心理師としてメディアなどで活躍する佐藤めぐみ氏の見解をもとに説明します。過干渉:親の理想や期待を子どもに押しつけること親の願望を子どもに押しつけたり、子どもの人生をコントロールしたりするのが「過干渉」です。佐藤氏によると、子ども自身が望んでいないことについて、過干渉な親は自分の価値観を基準にして「やってあげなければ」と思い込んでしまう特徴があるそう。そのため、親は自分が過干渉なことに気づきにくいとのこと。また、「子どもの失態や過ちが自らの評価に影響する」という不安を抱いている親も多く、子どものためではなく自分のためという思いも潜んでいるそうです。過保護:親が子どもを過剰に保護すること一方で「過保護」とは、親が子どもを過剰に保護することを指すと、佐藤氏は言います。まわりからは「子どもを甘やかしてる」と指摘されることもあるかもしれません。ですが、「過保護は自立の芽を育て、過干渉は自立の芽を摘む」と精神科医の故・佐々木正美氏が断言しているように、過保護は決して悪いことではありません。むしろ、親が欲求に応えてあげることで、子どもは「自分の願いを叶えてくれた」と満足し、自然と自立への道を進んでいくのです。過干渉も過保護も、どちらも「子どもに何かをしてあげる」という点では同じです。しかし佐藤氏は、過干渉な親の心の奥には、「自分が思い描く理想の子どもに育てたい」というコントロール願望が潜んでいると述べます。これこそがまさに、過干渉がもたらす危険性の根源となっているのです。過干渉な親に育てられた子どもの特徴5つ佐藤氏は、「干渉しすぎる親のもとで育った子は、のちのち社会に出てからもさまざまな問題を抱える傾向がある」と述べています。親の過干渉は、子どもの将来にどのような影響を与えるのでしょうか。ここでは、過干渉な親に育てられた子どもの特徴を5つご紹介します。特徴1:「いい子症候群」から「アダルトチルドレン」になる「過干渉気味に育てられた子どもは、他人の顔色ばかりうかがって自分が何をしたいかわからない『いい子症候群』になる」と指摘するのは、明治大学文学部教授の諸富祥彦氏です。さらに、いい子症候群の子どもは、大人になったときに「アダルトチルドレン」と呼ばれるようになるのだそう。子ども時代に自分らしくさせてもらえない体験を重ねることで、生きづらさを抱えた大人(=アダルトチルドレン)になってしまうのです。特徴2:アイデンティティが確立できず無力感におそわれる米国のセラピストであるスーザン・フォワード氏は、著書『毒になる親』(毎日新聞社)で、「コントロールしたがる親に育てられた子は、成人後も自分が何者であるのかというアイデンティティがぼやけたままはっきりしない。それは、自分と親は独立した異なる人間であることを実感しにくいからである」と説いています。そのため、自分が望んでいると思っていることが本当に自分の望むことなのか、それとも親が望むことなのかよくわからない――。このような無力感におそわれてしまうのです。特徴3:打たれ弱く失敗を恐れるようになる過干渉な親に育てられた子の特徴として、佐藤氏は「失敗に対する耐性が弱く、一度の失敗で心に大きな傷を負ってしまう」ことを挙げています。佐々木氏も同様に、「親に干渉されすぎると他者からの評価に過敏になり、ほめられることばかりして叱られるようなことをしない子になる」と指摘しています。「どうしたらほめられるか」ばかりを優先すると、何かに挑戦して失敗することを極端に避けるようになるのです。特徴4:親に対して激しく反抗するようになるずっと自分を支配してきた親に対して、「悲しませることで復讐する」という複雑で根が深い問題に発展することも。前出の諸富氏によると、「親に対してものすごく反発して非行に走るようなケースもある」のだそう。自分が何をどうしたいのかということがわからないため、「私はこうしたい」という交渉ができずに、怒りや悲しみの感情が親への激しい反抗に直結してしまうのです。特徴5:ほかの人間をコントロールしたがるようになるさらに前出のフォワード氏は、「コントロールしたがる親に育てられた子どもは、小さなときから押さえつけられてきたフラストレーションと怒りが心の奥にたまっている。そのためほかの人間をコントロールしたがるようになる」とも述べています。また、友だちや周囲の人間との距離感をうまくつかむことができず、人間関係でのトラブルを起こしがちに。親の過干渉な言動は、子どもに「親は自分を信頼していない」と感じさせます。その結果、子ども自身も他者を信頼できなくなってしまうのです。いくつ当てはまる?【過干渉チェックリスト10】「もしかしたら私も過干渉かもしれない……」と不安を感じられた親御さんもいるかもしれません。普段の言動や子どもへの接し方は習慣化しているため、自分では当たり前になっていて気づかないことも。以下のチェックリストを参考にして振り返ってみましょう。すぐに実践できる対処法も提案しているので、ぜひ参考にしてくださいね。【過干渉チェックリスト10】子どもの時間割を毎日確認、率先して準備をする子どもが着る服や持ち物を勝手に選ぶ子どもが嫌がる習い事を無理に続けさせている子どもの宿題に口を出しすぎてしまう子どもの進路を勝手に決める子どもの交友関係が気になって口を出す子どもの行動を逐一チェックする子どもの机の引き出しをこっそり開けてしまう子どものメールを盗み見してしまう子どもをほめるよりも叱ることのほうが多い1. 子どもの時間割を毎日確認し、率先して準備をする入学したての子どもであれば仕方ありませんが、中学年や高学年になっても「明日の時間割は?」「持ち物は?」と確認しなければ気がすまないのは過干渉です。幼児教育の専門家である立石美津子氏が言うように、いつまでもその調子でいると、子どもは自分で身のまわりのことを準備したり整えたりする習慣を身につけられません。学校に必要なものは子ども自身が管理できるように、部屋の収納を見直すなど工夫してみましょう。2. 子どもが着る服や持ち物を勝手に選ぶ「そのシャツとズボンを合わせるのは変だよ」「今日はこの靴をはいていきなさい」と、子どもの服装を毎朝選んでいませんか?大人から見たらおかしい組み合わせかもしれませんが、有無を言わさず親の意見に従わせるのは過干渉だと言えます。一般社団法人日本キッズコーチング協会理事長の竹内エリカ氏によると、「夕方から寒くなるみたいだよ」「大きめのリュックだったら荷物が全部入るかもね」など、親は軽くアドバイスするくらいで、選んで決めるのは子ども自身に任せるといいそうです。3. 子どもが嫌がる習い事を無理に続けさせている親の「やらせたい!」という強い願望だけで続けさせている習い事は、いずれ子ども自身の負担になります。親自身は、この習い事を続けて上達することは「わが子のため」だと思い込んでいるかもしれませんが、子どもの気持ちや意思を無視して続けさせることは明らかに過干渉です。「お子さんの個性と能力、そしてどのくらい本気で嫌がっているのかを見極めて」と佐々木氏がアドバイスするように、習い事に行くことが子どものストレスになっているようなら、しばらくお休みするという選択肢もありですよ。4. 子どもの宿題に口を出しすぎてしまう「宿題終わったの?」という声かけだけでは収まらずに、宿題の中身を細かくチェックしたり間違っている箇所を訂正したりするのは過干渉であると、元新聞記者で臨床心理士の西脇喜恵子氏は指摘します。「お母さんがやることを指示してくれる」「最終的にはお父さんが手伝ってくれる」という甘えが根づいてしまうと子どもの自主性が育たないのだそう。「最初に一回だけ声かけをして、そのあとはいっさい口出ししない」などと決めて、子どもの宿題に口を出しすぎないようにしましょう。5. 子どもの進路を勝手に決める自分の人生なのに、進むべき道を自分で決められないでいると、失敗したりつまずいたりしたときに「誰かのせい」にして責任から逃れるようになってしまうと、諸富氏は言います。子どもに幸せな人生を歩んでほしいという一心で、進学先や就職先に口出ししてしまうのかもしれません。しかし諸富氏が言うように、これこそが子どもの自立を阻む行為であることを忘れずに。子ども自身が決めたことなら信じて応援する、迷ったり悩んだりしているようなら相談に乗る、アドバイスはするけど押しつけない、ということを心がけましょう。6. 子どもの交友関係が気になって口を出すわが子の交友関係に無関心でいられる親はいないでしょう。ただし、いくら心配でも、自我が芽生え始めた子どもに対して「○○くんとはあまり付き合わないで」「△△ちゃんみたいな子と仲良くしてほしいな」などと言ってしまうのは過干渉だと諸富氏は苦言を呈しています。心配しなくても、子どもはいずれ自分に合う子を見つけ、自然と仲良くなります。その過程において、さまざまなタイプの子と接するのも勉強だと思って、黙って見守ってあげましょう。7. 子どもの行動を逐一チェックするお友だちどうしで出かけているのに、頻繁に電話やメールで行動を確認するようなら過干渉かもしれません。親の目が届かないところでわが子が何をしているのか、気になる気持ちもわかりますが、子どもは子どもなりに自立に向けて一歩ずつ進んでいるのです。「あまり心配しすぎずに、子どもの主体性を尊重して見守ってあげて」と元東京都養護教諭研究会会長の宍戸洲美氏が言うように、家を出る前に「車には気をつけてね」「楽しんできてね」と声かけするだけで、子どもは「お母さんは自分を信じてくれている」と実感できるもの。帰宅後に子どものほうから「こんなことがあったんだよ」と話してくれるように、話しやすい雰囲気をつくってあげることも大切です。8. 子どもの机の引き出しをこっそり開けてしまういくら親子でも、最低限のプライバシーは守りましょう。特に、子どもの机の引き出しのなかをチェックするようなことは、親子間の信頼を著しく損なうので要注意です。立石氏は、「子どもだって親に秘密にしておきたいことはたくさんある。見たくなったら子どもの気持ちになって、一呼吸置いて」とアドバイス。隠し事はないか、悪いことはしていないか、と相手を疑う気持ちがあるのなら、その原因を探るほうが大事。子どもの様子がおかしいと感じたら、「悩んでることがあるなら言ってね」「最近気になっていることはある?」など、日常会話としての声かけをするといいでしょう。9. 子どものメールを盗み見してしまうスマートフォンやSNSの普及により、閉じられた世界で他人とやりとりすることが可能になりました。そのため、わが子がいじめや犯罪に巻き込まれないか、心配でたまらない親御さんも多いのではないでしょうか。だからといって、子どものプライバシーを盗み見することは許されません。ITジャーナリストの高橋暁子氏いわく、「子どものITリテラシーを高めるためにも、スマートフォンの使用ルール、家族間でのルール、そしてインターネットの危険性についてもしっかりと親子で話し合う必要がある」とのこと。そのうえで、「ルール内なら自由にしてもいい」と子どもの自主性に任せることが大事です。10. 子どもをほめるよりも叱ることのほうが多い子どもの短所ばかりに目が向いてしまうのは、ありのままのわが子を受け入れられないから。立石氏が言うように、自分の理想の子ども像に近づけたい=子どもの人格や人生をコントロールしたい、という考えは危険です。欠点のように見えるところは、視点を変えれば長所になります。「落ち着きがなくて騒がしい」は「好奇心旺盛で行動力がある」、「動作が遅い」は「丁寧で慎重に行動している」など、お子さんの短所を強みに変えてみましょう。***佐々木氏は著書のなかで、「問題なのは怠惰な放任か過干渉で、過保護なことではありません」と述べています。過保護と聞くと悪いイメージをもつ人も多いですが、普段から親にたくさん受け入れられている子は、親やまわりの人たちの言うことも受け入れるようになるのだそう。一番大事にすべきは「子どもの気持ち」であり、親の理想を押しつけることは親の自己満足にすぎません。お子さんの自立の芽を育てるためにも、干渉はほどほどにしたいですね。(参考)オトナンサー|「過保護」と「過干渉」はどう違う?親子関係のパターンで知る両者の特徴と脱却方法STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「過干渉、ヘリコプターペアレント予備軍」親の意外な特徴。もしかしてあなたも?日本家政学会誌 Vol 48 No 9 823~828(1997)|アダルト・チルドレンー私の物語をつくり直すーSTUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|“手がかからない子”ほど要注意!「いい子症候群」が怖い理由とその防止法STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「過干渉」育児が招く悲しい結果。“見守るだけでは物足りない”親が危険なワケスーザン・フォワード(1999),『毒になる親』, 毎日新聞社.Mind 子どもの心を育てるために|過保護と過干渉佐々木正美(2019),『子育てのきほん』, ポプラ社.佐々木正美(2021),『子どもが喜ぶことだけすればいい』, ポプラ社.PHPのびのび子育て 2020年10月号, PHP研究所.PHPのびのび子育て 2020年10月特別増刊号, PHP研究所.現代ビジネス|「夏休みの宿題を全部やってあげる親」が子どもの思考を止めていたPHPファミリー|わが子を「自分で決められない大人」にしないためにSTUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|気になる我が子の「友だち」問題。親は介入してもいい?嘘つきな友だちへの対処法は?AERA with Kids 特別編集,『自己肯定感を高める本』, 朝日新聞出版.
2022年08月08日このお話は作者たぷりくさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。■前回のあらすじ保護者がホールの電気を消した理由について尋ねると、園長が「節電」と答えていたことが判明。保護者は、「この際だから」と先生に対する態度についても「おかしい」と指摘してくれたそうで…。さすがは元保育士! 頼りになります。果たして、園長の態度が変わることはあるのでしょうか…?次回に続く「保育園いじわる園長トラブル」(全20話)は12時更新!
2022年08月08日このお話は作者たぷりくさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。■前回のあらすじ役所に電話したという保護者の様子は、ふだんと変わることはありませんでした。それでも電話の内容が気になり、思い切って真相を尋ねることにしたのです。保護者が自分の味方だとわかり、どんなにホッとしたでしょうか。さらに、保護者が気にしていたのは…?次回に続く「保育園いじわる園長トラブル」(全20話)は12時更新!
2022年08月06日妊婦さんとお腹の中の赤ちゃんの記念写真を撮影した『マタニティフォト』。「妊娠中にしか撮影できない特別な写真を思い出に残したい」という人は増えているようです。ビーグルのマタニティフォトを撮ってあげたい!アメリカのヴァージニア州にある動物保護施設『ホームワード・トレイルズ・アニマル・レスキュー』に、メスのビーグル犬が保護されました。ココという名前の犬は、これまで繁殖用に飼育されていたそう。保護された時も妊娠していて、かなりお腹が大きい状態でした。事情を知ったキャリー・スミスさんという女性が、出産をサポートするためにココを預かることにします。大きなお腹を抱えながらも、茶目っ気たっぷりで写真映りがいいココを見たキャリーさんは、あるアイディアを思い付きます。ココのマタニティフォトを撮ってあげよう。こうして撮影された、ココのマタニティフォトがこちらです!ヘアバンドを巻いて、しっかりとカメラ目線でポーズをとるココ。なんて、フォトジェニックなのでしょう!『ホームワード・トレイルズ・アニマル・レスキュー』のFacebookで紹介された写真を見た人たちは、ココの愛らしさを絶賛しています。・『かわいい』を超越している!この子はパーフェクトだ。・美しい犬だ。写真撮影を楽しんでいるように見えるね。・自由になれてよかったね。これから幸せになってほしい。この写真撮影から数週間後、ココは無事に出産を終えました。9匹の子犬たちは健康で、順調に育っています。またココも元気で、時折、子犬たちから離れて庭を飛び跳ねているのだとか。ココの体調が完全に回復し、子犬たちがもう少し大きくなったら、すべての犬の里親を募集するということです。キャリーさんは、何度も出産を経験してきたココを労い、「これがココにとって最後の子犬たちです」とつづっています。犬にとっても出産は命がけです。ココはこれまでに何度も、出産の痛みに耐えてきたのでしょう。このマタニティフォトを素敵な思い出にして、これからはココと新しい家族との幸せな写真が増えていくといいですね。[文・構成/grape編集部]
2022年07月26日南アフリカにある動物保護施設『ドッグタウンSA』では、日々たくさんの保護犬たちが新しい家族と出会っています。野良犬だったオス犬のスティーヴィーは、子犬の時に『ドッグタウンSA』に保護されました。活発でフレンドリーな性格のスティーヴィーは、人もほかの犬も大好き。なでられたり、引っ張り合いっこをして遊んだりと、施設のスタッフからとてもかわいがられています。 View this post on Instagram A post shared by DogtownSA (@dogtownsa) 6年間里親が決まらなかった保護犬愛らしいスティーヴィーですが、なぜか里親がなかなか決まらず、気付けば6年間も施設で過ごしていました。これまでに多くの里親希望者が現れたのですが、養子縁組には至らなかったのです。それでもスタッフたちは「いつか必ずスティーヴィーに完ぺきな家族ができるはず」と信じて、愛情を注ぎ続けました。その願いはついに叶い、スティーヴィーに里親が決まったのです!この喜ばしいニュースに、『ドッグタウンSA』は歓喜に包まれました。スティーヴィーが里親の家に行く日、施設のスタッフ全員が並んでスティーヴィーを送り出しました。@dogtownsa One of the best days at the shelter. Helpnusbmake more dreams come true and follow us #adoptdontshop #happy #dogsoftiktok ♬ What Dreams Are Made Of - Brent Morganお世話になったスタッフ一人ひとりに、最後のお別れをするスティーヴィー。嬉しそうにしっぽを振り、まるで「今までありがとう!」と感謝を伝えているようにも見えますね。「このシェルターで最高の日のひとつです」というコメントがつづられた『ドッグタウンSA』のTikTokの動画には、祝福の声が相次いでいます。・泣いてしまったわ!なんて美しいシーン。・みんなで並んで、新たな門出をお祝いしているのがいいね。おめでとう、スティーヴィー。・スティーヴィーもあなたたちのことが大好きなんだね。感動したよ。動画の最後に映る『Family(家族)』の文字と、新しい家族に囲まれたスティーヴィーの写真が涙を誘います。スティーヴィーは施設にいた6年間も、スタッフみんなから愛されて幸せだったはず。しかし、自分の家族とともに自由に過ごせる幸せには、代えられないでしょう。6年越しの夢がついに叶ってよかったね、スティーヴィー![文・構成/grape編集部]
2022年07月19日アメリカのルイジアナ州に住むロバート・ブラントリーさんは、仕事の帰り道に1匹の子猫を見かけました。子猫を放っておけなかった彼が、停車して車から降りると、子猫のほうからロバートさんに近付いてきたのです。妻がずっと子猫を飼いたがっていたことを思い出した彼は、その子猫を保護しようと決めます。ところが次の瞬間、予想だにしない展開になったのです。何が起きたのかは…こちらをご覧ください。 View this post on Instagram A post shared by Robert Brantley (@robertbrantley_) 道路わきの茂みの中から、子猫たちが飛び出してきた!「待ってました!」とばかりに、一斉にロバートさんに向かって来た子猫たち。まるで茂みに隠れて、優しい人が止まってくれるのを待ちかまえていたかのようです。あっという間にたくさんの子猫に囲まれたロバートさんは「Oh my gosh(なんてこった)!」を連発し、困り果ててしまいました。結局、出てきた子猫は13匹!「きみたちみんなは連れて帰れないよ」といいながらも、彼は子猫たちを見捨てることはできませんでした。 View this post on Instagram A post shared by Robert Brantley (@robertbrantley_) 13匹の子猫を車に乗せるのも大変!1匹を乗せると、先に乗せた2匹が外に飛び出すので、ドアを閉めて窓から子猫を車に入れたそうです。子猫たちは元気いっぱいで、ロバートさんの家の庭で伸び伸びと過ごしています。彼の子供たちも、突然やってきたかわいい子猫たちに大喜びです。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 View this post on Instagram A post shared by Robert Brantley (@robertbrantley_) 海外メディア『NY Post』によると、ロバートさんは2匹か3匹を家族に迎え、そのほかの子猫にはいい里親を見つけてあげるつもりだそう。すでに近所の人たちから「子猫を引き取りたい」という申し出も来ているといいます。ロバートさんは子猫を見つけた場所で母猫を探しましたが、見つからなかったのだとか。誰かが子猫たちをこの場所に置いていった可能性が高いと思われます。子猫を1匹保護するつもりが、13匹も連れて帰ることになるなんて…誰が予想できたでしょうか。もしこれが「優しい人が止まったら、みんなで一斉に飛び出すニャ!」という子猫たちの作戦だったなら、大成功でしたね![文・構成/grape編集部]
2022年06月15日アメリカのウィスコンシン州に住むカイリー・エンゲルハートさんは、自宅のそばで1匹の犬を見かけました。犬は住宅街の真ん中にある消火栓につながれていて、まるで誰かを待っているように大人しく座っていました。その犬をかわいそうに感じたカイリーさんは、犬のそばに座り、一緒に飼い主が戻って来るのを待つことにします。しかし、1時間経っても誰も現れなかったため、カイリーさんは犬のそばに置かれたバッグの中身を確認。すると、中にはその犬が大好きだという、おやつやおもちゃと、飼い主からの手紙が入っていたのです。そこには、飼い主が健康上の問題や生活における困難を抱えていて、愛犬の世話ができなくなった事情が記されていました。この犬が捨てられたことが分かったカイリーさんは心を痛め、犬を動物保護施設に連れて行きました。「この犬の飼い主さんへ」メッセージに心が痛むそのメス犬の名前は、ベイビーガールといい、犬を保護した『ウィスコンシン・ヒューメイン・ソサエティ』はFacebookに、どこかで見ているかもしれない飼い主に向けてメッセージをつづりました。何よりもまず、あなたが親友と別れなければならなかったことを気の毒に思います。あなたがどれだけ彼女を愛していたかは明らかで、あなた自身の健康問題や人生の難題にもがきながら、最善を尽くしたことが分かります。彼女の好きなものを丁寧に詰め込んだバッグから、あなたの愛が見えます。彼女が車に轢かれないように、しっかりとつないでいたことに愛が見えます。すぐに見つけてもらえる場所に彼女を置いていったことに、愛が見えます。あなたが、愛犬のために行った思いやりに感謝します。彼女は安全な状態にあり、まもなく次の家族を見つける手順に入りますので、ご安心ください。Wisconsin Humane Societyーより一部引用(和訳)施設のスタッフは、飼い主のことを責めませんでした。ベイビーガールがいた状況から、彼女がどれほど飼い主に愛されていたのかが分かったからです。この投稿には「心が痛む」「涙が出た」「悲しいね」など、さまざまな声が寄せられています。後日のカイリーさんの投稿によると、ベイビーガールの新しい里親が決まったということです。ペットを保護施設に引き取ってもらうには、手数料がかかる場合があります。ベイビーガールの飼い主はおそらく、その手数料が払えずに、愛犬をこのような形で手放したのでしょう。ペットを道路などに放棄する行為は、決して許されることではありません。しかし、元の飼い主を責めるのではなく、事情を汲み、寄り添った施設のスタッフの言葉に、多くの人が胸を打たれたようです。[文・構成/grape編集部]
2022年05月17日過酷な環境で生きている野良猫たち。病気やケガなどで命を落とす前に保護したくとも、命の責任の重さを感じ、二の足を踏む人は少なくありません。2022年現在、2匹の猫と暮らす忍者ママ(mother_ninja_)さん夫婦も、最初の1匹と出会った当初、すぐに保護には踏み切れませんでした。『尻尾のない猫が家族になる話』子猫が健気に生きようと頑張る姿を見たら、とても見捨てられなくなった、忍者ママさん夫婦。猫を飼ったことがなく、知識不足なものの「何かできることをしよう」と、猫用のごはんを買いに行くことにします。しかし、自分が動くと情が移ってしまうと分かっているからか、夫は指示を出すだけで、自分は子猫の様子を見ているだけ。仕方がないので、忍者ママさんが猫用のごはんを買いに走ります。子猫のために全部買う!台風が接近している時に保護しようとするも、忍者ママさんは子猫を見つけられませんでした。ガックリしていましたが、子猫は無事だったことが判明!ひと安心ですが、屋外で生きる危険さを痛感した忍者ママさんは、本気で子猫と暮らすことを考えます。子猫のケガに気付く子猫の尻尾のケガに気付き、保護に踏み切った忍者ママさん夫婦。今までごはんをあげていたことも功を奏し、子猫を捕獲することに成功します。そしてようやく、子猫を獣医師に診せることができました。尻尾が完治するまで1か月分のアルバイト代を手放し、忍者ママさんは子猫の手術を優先。自宅に連れて帰ると、動物を飼うことを禁止していた夫も、「治るまで」という期限付きで子猫と暮らすことを受け入れました。その後…夫婦と子猫は、すっかり家族になったのです!忍者ママさんと子猫の出会いは多くの人の胸を打ち、「素敵なラストでよかった!」「たぶん、尻尾が生えてくるまで完治ではないんですよ。ずっと一緒ですね!」などのコメントが寄せられています。忍者ママさんがInstagramに投稿しているほかのエピソードを見ると、子猫はすっかり大きくなり、今も元気に暮らしている様子。優しい一家の家族になれて、幸せを感じていることでしょう![文・構成/grape編集部]
2022年04月25日アメリカのルイジアナ州にある動物保護施設『ルイジアナSPCA』の建物の外で、1匹の犬が見つかりました。犬はフェンスにつながれていたため、誰かが故意にその場所に置いていったと思われます。ウェブメディア『The Dodo』によると、犬は人を怖がっていて、施設のスタッフにもうなり声を上げていたのだとか。なぜ自分が知らない場所で見知らぬ人たちに囲まれているのか、状況が理解できなかったのでしょう。捨てられた犬の里親になったのは?犬はカウと名付けられ、スタッフが愛情を注いで世話をするうちに、だんだんと心を開き始めました。そして2か月が経った頃、里親を募集していたカウにぴったりの家族が見つかります。その『完璧な家族』とは…カウが離ればなれになった飼い主さん!実は、カウは数か月前に何者かによって連れ去られ、飼い主はずっと探し続けていたのです。@laspcaReunited and it feels so good! After being separated from his family for months, Cow finally gets to go home!♬ Heat Waves - Glass Animals飼い主の女性の姿を見たとたん、全身で喜びを爆発させるカウ。ちぎれそうなくらい激しく振っている尻尾から、どれほど嬉しいのかが伝わってきます。この動画には「最高の結末」「嬉し涙が出た」「この犬は、飼い主のことが本当に好きなんだね」など、喜びの声が上がっています。2か月の間にシェルターのスタッフにも懐いていたカウですが、飼い主さんと再会した時ほど興奮した様子は一度も見せたことがなかったそう。カウにとって文字通り、これ以上ない『完璧な家族』の元に帰ることができて、よかったですね![文・構成/grape編集部]
2022年04月25日みなさんは義実家の方々とは上手く付き合えているでしょうか? 大なり小なり義実家トラブルは皆さん経験があるみたいです…。 今回は実際に募集した義実家トラブルエピソード「過干渉な義母の暴挙」を漫画にしてご紹介します!「過干渉な義母の暴挙」出典:lamire義母が干渉してきて…出典:lamire到底許すことはできない…!
2022年04月02日アメリカのインディアナ州にある動物保護施設『グリーンズバーグ・アンド・ディケーター郡アニマルシェルター』。保護動物たちに素晴らしい家族を見つけてあげようと、日々、スタッフが尽力しています。目隠しをして保護犬の名前を当てられる?この施設に勤務するケイシーさんが、あることに挑戦しました。それは…『目隠しをして、なでただけで保護犬の名前を当てられるか』!施設には体の大きさも、顔立ちも、性格もさまざまな、たくさんの犬たちがいます。果たしてケイシーさんは、触っただけでどの子か分かるのでしょうか。@gdcashelter 6/7 is pretty good! Great job Kasey. All of these doggies are available for adoption at the shelter! Click the link in our bio to access our facebook with more details about them. #animalsoftiktok #shelter #kenneltech #fyp #foryou #shelterlife #animalshelter #dogsofttiktok #shelterdog ♬ original sound - gdcashelterなんと7匹中、6匹が正解!7匹は体格や毛の長さなどが似ているのにもかかわらず、ケイシーさんは見事に当てました。最後の犬にいたっては、なでてすらいないのに「レイブンね!」と即答。彼女は犬たちの見た目だけでなく、性格まで熟知しているのです。では犬が分かるなら、猫も当てられるのでしょうか。彼女は猫バージョンにも挑戦しています。さて、どうなったでしょうか。@gdcashelter You guys begged for cats- and we delivered! We hope you guys like this video as much as our dog version! #animalsoftiktok #shelter #kenneltech #fyp #foryou #shelterlife #animalshelter #catsoftiktok #sheltercat ♬ original sound - gdcashelter6匹のうち、5匹が正解しました!猫は犬より難しそうなのに、5匹も正解するのはやはりお見事ですね。これらの動画は、多くの人たちを笑顔にしたようです。・感銘を受けたよ。この女性は本当に動物たちのことをよく知っている。・彼女は、この仕事が大好きなんだろうね。・最後のレイブンのキャラが強すぎて笑った!触っただけでどの子か分かるほど、動物たちを知り尽くしているケイシーさん。彼女がどれほど愛情をもって、動物たちを世話しているかが伝わってきます。またこれらの動画には、登場した犬や猫たちが気に入った人たちから「里親になりたい」というコメントも寄せられています。それぞれの犬や猫の性格やかわいらしさが、動画によく表れているからなのでしょう。この動画がきっかけとなって、個性豊かな犬や猫たちに1日も早く家族ができるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2022年03月04日アメリカのペンシルベニア州にある動物保護施設『ベッドフォード群ヒューメインソサエティ』で、夜中に施設内が荒らされるという出来事がありました。朝に出勤してきたスタッフのジョイス・ロスさんは、廊下に散らばった大量の破壊された犬用おもちゃを見てびっくり。まるで泥棒でも入ったかのような状況ですが、誰がこんなことをしたのかを知るまでに時間はかかりませんでした。なぜなら…犯人が現場に現れたからです!@stardust9822 Gillagan had one crazy night last night. #funnydogvideos #shelterdogs #dog ♬ original sound - Stardust9822夜中に大暴れしたのは、この施設で長年暮らしている保護犬のギリガン!前日にギリガンをケージに入れたスタッフが、うっかりカギをかけ忘れてしまったのです。スタッフが全員帰宅した後、ギリガンはケージを抜け出して、たくさんのおもちゃで夜通しパーティーを開いたのでした。It’s a good thing Gilligan was on patrol…Something destroyed all these toys sometime during the night♀️Posted by Bedford County Humane Society on Sunday, January 16, 2022It’s a good thing Gilligan was on patrol…Something destroyed all these toys sometime during the night♀️Posted by Bedford County Humane Society on Sunday, January 16, 2022まったく反省する様子もなく、「僕、楽しかったよ!」というようにジョイスさんに近付くギリガン。そんなギリガンを見た彼女は、怒るどころか大笑い!そして、この動画を投稿したところ、32万件の『いいね』が集まったのです。・罪悪感ゼロなところがかわいすぎる!・この犬は、おもちゃの耐久性をチェックしただけだよ。・きっと昨夜は本当に楽しかったんだろうね。海外メディア『WTAJ』によると、この動画が話題になってから、施設には犬用おもちゃの寄付が続々と寄せられているのだとか。また、ある人物からは「これから一生、毎月1個、ギリガンにおもちゃをプレゼントします」という申し出もあったといいます。子犬の頃からこの施設で育ったギリガンは、昼間はオフィスでスタッフたちと過ごし、夜だけ自分のケージに入って眠っているのだそう。スタッフにとっては、ギリガンは家族のような存在なのですね。ちなみにギリガンが壊したのはおもちゃだけで、施設の備品などは一切手をつけていませんでした。これだけのいたずらをしても笑って許してもらえるギリガンは、普段からとてもいい子なのでしょう。でも掃除が大変だから、真夜中のパーティーはほどほどににね![文・構成/grape編集部]
2022年01月28日大切な人との日常は、人生にきらめきを与えてくれます。それは、動物でも同じです。@turi2018さんの父親は、2021年3月、カラスにつつかれていた子猫を保護しました。猫は『るる』と名付けられ、新しい家族と穏やかな生活を送っています。父親と保護猫の『初めてのクリスマス』2021年12月24日に投稿されたのは、るるちゃんの初めてのクリスマスの様子。ほほ笑ましい光景を見て、投稿者さんを含む多くの人はこう思ったそうです。「父親が誰よりも楽しそう!」…と。猫がはじめて迎えるX'masというより親父が楽しそうで笑った️(プレゼント届きますように…むにゃむにゃ) pic.twitter.com/hpYLStycmT — (@turi2018) December 24, 2021 豪勢な食事を前に、るるちゃんを抱えて満面の笑みを浮かべる、投稿者さんの父親。この後、父親はるるちゃんに首輪とオモチャをクリスマスプレゼントとして贈ったといいます。きっと最初は父親も「気に入ってもらえるかな?」とドキドキしたことでしょう。しかし、るるちゃんはオモチャを気に入ってくれた様子です!幸せがたっぷり詰まった『1人と1匹』の姿は拡散され、「見ているこっちまで幸せになる」「幸せをありがとう」といった声が寄せられました。また、るるちゃんが保護されてからの経緯を見ている人からは「お父さんがどんどん若返っているように見える!」という声も。楽しいことや新鮮なことが起こると、人には変化が起こるといわれています。るるちゃんとの日々は、父親を生き生きとさせているのかもしれません。父親とるるちゃんの写真は、クリスマスプレゼントとして多くの人に幸せをおすそ分けしてくれました![文・構成/grape編集部]
2021年12月26日救えるペットの命(所在地:静岡県湖西市、代表:鈴木 克典)は、全国の保健所、愛護センターなど500箇所へ、保護犬や保護猫の譲渡登録依頼を12月1日より開始します。また、当社では保護ペットや高齢化によりペットを手放す方のためのマッチングサイト「Matching Pet/マッチングペット」を提供しております。Matching Pet -1Matching Pet -2Matching Pet -3■「Matching Pet/マッチングペット」開設の背景全国の動物愛護施設や保護活動団体、個人の活動者には、保護犬や保護猫、小動物類など様々な保護動物が引き取られます。愛護施設に連れていかれたペットは、引き取り先が無ければ数日で殺処分となります。本サイトは、引き取られた動物だけでなく、高齢や病気、コロナ禍で増加した動物が自己都合などで飼育が困難になり、愛護施設や団体等に引き取られる場合や、未来の保護動物予備軍にも手を差し伸べることで、事前に「みらいの里親になる」という選択が可能になる新時代のペットマッチングサイトです。現在だけでなく、みらいまで手を差し伸べることが重要。Matching Pet -4■「みらい譲渡&みらい里親」は、将来のもしもの時の安心!もう飼えないと言う状態になる前に、今の飼い主と新しい里親の、未来マッチングを目指す、「Matching Pet/マッチングペット」は、従来のペットの里親探しサイト同様に今の里親探しはもちろんのこと、飼い主の健康不安や年齢的な不安、仕事や生活環境の変化により、ペットの世話が出来なくなる可能性や、ペットの将来が不安な方のために、現状のまま事前にみらいの里親を決めておく事のできるペットマッチングの場を提供いたします。“保護されるペットの大半は、飼育放棄や飼うことが出来ないから”保護団体等のデータでは、保護される動物の70%は、高齢者が飼うことが出来なくなり、捨てられていると言われています。保護動物の譲渡活動をされている方にとって、コロナ過での活動は大変厳しく、高齢化社会とリモートワークが相まって、増え続ける保護動物の譲渡活動に大きな支障をきたしているために、多くの保護動物が里親を見つけられずに悲しい思いをしています。Matching Pet -1C■コロナ禍での、屋内外の譲渡活動は、長期的にままならない状況Matching Pet -6静岡県浜松市の、アニマルフォスターペアレンツ様(現在までに、犬猫7,000頭ほどを保護譲渡)のように、ボランティア等で犬猫の保護活動をされている方々のたゆまぬ努力によって、全国では沢山の小さな命が救われていますが、特に高齢ペットや成長した野良犬猫などは短期間では里親希望者も少なく、譲渡先探しが難しいため、行き場がなければ殺処分される可能性も高くなります。新時代に向けた「Matching Pet/マッチングペット」を活用して、現在の保護ペットだけでなく、ペットの世話が出来なくなる前に、みらいの里親を予め決められれば、愛護施設や保護団体などに引き取られる動物達がいなくなり、飼い主とペット共に幸せになる事ができ、殺処分を回避することに繋がります。Matching Pet -2■飼い主の年齢比率は、60代以降の飼い主が全体の20%以上2019年の全国犬猫推計 飼育頭数、犬850万頭、猫965万頭と微減傾向でしたが、2020年からの新型コロナの影響で、飼育頭数が激増していると言うペット業界のデータがあります。飼い主の年齢比率は、60代以降の飼い主が全体の20%以上となっています。1,800万頭(匹)の犬、猫と、その他の動物類を合わせ2,000万頭(匹)以上の内、20%の約400万頭(匹)の数パーセントは保護動物予備軍が存在する事になります。飼育数は、急減することは無いため、今のままの保護体制では飼育困難や家庭の事情での保護動物数は減らないでしょう。日本の高齢者人口の割合は、世界で最高(201の国・地域中)。2019年の高齢者の総人口に占める割合を比較すると、日本(28.4%)は世界で最も高く、今後も高齢化社会は加速していきます。■「アニマルセラピー」は、高齢者の健康にとって重要Matching Pet -7高齢者にとってのイヌやネコなど、ペットのいる生活は、高齢者の毎日に癒しを与えてくれます。ペットの世話をすることで気持ちや生活にもハリが生まれますし、動物とのふれあいは「アニマルセラピー」とも呼ばれ、認知症などへの効果も認められ、寿命が延びるというデータもあります。しかし、現実は家庭の事情などで愛護施設に持ち込まれるペットが後を絶ちません。今のままでは、高齢者又はペットの寿命から換算した自身の家庭環境、仕事環境の変化や10~15年後の飼い主の年齢を考えると、新たにペットが飼えなくなってしまいます。そんな不安は、今健康な全ての方にも当てはまります。何時か飼えなくなってしまう前に、事前に里親を募ることが出来れば、高齢者でも安心してペットを飼うことが出来ます。そんな、これからの時代に向けたサイトが待たれていました。「救えるペットの命」代表 鈴木 克典は、保護犬猫活動への支援協力を長い間行って参りましたが、飼育放棄などで保護され、未だに多くの動物が殺処分されている現状に心を痛めています。「Matching Pet/マッチングペット」を、登録ご活用いただき、皆様の温かいご支援をお願いいたします。 Matching Pet -8&9救えるペットの命の支援の輪を、全国に広げるためお待ちしています。これから迎える仔は、譲渡ペットと言うご選択を! 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月25日子育てにおける過干渉、多くの親御さんが気になることですよね。「良かれと思って」自分がしていることが実は過干渉だった、なんてこともあるかもしれません。手出し口出し以外にも、子どもの行動をすべて把握していたり、子どもと一緒に悩みこんだりすることも、過干渉です。子どもにどう接しているかを振り返って、自分の過干渉のタイプを知ることで、対応方法も変わってきます。公認心理師・心理カウンセラーのあさくらゆかりさんに過干渉のタイプと対処法を教えていただきました。(取材・文:前田陽子)<<前回の記事:子どもの合宿の荷造り、現地で困らないように親が支度をすると安心?日数分持たせたのに「着替えがない」という理由とは■子どもがすね当てを忘れていったら届けるのが親の役目?朝から自分で支度をして試合に出かけて行った息子。部屋を片付けようと入ると、すね当てが残っていた。というような経験をした親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。すね当てでなくても着替えの○○を忘れた、など同じような体験を持つ方はいるのでは?そんな時やりがちなのが、「今日は大事な試合だから、すね当てがなかったら困るはず!」と急いで届けて、そっと子どもに渡すこと。親としては、わが子が無事に試合に出られてよかった。普段からコーチには「忘れ物をしても届けないで」と言われていたけど、試合に出られないとかわいそうだし、コーチにもバレていないようだからいいよね?と内心思っていますよね。「忘れ物で試合に出られないのはかわいそう、届けるのは親の役目でしょ」と考える方もいますが、このような「良かれと思って」の行動も子どもの自立を妨げることになるのです。■コーチが「忘れ物を届けないで」というワケ忘れ物をしたときに、自分で何とかする力をつけるために、親御さんに手出しをしないようにお願いをしている、というチームもたくさんあります。試合に出られないとかわいそうという心情はわかりますが、そのために準備を怠らないこと、万が一忘れてしまったときにチームメイトに「貸してほしい」と言えることは、不測の事態で応用力が身についたり、コミュニケーション能力をつけるためにも経験をしておいたほうがいいからです。「どうしてもこの大会に出たくて頑張ってきた」など、子どもにとってターニングポイントになるような重要な試合もあるでしょう。そんな時に忘れ物を発見したら、親としては届けてしまうのも場合によっては悪くないのでは、とあさくらさんは理解を示します。ただし、そうしてしまったら「こういうことは二度としないよ」と子どもにくぎを刺すことも忘れずに、とも提言します。あくまで、自分が好きでやっているサッカーなので自分で支度ができるようになることが原則だからです。万が一お子さんが「お母さんが入れてくれなかったから」と忘れ物を人のせいにするようなら、次から届けることはやめましょう。■自立できる子にするには、親の役割が重要「子どものころに自分で何ひとつ決めていない、決めさせてもらえなかった。となってしまうと、責任が取れない子になりかねません。忘れ物を貸してとお友達に言えないことも気の毒に感じます」とあさくらさん。親は子どもに自分で考えて動ける子になってほしい、人とコミュニケーションをとれる子になってほしいという思いがあります。だからこそ、手出し口出しはしない方が良いのです。少し困ったことがあって、それを助けてもらったり助けたりという経験が大人になる上で役に立ちます。失敗しても大丈夫、という経験の積み重ねがチャレンジできる子を育てます。過干渉はそのチャンスを摘み取ってしまうもの。子どもがまだできないことは手伝って、もうできることは手を放す。年齢や子どもの発達状況に応じて見極めて、子どもの成長を促していきましょう。子どもを見守れるようになると、親にも心の余裕が生まれてきます。ここからは、あさくらさんに監修いただいた「過干渉チェック項目」と「過干渉タイプ別アドバイス」をご紹介します。結果を仲のいい親同士やチーム内でシェアしてみてくださいね。あなたの過干渉はどのタイプ?□わが子は年齢の割に幼い方だから、私の助けが必要にチェックした人□友達関係や休みの過ごし方を親が決めているにチェックした人□子どもの考えや行動はすべて把握しているにチェックした人□子どもが悩んでいると子ども以上に悩んで落ち込むにチェックした人□「あなたのため」と言うことがあるにチェックした人あなたの過干渉タイプは?□わが子は年齢の割に幼い方だから、私の助けが必要にチェックした人→ガミガミ、ひと言多い、代わりにやってしまうあれこれ手出し口出し型【対処方法】物理的距離、精神的距離を置いて、言わない、やらないを徹底。そのために子どもの様子を見ないで別のことを見たり、自分のことをする。いつも3つ言っているなら、2つに減らしてみることからスタートしましょう。□友達関係や休みの過ごし方を親が決めているにチェックした人→友達も寝る時間も休日の過ごし方などの決定権をはく奪するなんでも決めちゃう型【対処方法】メリットデメリットを出して、一緒に話し合って考える。個人的意見や親としての思い、社会的な見方などは子どもに伝えて、最終決定は子どもに任せましょう。□【子どもの考えや行動はすべて把握している】にチェックした人→一から十まで子どものことは知っていないと気が済まない監視的見張っている型【対処方法】見たい、知りたい、コントロールしたいは親の欲求だと自覚すること。このままでは子どもに「あなたを信じていませんよ」というメッセージが伝わってしまい、親子関係がねじれる原因になります。□子どもが悩んでいると子ども以上に悩んで落ち込むにチェックした人→境界があいまいになっているアナタは私一心同体型【対処方法】私は私、子どもは子どもを自覚する。ペットを飼うなどして子どもへのアンテナの感度を下げる、趣味などをして自分の時間を持つ。親の不安の解消のために過干渉になっている場合が多いので「それは誰の問題?」と自問してみましょう。□「あなたのため」と言うことがあるにチェックした人→本当は自分のため。「良かれと思って」ひと言多い型【対処方法】自分がしたくてもできなかったこと、理想の子ども像を押し付けていないか、自己満足になっていないかを確認。共依存=あなたのために頑張る自分が好きにならないように、客観視することです。いかがでしたでしょうか。お子さんのためを思っての行動が過干渉になっていることもある、という気づきを得ていただければ幸いです。あさくらゆかり公認心理師・心理カウンセラー一般社団法人日本ライトカウンセリング協会代表理事、株式会社kikiwell所属カウンセラー・統括責任者幼稚園教諭・保育士・公立小学校学級支援員を経て心理カウンセラーに。2007年1月より(株)kikiwellが運営するキキウェルメンタルヘルスサービス(旧:聞き上手倶楽部)に所属。ライトカウンセラーとして活動開始。「聞ける人ほどうまくいく」をスローガンに、カウンセラー養成講座の講師を務めている。また「聞かせて下さい、あなたのお話」、このひとことを熱く胸に抱え(株)kikiwellで電話カウンセラーとしても活動している。【カウンセリング実績】電話カウンセリング11,400件、メールカウンセリング4,000件、対面カウンセリング100件。連続最長電話カウンセリング記録11時間。クライエントのリピート率は85%
2021年11月08日「過保護」「過干渉」は親御さんの関心の高いことです。みなさんは「子どもも文句も言わないし、問題も起きていないから、私は過干渉とは違うかな」と思っていますか?前回お送りしたように、子どもを親の思い通りにすることは過干渉です。子どもが親に言われたことに文句を言わないのは、自分でどうしたらいいのかを考えることをしていないからです。子どもの考える力を育てるためには、過干渉せずサポートしたいもの。実際にあったエピソードを交えて、公認心理師・心理カウンセラーのあさくらゆかりさんと考えてみましょう。(取材・文:前田陽子)<<前回の記事:子どもの行動が気になって、つい口出してしまう。これって過干渉?過干渉が及ぼす子どもへの影響とは!?■「着替えがない」という理由サッカーキャンプに参加していた高学年のA君。キャンプ早々に雨に降られて、練習着を着替えることになりました。ですが、A君は「着替えがない」と動きません。コーチが話を聞くと、練習着はシャツ、パンツ、ソックスがセットされていて〇月〇日用とパッキングをされています。だから今日の日用がもうないので着替えができないと言います。コーチはA君に、翌日のシャツに着替えるように伝え、着替えさせましたが、翌日また「着るものがない」と。宿泊場所にはランドリーもあるので、前日雨に濡れたシャツを洗濯することもできるのですが子どもにはその想像力がないのでオロオロするばかりです。荷物をよく見ると、練習着以外にも下着や寝る時用、帰り用とパッキングされていたといいます。■親がすべて荷造りをするのではなく、一緒に支度をすることからスタートこのエピソードを伝えると、あさくらさんはこう言います。「少々やりすぎのように感じますが、子どもが迷わないのでパッキングすること自体は悪くないと思います。問題なのは、荷造りを一緒にやったか親御さんだけがやったのかという点です。荷造りなら、お母さんが2泊3日の旅行に行くならこんな風に荷物をまとめるけど、あなたならどうする?と見本を見せてやり方を考えさせるといいでしょう」持っていくべきものをまず選び、パッキングを子ども自身にやらせます。親はその様子を見ながらアドバイスをする程度で手は出さないこと。それが荷造りを『一緒にやる』ということ。できるようになったら、親は最終確認だけ。そういったことを何回か続けるうちに、すべてを任せられるようになります。どうしても心配なら気づかれないようにチェックしてもOKだそうです。ウェアの上下セットまで決めて準備をするようなご家庭では、普段着も親がコーディネイトを準備されているかもしれませんが、機能的に「どうしても」というのでなければ、色柄の組み合わせなどは子ども自身でやらせることです。大事なのはその期間に何をどれだけ持って行けばいいのかを理解する事。自分で選ぶ経験はセンスや感覚を養うチャンスでもあるので、子どもに任せましょう。■失敗と成功を繰り返さないと挑戦できるようにならない前述のA君も、雨に降られることがなければシャツが足りなくなるというアクシデントに合うことはなかったのですが、そんな時に応用力がないのはこれから先の人生においても心配ですよね。A君はこのことがあって、次からは予備を用意したり、コーチに洗濯機を使わせてほしいと頼めることを学べました。子どもたちは失敗と成功を繰り返さないと、挑戦できるようになりません。失敗をすることでそれを乗り越える力をつけることができます。サッカーは常に応用力が試されるスポーツなのでそういった力を養う事が必要です。■自分で選ぶことは「楽しいこと」だと感じさせること子どもの力を伸ばす上でも、先回りするのではなく、「雨が降って濡れたらどうしようか」などと想定できるアクシデントについて、事前に話ができるといいですね。あさくらさんがカウンセリングをされた方にこんな人がいたそうです。25歳の男性が「自分の服を一度も買ったことがなく、自分で何も決められずに人生が楽しくなかった。先日初めてTシャツを買って、すごくうれしかった」と。自分で選ぶことはとても楽しいことなので、その喜びを子どもから奪ってしまうようなことは避けたいですね。あさくらゆかり公認心理師・心理カウンセラー一般社団法人日本ライトカウンセリング協会代表理事、株式会社kikiwell所属カウンセラー・統括責任者幼稚園教諭・保育士・公立小学校学級支援員を経て心理カウンセラーに。2007年1月より(株)kikiwellが運営するキキウェルメンタルヘルスサービス(旧:聞き上手倶楽部)に所属。ライトカウンセラーとして活動開始。「聞ける人ほどうまくいく」をスローガンに、カウンセラー養成講座の講師を務めている。また「聞かせて下さい、あなたのお話」、このひとことを熱く胸に抱え(株)kikiwellで電話カウンセラーとしても活動している。【カウンセリング実績】電話カウンセリング11,400件、メールカウンセリング4,000件、対面カウンセリング100件。連続最長電話カウンセリング記録11時間。クライエントのリピート率は85%
2021年10月18日学校へ行く支度からサッカーの準備まで、子どもの行動につい口を出したり、手を出したりと先回り。「もしかしたら過干渉かも......」そう感じている親御さんは多いのではないでしょうか?大人がアレコレ指示をしてやらせるのは、親も子も楽な部分もありますが、結果、何もかも親任せな子になってしまう可能性も。過干渉とはどんなことなのか、子どもにどんな影響を及ぼすのかを、公認心理師・心理カウンセラーのあさくらゆかりさんに聞きました。(取材・文:前田陽子)■過干渉とは"親の思い通り"にすること干渉とは、命令的な関与や介入。立ち入って他人のものごとに関係し、自分の意見に従わせようとすること、と辞書にあります。子育てでの干渉とは、子どもの考えや行動に働きかけ、親の思い通りにさせようとするための言動で、「ごはんを食べなさい」「歯磨きしなさい」という口出しや、親が「宿題をやる(例:夏休みの課題など)」「合宿の準備をする」などが手出しに当たります。過干渉とは、「干渉」に「過」が付いたもので、子どもの年齢や発達に照らし合わせたときに、手出し口出しをやりすぎているということ。親の命令に従わせるという意味も含まれ、親子というより主従の関係になっているとも言えます。■過保護とは過干渉とどう違うのか過干渉に似たものに過保護がありますが、保護とは外からの危険に対して気を付け、かばい、見守ること。まだ正しい判断ができない子どもには必要な場合も多々あります。「危ないからやめなさい」には、内容や子どもの年齢によって、干渉にも注意喚起(保護)にもなるのでシチュエーションによって判断は異なります。「適切な干渉や保護は、子どもたちには必要なこと。何を手伝って、何を手伝わないかは、子どもの年齢はもちろん、個々の発達状態によって変わります。親の声掛けに対して、子どもが楽しそうか、つまらなそうか。進んでやっているのか、自分はやりたくないけどしているのか。子どもの様子でそれが干渉なのか、保護なのかの目安になると思います」とあさくらさんが、判断の方法を教えてくれました。■「自立」とはどういうことか言われたことに従うということが続くと、自分で決めてその通りに行動をすることが苦手になってきます。それでもつい干渉してしまうのが親心。「まずは、子どもがやらないのか、やれないのかを見極めることが重要です」とあさくらさん。例えば低学年の子に2泊3日の合宿の支度をひとりでやりなさいと言うのは、まだハードルが高いもの。でも、高学年なら可能ですよね。能力はあるのに、意欲などの理由で進まないなら、時間がかかっていても子どもに任せてみる、親は自分の支度や家事などをして子どもの様子を見ないようにする、など視界に入れつつも見守るのが良いとアドバイスをいただきました。子どもには子どものタイミングがあります。子どもが動き出すのを待ちましょう。自立とは①自分で決めて自分で行動する②自分の行動に責任を持つ③絆を大切に他者と協調することとあさくらさんは言います。■過干渉が続くと自分で決めて動けない子になる過干渉が続くと、子どもは言われたことに従うようになります。結果、自分で決めて自分で行動をすることができない子に。さらに失敗しときに「ママ/パパが言ったから」と原因は他者にあると他責的になります。また、失敗や困るという経験がないと助け合いを経験する機会も奪われ、コミュニケーションが苦手になります。自分の気持ちや考え、行動を否定されたり、無視され続けると他者の気持ちや考えを大切にできなくなります。子どものころは素直に従いますが、大人になって立場が上になると、対等な人間関係ではなく、相手を従わせる関係、上下や主従を持つことが当然となってしまうのです。その結果、相手と意見が食い違っても話し合いができず、従うか従わせるか。自立ができないまま大人になってしまう可能性があります。親が子を干渉してしまうのは、子どもがかわいいから。ですが、子どものためと思っているその行動が、子どもから考えたり、責任を取ったり、お友達や周囲の人たちとコミュニケーションをする場を奪ってしまっているのかもしれません。子どもの気持ちを尊重して、子どもがしてほしい方法で、してほしい援助ができる親になりたいですね。あさくらゆかり公認心理師・心理カウンセラー一般社団法人日本ライトカウンセリング協会代表理事、株式会社kikiwell所属カウンセラー・統括責任者幼稚園教諭・保育士・公立小学校学級支援員を経て心理カウンセラーに。2007年1月より(株)kikiwellが運営するキキウェルメンタルヘルスサービス(旧:聞き上手倶楽部)に所属。ライトカウンセラーとして活動開始。「聞ける人ほどうまくいく」をスローガンに、カウンセラー養成講座の講師を務めている。また「聞かせて下さい、あなたのお話」、このひとことを熱く胸に抱え(株)kikiwellで電話カウンセラーとしても活動している。【カウンセリング実績】電話カウンセリング11,400件、メールカウンセリング4,000件、対面カウンセリング100件。連続最長電話カウンセリング記録11時間。クライエントのリピート率は85%
2021年10月12日困っている動物を見つけた時、心配で何か手助けをしたくなりますよね。しかし、「責任をもって自ら救おう」と思い切れる人は、どれだけいるでしょうか。傷付いた野良猫のために動いた人ゴリ兄(goriani)さんは、ある日、ケガをして痩せた野良猫が家に住み着いたことに気が付きました。飼い主がいないか、また保護ができないかを確認すべく、ほん走したのですが…。@goriani猫アレルギー持ちの犬派なのに…最近よく猫に絡まれる…##田舎暮らし ##猫かどうかも怪しいな ##ねこ♬ ねこふんじゃった - 城ゆかり/東映児童合唱団殺処分の可能性も示唆され、悩んだゴリ兄さんは、正式な手順を踏んで家に迎えることに決めたそうです。野良猫を警察署に拾得物として届け出ると、受け取った『拾得物件預り書』をしっかりと保管しました。なぜなら、3か月以内に遺失者が現れなかった場合、ゴリ兄さんが野良猫の所有権の取得を希望できるのです!その日が来るまで、ゴリ兄さんは野良猫を自宅で保護。病院へ連れて行ったり、お風呂で体を洗ったりと、甲斐がいしくお世話を続けました。遺失者が現れないまま、ついに3か月が経過したことを確認すると…TikTokに投稿された、喜びにあふれる報告がこちらです!@gorianiフランス語の黒『le noir』から ノワールと名付けました。よろしくお願いします( ・∀・)##田舎暮らし ##保護猫 ##猫アレルギー ##猫♬ 打上花火 (オルゴール) - ring of orgel『取得通知書』も届き、いよいよ警察署まで手続きに行く様子もご覧ください。@goriani警察署に行ってきました。##田舎暮らし ##猫 ##猫アレルギー♬ Beautiful World - 2021 Remastered - Hikaru Utada最後に警察官から「これから、よろしくお願いします」といわれたゴリ兄さん。正式に野良猫を家族として迎え入れることができて、感無量だったことでしょう。猫にはフランス語で『黒』を意味する、『ノワール』くんと名付けてかわいがっています。一連の出来事を見守っていた人たちも、ようやくお迎えできたことに感動していました。・猫様との下僕契約書ですね!・これからもノワールくんの健康などを、看守並みに見守ってください。・どうぞ末永くよろしくお願いします。・捨てられたであろうノワールくんが、もう一度人間を信じてくれてよかった。「責任をもって育てます」とゴリ兄さんはコメント。ノワールくんには、温かな家の中で、自由気ままに過ごしてほしいですね![文・構成/grape編集部]
2021年10月07日犬や猫の保護活動をしている、LuckyStar(@LuckyStar111222)さんは、Twitterに1枚のベストショットを投稿。写っているのは、保健所を経由して投稿者さんの家にやってきた、推定5歳とされる猫のぷぅすけくん。どうやら、ぷぅすけくんのモデル並みのかっこよさに、ネットを通して多くの人が心奪われてしまった模様!投稿者さんが思わず突っ込んでしまった、最高の1枚をご覧ください。そのカッコ良さ必要か pic.twitter.com/1E9LEOvCtK — LuckyStar☆おねっさん (@LuckyStar111222) September 12, 2021 モデルのようにやや体を斜めにして腰かけ、すらっと伸びる後ろ脚をクロスさせたぷぅすけくん。見事なカメラ目線といい、美しいポージングといい、人間の売れっ子モデルのような雰囲気をかもし出しています…!指定していないにもかかわらずポーズを切ったぷぅすけくんに、投稿者さんは「そのかっこよさは何!?」とツッコミ。写真は拡散され、多くの人から「貫禄がすごい」「最高の1枚だ」といった声や『いいね』が寄せられました。猫界のトップモデルとして、今回の投稿で人間界での知名度を上げたぷぅすけくん。今後の活躍が楽しみですね![文・構成/grape編集部]
2021年09月26日保護猫の、ししゃもちゃんと暮らす、飼い主(@0707_Shisyamo)さん。ししゃもちゃんは、2021年7月7日に生まれ、その2日後に保護されたといいます。保護から2か月が経過した、同年9月7日現在。飼い主さんが「かわいすぎて反則」と語る、ししゃもちゃんの成長した姿をご覧ください。おてて舐めてるだけでそんなにかわいいのは反則 pic.twitter.com/yWyqULesI5 — ししゃも (@0707_Shisyamo) September 2, 2021 思わずキュンとしてしまいますよね!ししゃもちゃんは、手をきれいにしたくてたまらないのかもしれませんね。ししゃもちゃんの姿に、多くの人が癒されたようです。・無限大のかわいさ…。抱きしめたくなりました。・世界一愛くるしい猫ちゃんですね!・無限に見ていられます…。見た人を癒してくれるししゃもちゃん。今後も、キュートさを見せ続けてくれることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2021年09月07日イギリスにある動物保護施設『バターシー』に、7匹の子猫が連れて来られました。子猫たちは生後数週間と見られ、道路わきに捨てられていたのです。母猫は見つからず、まだ幼いことから、里親を募集できるくらいに成長するまで施設のスタッフが育てることになりました。7匹の子猫のベビーシッターになったのは?スタッフは7匹の子猫たちに哺乳瓶でミルクを与えたり、遊んであげたりと大忙し。すると、そんな様子を見ていた犬のバーティは、知らんぷりをしませんでした。自身も元保護犬のバーティは、現在は『バターシー』のオフィスで飼われています。そこで、バーティはやんちゃな子猫たちのベビーシッター役を自ら買って出たのです。@batterseaWe think Bertie makes a great ##catdad, don’t you? ##fathersday ##rescue ##rescuecat♬ Curiosity - Danilo Stankovic自分の足に子猫たちがまとわりついても、嫌な顔ひとつせずに見守っているバーティ。海外メディア『Bored Panda』によると、バーティは子猫たちをまるで我が子のようにかわいがっていたのだそう。バーティと子猫たちのほほ笑ましい動画や写真には、たくさんのコメントが寄せられています。・なんていい話。ハートがとろけた。・面倒見のいい優しい犬だね。・バーティをハグしてあげたい! View this post on Instagram A post shared by Battersea (@battersea) バーティにすっかり懐いた子猫たちは、一緒に昼寝をしたり、遊んだりしながら、すくすくと成長。その後、7匹全員に無事に里親が決まったということです。子猫たちがいなくなった後、バーティは静かなオフィスで、のびのびと過ごしているといいます。実はバーティはまだ1歳なのだとか。若くても「自分よりも小さな子猫たちを守ってあげなくちゃ」と、本能で感じたのかもしれませんね。たとえ短い期間でも、優しい『犬のお父さん』と過ごした時間を子猫たちは決して忘れないでしょう。[文・構成/grape編集部]
2021年08月16日難しい義父母との付き合い方に悩むパパやママも多いことでしょう。中には、過度に口出ししてくる義父母に対して、悩みを抱える人もいるようです。今回は、ウーマンエキサイトアンケートに寄せられたエピソードを元に、過干渉な義父母についてお伝えしていきます!■過干渉な義父母にウンザリ…多く寄せられたのが、「過干渉な義父母の口出しに困った」というエピソードです。「義母は、自分の考えが当たり前だと思っている。『玄関マットがない、玄関先に植木鉢が一つもない、子どものこんな服、誰が選んだの?』と、口出しばかり。また、『子どもは3人!』と言われた。それなので、1人目が帝王切開じゃないかどうかだけ心配していた。それから8ヶ月後、出産祝いをくれた親戚を20人ほどもてなせと、わが家で強制的に食事会を開催させられた。口出しが多すぎ!」「結納を済ませた次の日に、義両親が式場を見に行っていました。すぐに夫から『おやじたちが式場を見てきたらしくて、早く決めろって』と言われ、私が見に行くことに。たまたま納得できたので、そこに決めました。その後、日時決定時に口出し。仕事をしている私たちや母の予定よりも、家にいる義父の要望を通されました。さらに、引き出物、式の内容や呼ぶ人数の割り振りにも口出ししてきました」「『結婚するなら家を建てろ』という義父母で、勝手に敷地内で家も間取りも決まっていました。しかも建築中に、私たち夫婦が見る前から近所の方や義父母の親戚たちに見せていて、家に入れていました。引っ越し後も干渉がひどくて、私たちがいない間に家に入っていたこともあります」目に余るほどの義父母の過干渉のひどさには、閉口してしまいます。その程度は人それぞれではあるものの、あまりに口出しが多いと、つらくなってしまいますよね。お互いに快適な距離感で過ごせたら理想的ですが、なかなかそうはいかないのが義父母との付き合いなのかもしれませんね。■口出ししてくる義父母と伝書鳩な夫また本来であれば、義父母にはっきりと意見してもらいたいはずの夫が、伝書鳩のようになんでも義父母に伝えてしまい困るというコメントも多く寄せられていました。「義父が設計士なんですが、お金は出さないのに、マイホームの話に口を出してきます。工務店からあがってきた図面を、私や旦那に言わず、勝手に書き換えて返信したりしていました。まだマイホームは予定段階ですが、こんなことが何回も続くと思うと憂鬱(ゆううつ)です。旦那は義父のことを信頼しているようで、私が何か言うと『◯◯が何か言っていたよ』と伝書鳩状態。もう、つらいです」「世話好きの義母。結婚から何かと家に来るのが嫌でした。産後は、勝手に沐浴を手伝うと言い出す始末で、退院後、毎日のようにやってきたが、邪魔なだけ。旦那も伝書鳩で、伝えなくていいことは勝手に伝え、言わないといけないことは言わないため、より関係は悪化していきました」」「第一子のお宮参りの産着を義両親が勝手に買っていた。買ってもらうなら私が選びたかった。それを告げられたのは、産後しばらくしてから。そもそもレンタルするつもりで下調べしていたのに。なぜ勝手に用意して、事後報告なのか。この事に関しては旦那は文句を言ってくれず、言いなり状態。旦那や義両親の言動にはうんざり」妻としては、夫には自分の味方でいてほしいものですが、おそらく夫側は義父母と妻の間に板挟みになってつらい思いがあるのかもしれませんね。ただ、コメントにもあるように、伝えなくていいことを伝えてしまう夫の姿勢には、ガッカリしてしまうでしょう。また、コメントでは妻と義父母との関係性についてのみ言及されていましたが、中には妻の両親との関係性に悩む夫もおそらくいることでしょう。自分にとっては実の親だとしても、パートナーにとっては、あくまで義理の親だということをしっかりと理解して、うまく間で立ち回ることが重要なのかもしれません。■過干渉な義父母との付き合い方さて、それでは、過干渉な義父母とはどのように付き合えばいいのでしょうか。「義母の暴走と私の困り具合を見た旦那が一喝してくれました」「気にしないようにしました」「旦那から言ってもらっても、義姉に相談して言ってもらうも変わらず。『同居じゃないだけまし』って思うようにしたらすごく気が楽になり、いろいろと頼めるようになりました」「嫌なことを言われるくらいなら会わないようにしましたね。1ヶ月に1回会っていたのを3ヶ月に1回にするとか、半年に1回にするとか、たまに会う程度にして我慢していました。そのうち、自分が避けられてるとおもったらしく、気をつかってくれるようになりました」「旦那がそもそもマザコン気味だったので、そこをはっきり言って、変だと思うときは伝えている。旦那はマザコンがだいぶ抜けて、旦那から断りを入れてもらうようにしている」「最低限の報告しかしない。結局は他人。女の子を育てたことがないから娘ができたみたいで嬉しいと、私たちを歓迎してくれるけれど、私の気持ちはわかってくれない。他人だから仕方ないと諦めています」夫が伝書鳩になると、うかつに夫の前で義父母のことで困っているとは言えなかったり、自分自身が行動に出て、義父母と戦わなければいけなかったり、解決法を見つけることは簡単ではありません。中には、「疎遠になった」という人もいますが、「夫から義父母に言ってもらった」という人も多かったように思います。なかなか実の親子ではない義父母に、本来の気持ちを伝えるのは難しいところですよね。義父母と夫とは、実の親子だからこそ、できればその間で解決してもらいたいものです。口出しをしてくるタイプの義父母であれば、夫にしっかりしてもらえると、助かりますよね。ただ、それが難しい場合には、自らはっきり相手に気持ちを伝えたり、距離をとったりと、自分の心を守ることも大切です。また、義父母からの口出しに対しては夫にちゃんと対処してほしいと思うのに、自分の親からの口出しは自然と受け入れてしまっているというママも多いかもしれません。もしかすると、夫がつらい思いをしている可能性もあるので、今一度、わが身を振り返ってみることも大切のように思います。結婚して家族が増えることは、本来であればうれしいことであるはずです。ただ、距離感が大切なことは、言うまでもありません。それぞれが快適に過ごせるように、ママもパパも、思いやりを持って義父母からの過干渉との付き合い方を考えたいものですね。
2021年08月03日兄の昴生さんとともに、兄弟ならではといえる息の合った掛け合いが人気を集める、お笑いコンビ『ミキ』の弟・亜生さん。亜生さんといえば、2021年6月現在、5匹の保護猫を飼っており、保護猫活動にも力を入れていることで有名です。『ミキ』亜生が飼っている保護猫がかわいい!保護活動にも積極的Instagramには、たびたび愛猫たちのかわいい写真が投稿されています。亜生さんの溺愛っぷりが話題になっている、猫とはどんな子たちなのでしょうか…。愛猫は子供そのもの同年5月6日には、『こどもの日』にちなんで、猫たちを「子供」と呼び、幼かった時期の写真を投稿した亜生さん。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る ミキ 亜生 弟(@aseihurricane)がシェアした投稿 こどもの日なので、僕の子供たちです!aseihurricaneーより引用亜生さんのように、ペットのことを「子供」と呼ぶ飼い主は多いもの。まだあどけない様子の子猫たちに心を癒されますね。元野良猫とは思えないくつろぎっぷりの猫たちある日、亜生さんは、「少しは野良猫やった時のこと思い出してほしい」という1文とともに、猫たちが部屋の中でくつろぐ動画を投稿。 この投稿をInstagramで見る ミキ 亜生 弟(@aseihurricane)がシェアした投稿 人間が近付いても、自由に寝たまま、だらんとしている猫。亜生さんが普段からたっぷりと猫たちを甘やかしていることが分かる1本ですね!昼寝する時も一緒ある時は、年末年始に昼寝をする様子を撮影。見る人を笑顔にさせた、こちらの写真をご覧ください! この投稿をInstagramで見る ミキ 亜生 弟(@aseihurricane)がシェアした投稿 親子のように川の字になって眠る1人と2匹。そして、その様子を見守っているようなもう1匹の姿がかわいくて心が和みます。亜生さんは、年末年始で自宅にいる飼い主を邪魔もの扱いする猫たちに文句をいいつつも、『#何されても一生面倒みるけど』『#マジ家族なんやけど』『#戸籍入れたいんやけど』という、本音があふれるハッシュタグを投稿しました。子猫との出会いがキッカケで、始まった保護猫活動亜生さんが、猫を飼うようになったきっかけは、2015年に出会った1匹の子猫でした。 この投稿をInstagramで見る ミキ 亜生 弟(@aseihurricane)がシェアした投稿 こいつを一昨日拾いました!お医者さんいわくまだ産まれたてだそうです!aseihurricaneーより引用拾った猫を動物病院へ連れて行き、できる限りの世話をした亜生さん。最終的に、子猫は亜生さんが引き取ることになり、『助六』と名付けられました。亜生さんのInstagramでは、助六のように、いろいろな経緯で飼うことになった猫たちの成長過程を見ることができます。自分が飼っている猫だけでなく、里親を募集している保護団体の紹介や、保護猫活動にまつわるニュースをシェアするなど、精力的に活動している亜生さん。興味のある人は、Instagramをのぞいてみてくださいね。[文・構成/grape編集部]
2021年06月30日捨てられていた犬を保護し、ナナと名付けて一緒に暮らしている飼い主(@Nana_Hundin)さん。ドイツのベルリンに住んでいる飼い主さんは、アパートの玄関に保護犬を迎えたことを知らせる貼り紙をしておきました。「お留守番トレーニング中、吠える声などご迷惑おかけします」と書いた貼り紙を見た住人は、アパートに犬が増えたことを知ります。飼い主さんが帰宅すると、隣人から届いていたのは…。アパートの玄関に貼り紙をしておいた。保護犬を迎えました。お留守番トレーニング中、吠える声などご迷惑おかけしますって書いて。さっき玄関開けたら、隣人から素敵なメッセージとナナヘのおやつが!!素晴らしき哉、我がアパート嬉しい!!❤️❤️ pic.twitter.com/BpLRZRP4jm — Nana Hündin in Berlin (@Nana_Hundin) April 12, 2021 なんと、手紙とナナちゃんへのおやつが届いていたのです!手紙にはこのように書かれていたそう。隣人からのお手紙の日本語意訳です。「保護犬を迎えたなんて素晴らしいですね。このアパートに犬がまた1匹増えたこと嬉しく思います。何かお手伝いが必要なら、気軽に我が家の呼び鈴を鳴らしてくださいね。フランシスカ(隣人の名前)とポリー(犬種: ボロンカ)より」— Nana Hündin in Berlin (@Nana_Hundin) April 13, 2021 隣人も犬を飼っており、お友達の犬が増えたことを歓迎してくれたのでしょう。素敵なやり取りにネット上では、さまざまな声が寄せられていました。・隣人さん、素敵な計らいですね。・犬がつないでくれた素敵な交流!・なんて素晴らしい出来事!貼り紙の内容もいいですね。1枚の貼り紙がつないでくれたコミュニティ。隣人の犬と一緒に散歩に出かけられる日も、そう遠くないかもしれませんね![文・構成/grape編集部]
2021年04月14日子どもの幸せ感度に影響を与える要素のひとつが、「親の過干渉」ということをご存じですか。『世界標準の子育て』著者・船津徹氏は、「親の過干渉が子どもの幸福度を下げる」と警鐘を鳴らしています。2020年9月にユニセフが発表した『レポートカード16-子どもたちに影響する世界:先進国の子どもの幸福度を形作るものは何か』。この先進・新興国38ヶ国に住む子どもたちへの調査では、日本の子どもの「精神的幸福度」はワースト2位でした。恵まれた環境にありながら、幸せを感じられないというのは深刻な問題です。もちろん、幸福度を下げる要因は過干渉だけではないでしょう。しかし、子どもに「自分らしい人生を切り開く力」を授けるためにも、過干渉はやめたほうがよさそうです。過干渉育児にならないように「親が本当はやらなくていいこと」を、いま一度見直してみましょう。親が “本当はやらなくていい” 7つのこと1. 子どもに早くから読み書きを教えなくていい多数の著書がある教育学者・齋藤孝氏(明治大学文学部教授)によると、「7歳までは神のうちなので、それまでに生きる力をしっかりと育むことが重要」なのだそう。「親子で共有する時間」を何よりも大切にするべきで、心が十分に育たないうちに詰め込む早期教育はよくないとのこと。読み書きを教えるよりも、絵本の読み聞かせによる情操教育のほうがより大切だと話しています。また、「塾ソムリエ」として35年以上子どもを指導している中学受験情報局主任相談員・西村則康氏も、「子どもの準備ができていない時期の早期英才教育は、ほとんど役にたたない」と述べています。その理由は、早期教育が人間の脳の成長過程に沿っていないから。早く〇〇できたほうがいいだろうと親は考えがちですが、その考えこそが過干渉になっています。2. 親は子どもに何でも教えなくてもいい子どもは「これは何?」「どうして?」など、知らないことは何でも聞いてくるものです。そのとき大人は、その質問に正しく答えなければいけないと思いがち。でも、大人だって知らないことはありますよね。そんなときは、「お父さん(お母さん)もそれは知らないなあ。一緒に調べてみよう」と、子どもの好奇心に寄り添い、一緒に学ぶ時間を共有しましょう。親が調べたことを教えるよりも、何倍も子どもの成長の糧となるのですから。アメリカの生物学者で、子どもの感性について綴られた名著『センス・オブ・ワンダー』の著者・レイチェル・カーソン氏も、「『知る』ことは『感じる』ことの半分も重要ではない」と語っています。大人も心を開いて、子どもとともに感じ、学ぶ姿勢をとることこそ正しい行動と言えるでしょう。3. しつけ期が過ぎたら、親はしつけを手放していい心理学者でスクールカウンセラーでもある諸富祥彦氏(明治大学文学部教授)は、小学3年生くらいまでの「しつけ期」が過ぎたら、できるだけ子どもの行動に口出しをしないようにするべきだと話しています。なぜなら、それ以降は子どもの個性を育てる時期に入るから。「こうしなさい」「これはやめなさい」と言われたら、子どもはどうしても親の指示に引っ張られてしまいます。人間の土台がある程度固まったあとの成長期には、親の干渉は邪魔にさえなるのです。よほどのことがない限りは、口出しはしないようにしましょう。必要なときのみサポート役に徹するという、子育ての方向転換をする時期は10歳頃なのです。4. 「家庭内ルール」は親が決めなくていい家庭での過ごし方について、親があれやこれや指示したり、小言を言ったりして、親主導で進めてしまいがちではありませんか?「全米最優秀女子高生」の母として有名になり、現在はライフコーチとして活躍中のボーク重子氏は、子どもの自己肯定感や自主性の大切さを力説しています。そして、それらを育むためのひとつの方法として、家庭内ルールは親の指示ではなく、「子ども自身で決めさせる」ことをすすめているのです。ルールの目的は「家族の幸せ」。年齢に応じて、お手伝いや勉強のことなど、子どもが自分ができると思うことは責任をもってやってもらいましょう。しかし、実際にやってみたら、何か違うと思うことや、問題が生じることもあるはず。そんなときは、子ども自身がルールを変更してもOK。物事の改善を重ねて、思考のしなやかさを鍛える絶好のチャンスですよ。5. 親は「子どもファースト」でなくていい子どもの学校、習い事など、親の生活は子ども中心になりがち。予定が詰まっているときなどは、子どもの一挙手一投足に口を出したり、次の行動を指示したりしている親御さんは多いのではないでしょうか。ときには、子どもから離れることも必要です。もし、子どもが学校や習い事に遅刻して恥ずかしい思いをしても、それは子どもの責任です。教育評論家の尾木直樹氏は、「過干渉をやめる手段」として、子どもから意識をほかに向けることをすすめています。「なかなか宿題をしない子どもを目の端に入れながらも、自分の仕事をする」「ときどきは自分の趣味で出かける」など、親が子どもと少し距離をとることで、子どもの自主性は育まれ、親のストレスは減るという、双方によい効果が生まれるとのこと。子どもから目を離す勇気が、子どもを成長させるのです。6. 夫婦の意見はそろえなくていい子育て中は、子どもの教育方針や学校の選択など、夫婦で意見がぶつかることもあるでしょう。そんなときでも、「無理して教育方針を一致させなくてもよい」と言うのは、教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏です。その理由は、夫婦の意見に幅があったほうが、その幅のぶんだけ子どもの個性が育つから。たとえば、「今回はお母さんの意見に賛成。英検受けるよ」「英検よりもサッカーを頑張りたいから、今回はお父さんの意見に賛成だな」といった具合に、子どもは自由に未来を選択することができます。広い視野で子どもの将来を考えてあげることが、過干渉を防ぐひとつの手段ともなりそうです。7. 「過保護」はやめなくてもいい児童精神科医として40年以上も多くの親御さんの子育てを見てきた故・佐々木正美氏は、「過保護」と「過干渉」は違うと言いきります。一番大きな違いは、行動に子どもの意思や希望が反映されているかどうか。「過干渉」は、子どもの気持ちにかかわらず、親がなんでも「やりなさい」とお膳立てしてしまい、子どもの自主性を置き去りにしてしまうこと。一方の「過保護」は、子どもがやりたいことがあれば、背中を押したり、サポートしたりすることです。これは、子どもの意思を尊重し、意欲を応援することですので、悪い影響はないと言います。「子どものために」と思う気持ちは同じでも、そこに子どもの心や意欲が介在しているかどうかを、常に意識することがとても大切です。子どもとの接し方に迷ったら読みたいおすすめの本「過干渉かもしれない……でもどうすればいいの?」と、子どもへの接し方で迷ったとき、心をシンプルにしたり、大切なことを再確認させてくれたり、視野を広げてくれたりする、おすすめの本3冊をご紹介します。それぞれ、違った視点から「果たすべき親の役割」について書かれています。過干渉で子どもを縛りつけてしまわないように、ぜひ読んでみてください。■『センス・オブ・ワンダー』作者である、海洋生物学者のレイチェル・カーソン氏が、甥のロジャーとの自然を探求した体験を通して、感受性の大切さを語った本です。タイトルの「センス・オブ・ワンダー」とは、「美しいもの、未知なもの、神秘的なものに目を見はる感性」。幼児期には、親子一緒に自然を体験し、体感することが何よりも尊く、大切だと、静かに、しかし毅然と語りかけます。自然といっても、田舎でなければいけないというわけではありません。都会にも “生命” は溢れています。子ども時代に感受性を磨くことは、将来の好奇心や意欲につながり、学びを深め、将来を切り開く力となるでしょう。50年以上も前の本ですが、「子育てにおいて本当に大切なものはなんなのか」、ときどき手にとって再確認したくなるバイブル的名著です。■『この子はこの子のままでいいと思える本』親と子ども、双方の心に寄り添う多くの温かい名言を残した児童精神科医の故佐々木正美氏。その佐々木氏に寄せられた子育て相談をまとめた1冊です。「また叱りすぎてしまった……」など、親ならば誰でも抱く悩みそれぞれに、丁寧に対応しています。語りかけるようにつづられた具体的なアドバイスは、親のがんじがらめになっている気持ちを優しく解いてくれます。佐々木先生は、「 “期待” という親の愛情は、子どもにとっては自分を否定されたに等しい」と指摘。 “期待” は過干渉を生む元凶ともなります。子育ては迷いと悩みの連続ですよね。自分の子育てに自信がもてないとき、佐々木氏の言葉が染み入ります。子どもを幸せにするのなんてとても簡単なことですよ。親が笑顔なら子どもはそれだけで幸せなのです。自分が親を幸せにしたと思って自信たっぷりに育っていくのです。(引用元:佐々木正美(2020), 『この子はこの子のままでいいと思える本』, 主婦の友社.)■『世界基準の子育て』世界の教育を紹介し、日本の教育を見つめ直す1冊。日米両国で長年教育に携わってきた著者ならではの視点で、日本の子育ての問題点を指摘します。著者・船津氏が挙げる「世界標準の子育ての条件」は以下の3つ。困難に負けない「自信」人生を自分で決めていくための「考える力」人に愛される「コミュニケーション力」日本の親がやりがちな過干渉は、このなかでも特に重要な「自信」を子どもから奪うとのこと。勉強ができるだけではなく、自分らしい人生を逞しく生き抜く力をわが子が得るために、親は何をしてあげたらよいのか……。子どもの年齢ごとに、わかりやすく、具体的に語られています。 “子育ての軸” がぶれているなと感じるときこそ、本書を手に取ってみてください。***親が必要以上に指図しなくても、子どもは自ら育つ生命力をもっています。その「生きる力」を信じてあげることからスタートして、目指すべきは、目先の小さな目標ではなく、「幸せな人生」という大きな場所であることを忘れずにいたいものですね。(参考)Newsweek|親の過干渉が子供の幸福感を下げるMind 子どもの心を育てるために|過保護と過干渉 佐々木正美NHK|過保護やめたいけれど…unicef|ユニセフ報告書「レポートカード16」先進国の子どもの幸福度をランキング 日本の子どもに関する結果FQ JAPAN男の育児バイブル|子供の才能を伸ばせる親、潰してしまう親日経DUAL|子育て・教育|頭のいい子の育て方|早期英才教育のほとんどは間違っているSTUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|いちばんのしつけとは、子どもに〇〇をみせること。親はそんなに頑張らなくていい!STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「ルールを守れる子ども」はこうして育つ。親が子に与えるべき大事な“時間”STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「過干渉」育児が招く悲しい結果。“見守るだけでは物足りない”親が危険なワケ船津徹(2017),『世界標準の子育て』, ダイヤモンド社.佐々木正美(2020),『この子はこの子のままでいいと思える本』, 主婦の友社.レイチェル・カーソン 著, 上遠恵子 訳(1996),『センス・オブ・ワンダー』, 新潮社.齋藤孝(2020),『1日15分の読み聞かせが本当に頭のいい子を育てる』, マガジンハウス.
2021年02月26日「難ありパイがふかふかパイになるまで」吸引器・保護器編。難ありパイの授乳には吸引器や保護器を使用していたHYPかなこさん。どのようなアイテムがあるのでしょうか……?「難ありパイがふかふかパイになるまで」吸引器・保護器編 傷のケア 保護器・吸引器編です! 吸引器はさておき、保護器はそこそこ良いアイテムかと思います。傷の痛みがゼロになることはないですが、3割程度は軽くなったイメージが残っています。だけど、本当に使い方がへたくそで……。もういいや、と直飲みで耐えていました。生後1カ月のころなので、新生児期にコツを知っていれば使い続けていたかもしれないです。 長く使い続けていても、生後5カ月ごろには直母にできたという経験も産院で聞きました。私と同じような裂け傷で、泣きながら授乳していたようです……。なので、しばらく手放せなくて不安だったそうな。けど、じょうずに使えていたのできっとパイができあがっていったんでしょうね! ※乳頭保護器の使用については産院の方針によって異なります。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。HYPかなこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター HYPかなこ2018.5生まれのチビコーと夫のこうじ氏、セキセイインコのうなぎの3人+1羽の家族です。WEB制作(私は画像と写真担当)などを夫婦でしてます。婦人科通いの干物→婚活→結婚→不妊治療→ギリギリ35歳で出産→2人目不妊治療中なコミュ障新米母です。
2021年02月13日■前回のあらすじ音楽会に参加するためのオーディションに落ちた2人は当日教室待機に…。そんな異常とも思える先生のやり方に気づきはじめた保護者がいました。保護者からの疑問を上手くかわす先生。しかし水面下では少しずつ、何かが動き始めていました。次回へ続く※あくまで個人の体験談です。先生にまつわるお話になりますが、「すべての教師がそうだ」と誤解のないようお願いします。※実話をベースとしたフィクションです。登場人物はゆっぺさん含めすべてフェイクです。コミックライター: ゆっぺ 【同じテーマの連載はこちら】 4人の子育て! 愉快なじゃがころ一家 この連載の全話を見る >>
2021年01月02日「もしかしたら私、お母さんのことが嫌いかもしれない」子どもが生まれて自分が親になってみると、「こんなに大変な思いをして育ててくれたんだ」と母親に感謝する気持ちが生まれる一方で、なぜか母親の言葉や行動にイライラしてしまう…。しかし、そんな自分に罪悪感を覚え、さらにイライラする悪循環に陥り落ち込むママは少なくありません。どうして自分が子どもを持った途端、母親に嫌悪感を感じてしまうようになるのでしょうか。■味方のはずの母親をなぜ「敵」と感じてしまうのか?例えば、「そんな抱っこの仕方で大丈夫?」「そろそろミルクの時間ね」など些細なことから、「子どもが小さいうちは母親の手元で育てたほうがいい」「赤ちゃんのうちからいろいろ話しかけたほうがいい」など子育て論にいたるまで、出産後の娘に母親はいろいろ言ってしまうものです。しかし、同じことを医師や看護師など第三者に言われれば素直に従えるのに、なぜか母親から言われるとカチンとしてしまう、鬱陶(うっとう)しく感じてしまう。それは、「もう私は大人なのに未だに子ども扱いして信頼されていない」と、あなたが感じているからかもしれません。医療や育児の専門家という他人ならば、あなたという人間に対してなにも先入観がないため客観的な対応をするでしょうから、素直に意見を受け入れられるものです。一方、母親の場合は「あなたはできないから私の言うことを聞きなさい」という無言の圧力のように感じてしまうのかもしれません。母親としては初めて子育てをする娘を心配して、少しでも役に立とうと声をかけているので悪気はありません。そういった気持ちもわかるからこそ、イライラする自分に罪悪感を覚えるママもいるでしょう。でも、出産したばかりのママが自分の母親に対してそういう反応をするのは当然で、自分を責めたり落ち込んだりする必要はありません。おそらく、ほとんどの方が思春期の頃は親を「うるさいな」「鬱陶しいな」と感じた経験があると思います。例えば、勉強しなさいと口うるさかった、進学先を指図された、友だち付き合いに口を出されたなど、子どもの頃は親からいろいろ言われたと思います。でも、社会人になって結婚して…と大人になると、親もそこまで言わなくなりますし、あなたも波風立てないようにある程度そういった言葉を流せるようになるでしょう。しかし、親になって育児を始めると、自分が子どもの頃に親にどう育てられてきたかを思い出す「追体験」が始まります。そのため、「小さい頃、こんなことを言われて嫌だった」「あんなことをされて悲しかった」という、かつて母親に感じていた不安や不満が吹き出してしまうのです。昔のことを思い出し、「お母さんだって完璧じゃなかったのに、私の育児に口を出すの?」と、イライラしたり鬱陶しく感じたりするのです。■母親の子育て干渉をつらく感じた時の対処法子育ての先輩として、いろいろアドバイスをする母親に悪気はないからこそ、それに対してイライラする自分に「なんてひどい娘なんだろう」と落ち込むこともあるでしょう。でも、母親に対するそういう感情にフタをして我慢をする必要はありません。母親からのアドバイスに従ったり生真面目に実行することもありません。子育てのことで何か言われたら「そういう意見もあるよね」「子育ての常識も昔と変わっているからね」と聞き流してやり過ごしましょう。自分で「これは育児に役立ちそうだ」と思うものだけ取り入れればいいのです。もし、それもつらいと感じるのなら、距離を置いてもいいと思います。そして、自分が子どもの頃に母親からやって欲しかったことを、自分の子どもにしてあげてみましょう。例えば小さい頃、友だちみんなが持っていたおもちゃが欲しいとねだっても買ってもらえず、仲間はずれにされて悲しかった思い出があるとします。もし、同じように子どもからねだられたら、自分はそのおもちゃを買ってあげるようにすればいいのです。そこで、母親から「おもちゃをすぐ買い与えるのは教育上良くない。将来、我慢のきかない性格になるわよ」など言われたら、「そんなの将来になってみないとわからないよね。私はすごく嫌だったから自分の子どもにはしてあげたいの」と言ってもいいと思いますよ。もし、子育てを通して母親との関係が一時的にこじれてしまっても、無理に仲良くしようとしたり、母親への怒りを抑える必要はありません。あなたの怒りは、子どもの頃にこうして欲しかったのにしてもらえなかった思いから沸き上がっている怒りです。これまで我慢してきたことを、ようやく怒りという形で母親に伝えられているわけです。お互いケンカはしたくないし、関係がこじれるのも不快に感じるでしょうが、怒りという形であっても立派なコミュニケーションです。人間としては無視が一番つらいものですから、ネガティブなアプローチであっても必要な過程です。実際、自分が親からやって欲しかったことを我が子にやるようになると、その時の親の気持ちが理解できるようになってきます。何でもかんでもおもちゃを買い与えてくれなかった代わりに工夫して遊ぶ方法を教えてくれた、習い事をさせてくれなかったのは経済的に厳しかったのかもしれないなど、当時の親の気持ちが想像できるようになるのです。親は親なりに考え、大変な思いをしながら、頑張って子育てしてくれたことに気づくこともあります。ですから、いろいろ育児に口を出してきたんだと理解でき、でもそれに従う必要もないこともわかってくるのです。正しいかどうかは別にして、育児への口出しは母親の愛情からつい出てしまう言葉。あなたのことを否定してるわけでも、今の子育てが間違っていると言っているわけでもないのです。 エキサイトお悩み相談室で佐藤先生に相談する
2020年12月30日